JPH11199254A - ガラス板の曲げ成形装置の加熱温度制御装置 - Google Patents

ガラス板の曲げ成形装置の加熱温度制御装置

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JPH11199254A
JPH11199254A JP19798A JP19798A JPH11199254A JP H11199254 A JPH11199254 A JP H11199254A JP 19798 A JP19798 A JP 19798A JP 19798 A JP19798 A JP 19798A JP H11199254 A JPH11199254 A JP H11199254A
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heater
heating
temperature
glass plate
glass sheet
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Kenji Maeda
健治 前田
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Asahi Glass Co Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B29/00Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins
    • C03B29/04Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a continuous way
    • C03B29/06Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a continuous way with horizontal displacement of the products
    • C03B29/08Glass sheets

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  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】温度制御系を増やすことなくヒータ群を多くし
て板ガラスをより設計値に近い形状に曲げ成形するガラ
ス板の曲げ成形装置に用いる加熱温度制御装置の提供。 【解決手段】ガラス板を複数のブロックに区分けされた
ヒータ群を有する加熱ゾーンで加熱して所定の形状に曲
げ成形するガラス板の曲げ成形装置の加熱制御装置にお
いて、加熱ゾーンの複数のヒータ群のうち、同一の温度
に設定される少なくとも2つのヒータ群を同一の温度制
御系で温度制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス板の曲げ成形
装置の加熱温度制御装置に係り、特に自動車用の窓用ガ
ラス板を所定の形状に曲げ成形するガラス板の曲げ成形
装置の加熱温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の窓用ガラス板を曲げ成形する場
合、所定の寸法形状に切断したガラス板を、リング状の
曲げ型上に載置して、複数の加熱ゾーンに所定時間滞在
させ、順次隣り合う加熱ゾーンに送り搬送しながら、ガ
ラス板の軟化温度(通常550〜650°C程度)以上
まで加熱する。これにより、ガラス板は自重によって変
形し曲げ型に沿った形状に曲げ成形される。
【0003】前記各加熱ゾーンには、複数のブロックに
区分けされたヒータ群が設けられ、これらのヒータ群の
温度は、ヒータ群毎に設けられた複数の温度制御系によ
って各々温度制御されている。これらの温度制御系で各
ヒータ群の温度を制御することにより、加熱ゾーン内に
おいて所定の温度分布を形成し、この温度分布の温度を
ガラス板に与えることにより、ガラス板が曲げ成形され
ている。例えば、加熱ゾーン内において、ガラス板の側
縁部に相当するヒータ群の温度を高くすることにより、
ガラス板の側縁部が大きく曲がった形状となるように、
加熱ゾーン内の温度分布を形成できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ガラス
板の曲げ成形装置では、ヒータ群を多くすればするほど
細かな温度差の温度分布を形成することができるので、
