JPH11197763A - ヘミング構造およびヘミング装置 - Google Patents
ヘミング構造およびヘミング装置Info
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- JPH11197763A JPH11197763A JP548198A JP548198A JPH11197763A JP H11197763 A JPH11197763 A JP H11197763A JP 548198 A JP548198 A JP 548198A JP 548198 A JP548198 A JP 548198A JP H11197763 A JPH11197763 A JP H11197763A
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- Japan
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- metal panel
- main body
- flange
- hemming
- skin
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- Pending
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Abstract
まれた場合にデフォームの発生を最小限に抑える。 【解決手段】 スキン1の本体部11 から折曲線12 を
介してフランジ部13 を折り曲げることにより、本体部
11 およびフランジ部13 間にフレーム2の周縁部21
を挟持する際に、ダイ5のプレス面51 に対してパンチ
6のプレス面61を角度αだけ傾斜させる。その結果、
フランジ部13 の端縁14 の近傍のa部においてフラン
ジ部13 、周縁部21 および本体部11 が密着するが、
そこよりも折曲線12 側では本体部11 および周縁部2
1 間に隙間βが形成されるため、スパッタ4等の異物が
本体部11 および周縁部21 間に挟み込まれても、前記
隙間βに異物4を収納してスキン1にデフォームが発生
する可能性を低く抑えることができる。
Description
の本体部の外周に連なるフランジ部を折曲線を介して折
り曲げることにより、本体部およびフランジ部間に第2
の金属パネルの周縁部を挟持して固定するヘミング構造
と、かかる構造のヘミング加工を行うためのヘミング装
置とに関する。
表面部材を構成する金属パネルよりなるスキンの内側
に、複数の金属パネルを溶接してなるフレームを重ね合
わせた状態で、スキンの外周部を180°折り返すヘミ
ング加工を行ってフレームの外周部を挟持した後に、ス
ポット溶接でスキンおよびフレームを一体化した構造を
備えている。かかるヘミング構造は、例えば特開平7−
75888号公報により公知である。
平坦なダイ01と、このダイ01に対して接近・離間可
能なパンチ02とによって、スキン03の本体部031
の外周に連なるフランジ部032 を180°折り曲げ、
本体部031 およびフランジ部032 間にフレーム04
の周縁部041 を挟持して固定するようになっている。
このとき、パンチ02のプレス面021 は、ダイ01の
プレス面011 に対して平行な面で構成されているた
め、ダイ01のプレス面011 およびパンチ02のプレ
ス面021 間に作用する押圧力により、スキン03の本
体部031 、フレーム04の周縁部041 およびスキン
03のフランジ部032 が相互に強く密着する。
ム04は複数の部材をスポット溶接して構成されている
ため、スポット溶接の際に発生したスパッタ05がフレ
ーム04に付着することが避けられない。特に、スキン
03の周縁部にシーラー06を塗布した後に該スキン0
3にフレーム04を重ね合わせる作業を、ロボットの作
業性を考慮して前記スキン03およびフレーム04を傾
斜した姿勢で行う場合には、フレーム04に付着したス
パッタ05がスキン03に沿って重力で落下し、そのス
キン03の下端のフランジ部032 の近傍に溜まり易く
なる。このような状態でヘミング加工を行うと、スキン
03の本体部031 およびフレーム04の周縁部041
間にスパッタ05が挟まれたままダイ01とパンチ02
とによるプレスが行われてしまい、その結果スキン03
の表面側にスパッタ05による凸部(デフォーム)03
3 が発生して外観が低下する問題がある。
で、ヘミング加工部にスパッタ等の異物が挟み込まれた
場合にデフォームの発生を最小限に抑えることを目的と
する。
に、請求項1に記載された発明は、第1の金属パネルの
本体部の外周に連なるフランジ部を折曲線を介して折り
曲げることにより、本体部およびフランジ部間に第2の
金属パネルの周縁部を挟持して固定するヘミング構造に
おいて、第1の金属パネルのフランジ部は、その端縁に
おいて第2の金属パネルの周縁部に接触するとともに、
前記端縁から折曲線に向けて第2の金属パネルの周縁部
との隙間が漸増するように該第2の金属パネルに対して
傾斜してなることを特徴とする。
体部に対してフランジ部を折り曲げて該本体部およびフ
ランジ部間に第2の金属パネルの周縁部を挟持したと
き、フランジ部はその端縁だけが第2の金属パネルの周
縁部に接触し、該端縁から折曲線までの間には第1の金
属パネルの本体部および第2の金属パネルの周縁部間に
隙間が形成される。従って、ダイおよびパンチによるプ
レス時に第1の金属パネルの本体部および第2の金属パ
ネルの周縁部間に異物が挟み込まれていても、前記隙間
によって第1の金属パネルの本体部側にデフォームが発
生する可能性が大幅に減少する。
金属パネルの本体部の外周に連なるフランジ部を折曲線
