JPH11213552A - データ記録再生方法およびデータ記録再生システム - Google Patents

データ記録再生方法およびデータ記録再生システム

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JPH11213552A
JPH11213552A JP10012474A JP1247498A JPH11213552A JP H11213552 A JPH11213552 A JP H11213552A JP 10012474 A JP10012474 A JP 10012474A JP 1247498 A JP1247498 A JP 1247498A JP H11213552 A JPH11213552 A JP H11213552A
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JP
Japan
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JP10012474A
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English (en)
Inventor
Masazumi Yamada
山田  正純
Hiroyuki Iizuka
飯塚  裕之
Shoichi Goto
昌一 後藤
Hideaki Takechi
秀明 武知
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の対象に対してのみ、再生が可能であ
り、前記暗号化に関する情報が外部に漏洩しにくいデー
タ記録再生システムを提供する。 【解決手段】 ディジタルデータを受信する受信手段2
0と、ワークキーを生成し、前記ディジタルデータに前
記ワークキーを用いて暗号化を施して暗号化ディジタル
データを生成する暗号化手段13と、前記ワークキーに
第2の暗号化を施して暗号化ワークキーを生成する鍵暗
号化手段15と、前記暗号化ディジタルデータおよび前
記暗号化ワークキーを記録媒体6に記録する記録手段5
3と、記録媒体6から前記暗号化ディジタルデータおよ
び前記暗号化ワークキーを再生する再生手段56と、前
記暗号化ワークキーを解読して前記ワークキーを復元す
る鍵復元手段16と、復元された前記ワークキーを用い
て前記暗号化ディジタルデータを解読して、前記ディジ
タルデータを得る暗号解読手段14とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ記録再生方
法およびデータ記録再生システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】衛星放送の録画、再生をユーザーが自由
に行えると、少数のユーザーを介して、不特定多数の者
に、録画された番組が無制限に供給されることが可能に
なるため、この対策を講ずることは、プロバイダにとっ
て必要不可欠なことである。
【0003】以下に、従来の衛星放送の記録再生方法
を、図26を参照して説明する。図26は、従来の衛星
放送のデータ記録再生システムを示す構成図である。本
システムは、衛星からの電波を受信するアンテナ90
3、ICカード902に記録された情報に基づいて、受
信した電波をAVデータに変換するSTB(Set T
op Box;衛星放送受信機)901、前記AVデー
タを映像出力するモニター904、前記AVデータを記
録媒体906に記録/再生するVTR装置905から構
成されている。
【0004】まず、希望の番組を視聴する場合の手順に
ついて説明する。ユーザーが視聴希望の番組を選択する
と、その番組の視聴料金に対応する視聴用課金情報が、
ICカード902に記録される。原則として各番組のA
Vデータには、スクランブルがかけられており、当該番
組の視聴用課金情報が、ICカード902に記録されて
いる場合のみ、STB901がスクランブルを解除し
て、スクランブルがない状態でモニター904が映像出
力する。ただし、STB901がスクランブルを解除し
ても、当該AVデータにはコピー防止信号(マクロビジ
ョン)がかかっているため、この状態で、記録媒体に記
録しても、再生時の再生画像が乱れてしまう。
【0005】次に、希望の番組を録画/再生する場合の
手順について説明する。ユーザーが録画希望の番組を選
択すると、その番組の録画料金に対応する録画用課金情
報が、ICカード902に記録される。当該番組の録画
用課金情報が、ICカード902に記録されている場合
のみ、STB901が前述したマクロビジョンを解除し
て、乱れのないAVデータをVTR装置905に出力
し、VTR装置905は、これを記録媒体906に記録
する。記録されたAVデータは、マクロビジョンがかか
ってないため、通常のAVデータと同様の再生方法で、
映像出力が得られる。
【0006】以上の手順で、ICカード902に記録さ
れた視聴用課金情報および録画用課金情報は、一定期間
分が電話回線等によって、プロバイダに通知される。
【0007】なお、図26では、STB装置とVTR装
置が分離したタイプの衛星放送のデータ記録再生システ
ムについて説明したが、各装置の機能を一つの装置に集
約したタイプのものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た記録再生方法では、一度課金されて記録された記録媒
体は、以後の課金無しで、何回でも再生でき、また、当
該記録媒体を複製することも容易に行えるという問題点
がある。
【0009】上記問題点の対策として、AVデータが記
録された記録媒体に、当該AVデータ記録時に使用した
STBおよび/またはVTR装置のIDも記録してお
き、IDが異なる機器で再生しようとすると、再生でき
ないようにするという方法が提案されている。しかし、
ID識別機能を有しない機器を用いる場合は、IDの一
致に関わりなく再生が可能であるという課題がある。ま
た、全ての機器がID識別機能を有するとの前提に立て
ば、機器固有のIDを用いているために、当該機器が修
復不可能な故障・破損等によって、使用できなくなった
場合には、当該記録媒体に記録されたAVデータは、再
生が不可能になってしまうという課題がある。
【0010】本発明は、上述した従来のデータ記録再生
方法の課題を考慮し、データに暗号化を施すことによっ
て、特定の対象に対してのみ、再生が可能であり、前記
暗号化に関する情報が外部に漏洩しにくいデータ記録再
生方法およびデータ記録再生システムを提供することを
第一の目的とするものである。また、前記第一の目的に
加え、記録および/または再生時に、確実に課金が可能
なデータ記録再生方法およびデータ記録再生システムを
提供することを目的とするものである。さらに、前記第
一の目的に加え、再生時のロスタイムが少ないデータ記
録再生システムを提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の本発明は、ディジタルデータにワー
クキーを用いて第1の暗号化を施した暗号化ディジタル
データと、前記ワークキーに第2の暗号化を施した暗号
化ワークキーとを記録媒体に記録し、記録された前記暗
号化ディジタルデータおよび前記暗号化ワークキーを再
生し、前記暗号化ワークキーを解読して得られた前記ワ
ークキーを用いて前記暗号化ディジタルデータを解読し
て、前記ディジタルデータを得ることを特徴とするデー
タ記録再生方法である。
【0012】請求項4の本発明は、外部からディジタル
データを受信する受信手段と、ワークキーを生成し、前
記ディジタルデータに前記ワークキーを用いて第1の暗
号化を施して暗号化ディジタルデータを生成する暗号化
手段と、前記ワークキーに第2の暗号化を施して暗号化
ワークキーを生成する鍵暗号化手段と、前記暗号化ディ
ジタルデータおよび前記暗号化ワークキーを記録媒体に
記録する記録手段と、前記記録媒体から前記暗号化ディ
ジタルデータおよび前記暗号化ワークキーを再生する再
生手段と、前記暗号化ワークキーを解読して前記ワーク
キーを復元する鍵復元手段と、復元された前記ワークキ
ーを用いて前記暗号化ディジタルデータを解読して、前
記ディジタルデータを得る暗号解読手段とを備えること
を特徴とするデータ記録再生システムである。
【0013】請求項22の本発明は、前記チューナ装置
は、前記記録媒体の記録時に課金情報を生成し、それを
記憶することを特徴とする請求項6〜21のいずれかに
記載のデータ記録再生システムである。
【0014】請求項23の本発明は、前記チューナ装置
は、前記記録媒体の再生時に課金情報を生成し、それを
記憶することを特徴とする請求項6〜21のいずれかに
記載のデータ記録再生システムである。
【0015】請求項30の本発明は、前記第2の暗号化
を施した鍵の固有性に関する情報を、前記記録媒体に記
録することを特徴とする請求項4〜29のいずれかに記
載のデータ記録再生システムである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0017】(第1の実施の形態)以下に、本発明の第
1の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0018】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
るデータ記録再生システムの構成を示す構成図である。
本実施の形態におけるデータ記録再生システムは、本発
明のチューナ装置に対応するSTB(Set Top
Box;衛星放送受信機)1と、STB1にユーザーI
D等の情報を与えるICカード2と、STB1に接続さ
れているアンテナ3およびモニター4と、本発明のVT
R装置に対応するVTR装置5と、VTR装置5によっ
てデータを記録/再生される記録媒体6とから構成され
ている。
【0019】STB1は、ICカード2に記録された情
報の読み取り、必要情報をICカード2に記録するカー
ド読取手段10と、STB1の機器ID等の情報を記憶
するSTB情報記憶手段11と、モニター4での出力画
像に対してデコードされたAVデータを出力するデコー
ダ12と、ワークキーを生成し、AVデータに前記ワー
クキーを用いて暗号化を施して暗号化AVデータを生成
する暗号化手段13と、前記ワークキーに第2の暗号化
を施して暗号化ワークキーを生成する鍵暗号化手段15
と、前記暗号化ワークキーを解読して前記ワークキーを
復元する鍵復元手段16と、復元された前記ワークキー
を用いて前記暗号化AVデータを解読して、前記AVデ
ータを得る暗号解読手段14と、VTR装置5とのデー
タの伝達を行うVTR伝達手段17と、人工衛星からの
電波をアンテナ3を介して受信して、STB1内部用の
信号に変換する受信手段20とを備えている。また、V
TR伝達手段17は、VTR装置5のSTB伝達手段5
0と直接データの伝達を行うD−I/F(ディジタルイ
ンターフェイス)18およびVTR装置5のSTB伝達
手段50と認証鍵の交換を行ってVTR装置5の確認を
行う認証鍵交換部19を有しており、受信手段20は、
アンテナ3と直結し、受信したデータの復調を行う受信
