JPH1119826A - 穴内面の微少量電解加工方法及び装置 - Google Patents

穴内面の微少量電解加工方法及び装置

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JPH1119826A
JPH1119826A JP19062497A JP19062497A JPH1119826A JP H1119826 A JPH1119826 A JP H1119826A JP 19062497 A JP19062497 A JP 19062497A JP 19062497 A JP19062497 A JP 19062497A JP H1119826 A JPH1119826 A JP H1119826A
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Koichi Kiyomiya
紘一 清宮
Masato Gomyo
五明  正人
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加工物の穴内面への電解加工量を精度良く
制御してサブμm程度の高精度加工を容易に得るととも
に、複数の被加工物を取り扱う場合には、下穴の加工精
度に応じて数μm程度の高精度加工を容易に得ることを
可能とする。 【解決手段】 電極工具23及び被加工物22を所定の
加工間隙をもって相対的に不動状態に固定し、電極工具
23を動かすことなく加工を行うことによって電極工具
23の送り込み誤差による加工精度の低下を防止すると
ともに、電解加工用電源24から与えられる電気量を計
測し、予め求めた加工に要する総電気量と加工量との関
係に基づいて被加工物の電解加工量を加工制御手段2
7,28により制御することによって、穴内面の最終加
工量を、単体又は複数の被加工物の双方において正確に
得るように構成したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対向配置された電
極工具と被加工物との間に高速で流動する電解液を介し
て通電することにより被加工物の穴内面の電解加工を行
うようにした穴内面の微少量電解加工方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、被加工物に対して貫通穴を高精
度で仕上げる場合には、ドリル加工等の所定の前加工に
よって被加工物に下穴を貫通形成した後、その下穴の内
面に対して種々の精密加工方法が施される。その精密加
工方法としては、1)切削加工方法としてのリーマ加工
・バイト切削加工の他、2)固定砥粒研削加工方法とし
て砥石による内面研削・ホーニング加工、さらには3)
遊離砥粒による加工方法としてラッピング加工方法等が
ある。また、4)放電加工によって穴の内面加工を行う
ことも考えられる。
【0003】しかしながら、このような一般の穴内面の
高精度加工方法は、加工能率が低く高コストになってし
まう傾向があり、それを解決する手段として、近年、電
解加工方法が注目されている。電解加工は、電解溶出を
被加工物の所要の部位に集中することによって行われる
ものであるが、上述した穴の高精度内面加工には通常用
いられない。その用いられていない理由を以下に説明す
る。
【0004】従来、例えば図9に示されているような電
解加工装置が知られている。すなわち図9に示されてい
るように、ベース1上に絶縁物2を介して設置された治
具3に被加工物4が載置されるとともに、当該被加工物
4に近接するようにして電極工具5が対向配置される。
そして上記被加工物4が、図示を省略した電解加工用電
源の正極(+極)側に接続されるとともに、電極工具5
が負極(−)側に接続される。
【0005】また、外部に蓄えられた電解液6は、電解
液供給手段としてのポンプ7によりフィルター8を介し
て上記電極工具5と被加工物4との隙間に供給され、電
極工具5と被加工物4との間に電解液6を流動させなが
ら両者間に通電が行われる。そしてこれにより、被加工
物4が電気化学的に溶出して被加工物4の電解加工が行
われるようになっている。
【0006】このとき、上記電極工具5には送り装置1
0が付設されており、被加工物4における加工の進行に
伴い電極工具5が被加工物4側に送り込まれていくこと
によって両者間に所定の加工間隙(平衡間隙)が維持さ
れ、結果的に、電極工具5の形状を反転した形状が被加
工物4に形成されるようになっている。そして、このよ
うな電解加工によって発生した気体は、ファン11によ
って外部に排気される。またジュール熱により昇温され
た電解液中には種々の電解生成物が含まれることとなる
が、使用済み電解液12は遠心分離器13を通して清浄
化された後、再び電極工具5と被加工物4との間に供給
されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成を有する従来の電解加工装置では、電極工具5を被
加工物4側に送り込みながら加工を行っているため電極
工具5の送り込み誤差が必ず生じ、そのため平衡間隙を
常時維持することが困難となって、加工量を高精度に制
御することができないという問題がある。また、このよ
うな加工精度の問題は、加工時に生成するジュール熱や
気体等の影響によって電解液の流動方向に加工量が異な
ってしまうことからも生じている。従って、平衡間隙に
基づいて加工量を制御する従来の電解加工では、±30
μm程度の誤差は当然生じるものとして考えられてお
り、そのため電解加工は狭い範囲に限定して適用されて
いるのが現状である。このようなことから、上述した穴
の高精度内面加工に対して電解加工は通常用いられな
い。
【0008】これに対して本発明は、微小量の加工深さ
においてサブミクロン程度の高精度な穴内面加工を容易
に行うことができるようにした穴内面の微少量電解加工
方法及び装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明にかかる穴内面の微少量電解加工方
法では、所定の前加工によって被加工物に下穴を貫通形
成した後、当該被加工物及び電極工具に電解加工用電源
の正極及び負極をそれぞれを接続するとともに、上記電
極工具を被加工物の下穴内面に近接して対向配置し、こ
れら電極工具と被加工物の下穴内面との間に電解液を流
動させながら通電することによって上記被加工物を溶出
させつつ穴の内面加工を行い、被加工物の下穴内面を所
定の精度に仕上げるものであって、 上記前加工により
形成された被加工物の下穴の穴径を測定し、その測定寸
法と加工目標寸法との差異から加工すべき量を求め、つ
いで、前記電極工具の外周面と被加工物の下穴内面との
間に所定の加工間隙を形成するように電極工具と被加工
物とを相対的に不動状態に固定し、前記電解加工用電源
から与えられた総電気量を制御することによって、前記
被加工物の穴内面に対する微少な電解加工量を制御して
いる。
【0010】また、請求項2記載の発明にかかる穴内面
の微少量電解加工方法では、所定の前加工によって複数
の被加工物の各々に下穴を貫通形成した後、これらの各
被加工物及び電極工具に電解加工用電源の正極及び負極
をそれぞれ接続するとともに、上記電極工具を被加工物
の下穴内面に近接して対向配置し、これら電極工具と被
加工物の下穴内面との間に電解液を流動させながら通電
することによって上記被加工物を溶出させつつ下穴内面
の加工を行い、当該被加工物の下穴内面を所定の精度に
仕上げるものであって、上記前加工により形成された複
数の被加工物の下穴の穴径をそれぞれ測定し、その測定
寸法と加工目標寸法との差異に基づいて上記複数の被加
工物をグループ化するとともに、それらの各グループ毎
に下穴の測定寸法の代表値(グループ値)を決定して、
その代表値(グループ値)と加工目標寸法との差異から
加工すべき量を求め、前記各グループにおける被加工物
の下穴内面と電極工具の外周面との間に所定の加工間隙
を形成するように電極工具と被加工物とを相対的に不動
状態に固定し、前記電解加工用電源から与えられた総電
気量を制御することによって、前記被加工物の穴内面に
対する微少な電解加工量を制御している。
【0011】さらに、請求項5記載の発明にかかる穴内
面の微少量電解加工装置では、所定の前加工によって下
穴が貫通形成された被加工物と、この被加工物の下穴内
面に近接して対向配置された電極工具と、これら被加工
物及び電極工具に正極及び負極がそれぞれ接続された電
解加工用電源と、上記電極工具と被加工物の下穴内面と
の間に電解液を流動させる電解液供給手段とを有し、上
記電極工具と被加工物との間を通電して被加工物の下穴
内面を電解加工するものであって、前記電極工具と被加
工物とは、当該電極工具の外周面と被加工物の下穴内面
との間に所定の加工間隙を形成するように相対的に不動
状態に固定されているとともに、前記電解加工用電源か
ら与えられた総電気量を制御することによって、前記被
加工物の穴内面に対する微少な電解加工量を制御する加
工制御手段を備えている。
【0012】さらにまた、請求項6記載の発明にかかる
穴内面の微少量電解加工装置では、所定の前加工によっ
て下穴が貫通形成された複数の被加工物と、これらの各
被加工物の下穴内面に近接して対向配置された電極工具
と、これら被加工物及び電極工具に正極及び負極がそれ
ぞれ接続された電解加工用電源と、上記電極工具と被加
工物の下穴内面との間に電解液を流動させる電解液供給
手段と、を有し、上記電極工具と被加工物との間を通電
して被加工物の下穴内面を電解加工するものであって、
上記複数の各被加工物に形成された下穴の穴径の測定寸
