JPH11213084A - 微分回路 - Google Patents
微分回路Info
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- JPH11213084A JPH11213084A JP10018581A JP1858198A JPH11213084A JP H11213084 A JPH11213084 A JP H11213084A JP 10018581 A JP10018581 A JP 10018581A JP 1858198 A JP1858198 A JP 1858198A JP H11213084 A JPH11213084 A JP H11213084A
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- pulse train
- sampling
- voltage
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- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低周波から高周波までの信号処理の場合、信
号に含まれるDC変動成分を除去した信号出力を得るこ
とを目的とする。 【解決手段】 ディジタルPLL回路10からの第1の
サンプリングパルス列でアナログ入力信号波形をサンプ
リングホールドして第1のホールド電圧を得る第1のサ
ンプルホールド回路3と、第1のサンプリングパルス列
と一定の位相差と同じ周波数を有する第2のサンプリン
グパルス列で上記アナログ入力信号をサンプリングホー
ルドして第2のホールド電圧を得る第2のサンプルホー
ルド回路7と、第1,第2のホールド電圧を第1,第2
のサンプリングパルス列と一定の位相差で同じ周波数の
第3サンプリングパルス列のタイミングでサンプルホー
ルドして差電圧増幅する差動増幅器5を備えたことを特
徴とする。
号に含まれるDC変動成分を除去した信号出力を得るこ
とを目的とする。 【解決手段】 ディジタルPLL回路10からの第1の
サンプリングパルス列でアナログ入力信号波形をサンプ
リングホールドして第1のホールド電圧を得る第1のサ
ンプルホールド回路3と、第1のサンプリングパルス列
と一定の位相差と同じ周波数を有する第2のサンプリン
グパルス列で上記アナログ入力信号をサンプリングホー
ルドして第2のホールド電圧を得る第2のサンプルホー
ルド回路7と、第1,第2のホールド電圧を第1,第2
のサンプリングパルス列と一定の位相差で同じ周波数の
第3サンプリングパルス列のタイミングでサンプルホー
ルドして差電圧増幅する差動増幅器5を備えたことを特
徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発振器の発振周波
数、DCモータのFG信号等の処理に適合する微分回路
に関する。
数、DCモータのFG信号等の処理に適合する微分回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発振信号、FG検出信号等の信号
処理回路に含まれる回路素子のバラツキ、温度ドリフ
ト、経時変化によって発生するDC変動成分を除去する
回路として、図8に示すコンデンサCと抵抗RによるC
R微分回路がよく知られている。これは、いわゆるハイ
パスフィルターと言われ、カットオフ周波数f0=1/
2πRC以下の周波数を6dB/octで減衰させ、D
C成分を除去し、交流成分のみを通過させる簡便な方法
である。
処理回路に含まれる回路素子のバラツキ、温度ドリフ
ト、経時変化によって発生するDC変動成分を除去する
回路として、図8に示すコンデンサCと抵抗RによるC
R微分回路がよく知られている。これは、いわゆるハイ
パスフィルターと言われ、カットオフ周波数f0=1/
2πRC以下の周波数を6dB/octで減衰させ、D
C成分を除去し、交流成分のみを通過させる簡便な方法
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この微分回路において
は、回路素子のバラツキ、温度ドリフト、経時変化によ
って発生するDC変動成分を除去することが要求されて
いる。特に、従来のCR微分回路では、周波数特性的に
はカットオフ周波数f0=1/2πRC以下の周波数を
減衰してしまうので、低い周波数信号を処理する場合は
抵抗とコンデンサに大きな値を使用する必要がある事、
また、温度によって、R値、C値が変動するために、カ
ットオフ周波数が変化する事のために低周波信号でのD
C変動成分の除去は困難を伴っていた。
は、回路素子のバラツキ、温度ドリフト、経時変化によ
って発生するDC変動成分を除去することが要求されて
いる。特に、従来のCR微分回路では、周波数特性的に
はカットオフ周波数f0=1/2πRC以下の周波数を
減衰してしまうので、低い周波数信号を処理する場合は
抵抗とコンデンサに大きな値を使用する必要がある事、
また、温度によって、R値、C値が変動するために、カ
ットオフ周波数が変化する事のために低周波信号でのD
C変動成分の除去は困難を伴っていた。
【0004】本発明は、低周波から高周波までの信号を
処理する場合、信号に含まれる回路素子のバラツキ、温
度ドリフト、経時変化等によるDC変動成分を除去した
信号出力を得ることを目的とする。
処理する場合、信号に含まれる回路素子のバラツキ、温
度ドリフト、経時変化等によるDC変動成分を除去した
信号出力を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、ディジタルPLL回路を用いて、一定の周
波数を有する矩形波発振器の発振周波数を、正弦波状ま
たは余弦波状のアナログ入力信号波形を一定の大きさに
増幅整形した波形の周波数に追随して分周した矩形波を
サンプリングパルスとする第1のサンプリングパルス列
で増幅したアナログ入力信号波形をサンプリングホール
ドして、第1のホールド電圧を得ると共に、第1のサン
プリングパルス列と一定の位相差と同じ周波数を有する
第2のサンプリングパルス列で増幅したアナログ入力信
号波形をサンプリングホールドして、第2のホールド電
圧を得、第1,第2のサンプリングパルス列と一定の位
相差と同じ周波数を有する第3のサンプリングパルス列
で第1,第2のホールド電圧を更にサンプリングホール
ドして、第1,第2のホールド電圧の差電圧増幅を行
い、アナログ入力信号波形の傾斜の大きさに比例した階
段状の差電圧増幅出力をフィルター回路でアナログ信号
出力に変換し、DC成分を除去したアナログ信号出力を
