JPH11200993A - 燃料噴射弁用弁装置の製造方法 - Google Patents

燃料噴射弁用弁装置の製造方法

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JPH11200993A
JPH11200993A JP162598A JP162598A JPH11200993A JP H11200993 A JPH11200993 A JP H11200993A JP 162598 A JP162598 A JP 162598A JP 162598 A JP162598 A JP 162598A JP H11200993 A JPH11200993 A JP H11200993A
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Norihisa Fukutomi
範久 福冨
Masayuki Aota
雅之 青田
Mamoru Sumita
守 住田
Keita Hosoyama
慶太 細山
Takeshi Munezane
毅 宗実
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、噴霧の偏心を防ぎつつ、良好な
弁シール性を達成し、低コスト、高歩留まりを実現でき
る燃料噴射弁用弁装置の製造方法を得る。 【解決手段】 弁本体9、旋回体13及び弁座11をそ
れぞれ別部品で作製し、弁本体9に旋回体13及び弁座
11を組み付け一体化した後、弁本体9の外径を基準と
して、弁本体9のガイド孔9b、旋回体13の中心孔1
3a及び弁座1のシート部11aを仕上げ加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料噴射弁に組
み込まれる弁装置の製造方法に関し、特に筒内噴射用燃
料噴射弁に組み込まれ、燃料流に旋回手段により旋回エ
ネルギーを与えて燃料噴射孔から噴射する弁装置の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の筒内噴射用燃料噴射弁を示
す断面図である。図において、筒内噴射用燃料噴射弁1
は、ハウジング本体2と、このハウジング本体2の一端
にかしめ等により固着され、スリーブ35によりカバー
された弁装置3とから構成されている。ハウジング本体
2の他端には、燃料供給管4が接続され、この燃料供給
管4から燃料フィルタ37を介して筒内噴射用燃料噴射
弁1内に高圧の燃料が供給される。
【0003】ハウジング本体2は、筒内噴射用燃料噴射
弁1を内燃機関のシリンダヘッド(図示せず)に取り付
けるためのフランジ30aを有する第1ハウジング30
と、ソレノイド装置50を装着した第2ハウジング40
とを備えている。ソレノイド装置50は、コイル51が
巻回されたボビン52と、このボビン52の内周部に設
置されたコア53とを備え、コイル51の巻線が端子5
6につながっている。コア53はその内部が燃料通路と
なるように中空円筒形に成形され、その中空部には、ス
プリング55がアジャスタ54とニードルバルブ12と
の間に縮設されている。ニードルバルブ12の他端部に
は、コア53の先端側に対向するようにアマチュア31
が一体に取り付けられ、ニードルバルブ12の中間部に
は、バルブ12を弁本体9の内周面に沿って摺動案内さ
せるガイド12aと、第1ハウジング30に設置された
スペーサ32と当接するニードルフランジ12bとが設
けられている。ハウジング本体2はスリーブ35と共働
して筒内噴射用燃料噴射弁1のハウジングを構成してい
る。
【0004】ついで、弁装置3の構造について図4を参
照しつつ説明する。弁装置3は、弁本体9、弁座11、
ニードルバルブ12及び旋回体13から構成されてい
る。弁本体9は、段付中空円筒形に成形され、旋回体1
3及び弁座11を収容する収容孔9aがその中心孔先端
に設けられ、ニードルバルブ12のガイド12aを囲ん
で軸方向に摺動可能に支持するガイド孔9bが中心孔の
後端側に設けられている。弁座11は、収容孔9aに嵌
合する外周形状に成形され、燃料噴射孔10及びシート
部11aが設けられている。旋回体13は、収容孔9a
に嵌合する外周形状に成形され、ニードルバルブ12を
囲んで軸方向に摺動可能に支持する中心孔13aが中心
に設けられている。旋回体13の一側の端面には径方向
に延びた通路溝13bが形成され、外周面には互いに等
間隔に離間して軸方向に延びた多数の軸方向流路13c
が形成され、さらに他側の端面には所定幅の内周環状溝
13dが中心孔13aに隣接する内周辺に形成され、一
端で軸方向流路13cに接続され、他端で内周環状溝1
3dに接線方向に接続された旋回溝13eが設けられて
いる。そして、旋回体13が弁本体9の一端側から収容
孔9a内に圧入され、ついで弁座11が弁本体9の一端
側から収容孔9a内に圧入され、その後弁本体9と弁座
11とを溶接して気密に一体化される。また、ニードル
バルブ12が弁本体9の他端側から挿入され、弁装置3
が組み立てられる。
【0005】この弁装置3では、ソレノイド装置50の
作動により、ニードルバルブ12が、ガイド12aが弁
本体9のガイド孔9bの内周面を摺動し、先端側が旋回
体13の中心孔13aの内周面を摺動して、軸方向に往
復移動する。そして、ニードルバルブ12の先端が弁座
11のシート部11aに着座して燃料噴射孔10を閉弁
する。また、燃料噴射弁10の開弁時には、燃料は通路
溝13bを通って軸方向流路13cに流れ込み、その後
旋回溝13eを通って内周環状溝13d内へその接線方
向に流れ込み、旋回流を形成して燃料噴射孔10内に入
ってその先端出口から噴霧される。なお、第1ハウジン
グ30、コア53及びアマチュア31は磁性材料、例え
ば電磁ステンレスで作製され、磁気回路を構成してい
る。また、弁本体9、弁座11、ニードルバルブ12及
び旋回体13はステンレス等の金属で作製されている。
【0006】このように構成された筒内噴射用燃料噴射
弁1は、その先端側をシリンダヘッドに設けられた噴射
弁挿入孔(図示せず)に挿入され、押え金具(図示せ
ず)を上方からフランジ30aにあてがい、取付ボルト
(図示せず)により押え金具をシリンダヘッドに締着固
定して取り付けられる。ここで、筒内噴射用燃料噴射弁
1とシリンダヘッドとの間には平ワッシャやコルゲート
ワッシャが介装され、押え金具の軸方向の押付力により
筒内噴射用燃料噴射弁1とシリンダヘッドとの間のシー
ルが確保されている。また、燃料供給管4がその取付穴
を筒内噴射用燃料噴射弁1の上部のシール用Oリング部
に嵌合して固定される。そして、コイル51への通電を
制御することにより、ニードルバルブ12が軸方向に移
動し、燃料噴射孔10が開閉される。そこで、燃料噴射
孔10が開放されているときに、燃料供給管4から供給
された燃料は、コア53の内部の燃料通路を通り、旋回
体13により旋回エネルギーを与えられて、燃料噴射孔
10から燃焼室に噴霧される。
【0007】ここで、閉弁時にニードルバルブ12が弁
座11に確実に着座し良好なシール性を得るには、閉弁
時にニードルバルブ12の先端側の外周面と旋回体13
の中心孔13aの内周面とが干渉しないようにする必要
がある。そこで、ニードルバルブ12の先端側と旋回体
13の中心孔13aとの干渉を回避するために、ニード
ルバルブ12の先端側の外周面と旋回体13の中心孔1
3aの内周面との間隙の量を大きくし過ぎると、開弁時
の弁座11に対するニードルバルブ12の偏心が大きく
なり、噴霧に偏りが生じてしまう。特に、筒内噴射用燃
料噴射弁1の場合、燃焼室に直接燃料を噴射するため、
この噴霧の偏りはエンジン燃焼上大きな問題となるた
め、ニードルバルブ12の先端側の外周面と、旋回体1
3の中心孔13aの内周面との間隙の量は、大きくする
ことはできない。このことから、噴霧の偏りを抑え、か
つ、閉弁時に良好なシール性を確保するためには、ニー
