JPH11210783A - スプラググループ - Google Patents

スプラググループ

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JPH11210783A
JPH11210783A JP10306421A JP30642198A JPH11210783A JP H11210783 A JPH11210783 A JP H11210783A JP 10306421 A JP10306421 A JP 10306421A JP 30642198 A JP30642198 A JP 30642198A JP H11210783 A JPH11210783 A JP H11210783A
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JP
Japan
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sprag
diameter
bearing
race
sprags
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Withdrawn
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JP10306421A
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English (en)
Inventor
Michael Z Creech
マイクル、ズィー、クリーク
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Dana Inc
Original Assignee
Dana Inc
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/06Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
    • F16D41/069Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by pivoting or rocking, e.g. sprags
    • F16D41/07Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by pivoting or rocking, e.g. sprags between two cylindrical surfaces
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/06Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
    • F16D2041/0601Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface with a sliding bearing or spacer

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は遠心リフトオフスプラグクラッチに関
し、駆動部材と被駆動部材の間のトルクフロー経路内の
トルク送り出しを制御するため確動的な連続係合状態に
ある同一のスプラグを利用するレース軸受直径の予め定
められた増分を伴う一方向クラッチグループを提供す
る。 【解決手段】各クラッチは、それぞれが軸受直径及びス
プラグ直径を規定する同心の内レース及び外レースを含
む。第1の実施形態では、外レース軸受直径とスプラグ
外径は等しいが、第2の実施形態においては、内レース
軸受直径とスプラグ内径が等しい。グループのクラッチ
は、予め定められた増分倍数により、軸受け直径が異な
る少なくとも1個のレースを含む。該内レース及び外レ
ースに対応する軸受及び複数の同一スプラグがレース間
に配置されていて、各スプラグは、グループ内の各直径
倍数のためにスプラグ全数を用いて確動的な連続係合を
達成するために軸受直径の関数として規定される予め選
択された円弧長さを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する分野】本発明は、遠心リフトオフスプラ
グクラッチ(centrifugal liftoff
sprag clutch)に関する。より詳細に
