JPH11199203A - 廃塩酸の処理方法 - Google Patents

廃塩酸の処理方法

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JPH11199203A
JPH11199203A JP10001375A JP137598A JPH11199203A JP H11199203 A JPH11199203 A JP H11199203A JP 10001375 A JP10001375 A JP 10001375A JP 137598 A JP137598 A JP 137598A JP H11199203 A JPH11199203 A JP H11199203A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型で、設備費および運転経費の安価な蒸気圧
縮式濃縮技術を提供することにより、廃塩酸からの有用
な塩酸の回収を行うとともに、濃縮残分の高度の減容化
を達成することを主な目的とする。 【解決手段】1.蒸発缶を使用する廃塩酸の処理方法に
おいて、(1)原液を蒸発缶内の液面から伝熱管までの
間の液中に導入する工程、(2)蒸気を圧縮機で圧縮・
昇温した後蒸発缶内伝熱管外側に供給して、伝熱管内の
液を加熱・蒸発させる工程、(3)蒸発缶内で発生した
蒸気を冷却器で冷却し、これを塩酸水溶液として回収す
る工程、(4)蒸発缶内伝熱管外側からの蒸気の凝縮液
を回収する工程、(5)蒸発缶内の温度および/または
回収塩酸液量を示す信号に対応して圧縮機出力を制御す
る工程、および(6)蒸発缶内の液面高さを示す信号に
対応して濃縮液を蒸発缶塔底から抜き出し、濃縮液貯槽
に送る工程を備えたことを特徴とする廃塩酸の処理方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼線製造工場、メ
ッキ工場などにおいて、鋼材の洗浄工程で発生する高濃
度鉄分含有廃塩酸の処理方法に関する。本発明は、さら
に詳しくは、従来は産業廃棄物としてそのまま処理され
ていた廃塩酸中に残存する有効な塩酸を蒸発回収するこ
とによりその再利用をはかるとともに、廃棄残分の減容
化を行う廃塩酸の再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開昭59-26184号公報における
図面に示されている従来の蒸気圧縮式蒸発装置は、下部
に原液の溜室を備えた密閉型の蒸発器内の上部に多数本
の伝熱管を設け、該各伝熱管の外側面に、原液ポンプに
よって送られて来る原液を散布器にて散布することによ
り蒸発させ、この蒸発により発生した蒸気をブロワー圧
縮機で圧縮して昇温し、この昇温した蒸気をダクトを介
して、前記各伝熱管内に供給することにより、各伝熱管
の外側面に散布されている原液を加熱・蒸発させるとと
もに、前記各伝熱管内から空気等の非凝縮性ガスを真空
ポンプなどの真空発生手段にて抽出することにより、前
記蒸発器内を大気圧以下の減圧状態に保持している。
【0003】しかしながら、この形式の蒸気圧縮式蒸発
装置には、以下の様な問題点がある。
【0004】イ.ブロワー圧縮機本体の圧縮効率が低
く、単位原液量を圧縮するための必要電力量が大きくな
り、運転経費が高くなり、設備も大きくなる。
【0005】ロ.原液は、散布器を介して、各伝熱管の
外表面に散布されるので、液分散不良から生じる熱交換
器伝熱係数の低下がある。
【0006】ハ.特に、多量の鉄分などを含有する廃塩
酸の処理に際して、液の濃縮倍率上昇または連続運転に
伴い、液分散器ノズル部分でのスラッジによる詰まりお
よび分散不良、各伝熱管外表面の汚れ、液比重または粘
度の上昇などによる伝熱係数の低下に対し、有効に対処
することができない。
【0007】また、各管の外表面付着スケールの除去
は、液が分散されているため、伝熱管外面に対する液流
速が遅いことなどから、困難となる場合が多い。
【0008】ニ.上記ロおよびハの結果、濃縮処理は、
常に単位断面積当たりの蒸発量が低い状態で行わざるを
得ない。従って、単位時間当たりの蒸発量を増大させる
ためには、伝熱面積を増大させるか、或いはブロワー圧
縮機として圧縮比の高いものを使用しなければならない
