JPH11205251A - 電磁波干渉低減方法、電磁波検出装置、電子装置及び無線通信方法 - Google Patents

電磁波干渉低減方法、電磁波検出装置、電子装置及び無線通信方法

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JPH11205251A
JPH11205251A JP10004097A JP409798A JPH11205251A JP H11205251 A JPH11205251 A JP H11205251A JP 10004097 A JP10004097 A JP 10004097A JP 409798 A JP409798 A JP 409798A JP H11205251 A JPH11205251 A JP H11205251A
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JP
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electromagnetic wave
timing
reception
interference
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JP10004097A
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English (en)
Inventor
Shigeki Saito
茂樹 斉藤
Yoshio Nakamura
嘉男 中村
Ryuichi Oka
隆一 岡
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NTT Electronics Corp
Original Assignee
NTT Electronics Corp
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Publication date
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部干渉源が増加してもデータ通信システムの
所望の情報転送速度を確保するための電磁波干渉低減方
法、電磁波検出装置、電子装置及び無線通信方法を提供
する。 【解決手段】複数の装置Aから出力される電磁波干渉を
低減する方法であって、(a)前記複数の装置Aから出
力される電磁波の出力タイミングを検出し、(b)前記
出力タイミングの時間差が少なくなるように前記複数の
装置Aの少なくとも1つの出力タイミングを制御する各
段階を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信における
干渉妨害を低減するための方法及び装置に関し、特に、
電子レンジ等の交流電源に同期して動作する装置からの
電磁波干渉を低減するための電磁波干渉低減方法、電磁
波検出装置、電子装置及び無線通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、2.4GHz帯の周波数を使用す
る小電力データ通信システムは、無線LAN等に広く使
用されている。特に、無線LANはオフィスにおいて、
有線LANの配線を無線化するために導入数が増加して
いる。また、この周波数帯の小電力データ通信システム
は2Mbps前後の高速伝送を実現できるため、最近では流
通システムで使用するバーコードのデータや在庫データ
の伝送などに展開されようとしている。また、ISDNの宅
内配線を無線化する装置にも適用されている。このよう
に、この小電力データ通信システムは、今後コンビニエ
ンスストアやレストラン、並びに家庭などでの使用が期
待されている。しかし、この小電力データ通信システム
をコンビニエンスストアやレストラン等で使用する場
合、電子レンジからの干渉が問題となる。
【0003】図18は、無線通信に対する電子レンジの
干渉妨害の様子を示す模式図である。無線通信装置8
4、85からなる小電力データ通信システムに許可され
ている電波の周波数帯は、2.471MHzから2.4
97MHzであり、電子レンジ81、82、83の使用
周波数2.45GHz±50MHzと重なる。コンビニ
エンスストアやレストラン、並びに家庭などでは電子レ
ンジ81、82、83が多く使用されており、電子レン
ジ81、82、83から漏洩する電磁波は無線通信装置
84、85からなる小電力データ通信システムへの干渉
となる。また、この周波数帯はその他にレーザメスなど
にも使用されており、多くの干渉源が存在している。従
って、小電力データ通信システムでは、干渉対策方法と
して、変調方式にスペクトラム拡散方式を採用すること
が義務付けられている。
【0004】図19にスペクトラム拡散方式の原理を示
す。(a)は周波数ホッピング(Frequency Hopping: F
H)方式のスペクトラム拡散を示し、(b)は直接拡散(D
irect Sequence: DS) 方式のスペクトラム拡散を示す。
FH方式は、情報信号で変調された主信号の搬送波周波
数を、拡散信号に応じて、与えられた周波数帯域内でラ
ンダムに離散的に切替え掃引する方式であり、DS方式
は、スペクトルを拡散させるべき信号に、それより広帯
域の信号を直接乗算させてスペクトラム拡散させる方式
である。
【0005】FH方式は、電子レンジから輻射される電
磁波干渉から周波数的に逃れ、また、DS方式では、電
子レンジから輻射される電磁波干渉を拡散により低レベ
ル化するものと期待されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の干渉対策方法は、以下のような問題点を有す
る。
【0007】電子レンジから漏洩する電磁波の強度は、
ダイポールアンテナで受信した場合、電子レンジから約
1メートルの場所でも約−20dBm前後である。無線
装置の一般的な受信感度は−80dBm前後なので、電
子レンジからの干渉波レベルが極めて高いことが理解で
きる。スペクトラム拡散による干渉低減効果は、高々1
0〜20dB前後であるため、スペクトラム拡散方式の
採用だけでは、電子レンジから漏洩する電磁波干渉に耐
えうる効果は発揮できない問題がある。
【0008】さらに、コンビニエンスストアやレストラ
ン等では複数台の電子レンジが存在する。図20は、小
電力データ通信システム用装置の電子レンジの台数に対
する情報転送速度の劣化特性を示す図である。電子レン
ジの台数が増加するに従い情報転送速度は劣化し、小電
力データ通信システムの特徴である高速伝送が実現でき
ない。
【0009】本発明の目的は、上記の問題点に鑑みて、
電子レンジを初めとする外部干渉源が増加してもデータ
通信システムの所望の情報転送速度を確保するための電
磁波干渉低減方法、電磁波検出装置、電子装置及び無線
通信方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明では、下記の手段を講じたことを特徴とするもの
である。
【0011】請求項1記載の発明方法では、複数の装置
Aから出力される電磁波干渉を低減する方法であって、
(a)前記複数の装置Aから出力される電磁波の出力タ
イミングを検出し、(b)前記出力タイミングの時間差
が少なくなるように前記複数の装置Aの少なくとも1つ
の出力タイミングを制御する各段階を有することを特徴
とする。
【0012】請求項2記載の発明方法では、請求項1記
載の電磁波干渉低減方法において、前記複数の装置Aの
各々は、交流電源に同期して電磁波を出力する装置より
なり、前記段階(b)は前記装置Aの交流電源の極性及
び位相のうち少なくとも一方を変更して電磁波の出力タ
イミングを制御する段階(b−1)を有することを特徴
とする。
【0013】請求項3記載の発明方法では、請求項1又
は2記載の電磁波干渉低減方法において、前記段階(b
−1)は、前記装置Aの電源プラグを同一コンセントに
おいて逆方向に抜き差しする段階及び前記装置Aの電源
プラグを異なるコンセントに差し替える段階のうち少な
くとも一方の段階を有することを特徴とする。
【0014】請求項4記載の発明方法では、請求項2又
は3記載の電磁波干渉低減方法において、前記複数の装
置Aの各々は、電子レンジよりなることを特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明方法では、請求項1乃
至4のうちいずれか1項記載の電磁波干渉低減方法にお
いて、前記段階(a)は、前記電磁波を受信して受信開
始タイミングと受信終了タイミングを示す受信タイミン
グ信号を前記出力タイミングとして生成する段階(a−
1)を有することを特徴とする。
【0016】請求項6記載の発明方法では、請求項5記
載の電磁波干渉低減方法において、前記段階(a−1)
は、前記電磁波の受信レベルを検出し参照レベルと比較
して前記受信タイミング信号を生成する段階を含むこと
を特徴とする。
【0017】請求項7記載の発明方法では、請求項1乃
至6のうちいずれか1項記載の電磁波干渉低減方法にお
いて、前記段階(a)は、前記複数の装置Aのうち少な
くとも2つの装置Aが電磁波を出力しているとき、前記