ドルバルブ12の先端側の外周面と旋回体13の中心孔
13aの内周面との間隙の量を噴霧が偏心しない量以下
とし、かつ、閉弁時のニードルバルブ12と旋回体13
との干渉を防止する必要があり、このためには、弁本体
のガイド孔9b、旋回体13の中心孔13a及び弁座1
1のシート部11aの同軸度を高精度とすることが必要
となる。
【0008】そこで、従来では、組み付け前に、弁本体
9、旋回体13及び弁座11を別個に粗加工(切削加
工)及び仕上げ加工(研削加工)を施して高精度に仕上
げ、その後弁本体9に旋回体13及び弁座11を組み付
けて、弁本体9のガイド孔9b、旋回体13の中心孔1
3a及び弁座11のシート部11aの同軸度の高精度化
を図っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の筒内噴射用燃料
噴射弁1に適用される弁装置3は、弁本体9のガイド孔
9b、旋回体13の中心孔13a及び弁座11のシート
部11aの同軸度の高精度化を図るために、組み付け前
に弁本体9、旋回体13及び弁座11の各部品を高精度
に仕上げる必要があり、低コスト化が図れないという課
題があった。また、弁本体9、旋回体13及び弁座11
の各部品を高精度に仕上げたとしても、組み付け時に変
形、偏心が発生してしまい、組み立て完成品の同軸度の
高精度化が達成しにくいという問題があった。例えば、
弁本体9と旋回体13とを圧入する場合には、圧入時の
変形、偏心が発生してしまう。また、弁本体9と旋回体
13を間隙ばめにする場合には、この間隙分の偏心が発
生してしまう。また、弁本体9の収容孔9aの内径と旋
回体13の外径を寸法別に層別し、間隙の量が小さな値
となるように弁本体9と旋回体13とを組み合わせて偏
心を小さくすることも考えられるが、この場合には、コ
スト、工数が増大してしまうという問題があった。ま
た、弁本体9と弁座11とを溶接する場合には、溶接に
よる偏心が発生するだけでなく、溶接時の熱によりシー
ト部11aに歪みが生じてしまうという問題があった。
このように、従来の弁装置3の製造方法では、組み付け
後の弁本体9のガイド孔9b、旋回体13の中心孔13
a及び弁座11のシート部11aの同軸度を高精度とす
ることは難しい問題であり、このため噴霧の偏心を防ぎ
つつ、良好な弁シール性を達成することが困難であっ
た。
【0010】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、噴霧の偏心を防ぎつつ、良好な
弁シール性を達成し、低コスト、高歩留まりを実現でき
る燃料噴射弁に適用される弁装置の製造方法を得ること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る燃料噴射
弁用弁装置の製造方法は、旋回体及び弁座が段付中空円
筒状の弁本体の中心孔の一端側を構成する収容孔内に組
み込まれ一体化され、ニードルバルブが該弁本体の中心
孔の他端側を構成するガイド孔および該旋回体の中心孔
に案内されてその先端部を該弁座のシート部に接離する
ように軸方向に往復移動可能に配置されてなる燃料噴射
弁用弁装置の製造方法において、上記弁本体、上記旋回
体及び上記弁座をそれぞれ別部品として作製する工程
と、上記旋回体及び上記弁座を上記弁本体の収容孔内に
組み込み一体化する工程と、上記弁本体、上記旋回体及
び上記弁座が一体化された状態で該旋回体の中心孔を仕
上げ加工する工程とを備えたものである。
【0012】また、旋回体及び弁座が段付中空円筒状の
弁本体の中心孔の一端側を構成する収容孔内に組み込ま
れ一体化され、ニードルバルブが該弁本体の中心孔の他
端側を構成するガイド孔および該旋回体の中心孔に案内
されてその先端部を該弁座のシート部に接離するように
軸方向に往復移動可能に配置されてなる燃料噴射弁用弁
装置の製造方法において、上記弁本体、上記旋回体及び
上記弁座をそれぞれ別部品として作製する工程と、上記
旋回体及び上記弁座を上記弁本体の収容孔内に組み込み
一体化する工程と、上記弁本体、上記旋回体及び上記弁
座が一体化された状態で該旋回体の中心孔および該弁座
のシート部を仕上げ加工する工程とを備えたものであ
る。
【0013】また、旋回体及び弁座が段付中空円筒状の
弁本体の中心孔の一端側を構成する収容孔内に組み込ま
れ一体化され、ニードルバルブが該弁本体の中心孔の他
端側を構成するガイド孔および該旋回体の中心孔に案内
されてその先端部を該弁座のシート部に接離するように
軸方向に往復移動可能に配置されてなる燃料噴射弁用弁
装置の製造方法において、上記弁本体、上記旋回体及び
上記弁座をそれぞれ別部品として作製する工程と、上記
旋回体及び上記弁座を上記弁本体の収容孔内に組み込み
一体化する工程と、上記弁本体、上記旋回体及び上記弁
座が一体化された状態で該弁本体のガイド孔及び該旋回
体の中心孔を仕上げ加工する工程とを備えたものであ
る。
【0014】また、旋回体及び弁座が段付中空円筒状の
弁本体の中心孔の一端側を構成する収容孔内に組み込ま
れ一体化され、ニードルバルブが該弁本体の中心孔の他
端側を構成するガイド孔および該旋回体の中心孔に案内
されてその先端部を該弁座のシート部に接離するように
軸方向に往復移動可能に配置されてなる燃料噴射弁用弁
装置の製造方法において、上記弁本体、上記旋回体及び
上記弁座をそれぞれ別部品として作製する工程と、上記
旋回体及び上記弁座を上記弁本体の収容孔内に組み込み
一体化する工程と、上記弁本体、上記旋回体及び上記弁
座が一体化された状態で該弁本体のガイド孔、該旋回体
の中心孔及び該弁座のシート部を仕上げ加工する工程と
を備えたものである。
【0015】また、底部中心に燃料噴射孔を有し、か
つ、該燃料噴射孔の内側縁部にシート部を有する段付中
空有底円筒状の弁本体の中心孔の一端側を構成する収容
孔内に旋回体が組み込まれ一体化され、ニードルバルブ
が該弁本体の中心孔の他端側を構成するガイド孔および
該旋回体の中心孔に案内されてその先端部を該シート部
に接離するように軸方向に往復移動可能に配置されてな
る燃料噴射弁用弁装置の製造方法において、上記弁本体
及び上記旋回体をそれぞれ別部品として作製する工程
と、上記旋回体を上記弁本体の収容孔内に組み込み一体
化する工程と、上記弁本体及び上記旋回体が一体化され
た状態で該旋回体の中心孔を仕上げ加工する工程とを備
えたものである。
【0016】また、底部中心に燃料噴射孔を有し、か
つ、該燃料噴射孔の内側縁部にシート部を有する段付中
空有底円筒状の弁本体の中心孔の底部側を構成する収容
孔内に旋回体が組み込まれ一体化され、ニードルバルブ
が該弁本体の中心孔の開口側を構成するガイド孔および
該旋回体の中心孔に案内されてその先端部を該シート部
に接離するように軸方向に往復移動可能に配置されてな
る燃料噴射弁用弁装置の製造方法において、上記弁本体
及び上記旋回体をそれぞれ別部品として作製する工程
と、上記旋回体を上記弁本体の収容孔内に組み込み一体
化する工程と、上記弁本体及び上記旋回体が一体化され
た状態で該弁本体のガイド孔及び該旋回体の中心孔を仕
上げ加工する工程とを備えたものである。
【0017】また、底部中心に燃料噴射孔を有し、か
つ、該燃料噴射孔の内側縁部にシート部を有する段付中
空有底円筒状の弁本体の中心孔の一端側を構成する収容
孔内に旋回体が組み込まれ一体化され、ニードルバルブ
が該弁本体の中心孔の他端側を構成するガイド孔および
該旋回体の中心孔に案内されてその先端部を該シート部
に接離するように軸方向に往復移動可能に配置されてな
る燃料噴射弁用弁装置の製造方法において、上記弁本体
及び上記旋回体をそれぞれ別部品として作製する工程
と、上記旋回体を上記弁本体の収容孔内に組み込み一体
化する工程と、上記弁本体及び上記旋回体が一体化され
た状態で該旋回体の中心孔及び該弁本体のシート部を仕
上げ加工する工程とを備えたものである。
【0018】また、底部中心に燃料噴射孔を有し、か
