JPH11205163A - 送信電力制御装置 - Google Patents

送信電力制御装置

Info

Publication number
JPH11205163A
JPH11205163A JP1632598A JP1632598A JPH11205163A JP H11205163 A JPH11205163 A JP H11205163A JP 1632598 A JP1632598 A JP 1632598A JP 1632598 A JP1632598 A JP 1632598A JP H11205163 A JPH11205163 A JP H11205163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gain
signal
adjusting
frequency signal
modulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1632598A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Ikeda
和彦 池田
Yasushi Kosaka
裕史 小坂
Naoki Matsubara
直樹 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP1632598A priority Critical patent/JPH11205163A/ja
Publication of JPH11205163A publication Critical patent/JPH11205163A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変調部での最適な歪み量及び変調精度を確保
することができない。 【解決手段】 ベースバンド信号をスペクトラム拡散し
て多重化信号を生成する拡散多重部11と、この多重化
信号の利得量を第1利得制御信号に基づいて調整する第
1可変利得増幅部12と、この利得調整された多重化信
号を変調して中間周波数信号を生成する変調部13と、
この中間周波数信号の利得量を第2利得制御信号に基づ
いて調整する第2可変利得増幅部15と、この利得調整
された中間周波数信号に局部発振部16からの局部発振
周波数を混合して送信周波数信号を生成するミキサ17
と、前記変調部の安定した入力レベルとなるように第1
可変利得増幅部の利得量を調整する第1利得制御信号を
生成すると共に、前記ミキサの安定した入力レベルとな
るように第2可変利得増幅部の利得量を調整する第2利
得制御信号を生成する制御部22とを有するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば符号分割多
重接続方式(以下、単にCDMA方式と称する)等に使
用される移動体通信機器の送信電力を制御する送信電力
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信機器の無線方式として
CDMA方式が採用されつつあるが、このCDMA方式
においては、複数の通信者が同一の周波数帯域を共有す
る方式をとっているので、他の通信者の信号が干渉信号
となって自分のチャンネルの通信品質が劣化されてしま
うことがある。
【0003】例えば基地局に近い移動局と基地局に遠い
移動局とが、この基地局に対して同時に通信を行う場
合、この基地局には、近い移動局からの送信信号が高電
力で受信され、遠い移動局からの送信信号が低電力で受
信されてしまう。
【0004】つまり、基地局から遠い移動局の送信信号
は、この基地局に近い移動局からの高電力の送信信号に
よる干渉を受けて、その回線品質が大きく劣化してしま
うといった事態が生じた。
【0005】このような事態に対処すべく、基地局が受
信する受信電力が移動局の所在位置によらずとも、各移
動局から得られる送信信号が一定の電力で受信されるよ
うに、移動局の送信電力を制御する送信電力制御装置が
提案されている。
【0006】このような送信電力制御装置によれば、基
地局が受信する受信電力が移動局の所在位置に関係な
く、各移動局から得られる送信信号が一定の電力で受信
されるように移動局の送信電力を制御するようにしたの
で、遠い移動局の送信信号が近い移動局の送信信号の干
渉を受けることなく、その回線品質を維持することがで
きるようになる。
【0007】また、基地局の送信電力も同様に制御す
る、つまり移動局の受信状態にあるしきい値を定め、受
信状態の良好な移動局に対しては送信電力を小さく、受
信状態の悪い移動局に対しては送信電力を大きくすると
いう送信電力制御装置が提案されている。
【0008】このような送信電力制御装置によれば、平
均的に回線品質を高めることができ、その基地局と通信
可能な加入者容量を高めることが可能になる。
【0009】では、このような従来のCDMA方式用の
送信電力制御装置について説明する。図3は従来のCD
MA方式用送信電力制御装置内部の概略構成を示すブロ
ック図である。
【0010】図3に示すCDMA方式用送信電力制御装
置100は、ミキサ前段の中間周波数帯で中間周波数信
号の利得制御を行う方式であり、例えば0〜2MHz帯
の各ベースバンド信号をスペクトラム拡散して多重化信
号を生成する拡散多重部101と、この拡散多重部10
1にて生成された多重化信号を変調して、例えば500
MHz帯の中間周波数信号を生成する変調部102と、
この変調部102にて生成された中間周波数信号を後述
する利得制御信号に基づいて利得調整する可変利得増幅
部103と、この可変利得増幅部103にて利得調整さ
れた中間周波数信号に対して、中間周波数帯域外の歪み
成分及び雑音成分を抑圧するフィルタリング処理を施す
中間周波数フィルタ(以下、単にIFフィルタと称す
る)104と、例えば2.5GHz帯の局部発振周波数
を発振する局部発振部105と、前記IFフィルタ10
4にてフィルタリング処理が施された中間周波数信号及
び局部発振部105の局部発振周波数を混合して、例え
ば2GHz帯の送信周波数信号を生成するミキサ106
と、このミキサ106にて生成された送信周波数信号に
含まれる中間周波数成分及び局部発振周波数成分の漏洩