得るように構成したものである。これにより、超低周波
から高周波までの増幅した入力信号にある回路素子のバ
ラツキ、温度ドリフト、経時変化等によるDC変動成分
を除去した正弦波状または余弦波状の信号出力が得られ
る。信号波形の急峻な所では本微分回路での絶対値出力
は高く、変化の少ない所(波形の最大、最小点)では本
微分回路出力は零となる。
に本発明は、ディジタルPLL回路を用いて、一定の周
波数を有する矩形波発振器の発振周波数を、正弦波状ま
たは余弦波状のアナログ入力信号波形を一定の大きさに
増幅整形した波形の周波数に追随して分周した矩形波を
サンプリングパルスとする第1のサンプリングパルス列
で増幅したアナログ入力信号波形をサンプリングホール
ドして、第1のホールド電圧を得ると共に、第1のサン
プリングパルス列と一定の位相差と同じ周波数を有する
第2のサンプリングパルス列で増幅したアナログ入力信
号波形をサンプリングホールドして、第2のホールド電
圧を得、第1,第2のサンプリングパルス列と一定の位
相差と同じ周波数を有する第3のサンプリングパルス列
で第1,第2のホールド電圧を更にサンプリングホール
ドして、第1,第2のホールド電圧の差電圧増幅を行
い、アナログ入力信号波形の傾斜の大きさに比例した階
段状の差電圧増幅出力をフィルター回路でアナログ信号
出力に変換し、DC成分を除去したアナログ信号出力を
得るように構成したものである。これにより、超低周波
から高周波までの増幅した入力信号にある回路素子のバ
ラツキ、温度ドリフト、経時変化等によるDC変動成分
を除去した正弦波状または余弦波状の信号出力が得られ
る。信号波形の急峻な所では本微分回路での絶対値出力
は高く、変化の少ない所(波形の最大、最小点)では本
微分回路出力は零となる。
【0006】以下、このことを原理的に説明する。正弦
波状(または余弦波状)信号を Y=A・sinθ+B と置く。但し、BはDC変動成分を含む信号波形の中心
電圧である。この入力波形の微分は dY/dθ=A・cosθ となり、入力信号の微分波形はDC変動成分を含まない
波形となる。
波状(または余弦波状)信号を Y=A・sinθ+B と置く。但し、BはDC変動成分を含む信号波形の中心
電圧である。この入力波形の微分は dY/dθ=A・cosθ となり、入力信号の微分波形はDC変動成分を含まない
波形となる。
【0007】また、微分波形は(数1)として表わされ
る。
る。
【0008】
【数1】
【0009】差動増幅後の出力はK・cos(θ+dθ
/2)となり、入力信号波形よりも(π/2+dθ/
2)位相進みの波形となる。dθはサンプリングパルス
周期で決まるから入力信号の周期に対して、十分に小さ
い周期に設定すれば、dθ/2はほとんど0と考えられ
るから、出力信号は入力信号に対して、π/2の進み位
相を持った、DC変動成分のない波形となる。また、第
1のサンプリングパルス列と第2のサンプリングパルス
列との位相関係を反転すれば、出力信号は入力信号に対
してπ/2の遅れ位相を持った、DC変動成分のない波
形となる。
/2)となり、入力信号波形よりも(π/2+dθ/
2)位相進みの波形となる。dθはサンプリングパルス
周期で決まるから入力信号の周期に対して、十分に小さ
い周期に設定すれば、dθ/2はほとんど0と考えられ
るから、出力信号は入力信号に対して、π/2の進み位
相を持った、DC変動成分のない波形となる。また、第
1のサンプリングパルス列と第2のサンプリングパルス
列との位相関係を反転すれば、出力信号は入力信号に対
してπ/2の遅れ位相を持った、DC変動成分のない波
形となる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ディジタルPLL回路を用いて、一定の周波数を有
する矩形波発振器の発振周波数を、正弦波状または余弦
波状のアナログ入力信号波形を一定の大きさに増幅整形
した波形の周波数に追随して分周した矩形波をサンプリ
ングパルスとする第1のサンプリングパルス列で増幅し
たアナログ入力信号波形をサンプリングホールドして、
第1のホールド電圧を得ると共に、第1のサンプリング
パルス列と一定の位相差と同じ周波数を有する第2のサ
ンプリングパルス列で増幅したアナログ入力信号波形を
サンプリングホールドして、第2のホールド電圧を得、
第1,第2のサンプリングパルス列と一定の位相差と同
じ周波数を有する第3のサンプリングパルス列で第1,
第2のホールド電圧を更にサンプリングホールドして、
第1,第2のホールド電圧の差電圧増幅を行い、アナロ
グ入力信号波形の傾斜の大きさに比例した階段状の差電
圧増幅出力をフィルター回路でアナログ信号出力に変換
し、DC成分を除去したアナログ信号出力を得ると言う
作用を有する。
は、ディジタルPLL回路を用いて、一定の周波数を有
する矩形波発振器の発振周波数を、正弦波状または余弦
波状のアナログ入力信号波形を一定の大きさに増幅整形
した波形の周波数に追随して分周した矩形波をサンプリ
ングパルスとする第1のサンプリングパルス列で増幅し
たアナログ入力信号波形をサンプリングホールドして、
第1のホールド電圧を得ると共に、第1のサンプリング
パルス列と一定の位相差と同じ周波数を有する第2のサ
ンプリングパルス列で増幅したアナログ入力信号波形を
サンプリングホールドして、第2のホールド電圧を得、
第1,第2のサンプリングパルス列と一定の位相差と同
じ周波数を有する第3のサンプリングパルス列で第1,
第2のホールド電圧を更にサンプリングホールドして、
第1,第2のホールド電圧の差電圧増幅を行い、アナロ
グ入力信号波形の傾斜の大きさに比例した階段状の差電
圧増幅出力をフィルター回路でアナログ信号出力に変換
し、DC成分を除去したアナログ信号出力を得ると言う
作用を有する。
【0011】また、PLL回路においては、クロックパ
ルスを固定すると、微分動作を行う入力信号周波数範囲
が狭い範囲に限定されるが、ディジタルPLL回路を用
いることによって、固定矩形波発振周波数を入力信号周
波に応じて瞬時に分割し、入力信号波形に応じたクロッ
クパルスを作り、クロックパルスを入力周波数に追随し
て変化することにより、低い周波数から高い周波数の範
囲まで瞬時に微分動作を行い、入力信号に含まれるDC
変動成分を除去した信号波範囲まで瞬時に微分動作を行
い、入力信号に含まれるDC変動成分を除去した信号波
形を得ることが出来ると言う作用を有する。
ルスを固定すると、微分動作を行う入力信号周波数範囲
が狭い範囲に限定されるが、ディジタルPLL回路を用
いることによって、固定矩形波発振周波数を入力信号周
波に応じて瞬時に分割し、入力信号波形に応じたクロッ
