JPH1119893A - 接続ピンの自動挿抜ロボットに用いられるロボットハンド及び該ロボットハンドを用いた接続ピンの挿抜方法 - Google Patents

接続ピンの自動挿抜ロボットに用いられるロボットハンド及び該ロボットハンドを用いた接続ピンの挿抜方法

Info

Publication number
JPH1119893A
JPH1119893A JP17539497A JP17539497A JPH1119893A JP H1119893 A JPH1119893 A JP H1119893A JP 17539497 A JP17539497 A JP 17539497A JP 17539497 A JP17539497 A JP 17539497A JP H1119893 A JPH1119893 A JP H1119893A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection pin
pin
gripping
robot hand
connection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17539497A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nakamura
弘 中村
Osamu Inaoka
修 稲岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP17539497A priority Critical patent/JPH1119893A/ja
Publication of JPH1119893A publication Critical patent/JPH1119893A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マトリックスボードに接続ピンを挿抜する時
間を短縮するとともに接続ピンの破損や接触不良を低減
するロボットハンドを提供する。 【解決手段】 互いに接近及び離間し接続ピン201の
頭部202を側方から挟み込んで接続ピンを把持する複
数個の把持部材4、4を有する把持機構3と、把持部材
間にこれらの把持中心軸と押圧中心軸が一致するように
設けられ把持部材間に位置する接続ピンの頭部の先端部
に当接し該接続ピンがその軸心のまわりに回転するのを
阻止するとともに把持部材に対してマトリックスボード
301と背反する軸方向に移動するのを阻止する押圧部
材13と、把持部材間に設けられ把持部材間に位置する
接続ピンの軸方向に往復移動し該接続ピンに対向して接
続ピンの一対の突起23、23にそれぞれ接するように
配置された一対の電極を有する導通チェック部材21と
を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話交換システム
に使用される主配線盤のマトリックスボードに対して接
続ピンの挿抜を行う自動挿抜ロボットに用いられるロボ
ットハンド及び該ロボットハンドを用いた接続ピンの挿
抜方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、電話交換システムでは、
交換機と利用者の端末機との間にMDF(Main Distribu
ting Frame)と呼ばれる主配線盤が配置される。この主
配線盤には、マトリックス状に配列された複数個のピン
挿入孔を有するマトリックスボードが設けられ、前記ピ
ン挿入孔に接続ピンを挿抜することによって交換機と端
末機とが接続、遮断されるようになっている。
【0003】以前はマトリックスボードのピン挿入孔に
接続ピンを挿抜する作業は人手によって行われていた
が、接続ピンは非常に小さくて取り扱いにくく、かつ接
続ピンを軸心のまわりに回転しないように挿入しなけれ
ばならないため、非常に手間がかかっていた。そこで、
この作業を自動的に行うロボットが開発された。
【0004】図12〜図15は従来のロボットによる接
続ピンの挿抜方法を示す図である。図12(a)におい
て、101はロボットハンドに設けられた接続ピン20
1の把持機構であり、把持機構101は、互いに接近及
び離間し接続ピン201の頭部202を側方から挟み込
んで接続ピン201を把持する複数個の導電性金属製の
把持部材102、102を有している。
【0005】接続ピン201は、先端面に互いに電気的