復調部21と、受信したデータに施されている放送用暗
号を解除する放送用暗号解除部22と、多重化されてい
る受信データを分離するDMUX(De−multip
lexer;分離部)23とを有している。なお、ST
B1は、上記の他に、STB1の装置全体を制御するS
TB制御手段(図示せず)を備えている。
【0020】VTR装置5は、STB1とのデータの伝
達を行うSTB伝達手段50と、前記暗号化AVデータ
および前記暗号化ワークキーを記録媒体6に記録する記
録手段53と、記録媒体6から前記暗号化AVデータお
よび前記暗号化ワークキーを再生する再生手段56とを
備えている。また、STB伝達手段50は、STB1の
VTR伝達手段17と直接データの伝達を行うD−I/
F(ディジタルインターフェイス)51およびSTB1
のVTR伝達手段17と認証鍵の交換を行ってSTB1
の確認を行う認証鍵交換部52を有している。また、記
録手段53は、前記暗号化AVデータおよび前記暗号化
ワークキーに対して記録媒体6のフォーマットに適合し
た多重化を行うMUX(Multiplexer;多重
化部)54および多重化されたデータを記録媒体6に記
録する記録処理部55を有しており、再生手段56は、
記録媒体6に記録されたデータを再生する再生処理部5
8および多重化された再生データを分離するDMUX
(De−multiplexer;分離部)57とを有
している。なお、VTR装置5は、上記の他に、VTR
装置5の装置全体を制御するVTR制御手段(図示せ
ず)を備えている。
【0021】次に、このような本実施の形態の動作を説
明する。
【0022】まず、AVデータを記録媒体6に記録する
時のデータの流れを図2を用いて説明する。図2は、本
発明の第1の実施の形態におけるデータ記録再生システ
ムのデータ記録時のデータの流れを示すフロー図であ
る。図2において、図1で示した構成のうち、記録時に
不要な手段等は、適宜省略して示す。また、Dは、記録
しようとするAVデータの生データを、Kwは、AVデ
ータDの暗号化に用いるワークキーを、Kw(D)は、
AVデータDにワークキーKwを用いて暗号化を施して
得られる暗号化AVデータを、 STBPaは、ワークキー
Kwの暗号化に用いるSTB1に固有の公開鍵を、 STB
Pa(Kw)は、ワークキーKwに公開鍵 STBPaを用
いて暗号化を施して得られる暗号化ワークキーを、それ
ぞれ示す。なお、本実施の形態におけるデータ記録再生
システムは、ワークキーKwを、定期的または不定期的
に切り替えることによって、切り替えない場合に比し
て、さらに、暗号化に関する情報が外部に漏洩しにくい
システムとなっている。
【0023】放送用電波として暗号化され、多重化され
たAVデータDは、アンテナ3を介して受信され、受信
復調部21で復調され、放送用の暗号を放送用暗号解除
部22で解除され、DMUX23で分離されて、生のA
VデータDとなって、デコーダ12および暗号化手段1
3へ送られる。デコーダ12は、AVデータDに施され
た高能率符号化処理等をデコードし、モニター4へ出力
する。暗号化手段13は、ワークキーKwを生成し、生
成したワークキーKwを用いて、AVデータDに暗号化
を施して、暗号化AVデータKw(D)を生成する。生
成されたワークキーKwは、鍵暗号化手段15へ送ら
れ、鍵暗号化手段15は、STB情報記憶手段11に記
憶されているSTB1に固有の公開鍵 STBPaを用い
て、ワークキーKwに暗号化を施して、暗号化ワークキ
STBPa(Kw)を生成する。
【0024】暗号化AVデータKw(D)は、D−I/
F18を介して、暗号化ワークキー STBPa(Kw)
は、認証鍵交換部19およびD−I/F18を介して、
それぞれVTR装置5へ伝達されるが、それに先だっ
て、STB1、VTR装置5それぞれの認証鍵交換部1
9、52は、D−I/F18および51を介して、お互
いの認証鍵を交換し、伝達可能な相手であることを確認
した上で、前記伝達が行われる。
【0025】VTR装置5へ伝達された暗号化AVデー
タKw(D)は、D−I/F51を介して、暗号化ワー
クキー STBPa(Kw)は、D−I/F51および認証
鍵交換部52を介して、それぞれMUX54へ送られ
て、記録媒体6のフォーマットに適合した多重化を行わ
れた後、記録処理部55によって、記録媒体6に記録さ
れる。
【0026】次に、記録媒体6に記録されたAVデータ
を再生する時のデータの流れを図3を用いて説明する。
図3は、本発明の第1の実施の形態におけるデータ記録
再生システムのデータ再生時のデータの流れを示すフロ
ー図である。図3において、図1で示した構成のうち、
再生時に不要な手段等は、適宜省略して示す。 STBSa
は、公開鍵 STBPaに対応し、暗号化ワークキー STB
a(Kw)を解読してワークキーKwを復元するのに用
いるSTB1に固有の秘密鍵を示す。図中の他の記号
は、図2に倣う。
【0027】多重化されて記録媒体6に記録された暗号
化AVデータKw(D)および暗号化ワークキー STB
a(Kw)は、再生処理部58により再生され、DMU
X57で分離される。
【0028】分離された暗号化AVデータKw(D)
は、D−I/F51を介して、分離された暗号化ワーク
キー STBPa(Kw)は、認証鍵交換部52およびD−
I/F51を介して、それぞれSTB1へ伝達される
が、それに先だって、記録時と同様に、STB1、VT
R装置5それぞれの認証鍵交換部19、52は、D−I
/F18および51を介して、お互いの認証鍵を交換
し、伝達可能な相手であることを確認した上で、前記伝
達が行われる。
【0029】STB1へ伝達された暗号化AVデータK
w(D)は、D−I/F18を介して、暗号解読手段1
4へ送られ、暗号化ワークキー STBPa(Kw)は、D
−I/F18および認証鍵交換部19を介して、鍵復元
手段16へ送られる。鍵復元手段16は、STB情報記
憶手段11に記憶されているSTB1に固有の秘密鍵
STBSaを用いて、暗号化ワークキー STBPa(Kw)
をワークキーKwに復元して、暗号解読手段14へ送
る。暗号解読手段14は、復元されたワークキーKwを
用いて、暗号化AVデータKw(D)を解読して得られ
るAVデータDを、デコーダ12へ出力する。デコーダ
12は、AVデータDに施された高能率符号化処理等を
デコードし、モニター4へ出力する。
【0030】以上の手順にしたがって、AVデータを記
録/再生することにより、AVデータに暗号化を施すの
に用いたワークキーにSTB1に固有の公開鍵を用いて
暗号化を施して、暗号化されたAVデータと一緒に記録
媒体に記録し、再生時には暗号化されたワークキーをS
TB1に固有の秘密鍵を用いて復元しているため、ST
B1に固有の秘密鍵を持っているシステム、すなわち、
STB1そのものを備えているシステムしか再生できな
いので、本実施の形態におけるデータ記録再生システム
は、特定の対象に対してのみ、再生が可能であり、暗号
化に関する情報が外部に漏洩しにくいデータ記録再生シ
ステムであることがわかる。
【0031】次に、本実施の形態におけるデータ記録再
生システムの課金方法について説明する。本課金方法
は、AVデータの記録/再生時に課金するものであるた
め、図2、図3を参照して説明する。
【0032】まず、記録時の課金方法について説明す
る。図2において、STB1のSTB制御手段(図示せ
ず)は、記録時に、課金情報を生成し、これをカード読
取手段10を介して、ICカード2に記録させる。記録
のタイミングとしては、例えば、ユーザーからの記録指
令に連動して記録するとしてもよいし、暗号化手段13
または鍵暗号化手段15の最初の出力に連動して記録す
るとしてもよい。記録する課金情報の内容としては、課
金の金額そのものを記録するものであってもよいし、課
金内容を特定するための識別子のようなものであっても
よい。
【0033】次に、再生時の課金方法について説明す
る。図3において、STB1のSTB制御手段(図示せ
ず)は、再生時に、課金情報を生成し、これをカード読
取手段10を介して、ICカード2に記録する。記録の
タイミングとしては、例えば、ユーザーからの再生指令
に連動して記録するとしてもよいし、暗号解読手段14
または鍵復元手段16の最初の出力に連動して記録する
としてもよい。記録する課金情報の内容については、記
録時と同様である。
【0034】ICカード2に記録された課金情報は、定
期的または不定期に、衛星放送のサービスプロバイダに
対して、電話回線等の通信を介して出力され、サービス
プロバイダは、この課金情報に基づいて、ユーザーの銀
行口座からの引き落とし等の方法によって、ユーザーか
ら課金の徴収を行う。
【0035】なお、上記説明において、課金情報は記録
時および再生時に記録する、すなわち、記録、再生の両
方に対して課金を行うとして説明したが、これに限ら
ず、いずれか一方についてのみ、課金を行うとしてもよ
い。
【0036】また、課金情報は、カード読取手段10を
介して、ICカード2に記録されるとして説明したが、
これに限らず、例えば、STB情報記憶手段11に記録
されるとしてもよい。なお、STB情報記憶手段11に
記録される場合は、本実施の形態の構成におけるデータ
記録再生システムから、ICカード2およびカード読取
手段10を省いてもよい。
【0037】また、再生時の課金情報は、再生期間の限
定および/または再生回数の限定を伴っていてもよい。
例えば、ある期間を過ぎる、またはある再生回数を超え
ると、課金の金額が変わるというものでもよい。ただ
し、再生回数の限定を伴う場合には、再生する毎に、記
録媒体6等に通算再生回数を示す情報を書き込む必要が
ある。
【0038】さらに、記録時に、再生時の課金情報を生
成するために必要な情報を、記録媒体6に記録し、記録
媒体6の再生時に前記必要な情報を用いて課金情報を生
成するとしてもよい。このときは、例えば、STB制御
手段が記録時に前記必要な情報を生成し、これを、VT
R伝達手段17およびSTB伝達手段50を介して、記
録手段53に送り、記録手段53は、記録データの最初
にこれを記録する。再生時には、前記必要な情報は、再
生手段56によって再生され、STB伝達手段50およ
びVTR伝達手段17を介して、STB制御手段へ送ら
れ、STB制御手段は、これに基づいて、再生時の課金
情報を生成する。
【0039】以上説明したところから、本実施の形態に
おけるデータ記録再生システムは、記録および/または
再生時に、確実に課金が可能なデータ記録再生システム
であることがわかる。
【0040】次に、本実施の形態におけるデータ記録再
生システムによって、記録媒体に記録されるデータの、
記録媒体上の記録領域について、図2、図4を参照して
説明する。
【0041】図4は、本発明の第1の実施の形態におけ
るデータ記録再生システムを用いて記録された記録媒体
上の記録領域を示す模式図である。図4の左右方向は、
記録媒体6の時間的な記録位置を示し、上下方向は、同
時刻に記録されたデータの構成を示す。図4において、
記録領域は、メインエリアとサブエリアとに分けられて
おり、メインエリアには、暗号化AVデータと、ワーク
キー変更のタイミングを示すフラッグとが書き込まれて
おり、サブエリアには、当該記録位置に対応するメイン
