JPH11197988A - 不燃性ガス雰囲気中での金属材料等の切削方法 - Google Patents
不燃性ガス雰囲気中での金属材料等の切削方法Info
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Abstract
点吹き付けの問題点に鑑み、窒素ガス、炭酸ガス等の不
燃性ガスを工具の切削加工点に吹き付けるようにした不
燃性ガス雰囲気中での金属材料等の切削方法を提供す
る。 【解決手段】 加工機械に装着された工具により、金属
材料等を加工する切削方法であって、上記金属材料等を
加工する工具刃先部分5A又はこの近くの空間を、窒素
ガスN、炭酸ガスCO2等の不燃性ガスGの雰囲気とし
て金属材料W等を加工すものである。これにより、工具
刃先の摩耗量が改善され、工具の長寿命化、加工精度の
向上が図れる。
Description
盤、研削盤、歯切盤等の加工機械に装着した工具によ
り、金属材料又は非金属材料を加工する切削方法に係わ
り、特に、上記工具刃先又はこの近くの空間を不燃性ガ
ス雰囲気中にして加工する技術に関する。
具の冷却方法は、切削液(クーラント液)をノズルから
工具の先端に向けて噴射させ、工具先端の摩擦低減や温
度上昇を抑制させ、効率の良い切削と工具寿命を長くし
ている。更に、クーラント液の噴射圧で切粉のクーラン
ト流しを行い、切粉の排除も同時に行っている。
具の冷却方法では、スラッジ処理が必要であり、このス
ラッジは切削液が腐敗したものを含んでいるから、その
廃液処理を困難にする。特に、最近は、作業現場の環
境、工場全体の環境、地域社会の環境、地球環境等の保
全が厳しくなり、使用済みの切削液(クーラント液)を
廃棄できなくなった。このことから、クーラントレスの
加工方法の開発・実用化が急務な課題となっている。
して、循環して再使用されるから、その液温が次第に上
昇することとなり、この液温上昇により機械各部の熱膨
張を来し、加工精度を損なう原因の1つになっている。
吹付けたクーラントレスのドライ加工技術が開発されて
いる。しかしながら、この空気吹付け方式によると、ス
ラッジ処理は不要になるものの、切削点の酸化が促進し
て、仕上面の良好な加工が行えないという問題点があ
る。更に、工具刃先の冷却効果は、切削液と比べて優れ
ていないことから、工具刃先の摩耗が早く、加工面の精
度を早期に低下させるという問題点がある。
らチタン・マグネシウム合金材をクーラントレスでドラ
イ加工すると、発火性の強い材料であることから、加工
中に発火してしまうという危険がある。
ミ材の加工を行うと、工具刃先に構成刃先が形成され、
アルミ材の加工精度と工具の加工能力を低下させてしま
うという問題やアルミ材の切粉がコイル状になってこの
処理が思うように出来ないという問題がある。
切削液(クーラント液)や空気吹付け(エアブロー)に
よる問題点に鑑みてなされたもので、窒素・炭酸ガス等
の不燃性ガスブローを工具の切削加工点に吹付けた不燃
性ガス雰囲気中での切削方法を供給することを主目的と
する。
工具寿命を長くすることができる切削方法を提供するこ
とを第2の目的とする。
くすることができる不燃性ガスの噴射圧力やその濃度及
び噴射方法などの具体的な切削方法を提供することを第
3の目的とする。
発火性の強い金属材料や非金属材料に対して、その加工
精度の向上を図るとともに、安全性の高い切削方法を提
供することを第4の目的とする。
工機械に装着された工具により、金属材料等を加工する
切削方法であって、上記金属材料等を加工する工具刃先
部分又はこの近くの空間を、窒素ガス、炭酸ガス等のガ
ス濃度90%以上の不燃性ガスの雰囲気としたことを特
徴とする。
より、金属材料等を加工する切削方法であって、上記金
属材料等を加工する切削工具の刃先又はこの近くの空間
を、ガス濃度90%以上の窒素ガスで無酸素状態とし、
更に、工具刃先を500℃以上の加工温度状態にて加工
することを特徴とする。
囲気中での金属材料等の切削方法において、上記切削工
具の工具刃先に超硬コーティング又は多層コーティング
等のコーティング層を形成されている切削工具であるこ
とを特徴とする。
ガス雰囲気中での金属材料等の切削方法において、上記
不燃性ガスの噴射圧力を0.2〜1.0Mpa(2〜1
0kg/cm2)の範囲内の適宜圧力にて供給することを特徴
とする。
