JPH11194377A - ブレ補正カメラ - Google Patents

ブレ補正カメラ

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JPH11194377A
JPH11194377A JP9360788A JP36078897A JPH11194377A JP H11194377 A JPH11194377 A JP H11194377A JP 9360788 A JP9360788 A JP 9360788A JP 36078897 A JP36078897 A JP 36078897A JP H11194377 A JPH11194377 A JP H11194377A
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correction
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JP9360788A
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Tomonori Sato
友則 佐藤
Yoshihiro Hara
吉宏 原
Keiji Tamai
啓二 玉井
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振れ検出周期において複数回の予測ブレ補正
を実行させるようにしてスムースで精度良いブレ補正を
行う。 【解決手段】 タイマ58と、振れ量、振れ速度及び振
れ加速度を元に一次関数の予測傾きを求める予測傾き算
出部513cと、振れ検出周期よりも短い時間間隔で、
タイマ58から現時刻を取り込んで、取り込んだ時刻と
予測傾き等を用いた関数で、補間用としての予測振れ量
を算出する第2予測振れ量算出手段513dとを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体に対するカ
メラ本体の振れ(ブレ)を補正しながら露出を行うブレ
補正カメラに関する。
【0002】
【従来技術】近年、複数のCCD(電荷結合素子)等の
光電変換素子が二次元状に配列されたエリアセンサ等を
用いて、特に手振れ(ブレ)に起因する被写体像の振れ
量を検出し、この振れ量を打ち消すように補正する機能
を有するカメラが提案されている。また、ビデオカメラ
や電子スチルカメラ等においては、同様の機能を有する
ものが市販されている。
【0003】このような手振れ補正機能を有するカメラ
では、所定周期で振れ量を検出し、検出した振れ量から
予測振れ量を目標位置として算出し、得られた目標位置
を駆動部にセットして補正レンズをその目標位置に向け
て駆動させることで、手振れを補正するようにしてい
る。
【0004】この振れ補正動作を、図17に示す従来の
振れ補正動作を説明するためのタイミングチャートを用
いて説明すると、図17において、実際の振れ量と、こ
の実際の振れに対する駆動部による補正レンズの追従状
態を示しており、Tは検出周期を表している。各矢印で
示す時点で、次のT時間後の予測振れ量が目標位置とし
て駆動部に設定され、振れ補正駆動が開始される。駆動
部の駆動モータは目標位置が設定されると、所定の応答
性の下で目標位置に向けて駆動を実行し、応答特性を考
慮すれば、少なくとも時間T以内のある時点で目標位置
に到達する。従って、到達後は、周期Tが終了するま
で、その位置で待機する。このようにして、周期Tで振
れに対する追従補正が繰り返される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した手振れ補正
は、振れを検出し、検出した振れデータをダンプし、ダ
ンプされた振れデータから振れ量を算出し、さらに、振
れ量から予測振れ量を算出した後、駆動部に振れ補正駆
動を行わせるため、振れ検出周期には所要の時間を必要
とする。従って、振れ補正駆動が所定の時間間隔をおい
て行われるため、追従動作及びその性能にも限界を生じ
る。しかも、目標位置に到達した後は、次の検出周期ま
で、その位置で待機を行うため、図17に示すように追
従波形が実際の振れ波形とかけ離れた階段状となって、
円滑な追従補正を実現することができない。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、検出周期内に複数の予測振れ量を算出し、振れ補正
動作を実行させるようにして手振れ補正をスムースかつ
精度良く行い得るブレ補正カメラを提供することを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ブレを所定の周期毎に検出するブレ検出手段と、ブレを
補正するブレ補正手段と、前記検出ブレ量から、次周期
内の複数の時点における予測ブレ量を算出する予測ブレ
量算出手段と、前記各時点における予測ブレ量を目標駆
動位置として前記ブレ補正手段に設定し、前記各予測ブ
レ量に対応する時点で前記目標駆動位置への駆動を行う
駆動制御手段とを備えたものである。
【0008】この構成によれば、所定の周期毎にブレが
検出される一方、この周期内における複数の時点に対し
て予測ブレ量が算出され、ブレ補正手段によってブレ補
正が行われるので、従来のように一検出周期に1回のブ
レ補正に対して、階段状の追従波形の待機時間が短縮さ
れる分、よりスムースとなり、しかも、実際のブレに対
する追従が精度良く行われる。複数とは、一周期内の、
例えば中間時点(いわゆる補間予測ブレ量用として1
つ)と一周期の終了時点でもよく、あるいは一周期内に
複数の時点(補間予測ブレ量用として複数)を設定した
ものでもよい。
【0009】請求項2記載の発明は、ブレを所定の周期
毎に検出するブレ検出手段と、ブレを補正するブレ補正
手段と、前記検出ブレ量から、次周期内の第1、第2の
時点(第1の時点<第2の時点)における第1、第2の
予測ブレ量を算出する予測ブレ量算出手段と、前記第
1、第2の時点及び前記第1、第2の予測ブレ量からブ
レ予測傾きを算出する予測傾き算出手段と、前記第1の
予測ブレ量、算出されたブレ予測傾き及び前記第1の時
点と第2の時点との間の少なくとも一つの補間時点(<
第2の時点)を用いて該補間時点における補間予測ブレ
量を算出する補間予測ブレ量算出手段と、前記第1、第
2の予測ブレ量並びに前記少なくとも一つの補間予測ブ
レ量を目標駆動位置として前記ブレ補正手段に設定し、
前記各予測ブレ量及び前記少なくとも一つの補間予測ブ
レ量に対応する第1、第2の時点及び前記少なくとも一
つの補間時点で前記目標駆動位置への駆動を行う駆動制
御手段とを備えたものである。
【0010】この構成によれば、異なる2つの時点(第
1、第2の時点)で第1、第2の予測ブレ量を求め、か
つ第1、第2の予測ブレ量から予測傾きを求めること
で、ある任意の時点における補間予測ブレ量が1又は所
要個数だけ、すなわち少なくとも1つの補間予測ブレ量
を得ることが可能となる。そこで、このようにして得た
第1、第2の予測ブレ量並びに少なくとも一つの補間予
測ブレ量を目標駆動位置として前記ブレ補正手段に設定