ガラス板をより設計値に近い形状に曲げ成形できること
が知られている。しかしながら、従来のガラス板の曲げ
成形装置では、ヒータ群を多くすると、それに伴い温度
制御系も増やさなければならないので、制御装置が大が
かりになり、制御装置にかかるコストも増大するという
欠点がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、温度制御系を増やすことなくヒータ群を多くし
て、ガラス板をより設計値に近い形状に曲げ成形するこ
とができるガラス板の曲げ成形装置の加熱温度制御装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成する為に、ガラス板を、複数のブロックに区分けされ
たヒータ群を有する加熱ゾーンで加熱して所定の形状に
曲げ成形するガラス板の曲げ成形装置の加熱温度制御装
置において、前記加熱ゾーンの前記複数のヒータ群のう
ち、同一の温度に設定される少なくとも2つのヒータ群
を同一の温度制御系で温度制御することを特徴としてい
る。
【0007】また、本発明は、前記目的を達成する為
に、ガラス板を、複数のブロックに区分けされたヒータ
群を有すると共にヒータ群の配置構成の異なる複数の加
熱ゾーンに断続搬送することにより加熱して、所定の形
状に曲げ成形するガラス板の曲げ成形装置の加熱温度制
御装置において、前記複数の加熱ゾーンの前記複数のヒ
ータ群のうち、同一の温度に設定される少なくとも2つ
のヒータ群を同一の温度制御系で温度制御することを特
徴としている。
【0008】請求項1記載の発明によれば、加熱ゾーン
の複数のヒータ群のうち、同一の温度に設定される少な
くとも2つのヒータ群を同一の温度制御系で温度制御し
た。これにより、ヒータ群毎に温度制御系を設ける必要
がなく、ヒータ群の数に対して温度制御系の数を少なく
することができる。したがって、本発明は、温度制御系
を増やすことなくヒータ群を多くして、ガラス板をより
設計値に近い形状に曲げ成形することができる。
【0009】請求項2記載の発明は、ヒータ群の配置構
成の異なる複数の加熱ゾーンを備え、これらの加熱ゾー
ン内にガラス板を断続搬送して曲げ成形する装置であ
り、複数の加熱ゾーンの複数のヒータ群のうち、同一の
温度に設定される少なくとも2つのヒータ群を同一の温
度制御系で温度制御している。特に本発明は、加熱ゾー
ン毎にヒータ群の配置構成を変えているので、これらの
加熱ゾーンからガラス板が受ける熱量の分布を、温度制
御系を増やすことなく細分することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るガラス板の曲げ成形装置の加熱温度制御装置の好まし
い実施の形態について詳説する。図1に示す本実施の形
態のガラス板の曲げ成形装置は、主としてガラス板を曲
げ成形する加熱炉10と、その加熱炉10を統括制御す
るコンピュータ12とを有している。コンピュータ12
は、加熱炉10の各加熱ゾーンのヒータ温度を設定する
キーボード14、加熱温度制御装置が搭載されたコンピ
ュータ本体16、及び加熱炉10のヒータ設定温度や各
種機能及び稼働状況を表示するディスプレイ18を備え
ている。加熱炉10の各加熱ゾーンとコンピュータ12
とは、各種データの交換が可能に接続されており、キー
ボード14で入力されたヒータ温度により、各加熱ゾー
ンのヒータが前記加熱温度制御装置により温度制御さ
れ、また、それらのヒータの実際の温度情報が各加熱ゾ
ーンから送信されてディスプレイ18に表示される。
【0011】前記加熱炉10は図1に示すように2階建
てに構築され、1階部分が曲げ型20の復路を構成し、
2階部分がNo. 1〜No.5までの加熱ゾーンを構成
している。なお、No. 1、2の加熱ゾーンは、ガラス
板を常温から軟化温度まで加熱する加熱ゾーンであり、
No. 3、4の加熱ゾーンは実際に曲げ成形を行う成形
ゾーン、No. 5は除冷ゾーンである。
【0012】1階と2階とは、その両側でエレベータ2
2、24によって連結されている。曲げ成形前のガラス
板(図示せず)は、エレベータ22の位置に戻された例
えばリング状の曲げ型20上に周縁部が支持されるよう
に載置された後、エレベータ22の上昇移動によりN
o. 1の加熱ゾーンの直前にある待機室28まで搬送さ
れる。そして、前記ガラス板は、曲げ型20と共に、搬
送コンベア30によってNo. 1の加熱ゾーン内に搬送
され、そして、搬送コンベア30によるタクト搬送によ