ため、装置が大型化するとともに、運転経費が嵩むとい
う問題がある。
【0009】ホ.特に、廃塩酸を処理対象とする場合に
は、蒸気が高濃度の塩酸を含むので、圧縮機本体などの
材質の選択に大きな制約を受ける。この様な装置の材質
上の制約から、原液中に残存する有用な塩酸を回収する
ことができないし、濃縮残分の十分な減容化もできな
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、上
記の様な従来技術の問題点を解消乃至軽減して、小型
で、設備費および運転経費の安価な蒸気圧縮式濃縮技術
を提供することにより、廃塩酸からの有用な塩酸の回収
を行うとともに、濃縮残分の高度の減容化を達成するこ
とを主な目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の様な
技術の現状に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、従来ほとん
ど利用されていなかった低圧蒸気(通常1kg/cm2・G程
度)を圧縮機により圧縮して昇温/昇圧し、得られるよ
り高温/高圧の蒸気を有効利用することにより、新規な
廃塩酸処理技術を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は、下記の廃塩酸の処理
方法を提供するものである。
【0013】1.蒸発缶を使用する廃塩酸の処理方法に
おいて、(1)原液を蒸発缶内の液面から伝熱管までの
間の液中に導入する工程、(2)蒸気を圧縮機で圧縮・
昇温した後蒸発缶内伝熱管外側に供給して、伝熱管内の
液を加熱・蒸発させる工程、(3)蒸発缶内で発生した
蒸気を冷却器で冷却し、これを塩酸水溶液として回収す
る工程、(4)蒸発缶内伝熱管外側からの蒸気の凝縮液
を回収する工程、(5)蒸発缶内の温度および/または
回収塩酸液量を示す信号に対応して圧縮機出力を制御す
る工程、および(6)蒸発缶内の液面高さを示す信号に
対応して濃縮液を蒸発缶塔底から抜き出し、濃縮液貯槽
に送る工程を備えたことを特徴とする廃塩酸の処理方
法。
【0014】2.工程(1)において、蒸発缶内の塔底
液をポンプで抜き取り、原液の導入ラインへ循環する上
記項1に記載の廃塩酸の処理方法。
【0015】3.工程(2)で使用する蒸気が、コジェ
ネレーション設備で発生する蒸気である上記項1に記載
の廃塩酸の処理方法。
【0016】4.工程(2)の蒸発缶が、カランドリア
型蒸発缶である上記項1に記載の廃塩酸の処理方法。
【0017】5.工程(2)の圧縮機が、スクリュー型
圧縮機である上記項1に記載の廃塩酸の処理方法。
【0018】6.工程(4)で回収した蒸気の凝縮液を
ボイラー給水としておよび/または工程(6)で得られ
る濃縮液の希釈水として使用する上記項1に記載の廃塩
酸の処理方法。
【0019】7.スクリュー型圧縮機のモーター回転数
をインバーター装置により制御する上記項5に記載の廃
塩酸の処理方法。
【0020】8.蒸発缶内発生蒸気量(回収塩酸水溶液
量)に対応してスクリュー型圧縮機のモーター回転数を
制御する上記項7に記載の廃塩酸の処理方法。
【0021】9.蒸発缶内温度に対応してスクリュー型
圧縮機のモーター回転数を制御する上記項7に記載の廃
塩酸の処理方法。
【0022】10.工程(2)において、複数個の圧縮
機が設けられている上記項1に記載の廃塩酸の処理方
法。
【0023】11.蒸発缶内液面の上方空間部にデミス
ターを設けた上記項1に記載の廃塩酸の処理方法。
【0024】12.伝熱管外側の蒸気ラインに、蒸発缶
内の非凝縮性気体の自動的排出を定期的に行うための電
磁弁を設けた上記項1に記載の廃塩酸の処理方法。
【0025】13.蒸発缶内の運転圧力が常圧または減
圧である上記項1に記載の廃塩酸の処理方法。
【0026】14.伝熱管外側の蒸気ラインの電磁弁の
後流側に減圧運転時に電磁弁の開閉と連動する真空ポン
プを設けた上記項13に記載の廃塩酸の処理方法。
【0027】15.スタートアップ時または長期運転時
に蒸発缶内伝熱管の汚れによる蒸発量の低下に対応する
ために、補助熱源を蒸発缶内底部または圧縮機出口ライ
