JPH11204659A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JPH11204659A
JPH11204659A JP10006103A JP610398A JPH11204659A JP H11204659 A JPH11204659 A JP H11204659A JP 10006103 A JP10006103 A JP 10006103A JP 610398 A JP610398 A JP 610398A JP H11204659 A JPH11204659 A JP H11204659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
impurity diffusion
type
semiconductor device
gate electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10006103A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenori Ishikawa
英憲 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10006103A priority Critical patent/JPH11204659A/ja
Publication of JPH11204659A publication Critical patent/JPH11204659A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】dual-gate 構造のポリサイド電極を有する半導
体装置において、主に上層側のシリサイド層を介する導
入不純物の相互拡散を有効に抑止する。 【解決手段】第1導電型のゲート電極を有する第1の絶
縁ゲート電界効果トランジスタと、第2導電型のゲート
電極を有する第2の絶縁ゲート電界効果トランジスタと
を有し、これら第1及び第2導電型のゲート電極は、異
なる導電型の不純物が導入された下層側の多結晶シリコ
ン層14と、上層側の共通な低抵抗層18と、両層1
4,18間に介在し高融点金属の窒化物からなる不純物
拡散阻止膜16とを有する。この不純物拡散阻止膜16
は、好ましくは、タングステンナイトライド,チタンナ
イトライド,タンタルナイトライドの群から選択される
何れかの材料から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、p型及びn型両方
の導電型を有する、いわゆる Dual Gate構造のゲート電
極内で導入不純物が相互拡散することを防止したCMO
S型等の半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、多くのCMOS LSIにおいて
は、高融点金属シリサイド層と多結晶シリコン層との2
層からなるポリサイドゲート電極構造が採用され、ゲー
ト電極の低抵抗化が図られている。この多結晶シリコン
層の導電型をpMOS側とnMOS側とで同じにする場
合、例えばリン等を高濃度にドープしたn型の多結晶シ
リコンが用いられる。しかし、n型の多結晶シリコンと
基板側と仕事関数差は、基板側がn型かp型かで異な
り、pMOS側とnMOS側とのしきい値(一般には、
ゲート閾値電圧Vth)の差も大きいものとなる。このた
め、ゲート電極形成に先立ち、チャネル形成領域となる
半導体基板表面へホウ素等のp型不純物イオンが打ち込
まれ、nMOSとpMOS双方のVthがほぼ同じになる
ように予め調整される。したがって、出来たMOSトラ
ンジスタは、nMOS側では表面チャネル型になるのに
対し、pMOS側では浅いpn接合が形成され、表面側
より若干基板奥側にチャネルが形成される埋込みチャネ
ル型のデバイスとなっている。
【0003】ところで、近年の高集積化により、CMO
S LSIにおいてもゲート電極の短ゲート長化が進ん
でおり、これにともなって短チャネル効果を如何にして
抑えるかが大きな課題となっている。上記したゲート電
極の導電型が単一なCMOS LSIでは、特に埋込み
チャネル型のpMOSが短チャネル効果に弱いといった
ことが以前から指摘されていた。このことが、短ゲート
長化の進展にともなって大きな問題となることから、p
MOS及びnMOS双方を表面チャネル型とするため、
それぞれチャネル形成領域とゲート電極との導電型を同
じにした2層ゲート電極構造が用いられるようになって
きた。この表面チャネル型の2層ゲート電極構造では、
下層側の多結晶シリコン層に、pMOS側とnMOS側
とに分けてp型又はn型の不純物が選択的に導入されて
おり、これらの異なる導電型の不純物導入領域(多結晶
シリコン層)は、その上層側で低抵抗化のために設けら
れたタングステンシリサイド(WSix)等のシリサイ
ド層を介して、互いに接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の2
層ゲート電極構造では、その後、ソース及びドレイン領
域の活性化アニールなどの熱処理によって、主として上
