JPH11205524A - ファクシミリ通信機能付きプリンタ - Google Patents

ファクシミリ通信機能付きプリンタ

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JPH11205524A
JPH11205524A JP10021476A JP2147698A JPH11205524A JP H11205524 A JPH11205524 A JP H11205524A JP 10021476 A JP10021476 A JP 10021476A JP 2147698 A JP2147698 A JP 2147698A JP H11205524 A JPH11205524 A JP H11205524A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FAX通信機能付きのプリンタにおいて強行
印刷を指令する様な状況下において、FAXデータの本
文が一部欠落するような強行印刷を防止する。 【解決手段】 プリンタ印刷モードの場合にはプリンタ
印刷用トレイ選択処理を実行する(S910,S920)。一
方、FAX印刷モードの場合には、さらに、強制印刷モ
ードが設定されているか否かにより、FAX印刷用トレ
イ選択処理1又はFAX印刷用トレイ選択処理2へ進む
(S930〜S960)。FAX印刷用トレイ選択処理1,2で
は、いずれもA4,レター,リーガルのいずれかの普通
紙がある場合だけ強行印刷を可能にする。また、FAX
印刷用トレイ選択処理2では、FAX受信データ格納領
域のメモリ不足が生じ得る場合には、OHP用紙等の普
通紙以外であってもサイズ的に満足すれば強制的に印刷
を行って受信NGの発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ通信
用のモデムを装着することによって、本来のプリンタ機
能に加えてファクシミリ通信機能が追加設定されている
ファクシミリ通信機能付きプリンタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタ本来の機能にファクシミ
リ通信機能(以下、場合によって「ファクシミリ」を
「FAX」と省略して表記する。)をも備えさせた多機
能型のプリンタが多数市販されている。こうした多機能
型のプリンタは、パーソナルコンピュータ(以下、「パ
ソコン」という。)及び公衆回線網と接続しておくこと
により、パソコンからのプリンタデータを印刷出力した
り、パソコンにインストールしたFAX通信用アプリケ
ーションを用いてFAX送信を行う装置として使用した
り、外部から公衆回線網を通じて受信したFAXデータ
を印刷出力するための装置として使用されている。
【0003】こうしたFAX通信機能付きのプリンタに
おいては、給紙トレイを1個だけしか備えていないもの
や、複数個の給紙トレイを備えているものなど、様々な
ものがある。
【0004】通常、給紙トレイを1個だけしか備えてい
ないものでは、印刷用データが入力されると、自動的に
当該1個の給紙トレイから用紙を1枚ずつ給紙して印刷
を実行する様に構成されている。
【0005】また、給紙トレイを複数個と備えるもので
は、ユーザーの選択によってトレイ切換スイッチ等を操
作して給紙トレイを切り換えて使用するものや、給紙ト
レイに収納されている用紙のサイズを識別し、印刷用デ
ータとサイズの一致する用紙を収納した給紙トレイを自
動的に選択して印刷を実行するものがある。
【0006】さらに、給紙トレイを複数個備え、印刷用
データのサイズと一致する用紙を収納した給紙トレイを
自動的に選択して給紙を行うものにおいては、適切なサ
イズの用紙を収納した給紙トレイが存在しない場合に
も、ユーザーの操作によってサイズ違いの用紙に対して
強行印刷を行える様にしたものもある。
【0007】また、給紙トレイを複数個備え、印刷用デ
ータのサイズと一致する用紙を収納した給紙トレイを自
動的に選択して給紙を行うものにおいて、適切なサイズ
の用紙を収納した給紙トレイが存在しない場合には、こ
れら複数個の給紙トレイの中から優先的に使用すべき給
紙トレイを設定しておいて、この設定に従って優先的に
使用すべき給紙トレイからサイズ違いの用紙を給紙しな
がら強行印刷を行える様にしたものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、FAX
データの場合、サイズ違いの用紙に印刷がなされてしま
うと、データ本文の一部が欠落することがあり、この様
な場合には、送信元に連絡して再度FAXデータを送信
してもらう等の措置が必要になってしまうという不都合
がある。
【0009】また、プリンタとして使用する場合に、オ
ーバーヘッドプロジェクタ(OHP)用の用紙を給紙ト
レイにセットしたり、葉書や封筒を給紙トレイにセット
して使う場合がある。プリンタとして使用する場合に
は、こうした特殊な用紙に印刷することを意図して給紙
トレイに用紙をセットするので問題がないとしても、F
AXデータの場合は、通常、いつデータを受信するかが
決まっている訳ではない。このため、給紙トレイにOH
P用紙等が収納されている状態でデータを受信すると、
これらOHP用紙等にFAXデータの印刷が行われてし
まう場合がある。この場合、たとえサイズが適切であっ
て本文の欠落が生じないとしても高価なOHP用紙等に
FAXデータを印刷したのでは、不経済であったり、F
AXデータの印刷物の保管等がやり難いといった問題も
出てくる。
【0010】そこで、本発明では、FAX通信機能付き
のプリンタにおいて、FAXデータの本文が一部欠落す
るような印刷が実行されないようにすることを第1の目
的とする。
【0011】また、FAX通信機能付きのプリンタにお
いて、OHP用紙の様な高価な用紙に対してFAXデー
タが印刷されてしまうといったことがない様にすること
を第2の目的とする。
【0012】一方、FAX受信中にFAXデータの格納
領域がメモりフルの状態になると受信NGが発生してし
まうという問題もある。そこで、この様な場合には、F
AXデータの一部欠落が生じない限りは、メモリ残量に
応じて、普通紙以外の用紙に対してもFAXデータの印
刷出力を強制的に実行できる様にすることを第3の目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる第1の目的を達成
するためになされた本発明のファクシミリ通信機能付き
プリンタは、請求項1に記載した様に、印刷用の用紙を
収納しておく給紙トレイと、印刷用データを受信したと
き、前記給紙トレイから自動的に用紙を給紙しながら印
刷を実行するオートフィード印刷手段とを備えると共
に、ファクシミリ通信用のモデムを備えることによっ
て、本来のプリンタ機能に加えてファクシミリ通信機能
が追加設定されているファクシミリ通信機能付きプリン
タであって、前記給紙トレイに収納されている用紙のサ
イズを識別する用紙サイズ識別手段と、前記印刷用デー
タが、前記追加設定されたファクシミリ通信機能に従っ
て前記モデムを介して受信したファクシミリデータであ
るときは、前記用紙サイズ識別手段の識別結果に基づ
き、前記給紙トレイに収納されている用紙が前記ファク
シミリデータの印刷に適するサイズでない場合には、前
記オートフィード印刷手段による印刷を行わせない様に
するファクシミリ受信時印刷制限手段とを備えているこ
とを特徴とする。
【0014】この請求項1のファクシミリ通信機能付き
プリンタによれば、用紙サイズ識別手段とファクシミリ
受信時印刷制限手段とを備えることにより、印刷用デー
タが、追加設定されたファクシミリ通信機能に従ってモ
デムを介して受信したファクシミリデータであるとき
は、給紙トレイに収納されている用紙がファクシミリデ
ータの印刷に適するサイズでない場合には、オートフィ
ード印刷手段による印刷を行わせない様にする。この結
果、例えば、誰かが、葉書印刷のために給紙トレイに葉
書を収納しているときにFAX受信が行われたとしても
葉書に対してFAXデータの印刷が行われるといったこ
とはなく、本文データの欠落といった問題を防止するこ
とができる。
【0015】また、第2の目的を達成するためになされ
た本発明のファクシミリ通信機能付きプリンタは、請求
項2に記載した様に、印刷用の用紙を収納しておく給紙
トレイと、印刷用データを受信したとき、前記給紙トレ
イから自動的に用紙を給紙しながら印刷を実行するオー
トフィード印刷手段とを備えると共に、ファクシミリ通
信用のモデムを備えることによって、本来のプリンタ機
能に加えてファクシミリ通信機能が追加設定されている
ファクシミリ通信機能付きプリンタであって、前記給紙
トレイに収納されている用紙が普通紙であるか否かを識
別する用紙種類識別手段と、前記印刷用データが、前記
追加設定されたファクシミリ通信機能に従って前記モデ
ムを介して受信したファクシミリデータであるときは、
前記用紙種類識別手段の識別結果に基づき、前記給紙ト
レイに収納されている用紙が普通紙でない場合には、前
記オートフィード印刷手段による印刷を行わせない様に
するファクシミリ受信時印刷制限手段とを備えているこ
とを特徴とする。
【0016】この請求項2のファクシミリ通信機能付き
プリンタによれば、用紙種類識別手段とファクシミリ受
信時印刷制限手段とを備えることにより、印刷用データ
が、追加設定されたファクシミリ通信機能に従ってモデ
ムを介して受信したファクシミリデータであるときは、
給紙トレイに収納されている用紙が普通紙でない場合に
は、オートフィード印刷手段による印刷を行わせない様
にする。この結果、例えば、給紙トレイにOHP用紙を
収納しているときにFAX受信が行われたとしても、こ
のOHP用紙に対してFAXデータの印刷が行われると
いったことはなく、高価な用紙を無駄に消費することが
ない。
【0017】また、上記第1の目的に加えて第2の目的
をも達成するためになされた本発明のファクシミリ通信
機能付きプリンタは、請求項3に記載した様に、前述の
請求項1記載のファクシミリ印刷機能付きプリンタにお
いて、さらに、前記給紙トレイに収納されている用紙が
普通紙であるか否かを識別する用紙種類識別手段をも備
え、前記ファクシミリ受信時印刷制限手段が、前記印刷
用データが、前記追加設定されたファクシミリ通信機能
に従って前記モデムを介して受信したファクシミリデー
タであるとき、前記用紙サイズ識別手段及び前記用紙種
類識別手段の識別結果に基づき、前記給紙トレイに収納
されている用紙が前記ファクシミリデータの印刷に適す
るサイズであっても普通紙でない場合には、前記オート
フィード印刷手段による印刷を行わせない様にする手段
として構成されていることを特徴とする。
【0018】この請求項3のファクシミリ印刷機能付き
プリンタによれば、用紙種類識別手段をも備えさせ、フ
ァクシミリ受信時印刷制限手段を上述の様に構成したの
で、給紙トレイの用紙サイズが適切であっても、普通紙
以外の、例えばOHP用紙、厚紙、色紙等である場合に
は、FAX受信時の印刷を行わない。これにより、高価
な用紙がその目的外に無駄に消費されてしまうといった
不具合を防止することができる。
【0019】また、同じく第1の目的に加えて第2の目
的をも達成するためになされた本発明のファクシミリ通
信機能付きプリンタは、請求項4に記載した様に、印刷
用の用紙を収納しておく給紙トレイと、該給紙トレイに
収納されている用紙のサイズを識別する用紙サイズ識別
手段と、印刷用データを受信したとき、前記用紙サイズ
識別手段によって識別されている用紙のサイズが、前記
受信した印刷用データを印刷するのに適するサイズか否
かを判断する用紙サイズ適否判断手段と、該用紙サイズ
適否判断手段の判断結果に基づき、前記給紙トレイに収
納されている用紙のサイズが前記受信した印刷用データ
の印刷に適するサイズであると判断されたとき、前記給
紙トレイから自動的に用紙を給紙しながら印刷を実行す
るオートフィード印刷手段とを備えると共に、ファクシ
ミリ通信用のモデムを備えることによって、本来のプリ
ンタ機能に加えてファクシミリ通信機能が追加設定され
ているファクシミリ通信機能付きプリンタであって、前
記給紙トレイに収納されている用紙が普通紙であるか否
かを識別する用紙種類識別手段と、前記印刷用データ
が、前記追加設定されたファクシミリ通信機能に従って
前記モデムを介して受信したファクシミリデータである
ときは、前記用紙サイズ適否判断手段によって前記給紙
トレイに収納されている用紙のサイズが前記ファクシミ
リデータの印刷に適するサイズであると判断されている
場合であっても、前記用紙種類識別手段の識別結果に基
づき、前記給紙トレイに収納されている用紙が普通紙で
はないと判断されている場合には、前記オートフィード
印刷手段による印刷を行わせない様にするファクシミリ
受信時印刷制限手段とを備えていることを特徴とする。
【0020】この請求項4のファクシミリ通信機能付き
プリンタによれば、上述の様に、用紙サイズ識別手段及
び用紙サイズ適否判断手段を備えさせることによってサ
イズ違いの用紙にFAX受信データが印刷されない様に
すると共に、さらに、用紙種類識別手段及び上述の構成
からなるファクシミリ受信時印刷制限手段を備えさせる
ことによって、サイズが一致していても普通紙でなけれ
ばFAX受信データの印刷を実行しない。これにより、
FAX受信データにおいて、本文データの一部欠落した
状態の印刷を防止すると共に、OHP用紙等の高価な用
紙の無駄な消費を防止することができる。
【0021】また、請求項1とは異なる構成によって上
記第1の目的を達成するためになされた本発明のファク
シミリ通信機能付きプリンタは、請求項5に記載した様
に、印刷用の用紙を収納しておく複数の給紙トレイと、
該複数の給紙トレイの中で印刷に使用するトレイを指定
する給紙トレイ指定手段と、印刷用データを受信したと
き、前記給紙トレイ指定手段によって指定されている給
紙トレイから自動的に用紙を給紙しながら印刷を実行す
るオートフィード印刷手段とを備えると共に、ファクシ
ミリ通信用のモデムを備えることによって、本来のプリ
ンタ機能に加えてファクシミリ通信機能が追加設定され
ているファクシミリ通信機能付きプリンタであって、前
記複数の各給紙トレイに収納されている用紙のサイズを
識別する用紙サイズ識別手段と、前記印刷用データが、
前記追加設定されたファクシミリ通信機能に従って前記
モデムを介して受信したファクシミリデータであるとき
は、前記用紙サイズ識別手段の識別結果に基づき、前記
給紙トレイ指定手段によって指定された給紙トレイに収
納されている用紙が前記ファクシミリデータの印刷に適
するサイズでない場合には、前記オートフィード印刷手
段による印刷を行わせない様にするファクシミリ受信時
印刷制限手段とを備えていることを特徴とする。
【0022】この請求項5のファクシミリ通信機能付き
プリンタによれば、給紙トレイ指定手段によって指定さ
れた給紙トレイからオートフィード機能によって印刷を
行おうとする場合に、上述の様に、用紙サイズ識別手段
とファクシミリ受信時印刷制限手段とを備えることによ
り、印刷用データが、追加設定されたファクシミリ通信
機能に従ってモデムを介して受信したファクシミリデー
タであるときは、給紙トレイ指定手段によって指定され
た給紙トレイに収納されている用紙がファクシミリデー
タの印刷に適するサイズでない場合には、オートフィー
ド印刷手段による印刷を行わせない様にする。この結
果、請求項1記載のファクシミリ通信機能付きプリンタ
と同じく、FAXデータの印刷に際して本文データの欠
落といった問題を防止することができる。
【0023】また、請求項2とは異なる構成によって上
記第2の目的を達成するためになされた本発明のファク
シミリ通信機能付きプリンタは、請求項6に記載した様
に、印刷用の用紙を収納しておく複数の給紙トレイと、
該複数の給紙トレイの中で印刷に使用するトレイを指定
する給紙トレイ指定手段と、印刷用データを受信したと
き、前記給紙トレイ指定手段によって指定されている給
紙トレイから自動的に用紙を給紙しながら印刷を実行す
るオートフィード印刷手段とを備えると共に、ファクシ
ミリ通信用のモデムを備えることによって、本来のプリ
ンタ機能に加えてファクシミリ通信機能が追加設定され
ているファクシミリ通信機能付きプリンタであって、前
記複数の各給紙トレイに収納されている用紙が普通紙で
あるか否かを識別する用紙種類識別手段と、前記印刷用
データが、前記追加設定されたファクシミリ通信機能に
従って前記モデムを介して受信したファクシミリデータ
であるときは、前記用紙種類識別手段の識別結果に基づ
き、前記給紙トレイ指定手段によって指定された給紙ト
レイに収納されている用紙が普通紙でない場合には、前
記オートフィード印刷手段による印刷を行わせない様に
するファクシミリ受信時印刷制限手段とを備えているこ
とを特徴とする。
【0024】この請求項6のファクシミリ通信機能付き
プリンタによれば、用紙種類識別手段とファクシミリ受
信時印刷制限手段とを備えることにより、印刷用データ
が、追加設定されたファクシミリ通信機能に従ってモデ
ムを介して受信したファクシミリデータであるときは、
複数の給紙トレイの中から給紙トレイ指定手段によって
指定された給紙トレイに収納されている用紙が普通紙で
ない場合には、オートフィード印刷手段による印刷を行
わせない様にする。この結果、指定された給紙トレイに
OHP用紙を収納しているときにFAX受信が行われた
としても、このOHP用紙に対してFAXデータの印刷
が行われるといったことはなく、高価な用紙を無駄に消
費することがない。
【0025】また、上記第1の目的に加えて第2の目的
をも達成するためになされた本発明のファクシミリ通信
機能付きプリンタは、請求項7に記載した様に、前述の
請求項5記載のファクシミリ通信機能付きプリンタにお
いて、さらに、前記複数の各給紙トレイに収納されてい
る用紙が普通紙であるか否かを識別する用紙種類識別手
段をも備え、前記ファクシミリ受信時印刷制限手段が、
前記印刷用データが、前記追加設定されたファクシミリ
通信機能に従って前記モデムを介して受信したファクシ
ミリデータであるときは、前記用紙サイズ識別手段及び
前記用紙種類識別手段の識別結果に基づき、前記給紙ト
レイ指定手段によって指定された給紙トレイに収納され
ている用紙が前記ファクシミリデータの印刷に適するサ
イズであっても普通紙でない場合には、前記オートフィ
ード印刷手段による印刷を行わせない様にする手段とし
て構成されていることを特徴とする。
【0026】この請求項7のファクシミリ印刷機能付き
プリンタによれば、用紙種類識別手段をも備えさせ、フ
ァクシミリ受信時印刷制限手段を上述の様に構成したの
で、給紙トレイ指定手段によって指定された給紙トレイ
の用紙サイズが適切であっても、普通紙以外の、例えば
OHP用紙、厚紙、色紙等である場合には、FAX受信
時の印刷を行わない。これにより、請求項2,請求項3
の発明と同様に、高価な用紙がその目的外に無駄に消費
されてしまうといった不具合を防止することができる。
【0027】また、さらに、上記第1,第2の目的を共
に達成するためになされた請求項8のファクシミリ通信
機能付きプリンタは、印刷用の用紙を収納しておく複数
の給紙トレイと、該複数の各給紙トレイに収納されてい
る用紙のサイズを識別する用紙サイズ識別手段と、前記
複数の給紙トレイの中で印刷に使用する給紙トレイを指
定する給紙トレイ指定手段と、印刷用データを受信した
とき、前記用紙サイズ識別手段により前記指定された給