ンへ導入する上記項1に記載の廃塩酸の処理方法。
【0028】16.補助熱源が蒸気である上記項15に
記載の廃塩酸の処理方法。
【0029】17.伝熱管の材質がTi-Pdである上記項
1に記載の廃塩酸の処理方法。
【0030】18.蒸発缶内の液面に相当する位置にお
いて、蒸発缶底部と連通するオーバーフロー管から濃縮
液を抜き出す上記項1に記載の廃塩酸の処理方法。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明で使用する圧縮機として
は、特に限定されるものではないが、従来の濃縮技術で
は用いられたことがなかったスクリュー型圧縮機である
ことが好ましい。スクリュー型圧縮機は、次の様な特性
を備えている。
【0032】a.低速回転時から高圧力・高効率運転が
可能である。
【0033】b.高い応答性を持っている。
【0034】c.小型、コンパクトで据え付けが容易で
ある。
【0035】d.発生蒸気量に対応して、スクリュー型
圧縮機のモーター回転数を制御することができる。
【0036】この様なスクリュー型圧縮機は、通常アル
ミニウム合金製のケーシング部に一対の雄、雌シリンダ
ーを内蔵する構造を有している。以下においては、スク
リュー型圧縮機を使用する実施態様について説明を行
う。
【0037】上記の様な構造を有し、且つ効果を発揮す
るスクリュー型圧縮機を使用する場合には、従来の圧縮
機を使用する場合に比して、設備費および運転費が大幅
に安価となる。
【0038】本発明で使用するスクリュー型圧縮機は、
一例として、最大吐出圧力として160KPa、最高許容吐出
温度として160℃、最大吸気量として760m3/hr(空気換
算)、圧縮比として約2.3という高い特性を発揮するこ
とができる。
【0039】従来の圧縮機としてのルーツブロワーでの
圧縮比限界が約1.8程度で、全断熱効率が約45〜60%で
あるのに対し、スクリュー型圧縮機は、圧縮比1.5で全
断熱効率約65%、圧縮比2〜2.3で約70%と高い性能を発
揮することができる。
【0040】スクリュー型圧縮機のローターは、熱膨張
を少なくし、必要クリアランスを小さくするために、好
ましくは、膨張係数の少ないアルミニウム合金を用い、
ローターの表面にフッ素樹脂(たとえば、デュポン社か
ら商標名「テフロン」として市販されている)系コーテ
ィング材を塗布する。圧縮機は、必要蒸気量に応じて、
複数個設けることができる。
【0041】従来、必要蒸気量に対応して圧縮機により
吸引および吐出を行い、蒸発缶(以下「濃縮器」という
ことがある)内での蒸発を効率よく行わせることは、圧
縮機の制御上困難であった。本発明においては、圧縮機
の駆動源として高速回転型の誘導電動機からなるモータ
ーを使用し、このモーターの回転数制御機構としてイン
バーター装置を用いる。すなわち、冷却器後流側に設け
た流量計、蒸発缶内温度を測定する温度計などにより蒸
気発生量を検出し、この入力信号を調節計に送り、この
調節計からの出力信号をインバーターに入力して、蒸気
発生量が一定となる様にするか、或いは蒸気発生量に対
応してモーターの回転数を増減することができる。その
結果、装置全体が簡略化され、始動時などのおける制御
も容易となる。
【0042】また、圧縮機前流側の蒸気ラインにおいて
は、保温および/またはヒーターによる加熱により、圧
縮機入口側での蒸気の凝縮を防止することができる。
【0043】本発明においては、装置の小型化とコスト
低減を目的として、原液の予熱のためにプレート型熱交
換器を用いることもできる。この予熱器および原液導入
ライン内の圧力を蒸発缶内圧力よりも高くすることによ
り、予熱器内での気泡生成による伝熱係数の低下を防ぐ
ため、予熱器出口(例えばカランドリア型蒸発缶などの
蒸発缶入口)側に背圧弁を設けることもできる。
【0044】原液中に濃縮条件下に発泡を生じる可能性
がある成分(界面活性剤など)が含まれている場合に
は、あらかじめシリコーン系消泡剤を添加してもよい。
消泡剤の添加量は、発泡性成分の含有量などを考慮して
定めれば良く、特に限定されるものではないが、通常30
〜500mg/l程度である。
【0045】本発明で使用する蒸発缶(以下「カランド
リア型蒸発缶」をもって代表させる)においては、従来