エリアの位置に記録された暗号化AVデータ(Kw−a
(D)、Kw−b(D)、Kw−c(D)、Kw−d
(D)、...)の暗号化に用いられたワークキー(K
w−a、Kw−b、Kw−c、Kw−d、...)に、
公開鍵 STBPaを用いて暗号化を施して得られた、暗号
化ワークキー( STBPa(Kw−a)、 STBPa(Kw
−b)、 STBPa(Kw−c)、 STBPa(Kw−
d)、...)と、次のワークキーの切替後のに用いら
れるワークキー(Kw−b、Kw−c、Kw−d、Kw
−e、...)に、公開鍵 STBPaを用いて暗号化を施
して得られた、暗号化ワークキー( STBPa(Kw−
b)、 STBPa(Kw−c)、 STBPa(Kw−d)、
STBPa(Kw−e)、...)とが書き込まれてい
る。ただし、図4中においては、暗号化ワークキー STB
Pa(Kw−a)、 STBPa(Kw−b)、 STBPa
(Kw−c)、 STBPa(Kw−d)、...は、便宜
上、暗号化前のワークキーKw−a、Kw−b、Kw−
c、Kw−d、...で表現している。
【0042】前述したように、暗号化手段13は、ワー
クキーKwを定期的または不定期的に切り替えて生成
し、生成したワークキーKwを用いて、AVデータDに
暗号化を施して、暗号化AVデータKw(D)を生成す
るが、現在使用中のワークキー(例えば、Kw−a)の
次の切替後のワークキー(例えば、Kw−b)をあらか
じめ生成して、その使用に先立って、鍵暗号化手段15
により暗号化ワークキー STBPa(Kw−a)に変換し
て、認証鍵交換部19、D−I/F18、51を介し
て、MUX54へ送り、記録処理部55は、これを現在
使用中のワークキーKw−a、それによって暗号化され
た暗号化AVデータKw−a(D)等とともに、図4に
示した記録領域に記録する。なお、ワークキー変更のタ
イミングを示すフラッグは、例えば、AVデータを伝送
するパケットヘッダに付加されて伝達されてくるものと
し、記録処理部55は、これをもとに、各記録データの
記録位置を決定する。
【0043】図4に示すように、切り替えの後のワーク
キー、例えば、Kw−b、に対応する暗号化ワークキー
STBPa(Kw−b)は、切り替えの前のワークキーK
w−aに対応する暗号化AVデータKw−a(D)の少
なくとも一部と重なるように、記録媒体6に記録されて
おり、切り替えの前のワークキーKw−aは、それに対
応する暗号化AVデータKw−a(D)が記録されてい
る位置に重なって、記録媒体6に記録されている。な
お、暗号化ワークキー STBPa(Kw−b)の記録領域
は、図4においては、その次のワークキーKw−cに対
応する暗号化ワークキー STBPa(Kw−c)が書き込
まれる直前まで書き込まれているが、少なくとも暗号化
ワークキー STBPa(Kw−c)が書き込まれる前に書
き込みが終了していればよい、すなわち、図4中の暗号
化ワークキー STBPa(Kw−b)の記録領域は、少な
くとも暗号化AVデータKw−a(D)の一部と重なる
ように記録されておれば、暗号化ワークキー STBPa
(Kw−c)の記録領域の始端との間にデータの空白領
域があってもよい。
【0044】以上の記録要領によって、記録媒体への記
録を行うことによって、再生時には、次のワークキーを
あらかじめ解読できるので、本実施の形態におけるデー
タ記録再生システムは、再生時のロスタイムが少ないデ
ータ記録再生システムであることがわかる。
【0045】なお、本発明の記録媒体上の記録領域への
記録要領は、本実施の形態における上述した記録要領に
限るものではなく、例えば、暗号化手段13が次の切替
後のワークキーをあらかじめ生成せず、VTR装置5
が、STB1から送られてくるデータを一時記憶する手
段を有し、前記一時記憶する手段に現在のデータを一時
記憶させて、ワークキー切替後のデータを受け取った後
に、記録媒体6への記録領域を決定して、記録するとし
てもよい。
【0046】また、上述した記録要領に加えて、ワーク
キーKwの暗号化に用いた鍵を特定できる情報を記録媒
体6に記録するとしてもよい。具体的には、本実施の形
態においては、STB1のID情報である。この情報を
利用して、例えば、STB1以外のSTBを用いて再生
をしようとした場合、当該STBでは再生できない旨の
警告とともに、再生可能なSTB(ここではSTB1)
のID情報を表示することができる。
【0047】また、暗号化ワークキーを記録媒体6中の
外部に出力されないデータ領域に記録してもよい。例え
ば、D−VHSシステムであれば、サブコード領域に記
録する。これによって、さらに、暗号化に関する情報が
外部に漏洩しにくいデータ記録再生システムとなる。
【0048】さらに、本実施の形態においては、暗号化
ディジタルデータおよび暗号化ワークキーは、記録媒体
上の再生のタイミングに対応する記録位置に記録される
として説明したが、これに限るものではなく、記録位置
にとらわれず、切り替えの後のワークキーに対応する暗
号化ワークキーが、切り替えの前のワークキーに対応す
る暗号化ディジタルデータの少なくとも一部とタイミン
グ的に重なるように、また、一つのワークキーに対応す
る暗号化ワークキーが、それに対応する暗号化ディジタ
ルデータとタイミング的に重なるように、再生されさえ
すればよい。
【0049】なお、上述した本実施の形態の課金方法お
よび/または記録媒体上の記録領域への記録要領の替わ
りに、従来のものを用いる場合においては、上述したそ
れぞれの効果は得られないものの、特定の対象に対して
のみ、再生が可能であり、暗号化に関する情報が外部に
漏洩しにくいデータ記録再生方法およびデータ記録再生
システムを提供するという、本発明の第一の目的は満足
するものである。
【0050】(第2の実施の形態)以下に、本発明の第
2の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形
態が上述した第1の実施の形態と異なる点は、ワークキ
ーの暗号化/復元を行う公開鍵/秘密鍵が、本発明のチ
ューナ装置の機器モデルに対して固有な鍵であることに
関する点である。したがって、本実施の形態において、
第1の実施の形態と同様の物については、同一符号を付
与し、説明を省略する。また、特に説明のないものにつ
いては、第1の実施の形態と同じとする。
【0051】本実施の形態におけるデータ記録再生シス
テムの構成は、第1の実施の形態におけるデータ記録再
生システムの構成と同じである。
【0052】次に、このような本実施の形態の動作を説
明する。
【0053】本実施の形態においては、ワークキーKw
の暗号化にSTB1の機器モデルに固有の公開鍵STBU
aを用い、ワークキーKwを復元するのにSTB1の機
器モデルに固有の秘密鍵STBUSaを用いている点以外
は、第1の実施の形態におけるデータ記録再生システム
と同じである。したがって、本実施の形態の動作は、図
2、図3において、公開鍵 STBPa、秘密鍵 STBSaお
よび暗号化ワークキー S TBPa(Kw)を、それぞれ、
公開鍵STBUPa、秘密鍵STBUSaおよび暗号化ワークキ
STBUPa(Kw)に置き換えたもので示されるので、
詳細の説明は、図2、図3に倣うとして省略する。
【0054】以上の手順にしたがって、AVデータを記
録/再生することにより、本実施の形態は、第1の実施
の形態によって得られる効果に加え、図5に示すよう
に、STB1と同じモデルであるSTB101を所有し
ているユーザー間での記録媒体6の貸し借りが可能とな
り、かつ、STB1が修復不可能な故障・破損等によっ
て、使用できなくなった場合においても、同じ機器モデ
ルのSTBに代替すれば、引き続き使用できるものであ
ることがわかる。
【0055】(第3の実施の形態)以下に、本発明の第
3の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形
態が上述した第1の実施の形態と異なる点は、ワークキ
ーの暗号化/復元を行う公開鍵/秘密鍵が、本発明のI
Cカードに記録されたユーザIDに対して固有な鍵であ
ることに関する点である。したがって、本実施の形態に
おいて、第1の実施の形態と同様の物については、同一
符号を付与し、説明を省略する。また、特に説明のない
ものについては、第1の実施の形態と同じとする。
【0056】本実施の形態におけるデータ記録再生シス
テムの構成は、第1の実施の形態におけるデータ記録再
生システムの構成と同じである。
【0057】次に、このような本実施の形態の動作を説
明する。図6は、本発明の第2の実施の形態におけるデ
ータ記録再生システムのデータ記録時のデータの流れを
示すフロー図であり、図7は、本発明の第2の実施の形
態におけるデータ記録再生システムのデータ再生時のデ
ータの流れを示すフロー図である。図6、図7に示すと
おり、本実施の形態においては、ワークキーKwの暗号
化にICカード2に記録されたユーザIDに対して固有
の公開鍵USERPaを用い、ワークキーKwを復元するの
にユーザIDに対して固有の秘密鍵USERSaを用いてい
る点以外は、第1の実施の形態におけるデータ記録再生
システムと同じである。
【0058】以上の手順にしたがって、AVデータを記
録/再生することにより、本実施の形態は、第1の実施
の形態によって得られる効果に加え、STB1が修復不
可能な故障・破損等によって、使用できなくなった場合
においても、他のSTB(同じ機器モデルでなくても
可)に代替すれば、引き続き使用でき、かつ、ICカー
ド2と一緒に記録媒体6の貸し借りをすれば、他のユー
ザーの使用が可能となるものであることがわかる。
【0059】また、本実施の形態において、上述のよう
にワークキーKwの暗号化にICカード2に記録された
ユーザIDに対して固有の公開鍵USERPaを用いて、暗
号化ワークキーUSERPa(Kw)を生成するとともに、
同じくICカード2に記録された他のユーザIDに対し
て固有の公開鍵 USER1Paを用いて、暗号化ワークキー
USER1Pa(Kw)も生成して、暗号化ワークキーUSER
Pa(Kw)とともに、記録媒体6に記録しておけば、
ICカード2を貸し出さなくても、公開鍵 USE R1Paに
対応する秘密鍵 USER1Saを保持している特定のユーザ
ーは、その USE R1Saを用いて暗号化ワークキー USER1
Pa(Kw)を復元できるので、その特定のユーザーに
対してのみ、記録媒体6の貸し出し使用が可能となる。
なお、公開鍵 USER1Paは、単数に限るものではなく、
公開鍵 USER1Pa〜 USERnPaと、複数個であってもよ
い。すなわち、ユーザーは、貸し出し使用をしたい他の
ユーザーが生じた場合には、所定の手続を経て、ICカ
ード2に、当該他のユーザーに対応する公開鍵 USERn
aを記録して貰うことによって、当該他のユーザーへの
簡単な貸し出し使用が可能となるものである。
【0060】なお、上記動作からわかるように、本実施
の形態においては、図1に示した第1の実施の形態にお
けるデータ記録再生システムの構成から、STB記憶手
段11を省略したものであってもよい。
【0061】(第4の実施の形態)以下に、本発明の第