出力タイミングから所定の時間当たりの電磁波の出力時
間を検出し該出力時間が所望の範囲になるように前記装
置Aのうち少なくとも1つの装置Aの出力タイミングを
制御する段階を有することを特徴とする。
【0018】請求項8記載の発明方法では、請求項1乃
至6のうちいずれか1項記載の電磁波干渉低減方法にお
いて、前記段階(a)は、前記複数の装置Aのうち1つ
の装置Aが電磁波を出力しているとき、前記出力タイミ
ングから基準信号に対する前記電磁波の出力位相を検出
し該出力位相が所望の範囲になるように前記装置Aの出
力タイミングを制御する段階を有することを特徴とす
る。
【0019】請求項9記載の発明方法では、請求項1乃
至8のうちいずれか1項記載の電磁波干渉低減方法にお
いて、前記複数の装置Aが電磁波を出力していないタイ
ミングに通信を行う段階(d)をさらに有することを特
徴とする。
【0020】請求項10記載の発明方法では、請求項9
記載の電磁波干渉低減方法において、前記段階(d)
は、前記複数の装置Aの電磁波の前記出力タイミングを
受信タイミングとして検出し、該受信タイミングから前
記複数の装置Aが電磁波を出力しない周期を予測し、前
記周期の間に通信を行う段階(d−1)を有することを
特徴とする。
【0021】請求項11記載の発明装置では、電磁波検
出装置であって、複数の装置Aのうち少なくとも1つか
ら出力される電磁波の出力タイミングを検出する出力タ
イミング検出手段と、前記複数の装置Aの電磁波の出力
タイミングの相互関係を示す第1の処理手段とを有する
ことを特徴とする。
【0022】請求項12記載の発明装置では、請求項1
1記載の電磁波検出装置において、前記出力される電磁
波は交流電源に基づいて生成されることを特徴とする。
【0023】請求項13記載の発明装置では、請求項1
1又は12記載の電磁波検出装置において、前記出力タ
イミング検出手段は、前記電磁波の受信開始タイミング
と受信終了タイミングを示す受信タイミングを前記出力
タイミングとして出力する受信タイミング出力手段を有
することを特徴とする。
【0024】請求項14記載の発明装置では、請求項1
3記載の電磁波検出装置において、前記受信タイミング
出力手段は、前記電磁波の受信レベルを検出する受信レ
ベル検出手段と、該受信レベルと参照レベルとを比較し
て前記受信タイミングを生成する第1の比較手段とを有
することを特徴とする。
【0025】請求項15記載の発明装置では、請求項1
1乃至14のうちいずれか1項記載の電磁波検出装置に
おいて、前記第1の処理手段は、前記出力タイミングの
相互関係を表示する表示手段をさらに有することを特徴
とする。
【0026】請求項16記載の発明装置では、請求項1
1乃至15のうちいずれか1項記載の電磁波検出装置に
おいて、前記第1の処理手段は、前記出力タイミングの
相互関係に基づいて前記複数の装置Aのうち少なくとも
1つの装置Aの電源の極性を変更する電源極性変更手段
を有することを特徴とする。
【0027】請求項17記載の発明装置では、請求項1
3乃至16のうちいずれか1項記載の電磁波検出装置に
おいて、前記第1の処理手段は、前記出力タイミングか
ら所定の時間当たりの電磁波の出力時間を検出して前記
出力タイミングの相互関係を示す出力時間率検出手段を
有することを特徴とする。
【0028】請求項18記載の発明装置では、請求項1
3乃至16のうちいずれか1項記載の電磁波検出装置に
おいて、前記第1の処理手段は、前記出力タイミングか
ら基準信号に対する前記電磁波の出力位相を検出して前
記出力タイミングの相互関係を示す出力位相検出手段を
有することを特徴とする。
【0029】請求項19記載の発明装置では、請求項1
7記載の電磁波検出装置において、前記出力時間率検出
手段は、所定のクロックと、前記受信タイミングの受信
時間間隔における前記所定のクロックのクロック数を前
記所定の時間の間においてカウントし前記出力時間とし
て出力する第1のカウンタ手段と、前記出力時間と第1
の所定値とを比較して前記出力タイミングの相互関係を
示す第2の比較手段とを有することを特徴とする。
【0030】請求項20記載の発明装置では、請求項1
7記載の電磁波検出装置において、前記出力時間率検出
手段は、前記受信タイミングに基づいてコンデンサへの
充放電を行うコンデンサ充放電手段と、該コンデンサ充
放電手段の出力値と第2の所定値とを比較して前記出力
タイミングの相互関係を示す第3の比較手段とを有する
ことを特徴とする。
【0031】請求項21記載の発明装置では、請求項1
7記載の電磁波検出装置において、前記出力時間率検出
手段は、前記受信タイミングの周波数をカウントし出力
する第2のカウンタ手段と、該第2のカウンタ手段の出
力値と第3の所定値とを比較して前記出力タイミングの
相互関係を示す第4の比較手段とを有することを特徴と
する。
【0032】請求項22記載の発明装置では、請求項1
8記載の電磁波検出装置において、前記出力位相検出手
段は、内部時計と、該内部時計と前記受信タイミングか
ら受信タイミングの受信時刻を前記出力位相として出力
する受信時刻検出手段とを有し、前記複数の装置Aから
の電磁波の受信時刻を相互に比較することによって前記
出力タイミングの相互関係が確認されることを特徴とす
る。
【0033】請求項23記載の発明装置では、請求項1
8記載の電磁波検出装置において、前記出力位相検出手
段は、前記基準信号と、該基準信号と前記受信タイミン
グとの位相差を検出し前記出力位相として出力する受信
位相検出手段とを有し、前記複数の装置Aの各々に対応
する前記位相差を相互に比較することによって前記出力
タイミングの相互関係が確認されることを特徴とする。
【0034】請求項24記載の発明装置では、電子装置
であって、請求項11乃至23のうちいずれか1項記載
の電磁波検出装置と、電気的処理回路とを有することを
特徴とする。
【0035】請求項25記載の発明装置では、請求項2
4記載の電子装置において、前記電気的処理回路は、干
渉となる電磁波が受信されない状態のとき通信を開始す
る通信装置を有し、前記電磁波検出装置を用いて複数の
装置Aの電磁波の出力タイミングを調整し前記通信装置
を動作することを特徴とする。
【0036】請求項26記載の発明方法では、干渉発生
装置からの干渉下における無線通信装置Aと無線通信装
置Bとの間の無線通信方法であって、(a)前記無線通
信装置Aが前記干渉発生装置からの干渉の出力タイミン
グを検出し、(b)前記干渉の出力タイミングに基づい
て通信可能タイミングを前記無線通信装置Bに通知し、
(c)前記無線通信装置Bが受信した前記通信可能タイ
ミングに基づいて前記無線通信装置Aに対して通信を行
う各段階を有することを特徴とする。
【0037】以上の発明は以下のように作用する。
【0038】請求項1記載の電磁波干渉低減方法及び請
求項11記載の電磁波検出装置においては、複数の電磁
波発生装置から発生する電磁波干渉の出力タイミングが
検出され、その電磁波の出力の時間差が少なくなるよう
に各電磁波発生装置の出力タイミングが制御される。従
って、複数の電磁波発生装置が存在する場合、電磁波が
発生する時間が低減され、結果的に所定の時間における
干渉量が低減される。また、この方法では、電磁波発生
装置の数が増加しても、電磁波発生装置が1台の場合と
ほぼ同等の干渉量に総合の干渉量を押さえることができ
る。また、本発明に係わる電磁波検出装置は、複数の電
磁波発生装置からの出力タイミングを検出し、その出力
タイミングの相互関係を直接示すように構成されてい
る。従って、安価でかつ簡易に構成でき、さらに高度な
知識を有しない者でも極めて容易に出力タイミングの相
互関係を認識することができる。
【0039】請求項2乃至4のうちいずれか1項記載の
電磁波干渉低減方法、及び請求項12記載の電磁波検出
装置においては、電子レンジなどの交流電源に同期して
電磁波を発生する装置に対して、その出力タイミングが
電源プラグを抜き差しして交流電源の極性を変更するこ
とによって制御される。従って、高度な技術を必要とす
ることなく、容易に出力タイミングを制御することがで
きる。
【0040】請求項5又は6記載の電磁波干渉低減方
法、及び請求項13又は14記載の電磁波検出装置にお
いては、電磁波発生装置からの出力タイミングは、受信
タイミングとして受信機によって検出され、また受信タ
イミングは受信レベルを観測して検出される。従って、
出力タイミングの検出を受信機を用いて容易に行うこと
ができる。また、専用の受信機を設けることなく、通信
に使用する受信機に一般的に備えられている汎用の機能
を用いて受信タイミングの検出機構を構成することがで
きる。
【0041】請求項7記載の電磁波干渉低減方法、及び
請求項17記載の電磁波検出装置においては、複数の電
磁波発生装置が電磁波を発生しているとき、その出力タ
イミングから所定の時間当たりの電磁波の出力時間が検
出される。従って、複数の電磁波発生装置の電磁波の出
力タイミングの相互関係が容易に識別できる。また、こ
の方法では、実質的に出力タイミングにおける出力時間
と非出力時間との比を求めている。従って、出力タイミ
ングの周波数に関係なく同一の構成で出力タイミングの
相互関係が識別できる。
【0042】請求項8記載の電磁波干渉低減方法、及び
