JPH11208773A - Cwm貯槽 - Google Patents

Cwm貯槽

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JPH11208773A
JPH11208773A JP10030424A JP3042498A JPH11208773A JP H11208773 A JPH11208773 A JP H11208773A JP 10030424 A JP10030424 A JP 10030424A JP 3042498 A JP3042498 A JP 3042498A JP H11208773 A JPH11208773 A JP H11208773A
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JP
Japan
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storage tank
cwm
stirring
bottom wall
shaft
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JP10030424A
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Koji Ishii
宏治 石井
Jiro Kozai
二郎 香西
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Ishii Iron Works Co Ltd
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Ishii Iron Works Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャフトの長さを短くして、攪拌装置を過
大にすることなく攪拌性能を良好に維持し、また攪拌装
置の点検、補修なども容易に行うことができるCWM貯
槽を提供する。 【解決手段】 貯槽の底壁近傍範囲を攪拌するよう
に、底壁近傍範囲から近い位置に設置する液中駆動の駆
動機と、該駆動機から垂直方向に延出した短いシャフト
と、該シャフトの先端に水平方向を当り面として回転す
るように設けた攪拌翼とで形成した攪拌装置を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、石炭と水の高濃
度スラリー(Coal Water Mixture;以下CWMという)
を貯留するCWM貯槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CWMは、石炭を微粉粒子にして水に混
合し、少量の分散剤を添加し安定的に均一分散させて高
濃度に懸濁させたものである。このCWMは、貯槽内に
長時間静置すると、CWM中の分散石炭粒子が重力の作
用により沈降して下層部の濃度が高くなり、CWMの流
動性が低下し、搬出や輸送が円滑にならない等の問題が
生ずる。このような石炭粒子の沈降が生じないように、
CWM貯槽には、種々の攪拌方式の攪拌装置が考えられ
ている。
【0003】CWM貯槽には、例えば、図6(a)側面
図、(b)平面図に示すような有底円筒形構造のものが
ある。この貯槽101は、平面円形の底壁102と、円
筒形状の側壁103と、その上部を覆う平面円形の屋根
104とから形成され、CWMの貯液を攪拌する攪拌装
置105を備えている。この攪拌装置105は、屋根1
04上に搭載した電気モーターや減速機等からなる電動
機106と、この電動機106で回転し、屋根104上
から垂下する支軸となるシャフト107と、このシャフ
ト107の先端に取付けた攪拌翼108とからなる。
【0004】この攪拌装置105の支持位置は、設置の
し易さ、点検整備のし易さなどを配慮して、貯槽101
の貯液の外部にしている。図6に示す事例では、貯槽1
01の屋根104の上部に、外置型の電動機106を設
