JPH11202189A - 撮影装置 - Google Patents

撮影装置

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JPH11202189A
JPH11202189A JP10005562A JP556298A JPH11202189A JP H11202189 A JPH11202189 A JP H11202189A JP 10005562 A JP10005562 A JP 10005562A JP 556298 A JP556298 A JP 556298A JP H11202189 A JPH11202189 A JP H11202189A
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JP
Japan
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image
imaging
light
optical system
state
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Application number
JP10005562A
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English (en)
Inventor
Hideki Kanbayashi
秀樹 神林
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Publication of JPH11202189A publication Critical patent/JPH11202189A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ディジタルスチルカメラ等の撮影
装置において、自動焦点調節に利用されるアクチュエー
タの小型化,消費電力の低減,焦点調節所要時間の短縮
などを可能にすること目的とする。 【解決手段】 入射光に応じた電気信号を生成する受光
素子アレイ26と、受光素子アレイ26の光軸方向の位
置を調節する焦点調節機構32と、被写体からの光を受
光素子アレイ26に導く撮影光学系13と、撮影光学系
13を通る光の結像状態を検出する結像状態検出手段1
9と、結像状態検出手段19の検出状態に基づいて焦点
調節機構32を駆動する合焦制御手段33とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルスチル
カメラなどの撮影装置に関し、特に自動焦点調節装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディジタルスチルカメラ,ビデ
オカメラなどの撮影装置においては、所定の撮影光学系
を介して、被写体からの光を、CCD撮像ユニットに結
像する。また、焦点調節をする場合には、撮影光学系の
レンズの位置を、光軸方向に移動する。
【0003】また、一般的なカメラとディジタルスチル
カメラの両方の機能を搭載した、複合撮影装置が提案さ
れている。例えば、特開昭58−106530号公報の
技術では、撮影光学系によって導かれる被写体からの像
を、銀塩フィルムと固体撮像素子の何れかで、選択的に
撮影できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】自動焦点調節を実施す
る撮影装置においては、結像位置の調節のための駆動対
象物が小さく、且つ軽い方がよい。その方がアクチュエ
ータを小型化でき、消費電力も低減される。焦点調節の
所要時間短縮にもつながる。
【0005】結像位置の調節のための駆動対象物は、撮
影光学系のレンズである。従って、撮影光学系が大型で
あると、自動焦点調節のために大型のアクチュエータが
必要になる。
【0006】CCD撮像ユニットのような撮像素子は、
非常に小型であり、一般的な銀塩フィルム(135サイ
ズ)に比べて小さい。従って、CCD撮像ユニットを用
いるディジタルスチルカメラ等においては、撮影光学系
を小型化できる。すなわち、自動焦点調節に用いるアク
チュエータの小型化も可能である。しかし、銀塩フィル
ムと固体撮像素子の両方の撮影が可能な複合撮影装置の
場合には、銀塩フィルムの大きさによって定まる大型の
撮影光学系を備える必要がある。従って、固体撮像素子
で撮影する場合であっても、大型の撮影光学系を動かす
ために焦点調節用の大型のアクチュエータが必要にな
る。
【0007】像を銀塩フィルムに記録する一般的なカメ
ラにおいては、レンズ鏡筒に次のようなフォーカシング
機構が備わっている。すなわち、レンズの外周部分を固
定する筒と、マニュアルフォーカス環やオートフォーカ
ス駆動源と連結された回転筒と、固定筒など少なくとも
3つの筒が嵌合し、筒の外周部や内周部で回転摺動した
り直進摺動したりする機構を含み、機械的に効率のよい
機構ではない。
【0008】但し、焦点調節を手動で行う場合には、筒
を手で回して調節することが操作性の点で優れている。
従って、手動と自動の両方の焦点調節モードを備える撮
影装置においては、手動と自動の両方の焦点調節モード
で焦点調節機構を共用するために、レンズ鏡筒に内蔵さ
れた撮影光学系を駆動して結像位置を調整するのが望ま
しい。
【0009】しかし、固体撮像素子で撮影するときにオ
ートフォーカスを使用する場合、レンズ鏡筒に内蔵され
た撮影光学系を駆動するのは効率的に望ましくない。本
発明は、ディジタルスチルカメラ等の撮影装置におい
て、自動焦点調節に利用されるアクチュエータの小型
化,消費電力の低減,焦点調節所要時間の短縮などを可
能にすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の撮影装置は、
複数の受光素子で構成され、各々の受光素子が入射光に
応じた電気信号を生成する受光素子アレイと、前記受光
素子アレイの光軸方向の位置を調節する焦点調節機構
と、被写体からの光を前記受光素子アレイに導く撮影光
学系と、前記撮影光学系を通る光の結像状態を検出する
