JPH11205384A - データ通信システム及びデータ通信装置 - Google Patents

データ通信システム及びデータ通信装置

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JPH11205384A
JPH11205384A JP10008020A JP802098A JPH11205384A JP H11205384 A JPH11205384 A JP H11205384A JP 10008020 A JP10008020 A JP 10008020A JP 802098 A JP802098 A JP 802098A JP H11205384 A JPH11205384 A JP H11205384A
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transmission
response
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JP10008020A
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Tomoo Takeda
知夫 武田
Akio Yoshikawa
明夫 吉川
Satoshi Masamoto
聡 政本
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Original Assignee
NTT Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有線回線の通信プロトコルを衛星回線に置き
換えた場合でも効率的なデータ通信が可能となるデータ
通信システムを提供する。 【解決手段】 通信制御部11、パケット処理部12、
TCPパケット蓄積部13、UDPパケット蓄積部1
4、応答パケット作成部15を具備した通信サーバ10
を各サイトに配置し、衛星回線LSを各サイト間に介在
させてデータ通信システム1を構築する。送信対象とな
るUDPまたはTCPパケットを、対応するパケット蓄
積部13,14に蓄積する。少なくとも一方のパケット
蓄積完了時に当該パケット群を送信先サイトへ一括送信
する。一括送信したパケット群がTCPパケット群の場
合には、送信先サイトからの応答パケットに基づく送信
結果をパケット送信を要求した送信元に一括通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータを使
用した通信制御技術に係り、特に、衛星回線を含む無線
回線を用いて構築された通信環境において、効率良くデ
ータ通信を行うことができるデータ通信システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、インタネット等の公衆網に代表さ
れる有線ネットワークにおいて、特定のホストコンピュ
ータ(以下、ホスト)に対するアクセスの集中に起因し
て、ホスト周辺の通信回線が多大な過負荷状態となる問
題が頻繁に生じている。このような問題を回避するた
め、ネットワークの一部を衛星回線に置き換える試みが
検討されている。この試みは、特定のホストに対するア
クセスの集中を負荷の分散によって解決するために、通
信衛星を介した衛星通信が同報性に優れているという特
性に着目したものである。
【0003】図5は、衛星回線を利用した従来のデータ
通信システムの一構成例を示す図である。このデータ通
信システム5は、複数の地上局(サイトA,Bと称す
る)を、通信衛星CSを介在させた衛星回線LSと有線
ネットワーク(以下、有線回線)LNとで接続して通信
回線の多重化を図っている。各サイトA,Bには、衛星
ルータ50とホストとして動作するサーバ60とが、例
えば局内のローカルネットワークを介して相互接続され
ている。
【0004】このようなデータ通信システム5の特徴
は、サイトA,B毎に、衛星ルータ50を用いて通信を
行う点である。この衛星ルータ50は、衛星回線LSと
有線回線LNとのうち、最適な通信経路の探索、すなわ
ちルーティングを行うもので、サイト内のサーバ60か
らは、衛星回線LSを意識する必要のない、所謂シーム
レスなルーティングを行えるようになっている。一方、
インタネットと有線回線LNを介して通信する場合の通
信プロトコルは、TCP/IP(Transmission Control
Protocol/Internet Protocol)に準拠している。TC
P/IPの通信内容は、その大部分が、プロトコルで通
信保証を行うTCPパケット、または通信保証を行わな
いUDPパケットにより占められている。