ガス雰囲気中での金属材料等の切削方法において、上記
不燃性ガスは噴射ノズル又は工具内に明けた供給孔から
工具刃先に供給されることを特徴とする。
ガス雰囲気中での金属材料等の切削方法において、上記
金属材料は、鉄系材料であることを特徴とする。
ガス雰囲気中での金属材料等の切削方法において、上記
金属材料は、アルミニウム系材料であることを特徴とす
る。
ガス雰囲気中での金属材料等の切削方法において、上記
金属材料は、マグネシウム材料、チタン材料等の発火性
材料であることを特徴とする。
工機械の主軸に装着された工具の刃先に対して、窒素ガ
ス、炭酸ガス等のガス濃度90%以上の不燃性ガスを供
給することができる。この不燃性ガスは、工具刃先部分
又は、この近くの空間に不燃性雰囲気として分配される
から、切削熱で加熱する切粉や刃先に対する冷却作用や
酸化防止作用が働く。更に、工具刃先の摩耗や加熱を緩
和して工具寿命を長くすることができる。
の加工機械の主軸に装着された工具の刃先に対して、ガ
ス濃度90%以上の窒素ガスを供給するとともに、この
工具刃先を500℃以上の加工温度にて金属材料等を加
工する。これで刃先は窒素ガスと500℃以上の加熱温
度とにより、刃先表面が窒化処理される。この結果、刃
先の耐摩耗性が向上し、工具寿命が長くなる。
いて工具刃先は、超硬コーティングや多層コーティング
等のコーティング層が形成されており、この工具刃先の
コーティング層に窒素ガスが供給され、且つこの刃先が
500℃以上に加熱されていることから、コーティング
層は加工しながら窒化処理されて強化される。この裏付
けとして、工具刃先を観察すると、工具寿命に到達して
も、刃先から火花が出ず、コーティング層の欠陥や、こ
の部分に切屑等の溶着現象も発生しないことを確認し
た。従って、工具寿命が更に長くなる。
噴射圧力を0.2〜1.0Mpa(2〜10kg/cm2)の
範囲内で加工すべき金属材料や使用する工具の種類に対
応した最適な噴射圧力を行うことができる。従って、不
燃性ガスを無駄なく効率的に噴射でき、金属材料等の加
工能率と工具の寿命を合理的に長くすることができる。
工具刃先の加工点への供給手段として噴射ノズルを使用
することにより、あらゆる形状工具に対してもその最適
な刃先位置へのガス供給を可能とする。これにより、不
燃性ガス噴射の作用・効果を最大限に発揮させられる。
又、不燃性ガスの噴射手段として、工具内に明けた供給
孔(センタースルー孔)を使用すると、工具刃先の加工
点に集中的にガス供給することができる。特に、深孔ド
リル等のように、ノズルでは供給が不可能なワーク内部
にもガス供給が可能となり、不燃性ガス噴射の作用、効
果を加工条件等により左右されず、最大限に発揮する。
料への不燃性ガスの噴射により、金属材料の加工点の冷
却と酸化防止作用が得られる他、使用工具の刃先に対し
ても、不燃性ガスが供給させられ、この刃先の冷却、酸
化防止作用の他、刃先表面の窒化作用も発揮されて工具
寿命を長くすることができる。これにより、長時間に渡
り鉄系材料の加工を高精度な加工レベルに維持する。
系の金属材料への不燃性ガスの噴射により、アルミニウ
ム材料の加工点の冷却、酸化防止作用が得られる。特に
使用工具の刃先へのアルミ切粉の溶着がなく(コーティ
ング層の有無に関係なく)、切粉状態も冷却作用が十分
に伝達して良好となる。この結果、アルミ加工の表面精
度がエアブローよりも良好に維持される。
材、チタン材又はこれらの合金材のように発火性材料へ
の不燃性ガスの噴射で無酸素状態となり、発火性材料の
加工点の冷却、酸化防止作用(発火防止作用)が働く。
これにより、加工点の温度を低下させるとともに、無酸
素状態で、発火現象を完全に抑制することができる。従
って発火性材料を高い安全性のもとに、効率良く、高精
度に加工することが可能である。
態について説明する。図1は不燃性ガスブローによる切
削方法の第1実施形態を示す工作機械の正面図であり、
図2は第2実施形態を示し、図3,図4は不燃性ガス発
生装置の回路図である。
方法を、図1の第1実施形態について説明する。先ず、
加工機械の1つとなる工作機械1の高速回転する主軸3
に装着された工具刃先5Aに、吹出ノズルnを向けて配
置する。上記吹出ノズルnは主軸3を支持する主軸頭7
等に取付けられている。上記吹出ノズルnは、窒素ガス
