JPH11198521A - インクジェット被記録材料 - Google Patents

インクジェット被記録材料

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JPH11198521A
JPH11198521A JP10017659A JP1765998A JPH11198521A JP H11198521 A JPH11198521 A JP H11198521A JP 10017659 A JP10017659 A JP 10017659A JP 1765998 A JP1765998 A JP 1765998A JP H11198521 A JPH11198521 A JP H11198521A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、坪量の低い紙、或いは透明
度の高いフィルムなどの不透明度の低い基材をも選定す
ることができ、インク受容層の色調の冴えを保持するこ
とが出来るといった記録材料の光学的特性の改善を図る
ことによりインクジェット方式によるカラー画像の鮮明
性に優れた被記録材料を提供することにある。 【解決手段】 本発明に係るインクジェット被記録材料
は、基材上にインク受容層を設けたインクジェット被記
録材料において、該基材とインク受容層の間及び基材の
裏面、またはその基材とインク受容層の間か、もしくは
その基材の裏面の何れか一方に顔料及び結着剤を主成分
とする塗工層をもうけ、JIS−Z−8730のハンタ
ー表色式によるインク受容面の色調がL(明度指数)=
90.1以上、a(知覚色度指数)=−3.98〜4.
44,b(知覚色度指数)=−4.78〜4.93であ
り、JIS−P−8138による被記録材料全体の不透
明度が90.4%以上であり、且つインク受容層が樹脂
または、樹脂と顔料を主成分とし該顔料の屈折率が1.
46〜1.62であるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット方
式によるカラー画像の鮮明性に優れた被記録材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は記録装置を比
較的小型にできること、装置の保守が容易であること、
騒音が少ない等の理由により近年、各種プリンター、フ
ァクシミリなどへの利用が急速に進んでいる。特にカラ
ー画像が得られるという特徴を生かして、鮮明性の優れ
た高品質のカラー画像の実現を目指して、インクジェッ
ト被記録材料の開発が精力的に行われている。
【0003】インクジェットカラー画像の鮮明性を向上
させる為に、被記録材料の面から、従来行われている主
たる改善目標は、 (1)インクジェットノズルから噴射されるインク滴を
素早く吸収し、含まれている色素を表面近くで定着させ
ること。 (2)色素によるドットが真円状で小さくかつ均一な大
きさであること。 (3)シアン、マゼンタ、イェロー、ブラックのインク
滴が同一部に重ねて打ち込まれても十分な吸収力を保持
していること。 等である。
【0004】これらの改善目標は主としてインク受容層
のインク受容特性の改善を目指したもので、これまで多
くの提案がなされているがこれまで満足できる技術は得
られていない。一方、画像の鮮明性を改善する手段は上
記にとどまらず記録材料の光学的特性の改善もその一手
段である。例えば、特許第2066072号公報には、
基材の不透明度を90%以上、インク受容層は水また
は、多価アルコールに親和性のある樹脂を含み不透明度
を40.2%以下にする方法が提案されている。しか
し、この方法では、不透明度の低い基材、例えば坪量の
低い紙、或いは透明度の高いフィルムなどの基材を選定
することができない欠点があり、光学特性の面からもい
まだ問題は解決していない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは坪量の低
い紙、或いは透明度の高いフィルムなどの不透明度の低
い基材をも選定することができ、インク受容層の色調の
冴えを保持することが出来るといった記録材料の光学的
特性の改善を図ることによりインクジェット方式による
カラー画像の鮮明性に優れた被記録材料を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はインクジェット
