JPH11212949A - カオス時系列予測装置及びその予測方法。 - Google Patents

カオス時系列予測装置及びその予測方法。

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JPH11212949A
JPH11212949A JP1909298A JP1909298A JPH11212949A JP H11212949 A JPH11212949 A JP H11212949A JP 1909298 A JP1909298 A JP 1909298A JP 1909298 A JP1909298 A JP 1909298A JP H11212949 A JPH11212949 A JP H11212949A
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JP1909298A
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Yoshiaki Ito
善明 伊藤
Hideyuki Tabuchi
秀幸 田淵
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カオス時系列予測装置において、時系列デー
タ量、性質、ノイズ等に対応して高精度な予測を可能に
する。 【解決手段】 過去の時系列データ1を記憶手段2で記
憶し、軌道構成手段3で所定の遅れ時間に基づいて所定
次元の空間に埋め込んで軌道を構成する。近傍点検出手
段4及び距離判定手段5で上記軌道の中から現在点との
距離が所定範囲内にある近傍点を検索する。予測計算手
段6で上記近傍点が所定時間後に推移した推移点を求め
て予測点を算出し、これに基づいて将来の時系列データ
7を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、過去の時系列デ
ータに基づいて将来の時系列データをカオス時系列予測
する予測装置及び予測方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10及び図11は、例えば、特開平7
−288931号公報に示された従来のカオス時系列予
測装置を示す図で、図10は全体構成図、図11は近傍
点の選択手順説明図である。なお、後出する図2及び図
3も共用して説明する。
【0003】近年、時系列データの予測にカオス時系列
予測が研究されている。その手順については後述する
が、ここではその概要について説明する。図10におい
て、過去の時系列データ1は記憶手段2に蓄積され、軌
道構成手段3によりアトラクタと呼ばれる軌道が、図2
及び図3に示す手順により構成される。
【0004】図2の時系列データの推移21で現在点2
2をXtとし、現在点Xtから所定の遅れ時間τだけ過
去の点Xt-τをとる。XtとXt-τの2値で2次元の座
標を構成し、(Xt,Xt-τ)とする。これを、
(X1,X1-τ)(X2,X2-τ)・・・のように抽出し、
図10のように横軸をXt、縦軸をXt-τとしたアトラ
クタ軌道を構成する。近傍点検出手段4は、図11に示
すようにアトラクタ上の現在点Xtに対して距離的に近
い所定数(この場合は3個)の近傍点XT1〜XT3を
選択し、それぞれのSステップ先の推移点XS1〜XS
3を検索する。
【0005】次に、近傍点XT1〜XT3及び推移点X
S1〜XS3それぞれの重心点XgT,XgSを求め、
更に現在点Xtと重心点XgTとの変位ベクトルを推移
点XS1〜XS3の重心点XgSに加え、将来の予測点
Xt+sを計算する。これに基づいて、将来の時系列デー
タ7が出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のカ
オス時系列予測装置では、現在点Xtに距離的に近い順
に所定数の近傍点XT1〜XT3を選択するように構成
されているため、予測対象となる時系列データの性質に
よっては次のような支障を生じるという問題点がある。
(1) 現在点Xtに距離的に近い順に所定数の近傍点XT
1〜XT3を選択するため、場合によっては、距離が遠
いにもかかわらず、距離の順位だけで選択される近傍点
があり、当該近傍点のために著しく予測精度が悪化す
