JPH1119662A - 中和装置 - Google Patents
中和装置Info
- Publication number
- JPH1119662A JPH1119662A JP19052797A JP19052797A JPH1119662A JP H1119662 A JPH1119662 A JP H1119662A JP 19052797 A JP19052797 A JP 19052797A JP 19052797 A JP19052797 A JP 19052797A JP H1119662 A JPH1119662 A JP H1119662A
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- Japan
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- condensed water
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- neutralizing agent
- water
- treatment tank
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- Details Of Fluid Heaters (AREA)
- Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 酸性の凝縮水を比較的短時間で確実に中和す
ることができるコンパクトな中和装置を提供する。 【解決手段】酸性凝縮水の流路において、酸と反応した
ときの平衡PHが塩基性である塩基性中和剤を充填した
第一処理槽と、前記第一処理槽の下流に、酸と反応した
ときの平衡PHが略中性である中性中和剤を充填した第
二処理槽とを設けた。
ることができるコンパクトな中和装置を提供する。 【解決手段】酸性凝縮水の流路において、酸と反応した
ときの平衡PHが塩基性である塩基性中和剤を充填した
第一処理槽と、前記第一処理槽の下流に、酸と反応した
ときの平衡PHが略中性である中性中和剤を充填した第
二処理槽とを設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は酸性凝縮水の中和装
置に関し、特に給湯器等に使用される高効率の熱交換器
で生成する酸性凝縮水の中和装置に関する。
置に関し、特に給湯器等に使用される高効率の熱交換器
で生成する酸性凝縮水の中和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱交換器を用いて、バーナ等から発生す
る燃焼ガスと水などの流体との間で、高効率の熱交換を
行った場合、燃焼ガス中の成分が溶け込んだ酸性凝縮水
が生成される。この酸性凝縮水をそのまま排水すると、
配水管等が腐食される。そこで、例えば特開平6−32
8084号公報に開示されている中和装置は、中和剤を
充填したドレン滞留槽に酸性のドレンを導入して中和し
た後、排水する構成としている。
る燃焼ガスと水などの流体との間で、高効率の熱交換を
行った場合、燃焼ガス中の成分が溶け込んだ酸性凝縮水
が生成される。この酸性凝縮水をそのまま排水すると、
配水管等が腐食される。そこで、例えば特開平6−32
8084号公報に開示されている中和装置は、中和剤を
充填したドレン滞留槽に酸性のドレンを導入して中和し
た後、排水する構成としている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来
のものでは、酸性凝縮水の生成量が多くなった場合にも
確実に中和処理を行うためには、中和剤の量を増やす
か、あるいは中和処理速度の速い塩基性の中和剤を使用
する必要がある。しかし、中和剤の量を増やすと中和装
置が大型化し、また中和処理速度の速い塩基性の中和剤
を用いると、凝縮水の生成が一時的に止まった場合に滞
留槽内の凝縮水が逆に強い塩基性になるという問題があ
る。本発明は、上記従来の課題を解決し、コンパクトで
確実に凝縮水を中和することができる中和装置の提供を
目的とする。
のものでは、酸性凝縮水の生成量が多くなった場合にも
確実に中和処理を行うためには、中和剤の量を増やす
か、あるいは中和処理速度の速い塩基性の中和剤を使用
