JPH11196021A - 双方向送受信装置 - Google Patents

双方向送受信装置

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JPH11196021A
JPH11196021A JP9359752A JP35975297A JPH11196021A JP H11196021 A JPH11196021 A JP H11196021A JP 9359752 A JP9359752 A JP 9359752A JP 35975297 A JP35975297 A JP 35975297A JP H11196021 A JPH11196021 A JP H11196021A
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JP
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reception
transmitting
period
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JP9359752A
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English (en)
Inventor
Masaru Horikoshi
勝 堀越
Hisayoshi Uchiyama
久嘉 内山
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペクトル拡散方式を用いた送受信装置にお
いて、最初のデータ送受信時に、スペクトル拡散符号の
同期捕捉時間が長くとも、同期捕捉及びデータ復調を確
実に行う。 【解決手段】 初期同期状態において、第2送受信装置
23は、パイロットキャリア及び通信キャリアを含む送
信データを含む。送信データは、少なくともパイロット
キャリア期間を通常受信状態時よりも長くして設定され
る。前記送信データを受けた第1送受信装置1は、パイ
ロットキャリア期間にダミーデータに基づき送信された
スペクトル拡散信号中の拡散符号と、第1送受信装置1
で作成された拡散符号との同期を捕捉し、保持する。そ
の後、通信キャリア中のデータをデジタル復調し、デー
タ中の制御データに基づき第1送受信装置1の動作が制
御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1及び第2送受
信装置の間を、スペクトル拡散方式により変調された信
号を時分割にて双方向通信を行う双方向送受信装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、図5のように、時分割で双方向
通信する双方向送受信システムが知られている。図5に
おいて、第1送受信装置から第2送受信装置へ所定のR
F周波数を用いて所定期間だけ送信し、その後第2送受
信装置から第1送受信装置へ同一のRF周波数を用いて
所定期間だけ送信する。これは、TDD(Time Divisio
n Duplexer)通信方式と呼ばれる。交互に送受信を時分
割で繰り返すことにより、第1及び第2送受信装置の間
の通信が達成される。このような通信システムのうち、
変復調方式にスペクトル拡散方式を用いたシステムがあ
る。送信側では例えば音声データ等を拡散符号によりス
ペクトル拡散変調を施し、RF周波数に周波数変換して
送信し、受信側ではスペクトル拡散変調信号を拡散符号
によりスペクトル拡散復調して音声データ等を得てい
た。
【0003】スペクトル拡散方式では、受信側において
スペクトル拡散変調信号中の拡散符号と受信側で生成さ
れた拡散符号とが同期しなければ、音声データ等の復調
を行うことができない。2つの拡散符号が同期していな
いと、正しい復調が行えないからである。そこで、従来
は、特開平8−265214号公報に開示されるよう
な、PLLの手法を用いて、2つの拡散符号の同期を保
持していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、受信側で2
