JPH11201267A - 無段変速機の制御装置及び記録媒体 - Google Patents

無段変速機の制御装置及び記録媒体

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JPH11201267A
JPH11201267A JP706098A JP706098A JPH11201267A JP H11201267 A JPH11201267 A JP H11201267A JP 706098 A JP706098 A JP 706098A JP 706098 A JP706098 A JP 706098A JP H11201267 A JPH11201267 A JP H11201267A
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variable transmission
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種走行モードに応じて、頻繁に制御ゲイン
を調整する必要のない無段変速機の制御装置及び記録媒
体を提供すること。 【解決手段】 ステッフ゜100では、目標変速比TRtを演算
し、目標プーリ位置xtを求める。ステッフ゜110では、実変
速比TRrを演算し、実プーリ位置xrを求める。ステッフ
゜120では、目標プライマリ油圧F/F項PP1を演算す
る。ステッフ゜130では、プライマリ油圧F/B項PP21を演
算する。ステッフ゜140では、目標プライマリ油圧過渡補償項
PP22を演算する。ステッフ゜150では、主補償器54による
プライマリ油圧F/B項PP21に、プライマリ油圧F/
F項演算部52による目標プライマリ油圧F/F項PP
1と、副補償器62による目標プライマリ油圧過渡補償
項PP22を加えて、目標プライマリ圧PP0を演算す
る。ステッフ゜160では、目標プライマリ圧PP0が発生する
様に、プライマリ油圧制御アクチュエータ26を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両用のベ
ルト式無段変速機の変速等を電子的に制御する制御装置
に関し、詳しくは、無段変速機のプーリ位置やプライマ
リ回転数を制御する無段変速機の制御装置及び記録媒体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の無段変速機においては、入力ト
ルクに応じてセカンダリ油圧を設定するセカンダリ油圧
制御系と、入力トルク及びセカンダリ油圧に応じて、所
定の変速比を得るのに必要なプライマリ油圧を設定する
変速比制御系とを有している。
【0003】ここで、変速比制御系では、目標変速比を
実現するために、対応する目標プーリ位置、あるいは目
標プライマリ回転数が演算され、実値との偏差に基づい
てフィードバック制御によるプライマリ油圧が演算され
る。また、一般には、無段変速機は、高ゲインのフィー
ドバックをかけると、定常状態において、変速比がハン
チングを起こし易くなるため、制御ゲインを小さくせざ
るを得なかった。
【0004】このような状況のもとで、十分な応答性を
得るために、キックダウン時や、急ブレーキ時等、目標
変速比が急激に変化する場合には、制御ゲインを過渡的
に増大させ、応答性を改善することが行われる。例え
ば、特許2505420号公報においては、急ブレーキ
時には、通常の走行モードより制御ゲインを大きくし、
変速比が大側に移動する速度を上げる手法を提案してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した先
行技術においては、以下の様な不具合がある。 (1)各種走行モードごとに、制御ゲインを調整するため
に、制御ソフトウエアが複雑化する。
【0006】(2)各モードごとに最適な制御ゲインを設
定する必要があるために、制御ソフトウエアの開発に時
間がかかる。つまり、従来では、変速制御の応答性及び
安定性を共に確保するために、各種走行モード(発進、
定常、キックダウン、手動変速、ブレーキなど)に応じ
て、頻繁に制御ゲインを切り換えなければならないとい
う問題があった。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とすることは、各種走行モードに応じて、
頻繁に制御ゲインを調整する必要のない無段変速機の制
御装置及び記録媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】前記課
題を解決するために、請求項1においては、無段変速機
の変速比が、所定の目標値となるように、無段変速機の
プライマリ油圧とセカンダリ油圧の一方または両方を変
化させてフィードバック制御を行う無段変速機の制御装
置において、目標変速比に実変速比がほぼ追従している
定常状態において、系に加わる外乱に対する応答を指定
