JPH11213793A - 照光式スイッチ装置 - Google Patents

照光式スイッチ装置

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JPH11213793A
JPH11213793A JP10024084A JP2408498A JPH11213793A JP H11213793 A JPH11213793 A JP H11213793A JP 10024084 A JP10024084 A JP 10024084A JP 2408498 A JP2408498 A JP 2408498A JP H11213793 A JPH11213793 A JP H11213793A
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JP
Japan
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cover member
click plate
film substrate
light
insulating film
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Application number
JP10024084A
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English (en)
Inventor
Fumio Kono
文夫 河野
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd, Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照光時に光ムラや影等を生じることが無く、
符号等の視認性と美観に優れる照光式スイッチ装置を提
供する。 【解決手段】 固定接点11とLED12が設けられた
回路基板10に、固定接点11と接触可能な可動接点5
1が設けられた可撓性絶縁フィルム基板50と、変形に
より可動接点51を下方に押し下げる皿ばね部21が形
成された遮光性高明度色彩のクリック板20と、押圧操
作により皿ばね部21を押圧して変形させる押圧子34
が形成された透光性のカバー部材30を順次重ねて組み
付けるとともに、クリック板20と可撓性絶縁フィルム
基板50にカバー部材30に臨む収納部61を形成し、
この収納部61内にLED12を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動体通信機
器、計測機器、車載用電子機器等のデータ入力装置やス
イッチ装置等として用いられる照光式スイッチ装置、詳
しくは、照光時に影等が表面に映し出されることを防止
し、美観の向上を図った照光式スイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信機器等には、夜間等の暗所に
おける使用の便宜を図るため、電話番号等の入力用に照
光式スイッチ装置が用いられる。このような照光式スイ
ッチ装置は、図4に示すように、回路基板10にスペー
サ19を介してクリック板20を、さらに、このクリッ
ク板20上にカバー部材30を組み付けて構成される。
そして、回路基板10は、表面に複数の固定接点11と
LED12が周知の回路素子(図示せず)とともに設け
られる。スペーサ19は、樹脂シートからなり、固定接
点11が臨む穴19aおよびLED12が臨む穴19b
が形成される。
【0003】クリック板20は、ポリエチレンテレフタ
レート等の透光性樹脂シートからなり、スペーサ19を
介して回路基板10に組み付けられる。このクリック板
20にはドーム状の複数の皿ばね部21が固定接点11
と対応して形成され、この皿ばね部21の裏面に導電性
ゴム等からなる可動接点22が固定接点11と接触可能
に固着される。
【0004】カバー部材30は、ベース部31に固定接
点11(皿ばね部21)と対応した複数のキートップ部
32がそれぞれ薄肉部33を介して変位可能に連続する
略シート状の部材からなる。キートップ部32は、天面
を押圧操作可能なボタン状(円柱形状等)であって、天
面にキー機能等を表す表示部35が遮光性インク等で印
刷形成され、また、裏面に押圧子34が一体形成されて
皿ばね部21に押圧可能に当接する。
【0005】この照光式スイッチ装置は、LED12の
発する光がクリック板20を透過してカバー部材30内