N・炭酸ガスCO2等の不燃性ガスGの供給源10に配
管9により接続される。上記不燃性ガスの供給源10
は、不燃性ガスGの不燃性ガス生成装置10Aを配置す
るか、不燃性ガスボンベ10Bを配置させたものであ
る。尚、上記不燃性ガス生成装置10A及びガスボンベ
10Bの内容物は窒化作用も期待するならば窒素ガスが
好ましい。
零下150℃の範囲内の適宜温度にて使用されるように
温度管理されている。上記温度管理装置としては、クー
リング装置が採用され、このクーリング装置より加工ワ
ークW(金属材料やセラミック・樹脂等の非金属材料)
や工具5に適合した最適温度に調整された不燃性ガスG
が上記吹出ノズルnに供給される。また、不燃性ガスG
の噴出圧力は、0.2〜1.0Mpa(2〜10kg/cm
2)の範囲内において、加工ワークWや使用工具に適合
した最適圧力に調整された不燃性ガスGが上記吹出ノズ
ルnに供給される。
閉スプラッシュガードSGが包囲されており、吹出ノズ
ルnから工具刃先に向けて噴出された不燃性ガスGが外
部へ洩れるのを防止するとともに、使用後の不燃性ガス
Gは吸引回収器Kにより積極的に回収するようになって
いる。
ガスブローによる切削方法の第2実施形態について説明
する。加工機械の1つである工作機械1には、高速回転
する主軸3を主軸頭7に支持しており、この主軸に工具
5を装着している。上記主軸3及び工具5の軸先方向に
は、供給孔となるセンター孔5Bが貫通している。上記
センター孔は、その上部が主軸3の後部まで貫通して外
部の供給源内に接続されている。又、上記センター孔5
Bの下部(末端)は、工具の刃先5Aに開口しており、
加工ワークW(金属材料やセラミック・樹脂等の非金属
材料)との加工点Pに集中して不燃性ガスGを供給する
ことができる。これにより、特に深孔ドリル等のよう
に、第1実施形態によるノズルでは供給が不可能なワー
ク内部にも不燃性ガスの供給が可能となり、その作用、
効果が加工条件に左右されず、最大限に発揮する。
性ガスGの供給源は、不燃性ガスGの不燃性ガス生成装
置10を配置するか、不燃性ガスボンベを配置させたも
のである。尚、上記不燃性ガス生成装置10及びガスボ
ンベの内容物は窒化作用も期待するのであれば窒素ガス
が好ましい。
零下150℃の範囲内の適宜温度にて使用されるように
温度管理されている。上記温度管理装置としては、クー
リング装置が採用され、このクーリング装置により加工
ワークや工具5に適合した最適温度に調整された不燃性
ガスGが上記センター孔5Bに供給される。また、不燃
性ガスGの噴射圧力は、0.2〜1.0Mpa(2〜1
0kg/cm2)の範囲内において、加工ワークや使用工具に
適合した最適圧力に調整された不燃性ガスGが供給され
る。
閉スプラッシュガードSGが包囲されており、工具刃先
に向けて噴出された不燃性ガスGが外部へ洩れるのを防
止するとともに、使用後の不燃性ガスG´は吸引回収器
Kにより積極的に回収するようになっている。この回収
ガスG´を再利用するには、不純物を排除するフィルタ
部材Fを介して不燃性ガス生成装置10の空気導入口へ
回収ガスG´を供給することになる。尚、回収ガスG´
を冷却させたい場合は、冷却器とフィルタ部材Fを介し
て空気導入口へ導くし、増圧したい場合には、増圧部材
を介入させる。
の具体的な実施形態を図3により説明する。この実施形
態は、大気中(空気)から窒素ガスNの成分だけを回収
する窒素ガス生成装置10である。この窒素ガス生成装
置10は、窒素源として、窒素80%、酸素20%他と
からなる大気を圧縮した圧縮空気源Eに求めている。こ
の圧縮空気源Eは、空気圧縮機ECにより大気を0.4
〜0.8Mpa(4〜8kg/cm2)前後に圧縮し、この圧
縮空気源Eを工場内のいたる所に配管で供給されてお
り、エアー機器を作動させるための圧縮空気源Eになっ
ているものである。
水分除去フィルタF1(1〜3段)により、水分除去し
たドライエアE1とする。このドライエアE1は、交換
効率を高めるために、電熱ヒータHにて50〜60℃前
後の温度まで加熱される。
ライエアE2中から窒素ガス成分Nだけを分離する並列
接続した複数本の濾過要素Rに圧入される。上記濾過要
素Rは、中空の糸型フィルタを主要構成要素としてい
る。この中空の糸型フィルタ内に、圧縮空気Eのドライ
エアE2を圧入すると、重くて分子量の多い、水分、酸