る。
【0007】(2) 時系列データの性質によっては、時間
的に近い点の方がいっそう現在の傾向を表している場合
が多く、現在点Xtに距離的に近いというだけで近傍点
を選択した場合、突発的な要因で偶然距離が近くなった
時間的に遠い点が選択される可能性があり、当該近傍点
のために著しく予測精度が悪化する。
【0008】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたもので、時系列データの性質によって最適な近傍
点の数を選択することができるようにしたカオス時系列
予測装置及びその予測方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の第1発明に係
るカオス時系列予測装置は、検索された近傍点の内現在
点から距離的又は時間的に近に近傍点を選択して出力す
るようにしたものである。
【0010】また、第2発明に係るカオス時系列予測装
置は、第1発明のものにおいて、検索された近傍点の内
現在点との距離が所定距離範囲内にある近傍点を出力す
るようにしたものである。
【0011】また、第3発明に係るカオス時系列予測装
置は、第1発明のものにおいて、検索された近傍点の内
現在点に時刻が近い順に所定数の近傍点を選択して出力
するようにしたものである。
【0012】また、第4発明に係るカオス時系列予測装
置は、第1発明のものにおいて、検索された近傍点の内
現在点との距離が所定距離範囲内にあり、かつ現在点に
時刻が近い順に所定数の近傍点を選択して出力するよう
にしたものである。
【0013】また、第5発明に係るカオス時系列予測装
置は、記憶している時系列データ量を判定し、検索する
近傍点の数を上記判定結果に基づいて調整するようにし
たものである。
【0014】また、第6発明に係るカオス時系列予測方
法は、過去の時系列データを記憶し、この記憶された時
系列データを所定の遅れ時間に基づいて所定次元の空間
に埋め込んで軌道を構成し、この軌道の中から現在点に
近い一つ以上の近傍点を検索し、かつこの近傍点の内現
在点から距離的又は時間的に近い近傍点を選択して出力
し、この出力された近傍点が所定時間後に推移した推移
点を求め、これに基づいて予測点を算出する各ステップ
とを備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1〜図4はこの
発明の第1、第2及び第6発明の一実施の形態を示す図
で、図1は予測装置の全体構成図、図2は時系列データ
図、図3は軌道の構成説明図、図4は近傍点の選択手順
説明図であり、図中同一符号は同一部分を示す(以下の
実施の形態も同じ)。
【0016】図1において、1は過去の時系列データ、
2は時系列データ1を記憶する記憶手段、3は記憶手段
2に接続され所定の遅れ時間に基づいて時系列データを
所定次元の空間に埋め込み、軌道を構成する軌道構成手
段、4は上記軌道の中から現在点に近い近傍点を検索す
る近傍点検索手段、5は上記検索された近傍点と現在点
との距離が所定範囲内にあるかを判定する距離判定手段
で近傍点選択手段を構成している。
【0017】6は上記検索された近傍点の集合の各近傍
点に基づいて将来の時系列データ7を計算する予測計算
手段で、上記各手段2〜6により予測装置8が構成され
ている。図2において、21は過去の時系列データの推
移、22は現在点である。
【0018】次に、この実施の形態の動作を、電力需要
の時系列データの例について説明する。図1において、
過去の時系列データ1は記憶手段2によって、所定量だ
け時々刻々更新されて蓄積される。記憶手段2に蓄積さ
れた過去の時系列データ1は、軌道構成手段3によっ
て、所定の遅れ時間に基づいて所定次元の空間に埋め込
まれ、アトラクタと呼ばれる軌道を構成する。軌道構成
手段3によるアトラクタ軌道の構成手順を、図2及び図
3を参照して説明する。
【0019】説明を簡単にするため、遅れ時間τは3、
埋め込む次元数は2次元とする。図2において、現在点
22を、時刻をtとしてXtと表す。現在点Xtから所
定の遅れ時間τだけ過去の点Xt-τをとる。XtとXt-
τの2値で2次元の座標を構成し、(Xt,Xt-τ)と
する。このようにして、過去の時系列データ1から抽出