しておいて、それらの対応する時点、すなわち第1、第
2の時点及び少なくとも一つの補間時点で目標駆動位置
への駆動が行われる。このように、一検出周期内で少な
くとも1つ以上の補間予測ブレ量を用いてブレ補正を行
うことで、よりスムースで精度の良いブレ補正が可能に
なる。
【0011】請求項3記載の発明は、隣接するブレ補正
時点間の間隔は、前記ブレ補正手段の駆動遅れ時間にほ
ぼ等しく設定されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、例えば、補間時点が1つの場合、第
1の時点から補間時点まで、補間時点から第2の時点ま
での各間隔は、ブレ補正手段の駆動遅れ時間にほぼ等し
くなるようになされ、又複数の補間時点が存する場合に
は、隣接するブレ補正時点間(隣接する補間時点間も含
む)はブレ補正手段の駆動遅れ時間にほぼ等しくなって
いる。これにより、ブレ補正手段は、ブレ補正駆動の終
了時点で、待機時間を持つことなく、直ちに、いわば連
続的に次の目標位置に向けてのブレ補正が開始されるの
で、一周期内において待機時間をほぼなくすことがで
き、その結果、ブレ補正の追従がさらにスムースとな
り、かつ高精度のブレ補正が可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態のブ
ロック図である。カメラ1は、撮影部2、補正レンズ部
3、振れ検出部4、振れ補正量設定部5、駆動部6、位
置検出部7、露出制御部8、レリーズ監視部9、測距モ
ジュール10、フォーカス部11及び振れ表示部12に
より構成されている。
【0013】撮影部2は、光軸Lを有する撮影レンズ2
1、装填されたフィルム22を光軸L上の結像位置に給
送する図略の機構部、及びフィルム22の前方に配置さ
れるシャッタ23を備え、被写体像を撮影するものであ
る。
【0014】補正レンズ部3は、撮影レンズ21の前方
に配置された横振れ補正レンズ31及び縦振れ補正レン
ズ32で構成され、被写体像振れをプリズム方式で補正
するものである。横振れ補正レンズ31及び縦振れ補正
レンズ32は、それぞれ、光軸Lに平行な光軸を有し、
光軸Lと直交する面上を互いに直交する横及び縦方向に
移動可能に支持されている。
【0015】振れ検出部4は、検出用レンズ41、振れ
センサ42、振れセンサ制御部43及び信号処理部44
により構成されており、被写体に対するカメラ1本体の
相対的な振れにより生じる被写体像振れを検出するため
の画像データを得るものである。検出用レンズ41は、
撮影レンズ21の光軸Lと平行な光軸を有し、被写体像
を後方の振れセンサ42上に結像させるものである。
【0016】振れセンサ42は、複数のCCD等の光電
変換素子が二次元状に配列されたエリアセンサであり、
検出用レンズ41により結像された被写体像を受光し、
受光量に応じた電気信号を得るものである。被写体像の
画像信号は、各光電変換素子で受光されて得られた電気
信号である画素信号の平面的な集合として得られる。本
実施形態では、振れセンサ42は、偶数の縦列からなる
CCDエリアセンサにより構成される。
【0017】振れセンサ制御部43は、振れセンサ42
に対して所定の電荷蓄積時間(積分時間)で受光動作を
周期的に行わせ、各受光動作で得られた画像信号を信号
処理部44に送出させるものである。また、振れセンサ
制御部43は、振れセンサ42に対して、縦1列毎に各
画素信号を信号処理部44に送出させる。
【0018】信号処理部44は、振れセンサ42からの
各画素信号に対し、所定の信号処理(信号増幅及びオフ
セット調整等の処理)を施して画素データにA/D変換
するものである。
【0019】図2は、振れ検出部4がカバーする振れ検
出エリアの一例を示す図である。本実施形態では、振れ
検出部4は、撮影画面に対して、中央に位置する振れ検
出エリアA1と左側に位置する振れ検出エリアA2とを
カバーするように構成されている。即ち、振れセンサ4
2は、検出用レンズ41によって結像される被写体像の
うち、振れ検出エリアA1内に対応する被写体像をカバ
ーするだけの受光素子が形成された受光面と、振れ検出
エリアA2内に対応する被写体像をカバーするだけの受
光素子が形成された別の受光面とを有している。
【0020】なお、振れ検出部4は、撮影画面の全てを
カバーする振れセンサ42を用いてもよい。この場合、
画像処理の段階で、検出エリアA1,A2に相当するエ
リアの信号を抽出するようにしてもよい。
【0021】図1に示される振れ補正量設定部5は、振
れ量検出部51、係数変換部52、目標位置設定部5
3、補正ゲイン設定部54、温度センサ55、メモリ5
6、位置データ入力部57及びタイマ58によって構成
され、駆動部6に対して駆動信号を生成するための設定
データをセットするものである。なお、温度センサ55
は、カメラ1の環境温度を検出するものである。また、
メモリ56は、振れ量検出部51で用いられる画像デー
タや振れ量等のデータを一時記憶するRAMや、係数変
換部52で用いられる変換係数等を記憶するROMによ
り構成される。
【0022】図3は、振れ量検出部51の構成を説明す
るためのブロック図である。振れ量検出部51は、振れ
量算出部511、データ選択部512及び予測振れ量算
出部513によって構成され、信号処理部44からの画
像データを用いて振れ量を求め、この振れ量を利用して
予測振れ量を更に求めるものである。
【0023】振れ量算出部511は、画像データダンプ
部511a,検出エリア選択部511b及び画像比較演
算部511cにより構成されている。画像データダンプ
部511aは、信号処理部44からの画像データをメモ
リ56(RAM)にダンプするものである。メモリ56
には、振れ検出エリアA1,A2の各々の画像データが
記憶される。
【0024】検出エリア選択部511bは、所定の選択
基準に応じて振れ検出エリアA1,A2のいずれか一方
を選択するものであり、画像比較演算部511cは、選
択されたエリア内の画像データを利用して振れ量を導出
するものである。振れ検出エリアの選択については、例
えば、両エリア内の画像のコントラスト値を比較し、コ
ントラスト値が高い方のエリアを選択するようにしても
よい。
【0025】また、検出エリア選択部511bは、選択
した振れ検出エリア内の画像のコントラスト値が所定値
よりも低いか否かを判定し、所定値よりも低ければロー
コントラスト(ローコン)であることを示すためにロー
コンフラグFL を“1”に設定する。
【0026】画像比較演算部511cは、検出エリア選
択部511bで選択された振れ検出エリア内の画像デー
タを用いて、振れ量を求めるものである。即ち、メモリ
56に記憶されている最新の画像データについて、基準
画像に対応する画像を参照画像として検出し、基準画像
位置に対する参照画像位置の変化量から画素数単位の振
れ量を求める演算処理が実行される。振れ量は、横及び
縦方向の各々について求められ、メモリ56に一時記憶
される。
【0027】また、画像比較演算部511cは、ローコ
ンフラグFL が“1”で、画像比較によって振れ量を求
