JPH11211676A - 電磁波探査装置 - Google Patents

電磁波探査装置

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JPH11211676A
JPH11211676A JP10032250A JP3225098A JPH11211676A JP H11211676 A JPH11211676 A JP H11211676A JP 10032250 A JP10032250 A JP 10032250A JP 3225098 A JP3225098 A JP 3225098A JP H11211676 A JPH11211676 A JP H11211676A
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antenna
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housing
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正弘 藤原
Takumi Yagishita
巧 八木下
Minoru Tarumi
稔 垂水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汎用的な電磁波探査装置を提供して、電磁波
探査技術をあらゆる分野に広く用いることができるよう
にして、調査範囲の自由度を飛躍的に向上させる。 【解決手段】 電磁波の送信アンテナ30と、該アンテ
ナ30から電磁波を送信するための送信回路部31と、
送信アンテナ30から送信された電磁波の反射波を受信
する受信アンテナ32及び受信回路部33と、受信され
た反射波信号に所要の処理を行う処理回路部34と、該
処理回路部34により処理されたデータを表示する表示
手段35とを備えて携帯型に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中やコンクリー
ト柱内部等の探査を行う電磁波探査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】送信アンテナより送信された電磁波の反
射波を受信アンテナにより受信して地中内部の探査を行
う従来の電磁波探査装置は大型で重量もあるため、例え
ば特開平8−271641号公報に開示されているよう
に、ガス管等の道路下埋設物探査の場合には走行車両に
装備され、また、シールド掘削時の反射体探査の場合に
はシールド掘進機に装備されるなど、適用用途に特化す
る形態で設計されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電磁波探査技術は、水
道管やガス管などの埋設物調査、シールド掘削時の反射
体調査、文化財調査やその他一般調査など、あらゆる分
野で非常に有用な技術であるため、汎用的な市場製品が
望まれているが、従来の電磁波探査装置は、特化した分
野に限定されており、操作にも高度な技術が必要とされ
ている。
【0004】かかる問題点は、以下に示す近年考案され
ている最新式の電磁波探査装置でも内包している。即
ち、図34は、最新式の電磁波探査装置によるコンクリ
ート柱内部の鉄筋及びコンクリートの健全性調査の例を
示しており、この電磁波探査装置100は、装置本体1
01(コンピュータ探査システム)と、該装置本体10
1を作動させるための電源となるバッテリー102と、
小型の電磁波レーダアンテナ103とを少なくとも備え
ており、このアンテナ103を用いて電磁波をコンクリ
ート柱104の内部に浸透させて鉄筋105やコンクリ
ートの性状の調査を行うものである。
【0005】また、図35は、最新式の道路埋設物探査
手法を示しており、この探査装置110は、装置本体1
11と、大型電磁波レーダアンテナ112とを備えて、
該レーダアンテナ112を探査員が操作して道路内部に
埋設された水道管113やガス管114の位置を調査し
たり、空洞等の存在の有無を探査するものであるが、こ
の事例においては、さらなる問題点として、消費電力等
の関係から別途の大容量の電源が必要となる。
【0006】そこで、本発明は、汎用的に使用し得る新
しい形態の電磁波探査装置を提供するとともに、その操
作を容易に行えるようにして、電磁波探査の専門家でな
くともある程度的確な探査を行えるようにすることを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、次の技術的手段を講じた。即ち、本発明
の電磁波探査装置は、電磁波の送信アンテナと、該アン
テナから電磁波を送信するための送信回路部と、送信ア
ンテナから送信された電磁波の反射波を受信する受信ア
ンテナ及び受信回路部と、受信された反射波信号に所要
の処理を行う処理回路部と、該処理回路部により処理さ
れたデータを表示する表示手段とを備えて携帯型に構成
したことを特徴としている。このように、電磁波探査の
ための必要な構成部分を備えつつ携帯型に構成すること
で、あらゆる場所で用いることが可能となり、汎用的な
製品を望む市場ニーズに応ずることができるとともに、
処理回路部により、平面画像生成や3次元画像生成等の
所要の処理を行うことにより、高度な技術や知識を有し
ない者でも的確な探査作業が行えるようになる。
【0008】より一層の軽量化、小型化を図るために、
送信アンテナ及び受信アンテナを共通のアンテナハウジ
ング内に配設し、該アンテナハウジング内に、送信回路
部及び受信回路部を内蔵することができる。さらに、処
理回路部は、小型に一体構成されたアナログ回路部とデ
ジタル回路部とで構成し、アンテナ部、送受信回路部、
アナログ回路部、デジタル回路部及び表示手段を装備し
てなる装置全体の重量を5Kg以下に構成するのが好ま
しい。
【0009】また、アンテナハウジングが、処理回路部
のハウジングの下部に連結され、表示手段のハウジング
が、処理回路部のハウジングの前部に連結されているも
のとすれば、アンテナを地表面近くの探査位置に位置さ
