JPH11201652A - 塗布材を施した定形材を内装した誘導炉 - Google Patents

塗布材を施した定形材を内装した誘導炉

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JPH11201652A
JPH11201652A JP1325898A JP1325898A JPH11201652A JP H11201652 A JPH11201652 A JP H11201652A JP 1325898 A JP1325898 A JP 1325898A JP 1325898 A JP1325898 A JP 1325898A JP H11201652 A JPH11201652 A JP H11201652A
Authority
JP
Japan
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refractory
furnace
layer
lining
built
Prior art date
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Application number
JP1325898A
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English (en)
Inventor
Kikuo Ariga
喜久雄 有賀
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TYK Corp
Original Assignee
TYK Corp
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Publication date
Application filed by TYK Corp filed Critical TYK Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 炉の操業が安定してでき且つ内張り用耐火物
が充分に使いきることができ、長い寿命を有することが
できる。 【解決手段】 金属を溶解およびまたは精錬する電気式
誘導炉の内張り用耐火物において、最内側層(移動層)
を少なくとも側壁1体成形物とし、この成形物の外周面
に350℃より硬化、溶融して700℃の温度にも耐え
得るガラス層を生成するセラミックス材料を塗布し、乾
燥、軟化させて築造し使用時の受熱により軟化およびま
たは溶融ガラス層を形成し、通気率(cmcm/cm2
g/cm3 sec)15以下となる前述耐火物を内装
し、その外周部を熱間線膨脹率が内装した定形耐火物と
同等または同等以上の乾式不定形耐火物で築造された、
塗布材を施した定形材を内装した誘導炉。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属の溶解およびま
たは精錬を行う時に用いられる定形耐火材を内装した誘
導炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来主に鋳鉄の溶解およびまたは精錬は
主にキュポラでの溶解し前炉または取鍋内での精錬処理
が行なわれていたが近年バラツキの無い品質を持つ製
品、高い生産性、より良い作業環境が求められてい
る昨今これらの要求に対応するためキュポラ操業に比べ
溶解効率が高く、炉および炉の内張り耐火材の保全機会
が少なくかつ容易で、均一性の高い溶湯が得られると共
に操炉時の作業環境の良い誘導炉が急速に普及してきて
いる。この誘導炉は外周部に電気式の誘導コイルを持ち
このコイルの内側に必要ならばコイルセメントによりマ
イルを被覆保護する耐火層を設け、湯モレセンサー絶縁
材および断熱材等々を順次配設した後最内側には1層の
耐火物により炉床部、側壁部に内張り層を構築して使用
されている。
【0003】この耐火物による内張り材の施工方法は一
般には乾式不定形耐火物を用いて先ず炉の底部を所定の
厚みだけつきかためるか加振充填施工し、この上部に所
定の側壁厚みを持たせるように設計された寸法の鋼製の
内枠(以下フォーマーと称する)を炉のほぼ中央部に配
設し、このフォーマーと炉本体との間隙部に乾式不定形
耐火物を投入した後フォーマーの内側に直接振動を与え
ながら上下させながら投入した不定形耐火物を加振充填
させて施工する。
【0004】このようにして施工された耐火物は充填密