ってNo. 1〜No. 4の加熱ゾーン内に順に断続搬送
されながら加熱される。ここでガラス板は、受熱によっ
て軟化し、そしてガラス板の重力作用によって曲げ型2
0の形状に沿った形状に曲げ成形される。曲げ成形され
たガラス板は、搬送コンベア32によってNo. 5の除
冷ゾーンに搬送され、ここで所定の温度まで冷却された
のち出口室34に搬送される。
【0013】出口室34に搬送されたガラス板は、前記
エレベータ24によって下降され、そして、取り出し用
のアーム36上に載せられた後、アーム36の搬送動作
によって図示しない後工程に搬送される。ガラス板が取
り外された曲げ型20は、1階に設けられた搬送コンベ
ア38によって、先とは逆方向に搬送され、その終端位
置であるエレベータ22の位置まで搬送される。そし
て、曲げ型20は、エレベータ22上において、曲げ成
形前のガラス板が載置されるまで待機する。なお、エレ
ベータ22は、ガラス板がNo. 1の加熱ゾーンに搬送
されると1階まで下降移動され、搬送コンベア38で搬
送されてきた曲げ型20が載置されるまでその位置に待
機する。
【0014】図2は、連続加熱炉10のNo. 1〜5ま
での各加熱ゾーンに設けられたヒータの配置図である。
各加熱ゾーンは天井ヒータ40、サイドヒータ42、及
び床ヒータ44を有している。No. 1、2の加熱ゾー
ンの天井ヒータ40A、40Bは、3ブロックに区分け
された設定温度の異なるヒータ群A〜Cから構成され、
その配置位置も同じ位置に設定されている。成形ゾーン
であるNo. 3、4の天井ヒータ40C、40Dは、6
ブロックに区分けされた設定温度の異なるヒータ群A〜
Eから構成されているが、その配置位置は異なる。N
o. 7の天井ヒータ40Eのヒータ群は1ブロックで構
成され、除冷のために他のゾーンのヒータ群と比較して
低温に設定される。
【0015】また、No. 1〜5までの各加熱ゾーンの
サイドヒータ群42A〜42Eは、それぞれ1ブロック
のヒータ群Aで構成され、それらの配置位置も同じ位置
に設定されている。更に、No. 1〜5までの各加熱ゾ
ーンの床ヒータ群44A〜44Eは、それぞれ設定温度
の異なる3ブロックのヒータ群A〜Cから構成され、そ
れらの配置位置も同じ位置に設定されている。
【0016】図3は、前記天井ヒータ40Cのヒータ群
を拡大して示した図である。先にも述べたように、前記
天井ヒータ40CはNo. 1〜6までの6ブロックに区
分けされ、図3において上から順にヒータ群A、ヒータ
群B、ヒータ群C、ヒータ群D、ヒータ群E、ヒータ群
Aを備えている。即ち、前記天井ヒータ40Cは、同一
の温度に設定される2つのヒータ群A、Aを有し、これ
らのヒータ群A、Aは他のヒータ群B〜Eの半数のヒー
タから成るヒータ群で構成されている。
【0017】図4は、前記天井ヒータ40Cの加熱温度
制御装置50を示すブロック図である。同図に示す加熱
温度制御装置50は、天井ヒータ40Cを統括制御する
CPU52を有し、このCPU52は、キーボード14
からの入力情報に基づいて5つの電流制御装置(5系の
温度制御系)54、56、58、60、62を制御し、
各ヒータ群A〜Eをキーボード14で設定された所定の
温度に加熱する。これによりNo. 3の加熱ゾーン内
に、ガラス板を曲げ成形するための所定の温度分布が形
成される。
【0018】前記電流制御装置54は、ヒータ群Aを加
熱させる温度制御系であり、No.1、6のヒータ群
A、Aを加熱する。電流制御装置56は、ヒータ群Bの
温度制御系であり、電流制御装置58はヒータ群Cの温
度制御系、電流制御装置60はヒータ群Dの温度制御
系、電流制御装置62はヒータ群Eの温度制御系であ
る。即ち、図4に示す加熱温度制御装置50は、同一温
度に設定される2つのヒータ群A、Aを一つの電流制御
装置54で制御している。
【0019】したがって、このように構成された加熱温
度制御装置50によれば、6のブロックにヒータ群A〜
Eを区分けしても、5つの電流制御装置54〜62を揃
えるだけで済む。よって、本実施の形態では、電流制御
装置をヒータ群の数に対応して増やすことなく、細かい
温度差の温度分布を形成することができ、ガラス板をよ
り設計値に近い形状に曲げ成形することができる。
【0020】図5は、天井ヒータ40Cのヒータ群をN
o. 1〜10までの10ブロックに区分けした拡大図で
あり、図5において上から順にヒータ群A、ヒータ群
B、ヒータ群D、ヒータ群C、ヒータ群E、ヒータ群