法と加工目標寸法との差異に基づいてグループ化された
各被加工物と前記電極工具とが、これら電極工具の外周
面と被加工物の下穴内面との間に所定の加工間隙を形成
するように相対的に不動状態に固定されているととも
に、前記電解加工用電源から与えられた総電気量を制御
することによって、前記被加工物の下穴内面に対する微
少な電解加工量を制御する加工制御手段を備えている。
【0013】このような構成を有する請求項1及び請求
項5記載の発明にかかる穴内面の微少量電解加工方法及
び装置においては、電極工具を動かすことなく固定した
まま加工が行われることから、電極工具の送り込み誤差
による穴内面の加工精度の低下が防止される。また電解
加工量と、その電解加工に要する総電気量との関係を利
用して総電気量の制御が行われることから、穴内面の加
工深さが正確に操作され高精度な電解加工が容易に行わ
れるようになっている。
【0014】このとき、請求項2及び6記載の発明によ
れば、複数の被加工物を同時加工するにあたって、上記
各被加工物の下穴の加工精度に応じて仕分けされた被加
工物の各グループ毎に加工目標寸法がそれぞれ設定さ
れ、その各グループ毎の加工目標寸法に対応して電解加
工の加工量が設定されるため、複数の被加工物のそれぞ
れが高精度に加工されることとなり、複数の被加工物が
同時に効率的に製造されるとともに、不良品の発生が極
力低減されるようになっている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、まず本発明の実施の形態に
かかる穴内面の微少量電解加工装置を図面に基づいて説
明する。図1に示されている実施形態において、非導電
性材料で形成された中空状のハウジング21には電解加
工用のキャビティーが設けられており、そのキャビティ
ー内の軸方向(図示上下方向)略中央部分に、金属材料
からなる中空円筒状の被加工物22が固定されている。
この中空円筒状被加工物22の略中心部分には、ドリル
加工等の所定の前加工によって下穴22aが軸方向に貫
通形成されている。本実施形態における円筒状被加工物
22の材質としては、ステンレス鋼(SUS304)又
は銅が用いられている。
【0016】また、上記円筒状被加工物22の下穴22
aを軸方向に貫通するようにして中実円筒状の電極工具
23がハウジング21に固定されている。上記電極工具
23の軸方向(図示上下方向)両端部分は、上記ハウジ
ング21の軸方向両端における閉塞壁21a,21bに
それぞれ固定されており、当該電極工具23の軸方向略
中央部分に形成された電極露出部23aが、上記円筒状
被加工物22の下穴22aの内周壁面に対向するように
配置されている。
【0017】すなわち、上記電極工具23の外周表面
は、上述した電極露出部23aを除いて非導電性材料2
3bで覆われており、当該電極工具23の電極露出部2
3aが円筒状被加工物22の下穴22aの内周壁面に対
して全周にわたって均一な加工間隙を備えるように、電
極工具23と円筒状被加工物22との同軸度が調整され
ている。そしてこのように電極工具23の電極露出部2
3aと円筒状被加工物22の下穴22aの内周壁面とが
所定の加工間隙を介して対向されることによって電解加
工部Aが形成されている。この電解加工部Aにおける加
工間隙は、本実施形態においては0.1mmに設定され
ている。
【0018】さらに、上記円筒状被加工物22には、電
解加工用パルス電源24の正極(+極)から延出する接
片24aが接続されており、その延出途中部位に、前記
電極工具23と円筒状被加工物22との間の通電電流値
を検出する電流計25が設けられている。一方、前記電
極工具23に対しては、上記電解加工用パルス電源24
の負極(−)から延出する接片24bが接続されてお
り、その延出途中部位に、電解加工用パルス電源24の
オン・オフを行う通電スイッチ26が設けられている。
本実施形態における上記電解加工用パルス電源24の出
力電圧は、電極工具23と円筒状被加工物22との間の
工具電極面上の通電電流密度が、例えば40A/cm2
となる電圧に設定されている。
【0019】上記電流計25で検出された電極工具23
と円筒状被加工物22との間の通電電流値は、電極工具
23と円筒状被加工物22との対向面積とともに電流密
度を算出するデータとして用いられる。またそれにより
得た電流密度が所定の値となるように、電解加工用パル
ス電源24の出力電圧が設定されるとともに、この設定
出力電圧から、目標電解加工量を得るための総電気量す
なわち総通電時間が決定される。これらの各手法につい
ては後述する。
【0020】一方、前述した通電スイッチ26は、タイ
マー27からの指令によってオン・オフ動作が行われる
ように構成されている。具体的には、上述した目標電解
加工量を得るための総通電時間がタイマー27に設定さ