度が低くかつ均一性の高い施工体を構築しがたく炉の寿
命のバラツキができ易いなどの不具合さを持ち合わせて
おり、この施工の良否が炉材の寿命を大きく左右させる
ため予想外の保全作業が予儀なくされて、突発的に工場
の操業停止となる大きな損失をまねく等工場の操業面で
の撮影が大きいため安定した操業を行うにはより確実な
施工を行う必要である。それには高い熟練度が必要とさ
れる。
【0005】また施工の良否と共にここに用いられる耐
火物も特に吟味された珪石質材、アルミナ質材、マグネ
シア質材、およびスピネル質材等の諸材料に必要ならば
無水硼酸等の焼結助材を添加した乾式不定形耐火物を使
用条件に合せて選定しながら使用されいるが、均一な充
填密度と高い充填密度は得がたいのでガスや鋳鉄材中に
含まれる亜鉛等の低融点金属等は高温度中に存在する湯
は非常に低粘性になるとか一部気化現象を生じ、炉の内
張り耐火材の組織中に容易に浸透現象を起こすこととな
る。
【0006】現在誘導炉において溶解される鋳鉄用材料
は新材屑にかわり亜鉛メッキ鋼板屑も多く使用されいよ
うになってきている。亜鉛金属は融点419.5℃、沸
点が906℃と非常に低耐熱性材であるため、鋳鉄材の
溶湯温度は1450℃〜1550℃と高く溶解、精錬さ
れるため内張り耐火物の組織中に容易に浸透して裏側に
配設されている湯モレセンサーに検知され作動すること
となり湯モレでなくても湯モレか、否かが判定できぬま
ま継続使用することが安全操業上できず、解体し新しく
内張り材をはり替えなければならない。このため内張り
材の保全作業の機会が多くなり3K作業を余儀なくされ
ていると共に炉の操業はもとより上工程および下工程に
も影響が出て工場全体の操業をも低下とせることとな
る。尚誘導コイル近傍に迄浸入して来たこれら亜鉛等の
低融点金属は誘導コイルの寿命をも短くさせる原因とも
なり、その損失は大きくひいては製造コストを高めるこ
ととなっているのが現状である。現在このような問題点
を解決し安定した操炉が出来且つ製造コストを引き下げ
られるようにすることが強く望まれているのが現状であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等はこのよう
な現状に鑑み前述の如く操業中に鋳鉄材中に混入する亜
鉛等の低融点、低沸点金属が誘導炉の内張り耐火物の組
織中に浸透し、炉本体側に配設させている湯モレセンサ
ーが感知し内張り材が充分使用に耐えれる状態にあるに
もかかわらず、湯モレとして検知し湯モレ警報を発する
ため継続使用が出来なくなると共に誘導コイルの損傷を
助長させる等の不具合を解決することを技術的課題とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等はこのような
現状に鑑み炉の操業が安定してでき且つ内張り用耐火物
が充分に使いきることができ、長い寿命を有することが
できるようにと種々調査検討を行った結果、亜鉛等の低
融点、低沸点の金属が耐火物の組織内を透過する現象を
起こすのは耐火物の組織、密度と通気率に起因するもの
であろうとの結論を得て先ず現在の乾式不定形耐火物を
用いての加振充填された炉の内張り用材の充填密度と通
気率を調べた結果、充填密度は75%〜82%で通気率
で通気率(cmcm/cm2 g/cm3 sec)が80
0前後と高く、低密度で高通気性であることが判明し
た。この結果より耐火物の密度と、通気率、そして
小型の高周波誘導炉で鋳物鉄95重量%と亜鉛5重量%
を溶融して溶湯温度を1600℃とし60分間保持した
後出湯する試験を繰り返しによる試験を行い調べた、
亜鉛の浸透度と、この三者の関係につき種々研究と実用
試験を重ねた結果、通気率(cmcm/cm2 g/cm
3 sec)が40以下ならばほぼ亜鉛メッキ鋼板等の亜
鉛の混入材を鋳鉄の素材として使用して溶解された溶湯
の温度が1600℃でも亜鉛等の低融点、低沸点の金属
が混入していも誘導炉の操業上不具合の発生も無く操炉
することが可能であること、また同時に実炉の炉本体内
壁の温度は炉内張り材が正常に溶損し張り替えを必要と
する時期でも最高700℃迄であることをも知見し得
た。
【0009】このように通気率(cmcm/cm2 g/
cm3 sec)40以下の低通気性の特性を具備する内
張り材を得ることは現在の施工方法の主流をなす乾式不
定形耐火物を炉性能上適正な厚みの内張り層を設けるよ
う設計されたフォーマーを底打ち後炉のほぼ中央部に配
