JPH11211661A - 可搬型発光分光分析装置 - Google Patents

可搬型発光分光分析装置

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JPH11211661A
JPH11211661A JP1901098A JP1901098A JPH11211661A JP H11211661 A JPH11211661 A JP H11211661A JP 1901098 A JP1901098 A JP 1901098A JP 1901098 A JP1901098 A JP 1901098A JP H11211661 A JPH11211661 A JP H11211661A
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JP
Japan
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probe
sample
tip
discharge
adapter
Prior art date
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Pending
Application number
JP1901098A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanji Kobayashi
寛治 小林
Toshiya Habu
俊也 土生
Tetsuji Matsuba
哲治 松葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Priority to JP1901098A priority Critical patent/JPH11211661A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プローブ内での放電発光を安定化させ、分析
精度を高める。 【解決手段】 可搬型発光分光分析装置では、試料Sに
直接作用するプローブ2が装置本体1から分離して設け
られていて、このプローブ2の先端には、試料S表面と
の隙間を埋めるため、アダプタ16が着脱自在に装着さ
れる。プローブ2には、その先端内部に形成された放電
発光空間7内へ不活性ガスを送り込む供給路12を設
け、また、アダプタ16先端には不活性ガスを逃がす流
出路20を形成して、放電を発生させる際には、放電発
光空間7内の空気が不活性ガスで迅速、確実に置換され
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料に直接作用し
てこれを放電発光させる部分であるプローブが装置本体
から分離して設けられた可搬型発光分光分析装置に係
り、詳しくは、プローブにおいて放電を確実に行わせる
ための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】金属試料を放電発光させてその発光を分
光分析するようにした発光分光分析装置には、大型の試
料や、一部が地中に埋没して動かせないような試料につ
いて、その存在現場で分析が行えるよう、全体を持ち運
び可能としたものがある。
【0003】このような可搬型の装置では、試料に直接
作用してこれを放電発光させる部分がプローブとして装
置本体から分離して設けられている。プローブは、通常
ピストル型で、先端内部に放電発光空間が形成されてお
り、この空間内に針状の放電電極が臨出している。
【0004】分析の際には、プローブを持ってその先端
を試料に押し当てればよく、試料を動かす必要がない。
プローブを試料に押し当てた状態で、放電発光空間内の
放電電極に放電電圧を印加することで、試料表面と放電
電極との間にアーク放電もしくはスパーク放電が起こ
り、試料が励起発光する。この発光を取り込んで分光し
各スペクトル光の強度を測定することで、試料の元素分
析が行われる。
【0005】ところで、このような装置で分析すべき試
料は、パイプや丸棒など、形状はさまざまである。その
ため、プローブの先端と試料表面との間には隙間が生じ
やすく、場合によっては、放電電極の周りで試料と接触
すべき導体の接触状態が悪くなって、所期通りの放電が
発生しなくなる。また、外部光が入射してこれがノイズ
となるという問題もある。
【0006】そこで、従来は、各種の試料に対応して、
その表面と密着しうる形状のアダプタを多種用意してお
き、現場では、分析試料に適合するアダプタを選択して
それをプローブの先端に装着するようにしている。
【0007】これで、プローブの先端と試料表面との間
に隙間が生じなくなり、放電発光空間の周りでプローブ
と試料との接触状態が良くなり、所期の放電が発生する