置した場合を示している。この電動機106から屋根1
04を貫通して垂直下方に長いシャフト107を延出
し、この回転軸となるシャフト107の先端位置に、水
平方向を当り面として回転する直径の大きい攪拌翼10
8を設けて、貯槽101内のCWMを攪拌するように形
成している。なお攪拌翼108には、例えばディスクタ
ービン翼、ファンタービン翼、湾曲羽根ファンタービン
翼等が用いられている。
【0005】CWMを大量に貯留する大形貯槽では、直
径の大きな攪拌翼108を使用し、CWMの分散剤が高
速のせん断力で分散性能にダメージを受けない程度の緩
やかな流動状態が得られる回転速度で、攪拌翼108を
ゆっくり回転するように形成されている。この攪拌翼1
08は、図6(a)に示すように、電動機106からシ
ャフト107を下方に長く延出して、底壁102の近傍
の範囲を攪拌するように取付け、CWM内の石炭粒子が
沈降することなく、貯槽101の底壁102上に堆積し
ないようにしている。なお攪拌翼108は、水平断面積
の広さに応じて複数個配設されている。図6(a),
(b)に例示する貯槽101は、5個の攪拌装置105
を設けた場合を示し、図6(b)平面図に示すように、
5個の攪拌翼108を中央部と同軸円周状に対称に配置
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6(a),(b)に
例示するような攪拌装置105は、貯槽101の屋根1
04上部の大気中など、貯液の外部に外置型の電動機1
06を設置し、この電動機106から垂直下方にシャフ
ト107を延出して、その先端部に直径の大きな攪拌翼
108を設けているため、シャフト107がかなり長
く、かつ重くなるうえに、その長いシャフト107の先
端位置で、攪拌翼108の水平方向の全面をCWMの当
り面として回転し、粘性液体のCWMを押し退けるた
め、抵抗が大きく、大きな動力の電動機106が必要と
なった。
【0007】貯槽101の容量が数千キロリットルから
数万キロリットルと大形になった場合、貯槽101の高
さは数メートルから数十メートル程度に高くなり、上述
のような攪拌装置105のシャフト107は、数メート
ルから数十メートルと長くなり、その重量も数百キログ
ラムから数千キログラムと重くなった。例えば、容量が
3万キロリットルの大形貯槽101の場合には、シャフ
ト107の長さは20メートル程度になり、重量は8千
キログラム程度となった。
【0008】このように長いシャフト107の先端に大
きな攪拌翼108を設置して攪拌するため、シャフト1
07の軸心がぶれたり、シャフト107に偏心が生じた
りする心配があった。またシャフト107が重いため、
大きい回転トルクを必要として大きな動力とエネルギー
を必要とした。さらにまた、シャフト107と攪拌翼1
08を含めた攪拌装置105の本体も大きく、かつ重
く、屋根104などの支持部にかかる荷重が大きくなる
ため、支持構造も頑強で大掛かりにする必要が生じた。
また、攪拌装置105が大きく重いため、点検補修など
の作業も大掛かりで大変であった。
【0009】この発明は上述の課題を解決するためにな
されたもので、シャフトの長さを短くして、攪拌装置を
過大にすることなく攪拌性能を良好に維持し、また攪拌
装置の点検、補修なども容易に行うことができるCWM
貯槽を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のCWM貯槽
は、貯槽の底壁近傍範囲を攪拌するように、底壁近傍範
囲から近い位置に設置する液中駆動の駆動機と、該駆動
機から垂直方向に延出した短いシャフトと、該シャフト
の先端に水平方向を当り面として回転するように設けた
攪拌翼とで形成した攪拌装置を設けたものである。
【0011】また、上記攪拌装置は、貯槽の底壁に駆動
機を設置し、攪拌翼を設けたシャフトは該駆動機から垂
直上方に延出し底壁近傍範囲に達する長さに形成したも
のである。