4の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形
態が上述した第1の実施の形態と異なる点は、ワークキ
ーの暗号化/復元を行う公開鍵/秘密鍵が、本発明のI
Cカードに記録されたサービスに対して固有な鍵である
ことに関する点である。したがって、本実施の形態にお
いて、第1の実施の形態と同様の物については、同一符
号を付与し、説明を省略する。また、特に説明のないも
のについては、第1の実施の形態と同じとする。
【0062】本実施の形態におけるデータ記録再生シス
テムの構成は、第1の実施の形態におけるデータ記録再
生システムの構成と同じである。
【0063】次に、このような本実施の形態の動作を説
明する。
【0064】図8は、本発明の第4の実施の形態におけ
るデータ記録再生システムのデータ記録時のデータの流
れを示すフロー図であり、図9は、本発明の第4の実施
の形態におけるデータ記録再生システムのデータ再生時
のデータの流れを示すフロー図である。図8、図9に示
すとおり、本実施の形態においては、ワークキーKwの
暗号化にICカード2に記録されたサービスに対して固
有の公開鍵SERVPaを用い、ワークキーKwを復元する
のにSTB1の機器モデルに固有の秘密鍵SERVSaを用
いている点以外は、第1の実施の形態におけるデータ記
録再生システムと同じである。ここで、サービスに対し
て固有の鍵とは、具体的には、特定の番組に対してのみ
固有、特定のジャンルの番組に対してのみ固有、特定の
チャンネル番組に対してのみ固有、特定の衛星放送のプ
ロバイダに対してのみ固有の鍵等が挙げられる。
【0065】例えば、特定の番組の記録/再生に対し
て、前もって料金を支払うことにより、その番組に固有
の公開鍵SERVPaおよび秘密鍵SERVSaをICカード2
に記憶させてもらうことにより、前記特定の番組の記録
/再生が可能となるものである。この場合、公開鍵SERV
Paおよび秘密鍵SERVSaがICカード2に記憶されて
いなけれは、記録できなくなる措置をSTB1が有する
必要がある。なお、公開鍵SERVPaおよび秘密鍵SERV
aが必要な特定の番組以外の番組に対しては、第1〜第
3の実施の形態のいずれかで用いた公開鍵および秘密鍵
に切り替えて、これらを用いるという、併用も可能であ
る。
【0066】以上の手順にしたがって、AVデータを記
録/再生することにより、本実施の形態は、第1の実施
の形態によって得られる効果に加え、STB1が修復不
可能な故障・破損等によって、使用できなくなった場合
においても、他のSTB(同じ機器モデルでなくても
可)に代替すれば、引き続き使用でき、かつ、記録され
たAVデータに対応する特定のサービスを享受すること
を許可された特定のユーザーに対してのみ、記録媒体6
の貸し借り使用が可能となるものであることがわかる。
【0067】なお、上記動作からわかるように、本実施
の形態においては、図1に示した第1の実施の形態にお
けるデータ記録再生システムの構成から、STB記憶手
段11を省略したものであってもよい。
【0068】(第5の実施の形態)以下に、本発明の第
5の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形
態が上述した第1の実施の形態と異なる点は、本発明の
鍵暗号化手段がVTR装置に備えられており、それに伴
って、本発明のチューナ装置が、ワークキーを共通鍵に
よって暗号化する第二の鍵暗号化手段を有し、本発明の
VTR装置が、前記共通鍵によって暗号化された前記ワ
ークキーを解読する第二の鍵復元手段を有することに関
する点である。したがって、本実施の形態において、第
1の実施の形態と同様の物については、同一符号を付与
し、説明を省略する。また、特に説明のないものについ
ては、第1の実施の形態と同じとする。
【0069】図10は、本発明の第5の実施の形態にお
けるデータ記録再生システムの構成を示す構成図であ
る。本実施の形態におけるデータ記録再生システムの構
成が、第1の実施の形態におけるデータ記録再生システ
ムの構成と異なるのは、本発明の鍵暗号化手段に対応す
る鍵暗号化手段62が、STB1ではなく、VTR装置
5に備えられており、それに伴い、STB1は、本発明
の第二の鍵暗号化手段対応する鍵暗号化手段31を有
し、VTR装置5は、本発明の第二の鍵復元手段に対応
する鍵復元手段61と、鍵復元手段61および鍵暗号化
手段62が用いる共通鍵、公開鍵等の情報を記憶するV
TR情報記憶手段71とを有している。また、STB情
報記憶手段11は、第1の実施の形態において保持して
いた情報に加えて、鍵暗号化手段31がワークキーを暗
号化するのに用いる共通鍵の情報を保持している。
【0070】なお、第1の実施の形態と同様に、課金情
報が、例えば、STB情報記憶手段11に記録される場
合は、本実施の形態の構成におけるデータ記録再生シス
テムから、ICカード2およびカード読取手段10を省
いてもよい。
【0071】次に、このような本実施の形態の動作を説
明する。
【0072】まず、AVデータを記録媒体6に記録する
時のデータの流れを図11を用いて説明する。図11
は、本発明の第5の実施の形態におけるデータ記録再生
システムのデータ記録時のデータの流れを示すフロー図
である。図11において、図10で示した構成のうち、
記録時に不要な手段等は、適宜省略して示す。また、図
中の記号については、新たに説明するもの以外は、図
2、図3に倣う。Kcは、ワークキーKwの暗号化に用
いるSTB1およびVTR装置5に共通な共通鍵を、A
VデータDの暗号化に用いるワークキーを、Kc(K
w)は、ワークキーKwに共通鍵Kcを用いて暗号化を
施して得られる暗号化ワークキーを、それぞれ示す。な
お、本実施の形態におけるデータ記録再生システムは、
第1の実施の形態と同様に、ワークキーKwを、定期的
または不定期的に切り替えることによって、切り替えな
い場合に比して、さらに、暗号化に関する情報が外部に
漏洩しにくいシステムとなっている。
【0073】放送用電波として暗号化され、多重化され
たAVデータDは、アンテナ3を介して受信され、受信
復調部21で復調され、放送用の暗号を放送用暗号解除
部22で解除され、DMUX23で分離されて、生のA
VデータDとなって、デコーダ12および暗号化手段1
3へ送られる。デコーダ12は、AVデータDに施され
た高能率符号化処理等をデコードし、モニター4へ出力
する。暗号化手段13は、ワークキーKwを生成し、生
成したワークキーKwを用いて、AVデータDに暗号化
を施して、暗号化AVデータKw(D)を生成する。生
成されたワークキーKwは、鍵暗号化手段31へ送ら
れ、鍵暗号化手段31は、STB情報記憶手段11に記
憶されているSTB1およびVTR装置5に共通な共通
鍵Kcを用いて、ワークキーKwに暗号化を施して、暗
号化ワークキーKc(Kw)を生成する。
【0074】暗号化AVデータKw(D)は、D−I/
F18を介して、暗号化ワークキーKc(Kw)は、認
証鍵交換部19およびD−I/F18を介して、それぞ
れVTR装置5へ伝達されるが、それに先だって、ST
B1、VTR装置5それぞれの認証鍵交換部19、52
は、D−I/F18および51を介して、お互いの認証
鍵を交換し、伝達可能な相手であることを確認した上
で、前記伝達が行われる。
【0075】VTR装置5へ伝達された暗号化AVデー
タKw(D)は、D−I/F51を介して、MUX54
へ送られる。また、VTR装置5へ伝達された暗号化ワ
ークキーKc(Kw)は、D−I/F51および認証鍵
交換部52を介して、鍵復元手段61に送られる。鍵復
元手段61は、VTR情報記憶手段71に記憶されてい
る共通鍵Kcを用いて、暗号化ワークキーKc(Kw)
をワークキーKwに復元して、鍵暗号化手段62に送
る。鍵暗号化手段62は、VTR情報記憶手段71に記
憶されているSTB1に固有の公開鍵 STBPaを用い
て、ワークキーKwに暗号化を施して、暗号化ワークキ
STBPa(Kw)を生成して、これをMUX54へ送
る。MUX54へ送られた暗号化AVデータKw(D)
および暗号化ワークキー STBPa(Kw)は、記録媒体
6のフォーマットに適合した多重化を行われた後、記録
処理部55によって、記録媒体6に記録される。
【0076】次に、記録媒体6に記録されたAVデータ
を再生する時のデータの流れを図12を用いて説明す
る。図12は、本発明の第5の実施の形態におけるデー
タ記録再生システムのデータ再生時のデータの流れを示
すフロー図である。図12からわかるように、本実施の
形態においては、記録された暗号化ワークキー STBPa
(Kw)は、VTR装置5内では復元されずに、STB
1の鍵復元手段16へ送られ、ここで、STB情報記憶
手段11に記憶されているSTB1に固有の秘密鍵 STB
Saを用いることによって、ワークキーKwに復元され
る。図1で示した構成のうち、再生時に不要な手段等
は、適宜省略して示す。すなわち、AVデータを再生す
る時のデータの流れは、第1の実施の形態の図3と同じ
になる。
【0077】以上の手順にしたがって、AVデータを記
録/再生することにより、AVデータの記録時におい
て、VTR装置5への送信側であるSTB1におけるワ
ークキーの暗号化が、負担の軽い共通鍵による暗号化と
しているので、AVデータの暗号化およびワークキーの
暗号化を平行しておこなうことにより負担が増大してい
るSTB1の負担を軽減できるので、本実施の形態にお
けるデータ記録再生システムは、特定の対象に対しての
み、再生が可能であり、暗号化に関する情報が外部に漏
洩しにくいデータ記録再生システムであり、かつ、第1
の実施の形態におけるデータ記録再生システムと比較し
て、STB1およびVTR装置5の負担を平滑化して、
記録効率の向上を図ることが可能なシステムであること
がわかる。
【0078】なお、本発明の公開鍵および秘密鍵は、本
実施の形態においては、第1の実施の形態と同じく、本
発明のチューナ装置(STB1)に対して固有な鍵であ
るとして説明したが、これに限るものではなく、例え
ば、第2〜第4いずれかの実施の形態と同じく、本発明
のチューナ装置(STB1)の機器モデルに対して固有
な鍵、本発明のICカードに記録されたユーザIDに対
して固有な鍵、本発明のICカードに記録されたサービ
スに対して固有な鍵であってもよい。
【0079】また、本発明の公開鍵の情報は、本実施の
形態においては、VTR情報記憶手段71に記憶されて
いるものとして説明したが、これに限るものではなく、
例えば、記録を始める際に、STB1から送られてくる
としてもよい。
【0080】なお、本実施の形態におけるデータ記録再
生システムから、図13に示すように、鍵暗号化手段3
1および鍵復元手段61を省略した構成も可能である。
こうすれば、本発明のチューナ装置からVTR装置への
データ送信において、ワークキーに暗号化を施さずに送
信を行うことになる。このような構成は、後述する第8
の実施の形態のように、STBおよびVTR装置の機能
を一体化した一体化STBを備えるデータ記録再生シス
テムに適用すると、特に有効である。以下に、図13の
構成のデータ記録再生システムについて説明する。