める演算処理回数が後述の予測開始回数Np以上の場
合、メモリ56に記憶された最新の横及び縦方向の予測
振れ量を、それぞれ横及び縦方向の振れ量として用い
る。
【0028】図4は、鏡胴内に収納された縦振れ補正レ
ンズ32等の斜視図である。本実施形態では、縦振れ補
正レンズ32は、鏡胴24内に収納され、支点Oで回動
可能に支持されたフレーム321に取り付けられてい
る。フレーム321の外周部における支点Oの反対側に
は、ギヤ部322が形成されている。このギヤ部322
と噛合するギヤ631を有するモータ632が駆動する
ことで、縦振れ補正レンズ32は略縦方向に移動する。
図4から理解されるように、縦振れ補正レンズ32は、
鏡胴24の内径に当たる可動範囲R内において、略縦方
向に移動可能である。横方向についても同様である。
【0029】ここで、図4により画像比較演算部511
cが用いる基準画像について説明する。基準画像は、補
正レンズ部3の各レンズが所定の基準位置、例えば各レ
ンズが互いに逆向きに等距離移動可能な中央位置(図4
ではRa=Rbとなる位置)にセットされた際に、振れ
検出部4から取り込まれた画像データに含まれる画像の
ことである。このように、中央位置を基準にすること
で、一方の可動範囲が他方よりも短い場合に生じやすく
なる振れ補正レンズが終端に当たりやすくなるという問
題が回避される。
【0030】図5は、データ選択部512による振れ量
データ選択抽出の説明図である。データ選択部512
は、所定の基準時間(速度演算時間Tv及び加速度演算
時間Tα)を用いて、最新の振れ量を含む4個の振れ量
をメモり56から選択抽出するものである。即ち、最新
時点t1(以下taとする。)における振れ量Eaが選
択抽出され、時点taに対してTv(所要の信頼性を有
する振れ速度を求めるのに必要な時間幅)よりも長く且
つ最短となる時点t3(以下tbとする。)が検索さ
れ、この時点tbにおける振れ量Ebが選択抽出され
る。また、時点taに対してTα(所要の信頼性を有す
る振れ加速度を求めるのに必要な時間幅)よりも長く且
つ最短となる時点t5(以下tcとする。)が検索さ
れ、この時点Tcにおける振れ量Ecが選択抽出され
る。更に、時点tcに対して前述のTvよりも長く且つ
最短となる時点t7(以下tdとする。)が検索され、
この時点tdにおける振れ量Edが選択抽出される。こ
れら4個の振れ量Ea,Eb,Ec,Ed及び時点t
a,tb,tc,tdは、横及び縦方向の各々について
選択抽出されるとともに、対応してメモり56に記憶さ
れる。
【0031】但し、時点t1,t2,…の順に時刻が古
くなっている。また各時点は、積分時間の中間時点を表
している。更に、各時点における上向きの矢印は、検出
された振れ量を表しているもので、これらの振れ量はメ
モリ56に記憶されているものである。
【0032】なお、データ選択部512は、上記選択方
法に限らず、所定の基準時間に最も近い離間時間となる
時点における振れ量を選択するものでもよく、或いは所
定の基準時間よりも短く且つ最長となる離間時間となる
時点における振れ量を選択するようにしてもよい。
【0033】図3に示される予測振れ量算出部513
は、予測パラメータ算出部513a、第1予測振れ量算
出部513b、予測傾き算出部513c及び第2予測振
れ量算出部513dにより構成されている。
【0034】図6は、予測パラメータ算出部513aに
よる予測パラメータ算出の説明図である。図6におい
て、時間T1は振れセンサ42の積分時間、時間T2は
振れセンサ42の画像情報がメモリ56にダンプされる
までに要する転送時間、時間T3は振れ量を求めるのに
要する演算時間である。また、時間T4は、データ選択
部512、予測パラメータ算出部513a、第1予測振
れ量算出部513b及び予測傾き算出部513cによる
予測振れ量算出の予測演算時間である。更に、周期(振
れ検出周期)Tは、T=T1+T2+T3+T4の関係
が成立する。
【0035】経験的には、手振れは、周期Tの数倍程度
の時間内であれば、図6の破線P1のように、ほぼ等加
速度運動を行うとみなすことができる。そこで、予測パ
ラメータ算出部513aは、等加速度運動を前提にした
予測演算を可能にすべく、時点taにおける振れ速度V
1及び振れ加速度αを求める。即ち、最新の振れ量Ea
と過去の1つの振れ量Ebから(数1)により振れ速度
V1が求められ、残りの古い方の2つの振れ量Ec,E
dから(数2)により振れ速度V2が求められる。そし
て、振れの速度V1,V2から(数3)により振れ加速
度αが求められる。
【0036】
【数1】V1=(Ea−Eb)/(ta−tb)
【0037】
【数2】V2=(Ec−Ed)/(tc−td)
【0038】
【数3】α=(V1−V2)/(ta−tc) 予測パラメータV1,αは、横及び縦方向の各々につい
て求められ、第1予測振れ量算出部513b及び予測傾
き算出部513cに渡される。
【0039】なお、予測パラメータV1,αは、メモリ
56から4個の振れ量が選択抽出されなければ演算によ
り求められないので、本実施形態では、振れ量算出部5
11が振れ量を求める演算処理を予測開始回数Np以上
繰り返したか否かの判定が行われるようになっている。
この予測開始回数Npは、αを求めるのに必要となる少
なくとも4個の振れ量が得られる回数に設定される。
【0040】図3に示される第1予測振れ量算出部51
3bは、タイマ58から現時刻(時点trとする。)を
取り込んで、時間TP1=tr−ta+Tdを求め、時点
taにおけるEa,V1,αを用いた(数4)の演算に
より予測振れ量EP1を算出するものである。
【0041】
【数4】
【0042】但し、定数k(0<k<1)は実際の手振
れに近づけるための補正係数、時間Tdは振れ量検出部
51が予測振れ量を送出した時点から補正レンズ部3に
よる駆動が完了するまでに要する(駆動遅れ)時間であ
る。
【0043】予測振れ量EP1は、横及び縦方向の各々に
ついて算出され、メモリ56に一時記憶されるとともに
係数変換部52に送出される。
【0044】また、第1予測振れ量算出部513bは、
ローコンフラグFL が“0”で、振れ量算出部511の
演算処理回数(後述の“i”)がNp未満の場合、メモ
リ56に記憶された最新の横及び縦方向の振れ量を、そ
れぞれ横及び縦方向の予測振れ量として用いる。
【0045】予測傾き算出部513cは、予測パラメー
タ算出部513aからのV1,αを元に、図6に示され
る破線P1における時点tsの点と時点teの点とを結
ぶ直線P2の傾き(予測傾きV)を求めるものである。
即ち、時点ts,teにおける予測変化量Es,Eeを
求める(数5)の演算処理と、この演算結果を利用した
予測傾きVを求める(数6)の演算処理が実行される。
【0046】
【数5】
【0047】
【数6】V=(Ee−Es)/T 但し、時点tsは現周期T内の時間T4の中間時点、時
点teは時点tsから周期Tの時間が経過した時点であ
り、(ts−ta)=(1/2)×T1+T2+T3+
(1/2)×T4、(te−ta)=(ts−ta)+
Tの関係が成立する。
【0048】なお、予測演算は、NP回目から開始する