を抑圧するフィルタリング処理を施す送信周波数フィル
タ(以下、単にRFフィルタと称する)107と、この
RFフィルタ107にてフィルタリング処理が施された
送信周波数信号を所定レベルまで増幅する電力増幅部1
08と、この送信周波数信号を分波する方向性結合部1
09と、この方向性結合部109から得られる送信周波
数信号を検波して出力レベルを検出する検波部110
と、この送信電力制御装置100全体を制御する制御部
111とを有している。
【0011】前記IFフィルタ104は、中間周波数帯
が固定であるために狭帯域のフィルタリングが可能であ
り、このIFフィルタ104前段で発生する中間周波数
信号近傍の歪みや雑音を除去するものである。
【0012】前記RFフィルタ107は、ミキサ106
で発生する中間周波数成分及び局部発振周波数成分の漏
洩を抑圧するものである。尚、このRFフィルタ107
においては送信周波数が周波数チャンネルによって変化
するので、狭帯域のフィルタリングが不可能となってミ
キサ106以降で発生する信号近傍の歪みや雑音成分を
除去することができない。
【0013】前記電力増幅部108は、一定の利得量で
送信周波数信号を増幅するものである。
【0014】前記方向性結合部109は、送信周波数信
号を分波して、この送信周波数信号を検波部110及び
送信出力端にそれぞれ供給するものである。
【0015】前記制御部111は、検波部110にて検
出された送信周波数信号の出力レベルと、予め決められ
た基準レベルとを比較検知し、この比較結果に基づいて
最適な歪み量及び信号対雑音比を確保した中間周波数信
号が得られるように可変利得増幅部103の利得量を制
御する利得制御信号を生成するものである。
【0016】では、次に図3に示す従来の送信電力制御
装置100の動作について説明する。
【0017】前記拡散多重部101は複数のベースバン
ド信号をスペクトラム拡散して多重化信号を生成し、こ
の多重化信号を変調部102に供給する。
【0018】変調部102は、この多重化信号を変調し
て中間周波数信号を生成し、この中間周波数信号を可変
利得増幅部103に供給する。
【0019】尚、この変調部102においては、前記拡
散多重部101から最適な入力レベルの多重化信号が入
力されると、図4(a)に示すようなスペクトラムの中
間周波数信号を生成することができる。このような中間
周波数信号のスペクトラムとしては、図4(a)に示す
ように入力レベルに関係なく、一定レベルのキャリアリ
ーク成分を有し、このキャリアリーク成分の最大レベル
と信号成分の最大レベルとの差、例えば40dB分の信
号対キャリアリーク比を確保することができる。
【0020】前記可変利得増幅部103は、前記制御部
111からの利得制御信号に基づいて中間周波数信号の
利得量を調整し、この利得調整した中間周波数信号をI
Fフィルタ104に供給する。
【0021】このIFフィルタ104は、この利得調整
した中間周波数信号にフィルタリング処理を施して、こ
のフィルタリング処理を施した中間周波数信号をミキサ
106に供給する。
【0022】前記ミキサ106は、前記局部発振部10
5からの局部発振周波数を中間周波数信号に混合して送
信周波数信号を生成し、この送信周波数信号をRFフィ
ルタ107に供給する。
【0023】RFフィルタ107は、送信周波数信号に
フィルタリング処理を施して、このフィルタリング処理
が施された送信周波数信号を電力増幅部108に供給す
る。電力増幅部108は送信周波数信号を増幅して、こ
の増幅された送信周波数信号を方向性結合部109に供
給する。
【0024】この方向性結合部109は、この送信周波
数信号を分波して検波部110及び送信出力端に供給す
る。この検波部110は送信周波数信号の出力レベルを
検出し、この出力レベルを制御部111に供給する。こ
の制御部111は、この検出された出力レベルと基準レ
ベルとを比較検知し、この比較結果に基づいて可変利得
増幅部103の利得量を調整する利得制御信号を生成す
るものである。
【0025】従って、図3に示す送信電力制御装置10
0によれば、可変利得増幅部103を中間周波数帯のミ
キサ106前段に配置すると共に、検波部110にて検
出された送信周波数信号の出力レベルと基準レベルとを
比較検知し、この比較結果に基づいて可変利得増幅部1
03の利得量を調整することにより、最適な歪み量及び
信号対雑音比を確保した中間周波数信号をミキサ106
に入力するようにしていた。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、CDMAシ
ステムの送信電力制御装置100としては、ベースバン
ド信号を多重化する場合、これらベースバンド信号の多
重数の変化に伴って、多重化信号のレベルが変動する。
また、各ベースバンド信号をそれぞれ送信電力制御する
場合にも多重化信号のレベルが変動する。
【0027】しかしながら、このようにレベル変動する
多重化信号を変調部102にて変調する場合には次のよ
うな問題点が発生する。
【0028】この変調部102に最適な入力レベルより
も過大の多重化信号が入力されると、この変調部102
にて生成される中間周波数信号のスペクトラムは図4
(b)に示すように信号成分が歪んでしまい、また、変
調部102の最適な入力レベルよりも過小の多重化信号
が入力されると、この変調部102にて生成される中間
周波数信号のスペクトラムは図4(c)に示すように信
号成分のレベルが減少して信号対キャリアリーク比が充
分にとれなくなって、変調部102での最適な歪み量及
び変調精度を確保することができないといった問題点が
あった。
【0029】また、ベースバンド信号で多重や電力制御
を行う場合、ベースバンド信号のレベル変化はディジタ
ル値で簡単に演算することが可能である。前記拡散多重
部による多重化信号生成をディジタル信号で行って、こ
の拡散多重部による多重後に多重化信号をD/A変換し
て変調部に入力する。
【0030】しかしながら、このようなD/A変換部
は、多重数変化によるレベル変動に関係なく変調部での
歪み量や変調精度を確保するために、大きなビット数
で、高精度かつ高速動作可能な、低消費電力のD/A変
換部が必要となるために非常にコストがかかるといった
問題点があった。
