JPH1120680A - 座席装置 - Google Patents

座席装置

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JPH1120680A
JPH1120680A JP18003197A JP18003197A JPH1120680A JP H1120680 A JPH1120680 A JP H1120680A JP 18003197 A JP18003197 A JP 18003197A JP 18003197 A JP18003197 A JP 18003197A JP H1120680 A JPH1120680 A JP H1120680A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】着座性を良くすることができ、ある程度の個室
的空間を形成することができる座席装置を提供する。 【解決手段】対ベンチシート10aの構成ベンチシート
10の背ずり30の一端部31から他端部32にかけ
て、背支持面33側に湾曲するようにし、隣り合う着座
者同志が、楽な姿勢でコミュニケーションをとることが
できて、着座性を良くすることができ、このような背ず
りの特性から、座席装置の配置に際しては、ある程度の
個室的空間を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗り物の客室のフ
ロアに設置される座席装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の座席装置としては、例えば、鉄道
車両の客車フロアに設置される2人掛けベンチシート
は、その背ずりの背支持面がほぼ平らに成形されてお
り、そのようなベンチシートを、例えば車両の進行方向
と同一の方向に向け列にして並べたものや、一対のベン
チシートの背ずりを背合わせにし、背ずりが背合わせの
一対のベンチシートを、一組のベンチシートが対向する
ように列にして並べたものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の座席装置では、ベンチシートを車両の進行方
向と同一の方向に向け列にして並べた場合には、隣り合
う着座者同志が通常の姿勢をそれぞれとると、車両の進
行方向と同一の方向へ向くようになり、隣り合う着座者
とコミュニケーションをとるときには、着座者の背中を
背ずりの背支持面から離してその上体を大きくねじった
り、首を大きくねじらない限り、互いの表情が分からな
いで、コミュニケーションをとり難く、あえて、コミュ
ニケーションをとろうとすると、着座者が上体を大きく
ねじったり、首を大きくねじった無理な姿勢を連続的に
あるいは断続的にとる必要があって、疲れ易くなり、ま
た、一組のベンチシートが対向するように列にして並べ
た場合には、対向するベンチシートの着座者同志は、一
対一で向き合うようになっていて、向き合う着座者の隣
の着座者とコミュニケーションをとる際には、前述した
隣り合う着座者とコミュニケーションをとるとき程では
ないが、着座者が上体をねじったり、首をねじった無理
な姿勢を連続的にあるいは断続的にとる必要があって、
同じく疲れ易くなり、コミュニケーションをとる上では
着座性が良くないという問題点があった。また、客車フ
ロアにおける座席装置の配置においては、通路側から着
座者を簡単に見ることができ、友人知人同志、家族ある
いは団体などが利用する場合に、ある程度の個室的な空
間を確保することが困難であるという問題もある。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、ベンチシートの背ずりの一端部か
ら他端部にかけて、背支持面側に湾曲するようにし、隣
り合う着座者同志が、楽な姿勢でコミュニケーションを
とることができて、着座性を良くすることができ、この
ような背ずりの特性から、座席装置を配置するに際し
て、ある程度の個室的空間を形成することができる座席
装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]乗り物の客室のフロアに設置される座席装置にお
いて、前記座席装置は、二つの構成ベンチシート(1
0)を対にした対ベンチシート(10a)から成り、前
記構成ベンチシート(10)は座ぶとん(20)と背ず
り(30)とをそれぞれ有しており、前記各背ずり(3
0)の一端部(31)は、互いに背合わせにして成り、
前記各背ずり(30)は、該背ずり(30)の一端部
(31)から他端部(32)にかけて、着座者の背中を
支持する背支持面(33)側へそれぞれ湾曲しているこ
とを特徴とする座席装置。
【0006】[2]乗り物の客室のフロアに通路を挟ん
で2列に並べられる座席装置において、前記座席装置
は、二つの構成ベンチシート(10)を対にした対ベン