可能な限りの2次元座標を(X1,X1-τ)(X2,X2-
τ)・・・のように抽出し、図3のような2次元空間とし
て、すなわち横軸をXt、縦軸をXt-τとして、順次座
標空間に表し、アトラクタ軌道を構成する。
【0020】次に、図3及び図4により近傍点検出手段
4の動作を説明する。図4において、■は現在点22X
t、○は近傍点XT1〜XT3、●は推移点XS1〜X
S3、□はXT及びXSそれぞれの重心点XgT,Xg
S、★は予測点23Xt+s、24は現在点Xtからの所
定範囲を示す同心円である。
【0021】近傍点検出手段4は、アトラクタ上の現在
点Xtに対する所定数(この場合は3個)の近傍点を検
索する。図4では近傍点XT1〜XT3の3点が検索さ
れる。距離判定手段5は現在点Xtと近傍点XT1〜X
T3の各点との距離が、現在点Xtを中心とする同心円
24内にあるか、すなわち現在点Xtからの所定距離範
囲内にあるかを判定する。図4の場合では、近傍点XT
3は所定距離範囲外にあるので、近傍点XT1,XT2
が選択される。
【0022】予測計算手段6は、選択された近傍点XT
1,XT2に基づいて、予測したい将来の時間ステップ
Sだけ推移した推移点XS1,XS2を求め、近傍点X
T1,XT2の集合と、推移点XS1,XS2の集合を
求める。次に、近傍点XT1,XT2の重心点XgT及
び推移点XS1,XS2の重心点XgSを求め、更に現
在点Xtと重心点XgT及び推移点XS1,XS2の重
心点XgSを求め、更に現在点Xtと重心点XgTとの
変位ベクトルを推移点の重心点XgSに加え、将来の予
測点Xt+sを計算し、これに基づいて将来の時系列デー
タ7を出力する。
【0023】ここで、当初に求める所定数の近傍点XT
1〜XT3のすべてが、所定距離範囲に入る場合には、
もちろんすべての点が近傍点として選択される。また、
近傍点XT1〜XT3の数を所定個数で制限することな
く、所定距離範囲に入るすべての点を近傍点として選択
し、重心点XgTを求めて予測してもよい。
【0024】このようにして、軌道上の現在点Xtと近
傍点XT1〜XT3との距離を所定の範囲に制限するこ
とにより、所定の個数で一義的に近傍点XT1〜XT3
を選択することがないため、時系列データ1に混入した
突発的な外乱によるノイズデータを、近傍点として選択
することを防止することが可能となる。また、記憶手段
2に蓄積されているデータ量が少ない場合にも、距離の
遠い近傍点を一義的に選択することを防止することが可
能となる。その結果、予測装置8の予測精度が向上し、
ノイズやデータ量の変化に対応可能なものとなる。
【0025】実施の形態2.図5及び図6はこの発明の
第1、第3及び第6発明の一実施の形態を示す図で、図
5は予測装置の全体構成図、図6は近傍点の選択手順説
明図である。なお、図2及び図3は実施の形態2にも共
用する。図5において、9は検索された近傍点XT1〜
XT3の中から現在点Xtに時刻が近い所定数の近傍点
を選択する時刻選択手段で、近傍点選択手段を構成して
いる。
【0026】次に、この実施の形態の動作を説明する。
図2に示す過去の時系列データの推移21から、図3に
示すアトラクタ軌道を構成し、近傍点XT1〜XT3を
検索するところまでは、実施の形態1と同様である。時
刻選択手段9は現在点Xtと時刻が近い順に所定数(こ
の場合は2個)の近傍点を選択する。図6の場合では近
傍点XT1は所定時刻範囲外であるので、近傍点XT
2,XT3が選択される。
【0027】予測計算手段6は、選択された近傍点XT
2,XT3について、既述のように推移点XS2,XS
3を求め、更に重心点XgT,XgSを求めて将来の予
測点Xt+sを計算し、これに基づいて将来の時系列デー
タ7を出力する。ここで、近傍点の選択手順として、所
定時刻範囲を設定し、その範囲内の近傍点を選択するこ
とは、時系列データ1を記憶するデータ量に関する問題
であり、近傍点を制限する点では意味がない。この実施
の形態では、当初に求める近傍点の数を所定数に絞り込
み、更に時刻順に近いものを所定数選択するものであ
る。
【0028】このようにして、複数個選択した近傍点X
T1〜XT3の中から、更に時間的に近い近傍点XT
2,XT3を選択することにより、時系列データ1の性
質が時間的に近い方がいっそう現在の傾向を表すことが