画像の鮮明性を向上させる為に、下記の手段を見出し
た。即ち、本発明は基材上にインク受容層を設けたイン
クジェット被記録材料において、該基材とインク受容層
の間及び基材の裏面、またはその基材とインク受容層の
間か、もしくはその基材の裏面の何れか一方に顔料及び
結着剤を主成分とする塗工層をもうけ、JIS−Z−8
730のハンター表色式によるインク受容面の色調がL
(明度指数)=90.1以上、a(知覚色度指数)=−
3.98〜4.44,b(知覚色度指数)=−4.78
〜4.93であり、JIS−P−8138による被記録
材料全体の不透明度が90.4%以上であり、且つイン
ク受容層が樹脂または、樹脂と顔料を主成分とし該顔料
の屈折率が1.46〜1.62であるインクジェット被
記録材料である。
【0007】インクジェット被記録材料のインク受容面
の色調は、受容層を構成する材料によるとともに、視感
的に好ましい感じを与える為、あるいはその他の目的で
意識的に着色剤をインク受容層に配合することが一般的
であるが、本発明では、種々検討した結果、インク受容
面の色調がインクジェット画像の鮮明性に影響を与える
事を見出し、該色調を一定領域内に納める事により、色
調の冴えを保持できることを見出した。即ち基材上にイ
ンク受容層を設けたインクジェット被記録材料におい
て、JIS−Z−8730のハンター表色式によるイン
ク受容面の色調がL(明度指数)=90.1以上、a
(知覚色度指数)=−3.98〜4.44,b(知覚色
度指数)=−4.78〜4.93に納めることにより色
調の冴えを保持することが出来、この範囲外の色調で
は、色調の冴えが損われる事が明らかになった。
【0008】また被記録材料の不透明度を高くすること
により、インクジェット画像の鮮明性に良い影響を与え
る事は、既に知られているが、従来技術では、基材とし
て不透明度の高いものを使用する事によりその目的を達
していた。本発明では、種々検討の結果、基材の片面ま
たは両面に顔料および結着剤を主成分とする塗工層を設
ける事により被記録材料全体の不透明度を90.4%以
上にすることで、インクジェット画像の色調の鮮明性を
向上出来る事を見出した。この理由は記録材料の裏面か
らの光の透過を最小限に抑える事ができ、所謂裏写りが
少なくなるためと思われる。
【0009】更に本発明ではインク受容層の材料につい
ても検討を加え、該受容層を樹脂または樹脂と顔料を主
成分とし、屈折率が1.46〜1.62の範囲内にある
顔料を使用することにより、インクジェット画像の鮮明
性が向上することを見出した。この理由については未だ
明らかではないが、インクジェット受容層に用いられる
樹脂の屈折率は1.5前後であり、樹脂のみが主成分の
場合は屈折率が似通っている為に光の散乱が少ないこと
が関係していると思われる。また、樹脂とともに顔料を
主成分とする場合にも顔料の屈折率が1.46〜1.6
2の範囲にあれば、樹脂の屈折率とほぼ同一であり、受
容層内の光の散乱は少ないと思われる。
【0010】本発明に用いる基材としては、紙、フィル
ムなどが一般的であるが特にそれに制約されるものでは
ない。厚さもプリント装置の走行上支障の無い限り自由
である。基材の不透明度は90.4%より低いもので
も、基材とインク受容層との間又は基材の裏面に、顔料
と結着剤を主成分とする層をつくる(以下これらをそれ
ぞれ、中間層、バック層と称する)、或は中間層、バッ
ク層の両方をもうけて被記録材料の不透明度を90.4
%以上にする事が可能であるため、坪量の低い紙や透明
性の高いフィルムも本発明の基材に使用が可能である。
【0011】本発明の中間層は、(1)不透明度のコン
トロールの為、(2)基材表面がインク受容層との接着
性がよくない場合、中間に存在させ接着性を向上させる
為、(3)基材表面の凹凸が大きい場合、均一なインク
受容層を造る為に中間層を設けて表面を平坦にする為、
などの目的で形成させるが、特に(1)の必要がある場
合は必須の要素となる。用いる材料としては、顔料とし
ては、酸化チタン、リトポン、亜鉛華、硫酸バリウム、
硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、カ
オリン、ケイ酸アルミニウム、合成シリカ、ホワイトカ
ーボン、中空又は密実の有機顔料などが用いられる。特
に不透明度が要求される場合は、酸化チタン、リトポ
ン、亜鉛華、硫酸バリウムなどが有効である。また、結
