JPH11211113A - 蓄熱式暖冷房パネルの施工方法及び蓄熱ボード下地 - Google Patents
蓄熱式暖冷房パネルの施工方法及び蓄熱ボード下地Info
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- JPH11211113A JPH11211113A JP3060298A JP3060298A JPH11211113A JP H11211113 A JPH11211113 A JP H11211113A JP 3060298 A JP3060298 A JP 3060298A JP 3060298 A JP3060298 A JP 3060298A JP H11211113 A JPH11211113 A JP H11211113A
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- insulating material
- heat insulating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】施工性の良い蓄熱式暖冷房パネルの施工方法を
提供し、また、資源の無駄がなく、作業性が良く、熱効
率の高い蓄熱ボードを提供する。 【解決手段】断熱材2の上面に凹溝2aを形成し、凹溝
2aに銅管などの管3を配置して固定した蓄熱ボード下
地1A〜1Dを用意して、複数の蓄熱ボード下地1A〜
1Dを建造物の床面に敷き詰める工程と、各蓄熱ボード
の管3を相互に連結する工程と、断熱材2の上面及び管
3の外面にモルタルなどの蓄熱性材料7を打設する工程
と、を有する。また、断熱材2の上面に凹溝2aを形成
し、凹溝2aに管3を配置して固定した蓄熱ボード下地
1A〜1Dにおいて、凹溝2aの両側より突起2b,2
bを突設して管3を挟着して固定し、また、凹溝2aの
底面より突起2cを立設して凹溝の底面より離隔するよ
うにして管3を支持した。
提供し、また、資源の無駄がなく、作業性が良く、熱効
率の高い蓄熱ボードを提供する。 【解決手段】断熱材2の上面に凹溝2aを形成し、凹溝
2aに銅管などの管3を配置して固定した蓄熱ボード下
地1A〜1Dを用意して、複数の蓄熱ボード下地1A〜
1Dを建造物の床面に敷き詰める工程と、各蓄熱ボード
の管3を相互に連結する工程と、断熱材2の上面及び管
3の外面にモルタルなどの蓄熱性材料7を打設する工程
と、を有する。また、断熱材2の上面に凹溝2aを形成
し、凹溝2aに管3を配置して固定した蓄熱ボード下地
1A〜1Dにおいて、凹溝2aの両側より突起2b,2
bを突設して管3を挟着して固定し、また、凹溝2aの
底面より突起2cを立設して凹溝の底面より離隔するよ
うにして管3を支持した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建造物の床面に配
置される蓄熱式暖冷房パネルに関し、特に蓄熱式暖冷房
パネルの施工方法の改良と、蓄熱式暖冷房パネルを構成
する蓄熱ボードの改良に関する。
置される蓄熱式暖冷房パネルに関し、特に蓄熱式暖冷房
パネルの施工方法の改良と、蓄熱式暖冷房パネルを構成
する蓄熱ボードの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】建造物の床面に暖冷房パネルを配置し、
このパネル内の管に温水又は冷水を通過させて室内の温
度調節を図る技術が開発されている。この暖冷房パネル
には各種のものが実用化されているが、そのうちで、断
熱材の上面に凹溝を形成し、凹溝に銅管などの管を配置
して固定し、断熱材の上面及び管の外面にモルタルなど
の蓄熱性材料を打設した蓄熱式暖冷房パネルがある。こ
の蓄熱式暖冷房パネルの施工方法としては、従来次の2
種類の方法が用いられてきた。第1の工法は現場合わせ
工法と呼ばれるものであり、蓄熱式暖冷房パネルを敷設
しようとする現場において、断熱材を敷き詰め、銅管を
引き回し、モルタルを打設するものである。第2の工法
はユニット工法と呼ばれるものであり、工場サイドにお
いて、平面形状一定の大きさの断熱材に銅管を配置して
モルタルを打設することによってユニット化した蓄熱ボ
