JPH11205851A - 緊急呼び出し装置付き携帯電話装置 - Google Patents

緊急呼び出し装置付き携帯電話装置

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JPH11205851A
JPH11205851A JP10018045A JP1804598A JPH11205851A JP H11205851 A JPH11205851 A JP H11205851A JP 10018045 A JP10018045 A JP 10018045A JP 1804598 A JP1804598 A JP 1804598A JP H11205851 A JPH11205851 A JP H11205851A
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JP
Japan
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emergency
signal
information
unit
radio
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JP10018045A
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Shigeru Mori
滋 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊急事態発生時に瞬時に緊急操作部の操作を
行うことができ、瞬時に緊急事態に迅速な対処を可能と
する緊急呼び出し装置付き携帯電話装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 通常の通信時には、発呼者のメッセージ
をマイク7から音声を音声信号に変換して音声部5と制
御部3を通して無線部2で変調して電波としてアンテナ
から放射する。緊急事態発生時には、キー部4に設けら
れて緊急操作部4aを操作することにより、緊急信号制
御部9にあらかじめ登録してある特定周波数の緊急情報
を読み出して、緊急無線部8に出力し、緊急無線部8で
変調後アンテナ1から電波として放射し、基地局から緊
急情報の受信に対する返信信号をアンテナ1で受信し
て、緊急無線部8で復調して、緊急信号制御部9の制御
によりスピーカ6から音声または音を出して発呼者に知
らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】この発明は、携帯電話装置に緊急
無線部と緊急信号制御部とを付加して、緊急時に緊急操
作部を容易に操作して緊急無線部と緊急信号制御部とを
動作させることにより、緊急情報を送信して、緊急時の
迅速な対処を可能とする緊急呼び出し装置付き電話装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の携帯電話装置や、携帯端末など
は、その利用者が音声およびキーインにより情報、状況
などの送受信を行っているが、この送受信を行うに際し
て、通常呼び出そうとする相手に対しては、個別の10
桁からなる電話番号をキーインするか、または短縮ダイ
アル操作により、回線を接続し、用件を相手に音声で伝
送するようにしている。
【0003】このような、携帯電話装置や、携帯端末を
用いて相手方と通信する場合に、災害の発生時や、急病
人の発生時、あるいは、事故や、事件の発生時などにお
いても、通信する必要性に遭遇する場合もある。従来、
緊急時に通報受信機能を備えるために、親機と子機と間
に制御チャネルを接続し、この制御チャネルを制御信
号、または非常通報信号の無線通話路に用いたり(特開
昭62−230233号公報)、被害者から発信された
非常信号を検出して発信位置を検出したり(特開平05
−157825号公報)、あるいは、人工衛星からの信
号により測位装置を利用して移動体端末機から発生され
た緊急通報発信者の位置を測定して正確な救助活動を行
うことがそれぞれ開示されている。また、特開平05−
80141号公報には、携行する移動型無線機より非常
信号の発生可能な電波信号の発信と受信を通じて移動体
の監視を行うことが、開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの各公報はいず
れも緊急情報を発生するための操作手段に関しての開示
がなされていない。しかし、上記の災害の発生時や、急
病人の発生時、あるいは、事故や、事件の発生時などに
携帯電話装置や、携帯端末などの操作が限られた場合