する主補償器と、主補償器とは独立に、目標変速比が変
化する場合に、目標変速比に対する実変速比の過渡的な
応答を指定する副補償器と、を備えることを特徴とする
無段変速機の制御装置を要旨とする。
【0009】本発明では、例えば図1に示す様に、無段
変速機(CVT)の制御装置として、主補償器と(主補
償器とは別に)副補償器とを備えており、主補償器で
は、系に加わる外乱に対する応答を指定し、副補償器で
は、目標変速比が変化する場合に、目標変速比に対する
実変速比の過渡的な応答を指定する。
【0010】例えば、目標変速比が一定の定常状態で
は、例えばアクセルペダルの瞬間的な操作があった場合
には、それが外乱となって、例えば図2(a),(b)
に示す様に、実変速比が変動することが考えられる。そ
こで、本発明では、図2(a)に示す様に、実変速比の
変動が速やかに定常状態に落ち着く様に、即ち十分な安
定性が確保できる様に、主補償器を設計しておく。
【0011】また、目標変速比がある定常状態から他の
定常状態に変化する過渡状態の場合、即ち目標変速比が
変化する場合には、例えば図2(c),(d)に示す様
に、実変速比が変化することが考えられる。そこで、本
発明では、図2(c)に示す様に、実変速比の変動が速
やかに新たな定常状態に落ち着く様に、即ち十分な応答
性が確保できる様に、副補償器を設計しておく。
【0012】これにより、外乱に対する応答特性(安定
性)と目標変速比に対する応答特性(応答性)とを、従
来の様に制御ゲインを切り換えることなく、独立に設定
できる。つまり、本発明では、補償器を2自由度化する
ことで、定常状態での安定性と、過渡状態での応答性と
を共に確保することができる。
【0013】従って、本発明では、各種走行モードごと
に、制御ゲインを調整する必要がないために、制御ソフ
トウエアを簡易化することができる。また、各モードご
とに最適な制御ゲインを設定する必要がないために、制
御ソフトウエアの開発に時間がかからないという利点が
ある。
【0014】請求項2の発明は、主補償器は、無段変速
機の変速比ハンチング周波数に対応する周波数帯のゲイ
ンが低減していること特徴とする請求項1に記載の無段
変速機の制御装置を要旨とする。本発明においては、特
に、主補償器における、無段変速機の変速比ハンチング
周波数に対応する周波数帯のゲインを低減し、定常状態
における変速比のハンチングを防止するとともに、副補
償器により、変速比が大きく変化するキックダウンや急
ブレーキ時の変速応答性を、制御ゲインを切り換えるこ
と無く、共に向上することができる。
【0015】つまり、無段変速機においては、例えば変
速比が1.0〜1.5の低トルクの定常状態にて、フィ
ードバック制御を行うと、実変速比が振動するハンチン
グが発生することが知られている。このハンチングは、
制御系設計時に用いた(例えば1次の伝達関数で示され
る)モデルの誤差に起因するのではないかと考えられる
が、例えばキックバック時などにおいて、フィードバッ
ク制御を行う際の周波数が、例えば4Hz(変速比ハン
チング周波数)近傍で多く発生することが分かってきて
いる。
【0016】よって、本発明では、この変速比ハンチン
グ周波数にて、変速比にハンチングが生じない様に、主
補償器においては、例えば図15に示す様に、その周波
数帯のゲインを小さく設定している。それにより、定常
状態においてフィードバク制御を行う際の変速比のハン
チングを防止することができる。
【0017】また、この様にゲインを小さく設定するこ
とで、その周波数帯における過渡状態の際の応答性が低
下するが、本発明では、この応答性の低下を防止するた
めに、副補償器を、過渡状態の際に十分な応答性を確保
できる様に設定している。つまり、本発明では、ハンチ
ングを、制御系設計時に用いたモデルの誤差に起因する
ととらえ、主補償器のゲインの周波数整形を行い、ハン
チング周波数のモードを励起しなくすることで、定常状
態での安定性を実現できる。また、副補償器の作用によ
り、目標変速比が大きく変化するときの応答性を確保で
きる。
【0018】請求項3の発明は、主補償器におけるゲイ
ンを低減する周波数帯が、3〜5Hzであること特徴と
する請求項2に記載の無段変速機の制御装置を要旨とす
る。本発明は、前記請求項2の発明を例示したものであ
り、例えばバンドストップフィルタを用いて、この周波
数帯における主補償器のゲインを低減することにより、
変速比のハンチングを効果的に防止することができる。
【0019】尚、この周波数帯にてハンチングが発生す
る変速比(プライマリ回転数NP/セカンダリ回転数N
S)としては、0.7〜2.0の範囲が挙げられるが、
1.0〜1.5の場合に、その発生の可能性が高い。請
求項4の発明は、変速比に代えて、プーリ位置を用いる
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の無段
変速機の制御装置を要旨とする。