請求項18記載の電磁波検出装置においては、1台の電
磁波発生装置が電磁波を発生しているとき、その出力タ
イミングから基準信号に対する電磁波の出力位相が検出
される。従って、電磁波発生装置1台毎に測定でき、複
数の電磁波発生装置の電磁波の出力タイミングの相互関
係が容易に識別できる。電磁波発生装置を1台毎に動作
させることができるので、出力タイミングの制御操作が
容易に行える。
【0043】請求項9記載の電磁波干渉低減方法、及び
請求項24又は25記載の電子装置においては、電磁波
発生装置の出力時間が少なくなるように調整されて電磁
波発生装置が電磁波を出力していないタイミングに通信
が行われる。従って、電子レンジのように交流電源の半
周期の出力する電磁波発生装置のそばで通信を行う場
合、約半分の時間帯において通信が電子レンジからの干
渉の影響を受けることがなくなる。電磁波発生装置の台
数が増加してもその出力タイミングが相互に整合される
ので、干渉がない場合の情報転送速度の約半分が確保で
きる。
【0044】また、本発明に係わる電子装置では、電磁
波検出装置は通信装置の既存の部品を使用して構成する
ことができる。従って、従来の通信装置を殆ど改造する
ことなく、電磁波検出装置を組込むことが可能となる。
よって、非常に安価、簡易、かつ短時間で従来の無線通
信装置に電磁波検出装置を内蔵させることができる。
【0045】請求項10記載の電磁波干渉低減方法にお
いては、電磁波発生装置の出力タイミングが受信タイミ
ングとして検出され、その受信タイミングから電磁波が
出力されない時間が予測され、その時間に合わせて通信
が行われる。従って、電磁波が出力されていない時間帯
に効率よく通信を行うことができ、確保できる情報転送
速度の特性をさらに向上できる。
【0046】請求項15記載の電磁波検出装置において
は、出力タイミングの相互関係が表示される。従って、
複数の電磁波発生装置の出力タイミングの相互関係を容
易に認識することができる。
【0047】請求項16記載の電磁波検出装置において
は、電磁波発生装置の出力タイミングの相互関係に基づ
いて電磁波発生装置の電源の極性が自動的に変更され
る。従って、電源の極性の変更を手動で操作する必要が
なくなり簡易に電磁波発生装置からの干渉を容易に低減
することができる。
【0048】請求項19記載の電磁波検出装置において
は、所定の時間当たりの電磁波の出力時間は、受信タイ
ミングの受信時間間隔における所定のクロックのクロッ
ク数をカウントすることによって検出される。従って、
簡易なハードウェア回路、或いは簡易なソフトウェアに
よって容易に電磁波発生装置の出力タイミングの相互関
係を求めることができる。
【0049】請求項20記載の電磁波検出装置において
は、所定の時間当たりの電磁波の出力時間は、受信タイ
ミングに基づいてコンデンサへの充放電を行うことによ
って検出される。従って、簡易なアナログ回路によって
も容易に電磁波発生装置の出力タイミングの相互関係を
求めることができる。
【0050】請求項21記載の電磁波検出装置において
は、所定の時間当たりの電磁波の出力時間は、受信タイ
ミングの周波数をカウントすることによって検出され
る。従って、簡易なハードウェア回路、或いは簡易なソ
フトウェアによって容易に電磁波発生装置の出力タイミ
ングの相互関係を求めることができる。
【0051】請求項22又は23記載の電磁波検出装置
においては、基準信号に対する電磁波の出力位相は、受
信タイミングの受信時刻として、又は受信タイミングと
基準信号との位相差として検出され、受信時刻又は位相
差が複数の電磁波検出装置に対して相互に比較される。
従って、簡易なハードウェア回路、或いは簡易なソフト
ウェアによって容易に電磁波発生装置の出力タイミング
の相互関係を求めることができる。
【0052】請求項26記載の無線通信方法において
は、干渉の影響を受ける通信相手から受信した干渉の出
力タイミングに基づいて通信が行われる。無線通信装置
Bの送信タイミング動作を常に無線通信装置Aからの指
令に従属するように制御し、電子レンジ等の干渉発生装
置からの干渉が発生したことを検出した場合、無線通信
装置Aが電子レンジの出力タイミングに同期して無線通
信装置Bの送信タイミングを制御することができる。従
って、無線通信装置Bは、電子レンジからの電磁波を直
接検出できなくても電子レンジの干渉の合間に送信動作
を行うことができる。
【0053】
【発明の実施の形態】まず、本発明に係わる電磁波干渉
低減方法の原理について以下に説明する。
【0054】図1は、電子レンジから漏洩する電磁波干
渉スペクトラムの時間的変化を示した図である。我々の
測定結果から、電子レンジからの電磁波干渉スペクトラ
ムは1ミリ秒間に数MHzの速度で高速に許可周波数帯
を掃引していることがわかった。
【0055】図2は、電子レンジからの電磁波干渉スペ
クトラムの変化と、FH方式の小電力データ通信システ
ム装置の通信周波数の変化との関係を示す。周波数ホッ
ピングの1つのチャネル周波数にとどまる時間(以後ホ
ッピングフレーム周期と称する)が長いと、周波数が交
差し電子レンジからの電磁波干渉の影響が多くなる。電
子レンジからの電磁波干渉の影響を低減するためには、
ホッピングフレーム周期を極めて短く(例えば、1ミリ
秒以下)する必要がある。この場合、ホッピングレート
が高くなりホッピングのためのチャネル切替えが増加
し、データの伝送可能な時間が減少する。従って、情報
転送速度が大きく劣化することになる。
【0056】図3は、電子レンジから漏洩する電磁波干
渉の出力タイミングを示す。我々の実験において、電子
レンジは商用交流電源に同期して動作しており、電磁波
が出力されるのは商用交流電源周期の半周期のみである
ことがわかった。従って、複数の電子レンジが電磁波を
出力するタイミングを同一タイミングに整合させれば、
商用交流電源周期の半周期は電子レンジ干渉の影響を除
去できる。この状態において、電子レンジが電磁波を出
力していないときに通信を行えば、全時間電磁波干渉の
影響がある場合と比べて約半分の伝送能力を確保するこ
とができる。
【0057】図4は、電子レンジの電磁波の出力タイミ
ングと電子レンジの電源プラグの差し込み方法との関係
を示した図である。電子レンジの電磁波の出力タイミン
グは、交流電源の極性A、Bによって変わる。即ち電子
レンジの電源プラグのコンセントへの差込み方を逆にし
て極性A、Bを逆にすることでその出力タイミングを容
易に変更することができる。
【0058】従って、本発明に係わる電磁波干渉低減方
法では、複数台の電子レンジの出力タイミングを検出
し、それらの出力タイミングが整合しているか否かを調
べ、整合していなければ、電子レンジの電源プラグの差
し込み方法を逆にして複数台の電子レンジの出力タイミ
ングを整合させる。複数台の電子レンジの出力タイミン
グが整合していない場合、電子レンジからの干渉はほぼ
全ての時間に渡り存在するが、整合している場合、電子
レンジからの干渉は整合していない場合と比べて約半分
に低減できる。本方法では、電子レンジが何台に増加し
ても全ての出力タイミングが整合するように制御すれ
ば、電子レンジ1台の場合と同等の伝送能力を確保する
ことができる。
【0059】
【実施例】以下に本発明に係わる電磁波干渉低減方法及
び電磁波検出装置の実施例について説明する。
【0060】図5は、本発明に係わる電磁波干渉低減方
法及び電磁波検出装置の第1実施例を説明するための図
である。また、図6は、複数の電子レンジの出力タイミ
ングの整合状態と受信タイミング信号との関係を示した
図である。(a)は、出力タイミングが整合している場
合、(b)は、出力タイミングが整合していない場合を
示す。図7は、電磁波検出装置の第1実施例の動作原理
を説明する図である。(a)は、出力タイミングが整合
している場合、(b)は、出力タイミングが整合してい
ない場合を示す。
【0061】図5において、3台の電子レンジ1、3、
5からの電磁波干渉の出力タイミングが電磁波検出装置
10において検出される。この場合、電子レンジ1、
3、5は、電磁波発生装置として動作し、同一の種類の
ものに限定されず異なる種類のものでもよい。電磁波検
出装置10は、受信タイミング検出部12と処理部14
よりなる。受信タイミング検出部12は、受信機16と
比較器18より構成される。処理部14は、AND回路
20、カウンタ22、及び比較器24より構成される。
比較器24の出力には、表示部26が接続されている。
【0062】受信機16は、電子レンジの周波数帯の電
磁波を受信する装置であり、一般的にはアンテナ、受信
増幅器、周波数変換器などで構成される。中間周波数帯
へ周波数変換された電波が増幅されるとき、増幅器から
RSSIと称される信号によって受信レベルが電圧とし
て検出される。例えば、電磁波の受信レベルが−80d
Bm(例えば、無線機の感度点)から−20dBm(電
子レンジの最大受信レベル)までに対して数百ミリボル
トの電圧変化として得られる。この結果を所定の電圧と
比較することによって、所定の受信レベル以上のレベル
が受信されるタイミングを検出することができる。この
ように受信レベルが電圧として検出できることは汎用の
技術であり、通常の無線機の場合一般的に搭載されてい