紙トレイについて識別されている用紙のサイズが、前記
受信した印刷用データを印刷するのに適するサイズか否
かを判断する用紙サイズ適否判断手段と、該用紙サイズ
適否判断手段の判断結果に基づき、前記指定された給紙
トレイに収納されている用紙のサイズが前記受信した印
刷用データの印刷に適するサイズであると判断されたと
き、前記給紙トレイから自動的に用紙を給紙しながら印
刷を実行するオートフィード印刷手段とを備えると共
に、ファクシミリ通信用のモデムを備えることによっ
て、本来のプリンタ機能に加えてファクシミリ通信機能
が追加設定されているファクシミリ通信機能付きプリン
タであって、前記各給紙トレイに収納されている用紙が
普通紙であるか否かを識別する用紙種類識別手段と、前
記印刷用データが、前記追加設定されたファクシミリ通
信機能に従って前記モデムを介して受信したファクシミ
リデータであるときは、前記用紙サイズ適否判断手段に
よって前記指定された給紙トレイに収納されている用紙
のサイズが前記ファクシミリデータの印刷に適するサイ
ズであると判断されている場合であっても、前記用紙種
類識別手段の識別結果に基づき、前記指定されている給
紙トレイに収納されている用紙が普通紙ではないと判断
されている場合には、前記オートフィード印刷手段によ
る印刷を行わせない様にするファクシミリ受信時印刷制
限手段とを備えていることを特徴とする。
【0028】この請求項8のファクシミリ通信機能付き
プリンタによれば、まず、用紙サイズ識別手段と用紙サ
イズ適否判断手段とを備えさせたことにより、給紙トレ
イ指定手段によって指定された給紙トレイに収納されて
いる用紙のサイズが不適切な場合には印刷は行われず、
かつ、用紙種類識別手段と、上述の構成からなるファク
シミリ受信時印刷制限手段を備えさせることによって、
FAXデータの印刷に際しては、指定された給紙トレイ
の用紙サイズが適切であると判断されている場合であっ
ても、普通紙以外の用紙である場合にはオートフィード
印刷手段による印刷を行わせない。これにより、FAX
受信時の本文データの欠落した印刷を防止すると共に、
普通紙以外へのFAXデータの印刷をも防止することが
できている。
【0029】また、同じく第1,第2の目的を達成する
ためになされた請求項9のファクシミリ通信機能付きプ
リンタは、印刷用の用紙を収納しておく複数の給紙トレ
イと、該各給紙トレイに収納されている用紙のサイズを
識別する用紙サイズ識別手段と、該用紙サイズ識別手段
の識別した結果に従って、印刷用データの用紙サイズと
一致するサイズの用紙を収納した給紙トレイを選択する
給紙トレイ選択手段と、印刷用データを受信したとき、
前記給紙トレイ選択手段によって選択されている給紙ト
レイから自動的に用紙を給紙しながら印刷を実行するオ
ートフィード印刷手段とを備えると共に、ファクシミリ
通信用のモデムを備えることによって、本来のプリンタ
機能に加えてファクシミリ通信機能が追加設定されてい
るファクシミリ通信機能付きプリンタであって、前記複
数の各給紙トレイに収納されている用紙が普通紙である
か否かを識別する用紙種類識別手段と、前記印刷用デー
タが、前記追加設定されたファクシミリ通信機能に従っ
て前記モデムを介して受信したファクシミリデータであ
るときは、前記給紙トレイ選択手段によって給紙トレイ
が選択される場合であっても、前記用紙種類識別手段の
識別結果に基づき、該選択された給紙トレイに収納され
ている用紙が普通紙でない場合には、前記オートフィー
ド印刷手段による印刷を行わせない様にするファクシミ
リ受信時印刷制限手段とを備えていることを特徴とす
る。
【0030】この請求項9のファクシミリ通信機能付き
プリンタは、請求項8のファクシミリ通信機能付きプリ
ンタとほぼ同様であるが、印刷に当たって、給紙トレイ
選択手段が自動的に適切なサイズの用紙の入っている給
紙トレイを選択し得る点で異なっている。しかし、この
請求項9のファクシミリ通信機能付きプリンタにおいて
も、サイズの適切な用紙がない場合には、給紙トレイ選
択手段による給紙トレイの選択がなされず、また、サイ
ズが適切であったとしても、FAX受信時には選択され
た給紙トレイの収納している用紙が普通紙でないときに
は印刷が行われない様になっている。これにより、プリ
ンタとして機能しているときは用紙サイズさえ一致すれ
ば自動的に給紙トレイを選択して印刷を行うことができ
るものの、FAX受信時には、用紙サイズに加えて普通
紙であることの条件を満足しなければ印刷が行われな
い。よって、この請求項9のファクシミリ通信機能付き
プリンタにおいても、FAXデータについて、一部欠落
した印刷や、普通紙以外への印刷が行われるのを防止す
ることができる。
【0031】また、同じく第1の目的を達成するための
ファクシミリ通信機能付きプリンタとしては、請求項1
0に記載した様に、請求項4記載のファクシミリ通信機
能付きプリンタにおいて、用紙サイズの不一致によって
前記オートフィード印刷手段による印刷が行われない場
合であっても、前記給紙トレイに用紙が収納されている
ときはサイズ違いの用紙に対して強行印刷を指令する強
行印刷指令手段をも備えると共に、該強行印刷指令手段
による強行印刷指令がなされた場合であっても、前記印
刷用データが、前記追加設定されたファクシミリ通信機
能に従って前記モデムを介して受信したファクシミリデ
ータであるときは、該強行印刷指令手段による強行印刷
の指令を制限する強行印刷制限手段を備えていることを
特徴とするファクシミリ通信機能付きプリンタをあげる
ことができる。
【0032】この請求項10のファクシミリ通信機能付
きプリンタによれば、給紙トレイが印刷用のデータに対
してサイズの一致する用紙を収納していない場合であっ
ても、プリンタ機能下での印刷に当たっては強行印刷指
令手段による強行印刷が可能である。しかし、この印刷
用データがFAX受信データである場合には、強行印刷
制限手段により、かかる強行印刷の指令が制限される。
この結果、FAXデータの様に外部から受信したデータ
が一部欠落した様な形で印刷出力されてしまうのを防止
することができる。
【0033】また、同じく第1の目的を達成するための
ファクシミリ通信機能付きプリンタとしては、請求項1
1に記載した様に、請求項8記載のファクシミリ通信機
能付きプリンタにおいて、用紙サイズの不一致によって
前記オートフィード印刷手段による印刷が行われない場
合であっても、前記指定された給紙トレイに用紙が収納
されているときはサイズ違いの用紙に対して強行印刷を
指令する強行印刷指令手段をも備えると共に、該強行印
刷指令手段による強行印刷指令がなされた場合であって
も、前記印刷用データが、前記追加設定されたファクシ
ミリ通信機能に従って前記モデムを介して受信したファ
クシミリデータであるときは、該強行印刷指令手段によ
る強行印刷の指令を制限する強行印刷制限手段を備えて
いることを特徴とするファクシミリ通信機能付きプリン
タをあげることができる。
【0034】この請求項11のファクシミリ通信機能付
きプリンタによれば、プリンタ機能下では、複数の給紙
トレイの中から指定された給紙トレイが印刷用のデータ
に対してサイズの一致する用紙を収納していない場合で
あっても強行印刷指令手段による強行印刷が可能であ
る。しかし、この印刷用データがFAX受信データであ
る場合には、強行印刷制限手段により、かかる強行印刷
の指令が制限される。この結果、FAXデータの様に外
部から受信したデータが一部欠落した様な形で印刷出力
されてしまうのを防止することができる。
【0035】また、同じく第1の目的を達成するための
ファクシミリ通信機能付きプリンタとしては、請求項1
2に記載した様に、請求項9記載のファクシミリ通信機
能付きプリンタにおいて、用紙サイズの不一致によって
前記オートフィード印刷手段による印刷が行われない場
合であっても、前記複数個の給紙トレイのいずれかに用
紙が収納されているときは用紙が収納されているいずれ
かの給紙トレイを選択し、サイズ違いの用紙に対して強
行印刷を指令する強行印刷指令手段をも備えると共に、
該強行印刷指令手段による強行印刷指令がなされた場合
であっても、前記印刷用データが、前記追加設定された
ファクシミリ通信機能に従って前記モデムを介して受信
したファクシミリデータであるときは、該強行印刷指令
手段による強行印刷の指令を制限する強行印刷制限手段
を備えていることを特徴とするファクシミリ通信機能付
きプリンタをあげることができる。
【0036】この請求項12のファクシミリ通信機能付
きプリンタによれば、プリンタ機能下での印刷に当たっ
ては複数の給紙トレイの中から印刷用のデータに対して
サイズの一致する用紙を収納したトレイを選択できない
場合であっても強行印刷指令手段による強行印刷が可能
である。しかし、この印刷用データがFAX受信データ
である場合には、強行印刷制限手段により、かかる強行
印刷の指令が制限される。この結果、FAXデータの様
に外部から受信したデータが一部欠落した様な形で印刷
出力されてしまうのを防止することができる。
【0037】ここで、請求項13に記載した様に、この
請求項12記載のファクシミリ通信機能付きプリンタに
おいて、前記強行印刷制限手段は、前記印刷用データ
が、前記本来のプリンタ機能に対応するデータなのか前
記追加設定されたファクシミリ機能に対応するデータな
のかにより、前記強行印刷指令時の給紙トレイ選択条件
を変更することによって、前記ファクシミリデータに対
する強行印刷の指令を制限する手段として構成しておく
とよい。
【0038】この請求項13のファクシミリ通信機能付
きプリンタによれば、これから印刷しようとするデータ
が、本来のプリンタ機能に対応するデータなのかFAX
受信データなのかによって強行印刷指令時の給紙トレイ
選択条件を変更することによって、上述の様な一部欠落
したFAXデータ印刷が行われない様にする。
【0039】また、請求項14に記載した様に、これら
請求項12又は請求項13記載のファクシミリ通信機能
付きプリンタにおいて、前記強行印刷制限手段は、前記
用紙サイズ識別手段及び前記用紙種類識別出手段によっ
て、いずれかの給紙トレイにファクシミリデータを強行
印刷した際にデータ本文が欠落することのないサイズの
普通紙が収納されていると識別された場合に限って前記
強行印刷を可能にし、それ以外の場合には前記強行印刷
を禁止する手段として構成しておくとよい。
【0040】この請求項14記載のファクシミリ通信機
能付きプリンタによれば、強行印刷が指令された場合に
例えサイズ的に問題のない用紙であってもOHP用紙
や、厚紙、色紙などには強行印刷を行わず、FAXデー
タを強行印刷した際にデータ本文が欠落することのない
サイズの普通紙に対してのみ強行印刷を実行する。これ
により、第1の目的を達成しつつ、高価なOHP用紙等
を無駄に消費しないという第2の目的をも達成すること
ができる。
【0041】ここで、より具体的には、この請求項14
記載のファクシミリ通信機能付きプリンタにおいて、前
記強行印刷制限手段を、前記用紙サイズ識別手段及び前
記用紙種類識別出手段によって、いずれかの給紙トレイ
に、A4サイズ、レターサイズ及びリーガルサイズの内
のいずれかのサイズの普通紙が収納されていると識別さ
れた場合に限って前記強行印刷を可能にし、それ以外の
場合には前記強行印刷を禁止する手段として構成してお
くとよい。FAXデータは、A4サイズ固定で受信で
き、通常、その上下左右の部分は空白となっているの
で、例えば、A4サイズ用のFAXデータを受信した場
合にレターサイズの普通紙に印刷したとしても、本文は
欠落しないからである。
【0042】また、さらに、上記第3の目的をも達成す
るためになされた本発明のファクシミリ通信機能付きプ
リンタは、請求項15に記載した様に、請求項3、請求
項4、請求項7〜請求項14のいずれか記載のファクシ
ミリ通信機能付きプリンタにおいて、さらに、前記追加
設定されたファクシミリ通信機能に基づいてファクシミ
リ受信データを格納するファクシミリデータ格納領域の
メモリ残量を検出するメモリ残量検出手段と、該メモリ
残量検出手段によって、前記ファクシミリデータ格納領
域のメモリ残量に不足が生じると判断されたときは、前
記ファクシミリ受信時印刷制限手段による制限に拘わら
ず、前記用紙サイズ識別手段及び前記用紙種類識別出手
段の識別結果に基づき、普通紙以外の用紙であってもフ
ァクシミリデータを強行印刷した際にデータ本文が欠落
することのないサイズの用紙が収納されていると判断さ
れる場合は、当該用紙を収納している給紙トレイから用
紙を自動的に給紙して、ファクシミリ受信データを強制
的に印刷するメモリ残量対応強制印刷手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0043】この請求項15のファクシミリ通信機能付
きプリンタによれば、FAX受信データの格納領域にメ
モり不足が生じそうか否かをメモり残量検出手段の検出
結果によって判断し、メモリ不足が生じ得ると判断され
る場合には、メモリ残量対応強制印刷手段によって、普
通紙以外であっても本文の欠落を生じない用紙がありさ
えすれば、これに強制的にFAXデータの印刷を実行す
る。これにより、メモリフルによる受信NGの発生を防
止することができる。
【0044】なお、請求項16に記載した様に、これら
請求項1〜請求項15のいずれか記載のファクシミリ通
信機能付きプリンタにおいては、前記ファクシミリ通信
用のモデムを脱着可能なインタフェースと、前記インタ
フェースに前記ファクシミリ通信用のモデムが装着され
ているときに当該プリンタにファクシミリ通信機能を追
加するためのプログラムを予め記憶してあるファクシミ
リ機能追加用プログラム記憶手段とを備えさせておくと
よい。
【0045】この請求項16のファクシミリ機能付きプ
リンタによれば、上述のインタフェースに対して、例え
ばFAXモデムカード等を装着することによって、ファ
クシミリ機能追加用プログラム記憶手段に予め記憶させ
ておいたファクシミリ通信機能を追加するためのプログ
ラムを有効にし、プリンタ本来の機能に加えて、ファク
シミリ通信機能を追加設定することができる。
【0046】また、請求項17に記載した様に、上述の
請求項1〜請求項15のいずれか記載のファクシミリ通
信機能付きプリンタにおいて、前記ファクシミリ通信用
のモデムを脱着可能なインタフェースと、該インタフェ
ースに前記ファクシミリ通信用のモデムが装着されてい
るか否かを識別する識別手段と、該識別手段によって、
前記インタフェースに前記ファクシミリ通信用のモデム
が装着されていると識別されたとき、当該プリンタをそ
の本来の機能に加えてファクシミリ通信を実行可能な状
態に設定するファクシミリ通信可能状態設定手段とを備
えさせておくとよい。
【0047】この請求項17のプリンタによれば、イン
タフェースにFAXモデムカード等を装着し、識別手段
によってこのことを識別させてやれば、ファクシミリ通
信可能状態設定手段が動作し、この画像処理装置をその
本来の機能に加えてファクシミリ通信を実行可能な状態
に設定する。
【0048】これら請求項16又は請求項17のプリン
タによれば、当該プリンタ自体はFAXモデムを元々は
備える必要がないので、プリンタを製造する場合に、国
毎の通信規格に合わせたFAXモデムを組み付けるとい
ったことをしなくてよい。一方、各国において当該国の
通信規格を満足するFAXモデムカード等を入手するこ
とは容易であるから、ユーザーは、自国で販売されてい
るFAXモデムカード等を購入して所定のインタフェー
スに装着するという簡単な作業で各国毎の通信規格を満
足し、上述の様なFAX受信データの印刷出力に当たっ
て種々の作用効果を発揮し得るFAX通信機能付きプリ
ンタを簡単に入手することができる。
【0049】また、請求項16又は請求項17のプリン
タによれば、オフィスにおける勤務時間中はパソコンに
FAXモデムを装着しておいて昼間はプリンタとして使
用し、帰宅時にパソコンからFAXモデムを取り外して
プリンタ側にFAXモデムを装着することによって、夜
間に送られてきたFAXデータを、翌朝出勤したら紙出
力として直ちに入手するといった使い方も可能である。
この様な用い方をすれば、勤務時間中は特に手元に紙で
残しておく必要のないFAXデータはパソコンの画面に
表示するだけでよいというメリットを活かしつつ、夜間
に多数送られてきたFAXデータがいずれも紙出力の必
要なものである場合に、一々プリントアウトを指定する
手間をなくすことができる。
【0050】なお、これらの発明において、用紙サイズ
識別手段としては、用紙サイズ検出用のセンサを設置し
てもよいし、プリンタ本体に備えられているパネル操作
等によってどの給紙トレイにどのサイズの用紙が入って
いるかを設定し、この設定に従って識別する手段として
もよい。同様に、用紙種類識別手段についても、光反射
型あるいは光透過型等の用紙の種類を検出するためのセ
ンサを備えさせておいてもよいし、パネル操作等によっ
てどの給紙トレイにどの種類の用紙が張っているかを設
定し、この設定に従って用紙の種類を識別する手段とし
て構成してもよい。
【0051】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態につ
いて図面に従って説明する。
【0052】まず、本実施の形態としてのローカルエリ
アネットワークシステムの概略の構成について説明す
る。
【0053】本実施の形態のシステムでは、図1に示す
様に、ローカルエリアネットワーク(LAN)1に対し
て、複数のパーソナルコンピュータ(以下、「パソコ
ン」という。)11〜13と、サーバー20と、カラー
レーザプリンタ30とが接続されている。また、カラー
レーザプリンタ30には、LAN1を介さずにパソコン
14とイメージスキャナ17とが直接接続されてもい
る。さらに、このカラーレーザプリンタ30は、FAX
モデムカード3を装着することによって公衆回線網5を
介して外部との通信が可能な状態となっている。加え
て、この公衆回線網5には、ファクシミリ装置19及び
パソコン15が、それぞれの内蔵モデムを介して接続さ
れている。また、LAN1に接続されているパソコン1
1〜13の内の少なくとも1台にはイメージスキャナ1
8が接続されている。
【0054】カラーレーザプリンタ30は、カラー印刷
を行うために、その内部に、イエローのトナーを収納し
たYステーション31、マゼンタのトナーを収納したM
ステーション32、シアンのトナーを収納したCステー
ション33及びブラックのトナーを収納したKステーシ
ョン34を備えると共に、これら各ステーション31〜
34のトナーを転写ドラム35に受け渡すための中間転
写ベルト36や、定着用ローラ37、排紙切換機構38
等を備えている。
【0055】排紙切換機構38は、印刷した用紙を本体
上面の通常の排紙スタッカ39へ排出するのか、ソータ
ー部40の各排紙スタッカ41〜43へ排出するのかを
切り換えるものである。なお、このソーター部40に
は、ソート出力の際に排紙スタッカ41〜43のいずれ
かへ用紙を排出するためのスタッカ切換機構(図示略)
や、各スタッカ41〜43の出口近傍に設けられる排紙
センサ(図示略)などが備えられている。
【0056】また、このカラーレーザプリンタ30は、
給紙機構として、3つの給紙トレイ51〜53に加え
て、本体正面に手差しトレイ54を備えている。ここ
で、3つの給紙トレイ51〜53は、上からNo.1ト
レイ51、No.2トレイ52、No.3トレイ53と
呼ぶこととする。そして、通常の状態としては、No.