する必要がある。しかし、中和剤の量を増やすと中和装
置が大型化し、また中和処理速度の速い塩基性の中和剤
を用いると、凝縮水の生成が一時的に止まった場合に滞
留槽内の凝縮水が逆に強い塩基性になるという問題があ
る。本発明は、上記従来の課題を解決し、コンパクトで
確実に凝縮水を中和することができる中和装置の提供を
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の中和装置は、酸性凝縮水の流路において、酸
と反応したときの平衡PHが塩基性である塩基性中和剤
を充填した第一処理槽と、前記第一処理槽の下流に、酸
と反応したときの平衡PHが略中性である中性中和剤を
充填した第二処理槽とを設けたことを第一の特徴として
いる。
に本発明の中和装置は、酸性凝縮水の流路において、酸
と反応したときの平衡PHが塩基性である塩基性中和剤
を充填した第一処理槽と、前記第一処理槽の下流に、酸
と反応したときの平衡PHが略中性である中性中和剤を
充填した第二処理槽とを設けたことを第一の特徴として
いる。
【0005】請求項1の中和装置によれば、酸性凝縮水
をまず第一処理槽の塩基性中和剤で所定レベルまで中和
した後、第二処理槽の中性中和剤によって排水基準を満
たすレベルまで中和する。このように塩基性中和剤と中
性中和剤とを併用する構成とすると、比較的少量の中和
剤で効率よく中和を行うことができるため、中和装置が
大型化することがない。なお、水質汚濁防止法および都
道府県条例等で定められる一般的な排水基準は、PHが
5.8以上かつ8.6以下である。
をまず第一処理槽の塩基性中和剤で所定レベルまで中和
した後、第二処理槽の中性中和剤によって排水基準を満
たすレベルまで中和する。このように塩基性中和剤と中
性中和剤とを併用する構成とすると、比較的少量の中和
剤で効率よく中和を行うことができるため、中和装置が
大型化することがない。なお、水質汚濁防止法および都
道府県条例等で定められる一般的な排水基準は、PHが
5.8以上かつ8.6以下である。
【0006】また、上記目的を達成するために本発明の
中和装置は、前記第一の特徴に加えて第一処理槽は、そ
の内部で凝縮水が滞留することなく流れる垂れ流し型、
第二処理槽は、その内部で凝縮水が所定時間滞留する滞
留型としたことを第二の特徴としている。
中和装置は、前記第一の特徴に加えて第一処理槽は、そ
の内部で凝縮水が滞留することなく流れる垂れ流し型、
第二処理槽は、その内部で凝縮水が所定時間滞留する滞
留型としたことを第二の特徴としている。
【0007】請求項2の中和装置によれば、塩基性中和
剤を充填した第一処理槽を凝縮水が滞留しない垂れ流し
型とすることで、凝縮水を所定レベルまで中和すること
ができるとともに、過剰な中和反応が起きることがな
く、凝縮水が塩基性になるのを防止することができる。
また、中性中和剤を充填した第二処理槽に凝縮水を所定
時間滞留させるようにしたことで、確実に排水基準を満
たすレベルまで中和するとともに、長時間滞留した場合
でも凝縮水が塩基性になることがない。しかも、第二処
理槽に流入する凝縮水は、すでに第一処理槽で所定レベ
ルまで処理されているため、中和処理速度の遅い中性中
和剤でも比較的短時間で排水基準を満たすレベルまで中
和することができる。
剤を充填した第一処理槽を凝縮水が滞留しない垂れ流し
型とすることで、凝縮水を所定レベルまで中和すること
ができるとともに、過剰な中和反応が起きることがな
く、凝縮水が塩基性になるのを防止することができる。
また、中性中和剤を充填した第二処理槽に凝縮水を所定
時間滞留させるようにしたことで、確実に排水基準を満
たすレベルまで中和するとともに、長時間滞留した場合
でも凝縮水が塩基性になることがない。しかも、第二処
理槽に流入する凝縮水は、すでに第一処理槽で所定レベ
ルまで処理されているため、中和処理速度の遅い中性中
和剤でも比較的短時間で排水基準を満たすレベルまで中
和することができる。
【0008】また、上記目的を達成するために本発明の
中和装置は、第一処理槽に流入した凝縮水が、第一処理
槽の上流から下流まで滞留することなく流れた後、第二
処理槽に流入し、第二処理槽の内部を区画するように垂
設された少なくとも一枚の仕切り板の一端部が構成する
凝縮水通過部を介して、第二処理槽内を屈曲流動するこ
とを第三の特徴としている。
