JPH11197556A - モルタル覆工用吹付システム - Google Patents

モルタル覆工用吹付システム

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Publication number
JPH11197556A
JPH11197556A JP10003342A JP334298A JPH11197556A JP H11197556 A JPH11197556 A JP H11197556A JP 10003342 A JP10003342 A JP 10003342A JP 334298 A JP334298 A JP 334298A JP H11197556 A JPH11197556 A JP H11197556A
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JP
Japan
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blade
mixer
water
mortar lining
nozzle
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Application number
JP10003342A
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English (en)
Inventor
Susumu Shintani
進 新谷
Hideaki Sakurai
秀昭 桜井
Toshiyuki Saeki
俊之 佐伯
Takeyoshi Tonuma
毅好 渡沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Onoda Co Ltd
Original Assignee
Onoda Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11197556A publication Critical patent/JPH11197556A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安全な吹付作業を確保し、連続的に均質なフレ
ッシュ混練材料を製造するとともに、吹付ノズル装置が
詰まらないようにする。 【解決手段】空気圧縮装置170が、圧縮空気監視手段
172、175、176と、ノズル操作者により操作さ
れる給気バルブ177と、を介して吹付ノズル装置12
0に接続されており、該圧縮空気監視手段が、該給気バ
ルブの開閉による圧縮空気の変化に基づいて制御信号を
発生させ、該制御信号を電気線Lを介して制御盤200
に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室内、トンネル
等の天井や壁、側壁等にフレッシュコンクリートやフレ
ッシュモルタル等を吹き付けるためのモルタル覆工用吹
付システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】トンネル掘削工事等において、掘削部を
長時間放置しておくと、崩壊事故が発生する恐れがあ
り、極めて危険である。そこで、従来、トンネルの天井
や側壁等にフレッシュコンクリート等を吹付け、コンク
リート等で覆う様にしている。
【0003】フレッシュコンクリートは、坑外のプラン
トで製造され、ホースを介して切羽迄搬送され、急結剤
と混合されながらホース先端の吹付ノズル装置から天井
等に向かって吹き付けられる。このプラントでは、ミキ
サを用いて原料即ち、セメント及び骨材と水とを混練し
てフレッシュ混練材料即ち、フレッシュコンクリートや
フレッシュモルタル、を製造し、スクイズポンプ及びス
ネークポンプにより吹付ノズル装置に圧送している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例は次の様な問題
がある。 (1)吹付ノズル装置に付いているスイッチは、専用の電
気線を介してプラントの制御盤に連結されているので、
作業者は、該ノズル装置を保持した状態で該スイッチを