【0081】図13の構成のデータ記録再生システムに
おける、AVデータを記録媒体6に記録する時のデータ
の流れは、図14に示すようになる。図14において、
図13で示した構成のうち、再生時に不要な手段等は、
適宜省略して示す。また、図中の記号については、図1
1、図12に倣う。
【0082】放送用電波として暗号化され、多重化され
たAVデータDは、アンテナ3を介して受信され、受信
復調部21で復調され、放送用の暗号を放送用暗号解除
部22で解除され、DMUX23で分離されて、生のA
VデータDとなって、デコーダ12および暗号化手段1
3へ送られる。デコーダ12は、AVデータDに施され
た高能率符号化処理等をデコードし、モニター4へ出力
する。暗号化手段13は、ワークキーKwを生成し、生
成したワークキーKwを用いて、AVデータDに暗号化
を施して、暗号化AVデータKw(D)を生成する。
【0083】暗号化AVデータKw(D)は、D−I/
F18を介して、ワークキーKwは、認証鍵交換部19
およびD−I/F18を介して、それぞれVTR装置5
へ伝達されるが、それに先だって、STB1、VTR装
置5それぞれの認証鍵交換部19、52は、D−I/F
18および51を介して、お互いの認証鍵を交換し、伝
達可能な相手であることを確認した上で、前記伝達が行
われる。
【0084】VTR装置5へ伝達された暗号化AVデー
タKw(D)は、D−I/F51を介して、MUX54
へ送られる。また、VTR装置5へ伝達されたワークキ
ーKwは、D−I/F51および認証鍵交換部52を介
して、鍵暗号化手段62に送られる。鍵暗号化手段62
は、VTR情報記憶手段71に記憶されているSTB1
に固有の公開鍵 STBPaを用いて、ワークキーKwに暗
号化を施して、暗号化ワークキー STBPa(Kw)を生
成して、これをMUX54へ送る。MUX54へ送られ
た暗号化AVデータKw(D)および暗号化ワークキー
STBPa(Kw)は、記録媒体6のフォーマットに適合
した多重化を行われた後、記録処理部55によって、記
録媒体6に記録される。
【0085】図13の構成のデータ記録再生システムに
おける、データ再生時のデータの流れについては、図1
2で示したデータ再生時のデータの流れと同じである。
したがって、以下の説明を省略する。
【0086】なお、STB情報記憶手段11およびVT
R情報記憶手段71は、図10の構成において保持して
いた共通鍵の情報を保持している必要はない。
【0087】以上の手順にしたがって、AVデータを記
録/再生することにより、AVデータの記録時におい
て、VTR装置5への送信側であるSTB1がワークキ
ーの暗号化を行わないので、AVデータの暗号化および
ワークキーの暗号化を平行しておこなうことにより負担
が増大しているSTB1の負担をさらに軽減できるの
で、図13の構成のデータ記録再生システムは、図10
の構成のデータ記録再生システムと比較して、STB1
およびVTR装置5の負担をさらに平滑化して、記録効
率の向上を図ることが可能なシステムであることがわか
る。ただし、図10の構成のデータ記録再生システムと
比較して、STB1からVTR装置5へのデータ送信に
ついてのセキュリティは低下する。このような構成は、
後述する第8の実施の形態のように、STBおよびVT
R装置の機能を一体化した一体化STBを備えるデータ
記録再生システムに適用すると、特に有効である。
【0088】(第6の実施の形態)以下に、本発明の第
6の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形
態が上述した第1の実施の形態と異なる点は、本発明の
鍵暗号化手段および鍵復元手段がVTR装置に備えられ
ており、ワークキーの暗号化/復元を行う公開鍵/秘密
鍵が、本発明のVTR装置に対して固有な鍵であること
に関する点である。したがって、本実施の形態におい
て、第1の実施の形態と同様の物については、同一符号
を付与し、説明を省略する。また、特に説明のないもの
については、第1の実施の形態と同じとする。
【0089】図15は、本発明の第6の実施の形態にお
けるデータ記録再生システムの構成を示す構成図であ
る。本実施の形態におけるデータ記録再生システムの構
成が、第1の実施の形態におけるデータ記録再生システ
ムの構成と異なるのは、本発明の鍵暗号化手段に対応す
る鍵暗号化手段62および本発明の鍵復元手段に対応す
る鍵復元手段64が、STB1ではなく、VTR装置5
に備えられており、それに伴い、STB1は、本発明の
第二の鍵暗号化手段に対応する鍵暗号化手段31および
本発明の第二の鍵復元手段に対応する鍵復元手段32を
有し、VTR装置5は、本発明の第二の鍵復元手段に対
応する鍵復元手段61と、本発明の第二の鍵暗号化手段
に対応する鍵暗号化手段63と、鍵復元手段61、鍵暗
号化手段62、鍵暗号化手段63および鍵復元手段64
が用いる共通鍵、公開鍵等の情報を記憶するVTR情報
記憶手段71とを有している。また、STB情報記憶手
段11は、第1の実施の形態において保持していた情報
に加えて、鍵暗号化手段31がワークキーを暗号化する
のに用いる共通鍵の情報を保持している。
【0090】なお、第1の実施の形態と同様に、課金情
報が、例えば、STB情報記憶手段11に記録される場
合は、本実施の形態の構成におけるデータ記録再生シス
テムから、ICカード2およびカード読取手段10を省
いてもよい。
【0091】次に、このような本実施の形態の動作を説
明する。
【0092】まず、AVデータを記録媒体6に記録する
時のデータの流れを図14を用いて説明する。図16
は、本発明の第6の実施の形態におけるデータ記録再生
システムのデータ記録時のデータの流れを示すフロー図
である。図16において、図15で示した構成のうち、
記録時に不要な手段等は、適宜省略して示す。また、図
中の記号については、新たに説明するもの以外は、図
2、図3に倣う。Kcは、ワークキーKwの暗号化に用
いるSTB1およびVTR装置5に共通な共通鍵を、K
c(Kw)は、ワークキーKwに共通鍵Kcを用いて暗
号化を施して得られる暗号化ワークキーを、 VTRPa
は、ワークキーKwの暗号化に用いるVTR装置5に固
有の公開鍵を、 VTRPa(Kw)は、ワークキーKwに
公開鍵 VTRPaを用いて暗号化を施して得られる暗号化
ワークキーを、それぞれ示す。なお、本実施の形態にお
けるデータ記録再生システムは、第1の実施の形態と同
様に、ワークキーKwを、定期的または不定期的に切り
替えることによって、切り替えない場合に比して、さら
に、暗号化に関する情報が外部に漏洩しにくいシステム
となっている。
【0093】放送用電波として暗号化され、多重化され
たAVデータDは、アンテナ3を介して受信され、受信
復調部21で復調され、放送用の暗号を放送用暗号解除
部22で解除され、DMUX23で分離されて、生のA
VデータDとなって、デコーダ12および暗号化手段1
3へ送られる。デコーダ12は、AVデータDに施され
た高能率符号化処理等をデコードし、モニター4へ出力
する。暗号化手段13は、ワークキーKwを生成し、生
成したワークキーKwを用いて、AVデータDに暗号化
を施して、暗号化AVデータKw(D)を生成する。生
成されたワークキーKwは、鍵暗号化手段31へ送ら
れ、鍵暗号化手段31は、STB情報記憶手段11に記
憶されているSTB1およびVTR装置5に共通な共通
鍵Kcを用いて、ワークキーKwに暗号化を施して、暗
号化ワークキーKc(Kw)を生成する。
【0094】暗号化AVデータKw(D)は、D−I/
F18を介して、暗号化ワークキー STBPa(Kw)
は、認証鍵交換部19およびD−I/F18を介して、
それぞれVTR装置5へ伝達されるが、それに先だっ
て、STB1、VTR装置5それぞれの認証鍵交換部1
9、52は、D−I/F18および51を介して、お互
いの認証鍵を交換し、伝達可能な相手であることを確認
した上で、前記伝達が行われる。
【0095】VTR装置5へ伝達された暗号化AVデー
タKw(D)は、D−I/F51を介して、MUX54
へ送られる。また、VTR装置5へ伝達された暗号化ワ
ークキーKc(Kw)は、D−I/F51および認証鍵
交換部52を介して、鍵復元手段61に送られる。鍵復
元手段61は、VTR情報記憶手段71に記憶されてい
る共通鍵Kcを用いて、暗号化ワークキーKc(Kw)
をワークキーKwに復元して、鍵暗号化手段62に送
る。鍵暗号化手段62は、VTR情報記憶手段71に記
憶されているVTR装置5に固有の公開鍵 VTRPaを用
いて、ワークキーKwに暗号化を施して、暗号化ワーク
キー VTRPa(Kw)を生成して、これをMUX54へ
送る。MUX54へ送られた暗号化AVデータKw
(D)および暗号化ワークキー VTRPa(Kw)は、記
録媒体6のフォーマットに適合した多重化を行われた
後、記録処理部55によって、記録媒体6に記録され
る。
【0096】次に、記録媒体6に記録されたAVデータ
を再生する時のデータの流れを図17を用いて説明す
る。図17は、本発明の第6の実施の形態におけるデー
タ記録再生システムのデータ再生時のデータの流れを示
すフロー図である。図17において、図15で示した構
成のうち、再生時に不要な手段等は、適宜省略して示
す。 VTRSaは、公開鍵 VTRPaに対応し、暗号化ワー
クキー VTRPa(Kw)を解読してワークキーKwを復
元するのに用いるVTR装置5に固有の秘密鍵を示す。
図中の他の記号は、図16に倣う。
【0097】多重化されて記録媒体6に記録された暗号
化AVデータKw(D)および暗号化ワークキー VTR
a(Kw)は、再生処理部58により再生され、DMU
X57で分離される。分離された暗号化ワークキー VTR
Pa(Kw)は、鍵復元手段64へ送られる。鍵復元手
段64は、VTR情報記憶手段71に記憶されているV
TR装置5に固有の秘密鍵 VTRSaを用いて、暗号化ワ
ークキー VTRPa(Kw)をワークキーKwに復元し
て、鍵暗号化手段63へ送る。鍵暗号化手段63は、V
TR情報記憶手段71に記憶されている共通鍵Kcを用
いて、ワークキーKwに暗号化を施して、暗号化ワーク
キーKc(Kw)を生成する。
【0098】分離された暗号化AVデータKw(D)
は、D−I/F51を介して、生成された暗号化ワーク
キーKc(Kw)は、認証鍵交換部52およびD−I/
F51を介して、それぞれSTB1へ伝達されるが、そ
れに先だって、記録時と同様に、STB1、VTR装置
5それぞれの認証鍵交換部19、52は、D−I/F1
8および51を介して、お互いの認証鍵を交換し、伝達
可能な相手であることを確認した上で、前記伝達が行わ
れる。
【0099】STB1へ伝達された暗号化AVデータK
w(D)は、D−I/F18を介して、暗号解読手段1
4へ送られ、暗号化ワークキーKc(Kw)は、D−I
/F18および認証鍵交換部19を介して、鍵復元手段
32へ送られる。鍵復元手段32は、STB情報記憶手
段11に記憶されている共通鍵Kcを用いて、暗号化ワ
ークキーKc(Kw)をワークキーKwに復元して、暗
号解読手段14へ送る。暗号解読手段14は、復元され
たワークキーKwを用いて、暗号化AVデータKw