素、炭酸ガスは糸型フィルタを通過出来ず、軽くて分子
量の少ない窒素ガスNだけが通過出来る。上記フィルタ
効果により、窒素ガス成分Nだけを回収・生成する。そ
して、水分、酸素、炭酸ガスは大気へ放出される。
2が接続され、1本に束ねられた配管Pには、開閉弁V
3から流量計Qや流量調節用の絞り弁V4や逆止弁V5
等を介して、外部へ供給できるように構成されている。
尚、上記複数本の濾過要素Rは、窒素ガスの使用量やガ
ス純度により、その本数を増減させたり、直列接続と並
列接続とを複合的に組み合わせて使用される。
の窒素ガス生成装置20を採用しても良い。この窒素ガ
ス生成装置20は、上記第1実施形態の窒素ガス生成装
置10において、大気を圧縮した工場内の圧縮空気源E
を更に増圧させる増圧手段HPを増設したものである。
この増圧手段HPとして使用されるエア機器は、小型の
エアコンプレッサや増圧エアシリンタ等が適用される。
8kg/cm2前後の圧縮空気E1を0.6〜1.2Mpa
(6〜12kg/cm2)前後に増圧される。このため、大気
圧を0.6〜1.2Mpa(6〜12kg/cm2)前後に増
圧する専用コンプレッサの場合よりも小型のエアコンプ
レッサや小型の増圧エアシリンタで済まされるから、設
備費やランニングコストが低減される。その他の構成
は、上記第1実施形態の窒素ガス生成装置10と同一に
つき、同一符号を付して説明を省略する。
等の切削方法を実施する具体的な実施装置は、上記のよ
うに構成されている。以下、上記実施装置を使用しての
本発明の切削方法と、その実施結果を説明する。
方法は、上記工作機械1の主軸に装着された工具刃先5
に、吹出ノズルnから窒素ガスNや炭酸ガス等の不燃性
ガスGが噴出される。この不燃性ガスGにより、工具刃
先5A及び加工ワークWには、0.2〜1.0Mpa
(2〜10kg/cm2)の範囲内において、加工ワークや工
具に適合した最適圧力が供給される。また、その噴射温
度も常温から零下150℃の範囲内の適宜温度に調整さ
れている。
法によると、工具刃先5や加工ワークWは、低温・高圧
の不燃性ガスGにより冷却されて切削温度を抑える。こ
れにより、工具刃先の熱膨張を防いで高い加工精度を確
保するとともに、火災発生の危険がない。更に、工具刃
先5Aや加工ワークWは、不燃性ガスGにより、加工点
の酸素をなくして工具刃先5Aや加工ワークWの酸化を
防止する。更に、工具刃先5Aや加工ワークWを冷却し
た不燃性ガスGは、全閉スプラッシュガードSGと、こ
の吸引回収器Kにより積極的に回収され、大気を汚染し
ない。
削方法において、窒素ガスNを使用すると、以下のよう
に作用する。先ず、加工ワークWに対し、工具5を高速
回転して加工すると、工具刃先5Aが加工ワークWとの
切削により、高温(500℃以上)に発熱する。この
時、図1に示すように、吹出ノズルnから刃先5及び加
工ワークWに適合した0.2〜1.0Mpa(2〜10
kg/cm2)の範囲内の最適圧力の窒素ガスNが噴出され
る。この窒素ガスNにより、工具刃先5A及び加工ワー
クWは、窒素ガスNの雰囲気内にあって無酸素状態を呈
している。
窒素ガスNの雰囲気中にあり、加工熱で高温(500℃
以上)に発熱していると、窒化現象の条件が整う。即
ち、図5に示すように、ワークWの加工を行いながら、
工具刃先5Aに、この工具金属に密着して窒化物Cが生
成される。この窒化物Cは、耐摩耗性に優れた窒化コー
ティング層となり、工具刃先5Aを保護する。更に、初
めから刃先5Aにコーティング層が形成されている工具
であれば、コーティング層が更に補強され、耐摩耗性が
向上する。この裏付けとして、工具刃先を観察すると、
工具寿命に到達しても刃先から火花が出ず、コーティン
グ層の欠落や、この部分に切屑等の溶着現象も発生しな
いことを確認した。上記コーティング層としては、超硬
コーティング又は多層コーティングが適している。
において、本来は刃部5Aが高温にさらされ、この部分
の摩耗が始まると、切れ味が低下して更に発熱が促進し
て摩耗が進展すると云う、悪循環を引き起こして急激に
刃先5Aが摩滅する。しかし、窒素ガス(N)下では、
刃部の高温部ほど、窒化が促進してその刃先5Aが保護
されるため、急激な刃先の摩滅が起こらず、長時間の間
安定した切削性能が発揮される。
表面硬化が生じるとともに、その表面の摩擦係数が低下
