JPH11202827A - 映像表示装置 - Google Patents

映像表示装置

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Publication number
JPH11202827A
JPH11202827A JP544198A JP544198A JPH11202827A JP H11202827 A JPH11202827 A JP H11202827A JP 544198 A JP544198 A JP 544198A JP 544198 A JP544198 A JP 544198A JP H11202827 A JPH11202827 A JP H11202827A
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JP
Japan
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pixels
correction coefficient
coefficient data
display device
blocks
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Pending
Application number
JP544198A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunobu Oketani
和伸 桶谷
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 輝度特性のばらつきを抑えた高品質な映像表
示を、簡易で低コストな回路で実現することができる映
像表示装置を提供する。 【解決手段】 A/D変換部2は、映像信号をデジタル
映像信号に変換する。初期値ローダ部21は、ブロック
分割の初期値(画素位置)を出力する。初期値は可変で
ある。水平アドレスカウンタ3は、この初期値に基づ
き、水平方向のアドレスをカウントする。補正係数発生
部4には、ブロックに対応した補正係数データを予め格
納しておく。水平アドレスカウンタ3の出力に応答して
補正係数データが出力される。乗算器5は、補正係数デ
ータを用いてデジタル映像信号を補正する。この結果、
例えば、特定の垂直方向の画素の並びにおいて、使用す
る補正係数データが変化するので、縦すじの色(輝度)
むらの発生が抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フルカラーの映像
信号を表示する表示手段を含む映像表示装置に関し、特
に光学系の色むらを補正する補正回路を備える映像表示
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラーフィルタ付の液晶パネ
ルを用いた映像表示装置がある。この映像表示装置は、
画素に応じた色の光を取出すカラーフィルタを使用する
ため、光透過率が低いという欠点がある。
【0003】これに対して、光学系で白色光を三原色光
に分離することによりフルカラーの映像を表示する単板
方式の投射型ディスプレイ装置がある。
【0004】この単板方式の投射型ディスプレイ装置は
カラーフィルタを使用しないため、上記に示す光透過率
の低下を防ぐことができるという利点がある。しかし、
その一方で、光学系を用いて白色光を分離するため、光
学系の特性により映像に色(輝度)むらが発生しやすい
という欠点がある。
【0005】従来、この色むらを軽減するために、映像
信号の処理過程において、映像信号に光学系の特性を打
ち消すような補正をかける手法が用いられている。
【0006】従来の色むらの補正について図9を用いて
説明する。図9は、従来の映像表示装置の内部に設けら
れる映像処理回路900の主要部の構成を概略的に示す
概略ブロック図である。
【0007】図9に示す映像処理回路900は、クロッ
ク発生部1、A/D変換部2、水平アドレスカウンタ
3、補正係数発生部4、乗算器5およびD/A変換部6
を含む。
【0008】クロック発生部1は、ノードN2から受け
る同期信号(水平同期信号Hおよび垂直同期信号V)に
基づき、内部回路の動作を制御するクロック信号CLO
CKを出力する。A/D変換部2は、ノードN1から受
ける入力信号(映像信号R、G、BもしくはY)をデジ
タル映像信号に変換する。水平アドレスカウンタ3は、
クロック信号CLOCKに応答して、水平方向のアドレ