チシート(10a)から成り、前記構成ベンチシート
(10)は座ぶとん(20)と背ずり(30)とをそれ
ぞれ有しており、前記各背ずり(30)の一端部(3
1)は、互いに背合わせにして成り、前記各背ずり(3
0)は、該背ずり(30)の一端部(31)から他端部
(32)にかけて、着座者の背中を支持する背支持面
(33)側へそれぞれ湾曲しており、前記座席装置は、
前記背ずり(30)の一端部(31)が通路側を向いた
第1位置と、客室の壁面側を向いた第2位置とに方向転
換可能に支持されていることを特徴とする座席装置。
【0007】[3]乗り物の客室のフロアに設置される
座席装置において、前記座席装置は、一つの単ベンチシ
ート(100)から成り、前記単ベンチシート(10
0)は座ぶとん(20)と背ずり(30)とを有してお
り、前記背ずり(30)は、該背ずり(30)の一端部
(31)から他端部(32)にかけて、着座者の背中を
支持する背支持面(33)側へ湾曲するように延ばされ
ていることを特徴とする座席装置。
【0008】[4]前記二つの構成ベンチシート(1
0)の各背ずり(30)の他端部(32)間に一人掛け
シート(40)が架設されていることを特徴とする
[1]または[2]記載の座席装置。
【0009】[5]前記二つの構成ベンチシート(1
0)の背ずり(30)の他端部(32)間には、置き台
(50)が架設されていることを特徴とする[1]また
は[2]記載の座席装置。
【0010】[6]前記構成ベンチシート(10)ある
いは前記単ベンチシート(100)の各座ぶとん(2
0)は、大人2人と子供1人とが着座可能な座面を有し
ていることを特徴とする[1]、[2]、[3]、
[4]または[5]記載の座席装置。
【0011】[7]前記座席装置は前記フロアの通路を
挟んで2列に並べられており、4体の座席装置は、前記
フロアの通路を挟んで、あるいは列の方向で隣接してお
り、前記4体の座席装置に係る構成ベンチシート(1
0)あるいは単ベンチシート(100)の4組は、各背
ずり(30)の背支持面(33)が1つの個室的空間を
包囲するように配されていることを特徴とする[1]、
[2]または[3]記載の座席装置。
【0012】[8]前記各座席装置は前記フロアに列状
に並べられており、前記各背ずり(30)の一端部(3
1)は、前記客室の壁面に隣接しており、前記各背ずり
(30)の他端部(32)は、前記背支持面(33)の
反対面である裏面が前記フロアの通路に面しており、2
体の座席装置は、列の方向で隣接しており、前記2体の
座席装置に係る構成ベンチシート(10)あるいは単ベ
ンチシート(100)の2組は、各背ずり(30)の背
支持面(33)が、前記客室の壁面とともに、1つの個
室的空間を包囲するように配されていることを特徴とす
る[1]、[2]または[3]記載の座席装置。
【0013】[9]前記単ベンチシート(100)は、
列の端部に配置されており、前記対ベンチシート(10
a)は、列の端部以外の場所に配置されていることを特
徴とする[7]または[8]記載の座席装置。
【0014】[10]前記単ベンチシート(100)は
前記フロアに列状に並べられており、前記背ずり(3
0)の一端部(31)は、前記客室の壁面に隣接してお
り、前記背ずり(30)の他端部(32)は、前記背支
持面(33)の反対面である裏面が前記フロアの通路に
面しており、前記背ずり(30)の他端部(32)の裏
面は、個室的空間を前記通路側から遮蔽していることを
特徴とする[3]記載の座席装置。
【0015】[11]前記背ずり(30)の他端部(3
2)の裏面には、一人掛けシート(40)が装備されて
いることを特徴とする[10]記載の座席装置。
【0016】次に、前記各項に記載された発明の作用に
ついて説明する。 [1]項記載の座席装置では、対ベンチシート(10
a)の構成ベンチシート(10)の各背ずり(30)
は、その一端部(31)から他端部(32)にかけてそ
の背支持面(33)側へ湾曲しているので、隣り合う着
座者が正面をそれぞれ向いて着座した場合に、互いにわ
ずかに向き合うような形になる。それにより、着座者同
志は上体をねじったり、首をねじったりしない楽な姿勢
で、互いに相手の表情を見ながらコミュニケーションを
とることができる。また、一組のベンチシートが対向す
るように列にして並べた場合には、対向するベンチシー
トの各着座者は、正面をそれぞれ向いて着座しても、各
着座者は、視線の方向をわずかに変えた楽な姿勢で、対
向するベンチシートの全ての着座者の表情を見ることが
でき、疲れない姿勢でコミュニケーションをとることが
できる。
【0017】[2]項記載の座席装置では、座席装置が
第1位置と第2位置とに方向転換するので、通路を挟ん
で座席装置同志が向き合ったり、座席装置が通路とは反
対の方へそれぞれ向いたりして、座席装置の向きを変え