着剤としては、ポリビニルアルコール、デンプン、カゼ
イン、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン酢酸ビニル、SB
Rラテックス、MBRラテックス、ポリアクリル酸エス
テル、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン等が用いられる。基材とインク受容層との接着性を
良くする目的では、例えば基材がポリエステル樹脂でイ
ンク受容層がポリビニルアルコールなどの親水性樹脂層
の場合、中間層の接着剤には水分散性のポリエステル樹
脂が用いられる。
【0012】本発明のバック層は、(1)不透明度のコ
ントロールの為、(2)カールをコントロールする為、
(3)摩擦係数などの走行性をコントロールする為、等
を目的として設ける。バック層に用いる材料は、中間層
に使われる材料として挙げた各種材料と同じ物が使われ
るが、カール調整などの目的に限られる場合は、有機高
分子物質が主体となる場合もある。また、摩擦係数を減
らす必要がある場合には、ワックス類、界面活性剤、ス
テアリン酸カルシウムなどの滑剤も併用される。
【0013】本発明のインク受容層中に含まれる顔料と
しては、コロイダルシリカ、アルミナゾル、微粉シリ
カ、ホワイトカーボン、炭酸カルシウム、カオリン、焼
成カオリン、タルク、微粉セルロース、珪酸アルミニウ
ム、珪酸アルミニウムナトリウムなど屈折率が1.46
〜1.62の範囲にある顔料が用いられる。一方、樹脂
としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、デンプン、カゼイン、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレ
ン酢酸ビニル、ポリウレタン、SBRラテックス、MB
Rラテックス、ポリアクリル酸エステル、ポリエステル
等が用いられる。インク受容面の光沢を上げたい際に
は、これらの樹脂を主体とする場合もある。また、イン
ク滴中の色素を定着するための有機カチオン物質、走行
性を良くする為の滑剤、色調をコントロールする為の着
色剤、蛍光染顔料などが併用される。これら、中間層、
バック層、インク受容層を基材上に形成する手段として
は、材料を液体中に溶解または分散し、コーターにより
基材上に塗布乾燥することにより達成される。
【0014】
【実施例】 実施例1 A液 二酸化チタン分散液(固形分70%) 32.7g (御国色素製、GPホワイト#101コンク) ポリエステル分散液(固形分34%) 67.3g (東洋紡績製、バイロナールMD−1200) B1液 シリカ水分散液(固形分23%) 41.7g (水沢化学工業製、ミズカシルP78A) ポリビニルアルコール水溶液(固形分7.8%) 24.6g (クラレ製、PVA235) 水 33.7g 注 ミズカシルP78Aの屈折率は1.46 上質紙(68g/m2 、白色度82.3、不透明度8
1.7)の一方の面にA液を塗工量30g/m2 (固形
分)となるよう塗工後乾燥する。更に反対面にB1液を
固形分で7g/m2 となるように塗工後乾燥し、B1液
塗工面をインク受容面とするインクジェット被記録材料
を得た。
【0015】実施例2 上質紙(45g/m2 、白色度81.0、不透明度6
9.3)の両面に実施例1のA液をそれぞれ塗工量30
g/m2 (固形分)となるように塗工後乾燥した。次に
その一方の面に実施例1のB1液を7g/m2 となるよ
う塗工後乾燥し、B1液塗工面をインク受容面とするイ
ンクジェット被記録材料を得た。
【0016】実施例3 実施例1において、B1液の代りに下記処方のB2液を
用いた他は実施例1と同様な方法でインクジェット被記
録材料を得た。 B2液 シリカ水分散液(固形分23%) 20.8g (水沢化学工業製、ミズカシルP78A) 焼成クレイ水分散液(固形分40%) 11.9g (エンゲルハード製、アンシレックス93) ポリビニルアルコール水溶液(固形分7.8%) 24.6g (クラレ製、PVA235) 水 42.7g 注: 焼成クレイの屈折率は1.62
【0017】実施例4 実施例1において、上質紙の代りに乳白色ポリエステル
フィルム(厚さ50μm、白色度81.5、不透明度8
3.2)を用いた他は同様の方法でインクジェット被記
録材料を作成した。