に接続された一対の導電性金属製の突起203、203
が設けられた頭部202と直軸部204とからなり、直
軸部204の先端側の外周部には周方向に延びる複数個
の帯状の導体(不図示)が周方向及び軸方向に間隔をお
いて設けられている。一方、マトリックスボード301
は多層構造となっており、各層におけるピン挿入孔30
2の内部に臨む部分にはそれぞれ導体が設けられてお
り、接続ピン201をピン挿入孔302に挿入すると、
接続ピン201の導体がピン挿入孔302内部の複数個
の導体に接触し、マトリックスボード301の層と層が
電気的に接続されるようになっている。
【0006】まず、接続ピン201の挿入方法について
説明すると、ロボットハンドは、トレイまたはカートリ
ッジ(不図示)にセットされた接続ピン201を把持機
構101によって把持し、接続ピン201がマトリック
スボード301の一つのピン挿入孔302に対向する位
置に移動する(図12(a))次に、ロボットハンドが
マトリックスボード301に向かって移動し、接続ピン
201をピン挿入孔302に途中まで挿入し、把持機構
101による接続ピン201の把持を解除する(図12
(b))。
【0007】次に、ロボットハンドがマトリックスボー
ド301と背反する方向に若干量移動し、把持機構10
1によって接続ピン201の頭部202の先端部を把持
し(図12(c))、ロボットハンドがマトリックスボ
ード301に向かって移動して接続ピン201をピン挿
入孔302に深く押し込む(図12(d))。次に、把
持機構101による接続ピン201の把持を解除し(図
13(a))、ロボットハンド101がマトリックスボ
ード301と背反する方向に移動し、接続ピン201と
離れた位置で把持部材102、102を互いに接近させ
る(図13(b))。そして、ロボットハンドがマトリ
ックスボード301に向かって移動し、把持部材10
2、102によって接続ピン201の頭部を押圧して接
続ピン201をピン挿入孔302に完全に押し込む(図
13(c))。
【0008】そして、把持部材102、102間に電圧
を印可し、把持部材102、102が導通しているか否
かをチェックし、導通している場合にはロボットハンド
をマトリックスボード301と背反する方向に移動させ
る。
【0009】把持部材102、102が導通していない
場合には、以下の方法によって接続ピン201をピン挿
入孔302から引き抜く。まず、ロボットハンドがマト
リックスボード301と背反する方向に移動し、接続ピ
ン201と離れた位置で把持部材102、102が離間
する(図14(a))。次に、ロボットハンドがマトリ
ックスボード301に向かって移動し、把持機構101
によって接続ピン201の頭部202の先端部を把持す
る(図14(b))。
【0010】次に、ロボットハンドがマトリックスボー
ド301と背反する方向に移動し、接続ピン201をピ
ン挿入孔302から途中まで引き抜き(図14
(c))、把持機構101による接続ピン201の把持
を解除する(図14(d))。次に、ロボットハンドが
マトリックスボード301に向かって若干量移動し、把
持機構101によって接続ピン201の頭部202を把
持し(図15(a))、ロボットハンドがマトリックス
ボード301と背反する方向に移動して接続ピン201
をピン挿入孔302から引き抜く(図15(b))。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の自動挿抜ロボットでは、接続ピンの挿入から抜き取り
までの一サイクル中におけるロボットハンドの動作回数
が多いため、接続ピンの挿抜に時間がかかるという問題
があった。
【0012】また、ロボットハンドの把持機構の把持中
心軸と把持機構に把持された接続ピンの軸心とがずれて
いる場合には、接続ピンの軸心とピン挿入孔の軸心とが
ずれるため、接続ピンをピン挿入孔に挿入すると、接続
ピンが曲がって破損したり、ピン挿入孔に完全に挿入さ
れずに接触不良を引き起こしたりすることがある。な
お、接続ピンがピン挿入孔に途中まで挿入された時に一
旦把持機構が解除されるため、接続ピンの弾性によって
ピン挿入孔との軸心のずれはある程度補正されるもの
の、接続ピンの軸心と把持機構の把持中心軸とのずれは
解消されていないため、接続ピンを再び把持機構で把持
してピン挿入孔に押し込むときに接続ピンが曲がって上
述した問題を引き起こすことがある。
【0013】本発明は上述した事情に鑑みて創案された