ることにより、客室内の雰囲気を変化させることがで
き、客室の座席装置の配置に柔軟性をもたせることがで
きる。
【0018】[3]項記載の座席装置では、単ベンチシ
ート(100)の各背ずり(30)は、その一端部(3
1)から他端部(32)にかけてその背支持面(33)
側へ湾曲しているので、隣り合う着座者が正面をそれぞ
れ向いて着座した場合に、互いにわずかに向き合うよう
な形になる。それにより、着座者同志は上体をねじった
り、首をねじったりしない楽な姿勢で、互いに相手の表
情を見ながらコミュニケーションをとることができる。
【0019】[4]項記載の座席装置では、二つの構成
ベンチシート(10)の各背ずり(30)の他端部(3
2)間には、一人掛けシート(40)が架設されている
ので、各背ずり(30)の他端部(32)間の空間を無
駄なく使うことができる。また、必然的に、一人掛けシ
ート(40)は、ベンチシートに対して向き合っていな
いので、ベンチシートの着座者とコミュニケーションを
とる必要がない着座者が利用することができる。
【0020】[5]項記載の座席装置では、二つの構成
ベンチシート(10)の各背ずり(30)の他端部(3
2)間には、置き台(50)が架設されているので、同
じく、各背ずり(30)の他端部(32)間の空間を無
駄なく使うことができる。置き台(50)は、業者側の
備品を載せることができ、また、利用者の荷物を載せる
ことができる。利用者は網棚に荷物を載せたり下ろした
りする際に仮の置き場として利用することもできる。ま
た、置き台(50)の下方空間に客室の備品を収容して
も良い。
【0021】[6]項記載の座席装置では、対ベンチシ
ート(10a)の構成ベンチシート(10)あるいは前
記単ベンチシート(100)の各座ぶとん(20)は、
大人2人と子供1人とが着座可能な座面を有しているの
で、親子3人が同一のシートに着座することができる。
また、大人3人が席をそれぞれ詰めることで、大人3人
が着座することができる。
【0022】[7]項記載の座席装置では、フロアの通
路を挟んで隣接し、また列の方向で隣接する4体の座席
装置は、4体の座席装置に係る4組の構成ベンチシート
(10)あるいは単ベンチシート(100)の各背ずり
(30)の背支持面(33)が1つの個室的空間を包囲
するように配されているので、大人子供合わせて12人
前後の団体が、一つの個室的空間を占有することがで
き、団体に係る利用者は、他の利用者を気にすることな
く、互いのコミュニケーションをとることができる。
【0023】[8]項記載の座席装置では、列の方向で
隣接する2体の座席装置は、2体の座席装置に係る2組
の構成ベンチシート(10)あるいは単ベンチシート
(100)の各背ずり(30)の背支持面(33)が、
客室の壁面とともに、1つの個室的空間を包囲するよう
に配されているので、大人子供合わせて6人前後の友
人、知人、家族あるいは親戚などが、一つの個室的空間
を占有することができ、友人などに係る利用者は、他の
利用者を気にすることなく、互いのコミュニケーション
をとることができる。
【0024】[9]項記載の座席装置では、対のベンチ
シートに係る座席装置を列の端部に配置した場合には、
対のベンチシートの一方が個室的空間に関係なく、個室
的空間の外に出てしまい、無駄になる。そこで、単ベン
チシート(100)に係る座席装置は、列の端部に配置
されており、対ベンチシート(10a)に係る座席装置
は、列の端部以外の場所に配置されているので、対のベ
ンチシートを無駄にすることなく、客室のフロア内に多
くの個室的空間を形成することができる。
【0025】[10]項記載の座席装置では、背ずり
(30)の他端部(32)の裏面は、個室的空間を前記
通路側から遮蔽しているので、例えば、親子3人家族
が、他の利用者を気にすることなく、互いのコミュニケ
ーションをとることができる。
【0026】[11]項記載の座席装置では、背ずり
(30)の他端部(32)の裏面には、一人掛けシート
(40)が装備されているので、一人掛けシート(4
0)は、結果的に通路の方へ向いていて、ベンチシート
に対して向き合っていないので、ベンチシートの着座者
と一人掛けシート(40)の着座者とは互いに気にし合
うことなく、着座することができる。また、背ずり(3
0)の他端部(32)の裏面側の空間を有効に活用する
ことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の各種
の実施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の第1実
施の形態を示している。図1は、本発明の第1実施の形
態に係る座席装置の配置を示す平面図である。図2は図
1のII矢視図である。図3は図1のIII矢視図であ
る。図1から図3に示すように、列車や船などの乗り物