中和装置は、第一処理槽に流入した凝縮水が、第一処理
槽の上流から下流まで滞留することなく流れた後、第二
処理槽に流入し、第二処理槽の内部を区画するように垂
設された少なくとも一枚の仕切り板の一端部が構成する
凝縮水通過部を介して、第二処理槽内を屈曲流動するこ
とを第三の特徴としている。
【0009】請求項3の中和装置によれば、酸性凝縮水
をまず第一処理槽の塩基性中和剤で所定レベルまで中和
処理するが、酸性凝縮水は第一処理槽内で滞留すること
なく速やかに第二処理槽に流入する。そして第二処理槽
に流入した凝縮水は、仕切り板の一端部が構成する凝縮
水通過部を介して槽内を屈曲して流れ、最終的に排水基
準を満たすレベルまで中和される。このように、中和処
理速度の速い塩基性中和剤に短時間接触させて所定レベ
ルまで中和処理した後の凝縮水を、中和処理速度の遅い
中性中和剤で中和するようにすることで、少量の中和剤
でも比較的短時間で確実に排水基準を満たすレベルまで
中和することができるとともに、中和装置自体も大型化
することがない。また、塩基性中和剤を充填した第一処
理槽内に凝縮水が滞留することがないので、塩基性中和
剤と過剰に反応することがなく、凝縮水が塩基性になる
のを防止することができる。
をまず第一処理槽の塩基性中和剤で所定レベルまで中和
処理するが、酸性凝縮水は第一処理槽内で滞留すること
なく速やかに第二処理槽に流入する。そして第二処理槽
に流入した凝縮水は、仕切り板の一端部が構成する凝縮
水通過部を介して槽内を屈曲して流れ、最終的に排水基
準を満たすレベルまで中和される。このように、中和処
理速度の速い塩基性中和剤に短時間接触させて所定レベ
ルまで中和処理した後の凝縮水を、中和処理速度の遅い
中性中和剤で中和するようにすることで、少量の中和剤
でも比較的短時間で確実に排水基準を満たすレベルまで
中和することができるとともに、中和装置自体も大型化
することがない。また、塩基性中和剤を充填した第一処
理槽内に凝縮水が滞留することがないので、塩基性中和
剤と過剰に反応することがなく、凝縮水が塩基性になる
のを防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の中和装置を給湯器
に用いた場合の全体構成図、図2は本発明の中和装置の
第一の実施形態を示す概略構成図、図3は本発明の中和
装置の第二の実施形態を示す概略構成図である。
に用いた場合の全体構成図、図2は本発明の中和装置の
第一の実施形態を示す概略構成図、図3は本発明の中和
装置の第二の実施形態を示す概略構成図である。
【0011】図1において、給湯器10は、バーナ1の
上方の排ガス流路7に、ドレン受け6を間に挟んで上流
側に主熱交換器2、下流側に補助熱交換器4を配置して
いる。上水等から供給される水は主熱交換器2および補
助熱交換器4の上流で分岐され、水管3と分岐管5とに
通水される。分岐管5に通水された水は補助熱交換器4
で、水管3に通水された水は主熱交換器2でそれぞれ加
熱された後に合流し、図示しない給湯管から出湯され
る。すなわち、分岐管5に通水された水は補助熱交換器
4において、主熱交換器2で加熱作用した後の燃焼ガス
によって加熱される。このとき、燃焼ガス成分を含んだ
強酸性の凝縮水(PH=約3)が補助熱交換器4で生成
される。この凝縮水は、補助熱交換器4の下方に配置し
たドレン受け6によって回収され、中和装置80で中和
処理がなされた後、排水される。
上方の排ガス流路7に、ドレン受け6を間に挟んで上流
側に主熱交換器2、下流側に補助熱交換器4を配置して
いる。上水等から供給される水は主熱交換器2および補
助熱交換器4の上流で分岐され、水管3と分岐管5とに
通水される。分岐管5に通水された水は補助熱交換器4
で、水管3に通水された水は主熱交換器2でそれぞれ加
熱された後に合流し、図示しない給湯管から出湯され
る。すなわち、分岐管5に通水された水は補助熱交換器
4において、主熱交換器2で加熱作用した後の燃焼ガス
によって加熱される。このとき、燃焼ガス成分を含んだ
強酸性の凝縮水(PH=約3)が補助熱交換器4で生成
される。この凝縮水は、補助熱交換器4の下方に配置し
たドレン受け6によって回収され、中和装置80で中和
処理がなされた後、排水される。
【0012】図2は本発明の中和装置80の第一の実施