設した後炉本体とフォーマーの間隙部に投入しフォーマ
ーの内側を打ち振動を与えながら加振充填するのでは達
成することができない。必要とする低通気性材を得るた
めにはあらかじめ少なくとも側壁1体成形体あるいは側
壁と底部を1体成形体として工場で製作することにより
達成できたがより安定性を高めるには、この成形体(以
下スリーブと称する)の裏面(外側の面)に350℃で
軟化溶融を始め700℃迄耐えられるセラミックスの塗
布材を塗布し、この塗布材が使用中の受熱により350
℃より徐々に軟化およびまたは溶融して700℃迄耐え
る耐熱性を有するガラス質層を形成させる。このガラス
層を形成することにより通気率(cmcm/cm2 g/
cm3 sec)を15以下となる高品質で品質の安定し
た少なくとも側壁一体成形物スリーブとするものであ
る。
【0010】現在は一般の施工体は炉本体内に乾式不定
形耐火物とフォーマーを用いて直接加振充填施工を行う
ので内張り施工体の密度が低く不均一性の生じ易い内張
り材であるため大きな不具合を引きおこしているが、こ
のようにあらかじめ製造された1体成形物の裏面(外周
部)に使用時の受熱により軟化およびまたは溶融してガ
ラス層を形成する塗布材を塗布してなるスリーブを炉底
最下層部に乾式不定形耐火物をつき固めた後炉本体のほ
ぼ中央部に設置し、その内周部を成形体とほぼ同等以上
の熱膨脹率を有する乾式不定形耐火物で高密度に充填す
る内張り材2層構造とすることにより、従来材の不具合
を改善するに最も好ましい方法であることを見い出し
た。
【0011】具体的には少なくとも側壁1体成形体とし
裏面に前記セラミックス塗布材を施こされた耐火物を炉
の底部を施工した後ほぼ中央部に配設し、この定形体と
炉本体との間隙部に乾式不定形耐火物を投入し振動棒等
で直接加振又はつきかためで充填施工するこにより、 亜鉛等の低融点金属が内張り材(スリーブ)の組織中
への浸透を軽減することができると共にスリーブの裏面
に塗布した塗布材が軟化およびまたは溶融より生成した
ガラス層によりスリーブ材より外部への浸透がほぼ抑制
される。 2層構造とすることにより万一浸透あるいは最内層材
に亀裂が入り地金が浸入しても第2層目をなす不定形耐
火物が固まっていないため割り込むことなく、成形体と
不定形耐火物の間に薄く入り凝固するので安全に操炉を
行うことができる。 亜鉛等の低融点金属がコイルセメントの組織内への浸
透や直接誘導コイル外長面への付着も軽減されることに
より、誘導コイル自体の保全作業も少なくなり且つ寿命
が延長された。
【0012】このような低通気性の成形体と最内層材と
しその外周部に使用時に定形内張り材を外周より拘束す
るには同等又は同等以上の熱膨脹率を有し、使用時の受
熱により固まらない乾式不定形耐火物で構成することが
より有効であることにより安全且つ安定した操業ができ
る。また誘導コイルの長寿命化が企れる効果をもたらす
ことが出来て現在の問題点が解決し得る手段をここに提
供するものである。
【0013】限定理由 稼動層を構成する少なくとも側壁を1体成形耐火物
(スリーブ)の外周面に350℃より軟化およびまたは
溶融して700℃の温度にも耐えるガラス屑を生成する
セラミックス材と塗布する。一亜鉛等の低融物が内張り
材(スリーブ)の組織内に浸透しても生成したガラス屑
の効果によりスリーブ内のみにとどまり浸透物による不
具合を止めることができるためである。尚350℃より
軟化および溶融し、700℃の温度にも耐えるとするの
は低融点金属の浸入通過を防ぎかつ最高温度にも耐え得
るものとするためである。 稼動層に用いる定形耐火物の通気率(cmcm/cm
2 g/cm3 sec)15以下であること。通気率が低
くなるにつれて亜鉛等の低融点物浸透は少なくなるが浸
透したこれらのものを少なくともスリーブの裏面に塗布
した塗布材が使用中の受熱により軟化およびまたは溶融
層を形成して浸透を防止する。この浸透を防止するには
通気率(cmcm/cm2 g/cm3 sec)が15以
下であることが好ましいためである。 稼動層を少なくとも側壁1体の成形体耐火物とし外周
部層を乾式不定形耐火物での2層方式とする。 a)一体の成形体とすることにより充填密度を高めるこ
とが出来低通気性材とすることができる。 b)内張り用耐火物は稼動層の焼結度が高く高密度体と
なり亀裂が発生せず、外周部は未焼結状態で自在性を有
することが、操業上の安全性が高いことおよび、解
体時に炉底部よりの押し抜きまたは壊しが楽にできる、