【0005】TCPにおける通信保証は、送信側サイト
が受信側サイトへパケットを送信した後に、受信側サイ
トから当該パケットに対応した応答パケットを取得する
ことにより実現される。この場合の応答パケットの内容
は、正常応答(ACK)または異常応答(NAK)から
成る極めて短いデータである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、衛星回線L
Sでは、上述のような特性以外に、回線経路の長さに起
因する通信遅延が生じることは良く知られている。その
ため、衛星ルータ50で有線回線LNから衛星回線LS
に切り換える際に、有線回線LNの通信プロトコルをそ
のまま衛星回線LSに使用すると、以下の問題が生じ
る。 (1)前回分のパケットの応答を待って次回分のパケッ
トを送信するため、通信遅延が累積される。 (2)通信内容よりも回線確立のための時間や通信遅延
による時間が相対的に長くなる。 このような問題は通信プロトコルのオーバヘッドを増大
させる結果、通信回線の使用効率の低下、ひいてはデー
タ通信システムの全体の通信のスループットを著しく低
下させる要因となっており、改善が望まれていた。
【0007】本発明の課題は、例えば上述の従来の有線
回線の通信環境を衛星回線を介した通信環境に置き換え
た場合であっても、全体の通信のスループットを低下す
ることなく、効率の良い通信が可能となるデータ通信シ
ステムを提供することにある。本発明の他の課題は、上
記データ通信システムの構築に適したデータ通信装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明が提供するデータ
通信システムは、通信保証を要する送信パケットと通信
保証を要しない送信パケットとが混在したパケット群を
送信元から受領して所定の通信回線に送信する第1装置
と、前記通信回線を介して受信した前記通信保証を要す
る送信パケットの各々に対応する正常応答または異常応
答を前記第1装置宛に返信する第2装置とを有し、前記
送信元が、前記通信保証を要する送信パケットに対する
送信結果を所定期間内に受領しない場合に当該送信パケ
ットの再送信を第1装置に要求するデータ通信システム
において、前記第1装置に、個々の送信パケットを前記
通信保証の要否別に分類し、前記通信保証を要する送信
パケットについては前記所定期間内に前記送信元へ送信
結果を通知し得る数のパケット群を蓄積し、前記通信保
証を要しない送信パケットについては所定数のパケット
群を蓄積するパケット蓄積手段と、前記パケット蓄積手
段で通信保証を要するパケット群と通信保証を要しない
パケット群のいずれかの蓄積を完了した場合に、当該パ
ケット群を第2装置へ一括送信する通信制御手段とを設
けたことを特徴とする。
【0009】好ましくは、前記第1装置が、以下の要素
を有するようにする。 (1)前記一括送信したパケット群のすべての送信結果
を前記送信元へ一括通知する手段。 (2)前記一括送信したパケット群が通信保証を要しな
いものである場合に、一括送信後直ちに蓄積済の該当パ
ケットを破棄する手段。 (3)前記一括送信したパケット群が通信保証を要する
ものであり、且つ前記第2装置からの応答が正常応答の
場合に、前記送信元へ正常送信結果を通知するとともに
蓄積済の該当パケットを破棄する手段。 (4)前記一括送信したパケット群が通信保証を要する
ものであり、且つ前記第2装置からの応答が異常応答の
場合に、前記パケット群を前記第2装置宛に所定回数再
送信し、再送信後も異常応答を受信したときに前記送信
元に異常送信結果を通知するとともに蓄積済の該当パケ
ットを破棄する手段。
【0010】本発明の他のデータ通信システムは、前記
第2装置に、前記一括送信に対応する正常応答または異
常応答を作成して前記第1装置宛に一斉返送する応答作
成手段を設け、通信保証を要する送信パケットに対する
応答待ち処理を並列化したことを特徴とする。
【0011】上記各データ通信システムにおいて、前記
所定の通信回線は、前記通信制御手段によっていずれか
一方が主回線、他方が従回線として切り換えられる複数
系統の通信回線のいずれかであり、少なくとも一系統の
通信回線が無線回線、例えば通信衛星を介した衛星回線
である。また、前記通信制御手段は、TCP/IPに準
拠した通信プロトコルに基づいて前記パケット群を送信
するように構成される。
【0012】上記他の課題を解決する本発明のデータ通
信装置は、前記第1装置または第2装置として機能する
ものである。第1装置としてのデータ通信装置は、個々
の送信パケットを前記通信保証の要否別に分類し、前記
通信保証を要する送信パケットについては前記所定期間