【0020】本発明では、前記請求項1〜3のいずれか
において、変速比をプーリ位置に置き換えたものであ
る。つまり、後に実施例にて示す様に、通常は、目標変
速比を目標プーリ位置に置き換え、実変速比を実プーリ
位置に置き換えて制御を行なっているので、ここでは、
より具体的に示したものである。
【0021】この変速比に代えてプーリ位置を採用した
場合でも、対応する各請求項の発明の効果を奏する。請
求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の無段
変速機の制御装置による制御を実行させる手段を記憶し
ている記録媒体である。
【0022】例えば記録媒体としては、マイクロコンピ
ュータとして構成される電子制御装置、マイクロチッ
プ、フロッピィディスク、ハードディスク、光ディスク
等の各種の記録媒体が挙げられる。つまり、上述した無
段変速機の制御装置の制御を実行させることができる例
えばプログラム等の手段を記憶したものであれば、特に
限定はない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の無段変速機の制御
装置の好適な実施の形態を、例(実施例)を挙げて図面
に基づいて詳細に説明する。 (実施例1) a)まず、本実施例の無段変速機の制御装置を、図3の
無段変速機ユニットの概略構成図に基づいて説明する。
【0024】本実施例の無段変速機の制御装置を備えた
車両は、図3に示す様に、エンジンEを動力源とし、こ
の駆動力を、発進デバイス2(トルクコンバータ、電磁
クラッチ、湿式多板クラッチ等)、前後進切り替え機構
(図示しない)、プライマリプーリ4、金属ベルト6、
セカンダリプーリ8を介して駆動輪に伝達している。
【0025】詳しくは、無段変速機10は、可動円錐盤
12と固定円錐盤14とからなる駆動側のプライマリプ
ーリ4(駆動プーリに相当する。)、可動円錐盤16と
固定円錐盤18とからなる従動側のセカンダリプーリ8
(従動プーリに相当する。)、駆動側のプライマリプー
リシリンダ20、従動側のセカンダリプーリシリンダ2
2、およびプライマリプーリ4とセカンダリプーリ8と
の間に掛け渡された金属ベルト6、エンジンEにより駆
動されるオイルポンプ24、プライマリ油圧制御アクチ
ュエータ26、セカンダリ油圧制御アクチュエータ2
8、エンジンEからのトルクの伝達を調整するトルクコ
ンバータ等の発進デバイス2を備えている。
【0026】制御装置30は、電子制御回路から成るコ
ントロールユニット32、プライマリプーリ4の回転数
を検出するプライマリ回転センサ34、セカンダリプー
リ8の回転数を検出するセカンダリ回転センサ36、エ
ンジンEへの吸入空気量を調整するスロットル開度を検
出するスロットル開度センサ38、およびエンジンEの
回転数を検出するエンジン回転センサ40を備えてい
る。
【0027】コントロールユニット32は、CPUを中
心とするマイクロコンピュータとして構成され、前記プ
ライマリ回転センサ34、セカンダリ回転センサ36、
スロットル開度センサ38、およびエンジン回転センサ
40の検出データに基づいて目標変速比を設定し、この
目標変速比となるように、プライマリ油圧制御アクチュ
エータ26を調整して、オイルポンプ24にて発生しプ
ライマリプーリシリンダ20に供給される油圧を制御し
ている。
【0028】また、コントロールユニット32は、金属
ベルト6がスリップを生じないように、セカンダリ油圧
制御アクチュエータ28を調整して、オイルポンプ24
にて発生しセカンダリプーリシリンダ20に供給される
油圧を制御している。つまり、コントロールユニット3
2は、各種センサ信号をもとに、目標変速比を演算し、
金属ベルト6がスリップすることなく、実変速比が目標
変速比に一致するように、セカンダリ油圧制御アクチュ
エータ28及びプライマリ油圧制御アクチュエータ26
を駆動し、変速制御を行う。
【0029】b)次に、コントロールユニット32によ
り実行される詳細な制御を、図4,図5の制御ブロック
図により説明する。 まず、セカンダリ油圧制御系を図4に基づいて説明す
る。ここでは、セカンダリプーリシリンダ22のセカン
ダリ油圧制御アクチュエータ28の調整を実行して、セ
カンダリプーリ8に対して金属ベルト6が滑らないよう
に、可動円錐盤16と固定円錐盤18との挟持力を十分
に発生させるための制御処理を示している。
【0030】この内、入力トルク推定部42および目標
セカンダリ油圧演算部44はコントロールユニット32
のCPUが実行するプログラムとして実現されている。
また、セカンダリ油圧制御器46は、セカンダリ油圧制
御アクチュエータ28を駆動するための駆動回路であ
る。
【0031】制御が開始されると、入力トルク推定部4
2は、スロットル開度センサ38から検出されたスロッ
トル開度θとエンジン回転センサ40から検出されたエ
ンジン回転数NEとに基づいて、図6に示すエンジン回