せるとき、表示手段が装置全体の重心位置よりも若干前
方に位置することとなって、携帯するときの重量バラン
スを図りつつも表示手段が見やすい位置に配置されるこ
ととなり、一層の携帯しながらの操作性の向上を図り得
る。
【0010】また、各種探査条件に適合した電磁波を送
信可能として、一層の汎用的利用に供するために、送信
アンテナを着脱交換可能に設け、送信アンテナのサイズ
による導波路変化に対応するために電磁波の送信出力を
調整する手段を備えることが望ましい。
【0011】また、携帯利便性を一層向上するために、
人が着用するスーツ表面に複数の太陽電池を配設してな
るスーツ形直流電源装置と、該装置と並列に接続された
蓄電式バッテリーとを、電源供給源として備えることが
望ましい。さらに、蓄電式バッテリーは、人の腰部装着
ベルトに取付けておくのが一層好ましい。かかる構成に
よれば、重量が嵩みがちな電源を作業者の体に装着する
ことで、電源の携帯時の重量感が軽減され、電源の携帯
のために手を使わずに済むため、開放されている両手で
探査作業を一人でも移動しながら容易に行える。
【0012】また、電磁波探査に関する専門家でなくと
も比較的容易に探査を行えるようにするために、処理回
路部は、多数の探査位置における反射波受信信号に基づ
くサンプリングデータを記憶する手段と、該手段に記憶
されたデータに基づいて電磁波反射体の3次元画像表示
データを表示手段に出力する手段を備えたものとするの
が好ましい。かかる構成によれば、二次元平面交互ラス
タースキャン操作による探査手順により記憶された多数
の探査位置における反射波データに基づいて埋設物の形
状が3次元表示されるため、現場工事担当者でも本発明
に係る装置を容易に利用でき、一層の市場性の拡大を図
り得る。なお、上記の演算手段としては、マイクロプロ
セッサ(CPU)並びに周辺チップ(RAM、ROM、
I/O制御チップなど)からなるコンピュータを採用す
るのが望ましい。
【0013】さらに、処理回路部は、多数の探査位置に
おける反射波受信信号に基づくサンプリングデータを記
憶する手段と、該手段に記憶されたデータに基づいて各
探査位置における反射点の二次元画像データを演算する
手段と、該電磁波反射体の2次元平面画像データを少な
くとも2つ記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶され
た少なくとも2つの2次元平面画像データを重ね合わせ
て表示手段に出力する手段とを備えているものとして、
2回以上のラスタースキャン走査に基づく2次元平面画
像を多重表示することで、探査対象物(反射体)の平面
形状を容易に推測可能となる。特に、上記した3次元画
像表示機能と併せて実装することにより、3次元形状の
把握を一層容易となる。
【0014】また、処理回路部に、電磁波反射体の物性
を演算により推定し該物性データを表示手段に出力する
手段を備えておくことにより、より一層汎用的かつ電磁
波探査の容易性が向上され、市場性が拡大する。さら
に、この物性表示手段とともに、上記した3次元形状表
示手段とを併せ持つことにより、反射体が金属管である
かプラスチック管であるか、若しくは、石であるかコン
クリート片であるか等の特定がより一層容易となる。
【0015】なお、本発明において、電磁波の解析、演
算手法として、実時間測定による周波数測定、周波数解
析法たるフーリエ変換法を用いた周波数測定、相互相関
法を用いた時間・周波数測定法等の利用、実振幅を測定
する強度測定法、ピーク点(N点ピーク測定)測定法、
或いは、マスク(ウインドウ設定)による方法等の既知
のあらゆる手法を応用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
携帯型電磁波探査装置を図面に基づいて説明する。図1
〜図11は、本発明の電磁波探査装置の電源装置1の一
実施形態を示しており、該装置1は、スーツ2の表面に
配設された多数の太陽電池セル3からなる発電部4と、
該発電部4と並列に接続される蓄電式バッテリー5とを
備えている。
【0017】スーツ2は、図1及び図2に示すように、
前ボタン式のベストからなり、合成繊維、綿、革などか
らなる。なお、ボタンに代えてファスナーを用いても良
い。また、スーツ2として、ベスト以外に、トレーナ
ー、シャツなどを採用することもできる。
【0018】上記太陽電池セル3としては、シリコン
系、化合物半導体系のものや、湿式又は有機半導体のも
のなど、従来公知の種々のものを用いることができる。
また、シリコン系太陽電池セルとして、多結晶シリコン
系、単結晶シリコン系若しくはアモルファスシリコン系
のものを用いることができる。図示実施例では、単結晶
シリコン系のものを採用し、横幅約110mm、縦幅約
60mmの長方板状の基板6に取着されており、該基板
6が、図4に示すようにスーツ2の表生地7に装着され
ている。
【0019】この基板6の装着構造を説明すると、基板
6の上端部には、左右一対の装着孔8が設けられてお
り、該装着孔8に取付けたクリップ9がスーツ表生地7
に縫いつけられている。なお、クリップを用いずに紐や
糸などにより基板6をスーツ生地に縫い付けても良い。
かかる装着構造によれば、基板6の下部側の揺動が許容
されるため、スーツ2を人が着用した際における該基板
6や太陽電池セル3の破損を防止し得るとともに、スー
ツ2の柔軟性を確保して着心地を向上することができ
る。
【0020】各太陽電池セル3の表面には、図4に示す
ように、全面にわたって保護被膜10が形成されてお
り、セル3の劣化、破損を防止している。太陽電池セル
3は、電磁波探査装置の負荷に応じて必要分装着して直
列に接続すれば良い。図示実施例では、図1又は図2に
示すように、太陽電池セル3は、スーツ2の肩部に6個
(符号3aで示す)、背側に28個(符号3bで示
す)、総数34個が互いに重ならないように配設されて
いる。なお、背側のセル3は、左右3列に整列状に配設
され、スーツ2の表面を有効利用している。
【0021】各太陽電池セル3は上述のようにスーツ2
に取付けられた基板6に固着されており、これら太陽電