【0012】また、上記攪拌装置は、貯槽内の下部寄り
に水平架設した支持架構に駆動機を設置し、攪拌翼を設
けたシャフトは該駆動機から垂直下方に延出し底壁近傍
範囲に達する長さに形成したものである。
【0013】また、上記貯槽の底壁に設ける攪拌装置
は、該攪拌装置の重量で着脱する固定架台と屋根近傍に
取付けた吊り装置とから着脱自在の設置構造に形成した
ものである。
【0014】また、上記貯槽内に水平架設する支持架構
は、ワイヤと滑車と巻揚機を使用した昇降自在な吊り構
造に形成したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】図1乃至図5に基づいて、この発
明に係るCWM貯槽に設置する攪拌装置の実施形態例に
ついて説明する。
【0016】図1は、攪拌装置を貯槽の底壁に設置した
場合を示すCWM貯槽の側面説明図で、図2(a),
(b)は、図1の設置構造の実施形態例で底壁と屋根の
各部分を拡大して示す側面説明図である。
【0017】貯槽1は、底壁2と側壁3と屋根4とを有
し、その底壁2に埋設した固定架台9に複数の攪拌装置
5を設置したものである。この攪拌装置5の駆動機6
は、液密シール性で漏電などの心配のない液中駆動のも
の、例えば耐水絶縁電線方式の液中電気モートル、或い
は液体又は気体を外部から供給して圧力で回転駆動させ
る機器を使用する。この駆動機6から貯槽1内の上方に
向けて短いシャフト7を延出し、そのシャフト7の先端
に水平方向を当り面として回転する攪拌翼8を設置す
る。この攪拌翼8は、CWM中の分散剤が高速の攪拌に
よって分散性能にダメージを受けることなく、かつ貯槽
1の底壁2上に石炭粒子が重力の作用により沈降するこ
とのない回転速度で回転し、CWMが緩やかに攪拌流動
する攪拌域を底壁2の近傍に形成するものである。
【0018】上記のように、底壁2に設置した液中駆動
の駆動機6よりなる攪拌装置5は、シャフト7を短くし
たので、軸心がぶれることなく、偏心も生じず、かつ軽
量で駆動機6の動力を小さくすることができる。よっ
て、大形のCWM貯槽であっても、攪拌装置5は過大と
なることなく、また攪拌性能を損なうこともない。
【0019】攪拌装置5の設置構造は、例えば図2
(a),(b)に示すように、駆動機6の下部を、底壁
2に埋設固定した固定架台9に着脱自在に係合固定し、
また駆動機6から垂直上方に延出したシャフト7の先端
部には、円環状又は鉤状などの吊り具17を設け、屋根
4の近傍に設けた吊り装置19によって吊り上げる構造
に形成する。
【0020】この着脱自在な設置構造は、図2(b)に
示すように、駆動機6が固定架台9に嵌合して重量がか
かると固定され、重量が解除されると固定が外れるよう
に、駆動機6の底部と当接する底押え部11と、駆動機
6の側部と当接する側押え部12と、これらを一体に回
動させるようにバネ等を備えた回動軸13とからなる側
面L字形状の複数の回動部材10を放射状に設けて形成
するとともに、駆動機6が動かないように固定する係合
部14を設けて形成する。この係合部14は、駆動機6
の側面に設けた係合凸部14A、及び上記側押え部12
に設けた係合凹部14Bとから形成する。
【0021】また、駆動機6の中心がずれることなく所
定位置に設置されるように形成する。例えば、図2
(b)に示すように、駆動機6底部の中央部に案内凹部
15Aを設け、固定架台9の中央部に案内凸部15Bを
設けた中央台座16を設けて、上記案内凹部15Aと上
記案内凸部15Bよりなる中央案内部15が合致するよ
うに形成する。なお、上記中央台座16は強力磁石で形
成すると、中心を合致させて設置する作業が一層容易と
なる。
【0022】このように形成した攪拌装置5は、設置作
業の際に、図の一点鎖線に示すように、複数の回動部材
10が花びらの如く放射状に開いているので、駆動機6
の底部及び側部がこの回動部材10に案内ガイドされて
位置決めがし易い。よって、固定架台9に駆動機6の中
心を一致させ易く、駆動機6が固定架台9の中央台座1
