JPH1119534A - 静電式の空気清浄機およびその集塵紙 - Google Patents

静電式の空気清浄機およびその集塵紙

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JPH1119534A
JPH1119534A JP19519597A JP19519597A JPH1119534A JP H1119534 A JPH1119534 A JP H1119534A JP 19519597 A JP19519597 A JP 19519597A JP 19519597 A JP19519597 A JP 19519597A JP H1119534 A JPH1119534 A JP H1119534A
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JP
Japan
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anode plate
dust
air
air purifier
cylindrical
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JP19519597A
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English (en)
Inventor
Yasunori Hiroshima
康則 広島
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集塵効率の良い静電式の空気清浄機および集
塵紙を提供すること。 【解決手段】 中心角180度以下の複数の円筒面を軸
方向に平行に並べて繋ぎ、その繋ぎ部分が凸状の滑らか
な曲面で形成した陽極板と、これら各円筒面の中心軸上
に設けられた線状の陰極を有する静電式の空気清浄機に
おいて、陽極板は円筒面部分の円周方向の少なくとも一
方の端部においてこの円筒面の中心軸からの距離が徐々
に遠くなる延設部分を有し、イオン風の発生に伴って陰
極近傍へ前面から流入する空気流と、陽極板面に沿って
円周方向に流れ前面方向へ流出するイオン風とを隔てる
隔離板を延設部分の近傍に設けて構成する。また、空気
清浄機に使用する集塵紙は、陽極板の円筒面状凹部に位
置し、相対的に厚みが薄くかつ通気性が低い塵埃の吸着
に適した第1の部分と、陽極板の凸部に位置し、相対的
に厚みが厚くかつ通気性が高い塵埃の濾過に適した第2
の部分を備えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電を利用した静
電式の空気清浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からビル内の空気を清浄にするため
に空調設備に加えて空気清浄機が配設されている。家庭
においても小型の空気清浄機が愛用され種々の方式が提
案されている。簡易型の空気清浄機には、集塵フィルタ
とファンだけのフィルタ式、静電気でイオン風を発生さ
せるイオン式、そしてフィルタ式とイオン式を組合わせ
た併用式等がある。例えば、イオン式は特公平2−29
386号公報で開示されているので、一例として図8を
用いて簡単に説明する。
【0003】図8(a)に側面図及び正面図で示すよう
に、イオン式は絶縁体の平板1上に後述の陰極線3から
等間隔に配置された2枚の金属板からなる陽極板2と、
この陽極板2の前方に陽極板2と平行に線状の陰極線3
を配置し、陽極板2側に直流電源4の陽極側を印加し、
陰極線3側に陰極側を印加するように構成したものであ
る。いま、直流電圧を上げていくと、ある臨界値(コロ
ナ放電開始電圧)で陰極線3側に負コロナ放電が発生
し、点状の光点(負コロナ点)が現れるとともに、気体
の分子や塵埃等の粒子が負に帯電した負イオンがクーロ
ン力によって陰極線3側から陽極板2に向かって流れ始
め、これによってイオン風7が吹き始める。更に、直流
電圧を上げていくとイオン風によって生ずる電流(コロ
ナ電流)が上昇し、ある電圧(火花電圧)で両電極間に
火花放電が発生する。
【0004】そこで、直流電圧を火花放電する電圧より
も少し低い電圧に保った場合、陰極線3と陽極板2の間
には強力な直流電界が形成されるので、陰極線3から陽
極板2に向かう負イオンのイオン風が生じることにな
り、空気中を浮遊する塵埃の粒子はその衝突を受けてた
ちまち負に荷電され、強力なクーロン力の作用を受けて
陽極板2面へと吸引され、空気中の塵埃6として陽極板
2の面上に被覆された集塵紙5に捕集される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自然界の物
質間に作用するクーロン力は、力を及ぼし合う物体間の
相互距離の二乗に反比例するものであるから、陰極線3
から陽極板2に向かうイオン風7は、陰極線3から最も
近い位置にある2つの陽極板2の内周縁部には強く当た
り、陰極線3から最も遠い位置にある陽極板2の外周縁
部では弱くなる。従って、負イオンに帯電した塵埃6
は、陰極線3から最も近い位置にある2つの陽極板2の