操作しプラントを制御できる。しかし、この電気線は、
吹付ノズル装置の移動に伴い地面を這いながら移動する
ため、足等を引っかけたり、破損等によりシュートする
恐れがあり、危険である。
【0005】(2)原料と水とが、ミキサ内で十分混練さ
れず、所謂ダマが発生すると共に、不均質なフレッシュ
コンクリートが製造される。
【0006】(3)急結剤は、吹付ノズル装置内でフレッ
シュ混練材料と混合されるが、両者の混合が十分でない
ため、フレッシュ混練材料の急結固化が平均化しない。
そのため、吹付面の全体にわたって均等な強度をもつコ
ンクリートを得ることが困難である。 又、該ノズル装
置内で、フレッシュコンクリートの一部が固まって急結
性コンクリートとなりノズルが詰まることがある。
【0007】この発明は、上記事情に鑑み、安全に吹付
作業ができるようにするとともに、連続して均質なフレ
ッシュコンクリート等のフレッシュ混練材料を製造する
ことを目的とする。他の目的は、急結剤がフレッシュ混
練材料に均等に混合できるようにするとともに、吹付ノ
ズル装置が詰まらないようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、原料供給装
置と水タンクに接続されたミキサと、該ミキサに圧送装
置を介して連結された吹付ノズル装置と、該吹付ノズル
装置に接続された薬剤タンク及び空気圧縮装置と、前記
各装置に電気線を介して接続されている制御盤と、を備
えたモルタル覆工用吹付システムであって;前記空気圧
縮装置が、圧縮空気監視手段と、ノズル操作者により操
作される給気バルブと、を介して前記ノズルに接続され
ており、該圧縮空気監視手段が、該給気バルブの開閉に
よる圧縮空気の変化に基づいて制御信号を発生させ、該
制御信号を前記連結線を介して前記制御盤に送信するこ
とを特徴とするモルタル覆工用吹付システム、である。
【0009】この発明は、吹付ノズル装置が、圧送装置
に連通するノズル通路と、該ノズル通路の内方に向かっ
て浮上用気体を噴射する材料浮上手段と、該ノズル通路
の放射部で前記混練材料の流れを湾曲させる方向規制手
段と、前記薬剤タンク装置に連通し、かつ、該放射部を
通る前記混練材料内に薬剤を噴霧せしめる薬剤供給手段
と、を備えていることを特徴とするモルタル覆工用吹付
システム、である。
【0010】この発明は、ミキサが、スクリューを内蔵
する筒状本体内に、原料入口を有する引出し部と、水口
を有する水攪拌部と、原料と水とを混練するミキシング
部と、排出口を有する排出部と、を順送り方向に順次形
成した連続ミキサであって;前記引出し部が、順送り方
向に沿って径及びピッチが次第に大きくなる順送り羽根
と,最大径の順送り羽根より大径で、かつ、該羽根から
前記各ピッチより小ピッチで水攪拌部側に配設された保
持羽根と、を備えており、前記水攪拌部が、垂直部と水
平部とを有する攪拌羽根と、順送り攪拌翼とを備えてお
り、前記ミキシング部が、順送り攪拌羽根と逆送り攪拌
翼とを備えており、前記排出部が、順送り羽根と逆送り
羽根とを備えていることを特徴とするモルタル覆工用吹
付システム、である。
【0011】
【発明の実施の形態】制御盤のスイッチをオンにし、各
装置に起動命令を発する。そうすると、原料供給装置
は、原料、即ち、セメントと骨材をミキサに供給すると
ともに、該ミキサには水タンクの水も供給される。該ミ
キサは両者を混練し、フレッシュコンクリートやフレッ
シュモルタル等のフレッシュ混練材料を製造するととも
に、待機状態となる。
【0012】この原料供給装置として、例えば、定量供
給装置が用いられ、又、ミキサとして、順送り方向に沿
って引出し部、水撹拌部、ミキシング部、排出部を順次
配設した連続ミキサが用いられる。
【0013】この引出し部では、順送り方向に沿って径
及びピッチが次第に大きくなる順送り羽根により原料は
定量づつ水撹拌部に送られ、又、水撹拌部では、撹拌羽
根と順送り撹拌翼とにより原料と水とが十分混合されて
混合材料となる。
【0014】前記混合材料はミキシング部に送られ、順
送り撹拌羽根と逆送り撹拌翼とにより十分混練されて、
フレッシュコンクリート又はフレッシュモルタル等のフ
レッシュ混練材料となる。