ものであって、マトリックスボードに接続ピンを挿抜す
る時間を短縮するとともに接続ピンの破損や接触不良を
低減することができるロボットハンド及び該ロボットハ
ンドを用いた接続ピンの挿抜方法を提供することを目的
としてなされたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、請求項1の発明は、マトリックス状に配列され
た複数個のピン挿入孔を有するマトリックスボードの前
記ピン挿入孔に、頭部の先端面に互いに電気的に接続さ
れた一対の導電性を有する突起が設けられた接続ピンを
軸方向に挿抜する自動挿抜ロボットに用いられるロボッ
トハンドであって、互いに接近及び離間し前記接続ピン
の頭部を側方から挟み込んで前記接続ピンを把持する複
数個の把持部材を有する把持機構と、前記複数個の把持
部材間にこれらの把持中心軸と押圧中心軸が一致するよ
うに設けられ前記把持部材間に位置する接続ピンの頭部
の先端部に当接し該接続ピンがその軸心のまわりに回転
するのを阻止するとともに前記把持部材に対して前記マ
トリックスボードと背反する軸方向に移動するのを阻止
する押圧部材と、前記複数個の把持部材間に設けられ前
記把持部材間に位置する接続ピンの軸方向に往復移動し
該接続ピンと対向して前記一対の突起にそれぞれ接する
ように配置された一対の電極を有する導通チェック部材
と、を備えたことを特徴とするものである。
【0015】また、請求項2の発明は、マトリックス状
に配列された複数個のピン挿入孔を有するマトリックス
ボードの前記ピン挿入孔に、頭部の先端面に互いに電気
的に接続された一対の導電性を有する突起が設けられた
接続ピンを軸方向に挿抜する自動挿抜ロボットに用いら
れるロボットハンドであって、互いに接近及び離間し前
記接続ピンの頭部を側方から挟み込んで前記接続ピンを
把持する複数個の把持部材を有する把持機構と、前記複
数個の把持部材間にこれらの把持中心軸と押圧中心軸が
一致するように設けられ前記把持部材間に位置する接続
ピンの頭部の先端部に当接し該接続ピンがその軸心のま
わりに回転するのを阻止するとともに前記把持部材に対
して前記マトリックスボードと背反する軸方向に移動す
るのを阻止する押圧部材と、前記複数個の把持部材間に
設けられ前記把持部材間に位置する接続ピンの軸方向に
往復移動し該接続ピンと対向して前記一対の突起にそれ
ぞれ接するように配置された一対の電極を有する導通チ
ェック部材とを備えたものを用いた接続ピンの挿抜方法
であって、前記接続ピンを把持した前記ロボットハンド
をカメラで撮像し、得られた画像から前記接続ピンの軸
心と前記把持機構の把持中心軸との位置ずれ量を認識す
る工程と、前記ロボットハンドを、前記接続ピンの軸心
と前記把持機構の把持中心軸との位置ずれによる誤差を
補正しながら前記接続ピンが前記複数個のピン挿入孔の
うちの一つに対向するように位置決めし、前記ロボット
ハンドを前記マトリックスボードに向かって移動させて
前記接続ピンを前記ピン挿入孔に途中まで挿入し、前記
把持機構による前記接続ピンの把持を解除する工程と、
前記ロボットハンドの位置を前記位置ずれ量だけ補正し
て前記ピン挿入孔に途中まで挿入された接続ピンの軸心
と前記押圧部材の押圧中心軸とを一致させ、前記ロボッ
トハンドを前記マトリックスボードに向かって移動さ
せ、前記押圧部材によって前記接続ピンの頭部を押圧し
て前記接続ピンを前記ピン挿入孔に完全に挿入する工程
と、前記導通チェック部材を前記接続ピン側に移動さ
せ、前記導通チェック部材の一対の電極間に電圧を印加
してこれらが導通しているか否かをチェックし、導通し
ている場合には前記ロボットハンドを前記マトリックス
ボードと背反する方向に移動させ、導通していない場合
には前記把持機構によって前記接続ピンを把持し、前記
ロボットハンドを前記マトリックスボードと背反する方
向に移動させて前記接続ピンを前記ピン挿入孔から引き
抜く工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
形態であるロボットハンド1を備えた自動挿抜ロボット
の概略構成図、図2はロボットハンド1の一部破断正面
図、図3は図2の一部省略底面図、図4は図1のA−A
線矢視図、図5は図4の一部拡大図、図6は図5の一部
省略底面図、図7は図2の一部拡大図、図8は図7の一
部省略底面図である。なお、接続ピン及びマトリックス
ボードについては、上述した従来例で説明したものと同