内周縁部付近の集塵紙5に強く当たり、多くの塵埃6が
捕集される。また、陰極線3から最も遠い位置にある陽
極板2の外周縁部では電界が弱いので、イオン風と共に
負に帯電した塵埃6は集塵紙5に弱く当たることから、
集塵紙5に捕集される量が少ない。図8ではこの捕集さ
れた塵埃の量の分布を厚み及びハッチングの密度で摸式
的に示している。
【0006】また、図8(b)は曲面を有する1枚の陽
極板2で構成した場合の事例を示したものであるが、陰
極線3と陽極板2の距離が陽極板2の中央付近で最も近
く、外周縁部に行くに従って徐々に遠くなっているた
め、陽極板2の曲面の中央部にはイオン風7が強く当た
るが、陽極板2の外周縁部ではイオン風7が弱くなるこ
とから、集塵紙5の中央付近に最も多量の塵埃6が捕集
され、外周縁部では殆ど塵埃6が捕集されない。上述し
たように、従来の空気清浄機は陽極板の場所によってイ
オン風の強度が異なることから、イオン風が強く当たる
陽極板の近傍にのみ塵埃が集中して捕集されるので、有
効な集塵面積が狭くなり集塵効率が悪いという問題があ
った。本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたもの
であり、集塵効率の良い静電式の空気清浄機及び集塵紙
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
静電式の空気清浄機において、中心角180度以下の円
筒面を含む陽極板とこの円筒面の中心軸上に設けられた
線状の陰極を備えて構成する。
【0008】請求項2記載の発明は、静電式の空気清浄
機において、中心角180度以下の複数の円筒面を軸方
向に平行に並べて繋いだ陽極板と、これら各円筒面の中
心軸上に設けられた線状の陰極を備えて構成する。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の静
電式の空気清浄機において、複数の円筒面の繋ぎ部分を
凸状の滑らかな曲面で構成する。
【0010】請求項4記載の発明は、静電式の空気清浄
機において、中心角180度以下の複数の円筒面を各中
心軸側を交互に向けて軸方向を平行に並べて繋いだ曲面
を含む陽極板と、これら各円筒面の中心軸上に設けられ
た線状の陰極を備えて構成する。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1、2、3
または4記載の静電式の空気清浄機において、陽極板は
円筒面部分の円周方向の少なくとも一方の端部において
この円筒面の中心軸からの距離が徐々に遠くなる延設部
分を有し、イオン風の発生に伴って陰極近傍へ前面から
流入する空気流と、陽極板面に沿って円周方向に流れ前
面方向へ流出するイオン風とを隔てる隔離板を延設部分
の近傍に設けて構成する。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項1、2、3
または4記載の空気清浄機において、陽極板面に向かっ
て流入してきたイオン風を円筒面の軸方向端部へ導く流
路を設けて構成する。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項6記載の空
気清浄機において、前記流路の端部をこの空気清浄機の
筐体に設けられた穴または切欠で構成する。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項7記載の空
気清浄機において、穴または切欠を陽極板の断面より大
きく構成し、この穴または切欠を通して陽極板を所定位
置に装着および取出し可能とした。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項1、2、3
または4記載の空気清浄機において、陽極板に多数の穴
または突起を設けて構成する。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項1、2ま
たは3記載の空気清浄機において、陽極板に多数の穴を
設けるとともに、陽極板の後面からこれら多数の穴の少
なくとも一部を通して空気を吸引する吸引手段を設けて
構成する。
【0017】請求項11記載の発明は、軸方向平行に並
設された中心角180度以下の円筒面状の複数の凹部を
有し、隣り合うこれら凹部の間が滑らかな曲面状の凸部
とされた陽極板と、各円筒面状の中心軸上に設けられた
線状の陰極を備えた静電式の空気清浄機であって、陽極
板には円筒面状凹部に多数の穴または突起が設けられて
いるとともに凸部に通気孔が設けられており、陽極板の
後面から少なくとも通気孔を通して空気を吸引する吸引
手段と、陽極板の凸部前方に設けた遮断体を備えて構成
した。
【0018】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の空気清浄機に使用する集塵紙陽極板前面に添付して使
用する集塵紙であって、陽極板の円筒面状凹部に位置
し、相対的に厚みが薄くかつ通気性が低い塵埃の吸着に
適した第1の部分と、陽極板の凸部に位置し、相対的に
厚みが厚くかつ通気性が高い塵埃の濾過に適した第2の
部分を備えて構成した。
【0019】
【作用】本発明の空気清浄機によれば、陽極板を円筒面