1トレイ51にはA4サイズの普通紙を収納し、No.
2トレイ52にはオーバーヘッドプロジェクタ(OH
P)用の原稿を印刷するためのOHP用紙を収納し、N
o.3トレイ53にはA3サイズの普通紙を収納して使
用されるものとする。
【0057】さらに、本体の中央部には、このカラーレ
ーザプリンタ30を駆動制御するための制御部60が備
えられている。また、本体背面には、前述のFAXモデ
ムカード3等を装着するためのインタフェース部70が
備えられている。
【0058】図2は、このカラーレーザプリンタ30を
ブロック図に表したものである。図示の様に、このカラ
ーレーザプリンタ30は、大きく分けて、制御部60
と、インタフェース部70と、機構部80とから構成さ
れている。
【0059】制御部60には、CPU61、ROM6
2、RAM63、増設RAM64、NVRAM65、フ
ラッシュROM66、ASIC67及びタイマ68が備
えられている。
【0060】CPU61は、このプリンタ30における
各種機能を実現するための演算処理を実行し、制御部6
0の中枢となるものである。ROM62は、CPU61
が実行する各種プログラムや、フォント等のデータを予
め記憶している。RAM63及び増設RAM64は、C
PU61が各種演算処理を実行する際のワークメモリや
データ格納領域等に利用されるものである。NVRAM
65は、不揮発性RAMであって、ユーザーによる独自
の各種設定を記憶しておくために設けられている。ま
た、フラッシュROM66にも、各種プログラム、フォ
ントやフォーム等のデータ等を記憶させておくことがで
きる。例えば、バージョンアップ等によって追加される
プログラム等は、このフラッシュROM66に対して、
これを本体に装着した状態で書き込まれ、本体電源オフ
後も保持される。ASIC67は、アプリケーションス
ペシファイドICであり、ハードウェアロジックによっ
て実行するのに適する処理を、CPU61を介すること
なく実行するために設けられている。タイマ68は、後
述する各種演算処理の割込タイミング等を決定するため
に用いられる。
【0061】ここで、ROM62あるいはフラッシュR
OM66に格納されている各種プログラムには受信した
プリントデータを処理するプリンタ機能としてのプログ
ラムと、受信したFAXデータを処理するFAX機能と
してのプログラムが格納されている。また、このFAX
機能としてのプログラムは、このフラッシュROM66
に後からバージョンアップすることで追加してもよい
し、片方のPCMCIAのスロットにROMカードとし
て提供してもよい。
【0062】また、インタフェース部70には、パソコ
ンと接続するためのRS−232Cインタフェース71
及び双方向セントロニクスインタフェース72、LAN
1と接続するためのネットワークインタフェース73、
イメージスキャナを接続するためのSCSIインタフェ
ース74、FAXモデムカード3やROMカード、ハー
ドディスクカード、RAMカードといったメモリカード
等を装着するためのオプションインタフェースとしての
PCMCIA規格(Personal Compute
r Memory Card Internation
al Association)に対応したPCMCI
Aスロット75,76が備えられている。
【0063】また、機構部80としては、印刷エンジン
部81、用紙給排紙部82、操作部83、表示部84及
び検出部85が備えられている。
【0064】印刷エンジン部81は、Y,M,C,Kの
各トナーステーション31〜34、転写ドラム35、中
間ベルト36やこれらを駆動するためのモータ等によっ
て構成され、記録紙への印刷を実行する部分である。用
紙給排紙部82は、排紙切換機構38、排紙トレイ3
9,41〜43、ソーター部40、給紙トレイ51〜5
3等によって構成される。操作部83は、各種設定入力
用のスイッチや電源スイッチ等によって構成される。表
示部84は、LCDやLED等によって構成され、プリ
ンタの作動状態等を表示するために設けられている。検
出部85は、用紙サイズ検出センサ、用紙種類検出セン
サ、排紙センサ等によって構成されており、各給紙トレ
イ51〜53に収納されている用紙のサイズ等を検出し
たり、紙詰まりの発生を検出したりする。
【0065】本実施の形態において採用されたカラーレ
ーザプリンタ30は、前述の様にPCMCIAスロット
75,76を備え、ここにFAXモデムカード3を装着
することで、単なるプリンタとしてだけでなく、ファク
シミリ通信用の機器として使用できるのが一つの大きな
特徴である。
【0066】まず最初に、PCMCIAスロット75,
76に対してFAXモデムカード3を装着することによ
って本プリンタ30がファクシミリ通信用機器としても
機能し得る様にするためのオプション検出処理について
説明する。この処理は、プリンタ30の電源ON時又は
電源ON中に定期的に実行する様に処理の開始条件が設
定されている。
【0067】本処理においては、図3に示す様に、まず
最初に、PCMCIAスロット75,76に対して何ら
かのカードが挿入されているか否かをカード挿入信号の
有無によって判断する(S10)。いずれのスロット7
5,76についてもカード挿入信号がなければ、そのま
ま本処理を抜ける。
【0068】カードが挿入されている場合は(S10:
YES)、カードリセット信号(図示しない)によりカ
ードをリセットした後(S20)、挿入されているカー
ドに記録されているカード情報を読み込む(S30)。
こうして新たに読み込んだカード情報に基づいて、PC
MCIAスロット75又は76に現在挿入されているカ
ードが、FAXモデムカード3であるか否かを判断する
(S40)。
【0069】FAXモデムカード3でないと判断された
場合は(S40:NO)、他のカードチェックルーチン
へと移行する。PCMCIAスロット75又は76に挿
入され得る他のカードとしては、例えば、増設メモリカ
ードや、フォント用カードや、LANカード等が考えら
れる。
【0070】FAXモデムカード3であると判断された
場合は(S40:YES)、FAX用の設定が既に行わ
れているか否かを判断し(S45)、設定されている場
合は(S45:YES)、リターンする。設定されてい
ない場合は(S45:NO)、当該FAXモデムカード
3に対して、FAXモデムカード用の初期化設定を行う
(S50)。続いて、プリンタ30本体のRAM63及
び増設RAM64中に、FAX用ワークエリアを確保す
る(S60)。ここで、S45の処理は、2つあるPC
MCIAスロット75,76のいずれかにだけFAXモ
デムカード3を装着可能とし、複数のFAXモデムカー
ドを装着した場合、発生するであろうFAX受信の競合
等の問題の発生を避けるためである。
【0071】次に、NVRAM65にFAX用の設定が
あるか否かを判断する(S70)。本プリンタ30にお
いては、FAX用の各種条件設定に関して、デフォルト
値とは異なる条件設定を行った場合に、その設定条件を
NVRAM65に記憶しておき、電源ONの度に条件設
定の変更操作を行わなくてもよい様に構成されているの
である。
【0072】NVRAM65に対してFAX用の設定が
なされている場合には(S70:YES)、そのNVR
AM65に記憶されている設定値に従ってFAX用の条
件設定を行う(S80)。一方、NVRAM65にはF
AX用の設定がなされていないという場合は(S70:
NO)、プリンタ30本体のROM62に予めデフォル
ト値として書き込まれているFAX用設定値に従ってF
AX用の条件設定を行う(S90)。
【0073】ここでは、「データエリアのRAMサイ
ズ」、「RING DELAY」、「RECEIV
E ON/OFF」、「FAX優先 ON/OF
F」、「縮小記録」、「LOG記録間隔」といった
FAX用の条件設定を行う。
【0074】「データエリアのRAMサイズ」とは、
RAM63,64の内の何MB分あるいは何パーセント
分をFAXイメージの格納エリアとするかを定めるもの
である。
【0075】「RING DELAY」とは、FAX
着信時に何回コールされてから着信応答処理を行うかを
定めるものである。
【0076】「RECEIVE ON/OFF」と
は、プリンタ30をFAX送信専用機として機能させる
かFAX受信も可能な装置として機能させるかを定める
ものである。プリンタ30は、RECEIVE=ONに
設定することによりFAX受信も可能な装置として機能
し、RECEIVE=OFFに設定することによりFA
X送信専用機として機能することになる。
【0077】「FAX優先 ON/OFF」とは、こ
のプリンタ30に対してFAX印刷とプリンタ印刷とが
重複して指令された場合に、FAX印刷を優先して処理
させるのか、プリンタ印刷を優先して処理させるのかを
定めるものである。FAX優先=ONに設定した場合に
は、FAXの印刷を優先して実行し、FAX優先=OF
Fに設定した場合には、プリンタの印刷を優先して実行
することになる。
【0078】「縮小記録」とは、受信したFAXイメ
ージを縦方向に縮小記録するための設定であり、AUT
O/OFF/90%の設定が可能である。AUTOの設
定の場合は、1ページの受信が1ページの記録に収まる
ように縮小率を自動的に設定するが、50%の縮小率を
超えると2ページ以上に分割される。OFFの設定の場
合は、縦方向の縮小はなく、送信側のFAXイメージが
長い場合は2ページ以上に分割される。90%の設定の
場合は、縦方向の縮小率は90%固定で、例えば、送信
側の原稿サイズがA4サイズ(縦297mm)で受信側
の記録紙サイズがレターサイズ(縦279mm)の場合
など、受信側の用紙が少し短い場合に有効である。
【0079】「LOG記録間隔」とは、FAX通信の
LOG情報を用紙に印字記録する時間間隔を設定するも
のであり、OFF/6時間/12時間/24時間/2日
/4日/7日の設定が可能である。LOG情報には、送
受信の日時、相手の名前、通信時間、ページ数、通信結
果、送受信の区別などが含まれている。
【0080】次に、FAX優先が設定されているか否か
を判断する(S100)。FAX優先とするか否かにつ
いては、上述の様に、S80又はS90の処理によって
設定が行われている。FAX優先が設定されている場合
には(S100:YES)、メモリの管理方法として、
FAX優先用メモリ管理を設定する(S110)。この
FAX優先用メモリ管理が設定されると、FAX受信中
にはプリンタデータがパソコン11等から送られてきて
も、これを印字することなく、プリンタ用のバッファに
蓄積する処理だけをまず実行することになる。一方、F
AX優先の設定がなされていない場合は(S100:N
O)、プリンタ優先用メモリ管理を設定する(S12
0)。このプリンタ優先用メモリ管理が設定された場合
は、先程とは逆に、プリンタ用のデータを受信している
最中にFAXデータが送られてきても、FAXデータを
記録紙に印刷することは行わず、まずFAX用のバッフ
ァ領域への蓄積のみを行う。
【0081】次に、S80又はS90の処理によって設
定されているデータエリアのRAMサイズの設定に従っ
て、RAM63,64内にFAX用データエリアを確保
する(S130)。また、FAX制御用割込処理をイネ
ーブルにして、FAX制御のための各種割込処理を実施
可能な状態にする(S140)。さらに、FAX用パネ
ル表示をイネーブルとし、FAX用のRAMサイズの設
定値等の変更をパネル操作によって実行できるようにす
る(S150)。本プリンタ30においては、FAXモ
デムカード3が挿入されていない場合には、FAX機能
に関する設定を行ったり、あるいはFAX機能に関する
設定を変更する必要がないので、初期状態としては、F
AX用パネル表示を行わない構成とされているからであ
る。
【0082】次に、FAX用コマンド受信をイネーブル
にし、パソコン11等からのFAX用コマンドを受け付
けることができる状態にする(S160)。これによっ
て、パソコン11等からFAX送信を指令することがで
きるようになる。
【0083】これらの設定がなされることにより、本プ
リンタ30が、オプション検出処理によって設定された
条件の下でファクシミリ装置として機能し得る様にな
る。なお、PCMCIAスロット75,76ではなくR
S−232Cインタフェース71にFAXモデムを装着
する構成にしておく場合には、S10〜S40の処理に
代えて、RS−232C インタフェース71に対し
て、プリンタ30側からATコマンドを出力して応答の
有無を確認することにより、FAXモデムが装着されて
いるか否かを判断するという構成を採用することができ
る。
【0084】次に、FAX割込制御処理の内容について
説明する。この処理は、オプション検出処理においてF
AX制御用割込がイネーブルとされることによって実行
可能となり、所定時間毎の割込処理として実行される。
【0085】このFAX割込制御処理においては、図4
に示す様に、まず、受信モードがONに設定されている
か否かを判断する(S210)。受信モードがONに設
定されていなければ(S210:NO)、次に、送信モ
ードがONに設定されているか否かを判断する(S22
0)。この送信モードもONになっていない場合は(S
220:NO)、受信開始信号を受け付けたか否かを判
断する(S230)。この受信開始信号は、FAX送信
元からの呼出信号の有無によって判断される。
【0086】なお、この呼出信号に関しては、オプショ
ン検出処理において説明した様に、RING DELA
Yに設定された回数だけ呼出信号を受けた場合に、受信
開始信号を受け付けたものと判断することになる。
【0087】受信開始信号を受け付けたと判断した場合
は(S230:YES)、受信モードをONに設定して
から(S240)、本割込ルーチンを抜ける。一方、受
信開始信号を受けていない場合は(S230:NO)、
パソコン11等からの送信開始要求を受け付けたか否か
を判断する(S250)。送信開始要求を受け付けた場
合は(S250:YES)、送信モードをONに設定し
てから(S260)、本割込ルーチンを抜ける。また、
送信開始要求も受けていない場合は(S250:N
O)、FAX印刷を実行すべき状態となっているデータ
があるか否かを判断する(S270)。FAX印刷を実
行すべき状態のデータがある場合には(S270:YE
S)、印刷開始要求をONにしてから(S280)、本
割込ルーチンを抜ける。
【0088】こうして、FAX制御用割込処理ルーチン
を実行した結果、例えば、受信モードがONになると、
次回このルーチンが割り込み処理されるときには、S2
10が「YES」となり、受信処理が実行される(S2
90)。また、送信モードがONになっている場合には
(S220:YES)、送信処理が実行される(S30
0)。そして、これら受信モード又は送信モードのいず
れかがONとなった場合には、本割込ルーチンにおいて
は、S230以下の処理が行われることがないので、受
信モードと送信モードとが同時にONになることはな
い。ただし、印刷開始要求がONになっている場合に
は、その後受信モード又は送信モードがONになる場合
がある。
【0089】なお、オプション検出処理において、RE
CEIVE=OFFが設定されている場合は、S230
がYESとなることはなく、FAX受信モードに入るこ
とができない装置として機能することとなる。
【0090】次に、受信モードがONになっているとき
に実行される受信処理の内容について説明する。この処
理は、図5(A)に示す様なルーチンで構成されてお
り、受信終了になるまで外部からのFAXデータの受信
を実行する(S310,S320)。そして、受信が終
了すると(S310:YES)、受信モードをOFFに
して受信モードから抜ける(S330)。
【0091】次に、送信モードがONになっているとき
に実行される送信処理の内容について説明する。この処
理は、図5(B)に示す様なルーチンで構成されてお
り、送信が終了するまで相手先へのFAXデータの送信
を実行する(S340,S350)。そして、送信が終
了すると(S340:YES)、送信モードをOFFに
して送信モードから抜ける(S360)。
【0092】次に、印刷割込処理について説明する。こ
の処理は、FAX制御用割込処理よりも低いレベルの割
込処理として実行されており、その内容は、図5(C)
に示す様なルーチンで構成されている。この割込処理で
は、まず最初に、印刷開始要求がONになっているか否
かを判断する(S370)。印刷開始要求がONになっ
ていなければそのままこの割込処理を終了する。一方、
印刷開始要求がONになっている場合には(S370:
YES)、印刷を実行する(S380)。そして、印刷
したのがFAX受信データであったか否かを判断し(S
390)、FAX受信データであった場合は(S39
0:YES)、印刷済みのFAXデータを削除する(S
400)。一方、印刷したのがFAX受信データでなか
った場合には(S390:NO)、FAXデータの削除
を行うことなく本割込ルーチンを抜ける。
【0093】ここで、この印刷割込処理において、印刷
したFAXデータが外部から受信したFAXデータであ
る場合は直ちに削除するものの、印刷したFAXデータ
が外部から受信したデータではない場合、より具体的に
はパソコン11等から送信用に送られてきたFAXデー
タであった場合には、印刷終了後も当該データを直ちに
削除しないのが一つの特徴である。
【0094】これは、後で説明する様に、本実施の形態
のシステムにおいては、パソコン11等にアプリケーシ
ョンとしてインストールされているワープロソフトなど
で作成した文書を外部へFAX送信する前に、FAXデ
ータへの変換が正しく行われているか等を確認するため
に試し印刷を行う機能を有していることと対応してい
る。そして、試し印刷を行った上で、再度送信データを
プリンタ30へ出力してやらなくても、上述の様にプリ
ンタ30内には送信用データがそのまま保持されている
ので、当該データに対する操作として、送信処理を実行
すべき旨の指令を出力するだけで足りる様になってい
る。
【0095】次に、本実施の形態のプリンタ30にFA
X送信機能及びプリンタ機能を実現させる上で実行され
るメインルーチンの内容について説明する。このメイン
ルーチンは、図6に示す様な手順から構成されている。
【0096】このメインルーチンでは、まず最初に、パ
ソコン11等からFAX移行コマンドが送られてきたか
否かを判断している(S410)。FAX移行コマンド
が送られて来ない場合には(S410:NO)、プリン
タコマンドが送られてきたか否かを判断する(S42
0)。FAX移行コマンドとプリンタコマンドのいずれ
も送られてこない場合には、そのままパソコン11等か
らのコマンドを解釈するルーチン(S410,S42
0)が繰り返し実行され続ける状態となる。
【0097】ここで、プリンタコマンドが送られてきた
場合には(S420:YES)、プリンタとしての機能
が作動し、プリンタケーブルあるいはLAN1を介して
パソコン11等から送られてくる印刷用データをプリン
タバッファに蓄積し、1ページ分のデータを蓄積し終え
たらこれをプリンタ出力用のデータに変換して印刷する
プリンタ処理を実行する(S430)。
【0098】一方、パソコン11等からFAX移行コマ
ンドが送られてきた場合には(S410:YES)、続
いて送られてくるデータがFAX送信用のデータである
か否かを判断する(S440)。ここでFAX送信用デ
ータは、FAXデータからなる画像データと、この画像
データをメモリ領域に格納したときに、識別可能とする
ための識別データからなる(後述する様にファイルと読