つ、該燃料噴射孔の内側縁部にシート部を有する段付中
空有底円筒状の弁本体の中心孔の一端側を構成する収容
孔内に旋回体が組み込まれ一体化され、ニードルバルブ
が該弁本体の中心孔の他端側を構成するガイド孔および
該旋回体の中心孔に案内されてその先端部を該シート部
に接離するように軸方向に往復移動可能に配置されてな
る燃料噴射弁用弁装置の製造方法において、上記弁本体
及び上記旋回体をそれぞれ別部品として作製する工程
と、上記旋回体を上記弁本体の収容孔内に組み込み一体
化する工程と、上記弁本体及び上記旋回体が一体化され
た状態で該弁本体のガイド孔、該旋回体の中心孔及び該
弁本体のシート部を仕上げ加工する工程とを備えたもの
である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る弁
装置の製造方法を示す工程断面図である。図において、
弁本体9は、段付中空円筒形に成形され、旋回体13及
び弁座11を収容する収容孔9aがその中心孔の一端側
を大径にされて設けられ、ニードルバルブ12のガイド
12aを囲んで軸方向に摺動可能に支持するガイド孔9
bが中心孔の他端側に設けられている。また、弁座11
は、収容孔9aに嵌合する外周形状に成形され、その中
心に燃料噴射孔10が設けられ、燃料噴射孔10の一側
縁部にシート部11aが設けられている。旋回体13
は、収容孔9aに嵌合する外周形状に成形され、ニード
ルバルブ12を囲んで軸方向に摺動可能に支持する中心
孔13aが中心に設けられている。旋回体13の一側の
端面には径方向に延びた通路溝13bが形成され、外周
面には互いに等間隔に離間して軸方向に延びた多数の軸
方向流路13cが形成され、さらに他側の端面には所定
幅の内周環状溝13dが中心孔13aに隣接する内周辺
に形成され、一端で軸方向流路13cに接続され、他端
で内周環状溝13dに接線方向に接続された旋回溝13
eが設けられている。
【0020】つぎに、この実施の形態1による弁装置の
製造方法を図1を参照しつつ説明する。まず、ステンレ
スのブロックを切削加工により段付円柱状に加工し、つ
いでその外径を基準として、切削加工により収容孔9a
及びガイド孔9bを有する中心孔を加工し(粗加工)、
さらに段付円柱体の外径を基準として、研削加工により
収容孔9a及びガイド孔9bの仕上げ加工をし、仕上げ
状態の弁本体9を作製する。なお、仕上げ状態の弁本体
9では、収容孔9aとガイド孔9bとの同軸度は確保さ
れている。同様に、ステンレスのブロックを切削加工に
より円柱状に加工し燃料噴射孔10及びシート部11a
を形成し、ついでその外径を基準として、研削加工によ
りシート部11aの仕上げ加工をし、仕上げ状態の弁座
11を作製する。また、ステンレスのブロックを切削加
工により円柱状に加工し、ついで中心孔13a、通路溝
13b、軸方向流路13c、内周環状溝13d及び旋回
溝13eを形成して、未仕上げ状態の旋回体13を作製
する。このように、図1の(a)に示されるように、弁
本体9、旋回体13及び弁座11をそれぞれ別部品で作
製する。
【0021】ついで、図1の(b)に示されるように、
弁本体9の一端側から旋回体13を肩9cに当接するま
で収容孔9a内に圧入する。さらに、図1の(c)に示
されるように、弁本体9の一端側から弁座11を旋回体
13に当接するまで収容孔9a内に圧入する。そして、
弁本体9と弁座11との境界部を環状に溶接し、弁本体
9と弁座11との接合部の気密性を確保して弁本体9、
旋回体13及び弁座11を一体化する。その後、弁本体
9の他端側から弁本体9の外径を基準として、研削加工
により旋回体13の中心孔13aを仕上げ加工する。最
後に、ニードルバルブを弁本体9の他端側から挿入し
て、図4に示される弁装置が得られる。
【0022】このように、この実施の形態1では、弁本
体9及び弁座11を仕上げ状態に作製しているので、旋
回体13及び弁座11を弁本体9に組み込み一体化した
状態で、ガイド孔9b及びシート部11aの弁本体9の
外径に対する同軸度が確保される。さらに、一体化され
た状態で、弁本体9の外径を基準として旋回体13の中
心孔13aの仕上げ加工を行っているので、中心孔13
aが弁本体9の外径に対して同軸に形成され、結果とし
てガイド孔9bと中心孔13aとシート部11aとの同
軸度が確保される。従って、この実施の形態1によれ
ば、圧入や溶接に起因して旋回体13に偏心、変形ある
いは歪みが生じたとしても、偏心、変形あるいは歪みは
旋回体13の仕上げ加工前に生じるものであり、旋回体
13の仕上げ加工精度には何ら影響を及ぼさず、ガイド
孔9b、中心孔13a及びシート部11aの同軸度が確
保され、噴霧の偏心を防止し、かつ、良好な弁シール性
を達成することができる。また、組み付け後に旋回体1
3の中心孔13aの仕上げ加工を行っているので、組み
付け前に作製される旋回体13の中心孔13aを高精度
に仕上げる必要がなく、高歩留まり、低コスト化を実現
することができる。
【0023】このように製造された弁装置は、燃料噴射
孔10から噴霧される燃料の噴霧の偏心を極めて小さく
抑えられるので、噴霧の形状が直接エンジンの燃焼性能
を左右する筒内噴射用燃料噴射弁の弁装置にも十分適用
することができる。
【0024】実施の形態2.上記実施の形態1では、旋
回体13及び弁座11を弁本体9に組み込み一体化した
後、弁本体9の外径を基準として旋回体13の中心孔1
3aの仕上げ加工を行うものとしているが、この実施の
形態2では、旋回体13及び弁座11を弁本体9に組み
込み一体化した後、弁本体9の外径を基準として、旋回
体13の中心孔13a及び弁座11のシート部11aの
仕上げ加工を行うものとしている。
【0025】つぎに、この実施の形態2による弁装置の
製造方法を説明する。まず、ステンレスのブロックを切
削加工により段付円柱状に加工し、ついでその外径を基
準として、切削加工により収容孔9aおよびガイド孔9
bを有する中心孔を加工し(粗加工)、さらにその段付
円柱体の外径を基準として、研削加工により収容孔9a
及びガイド孔9bの仕上げ加工を施し、仕上げ状態の弁
本体9を作製する。なお、仕上げ状態の弁本体9におけ
る外径と収容孔9aとガイド孔9bとの同軸度は確保さ
れている。また、ステンレスのブロックを切削加工によ
り円柱状に加工し、ついで中心孔13a、通路溝13
b、軸方向流路13c、内周環状溝13d及び旋回溝1
3eを形成して、未仕上げ状態の旋回体13を作製す
る。同様に、ステンレスのブロックを切削加工により円
柱状に加工し、ついで燃料噴射孔10及びシート部11
aを形成して、未仕上げ状態の弁座11を作製する。つ
いで、弁本体9の一端側から旋回体13を肩9cに当接
するまで収容孔9a内に圧入し、さらに弁本体9の一端
側から弁座11を旋回体13に当接するまで収容孔9a
内に圧入する。そして、弁本体9と弁座11との境界部
を環状に溶接し、弁本体9と弁座11との接合部の気密
性を確保して弁本体9、旋回体13及び弁座11を一体
化する。その後、弁本体9の他端側から弁本体9の外径
を基準として、研削加工により旋回体13の中心孔13
a及び弁座11のシート部11aを仕上げ加工する。
【0026】このように、この実施の形態2では、弁本
体9を仕上げ状態に作製しているので、ガイド孔9bは
弁本体9の外径に対して同軸に仕上げられている。そし
て、旋回体13及び弁座11を弁本体9に組み込み一体
化した状態で、弁本体9の外径を基準として、中心孔1
3aとシート部11aとを仕上げ加工しているので、中
心孔13a及びシート部11aが弁本体9の外径に対し
て同軸に形成され、結果としてガイド孔9bと中心孔1
3aとシート部11aとの同軸度が確保される。従っ
て、この実施の形態2によれば、圧入や溶接に起因して
旋回体13及び弁座11に偏心、変形あるいは歪みが生
じたとしても、偏心、変形あるいは歪みは旋回体13及
び弁座11の仕上げ加工前に生じるものであり、旋回体