【0015】ノズル操作者が給気バルブを開けると、該
圧縮空気監視手段が、該給気バルブの開閉による圧縮空
気の変化に基づいて制御信号を発生させ、該制御信号を
前記電気線を介して前記制御盤に送信する。そうする
と、該制御盤は圧送装置に圧送開始信号を発しするの
で、フレッシュ混練材料は圧送装置を介して吹付ノズル
装置に供給される。この圧送装置として、例えば、油圧
制御されるプランジャポンプが用いられる。このプラン
ジャポンプは、瞬間的にフレッシュ混練材料を送るの
で、搬送時におけるフレッシュ混練材料中の水の分離現
象は生じない。
【0016】吹付ノズル装置に供給されたフレッシュ混
練材料は、急結剤を混合されながら圧縮空気により吹付
面に向かって吹き出される。
【0017】この吹付ノズル装置では、ノズル通路の内
方に向かって浮上用気体が噴出しているので、フレッシ
ュ混練材料は、ノズル通路の内壁面から離れながら搬送
される。又、該混練材料は、ノズル通路の放射部で湾曲
しながら急結剤を吹き付けられる。
【0018】ノズル操作者が給気バルブを閉じると、圧
力空気監視手段が圧縮空気の圧力及び流量の変化を検出
して制御信号を発し、該制御信号は、空気圧縮装置の電
気配線を介して制御盤に送られる。この給気バルブの開
閉の回数により制御信号が変化し、例えば、2回の連続
開閉により運転停止の信号を発する。
【0019】
【実施例】この発明の実施例を図1〜図17により説明
するが、この実施例はトンネル壁面をモルタル覆工する
場合である。モルタル覆工用吹付システム100は、原
料供給装置101と水タンク105に接続されたミキサ
110と、該ミキサ110に圧送装置115を介して連
結された吹付ノズル装置120と、該吹付ノズル装置1
20に接続された薬剤タンク160及び空気圧縮装置1
70と、前記各装置101、105、110、120、
160、170に電気配線Lを介して接続されている制
御盤200と、を備えている。
【0020】原料供給装置101は、定量供給装置であ
り、原料G、即ち、セメント及び骨材を定量づつミキサ
110に供給する。この原料供給装置101には図示し
ない小型移動タンクから原料Gが供給されるが、この小
型移動タンクへは抗外の設置サイロ又は移動式トレーラ
サイロから原料が供給される。
【0021】ミキサ110は連続ミキサであり、定量供
給装置101と水タンク105とに連結されている。水
タンク105はバルブ106、限流器107、流量計1
08を介して該ミキサ110に連結されている。
【0022】この連続ミキサ110を図3〜図12によ
り説明する。筒状本体1は、例えば、内径250mm、
長さ750mmに形成されており、その内部には原料入
口2を有する引出し部Aと、水口3を有する水撹拌部B
と、順送り撹拌羽根5及び逆送り撹拌翼6を有するミキ
シング部Cと、排出口10を有する排出部Dと、が順送
り方向A1に沿って順次設けられている。
【0023】引出し部Aには、原料入口2と連通するホ
ッパ12と、スクリュー軸Sに所定間隔をおいて設けら
れた一対の保持羽根13、14と、該保持羽根13、1
4により挟まれている複数の順送り羽根16、17、1
8と、該保持羽根13、14の外周縁に張架された水平
かき揚げ羽根19、20と、が設けられている。
【0024】保持羽根13、14は、リボンスクリュー
羽根であり、互いに同径に形成されている。順送り羽根
16〜18は、リボンスクリュー羽根であり、順送り方
向に沿って径及びピッチP1、P2 が次第に大きくなる
様に形成されている。
【0025】最大径の順送り羽根18と水撹拌部B側の
保持羽根14との間のピッチP0は、前記ピッチP1、P
2より小さく形成される。この保持羽根14は最大径の
順送り羽根18より大径に形成されている。
【0026】水平かき揚げ羽根19、20は、帯状体で
あり、軸対称に設けられる。
【0027】水撹拌部Bには、図5、図6に示すような
水平撹拌羽根30、31と図7〜図9に示すような順送
り撹拌羽根5と、が設けられている。この撹拌羽根30
は、水平部32と垂直部33とを有する逆L字状体であ
り、又、該撹拌羽根31は、該撹拌羽根30より幅広
く、その形状はL字状形である。順送り撹拌羽根5は、