転数NEおよびスロットル開度θと入力トルクTinと
の関係を表すマップから入力トルクTinを推定する。
この入力トルクTinは、エンジンEで発生し、エンジ
ンEから発進デバイス2を介して無段変速機10へ入力
されるトルクである。
【0032】次に、目標セカンダリ油圧演算部44が、
入力トルク推定部42にて求められた入力トルクTin
と、後述する目標変速比設定部48にて求められた目標
変速比TRtとに基づいて、目標セカンダリ油圧PSt
を演算する。この目標セカンダリ油圧PStは、金属ベ
ルト6がセカンダリプーリ8に対してスリップすること
無くトルクを伝達できる油圧であり、図7に示す3次元
マップから求められる。
【0033】こうして求められた目標セカンダリ油圧P
Stの信号に基づいて、セカンダリ油圧制御器46に
て、セカンダリ油圧制御アクチュエータ28が駆動制御
され、ベルトスリップしないセカンダリ油圧PSが実現
する。つまり、入力トルク推定部42は、センサ信号に
基づき、無段変速機10に入力されるトルクを推定し、
目標セカンダリ油圧演算部44は、推定入力トルクTi
n及び目標変速比TRtに基づき、ベルトスリツプする
ことなくトルク伝達できるための目標セカンダリ油圧P
Stを演算し、セカンダリ油圧制御器46は、目標セカ
ンダリ油圧PStが発生されるように、セカンダリ油圧
制御アクチュエータ28を駆動する。
【0034】次に、プライマリ油圧制御系を図5に基
づいて説明する。ここでは、駆動側のプライマリプーリ
シリンダ20のプライマリ油圧制御アクチュエータ26
の調整を実行して、プライマリプーリ4に対して、セカ
ンダリプーリ8との間で金属ベルト6を介して行われる
変速を、目標変速比TRtにする制御処理を示してい
る。
【0035】この内、目標変速比設定部48、変速比−
プーリ位置変換部50、プライマリ油圧フィードフォワ
ード項演算部52、主補償器54、実変速比検出部5
8、変速比−プーリ位置変換部60、および副補償器6
2は、コントロールユニット32のCPUが実行するプ
ログラムとして実現されいる。また、プライマリ油圧制
御器56は、プライマリ油圧制御アクチュエータ26を
駆動するための駆動回路である。尚、以下では、フィー
ドフォワードをF/F、フィードバックをF/Bと記す
ことがある。
【0036】制御が開始されると、目標変速比設定部4
8は、スロットル開度センサ38から検出されるスロッ
トル開度θ、およびセカンダリ回転センサ36から検出
されるセカンダリ回転数NS等の、各種センサから得ら
れる無段変速機10および無段変速機10を駆動するエ
ンジンEの状態に基づいて、所定のマップ(図示せず)
から目標変速比TRtを求める。
【0037】次に、この目標変速比TRt、目標セカン
ダリ油圧PSt、および入力トルクTinとに基づい
て、プライマリ油圧フィードフォワード項演算部52
は、目標プライマリ油圧フィードフォワード項PP1の
演算を行う。この演算は、まず、目標セカンダリ油圧P
Stに基づいて、図8に示す、予め測定されているセカ
ンダリ油圧PSと入力トルクTinとの関係を表すテー
ブルにより、セカンダリプーリ16にて金属ベルト22
がスリップせずに伝達可能な最大トルクTmaxが求め
られる。次に入力トルクTinと最大トルクTmaxと
の比から、トルク比Tin/Tmaxが演算される。
【0038】次に、このトルク比Tin/Tmaxか
ら、図9に示すプライマリ油圧フィードフォワード項演
算マップに基づいて、該当する変速比TRのラインから
油圧比(プライマリ油圧PP/セカンダリ油圧PS)を
求め、この油圧比と目標セカンダリ油圧PStとの積を
計算し、その値をプライマリ油圧フィードフォワード項
PP1とする。
【0039】具体的には、例えばトルク比Tin/Tm
ax=0.25、目標変速比TRt=2.0であった場
合には、図9に示すごとく、油圧比(PP/PS)=
0.41が求まり、PP1=0.41・PStにて、プ
ライマリ油圧フィードフォワード項PP1が求まる。な
お、図9は一例であり、無段変速機10の種類により異
なるマップとなる。
【0040】一方、目標変速比設定部48で得られた目
標変速比TRtは、変速比−プーリ位置変換部50によ
り目標プーリ位置xt、すなわちプライマリプーリ10
の可動円錐盤12の目標位置xtに変換される。次に、
実変速比検出部58が、実際に無段変速機10のプライ
マリ回転センサ34とセカンダリ回転センサ36との検
出から得られるプライマリ回転数NPおよびセカンダリ
回転数NSの比(NP/NS)から実変速比TRrを
得、変速比−プーリ位置変換部60が、この実変速比T
Rrを実プーリ位置xr、すなわち、プライマリプーリ
4の可動円錐盤12の実位置xrに変換する。
【0041】変速比−プーリ位置変換部50からの目標
プーリ位置xtと変速比−プーリ位置変換部60からの
実プーリ位置xrとの偏差errが演算されて、この偏
差errが主補償器54に入力する。主補償器54で