D、ヒータ群C、ヒータ群E、ヒータ群B、ヒータ群A
を備えている。即ち、図5に示す天井ヒータ40Cの加
熱温度制御装置では、同一温度に設定される各々の2つ
のヒータ群A、A〜E、Eを、各々一つの温度制御装置
で制御することができるので、10ブロックにヒータ群
を区分けしても、5系の電流制御装置を揃えるだけで済
む。よって、電流制御装置を全く増やすことなく、更に
細かい温度差の温度分布を形成することができるので、
ガラス板を更に設計値に近い形状に曲げ成形することが
できる。
【0021】なお、本実施の形態では、No. 3の天井
ヒータ40Cの加熱温度制御装置50について説明した
が、他の成形ゾーンであるNo. 4の天井ヒータ40D
も同様に温度制御すれば良い。図2の天井ヒータ40D
は、同一温度に設定される2つのヒータ群B、Bを有
し、これらのヒータ群B、Bが同一の電流制御装置で温
度制御されていることを示している。
【0022】図6は、他の加熱温度制御装置70を示す
ブロック図である。同図に示す加熱温度制御装置70
は、No. 1〜6に区分けされたヒータ群の数を維持し
て、電流制御装置(温度制御系)の数を少なくしたもの
である。これに対し、図4に示した加熱温度制御装置5
0は、温度制御系の数を維持してヒータ群の数を増やし
たものである。
【0023】図6に示す加熱温度制御装置70のCPU
72は、3つの加熱温度制御装置74、76、78を制
御し、各ヒータ群A〜Fを所定の温度に加熱する。前記
電流制御装置74は、ヒータ群Aの全てのヒータ、ヒー
タ群Bのうち所定数のヒータ、及びヒータ群Dのうち所
定数のヒータを同一温度で加熱させる温度制御系であ
る。前記電流制御装置76は、ヒータ群Bのうち残りの
ヒータ、ヒータ群Cのうち所定数のヒータ、ヒータ群D
のうち残りのヒータ、及びヒータ群Eのうち所定数のヒ
ータを同一温度で加熱させる温度制御系である。また、
前記電流制御装置78は、ヒータ群Cのうち残りのヒー
タ、ヒータ群Eのうち残りのヒータ、及びヒータ群Fの
全てのヒータを同一温度で加熱させる温度制御系であ
る。
【0024】これによって、ヒータ群Aは電流制御装置
74によって設定温度に加熱される。また、ヒータ群B
は電流制御装置74、76によって設定温度に加熱さ
れ、ヒータ群Cは電流制御装置76、78によって設定
温度に加熱され、ヒータ群Dは電流制御装置74、76
によって設定温度に加熱され、ヒータ群Eは電流制御装
置76、78によって設定温度に加熱され、ヒータ群F
は電流制御装置78によって設定温度にそれぞれ加熱さ
れる。
【0025】したがって、このように構成された加熱温
度制御装置70によれば、6ブロックにヒータ群A〜F
を区分けしても、3系の温度制御系を揃えるだけで済む
ので、ヒータ群の数を維持して、温度制御系の数を少な
くすることができる。よって、加熱温度制御装置70に
かかるコストを削減することができる。ところで、図2
に示したNo. 1、3の加熱ゾーンに設けられた天井ヒ
ータ40A、40Cは、各ヒータ群の配置構成が異なっ
ているものの制御系の数は同数であり、また同様にN
o. 2、4の加熱ゾーンに設けられた天井ヒータ40
B、40Dも、各ヒータ群の配置構成が異なっているも
のの制御系の数は同数である。このようにヒータ群の配
置構成を変えている各加熱ゾーンにガラス板を断続搬送
させると、加熱ゾーンからガラス板が受ける熱量の分布
を、温度制御系を増やすことなく細分することができ
る。即ち、本実施の形態の加熱炉10では図7に示すよ
うに、ガラス板Gの表面上において受熱量の分布を40
分割することができる。
【0026】これに対して従来装置では、No. 1、3
のヒータ群の配置構成が等しく、同様にNo. 2、4の
ヒータ群の配置構成も等しいので、その分割数は図8に
示すように11分割である。したがって、本実施の形態
では、制御系を増やすことなく細かな温度分布を作るこ
とができる。よって、コストをかけることなく、ガラス
板を微妙な形状に曲げ成形することができる。。
【0027】単純には、No. 1ゾーンからNo. 5ゾ
ーンまでガラス板Gが搬送される間に、ガラス板Gが受
ける熱量の分布を40分割にできるため、制御系を増や
すことなくガラス板に細かい温度分布を形成することが
できる。これにより、1枚のガラス板において微妙な曲
率の変化を与えることができる。本実施の形態により得
られる効果は、これにとどまらない。ガラス板は加熱炉
内において曲げ型上に載置されていて、自重により曲げ