んでいる。)。そして、FAX送信用のデータであれば
(S440:YES)、パソコン11等から送られてき
たデータをFAX用に割り当てたメモリ領域に格納する
処理を実行する(S450)。
【0099】FAX送信用のデータではないという場合
には(S440:NO)、FAX番号を指定するデータ
か否かを判断する(S460)。そして、FAX番号を
指定するデータである場合には(S460:YES)、
受け付けたデータを、RAM63,64内に割り付けた
FAX番号格納用のエリアに、送信先のFAX番号とし
て記憶する(S470)。ここで、FAX番号を指定す
るデータ、および後述する送信元情報およびデータ操作
コマンドには、それらと対応するFAX送信用データ
(ファイル)の識別データが付与されており、対応関係
がとれるようになっている。
【0100】また、送られてきたデータがFAX番号で
もない場合には(S460:NO)、送信元情報である
か否かを判断する(S470)。そして、送信元情報で
ある場合には(S480:YES)、受け付けたデータ
を、RAM63,64内に割り付けた送信元情報格納用
のエリアに記憶する(S490)。この送信元情報は、
FAX送信を行う際にFAXデータに添付されたり、F
AX送信の管理レポートを出力したりする際に利用され
る。
【0101】送られてきたデータが送信元情報でもない
という場合には(S480:NO)、データ操作コマン
ドであるか否かを判断する(S500)。このデータ操
作コマンドとしては、FAXデータの印刷命令、送信命
令、削除命令が用意されている。
【0102】データ操作コマンドであった場合には(S
500:YES)、現在の状態がデータ操作終了状態に
なっているか否かを判断する(S510)。これは、送
信命令に続けて削除命令が送られてきた様な場合に、最
初に送られてきた送信命令に対応する処理を終了するま
ではFAXデータを削除しない様にするためである。
【0103】先に送られてきたデータ操作コマンドに従
ったデータ操作が終了している場合には(S510:Y
ES)、データ操作コマンドとして送られてきたのが印
刷命令であるか否かを判断する(S520)。印刷命令
である場合には(S520:YES)、FAXデータ格
納領域に格納されているデータに対して、データ操作の
種類を示すためにデータ操作命令として「印刷(P)」
を指定する(S530)。このFAXデータに「印刷
(P)」が指定されている場合に、FAX制御用割込処
理ルーチンにおいてS270の処理が「YES」の判断
になる。
【0104】一方、データ操作コマンドとして送られて
きたのが印刷命令でない場合には(S520:NO)、
次に、送信命令であるか否かを判断する(S540)。
送信命令である場合には(S540:YES)、FAX
データ格納領域に格納されているデータに対して、デー
タ操作命令として「送信(S)」を指定する(S55
0)。このFAXデータに「送信(S)」が指定される
ことにより、先に説明したFAX制御用割込処理ルーチ
ンにおいてS250の処理が「YES」の判断になっ
て、送信モードがONに設定される。
【0105】また、データ操作コマンドとして送られて
きたのが送信命令でもない場合には(S540:N
O)、次に、削除命令であるか否かを判断する(S56
0)。削除命令である場合には(S560:YES)、
FAXデータ格納領域に格納されているデータに対し
て、データ操作命令として「削除(D)」を指定する
(S570)。この「削除(D)」が指定されたFAX
データは、その後、図示しない割込処理ルーチンによっ
て、FAX格納領域から削除される。
【0106】この様に、パソコン11等から入力した送
信用のFAXデータについては、印刷や送信が行われて
も直ちに削除しないでおき、削除命令によって初めてプ
リンタ30のメモリ63,64内から削除する構成を採
用したのも本実施の形態の一つの特徴である。即ち、本
実施の形態においては、パソコン11等にインストール
されているワープロソフト等で作成した文書をプリンタ
に印刷するのと同じ様な感覚でFAX送信できる様にす
ると共に、送信に先立って試し印刷をしたり、あるいは
送信した書類を紙に印刷した状態でも保存しておきたい
といった要望に応えることができる様に、削除命令によ
って初めて送信用のFAXデータを削除する構成とした
のである。
【0107】この構成を採用することにより、試し印刷
後に再び送信用のデータ本文をパソコン11等からプリ
ンタ30へ送り直す必要がなくなり、また、送信済みの
書類の内容を手元に残しておく控えとして紙に印刷する
ために再度パソコン11等からプリンタ30へとデータ
本文を送信する必要がなくなり、プリンタ機能とFAX
機能とを兼ね備えさせたことによるメリットを最大限に
活かしつつ、様々なニーズに対応する操作を簡単化する
ことができるようになっている。
【0108】以上の様に、パソコン11等からFAX移
行コマンドが入力されるとFAXデータの格納等の処理
が実行され、データ操作コマンドの指示に従って、FA
X送信や、FAX送信前の試し印刷等のFAXモード下
における各種処理が実行される。このFAXモード下に
おける各種処理は、終了コマンドが入力されるまで続行
される(S580)。従って、パソコン11等からFA
X移行コマンドを入力してFAXデータをプリンタ30
へ送信し、これをメモリ63,64に格納させた上で、
まず、試し印刷のための印刷命令を入力して試し印刷を
実行し、その後送信命令を入力して実際に相手先へとF
AX送信するといった一連のFAXモードでの動作が実
行されることになる。
【0109】なお、上述のデータ操作コマンド及び終了
コマンドについては、パソコン11等からの入力だけで
なく、プリンタ30の本体に備えられている操作部83
からのパネル操作によって入力できる様にもしておくと
よい。これは、試し印刷の結果を確認するためにプリン
タ11等の設置場所へ来たFAX送信者が、自分の席の
パソコン11等に戻らなくても、直ちに送信命令等を指
令することができ、より便利になるからである。
【0110】また、このメインルーチンに示される様
に、FAX送信用データを送る際にFAX移行コマンド
を添付することによりプリンタ30をファックス処理に
移行させる構成を採用したので、LAN1の中にFAX
サーバーを別途設けなくてもよく、LAN内に備えるべ
きサーバーとしては、FAX送信データとプリンタデー
タとで共用可能なものを備えるだけで足りる。即ち、本
実施の形態のプリンタ30においては、プリンタ機能に
加えてFAX送信機能が追加されるに伴い、このメイン
ルーチンに示すように、コマンド解釈を実行して、プリ
ンタ機能による処理とFAX送信機能による処理とを切
り換えるという構成をとっているのである。この結果、
本実施の形態においては、図1のシステム全体構成図に
示されているサーバー20は、プリンタ機能用のデータ
とFAX送信機能用のデータの両方に共用されているの
である。
【0111】次に、プリンタ30のパネル操作あるいは
パソコン11等からのコマンド指示によってプリンタ3
0がリセットされた場合のメモリクリア処理の内容につ
いて説明する。
【0112】この処理は、図7に示す様なルーチンから
構成されており、まず、パソコン11等からのデータを
受け付ける受信バッファをクリアし(S610)、続い
てプリンタ用ワークエリアをクリアし(S620)、さ
らにプリンタ用データエリアをクリアした後に(S63
0)、FAX送信用データを受信中であったか否かを判
断する(S640)。
【0113】この判断において受信中である場合には
(S640:YES)、受信中のFAX送信用データを
クリアすると共に(S650)、エラーレポートを出力
するなどしてFAX送信データが受信途中でクリアされ
てしまったことをFAX送信者宛に報知する(S66
0)。
【0114】一方、FAX送信用データの受信中でなか
った場合には(S640:NO)、FAX用メモリエリ
アのデータはそのまま保持する(S670)。
【0115】これは、プリンタとして印刷している最中
に印刷状態が異常となり、無意味な文字列が印刷される
状態になる場合があるが、かかる場合にリセット操作が
行われても、既にFAX送信データとしてFAX用メモ
リエリアに格納が完了しているデータまでリセットしな
いようにすることで、FAX送信作業の二度手間をなく
すために設けられている処理である。言い換えると、リ
セット処理に対して、プリンタ用メモリエリアとFAX
用メモリエリアとで異なる処理を行うことにより、プリ
ンタ30に対するリセット処理が行われても、正常なデ
ータとして既に格納し終わっているFAXデータをクリ
アしてしまわない様にすることで、二度手間をなくし、
操作性を向上させているのである。
【0116】なお、同様にリセット時のメモリクリア処
理をプリンタ用メモリとFAX用メモリとで別の扱いと
するに当たって、図8に示す様に構成することもでき
る。
【0117】この図8のメモリクリア処理では、まず、
FAX送信用データを受信中であったか否かを判断し
(S710)、受信中でないと判断された場合には(S
710:NO)、パソコン11等からの受信バッファの
クリア(S750)、プリンタ用ワークエリアのクリア
(S760)、プリンタ用データのクリア(S770)
を行う。
【0118】しかし、FAX送信用データを受信中であ
ると判断された場合には(S710:YES)、FAX
送信用データとしてENDデータまで受信が完了してい
るか否かを判断し(S720)、ENDデータを受信す
る前である場合には(S720:NO)、FAX送信用
データの受信を続行する(S730)。そして、END
データまで受信完了になったときに(S720:YE
S)、FAX用メモリエリアのデータは保持したまま
で、FAX送信用データの受け付けをBUSYに設定し
(S740)、この後、別のFAX送信データを受け付
けない様にする。
【0119】この様に構成することで、プリンタ30の
システムエラーに伴うリセット処理が行われても、その
時点で既に受信し始めていたFAX送信用データの受信
についてはこれを続行し、FAX送信者宛にエラーを報
知するための煩雑な処理をなくすことができる。そし
て、一つのFAX送信用データを受信し終わったら、以
後はFAX送信用のデータの受け付けをBUSYに設定
することで、リセット処理中のプリンタ30に対して新
たなFAX移行コマンドの入力がなされても、これに対
応しないようにする。これによって、FAX送信データ
を保持しつつ、リセット処理を速やかに完了させること
ができる。
【0120】次に、FAX通信中に誤って電源を切られ
たりすることがないように、注意を促すために実行され
るパネル表示処理について、図9のフローチャートに従
って説明する。なお、本ルーチンは1秒毎に割り込み実
行される設定となっている。
【0121】この処理では、まず最初にパネル操作中で
あるか否かを判断する(S810)。パネル操作中でな
い場合は(S810:NO)、FAX通信中か否かを判
断する(S820)。そして、FAX通信中である場合
には(S820:YES)、TIMERに1を加算し
(S830)、TIMERの値が2以上になったか否か
を判断する(S840)。そして、TAIMER≧2と
なった場合は(S840:YES)、表示部84として
備えられているLCD等の表示パネルにFAX通信中で
ある旨を表示する(S850)。例えば、FAX送信中
であれば、「FAX SENDING」といった文字列
を、FAX受信中であれば「FAX RECEIVIN
G」といった文字列を表示する。
【0122】次に、TIMERの値が4以上になったか
否かを判断する(S860)。TIMER≧4となった
場合は(S860:YES)、TIMERを0にリセッ
トする(S870)。
【0123】また、パネル操作中の場合(S810:Y
ES)、FAX通信中でない場合(S820:NO)、
及びTIMER<2の場合(S840:NO)には、プ
リンタ用のパネル表示を行う(S880)。
【0124】この結果、FAX通信中であってパネル操
作が行われていないという場合には、FAXの通信状態
とプリンタの状態の表示が2秒毎に交互に切り換えられ
ながらパネル表示が実行される。例えば、「READ
Y」あるいは「PAPER JAM」等というプリンタ
状態の内容を示す表示と、「FAX RECEIVIN
G」あるいは「FAX SENDING」等というFA
X通信状態の内容を示す表示とが2秒ごとに交互にパネ
ルに表示された状態となる。これにより、FAX通信中
であることを外部に知らせることができ、FAX通信中
に誤って電源を落とされてしまうといったことを防止し
ている。
【0125】なお、パネル操作中にはFAX通信中であ
っても交互表示ではなくプリンタ用表示としているの
は、パネル操作を行おうとする場合にはその前にパネル
表示が交互に切り換わる状態を見ていることから、誤っ
て電源を落とさないであろうと考えられることと、パネ
ル操作をしようとするときにパネル表示が交互表示であ
ると操作がやり難くなるのでこれを防止するためであ
る。通常、パネル操作を行う場合は、パネルのON L
INEキー(図示しない)でOFF LINE(印字デ
ータ受け付け不可)状態に設定し、パネル操作終了時に
ON LINEキーの再押下でON LINE(印字デ
ータ受け付け可)状態に戻す。従って、パネル操作でプ
リンタ30がOFF LINE状態になっているか否か
でパネル操作中か否かの判断が可能である。
【0126】なお、パネルの交互表示ではなく、FAX
通信中にはLEDを明滅させるなどといった処理に変え
ても同様の目的を達成できることはもちろんである。ま
た、LEDの明滅ではなく、FAX通信中は、「SEN
DING」あるいは「RECEIVING」といったフ
ァックス通信状態の表示を消したり表示したりする処理
を繰り返し実行して注意を促す様にしてもよい。
【0127】次に、印刷トレイ選択処理について説明す
る。この印刷トレイ選択処理も所定のタイミングで割り
込み実行される様に構成されている。
【0128】この印刷トレイ選択処理では、図10に示
す様に、まず最初に、プリンタ機能下での印刷モードに
なっているか否かを判断し(S910)、プリンタ機能
下の印刷モードになっていると判断された場合には(S
910:YES)、プリンタ印刷用トレイ選択処理を実
行する(S920)。
【0129】一方、プリンタ機能下の印刷モードにない
と判断された場合には(S910:NO)、FAX機能
下での印刷モードになっているか否かを判断する(S9
30)。FAX機能下での印刷モードでもないと判断さ
れた場合は(S930:NO)、このまま処理を抜け
る。
【0130】これに対し、FAX機能下の印刷モードに
なっていると判断された場合には(S930:YE
S)、さらに、強制印刷モードが設定されているか否か
を判断する(S940)。強制印刷モードが設定されて
いない場合は(S940:NO)、後述するFAX印刷
用トレイ選択処理1へ進み(S950)、強制印刷モー
ドが設定されている場合は(S940:YES)、後述
するFAX印刷用トレイ選択処理2へ進む(S96
0)。ここでいう強制印刷モードとは、後で説明する強
行印刷とは異なるものであって、FAX受信データ格納
用メモリの空き容量を確認して、メモリ不足の生じそう
な状態のときには自動的にFAX受信データの印刷を開
始してメモリ不足の発生による受信NGの発生を防止す
るためのモードである。
【0131】プリンタ印刷用トレイ選択処理は、図1
1,図12のフローチャートに示す様な手順によって構
成されている。このフローチャートは、No.1トレイ
51とNo.2トレイ52の2個のトレイを備えている
場合に、No.1トレイ51をプリンタ印刷用として優
先する設定になっている場合のものである。なお、本実
施の形態のプリンタ30は、図1に示した様に、A3普
通紙用としてNo.3トレイ53も備えているが、簡単
のため、このNo.3トレイ53がないものとして印刷
用トレイ選択処理に関する説明を行う。
【0132】まず最初に、印刷用の給紙トレイとしてN
o.1トレイ51を指定する(S1010)。そして、
No.1トレイ51に用紙があるか否かを判断する(S
1020)。用紙がある場合には(S1020:YE
S)、さらに、No.1トレイ51の用紙が印刷に必要
な用紙とサイズが一致している否かを判断する(S10
30)。サイズが一致していれば(S1030:YE
S)、No.1トレイ51を給紙トレイに選択して印刷
が実行される(S1040)。
【0133】一方、No.1トレイ51に用紙があるも
ののサイズが一致していないという場合は(S102
0:YES、S1030:NO)、No.2トレイ52
を給紙トレイとして指定する(S1050)。そして、
No.2トレイ52に用紙があるか否かを判断し(S1
060)、用紙がある場合には(S1060:YE
S)、さらに、No.2トレイ52の用紙が印刷に必要
な用紙とサイズが一致している否かを判断する(S10
70)。サイズが一致していれば(S1070:YE
S)、S1140に進んでNo.2トレイ52を給紙ト
レイに選択して印刷が実行される。
【0134】一方、No.2トレイ52に用紙がない場
合(S1060:NO)、及びNo.2トレイ52に用
紙があってもそのサイズが一致していない場合は(S1
070:NO)、サイズエラー表示を行って用紙の入れ
替えを促す(S1080)。しかし、パネル操作等によ
ってサイズエラーのままでも印刷を強行する旨の指令が
なされた場合は(S1090:YES)、優先設定され
ているNo.1トレイ51を給紙トレイに選択し(S1
040)、サイズ違いの用紙に対して印刷を強行する。
印刷強行の指令がなされずに(S1090:NO)、用
紙の入れ替えが行われた場合は(S1100:YE
S)、S1010へ戻って本ルーチンを最初から実行し
直す。
【0135】No.1トレイ51に紙がないという場合
には(S1020:NO)、図12に示す様に、プリン
タ印刷用の給紙トレイとしてNo.2トレイ52を指定
する(S1110)。そして、No.2トレイ52に用
紙があるか否かを判断する(S1120)。用紙がある
場合には(S1120:YES)、さらに、No.2ト
レイ52の用紙が印刷に必要な用紙とサイズが一致して
いる否かを判断する(S1130)。サイズが一致して
いれば(S1130:YES)、No.2トレイ52を
給紙トレイに選択して印刷が実行される(S114
0)。
【0136】一方、No.2トレイ52に用紙があるも
のの、そのサイズが一致していないという場合は(S1
120:YES、S1130:NO)、サイズエラー表
示を行って用紙の入れ替えを促す(S1150)。この
場合も、サイズエラーのままでも印刷を強行する旨の指
令がなされた場合は(S1160:YES)、用紙の入
っているNo.2トレイ52を給紙トレイに選択し(S
1140)、サイズ違いの用紙に対して印刷を強行す
る。印刷強行の指令がなされずに(S1160:N
O)、用紙の入れ替えが行われた場合は(S1170:
YES)、S1010へ戻って本ルーチンを最初から実
行し直す。
【0137】また、No.1トレイ51に紙がなく(S
1020:NO)、No.2トレイ52にも紙がないと
いう場合には(S1120:NO)、用紙なしエラーの
表示を行い(S1180)、用紙の入れ替えを促す。そ
して、用紙が入れ替えられたら(S1190:YE
S)、S1010へ戻って本ルーチンを最初から実行し
直す。
【0138】これに対しFAX印刷用トレイ選択処理1
は、図13,図14に示す様なフローチャートの手順に
よって構成されている。このフローチャートも、No.
