JPH11198063A - ケレン剥落工具 - Google Patents

ケレン剥落工具

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JPH11198063A
JPH11198063A JP10155152A JP15515298A JPH11198063A JP H11198063 A JPH11198063 A JP H11198063A JP 10155152 A JP10155152 A JP 10155152A JP 15515298 A JP15515298 A JP 15515298A JP H11198063 A JPH11198063 A JP H11198063A
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blade
handle
tool
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support portion
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Masaharu Tomae
雅春 吐前
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被ケレン物の付着状態に応じた押力の調整が
可能であって、強固な付着に対しては押力の集中、弱い
付着に対しては幅広い刃当たりにする等、各種の状況に
応じた角度調整によって作業効率を高めることが出来、
又、剥がした被ケレン物による刃支持部での引っ掛かり
や詰まりを防止することが出来る等々、作業性を向上さ
せると共に使い勝手に優れたケレン剥落工具を提供す
る。 【構成】 刃部及び刃支持部からなる工具本体部と取っ
手部とから構成されるケレン剥落工具において、取っ手
部に対して本体部が左右方向へ任意角度だけ傾斜固定可
能な如く角度調節機能を具備させたことを特徴とし、
又、刃部を刃支持部と同厚み若しく多少厚目、或いは刃
部の基端部分が刃支持部の先端部分を被覆する状態に形
成したこと特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設工事や建築改
修工事等における各種ケレン作業や各種床材・壁材の除
去作業時に使用するケレン剥落工具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、地ベラ、スクレーパー、ケレ
ン棒と呼ばれるケレン工具は多種多様なものが市販され
ており、コンクリート上面の付着物・貼り替えの際の古
い床材や接着剤・古いペンキや鉄さび等々、様々な被ケ
レン物を対象としたケレン剥落作業が行われている。元
来、地ベラはペイント作業等におけるパテ塗布用のヘラ
として市販されているものであるが、使用者はその簡易
性からケレン作業用としても利用している。又、スクレ
ーパーは握り柄の先端に刃部を設けた簡単な工具である
が、握り柄と刃部が一体型であったり替え刃式になって
いるもの、刃が天井まで届くような長い握り柄や10c
m程度の握り柄のもの、薄い刃から極厚の刃を有させた
もの、大小様々な刃形状のもの等々、その種類は非常に
多く、作業内容に応じて作業者はこれらを使い分けてい
る。ケレン棒は金属製パイプや木製棒の握り部に肉厚の
ケレン刃部を固着したものであり、強固な被ケレン物に
対応出来るような強度の刃部形成がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記工
具の場合、第一に握り柄に対する刃部の角度が一定であ
るために、例えば図9の如く、スクレーパーBの握り柄
21を持った作業者の押す力(矢印)が工具本体部20
の刃先全長に対して垂直方向に分散した状態で伝わって
おり、強固に付着したモルタル突起物や付着物等の被ケ
レン物に対しては相当の押力を以てしても除去し難く、
非常に面倒なケレン作業を強いられていた。第二に上記