ので、積分時間T1、転送時間T2,演算時間T3の各
YP値は求まる。TYP値とは、演算に際して必要な、特
定された値で、NP回目までの各値の平均値あるいは、
例えば初回の値を採用すればよい(各値T1,T2,T
3はタイマ58より過去の時間値として既に得られてい
るから)。T4については、演算時点からすれば、未来
の時間であるから、予め適切なTYP値を設定しておくこ
とで演算の実行を確保している。
【0049】予測傾きVは、横及び縦方向の各々につい
て算出され、予測変化量Ee、Esとともに第2予測振
れ量算出部513dに渡される。
【0050】第2予測振れ量算出部513dは、横及び
縦方向の各々について、時点tsから、例えば周期Tの
時間が経過するまでの間、複数回に亘って、タイマ58
から現在時刻(実時点tr)を取り込み、(数7)によ
り予測振れ量EP2を算出するものである。
【0051】
【数7】EP2=Ea+Es+V×(tr−ts+Td) 但し、ts=ta+(1/2)×T1+T2+T3+
(1/2)×T4の関係が成立する。なお、本実施形態
では、時点tsは、現周期T内の時間T4の中間時点に
なっているが、これに限らず、例えば、予測傾き算出部
513cが予測傾きVの算出用データを受け取った時点
でもよく、(数6)の算出結果を第2予測振れ量算出部
513dに渡した時点でもよく、或いは第1予測振れ量
算出部513bによる(数4)の算出結果の出力時点で
もよい。このような場合には、時点tsは、タイマ58
によって計測されるようにしてもよい。或いは、時点t
sは、現周期T内の時間T4の終了時点でもよい。この
場合には、時点tsは、ts=ta+(1/2)×T1
+T2+T3+T4の関係から算出されるようにしても
よく、或いはタイマ58によって計測されるようにして
もよい。
【0052】なお、上記において、一番最適なのは、
(数4)の算出時点である(計算段階でのタイマ58の
値をそのまま利用する。)。また、これに、予め設定さ
れたいくらかのオフセットを加えて、Vの算出用データ
を受け取った時点、(数6)の算出結果出力時点、T4
の終了時点に設定することも可能である。
【0053】このように、予測傾きVを用いた演算時間
の短い計算で予測振れ量EP2が求められるので、周期T
のような短い時間内でも、複数回に亘る補間処理が可能
になる。
【0054】図7(a)(b)は、第2予測振れ量算出
部513dの予測振れ量EP2に応じて駆動する補正レン
ズ部3の動きの様子を示す図である。但し、曲線Mは、
実際の振れを表すものである。
【0055】補間値としての予測振れ量EP2は、タイマ
58の時間管理の下、例えば、横方向のEP2と縦方向の
P2とが交互に約500μs間隔で算出され、係数変換
部52及び目標位置設定部53を経て、図7(a)
(b)に矢印で示される時点で駆動部6に順次セットさ
れる。但し、予測振れ量EP2は、この演算時間が時間T
2内に入る場合には、振れセンサ42の縦2列分の画像
情報がメモリ56にダンプされる毎に算出される。この
ときの算出間隔は約400μsになる。なお、図7から
も理解されるように、時点tsを時間T4の終了時点に
設定するようにしても、実際の振れMとの誤差分は本実
施形態によるものとほとんど変わらないことが予想され
る。
【0056】特に、図7(b)に示すように、予測時点
の時間間隔(隣接する矢印間の時間)として、アクチュ
エータ62,63、例えば駆動モータの駆動遅れ時間と
等しく設定しておけば、補正レンズ32が目標位置に到
達するとほぼ同じ時点で、次の目標位置が設定され、駆
動が開始されるから、アクチュエータ62,63による
振れ補正の追従波形に待機時間がなくなり、スムースか
つ高精度の補正が可能となっている。なお、駆動遅れ時
間は実験等によって予め設定しておけばよい。
【0057】図1に示される係数変換部52は、横及び
縦方向の予測振れ量EP1,EP2を、メモリ56に記憶さ
れている変換係数を用いて、補正レンズ部3に対する横
及び縦方向の目標角度位置(駆動量)に変換するもので
ある。また、係数変換部52は、温度センサ55で検出
された環境温度に応じて補正係数を算出し、この補正係
数で横及び縦方向の目標角度位置を補正する。この補正
係数は、環境温度の変化に伴って生じる検出用レンズ4
1の焦点距離や補正レンズ部3による光の屈折率(パワ
ー)の変動分を補正するためのものである。
【0058】目標位置設定部53は、温度補正された横
及び縦方向の目標角度位置を目標位置情報(駆動終了位
置)に変換するものである。これら横及び縦方向の目標
位置情報は、それぞれ設定データSDPH,SDPVとして
駆動部6にセットされる。
【0059】また、目標位置設定部53は、ローコンフ
ラグFL が“1”で、振れ量算出部511の演算処理回
数が予測開始回数Np未満の場合、再度、前回の設定デ
ータSDPH,SDPVを駆動部6にセットする。
【0060】補正ゲイン設定部54は、温度センサ55
で検出された環境温度に応じて、横及び縦方向のゲイン
補正量を求め、それぞれを設定データSDGH,SDGV
して駆動部6に出力するものである。横及び縦方向のゲ
イン補正量は、それぞれ横及び縦方向の基本ゲインを補
正するものである。設定データSDGH,SDGV及び基本
ゲインの詳細については後述する。
【0061】位置データ入力部57は、位置検出部7の
各出力信号をA/D変換し、得られた各出力データか
ら、横振れ補正レンズ31及び縦振れ補正レンズ32の
各位置をモニターするものである。この位置データをモ
ニターすることで、補正レンズ部3用の駆動メカの異常
状態等が検出可能となる。
【0062】駆動部6は、駆動制御回路61、横アクチ
ュエータ62及び縦アクチュエータ63により構成され
ている。駆動制御回路61は、目標位置設定部53及び
補正ゲイン設定部54からの設定データSDPH,S
PV,SDGH,SDGVに応じて、横及び縦方向の駆動信
号を生成するものである。横アクチュエータ62及び縦
アクチュエータ63は、コアレスモータ等で構成され
(図4のモータ632及びギヤ631参照)、それぞれ
駆動制御回路61で生成された横及び縦方向の駆動信号
に応じて、横振れ補正レンズ31及び縦振れ補正レンズ
32を駆動するものである。
【0063】図8は、サーボ回路の一部を構成する駆動
制御回路61の一例を示すブロック図である。まず、駆
動制御回路61にセットされる設定データSDGH,SD
GVについて説明する。カメラ1は、その環境温度が変化
すると、振れ補正の駆動系に関する種々の特性が変化す
る。例えば環境温度の変化に伴って、駆動部6における
各モータ(図4のモータ632参照)のトルク定数、補
正レンズ部3及び駆動部6における駆動系(可動メカ)
のバックラッシュ、及びその駆動系のギヤ(図4のギヤ
部322及びギヤ631参照)の硬さなどが変化する。
【0064】図9は、この変化の一要因となるモータト
ルクの温度特性図である。図9から理解されるように、
環境温度が基準温度(例えば25℃)から外れると、モ
ータトルクは基準温度での値とは異なる値を示す。この