内に前記送信元へ送信結果を通知し得る数のパケット群
を蓄積し、前記通信保証を要しない送信パケットについ
ては所定数のパケット群を蓄積するパケット蓄積手段
と、前記パケット蓄積手段で通信保証を要する送信パケ
ットと通信保証を要しない送信パケットのいずれかの蓄
積を完了した場合に当該パケット群を前記送信先装置宛
に一括送信するとともに、一括送信による通信結果を前
記送信元へ通知する通信制御手段とを有することを特徴
とする。
【0013】また、第2装置としてのデータ通信装置
は、前記通信回線より受信した個々の送信パケットを前
記通信保証の要否別に分類するパケット分類手段と、通
信保証を要する送信パケット群に対して、正しく受信し
た場合の正常応答と正しく受信できなかった場合の異常
応答とを含む応答パケットを送信パケット毎に作成する
応答作成手段と、前記応答パケットの作成終了を契機に
前記通信回線を確立して当該応答パケットを前記送信先
装置に一括送信するとともに、一括送信後に前記通信回
線を開放する通信制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明を衛星回線と有線回線
とを併用するデータ通信システムに適用した場合の実施
の形態を示す機能ブロック図である。なお、この例は、
便宜上、図5で示した従来型システムの構成に対応さ
せ、同一の機能ブロックについては同一符号を付してあ
る。
【0015】本実施形態のデータ通信システム1は、サ
イトA,Bを2系統の通信回線を介して相互通信可能に
接続して構成される。2系統の一方の通信回線は、通信
衛星CSによる衛星回線LS、他方の通信回線は、イン
タネット等の公衆網に代表される有線回線LNである。
有線回線LNの通信プロトコルは前述のTCP/IPプ
ロトコルに準拠しており、衛星回線LSは、例えば、有
線回線LNにおける回線状況の過負荷状態が検出された
ときに選択されて自動的に回線確立が行われるようにな
っている。
【0016】サイトは、実際には、同様な構成で複数存
在するが、本実施形態では、便宜的に2つのサイトA,
Bを例示して説明する。各サイトA,Bは、それぞれ、
データ通信装置として機能する通信サーバ10、各種情
報の提供を行う情報サーバ60、及び複数のクライアン
ト70を、局内に構築されたネットワークに接続した通
信環境を有している。情報サーバ60及びクライアント
70は、パケットの送信を通信サーバ10に要求する送
信元ホスト、及び通信サーバ10を通じて相手サイトか
ら受信したパケットを受領する受信ホストとして機能す
るものである。
【0017】通信サーバ10は、サーバ本体がオペレー
ティングシステム(OS)と協働するプログラムを読み
込んで実行することによって形成される、通信制御部1
1、パケット処理部12、TCPパケット蓄積部13、
UDPパケット蓄積部14、応答パケット作成部15の
機能ブロックを具備して構成される。上記プログラム
は、通常、サーバ本体の内部記憶装置あるいは外部記憶
装置に格納され、随時読み取られて実行されるようにな
っているが、上記サーバ本体とは分離可能な可搬性記録
媒体、例えばCD−ROMやFD等に格納され、使用時
に上記内部記憶装置または外部記憶装置にインストール
されて随時実行に供されるものであってもよい。
【0018】通信制御部11は、パケットの送信時に通
信回線のルーティングを行う機能、通信回線の確立及び
開放を行う機能、通信回線へのパケットの一括送信また
はネットワークへの送信結果の一括通知を行う機能、通
信回線から応答パケットを受信してパケット処理部12
に入力する機能、その他の通信に関わる制御機能を有す
るものである。
【0019】パケット処理部12は、対象となるパケッ
トに関わる処理ないし制御機能、例えばパケットの種別
を検出する機能、パケットの種別毎の蓄積数を決定する
機能、パケットの蓄積及びその読み出しを制御する機
能、パケットを通信制御部11に導く機能等を有するも
のである。
【0020】TCPパケット蓄積部13は、パケット処
理部12で検出されたパケットがTCPパケットである
場合に、そのTCPパケットを蓄積するものである。U
DPパケット蓄積部14は、パケット処理部12で検出
されたパケットがUDPパケットである場合に、そのU
DPパケットを蓄積するものである。
【0021】応答パケット作成部15は、他サイトから
受信したパケットに対応する応答パケット、すなわち正
常応答(ACK)または異常応答(NAK)を作成する
機能、自サイトに通知する「正常応答通知」(パケッ
ト)または「異常応答通知」(パケット)を作成する機
能を有するものである。TCPパケット蓄積部13及び