に入射し、このカバー部材30を内側から照射し、表示
部35を照明する。すなわち、この照光式スイッチ装置
は、カバー部材30の表面をLED12により照射して
遮光性の表示部35を光学的に浮き上がらせ、暗所にお
ける表示部35の視認性の向上を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の照光式スイッチ装置にあっては、カバー部材3
0の押圧子34がクリック板20の皿ばね部21と当接
し、また、LED12の発する光がクリック板20を経
てカバー部材30に入射するため、クリック板20の皿
ばね部21から押圧子34を経由する光の経路が形成さ
れ、クリック板20の皿ばね部21に設けられた可動接
点22の影がカバー部材30の表面に投影され、表面の
輝度(照度)に光ムラが生じるという問題があった。す
なわち、可動接点22はカーボン等の黒色系の導電性粉
末を含有する黒色であるため影を生じ、この影が表面に
投影されて光のムラを生じる。
【0007】特に、近年の照光式スイッチ装置は、カバ
ー部材30の透明度が高い材料を用いて薄く成形され、
さらに、全体としても薄型化が図られているため、上述
の問題も顕著であり、その解決が強く要望されている。
この発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、照光時
に光のムラを生じることが無く、優れた美観が達成され
る照光式スイッチ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかる照光式スイッチ装置は、固定接点
および発光体が設けられた回路基板と、該回路基板上に
設けられ、該回路基板側の面に可動接点が前記固定接点
と接触可能に設けられた可撓性絶縁フィルム基板と、該
可撓性絶縁フィルム基板上に設けられ、前記可動接点に
対応してドーム状の皿ばね部が形成された遮光性のクリ
ック板と、該クリック板上に設けられ、前記皿ばね部を
押圧可能な押圧子を有するキートップ部が変位可能にベ
ース部に連続した透光性ゴム弾性体からなるカバー部材
とを備え、前記可撓性絶縁フィルム基板および前記クリ
ック板に前記カバー部材に臨む収納部を形成し、該収納
部に前記発光体を配置した。
【0009】そして、この発明にかかる照光式スイッチ
装置は、前記カバー部材が前記キートップ部の天面側に
透明硬質樹脂からなる硬質部分を備え、該硬質部分の裏
面側に表示部を設けた態様(請求項2)に、また、前記
クリック板が前記カバー部材側の面に光反射層を有する
態様(請求項3)に構成することができる。
【0010】
【作用】この発明にかかる照光式スイッチ装置は、可動
接点を可撓性絶縁フィルム基板に固着し、可撓性絶縁フ
ィルム基板上にクリック板を介してカバー部材を設け、
これら可撓性絶縁フィルム基板とクリック板の収納部に
発光体を配置する。このため、発光体の発光する光は直
接にカバー部材に入射し、また、漏れた光が可撓性絶縁
フィルム基板で反射しても、カバー部材に入射する反射
光は可動接点とカバー部材との間に存在するクリック板
や間隙により減衰される。したがって、可動接点の影が
カバー部材の表面に投影されることが無く、光ムラの発
生が防止でき、優れた美観が得られる。
【0011】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。図1はこの発明の一の実施の形態にか
かる照光式スイッチ装置を示し、aが一部を模式的に示
す断面図、bが一部を異ならせた他の態様を示す一部拡
大模式断面図である。なお、上述した図4の照光式スイ
ッチ装置と同一の部分には同一の符号を付して一部の説
明を割愛する。
【0012】図1に示すように、回路基板10上にはス
ペーサ(下スペーサ)18を介して可撓性絶縁フィルム
基板50が、また、可撓性絶縁フィルム基板50上にス
ペーサ(上スペーサ)17を介してクリック板20が、
さらに、クリック板20上にカバー部材30が設けられ
る。下スペーサ18は可動接点と固定接点に適正な間隙
を確保する厚みのポリエチレンテレフタレートフィルム
等から、同様に、上スペーサ17は切り込みや溝を有す
る所定厚みのポリエチレンテレフタレートフィルム等か
らなり、これらスペーサ17,18には回路基板10の
LED12に対応して穴61a,61bが同軸状に貫通
形成される。これら穴61a,61bは可撓性絶縁フィ
ルム基板50の穴61c(後述)およびクリック板20
の穴61d(後述)ととともに収容部61を構成し、こ
の収容部61内にLED(発光体)12が配置される。