の如く柄の長さの異なるスクレーパーは種々存在する
が、一つのスクレーパーについては柄の長さが決まって
いるから、柄の届く範囲での作業しか行うことが出来
ず、例えば短い柄のものでは高い場所等でのケレンが行
えず、逆に最長の柄のものを使用した場合は狭い場所で
の小回りが利かないといったこととなり、建築現場での
ケレン剥落個所は至るところにあるから、柄の長さの異
なる数本を予め準備して対処しなければならない。第三
に替え刃式のスクレーパーの場合、握り柄の先端部分に
刃支持部を形成し、該刃支持部で刃を挟み込みネジ止め
固定する構造であるが、壁紙のような薄くて軟らかいも
のは問題ないが、硬いペイント、Pタイル、塗床材、防
水材等のように比較的硬い若しくは厚みのある材質の被
ケレン物の時には、剥がし済んだ分が刃支持部(ネジ部
分を含む)に当たってしまい、引っ掛かった状態となっ
てそれ以上スクレーパーを前に進ませることが出来なく
なる。これは、刃支持部に刃をカシメ止め等した一体型
も同様であって、引っ掛かり状態となってしまうことは
作業効率の点などから大きな問題であるといえる。又、
薄くて硬い材質のものの場合、刃と刃支持部との間に入
り込んでしまい、刃支持部が曲がって損傷してしまった
り、ネジが折れ曲がったり、ネジ山が潰れたりすること
が多くあり、非常に使い難く使用性の低いものである。
ケレン棒の場合、肉厚のケレン刃を使用して強度を維持
しているから重量が相当に重くなってしまい、握り部に
直接ケレン刃部を固着しているために被ケレン物が付着
している下地の不陸に対してのしなりが全く無く、被ケ
レン物へのくい付きも悪く、非常に使い難いものであ
る。
【0004】尚、刃先を柄の長手方向に対して垂直でな
く所要角度傾斜させることで、被ケレン物の除去を行い
易くしたケレン工具が案出されているが、当該ケレン工
具は或る程度の効果は望めるものの押し出す力によって
作用する刃先での剥落力は常に一定であって、現場にお
ける種々の被ケレン物に対応出来るものではない。即
ち、強固な付着に対応すべく大きな傾斜角度の刃先を形
成してなるケレン工具の場合、これによって強固で付着
面積の少ない被ケレン物の除去は十分に可能であるが、
付着力が比較的弱くて付着面積が大きい被ケレン物をケ
レンする時には柄自体を傾けて刃先が被ケレン物に対し
て垂直に当たって最長の剥落幅が得られるようにしなけ
れば作業効率の低下を招くこととなり、逆に小さい傾斜
角度の刃先を形成してなるケレン工具の場合は、弱い付
着力の被ケレン物には十分に対応出来るが、付着力の強
い被ケレン物には十分な効果を奏させることは不可能と
いわざるを得ない。いずれにしても刃先を所要角度傾斜
させてなるケレン工具は、刃先が垂直な従来のケレン工
具と同様に刃先に作用する剥落力が決まってしまってい
る為、各種被ケレン物を除去するケレン工具として実用
的とは言い難いものである。
【0005】本発明は上記の点に鑑みなされたものであ
って、被ケレン物の付着状態に応じた押力の調整が可能
であって、強固な付着に対しては押力の集中、弱い付着
に対しては幅広い刃当たりにする等、各種の状況に応じ
た角度調整によって作業効率を高めることが出来、又、
床面から天井面に至る各箇所での作業が工具自体を取り
替えることなくスムーズに行うことが出来るものであ
り、更には剥がした被ケレン物による刃支持部での引っ
掛かりを無くし、刃支持部と刃との間の被ケレン物の詰
まりを防止することが出来、且つ刃にしなりを持たせて
下地に沿った動きによって被ケレン物へのくい付きを良
くする等々、作業性を向上ならしむと共に使い勝手に優
れたケレン剥落工具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のケレン剥落工具は、刃部及び刃支持部からな
る工具本体部と取っ手部とから構成されるケレン剥落工
具において、取っ手部に対して本体部が左右方向へ任意
角度に調節可能な如く角度調節機能を具備したことを特