つの拡散符号の同期を捕捉する場合、PLLのVCOの
発振周波数を高い周波数から低い周波数へ強制的にスラ
イドさせ、同期が検出され、VCOの強制的なスライド
を停止させることにより、同期を捕捉していた。このよ
うな手法はスライディング相関と呼ばれ、消費電力が少
なくなるという利点を有する。その為、図5の送受信シ
ステムのうち少なくとも一方の送受信装置を携帯機器
(例えば、コードレス電話装置の子機)とした場合に
は、消費電力の面でスライディング相関は有利となる。
【0005】しかしながら、スライディング相関では、
VCOの発振周波数をスライドさせているので、どこで
同期がとれるかわからず、2つの拡散符号が同期捕捉す
るまでの時間がかかるという問題があった。特に、発
呼、着信及び通話開始前では、上記2つの拡散符号が全
く異なる位相であるので、拡散符号の同期捕捉まで非常
に時間がかかり、送信データを送ることができないとい
う問題があった。よって、スライディング相関器を含む
スペクトル拡散方式を、時分割の双方通信システムに用
いることは不向きであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1及び第2
送受信装置の間を、スペクトル拡散方式により変調され
た信号を時分割にて双方向通信を行う双方向通信装置に
おいて、初期同期における送信データの期間を、通常受
信における送信データ期間より長くすることを特徴とす
る。
【0007】また、送信データは受信側でスペクトル拡
散信号の同期捕捉を行わせるためのパイロットキャリア
とデータを含む通信キャリアとから成り、少なくとも初
期同期におけるパイロットキャリア期間を通常受信での
パイロットキャリア期間より長くすることを特徴とす
る。さらに、前記第1及び第2送受信装置は、互いに初
期同期期間に所定の条件を満たすと、同時に通常受信に
入ることを特徴とする。
【0008】本発明に依れば、初期同期における送信デ
ータ期間を通常通信時の送信期間より長くしたので、送
信側と受信側との拡散符号の位相が全くあっていなくと
も、送信データ期間に同期を捕捉することが可能にな
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態を示す
図である。1はスペクトル拡散方式を用いた第1送受信
装置であり、2は第1送受信装置1に接続される第1ア
ンテナ、3はRF受信アンプであり、第1アンテナを介
して受信される受信RF信号を増幅する。4は周波数シ
ンセサイザー回路であり、従来より良く知られたPLL
で構成され、特定のチャンネルに応じた受信用及び送信
用局部発振信号fvr及びfvtを発生する。5は受信
用混合回路であり、RF受信アンプ3の出力信号を受信
用局部発振信号fvrによりIF信号に周波数変換す
る。6はスペクトル拡散復調回路であり、拡散符号を再
生して、再生拡散符号の受信拡散符号への同期捕捉を行
うスライディング相関器を含むとともに、同期された拡
散符号によってスペクトル拡散復調を行い、さらにPL
Lの手法を用いた回路によって拡散符号の同期保持を行
う。7はデジタル復調回路であり、スペクトル拡散復調
回路6の出力データを例えばFSK復調、PSK復調等
によりデジタル復調を行う。8はTDD制御回路であ
り、第1送受信装置のデータ受信及びデータ送信を交互
に行うように制御し、データ受信時に復調データを受け
入れ、また後述される如くデータ送信時にデータを送出
する。9はデータ符号化復号化回路であり、TDD制御
回路8から出力される復調データを復号化して音声デー
タを出力し、また後述されるようにデジタル化された入
力音声データを符号化しTDD制御回路8に出力する。
10はD/A変換回路であり、復号化された音声データ
をアナログ変換して出力音声信号を発生する。11は出
力音声アンプであり、D/A変換回路10の出力音声信
号を増幅し、スピーカ12を駆動する。
【0010】また、14は入力音声アンプであり、マイ
ク13から発生する入力音声信号を増幅する。15はA
/D変換回路であり、増幅された入力音声信号をデジタ
ル変換し、入力音声データを出力する。16はデジタル