ードを製造し、この蓄熱ボードを現場に搬入して各蓄熱
ボード間の接続を行うものである。また、上記いずれの
工法を用いるときにも、断熱材の上面に形成される凹溝
は単なる凹溝であった。また、この凹溝への銅管の固定
方法としては、断熱材の上面全面に金網を被せ、銅管の
近傍にて金網を断熱材にホチキス留めして銅管を固定す
る手法が用いられていた。
このパネル内の管に温水又は冷水を通過させて室内の温
度調節を図る技術が開発されている。この暖冷房パネル
には各種のものが実用化されているが、そのうちで、断
熱材の上面に凹溝を形成し、凹溝に銅管などの管を配置
して固定し、断熱材の上面及び管の外面にモルタルなど
の蓄熱性材料を打設した蓄熱式暖冷房パネルがある。こ
の蓄熱式暖冷房パネルの施工方法としては、従来次の2
種類の方法が用いられてきた。第1の工法は現場合わせ
工法と呼ばれるものであり、蓄熱式暖冷房パネルを敷設
しようとする現場において、断熱材を敷き詰め、銅管を
引き回し、モルタルを打設するものである。第2の工法
はユニット工法と呼ばれるものであり、工場サイドにお
いて、平面形状一定の大きさの断熱材に銅管を配置して
モルタルを打設することによってユニット化した蓄熱ボ
ードを製造し、この蓄熱ボードを現場に搬入して各蓄熱
ボード間の接続を行うものである。また、上記いずれの
工法を用いるときにも、断熱材の上面に形成される凹溝
は単なる凹溝であった。また、この凹溝への銅管の固定
方法としては、断熱材の上面全面に金網を被せ、銅管の
近傍にて金網を断熱材にホチキス留めして銅管を固定す
る手法が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の蓄熱式暖冷
房パネルの施工方法のうち、現場合わせ工法は、現場で
の作業工数が多数に及ぶから、工期の長期化を招くと同
時に、品質のばらつきを招くという問題点があった。ま
たユニット工法では次の問題点があった。すなわち蓄熱
式暖冷房パネルは、モルタルなどの蓄熱性材料を用いる
ことから、保温性が高いという長所がある反面、蓄熱性
材料は一般に相当に重い。それ故ユニット化された蓄熱
ボードは相当に重く、作業現場に配置して更に位置合わ
せを行うためには、相当の重筋作業を余儀なくされるか
ら、施工性が悪いという問題点がある。
房パネルの施工方法のうち、現場合わせ工法は、現場で
の作業工数が多数に及ぶから、工期の長期化を招くと同
時に、品質のばらつきを招くという問題点があった。ま
たユニット工法では次の問題点があった。すなわち蓄熱
式暖冷房パネルは、モルタルなどの蓄熱性材料を用いる
ことから、保温性が高いという長所がある反面、蓄熱性
材料は一般に相当に重い。それ故ユニット化された蓄熱
ボードは相当に重く、作業現場に配置して更に位置合わ
せを行うためには、相当の重筋作業を余儀なくされるか
ら、施工性が悪いという問題点がある。
【0004】また上記従来の蓄熱式暖冷房パネルでは、
金網を断熱材の上面にホチキス留めすることによって銅
管を固定しているが、この金網は、モルタルの打設時に
銅管が所定位置からずれるのを防止するためであって、
モルタルの固化後にはなんら機能しなくなるから、資源
のむだということができる。更にホチキス留めは手間が
かかるという問題点がある。また上記従来の蓄熱式暖冷
房パネルでは、断熱材の上面に形成される凹溝は単なる
凹溝であったから、銅管の下側の外周にまでモルタルが
行きわたらないおそれがあり、この場合には銅管の下側
からの熱がモルタルに伝達しにくくなるから、熱効率を
低下させるという問題点があった。したがって本発明
は、施工性の良い蓄熱式暖冷房パネルの施工方法を提供
することを課題とし、また、資源の無駄がなく、作業性
が良く、熱効率の高い蓄熱ボードを提供することを課題
とする。
金網を断熱材の上面にホチキス留めすることによって銅
管を固定しているが、この金網は、モルタルの打設時に
銅管が所定位置からずれるのを防止するためであって、
モルタルの固化後にはなんら機能しなくなるから、資源
のむだということができる。更にホチキス留めは手間が
かかるという問題点がある。また上記従来の蓄熱式暖冷
房パネルでは、断熱材の上面に形成される凹溝は単なる
凹溝であったから、銅管の下側の外周にまでモルタルが