クパルスを作り、クロックパルスを入力周波数に追随し
て変化することにより、低い周波数から高い周波数の範
囲まで瞬時に微分動作を行い、入力信号に含まれるDC
変動成分を除去した信号波範囲まで瞬時に微分動作を行
い、入力信号に含まれるDC変動成分を除去した信号波
形を得ることが出来ると言う作用を有する。
【0012】請求項2に記載の発明は、ディジタルPL
L回路を用いて、一定の周波数を有する矩形波発振器の
発振周波数を、正弦波状または余弦波状のアナログ入力
信号波形を一定の大きさに増幅整形した波形の周波数に
追随して分周した矩形波をサンプリングパルスとする第
1のサンプリングパルス列で増幅したアナログ入力信号
波形をサンプリングホールドして第1のホールド電圧を
得ると共に、第1のサンプリングパルス列と同じ周波数
でかつ第1のサンプリングパルス列に比し位相進みまた
は位相遅れを有する第2のサンプリングパルス列で増幅
したアナログ入力信号波形をサンプリングホールドして
第2のホールド電圧を得、第1,第2のサンプリングパ
ルス列と一定の位相差と同じ周波数を有する第3のサン
プリングパルス列のタイミングで第1,第2のホールド
電圧の差電圧増幅を行い、アナログ入力信号波形の傾斜
の大きさに比例した階段状の差電圧増幅出力をフィルタ
ー回路でアナログ信号出力に変換し、DC成分を除去し
たアナログ信号出力を得、かつ、このアナログ信号出力
波形を第1,第2のサンプリングパルス列と同じ周波数
で位相関係が逆転関係にある第4,第5のサンプリング
パルス列でサンプリングホールドして得た第3,第4の
ホールド電圧を、第3のサンプリングパルス列と同じ周
波数と位相関係にある第6のサンプリングパルス列のタ
イミングで差電圧増幅を行い、アナログ信号出力波形の
大きさに比例した階段状の差電圧出力をフィルター回路
で変換してアナログ入力信号波形に対して位相差のない
アナログ信号出力を得るように構成した微分回路であ
り、低い周波数から高い周波数もつ入力信号に対して、
回路素子のバラツキ、温度ドリフト、経時変化によるD
C変動成分を除去した信号出力を得ると言う作用を有す
る。
L回路を用いて、一定の周波数を有する矩形波発振器の
発振周波数を、正弦波状または余弦波状のアナログ入力
信号波形を一定の大きさに増幅整形した波形の周波数に
追随して分周した矩形波をサンプリングパルスとする第
1のサンプリングパルス列で増幅したアナログ入力信号
波形をサンプリングホールドして第1のホールド電圧を
得ると共に、第1のサンプリングパルス列と同じ周波数
でかつ第1のサンプリングパルス列に比し位相進みまた
は位相遅れを有する第2のサンプリングパルス列で増幅
したアナログ入力信号波形をサンプリングホールドして
第2のホールド電圧を得、第1,第2のサンプリングパ
ルス列と一定の位相差と同じ周波数を有する第3のサン
プリングパルス列のタイミングで第1,第2のホールド
電圧の差電圧増幅を行い、アナログ入力信号波形の傾斜
の大きさに比例した階段状の差電圧増幅出力をフィルタ
ー回路でアナログ信号出力に変換し、DC成分を除去し
たアナログ信号出力を得、かつ、このアナログ信号出力
波形を第1,第2のサンプリングパルス列と同じ周波数
で位相関係が逆転関係にある第4,第5のサンプリング
パルス列でサンプリングホールドして得た第3,第4の
ホールド電圧を、第3のサンプリングパルス列と同じ周
波数と位相関係にある第6のサンプリングパルス列のタ
イミングで差電圧増幅を行い、アナログ信号出力波形の
大きさに比例した階段状の差電圧出力をフィルター回路
で変換してアナログ入力信号波形に対して位相差のない
アナログ信号出力を得るように構成した微分回路であ
り、低い周波数から高い周波数もつ入力信号に対して、
回路素子のバラツキ、温度ドリフト、経時変化によるD
C変動成分を除去した信号出力を得ると言う作用を有す
る。
【0013】請求項3に記載の発明は、ディジタルPL
L回路を用いて、一定の周波数を有する矩形波発振器の
発振周波数を、正弦波状または余弦波状のアナログ入力
信号波形を一定の大きさに増幅整形した波形の周波数に
追随して分周した矩形波をサンプリングパルスとする第
1のサンプリングパルス列で、増幅したアナログ入力信
号波形をサンプリングホールドして第1のホールド電圧
を得ると共に、第1のサンプリングパルス列と同じ周波
数で、かつ、第1のサンプリングパルス列に比し、位相
進みまたは位相遅れを有する第2のサンプリングパルス
列で、増幅したアナログ入力信号波形をサンプリングホ
ールドして第2のホールド電圧を得、第1,第2のサン
プリングパルス列と一定の位相差と同じ周波数を有する
第3のサンプリングパルス列のタイミングで、第1,第
2のホールド電圧の差電圧増幅を行い、アナログ入力信
号波形の傾斜の大きさに比例した階段状の差電圧増幅出
力をフィルター回路でアナログ信号出力に変換し、DC
成分を除去したアナログ信号出力を得、かつ、このアナ
ログ信号出力波形を第1,第2のサンプリングパルス列
と同じ周波数で位相関係が逆転関係にある第4,第5の
サンプリングパルス列でサンプリングホールドして得た
第3,第4のホールド電圧を第3のサンプリングパルス
列と周波数と位相関係にある第6のサンプリングパルス
列のタイミングで差電圧増幅を行い、アナログ信号出力
をフィルター回路で変換してアナログ入力信号波形に対
して位相差のないアナログ信号出力を得るように構成し
た微分回路であり、回路素子のバラツキ、温度ドリフ
ト、経時変化によるDC変動成分を除去し、かつアナロ
グ入力信号波に対して位相差のない出力信号を得ること
ができると言う作用を有する。
L回路を用いて、一定の周波数を有する矩形波発振器の
発振周波数を、正弦波状または余弦波状のアナログ入力
信号波形を一定の大きさに増幅整形した波形の周波数に
追随して分周した矩形波をサンプリングパルスとする第
1のサンプリングパルス列で、増幅したアナログ入力信
号波形をサンプリングホールドして第1のホールド電圧
を得ると共に、第1のサンプリングパルス列と同じ周波
数で、かつ、第1のサンプリングパルス列に比し、位相
進みまたは位相遅れを有する第2のサンプリングパルス
列で、増幅したアナログ入力信号波形をサンプリングホ
ールドして第2のホールド電圧を得、第1,第2のサン
プリングパルス列と一定の位相差と同じ周波数を有する
第3のサンプリングパルス列のタイミングで、第1,第
2のホールド電圧の差電圧増幅を行い、アナログ入力信
号波形の傾斜の大きさに比例した階段状の差電圧増幅出
力をフィルター回路でアナログ信号出力に変換し、DC
成分を除去したアナログ信号出力を得、かつ、このアナ
ログ信号出力波形を第1,第2のサンプリングパルス列