層側のシリサイド層を介して、導電型の異なる導入不純
物が、お互い逆の導電型ゲートに向かって横方向に拡散
するといった問題がある。この相互拡散が起こると、こ
れがゲート電極の仕事関数を変化させてほぼ同じ値に設
定されていたVthをシフトさせ、またゲート容量が増大
してこのLSIの高速動作が阻害される。
【0005】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、主に上層側のシリサイド層を介して行われる導入不
純物の相互拡散を有効に抑止した、いわゆるCMOS型
の絶縁ゲート電界効果トランジスタを有する半導体装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上記目的を達成するため、本発明に係る半
導体装置では、第1導電型のゲート電極を有する第1の
絶縁ゲート電界効果トランジスタと、第2導電型のゲー
ト電極を有する第2の絶縁ゲート電界効果トランジスタ
とを有し、これら第1及び第2導電型のゲート電極は、
異なる導電型の不純物が導入された下層側の多結晶シリ
コン層と、上層側の共通な低抵抗層とから構成されてい
る半導体装置であって、前記多結晶シリコン層と低抵抗
層との間に、高融点金属の窒化物からなる不純物拡散阻
止膜が介在している。この不純物拡散阻止膜は、好まし
くは、タングステンナイトライド,チタンナイトライ
ド,タンタルナイトライドの群から選択される何れかの
材料から構成されている。
【0007】このような構成の半導体装置では、p型チ
ャネルの絶縁ゲート電界効果トランジスタ(pMIS)
側,n型チャネルの絶縁ゲート電界効果トランジスタ
(nMIS)側ともに、多結晶シリコン層と低抵抗層と
の接続面に介在した高融点金属の窒化膜(不純物拡散阻
止膜)によって、多結晶シリコン層に導入された不純物
が低抵抗層に殆ど拡散しない。なぜなら、高融点金属の
窒化物内では、種々の不純物元素の拡散係数が小さいか
らである。したがって、pMIS,nMISともにゲー
ト電極と基板側との仕事関数差が変化せず、しきい値の
シフトも発生しない。また、ゲート電極容量も増大しな
い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体装置の
実施形態を、SRAMセルを例として図面を参照しなが
ら詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るpMOS
負荷形のSRAMセルの回路図である。
【0009】図1に示すSRAMセルは、一般的なpM
OS負荷形である。図1において、nチャネルを有する
MOSトランジスタ(以下、「nMOS」という)であ
るQn1とQn2は駆動トランジスタ、pチャネルを有
するMOSトランジスタ(以下、「pMOS」という)
であるQp1とQp2は負荷トランジスタを示し、これ
らによって入力が互いに交叉して一方の入力が他方の出
力に接続され他方の入力が一方の出力に接続された2つ
のインバータ(フリップフロップ)が構成されている。
また、nMOSであるQn3とQn4は、ワード線WL
の印加電圧に応じて各インバータの接続点(記憶ノード
ND1,ND2)をビット線BL1,BL2に接続する
か否かを制御するワードトランジスタを示す。このセル
構成は一般的であり、ここでは、これ以上の詳細な接続
関係の説明は省略する。
【0010】このpMOS負荷形のSRAMセル1で
は、片側のビット線BL1を高電位にするようにして、
ワードトランジスタQn3,Qn4のゲートにワード線
WLを介して所定電圧を印加することで両トランジスタ
Qn3,Qn4をオンさせ、記憶ノードND1,ND2
に電荷を蓄積する。片側の記憶ノードが“ハイ(H)”
になると、フリップフロップ構成の特徴として、もう一
方の記憶ノードが“ロー(L)”となるように、駆動ト
ランジスタQn1,Qn2および負荷トランジスタQp
1,Qp2が動作する。たとえば、記憶ノードND1が
“H”,記憶ノードND2が“L”の場合は、トランジ
スタQn2とQp1がオン状態、トランジスタQn1と
Qp2がオフ状態をとり、記憶ノードND1が電源電圧
DDの供給線から電荷の供給を受け、記憶ノードND2
が接地電位に保持され続ける。逆に、ビット線BL1電
位が“L”のときワードトランジスタQn3がオンする
ことによって記憶ノードND1が強制的に“L”に移行
するか、ビット線BL2電位が“H”のときにワードト
ランジスタQn4がオンすることによって記憶ノードN
D2が強制的に“H”に移行すると、トランジスタQn
1,Qn2,Qp1,Qp2が全て反転し、記憶ノード
ND2が電源電圧VDDの供給線から電荷の供給を受け、
記憶ノードND1が接地電位に保持されるようになる。
このように、電荷保持をフリップフロップで行うこと
で、電荷を静的に記憶ノードND1,ND2に保持し、
その電位が“L”であるか“H”であるかを、それぞれ
“0”と“1”の情報に対応させて、セル内の6つのト
ランジスタで記憶させることができる。
【0011】図2は、本実施形態に係るpMOS負荷形
のSRAMセルの概略平面図である。この図2では、簡
略化のためビット線等の上層配線層は省略されている。