結像状態検出手段と、前記結像状態検出手段の検出状態
に基づいて前記焦点調節機構を駆動する合焦制御手段と
を設けたことを特徴とする。
【0011】請求項2は、請求項1記載の撮影装置にお
いて、前記撮影光学系に、被写体からの光を所定の位置
の近傍に結像する第1の光学系と、前記第1の光学系を
通った光を前記受光素子アレイの近傍に導く第2の光学
系とを設けたことを特徴とする。請求項3の撮影装置
は、複数の受光素子で構成され、各々の受光素子が入射
光に応じた電気信号を生成する受光素子アレイと、被写
体からの光を所定の位置の近傍に結像する第1の光学系
と、前記第1の光学系を通った光を前記受光素子アレイ
の近傍に導く第2の光学系と、前記第2の光学系の結像
位置を光軸方向に調節する焦点調節機構と、前記第1の
光学系と第2の光学系の少なくとも一方を通る光の結像
状態を検出する結像状態検出手段と、前記結像状態検出
手段の検出状態に基づいて前記焦点調節機構を駆動する
合焦制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0012】請求項4の撮影装置は、画像もしくはその
情報を所定の記録媒体に記録する第1の画像記録手段
と、画像もしくはその情報を前記第1の画像記録手段の
記録媒体とは別の記録媒体に記録する第2の画像記録手
段と、被写体からの光を前記第1の画像記録手段及び第
2の画像記録手段に導く撮影光学系と、被写体から前記
第1の画像記録手段までの光路において、結像位置を調
節する第1の結像位置調節手段と、被写体から前記第2
の画像記録手段までの光路において、結像位置を調節す
る第2の結像位置調節手段と、前記第1の画像記録手段
及び第2の画像記録手段の、少なくとも一方に対する結
像状態を検出する結像状態検出手段と、前記結像状態検
出手段の検出した結像状態に基づいて、前記第1の結像
位置調節手段及び第2の結像位置調節手段の、少なくと
も一方を制御する合焦制御手段とを設けたことを特徴と
する。
【0013】請求項5は、請求項4記載の撮影装置にお
いて、前記第1の画像記録手段が画像を記録する記録媒
体として銀塩フィルムを備え、前記第2の画像記録手段
が画像を電気信号に変換する固体撮像素子を備えること
を特徴とする。請求項6は、請求項4記載の撮影装置に
おいて、前記第1の画像記録手段を使用して画像を撮影
する場合には、前記合焦制御手段が前記第1の結像位置
調節手段を調節し、前記第2の画像記録手段を使用して
画像を撮影する場合には、前記合焦制御手段が前記第2
の結像位置調節手段を調節することを特徴とする。
【0014】請求項7は、請求項5記載の撮影装置にお
いて、前記第2の結像位置調節手段が、前記固体撮像素
子の位置を光軸方向に移動して結像位置を調節すること
を特徴とする。請求項8は、請求項5記載の撮影装置に
おいて、前記撮影光学系が、被写体から前記第1の画像
記録手段に導かれる光束の一部分を抽出し前記第2の画
像記録手段に導く二次光学系を備えることを特徴とす
る。
【0015】請求項9は、請求項8記載の撮影装置にお
いて、前記第2の結像位置調節手段が、前記二次光学系
の位置を光軸方向に移動して結像位置を調節することを
特徴とする。請求項10は、請求項4記載の撮影装置に
おいて、前記合焦制御手段が、単一の前記結像状態検出
手段の検出出力に基づいて前記第1の画像記録手段の結
像状態と前記第2の画像記録手段の結像状態の両方を識
別することを特徴とする。
【0016】(作用) (請求項1)被写体からの光は、撮影光学系を介して受
光素子アレイに導かれる。被写体からの入射光の結像状
態は、結像状態検出手段によって検出される。結像位置
が受光素子アレイの位置に対してずれている場合、合焦
制御手段が焦点調節機構を駆動する。これにより、受光
素子アレイの光軸方向の位置が調節される。従って、結
像位置と受光素子アレイの受光位置とが一致する。
【0017】受光素子アレイを小型化するのは容易であ
る。従って、大型の撮影光学系を用いる場合であって
も、小型の受光素子アレイの移動によってピント合わせ
ができる。このためアクチュエータを小型化できる。ま
た、消費電力の低減や焦点調節所要時間の短縮も可能で
ある。 (請求項2)被写体からの光は、第1の光学系と第2の
光学系を介して受光素子アレイに導かれる。
【0018】(請求項3)被写体からの光は、第1の光
学系と第2の光学系を介して受光素子アレイに導かれ
る。結像状態検出手段は、前記第1の光学系と第2の光
学系の少なくとも一方を通る光の結像状態を検出する。
結像位置が受光素子アレイの位置に対してずれている場
合、合焦制御手段が焦点調節機構を駆動する。これによ
り前記第2の光学系の結像位置が光軸方向に調節され
る。従って、受光素子アレイの受光位置と、結像位置と
が一致する。
【0019】受光素子アレイが小型の場合、第2の光学
系を小型化できる。第1の光学系が大型であっても、第
2の光学系が小型であれば小型のアクチュエータを用い
てピント合わせができる。また、消費電力の低減や焦点
調節所要時間の短縮も可能である。 (請求項4)被写体からの光は、撮影光学系を介して第
1の画像記録手段及び第2の画像記録手段の少なくとも
一方に導かれる。すなわち、第1の画像記録手段及び第
2の画像記録手段の何れかを用いて被写体を撮影でき
る。
【0020】第1の結像位置調節手段は、被写体から前
記第1の画像記録手段までの光路において結像位置を調
節する。第2の結像位置調節手段は、被写体から前記第
2の画像記録手段までの光路において結像位置を調節す
る。被写体からの光の結像状態は、結像状態検出手段に
より検出される。前記第1の画像記録手段又は第2の画
像記録手段に対する結像位置がずれていると、合焦制御
手段は結像状態検出手段の検出した結像状態に基づいて
第1の結像位置調節手段又は第2の結像位置調節手段を
制御する。
【0021】焦点調節をする場合には、第1の結像位置
調節手段と第2の結像位置調節手段の2種類の機構を、
必要に応じて使い分けることができる。従って、撮影の
条件に適した焦点調節動作を選択できる。 (請求項5)第1の画像記録手段を使用する場合には、
撮影した画像は銀塩フィルムに記録される。また第2の