【0031】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、コストをかけること
なく、変調部での最適な歪み量及び変調精度を確保する
ことができる送信電力制御装置を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の送信電力制御装置は、ベースバンド信号の利
得量を第1利得制御信号に基づいて調整する第1利得調
整手段と、この第1利得調整手段にて利得調整されたベ
ースバンド信号を変調して変調信号を生成する変調手段
と、この変調手段にて生成された変調信号の利得量を第
2利得制御信号に基づいて調整する第2利得調整手段
と、前記ベースバンド信号が変調手段に入力される上
で、この変調手段にとって最適な歪み量及び信号対雑音
比を有する一定レベルのベースバンド信号が得られるよ
うに第1利得調整手段の利得量を調整する第1利得制御
信号を生成すると共に、前記変調信号のレベルが所定レ
ベルとなるように第2利得調整手段の利得量を調整する
第2利得制御信号を生成する制御手段とを有するもので
ある。
【0033】従って、本発明の送信電力制御装置によれ
ば、コストをかけることなく、変調手段での最適な歪み
量及び変調精度を確保することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明における請求項1記載の送
信電力制御装置は、ベースバンド信号の利得量を第1利
得制御信号に基づいて調整する第1利得調整手段と、こ
の第1利得調整手段にて利得調整されたベースバンド信
号を変調して変調信号を生成する変調手段と、この変調
手段にて生成された変調信号の利得量を第2利得制御信
号に基づいて調整する第2利得調整手段と、前記ベース
バンド信号が変調手段に入力される上で、この変調手段
にとって最適な歪み量及び信号対雑音比を有する一定レ
ベルのベースバンド信号が得られるように第1利得調整
手段の利得量を調整する第1利得制御信号を生成すると
共に、前記変調信号のレベルが所定レベルとなるように
第2利得調整手段の利得量を調整する第2利得制御信号
を生成する制御手段とを有することを特徴とする。
【0035】前記送信電力制御装置とは、例えばTDM
A,FDMAやCDMA方式の通信機器の送信電力を制
御する装置である。
【0036】前記ベースバンド信号は、例えば拡散多重
部にて各ベースバンド信号をスペクトラム拡散して多重
化された多重化信号に相当するものである。
【0037】前記第1利得調整手段は、第1利得制御信
号に基づいてベースバンド信号(例えば多重化信号)の
利得量を調整する第1可変利得増幅部に相当するもので
あり、例えば拡散多重部及び変調部間に配置されるもの
である。
【0038】前記変調手段は、ベースバンド信号(例え
ば多重化信号)を変調して変調信号(例えば中間周波
数)を生成する変調部に相当するものである。
【0039】前記第2利得調整手段は、第2利得制御信
号に基づいて変調信号の利得量を調整する第2可変利得
増幅部に相当するものであり、例えば変調部以降に配置
されるものである。
【0040】前記制御手段とは、前記ベースバンド信号
が変調手段に入力される上で、ベースバンド信号のレベ
ルや多重数に関係なく、この変調手段にとって最適な歪
み量及び信号対雑音比を有する一定レベルのベースバン
ド信号が得られるように、第1利得調整手段の利得量を
調整する第1利得制御信号を生成すると共に、前記変調
手段によって生成された変調信号のレベルが所定のレベ
ルとなるように、第2利得調整手段の利得量を調整する
第2利得制御信号を生成する制御部に相当するものであ
る。
【0041】従って、本発明における請求項1記載の送
信電力制御装置によれば、変調手段に最適な入力レベル
のベースバンド信号が得られるようにベースバンド信号
の利得量を調整する第1利得調整手段を変調手段の前段
に配置するようにしたので、この第1利得調整手段で安
定した変調手段の入力レベルを確保することにより、変
調手段での最適な歪み量及び変調精度を確保することが
できると共に、変調信号の利得を調整する第2利得調整
手段を変調手段の後段に配置するようにしたので、この
第2利得調整手段で所定のレベルの変調信号を得ること
ができる。
【0042】また、本発明における請求項2記載の送信
電力制御装置は、ベースバンド信号の利得量を第1利得
制御信号に基づいて調整する第1利得調整手段と、この
第1利得調整手段にて利得調整されたベースバンド信号
を変調して中間周波数信号を生成する変調手段と、この
変調手段にて生成された中間周波数信号の利得量を第2
利得制御信号に基づいて調整する第2利得調整手段と、
この第2利得調整手段にて利得調整された中間周波数信
号に局部発振周波数を混合して送信周波数信号を生成す
る周波数混合手段と、前記ベースバンド信号が変調手段
に入力される上で、この変調手段にとって最適な歪み量
及び信号対雑音比を有する一定レベルのベースバンド信
号が得られるように第1利得調整手段の利得量を調整す
る第1利得制御信号を生成すると共に、前記変調手段に
て生成された中間周波数信号が周波数混合手段に入力さ
れる上で、この周波数混合手段にとって最適な歪み量及
び信号対雑音比を有する中間周波数信号が得られるよう
に第2利得調整手段の利得量を調整する第2利得制御信
号を生成する制御手段とを有することを特徴とする。
【0043】前記送信電力制御装置とは、例えばTDM
A,FDMAやCDMA方式の通信機器の送信電力を制
御する装置である。
【0044】前記ベースバンド信号は、例えば拡散多重
部にて各ベースバンド信号をスペクトラム拡散して多重
化された多重化信号に相当するものである。
【0045】前記第1利得調整手段は、第1利得制御信
号に基づいてベースバンド信号(例えば多重化信号)の
利得量を調整する第1可変利得増幅部に相当するもので
あり、例えば拡散多重部及び変調部間に配置されるもの
である。
【0046】前記変調手段は、ベースバンド信号(例え
ば多重化信号)を変調して中間周波数信号を生成する変
調部に相当するものである。
【0047】前記第2利得調整手段は、この変調手段に
て生成された中間周波数信号の利得量を第2利得制御信
号に基づいて調整する第2可変利得増幅部に相当するも
のであり、例えば変調部及びミキサ間に配置されるもの