UDPパケット蓄積部14は、サーバ本体が読み取り可
能なメモリ上に適宜構成される。なお、他サイトより受
信した応答パケットを保存するためのパケット保存部
を、TCPパケット蓄積部13及びUDPパケット蓄積
部14とは別に設け、送信時と受信時とでパケットを別
の領域に蓄積するようにしてもよい。
【0022】次に、上記データ通信システム1による通
信手順を説明する。図2及び3は、通信サーバ10によ
るパケットの送信処理手順を示すフロー図である。ここ
では、自サイトから他サイトへのパケットの送信を衛星
回線LSを通じて行う処理、具体的には、図1における
サイトAからサイトBへ、本来は有線回線LNを通じて
送信できるパケットを、衛星回線LSに切り換えて送信
する場合の処理について説明する。
【0023】図2において、通信サーバ10は、自サイ
ト内の送信元ホスト(情報サーバ60またはクライアン
ト70)から送信すべきパケット(以下、送信パケッ
ト)を取得すると(ステップS101)、パケット処理
部12で送信に使用する通信プロトコルを検出する(ス
テップS102)。通信プロトコルの検出は、具体的に
は、個々の送信パケットに付与されているIPヘッダ部
分のインタネット・ヘッダ長フィールド(IHLフィー
ルド)をチェックして、IPパケットか否かを判定する
ことにより行う。
【0024】検出された通信プロトコルがIPでない場
合は(ステップS103:No)、その送信パケットを破
棄する(ステップS104)。検出された通信プロトコ
ルがIPプロトコルであった場合は(ステップS10
3:Yes)、パケット処理部12でその送信パケット中
におけるTCPヘッダ部分をチェックし(ステップS1
05)、パケットがTCPパケットであるか否かを判定
する。この判定は、具体的には、TCPヘッダ中のシー
ケンス番号フィールド(SEQフィールド)及び確認応
答番号フィールド(ACKフィールド)の内容に基づい
て行なう。すなわち、シーケンス管理が行われている場
合は、通信保証の必要なTCPパケット、シーケンス管
理がなされていない場合は、通信保証の不要なUDPパ
ケットと判定する。
【0025】送信パケットがTCPパケットと判定され
た場合(ステップS106:Yes)、パケット処理部1
2は、TCPヘッダ中の最大セグメント長フィールド
(WINDOWフィールド)から処理可能なパケットデ
ータ長を取得するとともに、そのパケットデータ長以下
となるようなTCPパケットの蓄積数を決定する(ステ
ップS107)。そして、決定した蓄積数の送信パケッ
トをTCP蓄積部13に順次蓄積させる(ステップS1
08)。この蓄積数は、上記WINDOWフィールドに
おけるデータ長以下の値を設定するように構成する。こ
れは、受信側サイトから送信側サイトへの応答を所定時
間内に返せない場合に、送信側サイトより再送要求が出
されるという、TCPパケットの特徴に起因して発生す
る通信回線の輻輳に対処するためである。つまり、決定
された蓄積数で、対応する応答パケットを含むTCPパ
ケットを纏めて一括処理することによって、上記輻輳の
発生を抑制するようにしたものである。
【0026】ステップS106で送信パケットがUDP
パケットと判定された場合(ステップS106:No)、
パケット処理部12は、予め設定された蓄積数の送信パ
ケットをUDPパケット蓄積部14に蓄積させる(ステ
ップS109)。この場合の蓄積数は、例えば、システ
ムパラメータを用いて予め利用者等によって任意に設定
することができる。
【0027】上記処理ステップS101〜109が繰り
返される過程で、TCPパケット蓄積部13またはUD
Pパケット蓄積部14でパケット蓄積完了が検出される
と(ステップS110:Yes)、パケット処理部12
は、その旨を通信制御部11に通知する。この通知を受
けた通信制御部11は、衛星回線LSを確立して、TC
Pパケット蓄積部13またはUDPパケット蓄積部14
に蓄積されているパケット群を、各パケットのIPアド
レスに対応した通信サーバ10を有するサイト、すなわ
ちサイトBへ一括送信する(ステップS111)。
【0028】一括送信されたパケット群がUDPパケッ
トであった場合(ステップS112:No)、パケット処
理部12は、UDPパケット蓄積部14に蓄積された当
該パケット群を直ちに破棄する(ステップS113)。
一方、一括送信されたパケット群がTCPパケットであ
った場合(ステップS112:Yes)、パケット処理部
12は、少なくともサイトBの通信サーバ10からの応
答パケットを取得するまで、TCPパケット蓄積部13
のパケット群を保持しておく。
【0029】図3に移り、通信制御部11を通じてサイ
トBからの応答パケットを取得した場合(ステップS1