池セル3は、その全てが図3に示すようにシリーズ接続
されている。なお、2つ以上の太陽電池セル3を並列に
接続してもよい。各太陽電池セル3の定格発電電圧は約
0.5V〜0.6V、上記した34個で発電部4の総定
格発電電圧が約17V〜20.4Vとなされている。
【0022】各太陽電池セル3間の結線構造を説明する
と、図4に示すように、基板6から正極側コネクタ11
と、負極側コネクタ12とがそれぞれ引き出されてお
り、隣接する太陽電池セル3の正負コネクタ11,12
を、スーツ2の表生地7と裏生地13の間で接続してあ
り、これらコネクタ11,12とセル3との配線14や
コネクタ11,12がスーツ着用者の体に触れないよう
にしている。
【0023】また、図3に示すように、直列に接続した
各太陽電池セル3と並列に、該セル3の正極側をカソー
ド側として、一部のセル3が陰った際に他のセル3によ
り発声した電力を有効に外部出力するために陰ったセル
3をパスして電流伝達させるための日陰パスダイオード
15を接続している。また、正極側終端には、逆電流防
止用のダイオード16が発電部4と直列に接続されてい
る。そして、正極両端からそれぞれ正極側コネクタ17
と負極側コネクタ18とが接続され、これらコネクタ1
7,18が図1に示すようにスーツ2の下側から引き出
されている。なお、図3においてベスト首もとの位置を
符号15で示す。
【0024】上記蓄電式バッテリー5(太陽電池に対し
「ドライバッテリー」と称することもできる)は、図5
〜図9に示すように、ほぼ半円弧状の上部ケース20
と、該上部ケースの下部に取付けられたほぼ四半円弧状
の下部ケース21と、これらケース20,21内に装着
された多数の密閉型の電池22とを備えている。
【0025】このバッテリー5は、人の腰部装着ベルト
23の後側に取付けられており、該ベルト23を作業者
が腰に取付けることで、携帯しながらの各種作業の利便
性を図っている。なお、ベルト23の前部にはバックル
24が設けられ、装着者のウェストに適合し得るように
なっている。
【0026】上部ケース20内には、右側及び左側にそ
れぞれ10個の電池22が装着され、下部ケース21内
には10個の電池22が装着されている。各電池22は
1.2Vのものとされ、上部ケース20右側の10個の
電池22、左側の10個の電池22、下部ケース21の
10個の電池22は、それぞれ直列に接続されてそれぞ
れが12V 2000mAの容量の集合電池部22Aを
構成しており、これら密閉型電式からなる集合電池部2
2Aが図10に示すように並列に接続されて、バッテリ
ー5全体として12V 6000mAの容量とされてい
る。このように、多数の電池22を用いて所要の容量を
確保する場合には、電池部22Aを並列に接続すること
によりバッテリー5の抵抗値を低くして、電磁波探査装
置26等の負荷抵抗と同等にすることで、多数の太陽電
池セル3からなる発電部4からの発電電力を電磁波探査
装置(直流電子機器)26と蓄電式バッテリー5とにバ
ランス良く供給し得るようにしている。なお、各電池2
2の容量は、電磁波探査装置の使用規定電圧に応じて適
宜設定すればよく、1Vのもの、1.5Vのものなどを
採用し得る。
【0027】バッテリー5の出力コネクタ25はベルト
23の側部に設けられており、該コネクタ25を介し
て、上述の多数の太陽電池セル3からなる発電部4と並
列に接続され、電磁波探査装置に電源を供給するように
構成されている。
【0028】上記実施の形態に係るスーツ形直流電源装
置1によれば、使用する電子機器26、即ち電磁波探査
装置に発電部4と蓄電式バッテリー5からの電力を供給
するものであるが、電子機器26への電力供給が、日照
中は発電部4からの発電電力供給によって賄われるとと
もに、バッテリー5の定格電圧(12V)よりも、発電
部4の定格発電電圧(定格発生電圧)の方が、5V以上
高く設定されているため、余剰電力により効率よくバッ
テリー5の充電が行われ、日が陰った際に電力不足分を
蓄電式バッテリー5からの補助電力供給により賄われる
ものであるから、蓄電式バッテリー5は、電子機器26
との間で負荷平衡することにより、日照下での使用であ
って機器の劣化がなければ、理論的には半永久的にバッ
テリー5の交換なく継続して使用し得る。
【0029】上記実施の形態に係る電源装置1によれ
ば、人が着用するスーツ2をベースとしているため、使
用する際にはこのスーツ2を体に着用すれば良く、着用
者に重量感を差ほど与えず、携帯しながらの使用に最適
である。さらに、太陽光を受光するための表面積が、携
帯の利便性を阻害することなく大きく確保され、所用の
起電力を容易に得ることができる。
【0030】さらに、複数の太陽電池セル3を少なくと
もスーツ2の肩部に配設しているので、上方から照射さ
れる太陽光がスーツ肩部の太陽電池セル3aに有効に照
射され、少ない数の太陽電池セルでより有利に起電力を
得ることができる。
【0031】また、複数の太陽電池セル3bを、人の腹
側及び背側のいずれか一方側に配設しているので、太陽
電池セル3b に、斜め上方から照射される太陽光が照
射されるように作業者が向いて作業をすることにより、
一部の太陽電池セルが人の陰になることを回避でき、有
効に起電力を確保し得る。なお、上記実施の形態のよう
に、人の腹側及び背側のいずれか一方側に太陽電池セル
3bを配設するとともに、肩部にも配設するのが最も好
ましい形態である。
【0032】また、各太陽電池セル3をそれぞれ基板6
に取り付け、各基板6の下部側の揺動を許容するように
該基板6の上部をスーツ生地7に取り付けれているの
で、基板6により太陽電池セル3を補強して破損が防止
されるとともに、該基板6下部の揺動が許容されている
ため、スーツ生地7の柔軟性が確保され、スーツ2とし
ての着心地が確保される。
【0033】また、太陽電池セル3を直列に接続した場
合、状況により一部のセル3が陰った場合には、該太陽
電池セル3が逆方向のダイオードと同様に作用するとい
う特性を有しているために、全体としての出力が大幅に
低減することがあるが、上記実施の形態では、直列に接