【0013】なお、上述した上スペーサ17は、クリッ
ク板20の皿ばね部21との間に画成される空間の空気
抜きを行うために設けるものであり、この空気抜きとい
う機能が達成できれば厚みは問わない。しかしながら、
上スペーサ17の厚みを大きくすることは押圧操作のス
トロークの増大を招き、逆に、過度に薄くするとその取
扱が困難となるため、上スペーサ17の厚みは0.05
mm〜0.15mm程度が好ましい。
【0014】可撓性絶縁フィルム基板50は、非結晶の
熱可塑性樹脂、結晶性の熱可塑性樹脂、これらの共重合
体若しくは混合物、あるいは、シリコーンゴム等のゴム
シート、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレートポリイミドからなる厚さが50μm
〜200μm(望ましくは、基板としての剛性維持や取
扱の観点から100μm〜150μm)のフィルムが用
いられる。この可撓性絶縁フィルム基板50には、回路
基板10側の面に固定接点11と対面して可動接点51
が固着され、また、スペーサ17,18の穴61a,6
1bと同軸的に穴61cが形成される。なお、この可撓
性絶縁フィルム基板50にはクリック板20側の面に可
動接点51と対応した位置で可動接点51と当接あるい
は微少間隔を隔て対向する当接部材を設けることも可能
であり、この当接部材を設けることでショートストロー
クが達成される。
【0015】可動接点51は、導電性インクを用いた印
刷により、あるいは、導電ゴムや金属箔の接着、あるい
は、スパッタリングや蒸着等により形成される。特に、
可動接点51は、比較的大きな電流が流れる回路の開閉
に用いるスイッチ装置、あるいは、使用頻度が高く信頼
性が求められるスイッチ装置(自動車のパワーウィンド
ウ用スイッチ装置、各種試験測定器用スイッチ装置、電
源回路用スイッチ装置等)に対しては、金属から構成す
る。
【0016】クリック板20は、非晶性の熱可塑性樹
脂、結晶性の熱可塑性樹脂、これらの共重合体若しくは
混合物、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレ
ン、ポリアクリル酸エステル、ポリスチレン、ポリ塩化
ビニル等の樹脂に白色等の高明度色彩顔料(以下、白色
で説明する)を配合したものから成形される。このクリ
ック板20は、0.1〜0.30mm程度(望ましく
は、0.1〜0.15mm程度)の厚みの白色遮光性フ
ィルムであって、皿ばね部21と穴61dが形成され
る。皿ばね部21は、カバー部材30側に膨出するドー
ム状であって、可動接点51(固定接点11)に対応し
て形成される。この皿ばね部21は、キートップ部32
の押圧操作で可撓性絶縁フィルム基板50側に変形して
可撓性絶縁フィルム基板50を押圧し、可撓性絶縁フィ
ルム基板50を回路基板10側に撓ませて可動接点51
を固定接点11と接触させる。穴61dは上述したスペ
ーサ17,18の穴61a,61bおよび可撓性絶縁フ
ィルム基板50の穴61cとともに収納部61を形成
し、この収納部61内にLED12が配置される。
【0017】なお、この実施の形態においてはクリック
板20を高明度色彩顔料を配合した樹脂から成形して全
体を高明度色彩に着色、すなわち、高い光反射率を得る
が、高明度色彩顔料を配合しない樹脂等からクリック板
20を構成する場合には図1bに示すように少なくとも
皿ばね部21の表面(カバー部材30側の面)に反射層
27を形成すること、また、クリック板20が透明であ
ればクリック板20の裏面や可撓性絶縁フィルム基板5
0の表面に反射層を形成することが望ましい。この反射
層27は、金属の蒸着やメッキにより、あるいは、高い
明度のインクを用いた印刷や塗装等の種々の方法により
形成することができるが、白色インクを用いて印刷によ
り形成することが費用対効果の点からは好ましい。
【0018】カバー部材30は、天然ゴム、ブタジエン
ゴム、イソプレンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、
シリコーンゴム等のゴム系材料や、ウレタン系、スチレ
ン系、オレフィン系等の熱可塑性エラストマー等の透光
性ゴム材料を用いて、射出成形や圧縮成形等により成形
され、ベース部31に複数のキートップ部32がそれぞ
れ薄肉部33を介して一体に変位可能に連続する。
【0019】なお、このカバー部材30は、透明性、精
密成形性、耐寒性等に優れたシリコーンゴムから成形す