は、本発明は、駆動部材と被駆動部材の間のトルクフロ
ー経路内のトルク送り出しを制御するため確動的な連続
係合状態にある同一のスプラグを利用するレース軸受直
径の予め定められた増分を伴う一方向クラッチグループ
(family of one−way clutc
h)に関する。
【0002】
【従来の技術】内レースと外レースの間に位置づけされ
た複数のスプラグを伴うスプラグクラッチは周知のもの
である。標準的には、スプラグは、一方のレースと共に
回転するケージの中に保持されている。内レース又は外
レースのいずれかからスプラグをリフトオフするのに遠
心リフトオフ作用を使用するスプラグクラッチも同様に
知られている。スプラグは標準的には、レースのうちの
一方がもう一方のレースとの関係において一方向に回転
するのを妨げるため、くさびどめ作用又はロックアップ
を行なうべく、バネにより、両方のレースと係合するよ
うにバイアスされる。オーバーランと呼ばれる、第2の
方向へのレースの互いに対する相対的回転が許容され
る。第2の方向へのレースの一定の角速度で、各スプラ
グの非対称幾何形状に起因してスプラグ上に作用する遠
心力は、スプラグとレースの間に隙間が発生するように
回転軸のまわりでスプラグを旋回させるレベルまで達す
る。この隙間、つまり張り出しは、レース間のトルク結
合を除去する。
【0003】レースの平滑な回転及び同心度は、レース
間のスプラグに隣接して置かれた複数の軸受により制御
される。軸受の内径は、内レースの外径の一部分と対応
し、これを構成する。同様にして、軸受の外径は、外レ
ースの内径の一部分と対応し、これを構成する。精密軸
受は数多くのサイズ及び数多くの外径増分で利用可能で
ある。従って、1つのクラッチグループ内で数多くの軸
受直径が可能である。
【0004】軸受の半径方向厚みは、通常、レース間に
置かれるスプラグの対応する半径方向厚みよりも大き
い。既知のクラッチ設計は、内レース外径と外レース内
径の中に段を機械加工することによる軸受半径方向厚み
とスプラグ半径方向厚みの間の差の原因となっている。
組立てられた時点で、これらの段は連動して、軸受半径
方向厚みを収納するために形成された半径方向空隙より
も小さいスプラグ半径厚みに対応する半径方向空隙を構
成する。このようにして、従来のクラッチでは、両方の
レースが軸受直径ならびに異なるスプラグ直径を内含し
ている。このような形態は、機械加工及び製造に費用と
時間がかかり、厳密な許容誤差を要求する。
【0005】いくつかのスプラグクラッチでは、段によ
り構成されたレース間の半径方向空隙は、確動的連続係
合状態でスプラグにより満たされる可能性がある。スプ
ラグの確動的連続係合というのは、各スプラグが、ロッ
クアップ位置へのその張り出し以前に隣接するスプラグ
と接触状態にあることを意味している。確動的連続係合
は、スプラグの1つの半径方向に延びる側面が第2の隣
接するスプラグの第2半径方向に延びる側面と接触する
ノーズ部分を内含するような形でスプラグの幾何形状を
設計することによって可能となる。単一のスプラグの接
点の間のスプラグ円周方向幅がスプラグの円弧長さを構
成し、一方すべてのスプラグの接点は、隣接するスプラ
グがそれに沿って確動的に連続係合されるスプラグ接触
直径を構成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のスプラグクラッ
チでは、設計効率を改善するために単一のスプラグ設計
及びサイズを使用することができるものの、各クラッチ
は、特定の全く異なる軸受直径及びスプラグ直径で設計
しなくてはならない。特に、レース直径、スプラグ直径
及び軸受内径及び外径はすべて、クラッチの設計及び段
の高さに影響を及ぼす。従って、レース直径を変えるに
は、各クラッチ内で同一のスプラグを利用するため軸受
直径、スプラグ直径又はその両方を特別にあつらえるこ
とが必要となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、予め定められ
た軸受直径増分を伴う一方向スプラグクラッチのグルー
プに関する。該クラッチグループ内の各々のクラッチ
は、互いを中心にして回転する同心の内レース及び外レ
ースを内含している。各々のレースは、レースがその上
で互いのまわりを同心的に回転する既知の軸受直径に対
応する予め選択された軸受直径を有する。グループ内の
クラッチサイズは、予め定められた軸受直径増分により
変動する。各レースはさらに、予め選択されたスプラグ