れ、このタイマー27からの指令信号により、総通電時
間の経過時に通電スイッチ26がオフ状態になされ遮断
される。そしてこのような総通電時間の制御によって平
板状被加工物22に浅い平面状の凹部が所定の深さにて
形成される。
【0021】また、電解液貯蔵タンク30内には、Na
NO3 (硝酸ナトリウム)を30重量%含有する電解液
31が所定量蓄えられているとともに、この電解液貯蔵
タンク30とハウジング21との間に、電解液供給手段
としての液供給管32及び液排出管33が接続されてい
る。このうち液供給管32は、電解液貯蔵タンク30か
らポンプ34を介して前記ハウジング21の図示上側す
なわち前記円筒状被加工物22の上部側のキャビティー
内に開口するように接続されているとともに、液排出管
33は、ハウジング21の図示下側すなわち前記円筒状
被加工物22の下部側のキャビティー内から電解液貯蔵
タンク30に向かって延出しており、上記液供給管32
からハウジング21内に供給された電解液31が、円筒
状被加工物22の上部側から当該円筒状被加工物22と
電極工具23の電極露出部23aとの間の電解加工部A
を通って、円筒状被加工物22の下部側に抜け、そこか
ら液排出管33を通して電解液貯蔵タンク30内に回収
されるように構成されている。
【0022】一方、図2に示されているように、上記電
解加工部Aの入口部側及び出口部側には、圧力調整用の
リリーフ弁35,36がそれぞれ設けられているととも
に、これらの各圧力調整用リリーフ弁35,36に対し
て圧力計37,38が付設されている。そして、これら
の圧力計37,38が所定の値を示すように圧力調整用
リリーフ弁35,36が適宜操作され、それに伴って電
解加工部Aにおける電解液31の流速が所定の値に設定
されるように構成されている。本実施形態においては、
圧力計37が10kgf/cm2 、圧力計38が1kg
f/cm2 となるように設定されており、これによっ
て、加工間隙0.1mmの電解加工部Aにおける電解液
31の流速が、10m/sec前後の値に維持されてい
る。
【0023】このとき、上述した目標電解加工量を得る
ための総電気量すなわち円筒状被加工物22に印加すべ
き電圧及び総通電時間は、予め求めておいた関係データ
に基づいて以下のような手法で決定される。
【0024】まず、前記電極工具23と円筒状被加工物
22との間における通電電流の電流密度(A/cm2
と、その電流密度を得るための印加電圧すなわち電解加
工用パルス電源24の出力電圧(V)との関係を、円筒
状被加工物22の材料、例えばステンレス鋼(図3)或
は銅(図4)ごとに各々予め求めておく。これら図3及
び図4に示されたデータ及び以下述べるその他の各デー
タは、加工材料ごとに数μm電解加工したときの測定値
の平均値を採用したものである。すなわち電解加工の進
行に伴い加工隙間が次第に拡大してくると、それに従っ
て加工速度が変化することとなるが、上記各データは、
当初の加工隙間(0.1mm)に対して微小量(10μ
m弱)だけ加工したときの値を平均して求めたものであ
る。
【0025】そして、円筒状被加工物22としてステン
レス鋼(SUS304)を採用したときには、図3を用
いて、電極工具23と円筒状被加工物22との間の通電
電流の電流密度(横軸;A/cm2 )と、その電流密度
を得るための印加電圧(縦軸;V)との関係を求める。
すなわち図3から、電極工具23と円筒状被加工物22
との間における通電電流の電流密度を40A/cm2
するには、電解加工用パルス電源24の出力電圧として
6Vを要することが解る。
【0026】なおこの場合、電極工具23の電極露出部
23aと円筒状被加工物22とが、同心状に内外周に位
置において対向するように配置されているため、これら
両者の各対向面積どうしは、内周側及び周外側の配置関
係分だけ異なっている。従って、この両者の面積差分だ
け電流密度も異なることになるので、上述した予め求め
ておいた関係データに対して、上記両者の面積差に対応
する補正を行う。
【0027】ついで図5のように、電解加工用パルス電
源24の出力電圧すなわち円筒状被加工物22への印加
電圧(横軸;V)と、単位時間当たりの加工深さ(縦
軸;μm/sec)との関係を予め求めておく。この図
5における円筒状被加工物22への印加電圧と単位時間
当たりの加工深さとの関係から明らかなように、円筒状
被加工物22への印加電圧を6Vに設定したときには、
単位時間当たりの加工深さが約8μmであることが解
る。
【0028】このように電流密度を固定して加工時間を
変化させれば、加工時間に対応して加工量すなわち加工
深さが変化することとなるから、本実施形態のように、
予め求めておいた各関係データに基づいて電流密度を管
理すれば、目的の形状精度が得られることとなる。従っ