を介して折り曲げることにより、本体部およびフランジ
部間に第2の金属パネルの周縁部を挟持して固定するた
めのヘミング装置において、第1の金属パネルの本体部
を支持するダイと、ダイと協働して第1の金属パネルの
フランジ部を折り曲げるパンチとを備えてなり、フラン
ジ部の折り曲げ完了時におけるダイのプレス面とパンチ
のプレス面との距離が、フランジ部の端縁から折曲線に
向けて漸増してなることを特徴とする。
ルの本体部を支持した状態でパンチでフランジ部を折り
曲げることにより、該本体部およびフランジ部間に第2
の金属パネルの周縁部を挟持したとき、ダイのプレス面
とパンチのプレス面との距離がフランジ部の端縁から折
曲線に向けて漸増しているので、前記両プレス面間の距
離が最も小さい部分に押圧されたフランジ部の端縁だけ
が第2の金属パネルの周縁部に接触し、該端縁から折曲
線までの間には第1の金属パネルの本体部および第2の
金属パネルの周縁部間に隙間が形成される。従って、ダ
イおよびパンチによるプレス時に第1の金属パネルの本
体部および第2の金属パネルの折曲部間に異物が挟み込
まれていても、前記隙間によって第1の金属パネルの本
体部側にデフォームが発生する可能性が大幅に減少す
る。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
で、図1はヘミング加工の前処理工程の説明図、図2は
プレヘム工程を示す図、図3は最終ヘム工程を示す図で
ある。
工程において、そのスキン1とフレーム2とをヘミング
加工により結合するものである。ここで、スキン1は本
発明の第1の金属パネルを構成し、フレーム2は本発明
の第2の金属パネルを構成する。
工およびフランジ加工を終えたスキン1は、その本体部
11 の外周を折曲線12 を介して90°折り曲げてなる
フランジ部13 を備えており、ロボットによるシーラー
塗布作業およびフレーム接合作業を効率的に行えるよう
に傾斜した姿勢で保持される。続いて、図1(B)に示
すようにスキン1の外周部内面にシーラー3を塗布した
後、図1(C)に示すように、フレーム2の周縁部21
がスキン1の内面に重ね合わされる。フレーム2は複数
の部材をスポット溶接したものであって溶接時に発生し
たスパッタ4…が付着しているため、フレーム2から落
下したスパッタ4…が傾斜したスキン1の内面に沿って
下方に移動し、スキン1に塗布されたシーラー3に付着
する場合がある。
体部11 に対して90°折り曲げられた鎖線位置のフラ
ンジ部13 を、プリヘム加工により実線位置まで更に折
り曲げた後、そのフランジ部13 を最終ヘム加工により
完全に折り曲げる。
で、ダイ5の平坦なプレス面51 上にスキン1の本体部
11 を支持した状態でパンチ6をダイ5に向けて下降さ
せることにより、パンチ6のプレス面61 でスキン1の
フランジ部13 をフレーム2の周縁部21 に重なる位置
まで折り曲げる。このとき、パンチ6のプレス面61は
ダイ5のプレス面51 に対して角度αだけ傾斜してお
り、パンチ6のプレス面61 とダイ5のプレス面51 と
の距離は、フランジ部13 の端縁14 において小さく、
折曲線12 側において大きくなる。その結果、最終ヘム
加工が終了したときに、スキン1のフランジ部13 の端
縁14 の近傍(図3のa部参照)で該フランジ部1
3 と、フレーム2の周縁部21 と、スキン1の本体部1
1 とが密着し、そこから折曲線12 側に向けてスキン1
の本体部11 とフレーム2の周縁部21との隙間βが漸
増する。
ー3にスパッタ4が付着している状態で、ダイ5および
パンチ6によって最終ヘム加工を行うと、スキン1の本
体部11 とフレーム2の周縁部21 との間にスパッタ4
が挟圧されてスキン1の本体部11 にデフォームが発生
する可能性がある。しかしながら本実施例によれば、パ
ンチ6のプレス面61 を傾斜させたことにより前記隙間
βが確保されるので、この隙間βにスパッタ4を収納し
て前記デフォームの発生を最小限に抑えることができ
る。
ム2の周縁部21 と、スキン1の本体部11 とが図3の
a部だけで密着するので、ヘミング加工によるスキン1
およびフレーム2の結合強度は若干低下するが、その部
分は後工程でスポット溶接されるために最終的な強度に
影響が及ぶことはない。
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
を例示したが、本発明は他の任意の部材のヘミング加工
に適用することが可能である。
によれば、第1の金属パネルの本体部に対してフランジ
部を折り曲げて該本体部およびフランジ部間に第2の金
属パネルの周縁部を挟持したとき、フランジ部はその端
縁だけが第2の金属パネルの周縁部に接触し、該端縁か
ら折曲線までの間には第1の金属パネルの本体部および
第2の金属パネルの周縁部間に隙間が形成される。従っ
て、ダイおよびパンチによるプレス時に第1の金属パネ
ルの本体部および第2の金属パネルの周縁部間に異物が
挟み込まれていても、前記隙間によって第1の金属パネ
ルの本体部側にデフォームが発生する可能性が大幅に減
少する。
ダイに第1の金属パネルの本体部を支持した状態でパン
チでフランジ部を折り曲げることにより、該本体部およ
びフランジ部間に第2の金属パネルの周縁部を挟持した
とき、ダイのプレス面とパンチのプレス面との距離がフ
ランジ部の端縁から折曲線に向けて漸増しているので、
前記両プレス面間の距離が最も小さい部分に押圧された
フランジ部の端縁だけが第2の金属パネルの周縁部に接
触し、該端縁から折曲線までの間には第1の金属パネル
の本体部および第2の金属パネルの周縁部間に隙間が形
成される。従って、ダイおよびパンチによるプレス時に