変調回路であり、デジタル化された入力音声データをデ
ータ符号化復号化回路9においてデータ符号化し、さら
にTDD制御回路8を介して導出された符号化データを
例えばFSK変調、PSK変調等によりデジタル変調す
る。17はスペクトル拡散変調回路であり、デジタル変
調回路16の変調データを送信用拡散符号によりスペク
トル拡散を行う。18は送信用混合回路であり、スペク
トル拡散送信信号を送信用局部発振信号fvtにより送
信RF信号に周波数変換する。19は送信RF信号を増
幅する送信RFアンプであり、20はデータ受信状態期
間にはアンテナ2に受信された受信RF信号を受信RF
アンプ3に供給し、データ送信期間には送信RF信号を
アンテナ2に導出するスイッチである。さらに、21
は、TDD制御回路8との間でデータを伝送し、TDD
制御回路8や周波数シンセサイザー回路4を制御するマ
イクロコンピュータ、22は受信用混合回路5の出力信
号を、所定周波数を中心として狭帯域の間の信号レベル
を検出する狭帯域レベル検出回路である。
【0011】第1送受信装置1では、TDD方式で所定
期間毎にデータ受信状態とデータ送信状態とに交互に切
り換わる。受信状態及び送信状態の切り換えはTDD制
御回路8の制御により行われ、TDD制御回路8の時分
割制御信号TDDによって周波数シンセサイザー回路4、
スペクトル拡散復調回路6、スペクトル拡散変調回路8
及びスイッチ20の動作状態が切り換わる。
【0012】データ受信状態期間では制御信号TDDによ
り、周波数シンセサイザ回路4は受信用局部発振信号f
vrを発生し、スペクトル拡散復調回路6の復調動作を
動作状態とするとともにスペクトル拡散変調回路17の
変調動作を非動作状態とし、また、スイッチ20を図1
の図示の状態とする。この状態においては、アンテナ2
を介して受信される受信RF信号をスペクトル拡散受信
信号に周波数変換し、受信信号をスペクトル拡散復調及
びデジタル復調して復調データを得て、さらにデータ復
号化及びアナログ変換した後、音声信号を得るととも
に、復調データ中に含まれる制御データをTDD制御回
路8からマイクロコンピュータ21に出力させる。
【0013】一方、データ送信状態期間では制御信号TD
Dにより、周波数シンセサイザ回路4は送信用局部発振
信号fvtを発生し、スペクトル拡散復調回路6を非動
作状態とするとともにスペクトル拡散変調回路17の変
調動作を動作状態とし、また、スイッチ20を図1の図
示と逆の状態とする。よって、入力音声データをデジタ
ル変換した後データ符号化し、符号化データとマイクロ
コンピュータ21からの制御データとを合わせてデジタ
ル変調及びスペクトル拡散変調した後、送信RF信号に
周波数変換して、アンテナ2より送信させる。
【0014】送受信装置間の送受信は所定期間毎に交互
に行われるが、D/A変換器10からスピーカ12ま
で、及び、マイクロフォン13からA/D変換器15ま
での動作は前記送受信の交互動作と無関係に、常時動作
する。図1において、23は第1送受信装置1の構成と
同一に構成された第2送受信装置であり、第1及び第2
送受信装置1及び23を1組としてアンテナ2及び24
を介してデータの送受信を行うものである。第1送受信
装置1がデータを送信しているとき第2送受信装置23
はデータ受信状態になり、逆に第2送受信装置23がデ
ータを送信しているとき第1送受信装置1がデータ受信
状態になる。このような状態が交互に切り換わることに
よりデータの送受信が行われる。
【0015】以下、図2のタイミングチャートを用い
て、図1の第1及び第2送受信装置1及び23の間の、
間欠受信状態、初期同期状態(受信側の拡散符号の同期
を捕捉する最初の状態)及び通常送受信状態について説
明する。尚、第1送受信装置1を例えばコードレス電話
機の子機、第2送受信装置23を親機として説明する。
また、図2ア及びウは第2送受信装置23の動作を示
し、図2イ及びエは第1送受信装置1の動作を示す。
【0016】初めに、間欠受信状態について説明する。
間欠受信状態では、図2アのように第2送受信装置23
は常にデータ待ち受け状態になり、図2イのように第1