ス(以下、水平アドレスと称す)をカウントして出力す
る。さらに、水平アドレスカウンタ3は、ノードN2か
ら受ける水平同期信号Hを受けると、カウントした値を
リセットする。
【0009】補正係数発生部4は、光学系の特性を打ち
消すようにデジタル映像信号を補正するための補正係数
データを記憶する。補正係数発生部4は、デジタルメモ
リを利用したLUT(Look Up Table )等で構成され
る。
【0010】たとえば、水平方向に768画素からなる
表示デバイス(液晶パネル等)を用いた場合であって、
デジタル映像信号を水平方向にそって8画素単位で補正
する場合は、予め補正係数データとして96個(=76
8÷8)の補正係数データを記憶させておく。以下、簡
単のため、補正単位をブロックと称し、1画面を構成す
る水平方向の画素を768画素、1のブロックを構成す
る水平方向の画素数(以下、ブロックサイズと称す)を
8画素(すなわち、ブロックサイズ8)として説明す
る。
【0011】この補正係数データは、通常、対応するブ
ロックの中央部に位置する画素に基づき作成される。し
たがって、ブロックサイズが8の場合、各ブロック毎
に、水平方向で第3番目および第4番目の画素に基づき
1つの補正係数データが用意されることになる。
【0012】補正係数発生部4の補正係数データは、水
平アドレスカウンタ3の出力に応答して出力される。た
とえば、水平アドレスI=0、1、…、7に対応してブ
ロック1に対応する補正係数データが、水平アドレスI
=8、9、…、15に対応してブロック2に対応する補
正係数データが、水平アドレスI=8K−8、8K−
7、…、8K−1に対応してブロックKに対応する補正
係数データがそれぞれ補正係数発生部4から出力され
る。
【0013】乗算器5は、A/D変換部2から出力され
るデジタル映像信号と補正係数発生部4から出力される
補正係数データとを乗算する。
【0014】D/A変換部6から出力されるデジタル映
像信号は、ノードN3を介して図示しない液晶パネルに
供給され、対応する液晶素子を駆動する。液晶パネルの
画像は投写レンズに取込まれ、投写レンズによりスクリ
ーン上に拡大結像される。
【0015】このように、映像処理回路900を用いて
デジタル映像信号を装置固有の光学特性を打ち消す方向
に補正処理することにより、視覚的に色むらが軽減され
るという補正効果が得られる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の手法を
用いて補正を行なった場合、以下に示すような問題点が
発生する。この問題点を、図10を用いて説明する。
【0017】図10は、従来の映像処理回路900によ
る補正効果を説明するためのグラフであり、横軸は、水
平アドレスIを、縦軸は輝度をそれぞれ示す。図10に
おいて、実線a1は、補正を行なわなかった場合の1水
平ライン方向の全範囲にわたる輝度特性の変化を、実線
a2は、補正後の1水平ライン方向の全範囲にわたる輝
度特性の変化をそれぞれ示している。
【0018】上述のように補正係数データは、対応する
ブロックの中央部分の画素の状態に基づき作成される。
したがって、これを用いて補正処理を行なうと、図10
に示すように各ブロックの中央部分に位置する画素に対
応するデジタル映像信号の輝度は、適正値(良好な補正
効果)となるが、各ブロックの境界部分においては補正
具合がずれてしまう。より具体的には、ブロックサイズ
を8とするブロック分割に基づき補正する場合、8画素
ごとに縦すじ(垂直方向)の輝度(色)むらが現れてし
まう。
【0019】従来の映像処理回路900を用いてこの縦
すじの色むらを軽減するためには、補正単位を縮小(ブ
ロックサイズを小さく)する必要がある。この場合、画
面の分割数が増えることになる。
【0020】しかしながら、画面の分割数を増やすと、
デジタルメモリの容量が増大してしまう。たとえば、ブ
ロックサイズを8から4に縮小した場合、補正係数デー
タの数は、従来の96個の2倍にあたる192(=76
8÷4)個となる。このためには、補正係数発生部4を
構成するデジタルメモリの容量を2倍に増やさなければ
ならず、製造コストが高くなるという問題があった。
【0021】そこで、本発明は、上記問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的は、色むらを抑
えた高品質な表示を、比較的簡易な構成でかつ低コスト