続された各太陽電池セル3と並列に、該太陽電池セル3
の正極側をカソード側としてダイオード15を接続する
ことで、日が陰ったセル3をパスする回路を構成してい
るので、日陰による発電効率低下を最小限に抑えること
ができる。
【0034】また、日中に曇った場合の補助電源とし
て、複数の太陽電池セル3からなる発電部4と並列に蓄
電式バッテリー5を接続しているので、電磁波探査装置
26の定格消費電力と、太陽電池セル3からなる発電部
4の定格発電電力を負荷均衡させておき、日照変化分を
蓄電式バッテリー5により補完して、該バッテリー5の
消耗量を可及的に少なくし、バッテリー交換なしで作業
を行うことができる。
【0035】また、上記蓄電式バッテリー5は、人の腰
部装着ベルト23に取り付けられているので、太陽電池
セル3による発電部4と同様に携帯利便性が確保され、
電磁波探査作業性を向上し得る。また、直列に接続され
た太陽電池セル3全体の定格発生電圧を、蓄電式バッテ
リー5の規定電圧よりも5V以上高く設定しておけば、
電磁波探査装置の負荷よりも太陽電池セルによる発電部
4の出力の方が大きいときに、発電量の余剰分により蓄
電式バッテリー5が効率よく充電され、より一層バッテ
リー5の消耗を低減することができる。
【0036】また、蓄電式バッテリー5を、密閉型の電
池22からなる電池部22Aを並列に接続してなるもの
としているので、該バッテリーの抵抗値を低くして、電
磁波探査装置26と蓄電式バッテリー5とを負荷均衡さ
せることで、太陽電池セル3による発電電力の有効利用
を図ることができる。
【0037】図12は、上記実施の形態に係る電源装置
1により12V/6A仕様の蓄電式バッテリー5を1日
連続して使用し得ることを示した試験データである。こ
の試験では、電子機器として実負荷1.5Aの消費電力
容量のものを使用した。通常、かかるバッテリー5を単
独で使用した場合には、実負荷1.5Aの場合、6A容
量であれば3時間程度の公称容量値となり、1日連続使
用は不可能である。しかし、上記実施形態に係る電源装
置1では、図12に示すように日没までほとんどバッテ
リー5の消耗はなく、日没後(11月で16:30頃)
に自然消滅していることが明らかである。
【0038】図13〜図33は、上記電源装置1から電
源の供給を受けて作動する電磁波探査装置26の一実施
形態を示している。該装置26の基本回路構成をまず説
明すると、図13に示すように、電磁波の送信アンテナ
30と、該アンテナ30に電磁波送信信号を印下する送
信回路部31と、送信アンテナ30から送信された電磁
波の反射波を受信する受信アンテナ32と、受信処理を
行う受信回路部33と、受信アンテナ32により受信さ
れた反射波信号、即ち受信回路部33の出力信号を入力
して該信号に所要の処理を行う処理回路部34と、該処
理回路部34により処理されたデータを表示する表示手
段35とを備えている。
【0039】送信回路部31は、図14に示すように、
送信アンテナ30から電磁波を発信するためのパルス発
信部36と、該パルス発信部36を作動させる高圧印下
部37とを備えている。また、後述するように、送信ア
ンテナ30は種々の探査深度に適応させるべく種々のサ
イズのものに着脱交換可能とされており、この送信アン
テナ30のアンテナサイズによる導波路変化に対応可能
とすべく電磁波の送信出力を調整する手段として、高圧
印下部37の出力調整回路37aが設けられている。
【0040】受信回路部33は、ターミネータ38を介
して受信アンテナ32に接続された高周波受信部39
と、該高周波受信部39により受信された極めて高い周
波数(ナノ秒レベル)の受信波をミリ秒レベルの周波数
に変換する周波数変換部40とを備えている。また、送
信アンテナサイズの変更に伴う送受信波の周波数の変化
に起因する受信波の遅延に周波数変換部40の動作を同
調させるための同調調整部41と、所定数のサンプリン
グ数を確保すべく周波数変換係数を調整するための変換
調整部42とが設けられている。この周波数変換部40
の出力信号は高利得アンプ部43により増幅されて処理
回路部34へ入力される。
【0041】また、これら送信回路部31及び受信回路
部33の動作タイミングは、制御部44からのタイミン
グパルスに基づいており、同調した動作が補償されてい
る。また、制御部44は、処理回路部34へトリガー出
力を行っており、該処理回路部34の動作を電磁波の送
受信タイミングと同調させるようにしている。
【0042】上記処理回路部34は、図13に示すよう
に、受信回路部33から入力した受信波信号をデジタル
処理する前段階として所要のアナログ処理を行うアナロ
グ回路部45と、該回路部45の出力信号をA/D変換
器を介して入力して所要のデジタル処理を行うデジタル
回路部46と、該デジタル回路部46に接続されて返信
波信号のサンプリングデータ等の保存・記憶を行う記憶
手段としてのICメモリカードインターフェイス部47
とから構成されている。
【0043】これらの処理回路部34の回路構成は、電
磁波解析の内容に基づいて設計されるものであり、本装
置26では、図15に示すように検知信号(反射波信
号)波形を直接表示するモード(直接表示モード)、図
16に示すように検知信号波形の強度を探査位置毎に色
表現して2次元断面状に表示するモード(2次元断面表
示モード)、これら直接表示モード(Aモード)及び二
次元断面表示モード(Bモード)の波形を差処理したり
2値化処理したりして表示するモード(波形処理モー
ド)が標準機能として保有されている。さらに、本実施
形態に係る装置においては、特別な処理機能として、図
17に示すように3次元断面表示による反射位置の輪郭
映像を表示するモード(3次元表示モード)を搭載し、
反射の有無を判りやすくしている。さらに、電磁波探査
の数多くの経験データにより物体種別、性状判定アルゴ
リズムが搭載されて、物体識別機能として実現されてい
る。
【0044】ここで、まず、本装置26による電磁波探
査解析理論を以下説明する。(1)式は、電磁波の伝播