直径を内含する。複数の同一スプラグがレース間に配置
されている。各スプラグは、内レース及び外レースのス
プラグ係合表面とそれぞれ係合するため、内側表面と外
側表面を内含している。また、各スプラグは、内部及び
外部スプラグ表面の間に延びる第1及び第2の半径方向
に延びる表面も内含している。第1の半径方向に延びる
表面は、スプラグ接触直径に沿って隣接するスプラグの
第2の半径方向に延びる表面と接触するためのノーズを
内含する。各スプラグは、1つのスプラグがロックアッ
プ中にそれに沿って隣接するスプラグと接触する予め定
められたスプラグ接触直径に沿った部分的な円弧長さを
占有している。スプラグの円弧長さは、クラッチグルー
プの各々の軸受直径について、スプラグ接触直径に沿っ
た各々の隣接するスプラグの間の確動的な連続係合を達
成するのにスプラグ全数の加算又は減算が必要とされる
ような形でスプラグ接触直径とレーススプラグ直径の間
の一定の差と組合わせて選ばれる。なお、必要とされる
スプラグ数は軸受の直径により左右される。第1の実施
形態においては、外レース軸受直径とスプラグ外径は等
しい。第2の実施形態においては、内レース軸受直径と
スプラグ内径は等しい。
【0008】本発明のグループ内の各クラッチは、製造
がより容易で、迅速でしかも廉価である。軸受は、予め
定められた内径及び外径そして予め定められた直径増分
で利用可能である。したがって、軸受の選択を通してレ
ース軸受直径が選択される。第1の実施形態において
は、外レーススプラグ直径も軸受の選択を通して選択さ
れる。第1の実施形態では、外レーススプラグ直径及び
軸受直径は同一であることから、単に外レースに穴あけ
することができる。内レースのみが特別な機械加工を必
要とし、それにより製造時間が減少する。その上、軸受
サイズは既知の増分で変化するため、軸受直径及び外レ
ーススプラグ直径も同様に既知の増分で変化する。製造
コストはさらに、グループ内の異なるサイズのクラッチ
内で同一のスプラグを使用することにより、製造コスト
はさらに削減される。軸受直径の関数として規定される
円弧長さを伴う同一のスプラグを製造することにより、
単にスプラグ全数の加算又は減算を通して異なる軸受直
径のクラッチ内の確動的連続係合を達成するために同一
のスプラグを用いることができる。第2の実施形態にお
いては、外レーススプラグ直径のみが特別に機械加工す
る必要があるが、内レースは単に1つの軸受及びスプラ
グ直径で形成する必要しかない。
【0009】本発明の特徴及び発明力ある態様は、図面
を参照して以下の詳細な説明を読むことによりさらに明
らかになることだろう。
【0010】
【好適な実施態様の詳細な説明】本発明による、予め定
められた軸受直径増分を伴う一方向スプラグクラッチの
グループの形態を、図1を参照しながら実証する。クラ
ッチ20は、内レース22、外レース24及び軸受26
を内含している。レース22及び24は実質的に円筒形
で同心的に取りつけられている。軸受26は、互いを中
心としたレース22、24の平滑な同心的回転を可能に
する。各々のレース22、24は、付随する回転可能な
部材(図示せず)とそれぞれ連結されるように適合され
ている。複数のトルク係合部材又はスプラグ28が、レ
ース22、24の間に配置されている。スプラグ28
は、その両端に形成されたスロット45の中に位置設定
されたガータ・スプリング44によってレース22、2
4と係合するようにバイアスされる。スプラグの位置設
定は、ケージ50内にスプラグ28を設置することによ
って制御される。
【0011】内レース22及び外レース24は両方共、
軸受直径とスプラグ直径を伴って製造される。図1及び
4に示されている本発明の第1の実施形態においては、
内レース22には、段30が備わっている。その結果、
内レース22の外周には軸受係合表面32及びスプラグ
係合表面34が内含されている。軸受係合表面32の直
径は、軸受セット26の内部表面36の直径に対応し、
これによって規定されている。このようにして、内レー
ス22の軸受係合表面32の直径は、内レース軸受直径
を規定する。同様にして、スプラグ係合表面34は、内
レーススプラグ直径を規定する。図1及び4を見ればわ
かるように、内レーススプラグ直径は、内レース軸受直
径よりも大きい。軸受止め輪38が、レース内に機械加
工された対応する溝40の中に収容され、軸受26の軸
方向の動きを妨げる一助となり、スプラグ28の軸方向
の動きを制限するのに役立つ。