して滑りやすくなる。これにより、ワーク加工時におい
て、ワークWとの間に切削抵抗の低下を来し、切削油を
使用しなくても潤滑効果が発揮される。このため、工具
寿命が長くなるとともに、加工面精度や切粉温度が改善
される。
説明する。先ず、工具寿命は、エアブローにおいて「〜
10時間」であるのに対し、窒素ガスにおいて「50〜
100時間」に大きく延長した。また、加工面精度は、
エアブローにおいて「2Rz」であるのに対し、窒素ガ
スにおいて「1.2Rz〜1.5Rz」に大きく改善さ
れた。そして、加工時に発生する切粉温度は、エアブロ
ーにおいて「1000℃」であるのに対し、窒素ガスに
おいて「800℃以下」に改善された。
体的に説明する。図7はエンドミルEMの刃先を示し、
更に境界摩耗幅(Vb)と外周逃げ面摩耗を示してい
る。上記エンドミルEMを、図1に示す金属加工機械で
ある工作機械1の主軸3に工具5として取付け、噴射ノ
ズルnから窒素ガスNを加工点へ噴射する。図8は、上
記エンドミルEMによるワーク加工した加工例を示して
いる。具体的には、鉄鋼材(S55C)に対して、エン
ドミル(φ10)の表面に超硬コーティング(TiN又
はTiCN,TiA(N)を付着し、このエンドミルを
周速25〜125m,Z軸切込:5mm、XY切込:2mm
で渦巻き外周加工が実施された。この時、噴射ノズルn
からの噴射圧は、0.4〜0.6Mpa(4〜6kg/cm
2)の範囲内で調整された。
る「窒素濃度と摩耗」との関係を境界摩耗Vb:(切削
長18m時点)でグラフ化したものである。このグラフ
から、上記窒素ガス濃度が少なくとも90%(酸素濃度
10%)以上あれば、境界摩耗Vbが80から60に減
少して窒素ガスの効果が現れていることを実証してい
る。
けるコーティング層剥離テストを示し、ワークの切削長
(m)と工具摩耗(μm)との関係を、窒素ガスとエア
ブローとの違いで比較した。上記剥離テストによると、
切削長10mまでは、エアブローと窒素ガスとはほぼ同
一傾向の摩耗特性(5〜35μm及び20〜40μm)
を示す。エアブローの場合は、切削長15mで摩耗量6
0μmとなり剥離する。しかし、窒素ガスの場合は、切
削長20mでも摩耗量52μmに止まり、剥離しない。
切削長25mでやっと摩耗量60μmとなり剥離するこ
とが実証される。
(m)と摩耗量Vbとの関係を示す摩耗テストである。
この図から、エアブローでは周速50〜100mにおい
て、摩耗量Vb:60→57→75μmの特性曲線を示
す。これに対して、窒素ガスでは、周速50〜100m
において摩耗量Vb:30→10→23μmの特性曲線
を示し、その摩耗量Vbが極めて少ないことを実証して
いる。
C)における窒素ブロー圧力とエンドミルEMの外周逃
げ面摩耗との関係のテスト結果を示している。窒素ブロ
ー圧力0Mpa(0kg/cm2)で20μmの摩耗量が発生
するのに対し、0.2Mpa(2kg/cm2)では5μmに
減少し、0.4Mpa(4kg/cm2)では2.5μmの最
少値を示した。その後、圧力の増加「0.6Mpa(6
kg/cm2)で4μm,0.8Mpa(8kg/cm2)で3μ
m,1.0Mpa(10kg/cm2)で8μmになる緩やか
な特性曲線を示している。上記特性曲線から、窒素ガス
のブロー圧力は0.2Mpa(2kg/cm2)〜1.0Mp
a(10kg/cm2)の範囲内が適正値であることが実証さ
れた。上記データの特性曲線は、他の金属材料において
もほぼ同一の特性曲線を示した。
エンドミルEMの外周逃げ面摩耗との関係のテスト結果
を示している。テストは、窒素ブロー温度を−30℃〜
+30℃の範囲における金属材料別[鉄系:S55C,
SKD61,ステンレス:SUS304,アルミ材:A
5052]のエンドミルEMの外周逃げ面摩耗量VB:
を測定した。上記テスト結果によれば、各金属材料とも
−30℃〜+30℃の温度範囲内で低い摩耗量VBを示
している。ただ、鉄系材料(S55C,SKD1)で
は、+30℃で70μm及び100μmと、急に摩耗量
VBの増加傾向にあることを示している。
ての具体的な実施例とその試験結果を説明する。本発明
の切削方法によるアルミ材の加工は、上記図1に示す工
作機械1の主軸3に装着された工具5の刃先5Aに、吹
出ノズルnから窒素ガスNが噴出される。この窒素ガス
Nにより、工具の刃先5A及び加工ワークWには、0.