一のものが使用される。
【0017】図1に示すように、ロボットハンド1は、
マトリックスボード301の載置部と、接続ピン201
がセットされたトレイ(またはカートリッジ)401と
の上方に配置され、図示しない移動機構によってマトリ
ックスボード301の表面と平行な平面内においてX軸
方向及びY軸方向に移動するとともに垂直方向に移動
し、さらに後述する垂直方向にのびる把持中心軸C.L
(図5、図6参照)まわりに回転するようになってい
る。
【0018】図4に示すように、ロボットハンド1の本
体2の下部には、マトリックスボード301の表面と平
行な方向に互いに接近および離間する一対の把持部材
4、4を有する把持機構3が設けられている。図5に示
すように、把持部材4、4は下端部に把持指5を有し、
これらの把持指5、5によって接続ピン201の頭部2
02を側方から挟み込んで接続ピン201を把持する。
把持指5、5の内側面には垂直方向に間隔をおいて三個
の突起6〜8が形成され、上下の突起6、8の内側面に
は、図6に示すように垂直方向に延びる断面V字形の溝
(突起8の溝8aのみ図示)が刻設されており、把持指
5、5間に挟み込まれた接続ピン201の頭部202の
左右両端がこれらのV溝に収容されるようになってい
る。
【0019】図2に示すように、ロボットハンド本体2
の左側面には絶縁体9を介して正面視形状がL字形のブ
ロック10が取り付けられている。図3に示すように、
ブロック10は、前後一対の導電性金属製の構成部材1
1、11をシート状の絶縁材12を介して重ね合わせて
なるもので、下部の先端部には幅が縮小した押圧部材1
3が形成されている。押圧部材13は把持部材4、4間
に位置する接続ピン201の頭部202を軸方向に押圧
するためのもので、その押圧中心軸P.L(図5、図7
参照)が把持部材4、4の把持中心軸C.L(図5、図
6参照)と一致するように把持部材4、4間に位置して
いる。
【0020】押圧部材13の下面には前後方向に延びる
断面V字形の溝14aが刻設された突起14が設けられ
ている。図7に示すように、把持指5、5間に挟み込ま
れた接続ピン201の頭部202の先端部がこの溝14
a内に収容され、頭部202の矩形の先端面の両側縁が
溝14aの斜面に当接して接続ピン201の軸心まわり
の回転が規制されるとともに接続ピン201が把持部材
4、4に対してマトリックスボード301と背反する軸
方向に移動しないようになっている。
【0021】押圧部材13の先端側には、後述する導電
チェック部材21を収容する隙間15が設けられてい
る。この隙間15は押圧部材13の側面と平行に形成さ
れ、押圧部材13の上面と側面に沿って互いに連通した
スリット状の開口部(不図示)を形成し、これらの開口
部を介して導電チェック部材21を受け入れるようにな
っている。隙間15の下端部は導通チェック部材21の
先端下端部の形状に対応したテーパ形状となっており、
その先端部は、図8に示すように、溝14aの底部に沿
って貫通し、スリット状の開口部16を形成している。
【0022】図2に示すように、ロボットハンド本体2
の右側にはガイド部材17を介して正面視形状がほぼ逆
L字形の昇降体18が取り付けられている。昇降体18
は、ガイド部材17によって垂直方向に案内されてお
り、図示しない駆動機構によって垂直方向に往復移動す
る。昇降体18は、図3に示すように、前後一対の導電
性金属製の構成部材19、19をシート状の絶縁材20
を介して重ね合わせてなるもので、下部の先端部には幅
が縮小した導通チェック部材21(図7参照)が形成さ
れており、上述したように、導通チェック部材21は押
圧部13の隙間15内に収容されている。導通チェック
部材21の先端部には下方に向けて突出したテーパ状の
突出部22が形成され、この突出部22の先端は平板状
となっており、押圧部13に形成されたスリット状の開
口部16(図8参照)を介して溝14a内へ突出するこ
とができるようになっている。
【0023】図8に示すように、突出部20の先端面
は、把持部材4、4間に挟み込まれた接続ピン201の
先端面の突起203、203にそれぞれ接する電極2
3、23となっている。これらの電極23、23は、上
述したシート状の絶縁材20によって電気的に絶縁され
た状態となっている。図3に示すように、昇降体18の
構成部材19、19はそれぞれテスタ24に接続されて
おり、電極23、23が導通しているか否かをテスタ2