形態を示すものであり、第一処理槽81と第二処理槽8
2から構成される。第一処理槽81には、酸と反応した
ときの平衡PHが塩基性である塩基性中和剤として、例
えばマグネシウム83を充填し、第二処理槽82には、
平衡PHが略中性である中性中和剤として、例えば炭酸
カルシウム84を充填する。なお、各中和剤の平衡PH
は、マグネシウムが約10、炭酸カルシウムが約8であ
る。
形態を示すものであり、第一処理槽81と第二処理槽8
2から構成される。第一処理槽81には、酸と反応した
ときの平衡PHが塩基性である塩基性中和剤として、例
えばマグネシウム83を充填し、第二処理槽82には、
平衡PHが略中性である中性中和剤として、例えば炭酸
カルシウム84を充填する。なお、各中和剤の平衡PH
は、マグネシウムが約10、炭酸カルシウムが約8であ
る。
【0013】酸性の凝縮水は、まず第一処理槽81に流
入してマグネシウム83と反応する。マグネシウム83
は単位体積あたりの中和能力が高いので、少量でも比較
的短時間で酸性の凝縮水を中和することができる反面、
凝縮水を長時間マグネシウムに接触させると、過剰な中
和反応によって、凝縮水が逆に塩基性になる。本実施形
態では、凝縮水は第一処理槽内で滞留することなく短時
間で通過するため、中和反応が過剰に進むことがない。
そして、凝縮水は第一処理槽で所定レベル(例えばPH
=約5)まで処理される。
入してマグネシウム83と反応する。マグネシウム83
は単位体積あたりの中和能力が高いので、少量でも比較
的短時間で酸性の凝縮水を中和することができる反面、
凝縮水を長時間マグネシウムに接触させると、過剰な中
和反応によって、凝縮水が逆に塩基性になる。本実施形
態では、凝縮水は第一処理槽内で滞留することなく短時
間で通過するため、中和反応が過剰に進むことがない。
そして、凝縮水は第一処理槽で所定レベル(例えばPH
=約5)まで処理される。
【0014】第一処理槽81で処理された凝縮水は、第
二処理槽82に供給され、仕切り板85で区画された槽
内を炭酸カルシウム84と反応しつつ、屈曲して流れ
る。第二処理槽82に供給された凝縮水は、すでに第一
処理槽で所定レベルまで処理されているため、中和処理
速度の遅い炭酸カルシウム84を中和剤として用いて
も、比較的短時間で排水基準を満たすPHのレベルまで
中和することができる。そのため、炭酸カルシウム84
の量も多くを必要としない。また、給湯器が停止してい
る間は、凝縮水が生成されないため、第二処理槽82に
凝縮水が滞留することになるが、炭酸カルシウム84の
平衡PHは約8であるので、長時間滞留したとしても排
水基準を超えるような塩基性になることはない。
二処理槽82に供給され、仕切り板85で区画された槽
内を炭酸カルシウム84と反応しつつ、屈曲して流れ
る。第二処理槽82に供給された凝縮水は、すでに第一
処理槽で所定レベルまで処理されているため、中和処理
速度の遅い炭酸カルシウム84を中和剤として用いて
も、比較的短時間で排水基準を満たすPHのレベルまで
中和することができる。そのため、炭酸カルシウム84
の量も多くを必要としない。また、給湯器が停止してい
る間は、凝縮水が生成されないため、第二処理槽82に
凝縮水が滞留することになるが、炭酸カルシウム84の
平衡PHは約8であるので、長時間滞留したとしても排
水基準を超えるような塩基性になることはない。
【0015】また、図3に示すように、第二処理槽82
の内部を区画する仕切り板85を複数設け、凝縮水を繰
り返し屈曲流動させるようにしてもよい。
の内部を区画する仕切り板85を複数設け、凝縮水を繰
り返し屈曲流動させるようにしてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上、説明したような構成とすることに
より、本発明の中和装置は次のような効果を奏する。す
なわち、請求項1記載の中和装置によれば、酸性凝縮水
をまず第一処理槽の塩基性中和剤で所定レベルまで中和
した後、第二処理槽の中性中和剤によって中和すること
により、確実に排水基準を満たすレベルに中和すること
ができる。また、塩基性中和剤と中性中和剤とを併用す
ることで、比較的少量の中和剤で効率よく中和を行うこ
とができるため、中和装置が大型化することがない。ま
た、請求項2記載の中和装置によれば、塩基性中和剤を
充填した第一処理槽を、凝縮水が滞留せずに速やかに通