2〜1.0Mpa(2〜10kg/cm2)の範囲内におい
て、その工具5及び加工ワークW´に適合した最適圧力
が供給される。また、その噴射温度も常温から零下15
0℃の範囲内の適宜温度に調節される。
5Aを高速回転して加工すると、工具刃先5Aがアルミ
材W´との切削により、高温(500℃以上)に発熱す
る。この時、図1に示すように、吹出ノズルnから刃先
5及びアルミ材Wに適合した0.2〜1.0Mpa(2
〜10kg/cm2)の範囲内の最適圧力の窒素ガスNが噴出
される。この窒素ガスNにより、工具刃先5A及びアル
ミ材W´は、窒素ガスNの雰囲気内にあって無酸素状態
になっている。
窒素ガスNの雰囲気中にあり、加工熱で高温(500℃
以上)に発熱しているから、窒化現象の条件が整う。即
ち、図14(a)に示すように、工具刃先5Aに、この
工具金属の表面に窒化物Cが生成される。この窒化物C
は、耐摩耗性に優れた窒化コーティング層となり、工具
刃先5Aを保護する。
ルミ材Wを加工した工具刃先5Aは、図14(b)に示
すように、工具金属の表面にアルミ材Wによる構成刃先
K1が形成される。従って、工具刃先5Aの切削性が低
下し、工具寿命、加工面精度、切粉温度等を悪化する。
そのテスト結果を上記図6に示している。同一種類の工
具刃先5Aに対して、一方はエアブロー冷却させ、他方
は窒素ガスによるブロー冷却させたものである。上記測
定結果によると、上記鉄鋼材による場合と、アルミニウ
ム材による場合とほぼ同一のデータが得られた。
アルミ加工時において、本来は刃部5Aが高温にさらさ
れ、この部分の摩耗が始まると、切れ味が低下して更に
発熱が促進して摩耗が進展すると云う、悪循環を引き起
こして急激に刃先5Aが摩滅する。しかし、窒素ガス
(N)下では、刃部の高温部ほど、窒化が促進してその
刃先5Aが保護されるため、急激な刃先の摩滅が起こら
ず、長時間の間安定した切削性能が発揮される。
と、工具刃先5Aは、低温・高圧の窒素ガスNにより冷
却されて切削温度が抑えられる。これにより、工具刃先
の熱膨張を防いで高い加工精度を確保するとともに、無
酸素状態のために、火災発生の危険がない。更に、工具
刃先5Aは、窒素ガスNにより、加工点の酸素をなくし
て工具刃先5Aの酸化を防止する。
に限定されない。例えば、アルミ材を窒化させるアルミ
材の窒化加工方法ともなる。上記アルミ材の窒化加工方
法の実施形態を、図15、16により説明する。先ず、
工作機械1の主軸3に装着された工具5の刃先5Aで加
工されるアルミ材W´に、吹出ノズルnを向けて配置す
る。吹出ノズルnは主軸頭7等に取付けられている。
温度は、常温から零下150℃の範囲内の適宜温度にて
使用されるように温度管理されている。上記温度管理装
置としては、クーリング装置が採用され、このクーリン
グ装置によりアルミ材Wに適合した最適温度に調節され
た窒素ガスNが上記吹出ノズルnに供給される。また、
窒素ガスNの噴出圧力は、0.2〜1.0Mpa(2〜
10kg/cm2)の範囲内において、アルミ材W´に適合し
た最適圧力に調節されている。
し、工具5を高速回転して加工すると、工具刃先5Aが
アルミ材W´との切削により、高温(500℃以上)に
発熱する。この時、図15に示すように、吹出ノズルn
からアルミ材W´に対して、これに適合した0.2〜
1.0Mpa(2〜10kg/cm2)の範囲内の最適圧力の
窒素ガスNが噴出される。この窒素ガスNにより、アル
ミ材W´は、窒素ガスNの雰囲気内にあって無酸素状態
を呈している。
窒素ガスNの雰囲気内にあり、加工熱で高温(500℃
以上)に発熱しているから、窒化現象の条件が整う。即
ち、図15に示すように、アルミ材W´の表面に窒化物
C(A(N)が生成される。この窒化物Cは、工具刃先
5Aによりすぐさま切削されて、ボロボロの切粉C1と
なって、下方へ落下する。これにより、ボロボロの切粉
C´は、吸引式の切粉回収パイプPにより完全に回収さ
れる。上記ボロボロの切粉C´は、図16(a)に示す
ように、米粒状を呈している。しかし、エアブローや他
の冷却方式の切粉C"は、図16(b)に示すように、連
結したくさり状を呈している。
具に、不燃性Gや窒素ガスNを供給するためのセンター
孔hを明けた図2の第2実施形態について、その特別の
作用、効果を確認した。工具の具体例については図17
(a)、(b)、(c)に紹介する。(a)は正面フラ
イス、(b)はエンドミル、(c)はボールエンドミル
の各工具断面を示している。
ガスを供給する方法によると、特に下記の効果が発揮さ
れることを確認した。 (1) 工具刃先の位置に開口するセンター孔から刃先
に直接的に窒素ガス等の不燃性ガスを噴射できる。この
ため、最少量の窒素ガス等の流量でも最大の作用、効果
を発揮させられ、ランニングコストの低減とガス生成装
置の小型化が図れる。 (2) 窒素ガスが刃先のコーティング層に吸着、吸引
されて、新しい窒化層を生成するから、コーティング層
の保護作用が一層発揮される。 (3) 工具の刃先に対する酸化防止と、冷却作用が十
分に発揮されるから、刃先の温度上昇を800℃〜90
0℃以下に抑えられ、刃先の長寿命化を図ることができ
る。
を効果的に発揮することから、チタン金属材やマグネシ
ウム金属材の切削加工時において、加工点で発熱する金