6上に案内されて中央案内部15及び回動部材10に嵌
合し、重量がかかると係合部14によって固定され、重
量が解除されると係合部14の固定が外れる着脱容易な
固定構造となる。また、固定架台9に固定された攪拌装
置5は、稼働時には固定部が動くことがないので安全性
が図れる。
【0023】また、吊り構造は、図2(a)に示すよう
に、上記攪拌装置5の固定架台9の垂直上方位置、屋根
4の下部近傍にレール状の吊り架台18を設け、この吊
り架台18に吊り装置19を懸架する。この吊り装置1
9に、吊りワイヤ20と吊りフック21を設け、上記攪
拌装置5上端部に設けた吊り具17に、吊りフック21
と吊りワイヤ20を係合し、吊り装置19によって攪拌
装置5を吊り上げて出し、その後に吊り架台18に沿っ
て貯槽1の外部に移動するなどして、攪拌装置5の点検
や補修を行うように形成する。
【0024】また、上記のように、固定架台9と吊り装
置19からなる吊り構造の途中適所に回転自在な接続リ
ング22,23を設ける。このような接続リング22,
23を設けることによって、常時貯液中に、吊り具17
と吊りフック21を吊りワイヤ20と接続リング22,
23で接続状態にしておいても、接続リング22,23
の位置で捩じれることなく自由に回転するので、攪拌翼
8の回転を阻害することがない。そして、貯液中であっ
ても、上記吊り装置19を使用して攪拌装置5を吊り上
げ、引き出して攪拌装置5の点検整備や補修などを行う
ことが可能となる。
【0025】図3は、上記液中駆動の駆動機6よりなる
攪拌装置5を、貯槽1内部の下部寄りに架設した支持架
構24に設置した場合を示す。この支持架構24は、貯
槽1の側壁3高さの約3分の1以下程度の低い高さ位置
となる。この支持架構24の上部に駆動機6を載置固定
し、この駆動機6から垂直下方に短いシャフト7を延出
し、このシャフト7の先端部に水平方向を当り面として
回転する攪拌翼8設けて、底壁2近傍のCWMを攪拌す
るように形成する。
【0026】このように、支持架構24に設置した液中
駆動の駆動機6と、上記短いシャフト7と、このシャフ
ト7に設けた攪拌翼8とからなる攪拌装置5によって、
CWM貯槽内の底壁2の近傍には、緩やかな攪拌で流動
する安定した攪拌域が形成される。また、攪拌装置5の
動力は小さくなり、かつ底壁2近傍のCWMの攪拌効果
を損なうことなく、CWM攪拌のエネルギー効率を向上
させることができる。また、攪拌装置5全体の軽量化も
図られ、支持部材などの設備も小さくすることができ
る。また、底壁2上面には凹凸の阻害物がないので、貯
槽1内を空にして堆積物の除去など、開放して底壁2上
の清掃や点検などを行う際の作業が容易となる。
【0027】上記支持架構24は、CWMの上下方向へ
の移動に支障のないように、大きな間隙を有する構造、
例えばパイプ材や形鋼材を使用してトラス構造に形成し
た組枠26で形成する。この組枠26は、各組枠材の上
面部が平坦にならない凸状の構造、円弧状或いは山形状
に形成する。このように上方を凸状に形成した組枠26
の上部には、CWM中の石炭粒子が堆積し難く、また大
きな間隙を有する支持架構24はCWMの上下への移動
を阻害することがない。この支持架構24の周縁下端部
は、側壁3内側に張出して設けた支持材25によって支
承されるように形成する。なおこの支持架構24は、図
示省略したが、上記支持材25の他に、上部屋根4など
から複数本のワイヤやロッド等の吊り部材によって吊り
下げ支持するように形成すると、重量の分散支持が図れ
るため、支持架構24を頑強にすることなく簡略化が可
能となる。
【0028】図4は、上記図3に示した支持架構24の
外周上端部に複数個の吊り部27を設け、この吊り部2
7に係合するワイヤ28と、ワイヤ28を懸ける複数の
滑車29,30と、ワイヤ巻揚機31とを設け、支持架
構24を昇降自在な吊り構造に形成した場合を示す。な
お、支持架構24の外周縁部には、側壁3内面部に当接
し回転する複数のローラ32を設けると、支持架構24