は、この偏差errに基づいて、偏差errが0となる
ように、プライマリ油圧フィードバック項PP21を演算
して出力する。つまり、この主補償器54は、速やかに
偏差を0として、定常状態における安定性を確保するこ
とができるように、後述する様にして設計してある。
【0042】また、副補償器62は、目標変速比TRt
が大きく変化する過渡状態の場合の実変速比TRrの応
答を改善するための目標プライマリ油圧過渡補償項PP
22を演算する。つまり、副補償器62は、過渡状態の場
合に、新たな目標変速比TRtに速やかに収束するよう
に、後述する様にして設計してある。
【0043】尚、目標プライマリ油圧過渡補償項PP22
については、ここではフィードフォワード項として記載
されているが、等価変換により、フィードバック項とし
て記載することも可能である。そして、主補償器54に
て求められたプライマリ油圧フィードバック項PP21
と、副補償器62にて求められた目標プライマリ油圧過
渡補償項PP22とが加算されて、目標プライマリ油圧フ
ィードバック項PP2が求まる。
【0044】更に、この目標プライマリ油圧フィードバ
ック項PP2に、プライマリ油圧フィードフォワード項
演算部52にて求められたプライマリ油圧フィードフォ
ワード項PP1が加算され、目標プライマリ油圧PP0と
される。従って、この目標プライマリ油圧PP0の信号
に基づいて、プライマリ油圧制御器56にて、プライマ
リ油圧制御アクチュエータ26が駆動制御され、ベルト
スリップしないプライマリ油圧PPが実現するととも
に、無段変速機10の実変速比TRrが目標変速比TR
tへ向けて調整される。
【0045】c)以下、上述した制御系の設計手順につ
いて、図10〜図13に基づいて説明する。 まず、図10に示す様な制御系を構成する。主補償器
(C1)10は、目標プーリ位置xtと実プーリ位置x
rの偏差errに基づいて、目標プライマリ油圧フィー
ドバック項PP21を、下記式(1)の様に演算する。
【0046】 PP21=Kp1・err+Ki1・∫err+Kd1・derr …(1) 但し、∫errは偏差の積分、derrは偏差の微分を
示す。ここで、Kp1,Ki1,Kd1は、図10におい
て、外乱dを故意に目標プライマリ油圧フィードバック
項PP21に加算したときに、実プーリ位置xrが目標プ
ーリ位置xtの値に速やかに復帰する様にチューニング
する。
【0047】この様子を図11に示すが、本実施例で
は、外乱dが入力した場合に、図11の実線で示す様な
復帰となるように、Kp1,Ki1,Kd1の値を設定す
る。 次に、図12に示す様な制御系を構成する。主補償器
54は、前記項にてチューニングされたパラメータ
(Kp1,Ki1,Kd1)を用いる。
【0048】副補償器(C2)62は、目標プーリ位置
xtに基づき目標プライマリ油圧フィードバック項PP
22を、下記式(2)の様に演算する。 PP22=Kp2・xt+Kd2・(d/dt)・xt …(2) ここで、Kp2,Kd2は、目標プーリ位置xtがステッ
プ状に変化した場合に、実プーリ位置xrが速やかに追
従する様にチューニングする。
【0049】この様子を図13に示すが、本実施例で
は、目標プーリ位置xtがステップ状に変化した場合
に、図13の実線で示す様な復帰となるように、Kp
2,Kd2の値を設定する。 d)次に、本実施例における制御処理を、図14のフロ
ーチャートに基づいて説明する。
【0050】ステップ100では、スロットル開度信号
θ、セカンダリ回転数NSなどの車両の運転状況に応じ
た、望ましい変速比(目標変速比)TRtを演算し、こ
れを対応するプーリ位置に変換し、目標プーリ位置xt
を求める。ステップ110では、プライマリ回転数N
P、セカンダリ回転数NSから、その比(NP/NS)
である実変速比TRrを演算し、これを対応するプーリ
位置に変換し、実プーリ位置xrを求める。
【0051】ステップ120では、各動作状態における
目標セカンダリ油圧PSt、入力トルクTinに対し、
目標変速比TRtを定常的に実現するプライマリ油圧P
Pを与えるマップ(図9参照)を検索し、目標プライマ
リ油圧フィードフォワード項PP1を演算する。
【0052】ステップ130では、以下に示す前記式
(1)を用いて、プライマリ油圧フィードバック項PP21
を演算する。 PP21=Kp1・err+Ki1・∫err+Kd1・derr …(1) ステップ140では、以下に示す前記式(2)を用いて、
目標プライマリ油圧過渡補償項PP22を演算する。
【0053】 PP22=Kp2・xt+Kd2・(d/dt)・xt …(2) ステップ150では、下記式(3)を用いて,目標プライ
マリ圧PP0を演算する。 PP0=PP1+PP21+PP22 …(3) ステップ160では、目標プライマリ圧PP0が発生す
る様に、プライマリ油圧制御アクチュエータ26を制御
する。
【0054】この様に、本実施例では、外乱に対する安