属材に対して無酸素状態とし、発火現象を抑制する作
用、効果があることも確認された。従って、加工点を無
酸素状態とする目的であれば、窒素ガスNによらず炭酸
ガスを不燃性ガスGとして使用することができる。
材料等の切削方法は、上述した工作機械1に限定され
ず、旋盤や歯切盤、研磨盤等の他、細い孔を明ける穿孔
盤やライン化された自動加工ラインにも広く適用でき
る。旋盤における実施形態を図18に示している。窒素
ガスのブローは図示のようにノズルn´によっても良い
し、バイト内にセンター孔hをあけて、ここから刃先供
給しても良い。更に、切削対象となる金属材料は、上記
数例の実施形態に限定されず、窒素ガス、炭酸ガス等の
不燃性ガスが持つ特有の作用、効果は、その特定金属材
料に対して予想される通りのものとなる。このことは、
非金属材料である樹脂材やセラミック材の加工ワークに
おいても、同様な作用、効果が予想される通りに発揮さ
れる。
等の加工機械の主軸に装着された工具の刃先又はこの近
くの空間に供給する窒素ガス、炭酸ガス等の不燃性ガス
を濃度90%以上にすると、この不燃性ガスは、工具刃
先部分又はこの近くの空間の不燃性雰囲気として分配さ
れるから、切削熱で加熱する切粉や刃先に対する冷却作
用や酸化防止作用が働き、工具刃先の摩耗を抑えて工具
寿命を長くすることができる効果が発揮される。
の加工機械の主軸に装着された工具の刃先に対して、ガ
ス濃度90%以上の窒素ガスを供給するとともに、この
工具刃先を500℃以上の加工温度にて、金属材料等を
加工するから、刃先は窒素ガスと500℃以上の加熱温
度とにより、刃先表面が窒化処理され、刃先の耐摩耗性
が向上し、工具寿命が長くなる効果が発揮される。
超硬コーティングや多層コーティング等のコーティング
層が形成されており、この工具刃先のコーティング層に
窒素ガスが供給され、且つこの刃部が500℃以上に加
熱されることから、コーティング層が更にコーティング
補強され、工具寿命に到達しても、刃先から火花が出
ず、コーティング層の欠陥やこの部分に切屑等の溶着現
象も発生しない等の工具寿命がさらに長くなる効果が発
揮される。
噴射圧力を0.2〜1.0Mpa(2〜10kg/cm2)の
範囲内で加工すべき金属材料等や使用する工具の種類に
対応した最適な噴射圧力を得ることができるから、不燃
性ガスを無駄なく効率的に噴射でき、金属材料等の加工
能率と工具の寿命を合理的に長くできる効果が発揮され
る。
工具刃先の加工点への供給手段として噴射ノズルを使用
することにより、あらゆる形状工具に対してもその最適
な刃先位置へのガス供給を可能とするから、不燃性ガス
噴射の作用、効果を最大限に発揮させられる。又、不燃
性ガスの噴射手段として、工具内に明けた供給孔(セン
ター孔)を使用すると、工具刃先の狭い領域の加工点に
集中的にガス供給することができる。特に、深孔ドリル
等のように、ノズルでは供給が不可能なワーク内部にも
ガス供給が可能となり、不燃性ガス噴射の作用、効果を
加工条件等により左右されず、最大限に効果を発揮す
る。
料への不燃性ガスの噴射により、金属材料の加工点の冷
却酸化防止作用が得られる他、使用工具の刃先に対して
も、不燃性ガスが供給させられ、この刃先の冷却、酸化
防止作用の他、刃先表面の窒化作用も発揮されて工具寿
命を長くすることができるから、長時間に渡り鉄系材料
の加工が高精度な加工レベルを維持する効果が発揮され
る。
系の金属材料への不燃性ガスの噴射により、アルミニウ
ム材料の加工点の冷却、酸化防止作用が得られる。特
に、使用工具の刃先へのアルミ切粉の溶着がなく(コー
ティング層の有無に関係なく)、切粉状態も冷却作用が
十分に伝達して良好となる。この結果、アルミニウム材
の表面精度がエアブローよりも良好に維持される。
材、チタン材又はこれらの合金材のように発火性材料へ
の不燃性ガスの噴射により、発火性材料の加工点の冷
却、酸化防止作用(発火防止作用)が働く。これによ
り、加工点の温度を低下させるとともに、無酸素状態と
して、発火現象を完全に抑制することができる。従って
発火性材料を高い安全性のもとに、効率良く、高精度に
加工することが可能となる。
示し、加工機械となる工作機械の正面図及び要部の部分
図である。
示し、加工機械となる工作機械の正面図及び要部の部分
図である。
置の第1実施形態のブロック線図である。
置の第2実施形態のブロック線図である。
断面図である。
来方法によるエアブローとの性能比較した性能特性図で
ある。
ルの刃先図である。
加工経路を示す斜視図である。
摩耗量との特性図である。
グ層の摩耗との特性図である。
エンドミルの周速と摩耗量との特性図である。
ンドミル外周逃げ面の摩耗特性図である。
ンドミル外周逃げ面の摩耗特性図である。
削時の工具刃先と、従来方法による工具刃先の断面図で
ある。
面窒化方法の作用説明図である。
材と、従来方法によるアルミニウム材の切粉片の切粉図
である。
である。
る。
具の刃先、5B……センター孔、7……主軸頭、10A
……不燃性ガス生成装置、10B……不活性ガスボン
ベ、10,20……窒素ガス生成装置、C……窒化物、
E,E1……圧縮空気源、EC……空気圧縮機、E1,
E2……ドライエア、EM……エンドミル、F……フィ
ルタ部材、F1……水分除去フィルタ、N……窒素ガ