の昇降を円滑に行うことができる。また、側壁3の上部
には、点検などに使用する開口部33と、開口部33の
周囲に歩廊34を設けている。
【0029】図5に示すように、攪拌装置5の点検や補
修の際には、滑車29,30に懸けたワイヤ28を巻揚
機31によって巻揚げて、昇降自在構造の支持架構24
を上記ローラ32を案内ガイドとして、側壁3に沿って
円滑に上昇させ、側壁3内面に張出した張出し材35に
当接させて固定する。そして、上記側壁3上部に設けた
開口部33と歩廊34を使用して、支持架構24の上で
攪拌装置5の点検補修などの作業を行う。
【0030】また、支持架構24の下部には、攪拌翼8
の位置に相当する範囲を円弧状に開口した吊り足場36
を設ける。この吊り足場36は、攪拌翼8より下方に位
置するように支持架構24から垂下し、この吊り足場3
6上で攪拌翼8の点検を行えるようにする。なお、この
円弧状の開口位置には、落下防止用の安全ネット37を
設け、その上部に渡し足場38などを渡し設けると、吊
り足場36上での攪拌翼8の点検作業を安全に行える。
【0031】なお、CWM貯槽の内部空間は、常温常圧
で、危険な有害ガスもないので、貯液した状態であって
も何らガス置換など必要とすることなく、貯槽1の内部
空間に人が入って点検や補修などの作業をしても、有害
ガスや酸欠などの危険性がなく安全作業ができる。ま
た、貯液した状態で液面上部の架構部で点検などの作業
をすると、液があるために高所から底壁2へ直接落下の
危険性もなく、安全に効率良く作業を行うことができ
る。
【0032】
【発明の効果】叙述のようにこの発明のCWM貯槽は、
貯槽の底壁近傍の範囲を攪拌するように、底壁近傍範囲
から近い位置に設置する液中駆動の駆動機と、該駆動機
から垂直方向に延出した短いシャフトと、該シャフトの
先端に水平方向を当り面として回転するように設けた攪
拌翼とで形成した攪拌装置を設けたので、シャフトが長
くなることなく、かつ重量も小さいため、粘性の高いC
WMの高濃度スラリーであっても、流体抵抗が小さく、
かつ緩やかな流動状態となって底壁近傍にCWMの安定
した攪拌域が形成される。また、CWMの攪拌性能を損
なうことなく、攪拌装置の駆動力を小さくすることがで
きるため、必要最小限の攪拌装置の部材設備と動力で、
エネルギー効率良く底壁近傍のCWMを攪拌できる。ま
た、CWMの物性は攪拌によって変化することなく、長
期間安定してCWMを貯留する貯槽とすることができ
る。
【0033】また、貯槽の底壁に駆動機を設置し、攪拌
翼を設けたシャフトは駆動機から垂直上方に延出し底壁
近傍範囲に達する長さに形成した攪拌装置を設けたCW
M貯槽は、貯槽内上方部に阻害物がないので、貯液を平
均化した状態に維持し易く安定する。また、この攪拌装
置は、地上に直接載置固定されているので安定性が得ら
れる。
【0034】また、貯槽内の下部寄りに水平架設した支
持架構に駆動機を設置し、攪拌翼を設けたシャフトは該
駆動機から垂直下方に延出し底壁近傍範囲に達する長さ
に形成した攪拌装置を設けたCWM貯槽は、支持架構上
に簡単容易に設置することができるとともに、経済性に
優れた攪拌装置とすることができる。また、支持架構は
CWMの通過を阻害しないので、攪拌性能に悪影響を与
えることもなく、CWM貯槽内に滞留域が生じることも
ない。さらにまた、貯槽の底壁上部に凹凸の障害物がな
いので、貯液を抜いて内部を空にして底壁上部の点検清
掃などをする際の作業がし易くなる。
【0035】また、上記貯槽の底壁に設ける攪拌装置
は、攪拌装置の重量で着脱する固定架台と屋根近傍取付
の吊り装置とから着脱自在の設置構造に形成したので、
攪拌装置の点検や補修を行う際に、CWMを抜き出して
貯槽内を空にすることなく、貯液した状態で攪拌装置を
吊り上げ外部に出して、点検や補修などを行うことがで
きる。
【0036】また、ワイヤと滑車と巻揚機を使用して昇
降自在な吊り構造に形成した上記支持架構は、攪拌装置
の点検や補修を行う際に、CWMを抜き出して貯槽内を