である。
【0048】前記周波数混合手段は、前記第2利得調整
手段にて利得調整された中間周波数信号に局部発振部か
らの局部発振周波数を混合して送信周波数信号を生成す
るミキサに相当するものである。
【0049】前記制御手段とは、前記ベースバンド信号
が変調手段に入力される上で、ベースバンド信号のレベ
ルや多重数に関係なく、この変調手段にとって最適な歪
み量及び信号対雑音比を有する一定レベルのベースバン
ド信号が得られるように第1利得調整手段の利得量を調
整する第1利得制御信号を生成すると共に、前記変調手
段にて生成された中間周波数信号が周波数混合手段に入
力される上で、この周波数混合手段にとって最適な歪み
量及び信号対雑音比を有する中間周波数信号が得られる
ように第2利得調整手段の利得量を調整する第2利得制
御信号を生成する、制御部に相当するものである。
【0050】従って、本発明における請求項2記載の送
信電力制御装置によれば、変調手段に最適な入力レベル
のベースバンド信号が得られるようにベースバンド信号
の利得量を調整する第1利得調整手段を変調手段の前段
に配置すると共に、周波数混合手段に最適な入力レベル
の中間周波数信号が得られるように中間周波数信号の利
得量を調整する第2利得調整手段を周波数混合手段の前
段に配置するようにしたので、第1利得調整手段で安定
した変調手段の入力レベルを確保することにより、変調
手段での最適な歪み量及び変調精度を確保することがで
きると共に、前記第2利得調整手段で安定した周波数混
合手段の入力レベルを確保することにより、周波数混合
手段での最適な歪み量及び信号対雑音比を有する送信周
波数信号を周波数混合手段から出力ことができる。
【0051】以下、図面に基づいて本発明の送信電力制
御装置の実施の形態に示すCDMA方式用送信電力制御
装置について説明する。
【0052】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実
施の形態に示すCDMA方式用送信電力制御装置内部の
概略構成を示すブロック図である。
【0053】図1に示すCDMA方式用送信電力制御装
置10は、例えば0〜2MHz帯の各ベースバンド信号
をスペクトラム拡散して多重化信号を生成する拡散多重
部11と、この拡散多重部11にて生成された多重化信
号を、後述する第1利得制御信号に基づいて利得調整す
る第1可変利得増幅部12と、この第1可変利得増幅部
12にて利得調整された多重化信号を変調して、例えば
500MHz帯の中間周波数信号を生成する変調部13
と、この中間周波数信号に対して中間周波数帯域外の歪
み成分及び雑音成分を抑圧するフィルタリング処理を施
すIFフィルタ14と、このIFフィルタ14にてフィ
ルタリング処理が施された中間周波数信号を、後述する
第2利得制御信号に基づいて利得調整する第2可変利得
増幅部15と、例えば2.5GHz帯の局部発振周波数
を発振する局部発振部16と、前記第2可変利得増幅部
15にて利得調整された中間周波数信号及び局部発振部
16の局部発振周波数を混合して、例えば2GHz帯の
送信周波数信号を生成するミキサ17と、このミキサ1
7にて生成された送信周波数信号に含まれる中間周波数
成分及び局部発振周波数成分の漏洩を抑圧するフィルタ
リング処理を施すRFフィルタ18と、このRFフィル
タ18にてフィルタリング処理が施された送信周波数信
号を所定出力レベルまで増幅する電力増幅部19と、こ
の送信周波数信号を分波する方向性結合部20と、この
方向性結合部20から得られる送信周波数信号を検波し
て出力レベルを検出する検波部21と、この送信電力制
御装置10全体を制御する制御部22とを有している。
【0054】前記IFフィルタ14は、中間周波数帯が
固定であるために狭帯域のフィルタリングが可能であ
り、このIFフィルタ14前段で発生する中間周波数信
号近傍の歪みや雑音を除去するものである。
【0055】前記RFフィルタ18は、ミキサ17で発
生する中間周波数成分及び局部発振周波数成分の漏洩を
抑圧するものである。
【0056】前記拡散多重部11においては各ベースバ
ンド信号をスペクトラム拡散して多重化信号を生成する
が、前記制御部22は、この多重化信号からトータル電
力を認識し、前記電力増幅部19の出力段を経ずとも、
このトータル電力に基づいて電力増幅部19から出力さ
れるべき送信周波数信号の出力レベルである所定出力レ
ベルを認識することができるものである。
【0057】前記制御部22は、ベースバンド信号が変
調部13に入力される上で、ベースバンド信号のレベル
や多重数に関係なく、この変調部13にとって最適な歪
み量及び信号対雑音比を有する一定レベルのベースバン
ド信号が得られるように第1可変利得増幅部12の利得
量を調整する第1利得制御信号を生成するものである。
つまり、第1可変利得増幅部12で安定した変調部13
の安定した入力レベルを確保することができる。
【0058】また、前記制御部22は、変調部13にて
生成された中間周波数信号がミキサ17に入力される上
で、このミキサ17にとって最適な歪み量及び信号対雑
音比を有するレベルの中間周波数信号が得られるように
第2可変利得増幅部15の利得量を調整する第2利得制
御信号を生成するものである。つまり、第2可変利得増
幅部15でミキサ17の安定した入力レベルを確保する
ことができる。
【0059】また、制御部22は、このようなミキサ1
7前段の変調部13やIFフィルタ14等の中間周波数
帯のデバイスに環境条件変化、部品バラツキや電源電圧
変動等による利得変動が生じたとしても、この制御部2
2側で予め環境条件変化、部品バラツキや電源電圧変動
等による利得特性を把握しているものである。
【0060】では、第1の実施の形態に示すCDMA方
式用送信電力制御装置10の動作について説明する。
【0061】前記拡散多重部11は、例えば0〜2MH
z帯の各ベースバンド信号をスペクトラム拡散して多重
化信号を生成し、この多重化信号を第1可変利得増幅部
12に供給する。
【0062】前記制御部22は、この拡散多重部11に
て生成された多重化信号が変調部13の最適入力レベル
となるように第1利得制御信号を生成し、この第1利得
制御信号を第1可変利得増幅部12に供給する。