る。従って、専用の受信機を設けることなく、受信機に
一般的に備えられている汎用の受信レベル検出機能を用
いて受信タイミングの検出機構を容易に構成することが
できる。
【0063】以下に、電磁波干渉低減方法の手順につい
て説明する。
【0064】初めに、電子レンジ1及び電子レンジ3を
動作させる。このとき、受信機16では、電子レンジ1
及び電子レンジ3から発生した電磁波の受信レベルが検
出される。この受信レベルは、比較器18によって参照
レベルと比較され、参照レベルで規定される受信レベル
以上の大きさの電波の受信タイミング信号が得られる。
この受信タイミング信号が図6に示される。電子レンジ
1と電子レンジ3の出力タイミングが整合している場合
は、図6の(a)の図となり、整合していない場合は、
(b)の図となる。
【0065】次に、受信タイミング信号は、AND回路
20でクロック信号とAND論理が行われる。クロック
信号は交流電源の周波数(50/60Hz)よりも高い
周波数に設定してある。この動作が図7に示される。電
子レンジ1と電子レンジ3の出力タイミングが整合して
いる場合は、(a)に示すようにクロック信号のクロッ
ク数は半分以下に減少し、整合していない場合は(b)
に示すようにクロック数はあまり減少しない。出力され
るクロック数は、受信タイミング信号のハイの部分(出
力時間に相当)にほぼ比例する。続いて、AND回路2
0の出力クロックは、カウンタ22で所定の期間にわた
りカウントされる。
【0066】さらにそのカウント結果は、比較器24に
おいて所定値と比較される。所定値は、出力タイミング
が整合してる場合のカウント値と、整合していない場合
のカウント値とのほぼ中間に設定される。表示部26で
は、カウンタ22のカウント値が所定値よりも大きけれ
ばLEDが赤に点燈し、所定値よりも小さければLED
が緑に点燈するように構成されている。
【0067】従って、表示部26のLEDが赤に点燈し
た場合、電子レンジ1と電子レンジ3の出力タイミング
が図7の(b)のように整合していないと判断される。
この場合、電子レンジ1及び電子レンジ3のどちらか一
方の電源の極性を逆方向にするため電源プラグのコンセ
ントに対する抜き差しを行う。その後、表示部26のL
EDが緑に点燈し、電子レンジ1と電子レンジ3の出力
タイミングが図7の(a)のように整合したことを確認
する。
【0068】次に、電子レンジ1と電子レンジ5、或い
は電子レンジ3と電子レンジ5を同時に動作させ、同様
の方法で電子レンジ5の電源プラグを操作して電子レン
ジ5の電磁波の出力タイミングを電子レンジ1及び電子
レンジ3の出力タイミングに整合させる。
【0069】上述したように、本発明に係わる電磁波干
渉低減方法では、複数の装置から発生する電磁波干渉の
出力タイミングの時間が少なくなるように制御される。
従って、複数の干渉発生装置が存在する場合、干渉が発
生する時間が低減され、結果的に所定の時間における干
渉量も低減される。また、この方法では、干渉発生装置
の数が増加しても、干渉発生装置が1台の場合とほぼ同
等の干渉量に総合の干渉量を押さえることができる。
【0070】電磁波を検出する装置としては、電子レン
ジの周波数帯をカバーできる広帯域かつ高感度のオシロ
スコープで出力タイミングを検出することができる。し
かしながら、このようなオシロスコープは、非常に高価
で、かつ高重量、さらに取り扱いには高度な知識を有し
た技術者が必要となる。
【0071】本発明に係わる電磁波検出装置10は、複
数の電磁波発生装置からの出力タイミングを検出し、そ
の出力タイミングの相互関係を直接示すように構成され
ている。従って、安価でかつ簡易に構成でき、さらに高
度な知識を有しない者でも極めて容易に出力タイミング
の相互関係を認識することができる。また、上記の出力
タイミングの相互関係の簡易な表示によって、出力タイ
ミングの相互関係の認識がより簡単なものとなる。
【0072】上述の第1実施例では、図5において処理
部14としてハードロジックで構成する場合について示
した。ここに示した構成は、図6に示される出力タイミ
ングが整合した場合としていない場合の受信タイミング
信号を見分ける構成の1実施例である。この構成は、出
力タイミングから所定の時間当たりの電磁波の出力時間
を検出することと本質的に等価である。従って、図6の
(a)及び(b)の受信タイミング信号を見分ける構成
は様々な構成が容易に類推されるが、上記2つの受信タ
イミング信号を見分けるための全ての構成は、本質的に
本発明の技術的思想の範囲内である。
【0073】例えば、上述の処理部14の構成は、受信
タイミング信号を交流周波数よりも高いクロックでサン
プリングし、そのサンプリング結果をカウントしてもよ
い。これらは、ソフトウェアで容易に構成することがで
き、処理部14の機能をCPU内に構成することができ
る。この場合、電磁波検出の専用のハードウェアを必要
としないので、無線通信機などのように予めCPUを有
する装置には、極めて容易にかつ安価に内蔵させること
ができる。
【0074】図8は、本発明に係わる電磁波検出装置の
第2実施例の構成図である。
【0075】図8における第2実施例では、電磁波検出
装置30は、受信タイミング検出部12及び処理部32
で構成される。受信タイミング検出部12の構成及び動
作は、第1実施例で説明したものと同様である。処理部
32は、ローパスフィルタ34と比較器36とで構成さ
れる。比較器36には、第1実施例で説明した表示部2
6が接続されている。ローパスフィルタ34は、抵抗及
びコンデンサの充放電回路からなり、それぞれの値は出
力信号が平滑化されるように設定されている。
【0076】図8に示す電磁波検出装置30では、受信
タイミング検出部12で図6に示すような受信タイミン
グ信号が得られた場合、受信タイミング信号はローパス
フィルタ34によって内部のコンデンサが充放電され
る。その出力は、受信タイミング信号のオン時間とオフ
時間との比に対応する電圧が出力される。即ち、図6の
(a)に示すように電磁波の出力タイミングが整合され
ている場合は、中レベルの電圧が出力され、(b)に示
すように整合されていない場合は、高レベルの電圧が出
力される。比較器36の所定レベルをそれらの中間のレ
ベルに設定すれば、出力タイミングの整合状態を識別す
ることができる。比較器36の出力は、第1実施例と同
様に表示部26において簡易に表示される。
【0077】上述したように、図6の(a)及び(b)
に示した受信タイミング信号の識別は、デジタル処理だ
けでなく、アナログ処理によっても容易に実現すること
が可能である。なお、上述のローパスフィルタ34の前
段にチャージポンブを接続し、充放電特性を改善するこ
とは周知の技術である。
【0078】図9は、本発明に係わる電磁波検出装置の
第3実施例の構成図である。
【0079】図9における第3実施例では、電磁波検出
装置40は、受信タイミング検出部12及び処理部42
で構成される。受信タイミング検出部12の構成及び動
作は、第1実施例で説明したものと同様である。処理部
42は、カウンタ44と比較器46とで構成される。比
較器46には、第1実施例で説明した表示部26が接続
されている。
【0080】図9に示す電磁波検出装置40では、受信
タイミング検出部12で図6に示すような受信タイミン
グ信号が得られた場合、受信タイミング信号はカウンタ
44によって所定の期間カウントされる。図6の(a)
に示すように電磁波の出力タイミングが整合されている
場合は、そのカウント値は約50Hz相当(交流周波数
=50Hzの場合)になり、(b)に示すように整合さ
れていない場合は、約100Hz相当になる。従って、
比較器46の所定値をそれらの中間の値に設定すれば、
出力タイミングの整合状態を容易に識別することができ
る。比較器46の出力は、第1実施例と同様に表示部2
6において簡易に表示される。
【0081】上述したように、図6の(a)及び(b)
に示した受信タイミング信号を直接カウントすることに
よっても簡易に出力タイミングの整合状態を識別するこ
とができる。
【0082】なお、図5、図8、及び図9で示した電磁
波検出装置は、前述したように所定の時間当たりの電磁
波の出力時間を検出して複数の電磁波発生装置の出力タ
イミングの相互関係を示すものである。この方法では、
実質的に出力タイミングにおける出力時間と非出力時間
との比を求めている。従って、交流電源の周波数が50
Hz、60Hz、或いは別の周波数の場合において、回
路や所定値を変更することなく使用できる。
【0083】図10は、本発明に係わる電磁波干渉低減
方法の第2実施例及び電磁波検出装置の第4実施例を説
明するための図である。また、図11は、電子レンジの
電源の極性が異なる場合の受信タイミングを示した図で
ある。図12は、電磁波検出装置の第4実施例の動作原
理を説明する図である。
【0084】図10において、3台の電子レンジ1、
3、5からの電磁波干渉の出力タイミングが電磁波検出
装置50において検出される。電磁波検出装置50は、
受信タイミング検出部12と処理部52よりなる。受信
タイミング検出部12は、第1実施例と同様に、受信機
16と比較器18より構成される。処理部52は、基準