送受信装置1は数sec毎にデータ待ち受け状態にな
る。第1送受信装置1のマイクロコンピュータ21は内
蔵タイマーにより時間Ti1(数sec)を計数し、時
間T1経過したら、第1送受信装置1がデータ受信状態
になるようにTDD制御回路8を制御する。つまり、T
DD制御回路8は時分割制御信号TDDを発生し、制御信
号TDDに応じて、周波数シンセサイザ回路4は受信用局
部発振信号fvrを発生し、スペクトル拡散復調回路6
の復調動作を動作状態とし、また、スイッチ20を図1
の図示の状態とする。その為、第1送受信装置1はデー
タ受信状態R0になる。さらに、TDD制御回路8は内
蔵タイマーにより時間Ti2を計数し、期間Ti2の間
だけ第1送受信装置1はデータ待ち受け状態とする。こ
の期間Ti2では、第1送受信装置1は第2送受信装置
23からの送信データをいつでも受け取ることが可能で
ある。第1送受信装置1はデータ待ち受け状態が終了す
ると、マイクロコンピュータ21のみを動作させ、時間
Ti1を計数させる。
【0017】その後、マイクロコンピュータ21は、時
間Ti1の計数後、マイクロコンピュータ21以外の回
路の動作がオフするように制御する。そして、時間Ti
1が経過すると、再び第1送受信装置1はデータ受信状
態になる。このように間欠受信を行わせることにより、
省電力化を計ることができる。また、後述されるように
データ待ち受け時間Ti2を初期同期の送受信期間より
長く設定されており、送信データを確実に受け取ること
ができる。
【0018】次に、第2送受信装置23から第1送受信
装置1に最初の送信データを伝送された場合(初期同期
状態)について説明する。第1送受信装置1の間欠受信
状態中、第2送受信装置23は図2アの時刻t1で最初
の送信データを送信する。時刻t1では、第1送受信装
置1の動作がオフしているので、前記送信データの一部
は第1送受信装置1に受信されない。その後図2イの時
刻t2で第1送受信装置1はデータ待ち受け状態にな
り、前記送信データの残りの部分が受信されるが一部の
送信データしか受信されないため第1送受信装置1は同
期できずかつデータを再生をできない。その為、第1送
受信装置1のデータ待ち受け状態が継続される。
【0019】続いて、図2アの時刻t3で、次の送信デ
ータが第2送受信装置23から送信されると、送信デー
タはアンテナ2を介して第1送受信装置1に受信され、
スペクトル拡散受信信号に周波数変換し、受信信号をス
ペクトル拡散復調する。初期状態の送信データは後述す
るように受送信側の拡散符号を同期させるためのパイロ
ットキャリアと、その後にID(識別)データや、発
呼、着信及び電話をかけるなどを制御するための制御デ
ータとを含む。よって、第1送受信装置1は、送信デー
タTxのパイロットキャリア期間拡散符号の同期を捕捉
し、同期が保持されるとデジタル復調して復調データを
得て、復号化データ中に含まれる制御データをTDD制
御回路8からマイクロコンピュータ21に出力させる。
【0020】ところで、送信データの伝送の際、第2送
受信装置23は送信データTxを送信すると同時に第2
送受信装置23のTDD制御回路は内蔵タイマーをリセ
ットし計数を開始する。一方、第1送受信装置1も送信
データRxを受信すると、TDD制御回路8は内蔵タイ
マーをリセットし計数を開始する。マイクロコンピュー
タ21は、例えば前記制御データ中のID(識別)デー
タを検出して、検出IDデータが自分自身のIDデータ
と一致するか否か確認する。検出IDデータが自分自身
のIDデータと一致していれば、マイクロコンピュータ
21は制御データをTDD制御回路8に出力する。TD
D制御回路8の内蔵タイマーが時間Ti3を計数した後
(図2ア及びイの時刻t4)、IDデータが一致してい
れば、第1送受信装置1はデータ送信状態になり、制御
データをスペクトル拡散変調した後、図2イのようにパ
イロットキャリア及び通信キャリアを含む送信データT
yをアンテナ2を介して送信する。送信と同時にTDD
制御回路8の内蔵タイマーはリセットされる。一方、第
2送受信装置23は、時刻T3から上記内蔵タイマーが
期間T3を計数するとデータ受信状態になり、第1送受