ようになる。また、ノイズとなる外部光が入射しなくな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなアダプタを用いて、プローブ先端と試料表面とを
密着させるようにすると、プローブの放電発光空間内に
は空気が閉じ込められることになる。
【0009】簡易な測定で高精度の分析結果を必要とし
ない場合は、このような空気の存在はあまり問題になら
ないが、空気中の酸素は、特定のスペクトル光を吸収す
るので、分析精度を向上させる上では、空気の存在は望
ましくない。
【0010】これに対しては、プローブの放電発光空間
内の空気を排気することや、放電発光空間内の空気をア
ルゴンガスのような不活性ガスで置換することが考えら
れている。
【0011】ところが、放電発光空間を真空排気するに
は、真空ポンプのような排気手段を別に設置する必要が
生じ、装置全体が大型化するほか、プローブと試料との
間が確実に密閉されるわけではないので、放電発光空間
には外部の空気が流入しやすく、充分に排気することが
難しい。
【0012】本発明は、上記のような従来の問題点に鑑
みてなされたものであって、放電発光空間内の空気が不
活性ガスで迅速、確実に置換されるようにして、放電発
光を安定化させ、分析精度を高めることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために、試料に押し当てられるプローブが装置本
体から分離して設けられている可搬型発光分光分析装置
において、プローブには、その先端内部に形成された放
電発光空間内へ不活性ガスを送り込む供給路が設けられ
るとともに、このプローブの先端部、もしくは、プロー
ブの先端部において試料表面との隙間を埋めるために着
脱自在に装着されるアダプタには、不活性ガスを逃がす
流出路が形成されている構成とした。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る可搬型発光分光分析装置の構成図、図2および図3
は、前記装置に使用するアダプタの外観斜視図、図4な
いし図6は他のアダプタの外観斜視図である。
【0015】図1に示すように、この実施形態の可搬型
発光分光分析装置は、装置本体1と、試料Sへの作用部
分として装置本体1とは分離して設けられたプローブ2
とからなる。
【0016】装置本体1は、少なくとも放電用の電源回
路3とデータ処理部4とを有するもので、これにはキー
ボードのような操作部5と表示器6とが付設されてい
る。
【0017】プローブ2は、試料Sに接してこれを放電
発光させる部分を独立させて、ガンタイプのような所定
の形状にまとめたもので、先端が円筒状で、その内部に
放電発光空間7が形成されており、この空間7内に針状
の放電電極8が臨出している。符号9はスタートボタン
である。
【0018】このプローブ2内には、電源回路3からの
高電圧を放電電極8に供給する電力線10のほかに、分
光検出部11と、ガス供給路12とが設けられている。
【0019】電力線10にはスイッチ13があり、この
スイッチ13は、スタートボタン9の操作により開閉す
るようになっている。分光検出部11は、放電発光空間
7内での発光を取り込んでこれを分光し、各スペクトル
光の強度を検出するもので、その検出結果は電気信号と
して装置本体1のデータ処理部4に入力される。
【0020】ガス供給路12は、放電発光空間7内に不
活性ガスとしてアルゴンガスを送り込むためのもので、
装置本体1側に設置されたアルゴンガス容器14に連通
接続されており、その中途部には、スタートボタン9の
操作に連動して開閉する電磁バルブ15が設けられてい
る。
【0021】プローブ2の先端にはアダプタ16が着脱
自在に装着される。このアダプタ16は、プローブ2先
端と試料S表面との間の隙間を埋めるためのもので、各
種の試料の表面形状に対応して、多種のものが用意され
ている。各アダプタ16とも、一方の面部に試料S表面
への接合面17があり、他方の面部にプローブ2先端と
の嵌合部18があり、中央には放電発光空間7に連通し
うる透孔19がある。そして、アダプタ16の試料接合
面17には、透孔19側から外部へガスを逃がすための
細溝状の流出路20が1本ないし複数本形成されてい
る。
【0022】このアダプタ16には、具体的に種々の形
状のものが採用可能であり、いくつかの例を図2ないし
図6に示す。
【0023】図2および図3に示すアダプタ16Aは、
全体を方形とし、パイプ状もくしは丸棒状の試料に対応
するようにしたもので、試料接合側には湾曲した接合面
17がある。そして、この接合面17には細溝状のガス
流出路20が透孔19から放射状に形成されている。ア
ダプタ16Aの他方の面部には、方形の長さ方向に沿っ
てアリ溝状の嵌合部18が形成され、プローブ2の突出
した先端部に横からスライド嵌合できるようになってい
る。
【0024】図4ないし図6に示すアダプタ16Bは、