信号とサンプリング回路54より構成される。サンプリ
ング回路54の出力には、表示部58が接続されてい
る。
【0085】以下に、本発明に係わる電磁波干渉低減方
法の手順について説明する。
【0086】初めに、電子レンジ1を動作させる。この
とき、受信機16では、電子レンジ1から発生した電磁
波の受信レベルが検出される。この受信レベルは、比較
器18によって参照レベルと比較され、参照レベルで規
定される受信レベル以上の大きさの電波の受信タイミン
グ信号が得られる。この受信タイミング信号が図11に
示される。電子レンジ1の電源プラグのコンセントへの
差し込み方によって、互いに180度位相の異なる受信
タイミング信号A及びBのどちらか一方が検出できる。
【0087】次に、サンプリング回路54において、基
準信号をこの受信タイミング信号によってサンプリング
する。サンプリング回路54の詳細な動作原理が図12
に示されている。基準信号は、例えば、交流周波数の整
数倍の信号から生成する。例えば、交流周波数が50H
zの場合、50Hz×4=200Hzから生成する。こ
の200Hzの信号を2分周及び4分周した2つの信号
によって、50Hzの1周期を90度の位相ごとに4分
割した基準信号を生成することができる。従って、基準
信号は、50Hzの1周期を90度ごとに、“0”、
“1”、“2”、“3”というデータで示される。
【0088】基準信号の周波数と交流周波数がほぼ等し
ければ、基準信号と受信タイミング信号は位相がシフト
しているだけの関係となる。従って、例えば、図11の
に示される受信タイミング信号Aで、基準信号をサンプ
リングすると、“1”というデータが検出され、受信タ
イミング信号Bで基準信号をサンプリングすると、
“3”というデータが検出される。このデータは、表示
部58において、例えば、数字にて、或いはLEDにて
表示される。即ち、サンプリング回路54によって、受
信タイミング信号の基準信号に対する位相関係を検出す
ることができる。従って、サンプリング回路54の結果
によって、図11に示す受信タイミング信号A及びBを
識別できる。
【0089】電子レンジ1を動作させた場合、例えば、
データ“1”が得られたとする。次に、電子レンジ3を
動作させた場合、例えば、データ“3”が得られたとす
る。この状態では、電子レンジ1と電子レンジ3の出力
タイミングが180度位相がシフトしており、整合して
いないと判断される。この場合、電子レンジ1及び電子
レンジ3のどちらか一方の電源の極性を逆方向にするた
め電源プラグのコンセントに対する抜き差しを行う。そ
の後、抜き差しを行った方の電子レンジの出力タイミン
グの表示部58の表示が、もう一方の電子レンジの表示
と同じなることを確認する。
【0090】次に、電子レンジ5を動作させ、同様の方
法で基準信号に対する電子レンジ5の電磁波の受信タイ
ミング信号の位相を表示部58の表示によって確認し、
電子レンジ1や電子レンジ3で共通化した表示と一致し
ているか否かを調べる。一致していれば、出力タイミン
グは整合していると判断されるが、一致していなければ
電源プラグを操作して電子レンジ5の電磁波の出力タイ
ミングを電子レンジ1及び電子レンジ3の出力タイミン
グに整合させる。
【0091】上記の電磁波干渉低減方法では、初めに検
出した電子レンジの受信タイミング信号の位相の表示値
に、それ以後検出する電子レンジの受信タイミング信号
の位相の表示値を整合させたり、また、予め定めた受信
タイミング信号の位相の表示値に、全ての電子レンジの
受信タイミング信号の位相の表示値を整合させてもよ
い。
【0092】上述した電磁波検出装置50では、基準信
号の周波数は交流周波数に比べてその周波数差ができる
だけ小さくなるように選択することが望ましい。これ
は、周波数差が大きいと、時間に対する位相シフトが大
きくなり、基準信号に対する受信タイミング信号の位相
差を正確に検出できなくなる。例えば、10ppmの周
波数差が存在する場合は、数十分間は大きく位相がシフ
トしないので、この間に複数台の電子レンジの出力タイ
ミングの位相を検出することができる。3ppm程度の
発振器はTCXOとして携帯電話などで安価な汎用品と
して使用されており、上述した装置は容易に構成するこ
とができる。
【0093】また、上述の装置では、受信タイミング信
号のエッジが基準信号のエッジとほぼ同等の位相の状態
にあると、検出データは2つのデータの間にばらつくこ
ともある。しかし、この場合においても、例えば、1と
2の間でばらつく場合は、もう一方は必ず3と0との間
でばらつく。即ち、180度の位相関係にあることは変
わらない。従って、4つのデータを4つのLEDに対応
させれば、どのLEDが点燈するかによって、受信タイ
ミング信号の位相関係を容易に識別することができる。
【0094】また、ばらつきを押さえる方法として、受
信タイミング信号の位相を一度検出した後、基準信号の
位相を強制的にシフトさせ、受信タイミング信号のエッ
ジを常に基準信号の4つの象限の中心(45度、135
度、225度、315度)に設定する。従って、180
度シフトした受信タイミング信号が入力された場合も、
そのエッジは象限の中心位置に存在するので、データの
ばらつきは除去できる。この原理は、4相PSK変調波
を再生搬送波をシフトさせながら検波する適応キャリア
同期検波として、文献A(斉藤、鷹見、山本「QPSK
移動無線伝送用適応キャリア同期復調方式」電子情報通
信学会論文誌 ‘92/8 Vol.J75−B−II
No.8,pp.499−507を参照)に紹介され
ている。
【0095】また、上述の電磁波検出装置50におい
て、基準信号と交流周波数との間の周波数差が大きい場
合、基準信号を数値制御型発振器(NCO)で構成し、
周波数差を相殺するようにNCOの発振周波数を制御す
る自動周波数制御(AFC)を行うことができる。この
原理も上述した文献Aに紹介されている。AFCが確立
されれば、1時間以上位相シフトを押さえることが可能
となり、余裕をもって受信タイミング信号の位相を測定
することができる。
【0096】上述したように、本発明に係わる電磁波干
渉低減方法及び電磁波検出装置では、各干渉発生装置に
対する基準信号の位相に対する受信タイミング信号の位
相が検出される。その検出結果に基づいて、各干渉発生
装置の電磁波の出力タイミングが整合するように制御さ
れる。従って、干渉発生装置は1台ずつ動作させ複数の
干渉発生装置を同時に動作させる必要がないので、出力
タイミングの整合状態の検出、及び出力タイミングの制
御の操作が容易である。当然のごとく、本方法において
も、複数の干渉発生装置が存在する場合、干渉が発生す
る時間が低減され、結果的に所定の時間における干渉量
も低減される。
【0097】また、本発明に係わる電磁波検出装置は、
基準信号と受信タイミング信号との位相差を検出する回
路をサンプリング回路だけで構成されるので、安価でか
つ簡易な回路で電磁波発生装置からの出力タイミングを
単独に検出することができる。従って、高度な知識を有
しない者でも極めて容易に電磁波発生装置からの出力タ
イミングを認識することができる。
【0098】上述の図10に示す電磁波検出装置50で
は、基準信号に対する電磁波の受信タイミング信号の位
相関係が検出される。これは、受信タイミング信号を基
準信号で位相検波していることと等価である。また、基
準信号は、内部時計と等価であり、図12の例では
“0”、“1”、“2”、“3”というデータは時刻に
相当する。従って、位相差のデータを検出することは、
受信タイミング信号の受信時刻を検出することと等価で
ある。このように、受信時刻を検出することによって
も、電磁波発生装置の出力タイミングの位相を識別する
ことができる。
【0099】図13は、本発明に係わる電磁波干渉低減
方法の第3実施例及び電磁波検出装置の第5実施例を説
明するための図である。図13において、3台の電子レ
ンジ1、3、5からの電磁波干渉の出力タイミングが電
磁波検出装置60において検出される。電磁波検出装置
60は、受信タイミング検出部62と処理部64よりな
る。電磁波検出装置60は、上述の各実施例で示した電
磁波検出装置10、30、40、50のうち少なくとも
1つの装置が適用できる。また、電磁波検出装置60は
さらに3つのコンセント口を有する電源極性変更装置6
8を有している。図13では、例として2端子の場合に
ついて図示しているが、3端子の場合にも適用可能であ
る。
【0100】電源極性変更装置68は、3つのコンセン
ト口にそれぞれ対応する3つの組の電源スイッチ(70
a、70b)、(72a、72b)、(74a、74
b)を有しており、各コンセントに供給する電源の極性
をコンセント毎に変更することができる。また、処理部
64からの出力結果が電源極性変更装置68に供給さ
れ、各コンセントの極性が制御される。
【0101】以下に、動作原理について説明する。2つ
の電子レンジを同時に動作させる場合、処理部64の出
力結果が整合状態を示すようにどちらかの電子レンジの
電源の極性を変更するため電源極性変更装置68の電源
スイッチを自動的に制御する。一方、電子レンジを1台
ずつ動作させる場合、処理部64の出力結果が所定値に
なるように、該当のコンセントの極性を変更するため電