て、最終の加工量(加工深さ)は、加工に要した総電気
量を厳密に制御することによって数ミクロンの加工量を
サブミクロンオーダーの精度で制御可能となり、高精度
電解加工が容易に得られる。
【0029】さらに目標とする電解加工量と、この目標
電解加工量を得るための加工時間すなわち総通電時間と
の関係を、例えば図6に示されているように求めてお
く。この図6に示された関係データは、目標電解加工深
さ(縦軸;μm)と、加工時間(横軸;sec)との関
係を予め求めておいたものであって、前述した電解加工
用パルス電源24からの出力電圧のオン・オフ時間、電
解液の種類、電極工具23と円筒状被加工物22とのギ
ャップ(加工間隙)量、及び印加電圧のそれぞれをパラ
メータとしている。
【0030】より具体的には、上記図6は、電解加工用
パルス電源24からの出力電圧のオン時間を5mse
c、オフ時間を45msecとした場合における電解加
工量と総通電時間(加工時間)との関係を示したもので
あって、この図6から、目標加工量(加工深さ)を10
μmとしたときに必要な加工時間は12秒であることが
解る。
【0031】このようにして求め設定した電解加工用パ
ルス電源24の出力電圧(6V)及び加工時間(12
秒)により、実際に加工を行った結果が図7に示されて
いる。すなわち図7においては、4枚の電極板P1 ,P
2 ,P3 ,P4 が、加工域長さ10mm(P1 先端から
P4 後端まで)にわたり矢印で表した電解液の流れに沿
って並設されており、これら各電極板P1 ,P2 ,P3
,P4 による実際の加工深さを、目標加工深さ10μ
mに対する誤差として測定してみた。その結果は、電解
液の流動方向上流側から順に、+0.1μm、±0.0
μm、−0.2μm、0.2μmであり、サブミクロン
オーダーの極めて小さな加工誤差内に収まる結果となっ
た。
【0032】次に、上述した電解加工装置を用いた本発
明にかかる電解加工方法の形態を説明する。まず、上述
した電解加工装置のハウジング21内に、電極工具23
と円筒状被加工物22とを同心状に対向するように固定
し、所定の加工間隙(0.1mm)を有する電解加工部
Aを形成する。そして通電スイッチ26のオン動作が行
われて電解加工用パルス電源24から上記電解加工部A
に対して所定のパルス電圧が与えられる。このようなパ
ルス電圧を用いれば、電解加工で生成するジュール熱や
水素ガス等の気体の蓄積を抑制することができ、流路方
向の加工量の「ばらつき」が直流の場合よりも減少して
加工精度を向上させることができる。
【0033】ついで、前記電解加工用パルス電源24か
らの出力電圧及び総通電時間(加工時間)が、前述した
ように予め求めていた各関係データ(図3乃至図6参
照)に基づいて決定され、電解加工用パルス電源24に
対して例えば出力電圧6Vが設定されるとともに、タイ
マー27に対して例えば総通電時間(加工時間)12秒
が設定される。そして、電解加工用パルス電源24から
の電圧の出力開始によって電解加工が開始されるととも
に、加工開始後、上記総通電時間を経過したときにタイ
マー27からの信号によって通電スイッチ26がオフさ
れ、これにより加工を終了する。
【0034】このような実施形態にかかる穴内面の微少
量電解加工方法及び装置においては、電極工具23を動
かすことなく固定したまま加工が行われることから、電
極工具23の送り込み誤差による加工精度の低下が防止
される。また電解加工量と、その電解加工に要する総電
気量との関係に基づいて総電気量が制御されるから、加
工深さが正確に操作され高精度な穴内面の電解加工が行
われるようになっている。
【0035】なお上記実施形態では、電解加工量と、そ
の電解加工に要する総電気量との関係が略直線的な関係
にある範囲を利用して加工深さを制御しているが、必ず
しも直線的な関係を利用しなければならないものではな
く、直線的な関係にない範囲を利用することも可能であ
る。
【0036】次に、上述した実施形態装置と同一の構成
物を同一の符号で表した図8にかかる実施形態装置で
は、電流計25で検出された電極工具23と被加工物2
2との間の通電電流値が、加工制御手段を構成する電気
量演算手段28に入力されている。この電気量演算手段
28では、上記電流計25で検出された電極工具23と
被加工物22との間の通電電流値、及び電極工具23の
電極面の対向面積から、電流密度が算出されるととも
に、この電流密度から、目標電解加工量を得るための総
電気量すなわち総通電時間及び印加電圧が演算されるよ
うになっている。この電気量計測手段28における演算
手法は、前述したものと同様であるので説明を省略す
る。
【0037】上記電気量演算手段28からは、目標電解
加工量を得るための総電気量すなわち総通電時間及び印
加電圧の設定指令信号が出力されることとなるが、総通