画像記録手段を使用する場合には、画像は固体撮像素子
によって電気信号に変換され、ディジタル画像として所
定の記録媒体に記録される。
【0022】(請求項6)画像の撮影に第1の画像記録
手段を用いる場合には、第1の結像位置調節手段を利用
して適切な焦点調節が行われる。また、画像の撮影に第
2の画像記録手段を用いる場合には、第2の結像位置調
節手段を利用して適切な焦点調節が行われる。従って、
撮影の条件に適した焦点調節動作が自動的に選択され
る。
【0023】(請求項7)固体撮像素子を光軸方向に移
動すれば、固体撮像素子の光入射面の位置を、結像位置
と一致させることができる。撮影光学系を動かす必要は
ない。固体撮像素子は小さいので、それを駆動するアク
チュエータも小型化できる。 (請求項8)被写体から第1の画像記録手段に導かれる
光束の一部分が二次光学系によって抽出され、第2の画
像記録手段に導かれる。第2の画像記録手段の受光部が
固体撮像素子のように小型の場合には、二次光学系の小
型化が可能である。
【0024】(請求項9)二次光学系の位置を光軸方向
に移動すれば、二次光学系による像の結像位置を、第2
の画像記録手段の光入射面の位置と一致させることがで
きる。二次光学系が小型の場合には、それを駆動するア
クチュエータも小型化される。 (請求項10)第1の画像記録手段の結像状態と第2の
画像記録手段の結像状態が、1つの結像状態検出手段の
検出状態に基づいて識別される。2つの結像状態検出手
段を設ける必要がないので、撮影装置の構造が簡略化さ
れる。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)この形態の
撮影装置の構成及び動作を、図1,図2及び図3に示
す。この形態は請求項1,請求項2,請求項4,請求項
5,請求項6,請求項7,請求項8及び請求項10に対
応する。
【0026】図1は撮影装置の構成を示すブロック図で
ある。図2は図1に示す撮影装置の光路の配置を示す模
式図である。図3は図1の撮影装置における制御の主要
部を示すフローチャートである。この形態では、請求項
1の受光素子アレイ,焦点調節機構,撮影光学系,結像
状態検出手段及び合焦制御手段は、それぞれ二次元イメ
ージセンサ26,駆動機構32,フォーカシングレンズ
13,AFセンサ19,制御回路33として具体化され
ている。
【0027】また、請求項2の第1の光学系はフォーカ
シングレンズ13として具体化されている。請求項2の
第2の光学系はハーフミラー23及びコンデンサレンズ
25として具体化されている。また、請求項4の第1の
画像記録手段,第2の画像記録手段,撮影光学系,第1
の結像位置調節手段,第2の結像位置調節手段,結像状
態検出手段及び合焦制御手段は、それぞれ銀塩フィルム
17,二次元イメージセンサ26,フォーカシングレン
ズ13,駆動機構14,リニアアクチュエータ32,A
Fセンサ19及び制御回路33として具体化されてい
る。
【0028】また、請求項8の二次光学系はハーフミラ
ー23及びコンデンサレンズ25として具体化されてい
る。まず、図1を参照して撮影装置の構成を説明する。
この撮影装置は、像を銀塩フィルムに記録するカメラの
機能と、像をディジタル電気信号に変換して記録するデ
ィジタルスチルカメラの機能とを備えている。
【0029】レンズ鏡筒11の内部には、複数のレンズ
群で構成される撮影光学系40が備わっている。この撮
影光学系40には、結像位置を調節するためのフォーカ
シングレンズ13が含まれている。フォーカシングレン
ズ13は、光軸方向(A1方向)に移動可能である。カ
メラ本体12の内部に配置されたミラー15は、矢印A
3方向に移動可能である。ミラー15は、通常は、図1
に実線で示すように、約45度の向きで傾斜して配置さ
れている。そして、像を銀塩フィルム17に導くときに
は、ミラー15は図1に仮想線で示す位置に退避する。
退避状態では、ミラー15はほぼ水平に配置される。ま
た、サブミラー18はほぼ水平に折りたたまれる。
【0030】像を銀塩フィルム17に記録する場合には
ミラー15が退避するので、図示しない被写体からの光
は、撮影光学系40を通りシャッタ16を介して銀塩フ
ィルム17に向かう。ミラー15が実線で示すように傾
斜しているときには、被写体からの光の一部が、ミラー
15の中央部に形成されたハーフミラー15aを透過
し、サブミラー18で反射して、AFセンサ19に向か
う。
【0031】AFセンサ19は、被写体から撮影光学系
40を通って結像される像の結像位置と目標結像位置と
の位置ずれ量、すなわち、デフォーカス量を検出する。
このAFセンサ19は、位相差検出方式を用いてデフォ
ーカス量を検出する。AFセンサ19の検出原理や構成
については、公知の検出ユニットと同一であるので説明
は省略する。
【0032】一方、被写体からの光の一部はミラー15
で反射してスクリーン20に向かう。この光は、スクリ
ーン20で拡散し、更にコンデンサレンズ21及びペン
タプリズム22を通ってハーフミラー23に向かう。こ
の光の一部は、ハーフミラー23を透過して接眼レンズ
24に向かう。そして、接眼レンズ24を通った光がフ
ァインダを覗く撮影者の目に結像する。
【0033】ハーフミラー23に入射する光の一部は、
ハーフミラー23で反射してコンデンサレンズ25に向
かう。そして、コンデンサレンズ25を通った光が二次
元イメージセンサ26の光入射面に結像される。二次元
イメージセンサ26は、CCD素子を内蔵する二次元固
体撮像ユニットである。二次元イメージセンサ26は二
次元配列された多数の受光素子を備えている。各々の受
光素子は入射光の強度と露光時間に応じた電気信号を生
成する。
【0034】二次元イメージセンサ26は、その光入射
面に結像する二次元画像に応じた画像を電気信号として
出力する。二次元イメージセンサ26が出力する電気信
号は、信号処理回路27を介して記録ユニット28に入
力される。信号処理回路27は、入力される電気信号を
ディジタル信号に変換する。また、信号処理回路27は
様々な画像処理を実施する。
【0035】記録ユニット28は、画像のディジタル信
号を記憶する装置である。実際には、ディジタル信号を