源極性変更装置68の電源スイッチ(70a、70
b)、(72a、72b)、(74a、74b)を制御
する。
【0102】上述したように、本電磁波干渉低減方法及
び電磁波検出装置では、電磁波発生装置の出力タイミン
グの相互関係に基づいて電磁波発生装置の電源の極性が
自動的に変更される。従って、電源の極性の変更を手動
で操作する必要がなくなり簡易に電磁波発生装置からの
干渉を低減することができる。
【0103】図13に示した電磁波検出装置は、電磁波
検出装置60と電源極性変更装置68とが異なる筐体と
して図示されているが、これらは1つの筐体に一体化で
きることは言うまでもない。
【0104】図14は、本発明に係わる電子装置の第1
実施例の構成図である。電子装置100は、電磁波検出
装置110と無線通信部120とから構成される。無線
通信部120は、送信機130、変調部140、受信機
150、復調部160、及びベースバンド処理・制御部
170から構成される。電磁波検出装置110は、上述
の各実施例で示した電磁波検出装置10、30、40、
50のうち少なくとも1つの装置が適用できる。ベース
バンド処理・制御部170はさらに、図示していない
が、干渉となる電磁波が受信されない状態のとき通信を
開始する通信制御部を有している。
【0105】本発明に係わる電子装置100では、例え
ば、複数の電子レンジが存在する場合、内蔵の電磁波検
出装置110を用いて各電子レンジの電源の極性を制御
して容易に出力タイミングを相互に整合できる。その状
態において、無線通信部120を動作させれば、電子レ
ンジの電磁波が出力されていない半周期の間において干
渉を受けずに通信を行うことができる。
【0106】図15は、電子レンジの台数に対する無線
通信の情報転送速度の変化を示す図である。ただし、電
子レンジが複数台の場合は、その出力タイミングは相互
に整合されている。図15からは、電子レンジの台数が
増加しても出力タイミングが整合されれば、電子レンジ
が1台の場合の情報転送速度がほぼ確保できることがわ
かる。
【0107】無線通信部120においては、干渉となる
電磁波が受信されないことを確認してデータの送信が行
われる。従って、電子レンジの電磁波が出力されていな
い時に通信を行うことができる。電子レンジのように交
流電源の半周期の出力する電磁波発生装置のそばで通信
を行う場合、約半分の時間帯において通信が電子レンジ
からの干渉の影響を受けることがなくなる。電磁波発生
装置の台数が増加してもその出力タイミングが相互に整
合されるので、干渉がない場合の情報転送速度の約半分
が確保できる。
【0108】本発明に係わる電子装置100では、電磁
波検出装置110が内蔵されている。即ち、電子装置1
00において、電子レンジの干渉が無くなるタイミング
が検出可能である。従って、電子レンジの干渉が無くな
るタイミングに従って、データの送受信を行えば効率的
なデータ伝送を行うことができ、情報転送速度をさらに
改善することが可能である。
【0109】また、本発明に係わる電子装置100で
は、電磁波検出装置110の受信機及び比較器は無線通
信部120の受信機150と共通化でき、また電磁波検
出装置110の処理部は無線通信部120のベースバン
ド処理・制御部170と共通化できる。従って、従来の
無線通信装置を殆ど改造することなく、電磁波検出装置
を組込むことが可能となる。よって、非常に安価、簡
易、かつ短時間で従来の無線通信装置に電磁波検出装置
を内蔵させることができる。
【0110】次に、本発明に係わる無線通信方法につい
て説明する。
【0111】図16は、本発明に係わる無線通信方法の
第1実施例を説明する図である。図17は、本発明に係
わる無線通信方法の第1実施例の動作手順を説明する図
である。図16において、無線通信装置(A)200と
無線通信装置(B)210とが通信する。電子レンジ
1、3、5が無線通信装置200の側にかつ無線通信装
置210からは離れて置かれており、電子レンジ1、
3、5からの電磁波干渉は無線通信装置200のみに影
響する。
【0112】今、無線通信装置210から無線通信装置
200にデータを伝送する場合を考える。無線通信装置
210は電子レンジ1、3、5からの電磁波を受信でき
ないので、無線通信装置210が電子レンジ1、3、5
の出力の合間に伝送を行うためには、無線通信装置20
0から電子レンジ1、3、5の出力タイミングを無線通
信装置210に予め通知する必要がある。しかし、無線
通信装置200が電子レンジ1、3、5の絶対的な出力
タイミングを無線通信装置210に通知するのは容易で
はない。
【0113】図17を用いて、無線通信方法の動作手順
について以下に説明する。交流電源周波数が50Hzの
場合、電子レンジの出力タイミングにおいて、立ち下が
りから10ミリ秒は干渉の影響がない。従って、例え
ば、無線通信装置200が電子レンジ1、3、5の出力
タイミングの周期を検出し、干渉がない通信可能時間帯
A(10ミリ秒)に無線通信装置210に送信許可信号
を送信する。無線通信装置210は、送信許可信号の受
信に続いて同じ時間可能時間帯Aでデータを送信する。
【0114】次の通信可能時間帯Bで、無線通信装置2
00が送信許可信号を兼ねたアクノリッジ信号を無線通
信装置210に送信する。無線通信装置210は、送信
許可信号の受信に続いて同じ時間可能時間帯Bで次のデ
ータを送信する。
【0115】このように無線通信装置210の送信タイ
ミング動作を常に無線通信装置200からの指令に従属
するように制御し、電子レンジ1、3、5の干渉が発生
したことを検出した場合、無線通信装置200が電子レ
ンジ1、3、5の出力タイミングに同期して無線通信装
置210の送信タイミングを制御する。従って、無線通
信装置210は、電子レンジ1、3、5からの電磁波を
直接検出できなくても電子レンジ1、3、5の干渉の合
間に送信動作を行うことができる。
【0116】上述の実施例の説明では、受信タイミング
信号を得る構成として、受信機からの受信レベルを検出
し参照レベルと比較する構成を例にあげて示した。しか
し、受信タイミング信号を得る構成は、上記の構成に限
定されず、例えば、受信信号を復調器を用いて検波しそ
の検波信号の開始タイミングと終了タイミングを検出す
ることによっても生成することができる。
【0117】上述の実施例の説明では、干渉を発生する
装置として電子レンジを例にあげて説明した。しかし、
本発明においては干渉を発生する装置は電子レンジに限
定されず、出力時間がある規律に従って制御されるもの
であればいずれの装置も本発明が適用できる。
【0118】上述の実施例の説明では、交流電源として
単相の場合について説明した。3相の場合は、120度
づつ位相の異なる交流電源が3つ得られる。従って、異
なる相の交流電源を使用する場合は、単相の整合状態の
ようにならない場合がある。このような場合でも、電源
の極性を適切に選択することによって、出力タイミング
の時間を少なくするように制御することは可能である。
即ち、単相では、180度、2相では、120度、3相
では、60度の非干渉時間を生成するように出力タイミ
ングを制御することができる。このように、本発明に係
わる電磁波干渉低減方法は、干渉発生タイミングを制御
して時間的に干渉発生時間を低減する方法である。
【0119】上述の動作原理の説明において、周波数ホ
ッピング型のスペクトラム拡散通信方法は、電子レンジ
からの干渉を受けやすいことを示した。しかし、本発明
に係わる電磁波干渉低減方法を実行すれば、直接拡散型
及び周波数ホッピング型のどちらのスペクトラム拡散通
信方法でも同様の効果を得ることが可能である。
【0120】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば以下に
示す効果を有する。
【0121】請求項1記載の電磁波干渉低減方法及び請
求項11記載の電磁波検出装置においては、複数の電磁
波発生装置から発生する電磁波干渉の出力タイミングが
検出され、その電磁波の出力の時間差が少なくなるよう
に各電磁波発生装置の出力タイミングが制御される。従
って、複数の電磁波発生装置が存在する場合、電磁波が
発生する時間が低減され、結果的に所定の時間における
干渉量が低減される。また、この方法では、電磁波発生
装置の数が増加しても、電磁波発生装置が1台の場合と
ほぼ同等の干渉量に総合の干渉量を押さえることができ
る。また、本発明に係わる電磁波検出装置は、複数の電
磁波発生装置からの出力タイミングを検出し、その出力
タイミングの相互関係を直接示すように構成されてい
る。従って、安価でかつ簡易に構成でき、さらに高度な
知識を有しない者でも極めて容易に出力タイミングの相
互関係を認識することができる。
【0122】請求項2乃至4のうちいずれか1項記載の
電磁波干渉低減方法、及び請求項12記載の電磁波検出
装置においては、電子レンジなどの交流電源に同期して
電磁波を発生する装置に対して、その出力タイミングが
電源プラグを抜き差しして交流電源の極性を変更するこ
とによって制御される。従って、高度な技術を必要とす
ることなく、容易に出力タイミングを制御することがで
きる。
【0123】請求項5又は6記載の電磁波干渉低減方
法、及び請求項13又は14記載の電磁波検出装置にお