定性を確保するための主補償器54とは独立に、例えば
目標値がステップ状に変化する過渡時における応答性を
確保するための副補償器62を備えている。従って、本
実施例では、主補償器54によるプライマリ油圧フィー
ドバック項PP21に、プライマリ油圧フィードフォワー
ド項演算部52による目標プライマリ油圧フィードフォ
ワード項PP1を加えるだけでなく、副補償器62によ
る目標プライマリ油圧過渡補償項PP22を加える。
【0055】それにより、外乱に対する安定性を確保で
きるだけでなく、過渡状態における応答性をも確保する
ことができる。従って、本実施例では、各種走行モード
ごとに、制御ゲインを調整する必要がないために、制御
ソフトウエアを簡易化することができる。また、各モー
ドごとに最適な制御ゲインを設定する必要がないため
に、制御ソフトウエアの開発に時間がかからないという
利点がある。 (実施例2)次に、実施例2について説明する。
【0056】本実施例は、請求項2の発明にかかる実施
例であり、前記実施例1と同様な部分の説明は省略す
る。本実施例においては、ハード構成は、前記実施例1
と同様である。また、制御系の基本構成は、前記図5に
示す構成と同様に、定常状態に対する外乱応答を指定す
る主補償器54と、過渡状態に対する応答性を指定する
副補償器62とを備えている。
【0057】a)まず、本実施例の制御系の設計手順に
ついて説明する。本実施例においては、特に無段変速機
10の変速比ハンチング現象を回避しつつ、十分な応答
性を確保することを目的としている。つまり、本実施例
では、ハンチングを、制御系設計時に用いたモデルに誤
差に起因するととらえ、主補償器54のゲインの周波数
整形を行い、ハンチング周波数のモードを励起しなくす
ることで、定常状態での安定性をはかる。
【0058】具体的には、まず、前記図10に示した
様な制御系を構成する。主補償器(C1)54は、目標
プーリ位置xtと実プーリ位置xrの偏差errに基づ
いて、目標プライマリ油圧フィードバック項PP21を、
下記式(4)の様に演算する。
【0059】 PP21=G1(s)err …(4) 但し、G1(s)は主補償器54の伝達関数表現である。
G1(s)は、無段変速機10のハンチング周波数f0に対
応する帯域でのゲインが、図15に示すが如く低下する
様に設計する。これにより、定常状態で、例えば変速比
が0.7〜2.0(又は1.0〜1.5)変速比がハン
チングする不具合を回避できる。
【0060】この様な主補償器54は、バンドストップ
フィルタを用いて、構成できるし、また後述する(実施
例3参照)が如く、H∞制御の混合感度問題として、設
計もできる。このG1(s)の効果を、外乱応答を例に取
って図16に示すが、本実施例では、図16の実線で示
す様に、外乱があった場合でも、ハンチングを起こすこ
となく、速やかに目標プーリ位置に収束する。
【0061】次に、前記図12に示した様な制御系を
構成する。ここで、主補償器54は、前記項にてチュ
ーニングされたG1(s)を用いる。G1(s)は、無段変速
機10のハンチング周波数f0に対応する帯域でのゲイ
ン小さくなっているが、ハンチング周波数f0は通常数
Hzオーダーの値(例えば4Hz近傍)であり、この帯
域でのゲイン小さくなっていると、変速比が大きく変わ
るキックダウンなどの変速における実プーリ位置の応答
性が不足する。
【0062】つまり、ハインチング周波数f0付近のゲ
インが小さい場合Aとそうでない場合Bとを比較する
と、入力信号が主補償器54に入った場合、主補償器5
4により、入力信号のf0付近の周波数成分が取り除か
れるので、Aでは、出力信号にはf0付近の周波数成分
がなくなり、立ち上がりの遅い信号となる。これに対し
て、Bでは、そのようなことはないので、Aの出力信号
に比べて立ち上がりが遅い。よって、Bに比べてAは応
答性が悪いのである。
【0063】そこで、副補償器(C2)62を用いて、
実プーリ位置の応答性を改善する。具体的には、副補償
器62は、目標プーリ位置xtに基づき目標プライマリ
油圧フィードバック項PP22を、下記式(5)の様に演算
する。 PP22=Kp2・xr+Kd2・(d/dt)・xr …(5) ここで、Kp2,Kd2は、目標プーリ位置xtがステッ
プ状に変化した場合に、実プーリ位置xrが速やかに追
従する様にチューニングする。
【0064】この様子を図17に示すが、本実施例で
は、図17の実線で示す様に、目標プーリ位置xtがス
テップ状に変化した場合でも、実プーリ位置xrを速や
かに目標プーリ位置xtに収束させることができる。 b)次に、本実施例における制御処理を説明するが、基
本的には、前記図14のフローチャートと同様であるの
で、図14を参照して説明する。
【0065】ステップ100では、スロットル開度信号
θ、セカンダリ回転数NSなどの車両の運転状況に応じ
た、望ましい変速比(目標変速比)TRtを演算し、こ
れを対応するプーリ位置に変換し、目標プーリ位置xt