とし、その中心軸上に陰極を設けたので、コロナ放電が
陰極から陽極板の全面に亙って発生する。これにより、
イオン風が陰極から陽極板の全面に亙って吹くようにな
り、陽極板の全面によって集塵がなされ、集塵効率が増
す。また、円筒面の中心角を180度以下としているの
で、陽極板の周端部から流出するイオン風と、陰極付近
に補充される空気の流れとが衝突することがないので、
イオン風の発生を妨げることがなく、イオン風の発生が
効率良く行われて、集塵効率を高めることができる。
【0020】また、上記のような陽極板と陰極の組み合
わせを複数平行に並べることにより、適宜、集塵面積を
増すことができる。この時、陽極板の繋ぎ部分を凸状の
滑らかな曲面とすることにより、集塵紙の密着性を良く
することができ、集塵紙が浮くことによる集塵効率の低
下が防げる。また、上記のような陽極板と陰極の組み合
わせを複数平行に並べる際に、各中心軸側を交互に向け
るようにすることにより、陽極板に対し、両面から集塵
を行うことができ、集塵効率を増すことができる。ま
た、陽極板の繋ぎ部分が凸状の滑らかな曲面となるか
ら、集塵紙の密着性を良くすることができ、集塵紙が浮
くことによる集塵効率の低下が防げる。
【0021】また、上記陽極板の円周方向の端部に、円
筒面の中心軸から距離が徐々に遠くなる延設部分を設
け、イオン風の発生に伴って陰極近傍へ前面から流入す
る空気流と、陽極板面に沿って円周方向に流れ、前面方
向へ流出するイオン風とを隔てる隔離板をこの延設部分
の近傍に設けたので、これら流入空気とイオン風とが衝
突することがないので、イオン風の発生を妨げることが
なく、イオン風の発生が効率良く行なわれ、更にこの延
設部分においても集塵効果が得られるため、集塵効果を
更に高めることができる。
【0022】また、陽極板面に向かって流入してきたイ
オン風を円筒面の軸方向へ導く流路を設けることによ
り、陽極板の前面方向に加えてこの流路を通って外部へ
流出するイオン風が生じる。これにより、イオン風の風
量が増し、集塵効率を高めることができる。ここで、こ
の流路の端部はこの空気清浄機の筐体に穴や切欠として
容易に形成することができる。この時、この穴又は切欠
を陽極板の断面より大きくし、この穴又は切欠を通して
陽極板を所定位置に挿着及び取り出し可能とすることに
より、陽極板の着脱方向が円筒面の軸方向となり、陰極
に邪魔されずに陽極板を着脱できる。また、陽極板に多
数の穴または突起を設けることにより、放電は陰極と陽
極板の穴のエッジや突起の先端との間で起きるようにな
る。これにより、放電が陽極板の全面に亙って均等に亙
って発生する。これにより、イオン風が陰極から陽極板
の全面に亙って均等に吹くようになり、集塵効率が増
す。
【0023】更に、陽極板の後面からこれら多数の穴の
少なくとも一部を通して空気を吸引するようにすること
により、空気を吸引する分、イオン風の風量を増すこと
ができ、集塵効率を高めることができる。また、この空
気を吸引する部分の集塵紙が陽極板に吸引されて密着す
る効果も得られ、集塵紙が浮くことによる集塵効率の低
下が防げる。また、陽極板の凸部にこのような空気を吸
引する通気孔を設け、且つその前方に遮断体を設けるこ
とにより、前方に流出しようとするイオン風が遮断体で
遮断されて通気孔から吸引されるので、この前方に流出
しようとするイオン風と陰極付近に補充される空気の流
れとが衝突することがないので、イオン風の発生を妨げ
ることがなく、また、遮断体の働きによって前方から到
来する空気は必ずイオン化される領域を通過し、このイ
オン化されたイオン風を吸引する分、更に生成されるイ
オン風の風量を増すことができ、集塵効率を高めること
ができる。
【0024】また、上記のような陽極板の一部から空気
を吸引するようにした本発明の静電式の空気清浄機に使
用する集塵紙は、陽極板の円筒面凹部に位置する第1の
部分は相対的に厚みが薄いので塵埃に働くクーロン力が
強くなり、塵埃の集塵紙への吸着力が増して集塵効果が
増す。また、第1の部分の通気性が低いので、吸着した
塵埃が陽極板に到達しにくく、陽極板の汚れが少なくな
り、収集された塵埃の回収が容易となる。一方、陽極板
の空気を吸引する部分に位置する第2の部分は相対的に
厚みが厚く且つ通気性が高い塵埃の濾過に適したものと
したので、やはり集塵効率を高めることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の第一実施形態による静電
式の空気清浄機は、中心角が180度以下の円筒面で形
成される図1(a)に示す陽極板10と陰極線11で構
成される。陽極板10と、この陽極板10の中心軸上に
設けられた線状の陰極線11との間に直流電圧(火花電
圧よりも低い電圧)12が印加されている。すると、陽
極板10と陰極線11の間に強力な直流電界が形成さ
れ、陰極線11から陽極板10に向かう負イオンのイオ
ン風が生じ、空気中を浮遊する粒子はそのイオン風の衝
突を受けて負に荷電され、強力なクーロン力の作用を受
けて陽極板10側に吸引される。
【0026】陽極板10と陰極線11との距離は陽極板
10が有する全ての曲面で等しく構成しているので、陰