強い場合には、現在点Xtに距離的に近いというだけで
近傍点を選択することなく、時刻の要素を加味して予測
することが可能となる。その結果、突発的な要因で、偶
然距離が近くなった時間的に遠い点が選択される可能性
をなくし、当該近傍点のために著しく精度が悪化するこ
とを防止できるため、予測装置8の予測精度が向上し、
ノイズや時系列データ1の性質に対応可能なものとな
る。
【0029】実施の形態3.図7及び図8はこの発明の
第1、第4及び第6発明の一実施の形態を示す図で、図
7は予測装置の全体構成図、図8は近傍点の選択手順説
明図である。なお、図2及び図3は実施の形態3にも共
用する。この実施の形態では、図7に示すように近傍点
検出手段4に距離判定手段5及び時刻選択手段9が設け
られている。
【0030】次に、この実施の形態の動作を説明する。
図2に示す過去の時系列データの推移21から、図3に
示すアトラクタ軌道を構成し、実施の形態1で説明した
手順により、距離判定手段5は現在点Xtとの距離が所
定範囲内にある3個の近傍点XT1〜XT3を検索す
る。また、実施の形態2で説明した手順により、時刻選
択手段9は現在点Xtと時刻が近い順に2個の近傍点X
T2,XT3を選択する。
【0031】予測計算手段6は、選択された近傍点XT
2,XT3について、既述のように推移点XS2,XS
3を求め、更に重心点XgT,XgSを求めて将来の予
測点Xt+sを計算し、これに基づいて将来の時系列デー
タ7を出力する。
【0032】このようにして、所定距離範囲で、かつ時
間的に近い近傍点XT2,XT3を選択することによ
り、所定の個数の近傍点を一義的に選択することなく、
更に時系列データ1の性質が、時間的に近い方がいっそ
う現在の傾向を表すことが強い場合データに対しても、
現在点Xtに距離的に近いというだけで近傍点を選択す
ることなく、時刻の要素を加味して予測することが可能
となる。
【0033】その結果、突発的な要因で、偶然距離が近
くなった時間的に遠い点が選択される可能性をなくし、
当該近傍点のために著しく精度が悪化することを防止で
きるため、予測装置8の予測精度が向上し、ノイズや時
系列データ1の性質に対応可能なものとなる。
【0034】実施の形態4.図9はこの発明の第5発明
の一実施の形態を示す予測装置の全体構成図である。な
お、図2及び図3は実施の形態4にも共用する。図9に
おいて、10は記憶手段2に設けられ記憶しているデー
タ量を判定するデータ量判定手段、11は近傍点検出手
段4に設けられデータ量判定手段10の出力に基づい
て、検索する近傍点の数を調整する近傍点調整手段であ
る。
【0035】次に、この実施の形態の動作を説明する。
この実施の形態の動作は基本的には実施の形態1と同様
である。予測装置8が設置されてから、所定のデータ量
が採取され記憶されるまでは時間を要する。このため、
所定のデータ量が蓄積されるまで距離の近い順に所定数
(この場合は3個)の近傍点XT1〜XT3を検索した
場合には、現在点Xtと距離的に離れている点をも一義
的に選択してしまい、この点を含んで平均化(重心点X
gT,XgSを求める)処理をすることにより、予測精
度が著しく悪化する虞れがある。
【0036】そこで、実施の形態4ではデータ量判定手
段10で記憶手段2に記憶されているデータ量が所定量
に達したかを判定し、その結果を近傍点調整手段11へ
入力する。近傍点調整手段11では、所定量のデータ量
が蓄積されるまでは、近傍点の検索個数を例えば2個に
減らすように調整し、所定量蓄積された場合は3個検索
するように動作する。
【0037】データ量判定手段10の出力は、データ量
自体、又は所定量というしきい値を複数設け、近傍点調
整手段11でデータ量判定手段10の出力に応じて、段
階的に近傍点検索数を調整してもよい。また、データ量
判定手段10及び近傍点調整手段11は、図1、図5及
び図7の予測装置8と併用しても差し支えない。また、
上記各実施の形態で説明した各手段は、マイクロコンピ
ュータのプログラムによって実現することが望ましい。
【0038】このようにして、データ量を判定して検索
する近傍点の数を調整することにより、記憶手段2に記
憶されている過去の時系列データ1のデータ量が少ない