と同じ周波数で位相関係が逆転関係にある第4,第5の
サンプリングパルス列でサンプリングホールドして得た
第3,第4のホールド電圧を第3のサンプリングパルス
列と周波数と位相関係にある第6のサンプリングパルス
列のタイミングで差電圧増幅を行い、アナログ信号出力
をフィルター回路で変換してアナログ入力信号波形に対
して位相差のないアナログ信号出力を得るように構成し
た微分回路であり、回路素子のバラツキ、温度ドリフ
ト、経時変化によるDC変動成分を除去し、かつアナロ
グ入力信号波に対して位相差のない出力信号を得ること
ができると言う作用を有する。
【0014】また、請求項4に記載の発明は、ディジタ
ルPLL回路を用いて、一定の周波数を有する矩形波発
振器の発振周波数を、正弦波状または余弦波状のアナロ
グ入力信号波形を一定の大きさに増幅整形した波形の周
波数に追随して分周した矩形波をサンプリングパルスと
する第1のサンプリングパルス列で増幅したアナログ入
力信号波形をサンプリングホールドして第1のホールド
電圧を得ると共に、第1のサンプリングパルス列と同じ
周波数でかつ第1のサンプリングパルス列に比し、位相
進みまたは位相遅れを有する第2のサンプリングパルス
列で増幅したアナログ入力信号波形をサンプリングホー
ルドして第2のホールド電圧を得、第1,第2のサンプ
リングパルス列と一定の位相差と同じ周波数を有する第
3のサンプリングパルス列のタイミングで第1,第2の
ホールド電圧の差電圧増幅を行い、アナログ入力信号波
形の傾斜の大きさに比例した階段状の差電圧増幅出力を
フィルター回路でアナログ信号出力に変換し、DC成分
を除去したアナログ信号出力を得、かつ、このアナログ
信号出力波形を第1,第2のサンプリングパルス列と同
じ周波数で位相関係が逆転関係にある第4,第5のサン
プリングパルス列でサンプリングホールドして得た第
3,第4のホールド電圧を第3のサンプリングパルス列
と周波数と位相関係にある第6のサンプリングパルス列
のタイミングで差電圧増幅を行い、アナログ信号出力を
フィルター回路で変換してアナログ入力信号波形に対し
て位相差のないアナログ信号出力を得るように構成した
微分回路であり、低い周波数から高い周波数をもつ入力
信号に対して、回路素子のバラツキ、温度ドリフト、経
時変動等に対して位相差のない出力信号を得る事が出来
ると言う作用を有する。
ルPLL回路を用いて、一定の周波数を有する矩形波発
振器の発振周波数を、正弦波状または余弦波状のアナロ
グ入力信号波形を一定の大きさに増幅整形した波形の周
波数に追随して分周した矩形波をサンプリングパルスと
する第1のサンプリングパルス列で増幅したアナログ入
力信号波形をサンプリングホールドして第1のホールド
電圧を得ると共に、第1のサンプリングパルス列と同じ
周波数でかつ第1のサンプリングパルス列に比し、位相
進みまたは位相遅れを有する第2のサンプリングパルス
列で増幅したアナログ入力信号波形をサンプリングホー
ルドして第2のホールド電圧を得、第1,第2のサンプ
リングパルス列と一定の位相差と同じ周波数を有する第
3のサンプリングパルス列のタイミングで第1,第2の
ホールド電圧の差電圧増幅を行い、アナログ入力信号波
形の傾斜の大きさに比例した階段状の差電圧増幅出力を
フィルター回路でアナログ信号出力に変換し、DC成分
を除去したアナログ信号出力を得、かつ、このアナログ
信号出力波形を第1,第2のサンプリングパルス列と同
じ周波数で位相関係が逆転関係にある第4,第5のサン
プリングパルス列でサンプリングホールドして得た第
3,第4のホールド電圧を第3のサンプリングパルス列
と周波数と位相関係にある第6のサンプリングパルス列
のタイミングで差電圧増幅を行い、アナログ信号出力を
フィルター回路で変換してアナログ入力信号波形に対し
て位相差のないアナログ信号出力を得るように構成した
微分回路であり、低い周波数から高い周波数をもつ入力
信号に対して、回路素子のバラツキ、温度ドリフト、経
時変動等に対して位相差のない出力信号を得る事が出来
ると言う作用を有する。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明において、アナログ信号出力を、
0ボルトから電源電圧の間の任意のDC電圧に重畳する
回路を付設した微分回路としたものであり、出力信号の
中心電圧値を0ボルトから電源電圧の間の任意の値に設
定出来ると言う作用を有する。
いずれかに記載の発明において、アナログ信号出力を、
0ボルトから電源電圧の間の任意のDC電圧に重畳する
回路を付設した微分回路としたものであり、出力信号の
中心電圧値を0ボルトから電源電圧の間の任意の値に設
定出来ると言う作用を有する。
【0016】以下、本発明の微分回路の実施の形態につ
いて図を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1におけ
る微分回路のブロック図、図2は、同回路の具体回路結
線図、図3は同回路の要部の信号波形図である。図1な
いし図2に於いて、1は、モータの回転検出等のための
多極着磁磁石の回転検出用としての2つの磁気検知素子
R1,R2の中点出力Vinを入力信号とし、その入力信号
を増幅する増幅器であり、反転アンプIC1、入力抵抗
R3、帰還抵抗R4、分割抵抗R5、R6から構成されてい
る。2は、上記増幅器1からの信号出力に含まれたノイ
ズを低減する低域フィルター回路であり、電圧フォロワ
IC2、抵抗R7、R 8及びコンデンサC1、C2より構成
されている。3は、上記フィルター回路2を通し増幅さ
れた信号を第1のサンプリングパルス列φ1でサンプリ
ングし、ホールドする第1のサンプルホールド回路であ
り、電子スイッチSW1、電圧フォロワIC3、抵抗R9
及びコンデンサC3より構成されている。7は、同じく
上記低域フィルター回路2を通し増幅された入力信号を
第2のサンプリングパルス列φ 2でサンプリングし、ホ
ールドする第2のサンプルホールド回路であり、電子S
W2、電圧フォロワIC4、抵抗R26及びコンデンサC8
より構成されている。4は上記第1のサンプルホールド
回路3からのホールド電圧をさらに第3のサンプリング
パルス列φ3でサンプリングし、ホールドする第3のサ
ンプルホールド回路であり、電子スイッチSW3、アン
プIC5、抵抗R10、R11およびコンデンサC4より構成
されている。8は上記第2のサンプルホールド回路7か
らのホールド電圧を更に第3のサンプリングパルス列φ
3でサンプリングし、ホールドする第4のサンプルホー
ルド回路であり、電子スイッチSW4、アンプIC6、抵
抗R 16、R17およびコンデンサC6より構成されてい