14)、パケット処理部12は、その応答パケットの内
容が「正常応答」か「異常応答」かを判定する。「正常
応答」であった場合は、応答パケット作成部15で「正
常応答通知」を作成し、これを通信制御部11を通じて
送信元ホストへ通知する(ステップS115:No、S1
16)。また、TCPパケットを再送信する必要がない
ので、該当TCPパケットをTCPパケット蓄積部13
から破棄し(ステップS117)、ステップS114の
処理に戻る。
【0030】一方、サイトBからの応答パケットが「異
常応答」であった場合は(ステップS115:Yes)、
対応するパケットの再送信用のリトライカウンタ値を更
新する(ステップS118)。この場合、TCPパケッ
ト蓄積部13の該当パケット群は、保持したままとす
る。リトライカウンタ値は、システムパラメータ等によ
り予め設定された再送信回数値であり、例えば、予めカ
ウンタ値の初期値を再送信回数値に設定しておき、再送
信される毎にカウンタ値をデクリメントするように構成
される。
【0031】通信制御部11は、リトライカウンタ値に
基づいてパケット処理部12と共動してTCPパケット
の再送信を行う(ステップS119:No、S120)。
この場合に再送信されるTCPパケットは、好ましくは
上記ステップS107の蓄積数分のパケット群である
が、個々のパケット毎に再送信するようにしてもよい。
リトライカウント値が所定値以下、例えばゼロになった
場合は(ステップS119:Yes)、応答パケット作成
部15を通じて「異常応答通知」を作成し、これを通信
制御部11を介して送信元ホストに通知するとともに
(ステップS121)、該当するパケットをTCPパケ
ット蓄積部13から破棄する(ステップS122)。次
の送信パケットがある場合はステップS101に戻り
(ステップS123:Yes)、上記処理を繰り返す。新
たな送信パケットがない場合には処理を終了する。
【0032】なお、以上の説明は、上記ステップS11
6及びS121において送信元ホストに対して送信結果
(「正常応答通知」/「異常応答通知」)を逐次通知す
る場合の例であるが、例えば、所定時間経過時に、これ
らの送信結果を一括して送信元ホストに通知するように
してもよい。
【0033】図4は、パケットの受信処理手順を示すフ
ロー図である。ここでは、例えばサイトAからの送信パ
ケットに対するサイトB側の通信サーバ10での受信処
理について説明する。通信制御部11を通じて受信され
たサイトAからのパケット群は、パケット処理部12に
入力される(ステップS201)。パケット処理部12
では、個々のパケットがTCPパケットかUDPパケッ
トか、つまり準拠すべき通信プロトコルが何かをチェッ
クする(ステップS202)。このチェックは、上記ス
テップS105と同様、パケットのTCPヘッダ部分を
参照して行なう。
【0034】当該パケットがTCPパケットであった場
合は(ステップS203:Yes)、さらに正常に受信し
たか否かをパケット処理部12で判定する(ステップS
205)。正常に受信できた場合には、応答パケット作
成部15で「正常応答」を表す応答パケットを作成する
とともに(ステップS205:Yes、S206)、当該
パケットを保存する(ステップS207)。一方、ステ
ップS205において正常に受信できなかったと判定し
た場合は、応答パケット作成部15で「異常応答」を表
す応答パケットを作成するとともに(ステップS20
5:No、S208)、該当するパケットを破棄する(ス
テップS209)。このようにして応答パケット作成部
15で作成された応答パケット群を、通信制御部11を
通じてサイトAへ一括送信する(ステップS210)。
【0035】一方、ステップS203において、受信パ
ケットがTCPパケットではない、つまりUDPパケッ
トであったと判定した場合は(ステップS203:N
o)、当該パケットを保存し(ステップS204)、適
当な時点で、保存されたパケットをIPアドレスが示す
ホスト(情報サーバ60等)へ転送する。サイトAから
新たなパケットが受信された場合はステップS201に
戻り(ステップS211:Yes)、上記処理を繰り返
す。新たなパケットがない場合には処理を終了する(ス
テップS211:No)。
【0036】なお、上記説明では、有線回線LNと衛星
回線LSとを併用した通信環境でパケット通信を行うデ
ータ通信システム1について説明したが、上記実施形態
に限定することなく、例えば、衛星回線LS以外の無線
回線のみによる通信環境、或いは当該無線回線と有線回
線LNとを併合した通信環境によりデータ通信システム
を構築する場合についても、上記同様の処理で対応可能