また、図3は図2のA−A’線に沿った断面構造図、図
4は本実施形態におけるポリサイド電極の積層構造を示
す図である。
【0012】図3の断面図において、符号2は例えばp
型シリコンウェーハ等の半導体基板、4はn型のウェル
(nウェル)、6はp型のウェル(pウェル)を示す。
pウェル6の表面側には、例えばLOCOS等の素子分
離層8が形成され、素子分離層8周囲のpウェル6内表
面には、n型の不純物が高濃度に導入されたn+ 不純物
拡散領域10aとp型不純物が高濃度に導入されたp+
不純物拡散領域10bが形成されている。素子分離層8
および不純物拡散領域10a,10b上には、ポリサイ
ド電極9(9a〜9b)が所定パターンで形成されてい
る。
【0013】このポリサイド電極9は、図4にも拡大し
て示すように、不純物拡散領域10a,10b等上のゲ
ート絶縁膜12,多結晶シリコン層14,不純物拡散阻
止膜16,シリサイド層18を順に積層した構成を有
し、更にシリサイド層18上にオフセット絶縁膜20が
積層されている。不純物拡散阻止膜16は、本発明で新
たに設けられた層であり、本実施形態では、窒化タング
ステンWNx から構成されている。不純物拡散阻止膜1
6は、下層の多結晶シリコン層14に導入されたp型又
はn型の不純物が、低抵抗化のために設けられ本発明の
“低抵抗層”に該当する上層のシリサイド層18内に拡
散しないように阻止する膜である。その膜厚に限定はな
いが、不純物拡散の阻止を有効に行うためには、例えば
5nm程度は必要である。
【0014】図3に示すように、ポリサイド電極9(9
a〜9c)上の全面に、比較的に薄い第1の層間絶縁膜
22と、比較的に厚く成膜され表面が平坦化された第2
の層間絶縁膜24とが成膜されている。この第1及び第
2の層間絶縁膜22,24は、エッチング選択比がとれ
る材料、例えば第2の層間絶縁膜24が酸化シリコン系
の材料からなる場合、第1の層間絶縁膜22は窒化シリ
コン等から構成されている。
【0015】図2の平面図でみると、上述した構成のポ
リサイド電極9aによって、ワードトランジスタQn
3,Qn4のゲート電極を兼ねるワード線WLが形成さ
れている。また、上述した構成のポリサイド電極9b,
9cによって、各インバータを構成するトランジスタの
ゲート電極が構成され、一方のインバータ内のゲート電
極間と他方のインバータの出力(記憶ノード)との短絡
が、2つのインバータ相互間で達成されている。具体的
には、駆動トランジスタQn1と負荷トランジスタQp
1のゲート電極が同じポリサイド電極9bによって構成
され、かつ短絡され、更にもう一方の負荷トランジスタ
Qp2のドレインをなすp+ 不純物拡散領域10bに、
シェアドコンタクトSHC2を介して接続されている。
同様に、駆動トランジスタQn2と負荷トランジスタQ
p2のゲート電極が同じポリサイド電極9cによって構
成され、かつ短絡され、更にもう一方の駆動トランジス
タQn1のドレインをなすn+ 不純物拡散領域10a
に、シェアドコンタクトSHC1を介して接続されてい
る。
【0016】また、これらポリサイド電極9a〜9cと
素子分離層8に囲まれた不純物拡散領域10a,10b
上に、自己整合コンタクトSAC1〜SAC8が設けら
れている。この自己整合コンタクトSAC1〜SAC8
は、図3の断面図にSAC1及びSAC7で代表して示
すように、第1及び第2の層間絶縁膜22,24に所定
の不純物拡散領域10a又は10bに達するコンタクト
孔が開孔され、そのコンタクト孔に、例えばTi/Ti
N等の薄いバリアメタル26を介してタングステン
(W)等の高融点金属材料からなる金属プラグ28を埋
め込むことによって形成されている。先に述べたように
第1及び第2の層間絶縁膜22,24はエッチング選択
比が大きいことから、第2の層間絶縁膜24のコンタク
ト孔開孔時には第1の層間絶縁膜22は殆どエッチング
されない。続いて行う第1の層間絶縁膜22を開孔を異
方性の強い条件でエッチングすると、ポリサイド電極9
a〜9cの側壁に接する第1の層間絶縁膜部分は殆どエ
ッチングされずに残すことができ、この結果、このコン
タクト孔の少なくとも不純物拡散領域10a又は10b
に接する部分が自己整合的に形成される。
【0017】一方、シェアドコンタクトSHC1,SH
C2については、図3の断面図に示すように、そのコン
タクト孔の開孔を、電気的に短絡したいポリサイド電極
と不純物拡散領域10a又は10b双方に重なるように
行う。この開孔時のエッチングでは、ポリサイド電極が
表出した段階から、ポリサイド電極の側壁に接する第1
の層間絶縁膜22を基板が表出するまでエッチングし、
更に基板(pウェル6)の一部、例えば不純物拡散領域
10a又は10bの深さ途中迄或いは不純物拡散領域1
0a又は10bを貫いてシリコンのエッチングを行う。
そして、このコンタクト孔及び基板のエッチング溝内
に、例えばTi/TiN等の薄いバリアメタル26を介
してタングステン(W)等の高融点金属材料からなる金
属プラグ28を埋め込むことによって、シェアドコンタ
クトSHC1,SHC2が形成されている。
【0018】第2の層間絶縁膜24上に、これらシェア