電時間の設定時間指令信号は、同じく加工制御手段を構
成する通電制御手段29に受けられている。加工制御手
段29には、タイマー27が設けられており、このタイ
マー27からの指令によって前述した通電スイッチ26
のオン・オフ動作が行われるようになっている。具体的
には、上記タイマー27による通電スイッチ26のオフ
動作が、上記電気量演算手段28により設定された総通
電時間の経過時に行われる。また印加電圧の設定指令信
号は、電解加工用パルス電源24に受けられており、こ
の設定指令信号で指定された印加電圧が、電解加工用パ
ルス電源24に設定されるように構成されている。
【0038】このような電解加工装置においては、まず
電解加工用パルス電源24の出力電圧が、所定の電流密
度を得るように設定され、この電解加工用パルス電源2
4からの通電電流値が、電流計25で常時検出される。
この電流計25で検出された電極工具23と平板状被加
工物22との間の実際の通電電流値は、加工制御手段を
構成する電気量演算手段28に入力され、この電気量演
算手段28において、電流計25で検出された実際の通
電電流値に基づいて電流密度が算出される。さらにこの
電流密度から、予め求めておいた関係データ(図3乃至
図6参照)に基づいて、加工に必要な総電気量すなわち
総通電時間が演算される。
【0039】そして、上記電気量演算手段28から出力
される総通電時間の設定信号により、通電制御手段29
に設けられたタイマー27に総通電時間が設定され、こ
れにより通電スイッチ26は、オン動作後の総通電時間
経過時に上記タイマー27から発せられる切替信号によ
ってオフされ、これにより加工が終了する。
【0040】このような実施形態にかかる装置によれ
ば、総通電時間(加工時間)及び印加電圧の制御が、自
動的かつリアルタイムで精度良く行われることとなり、
前述した微細電解加工が一層効率的かつ高精度に実行さ
れる。すなわち、電解加工用パルス電源24の出力電圧
値や、被加工物22と工具電極23との加工間隙(ギャ
ップ)や、電解液30の電導度等が、何らかの原因で予
定した値からずれてしまった場合には、電流密度が変化
して加工量に誤差を生じることとなるが、上述した実施
形態のような制御系を設けておけば、各設定値が常時自
動的に略一定に維持され、微細電解加工が極めて良好に
行われる。
【0041】一方、上述した各実施形態は、単一の被加
工物を対象としたものであるが、複数の被加工物を対象
とする場合には、これら複数の被加工物を、次のように
して同時加工することが考えられる。
【0042】すなわち、まず、前加工により複数の被加
工物の各々に下穴を形成すると、下穴加工の加工精度誤
差によって上記各下穴の穴径には所定のバラツキを生じ
ることとなる。そこで、各被加工物の下穴寸法を測定し
て得た測定寸法のバラツキの程度に基づいて複数の被加
工物を仕分けし、それぞれをグループ化しておく。この
グループ化を行う場合の寸法基準となるバラツキの幅B
は、下穴加工における穴径の分布を考慮して定めること
となる。そして、このバラツキの幅Bによりグループ分
けを行った後に、各グループ毎に加工目標寸法を定め、
上記測定寸法との差異から加工すべき量を求めて電解加
工を行う。
【0043】このとき、電解加工の加工精度をΔhとす
ると、最終的な加工精度は、上述したグループ分けの幅
Bを考慮して、(B+Δh)の範囲内の加工誤差に収め
られることとなる。すなわち、このようにして複数の被
加工物の同時加工を行うこととすれば、各被加工物の下
穴加工に精度誤差のバラツキがあっても、その下穴の加
工精度に応じて電解加工の加工量が制御されるため、複
数の被加工物のそれぞれが高精度に加工される。従っ
て、複数の被加工物が同時に効率的に製造されながら、
不良品の発生が極力低減される。
【0044】以上本発明者によってなされた発明の実施
形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々
変形可能であるというのはいうまでもない。例えば、上
述した実施形態では、通電スイッチ26のオン・オフ動
作をタイマー手段(符号27参照)によって行っている
が、電解加工用パルス電源24からの出力パルスをカウ
ントし、その総パルス数に基づいて通電スイッチ26の
オン・オフ動作を行わせるように構成することも可能で
ある。
【0045】また本発明は、上述したSUS材や銅以外
の例えばリン青銅等の他の金属材料に対する電解加工に
ついても同様に適用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように請求項1及び5記載の
発明にかかる穴内面の微少量電解加工方法及び装置は、
電極工具及び被加工物の穴内面を所定の加工間隙をもっ
て相対的に不動状態に固定し、電極工具を動かすことな