(D)を解読して得られるAVデータDを、デコーダ1
2へ出力する。デコーダ12は、AVデータDに施され
た高能率符号化処理等をデコードし、モニター4へ出力
する。
【0100】以上の手順にしたがって、AVデータを記
録/再生することにより、AVデータに暗号化を施すの
に用いたワークキーにVTR装置5に固有の公開鍵を用
いて暗号化を施して、暗号化されたAVデータと一緒に
記録媒体に記録し、再生時には暗号化されたワークキー
をVTR装置5に固有の秘密鍵を用いて復元しているた
め、VTR装置5に固有の秘密鍵を持っているシステ
ム、すなわち、VTR装置5そのものを備えているシス
テムしか再生できないので、本実施の形態におけるデー
タ記録再生システムは、特定の対象に対してのみ、再生
が可能であり、暗号化に関する情報が外部に漏洩しにく
いデータ記録再生システムであることがわかる。
【0101】なお、本実施の形態におけるデータ記録再
生システムから、図18に示すように、鍵暗号化手段3
1、鍵復元手段32、鍵復元手段61および鍵暗号化手
段63を省略した構成も可能である。こうすれば、本発
明のチューナ装置とVTR装置との間のデータ送信にお
いて、ワークキーに暗号化を施さずに送信を行うことに
なる。以下に、図13の構成のデータ記録再生システム
について説明する。
【0102】図18の構成のデータ記録再生システムに
おける、AVデータを記録媒体6に記録する時のデータ
の流れは、図19に示すようになる。図19において、
図18で示した構成のうち、再生時に不要な手段等は、
適宜省略して示す。また、図中の記号については、図1
6、図17に倣う。
【0103】放送用電波として暗号化され、多重化され
たAVデータDは、アンテナ3を介して受信され、受信
復調部21で復調され、放送用の暗号を放送用暗号解除
部22で解除され、DMUX23で分離されて、生のA
VデータDとなって、デコーダ12および暗号化手段1
3へ送られる。デコーダ12は、AVデータDに施され
た高能率符号化処理等をデコードし、モニター4へ出力
する。暗号化手段13は、ワークキーKwを生成し、生
成したワークキーKwを用いて、AVデータDに暗号化
を施して、暗号化AVデータKw(D)を生成する。
【0104】暗号化AVデータKw(D)は、D−I/
F18を介して、ワークキーKwは、認証鍵交換部19
およびD−I/F18を介して、それぞれVTR装置5
へ伝達されるが、それに先だって、STB1、VTR装
置5それぞれの認証鍵交換部19、52は、D−I/F
18および51を介して、お互いの認証鍵を交換し、伝
達可能な相手であることを確認した上で、前記伝達が行
われる。
【0105】VTR装置5へ伝達された暗号化AVデー
タKw(D)は、D−I/F51を介して、MUX54
へ送られる。また、VTR装置5へ伝達されたワークキ
ーKwは、D−I/F51および認証鍵交換部52を介
して、鍵暗号化手段62に送られる。鍵暗号化手段62
は、VTR情報記憶手段71に記憶されているVTR装
置5に固有の公開鍵 VTRPaを用いて、ワークキーKw
に暗号化を施して、暗号化ワークキー VTRPa(Kw)
を生成して、これをMUX54へ送る。MUX54へ送
られた暗号化AVデータKw(D)および暗号化ワーク
キー VTRPa(Kw)は、記録媒体6のフォーマットに
適合した多重化を行われた後、記録処理部55によっ
て、記録媒体6に記録される。
【0106】次に、図18の構成のデータ記録再生シス
テムにおける、記録媒体6に記録されたAVデータを再
生する時のデータの流れを図20を用いて説明する。図
20において、図18で示した構成のうち、再生時に不
要な手段等は、適宜省略して示す。また、図中の記号に
ついては、図16、図17に倣う。
【0107】多重化されて記録媒体6に記録された暗号
化AVデータKw(D)および暗号化ワークキー VTR
a(Kw)は、再生処理部58により再生され、DMU
X57で分離される。分離された暗号化ワークキー VTR
Pa(Kw)は、鍵復元手段64へ送られる。鍵復元手
段64は、VTR情報記憶手段71に記憶されているV
TR装置5に固有の秘密鍵 VTRSaを用いて、暗号化ワ
ークキー VTRPa(Kw)をワークキーKwに復元す
る。
【0108】分離された暗号化AVデータKw(D)
は、D−I/F51を介して、復元されたワークキーK
wは、認証鍵交換部52およびD−I/F51を介し
て、それぞれSTB1へ伝達されるが、それに先だっ
て、記録時と同様に、STB1、VTR装置5それぞれ
の認証鍵交換部19、52は、D−I/F18および5
1を介して、お互いの認証鍵を交換し、伝達可能な相手
であることを確認した上で、前記伝達が行われる。
【0109】STB1へ伝達された暗号化AVデータK
w(D)は、D−I/F18を介して、暗号解読手段1
4へ送られ、ワークキーKwは、D−I/F18および
認証鍵交換部19を介して、それぞれ暗号解読手段14
へ送られる。暗号解読手段14は、ワークキーKwを用
いて、暗号化AVデータKw(D)を解読して得られる
AVデータDを、デコーダ12へ出力する。デコーダ1
2は、AVデータDに施された高能率符号化処理等をデ
コードし、モニター4へ出力する。
【0110】なお、STB情報記憶手段11およびVT
R情報記憶手段71は、図15の構成において保持して
いた共通鍵の情報を保持している必要はない。
【0111】以上の手順にしたがって、AVデータを記
録/再生することにより、STB1とVTR装置5との
間のデータ送信において、ワークキーに暗号化を施さず
に送信を行うので、記録/再生時のSTB1およびVT
R装置5の負担をさらに軽減できるので、図18の構成
のデータ記録再生システムは、図15の構成のデータ記
録再生システムと比較して、さらに記録効率の向上を図
ることが可能なシステムであることがわかる。ただし、
図15の構成のデータ記録再生システムと比較して、S
TB1とVTR装置5との間のデータ送信についてのセ
キュリティは低下する。このような構成は、後述する第
8の実施の形態のように、STBおよびVTR装置の機
能を一体化した一体化STBを備えるデータ記録再生シ
ステムに適用すると、特に有効である。
【0112】(第7の実施の形態)以下に、本発明の第
7の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形
態が上述した第1の実施の形態と異なる点は、公開鍵お
よび秘密鍵を用いる替わりに、共通鍵を用いてワークキ
ーの暗号化/復元を行う点である。したがって、本実施
の形態において、第1の実施の形態と同様の物について
は、同一符号を付与し、説明を省略する。また、特に説
明のないものについては、第1の実施の形態と同じとす
る。
【0113】本実施の形態におけるデータ記録再生シス
テムの構成は、第1の実施の形態におけるデータ記録再
生システムの構成と同じである。
【0114】次に、このような本実施の形態の動作を説
明する。
【0115】図21は、本発明の第7の実施の形態にお
けるデータ記録再生システムのデータ記録時のデータの
流れを示すフロー図であり、図22は、本発明の第7の
実施の形態におけるデータ記録再生システムのデータ再
生時のデータの流れを示すフロー図である。図21、図
22に示すとおり、本実施の形態においては、ワークキ
ーKwの暗号化および復元にSTB情報記憶手段11に
保持されている共通鍵Kcを用いている点以外は、第1
の実施の形態におけるデータ記録再生システムと同じで
ある。なお、共通鍵Kcは、例えば、STB1もしくは
STB1の機器モデル、ユーザID、サービスいずれか
に対して固有な鍵である。また、共通鍵Kcは、ICカ
ード2に記録されているとしてもよい。共通鍵KcがI
Cカード2に記録されていない場合で、課金情報が、例
えば、STB情報記憶手段11に記録される場合は、カ
ード読取手段10を省略してもよい。また、共通鍵Kc
がSTB記憶手段11に記録されていない場合は、ST
B記憶手段11を省略してもよい。
【0116】以上の手順にしたがって、AVデータを記
録/再生することにより、ワークキーに暗号化に公開鍵
を用いないので、本実施の形態におけるデータ記録再生
システムは、第1の実施の形態におけるデータ記録再生
システムと比較して、鍵自身のデータ長を短くでき、記
録効率の向上および装置の小型化を図ることが可能なシ
ステムであることがわかる。
【0117】(第8の実施の形態)以下に、本発明の第
8の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形
態が上述した第1の実施の形態と異なる点は、第1の実
施の形態におけるデータ記録再生システムが本発明のチ
ューナ装置およびVTR装置を備えていたのに対し、本
実施の形態におけるデータ記録再生システムが前記チュ
ーナ装置および前記VTR装置の機能が一体化された装
置を備えていることに関する点である。したがって、本
実施の形態において、第1の実施の形態と同様の物につ
いては、同一符号を付与し、説明を省略する。また、特
に説明のないものについては、第1の実施の形態と同じ
とする。
【0118】図23は、本発明の第8の実施の形態にお
けるデータ記録再生システムの構成を示す構成図であ
る。本実施の形態におけるデータ記録再生システムの構
成が、第1の実施の形態におけるデータ記録再生システ
ムの構成と異なるのは、STB1およびVTR装置5の
機能を一体化した一体化STB7を備えることによっ
て、第1の実施の形態におけるデータ記録再生システム
が備えていたVTR伝達手段17およびSTB伝達手段
50を省略したことである。
【0119】なお、第1の実施の形態と同様に、課金情
報が、例えば、STB情報記憶手段11に記録される場
合は、本実施の形態の構成におけるデータ記録再生シス
テムから、ICカード2およびカード読取手段10を省
いてもよい。
【0120】次に、このような本実施の形態の動作を説
明する。
【0121】まず、AVデータを記録媒体6に記録する
時のデータの流れを図24を用いて説明する。図24
は、本発明の第8の実施の形態におけるデータ記録再生
システムのデータ記録時のデータの流れを示すフロー図
である。図24において、図23で示した構成のうち、
記録時に不要な手段等は、適宜省略して示す。また、図
中の記号については、図2、図3に倣うが、 STBPa
は、ワークキーKwの暗号化に用いる一体化STB7に
固有の公開鍵を示す。なお、本実施の形態におけるデー
タ記録再生システムは、第1の実施の形態と同様に、ワ
ークキーKwを、定期的または不定期的に切り替えるこ
とによって、切り替えない場合に比して、さらに、暗号
化に関する情報が外部に漏洩しにくいシステムとなって
いる。
【0122】放送用電波として暗号化され、多重化され
たAVデータDは、アンテナ3を介して受信され、受信
復調部21で復調され、放送用の暗号を放送用暗号解除
部22で解除され、DMUX23で分離されて、生のA
VデータDとなって、デコーダ12および暗号化手段1
3へ送られる。デコーダ12は、AVデータDに施され
た高能率符号化処理等をデコードし、モニター4へ出力
する。暗号化手段13は、ワークキーKwを生成し、生