型面に倣うように曲げ成形されるものである。そのた
め、ガラス板が曲げ型に支持されている部分やその周辺
を先に温度が高くなるように各加熱ゾーンの温度を制御
したり、逆にガラス板が支持されている部分から遠い部
分を先に温度が高くなるように制御したり、さらには、
一旦高温まで上げた後に、温度上昇を緩やかにし、また
急激に上げるなど、種々の温度履歴をガラス板の各部分
に与えることによって、単に40分割分の細かいガラス
板の曲率を与えるだけでなく、相乗的にガラス板に細か
い温度分布を与えることができる。
【0028】そして、本実施の形態は、このような細か
な温度分布を、先にも述べたように制御系を増やすこと
なく実現できるものである。本発明は、上記実施の形態
にとどまるものではない。例えば、加熱炉は5ゾーンに
限らずそれ以上のゾーン数でもそれ以下のゾーン数でも
よい。あまりゾーン数が少ないと細かい温度分布を与え
にくくなり、ゾーン数が多すぎると装置全体が大きくな
ってしまうので、5〜7ゾーンが適当である。
【0029】各ゾーンにおけるヒータ群の配置、ヒータ
数も、適宜決定できる。曲げ型の形状としては、リング
状のもの、リング状ではなく中実のもの等、得ようとす
るガラス板の形状にあわせて適宜決定できる。中実のも
のでは、ガラス板の型式毎に精度よく中実部分の形状を
決定しなければならないので、リング状のものが好まし
い。特に、リング状のものの場合、ガラス板を支持する
部分と、そうでない部分とを明確化できる。そのため、
ガラス板の支持されている部分とそうでない部分とが受
ける熱量(経時的に受ける熱量も含む)を適宜決定する
ことによって、ガラス板のより細かい形状管理をするこ
とができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るガラ
ス板の曲げ成形装置の加熱温度制御装置によれば、加熱
ゾーンの複数のヒータ群のうち、同一の温度に設定され
る少なくとも2つのヒータ群を同一の温度制御系で温度
制御したので、温度制御系の数を増やすことなくヒータ
群のブロック数を多くして、ガラス板をより設計値に近
い形状に曲げ成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のガラス板の加熱温度制御装置が
適用された加熱炉の説明図
【図2】図1に示した加熱炉の各加熱ゾーンのヒータ配
置図
【図3】No. 3の加熱ゾーンのヒータ配置図
【図4】加熱温度制御装置の制御系を示すブロック図
【図5】No. 3の加熱ゾーンのヒータを多数のブロッ
クに区分けしたヒータ配置図
【図6】加熱温度制御装置の他の実施の形態の制御系を
示すブロック図
【図7】本実施の形態の加熱炉から受ける熱量の分布エ
リアを示す説明図
【図8】従来の加熱炉から受ける熱量の分布エリアを示
す説明図
【符号の説明】
10…加熱炉 12…コンピュータ 14…キーボード 16…コンピュータ本体 18…ディスプレイ 20…曲げ型 40A〜40E…天井ヒータ 50…加熱温度制御装置 52…CPU 54〜62…電流制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス板を、複数のブロックに区分けされ
    たヒータ群を有する加熱ゾーンで加熱して所定の形状に
    曲げ成形するガラス板の曲げ成形装置の加熱温度制御装
    置において、 前記加熱ゾーンの前記複数のヒータ群のうち、同一の温
    度に設定される少なくとも2つのヒータ群を同一の温度
    制御系で温度制御することを特徴とするガラス板の曲げ
    成形装置の加熱温度制御装置。
  2. 【請求項2】ガラス板を、複数のブロックに区分けされ
    たヒータ群を有すると共にヒータ群の配置構成の異なる
    複数の加熱ゾーンに断続搬送することにより加熱して、
    所定の形状に曲げ成形するガラス板の曲げ成形装置の加
    熱温度制御装置において、 前記複数の加熱ゾーンの前記複数のヒータ群のうち、同
    一の温度に設定される少なくとも2つのヒータ群を同一
    の温度制御系で温度制御することを特徴とするガラス板
    の曲げ成形装置の加熱温度制御装置。
JP19798A 1997-04-04 1998-01-05 ガラス板の曲げ成形装置の加熱温度制御装置 Pending JPH11199254A (ja)

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