【0063】この第1可変利得増幅部12は、この第1
利得制御信号に基づいて多重化信号の利得量を調整し、
この多重化信号を変調部13に供給する。この変調部1
3は、前記第1可変利得増幅部12にて利得調整された
多重化信号を変調して500MHz帯の中間周波数信号
を生成し、この中間周波数信号をIFフィルタ14に供
給する。
【0064】尚、この変調部13においては最適な歪み
量及び信号対雑音比を確保した中間周波数信号を生成す
ることができる。
【0065】前記IFフィルタ14は、この中間周波数
信号に対してフィルタリング処理を施し、このIFフィ
ルタ14前段で発生する中間周波数信号近傍の雑音及び
歪みを中間周波数信号から除去し、このフィルタリング
処理が施された中間周波数信号を第2可変利得増幅部1
5に供給する。
【0066】前記制御部22は、ベースバンド信号の増
減に関わらず、前記拡散多重部11に入力するベースバ
ンド信号の平均電力が一定となるように正規化演算を実
行し、この拡散多重部11にて生成された多重化信号の
トータル電力に基づいて、前記電力増幅部19に出力さ
れるべき送信周波数信号の所定出力レベルを認識する。
【0067】この制御部22は、この認識された送信周
波数信号の所定出力レベルに基づいて送信周波数信号の
歪み量及び信号対雑音比が最適となる、つまりミキサ1
7に入力される中間周波数信号のレベルがミキサ17の
最適範囲内になるように第2利得制御信号を生成し、こ
の第2利得制御信号を第2可変利得増幅部15に送出す
る。
【0068】この第2可変利得増幅部15は、この制御
部22からの第2利得制御信号に基づいてミキサ17に
入力される中間周波数信号のレベルがミキサ17の最適
範囲内になるように中間周波数信号の利得量を調整し、
この利得調整された中間周波数信号をミキサ17に供給
する。尚、このミキサ17に入力される中間周波数信号
のレベルは、前述したようにミキサ17の安定した範囲
内のレベル(最適範囲内のレベル)である。
【0069】このミキサ17は、この第2可変利得増幅
部15にて利得調整された500MHz帯の中間周波数
信号に対して2.5GHz帯の局部発振周波数を混合し
て、2GHz帯の送信周波数信号を生成し、この送信周
波数信号をRFフィルタ18に供給する。
【0070】このRFフィルタ18は、この送信周波数
信号に対してフィルタリング処理を施し、ミキサ17で
発生した中間周波数成分及び局部発振周波数成分の漏洩
を抑圧し、このフィルタリング処理が施された送信周波
数信号を電力増幅部19に供給する。
【0071】この電力増幅部19は、送信周波数信号を
一定の利得量で増幅し、所定出力レベルの送信周波数信
号を方向性結合部20に供給する。この方向性結合部2
0は、送信周波数信号を送信出力端及び検波部21に供
給する。
【0072】この検波部21は、この送信周波数信号を
検波して、前述した電力増幅部19の出力である送信周
波数信号の出力レベルを検出し、この検出した出力レベ
ルを制御部22に供給する。
【0073】では、前記第2可変利得増幅部15でのミ
キサ17の最適入力レベル確保に関わる動作について具
体的な数値を交えて説明する。
【0074】前記変調部13に入力される多重化信号の
入力レベルを−13dBm、この変調部13の利得を0
dBm、IFフィルタ14の利得を−5dBmとした場
合に、ミキサ17の入力レベルの最適値を−18dBm
とすると、前記第1可変利得増幅部14の利得量を0d
Bmとすれば、ミキサ16の最適範囲内の最適な入力レ
ベルの中間周波数信号を得ることができる。
【0075】尚、このようなミキサ17前段の変調部1
3やIFフィルタ14等の中間周波数帯のデバイスに環
境条件変化、部品バラツキや電源電圧変動等による利得
変動が生じたとしても、制御部22側で予め環境条件変
化、部品バラツキや電源電圧変動等による利得特性を把
握しているので、前記第2可変利得増幅部15で環境条
件変化、部品バラツキや電源電圧変動による利得変動を
補償することにより、ミキサ17の入力レベルは最適範
囲内に保つことができる。
【0076】このような中間周波数帯のデバイスは通常
利得や消費電力が大きな電力増幅部19に比較して利得
バラツキが小さいので、環境条件変化、部品バラツキや
電源電圧変動等を含めた利得バラツキがミキサ17の最
適範囲を越えなければ、特に第2可変利得増幅部15で
補償しなくても良い。
【0077】従って、第1の実施の形態に示す送信電力
制御装置10によれば、変調部13に最適な入力レベル
のベースバンド信号が得られるようにベースバンド信号
の利得量を調整する第1可変利得増幅部12を変調部1
3の前段に配置すると共に、ミキサ17に最適な入力レ
ベルの中間周波数信号が得られるように中間周波数信号
の利得量を調整する第2可変利得増幅部15をミキサ1
7の前段に配置するようにしたので、第1可変利得増幅
部12で安定した変調部13の入力レベルを確保するこ
とにより、変調部13での最適な歪み量及び変調精度を
確保することができると共に、前記第2可変利得増幅部
15で安定したミキサ17の入力レベルを確保すること
により、ミキサ17での最適な歪み量及び信号対雑音比
を有する送信周波数信号をミキサ17から出力すること
ができる。
【0078】尚、前記実施の形態1は、変調部13にお
いて中間周波数を生成している間接変調方式について述
べているが、変調部13において直接送信周波数を生成
する直接変調方式においても、第2可変利得増幅部15
を送信周波数信号を増幅する変調部13以降に配置し安
定した変調部13の入力レベルを確保することにより、
変調部13での最適な歪み量及び変調精度を確保するこ
とができるという効果が得られることは言うまでもな
い。
【0079】(実施の形態2)では、次に第2の実施の
形態に示すCDMA方式用送信電力制御装置について説
明する。図2は第2の実施の形態に示すCDMA方式用
送信電力制御装置30内部の概略構成を示すブロック図
である。
【0080】図2に示すCDMA方式用送信電力制御装
置30は、例えば0〜2MHz帯の各ベースバンド信号
毎に後述する第1利得制御信号に基づいてベースバンド
信号の利得量を調整する第1可変利得増幅部31と、こ
れら第1可変利得増幅部31にて利得調整されたベース