【0012】第1の実施形態においては、外レース内部
表面42は段を内含せず、むしろ外レース24を通して
まっすぐな中ぐりである。したがって、外レース軸受の
直径及び外レーススプラグの直径は両方共等しく、軸受
26の外周により規定される。スプラグ28の外周も軸
受26の外周により規定される。外レース24は段を内
含していないことから、機械加工のコストは削減され、
クラッチのコストも低減する。その上、利用可能な軸受
の直径がわかっているため、クラッチコンポーネントに
必要な直径もまたわかっており、クラッチグループの設
計はより単純なものとなる。
【0013】グループのすべてが穴ぐりされた外レース
を含んでおり、しかもクラッチ内に少なくとも1つのス
プラグ直径と軸受直径を規定する標準的に入手可能な軸
受を利用するクラッチグループを設計する能力は、スプ
ラグ28の革新的な設計の結果としてもたらされる。図
2に示されているように、スプラグ28は、弧状の内レ
ース及び外レース係合表面46及び48を内含し、非対
称に形作られている。スプラグ28は、内レース及び外
レース係合表面46及び48の間で実質的に半径方向に
延びる第1及び第2の半径方向に延びる表面52及び5
4も内含している。第1の半径方向に延びる表面52
は、ノーズ56を内含している。図3に明らかに示され
ているように、第1のスプラグ28のノーズ56は、ク
ラッチのすべてのスプラグがレース22と24の間に配
置されているとき、隣接するスプラグ28の第2の表面
54と接触した状態にある。スプラグ28は、いずれか
のレース上の力が係合をひき起こすまでリテーナ50に
より分離されている。確動的連続係合と呼ばれるスプラ
グ28の間の係合は、各スプラグが、ロックアップ中に
スプラグ接触直径に沿って隣接スプラグと接触した時点
で発生し、各スプラグは張り出しにおいてその接触を維
持する。
【0014】ここで再び図2を参照すると、スプラグ2
8が、ロックアップ位置で示されている。スプラグ28
の円周方向の円弧長さ58が、ノーズ56と第2の半径
方向に延びる表面54の間に位置設定される。スプラグ
28の円弧長さ58は、図3で円60として示されてい
る予め定められたスプラグ接触直径の円周方向の部分的
な円弧長さにより規定される。図3の隣接するスプラグ
間のすべての接触は、スプラグ接触直径である円60に
沿って起こる。各クラッチについて、同一のスプラグが
用いられるため、円周方向の円弧長さ58は、クラッチ
グループ全体にわたり一定である。その上、同一のスプ
ラグが使用されることから、外レーススプラグ直径とス
プラグ接触直径の間の差はクラッチグループ内で一定に
とどまる。ただし、回転軸64から見たときに円弧長さ
58で形成される掃引角θは、以下で論述するとおり、
異なるサイズのクラッチ間で変動する。円弧長さ58は
以下の関係式により規定される。 スプラグの円弧長さ=(Dr−2I/π/Nn) なお式中、 Dr =軸受外径 I =固定軸受増分 N =スプラグ数 n =整数
【0015】例えば、Drが110mmのメートル軸受
であり、Iは5mm、N=40スプラグ、そしてn=1
であるとき、スプラグの円弧長さは、7.85mmであ
る。いかなる段も上に機械加工されていない外レースと
クラッチ内で確動的連続係合を達成するため5mmの倍
数である(I=5であるため)軸受外径Drをもつクラ
ッチグループの中で、7.85mmの円弧長さ58を維
持するように設計されたスプラグ28の全数を使用する
ことができる。軸受外径Drは公称では外レース内径と
同一であることから、外レース内径はDrで増分するこ
とになる。このように、クラッチグループ内の各々の軸
受直径について、スプラグ接触直径(円60)に沿った
各々の隣接スプラグ間の確動的連続係合を達成するのに
スプラグ28の全数の加算又は減算が必要とされるよう
な形で、円弧長さ58を予め選択することができる。な
おこのとき、必要とされるスプラグの数は、外レース内
径に等しい軸受直径により左右される。
【0016】図5に示されている第2の実施形態におい
ては、内レース70は段を含まないが、外レース72は
段74を内含する。このように、内レース70の外部表
面76は、軸受係合表面及びスプラグ係合表面の両方と
して作用し、軸受内部表面36の直径に対応する直径を
有する。外レース72の段74は、軸受係合表面78と
スプラグ係合表面80を伴う外レース72を提供する。
スプラグ係合表面80は、軸受係合表面78よりも小さ