記憶するためにフラッシュメモリやフロッピーディスク
などが、記録ユニット28に設けられる。フォーカシン
グレンズ13には、駆動機構14が連結されている。駆
動機構14は電気モータ30で駆動される。電気モータ
30を駆動することにより、フォーカシングレンズ13
を矢印A1方向に移動することができる。
【0036】フォーカシングレンズ13が矢印A1方向
に移動すると、フォーカシングレンズ13を通る光の結
像位置が変化する。この例では、銀塩フィルム17に像
を記録するときに、フォーカシングレンズ13を動かし
て結像位置を調整する。また、二次元イメージセンサ2
6は、矢印A2方向に移動可能な状態でカメラ本体12
に支持されている。二次元イメージセンサ26には、リ
ニアアクチュエータ32が連結されている。リニアアク
チュエータ32を駆動することにより、二次元イメージ
センサ26を矢印A2方向に移動できる。
【0037】二次元イメージセンサ26を矢印A2方向
に移動することにより、コンデンサレンズ25を通って
結像する光の結像位置と、二次元イメージセンサ26の
光入射面の位置とを一致させることができる。二次元イ
メージセンサ26を動かさなくても、フォーカシングレ
ンズ13の位置を移動すれば、二次元イメージセンサ2
6の光入射面の位置に、コンデンサレンズ25を通った
光を結像することができる。しかし、フォーカシングレ
ンズ13は比較的大型であるためそれを動かすには大き
な力が必要である。
【0038】そこで、この例では二次元イメージセンサ
26で撮影を実施する場合には、フォーカシングレンズ
13を固定し、二次元イメージセンサ26の位置だけを
移動して結像位置の調整を実施する。撮影モードのフィ
ルムモードとDSC(ディジタルスチルカメラ)モード
の何れかを選択するために、モードスイッチ29が備わ
っている。フィルムモードを選択すると、撮影する像が
銀塩フィルム17に記録される。DSCモードを選択す
ると、像を二次元イメージセンサ26で撮影し記録ユニ
ット28で記録することができる。
【0039】制御回路33は、モードスイッチ29の選
択状態に応じて、撮影モードを切り替える。また制御回
路33は、AFセンサ19によって検出されるデフォー
カス量に基づいて、電気モータ30又はリニアアクチュ
エータ32を駆動する。制御回路33はマイクロコンピ
ュータを内蔵している。
【0040】図1の撮影装置における結像位置調整の具
体例について、図2を参照して説明する。なお、図1の
撮影装置の光路に含まれているコンデンサレンズ21
は、図2では省略されている。ここでは説明を簡略化す
るため、位置が固定されているコンデンサレンズ21の
影響については、コンデンサレンズ25の特性に含めて
考えるものとする。
【0041】図2(a)の例では、被写体の位置p1か
ら入射する光は、フォーカシングレンズ13を介して銀
塩フィルム17が存在する位置p3の後方に結像する。
また、フォーカシングレンズ13を通った光の一部は、
コンデンサレンズ25に導かれ、二次元イメージセンサ
26の存在する位置p5の後方に再結像する。図2
(a)に示す状態では、銀塩フィルム17上の像と二次
元イメージセンサ26の受光面上の像は何れもぼけてし
まう。
【0042】図2(a)に示す状態において、フォーカ
シングレンズ13を所定距離d1だけ前方に移動する
と、図2(b)に示す状態になる。図2(b)の例で
は、被写体の位置p1から入射する光は、フォーカシン
グレンズ13を介して、銀塩フィルム17が存在する位
置p3に結像する。また、フォーカシングレンズ13を
通った光の一部は、コンデンサレンズ25に導かれ二次
元イメージセンサ26の存在する位置p5に再結像す
る。
【0043】従って、図2(b)に示す状態では、銀塩
フィルム17上の像と二次元イメージセンサ26の受光
面上の像は何れも鮮明に撮影される。ところで、銀塩フ
ィルム17の大きさに合わせて撮影光学系40が構成さ
れているため、フォーカシングレンズ13は比較的大型
である。従って、フォーカシングレンズ13を駆動する
駆動機構14及び電気モータ30も大型である。すなわ
ち、フォーカシングレンズ13を駆動するには大きなエ
ネルギーを必要とする。
【0044】一方、二次元イメージセンサ26の受光面
の大きさは、銀塩フィルム17に比べて十分に小さい。
従って、像を二次元イメージセンサ26の近傍に再結像
するコンデンサレンズ25は、フォーカシングレンズ1
3に比べて十分小さい。また、二次元イメージセンサ2
6自体も小型である。そこでこの例では、二次元イメー
ジセンサ26で像を撮影する場合には、結像位置を調整
する際に、フォーカシングレンズ13を固定して、二次
元イメージセンサ26の位置を移動する。
【0045】二次元イメージセンサ26を駆動するリニ
アアクチュエータ32は、フォーカシングレンズの駆動
機構14及び電気モータ30よりも小型である。また、
リニアアクチュエータ32の消費電力は比較的小さい。
結像位置の調整所要時間も比較的短い。図2(a)に示
す状態において、二次元イメージセンサ26をδ2だけ
後方に移動すると、図2(c)に示す状態になる。図2
(c)の例では、フォーカシングレンズ13で結像され
る光の結像位置は、銀塩フィルム17の位置に対してδ
1だけずれている。しかし、コンデンサレンズ25で再
結像された像の結像位置と、二次元イメージセンサ26
の位置は、一致している。従って、二次元イメージセン
サ26で鮮明な像を撮影できる。
【0046】図1に示す撮影装置の動作を、図3を参照
して説明する。なお、図3に示す動作は、制御回路33
の処理によって実現する。ステップS11では、モード
スイッチ29の状態を読み取り、その状態を識別する。
その状態に応じてステップS12又はS13に進む。ス
テップS12では、動作モードをフィルムモードとみな
しモードレジスタModeにそれを記憶する。
【0047】ステップS13では、動作モードをDSC
モードとみなしモードレジスタModeにそれを記憶す
る。ステップS14では、焦点調節指示の有無を識別す
る。実際には、撮影装置に設けられたレリーズスイッチ
の状態を検出する。そして、レリーズスイッチが半押し