極線11から陽極板10の円筒面上に生じる電気力線
は、図中棒矢印Eで示すように陽極板10の全面に亙っ
て均等に分布する。図中、陰極線11から陽極板10に
向かうイオン風を白抜き矢印でW1で示した。図に示す
ように、イオン風W1は陽極板10の円筒面に沿って突
き当たるように流入し、円筒面に沿って圧力が増し、行
き場のないイオン風はやがて円筒面の外周縁部から矢印
W2のように空気中に放出される。また、イオン風の発
生に伴い陰極線11付近の空気を補うように大気中の空
気の移動が生じ、陰極線11に向かう空気流(図中斜線
矢印)W3が発生する。
【0027】ここで、円筒面の中心角を180度以下で
十分で大きくしているので陰極線11に向かう空気流W
3と空気中に放出されるイオン風W2は衝突することな
く、イオン風の発生が十分多くなり、且つその発生を妨
げることがない。そして、負イオンに帯電した塵埃は、
陽極板10に吸引され円筒面上に均等に捕集されること
になる。陽極板10の円筒面上に集塵紙(図示せず)を
被覆し、集塵紙に塵埃を付着させるようにしても良い。
【0028】図1(b)は、本発明の第二実施形態によ
る静電式の空気清浄機を示し、第一実施形態で用いた陽
極板10と陰極線11を2組並設配置している。尚、直
流電源部(図示せず)は共通のものを使用できる。上述
したように、陰極線11から陽極板10に向かうイオン
風W1は陽極板10に当たった後、陽極板10の外周縁
部から空気中に放出されるが、陽極板10に向かう空気
流との間で空気の渦が発生する場合がある。そこで、第
二実施形態による静電式の空気清浄機では2つの陽極板
10の接続部に陽極板10と平行して凹状の覆板13を
設けるとともに、陽極板10の他方の外周縁部側に陽極
板10とほぼ平行して隔離板14を設けることで、イオ
ン風と空気流との干渉を防止している。
【0029】即ち、陰極線11から陽極板10に向かう
イオン風は、陽極板10の円筒面に沿って流入し、やが
て円筒面の外周縁部から空気中に放出されるが、2つの
陽極板10の接続部から放出されるイオン風W4は覆板
13で流路が遮られ、覆板13に沿って陽極板10の軸
方向(図面垂直方向)に流路を変更し、覆板13の両端
部から外部に放出される。また、陽極板10の他方の外
周縁部側から放出されるイオン風W2は、隔離板14で
遮られ各陽極板10の中央前方に向かわない。従って、
陽極板10の外周縁部から空気中に放出されるイオン風
と陽極板10に向かう空気流との間で干渉が生じること
がないので、イオン風の流出と空気流の流入とが効率的
に行われ、集塵効率を高めることができる。
【0030】図2は本発明の第三実施形態による静電式
の空気清浄機を示した。図2で示すように、複数の陽極
板10の円筒面を各中心軸側を交互に向けて軸方向を平
行に並べて繋ぎ、これら各円筒面の中心軸上に線状の陰
極線11を設けて構成している。1つの円筒面の陽極板
10と1つの陰極線11を一単位として、これを複数設
けることにより、集塵面積を適宜増設することが可能と
なり、本装置を部屋の中央に置いて陽極板10の両面側
から集塵する使い方ができる。
【0031】ここで、図2に示すように、陽極板凹部で
は図1と同様に電気力線Eで示す電界が生じ、強い集塵
作用が得られる。しかしながら、陽極板の凸部において
も電気力線E´(図の明瞭化のため一部のみ示す。)で
示す電界が生じており、陰極線11から遠ざかるにつれ
て集塵力は次第に弱くなるが、この凸部においても多少
の集塵効果が得られる。また、陽極板10同士の繋ぎ部
分を滑らかな曲面で構成することで、集塵紙の密着性を
良くすることができる。また、中心角が180度以下で
あるので、陽極板10を金属板をプレス加工によって成
形する場合に一方向からのプレス加工で製造することが
できる。
【0032】次に、本発明の第四実施形態による静電式
の空気清浄機の構成を図3及び図4に示した。図3
(a)は空気清浄機の側面図であり、(b)は正面図で
ある。図3及び図4を用いて静電式の空気清浄機の構成
及びイオン風と空気流との関係を説明する。尚、直流電
源部は省略している。第四実施形態による静電式の空気
清浄機30に用いられる陽極板15は、図3(a)に示
すように中心角が90度の2つの円筒面部15aと、各
円筒面を繋ぐ凸状の滑らかな曲面部15bと、イオン風
を外部に滑らかに排出させるため円筒面部15aの曲率
に対して接線方向となる上下2つの延設面部15cとで
構成される波状面を有する波状陽極板15を用いてい
る。背面パネル27は上記直流電源部を収容すると共
に、波状陽極板15及び陰極線11を支持した支持板2
2が取り付けられている。また、正面パネル17を着脱
可能に保持している。尚、具体的には、波状陽極板15
の円筒面部15aの半径を40mm、陰極線11の有効
長を200mm、直流電源部の電圧を7.5kVとし
た。
【0033】空気清浄機30の正面パネル17両側面に
は、イオン風を排出するため波状陽極板15の曲面に沿
う形状の穴または切欠である側面吐出口16が設けら
れ、空気清浄機30内部の流路空間(イオン風が流れる
部分)18の外部への出口を形成している。空気清浄機
30の正面パネル17には、上部吐出口19aと下部吐