バンド信号をスペクトラム拡散して多重化信号を生成す
る拡散多重部32と、この拡散多重部32にて生成され
た多重化信号を変調して、例えば500MHz帯の中間
周波数信号を生成する変調部33と、この変調部33に
て生成された中間周波数信号に対して中間周波数帯域外
の歪み成分及び雑音成分を抑圧するフィルタリング処理
を中間周波数信号に施すIFフィルタ34と、このIF
フィルタ34にてフィルタリング処理が施された中間周
波数信号を、後述する第2利得制御信号に基づいて利得
調整する第2可変利得増幅部35と、例えば2.5GH
z帯の局部発振周波数を生成する局部発振部36と、前
記第2可変利得増幅部35にて利得調整された中間周波
数信号を局部発振周波数と混合して、例えば2GHz帯
の送信周波数信号を生成するミキサ37と、このミキサ
37にて生成された送信周波数信号の雑音成分を送信周
波数信号に施すRFフィルタ38と、このRFフィルタ
38にてフィルタリング処理が施された送信周波数信号
を、後述する第3利得制御信号に基づいて利得調整する
第3可変利得増幅部39と、この第3可変利得増幅部3
9にて利得調整された送信周波数信号を所定出力レベル
まで増幅する電力増幅部40と、この電力増幅部40に
て増幅された送信周波数信号を送信出力端及び検波部4
2にそれぞれ分波する方向性結合部41と、この方向性
結合部41にて分波された送信周波数信号の出力レベル
を検出する検波部42と、この送信電力制御装置30全
体を制御する制御部43とを有している。
【0081】前記IFフィルタ34は、この中間周波数
信号の中間周波数帯が固定であるために狭帯域のフィル
タリングが可能であり、このIFフィルタ34前段で発
生する中間周波数信号近傍の歪みや雑音を除去するもの
である。
【0082】前記RFフィルタ38は、ミキサ37で発
生する中間周波数成分及び局部発振周波数成分の漏洩を
抑圧するものである。
【0083】前記制御部43は、各ベースバンド信号か
らトータル電力を認識し、前記電力増幅部40の出力段
を経ずとも、このトータル電力に基づいて電力増幅部4
0から出力されるべき送信周波数信号の出力レベルであ
る所定出力レベルを認識することができるものである。
【0084】前記制御部43は、多重化信号が変調部3
3に入力される上で、ベースバンド信号のレベルや多重
数に関係なく、この変調部33にとって最適な歪み量及
び信号対雑音比を有する一定レベルの多重化信号が得ら
れるように各第1可変利得増幅部31の利得量を調整す
る第1利得制御信号を生成するものである。つまり、第
1可変利得増幅部31で安定した変調部33の入力レベ
ルを確保することができる。
【0085】また、ミキサ37においては送信周波数信
号の所定出力レベルが最大レベルになるときに最も歪み
を受けやすくなるので、前記制御部43は、変調部33
にて生成された中間周波数信号がミキサ37に入力され
る上で、このミキサ37にとって最適な歪み量及び信号
対雑音比を有する中間周波数信号が得られるように第2
可変利得増幅部35の利得量を調整する第2利得制御信
号を生成するものである。つまり、第2可変利得増幅部
35で安定したミキサ37の入力レベルを確保すること
ができる。
【0086】尚、この制御部43においては送信周波数
信号の所定出力レベルが最大レベルから所定レベルまで
抑圧されるときにおいても、同様にミキサ37の安定し
た入力レベルを確保することができるものである。
【0087】さらに、前記制御部43は、前記検波部4
2にて検出された、実際に電力増幅部40にて出力され
た送信周波数信号の出力レベルと、前記認識している所
定出力レベルとを比較検知し、この比較結果に基づい
て、例えば温度変化や湿度変化等の環境条件変化、部品
バラツキや電源電圧変動等によって発生する利得変動を
補償するために、送信周波数信号の出力レベルが所定出
力レベルとなるように第3可変利得増幅部39の利得量
を調整する第3利得制御信号を生成するものである。
【0088】また、制御部43は、このミキサ37前段
の変調部33やIFフィルタ34等の中間周波数帯のデ
バイスに環境条件変化、部品バラツキや電源電圧変動等
による利得変動が生じたとしても、この制御部43側で
予め環境条件変化、部品バラツキや電源電圧変動等によ
る利得特性を把握しているものである。
【0089】次に第2の実施の形態に示す送信電力制御
装置30の動作について説明する。
【0090】第1可変利得増幅部31は、制御部43か
らの第1利得制御信号に基づいてベースバンド信号の利
得量を調整し、この利得調整された各ベースバンド信号
を拡散多重部32に供給する。尚、前記制御部43は、
拡散多重部32による多重化信号のレベルが変調部33
の安定した最適入力レベルとなるようにベースバンド信
号を利得調整する第1利得制御信号を生成するものであ
る。
【0091】前記拡散多重部32は、この第1可変利得
増幅部31にて利得調整されたベースバンド信号をスペ
クトラム拡散して多重化信号を生成し、この多重化信号
を変調部33に供給する。この際、変調部33に入力さ
れる多重化信号のレベルは変調部33の最適入力レベル
に相当するものである。
【0092】この変調部33は、この多重化信号を変調
して中間周波数信号を生成し、この中間周波数信号をI
Fフィルタ34に供給する。尚、この変調部33におい
ては、図4(a)に示すような中間周波数信号のスペク
トラムを生成することができる。
【0093】このIFフィルタ34は、中間周波数信号
にフィルタリング処理を施し、このフィルタリング処理
が施された中間周波数信号を第2可変利得増幅部35に
供給する。
【0094】この第2可変利得増幅部35は、制御部4
3からの第2利得制御信号に基づいて中間周波数信号を
利得調整し、この利得調整された中間周波数信号をミキ
サ37に供給する。
【0095】このミキサ37は、この第2可変利得増幅
部35にて利得調整された中間周波数信号に対して局部
発振部36からの局部発振周波数を混合して送信周波数
信号を生成し、この送信周波数信号をRFフィルタ38
に供給する。この際、ミキサ37に入力される中間周波
数信号のレベルは、ミキサ37の安定した最適範囲内の
レベルとする。
【0096】尚、前記制御部43は、前記認識された送
信周波数信号の所定出力レベルに基づいて、変調部33