信装置の送信データTyを受信する。受信と同時に、上
記内蔵タイマーをリセットする。第2送受信装置23は
送信データTyをスペクトル拡散復調し、その中から識
別データを検出し自分自身の識別データと一致するか否
か確認する。第2送受信装置23は識別データの一致を
確認するとそのままデータ送信状態を維持する。
【0021】初期同期状態において、第1及び第2送受
信装置1及び23をそれぞれ互いの送信データにロック
させることにより、一方の送受信装置のスペクトル拡散
受信部が他方の送受信装置のスペクトル拡散送信周波数
に合致するので、送受信装置間のスペクトル拡散送受信
周波数を高精度に一致させることができる。また、第1
及び第2送受信装置1及び23の間の時間管理を精度良
く行うことが可能にもなる。
【0022】ところで、第1送受信装置1のデータ待ち
受け期間Ti2は初期同期時のデータ送信期間またはデ
ータ受信期間Ti3の3倍となるように設定される。第
2送受信装置23が初期同期状態で図2アのようにデー
タを送信したとする。図2オのように第1送受信装置1
のデータ待ち受けの開始時刻が時刻t1より早い場合、
第1送受信装置1は最初の送信データTxに同期され
る。また、図2カのようにデータ待ち受けの開始時刻が
時刻t1より遅い場合、最初の送信データTxの途中で
データ待ち受け状態となるので最初の送信データTxで
同期できないが、データ待ち受け期間中に2番目の送信
データTxがすべて含まれるため、第1送受信装置は2
番目の送信データTxに同期される。このように、デー
タ待ち受け期間T2をデータ送受信期間Ti3の3倍と
することにより、データ待ち受け期間に必ず1つのデー
タ送信期間が含まれるので、データ待ち受け状態におい
て確実に送信データを受信することが可能になる。図2
では、データ待ち受け期間Ti2は初期同期時のデータ
送信期間またはデータ受信期間Ti3の3倍としたが、
これに限らず、データ待ち受け期間に送信データが必ず
入るように設定されればよいので、データ待ち受け期間
Ti2は初期同期時のデータ送受信期間の2倍より大き
い期間に設定すればよい。
【0023】第2送受信装置23がIDデータの一致を
確認した後、第1及び第2送受信装置1及び23内でそ
れぞれ時間T3が計数されると、図2ア及びイの時刻t
5で第1送受信装置1は及び23は通常受信状態にな
る。時刻t5で、TDD制御回路8により、第1送受信
装置1はデータ受信状態R1になり、スペクトル拡散復
調回路6内の拡散符号を発生する手段がリセットされ所
定系列の最初の拡散符号が発生する。また、第2送受信
装置23はデータT1の送信状態になり、スペクトル拡
散変調の際の拡散符号をリセットする。同時に拡散符号
をリセットすることにより、第1及び第2送受信装置1
及び23の拡散符号のパターンがほぼ一致するので、ス
ペクトル拡散の同期を捕捉するまでの時間が短くなる。
【0024】第2送受信装置23は送信データT1を送
信し、第1送受信装置1はこれを受信する。送信データ
T1は図3アのようにパイロットキャリア及び通信キャ
リアを含む。第1送受信装置1は、パイロットキャリア
期間にダミーデータを受信し、ダミーデータに基づいて
スペクトル拡散復調回路6は同期捕捉を行い、同期保持
動作に入る。スペクトル拡散復調回路6においては、ス
ライディング相関器を用いて同期捕捉を行っている。ス
ライディング相関器では同期捕捉開始から完了まで時間
がかかる。そこで、送信側では送信データの一部を例え
ば「0、1、0、1・・・」のダミーデータをスペクト
ル拡散したデータに置き換え、パイロットキャリア期間
としてダミーデータを送信する。受信側では、ダミーデ
ータをスペクトル拡散した送信データを同期捕捉の為に
使用し、このパイロットキャリア期間内に同期捕捉を完
了させる。パイロットキャリア期間中に同期捕捉ができ
るので、通信キャリア期間に入った直後から同期を保持
しながら通話データをスペクトル拡散復調することが可
能になる。パイロットキャリア期間は時間がかかるスラ
イディング相関器でも同期捕捉が完了できるように設け
られているのである。尚、ダミーデータは、上記のパタ