結果、振れ補正に関する駆動特性が変化してしまうこと
となる。このように、横及び縦方向の基本ゲイン(基準
温度における駆動ゲイン)による駆動特性は、温度セン
サ55で得た環境温度が基準温度から外れると、変動す
るようになる。
【0065】そこで、補正ゲイン設定部54は、温度セ
ンサ55で得た環境温度に応じて、横及び縦方向の各基
本ゲインによる駆動特性の変動を補正するゲイン補正量
を生成する。本実施形態では、環境温度が基準温度から
外れることにより生じるモータトルク、バックラッシュ
及びギヤの硬さ等の各変動を個別に補正するゲイン補正
量を求めるための関数(環境温度を引数とする。)が、
横及び縦方向の各々について予め求められている。そし
て、横及び縦方向の各々について、各補正関数に温度セ
ンサ55で検出された環境温度が入力され、得られた各
値の合計値がゲイン補正量として求められる。これら横
及び縦方向のゲイン補正量は、それぞれ設定データSD
GH,SDGVとして、駆動制御回路61にセットされる。
【0066】次に、駆動制御回路61について説明す
る。図1では、説明の便宜上、設定データSDGH,SD
GVは、2本の信号線で伝送されるように図示している
が、実際には、図略の2本のデータ線(SCK,SD)
及び3本の制御線(CS,DA/GAIN,X/Y)に
よりシリアル伝送されてセットされる。同様に、設定デ
ータSDPH,SDPVも交互に駆動制御回路61に送出さ
れる。
【0067】このため、駆動制御回路61は、バッファ
及びサンプルホールド回路等を備えている。即ち、図8
において、バッファ601,602は、それぞれ目標位
置設定部53から交互にセットされる設定データS
PH,SDPVを記憶するメモリである。
【0068】DAC603は、D/A変換器であり、バ
ッファ601にセットされた設定データSDPHを目標位
置電圧VPHに変換する。また、DAC603は、バッフ
ァ602にセットされた設定データSDPVを目標位置電
圧VPVに変換する。
【0069】S/H604,605はサンプルホールド
回路である。S/H604は、DAC603で変換され
た目標位置電圧VPHをサンプリングし、次のサンプリン
グまでその値をホールドする。同様に、S/H605
は、DAC603で変換された目標位置電圧VPVをサン
プリングし、次のサンプリングまでその値をホールドす
る。
【0070】加算回路606は、目標位置電圧VPHと横
位置検出部71からの出力電圧VHとの差電圧を求める
ものである。加算回路607は、目標位置電圧VPVと縦
位置検出部72からの出力電圧VV との差電圧を求める
ものである。即ち、加算回路606,607では、それ
ぞれ横位置検出部71及び縦位置検出部72において負
電圧で出力電圧VH,VVを得るようにしているので、加
算することにより差電圧が求められる。
【0071】V/V608は、入力電圧を、基準温度に
対して予め設定された比率で、横方向の比例ゲインとし
ての電圧に増幅するものであり、V/V609は、入力
電圧を、基準温度に対して予め設定された比率で、縦方
向の比例ゲインとしての電圧に増幅するものである。こ
こで、横方向の比例ゲインとは、横振れ補正レンズ31
の目標位置と横位置検出部71により検出された横振れ
補正レンズ31の位置との差に比例するゲインのことで
ある。また、縦方向の比例ゲインとは、縦振れ補正レン
ズ32の目標位置と縦位置検出部72により検出された
縦振れ補正レンズ32の位置との差に比例するゲインの
ことである。
【0072】微分回路610は、基準温度に対して予め
設定された時定数による微分を、加算回路606で求め
られた差電圧に施して、横方向の微分ゲインとしての電
圧を得るものである。この得られた電圧は、横方向の速
度差(目標の駆動速度と現在の駆動速度との差)に相当
する。同様に、微分回路611は、基準温度に対して予
め設定された時定数による微分を、加算回路607で求
められた差電圧に施して、縦方向の微分ゲインとしての
電圧を得るものである。この得られた電圧は、縦方向の
速度差(目標の駆動速度と現在の駆動速度との差)に相
当する。
【0073】このように、V/V608,609及び微
分回路610,611によって、横及び縦方向の各々に
ついて、基準温度に対する基本ゲインとしての比例及び
微分ゲインの設定が行われる。
【0074】バッファ612は、補正ゲイン設定部54
からの設定データSDGHを記憶するメモリである。この
設定データSDGHとは、横方向の基本ゲイン(比例及び
微分ゲイン)を補正するゲイン補正量(比例及び微分ゲ
イン補正量)である。バッファ613は、補正ゲイン設
定部54からの設定データSDGVを記憶するメモリであ
る。この設定データSDGVとは、縦方向の基本ゲイン
(比例及び微分ゲイン)を補正するゲイン補正量(比例
及び微分ゲイン補正量)である。
【0075】HPゲイン補正回路614は、V/V60
8で得られた横方向の比例ゲインに対して、バッファ6
12からの横方向の比例ゲイン補正量に相当するアナロ
グ電圧を加えて、温度補正後における横方向の比例ゲイ
ンを出力するものである。また、VPゲイン補正回路6
15は、V/V609で得られた縦方向の比例ゲインに
対して、バッファ613からの縦方向の比例ゲイン補正
量に相当するアナログ電圧を加えて、温度補正後におけ
る縦方向の比例ゲインを出力するものである。
【0076】HDゲイン補正回路616は、微分回路6
10で得られた横方向の微分ゲインに対して、バッファ
612からの横方向の微分ゲイン補正量に相当するアナ
ログ電圧を加えて、温度補正後における横方向の微分ゲ
インを出力するものである。また、VDゲイン補正回路
617は、微分回路611で得られた縦方向の微分ゲイ
ンに対して、バッファ613からの縦方向の微分ゲイン
補正量に相当するアナログ電圧を加えて、温度補正後に
おける縦方向の微分ゲインを出力するものである。
【0077】このように、HPゲイン補正回路614、
VPゲイン補正回路615、HDゲイン補正回路616
及びVDゲイン補正回路617によって、基本ゲインと
しての比例及び微分ゲインが温度補正される。
【0078】LPF618は、HPゲイン補正回路61
4及びHDゲイン補正回路616の各出力電圧に含まれ
る高周波ノイズを除去するローパスフィルタである。L
PF619は、VPゲイン補正回路615及びVDゲイ
ン補正回路617の各出力電圧に含まれる高周波ノイズ
を除去するローパスフィルタである。
【0079】ドライバー620は、LPF618、61
9の出力電圧に対応した駆動電力を、それぞれ横アクチ
ュエータ62及び縦アクチュエータ63に供給するモー
タ駆動用のICである。
【0080】図1に示される位置検出部7は、横位置検
出部71及び縦位置検出部72により構成されている。
横位置検出部71及び縦位置検出部72は、それぞれ横
振れ補正レンズ31及び縦振れ補正レンズ32の現在位
置を検出するものである。
【0081】図10は、横位置検出部71の構成図であ
る。横位置検出部71は、発光ダイオード(LED)7
11、スリット712及び位置検出素子(PSD)71
3を有している。LED711は、横振れ補正レンズ3