ス、G……不燃性ガス、H……電熱ヒータ、HP……増
圧手段、h……センター孔、K……吸引回収器、n,n
´……吹出ノズル、P……加工点、Q……流量計、R…
…濾過要素、SG……全閉スプラッシュガード、V1,
V3……開閉弁、V2,V4……絞り弁、V5……逆止
弁、Vb……境界摩耗幅、W……加工ワーク,W´……
アルミ材。
Claims (8)
- 【請求項1】 加工機械に装着された工具により、金属
材料等を加工する切削方法であって、上記金属材料等を
加工する工具刃先部分又はこの近くの空間を、窒素ガ
ス、炭酸ガス等のガス濃度90%以上の不燃性ガスの雰
囲気としたことを特徴とする不燃性ガス雰囲気中での金
属材料等の切削方法。 - 【請求項2】 加工機械に装着された工具により、金属
材料等を加工する切削方法であって、上記金属材料等を
加工する切削工具の刃先又はこの近くの空間を、ガス濃
度90%以上の窒素ガスで無酸素状態とし、更に、工具
刃先を500℃以上の加工温度状態にて加工することを
特徴とする不燃性ガス雰囲気中での金属材料等の切削方
法。 - 【請求項3】 上記切削工具の工具刃先に超硬コーティ
ング又は多層コーティング等のコーティング層を形成さ
れている切削工具であることを特徴とする請求項2記載
の不燃性ガス雰囲気中での金属材料等の切削方法。 - 【請求項4】 上記不燃性ガスの噴射圧力を0.2〜
1.0Mpa(2〜10kg/cm2)の範囲内の適宜圧力に
て供給することを特徴とする請求項1又は2記載の不燃
性ガス雰囲気中での金属材料等の切削方法。 - 【請求項5】 上記不燃性ガスは噴射ノズル又は工具内
に明けた供給孔から工具刃先に供給されることを特徴と
する請求項1又は2記載の不燃性ガス雰囲気中での金属
材料等の切削方法。 - 【請求項6】 上記金属材料は、鉄系材料であることを
特徴とする請求項1又は2記載の不燃性ガス雰囲気中で
の金属材料等の切削方法。 - 【請求項7】 上記金属材料は、アルミニウム系材料で
あることを特徴とする請求項1又は2記載の不燃性ガス
雰囲気中での金属材等料の切削方法。 - 【請求項8】 上記金属材料は、マグネシウム材料、チ
タン材料等の発火性材料であることを特徴とする請求項
1又は2記載の不燃性ガス雰囲気中での金属材料等の切
削方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30162798A JP3421256B2 (ja) | 1997-10-20 | 1998-10-08 | 窒素ガス雰囲気中での金属材料等の切削方法 |
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JP30484197 | 1997-10-20 | ||
JP9-304841 | 1997-10-20 | ||
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JP9-312640 | 1997-10-29 | ||
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JP9-320345 | 1997-11-06 | ||
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JP9-329485 | 1997-11-13 | ||
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JP3421256B2 JP3421256B2 (ja) | 2003-06-30 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003039278A (ja) * | 2001-07-27 | 2003-02-12 | Okuma Corp | 工作機械の熱変位補正装置 |
JP2008062361A (ja) * | 2006-09-11 | 2008-03-21 | Nippon Oil Corp | 極微量油剤供給式切削・研削加工方法および極微量油剤供給式切削・研削加工用油剤組成物 |
JP2009022849A (ja) * | 2007-07-18 | 2009-02-05 | Onomori:Kk | 表面に二酸化チタン被膜を形成したチタン材の切削片 |
CN103692283A (zh) * | 2013-12-30 | 2014-04-02 | 成都飞机工业(集团)有限责任公司 | 机床冷却介质随动射流装置 |
JP2015136758A (ja) * | 2014-01-22 | 2015-07-30 | シバム オートテック リミテッド | 複数の歯車のホブ切り方法とその応用方法 |
JP2018051736A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 国立大学法人名古屋大学 | チタン合金を含むワークの加工方法及び加工装置 |
-
1998
- 1998-10-08 JP JP30162798A patent/JP3421256B2/ja not_active Expired - Fee Related
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