ーンに限らず、「0、0、1、1、・・・」や「0、
0、0、1、1、1・・・」など他の様々なパターンで
も良い。
【0025】よって、図3アの送信データT1のパイロ
ットキャリア期間では図3イのように第1送受信装置1
はスペクトル拡散同期捕捉期間になる。送信データのス
ペクトル拡散復調回路6が同期保持に入った後、通信キ
ャリア期間になり、第1送受信装置1に受信された送信
データはスペクトル拡散復調された後、TDD制御回路
8で制御データと音声データとに分離される。制御デー
タはマイクロコンピュータ21に出力され、音声データ
はデータ復号化された後アナログ変換され音声となる。
【0026】この際、第1及び第2送受信装置1及び2
3の各々のTDD制御回路8は、時刻t5から時間Ti
4を計数すると、時刻t6で送受信状態を反転させる。
つまり、第1送受信装置1はデータ送信状態に、第2送
受信装置23はデータ受信状態になる。また、時刻t6
で第1送受信装置1のスペクトル拡散変調回路17及び
第2送受信装置23のスペクトル拡散復調部における拡
散符号の発生がリセットされる。
【0027】図2ア及びイの時刻t6で、第1送受信装
置1において、TDD制御回路8は「0」、「1」の繰
り返しのデータを発生し、スペクトル拡散変調回路17
でスペクトル拡散変調することにより、ダミーデータを
生成する。第1送受信装置1は図3イのパイロットキャ
リア期間中前記ダミーデータを第2送受信装置23に送
信する。所定時間経過後、パイロットキャリア期間が終
了し、TDD制御回路8はマイクロコンピュータ21か
らの制御データと符号化された音声データとを結合して
出力し、スペクトル拡散変調回路17は結合された出力
データをスペクトル拡散変調する。よって、通信キャリ
ア期間中に送信データT2が第1送受信装置1から送信
される。
【0028】第1送受信装置1のデータ送信中、第2送
受信装置23はパイロットキャリア期間にスペクトル拡
散同期捕捉を行い、通信キャリア期間では送信データを
受信し、音声データや制御データを復調及び復号化す
る。そして、時刻t6から時間T4が経過すると、時刻
t7で第1及び第2送受信装置1及び23の送受信状態
が反転される。通常受信状態では、TDDにより第1及
び第2送受信装置1及び23の送受信が繰り返し反転さ
れる。
【0029】ところで、通常受信状態のパイロットキャ
リア期間はスペクトル拡散同期が捕捉されるまでの時間
に応じて設定される。通常受信状態で同期捕捉を開始す
るとき、送信側及び受信側の拡散符号を発生する手段は
リセットされるので、送信側及び受信側の拡散符号の系
列はほぼ同じパターンで進行する。その為、第1及び第
2送受信装置1及び23の間の拡散符号は早く同期され
る。一方、初期同期状態の送信データTx及びTyも図
3のようにパイロットキャリアと通信キャリアとの組み
合わせにより構成され、そのデータ期間は通常受信状態
の送受信データ期間Ti4より長く設定される。図2の
タイミングチャートでは例えば期間Ti3は期間Ti4
の2倍に設定されている。初期同期状態では、図2イの
時刻t3で最初に第1送受信装置1がスペクトル拡散同
期捕捉を開始するときは送信データTx中の拡散符号と
第1送受信装置1の拡散符号とはパターンが全く一致し
てないので、第1送受信装置1が同期捕捉するまでの時
間は通常受信状態のときより長くなる。そこで、初期同
期のパイロットキャリア期間を通常受信時より長くする
ことにより、初期同期時のスペクトル拡散同期を確実に
捕捉することが可能になる。その結果、パイロットキャ
リアの後の通信キャリアを正確に復調できる。尚、初期
同期時のパイロットキャリア期間のみを通常受信時より
長くしても良いし、パイロットキャリア及び通信キャリ
アの両期間を通常受信時より長くしても良い。
【0030】ところで、図2ウ及びエは、初期同期時最
初の送信データを第1送受信装置1から第2送受信装置
23へ送信したときのタイミングチャートである。図2
エの時刻t8で、第1送受信装置1は送信データを送信
し、図2ウのようにデータ待ち受け状態が継続される第
2送受信装置23はこの送信データを受信する。スペク