第1の金属パネルの本体部および第2の金属パネルの折
曲部間に異物が挟み込まれていても、前記隙間によって
第1の金属パネルの本体部側にデフォームが発生する可
能性が大幅に減少する。
Claims (2)
- 【請求項1】 第1の金属パネル(1)の本体部
(11 )の外周に連なるフランジ部(13 )を折曲線
(12 )を介して折り曲げることにより、本体部
(1 1 )およびフランジ部(13 )間に第2の金属パネ
ル(2)の周縁部(21 )を挟持して固定するヘミング
構造において、 第1の金属パネル(1)のフランジ部(13 )は、その
端縁(14 )において第2の金属パネル(2)の周縁部
(21 )に接触するとともに、前記端縁(14)から折
曲線(12 )に向けて第2の金属パネル(2)の周縁部
(21 )との隙間が漸増するように該第2の金属パネル
(2)に対して傾斜してなることを特徴とするヘミング
構造。 - 【請求項2】 第1の金属パネル(1)の本体部
(11 )の外周に連なるフランジ部(13 )を折曲線
(12 )を介して折り曲げることにより、本体部
(1 1 )およびフランジ部(13 )間に第2の金属パネ
ル(2)の周縁部(21 )を挟持して固定するためのヘ
ミング装置において、 第1の金属パネル(1)の本体部(11 )を支持するダ
イ(5)と、ダイ(5)と協働して第1の金属パネル
(1)のフランジ部(13 )を折り曲げるパンチ(6)
とを備えてなり、フランジ部(13 )の折り曲げ完了時
におけるダイ(5)のプレス面(51 )とパンチ(6)
のプレス面(61 )との距離が、フランジ部(13 )の
端縁(14 )から折曲線(12 )に向けて漸増してなる
ことを特徴とするヘミング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP548198A JPH11197763A (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | ヘミング構造およびヘミング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP548198A JPH11197763A (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | ヘミング構造およびヘミング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11197763A true JPH11197763A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=11612446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP548198A Pending JPH11197763A (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | ヘミング構造およびヘミング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11197763A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1308097C (zh) * | 2003-07-10 | 2007-04-04 | 现代自动车株式会社 | 面板组件及其制造方法 |
WO2015152142A1 (ja) * | 2014-04-01 | 2015-10-08 | 株式会社アマダホールディングス | プレスブレーキ用金型及びヘミング加工方法 |
CN110038941A (zh) * | 2019-04-10 | 2019-07-23 | 精诚工科汽车系统有限公司 | 四序包边机构及工件包边方法 |
-
1998
- 1998-01-14 JP JP548198A patent/JPH11197763A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3127627A4 (en) * | 2014-04-01 | 2018-01-10 | Amada Holdings Co., Ltd. | Mold for press brake and hemming method |
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US10576522B2 (en) | 2014-04-01 | 2020-03-03 | Amada Holdings Co., Ltd. | Mold for press brake and hemming method |
US11638947B2 (en) | 2014-04-01 | 2023-05-02 | Amada Holdings Co., Ltd. | Mold for press brake |
CN110038941A (zh) * | 2019-04-10 | 2019-07-23 | 精诚工科汽车系统有限公司 | 四序包边机构及工件包边方法 |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20070213 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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A02 | Decision of refusal |
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