4でチェックすることができるようになっている。
【0024】図1に示すように、マトリックスボード3
01の載置部と接続ピン201を収容したトレイまたは
カートリッジ401との間には、ロボットハンド1によ
って把持された接続ピン201及び把持機構3を下方か
ら撮像するカメラ25が設けられている。カメラ25は
ロボットの制御装置26に接続され、制御装置26は、
カメラ25で撮像した画像を画像処理する画像処理手段
27と、画像処理手段27で処理された画像から接続ピ
ン201の軸心と把持機構3の把持中心軸C.L(図
5、図6参照)との位置ずれ量を認識する認識手段28
とを有している。
【0025】次に、本実施形態の動作を図9〜図11を
参照しながら説明する。まず、トレイ(またはカートリ
ッジ)401にセットされた接続ピン201をロボット
ハンド1の把持機構3によって把持し、カメラ25で接
続ピン201及び把持機構3を撮像する。この画像は制
御装置26に送られ、画像処理手段27によって画像処
理された後、認識手段28によって接続ピン201の軸
心と把持機構3の把持中心軸との位置ずれ量が認識され
る。
【0026】次に、ロボットハンド1が水平方向に移動
し、接続ピン201がマトリックスボード301のピン
挿入孔302の一つに対向するように位置決めされる
(図9(a))。このとき、制御装置26は、把持機構
3の把持中心軸と接続ピン201の軸心とのずれを補正
しながらロボットハンド1を位置決めするため、接続ピ
ン201の軸心とピン挿入孔302の軸心とが一致す
る。
【0027】次に、ロボットハンド1がマトリックスボ
ード301に向かって移動して接続ピン201をピン挿
入孔302に途中まで挿入し、把持部材4、4が離間し
て接続ピン201の把持を解除する(図9(b))。上
述したように、接続ピン201とピン挿入孔302との
軸心が一致しているため、接続ピン201は曲がること
なくスムーズにピン挿入孔302に挿入される。
【0028】次に、ロボットハンド1が上方に移動して
停止し、ロボットハンド1が水平方向に移動してロボッ
トハンド1の位置が上述した軸心の位置ずれ量だけ補正
される。これによって、ピン挿入孔302に途中まで挿
入された接続ピン201の軸心と把持機構3の把持中心
軸(即ち、押圧部材13の押圧中心軸)とが一致する
(図9(c))。なお、図9(b)に示す状態のままで
軸心の位置ずれ量を補正できる場合には、ロボットハン
ド1を上昇させなくてもよい。
【0029】次に、ロボットハンド1がマトリックスボ
ード301に向かって移動し、押圧部材13によって接
続ピン201の頭部を押圧して接続ピン201をピン挿
入孔302に完全に挿入する(図10(a))。上述し
たように、押圧部材13の軸心と接続ピン201の軸心
とが一致しているため、接続ピン201は曲がることな
くスムーズにピン挿入孔302に挿入される。
【0030】次に、昇降体18が接続ピン201側に移
動し、導通チェック部材21の先端面の電極23、23
がそれぞれ接続ピン201の頭部の突起203、203
に接触する(図10(b))。そして、テスタ24が電
極23、23間に電圧を印加して電極23、23が導通
しているか否かをチェックする。
【0031】電極23、23が導通している場合には、
ロボットハンド1がマトリックスボード301と背反す
る方向に移動し、次の接続ピン201の挿入を行う。電
極23、23が導通していない場合には、把持機構3が
接続ピン201の頭部202を把持し(図11
(a))、ロボットハンド1がマトリックスボード30
1と背反する方向に移動して接続ピン201をピン挿入
孔302から引き抜く(図11(b))。
【0032】このように本発明の接続ピンの挿抜方法で
は、従来の接続ピンの挿抜方法に比べてロボットハンド
の動作回数が少ないので、ロス時間が低減し、接続ピン
の挿抜を短時間で行うことができる。
【0033】また、本発明では、接続ピンをピン挿入孔
に途中まで挿入する仮挿入においては接続ピンの軸心と
ピン挿入孔の軸心とを一致させてから挿入し、ピン挿入
孔に途中まで挿入された接続ピンを完全に挿入する本挿
入においては、接続ピンの軸心と押圧部材の押圧中心軸
とを一致させてから挿入するようにしているので、接続
ピンは曲がることなくスムーズにピン挿入孔に挿入され
る。したがって、接続ピンの破損や接触不良が低減す
る。
【0034】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、特許請求の範囲に記載した事項の範