い直径を有する。軸受止め輪82が外レース72上の軸
受係合表面78内に機械加工された対応する溝84の中
に収容され、軸受26の軸方向の動きを妨げる一助とな
り、スプラグ28の軸方向の動きを制限するのに役立
つ。
【0017】外レース72が段74を含んでいる第2の
実施形態においては、スプラグの円弧長さ58は以下の
関係式により規定される: スプラグの円弧長さ2=(Dir+2I)π/Nn Dir=軸受内径 I =固定軸受増分 N =スプラグ数 n =整数
【0018】例えば、Dirが110mmのメートル軸
受であり、Iは5mm、N=40スプラグ、そしてn=
1であるとき、スプラグロックアップ長は、9.42m
mである。いかなる段も上に機械加工されていない内レ
ースとの確動的連続係合を達成するため5mmの倍数で
ある(I=5であるため)軸受内径Dirをもつあらゆ
るクラッチの中で、9.42mmの円弧長さ58を維持
するように設計されたスプラグ28の全数を使用するこ
とができる。軸受内径Dirは公称では内レース外径と
同一であることから、内レース直径はDirで増分する
ことになる。このように、クラッチグループ内の各々の
軸受直径について、スプラグ円60(図3に示されてい
る)に沿った各々の隣接スプラグ間の確動的連続係合を
達成するのにスプラグ86の全数の加算又は減算が必要
とされるような形で、円弧長さ58を予め選択すること
ができる。なおこのとき、必要とされるスプラグの数
は、内レース外径に公称的に等しい軸受直径により左右
される。
【0019】図6は、異なる直径のクラッチ内での同一
スプラグの使用を示している。2つのクラッチは、同一
のスプラグを用いて、転置された状態で示されている。
図6に示されている第1のクラッチは、内レーススプラ
グ係合表面92と外レーススプラグ係合表面94を内含
する。内レーススプラグ係合表面92と外レーススプラ
グ係合表面94の間のスプラグ28は円弧長さ58を有
し、その長さは回転軸100から見て角度θ1の円弧長
さに対応する。円弧長さ58は、スプラグ接触直径10
2に沿って存在している。第1クラッチのサイズを予め
定められた量だけ増大させ、上述の関係式に従って同一
スプラグの全数を用いることにより、図6の第2のクラ
ッチを設計することができる。図6に示されている第2
のクラッチは、スプラグ28が間に置かれている内レー
ススプラグ係合表面104と外レーススプラグ係合表面
106を内含する。第2のクラッチにおいては、スプラ
グ28は円弧長さ58を有し、その長さは回転軸100
から見て角度θ2の円弧長さに対応する。円弧長さ58
は、スプラグ接触直径102よりも大きいスプラグ接触
半径112に沿って存在する。しかしながら、両方のク
ラッチにおいて同一のスプラグ28が使用されているた
め、両方の円弧長さ58は等しい。第1及び第2のクラ
ッチの間のスプラグ接触直径102、112の差のた
め、角度θ1は角度θ2よりも大きい。しかしながら、
上述の関係式のため、スプラグ28の全数がスプラグ直
径102のまわりに置かれているのとちょうど同じよう
に、スプラグ28の全数はスプラグ直径112のまわり
に置かれているものの、スプラグ直径112を中心に置
かれたスプラグ28の数はスプラグ直径102に沿って
置かれたスプラグ数28よりも大きい。上述の関係式の
ため、第1の実施形態の場合のような一定の外レース内
径又は第2の実施形態の場合のような一定の内レース外
径と組合わせた形でスプラグ間の確動的連続係合を伴う
同一スプラグの全数を含む全クラッチグループを構築す
ることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によるクラッチグループの設計及
び製造は、本発明により先行技術に比べ改善される。本
発明のクラッチグループを設計するためには、望ましい
軸受サイズ増分と同様に、レース軸受直径が決定され
る。レース直径は、軸受直径及び望まれる増分にのみ応
じて変動し、従って軸受の選択を通してレース軸受直径
が選択される。第1の実施形態においては、外レースス
プラグ直径も軸受選択により選択され、一方、第2の実
施形態において、内レーススプラグ直径は軸受選択を通
して選択される。第1の実施形態では、外レースのスプ
ラグ直径及び軸受直径が同一であることから、単に外レ
ースを穴ぐりすることができる。同様にして第2の実施
形態の内レースは容易に機械加工して1つの直径のみを
内含するようにすることができる。本発明では1つのレ
ースのみが特別に機械加工する必要があり、製造時間及