場合に、所定の近傍点数を一義的に検索することなく、
データ量に応じて検索する近傍点数を調整することがで
き、データ量が少ない場合に、距離的に遠い点を近傍点
として選択することが防止可能となる。このため、当該
近傍点のために著しく精度が悪化することを防止でき、
予測装置8の予測精度が向上し、ノイズや時系列データ
1の量に対応可能なものとなる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したとおりこの発明の第1発明
では、検索された近傍点の内現在点から距離的又は時間
的に近に近傍点を選択して出力するようにしたため、近
傍点を適正に検索して、予測精度を向上することができ
る。
【0040】また、第2発明では、検索された近傍点の
内現在点との距離が所定距離範囲内にある近傍点を出力
するようにしたため、所定の個数で一義的に近傍点を選
択することがなく、時系列データに混入した外乱による
ノイズデータを近傍点として選択することを防止するこ
とができる。
【0041】また、第3発明では、検索された近傍点の
内現在点に時刻が近い順に所定数の近傍点を選択して出
力するようにしたため、時系列データの性質が、時間的
に近い方がいっそう現在の傾向を表すことが強い場合に
は、現在点に距離的に近いというだけで現在点に距離的
に近いというだけで近傍点を選択することなく、時刻の
要素を加味して予測することができる。その結果、突発
的な要因で、偶然距離が近くなった時間的に遠い点が選
択される可能性をなくし、当該近傍点のために著しく精
度が悪化することを防止することができる。
【0042】また、第4発明では、検索された近傍点の
内現在点との距離が所定距離範囲内にあり、かつ現在点
に時刻が近い順に所定数の近傍点を選択して出力するよ
うにしたため、所定の個数の近傍点を一義的に選択する
ことがなく、更に時系列データの性質が時間的に近い方
がいっそう現在の傾向を表すことが強いデータに対して
も、現在点に距離的に近いというだけで近傍点を選択す
ることなく、時刻の要素を加味して予測をすることがで
きる。その結果、突発的な要因で、偶然距離が近くなっ
た時間的に遠い点が選択される可能性をなくし、当該近
傍点のために著しく精度が悪化することを防止すること
ができる。
【0043】また、第5発明では、記憶している時系列
データ量を判定し、検索する近傍点の数を上記判定結果
に基づいて調整するようにしたため、記憶手段に記憶さ
れている過去の時系列データのデータ量が少ない場合
に、所定の近傍点数を一義的に検索することなく、デー
タ量に応じて検索する近傍点数を調整することができ、
データ量が少ない場合に、距離的に遠い点を近傍点とし
て選択することを防止することができる。
【0044】また、第6発明では、過去の時系列データ
を記憶し、この記憶された時系列データを所定の遅れ時
間に基づいて所定次元の空間に埋め込んで軌道を構成
し、この軌道の中から現在点に近い一つ以上の近傍点を
検索し、かつこれを現在点から距離的又は時間的に近い
近傍点を選択して出力し、この出力された近傍点が所定
時間後に推移した推移点に基づいて予測点を算出する各
ステップとを備えるようにしたため、近傍点を適正に検
索して、予測精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す予測装置の全
体構成図。
【図2】 図1の時系列データ図。
【図3】 この発明の実施の形態1を示す軌道の構成説
明図。
【図4】 この発明の実施の形態1を示す近傍点の選択
手順説明図。
【図5】 この発明の実施の形態2を示す予測装置の全
体構成図。
【図6】 この発明の実施の形態2を示す近傍点の選択
手順説明図。
【図7】 この発明の実施の形態3を示す予測装置の全
体構成図。
【図8】 この発明の実施の形態3を示す近傍点の選択
手順説明図。
【図9】 この発明の実施の形態4を示す予測装置の全
体構成図。
【図10】 従来のカオス時系列予測装置を示す全体構
成図。
【図11】 従来のカオス時系列予測装置を示す近傍点
の選択手順説明図。
【符号の説明】
1 過去の時系列データ、2 記憶手段、3 軌道構成
手段、4 近傍点検索手段、5 近傍点選択手段(距離
判定手段)、6 予測計算手段、7 将来の時系列デー