1のフレーム311におけるギヤ部の形成位置に取り付
けられる(図4のLED721を参照)。スリット71
2は、LED711の発光部から射出される光の指向性
を鋭くするためのものである。PSD713は、鏡胴2
4の内壁側におけるLED711に対向する位置に取り
付けられる。PSD713は、LED711からの射出
光束の受光位置(重心位置)に応じた値の光電変換電流
I1,I2を出力するものである。光電変換電流I1,
I2の差が測定されることで、横振れ補正レンズ31の
位置が検出されるようになっている。縦位置検出部72
も、同様にして縦振れ補正レンズ32の位置を検出する
ように構成されている。
【0082】図11は、横位置検出部71のブロック図
である。横位置検出部71は、LED711及びPSD
713に加えて、I/V変換回路714,715、加算
回路716、電流制御回路717、減算回路718及び
LPF719等により構成されている。I/V変換回路
714,715は、それぞれPSD713の出力電流I
1,I2を電圧V1,V2に変換するものである。加算
回路716は、I/V変換回路714,715の出力電
圧V1,V2の加算電圧V3を求めるものである。電流
制御回路717は、加算回路716の出力電圧V3、即
ちLED711の発光量を一定に保持するようにトラン
ジスタTr1のベース電流を増減するものである。減算
回路718は、I/V変換回路714,715の出力電
圧V1,V2の差電圧V4を求めるものである。LPF
719は、減算回路718の出力電圧V4に含まれる高
周波成分をカットするものである。
【0083】次に、横位置検出部71による検出動作に
ついて説明する。PSD713から送出された電流I
1,I2は、それぞれI/V変換回路714,715で
電圧V1,V2に変換される。
【0084】次いで、電圧V1,V2は加算回路716
で加算される。電流制御回路717は、この加算により
得られた電圧V3が常に一定となる電流をトランジスタ
Tr1のベースに供給する。LED711は、このベー
ス電流に応じた光量で発光する。
【0085】他方、電圧V1,V2は、減算回路718
で減算される。この減算により得られた電圧V4は、横
振れ補正レンズ31の位置を示す値になっている。例え
ば、PSD713の中心から右側に長さx離れた位置に
受光位置がある場合には、長さx,電流I1,I2及び
PSD713の受光エリア長Lは、(数8)の関係を満
たす。
【0086】
【数8】
【0087】同様に、長さx,電圧V1,V2及び受光
エリア長Lは(数9)の関係を満たす。
【0088】
【数9】
【0089】これより、V2+V1の値、即ち電圧V3
の値が常に一定となるように制御すれば(数10)の関
係が得られ、V2−V1の値、即ち電圧V4の値が長さ
xを示すものとなり、電圧V4をモニターすれば横振れ
補正レンズ31の位置を検出することが可能となる。
【0090】
【数10】
【0091】図1に示される露出制御部8は、測光部8
1及び露出決定部82により構成されている。測光部8
1は、Cds(硫化カドミウム)等の光電変換素子で被
写体からの光を受光して、被写体の明るさ(被写体輝
度)を検出するものである。露出決定部82は、被写体
輝度に応じて、適正露出時間(tss)を決定するもの
である。シャッタ23は、図略のシャッタ開閉部によっ
て開閉されるようになっており、開いた時点からの経過
時間が適正露出時間以上になれば閉じられる。
【0092】レリーズ監視部9は、シャッタレリーズボ
タンが半押しされてスイッチS1がオンになったか否か
の判定を行うとともに、シャッタレリーズボタンが全押
しされてスイッチS2がオンになったか否かの判定を行
うものである。スイッチS1がオンされると、撮影準備
処理が実行され、スイッチS2がオンされると撮影処理
が実行される。
【0093】測距モジュール10は、赤外のLED(I
RED)と、被写体で反射して戻ってくるLEDの光を
受光する一次元PSD等により構成され、PSDの受光
位置に応じて被写体までの距離に相当する測距情報を得
るものである。なお、測距モジュール10は、このアク
ティブ方式のものに限らず、被写体からの光を受光する
一対のラインセンサ等により構成される外光パッシブモ
ジュールでもよい。外光パッシブモジュールでは、一対
のラインセンサで被写体像が受光され、両ラインセンサ
間での被写体像のズレ量から被写体までの距離に相当す
る測距データが求められるようになっている。
【0094】フォーカス部11は、測距モジュール10
からの測距情報に応じてデフォーカス量(焦点距離デー
タ)を求め、このデフォーカス量に応じて撮影レンズ2
1を合焦位置に駆動するものである。
【0095】振れ表示部12は、例えばファインダー内
においてLEDセグメント等で、振れ量検出部51から
の振れ量の大きさに応じて、振れの状態を表示するもの
である。これにより、現在のカメラ振れ量が認識可能に
なる。
【0096】なお、本実施形態では、露出決定部82、
レリーズ監視部9及びフォーカス部11(フォーカス制
御部分)は、振れ補正以外のカメラ1全般の処理が記述
されたプログラムを実行するマイクロプロセッサユニッ
ト(μC1)によりソフト的に構成される。これに対し
て、振れセンサ制御部43、信号処理部44、振れ量検
出部51、係数変換部52、目標位置設定部53、補正
ゲイン設定部54及び位置データ入力部57は、振れ補
正の処理が記述されたプログラムを実行する別のマイク
ロプロセッサユニット(μC2)によりソフト的に構成
される。
【0097】次に、カメラ1の動作について説明する。
図12は、μC1,μC2に対する制御フローチャート
である。図略のメインスイッチがオンされると、μC1
は、μC2を起動させ、スイッチS1がオンされたか否
かの判定を行う(#5)。この判定は、スイッチS1が
オンされるまで繰り返される(#5でNO)。
【0098】スイッチS1がオンされると(#5でYE
S)、「S1オン」を示すS1コマンドがμC2に送信
される(#10)。
【0099】この後、被写体輝度が検出(測光)され、
被写体輝度から適正露出時間tssが決定され、次い
で、測距データが得られ、さらにレンズの焦点距離が求
められる(#15)。これら測光データ(被写体輝度や
tss)、測距データ及び焦点距離データは、μC2に
送信される(#20)。
【0100】一方、μC2では、S1コマンドの送信の
有無に応じて、スイッチS1がオンされたか否かの判定
が行われる(#25)。この判定は、スイッチS1がオ
ンされるまで、即ちS1コマンドを受信するまで繰り返
される(#25でNO)。
【0101】スイッチS1がオンされると(#25でY
ES)、測光データ、測距データ及び焦点距離データの
受信が開始される(#30)。これらのデータが受信さ
れると、振れ検出で画像情報が得られ(#35)、この
画像情報を用いた演算により振れ量が求められる(#4
0)。この振れ量から、振れ(状態の)表示が振れ表示
部12で行われる(#45)。
【0102】μC1では、ステップ#20の送信後、ス