において、客室のフロアには、座席装置が通路Pを挟ん
で2列にして配置されている。各座席装置は、二つのベ
ンチシートが一対に構成される対ベンチシート10aを
有している。対ベンチシート10aは二つの構成ベンチ
シート10により成る。構成ベンチシート10は、座ぶ
とん20と背ずり30とにより構成されている。
【0028】構成ベンチシート10の座ぶとん20は、
大人2人と子供1人とが着座可能な座面を有している。
構成ベンチシート10において、各背ずり一端部31
は、互いに背合わせに成っており、各背ずり30の一端
部31から他端部32にかけて、着座者の背中を支持す
る背支持面33側へそれぞれ湾曲している。各背ずり3
0の一端部31は、客室の壁面Wに隣接しており、各背
ずり30の他端部32は、背支持面33の反対面である
裏面34がフロアの通路Pに面している。それにより、
構成ベンチシート10の背ずり30は、上方から見ると
通路Pに向かって他端部32が開いた略Y字形状に成っ
ている。各背ずりの他端部間には、一人掛けシート40
が架設されている。
【0029】列の方向で隣接する2体の座席装置におい
て、2体の座席装置に係る構成ベンチシート10の各背
ずり30の背支持面33は、客室の壁面Wとともに、1
つの個室的空間を包囲するように配されている。各背ず
り30の他端部32の間の間隔が、前記個室的空間への
出入り口になっている。
【0030】次に、前記各項に記載された発明の作用に
ついて説明する。対ベンチシート10aの構成ベンチシ
ート10の座ぶとん20は、大人2人と子供1人とが着
座可能な座面を有しているので、親子3人が同一のシー
トに着座することができる。また、大人3人が席をそれ
ぞれ詰めることで、大人3人が着座することができる。
対ベンチシート10aの構成ベンチシート10の各背ず
り30は、その一端部31から他端部34にかけてその
背支持面33へ湾曲しているので、隣り合う着座者が正
面をそれぞれ向いて着座した場合に、互いにわずかに向
き合うような形に成る。
【0031】それにより、着座者同志は上体をねじった
り、首をねじったりしない楽な姿勢で、互いに相手の表
情を見ながらコミュニケーションをとることができる。
列の方向で隣接する2体の座席装置において、2体の座
席装置に係る構成ベンチシート10の各背ずり30の背
支持面33は、客室の壁面Wとともに、1つの個室的空
間を包囲するように配されているので、大人子供合わせ
て6人前後の友人、知人、家族あるいは親戚などが、一
つの個室的空間を占有することができ、友人などに係る
利用者は、他の利用者を気にすることなく、互いのコミ
ュニケーションをとることができる。
【0032】この場合において、対向する構成ベンチシ
ート10の各着座者は、正面をそれぞれ向いて着座して
も、各着座者は、視線の方向をわずかに変えた楽な姿勢
で、対向する構成ベンチシート10の全ての着座者の表
情を見ることができ、コミュニケーションを疲れない姿
勢でとることができる。各背ずり30の他端部32間に
は、必要により一人掛けシート40が架設されているの
で、各背ずりの他端部間の空間を無駄なく使うことがで
きる。一人掛けシート40は、通路P側を向いていて、
対ベンチシート10に対して向き合っていないので、対
ベンチシート10の着座者とコミュニケーションをとる
必要がない着座者が利用することができる。また、一人
掛けシート40が全ての対ベンチシート10aに架設さ
れるのではなく、通路Pの両側に交互に架設されている
ので、一人掛けシート40の着座者が通路Pの両側で対
峙することなく、対峙する着座者で通路Pが狭くなるこ
とがない。
【0033】図5および図6は本発明の第2実施の形態
を示している。図5は本発明の第2実施の形態に係る座
席装置の配置を示す平面図である。図6は図5のIV矢
視図である。なお、第1実施の形態と同種の部位には同
一符号を付し重複した説明を省略する。
【0034】座席装置は、前記構成ベンチシート10と
単ベンチシート100との2種類がある。単ベンチシー
ト100は、列の端部に配置されており、構成ベンチシ
ート10は列の端部以外の場所に配置されている。対ベ
ンチシート10aを列の端部に配置した場合には、対ベ
ンチシート10aを構成する構成ベンチシート10の一
方が個室的空間に関係なく、個室的空間の外に出てしま
い、一方の構成ベンチシートの特有の機能が発揮できず
に、無駄になってしまうが、列の端部には単ベンチシー
ト100が配置されているため、対ベンチシート10a
を無駄にすることなく、客室のフロア内に多くの個室的
空間を形成することができる。
【0035】単ベンチシート100は、構成ベンチシー
ト10と同じく、座ぶとん20と背ずり30とを有して
おり、背ずり30は、その一端部31から他端部32に
かけて、その背支持面33側へ湾曲している。単ベンチ