過する垂れ流し型とすることで、凝縮水を所定レベルま
で中和することができるとともに、過剰な中和反応が起
きることがないため、凝縮水が塩基性になることもな
い。そして、中性中和剤を充填した第二処理槽に、すで
に第一処理槽で所定レベルまで中和されている凝縮水を
所定時間滞留させるようにしたことで、確実に排水基準
を満たすレベルまで中和するとともに、中和処理速度の
遅い中性中和剤でも比較的短時間で排水基準を満たすレ
ベルまで中和することができる。また、給湯器が停止し
ている間は、凝縮水が生成されないため、第二処理槽に
凝縮水が滞留することになるが、第二処理槽の中性中和
剤の平衡PHは略中性であり、長時間滞留した場合でも
排水基準を超えるような塩基性になることはない。さら
に、請求項3記載の中和装置によれば、酸性凝縮水は、
まず第1処理槽において、塩基性中和剤と反応する。塩
基性中和剤は単位体積あたりの中和能力が高いので、凝
縮水が槽内で滞留しないようにしても、少量の中和剤で
かつ比較的短時間で凝縮水が所定レベルのPHまで中和
される。そして、第2処理槽に供給された凝縮水は、槽
内を中性中和剤と反応しつつ、屈曲して流れるが、第二
処理槽に供給された凝縮水は、すでに第一処理槽で所定
レベルまで中和されているため、中和処理速度の遅い中
性中和剤を用いても、排水基準を満たすまで中和するの
に長時間を要しない。したがって、第2処理槽における
凝縮水の屈曲流路を短くすることができ、中和剤の量も
少なくて済むため、中和装置が大型化することがない。
また、給湯器が停止している間は、凝縮水が生成されな
いため、第二処理槽に凝縮水が滞留することになるが、
第二処理槽の中性中和剤の平衡PHは略中性であり、長
時間滞留した場合でも排水基準を超えるような塩基性に
なることはない。
より、本発明の中和装置は次のような効果を奏する。す
なわち、請求項1記載の中和装置によれば、酸性凝縮水
をまず第一処理槽の塩基性中和剤で所定レベルまで中和
した後、第二処理槽の中性中和剤によって中和すること
により、確実に排水基準を満たすレベルに中和すること
ができる。また、塩基性中和剤と中性中和剤とを併用す
ることで、比較的少量の中和剤で効率よく中和を行うこ
とができるため、中和装置が大型化することがない。ま
た、請求項2記載の中和装置によれば、塩基性中和剤を
充填した第一処理槽を、凝縮水が滞留せずに速やかに通
過する垂れ流し型とすることで、凝縮水を所定レベルま
で中和することができるとともに、過剰な中和反応が起
きることがないため、凝縮水が塩基性になることもな
い。そして、中性中和剤を充填した第二処理槽に、すで
に第一処理槽で所定レベルまで中和されている凝縮水を
所定時間滞留させるようにしたことで、確実に排水基準
を満たすレベルまで中和するとともに、中和処理速度の
遅い中性中和剤でも比較的短時間で排水基準を満たすレ
ベルまで中和することができる。また、給湯器が停止し
ている間は、凝縮水が生成されないため、第二処理槽に
凝縮水が滞留することになるが、第二処理槽の中性中和
剤の平衡PHは略中性であり、長時間滞留した場合でも
排水基準を超えるような塩基性になることはない。さら
に、請求項3記載の中和装置によれば、酸性凝縮水は、
まず第1処理槽において、塩基性中和剤と反応する。塩
基性中和剤は単位体積あたりの中和能力が高いので、凝
縮水が槽内で滞留しないようにしても、少量の中和剤で
かつ比較的短時間で凝縮水が所定レベルのPHまで中和
される。そして、第2処理槽に供給された凝縮水は、槽
内を中性中和剤と反応しつつ、屈曲して流れるが、第二
処理槽に供給された凝縮水は、すでに第一処理槽で所定
レベルまで中和されているため、中和処理速度の遅い中
性中和剤を用いても、排水基準を満たすまで中和するの
に長時間を要しない。したがって、第2処理槽における
凝縮水の屈曲流路を短くすることができ、中和剤の量も
少なくて済むため、中和装置が大型化することがない。
また、給湯器が停止している間は、凝縮水が生成されな
いため、第二処理槽に凝縮水が滞留することになるが、
第二処理槽の中性中和剤の平衡PHは略中性であり、長
時間滞留した場合でも排水基準を超えるような塩基性に
なることはない。
【図1】本発明の中和装置を用いた給湯器の全体構成図
である。
である。
【図2】本発明の中和装置の第一の実施形態を示す概略