に、緊急信号の発信と受信を継続することが困難であ
る。すなわち、緊急時や、事件の発生時に10桁からな
る電話番号のキーインはもとより、言葉(音声)を発生
して用件を伝えることができない場合もある。
【0005】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたもので、緊急時に容易に緊急操作部の操作
を行うことができ、かつ緊急情報の送信を迅速に行うこ
とができる緊急呼び出し装置付き携帯電話装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の緊急呼び出し装置付き携帯電話装置は、
あらかじめ指定された指定周波数による電波の送受信を
制御部の制御のもとに行う無線部と、前記無線部で受信
された受信信号を音声に変換し、かつ送信情報を送信信
号に変換する音声部と、緊急時に操作される緊急操作部
と、緊急時に緊急情報の送信を行い、かつ緊急情報に対
する返信情報を受信する緊急無線部と、前記緊急操作部
の操作時にあらかじめ登録された緊急情報を緊急無線部
に対して送信させ、かつ前記返信情報を前記音声部に対
して音声信号に変換させる緊急信号制御部とを有するこ
とを特徴とする。
【0007】この発明によれば、通常の送受信時には、
発呼者の音声を制御部の制御のもとに音声部で電気信号
に変換するとともに、制御部により無線部を制御して、
この音声信号を変調して無線部からあらかじめ指定され
た指定周波数による電波の送信を行い、受信信号は無線
部で受信されて復調され、その復調信号を音声部で音声
に変換される。緊急時には、緊急操作部を操作すること
により、あらかじめ登録された緊急情報を緊急信号制御
部から緊急無線部に出力して電波として緊急無線部から
送信する。この緊急情報の送信に対する返信情報を緊急
無線部で受信して復調し、その復調された返信情報を緊
急信号制御部の制御により、音声部で音声に変換して発
呼者などに報知する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の緊急呼び出し装
置付き携帯電話装置の実施の形態について図面に基づき
説明する。図1はこの発明による第1実施の形態の構成
を示すブロック図である。この図1の第1実施の形態で
は、従来の携帯電話装置の機能に加えて、緊急無線部と
緊急信号制御部とを備え、緊急時に操作数の少ないキー
インなどの動作で緊急信号制御部と緊急無線部とを動作
させて、緊急である旨の緊急情報を送信するようにして
いる。
【0009】このような機能を有するこの第1実施の形
態では、電波の送受信を行うアンテナ1に無線部2が接
続されており、この無線部2は制御部3の制御により、
通常の通信によるメッセージの送受信時には、あらかじ
め指定された指定周波数の電波を送受信するもので、送
信時には音声信号を変調し、かつ受信時には、受信電波
を復調するようになっている。
【0010】キー部4は、テンキーなどを備えている他
に、緊急時に操作される緊急操作部4aが設けられてい
る。この緊急操作部4aとして、たとえば、テンキーと
は区別して、赤色などの押しボタンスイッチなどが設け
られている。また、音声部5はスピーカ6とマイクロフ
ォン7(以下、マイクと略称する)が設けられており、
スピーカ6は無線部2で受信された電波を復調した音声
信号を音声に変化するものであり、マイク7は発呼者の
音声を集音して音声信号としての電気信号に変換して無
線部2にこの電気信号を送出するようにしている。
【0011】また、アンテナ1には、緊急無線部8が接
続されている。この緊急無線部8は緊急時に特定周波数
で電波の送受信を行うものであり、緊急信号制御部9に
より制御されるようになっている。この緊急信号制御部
9には、あらかじめ、図示しないメモリなどに登録され
ている信号、音声など、または特定信号などの緊急情報
が上記緊急操作部4aが操作されると、この緊急情報が
取り出されて緊急無線部8に送出するようになってい
る。
【0012】この緊急情報が緊急無線部8に送出される
と、緊急無線部8で変調されて、アンテナ1から電波と
して送信されるようになっている。この緊急情報の送信
に対して、基地局などから返信信号が送信されると、ア
ンテナ1を通して、緊急無線部8で受信され、そこで復
調して音声信号などの返信信号を緊急信号制御部9の制
御により音声部5に出力して、音声部5のスピーカ6か
ら返信信号を音声などに変換するようにしている。かく
して、緊急呼び出し装置付き携帯電話装置Aが構成され
ている。
【0013】次に、以上のように構成されたこの第1実
施の形態の動作について説明する。まず、通常の通信モ