囲内において他の形態で実施することも可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るロボッ
トハンド及び該ロボットハンドを用いた接続ピンの挿抜
方法によれば、従来に比べてロボットハンドの動作回数
が大幅に低減するので、接続ピンの挿抜に要する時間を
短縮することができる。
【0036】また、接続ピンの軸心と、ピン挿入孔の軸
心及び押圧部材の押圧中心軸とを一致させて挿入を行う
ようにしたことにより、接続ピンが曲がらずにピン挿入
孔に挿入されるので、接続ピンの破損や接触不良が低減
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態であるロボットハンド1
を備えた自動挿抜ロボットの概略構成図。
【図2】 ロボットハンド1の一部破断正面図。
【図3】 図2の一部省略底面図。
【図4】 図2のA−A線矢視図。
【図5】 図4の一部拡大図。
【図6】 図5の一部省略底面図。
【図7】 図2の一部拡大図。
【図8】 図7の一部省略底面図。
【図9】 本発明の接続ピンの挿入方法を示す図。
【図10】 本発明の接続ピンの挿入方法を示す図。
【図11】 本発明の接続ピンの抜き取り方法を示す
図。
【図12】 従来の接続ピンの挿入方法を示す図。
【図13】 従来の接続ピンの挿入方法を示す図。
【図14】 従来の接続ピンの抜き取り方法を示す図。
【図15】 従来の接続ピンの抜き取り方法を示す図。
【符号の説明】
1 ロボットハンド 3 把持機構 4 把持部材 13 押圧部材 21 導通チェック部材 23 電極 25 カメラ 201 接続ピン 202 頭部 203 突起 301 マトリックスボード 302 ピン挿入孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス状に配列された複数個のピ
    ン挿入孔を有するマトリックスボードの前記ピン挿入孔
    に、頭部の先端面に互いに電気的に接続された一対の導
    電性を有する突起が設けられた接続ピンを軸方向に挿抜
    する自動挿抜ロボットに用いられるロボットハンドであ
    って、 互いに接近及び離間し前記接続ピンの頭部を側方から挟
    み込んで前記接続ピンを把持する複数個の把持部材を有
    する把持機構と、 前記複数個の把持部材間にこれらの把持中心軸と押圧中
    心軸が一致するように設けられ前記把持部材間に位置す
    る接続ピンの頭部の先端部に当接し該接続ピンがその軸
    心のまわりに回転するのを阻止するとともに前記把持部
    材に対して前記マトリックスボードと背反する軸方向に
    移動するのを阻止する押圧部材と、 前記複数個の把持部材間に設けられ前記把持部材間に位
    置する接続ピンの軸方向に往復移動し該接続ピンと対向
    して前記一対の突起にそれぞれ接するように配置された
    一対の電極を有する導通チェック部材と、を備えたこと
    を特徴とする接続ピンの自動挿抜ロボットに用いられる
    ロボットハンド。
  2. 【請求項2】 マトリックス状に配列された複数個のピ
    ン挿入孔を有するマトリックスボードの前記ピン挿入孔
    に、頭部の先端面に互いに電気的に接続された一対の導
    電性を有する突起が設けられた接続ピンを軸方向に挿抜
    する自動挿抜ロボットに用いられるロボットハンドであ
    って、互いに接近及び離間し前記接続ピンの頭部を側方
    から挟み込んで前記接続ピンを把持する複数個の把持部
    材を有する把持機構と、前記複数個の把持部材間にこれ
    らの把持中心軸と押圧中心軸が一致するように設けられ
    前記把持部材間に位置する接続ピンの頭部の先端部に当
    接し該接続ピンがその軸心のまわりに回転するのを阻止
    するとともに前記把持部材に対して前記マトリックスボ
    ードと背反する軸方向に移動するのを阻止する押圧部材
    と、前記複数個の把持部材間に設けられ前記把持部材間
    に位置する接続ピンの軸方向に往復移動し該接続ピンと
    対向して前記一対の突起にそれぞれ接するように配置さ
    れた一対の電極を有する導通チェック部材とを備えたも
    のを用いた接続ピンの挿抜方法であって、 前記接続ピンを把持した前記ロボットハンドをカメラで