徴とし、又、取っ手部の基端部分に握り柄が着脱自在な
如く螺合部を形成して所要長さの握り柄を適宜取り付け
可能な機能、及び刃支持部に対して刃部が着脱自在な如
く設けて刃部の適宜取り替えが可能な機能を付加し、更
に刃厚を1mm以内、刃の突出長さを2cm以上になる
如く形成して刃先にしなりが生じる如く設けたことを特
徴とするものである。
【0007】又、被ケレン物による刃支持部での引っ掛
かり、及び刃部と刃支持部との間への侵入への対処とし
て、刃部を刃支持部と同厚み若しく多少厚目に形成する
か或いは刃部の基端部分が刃支持部を被覆する如く設け
たこと、及び替え刃の場合において刃支持部との接合部
分となる刃部の基端部分に刃先側から刃支持部側に向け
て緩やかな傾斜形状をなす被覆材を固着形成し、刃支持
部への装着によって刃部の被覆部材が刃支持部を被覆す
る如く設けたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0009】図1は角度調節機能を具備した本発明の1
実施例を示す斜視図、図4は握り柄を取り付ける状態を
示す概略側面図、図5は刃部2と刃支持部3を同厚みと
した工具本体部1を示す斜視図である。
【0010】1は工具本体部で、刃部2と刃支持部3か
らなるケレン作業用工具本体であり、取っ手部4を付設
して被ケレン物の剥落を容易ならしめたものであり、具
体的には取っ手部4に対して本体部1が左右方向に任意
角度だけ傾斜させる如く角度調節機能を具備させたもの
であり、本体部1を傾斜させることで被ケレン物Aに対
する剥落力が集中して作用し(図2参照)、強固な付着
に対応出来る工具を提供し得るものとなり、被ケレン物
Aの付着力の程度に応じて傾斜角度を適宜調節すること
で作業効率を高めることが出来る。即ち、付着力が低く
広い範囲にわたる壁紙のような場合は、本体部1に傾斜
をもたせず刃先が垂直方向になって最長の剥落幅が得ら
れるようにして一回に多くの壁紙を剥がせるようにし、
逆に付着力が高く小さい範囲にあるモルタル等の場合は
本体部1を最大に傾斜させて剥落力を高めてやることで
比較的スムーズに剥がし取ることが出来る。
【0011】本体部1の傾斜手段は、取っ手部4の先端
に刃支持部差し込み用の差し込み溝4aを刻設して先端
部分で刃支持部3を挟装状態にすると共に螺子孔を穿設
して刃支持部3に穿設した溝孔5、6の任意箇所と該螺
子孔を合わせて蝶螺子7、7を挿通して螺子止めするこ
とで本体部1を自在に角度調節出来るようにしたもので
あるが、本発明の角度調節機能のための傾斜手段はこれ
に特定するものではなく他の手段を講じても何ら差し支
えない。回転中心点移動用溝孔6は回転中心点(支点)
を動かさずに上部の角度調節用溝孔5のみで本体部1を
傾斜させた場合、取っ手部4からの押力が刃先の中央付
近に伝わらず刃先の端部乃至は刃先以外の箇所に伝わる
ために十分な剥落力が得られないことを考慮したもので
あり、本溝孔6と溝孔5の両方の溝孔位置で取っ手部4
を動かして該取っ手部4の螺子孔を合わせ、蝶螺子止め
することで刃先の中心付近に力が伝わるような工夫が施
されている。
【0012】又、図3に示す如く、角度調節用溝孔5に
数個の螺子固定孔8を形成させることで蝶螺子の螺着力
を高めることが出来、固定孔8位置で螺子止めした場合
に本体部1が作業中に螺子緩みによって動くことを解消
し得るものである。この時、取っ手部4の上部側の螺子
孔を縦長の溝孔にして当該螺子孔と固定孔8が連通する
如く設けなければならない。
【0013】本体部1の傾斜手段は、前述の如く特定す
るものではないが、図10の如く、刃支持部3に角度調
節用固定螺子孔12を5個(個数は任意)穿設し、一
方、取っ手部4の先端に螺子孔12に螺合する螺子12
aを設けて、取っ手部4を取り付ける固定螺子孔12の
個所によって適宜角度調節する如く形成すれば、取っ手
部4の螺子止めだけによって必要角度が得られ、より簡
単な本体部1の角度調節操作が講じられると共に図1に