イッチS2がオンされたか否かの判定が行われる(#5
0)。この判定は、スイッチS2がオンされるまで繰り
返される(#50でNO)。スイッチS2がオンされる
と(#50でYES)、「S2オン」を示すS2コマン
ドがμC2に送信される(#55)。次いで、ステップ
#15で得た焦点距離データに応じて、撮影レンズ21
が合焦位置に駆動される(#60)。
【0103】一方、μC2では、S2コマンドの送信の
有無に応じて、スイッチS2がオンされたか否かの判定
が行われる(#65)。スイッチS2がオンされないと
(#65でNO)、ステップ#35に戻る。これによ
り、振れ状態の表示が繰り返し行われるようになる。
【0104】スイッチS2がオンされると(#65でY
ES)、初期設定が行われる(#70)。この初期設定
では、例えば後述のローコンフラグFL 及びカウンタ
“i”が“0”に設定される。次いで、補正レンズ部3
の各レンズが中央位置に駆動され(#75)、μC2に
おけるシャッタ開準備OKの旨を示すシャッタ開信号
が、μC1に認識されるように、ステップ#60のフォ
ーカス駆動終了後に送信される(#80)。
【0105】なお、シャッタ開信号がフォーカス駆動終
了後に送信されるようにするため、例えば初期設定の最
初に所定の待ち時間を設けるようにしてもよい。この場
合、フォーカス駆動に要する最長時間を予め求めてお
き、この最長時間よりもステップ#70,75の処理時
間の方が長くなるように、上記所定の待ち時間を設定す
るようにすればよい。このようにすることで、補正レン
ズ部3の中央位置への駆動とフォーカス駆動の各起動時
点をずらすことができ、起動時の過渡電流の発生時点を
分散させることが可能になる。この結果、重畳した過渡
電流によるマイコンの誤動作を防止する効果も得られ
る。
【0106】μC1では、ステップ#60のフォーカス
駆動終了後、シャッタ開信号の送信の有無に応じて、シ
ャッタ23を開くか否かの判定が行われる(#85)。
この判定は、シャッタ開信号が受信されるまで繰り返さ
れる(#85でNO)。
【0107】シャッタ開信号が受信されると、即ちシャ
ッタ23を開く場合(#85でYES)には、シャッタ
23が開いて露光が開始し(#90)、この開始時点か
らの経過時間がタイマ58によって計測される。この経
過時間が適正露出時間tss以上になると、シャッタ閉
信号がμC2に送信される(#95)。この後、ステッ
プ#5に戻る。
【0108】一方、μC2では、ステップ#80の後、
後述の「振れ補正シーケンス」のサブルーチンが実行さ
れ(#100)、シャッタ閉信号の送信の有無に応じ
て、シャッタ23を閉じるか否かの判定が行われる(#
105)。この判定は、シャッタ閉信号が受信されるま
で繰り返される(#105でNO)。これにより、経過
時間が適正露出時間以上になるまで、「振れ補正シーケ
ンス」の処理が繰り返し実行されるようになる。シャッ
タ閉信号が受信されると、即ちシャッタ23を閉じる場
合(#105でYES)には、シャッタ23が閉じられ
る(#110)。この後、ステップ#25に戻る。
【0109】図13は、「振れ補正シーケンス」のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチ
ンがコールされると、初回のコールではタイマ割込の設
定がなされ、2回目以降のコールではタイマ割込の許可
がなされる(#150)。このタイマ割込が設定/許可
されると、タイマ割込禁止期間内でない限り、約500
μs間隔で割り込みが発生し、後述の「タイマ割込」の
処理が実行される。
【0110】なお、ステップ#150のタイマ割込は、
振れ量算出部511の演算処理回数が予測開始回数Np
以上になれば設定されるようにしてもよい。
【0111】図14は、「タイマ割込」の処理のフロー
チャートである。この割り込みが発生すると、プログラ
ム状態語の切換えやレジスタ退避等の割り込み前処理が
行われ(#250)、横送信フラグFH が“1”である
か否かの判定が行われる(#255)。 横送信フラグ
H が“1”であれば(#255でYES)、横送信フ
ラグFH が“0”に設定される(#260)。この後、
タイマ58の計測で現時点trが取り込まれ(#26
5)、(数7)の演算で横方向の予測振れ量EP2が算出
される(#270)。この予測振れ量は、目標角度位置
に変換され、温度補正が施された後、更に目標位置に変
換されて、設定データSDPHとして駆動部6にセットさ
れる(#275)。これにより、設定データSDPHに応
じて横方向の駆動信号が生成され、この駆動信号に応じ
て、横振れ補正レンズ31は、横方向の手振れによる被
写体像振れの発生を抑制するように駆動する。
【0112】横送信フラグFH が“1”でなければ(#
255でNO)、横送信フラグFHが“1”に設定され
る(#280)。この後、タイマ58の計測で現時点t
rが取り込まれ(#285)、(数7)の演算で縦方向
の予測振れ量EP2が算出される(#290)。この予測
振れ量は、目標角度位置に変換され、温度補正が施され
た後、更に目標位置に変換されて、設定データSDPV
して駆動部6にセットされる(#295)。これによ
り、設定データSDPVに応じて縦方向の駆動信号が生成
され、この駆動信号に応じて、縦振れ補正レンズ32
は、縦方向の手振れによる被写体像振れの発生を抑制す
るように駆動する。
【0113】ステップ#275,295の後、プログラ
ム状態語を元に戻すためやレジスタを復活させるための
割り込み後処理が実行される(#300)。この後、本
割込処理が終了する。
【0114】このように、「振れ補正シーケンス」のサ
ブルーチンがコールされている間、タイマ割込禁止期間
内でなければ、約500μs間隔で振れ補正が行われ
る。
【0115】図13のステップ#150の後、振れ検出
で画像信号が得られ(#155)、CCD画素データの
転送中に割り込みが入って別処理が始まると、その間に
転送されたCCD画素データを読み取ることができなく
なることから、タイマ割込が禁止される(#160)。
これにより、以後約500μs間隔のタイマ割込は発生
しなくなる。
【0116】次いで、振れセンサ42から縦2列分の画
像信号が取り出され、画像データとしてメモリ56にダ
ンプされる(#165)。この後、図14のステップ#
255〜#295と同様にして、予測演算及び目標位置
データの送信が行われ、振れ補正が実行される(#17
0)。
【0117】次いで、振れセンサ42から全列分の画像
信号の取り出しが終了したか否かの判定が行われる(#
175)。終了していなければ(#175でNO)、ス
テップ#165に戻る。これにより、画像データダンプ
(T2時間)中は、約400μs間隔で振れ補正が行わ
れる。
【0118】全列分の画像信号の取り出しが終了すれば
(#175でYES)、タイマ割込が許可される(#1
80)。これにより、以後約500μs間隔でタイマ割
込が発生するようになる。次いで、メモリ56にダンプ
された画像データから演算で横及び縦方向の振れ量が求
められる(#185)。このとき、両振れ量を求めた振
れ検出エリア内の画像のコントラスト値が所定値よりも