熱の伝導度も低く保つことができる。 定形耐火材の外周部に用いる乾式不定形体耐火物の熱
間線膨脹率が定形耐火物材に比べて同等または同等以上
であること。内層された定形耐火物を背面より拘束して
割れの発生、発達を抑制することが背面部に充填する乾
式不定形耐火物の役割である。この役割をより確実とす
るには熱間の膨脹率が最内層を形成する定形耐火物を保
護するには高いことが望ましい。以下実施例を示す。
【0014】
【実施例】実施例に用いた原料の化学成分値例を表1に
示す。
【0015】
【表1】
【0016】実施例に用いた耐火物の粒度構成を表2に
示す。
【0017】
【表2】
【0018】実施例材の配合比率と耐火物の形態を表3
に示す。
【0019】
【表3】
【0020】評価試験用材の製造方法 第一工程(内張り材の成形) 本発明の実施例は表1に示される原料を用い、表2,表
3に示されるように粒度構成に調整、配合、混合、また
は混練を行う。 実施態様A は定められた材料を配合、混合しこの
乾式不定形耐火物に調整する。 実施態様B は定められた材料を配合、混合、
混練し温式杯土を調整する。 実施態様C は定められた材料を配合、混合、混練を
行い半乾式のラミング材を用い調整する。
【0021】以上の如く調整された材料を用いて実施態
様A、B、C共に230mm×114mm×65mm形
状に充填し加熱処理を行い評価用材を製造する。その評
価用材の成形実施態様A、B、Cを詳記すれば、 実施態様A→調整された乾式不定形耐火物を所定の形
状で製出する型内に1mmのステンレス鋼板にてほぼ同
形状の厚鋼板枠を抑入して振動台上に固定して加振充填
した後打枠ごと電気炉中に入れ800℃で3時間保持し
て硬化させ製造する。 実施態様B→調整された材料に、、材はリンサ
ンソーダと水、材はコロイダルシリカーと水を基定量
添加し混合、混練を温式材となし容器内に厚み20〜4
0mm位い加振し、材料中の気泡を脱きながら原料、調
整を行い所定の大きさの吸水性能を有する鋳込用型中に
順次投入しながら加振鋳込成形を行い16時間以上放置
自然養生した後脱型し約24時間20℃〜50℃で予備
乾燥を行った。約時間30℃の昇温速度で150℃迄高
め10時間保持し乾燥後時間当り40℃で800℃迄昇
温させ3時間保持して製出する。 実施態様C→調整された材料をミキサー内にてリンサ
ンソーダと水を添加混練して材料を調整し、所定の大き
さの型を用いてエアーランマーにてつき固めて製造し、
16時間自然養生約30℃/時間で150℃迄昇温し1
0時間保持の乾燥を行った後時間当り40℃で800℃
迄高めた後3時間保持して製出する。
【0022】第二工程(スリーブ材の裏面(外周面)へ
のガラス屑を形成する塗布材を施す工程)成形体裏面
(外周面)に施すガラス屑を形成する塗布材の配合比率
を表4に示す。
【0023】
【表4】
【0024】表4に示すようにフリットに増粘性、分散
性を高め且つ塗布後塗布材の接着性および硬化を高める
ために有機ノリ(デキストリン)とリンサンソーダを添
加し水を加えてトロミルで温式混合粉砕を行い、44μ
以下とした泥漿状態とした塗布材をスリーブの裏側の表
面に1.5mm位いの厚みに塗布した後乾燥、硬化させ
製造する。
【0025】以上の如き製法により製出した各試験体の
品質特性値と同試験体を用いて高周波誘導炉の内張り用
として張り分け浸食、浸透試験を行う。この張り分け試
験の操作は次の通りである。 1 溶解材 鋳物鉄50%、打抜き鋼材層25%、
もどり材20%、亜鉛5% 2 溶解温度 1540℃ 3 溶解時間 60分 4 保持時間 30分 試験回数 試験用機の大きさ(巾40mm、厚み25mm、高
さ250mm) a)試験材 とは乾式不定形材一層で60mm b)試験材 〜は定形試験材25mmで乾式不定形
材35mm、260mmとする。その結果を表5に示
す。
【0026】
【表5】
【0027】以上の結果に示されるように一般に用いら
れている乾式不定形耐火物によるとの振動充填材は
通気率(cmcm/cm2 g/cm3 sec)がそれぞ
れ814、715と高く同材質物でも温式振動成形品
とが27と12と低く成形法の違いにより大きな差を
生じている。この通気率の差と組織内への浸透深さに相
関性を有していること、および裏面にセラミックス釉薬
を施釉した本発明材のB材は材と材は材料内にとど
まり、他の材質はガラス質の釉薬層の効果により通気率
(cmcm/cm2 g/cm3 sec)が5.2〜7.