出口19bが設けられ、正面パネル17の内壁面に上記
上部吐出口19aと下部吐出口19bに対応する位置に
上部隔離板14aと下部隔離板14bが配設されてい
る。上部隔離板14aは上部吐出口19aの下部外周縁
部に沿って波状陽極板15の延設面部15cにほぼ平行
に設けられているので、流路空間18のイオン風W2を
効率良く上部吐出口19aから排出できる。
【0034】また、下部隔離板14bは下部吐出口19
bの上部外周縁部に沿って波状陽極板15の延設面部1
5cにほぼ平行に設けられているので、上記同様に流路
空間18のイオン風W2を効率良く下部吐出口19bか
ら排出できる。従って、陰極線11から波状陽極板15
に向かうイオン風の内、波状陽極板15の上下方向に向
かうイオン風W2は、図3(b)に示すように流れ、上
部吐出口19a及び下部吐出口19bから排出される。
尚、前述の実施形態の説明では詳述しなかったが、イオ
ン風が陽極板に当たった際、イオン風は本来、全方向に
散ろうとしている。このため、波状陽極板15の円筒面
部15aの軸方向端部においてはイオン風の一部は矢印
W6のように左右の側面吐出口16からも排出される。
【0035】また、波状陽極板15の凸状の曲面部15
bの前方に位置するように覆板13が正面パネル17の
内壁面に配設され、覆板13の中央部に設けられた突出
板13aが上記流路空間18を上下方向に遮蔽する位置
に配置されている。従って、上下から波状陽極板15の
中央方向に向かうイオン風は、覆板13及び突出板13
aで方向を変えて図中矢印W5のように左右の側面吐出
口16から排出される。
【0036】また、空気清浄機30の正面パネル17に
は、波状陽極板15の2か所の円筒面部15aと対向す
る位置に複数の吸引口20が設けられているので、吸引
口20から流入した大気中の空気はイオン化されイオン
風となって空気清浄機30の流路空間18を介して上述
した上部吐出口19a、下部吐出口19b及び左右の側
面吐出口16から排出される。また、波状陽極板15が
有する2か所の円筒面部15aの中心軸上に設けられた
線状の2本の陰極線11は、両端を支持板22に固定さ
れた碍子21により夫々保持され、図示せぬ直流電源部
の陰極側に接続され、また、直流電源部の陽極側は波状
陽極板15に接続されている。
【0037】ここで、図4を用いてイオン風及び空気流
の関係を説明する。波状陽極板15と、この波状陽極板
15の円筒面部15aの中心軸上に設けられた線状の陰
極線11との間に直流電源部から直流電圧(火花電圧よ
りも少し低い電圧)が印加されると、陰極線11から波
状陽極板15に向かう電気力線Eは、円筒面部15aの
範囲では陰極線11と円筒面部15aとの間の距離が最
短で且つ等しいことから均等に分布し、クーロン力が最
も強く働く。また、円筒面部15aに繋がる延設面部1
5cと、凸状の滑らかな曲面部15bとは互いに陰極線
11から徐々に遠ざかる面で構成されているので、陰極
線11から遠ざかるに従って徐々に電気力線E´の経路
が長くなり、電界強度及びクーロン力が弱くなる(図中
点線矢印)。
【0038】陰極線11から波状陽極板15に向かうイ
オン風W1の内、波状陽極板15の上下方向に向かうイ
オン風は、波状陽極板15の面上に沿った流路空間18
を流れ、上下に設けられた上部吐出口19a及び下部吐
出口19bから排出される(W2)。また、波状陽極板
15の中央に向かうイオン風は、波状陽極板15と覆板
13との間隙を通って覆板13の内側に入り、覆板13
及び突出板13aで遮られ流路空間18に沿って左右の
側面吐出口16から排出される。一方、イオン風の発生
により陰極線11付近の気圧が僅かに低下することによ
り、空気流W3(図中斜線矢印)が吸引口20から流入
し、イオン化される。
【0039】従って、空気中の塵埃は空気流W3に乗っ
て吸引口20から吸入され、空気清浄機30の内部に設
けられた波状陽極板15と陰極線11の間に生じている
負イオンによって負に荷電され、強力なクーロン力の作
用を受けて波状陽極板15側に吸引される。負イオンに
帯電された空気中の塵埃は、波状陽極板15の表面上に
被覆された集塵紙23に捕集される。波状陽極板15の
円筒面部15aの範囲において、集塵紙23に捕集され
る塵埃は最も多く、且つ均等に分布する。また、円筒面
部15a以外の範囲においても、イオン風の流路空間1
8にあるので、流路空間18の途中で集塵紙23に捕集
される。
【0040】尚、陰極線11及びこれを支持する碍子2
1や支持板22を正面パネル17の内壁面に設けても良
い。この場合は正面パネル17を背面パネル27に装着
したときに直流電源部と陰極線11との接続がなされる
ようなコネクタを設ける。このようにすると、集塵紙2
3の交換や清掃等を容易にできる。上述した波状陽極板
15は、曲面を有する円筒板で説明したが、多数の穴を
設けた波状陽極板15で構成しても良い。具体的には、
陽極板15の円筒面部15aの範囲でかつ陰極線11の
幅に対向する部分、即ち、放電が最も強く起こる範囲
に、直径4mmの丸穴を開口率(ある範囲における穴の
総面積の比率)が約40%となるように多数配列したも
ので実験した。
【0041】即ち、波状陽極板15に多数の穴を設ける
