JPH11197048A - ウェットティシュ加温装置およびその使用方法 - Google Patents

ウェットティシュ加温装置およびその使用方法

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JPH11197048A
JPH11197048A JP376898A JP376898A JPH11197048A JP H11197048 A JPH11197048 A JP H11197048A JP 376898 A JP376898 A JP 376898A JP 376898 A JP376898 A JP 376898A JP H11197048 A JPH11197048 A JP H11197048A
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JP
Japan
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wet tissue
heating
enclosing bag
heater
heating device
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Application number
JP376898A
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English (en)
Inventor
Masaru Kadota
優 門田
Sadayoshi Terada
定義 寺田
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New Oji Paper Co Ltd
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Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47KSANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K10/00Body-drying implements; Toilet paper; Holders therefor
    • A47K10/24Towel dispensers, e.g. for piled-up or folded textile towels; Toilet-paper dispensers; Dispensers for piled-up or folded textile towels provided or not with devices for taking-up soiled towels as far as not mechanically driven
    • A47K10/32Dispensers for paper towels or toilet-paper
    • A47K2010/3266Wet wipes
    • A47K2010/3293Wet wipes combined with wipe warming devices

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】水分の減少が少なく、簡便で、長期間、ウェッ
トティシュを適温に加温し続けることのできるウェット
ティシュ加温装置とその使用方法を提供する。 【解決手段】ウェットティシュを使用時に加温するウェ
ットティシュ加温装置において、該ウェットティシュ
加温装置は、ウェットティシュ取り出し用開口部および
該開口部を覆い、開閉自在に取り付けられた上蓋を有
し、ウェットティシュ封入袋の外側からヒーターを用
いて加温するウェットティシュ加温装置であって、該
ウェットティシュ加温装置がウェットティシュ封入袋上
面を実質的に覆い、該ウェットティシュ加温装置は、
ウェットティシュ封入袋の上面に貼着して使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療、介護、育
児、美容等において広く使用されるウェットティシュ
を、常に所定の温度に温めることのできるウェットティ
シュ加温装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ウェットティシュ封入袋、ウェットティ
