JPH11201167A - 大型すべり軸受及びその製造方法 - Google Patents

大型すべり軸受及びその製造方法

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JPH11201167A
JPH11201167A JP2040498A JP2040498A JPH11201167A JP H11201167 A JPH11201167 A JP H11201167A JP 2040498 A JP2040498 A JP 2040498A JP 2040498 A JP2040498 A JP 2040498A JP H11201167 A JPH11201167 A JP H11201167A
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JP
Japan
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bearing
sheet
oil
piece
half bearing
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Pending
Application number
JP2040498A
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English (en)
Inventor
Morihiko Hayashi
守彦 林
Atsushi Okado
篤 岡戸
Tsunetaro Kashiyama
恒太郎 樫山
Kazumasa Yoshida
一誠 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Metal Co Ltd
Original Assignee
Daido Metal Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造設備の大きさに制限を受けない大型のす
べり軸受を容易に製造する。 【解決手段】 裏金上に軸受合金層を接合したシート単
片21を軸線方向に複数枚連結してシート片22を形成
し、シート片を湾曲する。各シート単片21、21の合
わせ目を油溝11とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、大型すべり軸受
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】すべり軸受、特に大型のすべり軸受で
は、裏金シート上に軸受合金層を接合した積層シートを
形成し、この積層シートをすべり軸受の寸法に合わせて
切断してシート単片を得ている。そしてこのシート単片
を曲げ加工した後に、切削加工などを施してすべり軸受
を製造している。この積層シートを形成する方法とし
て、裏金用シート上に軸受合金用合金粉末を散布し、こ
れを焼結・圧延して積層シートとする焼結法や、裏金用
シートと軸受合金用シートを圧接して積層シートとする
圧接法や、裏金シート上に溶融した軸受合金を鋳造して
積層板とする鋳造法などが知られている。
【0003】特に、軸受合金が銅系の場合には、軸受合
金の成分や厚さの変更が容易である焼結法が最も一般的
に行なわれている。この焼結法の概略は図6に示すよう
に、鋼コイルからなる裏金シート30aの上に軸受合金
粉末31を散布し、これを焼結装置32により焼結した
後に圧延装置33で圧延して、積層シート30bを得る
ものである。また、軸受合金がアルミニウム系の場合に
は、図7に示すように、鋼コイルからなる裏金シート3
0aの上に軸受合金シート31aを圧接装置42により
圧接して、積層シート30bを得るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、船舶用の内燃
機関などに用いられる大型のすべり軸受(積層シート3
0b)を上述した焼結法、圧接法または鋳造法などの方
法によって製造するには、すべり軸受の軸線方向の幅に
対応できる幅の広い圧接装置、焼結装置などの大型装置
が必要となる。このため、既存の圧接装置や焼結装置な
どで製造可能なすべり軸受より大型の軸受を製造するこ
とができなかった。また、たとえ大型の焼結装置などに
よるとしても幅広く均一に軸受合金粉末を散布したり、
焼結することには技術的に困難を伴う。従って大型のす
べり軸受を製造するには、大きさに制限を受けない爆発
圧着法によって製造されていたが、この方法では、製造
が容易でないばかりか、製造コストが極めて高くなって
いた。
【0005】そこで、本発明では、製造設備の大きさに
制限を受けることなく容易に製造できるすべり軸受とす
ることを目的としている。また、請求項2,3の発明で
は、大きさに制限を受けないで大型の軸受を容易に製造
する製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、裏
金上に軸受合金層を接合したシート単片が軸線方向に複
数枚連結して形成されている。これにより、シート単片
を軸線方向に連結してすべり軸受の幅を大型にすること
ができる。また、請求項2の発明では、各シート単片の
合わせ目を油溝としているために、合わせ目が摺動面に
ならない。
【0007】請求項3の発明では、裏金上に軸受合金層
を接合したシート単片を複数枚並べて連結して幅広のシ
ート片を形成し、各シート単片の合わせ目を円周方向に
湾曲する大型すべり軸受の製造方法としている。これに
より、すべり軸受の幅より狭いシート単片の製造設備に
よって、幅広の大型軸受を製造することができる。ま
た、請求項4の発明では、各シート単片の合わせ目を円
周方向に湾曲した後、さらに合わせ目の内面を切削して
油溝を形成する大型すべり軸受の製造方法としているた
めに、合わせ目が摺動面にならない。
【0008】
【発明の効果】請求項1の発明では、裏金上に軸受合金
層を接合したシート単片が軸線方向に複数枚連結して形
成されている。これにより、安価な大型のすべり軸受と
することができる。さらに、請求項2の発明では、各シ
ート単片の合わせ目を油溝としているために、例えばシ
ート単片を溶接して連結しても、その合わせ目が油溝と
なって、摺動特性に影響を与えない。
【0009】請求項3の発明では、裏金上に軸受合金層
を接合したシート単片を複数枚並べて連結して幅広のシ
ート片を形成し、各シート単片の合わせ目を円周方向に
湾曲する大型すべり軸受の製造方法としている。これに