で実現可能な映像表示装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る映像表示
装置は、フルカラーで映像を表示する映像表示装置であ
って、水平方向および垂直方向に配列され、各々が少な
くとも1つの水平ラインを含む複数のグループにグルー
プ分割される複数の画素を備え、複数のグループのそれ
ぞれは、水平方向にそって複数のブロックにブロック分
割され、ブロック分割の分割位置は、互いに隣接するグ
ループ間で異なり、各グループに属する複数のブロック
のそれぞれは、対応する固定の補正係数データを有し、
入力した映像信号を複数の画素のそれぞれに対応する複
数のデジタル信号に変換する変換手段と、複数のデジタ
ル信号の輝度特性を、対応する補正係数データを用いて
補正する補正手段と、補正された複数のデジタル信号に
基づき、対応する複数の画素を駆動する駆動手段とをさ
らに備える。
【0023】請求項2に係る映像表示装置は、請求項1
に係る映像表示装置であって、各グループに属する複数
のブロックのそれぞれは、水平方向に第1の所定数の画
素を含み、複数のグループは、第1の特定の画素から水
平方向に第1の所定数の画素毎にブロック分割される第
1のグループと、第1のグループに隣接する第2の特定
の画素から水平方向に第1の所定数の画素毎にブロック
分割される第2のグループとを含み、第1の特定の画素
の位置と第2の特定の画素の位置とは、第1の所定数よ
り少ない画素だけ異なり、第1のグループに属する複数
のブロックのそれぞれに対応する補正係数データは、第
2のグループに属する複数のブロックのそれぞれに対応
する補正係数データと等しい。
【0024】請求項3に係る映像表示装置は、請求項2
に係る映像表示装置であって、各補正係数データは、第
1のグループに属する対応するブロックと第2のグルー
プにおける対応するブロックとに基づき決定される。
【0025】請求項4に係る映像表示装置は、フルカラ
ーで映像を表示する映像表示装置であって、水平方向お
よび垂直方向に配列され、複数のブロックにブロック分
割される複数の画素を備え、ブロック分割の分割位置
は、フィールド間で異なり、複数のブロックのそれぞれ
は、対応する固定の補正係数データを有し、入力した映
像信号を複数の画素のそれぞれに対応する複数のデジタ
ル信号に変換する変換手段と、複数のデジタル信号の輝
度特性を、対応する補正係数データを用いて補正する手
段と、補正された複数のデジタル信号に基づき、対応す
る複数の画素を駆動する駆動手段とをさらに備える。
【0026】請求項5に係る映像表示装置は、請求項4
に係る映像表示装置であって、複数のブロックのそれぞ
れは、水平方向に第1の所定数の画素を含み、フィール
ドは、第1の特定の画素から水平方向に第1の所定数の
画素毎にブロック分割される第1のフィールドと、第1
のフィールドに続き、第2の特定の画素から水平方向に
第1の所定数の画素毎にブロック分割される第2のフィ
ールドとを含み、第1の特定の画素の位置記第2の特定
の画素の位置とは、第1の所定数より少ない画素だけ異
なる。
【0027】請求項6に係る映像表示装置は、請求項5
に係る映像表示装置であって、各補正係数データは、第
1のフィールドにおける対応するブロックと第2のフィ
ールドにおける対応するブロックとに基づき決定され
る。
【0028】請求項7に係る映像表示装置は、請求項1
または請求項4に係る映像表示装置であって、複数の画
素のそれぞれは、液晶素子で構成される。
【0029】請求項8に係る映像表示装置は、請求項7
に係る映像表示装置であって、複数の画素に対応する複
数の液晶素子は、液晶パネルを構成し、液晶パネルから
出力される光を拡大投写する投写手段と、投写手段の出
力を受けるスクリーンとをさらに備える。
【0030】請求項9に係る映像表示装置は、請求項8
に係る映像表示装置であって、液晶素子のそれぞれは、
三原色光のそれぞれを受ける複数の素子から構成され、
複数の液晶素子は、単板式の液晶パネルを構成し、入力
した白色光を三原色光に分離して複数の液晶素子のそれ
ぞれに供給する光分離手段をさらに備る。
【0031】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]本発明の実施の
形態1における映像表示装置について説明する。本発明
の実施の形態1における映像表示装置は、デジタルメモ
リの容量を増やすことなく、映像の色むらを軽減するこ