【0018】実施例5 実施例3において、B1液の代りに下記処方のB3液を
用いる他は実施例4と同様な方法でインクジェット被記
録材料を得た。 B3液 シリカ水分散液(固形分23%) 41.7g (水沢化学工業製、ミズカシルP78A) ポリビニルアルコール水溶液(固形分7.8%) 24.6g (クラレ製、PVA235) 色素液(0.34%) 16.9g 水 16.8g 注: 色素液はSPレッドFBT(御国色素製)を3.4g採取し水で1000 mlに希釈した液
【0019】実施例6 実施例5において、B3液の色素液としてSPレッドF
BTの代りにSPグリーンGを用いた他は、実施例5と
同様な方法でインクジェット被記録材料を得た。
【0020】実施例7 実施例5において、B3液の色素液としてSPレッドF
BTの代りにSPブルーHBを用いた他は、実施例5と
同様な方法でインクジェット被記録材料を得た。
【0021】実施例8 実施例5において、B3液の代りに下記B4液を用いた
他は、同様な方法でインクジェット被記録材料を得た。 B4液 シリカ水分散液(固形分23%) 41.7g (水沢化学工業製、ミズカシルP78A) ポリビニルアルコール水溶液(固形分7.8%) 24.6g (クラレ製、PVA235) 色素液(0.34%) 4.2g 水 29.5g 注: 色素液はSPエローR(御国色素製)3.4gを水で1000mlに希釈 した液
【0022】実施例9 実施例3において、B1液の代りにPVA235(クラ
レ製)の7.8%液を用いた他は、実施例3と同様な方
法でインクジェット被記録材料を得た。
【0023】比較例1 上質紙(68g/m2 、白色度82.3、不透明度8
1.7)の片面に実施例1のB1液を塗工量7g/m2
(固形分)となるように塗工後乾燥し、B1液塗工面を
インク受容面とするインクジェット被記録材料を得た。
【0024】比較例2 上質紙(68g/m2 、白色度82.3、不透明度8
1.7)の一方の面に実施例1のA液を塗工量30g/
2 (固形分)となるように塗工後乾燥し、更に反対面
に下記B5液を塗工量7g/m2 (固形分)となるよう
に塗工後乾燥し、B5液塗工面をインク受容面とするイ
ンクジェット被記録材料を得た。 B5液 シリカ水分散液(固形分23%) 20.9g (水沢化学工業製、ミズカシルP78A) 二酸化チタン分散液(70%) 6.8g (御国色素製、GPホワイト#101コンク) ポリビニルアルコール水溶液(固形分7.8%) 24.5g (クラレ製、PVA235) 水 47.8g
【0025】比較例3 実施例5において、B3液の代りに、下記処方のB6液
を用いる他は実施例5と同様な方法でインクジェット被
記録材料を得た。 B6液 シリカ水分散液(固形分23%) 41.7g (水沢化学工業製、ミズカシルP78A) ポリビニルアルコール水溶液(固形分7.8%) 24.6g (クラレ製、PVA235) 色素液(0.34%) 33.7g 注: 色素液(0.34%)はSPレッドFBT(御国色素製)3.4gを水で 1000mlに希釈した液
【0026】比較例4 比較例3において、B6液にSPレッドFBTを用いる
代りにSPグリーンGを用いた他は比較例3と同様な方
法でインクジェット被記録材料を得た。
【0027】比較例5 比較例3において、B6液にSPレッドFBTを用いる
代りにSPブルーHBを用いた他は比較例3と同様な方
法でインクジェット被記録材料を得た。
【0028】比較例6 比較例3において、B6液を用いる代りに、下記処方の
B7液を用いる他は比較例3と同様な方法でインクジェ
ット被記録材料を得た。 B7液 シリカ水分散液(固形分23%) 41.7g (水沢化学工業製、ミズカシルP78A) ポリビニルアルコール水溶液(固形分7.8%) 24.6g (クラレ製、PVA235) 色素液(0.34%) 8.4g 水 25.3g 注: 色素液(0.34%)はSPエローR(御国色素製)3.4gを水で10 00mlに希釈した液
【0029】
【表1】
【0030】[評価方法] 1.サンプルの不透明度の測定:JIS−P−8138
により測定した。 2.インクジェットプリンタによるカラー画像の作成:
ワープロソフトWORD95の描画オブジェクトにより
面積率50%で赤色、緑色、青色、黄色のベタ画像パタ
ーンを作り、そのパターンをインクジェットカラープリ
ンター(エプソン製、PM−700C)でサンプルにプ
リントした。