13及び弁座11の仕上げ加工精度には何ら影響を及ぼ
さず、ガイド孔9b、中心孔13a及びシート部11a
の同軸度が精度よく確保でき、噴霧の偏心を防止し、か
つ、良好な弁シール性を達成することができる。また、
組み付け後に旋回体13の中心孔13a及び弁座11の
シート部11aの仕上げ加工を行っているので、組み付
け前に作製される旋回体13の中心孔13a及び弁座1
1のシート部11aを高精度に仕上げる必要がなく、高
歩留まり、低コスト化を実現することができる。
【0027】なお、上記実施の形態2では、部品として
作製される弁本体9の収容孔9aまでも仕上げ加工する
ものとしているが、弁本体9の収容孔9aに組み込まれ
た状態で旋回体13の中心孔13a及び弁座11のシー
ト部11aの仕上げ加工をしているので、収容孔9aを
粗加工で形成しても、同様の効果が得られる。
【0028】実施の形態3.上記実施の形態1では、旋
回体13及び弁座11を弁本体9に組み込み一体化した
後、弁本体9の外径を基準として旋回体13の中心孔1
3aの仕上げ加工を行うものとしているが、この実施の
形態3では、旋回体13及び弁座11を弁本体9に組み
込み一体化した後、弁本体9の外径を基準として、弁本
体9のガイド孔9b及び旋回体13の中心孔13aの仕
上げ加工を行うものとしている。
【0029】つぎに、この実施の形態3による弁装置の
製造方法を説明する。まず、ステンレスのブロックを切
削加工により段付円柱状に加工し、ついでその外径を基
準として、切削加工により収容孔9aおよびガイド孔9
bを有する中心孔を加工し(粗加工)、さらに段付円柱
体の外径を基準として、研削加工により収容孔9aの仕
上げ加工を施し、半仕上げ状態の弁本体9を作製する。
なお、半仕上げ状態の弁本体9における外径と収容孔9
aとの同軸度は確保されている。また、ステンレスのブ
ロックを切削加工により円柱状に加工し、ついで中心孔
13a、通路溝13b、軸方向流路13c、内周環状溝
13d及び旋回溝13eを形成して、未仕上げ状態の旋
回体13を作製する。また、ステンレスのブロックを切
削加工により円柱状に加工し、ついで燃料噴射孔10及
びシート部11aを形成して、研削加工により外径を基
準としてシート部11aの仕上げ加工を施し、仕上げ状
態の弁座11を作製する。ついで、弁本体9の一端側か
ら旋回体13を肩9cに当接するまで収容孔9a内に圧
入し、さらに弁本体9の一端側から弁座11を旋回体1
3に当接するまで収容孔9a内に圧入する。そして、弁
本体9と弁座11との境界部を環状に溶接し、弁本体9
と弁座11との接合部の気密性を確保して弁本体9、旋
回体13及び弁座11を一体化する。その後、弁本体9
の他端側から弁本体9の外径を基準として、研削加工に
より弁本体9のガイド孔9b及び旋回体13の中心孔1
3aを仕上げ加工する。
【0030】このように、この実施の形態3では、弁本
体9をその収容孔9aが仕上げられた半仕上げ状態に作
製し、弁座11を仕上げ状態に作製しているので、旋回
体13及び弁座11を弁本体9に組み込み一体化した状
態で、弁本体9の外径に対するシート部11aの同軸度
が確保される。そして、旋回体13及び弁座11を弁本
体9に組み込み一体化した状態で、弁本体9の外径を基
準として、ガイド孔9bと中心孔13aとを仕上げ加工
しているので、ガイド孔9b及び中心孔13aが弁本体
9の外径に対して同軸に形成され、結果としてガイド孔
9bと中心孔13aとシート部11aとの同軸度が確保
される。従って、この実施の形態3によれば、圧入や溶
接に起因して弁本体9及び旋回体13に偏心、変形ある
いは歪みが生じたとしても、偏心、変形あるいは歪みは
弁本体9のガイド孔9b及び旋回体13の中心孔13a
の仕上げ加工前に生じるものであり、弁本体9のガイド
孔9b及び旋回体13の中心孔13aの仕上げ加工精度
には何ら影響を及ぼさず、ガイド孔9b、中心孔13a
及びシート部11aの同軸度が精度よく確保でき、噴霧
の偏心を防止し、かつ、良好な弁シール性を達成するこ
とができる。また、組み付け後に弁本体9のガイド孔9
b及び旋回体13の中心孔13aの仕上げ加工を行って
いるので、組み付け前に作製される弁本体9のガイド孔
9b及び旋回体13の中心孔13aを高精度に仕上げる
必要がなく、高歩留まり、低コスト化を実現することが
できる。
【0031】実施の形態4.上記実施の形態1では、旋
回体13及び弁座11を弁本体9に組み込み一体化した
後、弁本体9の外径を基準として旋回体13の中心孔1
3aの仕上げ加工を行うものとしているが、この実施の
形態4では、旋回体13及び弁座11を弁本体9に組み
込み一体化した後、弁本体9の外径を基準として、弁本
体9のガイド孔9b、旋回体13の中心孔13a及び弁
座11のシート部11aの仕上げ加工を行うものとして
いる。
【0032】つぎに、この実施の形態4による弁装置の
製造方法を説明する。まず、ステンレスのブロックを切
削加工により段付円柱状に加工し、ついでその外径を基
準として、切削加工により収容孔9aおよびガイド孔9
bを有する中心孔を加工し(粗加工)、未仕上げ状態の
弁本体9を作製する。なお、未仕上げ状態の弁本体9に
おける収容孔9aとガイド孔9bとの同軸度は確保され
ていない。同様に、ステンレスのブロックを切削加工に
より円柱状に加工し、ついで中心孔13a、通路溝13
b、軸方向流路13c、内周環状溝13d及び旋回溝1
3eを形成して、未仕上げ状態の旋回体13を作製す
る。同様に、ステンレスのブロックを切削加工により円
柱状に加工し、ついで燃料噴射孔10及びシート部11
aを形成して、未仕上げ状態の弁座11を作製する。こ
のように、弁本体9、旋回体13及び弁座11をそれぞ
れ別部品で未仕上げ状態に作製する。ついで、弁本体9
の一端側から旋回体13を肩9cに当接するまで収容孔
9a内に圧入する。さらに、弁本体9の一端側から弁座
11を旋回体13に当接するまで収容孔9a内に圧入す
る。そして、弁本体9と弁座11との境界部を環状に溶
接し、弁本体9と弁座11との接合部の気密性を確保し
て弁本体9、旋回体13及び弁座11を一体化する。そ
の後、弁本体9の他端側から弁本体9の外径を基準とし
て、研削加工により弁本体9のガイド孔9b、旋回体1
3の中心孔13a及び弁座11のシート部11aを仕上
げ加工する。
【0033】このように、この実施の形態4によれば、
弁本体9、旋回体13及び弁座11をそれぞれ別部品と
して未仕上げ状態に作製し、旋回体13及び弁座11を
弁本体9に組み込み一体化した後、弁本体9の外径を基
準として弁本体9のガイド孔9b、旋回体13の中心孔
13a及び弁座11のシート部11aの仕上げ加工を行
っているので、圧入や溶接に起因して各部品に偏心、変
形あるいは歪みが生じたとしても、偏心、変形あるいは
歪みは仕上げ加工前に生じるものであり、仕上げ加工精
度には何ら影響を及ぼさず、さらにはガイド孔9b、旋
回体13の中心孔13a及び弁座11のシート部11a
が同一工程で仕上げ加工されるので、各部品の相対形状
誤差が極めて小さくなる。従って、ガイド孔9b、中心
孔13a及びシート部11aの同軸度が高精度に確保で
き、噴霧の偏心を防止し、かつ、良好な弁シール性を達
成することができる。また、組み付け後に弁本体9、旋
回体13及び弁座11の仕上げ加工を行っているので、
組み付け前に作製される弁本体9、旋回体13及び弁座
11の各部品を高精度に仕上げる必要がなく、高歩留ま
り、低コスト化を実現することができる。
【0034】なお、上記実施の形態1〜4では、旋回体
13を弁本体9の収容孔9aに圧入するものとしている
が、旋回体13を収容孔9a内に隙間ばめしてもよい。
この場合、弁座11を収容孔9a内に圧入することによ
り、旋回体13が弁座11と弁本体9の肩9cとの間に
加圧状態で挟持され、旋回体13と弁本体9との固定状
態が確保される。また、旋回体13を収容孔9a内に隙