速度を定義したものであり、地中での伝播速度は探査対
象の比誘電率で定まっていることを表している。
【0045】
【数1】 ここで、Tは伝播時間、εγは探査対象の比誘電率、L
は伝播距離(反射体までの距離)、νは電磁波の伝播速
度、Cは光の速度(3×108m/sec)である。
【0046】次の(2)式は、反射体(探査対象)が存
在して反射点があった場合の反射点距離Lを示す定義式
であり、このときの主要な物理定数も探査対象の比誘電
率となる。 L = ν × T ・・・・・ (2) 次の(3)式は、電磁波の強度の変化、即ち減衰率αを
示す定義式であり、ここでは比抵抗がその主要な物理定
数となっている。
【0047】
【数2】 ここで、ρは、ρ=1/σ(σは導電率)で定義される
比抵抗であり、πは円周率である。
【0048】これら(1)〜(3)の数式で表される基
本原理より、仮に反射物(探査対象)が存在しない場合
の受信波(反射波)の基本波形は、図18のようにな
る。なお、電磁波探査に用いる電磁波は、周波数がナノ
秒(nsec)レンジの非常に高い周波数の信号であるが、
ミリ秒(msec)レンジに周波数変換して表現することが
一般的であるため、図においても周波数変換後のレンジ
で表現している。
【0049】図19は、反射物が存在した場合の反射波
の波形を示している。このように、反射物が存在する場
合には、送信アンテナから探査信号として周波数f0
電磁波を送信すると、地中からの反射波が受信アンテナ
に受信されるが、その反射波は、大きく分けて地表面か
らの反射波と、地中に浸透したその内部からの反射波と
がある。受信アンテナに受信される返信波は、これら地
表面からの反射波と地中からの反射波とが合成した減衰
波形となり、これが一般に表面反射波と呼ばれているも
のである。
【0050】地中の比誘電率が例えばεγ1であれば、
図20(a)に示すように、返信波の第1周期の減衰信
号の領域(即ち、地表面からの反射波の第1周期)内で
周波数f1となり、地中の比誘電率が例えばεγ2であ
れば、返信波の第1周期の減衰信号の領域内で周波数f
2となる。
【0051】本実施形態に係る探査装置26では、この
表面反射波の周波数変化を検出可能な受信アンテナを備
えており、上記した周波数変化f1,f2の現象に基づ
いて平均的比誘電率変化を観測可能としている。
【0052】ここで、周波数と比誘電率との相関関係
は、図21の特性グラフに示すように、周波数fを横
軸、比誘電εγを縦軸にとれば、周波数fの変化に対す
る比誘電率εγの値は指数曲線を描き、これは、次の
(4)式で表現でき、返信波の第1周期の減衰信号の領
域内における周波数f1,f2をこの(4)式に適用す
ることにより、比誘電率εγ1,εγ2を求めることが
できる。 εγ = a × b1/f ・・・・・ (4) 但し、aは第1の比誘電率回帰係数、bは第2の比誘電
率回帰係数であり、実験により予め求めておく。
【0053】したがって、電磁波が探査対象を伝播する
ときの平均的な比誘電率は、上記した周波数変化f1,
f2の現象を観測すれば、図21の特性グラフに示す比
誘電率と周波数の相関関係により求めることができ、反
射物検知波形が現れるまでの時間T1(図19参照)を
測定すれば、これらにより地中における電磁波の伝播速
度νを求め、(2)式を適用することで反射物までの深
度Lを算出することができる。
【0054】次に、反射体(探査対象)の物質的性状の
評価判定理論を説明する。反射体の物理的性状を電磁波
により検知するためには、図20(b)に示す反射波の
反射物検知波形の周波数変化を観測し、これを解析する
必要がある。ここで、電磁波の基礎原理を整理すると、
電磁波の伝播速度は比誘電率で定まり、電磁波の浸透深
さは比抵抗で定まり、任意点の反射強度も比抵抗により
定まる。さらに、任意点の反射強度は、地中及び反射体
の比誘電率差と、反射体の形状的要因とに起因して変化
するが、形状的要因による反射強度の変化はスネルの反
射の法則に従うため、周波数変化として観測することが
可能である。
【0055】したがって、地中の比誘電率、電磁波の減
衰率、反射強度並びに反射点の周波数変化を反射波の観
測に基づいて算出することにより、特定した物体の性状
はほぼ推定可能である。参考までに、減衰率と比抵抗の
相関関係を図22に示す。この関係は、次の式(5)に
より定義可能である。なお、c、dは、実験により定め
られる定数である。
【0056】
【数3】
【0057】また、物性は、図23に示すように、式
(6)により近似可能となる。なお、e,g,hは、実
験により求められる定数である。
【0058】
【数4】
【0059】一般的な探査対象の物性値データは、表1
に示すように定まり、本実施例装置では、この物性値デ
ータを地質を区別したテーブルデータの形式でデータベ
ース化され、デジタル回路部中のROMなどの適宜の記
憶手段に記憶されており、比誘電率と比抵抗の両方が論
理マトリックスとして与えられると、該当する地質種別
が抽出されるように構成されている。
【0060】
【表1】
【0061】図24は、その論理マトリックスによる抽
出方法の概念図であり、X軸方向に比抵抗ρ(又は導電
率σ)、Y軸方向に比誘電率εγを与えて、その両方が
それぞれ一致又は近似する地質種別を抽出し、表示手段
に表示することで、反射体(探査対象埋設物)の物性の
類推の容易化を図っている。
【0062】図25は、処理回路部34の動作の流れを
概示している。まず、ステップS1で初期設定としてデ
ータベースから各種の初期データを入力するとともに、
探査開始時点の探査信号(自然減衰波形)を参照データ
として入力し、初期の比誘電率(伝播速度)、地質を一
次測定する。次のステップS2で、受信信号をA/D変
換して参照データと論理的判定及び相互相関判定の処理
を行い、自然減衰波形と認定できたときは、ステップS
3で表面波成分により比誘電率を測定するとともに、伝
播速度も算出する。そして、次のステップS4で自然減
衰波形について減衰率を算出するとともに、それから得
られた比抵抗(導電率)とステップS3で得た比誘電率