となるものである。
【0037】このように、本実施形態の通信サーバ10
では、送信パケットを所定数蓄積して一括送信すること
により、従来のように前回分のパケットの応答を待って
次回分のパケットを送信するために発生していた通信遅
延の累積が解消され、通信保証を要するパケットについ
ての応答処理の並列化が可能となる。また、回線確立に
要する時間の比率が小さくなるので、衛星回線LSにお
ける回線経路の長さに起因する通信遅延、及び衛星回線
確立に起因する通信障害等に効果的に対処できるように
なり、データ通信システム全体のスループットが従来型
システムよりも格段に高まる。また、通信の信頼性も大
幅に向上する。
【0038】(第2実施形態)上記実施形態における通
信サーバ10は、例えば、スタンドアロン型のデータ通
信装置として実施することも可能である。この場合のデ
ータ通信装置は、マイクロプロセッサを用いて少なくと
も上記データ通信システム1の通信サーバ10と同等の
機能(機能ブロック)を形成し、所謂、可搬性の衛星ル
ータとして使用できるようにしたものである。
【0039】この実施形態のデータ通信装置が上述の通
信サーバ10と相違する点は、データ通信装置が、サイ
ト内のネットワーク管理サーバ等に接続して使用できる
ようになっている点である。また、例えば、接続するネ
ットワーク管理サーバに対して視認可能なインタフェー
スや、LED等のインジケータにより、回線状況やパケ
ットの送受信状況等を提示するように構成する。このよ
うに構成することにより、上記データ通信システム1と
同等の効果を得ることが可能なサイト内の通信環境を柔
軟に構築できるようになる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、有線回線を用いた通信環境を衛星回線その他
の無線回線を介した通信環境に置き換えた場合であって
も、システム全体の通信性能を低下させることなく、効
率の良い通信が可能になる、という特有の効果がある。
また、有線回線の通信プロトコルを衛星回線等で使用す
る場合にも、プロトコルのオーバヘッドが生じにくくな
るので、衛星回線等における通信効率が従来型システム
に比べて格段に向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデータ通信システム
の機能ブロック図。
【図2】通信サーバの送信処理手順を示すフロー図(送
信時)。
【図3】通信サーバの送信処理手順を示すフロー図(応
答受信時)。
【図4】通信サーバの受信処理手順を示すフロー図。
【図5】従来型のデータ通信システムの機能ブロック
図。
【符号の説明】
1 データ通信システム 10 通信サーバ 11 通信制御部 12 パケット処理部 13 TCPパケット蓄積部 14 UDPパケット蓄積部 15 応答パケット作成部 50 衛星ルータ 60 サーバ 70 クライアント CS 通信衛星 LS 衛星回線 LN 有線回線

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信保証を要する送信パケットと通信保
    証を要しない送信パケットとが混在したパケット群を送
    信元から受領して所定の通信回線に送信する第1装置
    と、前記通信回線を介して受信した前記通信保証を要す
    る送信パケットの各々に対応する正常応答または異常応
    答を前記第1装置宛に返信する第2装置とを有し、前記
    送信元が、前記通信保証を要する送信パケットに対する
    送信結果を所定期間内に受領しない場合に当該送信パケ
    ットの再送信を第1装置に要求するデータ通信システム
    において、 前記第1装置に、 個々の送信パケットを前記通信保証の要否別に分類し、
    前記通信保証を要する送信パケットについては前記所定
    期間内に前記送信元へ送信結果を通知し得る数のパケッ
    ト群を蓄積し、前記通信保証を要しない送信パケットに
    ついては所定数のパケット群を蓄積するパケット蓄積手
    段と、 前記パケット蓄積手段で通信保証を要する送信パケット
    と通信保証を要しない送信パケットのいずれかの蓄積を
    完了した場合に、当該パケット群を第2装置へ一括送信
    する通信制御手段とを設けたことを特徴とするデータ通
    信システム。
  2. 【請求項2】 前記一括送信したパケット群のすべての
    送信結果を前記送信元へ一括通知する手段を有すること
    を特徴とする請求項1記載のデータ通信システム。
  3. 【請求項3】 前記一括送信したパケット群が通信保証
    を要しないものである場合に、一括送信後直ちに蓄積済