間ばめし、旋回体13をカシメて、旋回体13を弁本体
9に固定するようにしてもよい。
【0035】実施の形態5.図2はこの発明の実施の形
態5に係る弁装置の製造方法を示す工程断面図である。
図において、弁本体9Aは、段付中空有底円筒形に成形
され、旋回体13を収容する収容孔9aがその中心孔の
底部側に設けられ、ニードルバルブ12のガイド12a
を囲んで軸方向に摺動可能に支持するガイド孔9bが中
心孔の開口側に中心孔を大径にされて設けられている。
さらに、弁本体9Aの底部中心には燃料噴射孔10が穿
設され、この燃料噴射孔10の内側縁部にシート部11
aが設けられている。
【0036】つぎに、この実施の形態5による弁装置の
製造方法を図2を参照しつつ説明する。まず、ステンレ
スのブロックを切削加工により段付円柱状に加工し、そ
の外径を基準として、切削加工により収容孔9a及びガ
イド孔9bを有する中心孔を加工し、ついで切削加工に
より底部に燃料噴射孔10及びシート部11aを形成す
る(粗加工)。さらに、段付円柱体の外径を基準とし
て、研削加工により収容孔9a、ガイド孔9b及びシー
ト部11aの仕上げ加工をし、仕上げ状態の弁本体9A
を作製する。なお、仕上げ状態の弁本体9Aでは、収容
孔9aとガイド孔9bとシート部11aとの同軸度は確
保されている。また、ステンレスのブロックを切削加工
により円柱状に加工し、ついで中心孔13a、通路溝1
3b、軸方向流路13c、内周環状溝13d及び旋回溝
13eを形成して、未仕上げ状態の旋回体13を作製す
る。このように、図2の(a)に示されるように、弁本
体9A及び旋回体13をそれぞれ別部品で作製する。つ
いで、図2の(b)に示されるように、弁本体9Aの開
口側から旋回体13を底部に当接するまで収容孔9a内
に圧入し、旋回体13をカシメて弁本体9Aに一体化す
る。その後、弁本体9Aの開口側から弁本体9Aの外径
を基準として、研削加工により旋回体13の中心孔13
aを仕上げ加工する。
【0037】このように、この実施の形態5では、弁本
体9Aを仕上げ状態に作製しているので、ガイド孔9b
及びシート部11aが弁本体9Aの外径に対して同軸に
形成されている。そして、旋回体13を弁本体9Aに組
み込み一体化した状態で、弁本体9の外径を基準として
旋回体13の中心孔13aの仕上げ加工を行っているの
で、中心孔13aが弁本体9Aの外径に対して同軸に形
成され、結果としてガイド孔9bと中心孔13aとシー
ト部11aとの同軸度が確保される。従って、この実施
の形態5によれば、圧入に起因して旋回体13に偏心、
変形あるいは歪みが生じたとしても、偏心、変形あるい
は歪みは旋回体13の中心孔13aの仕上げ加工前に生
じるものであり、旋回体13の中心孔13aの仕上げ加
工精度には何ら影響を及ぼさず、ガイド孔9b、中心孔
13a及びシート部11aの同軸度が確保でき、噴霧の
偏心を防止し、かつ、良好な弁シール性を達成すること
ができる。また、組み付け後に旋回体13の中心孔13
aの仕上げ加工を行っているので、組み付け前に作製さ
れる旋回体13の中心孔13aを高精度に仕上げる必要
がなく、高歩留まり、低コスト化を実現することができ
る。
【0038】なお、上記実施の形態5では、部品として
作製される弁本体9Aの収容孔9aを仕上げ加工するも
のとしているが、弁本体9Aの収容孔9aに組み込まれ
た状態で旋回体13の中心孔13aの仕上げ加工をして
いるので、収容孔9aを粗加工で形成しても、同様の効
果が得られる。
【0039】実施の形態6.上記実施の形態5では、旋
回体13を弁本体9Aに組み込み一体化した後、弁本体
9Aの外径を基準として旋回体13の中心孔13aの仕
上げ加工を行うものとしているが、この実施の形態6で
は、旋回体13を弁本体9Aに組み込み一体化した後、
弁本体9Aの外径を基準として、弁本体9Aのガイド孔
9b及び旋回体13の中心孔13aの仕上げ加工を行う
ものとしている。
【0040】つぎに、この実施の形態6による弁装置の
製造方法を説明する。まず、ステンレスのブロックを切
削加工により段付円柱状に加工し、その外径を基準とし
て、切削加工により収容孔9a及びガイド孔9bを有す
る中心孔を加工し、ついで切削加工により底部に燃料噴
射孔10及びシート部11aを形成する(粗加工)。さ
らに、段付円柱体の外径を基準として、研削加工により
収容孔9a及びシート部11aの仕上げ加工をし、半仕
上げ状態の弁本体9Aを作製する。なお、半仕上げ状態
の弁本体9Aでは、外径と収容孔9aとシート部11a
との同軸度は確保されている。また、ステンレスのブロ
ックを切削加工により円柱状に加工し、ついで中心孔1
3a、通路溝13b、軸方向流路13c、内周環状溝1
3d及び旋回溝13eを形成して、未仕上げ状態の旋回
体13を作製する。ついで、弁本体9Aの開口側から旋
回体13を底部に当接するまで収容孔9a内に圧入し、
旋回体13をカシメて弁本体9Aに一体化する。その
後、弁本体9Aの開口側から弁本体9Aの外径を基準と
して、研削加工により弁本体9Aのガイド孔9b及び旋
回体13の中心孔13aを仕上げ加工する。
【0041】このように、この実施の形態6では、弁本
体9Aをその収容孔9a及びシート部11aが仕上げら
れた半仕上げ状態に作製しているので、弁本体9Aの外
径に対するシート部11aの同軸度が確保される。そし
て、旋回体13を弁本体9Aに組み込み一体化した状態
で、弁本体9Aの外径を基準として、ガイド孔9bと中
心孔13aとを仕上げ加工しているので、ガイド孔9b
及び中心孔13aが弁本体9Aの外径に対して同軸に形
成され、結果としてガイド孔9bと中心孔13aとシー
ト部11aとの同軸度が確保される。従って、この実施
の形態6によれば、圧入に起因して弁本体9A及び旋回
体13に偏心、変形あるいは歪みが生じたとしても、偏
心、変形あるいは歪みは弁本体9Aのガイド孔9b及び
旋回体13の中心孔13aの仕上げ加工前に生じるもの
であり、弁本体9Aのガイド孔9b及び旋回体13の中
心孔13aの仕上げ加工精度には何ら影響を及ぼさず、
ガイド孔9b、中心孔13a及びシート部11aの同軸
度が精度よく確保でき、噴霧の偏心を防止し、かつ、良
好な弁シール性を達成することができる。また、組み付
け後に弁本体9Aのガイド孔9b及び旋回体13の中心
孔13aの仕上げ加工を行っているので、組み付け前に
作製される弁本体9Aのガイド孔9b及び旋回体13の
中心孔13aを高精度に仕上げる必要がなく、高歩留ま
り、低コスト化を実現することができる。
【0042】なお、上記実施の形態6では、部品として
作製される弁本体9Aの収容孔9aを仕上げ加工するも
のとしているが、弁本体9Aの収容孔9aに組み込まれ
た状態で旋回体13の中心孔13aの仕上げ加工をして
いるので、収納孔9aを粗加工で形成しても、同様の効
果が得られる。
【0043】実施の形態7.上記実施の形態5では、旋
回体13を弁本体9Aに組み込み一体化した後、弁本体
9Aの外径を基準として旋回体13の中心孔13aの仕
上げ加工を行うものとしているが、この実施の形態7で
は、旋回体13を弁本体9Aに組み込み一体化した後、
弁本体9Aの外径を基準として、旋回体13の中心孔1
3a及びシート部11aの仕上げ加工を行うものとして
いる。
【0044】つぎに、この実施の形態7による弁装置の
製造方法を説明する。まず、ステンレスのブロックを切
削加工により段付円柱状に加工し、その外径を基準とし
て、切削加工により収容孔9a及びガイド孔9bを有す
る中心孔を加工し、ついで切削加工により底部に燃料噴
射孔10及びシート部11aを形成する(粗加工)。さ
らに、段付円柱体の外径を基準として、研削加工により
収容孔9a及びガイド孔9bの仕上げ加工をし、半仕上
げ状態の弁本体9Aを作製する。なお、半仕上げ状態の
弁本体9Aでは、外径と収容孔9aとガイド孔9bとの
同軸度は確保されている。また、ステンレスのブロック