図7〜図9に示す様に、頭部40と後部41とが断面半
円形であり、該頭部40の径が後部41より大径であ
り、両部40、41は曲率の等しいゆるやかな円弧4
2、43により連結されている。該羽根5の長手方向の
基端部45は、同幅に形成され、その自由端部は次第に
狭くなり、最先端46は円弧状に形成されている。この
形状は所謂鳥羽根形である。
【0028】ミキシング部Cには、順送り撹拌羽根5と
逆送り撹拌翼6とが設けられている。この逆送り撹拌翼
6は、図10〜図12に示す様に、断面円形状の頭部5
0と断面半円弧状の後部51とが円弧52、53により
連結されている。この円弧52の曲率半径は、円弧53
より大きく直線状に近い。この形状は所謂鳥羽根形であ
る。
【0029】該翼6の長手方向は同幅に形成され、その
先端56は円弧状に形成されている。この順送り撹拌羽
根5や攪拌翼6の数や配列順序等については、必要に応
じて適宜変更される。
【0030】排出部Dには、順送り羽根60と逆送り羽
根61とが設けられている。この両羽根60、61はリ
ボンスクリュー羽根であり、逆送り羽根61は順送り羽
根60の下流側で、かつ、筒状本体1の後端1a側に設
けられている。なお、排出口10の近傍には、傾斜調整
手段の一部をなす支点70が設けられている。
【0031】圧送装置115は、連続ミキサ110の下
部に設けられた連続定量圧送装置で、連続定量プランジ
ャポンプが用いられる。このポンプのシリンダストロー
クの制御は油圧機116により行われる。即ち、電気配
線の必要な電気信号及びリミットスイッチを使用せず油
圧制御を行うものである。圧送装置115は、給材ホー
ス117を介して、吹付ノズル装置120に接続されて
いる。
【0032】吹付ノズル装置120を図13〜図17に
より説明する。吹付けノズル装置120はノズル本体1
23と握持体145とを備えている。ノズル本体123
は外管124と内管125とからなる二重管構造となっ
ており、該内管125には複数の噴射孔126が配設さ
れている。この噴射孔126の数や位置は必要に応じて
適宜選択されるが、例えば、直径0.2mm〜0.5m
mの噴射孔126を5〜20mm間隔で形成する。
【0033】内管125の後端部には、フレッシュ混練
材料即ち、フレッシュコンクリート又はフレッシュモル
タルの導入部134が設けられており、又、その先端部
には、止め部材130が設けられている。この止め部材
130はリング状に形成され、噴射隙間131を介して
外管124と対向している。この噴射隙間131は必ず
しも必要ではなく、これを省略し、止め部材130を外
管124に密着させてもよい。
【0034】内管125の先端部125aは、外管12
4の放射部132に位置するが、この位置は必要に応じ
て適宜選択される。
【0035】内管125の後端には、導入部134が設
けられている。この導入部134は給材ホース117を
介して圧送装置115に連通している。
【0036】外管124の先端部には、湾曲部124a
が設けられ、その先端の放射口132aの端面は下向き
に傾斜している。
【0037】外管124には、薬剤噴霧管135が設け
られている。この噴霧管135の先端の噴霧口135a
は、放射部132内に位置し、かつ、内管125の中心
軸125C上に位置している。この噴霧口135aは、
放射部132の放射口132aに対向しており、かつ、
放射部132を通るフレッシュ混練材料FCの流れ方向
を向いている。
【0038】この噴霧口135aの近傍には、噴霧器1
40が内蔵されている。この噴霧器140は図16、図
17に示す様に外周に設けたねじ部141cと、凹状内
面141aとこの凹状内面141aの中央を貫通する孔
141と、を備えている。この噴霧器140は、孔14
1が詰まるのを防止するため、噴霧口135aから少し
引っ込んだ位置に配設される。噴霧器140の形状、孔
の数、位置等は必要に応じて適宜選択される。
【0039】薬剤噴霧管135の後端部には圧力気体供
給口144と薬剤供給口142とが設けられている。こ
の圧力気体供給口144は給気バルブ177を介して空
気圧縮装置170に連通している。
【0040】前記給気バルブ177は、握持体145に
設けられている。この給気バルブ177は外管124と