ことにより穴のエッジに電気力線が集中し、波状陽極板
15の放電が起き易くなる。また、波状陽極板15の多
数のポイントで平均的に放電が起きるようになり、イオ
ン風の分布が均一化され空気の循環が促進されて集塵効
率が高められる。穴は丸穴や方形、十字、星型、スリッ
ト状等限定されないが、エッジ長を確保しつつ開口率を
低くすることが好ましい。即ち、上記の実験例でも確認
できたが、塵埃は陽極板15の穴の部分に当たる集塵紙
上には殆ど吸着されないのである。しかしながら、集塵
された塵埃の絶対量を目視で評価したところ、陽極板1
5に穴を設けない場合に比較して遜色のないものであっ
た。
【0042】また、穴を設ける場合には、集塵紙23の
密着性を高めるため、穴以外の部分の表面にバリ等の凹
凸が生じないようにすることが重要である。尚、これら
の穴は、製法によっては貫通穴でなくても穴状や溝状の
凹みでも良い。尚、上記の変形例として集塵紙を使用し
ないものとすることができる。その場合は、陽極板を着
脱可能にして使い捨てにするか、付着した塵埃を拭き取
り若しくは丸洗いするようにする。このような場合には
集塵紙を陽極板に密着させる必要がないので、波状陽極
板15に設ける多数の穴に代えて多数の突起を波状陽極
板15に設けても良い。これにより、突起の先端に電気
力線が集中し、多数の穴を設けた場合と同様に、集塵効
率を高めることができる。ここで、多数の突起は、例え
ば波状陽極板15の材料としての板金に、やすり状の突
起や溝をプレス加工により形成するようにする。また、
このような突起を穴を伴わない形態のものにすれば、穴
を通して塵埃が装置本体に付着してこれを汚すことが防
止できる。
【0043】次に、本発明の第五実施形態による静電式
の空気清浄機の内部構造を図5に示した。第五実施形態
が第四実施形態による静電式の空気清浄機と異なる点
は、イオン風を積極的に取入れるため吸引手段としての
ファンを設けた点である。ファン24は、波状陽極板1
5の曲面部15bの内面側に配設され、ファン24によ
って負圧となる吸引室28が設けられている。曲面部1
5bには複数の穴からなる開口部が設けられ、空気清浄
機30内部の流路空間18を流れるイオン風を吸引し、
背面パネル27側に設けた背面吐出口25から矢印W8
のように排出する。また、曲面部15bの凸部と覆板1
3の間にエアフィルタ26を設けている。
【0044】本発明の第五実施形態による静電式の空気
清浄機は、ファン24により強制的に陽極板に当ったイ
オン風を吸引することにしているので、図中斜線矢印で
示すように外部からの空気流は、矢印W3で示すように
正面パネル17の吸引口20からだけでなく、矢印W9
のように上部吐出口19a、下部吐出口19b及び側面
吐出口16からも流入する。そして、これらから吸入さ
れた空気は陰極線11と波状陽極板15との間でイオン
化され、波状陽極板15と覆板13との間隙から吸い込
まれ、エアフィルタ26及び集塵紙23を介して曲面部
15bの開口部から吸引され、背面吐出口25から空気
清浄機30の外部に排出される。
【0045】イオン化された塵埃は、集塵紙23に吸着
されると共に、吸着されなかった大きい塵やゴミ等はエ
アフィルタ26で濾過される。これによれば、イオン風
の生成が助長され、集塵効率を高めることができると共
に、フィルタ式の空気清浄機としても機能する。ここ
で、覆板13が波状陽極板15の曲面部15bを狭い間
隙を隔てて覆っているため、この間隙から吸入されるの
は空気流W3がイオン化されたイオン風である。つま
り、本装置前面の空気がファン24によって直接吸気さ
れてしまうことはない。
【0046】尚、上述した事例は、集塵紙23とエアフ
ィルタ26を別々に用いた例で説明したが、波状陽極板
15の曲面部15b以外に位置する範囲は、塵埃の集塵
紙23への付着力となるクーロン力を高めるため、相対
的に厚みが薄く、且つ吸着した塵埃が波状陽極板15に
到達してこれを汚さないよう通気性が低い塵埃の吸着に
適した第1の部分とし、波状陽極板15の曲面部15b
の範囲は、相対的に厚みが厚く、且つ通気性が高い塵埃
の濾過に適した第2の部分とした一体的な集塵紙として
おくと交換が容易となって好ましい。
【0047】また、エアフィルタ26のみを設け、集塵
紙23を用いない構成でも良い。また、波状陽極板15
の曲面部15b以外の部分に多数の穴を設け、吸引室2
8をこの部分までカバーするように構成しても良い。こ
れにより、集塵紙23においても若干のフィルタ効果が
得られると共に、集塵紙23を波状陽極板15に密着さ
せる効果も得られる。また、空気中の埃や塵の量を検出
し、多い時だけファン24を回転させるための制御回路
を設けて構成しても良い。つまりファン24を動作させ
ない場合には図4で示した第4実施形態のものとほぼ同
等に機能するのである。尚、本第五実施形態における覆
板13及び突出板13aは前記第四実施形態のものと同
一のものとしており、突出板13aはファン24によっ
て吸引される空気流を整流する役割を果たす。しかしな
がら、覆板13及び突出板13aの形状はこれに限定さ
れず、空気流の流れに適したものであれば良い。
【0048】本発明の第六実施形態による静電式の空気