ドコンタクト及び前記自己整合コンタクト孔のうち、所
定のコンタクト上面に接続する配線層30が形成されて
いる。この配線層30は、主配線金属(Al)膜34の
上下に、それぞれTiN等のバリアメタル32,36を
有し、これらで3層の積層構造となっている。バリアメ
タル32,36は、Alと金属プラグ材(W)との高温
耐性を向上させるために介在させたものである。図2で
は特に図示していないが、かかる構成の配線層30によ
って、自己整合コンタクト同士(SAC3とSAC
4)、シェアドコンタクトと自己整合コンタクト間(S
HC1とSAC8、SHC2とSAC7)が電気的に短
絡されている。
【0019】配線層30上に第3の層間絶縁膜38が成
膜され、第3の層間絶縁膜38上には、特に図示しない
が、例えば配線層30と同様な3層構造を有し、ビット
コンタクトを介して自己整合コンタクトSAC1又はS
AC2上にそれぞれ接続する2本のビット線BL1,B
L2が配線されている。
【0020】先に述べたように、このフルCMOSのS
RAMセル1では2つのインバータを構成するpMOS
とnMOS(Qn1とQp1、Qn2とQp2)がポリ
サイド電極で共通化されているが、図5に、このうちp
MOSQp2とnMOSQn2の共通化部分で切った図
2のB−B’線に沿った断面を示す。図5に示されるよ
うに、ポリサイド電極9cにおけるポリシリコン層14
は、nMOS(駆動トランジスタQn2)部分でn型の
不純物が高濃度に導入されたn+ poly−Siの領域14
a、pMOS(負荷トランジスタQp2)部分でp型の
不純物が高濃度に導入されたp+ poly−Siの領域14
bとなっており、両領域をつなぐ素子分離層8上の部分
が不純物が導入されていないnon-doped poly−Si領域
14cとなっている。この不純物領域の配置は、他のイ
ンバータのゲート間接続を達成するポリサイド電極9b
においても同じである。
【0021】かかるdual-gate 構造のポリサイド電極9
b,9cは、従来では、この導電型が異なる不純物が上
層のシリサイド層18を介して相互拡散することがあっ
たが、本実施形態ではポリシリコン層14上のシリサイ
ド層18との間に、種々の元素の拡散係数が小さいWN
x 等の不純物拡散阻止膜16が介在することから、不純
物の相互拡散が有効に防止される。このため、pMI
S,nMISともにゲート電極と基板側との仕事関数差
が変化せず、しきい値のシフトも発生しない。また、ゲ
ート電極容量も増大しない。したがって、しきい値の変
動による動作マージンの減少に起因した誤動作が有効に
防止され、ゲート電極容量の増大による高速性が阻害さ
れることがない利点を有する。
【0022】図6は、このようなポリサイド電極9の積
層工程を示す工程フロー図である。ゲート電極12形成
後、まず、ステップST1において、ポリシリコン膜を
全面に成膜する。続くステップST2では、成膜したポ
リシリコン膜上で行う2度の所定のイオン注入用マスク
パターン(通常、フォトレジストパターン)の形成と、
2度のイオン注入によって、p型不純物(例えば、ホウ
素)とn型不純物(例えば、リン)を、それぞれ所定濃
度で個別に導入(イオン注入)する。また、導入不純物
を活性化するための熱処理を行う(ステップST3)。
これにより、例えば図5に示すように、nMOSのゲー
トを含む部分にn+ poly−Si領域14a、pMOSの
ゲートを含む部分にp+ poly−Si領域14b、両領域
間にnon-doped poly−Si領域14cが形成される。
【0023】その後、ステップST4において、例えば
タングステン(W)を窒素雰囲気中でスパッタする等の
方法によって、不純物拡散阻止膜16としてWNx の膜
を成膜する。また、ステップST5において、不純物拡
散阻止膜16上に、例えばWSix 等のポリシリコンよ
り低抵抗な層(低抵抗層)をCVD法により成膜する。
このWSix 膜18は、他の高融点金属シリサイド、或
いは高融点金属によって代替えできる。その後は、オフ
セット絶縁膜20を成膜し、これら積層膜12,14,
16,18,20を同一なエッチングマスクパターン
(例えば、フォトレジストパターン)を用いてパターン
ニングし、これによりポリサイド電極9b,9cを形成
する。
【0024】この電極形成では、通常のゲート積層工程
にスパッタ工程を一工程追加するだけで不純物拡散阻止
膜16を形成でき、製造工程が簡単である。また、不純
物拡散阻止膜16の存在は、上述した特性上の利点のみ
ならず、製造工程中の加熱による不純物移動を抑えるこ
とができるので、以後の工程での加熱許容範囲を大きく
できる利点がある。つまり、不純物拡散阻止膜16の形
成後は、熱的プロセスマージンが拡大するので、ポリシ
リコン形成後の加熱工程で不純物移動を抑えるための制
約が緩和され、今まで特性上等の理由から加熱できない
工程や新たな加熱工程の導入に対し、これらの工程の条
件を変えたり新たな工程を導入する余地が生じる。
【0025】図7および図8は、不純物拡散阻止膜の変
形例を示すものである。本実施形態の不純物拡散阻止膜
は、図7に示すように窒化タンタル(TaNx)の膜4
0とすることもでき、また図8に示すように窒化チタン