行きわたらないおそれがあり、この場合には銅管の下側
からの熱がモルタルに伝達しにくくなるから、熱効率を
低下させるという問題点があった。したがって本発明
は、施工性の良い蓄熱式暖冷房パネルの施工方法を提供
することを課題とし、また、資源の無駄がなく、作業性
が良く、熱効率の高い蓄熱ボードを提供することを課題
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、すなわち、断熱材の上
面に凹溝を形成し、凹溝に銅管などの管を配置して固定
した蓄熱ボード下地を用意して、複数の蓄熱ボード下地
を建造物の床面に敷き詰める工程と、各蓄熱ボードの管
を相互に連結する工程と、断熱材の上面及び管の外面に
モルタルなどの蓄熱性材料を打設する工程と、を有する
蓄熱式暖冷房パネルの施工方法である。本発明はまた、
断熱材の上面に凹溝を形成し、凹溝に管を配置して固定
した蓄熱ボード下地において、凹溝の両側より突起を突
設して管を挟着して固定し、また、凹溝の底面より突起
を立設して凹溝の底面より離隔するようにして管を支持
し、また、断熱材の端部を厚肉に形成して補強し、ま
た、断熱材の端部に補強枠を固定したことを特徴とする
蓄熱ボード下地である。
するためになされたものであり、すなわち、断熱材の上
面に凹溝を形成し、凹溝に銅管などの管を配置して固定
した蓄熱ボード下地を用意して、複数の蓄熱ボード下地
を建造物の床面に敷き詰める工程と、各蓄熱ボードの管
を相互に連結する工程と、断熱材の上面及び管の外面に
モルタルなどの蓄熱性材料を打設する工程と、を有する
蓄熱式暖冷房パネルの施工方法である。本発明はまた、
断熱材の上面に凹溝を形成し、凹溝に管を配置して固定
した蓄熱ボード下地において、凹溝の両側より突起を突
設して管を挟着して固定し、また、凹溝の底面より突起
を立設して凹溝の底面より離隔するようにして管を支持
し、また、断熱材の端部を厚肉に形成して補強し、ま
た、断熱材の端部に補強枠を固定したことを特徴とする
蓄熱ボード下地である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面によっ
て説明する。図1〜3は本発明による蓄熱式暖冷房パネ
ルの施工方法の一実施例を示す。先ず図1に示すよう
に、工場サイドにおいて蓄熱ボード下地1A,1B,1
C,1Dを用意する。この蓄熱ボード下地1A〜1D
は、図1(A)に示す直管部下地1Aと、図1(C)に
示す曲管部下地1Bと、入出端下地1Cと、折返し端下
地1Dがある。いずれの蓄熱ボード下地1A〜1Dも、
次のように構成されている。すなわち、断熱材2の上面
に凹溝2aを形成し、この凹溝2a内に銅管3を配置す
る。次いで断熱材2の上面全面に金網4を被せ、銅管3
の近傍にて金網4を断熱材2にホチキス(不図示)を用
いて留めたものである。断熱材2の材質としては、発泡
ウレタン、発泡スチロール、発泡スチレンなどを用いる
ことができる。
て説明する。図1〜3は本発明による蓄熱式暖冷房パネ
ルの施工方法の一実施例を示す。先ず図1に示すよう
に、工場サイドにおいて蓄熱ボード下地1A,1B,1
C,1Dを用意する。この蓄熱ボード下地1A〜1D
は、図1(A)に示す直管部下地1Aと、図1(C)に
示す曲管部下地1Bと、入出端下地1Cと、折返し端下
地1Dがある。いずれの蓄熱ボード下地1A〜1Dも、
次のように構成されている。すなわち、断熱材2の上面
に凹溝2aを形成し、この凹溝2a内に銅管3を配置す
る。次いで断熱材2の上面全面に金網4を被せ、銅管3
の近傍にて金網4を断熱材2にホチキス(不図示)を用
いて留めたものである。断熱材2の材質としては、発泡
ウレタン、発泡スチロール、発泡スチレンなどを用いる
ことができる。
【0007】次いで図2に示すように、これらの蓄熱ボ
ード下地1A〜1Dを建造物の床面に敷き詰め、各下地
1A〜1Dより突出した銅管の下に補助断熱材5を敷
き、隣接する銅管3,3を継手6を用いて液密に固定す
る。蓄熱ボード下地1A〜1Dを床面に敷き詰めるに際
しては、図2に示すように、床面の中央部には直管部下
地1Aを配置し、床面の前端側と後端側には曲管部下地
1Bを配置する。そして前端側と後端側とで、曲管部下