シュ収納容器等に収容された不織布等の基材と薬液から
なるウェットティシュは、医療、介護現場、あるいは一
般家庭等において、広く使用されている。ウェットティ
シュは、乳幼児や寝たきりな病人のおしりの汚れの拭き
取り、手肌等の清浄等に用いられることが多く、様々な
提案がなされている。
【0003】例えば、特開平3−37017号公報で
は、ウェットティシュ薬液中にデキストラン硫酸または
その塩を配合した薬液を用いることで該ウェットティシ
ュ薬液内の静菌作用と使用時の保湿作用を得ようとする
方法が提案されており、特開平01−272512号公
報ではポリグリセリンと脂肪酸を反応させて得たエステ
ル化物でスクアランを可溶化させた液を薬液に配合する
ことでウェットティシュ使用時の保湿効果を高めようと
いう提案がなされている。
【0004】ウェットティシュを収容する容器、包装に
関しては、特開昭62−251370号公報、特開昭6
3−33280号公報、特開平6−293368号公報
等で提案されているように、ウェットティシュを取り出
しやすく、かつ使用前のウェットティシュの乾燥を防ぐ
ための再封緘可能な開閉蓋に関する提案が行われてい
る。
【0005】しかしながら、ウェットティシュは薬液を
含浸された湿潤状態で使用されるものであり、気温の低
い季節にウェットティシュを用いておしりの汚れの拭き
取り、あるいは手肌の清浄を行う際には、非常に冷たく
感じ、使用者にとっては強い不快感を伴うものであっ
た。このため、気温の低い季節においても冷たく感じる
ことなく使用できるように、ウェットティシュを温めて
使用する方法も提案されている。
【0006】例えば、特開平1−305915号公報に
は外周壁に温度制御装置によって温度制御されるヒータ
ーを設け、かつ内部にティシュおよびこのティシュを加
熱する熱媒体を収納しうる容器に、ティシュに付着した
余分の水分を除去できる弾性狭圧弁によって囲まれたテ
ィシュ取り出し用の開孔を有する上蓋を開閉自在に取り
付けて構成したウェットティシュの保温器が提案されて
いる。該保温器を用いることにより、ウェットティシュ
を加熱することができ、内部に収納したティシュや熱媒
体がなくなった際には追加して、使用することが可能で
ある。
【0007】しかしながら、ウェットティシュは1度に
2枚から3枚程度を使用するのが一般的であるが、該保
温器は、保温器に収納されたウェットティシュ全体を加
熱してしまうため不経済であるばかりでなく、ウェット
ティシュ薬液が長期間の加熱により蒸発、減少しやす
く、実際の使用の際に必要な薬液量に比べて、より多い
薬液をウェットティシュ配合しておかなければならな
い。
【0008】さらに薬液中の水分の蒸発により薬液濃度
が高くなり、おしりや手肌の清浄に使用した際に薬液に
よる皮膚刺激が増加し、かぶれ等の問題を引き起こす可
能性も考えられる。また薬液、ウェットティシュ基材が
長期間加熱されることにより、薬液成分あるいはウェッ
トティシュ基材が変質しやすくなる可能性も懸念される
のである。
【0009】また、特開平8−133353号公報で
は、ウェットティシュ封入袋を収納する収納箱本体と、
前記取り出し口に対応して前記収納箱本体に外側蓋と共
に備えられた専用取り出し口と、少なくとも前記専用取
り出し口の周辺に備えられ、熱化学反応で前記不織布を
徐々に加熱する加熱手段と、を有するウェットティシュ
加熱装置が提案されている。該ウェットティシュ加熱装
置を用いると、専用取り出し口周辺に設置された熱化学
加熱による加熱手段により、取り出し口を設けた面か
ら、封入袋内部の不織布の最初の1枚から2枚めの不織
布のみが加熱され、封入袋内の不織布全体は加熱されな
い。
【0010】しかしながら、熱化学加熱による加熱手段
は、長期間持続して加熱しがたい。現在、一般的に販売
されているウェットティシュは、1パックあたり80〜
90枚入りのものが主流であるが、該ウェットティシュ
1パックを使い切る期間(一般に、およそ10日〜2週
間程度)、加熱し続けることは困難である。また長期間
継続して使用するためには、熱化学反応を生じる薬品
を、随時交換し続ける必要が生じるため、使用者の作業
負担が大きくなってしまうという問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、水分の減少が少なく、簡便で、長期間、ウェッ