とをパラメータとしてデータベースから上記のように該
当する地質種別を抽出する。なお、かかる動作は、デジ
タル回路部46のCPUに与えられるプログラム及びデ
ータとして実現されており、かかるプログラム及びデー
タはCPUに接続されたROMに記憶されている。な
お、プログラム及びデータをICメモリカードによりC
PUに接続したRAMへ供給するように構成することも
できる。
【0063】一方、反射体からの反射波形として認定し
たときは、ステップS5で前述の通り反射体の位置(距
離)を演算測定する。そして、このステップS5、又は
ステップS4の後にステップS6で測定結果を表示出力
するとともに、データを更新し、繰り返し探査モードに
なっていればステップS2に戻って次の探査信号につい
て同じ処理を繰り返す。
【0064】本実施形態に係る装置26では、図26に
示すように交互ラスタースキャン方式による手順で地表
面のXY探査領域を各探査位置(xn,yn)ごとに走
査して、各探査位置における返信波信号を探査位置デー
タとともにICメモリカードに記録保存し得るよう構成
されている。なお、ここで記録保存される返信波信号
は、処理回路部で処理される前の信号、即ち、受信回路
部の出力信号(返信波信号)を、所定時間内で512の
等分点において振幅を12bitの分解能で2値化して
なるサンプリングデータの集合として表現されるもので
ある。このように処理前の信号を記録することにより、
再現が可能となり、一度行ったラスタースキャン走査に
より、各種モードで表示可能となる。なお、ICメモリ
カードとしては、標準2MB、最大16MBのフラッシ
ュロムカードを利用でき、最大で12bit/512点
のサンプリング反射波波形データ(1Aスコープ波形)
を10000点記録、再生可能としている。
【0065】この記録保存されたデータを一括処理、表
示することにより、上記した2次元表示モード、並び
に、3次元表示モードを実現するよう処理回路部34並
びに表示手段35が構成されている。
【0066】この3次元表示モードの表示画面構成を図
27に示しており、XY面が地表面、XZ面及びYZ面
が地中断面となる。本装置26は、処理回路部34のデ
ジタル回路部46に、3次元形状の記憶手段が設けられ
ている。より具体的には、この記憶手段は、CPUに接
続されたRAM中に記憶された3次元配列変数として実
現可能である。そして、ICメモリに記憶された各探査
位置における反射波信号データに基づき、表面波処理用
基準波形との相互相関処理により反射点の遅延時間要素
を判定し、この遅れ時間から各探査位置ごとの反射点深
度位置(Xn,Yn,Zn)を算定し、上記記憶手段に
反射点が存在することを示す情報を書き込んでいく(例
えば、反射点位置のビットを立てる)。
【0067】一方、上記の反射点位置演算と並行して、
若しくは、演算終了後に、記憶手段に記憶された3次元
反射点位置データ、即ち、反射体の輪郭形状データに基
づいて、表示手段にその形状を画像出力すると、反射体
の3次元形状が輪郭点の集合として表される。ここで、
本実施例装置26では、図27(a)(b)(c)にそ
れぞれ示すように、XYZ立体画像に加えて、輪郭デー
タからXZ断面画像及びYZ断面画像を推測演算し表示
し得るようプログラムされている。
【0068】さらに、3次元画像表示をより実用的なも
のとするために、本発明装置26のデジタル回路部に
は、反射波信号のサンプリングデータに基づいて各探査
位置における反射点の二次元画像データを演算する手段
と、該電磁波反射体の2次元平面画像データを少なくと
も2つ記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された少
なくとも2つの2次元平面画像データを重ね合わせて表
示手段に出力する手段とが備えられている。かかる構成
により、探査範囲において繰り返しラスタースキャン走
査を行い、各走査により得られた2次元画像を重ね合わ
せて表示可能に構成されている。
【0069】なお、この記憶手段も、CPUに接続され
たRAM内に保存される2次元配列変数として実現可能
である。かかる多重表示により、図28に示すように輪
郭点のゆらぎを検知することができ、これにより大凡の
2次元平面形状を推測することができ、これと併せて3
次元画像表示を行うことで、3次元形状を容易に推測可
能となる。
【0070】次に、本実施形態に係る装置26のパーツ
配置等の具体的構成を図29〜図33に基づいて説明す
る。送信アンテナ30及び受信アンテナ32は、図33
に示すように共通の基板50上に配線され、該基板50
が下方開口長方筺状のアンテナハウジング51に取付け
られている。アンテナハウジング51内には、送信アン
テナに電磁波送信信号(パルス信号)を印下する送信回
路部31と、受信アンテナ32による受信回路部33と
が内蔵されている。このように、送受信アンテナ30,
32及び送受信回路部31,33からなる電磁波送受信
部70を一体構成することにより、装置26の軽量化、
小型化を図っている。なお、アンテナハウジング51は
電磁波吸収性の材質からなり、電磁波が情報に漏出する
ことを防止するシールドボックスとして機能する。ま
た、送受信アンテナ31,32の間にはハウジング51
内を区画する電磁波吸収体からなる遮蔽体71が設けら
れており、該遮蔽体71により区画されたそれぞれの内
部空間に送信回路部31と受信回路部33とが内蔵さ
れ、送信回路部31と受信回路部33との間で干渉が生
ずることを防止している。
【0071】なお、送受信回路部31,33の構成回路
の全部をアンテナハウジング51に内蔵してもよく、構
成回路の一部をアンテナハウジング51に内蔵してもよ
い。例えば、図14に示すパルス発信部36とターミネ
ータ38をアンテナハウジング51に内蔵して高圧印下
部37や高周波受信部39等の他の構成回路は処理回路
部34のハウジング55内のアナログ基板45上に構成
することができる。また、パルス発信部36、ターミネ
ータ38、高圧印下部37、高周波受信部39、周波数
変換部40、同調調整部41、変換調整部42及び高利