    の該当パケットを破棄する手段を有することを特徴とす
    る請求項1記載のデータ通信システム。
  4. 【請求項4】 前記一括送信したパケット群が通信保証
    を要するものであり、且つ前記第2装置からの応答が正
    常応答の場合に、前記送信元へ正常送信結果を通知する
    とともに蓄積済の該当パケットを破棄する手段を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ通信システム。
  5. 【請求項5】 前記一括送信したパケット群が通信保証
    を要するものであり、且つ前記第2装置からの応答が異
    常応答の場合に、前記パケット群を前記第2装置宛に所
    定回数再送信し、再送信後も異常応答を受信したときに
    前記送信元に異常送信結果を通知するとともに蓄積済の
    該当パケットを破棄する手段を有することを特徴とする
    請求項1記載のデータ通信システム。
  6. 【請求項6】 前記第2装置に、前記一括送信に対応す
    る正常応答または異常応答を作成して前記第1装置宛に
    一斉返送する応答作成手段を設け、 通信保証を要する送信パケットに対する応答待ち処理を
    並列化したことを特徴とする請求項1記載のデータ通信
    システム。
  7. 【請求項7】 前記所定の通信回線は、前記通信制御手
    段によっていずれか一方が主回線、他方が従回線として
    切り換えられる複数系統の通信回線のいずれかであり、
    少なくとも一系統の通信回線が無線回線であることを特
    徴とする請求項1ないし6のいずれかの項記載のデータ
    通信システム。
  8. 【請求項8】 前記無線回線が通信衛星を介した衛星回
    線であることを特徴とする請求項7記載のデータ通信シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記通信制御手段は、TCP/IPに準
    拠した通信プロトコルに基づいて前記パケット群を送信
    することを特徴とする請求項7記載のデータ通信システ
    ム。
  10. 【請求項10】 通信保証を要する送信パケットと通信
    保証を要しない送信パケットとが混在したパケット群を
    送信元から受領して複数系統のいずれかの通信回線を選
    択して送信先装置へ送信するとともに、前記通信保証を
    要する送信パケットに対する送信結果を所定期間内に前
    記送信元へ通知できない場合に当該送信パケットの再送
    信を要求されるデータ通信装置において、 個々の送信パケットを前記通信保証の要否別に分類し、
    前記通信保証を要する送信パケットについては前記所定
    期間内に前記送信元へ送信結果を通知し得る数のパケッ
    ト群を蓄積し、前記通信保証を要しない送信パケットに
    ついては所定数のパケット群を蓄積するパケット蓄積手
    段と、 前記パケット蓄積手段で通信保証を要する送信パケット
    と通信保証を要しない送信パケットのいずれかの蓄積を
    完了した場合に当該パケット群を前記送信先装置宛に一
    括送信するとともに、一括送信による通信結果を前記送
    信元へ通知する通信制御手段と、 を有することを特徴とするデータ通信装置。
  11. 【請求項11】 通信保証を要する送信パケットと通信
    保証を要しない送信パケットとが混在したパケット群を
    複数系統のいずれかの通信回線を選択して送信する送信
    先措置から前記パケット群を受信するデータ通信装置で
    あって、 受信した個々の送信パケットを前記通信保証の要否別に
    分類するパケット分類手段と、 通信保証を要する送信パケットに対してそれを正しく受
    信した場合の正常応答と正しく受信できなかった場合の
    異常応答とを含む応答パケットを送信パケット毎に作成
    する応答作成手段と、 前記応答パケットの作成終了を契機に前記通信回線を確
    立して当該応答パケットを前記送信先装置宛に一括送信
    するとともに、一括送信後に前記通信回線を開放する通
    信制御手段と、 を有することを特徴とするデータ通信装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100674329B1 (ko) * 2000-12-30 2007-01-24 주식회사 케이티 전송 제어 프로토콜/인터넷 프로토콜 네트웍에서 라우터의폭주 제어방법
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