トティシュを適温に加温し続けることのできるウェット
ティシュ加温装置およびその使用方法を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる現
状に鑑み、簡便に使用でき、ウェットティシュを長期
間、適温に加温し続けることができるウェットティシュ
加温装置に関して鋭意研究を行った。その結果、薬液を
充填された複数枚の不織布と、該薬液を浸透しない材質
からなり、不織布を内部に収容し、不織布を外部に取り
出すための取り出し口を有する封入袋からなるウェット
ティシュの上面からヒーターにより加熱することで、上
記目的を解決できることを見いだし、本発明を完成させ
るに至った。
【0013】本発明の第一は、ウェットティシュを使用
時に加温するウェットティシュ加温装置において、 該ウェットティシュ加温装置は、ウェットティシュ取
り出し用開口部および該開口部を覆い、開閉自在に取り
付けられた上蓋を有し、 ウェットティシュ封入袋の外側からヒーターを用いて
加温するウェットティシュ加温装置であって、 該ウェットティシュ加温装置がウェットティシュ封入
袋上面を実質的に覆い、 該ウェットティシュ加温装置は、ウェットティシュ封
入袋の上面に貼着して使用する、ウェットティシュ加温
装置である。
【0014】本発明の第二は、ウェットティシュ加温装
置の加温のための面積がウェットティシュ封入袋上面の
面積の50%〜120%の範囲であるウェットティシュ
加温装置である。
【0015】本発明の第三は、ウェットティシュ加温装
置が、ウェットティシュ封入袋上面に密着して取り付け
ることが可能な形状であるウェットティシュ加温装置で
ある。
【0016】本発明の第四は、ウェットティシュ封入袋
上面にウェットティシュ取出し穴を有し、ウェットティ
シュ取出穴は、粘着ラベルにより開閉可能に封じられて
おり、粘着ラベルは、ウェットティシュ封入袋側に粘着
剤が残るようにした粘着ラベルが使用されているウェッ
トティシュパッケージを併用するウェットティシュ加温
装置の使用方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明にかかるウェットティシュ
加温装置は、薬液を充填された複数枚の不織布と、該薬
液を浸透しない材質からなり、不織布を内部に収容し、
不織布を外部に取り出すための取り出し口を有する封入
袋からなるウェットティシュの上面に貼着して使用す
る。ウェットティシュの上面とは、不織布を外部に取り
出すための取り出し口を有する面のことをいう。
【0018】本発明にかかるウェットティシュ加温装置
を貼着して使用するウェットティシュは、前記のような
ものであればどんなものでも使用することができるが、
例えば、赤ちゃんのおしりふきやウェットティシュ、介
護用ウェットタオル等の詰替用パックとして市販されて
いるものが、容易に入手することができ、好ましい。
【0019】本発明においてもっとも重要な点は、ウェ
ットティシュ加温装置をウェットティシュ封入袋の上面
に設置することにより、該封入袋内部の不織布のうち、
上面(取り出し面近傍)に位置する3〜4枚程度の不織
布のみを適温に加温することである。上面(取り出し面
近傍)に位置する3〜4枚程度の不織布のみを適温に加
温し、下層の不織布の温度上昇を防ぐことで、ウェット
ティシュ薬液の蒸発量を減少し、また薬液の熱による変
質を防ぐことができる。
【0020】また不織布を取り出すためにウェットティ
シュ封入袋に設けられた取り出し口は、未使用時には蓋
シートが取り出し口周辺に塗工された粘着剤8により貼
り付けられ、密閉された状態となっている。使用時には
この蓋シートを取り外し、ウェットティシュを取り出す
のであるが、該ウェットティシュ加温装置は、蓋シート
を取り外した後、取り出し口周辺に残存している粘着剤
の粘着力を利用して、ウェットティシュ封入袋上面に貼
着させることができる。
【0021】このように、ウェットティシュ加温装置本
体には粘着部を有さず、ウェットティシュ封入袋に塗工
された粘着部を利用してウェットティシュ加温装置とウ
ェットティシュ封入袋とを貼着し、密着させるため、ウ
ェットティシュ封入袋の中のウェットティシュを使い切
ったあと、ウェットティシュ加温装置を取り外し、新し