3とすることができたことにより、バック材の部位迄の
浸透は無く良好な結果を高めることができた。この結果
から考えれば通気率を15以下にすれば浸透の防止ある
いは寿命に悪影響をおよぼすことは無いことを知り得
た。此の結果にもとずき本発明範囲内材のは実用実施例
材として(2B)材と(4B)材比較例材として施釉し
ていないA材として(2A)材と(4B)材として用い
て実用実施例とする。
【0028】実用試験の使用条件 1 炉の大きさ 5ton低周波誘導炉 2 溶解材 鋳物鉄20%、亜鉛メッキ鋼板層8
0%、カーボン4% 3 溶解精錬温度 1540℃ L10℃ 4 1回の溶解量 出湯4回(3ton+3ton+3
ton+5ton=合計14ton) 実用試験供試材の製造方法 実用試験用材は評価試験用材と同一製造方法で行う。 第一次工程(1体成形体の成形体の製造) 実施例材材は実施態様Cの製法で材は実施態様Bの
製法により製造する。即ち実施例材材は表3に示され
る材の配合比率に調整された材料を所定の形状の成形
用型を用いてエアーハンマーにてつきかため成形した後
16時間の自然養成を行い後1時間当り30℃で150
℃まで昇温し10時間保持の乾燥を行った後1時間当り
40℃で800℃まで10時間保持製造する。実施例
材は実施態様Bの製法により製造する。即ち実施例材
材については表3のに示される配合比率に調整された
材料に所定のリン酸ソーダと水を添加し混合、混練を行
う。また材も表3のに示された配合率に調整した材
料に所定のコルイダルシリカーと水を添加し混合、混練
を行い後平型の原料用容器に受け出して振動台上で20
〜40位いの厚みにし加振脱泡を行い、調整された原料
をそれぞれ定められた形状を製造する成形型を振動台上
に設置して、この鋳込み成形用型を振動させなから型中
に順次投入し加振充填を行い側壁1体成形体を成形し4
8時間自然放置養生後脱型し約48時間を20℃〜50
℃で予熱乾燥を行った後時間30℃の昇温速度で150
℃迄高め10時間保持し乾燥を行い、更に40℃/時間
の昇温速度で800℃迄高め10時間操業して成形体を
製造する。 第二次工程(成形体の裏面(外周面)へのガラス屑を
形成する塗布材の塗布) 第一次工程で製造された成形体の裏面(外周面)に、表
4に示す泥状の塗布材をスプレー剤により噴霧して約
1.5mmの厚みで塗布して乾燥、硬化させる。このよ
うにして外周面にガラス屑を形成する塗布材を施した成
形体を製造して実用供試材とする。本発明材の実施例材
はこのようにして製造した1体成形体を比較例材は表6
(2A)材、(4A)材とし第1工程のみの工程で製造
した1体成形品を用いてそれぞれ炉底に所定の珪硅石質
の乾式不定形耐火物を定められた厚みに打設施工した上
に、ほぼ炉の中央部に設置し炉本体と成形体との間隙に
炉底施工材と同材の乾式不定形耐火物を加振充填施工し
固定した後内底部を側壁部と同材質の乾式不定形材で打
設およびまたは加振して充填施工を行なう。
【0029】このようにして本発明実施例と比較例は共
にあらかじめ成形された緻密な組織を有する成形体とし
本発明実施例材は外周面にガラス屑を形成する塗布材を
塗布し乾燥して硬化させた成形体とした低通気性内張り
材とし比較例材は1体成形体としたのみで炉のほぼ中央
部に配設してその外周部を乾式不定形耐火物で充填し、
拘束した2層構造として比較材実用に供した。使用に際
しては共に低温での焼結工程は全くなく溶解を行い初溶
解時のみ溶解後は通常の溶湯温度より100℃上昇させ
2時間保持して内張り材の安定を企った。このようにそ
れぞれの耐火物で施工され調整された誘導炉での実操業
による実施結果を表6に示す。
【0030】
【表6】
【0031】尚実用実施例の炉の内張り材の構成は内層
用スリング材が60mm厚バック材が40mm厚みで合
計100mmで構成している。
【0032】
【発明の効果】あらかじめ一体成形体とし組織の緻密化
を計るが亜鉛等の低融点金属の溶融時には細孔中に浸入
し深部迄到達すると湯モレセンサーの作動による操業の
中止や誘導コイルの損傷が多発するが、この成形材スリ
ーブの裏面に使用中の受熱によりガラス屑を形成するこ
とのできる塗布材を塗布して低通気性を保たせることに