清浄機の構造図を図6及び図7に示し、図に基づいて空
気清浄機の構造を説明する。第六実施形態は、図2に示
す第2実施形態のように波状陽極板の両面を使用するも
のの具体例であって、集塵紙及び波状陽極板を空気清浄
機の側面から引出せる構造にしたものである。図6に示
すように空気清浄機50の正面パネル51と背面パネル
52には、夫々2本の陰極線11が碍子53を介して支
持板54により固定されている。正面パネル51に設け
られた2本の陰極線11は、正面パネル51の内面に設
けられた電極板55aに配線されており、正面パネル5
1を空気清浄機50本体に取付けることで空気清浄機5
0本体に設けられた金属板(図示せず)と電極板55a
が接触し、空気清浄機50内部に配設された図示せぬ直
流電源部の陰極側に接続される構造を有している。
【0049】一方、背面パネル52は、正面パネル51
と同様に2本の陰極線11が碍子53を介して支持板5
4により固定され、背面パネル52の内面に設けられた
電極板55bに配線されている。背面パネル52を空気
清浄機50本体に取付けることで空気清浄機50本体に
設けられた金属板(図示せず)と電極板55bが接触
し、空気清浄機50内部に配設された直流電源部の陰極
側に接続される。正面パネル51及び背面パネル52に
は、陰極線11に対応する位置に複数のスリット状の吸
引口57が設けられている。また、正面パネル51の下
方に下部吐出口58bが設けられ、背面パネル52の上
方に上部吐出口58aが設けられている。
【0050】空気清浄機50の一方の側面には、波状陽
極板62の断面よりも大きく、且つ波状陽極板62の形
に沿った形状の側面吐出口59が設けられ、イオン風を
排出する。また、他方の側面には、上下にガイド溝60
と側面吐出口の役目を担う挿入口61が設けられてい
る。波状陽極板62の上下外周縁部には、凸状のガイド
部63が設けられているので、波状陽極板62を空気清
浄機50本体に挿入する際に、上記波状陽極板62のガ
イド部63をガイド溝60に合わせて挿入口61から挿
入する。
【0051】波状陽極板62が挿入口61から挿入され
ると、空気清浄機50の内部のガイド溝60の先端に波
状陽極板62のガイド部63を挟み込むコネクタ64が
設けられているので、波状陽極板62を完全に挿入する
ことで、波状陽極板62のガイド部63とコネクタ64
が接触し、コネクタ64に配線されている空気清浄機5
0内部に設けられた直流電源部の陽極側に接続される。
従って、正面パネル51と背面パネル52を所定の位置
に取付け、波状陽極板62を挿入口61から完全に挿入
することで、空気清浄機50内部に配設された直流電源
部の陽極側は波状陽極板62側に、陰極側は陰極線11
側に接続されることになる。
【0052】一方、空気清浄機50の正面パネル51及
び背面パネル52には更に、図7の側面図に示すように
(図6においては図示を省略。)上部隔離板66aと下
部隔離板66b及び4つの覆板67が一体的に設けられ
ている。図3に示す第四実施形態による静電式の空気清
浄機の構造図で説明したように、正面パネル51の下部
吐出口58bの上部外周縁部に沿って下部隔離板66b
が配設され、背面パネル52の上部吐出口58aの下部
外周縁部に沿って上部隔離板66aが配設されている。
また、波状陽極板62の曲面部15bに相当する前面に
夫々覆板67及び突出板67aを一体的に配置してい
る。
【0053】第六実施形態による静電式の空気清浄機5
0に用いられる波状陽極板62は、波状陽極板62全体
に多数の円形または矩形の穴65を設けている。尚、集
塵紙(図示せず)は図示しないクリップ状の保持具等に
より波状陽極板62の両面に添着するようにしてある。
波状陽極板62に多数の穴65を設けると、前述のよう
に穴65のエッジに電気力線が集中し、波状陽極板62
の放電が起き易くなる。これにより、波状陽極板62の
陰極線11から等距離の多数の部分で平均的に放電が起
きるようになり、イオン風の分布が均一化され、空気流
の循環が促進され、集塵効率が高められる。尚、本第六
実施形態のものにおいても、第三実施形態(図2)で説
明したのと同様に、陽極板の凸部においても電界が生じ
ており、多少の集塵効果が得られる。
【0054】尚、波状陽極板62は集塵紙ごと、空気清
浄機50の側面に設けられた側面吐出口61から取り出
し、又は挿入する構造にしてあるので、集塵紙の交換が
容易に行なわれる。また、集塵紙を用いずに波状陽極板
62で直接捕集するようにした場合は、波状陽極板62
を取り出して使い捨て若しくは丸洗いすることができ
る。ここで、このように集塵紙を用いない場合で、波状
陽極板62に多数の穴65を設ける場合、穴の大きさや
開口率によっては、波状陽極板62に両面から突き当た
ってこれを通り抜けるイオン風の量が多くなり、かえっ
て大気の循環を乱す恐れが生じる。このような場合に
は、前述したように貫通しない穴状や溝状の凹凸や、突
起を設ければ良い。尚、上述した第一乃至第六実施形態
の各特徴は適宜組み合わせることができる。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の静電式の空