地1Bの配列を半ピッチだけずらして配置する。これに
よって生じた左端側と右端側での半ピッチ分の場所に
は、それぞれ入出端部下地1Cと折返し端部下地1Dを
配置する。これにより、全体の銅管が1本の通路として
接続されることになる。次いで図3に示すように、断熱
材2,5の上面と銅管3及び継手6の外面にモルタル7
を打設する。
ード下地1A〜1Dを建造物の床面に敷き詰め、各下地
1A〜1Dより突出した銅管の下に補助断熱材5を敷
き、隣接する銅管3,3を継手6を用いて液密に固定す
る。蓄熱ボード下地1A〜1Dを床面に敷き詰めるに際
しては、図2に示すように、床面の中央部には直管部下
地1Aを配置し、床面の前端側と後端側には曲管部下地
1Bを配置する。そして前端側と後端側とで、曲管部下
地1Bの配列を半ピッチだけずらして配置する。これに
よって生じた左端側と右端側での半ピッチ分の場所に
は、それぞれ入出端部下地1Cと折返し端部下地1Dを
配置する。これにより、全体の銅管が1本の通路として
接続されることになる。次いで図3に示すように、断熱
材2,5の上面と銅管3及び継手6の外面にモルタル7
を打設する。
【0008】以上のように本実施例によれば、工場サイ
ドにてユニット化した蓄熱ボード下地1A〜1Dを用い
ているから、手間のかかる銅管の引き回し作業を回避す
ることができ、したがって工期の短縮を図ることがで
き、同時に安定した品質を確保することができる。また
蓄熱ボード下地1A〜1Dには重いモルタルが固定され
ていないから、蓄熱ボード下地1A〜1Dを床面に敷き
詰める作業を容易に行うことができる。したがって本実
施例の施工方法によれば、蓄熱式暖冷房パネルの施工効
率を格段に向上することができる。
ドにてユニット化した蓄熱ボード下地1A〜1Dを用い
ているから、手間のかかる銅管の引き回し作業を回避す
ることができ、したがって工期の短縮を図ることがで
き、同時に安定した品質を確保することができる。また
蓄熱ボード下地1A〜1Dには重いモルタルが固定され
ていないから、蓄熱ボード下地1A〜1Dを床面に敷き
詰める作業を容易に行うことができる。したがって本実
施例の施工方法によれば、蓄熱式暖冷房パネルの施工効
率を格段に向上することができる。
【0009】次に、図4と図5は蓄熱ボード下地1A〜
1Dの配管部分の実施例を示す。図4に示すように、こ
の実施例の蓄熱ボード下地1A〜1Dの断熱材2には、
凹溝2aが設けられており、凹溝2aには、適当な間隔
をあけて、凹溝2aの両側より横突起2b,2bが突設
されている。この横突起2b,2bの先端の間隔は、銅
管3の外径よりも若干小さく形成されており、したがっ
て金網を用いることなく、単に銅管3を押し込むことに
よって、銅管3を横突起2b,2bの間に挟着固定する
ことができる。また凹溝2aの底部の中央には、適当な
間隔をあけて、縦突起2cが立設されている。したがっ
て図5に示すように、モルタル7を打設すると、縦突起
2cが立設された場所を除いて、モルタル7は銅管3の
下面も含んで全周を取り囲むこととなる。以上のように
本実施例の蓄熱ボード下地1A〜1Dを用いることによ
り、金網、ホチキスなどの無駄を排除することができ、
銅管の固定作業を簡単に行うことができ、更に熱効率を
向上することができる。
1Dの配管部分の実施例を示す。図4に示すように、こ
の実施例の蓄熱ボード下地1A〜1Dの断熱材2には、
凹溝2aが設けられており、凹溝2aには、適当な間隔
をあけて、凹溝2aの両側より横突起2b,2bが突設
されている。この横突起2b,2bの先端の間隔は、銅
管3の外径よりも若干小さく形成されており、したがっ
て金網を用いることなく、単に銅管3を押し込むことに
よって、銅管3を横突起2b,2bの間に挟着固定する
ことができる。また凹溝2aの底部の中央には、適当な
間隔をあけて、縦突起2cが立設されている。したがっ
て図5に示すように、モルタル7を打設すると、縦突起
2cが立設された場所を除いて、モルタル7は銅管3の
下面も含んで全周を取り囲むこととなる。以上のように
本実施例の蓄熱ボード下地1A〜1Dを用いることによ
り、金網、ホチキスなどの無駄を排除することができ、
銅管の固定作業を簡単に行うことができ、更に熱効率を