内管125との間の浮上用気体通路146に連通してい
る。147は薬剤供給量を調整するバルブである。
【0041】薬剤タンク160は給薬ホース161を介
して吹付ノズル装置120に接続されている。この給薬
ホース161には、流れ方向に沿って安全弁162、バ
ルブ163、限流器164、流量計165が設けられて
いる。
【0042】空気圧縮装置170は、給気ホース171
を介して吹付ノズル装置120に接続されている。この
給気ホース171には、流れ方向に沿って圧力計付減圧
弁172、バルブ173、限流器174、流量計17
5、流量検出器176及び給気バルブ177が設けられ
ている。
【0043】この空気圧縮装置170は、給気ホース1
71内の圧縮空気の流量及び圧力の変化に基いてパルス
信号、即ち、制御信号を発生させるパルス発生器を備え
ており、該制御信号は電気配線Lを介して制御盤200
に送信される。
【0044】次に、この実施例の作動を説明する。制御
盤200の起動スイッチを押すと、制御盤200は予め
定めた順序に従い、各装置101、105、116、1
70に起動命令を発する。
【0045】前記各装置101、105、116、17
0が起動すると、原料供給装置101からミキサ110
に原料が供給されるとともに、該ミキサ110には、水
タンク105から混練水が供給される。この混練水はバ
ルブ106、限流器107、流量計108で水量を調節
されながら該ミキサ110に供給される。
【0046】該ミキサ110に投入された原料Gは、順
送り羽根16により順方向A1に送り込まれ、保持羽根
14に到達する。順送り羽根16、17、18の径及び
ピッチは、順方向に沿って次第に大きくなっているの
で、かさ比重一定に均一に引き出される。即ち、ホッパ
12から投入された原料Gが急激に保持羽根14側に送
り込まれることがないので、安定して搬送することがで
きる。又、引出し部A底部に滞留する原料Gは、水平か
き揚げ羽根19、20によりかき揚げられながら順方向
に送られて保持羽根14に到達する。
【0047】順送り羽根18と保持羽根14との間のピ
ッチP0は、他のピッチP1、P2より小さいので、保持
羽根14迄移動した原料Gは、該保持羽根14で停めら
れるようにしながら加圧され、その後水撹拌部Bに送ら
れて急激に開放される。そのため、水撹拌部B内の原料
Gは、極めて水の混合しやすい状態になる。この状態の
原料Gに水口3から噴霧状の水を吹き付け混合するの
で、均一な混合材料となり、所謂ダマは発生しない。
【0048】この混合材料は、順送り撹拌羽根5により
ミキシング部Cに送られ、順送り撹拌羽根5と逆送り撹
拌翼6により混練される。この順送り撹拌羽根5により
順方向に送られる混合材料は、逆送り撹拌翼6によりそ
の進行を妨害されながら送られるので、十分混練され、
均質なフレッシュ混練材料即ち、フレッシュコンクリー
トやフレッシュモルタル、となる。
【0049】撹拌翼5は鳥羽根形であるので、図7に示
す様に混合材料の流れW1は該羽根5の頭部40で切ら
れて流れW2、W2とに分かれ、該羽根5の上面43と下
面42の中央部では、同じ速度になる。
【0050】撹拌翼6は飛行機翼形であるので、図10
に示す様に混合材料の流れW1は該翼6の頭部50で切
られて流れW2、W3とに分かれるが、曲率半径の異なる
上面53、下面52では上面53側の流速が速く下面5
2側が遅い。そのため、後部51では、流れW2と流れ
3間において時間的差、即ち、ずれが生じ、このずれ
が混合率の向上に貢献している。
【0051】ミキシング部Cで十分混練されたフレッシ
ュ混練材料は、排出部Dに送られる。この排出部Dにお
いて、該フレッシュ混練材料は順送り羽根60により排
出口10に送られる。この時、逆送り羽根61は、筒状
本体1の後端1aに接近しようとするフレッシュ混練材
料を排出口10側に送り返す。そのため、該フレッシュ
混練材料が筒状本体の端部1aに詰まったりするトラブ
ルは発生しない。
【0052】なお、この連続ミキサは、傾斜角度調整手
段により筒状本体1を支点70で上下方向に回動させ、
傾斜角度を変化させることができる。この傾斜角度は必
要に応じて適宜選択され、例えば、水平線に対し矢印A