ード時の動作につて述べ、続いて緊急情報の送信モード
時の動作について説明する。この通常の通信モード時に
は、キー部4の操作により、送信モードにするととも
に、キー部4のテンキーの操作により、相手方の電話番
号のキーインを行うことにより、制御部3の制御によ
り、無線部2から所定周波数の電話番号の発呼情報が電
波として基地局に送信される。
【0014】次いで、基地局からリングバックトーンが
返信され、発呼者はメッセージの音声をマイク7に向け
て発生し、その音声がマイク7で電気信号に変換され
る。この電気信号は、制御部3の制御により無線部2に
送出し、無線部2はこの発呼者のメッセージを変調して
通信相手側に電波として送信する。このようにして、通
常の通信が行われるが、次に緊急情報の送信モード時の
動作について説明する。
【0015】この緊急情報送信モードに該当する例とし
て、たとえば、次に列挙するような場合が該当する。す
なわち、人命や身体に障害が及ぶような場合、火災など
の災害の発生時、交通事故や急病人の発生時、などが挙
げられる。このような緊急時の緊急情報の送信が必要で
あり、この場合、この第1実施の形態では、キー部4に
設けられている緊急操作部4aを押圧すると、図1の緊
急呼び出し装置付き携帯電話装置の制御機能が自動的に
制御部3から緊急信号制御部9に切り替わり、緊急操作
部4aが押圧されることにより、その出力信号が緊急信
号制御部9に送出される。
【0016】これにより、緊急信号制御部9は、あらか
じめ登録されている緊急情報の内容または緊急信号を読
み出して、緊急無線部8にこの緊急情報を送出する。緊
急無線部8はこの緊急情報を入力することにより、変調
してアンテナ1から電波として、基地局に送信する。基
地局では、この緊急情報を受信すると、緊急情報の受信
した旨を発呼者、すなわち、緊急呼び出し装置付き帯電
話装置A側に返信信号として発信する。
【0017】この返信信号は、緊急呼び出し装置付き携
帯電話装置A側では、アンテナ1で受信され、返信信号
は緊急無線部8で復調されて、緊急信号制御部9の制御
のもとに可聴信号を音声部5のスピーカ6に出力され
る。スピーカ6はこの可聴信号を音声あるいは、所定の
音に変換して緊急呼び出し装置付き携帯電話装置Aの使
用者、すなわち、緊急情報の発信者に緊急情報の送信に
対する返信信号が受信されたことを確認させる。
【0018】以上から明らかなように、この第1実施の
形態では、キー部4に設けた緊急操作部4aの押圧操作
を行うだけで自動的に基地局に緊急情報を送信し、基地
局からその緊急情報の受信に対する返信信号を緊急呼び
出し装置付き携帯電話装置A側で受信することができ
る。したがって、緊急事態の発生時に、その緊急事態の
内容に応じた対処を即座に実行することができる。
【0019】この第1実施の形態では、緊急呼び出し装
置付き形態電話装置Aに適用し場合を例示しているが、
この発明は適用例が緊急呼び出し装置付き携帯電話装置
Aに限定されるものではなく、第2実施の形態として、
無線機能を具備した形態端末、PHS(Personal Hand
yphone System)などにも、第1実施の形態の場合と同
様に、緊急無線部8と緊急信号制御部9とを付加するこ
とにより、第1実施の形態の場合と同様の効果が得られ
る。
【0020】次に、この発明の第3実施の形態について
説明する。この第3実施の形態の場合には、図1で示し
たような緊急呼び出し装置付き携帯電話装置などが発信
する緊急時に緊急情報の指定周波数および特定周波数の
電波を周辺基地局が順次受信し、その受信した電波の電
界強度の強弱を計測することにより、緊急情報を発信し
た緊急呼び出し装置付き携帯電話装置、無線機能を備え
た携帯端末、PHSなどの所在を特定することができる
ようにしている。このようにすることにより、緊急情報
の発信位置の確定が容易になり、たとえば、緊急情報の
内容が、交通事項、急病人の発生、強盗事件などの場合
には、緊急事態の発生位置に救助員を急行させて早急に
その対応処置が可能となり、緊急呼び出し機能を備えて
いる端末装置としての意義をより一層高めることができ
る。
【0021】次に、この発明の第4実施の形態について
説明する。この第4実施の形態では、前記図1で示した
緊急呼び出し装置付き携帯電話装置A、無線機能を具備
した携帯端末機、PHSなどの緊急無線部にそれぞれG
PS(Global Positioning System)信号受信回路を
設けて、人工衛星からの測距コード信号、位置情報、時
刻情報などをGPS信号受信回路で受信し、時刻情報は
地上の制御局で管理し、人工衛星からの時刻情報を緊急