トル拡散受信信号を周波数変換し、受信信号をスペクト
ル拡散復調する。第2送受信装置23は、スペクトル拡
散の同期捕捉を行った後、例えばIDデータを検出しか
つ確認する。IDデータが送受信側で一致し、期間Ti
3が経過する(時刻t9)と第1及び第2送受信装置1
及び23の送受信状態が反転し、第2送受信装置23が
送信データを送信する。そして、第1送受信装置1は送
信データ中から識別データを検出し自分自身の識別デー
タと一致するか否か確認する。さらに所定期間Ti3が
経過し時刻t10になると、図2ア及びイの如き通常受
信に入る。
【0031】このように、第1送受信装置1から最初の
送信データが送信される場合でも、互いの識別データの
確認を行うことができるとともに、送受信装置間のスペ
クトル拡散送受信周波数を高精度に一致させることがで
きる。また、この場合でも、初期同期時のパイロットキ
ャリア期間を通常受信時のパイロットキャリア期間より
長くすることにより、初期同期のパイロットキャリア期
間中にスペクトル拡散の同期捕捉を達成することができ
る。
【0032】図1において、第1及び第2送受信装置1
及び23は、図4のように複数のチャンネル例えば10
個のチャンネルを利用して、データの送受信を行う。第
1送受信装置1において、マイクロコンピュータ21の
指示により周波数シンセサイザ回路4の局部発振信号を
各チャンネルに応じて変更することにより、送受信装置
の送信及び受信RF周波数ftnが変更される。例え
ば、チャンネルCH1を利用する場合送信及び受信RF
周波数をft1とし、またチャンネルCH9を利用する
場合送信及び受信RF周波数をft9とするように、マ
イクロコンピュータ21は周波数シンセサイザー回路4
を制御する。第2送受信装置23においても、上記と同
様に送信及び受信RF周波数ftnが変更される。但
し、送受信RF周波数ftnの変更は第1及び第2送受
信装置との間で同期して行われる。
【0033】様々な種類の変復調方式が使用可能な同一
周波数バンド内において、図1のスペクトル拡散システ
ムと、例えばSSB(Single Side Bnad)変復調方式等
の狭帯域による変復調方式とが共用される状況が存在す
ることがある。この状況下では、チャンネルCHnを利
用する場合、図4のようにスペクトル拡散信号より狭帯
域変調信号レベルが高くなるので、スペクトル拡散方式
の送受信データが正確に伝送できなくなる。このような
状況を防ぐために、通常受信を開始する前に空きチャン
ネルか否かを検出することが望まれる。
【0034】図1において、受信用混合回路5の出力信
号は狭帯域レベル検出回路22でレベル検波される。そ
の際、レベル検出回路22は図4の点線の如く狭い周波
数帯域を有しているので、図4矢印の狭帯域信号のみを
レベル検波する。レベル検波されて得られた信号はレベ
ル検出回路22内で基準電圧Vrefと比較される。選
択されたチャンネルに狭帯域信号が存在すると検波信号
レベルは基準電圧Vrefより高いので、検出信号aが
狭帯域レベル検出信号からマイクロコンピュータ21に
印加される。また、狭帯域信号が存在しない場合検出信
号aは発生しない。
【0035】検出信号aにより選択したチャンネルが空
きチャンネルでなかった場合、次の方法で空きチャンネ
ルに変更される。図4イのように送受信を行うチャン
ネルCH1〜CH10の他に制御チャンネルを設け、複
数対の送受信装置が制御チャンネルを介してデータ待ち
受け状態となっている。いま、1つの送受信装置が送信
を行おうとしていると、送信を開始する前に前記送受信
装置はチャンネルCH1〜CH10を一度サーチし空き
チャンネルを探す。まず前記送受信装置はチャンネルC
H1を選択してデータ受信状態にして、狭帯域レベル検
出回路の出力レベルを見る。この出力レベルが所定レベ
ルより低い場合チャンネルCH1を空きチャンネルとし
て記憶し次のチャンネルを選択し、また、所定レベルよ
り高い場合次のチャンネルを選択する。以上の動作を繰
り返すことにより空きチャンネルを探す。空きチャンネ
ルを探し出すと、前記送受信装置は、空きチャンネルの
うち変更先のチャンネル情報と識別データとを含む送信