状態なら焦点調節指示ありとみなす。焦点調節指示あり
なら、次のステップS18に進む。
【0048】ステップS18では、モードレジスタMo
deの内容を参照して動作モードを識別する。フィルム
モードならステップS15に進み、DSCモードならス
テップS17に進む。ステップS17では、二次元イメ
ージセンサ26の位置を検出する。すなわち、二次元イ
メージセンサ26に連結された図示しない位置検出器か
らの電気信号を監視して、二次元イメージセンサ26の
位置を検出する。
【0049】ステップS15及びS152では、AFセ
ンサ19が出力する信号を監視して、デフォーカス量を
検出する。ステップS19では、ステップS15で検出
されたデフォーカス量に基づいて、合焦か否かを識別す
る。すなわち、フォーカシングレンズ13による結像位
置が、図2に示す位置p3(銀塩フィルム17の位置)
と一致するか否かを識別する。合焦でなければステップ
S20に進み、合焦ならステップS25に進む。
【0050】ステップS20では、フォーカシングレン
ズ13による結像位置を、銀塩フィルム17の位置に合
わせるのに必要なフォーカシングレンズ13の移動量を
算出する。この移動量は、ステップS15で検出された
デフォーカス量に基づいて算出される。例えば図2
(a)の状態においては、図2(b)の合焦状態にする
ために、フォーカシングレンズ13の移動量を図2中の
d1に定める。
【0051】ステップS21では、ステップS20で算
出された移動量に従って電気モータ30を駆動し、フォ
ーカシングレンズ13を矢印A1方向に移動する。ステ
ップS22では、ステップS152において検出された
デフォーカス量と、ステップS17において検出された
二次元イメージセンサ26の位置に基づいて、合焦か否
かを識別する。
【0052】すなわち、コンデンサレンズ25によって
再結像される像の位置と、二次元イメージセンサ26の
撮像面の位置とが一致するか否かを識別する。図2
(a)に示すように合焦でなければ、ステップS23に
進む。また、図2(c)のように合焦状態ならステップ
S27に進む。ステップS23では、コンデンサレンズ
25による再結像位置と、二次元イメージセンサ26の
撮像面の位置とを一致させるのに必要な二次元イメージ
センサ26の移動量を算出する。
【0053】この移動量は、ステップS152で検出さ
れたデフォーカス量と、ステップS17で検出された二
次元イメージセンサ26の位置に基づいて算出される。
例えば、図2(a)の状態においては、図2(c)の合
焦状態にするために、二次元イメージセンサ26の移動
量を図2中のδ2に定める。ステップS24では、ステ
ップS23で算出された移動量に従って、リニアアクチ
ュエータ32を駆動し、二次元イメージセンサ26を矢
印A2方向に移動する。
【0054】ステップS25及びS252では、撮影指
示の有無を識別する。実際には、撮影装置に設けられた
レリーズスイッチの状態を検出する。そして、ステップ
S25では、レリーズスイッチが全押し状態なら撮影指
示ありとみなす。また、ステップS252では、レリー
ズスイッチが半押し状態か否かを識別する。半押し状態
なら、ステップS25,S252を繰り返し実行して、
全押し状態になるまで待機する。全押し及び半押しの何
れでもなければ、ステップS29に進む。全押しなら次
のステップS26に進む。
【0055】ステップS26では、予め決定された条件
に従って、銀塩フィルム17に像を記録する。すなわ
ち、ミラー15を退避位置に移動し、シャッタ16を開
いて銀塩フィルム17を所定時間露光する。
【0056】ステップS27及びS272では、撮影指
示の有無を識別する。実際には、撮影装置に設けられた
レリーズスイッチの状態を検出する。そして、ステップ
S27では、レリーズスイッチが全押し状態なら撮影指
示ありとみなす。また、ステップS272では、レリー
ズスイッチが半押し状態か否かを識別する。半押し状態
なら、ステップS27とS272を繰り返し実行して、
全押し状態になるまで待機する。全押し及び半押しの何
れでもなければ、ステップS29に進む。全押しなら次
のステップS28に進む。
【0057】ステップS28では、予め決定された条件
に従って、ディジタル画像撮影を実施する。すなわち、
二次元イメージセンサ26を制御して、1フレームの二
次元画像を撮影する。二次元イメージセンサ26が出力
する画像の電気信号は、信号処理回路27を介して、記
録ユニット28に入力される。記録ユニット28は、撮
影された画像のディジタルデータを、所定の記録媒体に
記録する。
【0058】(第2の実施の形態)この形態の撮影装置
の構成及び動作を、図4,図5及び図6に示す。この形
態は、請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求
項8,請求項9及び請求項10に対応する。図4は撮影
装置の構成を示すブロック図である。図5は図4に示す
撮影装置の光路の配置を示す模式図である。図6は図4
の撮影装置における制御の主要部を示すフローチャート
である。
【0059】この形態では、請求項3の受光素子アレ
イ,第1の光学系,第2の光学系,焦点調節機構,結像
状態検出手段及び合焦制御手段は、それぞれ二次元イメ
ージセンサ26,フォーカシングレンズ13,コンデン
サレンズ25,リニアアクチュエータ32B,AFセン
サ19及び制御回路33Bとして具体化されている。ま
た、請求項4の第1の画像記録手段,第2の画像記録手
段,撮影光学系,第1の結像位置調節手段,第2の結像
位置調節手段,結像状態検出手段及び合焦制御手段は、
それぞれ銀塩フィルム17,二次元イメージセンサ2
6,フォーカシングレンズ13,駆動機構14,リニア
アクチュエータ32B,AFセンサ19及び制御回路3
3Bとして具体化されている。
【0060】また、請求項8の二次光学系は、ハーフミ
ラー23及び二次元イメージセンサ26として具体化さ
れている。なお、この形態は第1の実施の形態の変形例
である。図4,図5及び図6において、第1の実施の形
態と同一の要素については、同一の符号を付けて示して
ある。