び組立ての複雑さが減少する。その上、軸受サイズは既
知の増分で変化するため、軸受直径及び外レーススプラ
グ直径も同様に既知の増分だけ変化する。製造コスト
は、グループ内の異なるサイズのクラッチの中で同一の
スプラグを使用することにより、さらに削減される。軸
受直径の関数として規定される円弧長さを伴う同一のス
プラグを製造することにより、同一のスプラグは、単に
スプラグ全数の加算又は減算を通して、異なる軸受直径
のクラッチの中で確動的連続係合を達成する。その結
果、すべて確動的連続係合状態のスプラグを伴うクラッ
チグループを、既知の軸受直径及びその潜在的増分を伴
う1つのクラッチを設計するのと同じように簡単に設計
することができる。
【0021】本発明の好ましい実施形態について以上で
開示してきた。しかしながら、当業者であればいくつか
の修正が本発明の教示の範囲内に入るということがわか
るだろう。したがって、冒頭の請求の範囲は、本発明の
真の範囲及び内容を決定する目的で検討されるべきもの
である。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を用いたスプラグクラ
ッチの斜視図である。
【図2】本発明により設計されるスプラグの横断面図で
ある。
【図3】本発明のスプラグクラッチの横断面図である。
【図4】図3の4−4線から見た、本発明の第1の実施
形態を示すスプラグクラッチの断面図である。
【図5】図3の4−4線から見た、本発明の第2の実施
形態を示すスプラグクラッチの断面図である。
【図6】同一の円弧長さをもつ同一のスプラグを異なる
直径のクラッチ内で利用する、本発明によるクラッチの
グループを示す説明図である。
【符号の説明】
20 クラッチ 22、70 内レース 24、72 外レース 26 軸受 28 スプラグ 30、74 段 32、78 軸受係合表面 34、80 スプラグ係合表面 36 軸受セット内部表面 38、82 軸受止め輪 40、84 溝 46 内レース係合表面 48 外レース係合表面 50 リテーナ 52、54 半径方向に延びる表面 56 ノーズ 58 円周方向の円弧長さ 60 スプラグ接触直径 64、100 回転軸 92、104 内レース スプラグ係合表面 94、106 外レース スプラグ係合表面 102、112 スプラグ接触直径

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々1つの軸受直径及びスプラグ直径を
    構成し、互いのまわりを回転する同心の内レースと外レ
    ース;前記内レースと外レースの軸受直径に対応する内
    径及び外径をもち、前記軸受直径が予め定められた増分
    倍数だけグループ内で異なっているレース間の軸受;各
    々が前記内レース及び外レーススプラグ直径とそれぞれ
    係合するための内部及び外部表面を含み、しかも該内部
    表面と外部表面の間に延びる第1及び第2の半径方向に
    延びる表面をさらに含む、前記レース間に配置された複
    数の同一のスプラグを含んでなる一方向スプラグクラッ
    チの1つのグループにおいて、 前記第1の半径方向に延びる表面には、1つのノーズが
    含まれ、このノーズと前記第2の半径方向に延びる表面
    の間の前記スプラグの円周方向の幅が円周方向の円弧長
    さを構成するようになっており、前記ノーズは、予め定
    められたスプラグ接触直径に沿って隣接するスプラグの
    表面の前記第2の半径方向に延びる表面と接触し;前記
    円弧長さは、前記倍数についてスプラグの全数が確動的
    連続係合を達成するために使用されるような形で予め選
    択されていることを特徴とする一方向スプラグクラッチ
    グループ。
  2. 【請求項2】 前記外レース軸受直径が、前記外レース
    スプラグ直径と等しい、請求項1に記載の一方向スプラ
    グクラッチグループ。
  3. 【請求項3】 前記円弧長さが、 円弧長さ=(Dr−2I)π/Nn という関係式を用いて予め選択されており、ここで、 Dr =軸受外径 I =固定軸受増分 N =スプラグ数 n =整数 である請求項2に記載の一方向スプラグクラッチグルー
    プ。
  4. 【請求項4】 前記内レース軸受直径が前記内レースス
    プラグ直径に等しい、請求項1に記載の一方向スプラグ
    クラッチグループ。