技術で生じていた伝熱管内側への液分散不良などによる
伝熱係数の低下を防ぐために、カランドリア型蒸発缶
(以下単に「カランドリア」ということもある)内液面か
ら伝熱管上部までの液深さの上方から15〜50%程度の位
置に液を導入することが好ましい。これにより、液は、
伝熱管内に常時保持された状態で、伝熱管外の圧縮蒸気
により加熱・蒸発される。従来の液供給方法では、発泡
を促進することがあり、その結果濃縮処理が不能となる
ことがあった。しかるに、本発明方法では、前記の液の
分散による流速の低下ならびに発泡促進などの問題は、
解消される。
【0046】さらに、塩酸および水の蒸気が蒸発缶を出
る前流側に充填物、フィルター、たれ壁などを配置する
ことにより、原液飛沫あるいは缶内液飛沫の蒸気側への
同伴混入を防止することができる。
【0047】また、必要に応じ、カランドリア内塔底液
をポンプで抜き出し、原液導入位置へ循環することによ
り、伝熱管内の液流速を増大させて、伝熱係数を上げる
ことができる。
【0048】伝熱管外の蒸気は、伝熱管内の液を加熱
し、蒸発させた後、凝縮する。本発明においては、蒸発
缶内伝熱管外の蒸気の凝縮液面高さを一定に制御するた
めに、スチームトラップあるいは凝縮液槽を設けること
により、圧縮蒸気の系外への排出による損失を防いでい
る。凝縮液は、スチームトラップあるいは凝縮液槽を経
て系外に排出され、ボイラー給水、蒸発缶塔底部から抜
き出された濃縮液の固化防止用希釈水などとして再利用
することができる。
【0049】圧縮機の効率、消費電力などに影響を与え
るカランドリア内の空気などの非凝縮性ガスは、伝熱管
外側の蒸気ラインに設けた電磁弁の開閉により、カラン
ドリア外へ排出される。排出ガスは、ガス中の成分に対
応して、必要ならば、活性炭吸着などにより所定成分を
除去した後、或いは濃縮液タンク内の液にバブリングさ
せて所定成分を吸収除去した後、大気中に放出される。
電磁弁の開閉は、カランドリア内圧力と連動させる方
法、任意のタイマー設定などにより、自動的に行われ
る。
【0050】濃縮液は、濃縮器内の液面計からの信号を
受け、塔底部から制御弁を通して排出される。
【0051】カランドリア内の運転圧力が減圧系である
場合には、伝熱管外側の蒸気ラインに設けた電磁弁の後
流側にこの電磁弁の開閉と連動する真空ポンプを設け
る。
【0052】必要ならば、スタートアップ時の装置全体
の昇温のために、或いは長期運転後の予熱器やカランド
リア伝熱管の汚れによる蒸発量の低下に応じて、補助熱
源(ガスだきボイラーからの蒸気など)を、カランドリア
内底部または圧縮器出口ラインへ導入する。
【0053】以下図面を参照しつつ、本発明をさらに詳
細に説明する。なお、以下においては、廃塩酸の濃縮に
ついて説明するが、本発明は、その作動原理上、その他
の廃酸、廃アルカリ液などの濃縮にも適用できることは
いうまでもない。
【0054】図1は、本発明による廃塩酸の濃縮処理の
一例を示すフローシートである。濃縮すべき廃塩酸は、
タンク1から、ライン2を経て、ポンプ3において所定
圧力まで昇圧された後、ライン4から濃縮器(カランド
リア型蒸発缶)12へ導入される。図示はしないが、必
要ならば、ポンプ3の前流側にストレーナーを設け、後
流側に流量計を設けることができる。廃塩酸は、濃縮器
12内の液面から伝熱管上部までの液深さの15〜50%の
位置(液面から下方に向けての位置)で濃縮器に導入さ
れる。
【0055】伝熱缶内での廃塩酸の加熱は、ボイラー5
からの蒸気により行う。すなわち、この蒸気をライン6
を経て圧縮機7に供給し、ここで圧縮・昇温した後、ラ
イン9および10を経て、濃縮器12の伝熱管外側に供
給され、伝熱管内の液を加熱し、蒸発させる。これによ
り、伝熱管外の蒸気自体は、凝縮・液化する。凝縮液
は、濃縮器12内の伝熱管の下部に接続されたライン1
8からスチームトラップ19を経て、ライン20から排
出される。この凝縮液は、必要に応じ、ボイラー5への
給水用水として、あるいはライン24から抜き出される
濃縮液の固化防止用希釈水などとして、再利用される。
さらに、この凝縮水は、再利用に先立って、ポンプ3の
出口側のライン4に設けた予熱器(図示せず)におい