る。5は上記第3,第4のサンプルホールド回路4,8
からのホールド電圧の差電圧を増幅する差動増幅器であ
り、電圧フォロワIC7および抵抗R12、R13、R14、
R15、R18、R19、R20より構成されており、上記電圧
フォロワIC7の非反転入力側に設けた分圧抵抗R22、
R23による電圧により、上記電圧フォロワIC7の差動
出力の中心電圧を零から電源電圧の範囲で任意に設定で
きるように構成されている。6は上記差動増幅器5から
の出力信号を整形する低域フィルター回路であり、抵抗
R21およびコンデンサC5より構成されている。11は
発振回路、10はディジタルPLL回路、9は論理回路
であり、サンプリングパルス列の生成手段を構成してお
り、抵抗R24、R25、コンデンサC7、インバータB1〜
B5、フリップフロップFF、アンド回路AND1〜AN
D3より構成されている。このサンプリングパルス列の
生成手段の第1,第2,第3のサンプリングパルス列φ
1、φ2、φ3は、磁気検知素子の中点に得られる正弦波
または余弦波である検知信号より小さい周期で、同じ周
波数を有する。そして、第1のサンプリングパルス列φ
1に対して第2のサンプリングパルス列φ2はある一定の
位相差を有し、第3のサンプリングパルス列φ3は第
1,第2のサンプリングパルス列φ1、φ2に対してある
一定の位相差を有する。
いて図を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1におけ
る微分回路のブロック図、図2は、同回路の具体回路結
線図、図3は同回路の要部の信号波形図である。図1な
いし図2に於いて、1は、モータの回転検出等のための
多極着磁磁石の回転検出用としての2つの磁気検知素子
R1,R2の中点出力Vinを入力信号とし、その入力信号
を増幅する増幅器であり、反転アンプIC1、入力抵抗
R3、帰還抵抗R4、分割抵抗R5、R6から構成されてい
る。2は、上記増幅器1からの信号出力に含まれたノイ
ズを低減する低域フィルター回路であり、電圧フォロワ
IC2、抵抗R7、R 8及びコンデンサC1、C2より構成
されている。3は、上記フィルター回路2を通し増幅さ
れた信号を第1のサンプリングパルス列φ1でサンプリ
ングし、ホールドする第1のサンプルホールド回路であ
り、電子スイッチSW1、電圧フォロワIC3、抵抗R9
及びコンデンサC3より構成されている。7は、同じく
上記低域フィルター回路2を通し増幅された入力信号を
第2のサンプリングパルス列φ 2でサンプリングし、ホ
ールドする第2のサンプルホールド回路であり、電子S
W2、電圧フォロワIC4、抵抗R26及びコンデンサC8
より構成されている。4は上記第1のサンプルホールド
回路3からのホールド電圧をさらに第3のサンプリング
パルス列φ3でサンプリングし、ホールドする第3のサ
ンプルホールド回路であり、電子スイッチSW3、アン
プIC5、抵抗R10、R11およびコンデンサC4より構成
されている。8は上記第2のサンプルホールド回路7か
らのホールド電圧を更に第3のサンプリングパルス列φ
3でサンプリングし、ホールドする第4のサンプルホー
ルド回路であり、電子スイッチSW4、アンプIC6、抵
抗R 16、R17およびコンデンサC6より構成されてい
る。5は上記第3,第4のサンプルホールド回路4,8
からのホールド電圧の差電圧を増幅する差動増幅器であ
り、電圧フォロワIC7および抵抗R12、R13、R14、
R15、R18、R19、R20より構成されており、上記電圧
フォロワIC7の非反転入力側に設けた分圧抵抗R22、
R23による電圧により、上記電圧フォロワIC7の差動
出力の中心電圧を零から電源電圧の範囲で任意に設定で
きるように構成されている。6は上記差動増幅器5から
の出力信号を整形する低域フィルター回路であり、抵抗
R21およびコンデンサC5より構成されている。11は
発振回路、10はディジタルPLL回路、9は論理回路
であり、サンプリングパルス列の生成手段を構成してお
り、抵抗R24、R25、コンデンサC7、インバータB1〜
B5、フリップフロップFF、アンド回路AND1〜AN
D3より構成されている。このサンプリングパルス列の
生成手段の第1,第2,第3のサンプリングパルス列φ
1、φ2、φ3は、磁気検知素子の中点に得られる正弦波
または余弦波である検知信号より小さい周期で、同じ周
波数を有する。そして、第1のサンプリングパルス列φ
1に対して第2のサンプリングパルス列φ2はある一定の
位相差を有し、第3のサンプリングパルス列φ3は第
1,第2のサンプリングパルス列φ1、φ2に対してある
一定の位相差を有する。
【0017】モータ等の回転検知素子としては、磁石ま
たはギヤと組み合わせて、強磁性磁気抵抗素子、半導体
薄膜磁気抵抗素子、ホール素子等が使用される。
たはギヤと組み合わせて、強磁性磁気抵抗素子、半導体
薄膜磁気抵抗素子、ホール素子等が使用される。
【0018】本実施の形態1において、図3(a)に示
すアナログ入力信号は増幅器1で増幅し、低域フィルタ
ー回路2により増幅後ノイズが低減されて第1,第2の
サンプリングホールド回路3,7のそれぞれに入力され
る。この第1,第2のサンプルホールド回路3,7では
図3(a)に示す入力信号波形を図3(f)および図3
(g)に示す第1,第2のサンプリングパルス列φ1、
φ2でサンプリングし、ホールドし、図3(b)に示す
ホールド電圧A,Bを第3,第4のサンプルホールド回
路4,8にそれぞれ出力する。この第3,第4のサンプ
ルホールド回路4,8では、上記ホールド電圧A,Bを
更に図3(h)に示す第3のサンプリングパルス列φ3
でサンプリングし、ホールドすることにより図3(c)
に示すように2つのホールド電圧C,Dとしてそのタイ
ミングを揃える。次に、上記第3,第4のサンプルホー
ルド回路4,8からのホールド電圧C,Dは差動増幅器
5に加えられて差電圧増幅されることにより、図3
(d)に示す階段状の出力電圧Eとして出力される。そ
して、上記出力電圧Eは低域フィルター回路6を通すこ
とにより、図3(d)に示すアナログ信号出力Fが出力
電圧V0として出力される。
すアナログ入力信号は増幅器1で増幅し、低域フィルタ
ー回路2により増幅後ノイズが低減されて第1,第2の
サンプリングホールド回路3,7のそれぞれに入力され
る。この第1,第2のサンプルホールド回路3,7では
図3(a)に示す入力信号波形を図3(f)および図3
(g)に示す第1,第2のサンプリングパルス列φ1、
φ2でサンプリングし、ホールドし、図3(b)に示す
ホールド電圧A,Bを第3,第4のサンプルホールド回