  5. 【請求項5】 前記円弧長さが、 円弧長さ=(Dir−2I)π/Nn という関係式を用いて予め選択されており、ここで、 Dir=軸受内径 I =固定軸受増分 N =スプラグ数 n =整数 である請求項4に記載の一方向スプラグクラッチグルー
    プ。
  6. 【請求項6】各々1つの予め選択された軸受直径及びス
    プラグ直径を構成し、互いのまわりを回転する同心の内
    レースと外レース;前記内レースと外レースの軸受直径
    に対応する内径及び外径をもち、前記軸受直径が予め定
    められた増分倍数だけグループ内で異なっている前記レ
    ース間の軸受;各々が前記内レース及び外レーススプラ
    グ直径とそれぞれ係合するための内部及び外部表面を含
    み、しかも該内部表面と外部表面の間に延びる第1及び
    第2の半径方向に延びる表面をさらに含む、前記レース
    間に配置された複数の同一のスプラグを含んでなる一方
    向スプラグクラッチの1つのグループにおいて、 前記第1の半径方向に延びる表面には、1つのノーズが
    含まれ、このノーズと前記第2の半径方向に延びる表面
    の間の前記スプラグの円周方向の幅が円周方向の円弧長
    さを構成するようになっており、前記ノーズは、予め定
    められたスプラグ接触直径に沿って隣接するスプラグの
    表面の前記第2の半径方向に延びる表面と接触し;前記
    円弧長さは、スプラグの全数が確動的連続係合を達成す
    るために使用されるような形で予め選択されていること
    を特徴とする一方向スプラグクラッチ。
  7. 【請求項7】 前記外レース軸受直径が、前記外レース
    スプラグ直径と等しい、請求項6に記載の一方向スプラ
    グクラッチ。
  8. 【請求項8】 前記円弧長さが、 翼弦長=(Dr−2I)π/Nn という関係式を用いて予め選択されており、ここで、 Dr =軸受外径 I =固定軸受増分 N =スプラグ数 n =整数 である請求項7に記載の一方向スプラグクラッチ。
  9. 【請求項9】 前記内レース軸受直径が前記内レースス
    プラグ直径に等しい、請求項6に記載の一方向スプラグ
    クラッチ。
  10. 【請求項10】 前記円弧長さが、 翼弦長=(Dir−2I)π/Nn という関係式を用いて予め選択されており、ここで、 Dir=軸受内径 I =固定軸受増分 N =スプラグ数 n =整数 である請求項8に記載の一方向スプラグクラッチ。
  11. 【請求項11】 各々1つの軸受直径及びスプラグ直径
    を構成し、互いのまわりを回転する同心の内レースと外
    レースであって、そのいずれか一方について軸受及びス
    プラグ直径が等しい、内レースと外レース;前記内レー
    スと外レースの軸受直径に対応する内径及び外径をも
    ち、前記軸受直径が予め定められた増分倍数だけグルー
    プ内で異なっているレース間の軸受;各々が前記内レー
    ス及び外レーススプラグ直径とそれぞれ係合するための
    内部及び外部表面を含み、しかも該内部表面と外部表面
    の間に延びる第1及び第2の半径方向に延びる表面をさ
    らに含む、前記レース間に配置された複数の同一のスプ
    ラグを含んでなる一方向・スプラグクラッチの1つのグ
    ループにおいて、 前記第1の半径方向に延びる表面には、1つのノーズが
    含まれ、このノーズと前記第2の半径方向に延びる表面
    の間の前記スプラグの円周方向の幅が円周方向の円弧長
    さを構成するようになっており、前記ノーズは、予め定
    められたスプラグ接触直径に沿って隣接するスプラグの
    表面の前記第2の半径方向に延びる表面と接触し;前記
    円弧長さは、前記倍数についてスプラグの全数が確動的
    連続係合を達成するために使用されるような形で予め選
    択されていることを特徴とする一方向スプラグクラッチ
    グループ。
  12. 【請求項12】 スプラグ接触直径と内レース又は外レ
    ーススプラグ直径のうち一方の間に、クラッチグループ
    内で一定の差異が存在している請求項11に記載の一方
    向スプラグクラッチグループ。 【0001】
JP10306421A 1997-10-14 1998-10-14 スプラググループ Withdrawn JPH11210783A (ja)

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