て、原液の予熱源として利用することができる。
【0056】圧縮機7としては、先述の通り、アルミニ
ウム合金製ケーシング内に一対の雄および雌ローターを
内蔵した形式のスクリュー型圧縮機を使用することが好
ましい。
【0057】濃縮器12内で発生した塩酸および水の蒸
気は、ライン13を経て冷却器14で冷却され、凝縮し
た後、ライン16を経て、蒸留液タンク17に溜められ
る。
【0058】濃縮器12の上部空間には、充填物、フィ
ルター、たれ壁など(「26」として示す)を配設する
ことにより、原液飛沫あるいは缶内液飛沫の蒸気への同
伴混入を防止することができる。
【0059】圧縮機7の効率および消費電力などに影響
を与える濃縮器12内の空気などの非凝縮性ガスは、伝
熱管外側の蒸気ライン21に設けた電磁弁22の開閉に
より蒸発缶外へ排出される。この電磁弁22の開閉は、
濃縮器12内圧力と連動させることにより行ってもよ
く、或いはタイマー設定により自動的に行ってもよい。
必要ならば、排出ガスを活性炭などによる吸着処理に供
したり、或いは濃縮液タンク25内の液中にバブリング
させる。
【0060】濃縮器12内に蓄積する濃縮液は、濃縮器
12内の液面計(図示せず)からの信号により、濃縮器
12の底部からのライン24および制御弁(図示せず)
を通じて、濃縮液タンク25に排出される。あるいは、
濃縮液は、制御弁を用いることなく、蒸発缶内の液面に
相当する位置において、濃縮器12の底部に連通するオ
ーバーフロー管(図示せず)から抜き出すことも可能で
ある。
【0061】排出された濃縮液の固化を防止する必要が
ある場合には、水または前記ライン20からの凝縮水を
ライン24または濃縮液タンク25内に供給し、濃縮液
を希釈すればよい。
【0062】また、必要に応じて、濃縮器12内の液を
液抜き出しライン24から循環ポンプ(図示せず)によ
り抜き出し、原液ライン4へ循環することにより、伝熱
管内の液流速を増大させ、伝熱係数を上げることができ
る濃縮器12内の運転圧力が減圧系である場合には、電
磁弁22の後流側に電磁弁22の開閉と連動する真空ポ
ンプ(図示せず)を設ける。減圧系で運転する場合に
は、ライン20上に凝縮液ポンプ(図示せず)を設け、
ライン25上に濃縮液ポンプ(図示せず)を設ける必要
がある。
【0063】また、必要に応じ、スタートアップ時の加
熱・昇温のために、あるいは長期運転後に濃縮器12の
伝熱管などの汚れによる蒸発量の低下に応じて、補助熱
源として、例えばボイラー5からの蒸気をライン6、圧
縮機7および/またはバイパスライン8を経て、さらに
ライン9、10を経てライン11から導入する。
【0064】なお、濃縮器12の伝熱管などの汚れとそ
れに伴う伝熱係数の低下を生じた場合には、運転中に廃
塩酸の供給を一時的に中断し、工業用水を供給すること
により、汚れを洗浄・除去することができる。
【0065】本発明は、各種の廃酸液、廃アルカリ液の
濃縮処理のみならず、各種の産業廃水、洗浄廃水、写真
現像液、定着液および洗浄廃水などの濃縮・減容化、原
液中の有用成分或いは不純物の蒸留分離、食品工業での
溶液(だし汁、ジュース、ミルクなど)の濃縮などの広
い分野で利用できる。本発明は、その他の分野でも利用
可能であり、ここに例示した分野での利用に限定される
ものではない。
【0066】
【発明の効果】本発明方法によれば、以下の様な顕著な
効果が達成される。
【0067】(1)従来技術に比して、原液の濃縮プロ
セスが簡単であり、設備が小型化されるので、設備費、
運転経費などが低減される。
【0068】(2)連続的に安定した運転が可能であ
る。
【0069】(3)例えば、コジェネレーション設備な
どで比較的多量に発生するにもかかわらず、従来ほとん
ど利用されていなかった低圧蒸気を有効に利用すること
ができる。
【0070】(4)廃塩酸中に残存する有用な塩酸を回
収し、再利用することができる。
【0071】(5)廃塩酸中の塩酸および水分が回収さ
れる結果、従来に比して、廃棄処理量を減容化すること
ができ、廃棄コストを低減することができる。
【0072】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころをより一層明らかにする。