1トレイ51、No.2トレイ52の2個のトレイを備
えている場合に、No.1トレイ51をFAX印刷用の
給紙トレイとして優先する設定になっている場合のもの
である。
【0139】まず最初に、印刷用の給紙トレイとしてN
o.1トレイ51を指定する(S1210)。そして、
No.1トレイ51にA4、レター、リーガルのいずれ
かのサイズの普通紙が入っているか否かを判断する(S
1220)。ここでは、例えばA4サイズであっても、
普通紙ではなくOHP用紙、厚紙、色付きの紙等が入っ
ている場合には「NO」と判断される。即ち、このS1
220では用紙のサイズだけでなく、種類をも識別する
構成となっているのである。用紙のサイズ及び種類の識
別に当たっては、用紙サイズ検出用のセンサや用紙種類
検出用のセンサを備えさせる様にしてもよいし、利用者
が用紙を各トレイに入れる際に、パネル操作によって設
定した情報に基づいて判断する様にしてもよい。
【0140】No.1トレイ51にA4、レター、リー
ガルのいずれかのサイズの普通紙が入っていると判断さ
れた場合には(S1230:YES)、さらに、No.
1トレイ51の用紙がFAX印刷に必要な用紙とサイズ
が一致している否かを判断する(S1230)。サイズ
が一致していれば(S1230:YES)、No.1ト
レイ51を給紙トレイに選択してFAX印刷が実行され
る(S1240)。
【0141】一方、No.1トレイ51にA4、レタ
ー、リーガルのいずれかのサイズの用紙があるものの、
FAX受信データの印刷用紙として最適なサイズでない
という場合は(S1220:YES、S1230:N
O)、No.2トレイ52を給紙トレイとして指定する
(S1250)。そして、No.2トレイ52にA4、
レター、リーガルのいずれかのサイズの普通紙があるか
否かを判断し(S1260)、これらのサイズの普通紙
がある場合には(S1260:YES)、S1230の
判断と同様にサイズが一致している否かを判断する(S
1270)。サイズが一致していれば(S1270:Y
ES)、S1340に進んでNo.2トレイ52を給紙
トレイに選択して印刷が実行される。
【0142】一方、No.2トレイ52にA4、レタ
ー、リーガルのいずれのサイズの普通紙も入っていない
という場合(S1260:NO)、及びNo.2トレイ
52の用紙サイズが一致していないという場合は(S1
270:NO)、サイズエラー表示を行って用紙の入れ
替えを促す(S1280)。しかし、サイズエラーのま
までもパネル操作等によって印刷を強行する旨の指令が
なされた場合は(S1290:YES)、優先設定され
ているNo.1トレイ51を給紙トレイに選択し(S1
240)、サイズ違いの用紙に対して印刷を強行する。
ここで強行印刷をしても、サイズが多少違うものの、N
o.1トレイには、A4、レター、リーガルのいずれか
のサイズの普通紙が入っているのであるから、FAX受
信したデータの本文自体が欠落した印刷となることはな
い。
【0143】なお、印刷強行の指令がなされずに(S1
290:NO)、用紙の入れ替えが行われた場合は(S
1300:YES)、S1210へ戻って本ルーチンを
最初から実行し直す。
【0144】No.1トレイ51にA4、レター、リー
ガルのいずれのサイズの普通紙も入っていないという場
合には(S1220:NO)、図14に示す様に、印刷
用の給紙トレイとしてNo.2トレイ52を指定する
(S1310)。そして、No.2トレイ52にA4、
レター、リーガルのいずれかのサイズの普通紙が入って
いるか否かを判断する(S1320)。これらいずれか
のサイズの普通紙が入っていると判断された場合には
(S1320:YES)、さらに、No.2トレイ52
の用紙が、受信したFAXデータの印刷サイズとして適
切なサイズと一致している否かを判断する(S133
0)。サイズが一致していれば(S1330:YE
S)、No.2トレイ52を給紙トレイに選択して印刷
が実行される(S1340)。
【0145】一方、No.2トレイ52にA4、レタ
ー、リーガルのいずれかのサイズの普通紙があるものの
サイズが一致していないという場合は(S1320:Y
ES、S1330:NO)、サイズエラー表示を行って
用紙の入れ替えを促す(S1350)。ここで、サイズ
エラーのままでも印刷を強行する旨の指令がなされた場
合は(S1360:YES)、用紙の入っているNo.
2トレイ52を給紙トレイに選択し(S1340)、サ
イズ違いの用紙に対して印刷を強行する。この場合も、
A4、レター、リーガルのいずれかのサイズの普通紙に
対する強行印刷であるから、FAX印刷用紙としては最
適でないにしても、本文データの欠落しない状態のFA
X印刷出力を得ることができる。
【0146】これに対し、印刷強行の指令がなされずに
(S1360:NO)、用紙の入れ替えが行われた場合
は(S1370:YES)、S1210へ戻って本ルー
チンを最初から実行し直す。
【0147】また、No.1トレイ51にA4、レタ
ー、リーガルのいずれのサイズの普通紙も入っておらず
(S1220:NO)、No.2トレイ52にもA4、
レター、リーガルのいずれのサイズの普通紙も入ってい
ないという場合には(S1320:NO)、No.1ト
レイ51又はNo.2トレイ52のいずれかに他のサイ
ズの普通紙が入っているか否かを判断する(S138
0)。いずれかのトレイに他のサイズの普通紙が入って
いる場合には(S1380:YES)、サイズエラー表
示を行い(S1390)、一方、いずれのトレイにも普
通紙が入っていないという場合には(S1380:N
O)、用紙なしエラーの表示を行い(S1400)、用
紙の入れ替えを促す。そして、用紙が入れ替えられたら
(S1410:YES)、S1210へ戻って本ルーチ
ンを最初から実行し直す。
【0148】この様に、このFAX印刷用トレイ選択処
理1の場合は、A4、レター、リーガルのいずれかのサ
イズの普通紙がある場合にはパネル操作等による強行印
刷を可能にしているが、それ以外のサイズの普通紙ある
いは、A4、レター、リーガルのいずれかのサイズに該
当するものの普通紙ではない用紙(例えば、OHP用
紙、厚紙、色紙など)が単に入っているというだけでは
強行印刷を実行できない構成としている。
【0149】これは、上記のサイズの普通紙であれば、
FAX受信データの本文が欠けることなく印刷可能であ
ることから、最適なサイズでなくても強行印刷可能に
し、上記以外のサイズの普通紙に対しては強行印刷を行
わないことで、例えばB5の普通紙に印刷してしまう様
なことはなく、受信データ本文が一部欠落したFAX印
刷となることを的確に防止するためである。また、OH
P用紙の様な高価な用紙を無駄に使用しない様にもして
いるのである。
【0150】次に、FAX印刷用トレイ選択処理2につ
いて説明する。このFAX印刷用トレイ選択処理2は、
図15,図16に示す様なフローチャートの手順によっ
て構成されている。なお、図15に示したS1510〜
S1600の各処理の具体的内容は、FAX印刷用トレ
イ選択処理1について図13で説明したS1210〜S
1300の各処理と全く同じ構成となっている。また、
図16のS1610〜S1710の各処理の具体的内容
は、FAX印刷用トレイ選択処理1について図14で説
明したS1310〜S1410の各処理と同じ構成にな
っている。
【0151】FAX印刷用トレイ選択処理1と違う点と
して、No.1トレイ51又はNo.2トレイ52にA
4、レター、リーガルのサイズの普通紙ではないものの
何らかの用紙が入っているとき(S1680:YE
S)、サイズエラー表示を行うと共に(S1690)、
FAX受信領域がメモり不足になっているか否かを判断
する処理を追加している(S1720)。そして、メモ
リ不足でなければ(S1720:NO)、S1710へ
進んで用紙の入れ替えを待つが、メモリ不足であると判
断された場合は(S1720:YES)、普通紙以外の
OHP用紙、厚紙、色紙であっても、サイズ的に、FA
X受信印刷に差し支えのないものであればこれを選択し
て印刷を実行する(S1730)。
【0152】このFAX印刷用トレイ選択処理2によれ
ば、FAXデータの本文が欠けることのないサイズの普
通紙に対しては強行印刷を可能にし、B5等の小さいサ
イズの普通紙への強行印刷を禁止しているという点では
FAX印刷用トレイ選択処理1の場合と同様である。し
かし、FAX印刷用トレイ選択処理1と違う点として、
No.1トレイ51又はNo.2トレイ52に所定サイ
ズの普通紙以外の用紙が入っている場合にメモリ不足を
起こした様な場合は、普通紙でなくても、サイズさえ満
たせば、OHP用紙等へ強行印刷を実行し、メモリ不足
による受信NGの発生を防止している。
【0153】なお、本実施の形態では、No.1トレイ
51とNo.2トレイ52の他に、A3普通紙用のN
o.3トレイ53をも備えているので、メモリ不足の場
合にはNo.3トレイ53を選択して印刷を実行するよ
うにしておいてもよい。用紙が大きすぎるけれども、F
AX受信データの部分的な欠落を起こすことはないし、
OHP用紙に比べれば安価な上、ペーパーカッターなど
で所定のサイズに切り揃えてやることもできるからであ
る。
【0154】次に、FAX印刷処理について説明する。
この処理は外部からFAXを受信した場合の印刷処理を
示しており、図17(A)に示す様な手順から構成され
ている。
【0155】本実施の形態におけるFAX受信時の印刷
処理としては、まず、FAX受信が終了したか否かを判
断する(S1810)。そして、FAX受信が終了して
初めて(S1810:YES)、FAX印刷を開始する
様に構成されている(S1820)。そして、一旦、F
AX印刷を開始したら、FAXデータがなくなるまでF
AX印刷を続行し(S1830:NO,S1820)、
FAXデータがなくなった後に(S1830:YE
S)、プリンタ印刷を受け付け得る状態となる(S18
40)。
【0156】一方、FAX受信の途中においては(S1
810:NO)、プリンタ印刷の要求があれば(S18
40:YES)、プリンタ印刷を開始し(S185
0)、プリンタデータがなくなるまでプリンタ印刷モー
ドを続行する(S1860:NO,S1850)。そし
て、プリンタデータを全て印刷してから(S1860:
YES)、FAX印刷モードへ入り得る状態となる。な
お、このプリンタ印刷モードを実行している間も、FA
X受信については別ルーチンで続行される。
【0157】FAX印刷処理をこの様に構成した結果、
図17(B)に示す様に、例えば2ページのFAXデー
タを受信する様な場合に、2ページ分を受信し終わるタ
イミングになったときに初めてFAX印刷を実行する。
従って、FAX受信中はプリンタ印刷が可能であり、プ
リンタ印刷を実行できない期間は、図示の様に、FAX
印刷を実行している期間だけに限られる。また、この様
に、FAX受信を一つの通信が完了してから印刷出力す
る構成としたので、印刷エンジン部81は短期間だけの
駆動で足り、転写ドラム35等の消耗を防ぐ上で有利と
なっている。
【0158】なお、比較のため、FAX受信において1
ページ受信する毎に印刷出力する構成を採用した場合の
タイミングチャートを図17(C)に示した。図示の様
に、1ページ受信が終わる度に印刷を実行する構成にす
ると、プリンタ印刷が使用不可となる期間が長くなると
共に、印刷エンジン部81は1ページ目の印刷と2ペー
ジ目の印刷の間隔が開くため、1ページ目の印刷中に2
ページ目の給紙動作を同時に行う様な連続印刷ができ
ず、結果として用紙搬送のための駆動時間が長くなり、
転写ドラム35等の消耗が早くなる。また、FAX受信
のデータ量あるいは速度によっては、印刷の間隔が、さ
らに開く場合もあり、転写ドラム35等の動作を一時停
止した後、再度起動するといった駆動が行われるように
なり、さらに転写ドラム35等や用紙搬送機構の消耗が
早くなる。
【0159】次に、FAX印刷処理の変形例について説
明する。この処理は、図18(A)に示す様な手順から
構成されており、FAX受信中であるか否かを判断し
(S1910)、FAX受信中であれば、FAXデータ
受信用のメモリの残量を確認するなどの手法により、メ
モリフルが発生すると予想されるか否かを判断する(S
1920)。なお、このメモリフルの発生の予想の判断
は、FAX受信に先立って行っておいてもよい。メモリ
フルが発生すると予想された場合には(S1920:Y
ES)、FAX受信の途中であってもFAX印刷を開始
する(S1940)。メモリフルが予想されない場合に
は(S1920:NO)、FAX受信が終了したか否か
を判断し(S1930)、以下、図17(A)について
説明したのと同様の手順に従ってFAX印刷処理が実行
される(S1930〜S1980)。
【0160】FAX印刷処理をこの様に構成した結果、
図18(B)に示す様に、例えば2ページのFAXデー
タを受信中にメモりフルになる可能性が予測された場合
には、メモリフルになる前に1ページ目のFAX印刷が
終了する様なタイミングにおいてFAX印刷を開始し、
FAX受信用のメモリを早く空ける様にしてメモリフル
による受信NGの発生を防止している。この変形例の処
理においても、一旦、FAX印刷が開始された場合は、
FAXデータがなしになるまでFAX印刷が優先され
る。従って、途中でプリンタ印刷の指令が割り込んでき
て、出力された印刷物にFAX受信データによるものと
プリンタデータによるものとが混ざり合ってしまうとい
うことはない。
【0161】なお、上述した図17,図18のFAX印
刷処理は、オプション検出処理において、FAX優先=
OFFが設定されていることを前提にして説明してい
る。このため、上述した様に、プリンタ印刷使用不可と
なる期間を短くすることができるという効果が発揮され
ている。
【0162】もし、FAX優先=ONに設定されている
とすると、FAX受信中はプリンタ印刷の要求があって
もプリンタデータの蓄積のみが行われるだけなので、プ
リンタ印刷が使用不可となる期間の短縮という効果は発
揮されない。しかし、FAX優先=ONの場合であって
も、FAX印刷処理として、FAXデータの受信が完了
してからFAX出力を行うという構成を採用しているの
で、FAX受信に対応して印刷エンジン部81を駆動し
続ける期間は短くなるから、転写ドラム35等の消耗を
抑えるという効果は十分に発揮される。
【0163】ところで、本実施の形態においては、プリ
ンタ印刷を行うに当たって、RAM63,64のメモリ
管理に関してページプロテクトモードを設定することが
できる様に構成されている。このページプロテクトモー
ドとは、一般に知られている様に、プリンタ印刷を行う
場合に、パソコン11等から受信したプリンタ用のデー
タを1ページ分展開することのできるイメージ領域をメ
モり内のフリーエリアに確保しておくモードである。
【0164】ところが、FAX印刷の場合には、必ず左
上から順番にイメージデータが送られてくるので、ペー
ジプロテクトモードで処理を行う必要がなく、フリーエ
リア内に1ページ分のイメージ展開領域を確保する必要
はない。むしろ、数ライン分のイメージ展開用の領域を
いくつか準備しておき、この領域を繰り返し書き換える
ことによって印刷していくいわゆるバンド処理に適して
いるといえる。
【0165】そして、FAX印刷の場合にもページプロ
テクトモードを有効にすると、RAM63,64の空き
領域が制限され、FAXデータ(G3圧縮データ)を、
プリンタ出力用の中間的な圧縮データに一旦展開するた
めのメモリ領域が制約を受けたり、また、元々のFAX
用のデータエリアを小さく設定しなければならないとい
う問題がある。
【0166】そこで、本実施の形態では、プリンタ印刷
のためにページプロテクトモードが設定されている場合
のFAX印刷処理に関して、図19に示す様な処理を実
行することとしている。
【0167】この処理では、まず、図19(A)に示す
様に、ページプロテクトモードに関する設定条件を保存
してから(S2010)、ページプロテクトをOFFに
する(S2020)。この結果、例えば、図19(B)
に示す様に大きなイメージ領域がページプロテクトモー
ドONの場合に確保されていたとしても、FAX印刷時
にはページプロテクトモードをOFFにすることで、図
19(C)に示す様に、イメージ領域をバンド処理に必
要な程度に縮小することができ、FAXデータをプリン
タ出力用の圧縮データに展開処理したりするためのフリ
ーエリアが大きくなる。また、この様にフリーエリアを
大きくできるということは、最初のFAX用データエリ
アの設定枠を大きくすることができるということをも意
味する。
【0168】こうして、FAX印刷処理では、常に、ペ
ージプロテクトモードがOFFとされた上で、広いフリ
ーエリアを利用して、FAXデータ(G3圧縮データ)
をプリンタ出力用の圧縮データに変換したりするFAX
データ処理を実行し(S2030)、バンド処理を実行
することによって、ページの先頭から順次、所定ライン
分ずつのデータを実際に印刷するためのビットマップデ
ータに展開しつつFAX印刷処理を実行する(S204
0)。
【0169】そして、FAX印刷が終了したら(S20
50:YES)、S2010で保存しておいたページプ
ロテクトモードに関する設定条件を元の状態に戻して本
処理を終了する(S2060)。
【0170】また、本実施の形態においては、図19
(C)に示したフリーエリアをプリンタとFAXで共有
して用いる構成を採用していることから、このフリーエ
リアにFAXデータをプリンタ出力用のデータに展開す