全体を円形とし、平坦表面がある試料に対応するように
したものである。このアダプタ16Bでも、試料Sに接
する接合面17には細溝状のガス流出路20が透孔19
から放射状に形成されている。プローブ2先端との嵌合
部18は、プローブ2先端の形状に応じて、図5に示す
ように、円形の凹部であってもよいし、また、図6に示
すようにアリ溝状の嵌合部でもよい。
【0025】上記の構成において、測定の際にはプロー
ブ2先端に、試料Sの形状に適合するアダプタ16を装
着しておいて、このアダプタ16を介してプローブ2の
先端を試料Sに押し当てる。これで、プローブ2先端と
試料S表面との間に隙間が生じなくなり、放電発光空間
7の周りでプローブ2と試料Sとの接触状態が良くな
る。
【0026】このような状態のもとでスタートボタン9
を操作すると、まず、その操作に連動してガス供給路1
2が開かれ、次いで、放電電極8に高電圧が印加され
る。
【0027】ガス供給路12が開かれることで、放電発
光空間7内にアルゴンガスが送り込まれる。放電発光空
間7内には空気が閉じ込められているが、アダプタ16
と試料Sとの接合面には流出路20があるから、空気は
この流出路20を通じて追い出されて、放電発光空間7
内の空気はアルゴンガスに置換され、放電発光空間7内
の雰囲気は正圧のアルゴンガスとなる。
【0028】このようなアルゴンガスの雰囲気中で、放
電電極8に高電圧が印加されるから、試料S表面と放電
電極8との間には確実に所期の放電が起こり、安定した
発光が生じる。また、その発光はアルゴンガス中での発
光であるから、特定のスペクトル光が吸収されることが
なく、帯域全体のスペクトル光が検出される。
【0029】なお、図示の実施形態では、アダプタ16
の表面各部のうち、試料Sとの接合面17にガスの流出
路20を形成したが、このような流出路は、他の部分、
例えばアダプタ16とプローブ2との接合部分に形成し
てもよく、さらには、アダプタ16を設けない場合に
は、プローブ2の先端部分に直接に形成してもよく、要
するに、放電発光空間7内のガスが流出するようにすれ
ばよい。
【0030】また、実施形態では、プローブ2先端の凸
部がアダプタ16の凹入した嵌合部18と嵌合する形を
示したが、相互の嵌合には種々の構造が採用可能で、例
えば、プローブ先端に凹入部を形成してこれににアダプ
タの凸部を嵌合させるようにしてもよい。
【0031】このほか、上記の実施形態でプローブ2側
に設けられている分光検出部11は、装置本体1内に設
けて、放電発光空間7内での発光を光ファイバを通じて
取り込むようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明では、プローブの放電発光空間内
の空気が不活性ガスに置換され、その不活性ガスの雰囲
気中で放電が行われることになるので、安定した放電発
光が得られ、しかも、一部のスペクトル光が吸収される
こともないので、分析精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る可搬型発光分光分析
装置の構成図。
【図2】上記装置に使用する方形のアダプタの試料側か
らの外観斜視図。
【図3】上記方形のアダプタのプローブ側からの外観斜
視図。
【図4】前記装置に使用する円形のアダプタの試料側か
らの外観斜視図。
【図5】上記円形アダプタのプローブ側からの外観斜視
図。
【図6】上記円形のアダプタのプローブ側からの外観斜
視図で、プローブ側部分の異なる構造を示す。
【符号の説明】
1 装置本体、 2 プローブ、 S 試料、
7 放電発光空間、 12 ガスの供給路、16(16
A,16B)アダプタ、 20 流出路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料に押し当てられるプローブが装置本
    体から分離して設けられている可搬型発光分光分析装置
    において、 前記プローブには、その先端内部に形成された放電発光
    空間内へ不活性ガスを送り込む供給路が設けられるとと
    もに、このプローブの先端部、もしくは、プローブの先
    端部において試料表面との隙間を埋めるために着脱自在
    に装着されるアダプタには、不活性ガスを逃がす流出路
    が形成されていることを特徴とする可搬型発光分光分析
    装置。
JP1901098A 1998-01-30 1998-01-30 可搬型発光分光分析装置 Pending JPH11211661A (ja)

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JP1901098A JPH11211661A (ja) 1998-01-30 1998-01-30 可搬型発光分光分析装置

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