にて生成された中間周波数信号のレベルがミキサ37の
最適範囲内となるように中間周波数信号を利得調整する
第2利得制御信号を生成するものである。
【0097】前記RFフィルタ38は、送信周波数信号
にフィルタリング処理を施し、このフィルタリング処理
が施された送信周波数信号を第3可変利得増幅部39に
供給する。この第3可変利得増幅部39は、制御部43
からの第3利得制御信号に基づいて送信周波数信号を利
得調整し、この利得調整された送信周波数信号を電力増
幅部40に供給する。
【0098】電力増幅部40は、この第3可変利得増幅
部39にて利得調整された送信周波数信号を一定の利得
量で増幅し、この送信周波数信号を方向性結合部41に
供給する。
【0099】この方向性結合部41は、この送信周波数
信号を分波して、この送信周波数信号を送信出力端及び
検波部42に供給する。前記検波部42は、この送信周
波数信号を検波して、前記電力増幅部40にて出力され
た実際の送信周波数信号の出力レベルを検出し、この出
力レベルを制御部43に供給する。
【0100】前記制御部43は、前記検波部42にて検
出された、電力増幅部40にて出力された実際の送信周
波数信号の出力レベルと、前記認識された送信周波数信
号の所定出力レベルとを比較検知し、この比較結果に基
づいて送信周波数信号の出力レベルが所定出力レベルと
なるように第3利得制御信号を生成し、この第3利得制
御信号を第3可変利得増幅部39に供給する。
【0101】この第2の実施の形態に示す送信電力制御
装置30によれば、変調部33に最適な入力レベルの多
重化信号が得られるように各ベースバンド信号の利得量
を調整する第1可変利得増幅部31を拡散多重部32の
前段にそれぞれ配置すると共に、ミキサ37に最適な入
力レベルの中間周波数信号が得られるように中間周波数
信号の利得量を調整する第2可変利得増幅部35をミキ
サ37の前段に配置すると共に、送信周波数信号の出力
レベルが所定出力レベルになるように送信周波数信号の
レベルを調整する第3可変利得増幅部39をミキサ37
の後段に配置するようにしたので、第1可変利得増幅部
31で安定した変調部33の入力レベルを確保すること
により、変調部33での最適な歪み量及び変調精度を確
保することができると共に、前記第2可変利得増幅部3
5で安定したミキサ37の入力レベルを確保することに
より、ミキサ37での最適な歪み量及び信号対雑音比を
有する送信周波数信号をミキサ37から出力することが
できると共に、第3可変利得増幅部39で送信周波数信
号の利得範囲を確保することにより、環境条件変化、部
品バラツキや電源電圧変動等で利得変動が発生したとし
ても、ミキサ37の入力レベルを変えることなく、送信
周波数信号の出力レベルを所定出力レベルにすることが
できる。
【0102】
【発明の効果】上記のように構成された本発明における
請求項1記載の送信電力制御装置によれば、変調手段に
最適な入力レベルのベースバンド信号が得られるように
ベースバンド信号の利得量を調整する利得調整手段を変
調手段の前段に配置するようにしたので、この利得調整
手段で安定した変調手段の入力レベルを確保することに
より、変調手段での最適な歪み量及び変調精度を確保す
ることができる。
【0103】また、本発明における請求項2記載の送信
電力制御装置によれば、変調手段に最適な入力レベルの
ベースバンド信号が得られるようにベースバンド信号の
利得量を調整する第1利得調整手段を変調手段の前段に
配置すると共に、周波数混合手段に最適な入力レベルの
中間周波数信号が得られるように中間周波数信号の利得
量を調整する第2利得調整手段を周波数混合手段の前段
に配置するようにしたので、第1利得調整手段で安定し
た変調手段の入力レベルを確保することにより、変調手
段での最適な歪み量及び変調精度を確保することができ
ると共に、第2利得調整手段で安定した周波数混合手段
の入力レベルを確保することにより、周波数混合手段で
の最適な歪み量及び信号対雑音比を有する送信周波数信
号を周波数混合手段から出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に示すCDMA方式
用送信電力制御装置内部の概略構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施の形態に示すCDMA方式
用送信電力制御装置内部の概略構成を示すブロック図
【図3】従来のCDMA方式用送信電力制御装置内部の
概略構成を示すブロック図
【図4】一般的な変調部にて変調された中間周波数信号
のスペクトラムを示す説明図 a)最適入力レベルの多重化信号が変調部に入力された
場合 b)過大レベルの多重化信号が変調部に入力された場合 c)過小レベルの多重化信号が変調部に入力された場合
【符号の説明】
10 CDMA方式用送信電力制御装置(送信電力制御
装置) 12 変調部(変調手段) 14 第1可変利得増幅部(第1利得調整手段) 16 ミキサ(周波数混合手段) 18 第2可変利得増幅部(第2利得調整手段) 22 制御部(制御手段) 23 第3可変利得増幅部(第3利得調整手段) 30 CDMA方式用送信電力制御装置(送信電力制御
装置) 31 第1可変利得増幅部(第1利得調整手段) 33 変調部(変調手段) 35 第2可変利得増幅部(第2利得調整手段) 37 ミキサ(周波数混合手段) 43 制御部(制御手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースバンド信号の利得量を第1利得制
    御信号に基づいて調整する第1利得調整手段と、 この第1利得調整手段にて利得調整されたベースバンド
    信号を変調して変調信号を生成する変調手段と、 この変調手段にて生成された変調信号の利得量を第2利
    得制御信号に基づいて調整する第2利得調整手段と、 前記ベースバンド信号が変調手段に入力される上で、こ
    の変調手段にとって最適な歪み量及び信号対雑音比を有
    する一定レベルのベースバンド信号が得られるように第
    1利得調整手段の利得量を調整する第1利得制御信号を
    生成すると共に、前記変調信号のレベルが所定レベルと
    なるように第2利得調整手段の利得量を調整する第2利