路4,8にそれぞれ出力する。この第3,第4のサンプ
ルホールド回路4,8では、上記ホールド電圧A,Bを
更に図3(h)に示す第3のサンプリングパルス列φ3
でサンプリングし、ホールドすることにより図3(c)
に示すように2つのホールド電圧C,Dとしてそのタイ
ミングを揃える。次に、上記第3,第4のサンプルホー
ルド回路4,8からのホールド電圧C,Dは差動増幅器
5に加えられて差電圧増幅されることにより、図3
(d)に示す階段状の出力電圧Eとして出力される。そ
して、上記出力電圧Eは低域フィルター回路6を通すこ
とにより、図3(d)に示すアナログ信号出力Fが出力
電圧V0として出力される。
【0019】ディジタルPLL回路のブロック図を図4
(点線範囲内)に示す。10−1はコンパレータで、低
域フィルター2の出力を矩形波に変換し、FF10−2
で、データ入力とクロック入力との位相比較を行い、位
相差によるAND回路10−3のUP、DOWN信号で
レジスタ10−5に登録された初期値の+、−カウント
をアップダウンカウンタ10−6で行い、ダウンカウン
タ10−4で発振器11の発振周波数をカウント値で分
割して、本発明の微分回路のクロックパルスφ 1、φ2、
φ3用の矩形波信号を得る。10−7は、ダウンカウン
タでクロックパルスを数十〜数百分割(任意の値に設
定)する。
(点線範囲内)に示す。10−1はコンパレータで、低
域フィルター2の出力を矩形波に変換し、FF10−2
で、データ入力とクロック入力との位相比較を行い、位
相差によるAND回路10−3のUP、DOWN信号で
レジスタ10−5に登録された初期値の+、−カウント
をアップダウンカウンタ10−6で行い、ダウンカウン
タ10−4で発振器11の発振周波数をカウント値で分
割して、本発明の微分回路のクロックパルスφ 1、φ2、
φ3用の矩形波信号を得る。10−7は、ダウンカウン
タでクロックパルスを数十〜数百分割(任意の値に設
定)する。
【0020】尚、本実施の形態においては、第3のサン
プリングパルス列φ3によりサンプルホールド回路4,
8を駆動し、そのタイミングを第3,第4のホールド電
圧C,Dとして揃えることにより差電圧増幅するように
したが、他に図5に示すように第1,第2のサンプルホ
ールド回路3,7の出力であるホールド電圧A,Bを第
3のサンプリングパルス列φ3のタイミングで駆動され
る差動増幅器5にそれぞれ入力することによりタイミン
グを揃えたと同様の差動増幅を行い、その出力に階段状
の出力電圧Eを得ることができる。
プリングパルス列φ3によりサンプルホールド回路4,
8を駆動し、そのタイミングを第3,第4のホールド電
圧C,Dとして揃えることにより差電圧増幅するように
したが、他に図5に示すように第1,第2のサンプルホ
ールド回路3,7の出力であるホールド電圧A,Bを第
3のサンプリングパルス列φ3のタイミングで駆動され
る差動増幅器5にそれぞれ入力することによりタイミン
グを揃えたと同様の差動増幅を行い、その出力に階段状
の出力電圧Eを得ることができる。
【0021】(実施の形態2)図6は、本発明の実施の
形態2における微分回路のブロック図を示す。図6にお
いて、実施の形態1と同一構成要素には同一の符号を付
し、説明を省略する。図6に示すように微分回路として
のアナログ出力信号V01はアナログ入力信号V in2とし
て増幅器21に入力されて増幅され、低域フィルター回
路22によりノイズ成分が低減されて第5,第6のサン
プルホールド回路23,27に入力され、第4,第5の
サンプリングパルス列φ4、φ5によりサンプリングし、
ホールドされて第5,第6のホールド電圧を得る。ここ
で、第1,第2のサンプルホールド回路3,7に加えら
れる第1,第2のサンプリングパルス列φ1、φ2の関係
は同じ周波数で、かつ第1のサンプリングパルス列φ1
に対して第2のサンプリングパルス列φ2が位相遅れの
関係にあるが、第4,第5のサンプリングパルス列
φ4、φ5の関係は第1,第2のサンプリングパルス
φ1、φ2と同じ周波数で、かつ第4のサンプリングパル
ス列φ4に対し第5のサンプリングパルス列φ5が位相進
みの関係にあり、第1,第2のサンプリングパルス列φ
1、φ2に対して反転した関係にある。また、第5,第6
のサンプルホールド回路23,27からのホールド電圧
はそれぞれ第7,第8のサンプルホールド回路24,2
8に入力され、第6のサンプリングパルス列φ6により
サンプリングし、ホールドされることにより、その出力
である第7,第8のホールド電圧のタイミングが揃えら
れる。第6のサンプリングパルス列φ6は第1,第2,
第3のサンプリングパルス列と同じ周波数で、かつ第
4,第5のサンプリングパルス列φ4、φ5と一定の位相
差を有する関係にある。上記第7,第8のサンプルホー
ルド回路24,28によりタイミングが揃えられた第
7,第8のホールド電圧は差動増幅器25により差電圧
増幅され、その出力に表れる階段状の出力電圧は低域フ
ィルター回路26により変換されることにより、アナロ
グ入力信号Vin1に対して位相差のない出力電圧V02と
して取り出される。したがって、本実施の形態2におけ
る微分回路は、アナログ入力信号Vin1に対して位相差
がなく、かつ回路素子のバラツキ、温度ドリフト、経時
変化等によるCD変動成分を除去した出力電圧を得るこ
とができる。
形態2における微分回路のブロック図を示す。図6にお
いて、実施の形態1と同一構成要素には同一の符号を付
し、説明を省略する。図6に示すように微分回路として
のアナログ出力信号V01はアナログ入力信号V in2とし
て増幅器21に入力されて増幅され、低域フィルター回
路22によりノイズ成分が低減されて第5,第6のサン
プルホールド回路23,27に入力され、第4,第5の
サンプリングパルス列φ4、φ5によりサンプリングし、
ホールドされて第5,第6のホールド電圧を得る。ここ
で、第1,第2のサンプルホールド回路3,7に加えら
れる第1,第2のサンプリングパルス列φ1、φ2の関係
は同じ周波数で、かつ第1のサンプリングパルス列φ1
に対して第2のサンプリングパルス列φ2が位相遅れの
関係にあるが、第4,第5のサンプリングパルス列
φ4、φ5の関係は第1,第2のサンプリングパルス
φ1、φ2と同じ周波数で、かつ第4のサンプリングパル
ス列φ4に対し第5のサンプリングパルス列φ5が位相進
みの関係にあり、第1,第2のサンプリングパルス列φ
1、φ2に対して反転した関係にある。また、第5,第6
のサンプルホールド回路23,27からのホールド電圧
はそれぞれ第7,第8のサンプルホールド回路24,2
8に入力され、第6のサンプリングパルス列φ6により
サンプリングし、ホールドされることにより、その出力