    撮像し、得られた画像から前記接続ピンの軸心と前記把
    持機構の把持中心軸との位置ずれ量を認識する工程と、 前記ロボットハンドを、前記接続ピンの軸心と前記把持
    機構の把持中心軸との位置ずれによる誤差を補正しなが
    ら前記接続ピンが前記複数個のピン挿入孔のうちの一つ
    に対向するように位置決めし、前記ロボットハンドを前
    記マトリックスボードに向かって移動させて前記接続ピ
    ンを前記ピン挿入孔に途中まで挿入し、前記把持機構に
    よる前記接続ピンの把持を解除する工程と、 前記ロボットハンドの位置を前記位置ずれ量だけ補正し
    て前記ピン挿入孔に途中まで挿入された接続ピンの軸心
    と前記押圧部材の押圧中心軸とを一致させ、前記ロボッ
    トハンドを前記マトリックスボードに向かって移動さ
    せ、前記押圧部材によって前記接続ピンの頭部を押圧し
    て前記接続ピンを前記ピン挿入孔に完全に挿入する工程
    と、 前記導通チェック部材を前記接続ピン側に移動させ、前
    記導通チェック部材の一対の電極間に電圧を印加してこ
    れらが導通しているか否かをチェックし、導通している
    場合には前記ロボットハンドを前記マトリックスボード
    と背反する方向に移動させ、導通していない場合には前
    記把持機構によって前記接続ピンを把持し、前記ロボッ
    トハンドを前記マトリックスボードと背反する方向に移
    動させて前記接続ピンを前記ピン挿入孔から引き抜く工
    程と、を含むことを特徴とする接続ピンの挿抜方法。
JP17539497A 1997-07-01 1997-07-01 接続ピンの自動挿抜ロボットに用いられるロボットハンド及び該ロボットハンドを用いた接続ピンの挿抜方法 Pending JPH1119893A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17539497A JPH1119893A (ja) 1997-07-01 1997-07-01 接続ピンの自動挿抜ロボットに用いられるロボットハンド及び該ロボットハンドを用いた接続ピンの挿抜方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17539497A JPH1119893A (ja) 1997-07-01 1997-07-01 接続ピンの自動挿抜ロボットに用いられるロボットハンド及び該ロボットハンドを用いた接続ピンの挿抜方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1119893A true JPH1119893A (ja) 1999-01-26

Family

ID=15995334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17539497A Pending JPH1119893A (ja) 1997-07-01 1997-07-01 接続ピンの自動挿抜ロボットに用いられるロボットハンド及び該ロボットハンドを用いた接続ピンの挿抜方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1119893A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102319996A (zh) * 2011-08-16 2012-01-18 达航工业股份有限公司 植销设备及植销方法
JP2016196048A (ja) * 2015-04-02 2016-11-24 アサヒプリテック株式会社 抜取装置
JP2016196049A (ja) * 2015-04-02 2016-11-24 アサヒプリテック株式会社 抜取対象物の抜取方法
CN111656881A (zh) * 2017-11-27 2020-09-11 川崎重工业株式会社 把持装置和安装装置
US20220152716A1 (en) * 2020-11-19 2022-05-19 Ting-Jui Wang Soldering component and method of assembling soldering component to object
CN114825170A (zh) * 2022-06-06 2022-07-29 国网河北省电力有限公司超高压分公司 一种输电线路金具补装r销的机械手