るのに必要な空き容量を確保できなくなる前にFAXで
使用していないインタフェースをBUSYにする処理も
実行している。
【0171】この処理は、図20に示す様に構成されて
おり、まず、フリーエリアにFAX展開用として十分な
エリアがあるか否かを判断する(S2110)。そし
て、十分でないと判断されたときは(S2110:N
O)、まず、FAX受信中であるか否かを判断する(S
2115)。FAX受信中であると、判断された場合は
(S2115:YES)、他のインタフェースをBUS
Yにする(S2190)。FAX受信中でないと判断さ
れた場合は(S2100:NO)、次に、セントロニク
スインタフェース72がFAX送信用データを受信中か
否かを判断する(S2120)。セントロニクスインタ
フェース72がFAX送信用データを受信中でないと判
断された場合は(S2120:NO)、セントロニクス
インタフェース72をBUSYにする(S2130)。
【0172】次に、RS−232Cインタフェース71
がFAX送信用データを受信中か否かを判断する(S2
140)。RS−232Cインタフェース71がFAX
送信用データを受信中でないと判断された場合は(S2
140:NO)、RS−232Cインタフェース71を
BUSYにする(S2150)。
【0173】次に、ネットワークインタフェース73が
FAX送信用データを受信中か否かを判断する(S21
60)。ネットワークインタフェース73がFAX送信
用データを受信中でないと判断された場合は(S216
0:NO)、ネットワークインタフェース73をBUS
Yにする(S2170)。
【0174】この様にして、FAX展開用のフリーエリ
ア(共有エリア)の空き容量が不足気味となった場合に
は、FAX受信中でない場合は、現在FAX送信用デー
タを受信しているインタフェース以外を全てBUSYと
する。また、FAX受信中の場合は、他のパーソナルコ
ンピュータ等からのデータを受信するインタフェースを
全てBUSYにする。そして、フリーエリアが十分にあ
るときには(S2110:YES)、FAX展開用エリ
ア不足でBUSYにしたインタフェースのBUSY状態
を解除する(S2180)。なお、S2180では、F
AX展開用エリア不足でBUSYにした場合に限ってB
USY状態の解除を行うのであって、これ以外の理由に
よってインタフェースをBUSYとしている場合には、
各インタフェースのBUSY状態を解除することはしな
い。このBUSY状態がいかなる理由によるものである
かは、状態を示すフラグをメモリに設定することにより
可能としている。
【0175】以上の様なFAX展開用の空きエリアチェ
ック処理を実行することにより、フリーエリア内にプリ
ンタデータの展開等により、FAXデータ展開に必要な
空き容量を確保できなくなる前に、FAXで使用してい
ないインタフェースをBUSYにして空きエリア不足を
防止しているのである。
【0176】次に、本実施の形態におけるシステムを利
用して、パソコンにインストールされているワープロソ
フト等のアプリケーションを用いてFAX同報送信を実
行する場合の処理の内容を説明する。
【0177】まず、パソコン側の処理について図21,
図22に基づいて説明する。パソコン側では、インスト
ールされているワープロソフトなどのアプリケーション
を使用してFAX送信するための本文作成等のアプリケ
ーション処理を実行する(S2210)。このアプリケ
ーション処理は、印刷指令がなされるまで繰り返し実行
されることになる(S2220:NO)。
【0178】アプリケーション処理において、印刷指令
がなされると(S2220:YES)、次に、今回の印
刷指令がFAX送信用データを対象になされたものであ
るか否かを判断する(S2230)。FAX送信用デー
タでない場合は(S2230:NO)、現在使用中のア
プリケーションによる通常の印刷データ送出処理が実行
される(S2240)。
【0179】ここで、本実施の形態においては、パソコ
ン側で印刷出力用のプリンタを選択するに当たって、F
AXモデムカードが装着されたプリンタを、通常のプリ
ンタとして指定する設定と、FAX送信機として指定す
る設定とを選択できる様にしておく。即ち、1台のプリ
ンタ30を「通常のプリンタ」と「FAX送信機として
のプリンタ」の2台のプリンタに見せかける様にプリン
タドライバを2つ登録しておくのである。そして、ワー
プロソフトから印刷命令を行う際に、この「FAX送信
機としてのプリンタ」が指定された場合に、印刷指令に
よりFAX送信用データに対する処理を行うプログラム
を、このプリンタ30に対して印刷指令を実行可能な各
パソコン11〜14に予めインストールしておく。こう
して、印刷命令に対応して選択されたプリンタが「FA
X送信機としてのプリンタ」であるか否かによってS2
230におけるFAX送信用データか否かの判断がなさ
れるのである。
【0180】そして、ワープロソフトによる印刷命令時
のプリンタ指定において「FAX送信機としてのプリン
タ」が指定されるとFAX送信用データであるとの判断
がなされ(S2230:YES)、上述の様に各パソコ
ン11〜14に予めインストールしておいたプログラム
が起動され、FAX送信に当たって必要となる送信先の
入力画面や、カバーページを添付するか否かを選択する
画面等が表示され、利用者は、この画面表示に従って、
送信先の電話番号やカバーページに記載すべきメモの内
容などを入力するためのFAX送信用情報入力処理(S
2235)が実行される。そして、このFAX送信用情
報入力処理において最終的に印刷OKを指定することに
よって、以下の処理が実行されることになる。なお、こ
の送信先の入力において、複数人の宛先を入力すること
で同報送信を行うことになる。
【0181】こうして、「FAX送信機としてのプリン
タ」が印刷出力機として選択され、必要な情報が入力さ
れてOKボタンがクリックされると、まず、送出データ
数を表すカウンタnを1に設定する(S2250)。続
いて、FAX送信用データ形成処理を実行することによ
りFAX用の本文データを作成する(S2260)。具
体的には、ワープロソフトで作成した本文データをG3
圧縮形式のFAXデータに変換する処理が行われる。そ
して、このS2260で作成されたG3圧縮形式のFA
X用データに本文であることを示す属性情報を添付して
ファイルn(この場合、ファイル1になる。)と定義す
る(S2270)。続いて、このファイルnをFAX送
信用として指定したプリンタ30に対して送出すると共
に(S2280)、本文データをファイルnとしてFA
X送信用プリンタ30に送出したことを表す送出情報n
(この場合、送出情報1になる。)をパソコン内のRA
Mに記憶する(S2290)。
【0182】次に、FAX送信用のカバーページがある
か否かを判断する(S2300)。カバーページがある
場合には(S2300:YES)、送出データ数を表す
カウンタnをインクリメントし(S2310)、カバー
ページについても本文同様に、FAX送信用データ形式
(G3圧縮形式)のカバーページデータを作成する(S
2320)。続いて、このカバーページデータに対して
FAX送信用のカバーページであることを示す属性情報
を添付してファイルnと定義した後(S2330)、F
AX送信用プリンタ30に対してこのファイルnを送出
すると共に(S2340)、カバーページデータをファ
イルnとしてFAX送信用プリンタ30に送出したこと
を表す送出情報nをパソコン内のRAMに記憶する(S
2350)。
【0183】この後、次のカバーページがあるか否かを
判断する(S2360)。次のカバーページがある場合
には(S2360:YES)、S2310へ戻って再び
送出データ数カウンタnをインクリメントすると共に上
述したS2320以下の処理を繰り返す。こうして全て
のカバーページについてS2310〜S2350の処理
を終えたら(S2360:NO)、送出データ数カウン
タnの値が2以上か否かを判断する処理に移行する(S
2370)。なお、S2300の処理においてカバーペ
ージがないと判断された場合は(S2300:NO)、
S2310〜S2360の処理を行うことなく、このS
2370の処理へ移行することになる。
【0184】そして、送出データ数カウンタnの値が2
以上であると判断された場合には(S2370:YE
S)、カバーページの送出情報の開始番号を示すカウン
タmを2に設定し(S2380)、送出情報mと送出情
報1とを組み合わせ、送出情報mに対応する宛先に対し
てFAX出力を実行すべき旨の命令をFAX送信用プリ
ンタ30に対して出力する(S2390)。
【0185】こうして一つの宛先に対するFAX送信命
令を出力した後、n>mとなっているか否かを判断する
(S2400)。n>mである場合は(S2400:Y
ES)、カウンタmをインクリメントし(S241
0)、S2390の処理へ戻って二つ目の宛先に対する
カバーページと本文の組み合わせを指定してカバーペー
ジに対応する宛先に対してFAX送信すべき旨の命令を
出力する(S2390)。
【0186】以上の処理をS2400における判断が
「NO」となるまで繰り返し実行し、全ての宛先に対し
て「カバーページ+本文」の送信命令を出力し終えた
ら、RAMに記憶しておいた送出情報をクリアし(S2
430)、さらに、S2270,S2330で作成した
ファイル1〜nをクリアする命令をFAX送信用プリン
タ30に対して出力する(S2440)。
【0187】なお、カウンタnの値が2未満であるとい
うときは(S2370:NO)、今回指示されているF
AX送信命令においては一つの宛先に対してカバーペー
ジなしでFAX送信する場合であるので、送出情報1
(本文データ)を指定の宛先に対してFAX送信すべき
旨の命令をFAX送信用プリンタ30に対して出力し
(S2420)、S2430以下の処理を実行する。
【0188】次に、この同報送信処理に対応するための
プリンタ30側の処理について、図23に基づいて説明
する。
【0189】プリンタ30側では、パソコン11等から
のデータ入力があったか否かを判断し(S2510)、
データ入力があった場合には(S2510:YES)、
それが印刷データか否かを判断する(S2520)。印
刷データである場合には(S2520:YES)、通常
のプリンタとしての印刷処理を実行する(S253
0)。
【0190】一方、印刷データではないという場合には
(S2530:NO)、パソコン11等から入力された
データが属性情報を持ったファイルか否かを判断する
(S2540)。上述の様に、パソコン側では、ワープ
ロソフト等で作成したデータをFAX送信するに当たっ
て、例えばS2270,S2280として説明した様
に、まず、本文である旨の属性情報を添付した形式でフ
ァイルを出力する。また、カバーページについてもS2
330,S2340で説明した様に、カバーページとし
ての属性情報を添付されたファイルが出力される。プリ
ンタ30側では、この属性情報の有無によって、FAX
送信用データなのか送信命令又はクリア命令なのかを判
断することができるのである。
【0191】属性を持ったファイルであると判断された
場合は(S2540:YES)、FAXデータ格納用の
メモリ領域にパソコン11等から送られてきたデータを
ファイル番号と共に保存する(S2550)。上述の様
に、同報送信に当たっては、パソコン側では、本文デー
タを送出した後、各宛先毎のカバーページを必要な数だ
け送出してくるので、プリンタ30側のFAXデータ格
納用メモリ内には、ファイル1として本文データが、フ
ァイル2〜ファイルnとしてカバーページデータがそれ
ぞれ保存されることになる。
【0192】一方、パソコン11等から入力されたデー
タが属性を持ったファイルではないと判断された場合は
(S2540:NO)、次に出力命令か否かを判断する
(S2560)。上述の様に、同報送信に当たっては、
パソコン11等からはまず本文データを送出し、続いて
必要な数のカバーページを送出した後に、出力命令を送
出する様になっている。
【0193】ここで、出力命令であると判断された場合
には(S2560:YES)、この出力命令によって指
定された属性を持ったファイルの有無を判断する(S2
570)。そして、指定された属性を持ったファイルを
保存している場合には(S2570:YES)、パソコ
ン側からの出力命令の指定に従って、カバーページと本
文とを組み合わせ(S2580)、該当する宛先に対し
てFAX送信を実行する(S2590)。
【0194】なお、パソコン11等からの命令が出力命
令でないときは(2560:NO)、上述の様に、プリ
ンタ30側に保存したファイル1〜nをクリアする命令
であることから、S2550の処理によって保存したフ
ァイル1〜nをクリアする処理を実行する(S260
0)。
【0195】以上の様にして、この実施の形態における
同報送信処理においては、パソコン11等からFAX送
信用プリンタ30に対してデータを送るに当たって、本
文データを1回だけ送出し、後は必要な枚数のカバーペ
ージデータを送出するだけなので、同報送信を行う場合
のパソコン11等から送出するデータ量を少なくするこ
とができる。また、パソコン11等からプリンタ30へ
送られるデータ量が少ないことから、プリンタ30側の
メモリを圧迫することもない。そして、上述の様に、本
文データとカバーページとをそのファイル番号で区別す
ることができるので、パソコン11等からの出力命令に
従って、プリンタ30側に保存したファイル同士を組み
合わせるだけで、同一内容の本文データをそれぞれのカ
バーページと組み合わせたカバーページ付きのFAXデ
ータについて同報送信を実行することができる。
【0196】また、今回の説明ではファイルを全てプリ
ンタ30に対して送った後で出力命令(S2390)を
出すようにしているが、本文データをファイル1として
カバーページより先にプリンタ30に送出(S228
0)しているので、その後、カバーページデータをファ
イルnとしてプリンタ30に送出(S2340)した後
でただちに出力命令を出す(S2390)ことも可能で
ある。
【0197】これにより、FAX用のメモリ領域が少な
いような場合、カバーページが大量にあったり、1つの
カバーページのデータ量が大量にあったりすると、すべ
てのカバーページをメモリに入れてから本文データをメ
モリに入れようとしても入らない場合があるが、この様
な場合でも、本文データを先に送っておけば、その本文
データは、メモリ領域に保持したままにしておけるた
め、その後、順次必要なだけカバーページを送り、出力
命令を出し、その後そのカバーページのみを削除する
(S2440でそのカバーページだけをクリアする命令
を出し、S2600でメモリ領域から削除する。)とい
う手順を行うことでメモリ不足を発生させることなく、
ファイル転送の操作を必要最小限に留めるという目的を
達成することができる。
【0198】つまり、このような処理の流れを行う場合
には、本文データを先にプリンタ30に送出し、カバー
ページデータを後でプリンタ30に送出する順番にも意
味が生じる。
【0199】また、本文データとカバーページデータを
組み合わせて送信するという構成についても、予め複数
の本文データのファイルをプリンタ30側に送出してお
き、カバーページに対して複数の本文データを組み合わ
せるということも同様に行うことができる。
【0200】次に、他の実施の形態として、給紙トレイ
が1個しかない場合、及び、給紙トレイは複数あったと
しても、FAX印刷用としてはその内の1個の給紙トレ
イに固定されており、他の給紙トレイからは給紙できな
い構成のプリンタにおけるFAXデータ受信時の処理内
容について図24のフローチャートに基づいて説明す
る。
【0201】まず最初に、給紙トレイにA4、レター、
リーガルのいずれかのサイズの普通紙が入っているか否
かを判断する(S2710)。ここでも、例えばA4サ
イズであっても、普通紙ではなくOHP用紙、厚紙、色
紙等が入っている場合には「NO」と判断される。用紙
のサイズ及び種類の識別に当たっては、既に説明した様
に、用紙サイズ検出用のセンサや用紙種類検出用のセン
サを備えさせる様にしてもよいし、利用者がこの給紙ト
レイに用紙を入れる際に、パネル操作によって設定した
情報に基づいて判断する様にしてもよい。
【0202】給紙トレイにA4、レター、リーガルのい
ずれかのサイズの普通紙が入っていると判断された場合
には(S2710:YES)、さらに、この給紙トレイ
の用紙がFAX印刷に必要な用紙とサイズが一致してい
る否かを判断する(S2720)。サイズが一致してい
れば(S2720:YES)、給紙トレイに収納されて
いる用紙による印刷を許可する(S2730)。
【0203】一方、給紙トレイにA4、レター、リーガ
ルのいずれかのサイズの用紙があるものの、FAX受信
データの印刷用紙として最適なサイズでないという場合
は(S2710:YES、S2720:NO)、サイズ
エラー表示を行って(S2780)、ユーザーに用紙の
入れ替えを促す。この状態において、強行印刷を指令す
る「CONTINUE KEY」の操作が行われた場合
には(S2750:YES)、多少サイズが違うもの
の、給紙トレイに収納されている用紙(この場合、A
4、レター又はリーガルサイズの普通紙)に対する印刷
の実行が許可される(S2730)。
【0204】一方、強行印刷の指令がなされなければ
(S2750:NO)、用紙の入れ替えがあったか否か
を判断する(S2760)。そして、用紙の入れ替えが
行われた場合には(S2760:YES)、本ルーチン
を最初から実行し直す。