である第7,第8のホールド電圧のタイミングが揃えら
れる。第6のサンプリングパルス列φ6は第1,第2,
第3のサンプリングパルス列と同じ周波数で、かつ第
4,第5のサンプリングパルス列φ4、φ5と一定の位相
差を有する関係にある。上記第7,第8のサンプルホー
ルド回路24,28によりタイミングが揃えられた第
7,第8のホールド電圧は差動増幅器25により差電圧
増幅され、その出力に表れる階段状の出力電圧は低域フ
ィルター回路26により変換されることにより、アナロ
グ入力信号Vin1に対して位相差のない出力電圧V02と
して取り出される。したがって、本実施の形態2におけ
る微分回路は、アナログ入力信号Vin1に対して位相差
がなく、かつ回路素子のバラツキ、温度ドリフト、経時
変化等によるCD変動成分を除去した出力電圧を得るこ
とができる。
【0022】なお、本実施の形態2においては、第3,
第6のサンプリングパルスφ3、φ6により第3,第4お
よび第7,第8のサンプルホールド回路4,8および2
4,28を駆動し、そのタイミングを第3,第4および
第7,第8のホールド電圧として揃えることにより差電
圧増幅するようにしたが、他に図7に示すように第1,
第2および第5,第6のサンプルホールド回路3,7お
よび23,27の出力であるホールド電圧を第3,第6
のサンプリングパルス列φ3、φ6のタイミングで駆動さ
れる差動増幅器5および25にそれぞれ入力することに
よりタイミングを揃えたと同様の差電圧増幅を行い、そ
の出力電圧を得ることもできる。
第6のサンプリングパルスφ3、φ6により第3,第4お
よび第7,第8のサンプルホールド回路4,8および2
4,28を駆動し、そのタイミングを第3,第4および
第7,第8のホールド電圧として揃えることにより差電
圧増幅するようにしたが、他に図7に示すように第1,
第2および第5,第6のサンプルホールド回路3,7お
よび23,27の出力であるホールド電圧を第3,第6
のサンプリングパルス列φ3、φ6のタイミングで駆動さ
れる差動増幅器5および25にそれぞれ入力することに
よりタイミングを揃えたと同様の差電圧増幅を行い、そ
の出力電圧を得ることもできる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アナログ
入力信号波形に正弦波または余弦波状のアナログ入力信
号周波数の任意倍数の周波数(数十から数百逓倍)のサ
ンプリングパルスを使用して、微分動作を行うことによ
って、超低周波から高い周波数に亙る入力信号波形に含
まれる回路素子のバラツキ、温度ドリフト、経時変化に
よるDC変位成分を除去した正弦波または余弦波状の信
号波形が得られ、且つπ/2進み波形だけではなく、第
1,第2のサンプリングパルスのタイミングを反転させ
ることによりπ/2遅れの波形も得られることにより、
入力信号とは位相差のない出力信号が得られる。また、
出力信号の中心電圧も任意に設定出来、回路素子のバラ
ツキ、温度ドリフト、経時変化の影響が簡単な回路で構
成されているので、回路素子数も少なく、IC化する場
合でも容易に行える。
入力信号波形に正弦波または余弦波状のアナログ入力信
号周波数の任意倍数の周波数(数十から数百逓倍)のサ
ンプリングパルスを使用して、微分動作を行うことによ
って、超低周波から高い周波数に亙る入力信号波形に含
まれる回路素子のバラツキ、温度ドリフト、経時変化に
よるDC変位成分を除去した正弦波または余弦波状の信
号波形が得られ、且つπ/2進み波形だけではなく、第
1,第2のサンプリングパルスのタイミングを反転させ
ることによりπ/2遅れの波形も得られることにより、
入力信号とは位相差のない出力信号が得られる。また、
出力信号の中心電圧も任意に設定出来、回路素子のバラ
ツキ、温度ドリフト、経時変化の影響が簡単な回路で構
成されているので、回路素子数も少なく、IC化する場
合でも容易に行える。
【図1】本発明の実施の形態1による微分回路を示すブ
ロック図
ロック図
【図2】同回路の具体回路結線図
【図3】同回路における各部の電圧波形図
【図4】同回路の要部のブロック図
【図5】同回路の他の例を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態2による微分回路を示すブ
ロック図
ロック図
【図7】同回路の他の例を示すブロック図
【図8】従来のCR微分回路を示す回路図
1,21 増幅器 2,22 低域フィルター回路 3,4,7,8,23,24,27,28 サンプルホ
ールド回路 5,25 差動増幅器 6,26 低域フィルター回路 9 論理回路 10 ディジタルPLL 10−1 コンパレータ 10−2 FF 10−3 AND回路 10−4,10−7 ダウンカウンタ 10−5 レジスタ 10−6 アップダウンカウンタ 11 発振回路
ールド回路 5,25 差動増幅器 6,26 低域フィルター回路 9 論理回路 10 ディジタルPLL 10−1 コンパレータ 10−2 FF 10−3 AND回路 10−4,10−7 ダウンカウンタ 10−5 レジスタ 10−6 アップダウンカウンタ 11 発振回路
Claims (5)
- 【請求項1】 ディジタルPLL回路を用いて、一定の
周波数を有する矩形波発振器の発振周波数を、正弦波状
または余弦波状のアナログ入力信号波形を一定の大きさ
に増幅整形した波形の周波数に追随して分周した矩形波
をサンプリングパルスとする第1のサンプリングパルス
列で増幅したアナログ入力信号波形をサンプリングホー
ルドして、第1のホールド電圧を得ると共に、第1のサ
ンプリングパルス列と一定の位相差と同じ周波数を有す
る第2のサンプリングパルス列で増幅したアナログ入力
信号波形をサンプリングホールドして、第2のホールド
電圧を得、第1,第2のサンプリングパルス列と一定の
位相差と同じ周波数を有する第3のサンプリングパルス
列で第1,第2のホールド電圧を更にサンプリングホー
ルドして、第1,第2のホールド電圧の差電圧増幅を行
い、アナログ入力信号波形の傾斜の大きさに比例した階
段状の差電圧増幅出力をフィルター回路でアナログ信号
出力に変換し、DC成分を除去したアナログ信号出力を
得るように構成した微分回路。 - 【請求項2】 ディジタルPLL回路を用いて、一定の
周波数を有する矩形波発振器の発振周波数を、正弦波状
または余弦波状のアナログ入力信号波形を一定の大きさ
に増幅整形した波形の周波数に追随して分周した矩形波
をサンプリングパルスとする第1のサンプリングパルス
列で増幅したアナログ入力信号波形をサンプリングホー
ルドして第1のホールド電圧を得ると共に、第1のサン