70方向に±15゜の範囲の角度が採用される。該筒状
本体を−15゜傾斜させると、搬送速度が遅くなるので
混合能力が良くなる。又、作業終了後に該筒状本体1を
+15゜傾斜させると、該筒状本体内に残存するフレッ
シュ混練材料は流下しやすくなるので、容易に全部排出
させることができるとともに、該筒状本体内の洗浄も効
果的に行うことができる。
【0053】ノズル操作者が、吹付ノズル装置120を
持ち、切羽迄運んだ後、給気バルブ177を開くと給気
ホース117内の圧縮空気PAの流量、圧力が変化す
る。この変化に基いてパルス即ち、制御信号が発生し、
該制御信号は、前記電気配線Lを介して制御盤200に
送信される。前記信号を受信した制御盤200は、圧送
装置115に圧送命令を発する。そすると、該ミキサ1
10の排出口10から排出され、ホッパ118に流下し
て圧送装置115内に送られたフレッシュ混練材料は、
油圧機116の作動により給材ホース117を介して吹
付ノズル装置120に圧送される。この定量圧送装置1
15として、プランジャポンプを用いているので、フレ
ッシュ混練材料中の水の分離現象は発生しない。フレッ
シュ混練材料の送り速度と送り量は油圧機116により
制御される。
【0054】吹付ノズル装置120の導入部134には
給材ホース117を介してフレッシュ混練材料FCが圧
送され、薬剤噴霧管135には給薬ホース161を介し
て急結剤CRが供給され、又、浮上用気体通路146に
は給気ホース171を介して圧縮空気PAが供給されて
いる。
【0055】急結剤CRは安全弁162、流量計16
3、限流器164、バルブ165、及びポンプの調整ダ
イヤルにより制御される。圧縮空気PAは、圧力計付減
圧弁172、バルブ173、限流器174、流量計17
4、流量検出器175により制御される。
【0056】そうすると、噴射孔126からノズル通路
150の中心軸125Cに向かって圧力空気PAが噴出
され、ノズル通路150内を通るフレッシュ混練材料F
Cは、内管125の内周面から離される。そのため、該
フレッシュ混練材料FCは、浮いた状態となりながら、
放射部132に向かうため、内管125の内周面には流
体抵抗が発生しないので、該フレッシュ混練材料FCは
円滑に流れる。
【0057】この時、噴射隙間131から放射部132
に中心軸125C方向の圧力空気PAが噴出される。こ
の浮上用気体通路146に供給される圧力空気PAは、
フレッシュ混練材料FCが浮上する程度の圧力で足り、
その圧力として、例えば、0.2Kg/cm2〜0.5Kg/cm2
選ばれる。
【0058】薬剤噴霧管135内の薬剤CRと圧力空気
PAは、噴霧器140により噴霧分散されながら噴霧口
135aから放出され、放射部132内を通るフレッシ
ュ混練材料FCに混入される。
【0059】この時、ノズル通路150の先端部に湾曲
部124aが設けられているので、放射部132を通る
フレッシュ混練材料FCは減速されるとともに、噴霧口
135aは、放射部132の放射口132aの中央を向
いており、かつ、放射部132内を通るフレッシュ混練
材料FCの流れ方向に向いているので、図15に示すよ
うに、薬剤CRの混合効率は極めて良くなる。
【0060】そのため、放射口132aから放射される
フレッシュ混練材料FCは薬剤CRと十分混合された状
態で放射口132aから放射され、前記壁及び則面に付
着する。
【0061】吹付作業終了後、ノズル操作者が給気バル
ブ177を2回連続して開閉すると、2パルスの制御信
号が発生し、該制御信号は前記電気配線Lを介して制御
盤200に送信される。
【0062】制御盤200は、各装置に運転の停止を指
令する。この時、制御盤200は始動時と逆の順序で各
装置を停止させる。
【0063】事故等の発生により緊急停止する必要があ
る場合には、給気バルブ177を連続して3回開閉させ
る。そうすると、3パルスの制御信号が発生し該制御信
号は前記電気配線Lを介して制御盤200に送信され
る。制御盤200は各装置に運転の非常停止を指令す
る。この時、制御盤200は各装置を同時に停止させ
る。
【0064】この発明の実施例は、上記に限定されるも
のではなく、例えば、次の様にしても良い。 (1)ノズル操作を人間に代わってロボット装置を用いて