シート100においても、各背ずり30は、その一端部
31から他端部32にかけてその背支持面33側へ湾曲
しているので、隣り合う着座者が正面をそれぞれ向いて
着座した場合に、互いにわずかに向き合うような形にな
る。それにより、着座者同志は上体をねじったり、首を
ねじったりしない楽な姿勢で、互いに相手の表情を見な
がらコミュニケーションをとることができる。
【0036】このような座席装置がフロアの通路Pを挟
んで2列に配置されており、4体の座席装置は、フロア
の通路Pを挟んで隣接し、および列の方向で隣接してい
る。4体の座席装置に係る構成ベンチシート10あるい
は単ベンチシート100の各背ずり30の背支持面33
が1つの個室的空間を包囲するように配されている。そ
れにより、大人子供合わせて12人前後の団体が、一つ
の個室的空間を占有することができ、団体に係る利用者
は、他の利用者を気にすることなく、互いのコミュニケ
ーションをとることができる。
【0037】図7〜図9は本発明の第3実施の形態を示
している。図7は、本発明の第3実施の形態に係る座席
装置の配置を示す平面図である。図8は、図7のVII矢
視図である。図9は、図7のVIII矢視図である。なお、
第1実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複し
た説明を省略する。
【0038】単ベンチシート100がフロアに通路を挟
んで2列に並べられており、単ベンチシート100の背
ずり30の一端部31は、客室の壁面に隣接しており、
背ずり30の他端部32は背支持面33の反対面である
裏面34がフロアの通路Pに面している。背ずり30の
他端部32の裏面34は、個室的空間を通路P側から遮
蔽している。背ずり30の他端部32の裏面34には、
一人掛けシート40が装備されている。背ずり30の他
端部32の裏面34は、個室的空間を前記通路P側から
遮蔽しているので、例えば、親子3人家族が、他の利用
者を気にすることなく、互いのコミュニケーションをと
ることができる。また、一人掛けシート40が全ての単
ベンチシート100に装備されているが、通路Pの両側
に交互に配されるようになるので、一人掛けシート40
の着座者によって、通路Pが狭くなることがない。
【0039】なお、前記実施の形態においては、対ベン
チシート10aや単ベンチシート100をフロアに固定
するものを示したが、方向転換可能あるいは移動可能に
フロアに支持してもよい。方向転換可能に支持すること
により、例えば、第1実施の形態に係る対ベンチシート
10aの配置(第1位置)と、第2実施の形態に係る対
ベンチシート10aの配置(第2位置)とに座席装置を
変換させることができる。
【0040】また、二つの構成ベンチシート10の背ず
り30の他端部32の間に一人掛けシート40を架設し
たものを示したが、置き台50を架設しても良い。ま
た、置き台50は、業者側の備品を載せることができ、
また、利用者の荷物を載せることができ、利用者が網棚
に荷物を載せたり下ろしたりする際に仮の置き場として
も利用することができる。また、置き台50の下方空間
に客室の備品を収容しても良い。
【0041】
【発明の効果】本発明にかかる座席装置によれば、ベン
チシートの背ずりの一端部から他端部にかけて、背支持
面側に湾曲するようにし、隣り合う着座者同志が、楽な
姿勢でコミュニケーションをとることができて、着座性
を良くすることができ、このような背ずりの特性から、
座席装置の配置に際しては、ある程度の個室的空間を形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る座席装置の配置
を示す平面図である。
【図2】図1のII矢視図である。
【図3】図1のIII矢視図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係る座席装置の配置
を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施の形態に係る座席装置の配置
を示す平面図である。
【図6】図5のIV矢視図である。
【図7】本発明の第3実施の形態に係る座席装置の配置
を示す平面図である。
【図8】図7のVII矢視図である。
【図9】図7のVIII矢視図である。
【符号の説明】
P…通路 W…壁面 10…構成ベンチシート 10a…対ベンチシート 20…座ぶとん 30…背ずり 31…一端部 32…他端部 33…背支持面 34…裏面 40…一人掛けシート 50…置き台 100…単ベンチシート

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗り物の客室のフロアに設置される座席装
    置において、 前記座席装置は、二つの構成ベンチシートを対にした対