とを可能とするものである。
【0032】本発明の実施の形態1における映像表示装
置を図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形
態1における映像表示装置100の全体構成の一例を示
す概略ブロック図である。図1に示す映像表示装置10
0は、カラーフィルタを使用しない単板式の投写型液晶
表示装置である。
【0033】図1に示す映像表示装置100は、光分離
部10、液晶パネル11、投写レンズ12、スクリーン
13および映像処理回路20を含む。
【0034】光分離部10は、白色光源から受ける白色
光を三原色光R、GおよびBに分離して出力する。光分
離部10としては、回折格子を用いたもの、またダイク
ロイックミラーを用いたもの等が一例として挙げられ
る。
【0035】液晶パネル11は、カラーフィルタを使用
しない1枚(単板方式)の画面であって、三原色光であ
るR、G、Bのそれぞれに対応する図示しない複数の画
素(液晶素子)から構成される。液晶パネル11の各液
晶素子は、映像処理回路20の制御に基づき入射した光
を通過させる。
【0036】映像処理回路20は、入力した映像信号に
対して補正処理を行なう。液晶パネル11の映像は投写
レンズ12に取込まれ、投写レンズ12によりスクリー
ン13上に拡大、結像される。
【0037】次に、図1に示す本発明の実施の形態にお
ける映像処理回路20の具体的構成の一例について図2
を用いて説明する。
【0038】図2は、図1に示す映像処理回路20の具
体的構成の一例を示す概略ブロック図である。図9に示
す従来の映像処理回路900と同じ構成要素には同じ記
号および符号を付しその説明を省略する。
【0039】図2に示すように、本発明の実施の形態1
における映像処理回路20が従来の映像処理回路900
と異なる点は、水平アドレスカウンタ3を制御する初期
値ローダ部21を備える点にある。
【0040】初期値ローダ部21は、クロック信号CL
OCKに応答して、ノードN2から受ける同期信号に基
づき、水平アドレスカウンタ3に初期値を与える。初期
値は可変であって、一定周期で切替えられる。初期値ロ
ーダ部21の出力する初期値は、たとえばデジタル映像
信号を8画素単位で補正処理する(ブロックサイズ8)
場合には、0もしくは4とする。水平アドレスカウンタ
3は、初期値ローダ部21から与えられる初期値をスタ
ート点として水平アドレスをカウントする。
【0041】ここで、本発明の実施の形態1におけるブ
ロック分割と画面との関係について図3を用いて説明す
る。
【0042】図3は、本発明の実施の形態1におけるブ
ロック分割と画面との関係を表す模式図である。図3に
おいてIは、水平アドレスを示す。
【0043】図3(a)は、水平方向の画素の関係を、
図3(b)は、初期値を0とした場合のブロック分割の
関係を、図3(c)は、初期値を4とした場合のブロッ
ク分割の関係をそれぞれ示している。
【0044】図3(b)に示すブロックの集合(グルー
プA)は、ブロックサイズを8として、水平アドレスI
=0、1、…、7に位置する画素を含むブロック1、水
平アドレスI=8、9、…、15に位置する画素を含む
ブロック2、…、水平アドレスI=8K−8、8K−
7、…、8K−1に位置する画素を含むブロックK、…
から構成される。以下、初期値を0とした場合のブロッ
ク分割の分割パターンをパターンAと称す。
【0045】また、図3(c)に示すブロックの集合
(グループB)は、ブロックサイズを8として、水平ア
ドレスI=4、5、…、11に位置する画素を含むブロ
ック1、水平アドレスI=12、13、…、19に位置
する画素を含むブロック2、…、水平アドレスI=8K
−4、8K−3、…、8K+3に位置する画素を含むブ
ロックK、…から構成される。以下、初期値を4とした
場合のブロック分割の分割パターンをパターンBと称
す。
【0046】次に、本発明の実施の形態1における初期
値ローダ部21の出力する初期値の切替タイミングとブ
ロックとの関係について、図4および図5を用いて説明
する。
【0047】図4および図5は、本発明の実施の形態1
におけるブロック分割の態様の一例を示す模式図であ
り、図4は、1水平ライン毎に初期値を切替える場合の
ブロック分割の状態を、図5は、1フィールド毎に初期
値を切替えた場合のブロック分割の状態(図5において
は、第J番目のフィールド、および第J+1番目のフィ
ールド)を示している。
【0048】初期値の切替えタイミングとしては、たと