より、浸透材による異状現象を改善することが出来て、
素材の特性を充分生かしきることを可能としたことによ
り同材質の耐火を用いても本発明範囲内の(2B)材、
(4B)材は同材質比較で比較例(2A)材、(4A)
材に対して特別な異状も発生せず、それぞれ149%、
167%の耐用寿命を修めることができ、操炉の省力化
かつ安全な操業ができ長寿命化が計れるこしにより解体
操炉の3K作業の軽減、計画的生産ができる等を生産コ
スト削減にも大きな寄与することが出来、その結果は絶
大なるものがある。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】現在は一般の施工体は炉本体内に乾式不定
形耐火物とフォーマーを用いて直接加振充填施工を行う
ので内張り施工体の密度が低く不均一性の生じ易い内張
り材であるため大きな不具合を引きおこしているが、こ
のようにあらかじめ製造された1体成形物の裏面(外周
部)に使用時の受熱により軟化およびまたは溶融してガ
ラス層を形成する塗布材を塗布してなるスリーブを炉底
最下層部に乾式不定形耐火物をつき固めた後炉本体のほ
ぼ中央部に設置し、その周部を成形体とほぼ同等以上
の熱膨張率を有する乾式不定形耐火物で高密度に充填す
る内張り材2層構造とすることにより、従来材の不具合
を改善するに最も好ましい方法であることを見い出し
た。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】このような低通気性の成形体最内側層と
しその外周部に使用時に定形内張り材を外周より拘束す
るには同等又は同等以上の熱膨張率を有し、使用時の受
熱により固まらない乾式不定形耐火物で構成することが
より有効であることにより安全且つ安定した操業ができ
る。また誘導コイルの長寿命化が企れる効果をもたらす
ことが出来て現在の問題点が解決し得る手段をここに提
供するものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】以上の如き製法により製出した各試験体の
品質特性値を同試験体を用いて高周波誘導炉の内張り用
として張り分け浸食、浸透試験を行う。この張り分け試
験の操作は次の通りである。 1 溶解物 鋳物鉄50%、打抜き鋼材層25%、
もどり材20%亜鉛5% 2 溶解温度 1540℃ 3 溶解時間 60分 4 保持時間 30分 試験回数 100 試験用機の大きさ(巾40mm、厚み25mm、高
さ250mm) a)試験材 とは乾式不定形材一層で60mm b)試験材 〜は定形試験材25mmで乾式不定形
材35mm、260mmとする。その結果を表5に示
す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】
【表5】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属を溶解およびまたは精錬する電気式
    誘導炉の内張り用耐火物において最内側層(稼動層)を
    少なくとも側壁1体成形物とし、この成形物の外周面に
    350℃より硬化、溶融して700℃の温度にも耐え得
    るガラス層を生成するセラミックス材料を塗布し、乾
    燥、軟化させて築造し使用時の受熱により軟化およびま
    たは溶融ガラス層を成形し通気率(cmcm/cm2
    /cm3sec)15以下となる前述定形耐火物を内装
    し、その外周部を熱間線膨脹率が内装した定形耐火物と
    同等または同等以上の乾式不定形耐火物で築造されたこ
    とを特徴とする塗布材を施した定形材を内装した誘導
    炉。
JP1325898A 1998-01-07 1998-01-07 塗布材を施した定形材を内装した誘導炉 Pending JPH11201652A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015105039A1 (ja) * 2014-01-10 2015-07-16 Jfeスチール株式会社 炭素含有耐火物の背面酸化抑制方法、ライニング構造体及び炭素含有耐火物

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