く加工を行うことによって電極工具の送り込み誤差によ
る加工精度の低下を防止するとともに、電解加工用電源
から与えられる電気量を計測し、予め求めた加工に要す
る総電気量と加工量との関係に基づいて被加工物の電解
加工量を制御することによって最終加工量を正確に得る
ように構成したものであるから、被加工物における穴内
面の加工量を精度良く制御してサブミクロン程度の高精
度加工を容易に得ることができ、切削加工等のような高
コスト加工によらねばならなかった穴内面加工を電解加
工によって低コストで実現することができる。
【0047】さらに高精度な穴内面加工が可能となるこ
とから、電解条件を適宜制御することによって1μRm
ax以下の穴内面表面の粗さの光沢面或は鏡面を得る等
の穴内面の表面仕上加工としても電解加工を採用するこ
とが可能となり、電解加工の信頼性及び応用性を飛躍的
に向上させることができる。
【0048】このとき、請求項2及び6記載の発明によ
れば、下穴加工に精度誤差が多少あっても、その下穴の
加工精度に応じて被加工物が例えばn個にグループ分け
されて、それらの各グループ毎に電解加工の加工量が適
宜に設定されることから、最終の加工精度は下穴加工精
度のおよそ1/nのように高精度とすることができ、複
数の被加工物を同時に効率的に製造しつつ不良品の発生
を極力低減することによって上述した本発明の効果を一
層高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる穴内面の微少量電
解加工装置を表した原理的説明図である。
【図2】図1の装置に用いられている電解液の循環系を
表した系統説明図である。
【図3】加工材料としてステンレス鋼(SUS304)
を採用した場合についての電流密度と印加電圧との関係
を予め求めたデータ線図である。
【図4】加工材料として銅を採用した場合についての電
流密度と印加電圧との関係を予め求めたデータ線図であ
る。
【図5】加工材料としてステンレス鋼(SUS304)
を採用した場合についての電圧と単位時間当たりの加工
深さとの関係を予め求めたデータ線図である。
【図6】所定の条件下における加工時間と加工深さとの
関係を表した予め求めたデータ線図である。
【図7】流れ方向の位置による加工量の差異を目標値1
0μmからの誤差として測定した結果を表した平面説明
図である。
【図8】本発明の他の実施形態にかかる穴内面の微少量
電解加工装置を表した原理的説明図である。
【図9】一般の電解加工装置を表した原理的説明図であ
る。
【符号の説明】
22 円筒状被加工物 23 電極工具 A 電解加工部 24 電解加工用パルス電源 25 電流計 26 通電スイッチ 27 タイマー 28 電気量演算手段(加工制御手段) 29 通電制御手段(加工制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五明 正人 長野県諏訪郡下諏訪町5329番地 株式会社 三協精機製作所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の前加工によって被加工物に下穴を
    貫通形成した後、当該被加工物及び電極工具に電解加工
    用電源の正極及び負極をそれぞれ接続するとともに、上
    記電極工具を被加工物の下穴内面に近接して対向配置
    し、これら電極工具と被加工物の下穴内面との間に電解
    液を流動させながら通電することによって上記被加工物
    を溶出させつつ下穴内面の加工を行い、当該被加工物の
    下穴内面を所定の精度に仕上げるものであって、 上記前加工により形成された被加工物の下穴の穴径を測
    定し、その測定寸法と加工目標寸法との差異から加工す
    べき量を求め、 前記電極工具の外周面と被加工物の下穴内面との間に所
    定の加工間隙を形成するように電極工具と被加工物とを
    相対的に不動状態に固定し、 前記電解加工用電源から与えられた総電気量を制御する
    ことによって、前記被加工物の穴内面に対する微少な電
    解加工量を制御するようにしたことを特徴とする穴内面
    の微少量電解加工方法。
  2. 【請求項2】 所定の前加工によって複数の被加工物の
    各々に下穴を貫通形成した後、これらの各被加工物及び
    電極工具に電解加工用電源の正極及び負極をそれぞれ接
    続するとともに、上記電極工具を被加工物の下穴内面に
    近接して対向配置し、これら電極工具と被加工物の下穴
    内面との間に電解液を流動させながら通電することによ
    って上記被加工物を溶出させつつ下穴内面の加工を行
    い、当該被加工物の下穴内面を所定の精度に仕上げるも
    のであって、 上記前加工により形成された複数の被加工物の下穴の穴