行う。この場合該ロボット装置を遠隔操作することもで
きる。
【0065】(2)吹付ノズル装置における流止部材13
0の噴射隙間131を省略する。即ち、内管125の先
端部に設けられた止め部材130が外管124の内周面
に密着し、浮上用気体通路146の先端を閉鎖する。
【0066】(3)外管124の先端部124aに放射カ
バーを設ける。この放射カバーは椀状に形成するが、そ
の形状、大きさ等は必要に応じて適宜選択される。
【0067】
【発明の効果】この発明は以上の様に構成したので、次
の如き顕著な効果を奏する。 (1)連続して均質なフレッシュコンクリートやフレッ
シュモルタルなどのフレッシュ混練材料を吹付けること
ができる。
【0068】(2)圧縮空気監視手段が、該給気バルブ
の開閉による圧縮空気の変化に基いて制御信号を発生さ
せ、該制御信号を前記電気配線を介して前記制御盤に送
信するので、吹付ノズル装置と制御盤とを連結する専用
電気線を設ける必要はない。そのため、従来例と異なり
安全に吹付作業を行うことができる。 (3)ミキサが連続ミキサなので、連続して原料と水と
が十分混練され、均質なフレッシュ混練材料を製造でき
る。
【0069】(4)吹付ノズル装置が、ノズル通路の内
方に向かって浮上用気体を噴射する材料浮上手段と、該
ノズル通路の放射部で混練材料の流れを湾曲させる方向
規制手段と、該放射部を通る前記混練材料内に薬剤を噴
霧せしめる薬剤供給手段とを備えているので、急結剤が
フレッシュ混練材料に均等に混合されるとともに、吹付
ノズル装置の詰まりも発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図(フローチャート)で
ある。
【図2】本発明の正面図である。
【図3】本発明の連続ミキサを示す縦断面図である。
【図4】水平かき揚げ羽根の平面図である。
【図5】撹拌羽根の正面図である。
【図6】他の撹拌羽根の正面図であるる
【図7】鳥羽根形の順送り撹拌羽根を示す図で、図8の
VII-VII線横断面図である。
【図8】鳥羽根形の順送り撹拌羽根の平面図である。
【図9】鳥羽根形の順送り撹拌羽根の側面図である。
【図10】飛行機翼形の逆送り撹拌翼を示す図で、図1
1のX-X線断面図である。
【図11】飛行機翼形の逆送り撹拌翼の平面図である。
【図12】飛行機翼形の逆送り撹拌翼の側面図である。
【図13】吹付ノズル装置を示す縦断面図である。
【図14】図13の要部拡大図である。
【図15】吹付ノズル装置のフレッシュ混練材料と薬剤
との混合状態を示す右側面拡大図である。
【図16】噴霧器の拡大図である。
【図17】図16の縦断面図である。
【符号の説明】
1 筒状本体 2 原料入口 3 水口 5 順送り撹拌羽根 6 逆送り撹拌翼 10 排出口 13 保持羽根 14 保持羽根 16 順送り羽根 17 順送り羽根 18 順送り羽根 19 水平かき揚げ羽根 20 水平かき揚げ羽根 30 撹拌羽根 31 撹拌羽根 60 順送り羽根 61 逆送り羽根 100 モルタル覆工用吹付システム 101 定量供給装置 105 水タンク 110 ミキサ 115 圧送装置 120 吹付ノズル装置 124 外管 125 内管 126 噴射口 132 放射部 135 薬剤噴霧管 140 噴霧器 146 浮上用気体通路 160 薬剤タンク 170 空気圧縮装置 200 制御盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E21D 11/10 E21D 11/10 D // B05D 7/00 B05D 7/00 M

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原料供給装置と水タンクに接続されたミキ
    サと、該ミキサに圧送装置を介して連結された吹付ノズ
    ル装置と、該吹付ノズル装置に接続された薬剤タンク及
    び空気圧縮装置と、前記各装置に電気線を介して接続さ
    れている制御盤と、を備えたモルタル覆工用吹付システ
    ムであって;前記空気圧縮装置が、圧縮空気監視手段
    と、ノズル操作者により操作される給気バルブと、を介