ることが望ましく、特には、メチルビニルポリシロキサ
ンを含むもの、具体的には、SE1184U,SE11
85U,SE1187U,SE1188U,SH841
U,SH851U,DY32−379U,DY32−7
80U(以上、東レダウコーニングシリコーン(株)製
商品名)、KE−966TU,KE−981TU,KE
−941TU(以上、信越化学工業(株)製商品名)、
TSE260−3U,TSE260−5U,TSE26
0−7U,TSE221−3U,TSE221−4U,
TSE221−5U(以上、東芝シリコーン(株)製商
品名)等から選択することが望ましい。ただし、これら
のシリコーンゴムには架橋材とともに老化防止剤や低収
縮剤等を配合することは任意である。
【0020】ベース部31は、所定の厚みの平板状であ
って、回路基板10に支持するための支承部として機能
する。このベース部31には、裏面に前述した収納部6
1が臨み、LED12の発する光が直接に入射する。薄
肉部33は、ベース部31の表面と平行に連続し、キー
トップ部32を変位可能にベース部31に連続する。キ
ートップ部32は、天面を押圧可能な柱状であって、上
述したように、薄肉部33でベース部31に連続する。
このキートップ部32には、天面にキーの機能等を表す
表示部35が遮光性インクを用いた印刷等で形成され、
裏面に押圧子34が一体に突出成形される。この押圧子
34は、クリック板20の皿ばね部21の頂部に当接
し、キートップ部32が押圧操作されるとキートップ部
32と一体に変位して皿ばね部21を可撓性絶縁フィル
ム基板50側に変形させる。
【0021】この実施の形態にあっては、カバー部材3
0のキートップ部32を押圧することでクリック板20
の皿ばね部21が押圧子34により押圧されて可撓性絶
縁フィルム基板50側に弾性変形し、可撓性絶縁フィル
ム基板50が回路基板10側に撓んで可動接点51が固
定接点11と接触する。すなわち、このスイッチ装置
は、従前のスイッチ装置と同様に、キートップ部32の
押圧操作で可動接点51が固定接点11と接触して回路
を開閉する。
【0022】そして、この実施の形態は、暗所等におい
て、LED12が通電されて発光し、カバー部材30の
表面を照光する。ここで、LED12は収納部61に収
納されてカバー部材30のベース部31に直接に臨み、
また、クリック板20が白色遮光性であって、このクリ
ック板20にカバー部材30の押圧子34が当接する。
すなわち、LED12の発する光は直接にカバー部材3
0に入射し、また、クリック板20は白色(高明度)で
光を吸収することなく反射する。このため、LED12
による照光時に黒色の可動接点51によりカバー部材3
0の表面に影等が生じることが無く、優れた美観が得ら
れる。
【0023】図2はこの発明の他の実施の形態にかかる
照光式スイッチ装置を示し、その一部を拡大した模式断
面図である。なお、この実施の形態および後述する実施
の形態においては前述した実施の形態と同一の部分には
同一の番号を付して説明を省略する。
【0024】この実施の形態にあっては、カバー部材3
0がキートップ部32に代えて台座状(薄肉)の可動部
37を形成、すなわち、ベース部31に薄肉部33で変
位可能に連続させて可動部37を形成する。この可動部
37は、上面に表示部35が形成され、上面に表示部3
5に重ねてキートップ部材38が固着され、また、裏面
に押圧子34を一体に有する。キートップ部材38は、
上面を押圧操作可能な略柱状であって、アクリル、ポリ
カーボネート等の硬質透明樹脂から成形して可動部37
上に接着剤等で接着することでカバー部材30に固着さ
れ、あるいは、フェニルシリコーン樹脂系若しくは不飽
和ポリエステル系樹脂等の硬質かつ透明な熱硬化性樹脂
を用いてカバー部材30と一体に成形される。
【0025】この実施の形態にあっても、LED12の
発する光は直接にカバー部材30に入射し、また、可動
接点51とカバー部材30の押圧子34との間に白色遮
光性のクリック板20が介在するため、照光時に可動接
点51等の影がカバー部材30の表面に映し出されるこ
とが無く、優れた美観が得られる。特に、この実施の形
態は、可動部37が薄肉で、可動部37上に透明度の高
い樹脂のキートップ部材38を固着し、全体としての透
光性に優れ、可動接点51の影が映ることを防止でき
る。すなわち、キートップ部材38を用いて全体として
の透光性を向上させると、前述した従来の問題も顕著と
なるが、この実施の形態は従来の問題を解決できる。
【0026】図3はこの発明のまた他の実施の形態にか