えばn水平ライン毎(n水平同期信号毎、但しnは1以
上)、あるいはnフィールド毎(n垂直同期信号毎、但
しnは1以上)または、これらを組合わせて切替える方
法が挙げられる。
【0049】図2を参照して、補正係数発生部4は、水
平アドレスカウンタ3の出力に応答して対応する補正係
数データを出力する。補正係数データは、ブロックに対
応する。
【0050】具体的には、図4に対応するブロック分割
については、上下方向に互いに隣接するグループAのブ
ロックKとグループBのブロックKとに対して、同じ補
正係数データが出力される(但し、K=1、2、…)。
【0051】なお、ブロックKに対応する補正係数デー
タは、グループAにおけるブロックK(K=1、2、
…)とグループBにおけるブロックK(K=1、2、
…)とを構成する画素の集合の中央部の状態に基づき作
成する。具体的には、ブロック1に関しては、グループ
Aのブロック1(水平アドレスI=0、1、…、7)と
グループBのブロック1(水平アドレスI=4、5、
…、11)とを合わせた画素集合の中央部である2つの
画素(水平アドレスI=5、および水平アドレスI=6
の画素)の状態に基づき作成する。すなわち、パターン
Aのブロック分割におけるブロックKの3/4ポイント
の位置の画素、またはパターンBのブロック分割におけ
るブロックKの1/4ポイントの位置の画素の状態に基
づき作成する。
【0052】また、図5に対応するブロック分割につい
ては、第J番目のフィールドのブロックKと第J+1番
目のフィールドのブロックKとに対して、同じ補正係数
データが出力される(但し、K=1、2、…)。ブロッ
クKに対応する補正係数データは、第J番目のフィール
ドにおけるブロックKと第J+1番目のフィールドにお
けるブロックKとを構成する画素の集合の中央部の状態
に基づき作成する。
【0053】この結果、図4に示されるように、1水平
ライン毎に初期値を変化させると、特定の垂直方向に並
ぶ画素に対して、対応する補正係数データが変化する。
また、図5に示されるように、1フィールド毎に初期値
を変化させると、特定の垂直方向に並ぶ画素に対して、
フィールド間で用いられる補正係数データが変化する。
【0054】ここで、本発明の実施の形態1における補
正効果について、まず図6を用いて簡単に説明する。
【0055】図6は、本発明の実施の形態1におけるデ
ィジタル映像信号の補正効果を説明するためのグラフで
あって、図6(a)は、パターンAのブロック分割に基
づく補正により得られる輝度特性の変化を、図6(b)
は、パターンBのブロック分割に基づく補正により得ら
れる輝度特性の変化を、図6(c)は、パターンAおよ
びパターンBの輝度特性の変化の平均をそれぞれ示して
いる。なお、横軸は、水平アドレスIを、縦軸は輝度を
それぞれ示している。
【0056】図6(a)に示すように、パターンAのブ
ロック分割に基づき補正処理を行なった場合、各ブロッ
クの3/4ポイントに位置する画素の輝度が適正値とな
る。図中の記号Sは、輝度特性の変化幅を表す。
【0057】また、図6(b)に示すように、パターン
Bのブロック分割に基づき補正処理を行なった場合、各
ブロックの1/4ポイントに位置する画素の輝度が適正
値となる。同じく図中の記号Sは、輝度特性の変化幅を
表す。
【0058】したがって、図6(c)に示すように、図
6(a)と図6(b)との平均をとると、輝度変化の幅
が縮小される(変化幅=0.5×S)ことがわかる。
【0059】具体的に、1水平ライン毎にパターンAの
ブロック分割とパターンBのブロック分割とを繰返す
(図4参照)ことにより得られる補正効果について、図
7を用いて説明する。
【0060】図7は、1水平ライン毎に初期値を切替え
た場合のデジタル映像信号の補正効果を説明するための
グラフである。横軸は、水平アドレスIを、縦軸は輝度
をそれぞれ示している。
【0061】図7において、点線a3は、パターンBの
ブロック分割に基づく補正により得られる第K番目(た
だし、K=1、2、…)の水平ラインの輝度特性の変化
を、破線a4は、パターンAのブロック分割に基づく補
正により得られる第K+1番目の水平ラインの輝度特性
の変化をそれぞれ表している。また、実線a5は、画面
全体の輝度特性の平均を表している。
【0062】図7の実線a5が示すように、1水平ライ
ン毎にブロック分割の分割パターンを切替えることによ
り、画面全体として輝度むらのピークが細かくなり、輝