いては、電磁波発生装置からの出力タイミングは、受信
タイミングとして受信機によって検出され、また受信タ
イミングは受信レベルを観測して検出される。従って、
出力タイミングの検出を受信機を用いて容易に行うこと
ができる。また、専用の受信機を設けることなく、通信
に使用する受信機に一般的に備えられている汎用の機能
を用いて受信タイミングの検出機構を構成することがで
きる。
【0124】請求項7記載の電磁波干渉低減方法、及び
請求項17記載の電磁波検出装置においては、複数の電
磁波発生装置が電磁波を発生しているとき、その出力タ
イミングから所定の時間当たりの電磁波の出力時間が検
出される。従って、複数の電磁波発生装置の電磁波の出
力タイミングの相互関係が容易に識別できる。また、こ
の方法では、実質的に出力タイミングにおける出力時間
と非出力時間との比を求めている。従って、出力タイミ
ングの周波数に関係なく同一の構成で出力タイミングの
相互関係が識別できる。
【0125】請求項8記載の電磁波干渉低減方法、及び
請求項18記載の電磁波検出装置においては、1台の電
磁波発生装置が電磁波を発生しているとき、その出力タ
イミングから基準信号に対する電磁波の出力位相が検出
される。従って、電磁波発生装置1台毎に測定でき、複
数の電磁波発生装置の電磁波の出力タイミングの相互関
係が容易に識別できる。電磁波発生装置を1台毎に動作
させることができるので、出力タイミングの制御操作が
容易に行える。
【0126】請求項9記載の電磁波干渉低減方法、及び
請求項24又は25記載の電子装置においては、電磁波
発生装置の出力時間が少なくなるように調整されて電磁
波発生装置が電磁波を出力していないタイミングに通信
が行われる。従って、電子レンジのように交流電源の半
周期の出力する電磁波発生装置のそばで通信を行う場
合、約半分の時間帯において通信が電子レンジからの干
渉の影響を受けることがなくなる。電磁波発生装置の台
数が増加してもその出力タイミングが相互に整合される
ので、干渉がない場合の情報転送速度の約半分が確保で
きる。
【0127】また、本発明に係わる電子装置では、電磁
波検出装置は通信装置の既存の部品を使用して構成する
ことができる。従って、従来の通信装置を殆ど改造する
ことなく、電磁波検出装置を組込むことが可能となる。
よって、非常に安価、簡易、かつ短時間で従来の無線通
信装置に電磁波検出装置を内蔵させることができる。
【0128】請求項10記載の電磁波干渉低減方法にお
いては、電磁波発生装置の出力タイミングが受信タイミ
ングとして検出され、その受信タイミングから電磁波が
出力されない時間が予測され、その時間に合わせて通信
が行われる。従って、電磁波が出力されていない時間帯
に効率よく通信を行うことができ、確保できる情報転送
速度の特性をさらに向上できる。
【0129】請求項15記載の電磁波検出装置において
は、出力タイミングの相互関係が表示される。従って、
複数の電磁波発生装置の出力タイミングの相互関係を容
易に認識することができる。
【0130】請求項16記載の電磁波検出装置において
は、電磁波発生装置の出力タイミングの相互関係に基づ
いて電磁波発生装置の電源の極性が自動的に変更され
る。従って、電源の極性の変更を手動で操作する必要が
なくなり簡易に電磁波発生装置からの干渉を容易に低減
することができる。
【0131】請求項19記載の電磁波検出装置において
は、所定の時間当たりの電磁波の出力時間は、受信タイ
ミングの受信時間間隔における所定のクロックのクロッ
ク数をカウントすることによって検出される。従って、
簡易なハードウェア回路、或いは簡易なソフトウェアに
よって容易に電磁波発生装置の出力タイミングの相互関
係を求めることができる。
【0132】請求項20記載の電磁波検出装置において
は、所定の時間当たりの電磁波の出力時間は、受信タイ
ミングに基づいてコンデンサへの充放電を行うことによ
って検出される。従って、簡易なアナログ回路によって
も容易に電磁波発生装置の出力タイミングの相互関係を
求めることができる。
【0133】請求項21記載の電磁波検出装置において
は、所定の時間当たりの電磁波の出力時間は、受信タイ
ミングの周波数をカウントすることによって検出され
る。従って、簡易なハードウェア回路、或いは簡易なソ
フトウェアによって容易に電磁波発生装置の出力タイミ
ングの相互関係を求めることができる。
【0134】請求項22又は23記載の電磁波検出装置
においては、基準信号に対する電磁波の出力位相は、受
信タイミングの受信時刻として、又は受信タイミングと
基準信号との位相差として検出され、受信時刻又は位相
差が複数の電磁波検出装置に対して相互に比較される。
従って、簡易なハードウェア回路、或いは簡易なソフ
トウェアによって容易に電磁波発生装置の出力タイミン
グの相互関係を求めることができる。
【0135】請求項26記載の無線通信方法において
は、干渉の影響を受ける通信相手から受信した干渉の出
力タイミングに基づいて通信が行われる。無線通信装置
Bの送信タイミング動作を常に無線通信装置Aからの指
令に従属するように制御し、電子レンジ等の干渉発生装
置からの干渉が発生したことを検出した場合、無線通信
装置Aが電子レンジの出力タイミングに同期して無線通
信装置Bの送信タイミングを制御することができる。従
って、無線通信装置Bは、電子レンジからの電磁波を直
接検出できなくても電子レンジの干渉の合間に送信動作
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子レンジから漏洩する電磁波干渉スペクトラ
ムの時間的変化の一例を示す説明図である。
【図2】電子レンジからの電磁波干渉スペクトラムの変
化と、FH方式の小電力データ通信システム装置の通信
周波数の変化との関係の一例を示す説明図である。
【図3】電子レンジから漏洩する電磁波干渉の出力タイ
ミングの一例を示す説明図である。
【図4】電子レンジの電磁波の出力タイミングと電子レ
ンジの電源プラグの差し込み方法との関係の一例を示す
説明図である。
【図5】本発明に係わる電磁波干渉低減方法及び電磁波
検出装置の第1実施例を示す構成説明図である。
【図6】複数の電子レンジの出力タイミングの整合状態
と受信タイミング信号との関係の一例を示す説明図であ
り、(a)は、整合状態の受信タイミング信号、(b)
は、非整合状態の受信タイミング信号である。
【図7】電磁波検出装置の第1実施例の動作原理を説明
する図であり、(a)は、整合状態の動作、(b)は、
非整合状態の動作である。
【図8】本発明に係わる電磁波検出装置の第2実施例を
示す構成説明図である。
【図9】本発明に係わる電磁波検出装置の第3実施例を
示す構成説明図である。
【図10】本発明に係わる電磁波低減方法の第2実施例
及び電磁波検出装置の第4実施例を示す構成説明図であ
る。
【図11】電子レンジの電源の極性が異なる場合の受信
タイミングの一例を示す説明図である。
【図12】本発明に係わる電磁波検出装置の第4実施例
の動作原理の一例を示す説明図である。
【図13】本発明に係わる電磁波干渉低減方法の第2実
施例及び電磁波検出装置の第5実施例を示す構成説明図
である。
【図14】本発明に係わる電子装置の第1実施例を示す
構成説明図である。
【図15】電子レンジの台数に対する無線通信の情報転
送速度の変化の一例を示す説明図である。
【図16】本発明に係わる無線通信方法の第1実施例を
示す構成説明図である。
【図17】本発明に係わる無線通信方法の第1実施例の
動作手順の一例を示す説明図である。
【図18】無線通信に対する電子レンジの干渉妨害の様
子を示す模式図である。
【図19】スペクトラム拡散方式の原理図であり、
(a)は、周波数ホッピング方式、(b)は、直接拡散
方式である。
【図20】電子レンジの台数に対する小電力データ通信
システムの情報転送速度の劣化特性の一例を示す特性図
である。
【符号の説明】
1、3、5 電子レンジ 10、30、40、50、60 電磁波検出装置 12、62 受信タイミング検出部 14、32、42、52、64 処理部 16 受信機 18 比較器 20 AND回路 22 カウンタ 24 比較器 26 表示部 44 カウンタ 46 比較器 54 サンプリング回路 58 表示部 68 電源極性変更装置 70a、70b、72a、72b、74a、74b 電
源スイッチ 100 電子装置 110 電磁波検出装置 120 無線通信部 130 送信機 140 変調部 150 受信機 160 復調部 170 ベースバンド処理・制御部 200、210 無線通信装置

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の装置Aから出力される電磁波干渉
    を低減する方法であって、(a)前記複数の装置Aから
    出力される電磁波の出力タイミングを検出し、(b)前
    記出力タイミングの時間差が少なくなるように前記複数
    の装置Aの少なくとも1つの出力タイミングを制御する
    各段階を有することを特徴とする電磁波干渉低減方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の装置Aの各々は、交流電源に