    得制御信号を生成する制御手段とを有することを特徴と
    する送信電力制御装置。
  2. 【請求項2】 ベースバンド信号の利得量を第1利得制
    御信号に基づいて調整する第1利得調整手段と、 この第1利得調整手段にて利得調整されたベースバンド
    信号を変調して中間周波数信号を生成する変調手段と、 この変調手段にて生成された中間周波数信号の利得量を
    第2利得制御信号に基づいて調整する第2利得調整手段
    と、 この第2利得調整手段にて利得調整された中間周波数信
    号に局部発振周波数を混合して送信周波数信号を生成す
    る周波数混合手段と、 前記ベースバンド信号が変調手段に入力される上で、こ
    の変調手段にとって最適な歪み量及び信号対雑音比を有
    する一定レベルのベースバンド信号が得られるように第
    1利得調整手段の利得量を調整する第1利得制御信号を
    生成すると共に、前記変調手段にて生成された中間周波
    数信号が周波数混合手段に入力される上で、この周波数
    混合手段にとって最適な歪み量及び信号対雑音比を有す
    る中間周波数信号が得られるように第2利得調整手段の
    利得量を調整する第2利得制御信号を生成する制御手段
    とを有することを特徴とする送信電力制御装置。
JP1632598A 1998-01-12 1998-01-12 送信電力制御装置 Pending JPH11205163A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1632598A JPH11205163A (ja) 1998-01-12 1998-01-12 送信電力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1632598A JPH11205163A (ja) 1998-01-12 1998-01-12 送信電力制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11205163A true JPH11205163A (ja) 1999-07-30

Family

ID=11913322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1632598A Pending JPH11205163A (ja) 1998-01-12 1998-01-12 送信電力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11205163A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100382487B1 (ko) * 2000-11-02 2003-05-09 엘지전자 주식회사 이득 및 위상 왜곡 보상 기능을 가지는 이동통신 송신시스템

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100382487B1 (ko) * 2000-11-02 2003-05-09 엘지전자 주식회사 이득 및 위상 왜곡 보상 기능을 가지는 이동통신 송신시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100701913B1 (ko) 무선 트랜시버 전력 증폭기로의 변조 주입을 포함하는연속 폐루프 전력 제어 시스템
US6112059A (en) Off-channel leakage power monitor apparatus and method
JP4611496B2 (ja) 隣接および次隣接チャネル電力制御の負荷調整を行う電力増幅回路
US6795712B1 (en) System for allowing a TDMA/CDMA portable transceiver to operate with closed loop power control
US6973334B2 (en) Cellular telephone
KR100388697B1 (ko) 디지털통신용무선주파수송수신기시스템
KR100713395B1 (ko) 자동 이득제어 시스템의 비선형 왜곡 제거 장치 및 방법
KR20010059939A (ko) 이동통신 시스템의 단말기
JPH08307182A (ja) パワーコントロール回路
US7369871B2 (en) System and method for allowing a TDMA/CDMA portable transceiver to operate with closed loop power control
JP2007074047A (ja) 送信装置および送信方法
JP3396643B2 (ja) 増幅器線形化装置の適応制御方法
US6999737B2 (en) Wireless transmitter and device for mobile station
US6904268B2 (en) Low noise linear transmitter using cartesian feedback
JPH11205163A (ja) 送信電力制御装置
US6970684B2 (en) Method for reducing interference in transmitter and transmitter
JPH11205165A (ja) 送信電力制御装置
JP2008236641A (ja) 送信機
JPH11205164A (ja) 送信電力制御装置
JP3951046B2 (ja) 送信レベル制御装置
KR20050034520A (ko) 무선 송신기
JP2002290166A (ja) 増幅装置
JPH05268117A (ja) 送信電力制御方式
JP2004134913A (ja) 送信装置及び通信装置
JP2002077286A (ja) カーテシアンフィードバック送信機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070123

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070523