示す蝶螺子7が不要となって剥落後の被ケレン物による
該蝶螺子7の破損や螺子緩みが発生してしまうことも無
く、非常にシンプルな構造となって製造コストも安価で
済むといった利点を有する。更に本傾斜手段を講じるこ
とで、取っ手部4を後述の握り柄10に代替することが
出来、つまり取っ手部4を省略して握り柄10を本体部
1に取り付けることが出来、各種の握り柄10を所持す
る各作業者にとっては自己の握り柄10によって適宜長
さの取っ手によるケレン工具を利用することが出来るも
のとなり、費用面でも作業性の点からも効果的なケレン
工具の提供が可能である。
【0014】取っ手部4は、各種の握り柄10が連結可
能な如く設けられており、取っ手部4側に雌螺子9a、
握り柄10側に雄螺子9bを夫々きって両者が螺合する
よう形成したものであり、例えばペイントローラー用の
長い握り柄や短い握り柄、伸縮自在な握り柄を取り替え
ることによって、1つの本工具だけで天井から狭い箇所
の至るところの作業が可能となり非常に使い勝手の良い
ものとなる。又、各種握り柄10だけでなく、例えば取
っ手部4の基端部をハンマー等で打ち込むことの出来る
金属製の叩き部材を螺合により取っ手部4に取り付ける
ようにしたり、スコップの柄の如き半月形状の環状握り
部材を螺合により取っ手部4に取り付け可能な如く設け
る等々によって、被ケレン物の条件に適合ならしめ作業
性に優れた種々の取っ手部を構成することが出来る。更
に取っ手部4又は握り柄10を機械式のハツリ、ケレン
工具に取り付け可能な如く形成すれば、現場において前
記機械工具に適宜装着することでより効果的な作業が行
えるものとなる。
【0015】取っ手部4及び刃支持部3はアルミ等の金
属材質とすれば高強度が得られ、又、ガラス繊維入り強
化プラスチック等のエンジニアプラスチックとすれば強
度的は劣るが軽量で安価に製造出来る。又、刃部2と刃
支持部3の接合は一般に接着及びプラス鋲着で行える
が、刃部と刃支持部を一体的成形することで融着による
接合が図られ、この時予め刃部2に充填用孔13を数個
所設けておけば、成形時には当該刃部2の孔の位置にお
ける鋲着と同様の効果が得られるものであって、強度的
にみても高強度が確保出来る。尚、この場合、刃支持部
3とのインサート部分(接合位置)の横手方向において
刃部2の前記充填用孔13の替わりに小さい切り込み
(例えば逆Uの字)を横に並列する状態に多数設け、こ
れを順番に前後方向に折り曲げて前後折り曲げ片14
(図13)を形成させた後、一体成形すれば樹脂が切り
込み部分に充填されると共に各折り曲げ片14を巻き込
む状態で融着するから、より強靱な接合が可能となる。
又、図示しなかったが刃支持部3内に金属製の補強板等
を埋設することでプラスチックの反りや変形に対して有
効な防止策が取られる。これは替え刃式とした刃支持部
3においても補強板によって同様の効果が得られるもの
であり、この場合においても補強板に前述の折り曲げ片
14と同様の切り込み折り曲げ片を形成し、一体成形す
れば刃支持部3での強固な埋め込み状態を得ることが出
来る。又、刃部2を刃支持部3よりも幅広形状とし、左
右に刃がはみ出した形状することにより、作業性の高い
ケレン工具が得られるが、この時、はみ出した部分若し
くは左右方向全域に金属板等による補強手段を講じる必
要がある。替え刃式の刃部2の場合も同様であるが、こ
の場合、替え刃の刃部2についてのみ補強手段を講じて
も良い。
【0016】尚、図1、図10では刃部2と刃支持部3
が一体型の本体部1を示したが、例えば図11に示す如
く、刃部2を取り替え式として利用価値を高めることも
有効であり、後述する被ケレン物の引っ掛かり及び侵入
防止用の本体部構成を組み入れることで最良のケレン剥
落工具を提供することが出来る。図11は替え刃取り付
け前の状態を示す断側面図であって、刃支持部3に刃挿
入溝3bが設けられ、螺子15により螺子止めするため
の刃支持部3の螺子孔3cと同位置の刃部2側に螺子孔