呼び出し装置付き携帯電話装置Aが受信した時刻と緊急
呼び出し装置付き携帯電話装置Aの時計との時間差によ
り人工衛星からの緊急呼び出し装置付き携帯電話装置A
に送信される伝播時間が分かり、その結果、人工衛星と
緊急呼び出し装置付き携帯電話装置Aまでの距離が計測
できる。
【0022】したがって、緊急呼び出し装置付き携帯電
話装置Aの位置を特定することができ、このときの位置
情報を緊急呼び出し装置付き携帯電話装置Aから基地局
に送信すれば、基地局で緊急呼び出し装置付き携帯電話
装置Aの位置を特定することができる。これにともな
い、前記第3実施の形態の場合と同様に、緊急情報の発
信位置の確定が容易になり、たとえば、緊急情報の内容
が、交通事項、急病人の発生、強盗事件などの場合に
は、早急にその対応処置が可能となる。
【0023】次に、この発明の第5実施の形態について
説明する。この第5実施の形態では、前記第1ないし第
4実施の携帯における各緊急情報の送信時に緊急呼び出
し装置付き携帯電話装置Aの電池の寿命を延ばすため
に、この緊急情報の送信を間欠送信するようにしたもの
である。図2は、この第5実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。この図2の構成の説明に際して、図1と
同一部分には同一符号を付してその重複説明を避け、図
1とは異なる部分を主体に述べる。
【0024】この図2を図1と比較しても明らかなよう
に、図2では符号1ないし9で示す部分は図1と同じで
ある。すなわち、図2では、図1の構成に符号9a以降
で示す部分が新たに付加されたものであり、緊急信号制
御部9内において、その内部構成を図1に対してより詳
細に示されており、緊急信号制御部9には、メモリ9a
と、インタバル回路9bと、CPU9cが設けられてい
る。CPU9cに緊急操作部4aの信号が入力される
と、CPU9cの制御によりインタバル回路9cの駆動
制御を行うようになっている。
【0025】メモリ9aには、既に述べたように、緊急
情報が格納されており、インタバル回路9bはCPU9
cの制御により、あらかじめ決められた一定間隔ごとに
信号、すなわち、インタバル信号を発生するもので、こ
のインタバル信号はメモリ9aと、緊急無線部8に出力
するようになっている。メモリ9aにこのインタバル信
号が入力されることにより、メモリ9aから緊急情報を
一定間隔ごとに読み出されて、緊急無線部8に送出され
るようになっている。緊急無線部8はこの緊急情報を変
調してアンテナ1から基地局に向けて電波として送信す
るようにしている。
【0026】また、この緊急情報の送信時に電池の消耗
を節減するために、通常の通信時に作動する部分の電池
からの給電を停止させ、緊急情報の送信に関与する部位
のみに電源の給電を行うようにしている。このため、電
源(電池)10の出力端は切り替え手段11の可動端子
11aに接続されている。この図2では、切り替え手段
11は説明の都合上機械的スイッチを例にとって示され
ているが、実際には、電子的無接点スイッチが使用され
ている。切り替え手段11は二つの固定端子11b,1
1cを有している。固定端子11bは無線部2、制御部
3、キー部4に接続され、通常の通信時には、これらに
電源10から給電されるようになっている。固定端子1
1cは、緊急情報送信に関与する部位、すなわち、緊急
無線部8と緊急信号制御部9に接続され、緊急信号送信
時に電源10から切り替え手段11を介して給電される
ようにしている。
【0027】また、緊急操作部4aが操作されると、そ
の出力信号が緊急信号制御部9のCPU9cに出力され
るようになっており、この緊急操作部4aの出力信号が
CPU9cに出力されると、CPU9cの制御により切
り替え手段11の可動端子11aは固定端子11bから
固定端子11c側に切り替わるようになっている。これ
により、緊急情報の送信時に無線部2、制御部3、キー
部4への給電から緊急無縁部8、緊急信号制御部9への
給電に瞬時に切り替わるようになっている。
【0028】次に、この第5実施の形態の動作について
図3のフローチャートに沿って説明する。通常の通信モ
ード時には、前記第1実施の形態の動作と同じでる。た
だし、この第5実施の形態においては、電源10の供給
状態が第1実施の形態の場合とは異なり、緊急信号制御
部9のCPU9cにより切り替え手段11の可動端子1
1aが固定端子11b側に切り替えられている。このた
め、電源10はこの切り替え手段11の可動端子11a
から固定端子11bを経て、無線部2、制御部5、キー
部4に供給されているが、緊急無線部8、緊急信号制御
部9には、印加されていない。