向上することができる。
【0010】次に図6と図7は蓄熱ボード下地1A〜1
Dの端部の実施例を示す。従来の蓄熱ボードは下地の上
にモルタルが打設されたものを工場にて生産していたか
ら、蓄熱ボードの端部が損傷を受けるおそれはなかっ
た。しかるに本発明による蓄熱ボード下地は、モルタル
が打設されていない状態で工場から出荷されて現場に搬
入されるから、作業途中で下地の端部が損傷を受けるお
それがある。図6と図7に示す実施例はこれを回避しよ
うとするものであり、先ず図6に示す実施例は、蓄熱ボ
ード下地1A〜1Dの断熱材2の端部2dを厚肉に形成
して補強したものである。また、図7に示す実施例は、
蓄熱ボード下地1A〜1Dの断熱材2の端部に補強枠8
を固定したものである。補強枠8の材質としては、ポリ
エチレンや塩化ビニルなどのプラスチックやアルミニウ
ム合金などを用いることができる。これらの実施例によ
れば、作業途中において蓄熱ボード下地1A〜1Dの端
部が損傷を受けるおそれを低減することができる。また
補強枠8を用いた構成では、補強枠8によって銅管3を
保持することができるから、銅管3の位置ずれを確実に
防止できると同時に、モルタルを打設するときの打設レ
ベルの基準とすることができる。
Dの端部の実施例を示す。従来の蓄熱ボードは下地の上
にモルタルが打設されたものを工場にて生産していたか
ら、蓄熱ボードの端部が損傷を受けるおそれはなかっ
た。しかるに本発明による蓄熱ボード下地は、モルタル
が打設されていない状態で工場から出荷されて現場に搬
入されるから、作業途中で下地の端部が損傷を受けるお
それがある。図6と図7に示す実施例はこれを回避しよ
うとするものであり、先ず図6に示す実施例は、蓄熱ボ
ード下地1A〜1Dの断熱材2の端部2dを厚肉に形成
して補強したものである。また、図7に示す実施例は、
蓄熱ボード下地1A〜1Dの断熱材2の端部に補強枠8
を固定したものである。補強枠8の材質としては、ポリ
エチレンや塩化ビニルなどのプラスチックやアルミニウ
ム合金などを用いることができる。これらの実施例によ
れば、作業途中において蓄熱ボード下地1A〜1Dの端
部が損傷を受けるおそれを低減することができる。また
補強枠8を用いた構成では、補強枠8によって銅管3を
保持することができるから、銅管3の位置ずれを確実に
防止できると同時に、モルタルを打設するときの打設レ
ベルの基準とすることができる。
【0011】
【発明の効果】以上説明のごとく、本発明による蓄熱式
暖冷房パネルの施工方法によれば、施工性が向上する。
また本発明による蓄熱ボード下地によれば、資源の無駄
を招くことがなく、作業性が向上し、熱効率が向上し、
更に端部の損傷を招くことがない。
暖冷房パネルの施工方法によれば、施工性が向上する。
また本発明による蓄熱ボード下地によれば、資源の無駄
を招くことがなく、作業性が向上し、熱効率が向上し、
更に端部の損傷を招くことがない。
【図1】本発明による施工方法の一実施例に用いる蓄熱
ボード下地のうち、(A)直管部下地を示す平面図、
(B)同じく縦断面図、(C)曲管部下地を示す平面図
ボード下地のうち、(A)直管部下地を示す平面図、
(B)同じく縦断面図、(C)曲管部下地を示す平面図
【図2】同実施例に用いる蓄熱ボード下地を床面に敷き
詰め、更に管を連結した状態を示す平面図
詰め、更に管を連結した状態を示す平面図
【図3】同実施例に用いる蓄熱ボード下地の上にモルタ
ルを打設した状態を示す縦断面図
ルを打設した状態を示す縦断面図
【図4】本発明による蓄熱ボード下地の一実施例の配管
部分を示す(A)平面図と、(B)平面図中X−X線断
面図
部分を示す(A)平面図と、(B)平面図中X−X線断
面図
【図5】同実施例のモルタル打設後の状態を示す図4
(B)に対応する図
(B)に対応する図
【図6】同実施例の端部を示す縦断面図
【図7】別の実施例の端部を示す縦断面図
1A…蓄熱ボード下地(直管部) 1B…蓄熱ボード
下地(曲管部) 1C…蓄熱ボード下地(入出端部) 1D…蓄熱ボード
下地(折返し端部) 2…断熱材 2a…凹溝 2b…横突起 2c…縦突起 2d…端部 3…銅管 4…金網 5…補助断熱材 6…継手 7…モルタル 8…補強枠