    径をそれぞれ測定し、その測定寸法と加工目標寸法との
    差異に基づいて上記複数の被加工物をグループ化すると
    ともに、 それらの各グループ毎に下穴測定寸法の代表値を決定し
    て、その代表値と加工目標寸法との差異から加工すべき
    量を求め、 前記各グループにおける被加工物の下穴内面と電極工具
    の外周面との間に所定の加工間隙を形成するように電極
    工具と被加工物とを相対的に不動状態に固定し、 前記電解加工用電源から与えられた総電気量を制御する
    ことによって、前記被加工物の穴内面に対する微少な電
    解加工量を制御するようにしたことを特徴とする穴内面
    の微少量電解加工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の総電気量は、電極
    工具と被加工物との間の通電電流値を計測して電流密度
    を求め、予め求めておいた電流密度とミクロンオーダー
    の加工深さとの関係データに基づいて算出するようにし
    たことを特徴とする穴内面の微少量電解加工方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の電解加工量の制御
    は、電極工具と被加工物との間の通電を、目標加工量に
    対応した総電気量を得るための総通電時間経過時に停止
    して行うようにしたことを特徴とする穴内面の微少量電
    解加工方法。
  5. 【請求項5】 所定の前加工によって下穴が貫通形成さ
    れた被加工物と、この被加工物の下穴内面に近接して対
    向配置された電極工具と、これら被加工物及び電極工具
    に正極及び負極がそれぞれ接続された電解加工用電源
    と、上記電極工具と被加工物の下穴内面との間に電解液
    を流動させる電解液供給手段と、を有し、上記電極工具
    と被加工物との間を通電して被加工物の下穴内面を電解
    加工するものであって、 前記電極工具と被加工物とは、当該電極工具の外周面と
    被加工物の下穴内面との間に所定の加工間隙を形成する
    ように相対的に不動状態に固定されているとともに、 前記電解加工用電源から与えられた総電気量を制御する
    ことによって、前記被加工物の下穴内面に対する微少な
    電解加工量を制御する加工制御手段を備えていることを
    特徴とする穴内面の微少量電解加工装置。
  6. 【請求項6】 所定の前加工によって下穴が貫通形成さ
    れた複数の被加工物と、これらの各被加工物の下穴内面
    に近接して対向配置された電極工具と、これら被加工物
    及び電極工具に正極及び負極がそれぞれ接続された電解
    加工用電源と、上記電極工具と被加工物の下穴内面との
    間に電解液を流動させる電解液供給手段と、を有し、上
    記電極工具と被加工物との間を通電して被加工物の下穴
    内面を電解加工するものであって、 上記複数の各被加工物に形成された下穴の穴径の測定寸
    法と加工目標寸法との差異に基づいてグループ化された
    各被加工物と前記電極工具とが、これら電極工具の外周
    面と被加工物の下穴内面との間に所定の加工間隙を形成
    するように相対的に不動状態に固定されているととも
    に、 前記電解加工用電源から与えられた総電気量を制御する
    ことによって、前記被加工物の下穴内面に対する微少な
    電解加工量を制御する加工制御手段を備えていることを
    特徴とする穴内面の微少量電解加工装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の加工制御手段は、
    電極工具と被加工物との間の通電電流値を計測して電流
    密度を求め、予め求めておいた電流密度とミクロンオー
    ダーの加工深さとの関係データに基づいて加工に必要な
    総電気量を算出する電気量演算手段を備えていることを
    特徴とする穴内面の微少量電解加工装置。
  8. 【請求項8】 請求項5又は6記載の加工制御手段は、
    電極工具と被加工物との間の通電を、目標加工量に対応
    した総電気量を得るための総通電時間経過時に停止して
    電解加工量を制御する通電制御手段を備えていることを
    特徴とする穴内面の微少量電解加工装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の通電制御手段は、電気量
    演算手段により算出された設定時間経過時に通電を停止
    するタイマー手段を有していることを特徴とする穴内面
    の微少量電解加工装置。
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