【0031】3.プリントパターンの色調の測定:色差
計(日本電色工業製、Z−1001DP型)で測定し、
L、a、b(JIS−Z−8730,ハンター表色式に
よる)で表現した。尚、測色の際、白色セラミック板
(L=96.4、a=−0.12,b=0.47)を当
て板に用いた。
【0032】4.“裏写りの度合い”を次式で計算した
値で評価した。 裏写りの度合い=(L−L´)2 +(a−a´)2
(b−b´)2 この値が小さい程裏写りの度合いが少ない。 注: L,a,bは色差計によるサンプルの色調の測定
に於いて、サンプルの裏当て板に白色セラミック板(L
=96.64、a=−0.12,b=0.47)を用い
た時の値を示し、またL´,a´,b´は裏当て板に黒
色セラミック板(L=7.18、a=−0.74,b=
0.14)を用いた時の値を示す。
【0033】5.“色調の冴え”は次式で計算した値で
評価した。 色調の冴え=a2 +b2 この値が大きいほど色調の冴えが優れている。
【0034】[評価結果]各実施例および比較例の特性
値を表1に示す。 A.実施例1〜9により作成したインクジェット被記録
材料について 何れも、不透明度90.4%以上で、白紙の色調はL値
90.1以上、a値−3.98〜4.44、またb値は
−4.78〜4.93であった。赤、緑、青、黄の印字
部色調は何れもL値が低く濃い色調を示し、“裏写りの
度合い”は小さい値で裏側からの影響が少なく、“色調
の冴え”は高く、冴えた色調となっており鮮明性にすぐ
れた色調を示した。
【0035】B.比較例1について 白紙不透明度が85.8と実施例に比べ低く、赤、緑、
青、黄色発色部の“裏写りの度合い”が実施例に比べ大
きい。
【0036】C.比較例2について インク受容層に屈折率2.55の酸化チタンを含み、
赤、緑、青、黄色発色部のL値は何れも、大きな値をと
り、色濃度が薄いことを示している。また、“色調の冴
え”は実施例に比べ小さい値であり、ぼけた色合いにな
っている。
【0037】D.比較例3について 地色色調を赤みを強くした為にL値が90以下であり、
かつa値が8.68と高い。発色部の色調は、実施例に
比べ緑、黄色の“色調の冴え”が低く、それらはくすん
だ色合になっている。
【0038】E.比較例4について 地色色調は緑みを強くした為にL値が90以下であり、
かつa値が−9.62と低い。発色部の色調は、実施例
に比べ赤、青色の“色調の冴え”が低く、それらはくす
んだ色合になっている。
【0039】F.比較例5について 地色色調は青みを強くした為にL値が90以下であり、
かつb値が−9.46と低い。発色部の色調は、赤、黄
色の“色調の冴え”が低く、それらはくすんだ色合にな
っている。
【0040】G.比較例6について 地色色調を黄みを強くした為にb値が6.46と高い。
発色部の色調は、青色の“色調の冴え”が低く、くすん
だ色合になっている。
【0041】
【発明の効果】本発明は上記の説明から判るように、坪
量の低い紙、或いは透明度の高いフィルムなどの不透明
度の低い基材の選定も可能となり、赤、緑、青、黄色の
印字部色調は何れもL値が低く、濃い色調を示し、“裏
写りの度合い”は小さい値で裏側からの影響が少なく、
“色調の冴え”は高く、冴えた色調を得ることができる
といったインクジェット方式によるカラー画像の鮮明性
に優れた被記録材料を得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上にインク受容層を設けたインクジ
    ェット被記録材料において、該基材とインク受容層の間
    及び基材の裏面、またはその基材とインク受容層の間
    か、もしくはその基材の裏面の何れか一方に顔料及び結
    着剤を主成分とする塗工層をもうけ、JIS−Z−87
    30のハンター表色式によるインク受容面の色調がL
    (明度指数)=90.1以上、a(知覚色度指数)=−
    3.98〜4.44,b(知覚色度指数)=−4.78
    〜4.93であり、JIS−P−8138による被記録
    材料全体の不透明度が90.4%以上であり、且つイン
    ク受容層が樹脂または、樹脂と顔料を主成分とし該顔料
    の屈折率が1.46〜1.62であることを特徴とする
    インクジェット被記録材料。
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