【0073】実施例1〜4 蒸留液を回収するための冷却器および蒸留液受器を備え
た容量1リットルのガラス製濃縮器(シリコーン油を熱媒
体とする)を用いて、鋼線製造工場(A社)で発生した数種
の廃塩酸(それぞれ0.5リットル)の処理を大気圧下に行
った。
【0074】廃塩酸の分析値および処理条件を表1に示
す。
【0075】
【表1】
【0076】注:実施例4では、連続槽とバッチ槽に由
来する廃塩酸を等量混合して、処理した。
【0077】濃縮液中の鉄(Fe+2+Fe+3)濃度が約360g/l
となる様に、廃塩酸を蒸留液と濃縮液とに分離した。蒸
留液の分析結果と蒸留液および遊離HClの回収率を表2
に示す。
【0078】
【表2】
【0079】注:遊離HClとは、Fe+2+Fe+3などと不結
合状態の分子状のHClを意味する。
【0080】蒸留液回収率=蒸留液量/廃塩酸量×100 遊離HCl回収率=蒸留液量×蒸留液中遊離HCl/廃塩酸量×
廃塩酸中HCl 以上の結果から、廃塩酸中の鉄濃度が高く、遊離HCl濃
度が低い場合には、蒸留液中のHClが低く、HCl回収率が
低いことが明らかである。
【0081】実施例5〜8 メッキ処理工場(B社)で発生した廃塩酸を原液とし、且
つ試験温度を各濃縮条件に対応した温度とする以外は実
施例1〜4の手法に準じて、処理を行った。廃塩酸の分
析値および処理条件を表3に示し、蒸留液の分析結果と
蒸留液および遊離HClの回収率を表4に示す。
【0082】
【表3】
【0083】
【表4】
【0084】実施例9 図1に示すフローに従って大気圧で本発明を実施した。
すなわち、鋼線製造工場(C社)で発生した廃塩酸(遊離HC
l=200g/l、Fe(Fe+2+Fe+3=88g/l)を使用して、その処理
を行い、蒸発缶内部温度と濃縮倍率との関係を求めた。
運転時の各機器における条件は、表5に示す通りであ
る。
【0085】
【表5】
【0086】結果を表6に示す。
【0087】
【表6】
【0088】表6に示す結果から明らかな様に、濃縮液
の温度または比重を測定することにより、原液中の鉄濃
度に対応して、濃縮倍率を決めることができる。
【0089】なお、濃縮液を系外に取り出した場合に、
常圧下において、3倍濃縮時に濃縮液の約40%が、4倍
濃縮時に約90%が、5倍濃縮時に約100%がそれぞ
れ固化した。
【0090】実施例10〜11 図1に示すフローに従って大気圧で本発明を実施した。
すなわち、鋼線製造工場(d社)で発生した廃塩酸(連続槽
およびバッチ槽で発生した2種の廃塩酸の等量混合物)
を使用して、その処理を行った。運転時の各機器におけ
る条件は、実施例9と同様である。廃塩酸の分析値およ
び濃縮倍率を表7に示す。
【0091】
【表7】
【0092】濃縮液中の鉄(Fe+2+Fe+3)濃度が約360g/l
となる様に、廃塩酸を蒸留液と濃縮液とに分離した。蒸
留液および濃縮液の分析結果などを表8に示す。
【0093】
【表8】
【0094】実施例10および11のいずれにおいて
も、安定した濃縮処理が可能であった。また、濃縮液に
適量の水を添加することにより、常温下での固化は認め
られなかった。
【0095】なお、実施例10および11によるコスト
削減率(回収塩酸の使用による塩酸購入費の低減および
減容による産業廃棄物処理費の低減)を算出すると、従
来法に比して(現時点基準)、実施例10の場合で約44%
であり、実施例11の場合で約35%である。
【0096】実施例12 カランドリア型蒸発缶を用い、実施例10の手法に準じ
て、減圧下にメッキ工場廃液(廃塩酸)の濃縮処理を行
った。処理条件を表9に示し、結果を表10に示す。
【0097】
【表9】
【0098】
【表10】
【0099】表9および表10に示す結果から明らかな
様に、減圧下での処理によっても、実施例10とほぼ同
様の廃液処理結果が得られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による廃水の濃縮処理の一例を示すフロ
ーシートである。
【符号の説明】