【0061】図4を参照して説明する。この形態では、
二次元イメージセンサ26の位置が固定されている。そ
の代わりに、コンデンサレンズ25が矢印A2方向に移
動可能になっている。また、コンデンサレンズ25は、
リニアアクチュエータ32Bと連結されている。コンデ
ンサレンズ25の位置は、制御回路33Bによって制御
される。その他の構成については図1と同一である。
【0062】図4の撮影装置における結像位置調整の具
体例について、図5を参照して説明する。なお、図4の
撮影装置の光路に含まれているコンデンサレンズ21
は、図5では省略されている。ここでは、説明を簡略化
するため、位置が固定されているコンデンサレンズ21
の影響については、コンデンサレンズ25の特性に含め
て考えるものとする。
【0063】図5(a)の例では、被写体の位置p1か
ら入射する光は、フォーカシングレンズ13を介して、
銀塩フィルム17が存在する位置p3の後方に結像す
る。また、フォーカシングレンズ13を通った光の一部
は、コンデンサレンズ25に導かれ二次元イメージセン
サ26の存在する位置p5の後方に再結像する。図5
(a)に示す状態では、銀塩フィルム17上の像と二次
元イメージセンサ26の受光面上の像は、何れもぼけて
しまう。
【0064】図5(a)に示す状態において、フォーカ
シングレンズ13を所定距離d1だけ前方に移動する
と、図5(b)に示す状態になる。図5(b)の例で
は、被写体の位置p1から入射する光は、フォーカシン
グレンズ13を介して銀塩フィルム17が存在する位置
p3に結像する。また、フォーカシングレンズ13を通
った光の一部は、コンデンサレンズ25に導かれ、二次
元イメージセンサ26の存在する位置p5に再結像す
る。
【0065】従って、図5(b)に示す状態では、銀塩
フィルム17上の像と二次元イメージセンサ26の受光
面上の像は、何れも鮮明に撮影される。ところで、銀塩
フィルム17の大きさに合わせて撮影光学系40が構成
されているため、フォーカシングレンズ13は比較的大
型である。従って、フォーカシングレンズ13を駆動す
る駆動機構14及び電気モータ30も大型である。すな
わち、フォーカシングレンズ13を駆動するには大きな
エネルギーを必要とする。
【0066】一方、二次元イメージセンサ26の受光面
の大きさは、銀塩フィルム17に比べて十分に小さい。
従って、像を二次元イメージセンサ26の近傍に再結像
するコンデンサレンズ25は、フォーカシングレンズ1
3に比べて十分小さい。そこでこの例では、二次元イメ
ージセンサ26で像を撮影する場合には、結像位置を調
整する際に、フォーカシングレンズ13を固定して、コ
ンデンサレンズ25の位置を移動する。
【0067】コンデンサレンズ25を駆動するリニアア
クチュエータ32Bは、比較的小型である。また、リニ
アアクチュエータ32Bの消費電力は、比較的小さい。
結像位置の調整所要時間も比較的短い。図5(a)に示
す状態において、コンデンサレンズ25をd2だけ前方
に移動すると、図5(c)に示す状態になる。図5
(c)の例では、フォーカシングレンズ13で結像され
る光の結像位置は、銀塩フィルム17の位置に対してδ
1だけずれている。しかし、コンデンサレンズ25で再
結像される像の結像位置が、二次元イメージセンサ26
の撮像面の位置p5と一致している。従って、二次元イ
メージセンサ26で鮮明な像を撮影できる。
【0068】次に、図4の撮影装置の動作について、図
6を参照して説明する。図6において、ステップS17
B,S23B,S24B以外については、図3と同一な
ので、説明を省略する。ステップS17Bでは、コンデ
ンサレンズ25の位置を検出する。コンデンサレンズ2
5には図示しない位置検出器が連結されている。この位
置検出器の出力する信号が、ステップS17Bで参照さ
れる。
【0069】ステップS23Bでは、コンデンサレンズ
25による再結像位置と、二次元イメージセンサ26の
撮像面の位置とを一致させるのに必要な、コンデンサレ
ンズ25の移動量を算出する。この移動量は、ステップ
S15で検出されたデフォーカス量と、ステップS17
Bで検出されたコンデンサレンズ25の位置に基づいて
算出される。例えば、図5(a)の状態においては、図
5(c)の合焦状態にするために、コンデンサレンズ2
5の移動量を図5中のd2に定める。
【0070】ステップS24Bでは、ステップS23B
で算出された移動量に従って、リニアアクチュエータ3
2Bを駆動し、コンデンサレンズ25を矢印A2方向に
移動する。 (第3の実施の形態)この形態の撮影装置の構成及び動
作を、図7及び図8に示す。この形態は請求項1,請求
項4,請求項5,請求項6,請求項7及び請求項10に
対応する。
【0071】図7は撮影装置の構成を示すブロック図で
ある。図8は図7に示す撮影装置の光路の配置を示す模
式図である。この形態では、請求項1の受光素子アレ
イ,焦点調節機構,撮影光学系,結像状態検出手段及び
合焦制御手段は、それぞれ二次元イメージセンサ26,
駆動機構32C,フォーカシングレンズ13,AFセン
サ19及び制御回路33Cとして具体化されている。
【0072】また、請求項4の第1の画像記録手段,第
2の画像記録手段,撮影光学系,第1の結像位置調節手
段,第2の結像位置調節手段,結像状態検出手段及び合
焦制御手段は、それぞれ銀塩フィルム17,二次元イメ
ージセンサ26,フォーカシングレンズ13,駆動機構
14,リニアアクチュエータ32C,AFセンサ19及
び制御回路33Cとして具体化されている。
【0073】なおこの形態は、第1の実施の形態の変形
例である。図7及び図8において、第1の実施の形態と
同一の要素については、同一の符号を付けて示してあ
る。制御動作については図3と基本的に同一である。図
7を参照して説明する。この形態では、ディジタル画像
の撮影に利用される二次元イメージセンサ26が、スク
リーン20の位置に配置されている。また、二次元イメ
ージセンサ26は、矢印A4方向に移動可能に構成され
ている。
【0074】すなわち、二次元イメージセンサ26でデ
ィジタル画像を撮影するときには、図7に示すように、
ミラー15とコンデンサレンズ21との間の光軸Y上