より、大型のすべり軸受を安価に製造することができ
る。またすべり軸受の幅より狭いシート単片の製造設備
で、幅広の大型軸受を製造することができる。さらに請
求項4の発明では、各シート単片の合わせ目を円周方向
に湾曲した後に、合わせ目の内面を切削して油溝を形成
する大型すべり軸受の製造方法としているために、優れ
た摺動特性を有する大型軸受を製造することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、すべり軸受として、船舶用
内燃機関に使用する大型の半割軸受に適用した例につい
て説明する。図1に示す半割軸受10は、厚さ11mm
の裏金上に軸受合金層として厚さ1mmの銅合金層また
はアルミニウム合金が接合されていて、外径が約500
mm、幅が約400mmの大型軸受とされている。
【0011】半割軸受10の内面幅方向の中央には、そ
の円周に沿って、油溝11が形成されている。また、軸
線方向に4本の油供給溝12が設けられている。この各
油供給溝12の両端には、油穴13(図4参照)が設け
られている。
【0012】この実施例の半割軸受10について、軸受
合金層を銅合金から構成する際に、最も適した焼結法に
よって製造する工程を順次説明すると、図6により前述
したように、裏金となるコイル捲きされた鋼板の裏金シ
ート30aを前処理装置により処理した後、銅合金粉末
からなる軸受合金粉末31を散布し、これを還元性雰囲
気の焼結装置32により焼結した後に、圧延装置33に
より圧延して、裏金シート30a上に軸受合金層が接合
された積層シート30bが形成される。
【0013】また、半割軸受10が軸受合金層をアルミ
ニウム合金から構成する際に、最も適した圧接法によ
り、製造する工程を順次説明すると、前述した図7に示
すように、コイル捲きされた鋼板の裏金シート30a
と、アルミニウム合金からなる軸受合金シート31aを
重ね合わせた上で、前処理装置41により処理した後、
圧接装置42により圧接し、焼鈍装置43によって焼鈍
して、裏金シート30a上に軸受合金層が接合された積
層シート30bが形成される。このように焼結法または
圧接法によって得られた積層シート30bを、図2に示
すように、半割軸受10の円周方向の長さに切断してシ
ート単片21とする。次に、図3に示すように、切断さ
れた2枚のシート単片21、21を横に並べて、両シー
ト単片21、21の間の鋼裏金を例えばアルゴン溶接す
る。(図7参照)これにより、シート単片21の2倍幅
の広い一枚のシート片22が形成される。
【0014】次に、形成されたシート片22を、プレス
して半円筒形に湾曲に成形し、続いて内外面を切削加工
して寸法を整え、半割軸受10を形成する。さらに、油
溝11や油供給溝12、油穴13などの内面溝加工を施
して半割軸受10を形成することもできる。
【0015】この発明の実施の形態では、2枚のシート
単片21、21を一枚のシート片22としているので、
従来の焼結装置33や圧接装置42の設備によって、略
二倍程度の広幅の半割軸受10を製造できる。特に、溶
接によって連結する際に、軸受合金層が溶融するなど熱
影響によって変質していても、この変質した軸受合金層
は切削によって取り除かれて油溝11とされているの
で、連結することにより、軸受特性が劣化することが防
止される。
【0016】なお、シート単片21を3枚以上連結すれ
ば更に大型の軸受を製造することができる。図5は3枚
のシート単片21を連結した例を示しており、この場合
には、2本の合わせ目が存在するために、2本の油溝1
1a、11aが円周方向に形成されている。シート片を
接合する方法は、他にレーザビーム等でもよく、特に限
定するものではない。
【0017】また、上述した例では、すべり軸受の内、
半割軸受について説明したが、シート片を円筒形に湾曲
したすべり軸受とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半割軸受の斜視図
【図2】図2から図4は製造工程を示し、図2は長尺の
積層シートから単シート片に切断する部位を説明する平
面図
【図3】2枚のシート単片を連結してシート片とした平
面図
【図4】半割軸受の内面を示す展開図
【図5】3枚のシート単片を連結した他例を示す展開図
【図6】積層シートを焼結法によって製造する概略説明
【図7】積層シートを圧接法によって製造する概略説明
【符号の説明】
10…半割軸受 11…油溝 12…油供給溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 一誠 名古屋市北区猿投町2番地 大同メタル工 業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】裏金上に軸受合金層を接合したシート単片
    が軸線方向に複数枚連結して形成されていることを特徴
    とする大型すべり軸受。
  2. 【請求項2】軸線方向に複数枚連結した各シート単片の
    合わせ目が油溝とされていることを特徴とする請求項1
    記載の大型すべり軸受。
  3. 【請求項3】裏金上に軸受合金層を接合したシート単片
    を複数枚並べて連結して幅広のシート片を形成し、該各
    シート単片の合わせ目を円周方向に湾曲することを特徴
    とする大型すべり軸受の製造方法。
  4. 【請求項4】各シート単片の合わせ目を円周方向に湾曲
    した後、さらに該合わせ目の内面を切削して油溝を形成
    することを特徴とする請求項3記載の大型すべり軸受の
    製造方法。
JP2040498A 1998-01-16 1998-01-16 大型すべり軸受及びその製造方法 Pending JPH11201167A (ja)

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EP98123059A EP0935079B1 (en) 1998-01-16 1998-12-09 Sliding bearing and method of producing same
DE69835137T DE69835137T2 (de) 1998-01-16 1998-12-09 Gleitlager und sein Herstellungsverfahren
KR1019980054971A KR100294730B1 (ko) 1998-01-16 1998-12-15 미끄럼베어링및그제조법

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