を切削加工により円柱状に加工し、ついで中心孔13
a、通路溝13b、軸方向流路13c、内周環状溝13
d及び旋回溝13eを形成して、未仕上げ状態の旋回体
13を作製する。ついで、弁本体9Aの一端側から旋回
体13を底部に当接するまで収容孔9a内に圧入し、旋
回体13をカシメて弁本体9Aに一体化する。その後、
弁本体9Aの他端側から弁本体9Aの外径を基準とし
て、研削加工により旋回体13の中心孔13a及びシー
ト部11aを仕上げ加工する。
【0045】このように、この実施の形態7では、弁本
体9Aをガイド孔9bが外径を基準にして仕上げ状態に
作製しているので、ガイド孔9bは弁本体9Aの外径に
対して同軸に仕上げられている。そして、旋回体13を
弁本体9Aに組み込み一体化した状態で、弁本体9Aの
外径を基準として、中心孔13aとシート部11aとを
仕上げ加工しているので、シート部11a及び中心孔1
3aが弁本体9Aの外径に対して同軸に形成され、結果
としてガイド孔9bと中心孔13aとシート部11aと
の同軸度が確保される。従って、この実施の形態7によ
れば、圧入に起因して旋回体13及び弁本体9Aの底部
に偏心、変形あるいは歪みが生じたとしても、弁本体9
Aの底部の偏心、変形あるいは歪みは弁本体9Aの開口
側のガイド孔9bの外径に対する同軸度に影響を及ぼさ
ず、さらに偏心、変形あるいは歪みは旋回体13の中心
孔13a及びシート部11aの仕上げ加工前に生じるも
のであり、中心孔13a及びシート部11aの仕上げ加
工精度には何ら影響を及ぼさず、ガイド孔9b、中心孔
13a及びシート部11aの同軸度が精度よく確保で
き、噴霧の偏心を防止し、かつ、良好な弁シール性を達
成することができる。また、組み付け後に旋回体13の
中心孔13a及びシート部11aの仕上げ加工を行って
いるので、組み付け前に作製される旋回体13の中心孔
13a及び弁本体9Aのシート部11aを高精度に仕上
げる必要がなく、高歩留まり、低コスト化を実現するこ
とができる。
【0046】なお、上記実施の形態7では、部品として
作製される弁本体9Aの収容孔9aを仕上げ加工するも
のとしているが、弁本体9Aの収容孔9aに組み込まれ
た状態で旋回体13の中心孔13aの仕上げ加工をして
いるので、収容孔9aを粗加工で形成しても、同様の効
果が得られる。
【0047】実施の形態8.上記実施の形態5では、旋
回体13を弁本体9Aに組み込み一体化した後、弁本体
9Aの外径を基準として旋回体13の中心孔13aの仕
上げ加工を行うものとしているが、この実施の形態8で
は、旋回体13を弁本体9Aに組み込み一体化した後、
弁本体9Aの外径を基準として、弁本体9Aのガイド孔
9b、シート部11a及び旋回体13の中心孔13aの
仕上げ加工を行うものとしている。
【0048】つぎに、この実施の形態8による弁装置の
製造方法を説明する。まず、ステンレスのブロックを切
削加工により段付円柱状に加工し、その外径を基準とし
て、切削加工により収容孔9a及びガイド孔9bを有す
る中心孔を加工し、ついで切削加工により底部に燃料噴
射孔10及びシート部11aを形成し(粗加工)、未仕
上げ状態の弁本体9Aを作製する。なお、未仕上げ状態
の弁本体9Aでは、外径と収容孔9aとガイド孔9bと
シート部11aとの同軸度は確保されていない。同様
に、ステンレスのブロックを切削加工により円柱状に加
工し、ついで中心孔13a、通路溝13b、軸方向流路
13c、内周環状溝13d及び旋回溝13eを形成し
て、未仕上げ状態の旋回体13を作製する。このよう
に、弁本体9A及び旋回体13をそれぞれ別部品で未仕
上げ状態に作製する。ついで、弁本体9Aの開口側から
旋回体13を底部に当接するまで収容孔9a内に圧入
し、旋回体13をカシメて弁本体9Aに一体化する。そ
の後、弁本体9Aの開口側から弁本体9Aの外径を基準
として、研削加工により弁本体9Aのガイド孔9b、シ
ート部11a及び旋回体13の中心孔13aを仕上げ加
工する。
【0049】このように、この実施の形態8によれば、
弁本体9A及び旋回体13をそれぞれ別部品として未仕
上げ状態に作製し、旋回体13を弁本体9Aに組み込み
一体化した後、弁本体9Aの外径を基準として弁本体9
Aのガイド孔9b、シート部11a及び旋回体13の中
心孔13aの仕上げ加工を行っているので、圧入や溶接
に起因して各部品に偏心、変形あるいは歪みが生じたと
しても、偏心、変形あるいは歪みは仕上げ加工前に生じ
るものであり、仕上げ加工精度には何ら影響を及ぼさ
ず、さらにはガイド孔9b、中心孔13a及びシート部
11aが同一工程で仕上げ加工されるので、各部品の相
対形状誤差が極めて小さくなる。従って、ガイド孔9
b、中心孔13a及びシート部11aの同軸度が高精度
に確保でき、噴霧の偏心を防止し、かつ、良好な弁シー
ル性を達成することができる。また、組み付け後に弁本
体9Aのガイド孔9b、シート部11a及び旋回体13
の中心孔13aの仕上げ加工を行っているので、組み付
け前に作製される弁本体9A及び旋回体13の各部品を
高精度に仕上げる必要がなく、高歩留まり、低コスト化
を実現することができる。
【0050】なお、上記各実施の形態では、弁装置を筒
内噴射用燃料噴射弁に適用するものとしているが、筒内
噴射用燃料噴射弁に限らず、一般的な燃料噴射弁に適用
できることは言うまでもないことである。
【0051】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0052】この発明によれば、旋回体及び弁座が段付
中空円筒状の弁本体の中心孔の一端側を構成する収容孔
内に組み込まれ一体化され、ニードルバルブが該弁本体
の中心孔の他端側を構成するガイド孔および該旋回体の
中心孔に案内されてその先端部を該弁座のシート部に接
離するように軸方向に往復移動可能に配置されてなる燃
料噴射弁用弁装置の製造方法において、上記弁本体、上
記旋回体及び上記弁座をそれぞれ別部品として作製する
工程と、上記旋回体及び上記弁座を上記弁本体の収容孔
内に組み込み一体化する工程と、上記弁本体、上記旋回
体及び上記弁座が一体化された状態で該旋回体の中心孔
を仕上げ加工する工程とを備えているので、旋回体を部
品として作製する際に旋回体の中心孔を高精度に仕上げ
ることなく弁本体のガイド孔、旋回体の中心孔及び弁座
のシート部の同軸度が確保され、噴霧の偏心を防ぎつ
つ、良好な弁シール性を達成し、低コスト、高歩留まり
を実現できる燃料噴射弁用弁装置を製造することができ
る。
【0053】また、旋回体及び弁座が段付中空円筒状の
弁本体の中心孔の一端側を構成する収容孔内に組み込ま
れ一体化され、ニードルバルブが該弁本体の中心孔の他
端側を構成するガイド孔および該旋回体の中心孔に案内
されてその先端部を該弁座のシート部に接離するように
軸方向に往復移動可能に配置されてなる燃料噴射弁用弁
装置の製造方法において、上記弁本体、上記旋回体及び
上記弁座をそれぞれ別部品として作製する工程と、上記
旋回体及び上記弁座を上記弁本体の収容孔内に組み込み
一体化する工程と、上記弁本体、上記旋回体及び上記弁
座が一体化された状態で該旋回体の中心孔および該弁座
のシート部を仕上げ加工する工程とを備えているので、
旋回体及び弁座を部品として作製する際に旋回体の中心
孔及び弁座のシート部を高精度に仕上げることなく弁本
体のガイド孔、旋回体の中心孔及び弁座のシート部の同
軸度が精度よく確保され、噴霧の偏心を防ぎつつ、良好
な弁シール性を達成し、低コスト、高歩留まりを実現で
きる燃料噴射弁用弁装置を製造することができる。
【0054】また、旋回体及び弁座が段付中空円筒状の
弁本体の中心孔の一端側を構成する収容孔内に組み込ま
れ一体化され、ニードルバルブが該弁本体の中心孔の他
端側を構成するガイド孔および該旋回体の中心孔に案内
されてその先端部を該弁座のシート部に接離するように
軸方向に往復移動可能に配置されてなる燃料噴射弁用弁
装置の製造方法において、上記弁本体、上記旋回体及び