データを制御チャンネルを介して送信する。そして、複
数対の送受信装置のうち、識別データが一致する1対の
送受信装置が初期同期に入る。最初の送信データを受け
た送受信装置は初期同期中空きチャンネルのチャンネル
情報を確認し、初期同期が終了すると1対の送受信装置
はチャンネル情報に基づきチャンネルを変更する。チャ
ンネルの変更が完了すると、1対の送受信装置は通常受
信状態に入る。
【0036】また、他の方法でも空きチャンネルで送受
信することができる。通常の送受信動作中、識別デー
タの等しい1対の送受信装置がデータを互いに送受信す
ることと平行して、各々の送受信装置はデータ受信状態
のときに狭帯域レベル検出回路の検出信号に応じて空き
チャンネルか否か検出する。選択したチャンネルに狭帯
域信号が存在する場合狭帯域信号は両方の送受信装置で
検出される。そこで、1対の送受信装置は、送受信RF
周波数を所定の順番に従って次のチャンネルを選択する
ように変更される。他のチャンネルへの変更が完了する
と、そのチャンネルでの初期同期及び空きチャンネルの
検出が再び行われる。空きチャンネルである場合1対の
送受信装置はそのまま通常受信状態に入る。
【0037】以上述べたように、スペクトル拡散信号と
狭帯域信号とが混在する場合、自動的に空きチャンネル
を検出して、空きチャンネルに移動させることができ
る。尚、第1及び第2送受信装置1及び23はそれぞれ
コードレス電話装置の子機及び親機としたが、これに限
らず、無線送受信装置の移動局及び基地局に図1の発明
を適用することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明に依れば、スペクトル拡散方式の
同期捕捉のためのパイロットキャリアと、データが含ま
れる通信キャリアとから構成される送信データを送信す
るので、同期捕捉に時間がかかるスペクトル拡散復調回
路を用いても、時分割で双方向通信を良好に行うことが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1の回路の動作を説明するタイミングチャー
トである。
【図3】通常受信時のデータ構成を示す図である。
【図4】図1において周波数毎のチャンネルを示す特性
図である。
【図5】双方向通信の概念を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 第1送受信装置 3 RF受信アンプ 4 周波数シンセサイザー回路 5 受信用混合回路 6 スペクトル拡散復調回路 7 デジタル復調回路 8 TDD制御回路 9 データ符号化復号化回路 10 D/A変換回路 11 出力音声アンプ 14 入力音声アンプ 15 A/D変換回路 16 デジタル変調回路 17 スペクトル拡散変調回路 18 送信用混合回路 19 送信RFアンプ 21 マイクロコンピュータ 22 狭帯域検出回路 23 第2送受信装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2送受信装置の間を、スペク
    トル拡散方式により変調された信号を時分割にて双方向
    通信を行う双方向通信装置において、 初期同期における送信データの期間を、通常受信におけ
    る送信データ期間より長くすることを特徴とする双方向
    送受信装置。
  2. 【請求項2】 送信データは受信側でスペクトル拡散信
    号の同期捕捉を行わせるためのパイロットキャリアとデ
    ータを含む通信キャリアとから成り、少なくとも初期同
    期におけるパイロットキャリア期間を通常受信でのパイ
    ロットキャリア期間より長くすることを特徴とする請求
    項1記載の双方向送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2送受信装置は、互いに
    初期同期期間に所定の条件を満たすと、同時に通常受信
    に入ることを特徴とする請求項1記載の双方向送受信装
    置。
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