を求める。ステップ110では、プライマリ回転数N
P、セカンダリ回転数NSから、実変速比TRrを演算
し、これを対応するプーリ位置に変換し、実プーリ位置
xrを求める。
【0066】ステップ120では、各動作状態における
目標セカンダリ油圧PSt、入力トルクTinに対し、
目標変速比TRtを定常的に実現するプライマリ油圧P
P与えるマップを検索し、目標プライマリ油圧フィード
フォワード項PP1を演算する。
【0067】ステップ130では、以下に示す前記(4)
を用いて、プライマリ油圧フィードバック項PP21が演
算される。 PP21=G1(s)err …(4) ステップ140では、以下に示す前記式(5)を用いて、
目標プライマリ油圧過渡補償項PP22が演算される。
【0068】 PP22=Kp2・xr+Kd2・(d/dt)・xr …(5) ステップ150では、以下に示す前記式(3)を用いて目
標プライマリ圧PP0が演算される。 PP0=PP1+PP21+PP22 …(3) ステップ160では、目標プライマリ圧PP0が発生す
る様に、プライマリ油圧制御アクチュエータ26を制御
する。
【0069】本実施例では、特に、主補償器54におい
て、変速比ハンチングが生じ易い周波数帯におけるゲイ
ンを低減している。それにより、定常状態においてフィ
ードバク制御を行う際の変速比のハンチングを防止する
ことができる。また、この様にゲインを小さく設定する
ことで、その周波数帯における過渡状態の際の応答性が
低下するが、本実施例では、この応答性の低下を防止す
るために、副補償器62を、過渡状態の際に十分な応答
性を確保できる様に設定している。
【0070】つまり、本実施例では、ハンチングを、制
御系設計時に用いたモデルの誤差に起因するととらえ、
主補償器54のゲインの周波数整形を行い、ハンチング
周波数のモードを励起しなくすることで、定常状態での
安定性を実現できる。また、副補償器62の作用によ
り、目標変速比が大きく変化するときの応答性を確保で
きる。
【0071】尚、ハンチングの生ずる変速比としては、
変速比(NP/NS)が1.0〜1.5が考えられる
が、0.7〜2.0の範囲でもハンチングが生ずる可能
性がある。 (実施例3)次に、実施例3について説明するが、前記
実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0072】本実施例は、H∞制御の混合感度問題に基
づく主補償器の構成例である。ここでは、文献「H∞制
御の実プラントへの応用(計測自動制御学会編P1〜P
23)」の記載に基づいて、主補償器の構成例を述べ
る。無段変速機のプライマリ油圧から、変速比(あるい
は対応するプーリ位置)までの伝達関数をP(s)とする
と、P(s)は下記式(6)の様に書き直せる。
【0073】 P(s)=(1+Q(s))・Pn(s) …(6) ここで、、P(n)は、P(s)の(振動的なモードを含ま
ない)低次元近似伝達関数であり、Q(s)は、P(s)の
(振動的なモードを含む)高次元の残余伝達関数であ
る。
【0074】Q(s)は、一般に、図18のボード線図に
示す様に、P(s)で無視された振動モードでピークを取
る関数形を有する。ここで、図中に示す様に、下記式
(7)で示す伝達関数WT(s)を選ぶことができる。
【0075】
【数1】
【0076】但し、ωは周波数 ここで、先出の文献によれば、Q(s)なる残余伝達関数
が存在しても、図19に示すフィードバック系が安定と
なるためには、下記式(8)が成立すればよい。
【0077】
【数2】
【0078】尚、G1は、主補償器54の伝達関数表現
である。また、低周波域においては、目標プーリ位置x
tに対する実プーリ位置xrの追従性を良くするため
に、
【0079】
【数3】
【0080】但し、aは必要とする制御系の応答性が決
まる値、ρは調整パラメータ
【0081】
【数4】
【0082】として、下記式(9)が、なるべく大きなρ
に対して成立する様にすればよい。
【0083】
【数5】
【0084】以上をまとめると、Q(s)なる残余伝達関
数が存在しても、図19のフィードバック系が安定で、
かつ目標プーリ位置xtに対する実プーリ位置xrの追
従を、なくべく良くするためには、前記式(7)と式(9)
が、なるべく大きなρに対して成立する様なG1(s)を
求めればよい。
【0085】尚、このG1(s)の計算は、例えばMathwor
ks社製の制御系CAD「Matlab、Robust Control too
l box」を用いれば可能である。尚、本発明は上記実施
例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲を逸
脱しない限り、種々の態様で実施できることはいうまで
もない。
【0086】例えば前記実施例では、無段変速機の制御
装置について述べたが、この装置による制御を実行させ
る手段を記憶している記録媒体も、本発明の範囲であ