上記弁座をそれぞれ別部品として作製する工程と、上記
旋回体及び上記弁座を上記弁本体の収容孔内に組み込み
一体化する工程と、上記弁本体、上記旋回体及び上記弁
座が一体化された状態で該弁本体のガイド孔及び該旋回
体の中心孔を仕上げ加工する工程とを備えているので、
弁本体及び旋回体を部品として作製する際に弁本体のガ
イド孔及び旋回体の中心孔を高精度に仕上げることなく
弁本体のガイド孔、旋回体の中心孔及び弁座のシート部
の同軸度が精度よく確保され、噴霧の偏心を防ぎつつ、
良好な弁シール性を達成し、低コスト、高歩留まりを実
現できる燃料噴射弁用弁装置を製造することができる。
【0055】また、旋回体及び弁座が段付中空円筒状の
弁本体の中心孔の一端側を構成する収容孔内に組み込ま
れ一体化され、ニードルバルブが該弁本体の中心孔の他
端側を構成するガイド孔および該旋回体の中心孔に案内
されてその先端部を該弁座のシート部に接離するように
軸方向に往復移動可能に配置されてなる燃料噴射弁用弁
装置の製造方法において、上記弁本体、上記旋回体及び
上記弁座をそれぞれ別部品として作製する工程と、上記
旋回体及び上記弁座を上記弁本体の収容孔内に組み込み
一体化する工程と、上記弁本体、上記旋回体及び上記弁
座が一体化された状態で該弁本体のガイド孔、該旋回体
の中心孔及び該弁座のシート部を仕上げ加工する工程と
を備えているので、弁本体、旋回体及び弁座を部品とし
て作製する際に弁本体のガイド孔、旋回体の中心孔及び
弁座のシート部を高精度に仕上げることなく弁本体のガ
イド孔、旋回体の中心孔及び弁座のシート部の同軸度が
高精度に確保され、噴霧の偏心を防ぎつつ、良好な弁シ
ール性を達成し、低コスト、高歩留まりを実現できる燃
料噴射弁用弁装置を製造することができる。
【0056】また、底部中心に燃料噴射孔を有し、か
つ、該燃料噴射孔の内側縁部にシート部を有する段付中
空有底円筒状の弁本体の中心孔の一端側を構成する収容
孔内に旋回体が組み込まれ一体化され、ニードルバルブ
が該弁本体の中心孔の他端側を構成するガイド孔および
該旋回体の中心孔に案内されてその先端部を該シート部
に接離するように軸方向に往復移動可能に配置されてな
る燃料噴射弁用弁装置の製造方法において、上記弁本体
及び上記旋回体をそれぞれ別部品として作製する工程
と、上記旋回体を上記弁本体の収容孔内に組み込み一体
化する工程と、上記弁本体及び上記旋回体が一体化され
た状態で該旋回体の中心孔を仕上げ加工する工程とを備
えているので、旋回体を部品として作製する際に旋回体
の中心孔を高精度に仕上げることなく弁本体のガイド
孔、シート部及び旋回体の中心孔の同軸度が確保され、
噴霧の偏心を防ぎつつ、良好な弁シール性を達成し、低
コスト、高歩留まりを実現できる燃料噴射弁用弁装置を
製造することができる。
【0057】また、底部中心に燃料噴射孔を有し、か
つ、該燃料噴射孔の内側縁部にシート部を有する段付中
空有底円筒状の弁本体の中心孔の底部側を構成する収容
孔内に旋回体が組み込まれ一体化され、ニードルバルブ
が該弁本体の中心孔の開口側を構成するガイド孔および
該旋回体の中心孔に案内されてその先端部を該シート部
に接離するように軸方向に往復移動可能に配置されてな
る燃料噴射弁用弁装置の製造方法において、上記弁本体
及び上記旋回体をそれぞれ別部品として作製する工程
と、上記旋回体を上記弁本体の収容孔内に組み込み一体
化する工程と、上記弁本体及び上記旋回体が一体化され
た状態で該弁本体のガイド孔及び該旋回体の中心孔を仕
上げ加工する工程とを備えているので、弁本体及び旋回
体を部品として作製する際に弁本体のガイド孔及び旋回
体の中心孔を高精度に仕上げることなく弁本体のガイド
孔、シート部及び旋回体の中心孔の同軸度が精度よく確
保され、噴霧の偏心を防ぎつつ、良好な弁シール性を達
成し、低コスト、高歩留まりを実現できる燃料噴射弁用
弁装置を製造することができる。
【0058】また、底部中心に燃料噴射孔を有し、か
つ、該燃料噴射孔の内側縁部にシート部を有する段付中
空有底円筒状の弁本体の中心孔の一端側を構成する収容
孔内に旋回体が組み込まれ一体化され、ニードルバルブ
が該弁本体の中心孔の他端側を構成するガイド孔および
該旋回体の中心孔に案内されてその先端部を該シート部
に接離するように軸方向に往復移動可能に配置されてな
る燃料噴射弁用弁装置の製造方法において、上記弁本体
及び上記旋回体をそれぞれ別部品として作製する工程
と、上記旋回体を上記弁本体の収容孔内に組み込み一体
化する工程と、上記弁本体及び上記旋回体が一体化され
た状態で該旋回体の中心孔及び該弁本体のシート部を仕
上げ加工する工程とを備えているので、弁本体及び旋回
体を部品として作製する際に弁本体のシート部及び旋回
体の中心孔を高精度に仕上げることなく弁本体のガイド
孔、シート部及び旋回体の中心孔の同軸度が精度よく確
保され、噴霧の偏心を防ぎつつ、良好な弁シール性を達
成し、低コスト、高歩留まりを実現できる燃料噴射弁用
弁装置を製造することができる。
【0059】また、底部中心に燃料噴射孔を有し、か
つ、該燃料噴射孔の内側縁部にシート部を有する段付中
空有底円筒状の弁本体の中心孔の一端側を構成する収容
孔内に旋回体が組み込まれ一体化され、ニードルバルブ
が該弁本体の中心孔の他端側を構成するガイド孔および
該旋回体の中心孔に案内されてその先端部を該シート部
に接離するように軸方向に往復移動可能に配置されてな
る燃料噴射弁用弁装置の製造方法において、上記弁本体
及び上記旋回体をそれぞれ別部品として作製する工程
と、上記旋回体を上記弁本体の収容孔内に組み込み一体
化する工程と、上記弁本体及び上記旋回体が一体化され
た状態で該弁本体のガイド孔、該旋回体の中心孔及び該
弁本体のシート部を仕上げ加工する工程とを備えている
ので、弁本体及び旋回体を部品として作製する際に弁本
体のガイド孔、シート部及び旋回体の中心孔を高精度に
仕上げることなく弁本体のガイド孔、シート部及び旋回
体の中心孔の同軸度が高精度に確保され、噴霧の偏心を
防ぎつつ、良好な弁シール性を達成し、低コスト、高歩
留まりを実現できる燃料噴射弁用弁装置を製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る燃料噴射弁用
弁装置の製造方法を示す工程断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態5に係る燃料噴射弁用
弁装置の製造方法を示す工程断面図である。
【図3】 従来の筒内噴射用燃料噴射弁を示す断面図で
ある。
【図4】 従来の筒内噴射用燃料噴射弁に適用される弁
装置を示す断面図である。
【符号の説明】
3 弁装置、9、9A 弁本体、9a 収容孔、9b
ガイド孔、10 燃料噴射孔、11 弁座、11a シ
ート部、12 ニードルバルブ、13 旋回体、13a
中心孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細山 慶太 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 宗実 毅 兵庫県神戸市兵庫区浜山通6丁目1番2号 三菱電機コントロールソフトウエア株式 会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回体及び弁座が段付中空円筒状の弁本
    体の中心孔の一端側を構成する収容孔内に組み込まれ一
    体化され、ニードルバルブが該弁本体の中心孔の他端側
    を構成するガイド孔および該旋回体の中心孔に案内され
    てその先端部を該弁座のシート部に接離するように軸方
    向に往復移動可能に配置されてなる燃料噴射弁用弁装置
    の製造方法において、上記弁本体、上記旋回体及び上記
    弁座をそれぞれ別部品として作製する工程と、上記旋回
    体及び上記弁座を上記弁本体の収容孔内に組み込み一体