(図示略)を穿設し、螺子15の螺子頭が突出しないよ
うに螺子孔3cの一端側には凹部3dを設けたものであ
る。刃部2の被覆材11は、図8に示す被覆材であっ
て、前述した刃部と刃支持部との一体成形と同様に樹脂
充填用孔13若しくは切り込み折り曲げ片14を設けて
刃支持部3の融着によって当該被覆材11を強固な接合
としたものである。図12は替え刃が上下両端辺にケレ
ン刃を有した場合の刃部2を示したものであり、中央部
に被覆材11(刃部の充填用孔又は折り曲げ片によって
固着形成)、上下適宜位置に螺子孔3cに適合する螺子
孔をそれぞれ設けている。当該刃部2であれば1枚の替
え刃で2回分の作業量がこなせるものとなる。この時、
被覆材11は下向きの被覆部分と上向きの被覆部分を合
体させた断面菱形形状をなしており、これに伴って刃支
持部3の先端部は一方の被覆部分が正確にはまり込む断
面三角形状の接合溝を横手方向に刻設しなければならな
い。
【0017】刃部2に弾力性を持たせてケレン下地の不
陸に沿った動きを可能とし、被ケレン物へのくい付きを
良くすることは、本発明の重要な要素の一つである。刃
の材質を欠け難く弾力性のある硬度や成分を充分に調節
した鋼材とし、厚みを1mm以内、刃長さ(突出長さ)
を2cm以上にすることで刃先に弾力性に富んだしなり
を発生させることが出来る。当該刃部2と共に各種の本
体部構成、取っ手部及び握り柄や他の取り付け部材を組
み合わせることによって最良のケレン作業を行うことが
出来、作業者にとってその利用価値は絶大なるものと言
える。
【0018】図5〜図8は被ケレン物による刃支持部3
の先端位置での引っ掛かり及び刃部2と刃支持部3との
間への侵入を防止する工具本体部1の各実施例を示した
ものであり、図5の如く、刃部2の基端部に嵌込突出片
2aを突設し、刃支持部3の先端に嵌込溝3aを刻設し
て当該位置で突出片2aを挟装し、それぞれ螺子孔2
b、3b(一体型の場合はリベット孔とすれば良く、以
下同様)を設けて螺子止めする構成としたものである
が、この時に接合部分において刃部2が刃支持部3と同
厚み(若干厚目でも良い)となるように適宜厚み幅を有
した刃部2を形成ならしむことで引っ掛かり等の問題を
解消することが出来る。尚、図6の如く、刃部2側に嵌
込溝、刃支持部3側に突出片を設けて螺子止め結合した
際に接合部分において前述と同様に刃部2が同厚みとす
れば良く、何れにしても接合部分で刃支持部3の方が幅
厚とならずにケレン済みの被ケレン物によって刃支持部
3の先端箇所で引っ掛からず、且つ隙間に被ケレン物が
入り込まないような形状とすれば本発明の一つの目的を
達成することが出来るものであり、その形状については
特定すべきものではない。
【0019】又、図7、図8は刃部2によって刃支持部
3の先端部分を被覆してなる本体部1を示したものであ
り、刃部2の基端部分に被覆部2cを突出形成(図7参
照)して結合時に当該被覆部2cが刃支持部3の先端部
分を被覆して突き出た状態としたり、刃部2の基端部分
に樹脂製の被覆材11を固着形成(図8参照)して被覆
材11が刃支持部3の先端部分を被覆して突き出た状態
となるようにしており、被覆材11は刃支持部3と面一
若しくは刃支持部3よりも若干肉厚状態に形成し、これ
によって被ケレン物の剥落後の外方向への逃げも確保出
来、より使用性の高いケレン工具にすることが出来る。
尚、図8の如く、被覆材11を固着する手段を講じるこ
とで前述した他の刃部2(図5〜7)のように刃部基端
側を厚くする必要は全くなく、最小の薄さで構わず、ケ
レン作業に最適な刃部を供することが出来、又、前記被
覆部2cのような面倒な加工も不要であって安価な刃部
を供することが出来る。無論、被覆材11の材質(並び
に固着具合)は前述のとおり刃のしなりに合わせて従動
する樹脂材を使用することが望ましい。
【0020】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、被ケ
レン物の付着具合によって工具本体の剥落力を調整する