構成図である。
構成図である。
【図3】本発明の中和装置の第二の実施形態を示す概略
構成図である。
構成図である。
【符号の説明】 2 主熱交換器 4 補助熱交換器 6 ドレン受け 7 排ガス流路 81 第1処理槽 82 第2処理槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑 秀典 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 永井 逸夫 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 忽那 良治 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 松田 隆広 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内
Claims (3)
- 【請求項1】 酸性凝縮水の流路において、酸と反応し
たときの平衡PHが塩基性である塩基性中和剤を充填し
た第一処理槽と、前記第一処理槽の下流に、酸と反応し
たときの平衡PHが略中性である中性中和剤を充填した
第二処理槽とを設けたことを特徴とする中和装置。 - 【請求項2】 第一処理槽は、その内部で凝縮水が滞留
することなく流れる垂れ流し型、第二処理槽は、その内
部で凝縮水が所定時間滞留する滞留型としたことを特徴
とする請求項1記載の中和装置。 - 【請求項3】 第一処理槽に流入した凝縮水は、第一処
理槽の上流から下流まで滞留することなく流れた後、第
二処理槽に流入し、第二処理槽の内部を区画するように
垂設された少なくとも一枚の仕切り板の一端部が構成す
る凝縮水通過部を介して、第二処理槽内を屈曲流動する
ことを特徴とする請求項1記載の中和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19052797A JPH1119662A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 中和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19052797A JPH1119662A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 中和装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1119662A true JPH1119662A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16259582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19052797A Pending JPH1119662A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 中和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1119662A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015039688A (ja) * | 2013-08-23 | 2015-03-02 | 株式会社ノーリツ | 中和装置および潜熱回収式熱源機 |
-
1997
- 1997-06-30 JP JP19052797A patent/JPH1119662A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015039688A (ja) * | 2013-08-23 | 2015-03-02 | 株式会社ノーリツ | 中和装置および潜熱回収式熱源機 |
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Effective date: 20040412 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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