    化する工程と、上記弁本体、上記旋回体及び上記弁座が
    一体化された状態で該旋回体の中心孔を仕上げ加工する
    工程とを備えたことを特徴とする燃料噴射弁用弁装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 旋回体及び弁座が段付中空円筒状の弁本
    体の中心孔の一端側を構成する収容孔内に組み込まれ一
    体化され、ニードルバルブが該弁本体の中心孔の他端側
    を構成するガイド孔および該旋回体の中心孔に案内され
    てその先端部を該弁座のシート部に接離するように軸方
    向に往復移動可能に配置されてなる燃料噴射弁用弁装置
    の製造方法において、上記弁本体、上記旋回体及び上記
    弁座をそれぞれ別部品として作製する工程と、上記旋回
    体及び上記弁座を上記弁本体の収容孔内に組み込み一体
    化する工程と、上記弁本体、上記旋回体及び上記弁座が
    一体化された状態で該旋回体の中心孔および該弁座のシ
    ート部を仕上げ加工する工程とを備えたことを特徴とす
    る燃料噴射弁用弁装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 旋回体及び弁座が段付中空円筒状の弁本
    体の中心孔の一端側を構成する収容孔内に組み込まれ一
    体化され、ニードルバルブが該弁本体の中心孔の他端側
    を構成するガイド孔および該旋回体の中心孔に案内され
    てその先端部を該弁座のシート部に接離するように軸方
    向に往復移動可能に配置されてなる燃料噴射弁用弁装置
    の製造方法において、上記弁本体、上記旋回体及び上記
    弁座をそれぞれ別部品として作製する工程と、上記旋回
    体及び上記弁座を上記弁本体の収容孔内に組み込み一体
    化する工程と、上記弁本体、上記旋回体及び上記弁座が
    一体化された状態で該弁本体のガイド孔及び該旋回体の
    中心孔を仕上げ加工する工程とを備えたことを特徴とす
    る燃料噴射弁用弁装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 旋回体及び弁座が段付中空円筒状の弁本
    体の中心孔の一端側を構成する収容孔内に組み込まれ一
    体化され、ニードルバルブが該弁本体の中心孔の他端側
    を構成するガイド孔および該旋回体の中心孔に案内され
    てその先端部を該弁座のシート部に接離するように軸方
    向に往復移動可能に配置されてなる燃料噴射弁用弁装置
    の製造方法において、上記弁本体、上記旋回体及び上記
    弁座をそれぞれ別部品として作製する工程と、上記旋回
    体及び上記弁座を上記弁本体の収容孔内に組み込み一体
    化する工程と、上記弁本体、上記旋回体及び上記弁座が
    一体化された状態で該弁本体のガイド孔、該旋回体の中
    心孔及び該弁座のシート部を仕上げ加工する工程とを備
    えたことを特徴とする燃料噴射弁用弁装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 底部中心に燃料噴射孔を有し、かつ、該
    燃料噴射孔の内側縁部にシート部を有する段付中空有底
    円筒状の弁本体の中心孔の底部側を構成する収容孔内に
    旋回体が組み込まれ一体化され、ニードルバルブが該弁
    本体の中心孔の開口側を構成するガイド孔および該旋回
    体の中心孔に案内されてその先端部を該シート部に接離
    するように軸方向に往復移動可能に配置されてなる燃料
    噴射弁用弁装置の製造方法において、上記弁本体及び上
    記旋回体をそれぞれ別部品として作製する工程と、上記
    旋回体を上記弁本体の収容孔内に組み込み一体化する工
    程と、上記弁本体及び上記旋回体が一体化された状態で
    該旋回体の中心孔を仕上げ加工する工程とを備えたこと
    を特徴とする燃料噴射弁用弁装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 底部中心に燃料噴射孔を有し、かつ、該
    燃料噴射孔の内側縁部にシート部を有する段付中空有底
    円筒状の弁本体の中心孔の底部側を構成する収容孔内に
    旋回体が組み込まれ一体化され、ニードルバルブが該弁
    本体の中心孔の開口側を構成するガイド孔および該旋回
    体の中心孔に案内されてその先端部を該シート部に接離
    するように軸方向に往復移動可能に配置されてなる燃料
    噴射弁用弁装置の製造方法において、上記弁本体及び上
    記旋回体をそれぞれ別部品として作製する工程と、上記
    旋回体を上記弁本体の収容孔内に組み込み一体化する工
    程と、上記弁本体及び上記旋回体が一体化された状態で
    該弁本体のガイド孔及び該旋回体の中心孔を仕上げ加工
    する工程とを備えたことを特徴とする燃料噴射弁用弁装
    置の製造方法。
  7. 【請求項7】 底部中心に燃料噴射孔を有し、かつ、該
    燃料噴射孔の内側縁部にシート部を有する段付中空有底
    円筒状の弁本体の中心孔の底部側を構成する収容孔内に
    旋回体が組み込まれ一体化され、ニードルバルブが該弁
    本体の中心孔の開口側を構成するガイド孔および該旋回
    体の中心孔に案内されてその先端部を該シート部に接離
    するように軸方向に往復移動可能に配置されてなる燃料
    噴射弁用弁装置の製造方法において、上記弁本体及び上
    記旋回体をそれぞれ別部品として作製する工程と、上記
    旋回体を上記弁本体の収容孔内に組み込み一体化する工
    程と、上記弁本体及び上記旋回体が一体化された状態で
    該旋回体の中心孔及び該弁本体のシート部を仕上げ加工
    する工程とを備えたことを特徴とする燃料噴射弁用弁装
    置の製造方法。
  8. 【請求項8】 底部中心に燃料噴射孔を有し、かつ、該
    燃料噴射孔の内側縁部にシート部を有する段付中空有底
    円筒状の弁本体の中心孔の底部側を構成する収容孔内に
    旋回体が組み込まれ一体化され、ニードルバルブが該弁
    本体の中心孔の開口側を構成するガイド孔および該旋回
    体の中心孔に案内されてその先端部を該シート部に接離
    するように軸方向に往復移動可能に配置されてなる燃料
    噴射弁用弁装置の製造方法において、上記弁本体及び上
    記旋回体をそれぞれ別部品として作製する工程と、上記
    旋回体を上記弁本体の収容孔内に組み込み一体化する工
    程と、上記弁本体及び上記旋回体が一体化された状態で
    該弁本体のガイド孔、該旋回体の中心孔及び該弁本体の
    シート部を仕上げ加工する工程とを備えたことを特徴と
    する燃料噴射弁用弁装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019082168A (ja) * 2017-09-29 2019-05-30 イエフペ エネルジ ヌヴェルIfp Energies Nouvelles 吸気の運動方向に直接燃料噴射を行う内燃機関

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7097151B2 (en) 2003-03-24 2006-08-29 Keihin Corporation Electromagnetic fuel injection valve
JP2019082168A (ja) * 2017-09-29 2019-05-30 イエフペ エネルジ ヌヴェルIfp Energies Nouvelles 吸気の運動方向に直接燃料噴射を行う内燃機関

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