得アンプ部43をアンテナハウジング51に内蔵するこ
とができる。
【0072】アンテナハウジング51の上面には、処理
回路部34への信号線52,53の接続コネクタ54が
設けられており、処理回路部34から送信回路部31へ
の信号線52及び受信回路部33から処理回路部34へ
の信号線53が着脱自在に取付けられている。
【0073】一方、処理回路部34(アナログ回路基板
45、デジタル回路基板46、ICメモリカードインタ
ーフェイス基板47を含む)は、ほぼ長方体筺状のメイ
ンハウジング55内に設けられている。このように、ア
ナログ回路基板45,デジタル回路基板46を共通のケ
ーシング内に一体装備することにより、装置の小型化、
軽量化が図られる。なお、図示していないが、該ハウジ
ング55の上部に把手を設けて、片手で該装置26を持
てるようにして、携帯しながらの探査作業性を向上する
のが好ましい。
【0074】デジタル回路基板46には、上記した各種
の演算を行うためのCPU、ROM、RAMなどが設け
られており、ROM又はRAM内に各種処理を行うため
の所要のプログラムが内蔵されている。なお、プログラ
ムの内蔵方式は、フラッシュROMに書き込み固定され
ており、専用のインサーキットシミュレータのみで内容
を書き換え可能としている。また、コピー防止機能を実
現するためにワンチップメモリーを搭載し、記号照合が
合致しなければ動作しないようプロテクトされている。
なお、CPUとしては、処理能力の向上のため、最新式
の32bitRISCチップを採用しているが、CIS
Cチップを採用してもよい。
【0075】デジタル回路部46はICメモリカードイ
ンターフェイス部47と接続され、相互にデータの交信
が行われる。図29に示すように、ICメモリカードイ
ンターフェイス部47に、ICメモリカード56を装着
し得るように、メインケーシング55の側部(図示実施
例では前側部)にカード挿入孔57が形成されている
(図30参照)。
【0076】この処理回路部34のハウジング55の下
面には、下方に延びる筒状の支柱58が取付けられてお
り、該支柱58の下端にヒンジ59を介して揺動可能に
アンテナハウジング51が連結されている。また、アン
テナハウジング51はヒンジ59部において着脱自在と
されており、種々の探査条件、深度に適合したアンテナ
サイズのものに種々交換可能とされている。
【0077】上記した信号線52,53は、メインハウ
ジング55内部から支柱58の内部に案内されて、下端
近傍で支柱58の中途部から引き出されており、このよ
うに支柱58により信号線52,53を案内することに
より信号線52,53の破損を防止するとともに、探査
作業の邪魔にならないようにしている。なお、メインハ
ウジング55の上部には電源スイッチ59が設けられて
いる。
【0078】表示手段35は、図13に示すように、液
晶グラフィック表示装置60と、デジタル回路部46か
らのデータを受け取って表示装置60に制御信号を出力
する液晶コントローラ61と、これら表示装置60及び
コントローラ61を作動させるためのインバータ62と
を備え、これらが表示手段ハウジング63内部に内蔵さ
れている。
【0079】この表示手段ハウジング63は、自在首振
ロッド64を介してメインハウジング55に連結されて
おり、液晶表示画面を最適な方向に向けることができる
ようになっている。なお、該ハウジング63の前部及び
左右側部にわたって、液晶表示画面の視認性を確保する
ための防光板65が取付けられている。
【0080】また、表示手段ハウジング63の上面に
は、液晶表示画面の後方に位置して各種操作ボタン66
が配設されており、メインハウジング上部に取付けた把
手を片手で持って作業する際に、他方の手で容易にボタ
ン操作を行えるようにしている。
【0081】本実施形態に係る電磁波探査装置26によ
れば、上記したように種々の機能を搭載しながらも、電
磁波の送信アンテナ30と、該アンテナ30から電磁波
を送信するための送信回路部31と、送信アンテナ30
から送信された電磁波の反射波を受信する受信アンテナ
32及び受信回路部33と、受信された反射波信号に所
要の処理を行う処理回路部34と、該処理回路部34に
より処理されたデータを表示する表示手段35とを備え
て携帯型に構成されているので、あらゆる局面で利用す
ることが可能となり、電磁波探査を広い分野で行うこと
ができる。
【0082】特に、送受信アンテナ30,32を着脱交
換可能とするとともに、送信アンテナサイズに応じて送
信出力を調整する手段37aと、受信回路部33中の周
波数変換部40の変換タイミングを反射波に同調させる
同調調整手段41を備えているので、種々の状況、探査
物の深度に応じて利用することが可能となるとともに、
周波数変換部40の変換調整手段42を備えることで、
反射波の一定のサンプリング数を補償することができ
て、処理回路部34の構成を簡素化することができ、装
置全体の小型化、軽量化を図ることができる。本発明
は、上記実施の形態に限定されるものではなく、適宜設
計変更することができる。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、汎用的な電磁波探査装
置を提供することができ、電磁波探査技術をあらゆる分
野に広く用いることができ、調査範囲の自由度を飛躍的
に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁波探査装置に用いられるスーツ形
直流電源装置の一実施例を示す正面図である。
【図2】同スーツの背面図である。
【図3】スーツに装備された太陽電池セル発電部の回路
図である。
【図4】太陽電池セルのスーツへの取付構造を示す縦断
面図である。
【図5】同スーツ形直流電源装置の蓄電式バッテリーが
装着されたベルト部を示す平面図である。
【図6】同ベルト部の側面図である。
【図7】同ベルト部の背面図である。
【図8】同ベルト部の平面断面図である。
【図9】蓄電式バッテリーの下部ケースの断面図であ
る。
【図10】蓄電式バッテリーの配線図である。