成したワークキーKwを用いて、AVデータDに暗号化
を施して、暗号化AVデータKw(D)を生成する。生
成されたワークキーKwは、鍵暗号化手段15へ送ら
れ、鍵暗号化手段15は、STB情報記憶手段11に記
憶されている一体化STB7に固有の公開鍵 STBPaを
用いて、ワークキーKwに暗号化を施して、暗号化ワー
クキー STBPa(Kw)を生成する。
【0123】生成された暗号化AVデータKw(D)お
よび暗号化ワークキー STBPa(Kw)は、それぞれM
UX54へ送られて、記録媒体6のフォーマットに適合
した多重化を行われた後、記録処理部55によって、記
録媒体6に記録される。
【0124】次に、記録媒体6に記録されたAVデータ
を再生する時のデータの流れを図25を用いて説明す
る。図25は、本発明の第8の実施の形態におけるデー
タ記録再生システムのデータ再生時のデータの流れを示
すフロー図である。図25において、図23で示した構
成のうち、再生時に不要な手段等は、適宜省略して示
す。図中の記号は、図2、図3に倣うが、 STBSaは、
公開鍵 STBPaに対応し、暗号化ワークキー STBPa
(Kw)を解読してワークキーKwを復元するのに用い
る一体化STB7に固有の秘密鍵を示す。
【0125】多重化されて記録媒体6に記録された暗号
化AVデータKw(D)および暗号化ワークキー STB
a(Kw)は、再生処理部58により再生され、DMU
X57で分離される。
【0126】分離された暗号化AVデータKw(D)
は、暗号解読手段14へ送られ、分離された暗号化ワー
クキー STBPa(Kw)は、鍵復元手段16へ送られ
る。鍵復元手段16は、STB情報記憶手段11に記憶
されている一体化STB7に固有の秘密鍵 STBSaを用
いて、暗号化ワークキー STBPa(Kw)をワークキー
Kwに復元して、暗号解読手段14へ送る。暗号解読手
段14は、復元されたワークキーKwを用いて、暗号化
AVデータKw(D)を解読して得られるAVデータD
を、デコーダ12へ出力する。デコーダ12は、AVデ
ータDに施された高能率符号化処理等をデコードし、モ
ニター4へ出力する。
【0127】以上の手順にしたがって、AVデータを記
録/再生することにより、各装置間のデータ伝達にかか
る負担を省略できるので、本実施の形態におけるデータ
記録再生システムは、特定の対象に対してのみ、再生が
可能であり、暗号化に関する情報が外部に漏洩しにくい
データ記録再生システムであり、かつ、第1の実施の形
態におけるデータ記録再生システムと比較して、さらに
記録効率の向上を図ることが可能なシステムであること
がわかる。なお、本発明の公開鍵および秘密鍵は、本実
施の形態においては、一体化STB7に対して固有な鍵
であるとして説明したが、これに限るものではなく、例
えば、第2〜第4いずれかの実施の形態と同様に、一体
化STB7の機器モデルに対して固有な鍵、本発明のI
Cカードに記録されたユーザIDに対して固有な鍵、本
発明のICカードに記録されたサービスに対して固有な
鍵であってもよい。
【0128】なお、本発明のワークキーは、上述した第
1〜第8の実施の形態においては、定期的または不定期
的に切り替えられるとして説明したが、同じワークキー
を用いるとすると、定期的または不定期的に切り替える
場合と比較して、暗号化に関する情報が外部に漏洩する
おそれが高くなるが、従来のデータ記録再生システムと
比較すると、暗号化に関する情報が外部に漏洩しにくい
システムであるといえる。
【0129】また、本発明の第2の暗号化は、上述した
第1〜第8の実施の形態においては、本発明の第1の暗
号化において用いたワークキーとは別の鍵(公開鍵、共
通鍵)であるとして説明したが、これに限るものではな
く、第1の暗号化に用いたワークキーに対応するアルゴ
リズムと同じアルゴリズムを用いて、当該ワークキー自
身に第2の暗号化を施すとしてもよい。また、例えば、
ワークキーとして共通鍵を用いてディジタルデータに第
1の暗号化を施し、当該共通鍵に同じ共通鍵を用いて第
2の暗号化を施すとしてもよい。
【0130】なお、上述した第1〜第8の実施の形態に
おいては、本発明のデータ記録再生システムを中心に説
明したが、本発明のデータ記録再生方法は、上記説明中
で、説明された方法である。
【0131】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、請求項1の本発明は、データに暗号化を施すことに
よって、特定の対象に対してのみ、再生が可能であり、
前記暗号化に関する情報が外部に漏洩しにくいデータ記
録再生方法を提供することができる。また、請求項4の
本発明は、データに暗号化を施すことによって、特定の
対象に対してのみ、再生が可能であり、前記暗号化に関
する情報が外部に漏洩しにくいデータ記録再生システム
を提供することができる。また、請求項22または23
の本発明は、記録および/または再生時に、確実に課金
が可能なデータ記録再生方法およびデータ記録再生シス
テムを提供することができる。さらに、請求項30の本
発明は、再生時のロスタイムが少ないデータ記録再生シ
ステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるデータ記録
再生システムの構成を示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるデータ記録
再生システムのデータ記録時のデータの流れを示すフロ
ー図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるデータ記録
再生システムのデータ再生時のデータの流れを示すフロ
ー図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるデータ記録
再生システムを用いて記録された記録媒体上の記録領域
を示す模式図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるデータ記録
再生システムで記録された記録媒体の貸与時の流れを示
すフロー図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態におけるデータ記録
再生システムのデータ記録時のデータの流れを示すフロ
ー図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態におけるデータ記録
再生システムのデータ再生時のデータの流れを示すフロ
ー図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態におけるデータ記録
再生システムのデータ記録時のデータの流れを示すフロ
ー図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態におけるデータ記録
再生システムのデータ再生時のデータの流れを示すフロ
ー図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態におけるデータ記
録再生システムの構成を示す構成図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態におけるデータ記
録再生システムのデータ記録時のデータの流れを示すフ
ロー図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態におけるデータ記
録再生システムのデータ再生時のデータの流れを示すフ
ロー図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態における別のデー
タ記録再生システムの構成を示す構成図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態における別のデー
タ記録再生システムのデータ記録時のデータの流れを示
すフロー図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態におけるデータ記
録再生システムの構成を示す構成図である。
【図16】本発明の第6の実施の形態におけるデータ記
録再生システムのデータ記録時のデータの流れを示すフ
ロー図である。
【図17】本発明の第6の実施の形態におけるデータ記
録再生システムのデータ再生時のデータの流れを示すフ
ロー図である。
【図18】本発明の第6の実施の形態における別のデー
タ記録再生システムの構成を示す構成図である。
【図19】本発明の第6の実施の形態における別のデー
タ記録再生システムのデータ記録時のデータの流れを示
すフロー図である。
【図20】本発明の第6の実施の形態における別のデー
タ記録再生システムのデータ再生時のデータの流れを示
すフロー図である。
【図21】本発明の第7の実施の形態におけるデータ記
録再生システムのデータ記録時のデータの流れを示すフ
ロー図である。
【図22】本発明の第7の実施の形態におけるデータ記
録再生システムのデータ再生時のデータの流れを示すフ
ロー図である。
【図23】本発明の第8の実施の形態におけるデータ記
録再生システムの構成を示す構成図である。
【図24】本発明の第8の実施の形態におけるデータ記
録再生システムのデータ記録時のデータの流れを示すフ
ロー図である。
【図25】本発明の第8の実施の形態におけるデータ記
録再生システムのデータ再生時のデータの流れを示すフ
ロー図である。
【図26】従来の衛星放送のデータ記録再生システムを
示す構成図である。
【符号の説明】
1、101、901 STB 2、102、902 ICカード 3、903 アンテナ 4、904 モニター 5、105、905 VTR装置 6、906 記録媒体 7 一体化STB 10 カード読取手段 11 STB情報記憶手段 12 デコーダ 13 暗号化手段 14 暗号解読手段 15、31、62、63 鍵暗号化手段 16、32、61、64 鍵復元手段 17 VTR伝達手段 18、51 D−I/F 19、52 認証鍵交換部 20 受信手段 21 受信復調部 22 放送用暗号解除部 23、57 DMUX 50 STB伝達手段 53 記録手段 54 MUX 55 記録処理部 56 再生手段 58 再生処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武知 秀明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルデータにワークキーを用いて
    第1の暗号化を施した暗号化ディジタルデータと、前記
    ワークキーに第2の暗号化を施した暗号化ワークキーと
    を記録媒体に記録し、記録された前記暗号化ディジタル
    データおよび前記暗号化ワークキーを再生し、前記暗号
    化ワークキーを解読して得られた前記ワークキーを用い
    て前記暗号化ディジタルデータを解読して、前記ディジ
    タルデータを得ることを特徴とするデータ記録再生方
    法。
  2. 【請求項2】 前記暗号化ワークキーを、前記記録媒体
    の外部に出力されないデータ領域に記録することを特徴
    とする請求項1に記載のデータ記録再生方法。