に、二次元イメージセンサ26が配置される。実際に
は、二次元イメージセンサ26の位置とスクリーン20
の位置とが入れ替わるように位置が切り替わる。但し、
光軸Y上に二次元イメージセンサ26がある場合には、
コンデンサレンズ21,ペンタプリズム22及び接眼レ
ンズ24に向かう光が遮られるので、撮影者がファイン
ダーを覗いても像を見ることができない。従って、撮影
時以外は、二次元イメージセンサ26は矢印A4方向に
移動して、光軸Yを外れる位置に退避する。矢印A4方
向の移動については、駆動機構34によって移動され
る。
【0075】また、二次元イメージセンサ26は、矢印
A2方向に対しても移動可能に構成されている。二次元
イメージセンサ26には、リニアアクチュエータ32C
が連結されている。二次元イメージセンサ26の矢印A
2方向の位置は、制御回路33Cによって制御される。
【0076】図7の撮影装置における結像位置調整の具
体例について、図8を参照して説明する。図8(a)の
例では、被写体の位置p1から入射する光は、フォーカ
シングレンズ13を介して、銀塩フィルム17が存在す
る位置p3の後方に結像する。この例では、光学的に銀
塩フィルム17の位置p3と等価な位置に、二次元イメ
ージセンサ26も配置されている。
【0077】図8(a)に示す状態では、銀塩フィルム
17上の像と二次元イメージセンサ26の受光面上の像
は何れもぼけてしまう。図8(a)に示す状態におい
て、フォーカシングレンズ13を所定距離d1だけ前方
に移動すると、図8(b)に示す状態になる。図8
(b)の例では、被写体の位置p1から入射する光は、
フォーカシングレンズ13を介して、銀塩フィルム17
及び二次元イメージセンサ26が存在する位置p3に結
像する。
【0078】従って、図8(b)に示す状態では、銀塩
フィルム17上の像と二次元イメージセンサ26の受光
面上の像は何れも鮮明に撮影される。ところで、銀塩フ
ィルム17の大きさに合わせて撮影光学系40が構成さ
れているため、フォーカシングレンズ13は比較的大型
である。従って、フォーカシングレンズ13を駆動する
駆動機構14及び電気モータ30も大型である。すなわ
ち、フォーカシングレンズ13を駆動するには、大きな
エネルギーを必要とする。
【0079】一方、二次元イメージセンサ26は比較的
小型である。そこでこの例では、二次元イメージセンサ
26で像を撮影する場合には、結像位置を調整する際
に、フォーカシングレンズ13を固定して、二次元イメ
ージセンサ26の位置を矢印A2方向に移動する。二次
元イメージセンサ26を駆動するリニアアクチュエータ
32Cは、比較的小型である。また、リニアアクチュエ
ータ32Cの消費電力は比較的小さい。結像位置の調整
所要時間も比較的短い。
【0080】図8(a)に示す状態において、二次元イ
メージセンサ26をδ1だけ後方に移動すると、図8
(c)に示す状態になる。図8(c)の例では、フォー
カシングレンズ13で結像される光の結像位置は、銀塩
フィルム17の位置に対してδ1だけずれている。しか
し、図8(c)の例では、フォーカシングレンズ13で
結像される光の結像位置は、二次元イメージセンサ26
の撮像面の位置p4と一致している。従って、二次元イ
メージセンサ26で鮮明な像を撮影できる。
【0081】なおここでは、銀塩フィルムに画像を記録
する機能と、ディジタル画像撮影を実施する機能の両方
を備える複合撮影装置の例について説明した。しかしな
がら、ディジタルスチルカメラなどの一般的な撮影装置
であっても、本発明は実施可能である。
【0082】
【発明の効果】(請求項1)受光素子アレイの光軸方向
の位置調整によってピント合わせができる。従って、小
さなエネルギーで焦点調節できる。すなわち、焦点調節
機構の小型化,消費電力の低減,焦点調節所要時間の短
縮が可能である。
【0083】(請求項2)第1の光学系と第2の光学系
により複数の位置に同時に像を結像できる。 (請求項3)第2の光学系の光軸方向の位置調整によっ
てピント合わせができる。従って、小さなエネルギーで
焦点調節できる。すなわち、焦点調節機構の小型化,消
費電力の低減,焦点調節所要時間の短縮が可能である。
【0084】(請求項4)第1の結像位置調節手段と第
2の結像位置調節手段とを選択的に使用できる。従っ
て、撮影モードや用途に適したピント合わせが可能であ
る。 (請求項5)銀塩フィルムによる撮影と固体撮像素子に
よる撮影の両方が可能である。
【0085】(請求項6)第1の画像記録手段と第2の
画像記録手段の何れかを選択することによって、第1の
結像位置調節手段と第2の結像位置調節手段の何れか
が、自動的に選択される。 (請求項7)固体撮像素子の位置を移動するので、小さ
いエネルギーでピント合わせができる。
【0086】(請求項8)二次光学系を備えているの
で、複数の位置に同時に像を結像できる。 (請求項9)二次光学系の光軸方向の位置調整によって
ピント合わせができる。 (請求項10)複合撮影装置であっても結像状態検出手
段を複数設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の撮影装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】図1に示す撮影装置の光路の配置を示す模式図
である。
【図3】図1の撮影装置における制御の主要部を示すフ
ローチャートである。
【図4】第2の実施の形態の撮影装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】図4に示す撮影装置の光路の配置を示す模式図
である。
【図6】図4の撮影装置における制御の主要部を示すフ
ローチャートである。
【図7】第3の実施の形態の撮影装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図8】図7に示す撮影装置の光路の配置を示す模式図
である。
【符号の説明】