    ベンチシートから成り、 前記構成ベンチシートは座ぶとんと背ずりとをそれぞれ
    有しており、 前記各背ずりの一端部は、互いに背合わせにして成り、 前記各背ずりは、該背ずりの一端部から他端部にかけ
    て、着座者の背中を支持する背支持面側へそれぞれ湾曲
    していることを特徴とする座席装置。
  2. 【請求項2】乗り物の客室のフロアに通路を挟んで2列
    に並べられる座席装置において、 前記座席装置は、二つの構成ベンチシートを対にした対
    ベンチシートから成り、 前記構成ベンチシートは座ぶとんと背ずりとをそれぞれ
    有しており、 前記各背ずりの一端部は、互いに背合わせにして成り、 前記各背ずりは、該背ずりの一端部から他端部にかけ
    て、着座者の背中を支持する背支持面側へそれぞれ湾曲
    しており、 前記座席装置は、前記背ずりの一端部が通路側を向いた
    第1位置と、客室の壁面側を向いた第2位置とに方向転
    換可能に支持されていることを特徴とする座席装置。
  3. 【請求項3】乗り物の客室のフロアに設置される座席装
    置において、 前記座席装置は、一つの単ベンチシートから成り、 前記単ベンチシートは座ぶとんと背ずりとを有してお
    り、 前記背ずりは、該背ずりの一端部から他端部にかけて、
    着座者の背中を支持する背支持面側へ湾曲するように延
    ばされていることを特徴とする座席装置。
  4. 【請求項4】前記二つの構成ベンチシートの各背ずりの
    他端部間に一人掛けシートが架設されていることを特徴
    とする請求項1または2記載の座席装置。
  5. 【請求項5】前記二つの構成ベンチシートの背ずりの他
    端部間には、置き台が架設されていることを特徴とする
    請求項1または2記載の座席装置。
  6. 【請求項6】前記構成ベンチシートあるいは前記単ベン
    チシートの各座ぶとんは、大人2人と子供1人とが着座
    可能な座面を有していることを特徴とする請求項1、
    2、3、4または5記載の座席装置。
  7. 【請求項7】前記座席装置は前記フロアの通路を挟んで
    2列に並べられており、 4体の座席装置は、前記フロアの通路を挟んで、あるい
    は列の方向で隣接しており、 前記4体の座席装置に係る構成ベンチシートあるいは単
    ベンチシートの4組は、各背ずりの背支持面が1つの個
    室的空間を包囲するように配されていることを特徴とす
    る請求項1、2または3記載の座席装置。
  8. 【請求項8】前記各座席装置は前記フロアに列状に並べ
    られており、 前記各背ずりの一端部は、前記客室の壁面に隣接してお
    り、 前記各背ずりの他端部は、前記背支持面の反対面である
    裏面が前記フロアの通路に面しており、 2体の座席装置は、列の方向で隣接しており、 前記2体の座席装置に係る構成ベンチシートあるいは単
    ベンチシートの2組は、各背ずりの背支持面が、前記客
    室の壁面とともに、1つの個室的空間を包囲するように
    配されていることを特徴とする請求項1、2または3記
    載の座席装置。
  9. 【請求項9】前記単ベンチシートは、列の端部に配置さ
    れており、 前記対ベンチシートは、列の端部以外の場所に配置され
    ていることを特徴とする請求項7または8記載の座席装
    置。
  10. 【請求項10】前記単ベンチシートは前記フロアに列状
    に並べられており、 前記背ずりの一端部は、前記客室の壁面に隣接してお
    り、 前記背ずりの他端部は、前記背支持面の反対面である裏
    面が前記フロアの通路に面しており、 前記背ずりの他端部の裏面は、個室的空間を前記通路側
    から遮蔽していることを特徴とする請求項3記載の座席
    装置。
  11. 【請求項11】前記背ずりの他端部の裏面には、一人掛
    けシートが装備されていることを特徴とする請求項10
    記載の座席装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011077366A1 (en) * 2009-12-21 2011-06-30 Air New Zealand Limited Improvements relating to passenger vehicle seating
JP2012519622A (ja) * 2009-03-04 2012-08-30 ヴァージン アトランティック エアウェイズ リミテッド 乗り物用据付座席
CN107776593A (zh) * 2016-08-28 2018-03-09 中车青岛四方机车车辆股份有限公司 一种轨道车辆车厢及高速轨道车辆

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