いウェットティシュ封入袋に取り付ける際も、取り出し
口周辺の粘着性を利用して簡単に取り付けることができ
るため、本発明にかかるウェットティシュ加温装置は、
半永久的にかつ簡便に使用しうるものとなるのである。
【0022】本発明にかかるウェットティシュ加温装置
を、図1に表したウェットティシュ加温装置の一例を示
す概略図を用いて説明する。ウェットティシュ加温装置
9は、トッププレート2、断熱板3、ヒーター4、ボト
ムプレート5から構成される。トッププレート2〜ボト
ムプレート5の各部は、接着剤あるいはボルト、リベッ
ト等、公知の接合方法により一体化されている。
【0023】トッププレート2には、ウェットティシュ
取り出し用開口部11および、該開口部を覆い、開閉自
在に取り付けられた上蓋1が設けられている。ウエット
ティシュ取り出し用開口部11は、ウェットティシュ封
入袋7に設けられた取り出し口12に対応する位置に設
けられており、未使用時には、該開口部を覆い、開閉自
在に取り付けられた上蓋1を閉じることにより、不織布
の乾燥を防ぐ構造となっている。
【0024】ウェットティシュ封入袋7に設けられた取
り出し口12は、未使用時には取り出し口を覆う蓋シー
ト6が取り出し口周辺に塗工された粘着剤8により貼り
付けられ、密閉された状態となっている。使用時にはこ
の蓋シート6を取り外し、ウェットティシュを取り出す
のである。該ウェットティシュ加温装置9は、蓋シート
6を取り外した後ウェットティシュ封入袋の取り出し口
12周辺に残った粘着剤8の粘着力を利用して、ウェッ
トティシュ封入袋7上面に貼着され、使用されるのであ
る。
【0025】このように、ウェットティシュ加温装置本
体には粘着部を有さず、ウェットティシュ封入袋に塗工
された粘着部を利用してウェットティシュ加温装置とウ
ェットティシュ封入袋とを貼着し、密着させるため、ウ
ェットティシュ封入袋の中のウェットティシュを使い切
ったあと、ウェットティシュ加温装置を取り外し、新し
いウェットティシュ封入袋の上面に取り付ける際も、ウ
ェットティシュ封入袋取り出し口周辺の粘着剤を利用し
て簡単に取り付けることができるため、ウェットティシ
ュ加温装置は、半永久的に使用しうるものとなるのであ
る。
【0026】該ウェットティシュ加温装置9に用いるヒ
ーター4は、いわゆる面発熱体等の公知のものを使用す
ることができる。ヒーター4には電源ケーブル10が設
けられており、ケーブルを通じて給電される電流により
ヒーターを加温する。ヒーター4は、ウェットティシュ
封入袋7の上面を実質的に覆う大きさとなるように成形
されている。
【0027】ヒーターの伝熱面大きさがウェットティシ
ュ封入袋上面の大きさと比べて小さすぎると、ウェット
ティシュ封入袋内部のウェットティシュの端部までヒー
ターの熱が届きにくく十分に加温されないため、ウェッ
トティシュ使用時に冷たく感じてしまう。逆にヒーター
の伝熱面大きさがウェットティシュ封入袋上面の大きさ
に比べて大きすぎると、加温時にボトムプレート等にふ
れてやけど等を引き起こす可能性が懸念される。また、
上面からはみだしたヒーターから発せられる熱は、ウェ
ットティシュの加温に寄与しないため不経済である。
【0028】ここで、ウェットティシュ封入袋の上面を
実質的に覆う大きさとは、ウェットティシュ封入袋上面
の一辺の長さの概ね70%〜110%程度(上面の面積
の49%〜120%程度)を覆うことのできる大きさで
ある。
【0029】ヒーター4とトッププレート2の間には断
熱材3が設けられている。断熱材は、ヒーターの熱がト
ッププレートに伝わり、トッププレートが加熱しすぎな
い様にするためのものであり、たとえばセラミックペー
パー等の従来公知の様々なものを使用することができ
る。トッププレート2を構成する素材として断熱性の高
い素材を使用し、断熱材3を設置しない状態においても
ヒーター4の熱を断熱可能な場合、必ずしも断熱材3を
設置する必要はない。
【0030】ヒーター4の下面には、ボトムプレート5
が設置される。ボトムプレートは、ヒーター4の熱をウ
ェットティシュ封入袋7の上面全体に均一に伝熱させる
とともに、ウェットティシュ封入袋7の上面に設けられ
た取り出し部12周辺に塗工されている粘着剤8による
ウェットティシュ封入袋との貼着およびウェットティシ