(TiNx )の膜50とすることもできる。これらの変
形例の高融点金属の窒化物も、先のWNx と同様、種々
の元素の不純物に対し拡散係数が小さいので、下層のポ
リシリコン層14からの上層側への不純物拡散を有効に
防止でき、高い特性維持に貢献する。また、製造方法
も、先のWNx と同様に、例えば窒素雰囲気中のスパッ
タリングによって行うことができて簡単なうえ、以後の
工程での熱的プロセスマージンを拡大する利点を有す
る。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る半導体装置によれば、nM
IS側とpMIS側に分けて導入してあるゲート電極層
の導入不純物が、不純物拡散阻止膜の存在によって、以
後の熱処理の際、上層側の低抵抗層側に殆ど熱拡散しな
いことから、トランジスタのしきい値変動による誤動
作、ゲート電極容量値の増大による動作速度の劣化を有
効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る半導体装置(SR
AM)のセル構成を示す回路図である。
【図2】図1のSRAMセルにおいてポリサイド電極の
配置パターンを示すための概略平面図である。
【図3】図2のA−A’線に沿った断面図である。
【図4】本実施形態におけるポリサイド電極の構造を拡
大して示す断面図である。
【図5】図2のB−B’線に沿った断面図である。
【図6】図4のポリサイド電極の形成に際し、各構成膜
の積層工程を示すフロー図である。
【図7】図4に対応しポリサイド電極構造の変形例を示
す断面図である。
【図8】図4に対応しポリサイド電極構造の他の変形例
を示す断面図である。
【符号の説明】
1…SRAMセル、2…半導体基板、4…nウェル、6
…pウェル、8…素子分離層、9,9a〜9c…ポリサ
イド電極(ゲート電極)、10a…n+ 不純物拡散領
域、10b…p+ 不純物拡散領域、12…ゲート絶縁
膜、14…ポリシリコン層、14a…n+ poly−Si領
域、14b…p+ poly−Si領域、14c…non-doped
poly−Si領域、16,40,50…不純物拡散阻止
膜、18…シリサイド層(低抵抗層)、20…オフセッ
ト絶縁膜、22…第1の層間絶縁膜、24…第2の層間
絶縁膜、26,32,36…バリアメタル、28…金属
プラグ、30…配線層、32…主配線金属層、38…第
3の層間絶縁膜、Qn1,Qn2…駆動トランジスタ、
Qn3,Qn4…ワードトランジスタ、Qp1,Qp2
…負荷トランジスタ、WL(9a)…ワード線、BL
1,BL2…ビット線、SHC1等…シェアドコンタク
ト、SAC1等…自己整合コンタクト、ND1等…記憶
ノード。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型のゲート電極を有する第1の絶
    縁ゲート電界効果トランジスタと、第2導電型のゲート
    電極を有する第2の絶縁ゲート電界効果トランジスタと
    を有し、これら第1及び第2導電型のゲート電極は、異
    なる導電型の不純物が導入された下層側の多結晶シリコ
    ン層と、上層側の共通な低抵抗層とから構成されている
    半導体装置であって、 前記多結晶シリコン層と低抵抗層との間に、高融点金属
    の窒化物からなる不純物拡散阻止膜が介在している半導
    体装置。
  2. 【請求項2】前記不純物拡散阻止膜は、タングステンナ
    イトライド,チタンナイトライド,タンタルナイトライ
    ドの群から選択される何れかの材料から構成されている
    請求項1に記載の半導体装置。
JP10006103A 1998-01-14 1998-01-14 半導体装置 Pending JPH11204659A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10006103A JPH11204659A (ja) 1998-01-14 1998-01-14 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10006103A JPH11204659A (ja) 1998-01-14 1998-01-14 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11204659A true JPH11204659A (ja) 1999-07-30

Family

ID=11629178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10006103A Pending JPH11204659A (ja) 1998-01-14 1998-01-14 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11204659A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100370162B1 (ko) * 2000-12-15 2003-02-05 주식회사 하이닉스반도체 반도체 소자의 제조방법