  3. 【請求項3】 前記ワークキーを、定期的または不定期
    的に切り替えることを特徴とする請求項1または2に記
    載のデータ記録再生方法。
  4. 【請求項4】 外部からディジタルデータを受信する受
    信手段と、ワークキーを生成し、前記ディジタルデータ
    に前記ワークキーを用いて第1の暗号化を施して暗号化
    ディジタルデータを生成する暗号化手段と、前記ワーク
    キーに第2の暗号化を施して暗号化ワークキーを生成す
    る鍵暗号化手段と、前記暗号化ディジタルデータおよび
    前記暗号化ワークキーを記録媒体に記録する記録手段
    と、前記記録媒体から前記暗号化ディジタルデータおよ
    び前記暗号化ワークキーを再生する再生手段と、前記暗
    号化ワークキーを解読して前記ワークキーを復元する鍵
    復元手段と、復元された前記ワークキーを用いて前記暗
    号化ディジタルデータを解読して、前記ディジタルデー
    タを得る暗号解読手段とを備えることを特徴とするデー
    タ記録再生システム。
  5. 【請求項5】 前記全ての手段は、一体化された装置に
    備えられていることを特徴とする請求項4に記載のデー
    タ記録再生システム。
  6. 【請求項6】 前記受信手段と、前記暗号化手段と、前
    記暗号解読手段とは、チューナ装置に備えられ、前記記
    録手段と、前記再生手段とは、VTR装置に備えられて
    いることを特徴とする請求項4に記載のデータ記録再生
    システム。
  7. 【請求項7】 前記第2の暗号化は、公開鍵を用いて施
    され、前記暗号化ワークキーの解読は、前記公開鍵に対
    応する秘密鍵を用いて施されることを特徴とする請求項
    6に記載のデータ記録再生システム。
  8. 【請求項8】 前記鍵復元手段は、前記チューナ装置に
    備えられていることを特徴とする請求項7に記載のデー
    タ記録再生システム。
  9. 【請求項9】 前記公開鍵および前記秘密鍵は、前記チ
    ューナ装置に対して固有な鍵であることを特徴とする請
    求項8に記載のデータ記録再生システム。
  10. 【請求項10】 前記公開鍵および前記秘密鍵は、前記
    チューナ装置の機器モデルに対して固有な鍵であること
    を特徴とする請求項8に記載のデータ記録再生システ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記チューナ装置は、ICカードに記
    録された情報を読み取るカード読取手段を有することを
    特徴とする請求項8に記載のデータ記録再生システム。
  12. 【請求項12】 前記公開鍵および前記秘密鍵は、前記
    ICカードに記録されたユーザIDに対して固有な鍵で
    あることを特徴とする請求項11に記載のデータ記録再
    生システム。
  13. 【請求項13】 前記ICカードには、前記ユーザID
    に対して固有な鍵に加えて、少なくとも一つの別のユー
    ザIDに対して固有な公開鍵が記録されており、前記鍵
    暗号化手段は、前記第2の暗号化とともに、前記別のユ
    ーザIDに対して固有な公開鍵を用いて、前記ワークキ
    ーを暗号化して、前記別のユーザIDに対して固有な公
    開鍵毎に、別の暗号化ワークキーを生成し、前記記録手
    段は、前記暗号化ワークキーに加えて、前記別の暗号化
    ワークキーも前記記録媒体に記録することを特徴とする
    請求項12に記載のデータ記録再生システム。
  14. 【請求項14】 前記公開鍵および前記秘密鍵は、前記
    ICカードに記録されたサービスに対して固有な鍵であ
    ることを特徴とする請求項11に記載のデータ記録再生
    システム。
  15. 【請求項15】 前記鍵暗号化手段は、前記チューナ装
    置または前記VTR装置のいずれかに備えられているこ
    とを特徴とする請求項8〜14のいずれかに記載のデー
    タ記録再生システム。
  16. 【請求項16】 前記鍵暗号化手段が前記VTR装置に
    備えられている場合は、前記チューナ装置は、前記ワー
    クキーを共通鍵によって暗号化する第二の鍵暗号化手段
    を有し、前記VTR装置は、前記共通鍵によって暗号化
    された前記ワークキーを解読する第二の鍵復元手段を有
    することを特徴とする請求項15に記載のデータ記録再
    生システム。
  17. 【請求項17】 前記公開鍵および前記秘密鍵は、前記
    VTR装置に対して固有な鍵であり、前記鍵暗号化手段
    および前記鍵復元手段は、前記VTR装置に備えられて
    いることを特徴とする請求項7に記載のデータ記録再生
    システム。
  18. 【請求項18】 前記チューナ装置は、前記ワークキー
    を共通鍵によって暗号化する第二の鍵暗号化手段と、前
    記共通鍵によって暗号化された前記ワークキーを解読す
    る第二の鍵復元手段とを有し、前記VTR装置は、前記
    ワークキーを前記共通鍵によって暗号化する第三の鍵暗
    号化手段と、前記共通鍵によって暗号化された前記ワー
    クキーを解読する第三の鍵復元手段とを有し、前記第三
    の鍵復元手段は、前記第二の鍵暗号化手段により暗号化
    された前記ワークキーを解読し、前記第二の鍵復元手段
    は、前記第三の鍵暗号化手段により暗号化された前記ワ
    ークキーを解読することを特徴とする請求項17に記載
    のデータ記録再生システム。
  19. 【請求項19】 前記第2の暗号化および前記暗号化ワ
    ークキーの解読は、共通鍵を用いて施され、前記鍵暗号
    化手段および前記鍵復元手段は、前記チューナ装置に備
    えられていることを特徴とする請求項6に記載のデータ
    記録再生システム。
  20. 【請求項20】 前記共通鍵は、前記チューナ装置、も
    しくは、前記チューナ装置の機器モデルに対して固有な
    鍵であることを特徴とする請求項19に記載のデータ記
    録再生システム。
  21. 【請求項21】 前記チューナ装置は、ICカードに記
    録された情報を読み取るカード読取手段を有し、前記共
    通鍵は、前記ICカードに記録されたユーザID、もし
    くは、前記ICカードに記録されたサービスに対して固
    有な鍵に対して固有な鍵であることを特徴とする請求項
    19に記載のデータ記録再生システム。
  22. 【請求項22】 前記チューナ装置は、前記記録媒体の
    記録時に課金情報を生成し、それを記憶することを特徴
    とする請求項6〜21のいずれかに記載のデータ記録再
    生システム。
  23. 【請求項23】 前記チューナ装置は、前記記録媒体の
    再生時に課金情報を生成し、それを記憶することを特徴
    とする請求項6〜21のいずれかに記載のデータ記録再
    生システム。
  24. 【請求項24】 前記記録媒体の記録時に、前記課金情
    報を生成するために必要な情報を、前記記録媒体に記録
    し、前記記録媒体の再生時に前記必要な情報を用いて前
    記課金情報を生成することを特徴とする請求項23に記
    載のデータ記録再生システム。
  25. 【請求項25】 前記課金情報は、前記記録媒体の再生
    期間の限定を伴うものであることを特徴とする請求項2
    3または24に記載のデータ記録再生システム。
  26. 【請求項26】 前記課金情報は、前記記録媒体の再生
    回数の限定を伴うものであることを特徴とする請求項2
    3〜25のいずれかに記載のデータ記録再生システム。
  27. 【請求項27】 前記チューナ装置は、前記ICカード
    に前記課金情報を記憶させることを特徴とする請求項2
    2〜26のいずれかに記載のデータ記録再生システム。
  28. 【請求項28】 前記チューナ装置は、前記課金情報を
    サービスプロバイダに対して、通信を介して、出力する
    ことを特徴とする請求項22〜27のいずれかに記載の
    データ記録再生システム。
  29. 【請求項29】 前記暗号化ワークキーを、前記記録媒
    体の外部に出力されないデータ領域に記録することを特
    徴とする請求項4〜28のいずれかに記載のデータ記録
    再生システム。
  30. 【請求項30】 前記第2の暗号化を施した鍵の固有性
    に関する情報を、前記記録媒体に記録することを特徴と
    する請求項4〜29のいずれかに記載のデータ記録再生
    システム。
  31. 【請求項31】 前記ワークキーを、定期的または不定
    期的に切り替えることを特徴とする請求項4〜30のい
    ずれかに記載のデータ記録再生システム。
  32. 【請求項32】 前記切り替えの後のワークキーに対応
    する前記暗号化ワークキーが、前記切り替えの前のワー
    クキーに対応する前記暗号化ディジタルデータの少なく
    とも一部とタイミング的に重なるように、前記記録媒体
    は再生されることを特徴とする請求項31に記載のデー
    タ記録再生システム。
  33. 【請求項33】 一つの前記ワークキーに対応する前記
    暗号化ワークキーが、それに対応する前記暗号化ディジ
    タルデータとタイミング的に重なるように、前記記録媒
    体は再生されることを特徴とする請求項31または32
    に記載のデータ記録再生システム。
  34. 【請求項34】 前記チューナ装置を備える場合は、前
    記チューナ装置が前記切り替えを行うことを特徴とする
    請求項31〜33のいずれかに記載のデータ記録再生シ
    ステム。
  35. 【請求項35】 前記VTR装置を備える場合は、前記
    VTR装置が、前記切り替えに対応して、前記暗号化ワ
    ークキーの再生のタイミングを決定することを特徴とす
    る請求項31〜34のいずれかに記載のデータ記録再生
    システム。
  36. 【請求項36】 前記暗号化ディジタルデータおよび前
    記暗号化ワークキーは、前記記録媒体上の前記再生のタ
    イミングに対応する記録位置に、記録されることを特徴
    とする請求項31〜35のいずれかに記載のデータ記録
    再生システム。
  37. 【請求項37】 前記切り替えのタイミングも合わせ
    て、前記記録媒体に記録することを特徴とする請求項3
    6に記載のデータ記録再生システム。
  38. 【請求項38】 前記チューナ装置および前記VTR装
    置を備える場合は、前記VTR装置が、前記切り替えの
    後のワークキー、もしくは、それに対応する前記暗号化
    ワークキーを、前記切り替えの後のワークキーに対応す
    る前記暗号化ディジタルデータの出力より前もって、前
    記チューナ装置へ出力することを特徴とする請求項31
    〜37のいずれかに記載のデータ記録再生システム。
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