気清浄機によれば、陽極板の広範囲に亙ってイオン風が
発生するので、集塵効率を高めることができる。また、
本発明の静電式の空気清浄機によれば、クーロン力の作
用及びフィルタ効果の双方に適した部分を備えているの
で、集塵効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一及び第二実施形態の静電式の空気
清浄機を示した図であり、(a)は第一実施例、(b)
は第二実施例を示した図。
【図2】本発明の第三実施形態の静電式の空気清浄機を
示した図。
【図3】(a)、(b)は本発明の第四実施形態による
静電式の空気清浄機の構成を示した図。
【図4】本発明の第四実施形態による静電式の空気清浄
機のイオン風と空気流を示した図。
【図5】本発明の第五実施形態による静電式の空気清浄
機のイオン風と空気流を示した図。
【図6】(a)、(b)及び(c)は本発明の第六実施
形態による静電式の空気清浄機の構成を示した図。
【図7】本発明の第六実施形態による静電式の空気清浄
機の側面図。
【図8】(a)及び(b)は従来例における静電式の空
気清浄機を示した図。
【符号の説明】
11・・陰極線 13・・覆板 13a・・突出板 14a・・上部隔離板 14b・・下部隔離板 15・・波状陽極板 15a・・円筒面部 15b・・曲面部 15c・・延設面部 16・・側面吐出口 17・・正面パネル 18・・流路空間 19a・・上部吐出口 19b・・下部吐出口 20・・吸引口 21・・碍子 22・・支持板 23・・集塵紙 27・・背面パネル 28・・吸引室 30・・空気清浄機

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心角180度以下の円筒面を含む陽極
    板とこの円筒面の中心軸上に設けられた線状の陰極を備
    えた静電式の空気清浄機。
  2. 【請求項2】 中心角180度以下の複数の円筒面を軸
    方向を平行に並べて繋いだ陽極板と、これら各円筒面の
    中心軸上に設けられた線状の陰極を備えた静電式の空気
    清浄機。
  3. 【請求項3】 前記複数の円筒面の繋ぎ部分が凸状の滑
    らかな曲面である請求項2記載の静電式の空気清浄機。
  4. 【請求項4】 中心角180度以下の複数の円筒面を各
    中心軸側を交互に向けて軸方向を平行に並べて繋いだ曲
    面を含む陽極板と、これら各円筒面の中心軸上に設けら
    れた線状の陰極を備えた静電式の空気清浄機。
  5. 【請求項5】 前記陽極板は円筒面部分の円周方向の少
    なくとも一方の端部においてこの円筒面の中心軸からの
    距離が徐々に遠くなる延設部分を有し、イオン風の発生
    に伴って前記陰極近傍へ前面から流入する空気流と、前
    記陽極板面に沿って円周方向に流れ前面方向へ流出する
    イオン風とを隔てる隔離板を前記延設部分の近傍に設け
    た請求項1、2、3または4記載の静電式の空気清浄
    機。
  6. 【請求項6】 前記陽極板面に向かって流入してきたイ
    オン風を前記円筒面の軸方向端部へ導く流路を設けた請
    求項1、2、3または4記載の静電式の空気清浄機。
  7. 【請求項7】 前記流路の端部が、この空気清浄機の筐
    体に設けられた穴または切欠である請求項6記載の静電
    式の空気清浄機。
  8. 【請求項8】 前記穴または切欠が前記陽極板の断面よ
    り大きく、この穴または切欠を通して前記陽極板を所定
    位置に装着および取出し可能とした請求項7記載の静電
    式の空気清浄機。
  9. 【請求項9】 前記陽極板に多数の穴または突起を設け
    た請求項1、2、3または4記載の静電式の空気清浄
    機。
  10. 【請求項10】 前記陽極板に多数の穴を設けるととも
    に、前記陽極板の後面から前記多数の穴の少なくとも一
    部を通して空気を吸引する吸引手段を設けた請求項1、
    2または3記載の静電式の空気清浄機。
  11. 【請求項11】 軸方向平行に並設された中心角180
    度以下の円筒面状の複数の凹部を有し、隣り合うこれら
    凹部の間が滑らかな曲面状の凸部とされた陽極板と、 前記各円筒面状の中心軸上に設けられた線状の陰極を備
    えた静電式の空気清浄機であって、 前記陽極板には前記円筒面状凹部に多数の穴または突起
    が設けられているとともに前記凸部に通気孔が設けられ
    ており、 前記陽極板の後面から少なくとも前記通気孔を通して空
    気を吸引する吸引手段と、 前記陽極板の凸部前方に設けた遮断体を備えた静電式の
    空気清浄機。
  12. 【請求項12】 前記陽極板前面に添付して使用する集
    塵紙であって、 前記陽極板の円筒面状凹部に位置し、相対的に厚みが薄
    くかつ通気性が低い塵埃の吸着に適した第1の部分と、 前記陽極板の凸部に位置し、相対的に厚みが厚くかつ通
    気性が高い塵埃の濾過に適した第2の部分を備えた請求
    項11記載の静電式の空気清浄機に使用する集塵紙。
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