    して前記吹付ノズル装置に接続されており、 該圧縮空気監視手段が、該給気バルブの開閉による圧縮
    空気の変化に基づいて制御信号を発生させ、該制御信号
    を前記電気線を介して前記制御盤に送信することを特徴
    とするモルタル覆工用吹付システム。
  2. 【請求項2】前記吹付ノズル装置が、圧送装置に連通す
    るノズル通路と、該ノズル通路の内方に向かって浮上用
    気体を噴射する材料浮上手段と、該ノズル通路の放射部
    でフレッシュ混練材料の流れを湾曲させる方向規制手段
    と、前記薬剤タンクに連通し、かつ、該放射部を通る前
    記混練材料内に薬剤を噴霧せしめる薬剤供給手段と、を
    備えていることを特徴とする請求項1記載のモルタル覆
    工用吹付システム。
  3. 【請求項3】前記ミキサが、スクリュー軸を内蔵する筒
    状本体内に、原料入口を有する引出し部と、水口を有す
    る水攪拌部と、原料と水とを混練するミキシング部と、
    排出口を有する排出部と、を順送り方向に順次形成した
    連続ミキサであり;前記引出し部が、順送り方向に沿っ
    て径及びピッチが次第に大きくなる順送り羽根と、最大
    径の順送り羽根より大径で、かつ、該羽根から前記各ピ
    ッチより小ピッチで水攪拌部側に配設された保持羽根
    と、を備えており、 前記水攪拌部が、垂直部と水平部とを有する攪拌羽根
    と、順送り攪拌翼とを備えており、 前記ミキシング部が、順送り攪拌羽根と逆送り攪拌翼と
    を備えており、 前記排出部が、順送り羽根と逆送り羽根とを備えている
    ことを特徴とする請求項1、又は、2記載のモルタル覆
    工用吹付システム。
  4. 【請求項4】原料供給装置が、定量供給装置であること
    を特徴とする請求項1、2、又は、3記載のモルタル覆
    工用吹付システム。
  5. 【請求項5】圧送装置が、連続圧送プランジャポンプ装
    置であることを特徴とする請求項1、2、3、又は、4
    記載のモルタル覆工用吹付システム。
  6. 【請求項6】圧送装置の上部に連続ミキサを一体的に設
    けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、又は、5
    記載のモルタル覆工用吹付システム。
  7. 【請求項7】制御信号が、該給気バルブの開閉により発
    生する圧縮空気の圧力及び流量の変化に基づいて発生す
    るパルス信号であることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、又は、6記載のモルタル覆工用吹付システ
    ム。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006515800A (ja) * 2003-01-29 2006-06-08 スペシャルティ ミネラルズ (ミシガン) インク. 耐熱性物質の吹き付けのための装置及びそのノズル
JP2007245596A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Denki Kagaku Kogyo Kk セメントモルタルの連続練混ぜ吹付け施工システムおよびそれを用いた吹付け施工方法
JP2008138387A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Shimizu Corp 吹付けノズル
CN101812995A (zh) * 2010-04-14 2010-08-25 北京中煤矿山工程有限公司 一种凸轮控制系统
US7854397B2 (en) 2005-01-21 2010-12-21 Specialty Minerals (Michigan) Inc. Long throw shotcrete nozzle
JP2011072968A (ja) * 2009-10-01 2011-04-14 Asahi Sunac Corp 塗装制御装置、塗装システム、及び塗装制御方法

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