ュ取り替え時の再剥離をスムーズに行うために設けられ
る。
【0031】ボトムプレート5は、ウェットティシュ封
入袋7との貼着および再剥離が可能であれば、従来公知
の任意の材質のものを使用することができるが、ヒータ
ーから発せられる熱を効率よくウェットティシュ封入袋
に伝熱させるため、熱伝導率の高い素材で形成されるこ
とが好ましい。しかしながらある程度熱伝導率の低い素
材で形成されていても、使用する素材の厚さを薄くする
ことでヒーターの熱をウェットティシュ封入袋上面に効
率よく伝えることが可能となるため、熱伝導率の低い素
材も使用可能である。
【0032】熱伝導率は、厚さ1mの板の両面に1Kの
温度差があるとき、その板の面積1m 2の面を通して1
秒間に流れる熱量で表される値であり、熱伝導率が高い
方が熱が伝わりやすいことを示している。熱伝導率は、
空気で約0.02〜0.03、フェルトが約0.04、ポリエチレン
が約0.3、ガラスが約0.6、ステンレスが約15、アルミニ
ウムが約240、銅が約40である。すなわち本発明にかか
るボトムプレート5に使用する素材としては、ステンレ
ス、アルミニウム、銅等、熱伝導率の高い素材を用いる
ことが好ましいが、ポリエチレン等の熱伝導率の低い素
材も使用できるのである。また、ウェッットティシュ封
入袋との貼着および再剥離が可能であれば、ボトムプレ
ートは設置しなくてもかまわない。
【0033】以上説明したように、本発明にかかるウェ
ットティシュ加温装置は、ウェットティシュ封入袋の上
面に簡単に取り付けることができ、ウェットティシュの
取り出し口側に位置する3〜4枚程度の不織布のみを効
率的に加温する事ができるのである。
【0034】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論、本発明はこれらによって限定される
ものではない。なお、測定方法は以下の方法によった。
【0035】加温時の温度 市販ウェットティシュ封入袋(ドレミ赤ちゃんのおしり
ふき、株式会社ネピア社製)の上面にウェットティシュ
加温装置を取り付け、温度20℃、湿度65%の恒温室
内にてウェットティシュを加温した。加温はウェットテ
ィシュ加温装置の上蓋を閉じた状態で行った。加温開始
後2時間後に、取り出し口側から1枚目、4枚目、20
枚目の不織布の温度を測定した。温度の測定は、ウェッ
トティシュ封入袋の中央部(取り出し口直下)および端
部で行った。不織布の温度が40℃以上あれば、ウェッ
トティシュ使用時に温いと感じることができる。
【0036】不織布の水分 市販ウェットティシュ封入袋(ドレミ赤ちゃんのおしり
ふき、株式会社ネピア社製)の上面にウェットティシュ
加温装置を取り付け、温度20℃、湿度65%の恒温室
内にてウェットティシュを加温した。加温はウェットテ
ィシュ加温装置の上蓋を閉じた状態でおこなった。加温
開始後1週間、2週間経過後のウェットティシュ封入袋
内の不織布の水分を測定した。水分の測定は、取り出し
口側から1枚目、4枚目、20枚目の不織布で行った。
水分が60%未満になると、不織布は乾燥しすぎた状態
となり、ウェットティシュとして使用するのに不適であ
る。尚、水分は下式により求めた。 水分m(%)=[(w―w0)÷w]×100 w :開封直後のウェットティシュの重量 w0:ウェットティシュ基材の目付(絶乾)
【0037】実施例1 図2に示すように、ウェットティシュ封入袋上面全面を
覆う大きさのウェットティシュ加温装置を用いてウェッ
トティシュを加温した。ウェットティシュ取り出し部を
除くウェットティシュ封入袋の上部面積に対するウェッ
トティシュ加温装置のヒーターの面積は、92%であ
り、ヒーターの下部には、厚さ1.0mmのアルミニウ
ム板からなるボトムプレートが設置されており、ヒータ
ーは、最大消費電力10.3Wの面状ヒーターであった。こ
の加温装置による加温時の温度、不織布の水分を測定し
て、結果を表1に示した。
【0038】比較例1 図3に示すように、ウェットティシュ封入袋の取り出し
口周辺のみを覆う大きさのウェットティシュ加温装置を
用いてウェットティシュを加温した。ウェットティシュ
封入袋の上部面積に対するウェットティシュ加温装置の
ヒーターの面積は、19%であった。ヒーターの下部に
は、厚さ1.0mmのアルミニウム板からなるボトムプ
レートが設置されており、ヒーターは、最大消費電力6.