プリングパルス列と同じ周波数でかつ第1のサンプリン
グパルス列に比し位相進みまたは位相遅れを有する第2
のサンプリングパルス列で増幅したアナログ入力信号波
形をサンプリングホールドして第2のホールド電圧を
得、第1,第2のサンプリングパルス列と一定の位相差
と同じ周波数を有する第3のサンプリングパルス列のタ
イミングで第1,第2のホールド電圧の差電圧増幅を行
い、アナログ入力信号波形の傾斜の大きさに比例した階
段状の差電圧増幅出力をフィルター回路でアナログ信号
出力に変換し、DC成分を除去したアナログ信号出力を
得、かつ、このアナログ信号出力波形を第1,第2のサ
ンプリングパルス列と同じ周波数で位相関係が逆転関係
にある第4,第5のサンプリングパルス列でサンプリン
グホールドして得た第3,第4のホールド電圧を、第3
のサンプリングパルス列と同じ周波数と位相関係にある
第6のサンプリングパルス列のタイミングで差電圧増幅
を行い、アナログ信号出力波形の大きさに比例した階段
状の差電圧出力をフィルター回路で変換してアナログ入
力信号波形に対して位相差のないアナログ信号出力を得
るように構成した微分回路。 - 【請求項3】 ディジタルPLL回路を用いて、一定の
周波数を有する矩形波発振器の発振周波数を、正弦波状
または余弦波状のアナログ入力信号波形を一定の大きさ
に増幅整形した波形の周波数に追随して分周した矩形波
をサンプリングパルスとする第1のサンプリングパルス
列で、増幅したアナログ入力信号波形をサンプリングホ
ールドして第1のホールド電圧を得ると共に、第1のサ
ンプリングパルス列と同じ周波数で、かつ、第1のサン
プリングパルス列に比し、位相進みまたは位相遅れを有
する第2のサンプリングパルス列で、増幅したアナログ
入力信号波形をサンプリングホールドして第2のホール
ド電圧を得、第1,第2のサンプリングパルス列と一定
の位相差と同じ周波数を有する第3のサンプリングパル
ス列のタイミングで、第1,第2のホールド電圧の差電
圧増幅を行い、アナログ入力信号波形の傾斜の大きさに
比例した階段状の差電圧増幅出力をフィルター回路でア
ナログ信号出力に変換し、DC成分を除去したアナログ
信号出力を得、かつ、このアナログ信号出力波形を第
1,第2のサンプリングパルス列と同じ周波数で位相関
係が逆転関係にある第4,第5のサンプリングパルス列
でサンプリングホールドして得た第3,第4のホールド
電圧を第3のサンプリングパルス列と周波数と位相関係
にある第6のサンプリングパルス列のタイミングで差電
圧増幅を行い、アナログ信号出力をフィルター回路で変
換してアナログ入力信号波形に対して位相差のないアナ
ログ信号出力を得るように構成した微分回路。 - 【請求項4】 ディジタルPLL回路を用いて、一定の
周波数を有する矩形波発振器の発振周波数を、正弦波状
または余弦波状のアナログ入力信号波形を一定の大きさ
に増幅整形した波形の周波数に追随して分周した矩形波
をサンプリングパルスとする第1のサンプリングパルス
列で増幅したアナログ入力信号波形をサンプリングホー
ルドして第1のホールド電圧を得ると共に、第1のサン
プリングパルス列と同じ周波数でかつ第1のサンプリン
グパルス列に比し、位相進みまたは位相遅れを有する第
2のサンプリングパルス列で増幅したアナログ入力信号
波形をサンプリングホールドして第2のホールド電圧を
得、第1,第2のサンプリングパルス列と一定の位相差
と同じ周波数を有する第3のサンプリングパルス列のタ
イミングで第1,第2のホールド電圧の差電圧増幅を行
い、アナログ入力信号波形の傾斜の大きさに比例した階
段状の差電圧増幅出力をフィルター回路でアナログ信号
出力に変換し、DC成分を除去したアナログ信号出力を
得、かつ、このアナログ信号出力波形を第1,第2のサ
ンプリングパルス列と同じ周波数で位相関係が逆転関係
にある第4,第5のサンプリングパルス列でサンプリン
グホールドして得た第3,第4のホールド電圧を第3の
サンプリングパルス列と周波数と位相関係にある第6の
サンプリングパルス列のタイミングで差電圧増幅を行
い、アナログ信号出力をフィルター回路で変換してアナ
ログ入力信号波形に対して位相差のないアナログ信号出
力を得るように構成した微分回路。 - 【請求項5】 アナログ信号出力を、0ボルトから電源
電圧の間に任意のDC電圧に重畳する回路を付設した請
求項1ないし4のいずれかに記載の微分回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10018581A JPH11213084A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 微分回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10018581A JPH11213084A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 微分回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11213084A true JPH11213084A (ja) | 1999-08-06 |
Family
ID=11975606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10018581A Pending JPH11213084A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 微分回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11213084A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112816772A (zh) * | 2021-01-04 | 2021-05-18 | 北京全路通信信号研究设计院集团有限公司 | 一种安全型模拟电压采集实现电路 |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP10018581A patent/JPH11213084A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112816772A (zh) * | 2021-01-04 | 2021-05-18 | 北京全路通信信号研究设计院集团有限公司 | 一种安全型模拟电压采集实现电路 |
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