    同期して電磁波を出力する装置よりなり、前記段階
    (b)は前記装置Aの交流電源の極性及び位相のうち少
    なくとも一方を変更して電磁波の出力タイミングを制御
    する段階(b−1)を有することを特徴とする請求項1
    記載の電磁波干渉低減方法。
  3. 【請求項3】 前記段階(b−1)は、前記装置Aの電
    源プラグを同一コンセントにおいて逆方向に抜き差しす
    る段階及び前記装置Aの電源プラグを異なるコンセント
    に差し替える段階のうち少なくとも一方の段階を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の電磁波干渉低減
    方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の装置Aの各々は、電子レンジ
    よりなることを特徴とする請求項2又は3記載の電磁波
    干渉低減方法。
  5. 【請求項5】 前記段階(a)は、前記電磁波を受信し
    て受信開始タイミングと受信終了タイミングを示す受信
    タイミング信号を前記出力タイミングとして生成する段
    階(a−1)を有することを特徴とする請求項1乃至4
    のうちいずれか1項記載の電磁波干渉低減方法。
  6. 【請求項6】 前記段階(a−1)は、前記電磁波の受
    信レベルを検出し参照レベルと比較して前記受信タイミ
    ング信号を生成する段階を含むことを特徴とする請求項
    5記載の電磁波干渉低減方法。
  7. 【請求項7】 前記段階(a)は、前記複数の装置Aの
    うち少なくとも2つの装置Aが電磁波を出力していると
    き、前記出力タイミングから所定の時間当たりの電磁波
    の出力時間を検出し該出力時間が所望の範囲になるよう
    に前記装置Aのうち少なくとも1つの装置Aの出力タイ
    ミングを制御する段階を有することを特徴とする請求項
    1乃至6のうちいずれか1項記載の電磁波干渉低減方
    法。
  8. 【請求項8】 前記段階(a)は、前記複数の装置Aの
    うち1つの装置Aが電磁波を出力しているとき、前記出
    力タイミングから基準信号に対する前記電磁波の出力位
    相を検出し該出力位相が所望の範囲になるように前記装
    置Aの出力タイミングを制御する段階を有することを特
    徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項記載の電磁
    波干渉低減方法。
  9. 【請求項9】 前記複数の装置Aが電磁波を出力してい
    ないタイミングに通信を行う段階(d)をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか1項記
    載の電磁波干渉低減方法。
  10. 【請求項10】 前記段階(d)は、前記複数の装置A
    の電磁波の前記出力タイミングを受信タイミングとして
    検出し、該受信タイミングから前記複数の装置Aが電磁
    波を出力しない周期を予測し、前記周期の間に通信を行
    う段階(d−1)を有することを特徴とする請求項9記
    載の電磁波干渉低減方法。
  11. 【請求項11】 複数の装置Aのうち少なくとも1つか
    ら出力される電磁波の出力タイミングを検出する出力タ
    イミング検出手段と、 前記複数の装置Aの電磁波の出力タイミングの相互関係
    を示す第1の処理手段とを有することを特徴とする電磁
    波検出装置。
  12. 【請求項12】 前記出力される電磁波は交流電源に基
    づいて生成されることを特徴とする請求項11記載の電
    磁波検出装置。
  13. 【請求項13】 前記出力タイミング検出手段は、前記
    電磁波の受信開始タイミングと受信終了タイミングを示
    す受信タイミングを前記出力タイミングとして出力する
    受信タイミング出力手段を有することを特徴とする請求
    項11又は12記載の電磁波検出装置。
  14. 【請求項14】 前記受信タイミング出力手段は、前記
    電磁波の受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、
    該受信レベルと参照レベルとを比較して前記受信タイミ
    ングを生成する第1の比較手段とを有することを特徴と
    する請求項13記載の電磁波検出装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の処理手段は、前記出力タイ
    ミングの相互関係を表示する表示手段をさらに有するこ
    とを特徴とする請求項11乃至14のうちいずれか1項
    記載の電磁波検出装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の処理手段は、前記出力タイ
    ミングの相互関係に基づいて前記複数の装置Aのうち少
    なくとも1つの装置Aの電源の極性を変更する電源極性
    変更手段を有することを特徴とする請求項11乃至15
    のうちいずれか1項記載の電磁波検出装置。
  17. 【請求項17】 前記第1の処理手段は、前記出力タイ
    ミングから所定の時間当たりの電磁波の出力時間を検出
    して前記出力タイミングの相互関係を示す出力時間率検
    出手段を有することを特徴とする請求項13乃至16の
    うちいずれか1項記載の電磁波検出装置。
  18. 【請求項18】 前記第1の処理手段は、前記出力タイ
    ミングから基準信号に対する前記電磁波の出力位相を検
    出して前記出力タイミングの相互関係を示す出力位相検
    出手段を有することを特徴とする請求項13乃至16の
    うちいずれか1項記載の電磁波検出装置。
  19. 【請求項19】 前記出力時間率検出手段は、所定のク
    ロックと、前記受信タイミングの受信時間間隔における
    前記所定のクロックのクロック数を前記所定の時間の間
    においてカウントし前記出力時間として出力する第1の
    カウンタ手段と、前記出力時間と第1の所定値とを比較
    して前記出力タイミングの相互関係を示す第2の比較手
    段とを有することを特徴とする請求項17記載の電磁波
    検出装置。
  20. 【請求項20】 前記出力時間率検出手段は、前記受信
    タイミングに基づいてコンデンサへの充放電を行うコン
    デンサ充放電手段と、該コンデンサ充放電手段の出力値
    と第2の所定値とを比較して前記出力タイミングの相互
    関係を示す第3の比較手段とを有することを特徴とする
    請求項17記載の電磁波検出装置。
  21. 【請求項21】 前記出力時間率検出手段は、前記受信
    タイミングの周波数をカウントし出力する第2のカウン
    タ手段と、該第2のカウンタ手段の出力値と第3の所定
    値とを比較して前記出力タイミングの相互関係を示す第
    4の比較手段とを有することを特徴とする請求項17記
    載の電磁波検出装置。
  22. 【請求項22】 前記出力位相検出手段は、内部時計
    と、該内部時計と前記受信タイミングから受信タイミン
    グの受信時刻を前記出力位相として出力する受信時刻検
    出手段とを有し、 前記複数の装置Aからの電磁波の受信時刻を相互に比較
    することによって前記出力タイミングの相互関係が確認
    されることを特徴とする請求項18記載の電磁波検出装
    置。
  23. 【請求項23】 前記出力位相検出手段は、前記基準信
    号と、該基準信号と前記受信タイミングとの位相差を検
    出し前記出力位相として出力する受信位相検出手段とを
    有し、 前記複数の装置Aの各々に対応する前記位相差を相互に
    比較することによって前記出力タイミングの相互関係が
    確認されることを特徴とする請求項18記載の電磁波検
    出装置。
  24. 【請求項24】 請求項11乃至23のうちいずれか1
    項記載の電磁波検出装置と、 電気的処理回路とを有することを特徴とする電子装置。
  25. 【請求項25】 前記電気的処理回路は、干渉となる電
    磁波が受信されない状態のとき通信を開始する通信装置
    を有し、前記電磁波検出装置を用いて複数の装置Aの電
    磁波の出力タイミングを調整し前記通信装置を動作する
    ことを特徴とする請求項24記載の電子装置。
  26. 【請求項26】 干渉発生装置からの干渉下における無
    線通信装置Aと無線通信装置Bとの間の無線通信方法で
    あって、(a)前記無線通信装置Aが前記干渉発生装置
    からの干渉の出力タイミングを検出し、(b)前記干渉
    の出力タイミングに基づいて通信可能タイミングを前記
    無線通信装置Bに通知し、(c)前記無線通信装置Bが
    受信した前記通信可能タイミングに基づいて前記無線通
    信装置Aに対して通信を行う各段階を有することを特徴
    とする無線通信方法。
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