【0029】したがって、緊急無線部8、緊急信号制御
部9は非作動状態になっている。いまは、正常通信モー
ド時の状態であり、この正常通信モード時の状態では、
図3のステップS1で第1実施の形態の場合と同様の通
信を行っており、この状態が続行しておれば、ステップ
S2からステップS1の処理ルーチンを続ける。このよ
うに、正常通信モードにおいて、ステップS2で緊急事
態が発生して、緊急操作部4aが押圧され、その出力信
号が緊急信号制御部9のCPU9cに送出されると、C
PU9cにより切り替え手段11の可動端子11aは固
定端子11bから固定端子11c側に切り替えられる。
【0030】したがって、電源10が切り替え手段11
の可動端子11aから固定端子11cを経て緊急無線部
8と緊急信号制御部9に印加され、無線部2と制御部3
とキー部4への電源の供給が断たれる。緊急無線部8と
緊急信号制御部9に電源10が供給されることにより、
これらが動作可能状態となり、ステップS4において、
CPU9cによりインタバル回路9bが制御され、イン
タバル回路9bはあらかじめ決められた一定間隔で発生
するインタバル信号をメモリ9aと緊急無線部8に出力
する。メモリ9bにインタバル信号が送出されることに
より、メモリ9bからこのインタバル信号が入力される
ごとに、緊急情報が読み出され、緊急無線部8に送出さ
れる。
【0031】緊急無線部8はインタバル信号が入力され
るごとに、メモリ9bから読み出された緊急情報を変調
してアンテナ1から電波として放射される。緊急情報の
送信後、基地局から前記第1実施の形態の場合と同様に
してステップS5で緊急情報を受信した旨の返信信号が
送信され、この返信信号をアンテナ1で受信して、緊急
無線部8に入力される。緊急無線部8では、返信信号を
復調して緊急信号制御部9に出力する。緊急信号制御部
9はこの復調された返信信号を音声部5に出力し、スピ
ーカ6を駆動して、スピーカ6から音声信号または、音
を発生し、返信信号を受信したことを発呼者側で確認す
ることができる。
【0032】このように、第5実施の形態では、緊急情
報を間欠的に送信されるので、電池である電源10の消
耗を削減することができる。なお、この緊急情報送信モ
ード時に緊急情報の間欠送信を行って電源10の節減を
行う場合には、前記第2ないし第4実施の形態にも適用
することができる。
【0033】次に、この発明の第6実施の形態について
説明する。この第6実施の形態では、一旦、緊急情報送
信を行った後、緊急呼び出し装置付き携帯電話装置A
や、無線機能を具備した携帯端末、PHSなどが電源を
オフにしても、緊急無線部8、緊急信号制御部9などの
緊急回路は動作を継続するようにしている。この場合、
たとえば、前記図2で示したような回路構成において、
一旦緊急情報送信を行った後、緊急呼び出し装置付き携
帯電話装置Aなどへの電源10の供給をオフおにして
も、緊急信号制御部9の制御により切り替え手段11の
可動端子11aを固定端子11c側に切り替えておくこ
とにより、緊急無線部8や緊急信号制御部9などによる
緊急回路には引続き電源10が供給されており、したが
って、この緊急回路が動作可能状態となる。
【0034】次に、この発明の第7実施の形態について
説明する。この第7実施の形態では、消防、病院、区、
市、町、村、などの公共機関などの指示信号により、緊
急情報の送信が解除されるようにした場合に適用するも
のである。このように、公共機関により緊急情報の送信
解除される場合の構成例として、たとえば、図4のブロ
ック図に示すように構成されている。この図4におい
て、図1と同一部分には、同一符号を付すのみにとど
め、図1とは異なる部分を主体に述べる。図4では、図
1の構成に新たに切り替え手段12と13が付加かされ
ている。
【0035】切り替え手段12は、アンテナ1と緊急無
線部2との間に接続され、切り替え手段13は緊急操作
部4aと緊急信号制御部9との間に接続されている。こ
れらの切り替え手段12と13はそれぞれ制御部3の制
御により同時に開閉制御されるもので、通常の通信モー
ド時には制御部3の制御により開放され、緊急情報送信
モード時には、閉成され、緊急情報送信中に解除の指示
信号により制御部3の制御のもとに開放されるようにな
っている。その他の構成は図1と同じである。
【0036】この第7実施の形態では、通常の通信モー
ド時および緊急情報送信モード時の動作については、図
1に示した第1実施の形態の場合と同様であり、通常の
通信モード時には、制御部3の制御により切り替え手段
12と13は開放されており、通常の通信を行い、緊急