【0205】これに対して、給紙トレイに、A4、レタ
ー、リーガルのいずれのサイズの普通紙も入っていない
という場合には(S2710:NO)、さらに、この給
紙トレイに何らかの用紙が入っているか否かを判断する
(S2810)。そして、給紙トレイには全く用紙が入
っていないと判断された場合は(S2810:NO)、
用紙なしエラーの表示を行って(S2820)、ユーザ
ーに用紙の入れ替えを促す。
【0206】一方、給紙トレイには、A4、レター、リ
ーガルのいずれのサイズの普通紙も入っていないが、何
らかの用紙が入っているという場合には(S2710:
NO、S2810:YES)、FAX受信領域がメモり
不足になっているか否かを判断する(S2830)。そ
して、メモリ不足でなければ(S2830:NO)、用
紙エラー表示を行って(S2840)、ユーザーに用紙
の入れ替えを促す。これら、S2820,S2840の
エラー表示の後は、S2760と同じく用紙入れ替えが
行われたか否かを判断し(S2850)、用紙入れ替え
がなされたら(S2850:YES)、本ルーチンの最
初へ戻る。
【0207】しかし、メモリ不足であると判断された場
合は(S2830:YES)、給紙トレイに収納されて
いる用紙のサイズがA4、レター又はリーガルのいずれ
かであるか否かを判断する(S2860)。このS28
60の判断とS2710の判断の相違点は、S2860
では用紙の種類を識別していない点である。そして、給
紙トレイに、普通紙以外のOHP用紙、厚紙、色紙であ
っても、サイズ的にFAX受信印刷に差し支えのないも
のが収納されていることが確認できたら(S2860:
YES)、S2730へ進んで、この給紙トレイに収納
されている用紙を用いてFAXデータの印刷処理を実行
する。
【0208】この様に、この第2の実施の形態において
は、プリンタが元々1個しか給紙トレイを備えていない
という場合、及び、複数個の給紙トレイを備えているけ
れどもFAX印刷用の給紙トレイが1個に固定されてい
る様な場合に、この給紙トレイにFAX印刷に最適な普
通紙が入っていれば印刷を行うけれども、最適な用紙で
ない場合には印刷を行わないことにより、FAX受信デ
ータの本文が欠落した様な印刷出力が行われることがな
い。
【0209】また、FAX印刷用の給紙トレイに、A
4、レター、リーガルのいずれかのサイズの普通紙が入
っている場合に限って強行印刷を可能にし、B5普通紙
の様に小さなサイズの用紙が入っている場合には強行印
刷ができない様にすることで、強行印刷によって本文の
欠落した紙出力となってしまうことをなくしている。な
お、強行印刷指令に対して、上記3つのサイズのいずれ
かの普通紙には印刷を許可しているが、FAXデータ
は、A4サイズ固定で受信できるので、これらのサイズ
のいずれかであれば本文の欠落なしにFAXデータを紙
出力することができる。
【0210】さらに、給紙トレイに上記3つのいずれか
のサイズであっても、普通紙ではなく、OHP用紙や封
筒の様なものである場合には、上述の強行印刷を実行す
るステップには進むことができなくなっている。これに
より、高価なOHP用紙等を無駄に消費する問題をなく
すことができる。
【0211】また、給紙トレイに何らかの用紙が入って
いる場合であれば、メモリ不足を起こし得るか否かを判
断し、メモリ不足を起こし得ると判断された場合には、
この用紙のサイズがA4等であれば、OHP用紙であっ
たとしても印刷を許可する強制印刷モードも設定されて
いる。これにより、メモリ不足による受信NGの発生を
防止している。しかも、メモリ不足が起こり得ると判断
された場合であっても、給紙トレイに収納されている用
紙のサイズがA4等でない場合は印刷を許可しないの
で、受信データの本文欠落といった問題は的確に排除し
ている。
【0212】なお、本実施の形態においても、上記3サ
イズに限らず、上記3サイズ以上のサイズの普通紙なら
強行印刷可能に設定しておいたり、あるいは強制印刷モ
ードでの印刷を許可する様に設定しておいてもよい。サ
イズが大きい場合には、FAX受信データの部分的な欠
落を起こすことはないし、OHP用紙に比べればA3普
通紙あるいはB4普通紙は安価な上、ペーパーカッター
などで所定のサイズに切り揃えてやることもできるから
である。
【0213】以上、本発明について一実施の形態を説明
したが、本発明はこの実施の形態に限られるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲内においてさらに種々の
形態を採用することができることはもちろんである。
【0214】
【発明の効果】以上説明した様に、請求項1〜請求項1
5の各発明のファクシミリ通信機能付きプリンタによれ
ば、FAXデータの本文が一部欠落するような印刷が実
行されないようにすることができる。
【0215】特に、請求項1のファクシミリ通信機能付
きプリンタによれば、プリンタとして機能するときは直
ちにオートフィード印刷を実行し、ファクシミリ受信装
置として機能するときは、サイズの不適切な用紙へのF
AX受信データの印刷を行わせない様にすることで、プ
リンタ機能での使用態様と、FAX機能での使用態様に
それぞれ適切に合致した使い分けがなされている。
【0216】また、請求項2のファクシミリ印刷機能付
きプリンタによれば、用紙種類識別手段を備えさせるこ
とによって普通紙以外の、例えばOHP用紙、厚紙、色
紙、封筒などといったプリンタ印刷に際して使用される
特殊な用紙に対してFAXデータを印刷してしまうこと
がなく、高価な用紙を無駄に消費しないという効果や、
FAX受信データを保管する上で不都合が生じない様に
するといった効果も発揮される。
【0217】また、請求項3のファクシミリ印刷機能付
きプリンタによれば、請求項1のプリンタの構成に加え
て、さらに、用紙種類識別手段をも備えさせてファクシ
ミリ受信時の印刷制限に用紙の種類をも加味したことに
より、サイズ違いだけでなく、普通紙以外の、例えばO
HP用紙、厚紙、色紙、封筒などといったプリンタ印刷
に際して使用される特殊な用紙に対してFAXデータを
印刷してしまうことがなく、高価な用紙を無駄に消費し
ないという効果や、FAX受信データを保管する上で不
都合が生じない様にするといった効果も発揮される。
【0218】また、請求項4のファクシミリ通信機能付
きプリンタによれば、請求項3のプリンタと同様に、F
AX受信データの場合に、本文が欠落した印刷を防止す
ると共に、特殊な用紙への印刷を防止することができる
という効果を共に発揮することができる。さらに、プリ
ンタとして使用する場合にもサイズの異なる用紙に印刷
できない様にしている。
【0219】また、請求項5のファクシミリ通信機能付
きプリンタによれば、複数の給紙トレイの中から指定さ
れた給紙トレイを使用する構成をとった場合に、FAX
受信データの一部欠落を生じないという効果を発揮する
ことができる。
【0220】また、請求項6のファクシミリ通信機能付
きプリンタによれば、複数の給紙トレイの中から指定さ
れた給紙トレイを使用する構成をとった場合に、FAX
受信データを普通紙以外の用紙に印刷してしまうことが
なく、OHP用紙等の無駄な消費を防止することができ
る。
【0221】また、請求項7のファクシミリ印刷機能付
きプリンタによれば、上記請求項5の効果に加えて、複
数の給紙トレイの中からトレイを指定して印刷を行う構
成を採用した場合に、普通紙以外の用紙に印刷してしま
うことによる不経済を防止すると共に、FAX受信デー
タの保管等に不便のないようにすることができるという
効果が発揮される。
【0222】また、請求項8のファクシミリ通信機能付
きプリンタによれば、プリンタとして使用する場合にも
用紙サイズの違いに対しては印刷を不許可とし、FAX
装置として使用する場合には、用紙サイズと用紙種類の
両方の観点から指定された給紙トレイの使用を許可する
か否かを判断して上述の各効果を発揮している。
【0223】また、請求項9のファクシミリ通信機能付
きプリンタによれば、プリンタ機能下で印刷を実行する
に当たっては、自動的に、最適なサイズの用紙の入って
いる給紙トレイを選択することができ、最適なサイズの
用紙がない場合にはプリンタ機能下でも印刷を実行させ
ない様にして無駄な印刷を排除している。そして、FA
X機能下では、用紙サイズだけでなく用紙種類も加味し
て、部分的に欠落のある印刷を許可しないことはもちろ
ん、さらに、普通紙以外の特殊な用紙への印刷をも禁止
することができるという効果を発揮している。
【0224】また、請求項10〜請求項14のファクシ
ミリ通信機能付きプリンタによれば、プリンタ機能下で
はサイズ違いの用紙に対して強行印刷の指令を可能にす
るものの、FAX機能下では強行印刷を制限することに
より、FAXデータの様に外部から受信したデータが一
部欠落した様な形で印刷出力されてしまうのを的確に防
止したり、また、OHP用紙等の特殊な用紙に強行印刷
できない様にすることができている。
【0225】さらに、請求項15のファクシミリ通信機
能付きプリンタによれば、FAXデータの一部欠落が生
じない限りは、メモリ残量に応じて、普通紙以外の用紙
に対してもFAXデータの印刷出力を強制的に実行で
き、FAX受信データの格納領域のメモリ不足による受
信NGの発生を防止することができる。
【0226】また、請求項16又は請求項17のファク
シミリ通信機能付きプリンタによれば、小さなオフィス
にも備えられることの多いプリンタを利用してFAX通
信を可能にすると共に、プリンタ自体については国毎の
通信規格等を考慮せずに製造可能とすることができる。
一方、各国において当該国の通信規格を満足するFAX
モデムカード等を入手することは容易であるから、ユー
ザーは、自国で販売されているFAXモデムカード等を
購入して所定のインタフェースに装着するという簡単な
作業で各国毎の通信規格を満足し、上述の様なFAX受
信データの印刷出力に当たって種々の作用効果を発揮し
得るFAX通信機能付きプリンタを簡単に入手すること
ができる。
【0227】また、請求項16又は請求項17のプリン
タによれば、本発明のプリンタとパソコンとの間で、昼
と夜とで上述のFAXモデムカード等を差し替えてやる
ことで、昼間はプリンタをその本来の機能用として使用
し、夜間はFAX受信機として使用するといった便利な
使い分けをすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態におけるシステム全体の概略構成
を示す模式図である。
【図2】 実施の形態において採用しているカラーレー
ザプリンタの制御系統の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図3】 実施の形態においてプリンタ側で実行するオ
プション検出処理の内容を示すフローチャートである。
【図4】 実施の形態においてプリンタ側で実行するF
AX制御用割込処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図5】 実施の形態においてプリンタ側で実行する受
信処理、送信処理及び印刷割込処理の各内容を示すフロ
ーチャートである。
【図6】 実施の形態においてプリンタ側で実行するメ
インルーチンにおける処理の内容を示すフローチャート
である。
【図7】 実施の形態においてプリンタ側で実行するリ
セット時のメモリクリア処理の内容を示すフローチャー
トである。
【図8】 上述のメモリクリア処理に関する変形例の内
容を示すフローチャートである。
【図9】 実施の形態においてプリンタ側で実行するパ
ネル表示処理の内容を示すフローチャートである。
【図10】 実施の形態においてプリンタ側で実行する
印刷用トレイ選択処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図11】 上述の印刷用トレイ選択処理中のプリンタ
印刷用トレイ選択処理のより具体的な内容を示すフロー
チャートである。
【図12】 上述の印刷用トレイ選択処理中のプリンタ
印刷用トレイ選択処理のより具体的な内容を示すフロー
チャートである。
【図13】 上述の印刷用トレイ選択処理中のFAX印
刷用トレイ選択処理1のより具体的な内容を示すフロー
チャートである。
【図14】 上述の印刷用トレイ選択処理中のFAX印
刷用トレイ選択処理1のより具体的な内容を示すフロー
チャートである。
【図15】 上述の印刷用トレイ選択処理中のFAX印
刷用トレイ選択処理2のより具体的な内容を示すフロー
チャートである。
【図16】 上述の印刷用トレイ選択処理中のFAX印
刷用トレイ選択処理2のより具体的な内容を示すフロー
チャートである。
【図17】 実施の形態においてプリンタ側で実行する
FAX印刷処理の内容を示し、(A)はそのフローチャ
ート、(B)は当該フローチャートの処理に対応するタ
イミングチャート、(C)は(A)に示した様な処理を
行わない場合の弊害を示すタイミングチャートである。
【図18】 上述のFAX印刷処理に関する変形例の内
容を示し、(A)はそのフローチャート、(B)は当該
フローチャートの処理に対応するタイミングチャートで
ある。
【図19】 実施の形態においてプリンタ側でページプ
ロテクトモードを解除して実行するFAX印刷処理の内
容を示し、(A)はそのフローチャート、(B)はペー
ジプロテクトモードがONの場合のメモリ領域の状態を
示す模式図、(C)はページプロテクトモードがOFF
の場合のメモリ領域の状態を示す模式図である。
【図20】 実施の形態においてプリンタ側で実行する
FAX用メモリの空きエリアチェック処理の内容を示す
フローチャートである。
【図21】 実施の形態において同報送信を行う場合の
パソコン側同報送信処理の内容を示すフローチャートで
ある。
【図22】 実施の形態において同報送信を行う場合の
パソコン側同報送信処理の内容を示すフローチャートで
ある。
【図23】 実施の形態において同報送信を行う場合の
プリンタ側同報送信処理の内容を示すフローチャートで
ある。
【図24】 第2の実施の形態においてFAX印刷時の
用紙種類判別処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・ローカルエリアネットワーク(LAN)、3・
・・FAXモデムカード、5・・・公衆回線網、11〜
15・・・パーソナルコンピュータ、17,18・・・
イメージスキャナ、19・・・ファクシミリ装置、20
・・・サーバー、30・・・カラーレーザプリンタ、3
1・・・Yステーション、32・・・Mステーション、
33・・・Cステーション、34・・・Kステーショ
ン、35・・・転写ドラム、36・・・中間転写ベル
ト、37・・・定着用ローラ、38・・・排紙切換機
構、39・・・排紙スタッカ、40・・・ソーター部、
41〜43排紙スタッカ、51・・・No.1トレイ、
52・・・No.2トレイ、53・・・No.3トレ
イ、54・・・手差しトレイ、60・・・制御部、61
・・・CPU、62・・・ROM、63・・・RAM、
64・・・増設RAM、65・・・NVRAM、66・
・・フラッシュROM、67・・・ASIC、68・・
・タイマ、70・・・インタフェース部、71・・・R
S−232Cインタフェース、72・・・双方向セント
ロニクスインタフェース、73・・・ネットワークイン
タフェース、74・・・SCSIインタフェース、7
5,76・・・PCMCIAスロット、80・・・機構
部、81・・・印刷エンジン部、82・・・用紙給排紙
部、83・・・操作部、84・・・表示部、85・・・
検出部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06F 3/12 G06F 3/12 W

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷用の用紙を収納しておく給紙トレイ
    と、 印刷用データを受信したとき、前記給紙トレイから自動
    的に用紙を給紙しながら印刷を実行するオートフィード
    印刷手段とを備えると共に、ファクシミリ通信用のモデ
    ムを備えることによって、本来のプリンタ機能に加えて
    ファクシミリ通信機能が追加設定されているファクシミ
    リ通信機能付きプリンタであって、 前記給紙トレイに収納されている用紙のサイズを識別す
    る用紙サイズ識別手段と、 前記印刷用データが、前記追加設定されたファクシミリ
    通信機能に従って前記モデムを介して受信したファクシ
    ミリデータであるときは、前記用紙サイズ識別手段の識
    別結果に基づき、前記給紙トレイに収納されている用紙
    が前記ファクシミリデータの印刷に適するサイズでない
    場合には、前記オートフィード印刷手段による印刷を行
    わせない様にするファクシミリ受信時印刷制限手段とを
    備えていることを特徴とするファクシミリ通信機能付き
    プリンタ。
  2. 【請求項2】 印刷用の用紙を収納しておく給紙トレイ
    と、 印刷用データを受信したとき、前記給紙トレイから自動
    的に用紙を給紙しながら印刷を実行するオートフィード
    印刷手段とを備えると共に、ファクシミリ通信用のモデ
    ムを備えることによって、本来のプリンタ機能に加えて
    ファクシミリ通信機能が追加設定されているファクシミ
    リ通信機能付きプリンタであって、 前記給紙トレイに収納されている用紙が普通紙であるか