度差を小さくすることができる。
【0063】1水平ライン毎または1フィールド毎にパ
ターンAとパターンBとを切替えてブロック分割を行な
うとすれば、切替速度は視覚の認識速度よりも速い。し
たがって、視覚的には、残像存効果によりパターンAの
補正効果とパターンBの補正効果とが平均されたものが
認識される。すなわち、画面全体として輝度特性の変化
が抑えられることになる。
【0064】次に、本発明の実施の形態1における補正
効果を補正を行なわない場合と比較して、図8を用いて
説明する。
【0065】図8は、本発明の実施の形態1におけるデ
ジタル映像信号の輝度特性の変化を示すグラフであり、
併せて補正を行なわない場合の輝度特性の変化を示すグ
ラスが記載されている。横軸は、水平アドレスIを、縦
軸は輝度をそれぞれ示している。
【0066】図8において実線a6は、補正を行なわな
い場合の1水平ライン方向の全範囲にわたる輝度特性の
変化を、実線a7は、1水平ライン毎にブロック分割の
分割パターンを切替えて補正した場合の1水平ライン方
向の全範囲にわたる輝度特性の変化をそれぞれ表してい
る。
【0067】図8と図10とを比較して、本発明の実施
の形態1における補正後の輝度特性は、輝度むらのピッ
チが細かくなり、輝度差が小さくなっているのがわか
る。
【0068】この結果、光学特性の違いによる輝度レベ
ルのばらつきが平均化され、従来より問題とされた色む
らを抑えた高品質な表示を実現することができる。
【0069】なお、図示しないが、フィールド毎にブロ
ック分割の分割パターンを切替えても同様な効果が得ら
れ、また、1フィールド毎かつ1水平ライン毎に分割パ
ターンを切替えることにより、さらに高品質な表示が可
能となる。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、光学系
を用いて液晶パネルに映像信号を供給し、さらにスクリ
ーン上にその映像信号を表示する映像表示装置に関し、
ブロック分割のパターンを変えて補正を行なうことによ
り、光学特性に基づき生じる輝度特性のばらつきによる
表示品質の低下を防止して、高品質な映像表示を実現す
ることができる。
【0071】さらに、ブロック毎に補正係数データを共
通化することにより、補正係数データを記憶するための
デジタルメモリの容量を増やすことなく、慣用な回路構
成でかつ低コストの部品で上記高品質な映像表示を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における映像表示装置1
00の全体構成の一例を示す概略ブロック図である。
【図2】図1に示す映像処理回路20の具体的構成の一
例を示す概略ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1におけるブロック分割と
画面との関係を表す模式図である。
【図4】本発明の実施の形態1におけるブロック分割の
態様の一例を示す模式図である。
【図5】本発明の実施の形態1におけるブロック分割の
態様の一例を示す模式図である。
【図6】本発明の実施の形態1におけるデジタル映像信
号の補正効果を説明するためのグラフである。
【図7】1水平ライン毎に初期値を切替えた場合のデジ
タル映像信号の補正効果を説明するためのグラフであ
る。
【図8】本発明の実施の形態1におけるデジタル映像信
号の輝度特性の変化を示すグラフである。
【図9】従来の画像表示装置に内蔵される映像処理回路
900の具体的構成を示すブロック図である。
【図10】従来の映像処理回路900による補正効果を
説明するためのグラフである。
【符号の説明】
1 クロック発生部 2 A/D変換部 3 水平アドレスカウンタ 4 補正係数発生部 5 乗算器 6 D/A変換部 10 光分離部 11 液晶パネル 12 投写レンズ 13 スクリーン 20 映像処理回路 100 映像表示装置。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フルカラーで映像を表示する映像表示装
    置であって、 水平方向および垂直方向に配列され、各々が少なくとも
    1つの水平ラインを含む複数のグループにグループ分割
    される複数の画素を備え、 前記複数のグループのそれぞれは、水平方向にそって複
    数のブロックにブロック分割され、 前記ブロック分割の分割位置は、互いに隣接する前記グ
    ループ間で異なり、 各前記グループに属する前記複数のブロックのそれぞれ