無線部8と緊急信号制御部9は非作動状態になってい
る。また、緊急情報送信モード時には、制御部3の制御
により切り替え手段12と13は閉成され、第1実施の
形態の場合と同様にして、緊急時の特定周波数の緊急情
報が送信される。
【0037】この緊急情報送信モード時において、緊急
情報の発信の解除を行うために、公安、消防、病院、
区、市、町、村、などの公共機関などが緊急発進の解除
を行うために、指示信号を発信すると、指示信号はアン
テナ1で受信され、無線部2で復調されて、制御部3に
送出される。これにより、制御部3は切り替え手段12
と13を開放させる。切り替え手段13が開放されるこ
とにより、緊急操作部4aが操作されても、緊急信号制
御部9から緊急情報が緊急無線部8に送出されることが
ない。また、切り替え手段12が開放されることによ
り、万一、緊急情報が緊急信号制御部9から緊急無線部
8に送出されても、緊急情報はアンテナ1から送信され
ることがない。なお、この図4では、二つの切り替え手
段12と13を使用している場合を例示しているが、い
ずれか一方のみを用いれば、緊急発進の解除機能を全う
することができる。また、切り替え手段12,13は電
子的に構成され、非接触で切り替えられることはいうま
でもない。
【0038】次に、この発明の第8実施の形態について
説明する。第8実施の形態の場合は、必要に応じて、通
話、通信を行っている特定の緊急呼び出し装置付き携帯
電話装置Aなどに対して、公安などの特定の機関から交
信中の基地局を介して、緊急情報を要求するための特定
信号を送信することにより緊急無線部8および緊急信号
制御部9を動作させて、緊急信号の発信を行うことがで
きるようにしている。図5はこの第8実施の形態の構成
を示すブロック図である。この図5において、図4と同
一部分には、同一符号を付してその構成の説明を省略
し、図4とは異なる部分を主体に述べる。図5では、ア
ンテナ1と緊急無線部8との間に切り替え手段12が接
続されているとともに、制御部3と緊急信号制御部9と
の間も無接点式の電子的に構成された切り替え手段14
が接続されている。
【0039】これらの切り替え手段12,14は制御部
3の制御の元に開閉制御されるようになっている。切り
替え手段12、14はともに、通常の通信モード時に
は、制御部3の制御により、開放され、通常の通信状態
の妨げにならないようになっている。また、特定機関か
ら特定信号が送信されると制御部3の制御により、切り
替え手段12と14が同時に閉成されるよになってい
る。切り替え手段14が閉成されることにより、制御部
3の制御信号が緊急信号制御部9のCPU9cに制御信
号を送出して、CPU9cに対して緊急情報を読み出さ
せて、緊急無線部8に送出させるようになっている。そ
の他の構成は、図4と同じである。
【0040】このように、第8実施の形態を構成するこ
とにより、通常の通信モード時による通信状態において
は、制御部3の制御により切り替え手段12,14はと
もに開放されており、緊急呼び出し装置付き携帯電話装
置Aは前記各実施の携帯と同様にして、通常の通信を行
っているが、緊急無線部8と緊急信号制御部9などの緊
急回路部は非作動状態にある。このような通常の通信モ
ード時において、特定の緊急呼び出し装置付き携帯電話
装置Aに対して特定機関から現在交信中の基地局を介し
て緊急情報の発信を要求する特定信号が送信されると、
この特定信号はアンテナ1で受信され、無線部2に入力
してそこで復調され、さらに制御部3に復調信号が送出
される。
【0041】これにより、制御部3は切り替え手段12
と14を同時に閉成し、制御部3から制御信号が緊急信
号制御部9のCPU9cに送出される。CPU9cはこ
の制御信号を受けて、メモリ9aに格納されている緊急
情報を読み出して、緊急無線部8に送出する。緊急無線
部8はこの緊急情報を変調して、切り替え手段12を通
してアンテナ1から電波として放射される。
【0042】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、携帯
電話装置の所定位置に操作の容易な緊急操作部を設け、
緊急事態発生時に緊急操作部を操作するだけで、あらか
じめ入力されている緊急情報を特定周波数で送信するよ
うにしたので、災害、事故、事件、救助、急病、究明、
などのあらゆる緊急時に即座に対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による緊急呼び出し装置付き携帯電話
装置の第1実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明による緊急呼び出し装置付き携帯電話