かる照光式スイッチ装置を示し、要部の模式断面図であ
る。この実施の形態は、上スペーサ17を廃止し、可撓
性絶縁フィルム基板50にブリーザ孔55を形成する。
このブリーザ孔55は、クリック板20の皿ばね部21
と可撓性絶縁フィルム基板50との間に画成される空間
を大気に開放し、空気の流動を許容する。この実施の形
態は、上スペーサ17を用いないため、ショートストロ
ークが達成される。
【0027】なお、上述した実施の形態においては、表
示部35を遮光性インクを用いて印刷形成するが、透光
性インクを用いて形成することも可能であり、また、カ
バー部材30の表面全面に遮光性塗料等で遮光層を形成
し、キートップ部32天面の遮光層をレーザー照射によ
り除去して表示部を形成することも可能である。
【0028】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。 a.実施例1 シリコーンゴムパウンドKE−941TU(信越化学工
業(株)製商品名)100重量部に加硫剤C−8A(信
越化学工業(株)製商品名)0.5重量部を添加して混
練し、透光性シリコーンゴム原料を得た。このシリコー
ンゴム原料を金型内に充填し、180゜Cの加熱温度、
200kg/cm2 の圧力、5分の成形時間の条件で加
熱、加圧し、ベース部31に薄肉部33を介して複数の
キートップ部32が連続するカバー部材30を成形し、
このカバー部材30のキートップ部32天面にシリコー
ン系インクを用いスクリーン印刷により表示部35を形
成した(図1参照)。
【0029】次に、不透明白色に着色された厚さ100
μmのポリエチレンテレフタレートのシートを200゜
Cに加熱した金型内に装着し、1分間の加圧プレスで絞
り加工して、径が5mmの逆椀状の皿ばね部21を有す
るクリック板20を作成した。そして、このクリック板
20の皿ばね部21を除く部分に上スペーサ18として
厚さ128μmのポリエチレンテレフタレートシートを
接着した。
【0030】また、可撓性絶縁フィルム基板50として
厚さが100μmのポリエチレンテレフタレートのシー
トを用い、このシートの所定の位置にカーボン系導電性
インクNST−1(信越ポリマー(株)製商品名)を用
いスクリーン印刷により直径3mmの円を印刷し、14
0゜Cの雰囲気中で5分間乾燥硬化させて可動接点51
を形成する。そして、このフィルム基板50の可動接点
を除く部分に下スペーサ18として厚さ128μmのポ
リエチレンテレフタレートシートを接着剤で接着する。
【0031】次に、上スペーサ17が接着されたクリッ
ク板20と、下スペーサ18が接着されたフィルム基板
50をカバー部材30に押圧子34、皿ばね部21およ
び可動接点51が対応するに位置合わせして接着し、一
体化する。この後、この一体化したカバー部材30等を
LED12が組み込まれた回路基板10にLED12が
収納部61内に位置するように組み付け、照光式押釦ス
イッチ装置を得た。
【0032】b.実施例2 押釦スイッチ用成形金型のキートップ成形部に透明なジ
メチルフェニルシリコーン樹脂の液状体を充填し、15
0゜C、5分の条件で加熱硬化させ、高硬度かつ透明な
キートップ部材38を作成した。そして、このキートッ
プ部材38の裏面(天面と逆側の面)にシリコーン系イ
ンクを用いスクリーン印刷により表示部35を形成し
た。
【0033】また、シリコーンゴムパウンドKE−94
1TU(信越化学工業(株)製商品名)100重量部に
加硫剤C−8A(信越化学工業(株)製商品名)0.5
重量部を添加して混練し、透光性シリコーンゴム原料を
得た。このシリコーンゴム原料を金型内に充填し、18
0゜C、200kg/cm2 に加熱、加圧し、ベース部
31に薄肉部33を介して複数の可動部37が連続する
カバー部材30を成形した。そして、このカバー部材3
0の可動部37天面に、表示部35が形成されたキート
ップ部材38を透明接着剤により接着固定してカバー部
材30(図2参照)を得た。
【0034】さらに、不透明白色に着色された厚さが1
00μmのポリエチレンテレフタレートのフィルムを2
00゜Cに加熱した金型内に装着し、1分間の加圧プレ
スで絞り加工して直径が5mmの皿ばね部21を有する
クリック板20を作成した。そして、このクリック板2
0の皿ばね部21を除く部分に上スペーサ17として厚
さ128μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを
接着剤等により接着した。