下地(曲管部) 1C…蓄熱ボード下地(入出端部) 1D…蓄熱ボード
下地(折返し端部) 2…断熱材 2a…凹溝 2b…横突起 2c…縦突起 2d…端部 3…銅管 4…金網 5…補助断熱材 6…継手 7…モルタル 8…補強枠
Claims (6)
- 【請求項1】断熱材の上面に凹溝を形成し、該凹溝に管
を配置して固定した蓄熱ボード下地を用意して、複数の
蓄熱ボード下地を建造物の床面に敷き詰める工程と、 各蓄熱ボードの前記管を相互に連結する工程と、 前記断熱材の上面及び前記管の外面に蓄熱性材料を打設
する工程と、を有する蓄熱式暖冷房パネルの施工方法。 - 【請求項2】前記管は銅管であり、前記蓄熱性材料はモ
ルタルである、請求項1記載の蓄熱式暖冷房パネルの施
工方法。 - 【請求項3】断熱材の上面に凹溝を形成し、該凹溝に管
を配置して固定した蓄熱ボード下地において、 前記凹溝の両側より突起を突設して前記管を挟着して固
定したことを特徴とする蓄熱ボード下地。 - 【請求項4】断熱材の上面に凹溝を形成し、該凹溝に管
を配置して固定した蓄熱ボード下地において、 前記凹溝の底面より突起を立設して凹溝の底面より離隔
するようにして管を支持したことを特徴とする蓄熱ボー
ド下地。 - 【請求項5】断熱材の上面に凹溝を形成し、該凹溝に管
を配置して固定した蓄熱ボード下地において、 前記断熱材の端部を厚肉に形成して補強したことを特徴
とする蓄熱ボード下地。 - 【請求項6】断熱材の上面に凹溝を形成し、該凹溝に管
を配置して固定した蓄熱ボード下地において、 前記断熱材の端部に補強枠を固定したことを特徴とする
蓄熱ボード下地。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3060298A JPH11211113A (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 蓄熱式暖冷房パネルの施工方法及び蓄熱ボード下地 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3060298A JPH11211113A (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 蓄熱式暖冷房パネルの施工方法及び蓄熱ボード下地 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11211113A true JPH11211113A (ja) | 1999-08-06 |
Family
ID=12308427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3060298A Pending JPH11211113A (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 蓄熱式暖冷房パネルの施工方法及び蓄熱ボード下地 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11211113A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT412669B (de) * | 2003-02-27 | 2005-05-25 | Raimund Harreither | Als wandelement gestaltetes klimatisierungselement |
JP2010511851A (ja) * | 2006-09-20 | 2010-04-15 | キム,ドニュン | 室内暖房用サイドパネル及び施工工程 |
JP2013113471A (ja) * | 2011-11-28 | 2013-06-10 | Shoji Matsuzawa | 建築物の床下構造 |
-
1998
- 1998-01-27 JP JP3060298A patent/JPH11211113A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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