1…廃水タンク 3…廃水ポンプ 5…ボイラー 7…圧縮機 12…濃縮器 14…冷却器 15…冷却水ライン 17…蒸留液槽 19…スチームトラップ 22…電磁弁 25…濃縮液タンク 26…充填物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 健一 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 久米 辰雄 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸発缶を使用する廃塩酸の処理方法におい
    て、(1)原液を蒸発缶内の液面から伝熱管までの間の
    液中に導入する工程、(2)蒸気を圧縮機で圧縮・昇温
    した後蒸発缶内伝熱管外側に供給して、伝熱管内の液を
    加熱・蒸発させる工程、(3)蒸発缶内で発生した蒸気
    を冷却器で冷却し、これを塩酸水溶液として回収する工
    程、(4)蒸発缶内伝熱管外側からの蒸気の凝縮液を回
    収する工程、(5)蒸発缶内の温度および/または回収
    塩酸液量を示す信号に対応して圧縮機出力を制御する工
    程、および(6)蒸発缶内の液面高さを示す信号に対応
    して濃縮液を蒸発缶塔底から抜き出し、濃縮液貯槽に送
    る工程を備えたことを特徴とする廃塩酸の処理方法。
  2. 【請求項2】工程(1)において、蒸発缶内の塔底液を
    ポンプで抜き取り、原液の導入ラインへ循環する請求項
    1に記載の廃塩酸の処理方法。
  3. 【請求項3】工程(2)で使用する蒸気が、コジェネレ
    ーション設備で発生する蒸気である請求項1に記載の廃
    塩酸の処理方法。
  4. 【請求項4】工程(2)の蒸発缶が、カランドリア型蒸
    発缶である請求項1に記載の廃塩酸の処理方法。
  5. 【請求項5】工程(2)の圧縮機が、スクリュー型圧縮
    機である請求項1に記載の廃塩酸の処理方法。
  6. 【請求項6】工程(4)で回収した蒸気の凝縮液をボイ
    ラー給水としておよび/または工程(6)で得られる濃
    縮液の希釈水として使用する請求項1に記載の廃塩酸の
    処理方法。
  7. 【請求項7】スクリュー型圧縮機のモーター回転数をイ
    ンバーター装置により制御する請求項5に記載の廃塩酸
    の処理方法。
  8. 【請求項8】蒸発缶内発生蒸気量(回収塩酸水溶液量)
    に対応してスクリュー型圧縮機のモーター回転数を制御
    する請求項7に記載の廃塩酸の処理方法。
  9. 【請求項9】蒸発缶内温度に対応してスクリュー型圧縮
    機のモーター回転数を制御する請求項7に記載の廃塩酸
    の処理方法。
  10. 【請求項10】工程(2)において、複数個の圧縮機が
    設けられている請求項1に記載の廃塩酸の処理方法。
  11. 【請求項11】蒸発缶内液面の上方空間部にデミスター
    を設けた請求項1に記載の廃塩酸の処理方法。
  12. 【請求項12】伝熱管外側の蒸気ラインに、蒸発缶内の
    非凝縮性気体の自動的排出を定期的に行うための電磁弁
    を設けた請求項1に記載の廃塩酸の処理方法。
  13. 【請求項13】蒸発缶内の運転圧力が常圧または減圧で
    ある請求項1に記載の廃塩酸の処理方法。
  14. 【請求項14】伝熱管外側の蒸気ラインの電磁弁の後流
    側に減圧運転時に電磁弁の開閉と連動する真空ポンプを
    設けた請求項13に記載の廃塩酸の処理方法。
  15. 【請求項15】スタートアップ時または長期運転時に蒸
    発缶内伝熱管の汚れによる蒸発量の低下に対応するため
    に、補助熱源を蒸発缶内底部または圧縮機出口ラインへ
    導入する請求項1に記載の廃塩酸の処理方法。
  16. 【請求項16】補助熱源が蒸気である請求項15に記載
    の廃塩酸の処理方法。
  17. 【請求項17】伝熱管の材質がTi-Pdである請求項1に
    記載の廃塩酸の処理方法。
  18. 【請求項18】蒸発缶内の液面に相当する位置におい
    て、蒸発缶底部と連通するオーバーフロー管から濃縮液
    を抜き出す請求項1に記載の廃塩酸の処理方法。
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