る。例えば記録媒体としては、マイクロコンピュータと
して構成される電子制御装置、マイクロチップ、フロッ
ピィディスク、ハードディスク、光ディスク等の各種の
記録媒体が挙げられる。
【0087】つまり、上述した無段変速機の制御装置の
制御を実行させることができる例えばプログラム等の手
段を記憶したものであれば、特に限定はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を例示するブロック図である。
【図2】 本発明による制御の特徴を説明するためのグ
ラフである。
【図3】 実施例1の無段変速機ユニットを示す概略構
成図である。
【図4】 実施例1の無段変速機のセカンダリ油圧制御
系を示す制御ブロック図である。
【図5】 実施例1の無段変速機のプライマリ油圧制御
系を示す制御ブロック図である。
【図6】 実施例1におけるエンジン回転数NEおよび
スロットル開度θと入力トルクTinとの関係を表すマ
ップである。
【図7】 実施例1における入力トルクTinと目標変
速比TRtとに基づいて、目標セカンダリ油圧PStを
求めるための3次元マップである。
【図8】 実施例1におけるセカンダリ油圧PSと入力
トルクTinとの関係を表すグラフである。
【図9】 実施例1における変速比TRに応じたトルク
比Tin/Tmaxと油圧比PP/PSとの関係を表す
マップである。
【図10】 実施例1の制御系の設計方法を示す説明図
である。
【図11】 実施例1の制御系の設計段階における制御
状態を示すグラフである。
【図12】 実施例1の制御系の設計方法を示す説明図
である。
【図13】 実施例1の制御系の設計段階における制御
状態を示すグラフである。
【図14】 実施例1の制御処理を示すフローチャート
である。
【図15】 実施例2の制御系のゲインの概略形状を示
す説明図である。
【図16】 実施例2の制御系による制御状態を示すグ
ラフである。
【図17】 実施例2の制御系による制御状態を示すグ
ラフである。
【図18】 実施例3の制御系のボード線図である。
【図19】 実施例3の制御系を示す制御ブロック図で
ある。
【符号の説明】
E…エンジン 2…発進デバイス 4…プライマリプーリ 6…金属ベルト 8…セカンダリプーリ 10…無段変速機 20…プライマリプーリシリンダ 22…セカンダリプ
ーリシリンダ 26…プライマリ油圧制御アクチュエータ 28…セカンダリ油圧制御アクチュエータ 30…制御装置 32…コントロール
ユニット 34…プライマリ回転センサ 36…セカンダリ回
転センサ 38…スロットル開度センサ 40…エンジン回転
センサ 42…入力トルク推定部 44…目標セカンダ
リ油圧演算部 46…セカンダリ油圧制御器 48…目標変速比設
定部 50…変速比−プーリ位置変換部 52…プライマリ油圧フィードフォワード項演算部 54…主補償器 56…プライマリ油圧制御器 58…実変速比検出部 60…変速比−プーリ位置変換部 62…副補償器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無段変速機の変速比が、所定の目標値と
    なるように、該無段変速機のプライマリ油圧とセカンダ
    リ油圧の一方または両方を変化させてフィードバック制
    御を行う無段変速機の制御装置において、 目標変速比に実変速比がほぼ追従している定常状態にお
    いて、系に加わる外乱に対する応答を指定する主補償器
    と、 該主補償器とは独立に、前記目標変速比が変化する場合
    に、該目標変速比に対する実変速比の過渡的な応答を指
    定する副補償器と、 を備えることを特徴とする無段変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記主補償器は、前記無段変速機の変速
    比ハンチング周波数に対応する周波数帯のゲインが低減
    していること特徴とする請求項1に記載の無段変速機の
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記主補償器におけるゲインを低減する
    周波数帯が、3〜5Hzであること特徴とする請求項2
    に記載の無段変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記変速比に代えて、プーリ位置を用い
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の無
    段変速機の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1〜4のいずれかに記載の無
    段変速機の制御装置による制御を実行させる手段を記憶
    していることを特徴とする記録媒体。
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