装置の第4実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明による緊急呼び出し装置付き携帯電話
装置の第4実施の形態における緊急情報送信モード時の
動作の流れを示すフローチャートである。
【図4】この発明による緊急呼び出し装置付き携帯電話
装置の第4実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図5】この発明による緊急呼び出し装置付き携帯電話
装置の第7実施の形態の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1……アンテナ、2……無線部、3……制御部、4……
キー部、4a……緊急操作部、5……音声部、6……ス
ピーカ、7……マイク、8……緊急無線部、9……緊急
信号制御部、10……電源、11〜14……切り替え手
段。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ指定された指定周波数による
    電波の送受信を制御部の制御のもとに行う無線部と、 前記無線部で受信された受信信号を音声に変換し、かつ
    送信情報を送信信号に変換する音声部と、 緊急時に操作される緊急操作部と、 緊急時に緊急情報の送信を行い、かつ緊急情報に対する
    返信情報を受信する緊急無線部と、 前記緊急操作部の操作時にあらかじめ登録された緊急情
    報を前記緊急無線部に対して送信させ、かつ前記返信情
    報を前記音声部に対して音声信号に変換させる緊急信号
    制御部と、 を有することを特徴とする緊急呼び出し装置付き携帯電
    話装置。
  2. 【請求項2】 前記緊急操作部は、テンキーなどを具備
    するキー部に設けられた緊急用ボタンスイッチであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の緊急呼び出し装置付き携
    帯電話装置。
  3. 【請求項3】 前記返信情報は、前記緊急情報の受信に
    対する返信信号として基地局から送信されることを特徴
    とする請求項1記載の緊急呼び出し装置付き携帯電話装
    置。
  4. 【請求項4】 前記緊急無線部と前記緊急信号制御部
    は、無線機能を具備した携帯端末に装備されることを特
    徴とする請求項1記載の緊急呼び出し装置付き携帯電話
    装置。
  5. 【請求項5】 前記緊急無線部と前記緊急信号制御部
    は、PHSに装備されることを特徴とする請求項1記載
    の緊急呼び出し装置付き携帯電話装置。
  6. 【請求項6】 送信された前記緊急情報は、その指定周
    波数と特定周波数の電波が周辺基地局が順次受信して受
    信電界の強弱の計測により送信位置が特定されることを
    特徴とする請求項1記載の緊急呼び出し装置付き携帯電
    話装置。
  7. 【請求項7】 前記緊急無線部は、GPS信号受信回路
    を付加することにより現在位置を確認して現在位置の信
    号を発信することを特徴とする請求項1ないし6のいず
    れか1項記載の緊急呼び出し装置付き携帯電話装置。
  8. 【請求項8】 前記緊急情報は、間欠的に送信されるこ
    とを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載の
    緊急呼び出し装置付き携帯電話装置。
  9. 【請求項9】 前記緊急情報は、一旦緊急発信の設定を
    行うと電源をオフにしても前記緊急操作部が操作される
    と、送信可能であることを特徴とする請求項1ないし6
    のいずれか1項記載の緊急呼び出し装置付き携帯電話装
    置。
  10. 【請求項10】 前記緊急情報発信解除は、公共機関な
    どから発生される指示信号により解除されることを特徴
    とする請求項1ないし6のいずれか1項記載の緊急呼び
    出し装置付き携帯電話装置。
  11. 【請求項11】 前記緊急情報は、必要に応じて通話、
    または通信を行っている特定の携帯電話装置などに対し
    て特定の機関から交信中の基地局を介して特定信号を前
    記緊急無線部に受信させることにより発信されることを
    特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載の緊急
    呼び出し装置付き携帯電話装置。
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