【0035】またさらに、ポリイミドフィルムに金属箔
が接着された市販のフレキシブル基板用シートを用い、
このフレキシブル基板用シートの金属箔をエッチングし
て可動接点51を形成し、フィルム基板50を得た。そ
して、このフィルム基板50の可動接点51を除く部分
に下スペーサ18として厚さ128μmのポリエチレン
テレフタレートシートを接着剤で接着した。
【0036】次に、上スペーサ17が接着されたクリッ
ク板20と、下スペーサ18が接着されたフィルム基板
50をカバー部材30に押圧子34、皿ばね部21およ
び可動接点51が対応するように位置合わせして接着
し、一体化する。この後、この一体化したカバー部材3
0等をLED12が組み込まれた回路基板10にLED
12が収納部61内に位置するように組み付け、照光式
押釦スイッチ装置を得た。
【0037】実施例1,2の照光式押釦スイッチ装置は
いずれも、LED12を発光させた場合に、カバー部材
30の表面全面が均一に照光され、光ムラや影等が生じ
ることが無く、視認性に優れ、また、照光時の美観も良
好であった。特に、実施例2は、電流が多く流れるパワ
ースイッチに用いても接点11,51の温度が上昇する
こともなく、高い耐久性が得られる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
照光式スイッチ装置によれば、固定接点と発光体が設け
られた回路基板に、固定接点と接触可能な可動接点が設
けられた可撓性絶縁フィルム基板と、変形により可動接
点を下方に押し下げる皿ばね部が形成された遮光性高明
度色彩のクリック板と、押圧操作により皿ばね部を押圧
して変形させる押圧子が形成された透光性のカバー部材
を順次重ねて組み付けるとともに、クリック板と可撓性
絶縁フィルム基板にカバー部材に臨む収納部を形成し、
この収納部内に発光体を配置するため、発光体による照
光時にカバー部材の表面に影や光ムラが生じることが無
く、良好な視認性が得られ、また、美観も改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態にかかる照光式スイ
ッチ装置を示し、aがその一部を模式的に示す断面図、
bが他の態様を示す部分拡大模式断面図である。
【図2】この発明の他の実施の形態にかかる照光式スイ
ッチ装置の一部を模式的に示す断面図である。
【図3】この発明のまた他の実施の形態にかかる照光式
スイッチ相違の要部を拡大して模式的に示す断面図であ
る。
【図4】従来の照光式スイッチ装置の一部を模式的に示
す断面図である。
【符号の説明】
10 回路基板 11 固定接点 12 LED(発光体) 17 上スペーサ 18 下スペーサ 20 クリック板 21 皿ばね部 27 光反射層 30 カバー部材 31 ベース部 32 キートップ部 33 薄肉部 34 押圧子 35 表示部 38 キートップ部材 50 可撓性絶縁フィルム基板 51 可動接点 61 収納部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定接点および発光体が設けられた回路
    基板と、 該回路基板上に設けられ、該回路基板側の面に可動接点
    が前記固定接点と接触可能に設けられた可撓性絶縁フィ
    ルム基板と、 該可撓性絶縁フィルム基板上に設けられ、前記可動接点
    に対応してドーム状の皿ばね部が形成された遮光性のク
    リック板と、 該クリック板上に設けられ、前記皿ばね部を押圧可能な
    押圧子を有するキートップ部が変位可能にベース部に連
    続した透光性ゴム弾性体からなるカバー部材とを備え、 前記可撓性絶縁フィルム基板および前記クリック板に前
    記カバー部材に臨む収納部を形成し、該収納部に前記発
    光体を配置したことを特徴とする照光式スイッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記カバー部材が前記キートップ部の天
    面側に透明硬質樹脂からなる硬質部分を備え、該硬質部
    分の裏面側に表示部を設けた請求項1に記載の照光式ス
    イッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記クリック板が前記カバー部材側の面
    に光反射層を有する請求項1または請求項2に記載の照
    光式スイッチ装置。
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