11 レンズ鏡筒 12 カメラ本体 13 フォーカシングレンズ 14 駆動機構 15 ミラー 15a ハーフミラー 16 シャッタ 17 銀塩フィルム 18 サブミラー 19 AFセンサ 20 スクリーン 21 コンデンサレンズ 22 ペンタプリズム 23 ハーフミラー 24 接眼レンズ 25 コンデンサレンズ 26 二次元イメージセンサ 27 信号処理回路 28 記録ユニット 29 モードスイッチ 30 電気モータ 32,32B,32C リニアアクチュエータ 33,33B,33C 制御回路 34 駆動機構 40 撮影光学系

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の受光素子で構成され、各々の受光
    素子が入射光に応じた電気信号を生成する受光素子アレ
    イと、 前記受光素子アレイの光軸方向の位置を調節する焦点調
    節機構と、 被写体からの光を前記受光素子アレイに導く撮影光学系
    と、 前記撮影光学系を通る光の結像状態を検出する結像状態
    検出手段と、 前記結像状態検出手段の検出状態に基づいて前記焦点調
    節機構を駆動する合焦制御手段とを設けたことを特徴と
    する撮影装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の撮影装置において、前記
    撮影光学系に、被写体からの光を所定の位置の近傍に結
    像する第1の光学系と、前記第1の光学系を通った光を
    前記受光素子アレイの近傍に導く第2の光学系とを設け
    たことを特徴とする撮影装置。
  3. 【請求項3】 複数の受光素子で構成され、各々の受光
    素子が入射光に応じた電気信号を生成する受光素子アレ
    イと、 被写体からの光を所定の位置の近傍に結像する第1の光
    学系と、 前記第1の光学系を通った光を前記受光素子アレイの近
    傍に導く第2の光学系と、 前記第2の光学系の結像位置を光軸方向に調節する焦点
    調節機構と、 前記第1の光学系と第2の光学系の少なくとも一方を通
    る光の結像状態を検出する結像状態検出手段と、 前記結像状態検出手段の検出状態に基づいて前記焦点調
    節機構を駆動する合焦制御手段とを設けたことを特徴と
    する撮影装置。
  4. 【請求項4】 画像もしくはその情報を所定の記録媒体
    に記録する第1の画像記録手段と、 画像もしくはその情報を前記第1の画像記録手段の記録
    媒体とは別の記録媒体に記録する第2の画像記録手段
    と、 被写体からの光を前記第1の画像記録手段及び第2の画
    像記録手段に導く撮影光学系と、 被写体から前記第1の画像記録手段までの光路におい
    て、結像位置を調節する第1の結像位置調節手段と、 被写体から前記第2の画像記録手段までの光路におい
    て、結像位置を調節する第2の結像位置調節手段と、 前記第1の画像記録手段及び第2の画像記録手段の、少
    なくとも一方に対する結像状態を検出する結像状態検出
    手段と、 前記結像状態検出手段の検出した結像状態に基づいて、
    前記第1の結像位置調節手段及び第2の結像位置調節手
    段の、少なくとも一方を制御する合焦制御手段とを設け
    たことを特徴とする撮影装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の撮影装置において、前記
    第1の画像記録手段が画像を記録する記録媒体として銀
    塩フィルムを備え、前記第2の画像記録手段が画像を電
    気信号に変換する固体撮像素子を備えることを特徴とす
    る撮影装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の撮影装置において、前記
    第1の画像記録手段を使用して画像を撮影する場合に
    は、前記合焦制御手段が前記第1の結像位置調節手段を
    調節し、前記第2の画像記録手段を使用して画像を撮影
    する場合には、前記合焦制御手段が前記第2の結像位置
    調節手段を調節することを特徴とする撮影装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の撮影装置において、前記
    第2の結像位置調節手段が、前記固体撮像素子の位置を
    光軸方向に移動して結像位置を調節することを特徴とす
    る撮影装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の撮影装置において、前記
    撮影光学系が、被写体から前記第1の画像記録手段に導
    かれる光束の一部分を抽出し前記第2の画像記録手段に
    導く二次光学系を備えることを特徴とする撮影装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の撮影装置において、前記
    第2の結像位置調節手段が、前記二次光学系の位置を光
    軸方向に移動して結像位置を調節することを特徴とする
    撮影装置。
  10. 【請求項10】 請求項4記載の撮影装置において、前
    記合焦制御手段が、単一の前記結像状態検出手段の検出
    出力に基づいて前記第1の画像記録手段の結像状態と前
    記第2の画像記録手段の結像状態の両方を識別すること
    を特徴とする撮影装置。
JP10005562A 1998-01-14 1998-01-14 撮影装置 Pending JPH11202189A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007093890A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Nikon Corp 縮小光学系及びこれを搭載する光学機器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007093890A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Nikon Corp 縮小光学系及びこれを搭載する光学機器

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