【図11】同スーツ形直流電源装置の全体構成図であ
る。
【図12】同スーツ形直流電源装置の実験例を示すグラ
フである。
【図13】本発明の電磁波探査装置の回路構成の一実施
例を示すブロック図である。
【図14】同電磁波探査装置の送受信回路部のブロック
図である。
【図15】反射波の直接表示モード(Aスコープ探査モ
ード)の表示画面構成図である。
【図16】反射波の2次元画像表示モード(Bスコープ
探査モード)の表示画面構成図である。
【図17】反射波の3次元画像表示モードの表示画面構
成図である。
【図18】地中に反射物が存在しない場合の反射波の波
形図である。
【図19】地中に反射物が存在する場合の反射波の波形
図である。
【図20】(a)は、地中に反射体が存在する場合の反
射波の地中や反射体の比誘電率による周波数変化を示す
波形図であり、(b)は、(a)の反射体検知波形部分
の拡大図である。
【図21】比誘電率と周波数の関係を示す特性グラフで
ある。
【図22】周波数の減衰率と比抵抗の関係を示す特性グ
ラフである。
【図23】比抵抗と比誘電率差と比抵抗差の関係を示す
特性グラフである。
【図24】地質データベースから該当する地質種別を抽
出する手法の概念図である。
【図25】地質種別の抽出等の処理回路部の処理の流れ
を概説するフローチャートである。
【図26】XY交互ラスタースキャン走査を説明する平
面図である。
【図27】表示手段により表示される三次元画像を示
し、(a)はXYZ立体表示、(b)はXZ断面表示、
(c)はYZ断面表示である。
【図28】二次元画像多重表示画像を示す画面説明図で
ある。
【図29】同電磁波探査装置の側面図である。
【図30】同電磁波探査装置の正面図である。
【図31】同電磁波探査装置の平面図である。
【図32】アンテナケーシングの簡略斜視図である。
【図33】送受信アンテナ基板の斜視図である。
【図34】最新式の電磁波探査装置によるコンクリート
柱内部探査の例を示す説明図である。
【図35】最新式の電磁波探査装置による道路埋設物探
査の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 スーツ形直流電源装置 3 太陽電池セル 4 蓄電式電池 26 電磁波探査装置 30 送信アンテナ 31 送信回路部 32 受信アンテナ 33 受信回路部 34 電磁波の処理回路部 35 表示手段 37a 送信波の出力調整手段 51 アンテナハウジング 55 処理回路部のハウジング 63 表示手段のハウジング

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波の送信アンテナと、該アンテナか
    ら電磁波を送信するための送信回路部と、送信アンテナ
    から送信された電磁波の反射波を受信する受信アンテナ
    及び受信回路部と、受信された反射波信号に所要の処理
    を行う処理回路部と、該処理回路部により処理されたデ
    ータを表示する表示手段とを備えて携帯型に構成したこ
    とを特徴とする電磁波探査装置。
  2. 【請求項2】 送信アンテナ及び受信アンテナは共通の
    アンテナハウジング内に配設されると共に、該アンテナ
    ハウジング内に、送信回路部及び受信回路部を内蔵した
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁波探査装置。
  3. 【請求項3】 アンテナハウジングが、処理回路部のハ
    ウジングの下部に連結され、表示手段のハウジングが、
    処理回路部のハウジングの前部に連結されていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の電磁波探査装置。
  4. 【請求項4】 送信アンテナを着脱交換可能に設け、送
    信回路部に電磁波の送信出力を調整する手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1,2又は3に記載の電磁波探査
    装置。
  5. 【請求項5】 人が着用するスーツ表面に複数の太陽電
    池を配設してなるスーツ形直流電源装置と、該装置と並
    列に接続された蓄電式バッテリーとを、電源供給源とし
    て備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    か1項に記載の電磁波探査装置。
  6. 【請求項6】 処理回路部は、多数の探査位置における
    反射波受信信号に基づくサンプリングデータを記憶する
    手段と、該手段に記憶されたデータに基づいて電磁波反
    射体の3次元画像表示データを表示手段に出力する手段
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    か1項に記載の電磁波探査装置。
  7. 【請求項7】 処理回路部は、多数の探査位置における
    反射波受信信号に基づくサンプリングデータを記憶する
    手段と、該手段に記憶されたデータに基づいて各探査位
    置における反射点の二次元画像データを演算する手段
    と、該電磁波反射体の2次元平面画像データを少なくと
    も2つ記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された少
    なくとも2つの2次元平面画像データを重ね合わせて表
    示手段に出力する手段とを備えていることを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電磁波探査装
    置。
  8. 【請求項8】 処理回路部に、電磁波反射体の物性を演
    算により推定し該物性データを表示手段に出力する手段
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1
    項に記載の電磁波探査装置。
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