タ、8 予測装置、9 近傍点選択手段(時刻選択手
段)、10 データ量判定手段、11 近傍点数調整手
段、22,■,Xt 現在点、○,XT1〜XT3 近
傍点、●,XS1〜XS3 推移点、□,XgT,Xg
S 重心点、23,★、Xt+s 予測点、24 時定距
離範囲を示す同心円。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過去の時系列データを記憶する記憶手段
    と、上記記憶されたデータを所定の遅れ時間に基づいて
    所定次元の空間に埋め込んで軌道を構成する軌道構成手
    段と、この構成された軌道の中から現在点に近い一つ以
    上の近傍点を検索する近傍点検索手段と、上記検索され
    た近傍点が所定時間後に推移した推移点を求め、これに
    基づいて予測点を算出する予測計算手段とを有する装置
    において、上記近傍点検索手段に、上記検索された近傍
    点の内現在点から距離的又は時間的に近い近傍点を選択
    して出力する近傍点選択手段を設けたことを特徴とする
    カオス時系列予測装置。
  2. 【請求項2】 近傍点選択手段を、検索された近傍点の
    内現在点との距離が所定距離範囲内にある近傍点を出力
    する距離判定手段としたことを特徴とする請求項1記載
    のカオス時系列予測装置。
  3. 【請求項3】 近傍点選択手段を、検出された近傍点の
    内現在点に時刻が近い順に所定数の近傍点を選択して出
    力する時刻選択手段としたことを特徴とする請求項1記
    載のカオス時系列予測装置。
  4. 【請求項4】 近傍点選択手段を、請求項2記載の距離
    判定手段及び請求項3記載の時刻選択手段としたことを
    特徴とする請求項1記載のカオス時系列予測装置。
  5. 【請求項5】 過去の時系列データを記憶する記憶手段
    と、上記記憶されたデータを所定の遅れ時間に基づいて
    所定次元の空間に埋め込んで軌道を構成する軌道構成手
    段と、この構成された軌道の中から現在点に近い一つ以
    上の近傍点を検索する近傍点検索手段と、上記検索され
    た近傍点が所定時間後に推移した推移点に基づいて予測
    点を算出する予測計算手段とを有する装置において、上
    記記憶手段に、記憶しているデータ量を判定するデータ
    量判定手段を、上記近傍点検索手段に、上記データ量判
    定手段の出力に基づいて、上記検索する近傍点の数を調
    整する近傍点数調整手段とを設けたことを特徴とするカ
    オス時系列予測装置。
  6. 【請求項6】 過去の時系列データを記憶するステップ
    と、この記憶された時系列データを所定の遅れ時間に基
    づいて所定次元の空間に埋め込んで軌道を構成するステ
    ップと、上記軌道の中から現在点に近い一つ以上の近傍
    点を検索し、かつこの近傍点の内現在点から距離的又は
    時間的に近い近傍点を選択して出力するステップと、上
    記選択して出力された近傍点が所定時間後に推移した推
    移点に基づいて予測点を算出するステップとを備えてな
    るカオス時系列予測方法。
JP1909298A 1998-01-30 1998-01-30 カオス時系列予測装置及びその予測方法。 Pending JPH11212949A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002346715A (ja) * 2001-05-18 2002-12-04 Nippon Steel Corp 鋳型内鋳片の状態評価装置、方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
US7321842B2 (en) 2003-02-24 2008-01-22 Electronic Navigation Research Institute, An Independent Admiinistrative Institution Chaos index value calculation system

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