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102319996A (zh) * 2011-08-16 2012-01-18 达航工业股份有限公司 植销设备及植销方法
JP2016196048A (ja) * 2015-04-02 2016-11-24 アサヒプリテック株式会社 抜取装置
JP2016196049A (ja) * 2015-04-02 2016-11-24 アサヒプリテック株式会社 抜取対象物の抜取方法
CN111656881A (zh) * 2017-11-27 2020-09-11 川崎重工业株式会社 把持装置和安装装置
US20220152716A1 (en) * 2020-11-19 2022-05-19 Ting-Jui Wang Soldering component and method of assembling soldering component to object
CN114825170A (zh) * 2022-06-06 2022-07-29 国网河北省电力有限公司超高压分公司 一种输电线路金具补装r销的机械手
CN114825170B (zh) * 2022-06-06 2023-11-14 国网河北省电力有限公司超高压分公司 一种输电线路金具补装r销的机械手

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1382087B1 (en) Method and apparatus for using a flat flexible cable connector
EP0239422A1 (en) Electrical connector for flexible flat cable
US5871369A (en) Connector
US6287151B1 (en) Electrical connector for manipulation by a vacuum-suction nozzle
US4705482A (en) Terminal connector assembly for multiconductor cable
JPH1119893A (ja) 接続ピンの自動挿抜ロボットに用いられるロボットハンド及び該ロボットハンドを用いた接続ピンの挿抜方法
US4516309A (en) Apparatus for assembling an electrical connector to a cable
US20030114041A1 (en) Connecting member for flat circuit member and method of connecting the connecting member and the flat circuit member
JPS62186476A (ja) コネクタ装置
US4690477A (en) Electrical connector apparatus
EP1139492B1 (en) A method for connecting a terminal fitting and a flat conductor and a terminal connection apparatus
US6851965B1 (en) Plug-in connecting system for film-insulated conductors
EP0200517B1 (en) Electrical connector assembly
US6478612B2 (en) Connector for a flat cable
US3922052A (en) Snap-on electrical connector
JPS61227384A (ja) コネクタ装置
JP2001060780A (ja) フラットケーブルの接続方法及び位置決め構造
JPH0757792A (ja) 圧着接続型コネクタ
JPH07320822A (ja) コネクタ
EP0668635B1 (en) Electrical connector for printed circuit boards
TW202211559A (zh) 插座及連接器
JPH0129996Y2 (ja)
JP2544653Y2 (ja) 端子接続装置
JP3273243B2 (ja) コネクタ実装用のアタッチメント部材
JPH11233212A (ja) フラット形接続物用コネクタ