    否かを識別する用紙種類識別手段と、 前記印刷用データが、前記追加設定されたファクシミリ
    通信機能に従って前記モデムを介して受信したファクシ
    ミリデータであるときは、前記用紙種類識別手段の識別
    結果に基づき、前記給紙トレイに収納されている用紙が
    普通紙でない場合には、前記オートフィード印刷手段に
    よる印刷を行わせない様にするファクシミリ受信時印刷
    制限手段とを備えていることを特徴とするファクシミリ
    通信機能付きプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のファクシミリ印刷機能付
    きプリンタにおいて、 さらに、前記給紙トレイに収納されている用紙が普通紙
    であるか否かを識別する用紙種類識別手段をも備え、 前記ファクシミリ受信時印刷制限手段が、前記印刷用デ
    ータが、前記追加設定されたファクシミリ通信機能に従
    って前記モデムを介して受信したファクシミリデータで
    あるとき、前記用紙サイズ識別手段及び前記用紙種類識
    別手段の識別結果に基づき、前記給紙トレイに収納され
    ている用紙が前記ファクシミリデータの印刷に適するサ
    イズであっても普通紙でない場合には、前記オートフィ
    ード印刷手段による印刷を行わせない様にする手段とし
    て構成されていることを特徴とするファクシミリ通信機
    能付きプリンタ。
  4. 【請求項4】 印刷用の用紙を収納しておく給紙トレイ
    と、 該給紙トレイに収納されている用紙のサイズを識別する
    用紙サイズ識別手段と、 印刷用データを受信したとき、前記用紙サイズ識別手段
    によって識別されている用紙のサイズが、前記受信した
    印刷用データを印刷するのに適するサイズか否かを判断
    する用紙サイズ適否判断手段と、 該用紙サイズ適否判断手段の判断結果に基づき、前記給
    紙トレイに収納されている用紙のサイズが前記受信した
    印刷用データの印刷に適するサイズであると判断された
    とき、前記給紙トレイから自動的に用紙を給紙しながら
    印刷を実行するオートフィード印刷手段とを備えると共
    に、ファクシミリ通信用のモデムを備えることによっ
    て、本来のプリンタ機能に加えてファクシミリ通信機能
    が追加設定されているファクシミリ通信機能付きプリン
    タであって、 前記給紙トレイに収納されている用紙が普通紙であるか
    否かを識別する用紙種類識別手段と、 前記印刷用データが、前記追加設定されたファクシミリ
    通信機能に従って前記モデムを介して受信したファクシ
    ミリデータであるときは、前記用紙サイズ適否判断手段
    によって前記給紙トレイに収納されている用紙のサイズ
    が前記ファクシミリデータの印刷に適するサイズである
    と判断されている場合であっても、前記用紙種類識別手
    段の識別結果に基づき、前記給紙トレイに収納されてい
    る用紙が普通紙ではないと判断されている場合には、前
    記オートフィード印刷手段による印刷を行わせない様に
    するファクシミリ受信時印刷制限手段とを備えているこ
    とを特徴とするファクシミリ通信機能付きプリンタ。
  5. 【請求項5】 印刷用の用紙を収納しておく複数の給紙
    トレイと、 該複数の給紙トレイの中で印刷に使用するトレイを指定
    する給紙トレイ指定手段と、 印刷用データを受信したとき、前記給紙トレイ指定手段
    によって指定されている給紙トレイから自動的に用紙を
    給紙しながら印刷を実行するオートフィード印刷手段と
    を備えると共に、ファクシミリ通信用のモデムを備える
    ことによって、本来のプリンタ機能に加えてファクシミ
    リ通信機能が追加設定されているファクシミリ通信機能
    付きプリンタであって、 前記複数の各給紙トレイに収納されている用紙のサイズ
    を識別する用紙サイズ識別手段と、 前記印刷用データが、前記追加設定されたファクシミリ
    通信機能に従って前記モデムを介して受信したファクシ
    ミリデータであるときは、前記用紙サイズ識別手段の識
    別結果に基づき、前記給紙トレイ指定手段によって指定
    された給紙トレイに収納されている用紙が前記ファクシ
    ミリデータの印刷に適するサイズでない場合には、前記
    オートフィード印刷手段による印刷を行わせない様にす
    るファクシミリ受信時印刷制限手段とを備えていること
    を特徴とするファクシミリ通信機能付きプリンタ。
  6. 【請求項6】 印刷用の用紙を収納しておく複数の給紙
    トレイと、 該複数の給紙トレイの中で印刷に使用するトレイを指定
    する給紙トレイ指定手段と、 印刷用データを受信したとき、前記給紙トレイ指定手段
    によって指定されている給紙トレイから自動的に用紙を
    給紙しながら印刷を実行するオートフィード印刷手段と
    を備えると共に、ファクシミリ通信用のモデムを備える
    ことによって、本来のプリンタ機能に加えてファクシミ
    リ通信機能が追加設定されているファクシミリ通信機能
    付きプリンタであって、 前記複数の各給紙トレイに収納されている用紙が普通紙
    であるか否かを識別する用紙種類識別手段と、 前記印刷用データが、前記追加設定されたファクシミリ
    通信機能に従って前記モデムを介して受信したファクシ
    ミリデータであるときは、前記用紙種類識別手段の識別
    結果に基づき、前記給紙トレイ指定手段によって指定さ
    れた給紙トレイに収納されている用紙が普通紙でない場
    合には、前記オートフィード印刷手段による印刷を行わ
    せない様にするファクシミリ受信時印刷制限手段とを備
    えていることを特徴とするファクシミリ通信機能付きプ
    リンタ。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のファクシミリ通信機能付
    きプリンタにおいて、 さらに、前記複数の各給紙トレイに収納されている用紙
    が普通紙であるか否かを識別する用紙種類識別手段をも
    備え、 前記ファクシミリ受信時印刷制限手段が、前記印刷用デ
    ータが、前記追加設定されたファクシミリ通信機能に従
    って前記モデムを介して受信したファクシミリデータで
    あるときは、前記用紙サイズ識別手段及び前記用紙種類
    識別手段の識別結果に基づき、前記給紙トレイ指定手段
    によって指定された給紙トレイに収納されている用紙が
    前記ファクシミリデータの印刷に適するサイズであって
    も普通紙でない場合には、前記オートフィード印刷手段
    による印刷を行わせない様にする手段として構成されて
    いることを特徴とするファクシミリ通信機能付きプリン
    タ。
  8. 【請求項8】 印刷用の用紙を収納しておく複数の給紙
    トレイと、 該複数の各給紙トレイに収納されている用紙のサイズを
    識別する用紙サイズ識別手段と、 前記複数の給紙トレイの中で印刷に使用する給紙トレイ
    を指定する給紙トレイ指定手段と、 印刷用データを受信したとき、前記用紙サイズ識別手段
    により前記指定された給紙トレイについて識別されてい
    る用紙のサイズが、前記受信した印刷用データを印刷す
    るのに適するサイズか否かを判断する用紙サイズ適否判
    断手段と、 該用紙サイズ適否判断手段の判断結果に基づき、前記指
    定された給紙トレイに収納されている用紙のサイズが前
    記受信した印刷用データの印刷に適するサイズであると
    判断されたとき、前記給紙トレイから自動的に用紙を給
    紙しながら印刷を実行するオートフィード印刷手段とを
    備えると共に、ファクシミリ通信用のモデムを備えるこ
    とによって、本来のプリンタ機能に加えてファクシミリ
    通信機能が追加設定されているファクシミリ通信機能付
    きプリンタであって、 前記各給紙トレイに収納されている用紙が普通紙である
    か否かを識別する用紙種類識別手段と、 前記印刷用データが、前記追加設定されたファクシミリ
    通信機能に従って前記モデムを介して受信したファクシ
    ミリデータであるときは、前記用紙サイズ適否判断手段
    によって前記指定された給紙トレイに収納されている用
    紙のサイズが前記ファクシミリデータの印刷に適するサ
    イズであると判断されている場合であっても、前記用紙
    種類識別手段の識別結果に基づき、前記指定されている
    給紙トレイに収納されている用紙が普通紙ではないと判
    断されている場合には、前記オートフィード印刷手段に
    よる印刷を行わせない様にするファクシミリ受信時印刷
    制限手段とを備えていることを特徴とするファクシミリ
    通信機能付きプリンタ。
  9. 【請求項9】 印刷用の用紙を収納しておく複数の給紙
    トレイと、 該複数の各給紙トレイに収納されている用紙のサイズを
    識別する用紙サイズ識別手段と、 該用紙サイズ識別手段の識別した結果に従って、印刷用
    データの用紙サイズと一致するサイズの用紙を収納した
    給紙トレイを選択する給紙トレイ選択手段と、 印刷用データを受信したとき、前記給紙トレイ選択手段
    によって選択されている給紙トレイから自動的に用紙を
    給紙しながら印刷を実行するオートフィード印刷手段と
    を備えると共に、ファクシミリ通信用のモデムを備える
    ことによって、本来のプリンタ機能に加えてファクシミ
    リ通信機能が追加設定されているファクシミリ通信機能
    付きプリンタであって、 前記複数の各給紙トレイに収納されている用紙が普通紙
    であるか否かを識別する用紙種類識別手段と、 前記印刷用データが、前記追加設定されたファクシミリ
    通信機能に従って前記モデムを介して受信したファクシ
    ミリデータであるときは、前記給紙トレイ選択手段によ
    って給紙トレイが選択される場合であっても、前記用紙
    種類識別手段の識別結果に基づき、該選択された給紙ト
    レイに収納されている用紙が普通紙でない場合には、前
    記オートフィード印刷手段による印刷を行わせない様に
    するファクシミリ受信時印刷制限手段とを備えているこ
    とを特徴とするファクシミリ通信機能付きプリンタ。
  10. 【請求項10】 請求項4記載のファクシミリ通信機能
    付きプリンタにおいて、 用紙サイズの不一致によって前記オートフィード印刷手
    段による印刷が行われない場合であっても、前記給紙ト
    レイに用紙が収納されているときはサイズ違いの用紙に
    対して強行印刷を指令する強行印刷指令手段をも備える
    と共に、 該強行印刷指令手段による強行印刷指令がなされた場合
    であっても、前記印刷用データが、前記追加設定された
    ファクシミリ通信機能に従って前記モデムを介して受信
    したファクシミリデータであるときは、該強行印刷指令
    手段による強行印刷の指令を制限する強行印刷制限手段
    を備えていることを特徴とするファクシミリ通信機能付
    きプリンタ。
  11. 【請求項11】 請求項8記載のファクシミリ通信機能
    付きプリンタにおいて、 用紙サイズの不一致によって前記オートフィード印刷手
    段による印刷が行われない場合であっても、前記指定さ
    れた給紙トレイに用紙が収納されているときはサイズ違
    いの用紙に対して強行印刷を指令する強行印刷指令手段
    をも備えると共に、 該強行印刷指令手段による強行印刷指令がなされた場合
    であっても、前記印刷用データが、前記追加設定された
    ファクシミリ通信機能に従って前記モデムを介して受信
    したファクシミリデータであるときは、該強行印刷指令
    手段による強行印刷の指令を制限する強行印刷制限手段
    を備えていることを特徴とするファクシミリ通信機能付
    きプリンタ。
  12. 【請求項12】 請求項9記載のファクシミリ通信機能
    付きプリンタにおいて、 用紙サイズの不一致によって前記オートフィード印刷手
    段による印刷が行われない場合であっても、前記複数個
    の給紙トレイのいずれかに用紙が収納されているときは
    サイズ違いの用紙に対して強行印刷を指令する強行印刷
    指令手段をも備えると共に、 該強行印刷指令手段による強行印刷指令がなされた場合
    であっても、前記印刷用データが、前記追加設定された
    ファクシミリ通信機能に従って前記モデムを介して受信
    したファクシミリデータであるときは、該強行印刷指令
    手段による強行印刷の指令を制限する強行印刷制限手段
    を備えていることを特徴とするファクシミリ通信機能付
    きプリンタ。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のファクシミリ通信機
    能付きプリンタにおいて、 前記強行印刷制限手段は、前記印刷用データが、前記本
    来のプリンタ機能に対応するデータなのか前記追加設定
    されたファクシミリ機能に対応するデータなのかによ
    り、前記強行印刷指令時の給紙トレイ選択条件を変更す
    ることによって、前記ファクシミリデータに対する強行
    印刷の指令を制限する手段として構成されていることを
    特徴とするファクシミリ機能付きプリンタ。
  14. 【請求項14】 請求項12又は請求項13記載のファ
    クシミリ通信機能付きプリンタにおいて、 前記強行印刷制限手段は、前記用紙サイズ識別手段及び
    前記用紙種類識別出手段によって、いずれかの給紙トレ
    イにファクシミリデータを強行印刷した際にデータ本文
    が欠落することのないサイズの普通紙が収納されている
    と識別された場合に限って前記強行印刷を可能にし、そ
    れ以外の場合には前記強行印刷を禁止する手段として構
    成されていることを特徴とするファクシミリ通信機能付
    きプリンタ。
  15. 【請求項15】 請求項3、請求項4、請求項7〜請求
    項14のいずれか記載のファクシミリ通信機能付きプリ
    ンタにおいて、 さらに、前記追加設定されたファクシミリ通信機能に基
    づいてファクシミリ受信データを格納するファクシミリ
    データ格納領域のメモリ残量を検出するメモリ残量検出
    手段と、 該メモリ残量検出手段によって、前記ファクシミリデー
    タ格納領域のメモリ残量に不足が生じると判断されたと
    きは、前記ファクシミリ受信時印刷制限手段による制限
    に拘わらず、前記用紙サイズ識別手段及び前記用紙種類
    識別出手段の識別結果に基づき、普通紙以外の用紙であ
    ってもファクシミリデータを強行印刷した際にデータ本
    文が欠落することのないサイズの用紙が収納されている
    と判断される場合は、当該用紙を収納している給紙トレ
    イから用紙を自動的に給紙して、ファクシミリ受信デー
    タを強制的に印刷するメモリ残量対応強制印刷手段とを
    備えることを特徴とするファクシミリ通信機能付きプリ
    ンタ。
  16. 【請求項16】 請求項1〜請求項15のいずれか記載
    のファクシミリ通信機能付きプリンタにおいて、 前記ファクシミリ通信用のモデムを脱着可能なインタフ
    ェースと、 前記インタフェースに前記ファクシミリ通信用のモデム
    が装着されているときに当該プリンタにファクシミリ通
    信機能を追加するためのプログラムを予め記憶してある
    ファクシミリ機能追加用プログラム記憶手段とを備えて
    いることを特徴とするファクシミリ通信機能付きプリン
    タ。
  17. 【請求項17】 請求項1〜請求項15のいずれか記載
    のファクシミリ通信機能付きプリンタにおいて、 前記ファクシミリ通信用のモデムを脱着可能なインタフ
    ェースと、 該インタフェースに前記ファクシミリ通信用のモデムが
    装着されているか否かを識別する識別手段と、 該識別手段によって、前記インタフェースに前記ファク
    シミリ通信用のモデムが装着されていると識別されたと
    き、当該プリンタをその本来の機能に加えてファクシミ
    リ通信を実行可能な状態に設定するファクシミリ通信可
    能状態設定手段とを備えていることを特徴とするファク
    シミリ通信機能付きプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7303187B2 (en) 2002-06-14 2007-12-04 Fuji Xerox Co., Ltd. Image formation apparatus and paper feed control method therefor
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JP2014124937A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Canon Inc 印刷制御装置、印刷制御方法、およびプログラム
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