2Wの面状ヒーターであった。この加温装置による加温時
の温度、不織布の水分を測定して、結果を表1に示し
た。
【0039】比較例3 ウェットティシュ封入袋が完全に収容され、ウェットテ
ィシュ封入袋の側面、底面、上面のすべての側から加温
可能なウェットティシュ加温容器内にウェットティシュ
封入袋を対置し加温した。ウェットティシュ加温装置の
内側は、厚さ1.0mmのアルミニウム板で覆われてお
り、ヒーターは、最大消費電力40.2Wの面状ヒーターで
あった。この加温装置による加温時の温度、不織布の水
分を測定して、結果を表1に示した。
【0040】
【表1】
【0041】表1からわかるように、本発明にかかるウ
ェットティシュ加温装置(実施例1)は、ウェットティ
シュ封入袋の取り出し口側に位置する上側の不織布は、
適温に加温されているが、内側は、上側ほどは高い温度
には昇温されない。また1〜2週間加温した場合も不織
布の水分は変化せず、薬液の蒸発少ないことがわかる。
【0042】ウェットティシュ加温装置のヒーターの面
積が、ウェットティシュ封入袋上面の面積と比較して小
さい場合(比較例1)、ウェットティシュ端部が十分に
加温されず、使用時に冷たく感じ、使用者が不快感を感
じるものとなる。また、ウェットティシュ封入袋全体を
加温した場合(比較例2)、ウェットティシュ全体が加
温され、1〜2週間後加温した場合の水分は大幅に低下
しており、特に2週間後では、ウェットティシュとして
使用するのに不適であった。
【0043】
【発明の効果】本発明は、ウェットティシュ封入袋の上
面に簡単に取り付けることができ、ウェットティシュの
取り出し口側に位置する3〜4枚程度の不織布のみを効
率的に加温でき、水分の蒸発による減量を押えるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す部材構成概念図であ
る。
【図2】代表的実施例の概念図である。
【図3】比較例1を示す概念図である。
【図4】比較例2を示す概念図である。
【符号の説明】
1 上蓋 2 トッププレート 3 断熱板 4 ヒーター 5 ボトムプレート 6 蓋シール 7 ウエットティッシュ封入袋 8 粘着剤 9 ウエットティッシュ加温装置 10 電源ケーブル 11 ウエットティッシュ取り出し用開口部 12 取り出し口 13 ウエットティッシュ取り出し用開口部 14 開口部以外を発熱体で構成した加温容器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウェットティシュを使用時に加温するウェ
    ットティシュ加温装置において、 該ウェットティシュ加温装置は、ウェットティシュ取
    り出し用開口部および該開口部を覆い、開閉自在に取り
    付けられた上蓋を有し、 ウェットティシュ封入袋の外側からヒーターを用いて
    加温するウェットティシュ加温装置であって、 該ウェットティシュ加温装置がウェットティシュ封入
    袋上面を実質的に覆い、 該ウェットティシュ加温装置は、ウェットティシュ封
    入袋の上面に貼着して使用する、ことを特徴とするウェ
    ットティシュ加温装置。
  2. 【請求項2】該ウェットティシュ加温装置の加温のため
    の面積がウェットティシュ封入袋上面の面積の50%〜
    120%の範囲であることを特徴とする請求項1記載の
    ウェットティシュ加温装置。
  3. 【請求項3】該ウェットティシュ加温装置が、ウェット
    ティシュ封入袋上面に密着して貼着できる形状であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のウェットティシ
    ュ加温装置。
  4. 【請求項4】ウェットティシュ封入袋上面にウェットテ
    ィシュ取出し穴を有し、該ウェットティシュ取出穴は、
    粘着ラベルにより開閉可能に封じられており、該粘着ラ
    ベルは、ウェットティシュ封入袋側に粘着剤が残るよう
    にした粘着ラベルが使用されているウェットティシュパ
    ッケージと、請求項1、2または3記載のウェットティ
    シュ加温装置とを併用することを特徴とするウェットテ
    ィシュ加温装置の使用方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3157379A4 (en) * 2014-06-19 2018-06-13 ELC Management LLC Heating system for a cosmetic mask
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