空にする必要がなく、貯液した状態で支持架構を貯槽上
部に吊り上げて、貯槽内上方のこの架構部の上で、攪拌
装置の点検や補修などを簡単容易、かつ安全に行うこと
ができる。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るCWM貯槽の実施形態例で、
攪拌装置を底壁に設置した場合を示す側面説明図であ
る。
【図2】 図1に示す底壁設置の攪拌装置を、着脱自在
の設置構造に形成した場合の一部を拡大して示す側面説
明図で、(a)は屋根部分、(b)は底壁部分である。
【図3】 この発明に係るCWM貯槽の実施形態例で、
攪拌装置を支持架構に設置した場合を示す側面説明図で
ある。
【図4】 図3に示すCWM貯槽の支持架構を、昇降自
在の吊り構造に形成した場合を示す側面説明図である。
【図5】 図4の支持架構を上昇させて支持した状態を
示す側面説明図である。
【図6】 従来例のCWM貯槽の攪拌装置を示し、
(a)は側面説明図、(b)は平面説明図である。
【符号の説明】
1 貯槽 2 底壁 3 側壁 4 屋根 5 攪拌装置 6 駆動機 7 シャフト 8 攪拌翼 9 固定架台 10 回動部材 11 底押え部 12 側押え部 13 回動軸 14 係合部 14A 係合凹部 14B 係合凸部 15 中央案内部 15A 案内凹部 15B 案内凸部 16 中央台座 17 吊り具 18 吊り架台 19 吊り装置 20 吊りワイヤ 21 吊りフック 22,23 接続リング 24 支持架構 25 支持材 26 組枠 27 吊り部 28 ワイヤ 29,30 滑車 31 巻揚機 32 ローラ 33 開口部 34 歩廊 35 張出し材 36 吊り足場 37 安全ネット 38 渡し足場 101 貯槽 102 底壁 103 側壁 104 屋根 105 攪拌装置 106 電動機 107 シャフト 108 攪拌翼

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯槽の底壁近傍範囲を攪拌するように、
    底壁近傍範囲から近い位置に設置する液中駆動の駆動機
    と、該駆動機から垂直方向に延出した短いシャフトと、
    該シャフトの先端に水平方向を当り面として回転するよ
    うに設けた攪拌翼とで形成した攪拌装置を設けたことを
    特徴とするCWM貯槽。
  2. 【請求項2】 上記攪拌装置は、貯槽の底壁に駆動機を
    設置し、攪拌翼を設けたシャフトは該駆動機から垂直上
    方に延出し底壁近傍範囲に達する長さに形成したことを
    特徴とする請求項1記載のCWM貯槽。
  3. 【請求項3】 上記攪拌装置は、貯槽内の下部寄りに水
    平架設した支持架構に駆動機を設置し、攪拌翼を設けた
    シャフトは該駆動機から垂直下方に延出し底壁近傍範囲
    に達する長さに形成したことを特徴とする請求項1記載
    のCWM貯槽。
  4. 【請求項4】上記貯槽の底壁に設ける攪拌装置は、該攪
    拌装置の重量で着脱する固定架台と屋根近傍に取付けた
    吊り装置とから着脱自在の設置構造に形成したことを特
    徴とする請求項2記載のCWM貯槽。
  5. 【請求項5】上記貯槽内に水平架設する支持架構は、ワ
    イヤと滑車と巻揚機を使用した昇降自在な吊り構造に形
    成したことを特徴とする請求項3記載のCWM貯槽。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020081357A (ja) * 2018-11-26 2020-06-04 武士 ▲高▼橋 攪拌食器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020081357A (ja) * 2018-11-26 2020-06-04 武士 ▲高▼橋 攪拌食器

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