ことが出来、特に極めて強固な付着に対しても驚く程に
スムーズなケレン剥落が行えるものであり、又、任意の
握り柄の付け替えによって広範囲の現場全体のケレンが
1本の本工具の使用によって行えることも出来、更に剥
落後の被ケレン物による工具本体への引っ掛かりや工具
本体の損傷に対しても有効に作用して作業効率を高める
工夫が施されており、作業者にとって非常に優れた効果
を奏させるものであり、その商品的価値は非常に高いと
言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】角度調節機能を具備した本発明の1実施例を示
す斜視図。
【図2】本体部1を傾斜させた状態を示す平面。
【図3】固定孔8を設けた刃支持部3を示す平面図。
【図4】握り柄を取り付ける状態を示す概略側面図。
【図5】刃部2と刃支持部3を同厚みとした工具本体部
1を示す斜視図。
【図6】刃部2と刃支持部3を同厚みとした他の実施例
を示す側面図。
【図7】刃部2に被覆部2cを突出形成した本体部1を
示す側面図。
【図8】刃部2に被覆材11を設けた本体部1を示す側
面図。
【図9】従来のスクレーパーBを示す斜視図。
【図10】角度調節機能を具備した本発明の他の実施例
を示す斜視図。
【図11】替え刃の取り付け前の状態を示す断側面図。
【図12】刃部2の折り曲げ片14を示す斜視図。
【図13】刃部2の被覆材11の一例を示す側面図。
【符号の説明】
1 本体部 2 刃部 3 刃支持部 4 取っ手部 A 被ケレン物

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃部及び刃支持部からなる工具本体部と
    取っ手部とから構成されるケレン剥落工具において、取
    っ手部に対して本体部が左右方向へ任意角度だけ傾斜固
    定可能な如く角度調節機能を具備させたことを特徴とす
    るケレン剥落工具。
  2. 【請求項2】 刃支持部の上面を開口とし所要角度ずつ
    傾斜角度の異なる螺子孔を左右方向に複数設けると共に
    該螺子孔に螺合する雄螺子を取っ手部先端に設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のケレン剥落工具。
  3. 【請求項3】 取っ手部の基端部分に握り柄が着脱自在
    な如く螺合部を形成して所要長さの握り柄を取り付け可
    能としたことを特徴とする請求項1、2記載のケレン剥
    落工具。
  4. 【請求項4】 刃支持部の螺子孔が握り柄と螺合する請
    求項2記載のケレン剥落工具。
  5. 【請求項5】 刃支持部に対して刃部を取替自在とした
    請求項1、2記載のケレン剥落工具。
  6. 【請求項6】 刃部及び刃支持部からなる工具本体部と
    取っ手部とから構成されるケレン剥落工具において、刃
    部を刃支持部と同厚み若しくは多少厚目に形成し、或い
    は刃部の基端部分が刃支持部の先端部分を被覆する如く
    設け、少なくとも刃部と刃支持部との接合部分で厚み方
    向に刃支持部側が突出しない工具本体部にしたこと特徴
    とするケレン剥落工具。
  7. 【請求項7】 刃部の基端部分に刃支持部の先端部分を
    被覆する被覆材を固着形成した替え刃によって、少なく
    とも刃部と刃支持部との接合部分で厚み方向に刃支持部
    側が突出しない工具本体部とした請求項6記載のケレン
    剥落工具。
  8. 【請求項8】 刃部の刃厚みを1mm以内、刃突出長さ
    2cm以上として、弾力性を持たせたことを特徴とする
    請求項1、2、6及び7記載のケレン剥落工具。
JP10155152A 1997-10-31 1998-05-20 ケレン剥落工具 Pending JPH11198063A (ja)

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