US6638803B2 (en) 2000-01-18 2003-10-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor device and method for manufacturing the same
KR100717769B1 (ko) * 2005-06-30 2007-05-11 주식회사 하이닉스반도체 보론의 외확산을 억제한 폴리실리콘게이트를 구비한반도체소자 및 그의 제조 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6638803B2 (en) 2000-01-18 2003-10-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor device and method for manufacturing the same
KR100370162B1 (ko) * 2000-12-15 2003-02-05 주식회사 하이닉스반도체 반도체 소자의 제조방법
KR100717769B1 (ko) * 2005-06-30 2007-05-11 주식회사 하이닉스반도체 보론의 외확산을 억제한 폴리실리콘게이트를 구비한반도체소자 및 그의 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5837601A (en) CMOS semiconductor device having dual-gate electrode construction and method of production of the same
US6768179B2 (en) CMOS of semiconductor device and method for manufacturing the same
US20150102418A1 (en) Semiconductor device and method for manufacturing the device
US9865599B2 (en) Transistor with deep Nwell implanted through the gate
US9293189B2 (en) Integrated circuits with SRAM cells having additional read stacks
JP2009212413A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2006173632A (ja) 共通ゲートを備える相補型金属酸化物半導体薄膜トランジスタ、それを備える論理素子及びそのトランジスタの製造方法
US5837602A (en) Method of manufacturing doped interconnect
US6031267A (en) Compact static RAM cell
JPH0536918A (ja) 半導体集積回路装置
JP2921468B2 (ja) 半導体メモリ装置
US6597041B2 (en) Semiconductor static random access memory device
JP2006066691A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US5576572A (en) Semiconductor integrated circuit device and method of manufacturing the same
US20010025997A1 (en) Semiconductor integrated circuit device and fabrication method
JP3074758B2 (ja) スタティック半導体記憶装置及びその製造方法
US7718482B2 (en) CD gate bias reduction and differential N+ poly doping for CMOS circuits
US7187036B2 (en) Connection structure for SOI devices
JP2005197462A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2002016150A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
JPH11204659A (ja) 半導体装置
JP2010098108A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US8114729B2 (en) Differential poly doping and circuits therefrom
JPH07176606A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US20010028091A1 (en) Semiconductor device capable of surely fixing voltage at well