    は、対応する固定の補正係数データを有し、 入力した映像信号を前記複数の画素のそれぞれに対応す
    る複数のデジタル信号に変換する変換手段と、 前記複数のデジタル信号の輝度特性を、対応する前記補
    正係数データを用いて補正する補正手段と、 前記補正された前記複数のデジタル信号に基づき、対応
    する前記複数の画素を駆動する駆動手段とをさらに備え
    る、映像表示装置。
  2. 【請求項2】 各前記グループに属する前記複数のブロ
    ックのそれぞれは、水平方向に第1の所定数の画素を含
    み、 前記複数のグループは、 第1の特定の画素から水平方向に前記第1の所定数の画
    素毎にブロック分割される第1のグループと、 前記第1のグループに隣接する第2の特定の画素から水
    平方向に前記第1の所定数の画素毎にブロック分割され
    る第2のグループとを含み、 前記第1の特定の画素の位置と前記第2の特定の画素の
    位置とは、前記第1の所定数より少ない画素だけ異な
    り、 前記第1のグループに属する前記複数のブロックのそれ
    ぞれに対応する前記補正係数データは、前記第2のグル
    ープに属する前記複数のブロックのそれぞれに対応する
    前記補正係数データと等しい、請求項1記載の映像表示
    装置。
  3. 【請求項3】 各前記補正係数データは、 前記第1のグループに属する対応する前記ブロックと前
    記第2のグループにおける対応する前記ブロックとに基
    づき決定される、請求項2記載の映像表示装置。
  4. 【請求項4】 フルカラーで映像を表示する映像表示装
    置であって、 水平方向および垂直方向に配列され、複数のブロックに
    ブロック分割される複数の画素を備え、 前記ブロック分割の分割位置は、フィールド間で異な
    り、 前記複数のブロックのそれぞれは、対応する固定の補正
    係数データを有し、 入力した映像信号を前記複数の画素のそれぞれに対応す
    る複数のデジタル信号に変換する変換手段と、 前記複数のデジタル信号の輝度特性を、対応する前記補
    正係数データを用いて補正する手段と、 前記補正された前記複数のデジタル信号に基づき、対応
    する前記複数の画素を駆動する駆動手段とをさらに備え
    る、映像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のブロックのそれぞれは、水平
    方向に第1の所定数の画素を含み、 前記フィールドは、 第1の特定の画素から水平方向に前記第1の所定数の画
    素毎にブロック分割される第1のフィールドと、 前記第1のフィールドに続き、第2の特定の画素から水
    平方向に前記第1の所定数の画素毎にブロック分割され
    る第2のフィールドとを含み、 前記第1の特定の画素の位置と前記第2の特定の画素の
    位置とは、前記第1の所定数より少ない画素だけ異な
    る、請求項4記載の映像表示装置。
  6. 【請求項6】 各前記補正係数データは、 前記第1のフィールドにおける対応する前記ブロックと
    前記第2のフィールドにおける対応する前記ブロックと
    に基づき決定される、請求項5記載の映像表示装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の画素のそれぞれは、液晶素子
    で構成される、請求項1または請求項4記載の映像表示
    装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の画素に対応する複数の前記液
    晶素子は、液晶パネルを構成し、 前記液晶パネルから出力される光を拡大投写する投写手
    段と、 前記投写手段の出力を受けるスクリーンとをさらに備え
    る、請求項7記載の映像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記液晶素子のそれぞれは、三原色光の
    それぞれを受ける複数の素子から構成され、 複数の前記液晶素子は、単板式の前記液晶パネルを構成
    し、 入力した白色光を前記三原色光に分離して複数の前記液
    晶素子のそれぞれに供給する光分離手段をさらに備る、
    請求項8記載の映像表示装置。
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