低ければ、ローコンフラグFL が“1”にセットされ
る。
【0119】次いで、ローコンフラグFL が“1”であ
るか否かの判定が行われる(#190)。FL が“1”
でなければ(#190でNO)、カウンタ“i”がステ
ップ幅“1”で増分される(#195)。この後、カウ
ンタ“i”が予測開始回数Np以上であるか否かの判定
が行われる(#200)。“i”がNp以上であれば
(#200でYES)、後述の「予測演算」のサブルー
チンが実行される(#205)。この後、リターンす
る。
【0120】“i”がNp以上でなければ(#200で
NO)、メモリ56に記憶された最新の横及び縦方向の
振れ量が、それぞれ、横及び縦方向の予測振れ量として
用いられ(#210)、目標角度位置への変換と温度補
正の後、設定データSDPH,SDPVとして駆動部6にセ
ットされる。これにより、設定データSDPH,SDPV
応じて横及び縦方向の駆動信号が生成され、補正レンズ
部3の各レンズは、最新の横及び縦方向の振れ量に応じ
て手振れによる被写体像振れの発生を抑制するように駆
動する。この後、リターンする。なお、設定データSD
GH,SDGVは、ステップ#215の最初の設定データS
PH,SDPVとともにセットされる。
【0121】ローコンフラグFL が“1”であれば(#
190でYES)、カウンタ“i”が予測開始回数Np
以上であるか否かの判定が行われる(#215)。
“i”がNp以上であれば(#215でYES)、メモ
リ56に記憶された最新の横及び縦方向の予測振れ量
(開始予測値)が、それぞれ、横及び縦方向の振れ量と
して用いられ(#220)、予測演算が行われ(#20
5)、目標角度位置への変換と温度補正の後、設定デー
タSDPH,SDPVとして駆動部6にセットされる。これ
により、設定データSDPH,SDPVに応じて横及び縦方
向の駆動信号が生成され、補正レンズ部3の各レンズ
は、メモリ56に記憶された最新の横及び縦方向の予測
振れ量に応じて手振れによる被写体像振れの発生を抑制
するように駆動する。この後、リターンする。
【0122】カウンタ“i”が予測開始回数Np以上で
なければ(#215でNO)、前回の設定データS
PH,SDPVが駆動部6に再度セットされる(#22
5)。これにより、補正レンズ部3の各レンズは、現在
位置で停止するようになる。
【0123】図15は、「予測演算」のサブルーチンの
フローチャートである。このサブルーチンがコールされ
ると、後述の「振れ量の選択抽出」のサブルーチンが実
行され(#350)、メモリ56から予測振れ量を算出
するために必要な複数の振れ量が選択抽出される。
【0124】図16は、「振れ量の選択抽出」のサブル
ーチンのフローチャートである。但し、時点tn,t
m,tlの添え字“n”,“m”,“l”は、それぞれ
カウンタ“n”,“m”,“l”に対応し、値の小さい
添え字の時点は、値の大きい添え字の時点よりも新しい
時点になり、最新時点はt1で表される。
【0125】このサブルーチンがコールされると、カウ
ンタ“n”の値は、“1”に設定され(#400)、ス
テップ幅“1”で増分される(#405)。この後、
(t1−tn)の演算で時間t1nが算出される(#41
0)。
【0126】次いで、時間t1nがTαよりも短いか否か
の判定が行われる(#415)。時間t1nがTαよりも
短ければ(#415でYES)、ステップ#405に戻
り、そうでなければ(#415でNO)、カウンタ
“m”の値は、カウンタ“n”の値に設定され(#42
0)、ステップ幅“1”で増分される(#425)。こ
の後、(tn−tm)の演算で時間tnmが算出される
(#430)。
【0127】次いで、時間tnmがTvよりも短いか否か
の判定が行われる(#435)。時間tnmがTvよりも
短ければ(#435でYES)、ステップ#425に戻
り、そうでなければ(#435でNO)、カウンタ
“l”の値は、“1”に設定され(#440)、ステッ
プ幅“1”で増分される(#445)。この後、(t1
−tl)の演算で時間t1lが算出される(#450)。
【0128】次いで、時間t1lがTvよりも短いか否か
の判定が行われる(#455)。時間t1lがTvよりも
短ければ(#455でYES)、ステップ#445に戻
る。
【0129】時間t1lがTvよりも短くなければ(#4
55でNO)、データの抽出が行われる(#460)。
即ち、カウンタ“n”の値で特定される時点tnにおけ
る振れ量が、図5に示される時点tcにおける振れ量E
cとして抽出される。また、カウンタ“m”の値で特定
される時点tmにおける振れ量が、図5に示される時点
tdにおける振れ量Edとして抽出される。また、カウ
ンタ“l”の値で特定される時点tlにおける振れ量
が、図5に示される時点tbにおける振れ量Ebとして
抽出される。更に、最新時点t1(ta)における振れ
量Eaが抽出される。この後、リターンする。
【0130】図15におけるステップ#350の後、横
及び縦方向の各々について、振れ速度V1及び振れ加速
度αが算出される(#355)。次いで、タイマ58の
計測で現時点trが取り込まれ(#360)、(tr−
ta+Td)の演算で時間TP1が算出された後、横及び
縦方向の各々について、(数4)の演算で予測振れ量E
P1が算出される(#365)。横及び縦方向の予測振れ
量は、横及び縦方向の目標角度位置に変換され、温度補
正が施された後、更に横及び縦方向の目標位置に変換さ
れ、設定データSDPH,SDPVとして駆動部6にセット
される。これにより、設定データSDPH,SDPVに応じ
て横及び縦方向の駆動信号が生成され、補正レンズ部3
の各レンズは、対応する駆動信号に応じて、手振れによ
る被写体像振れの発生を抑制するように駆動する。この
後、リターンする。
【0131】なお、本実施形態では、予測振れ量EP2
出力は、予測振れ量EP1の出力とは関係なく、時点ts
(厳密にはts以降の出力可能な時点)から例えば周期
Tの間、約500μs或いは400μs間隔で実行され
るようになっているが、これに限らず、予測振れ量EP1
の出力時点から次の予測振れ量EP1の出力時点までの間
(この時間範囲の始点と終点は除く。)、約500μs
或いは400μs間隔で実行されるようにしてもよい。
【0132】また、本実施形態では、予測振れ量EP1
P2の演算は、時間Tdを含むようになっているが、含
まなくてもよい。
【0133】更に、本実施形態では、振れ補正は、予測
振れ量EP1,EP2に応じて実行されるようになっている
が、これに限らず、予測振れ量EP2のみに応じて実行さ
れるようにしてもよい。
【0134】
【発明の効果】本発明によれば、従来のように一検出周
期に1回のブレ補正に対して、階段状の追従波形の待機
時間が短縮される分、よりスムースでかつ実際のブレに
対する追従を高精度とすることができる。
【0135】請求項2記載の発明によれば、予測傾きを
用いて、任意の時点における補間予測ブレ量が1又は所
要個数だけ、すなわち少なくとも1つの補間予測ブレ量
を得ることが可能となるので、少なくとも一つの補間時
点で目標駆動位置への駆動を可能とし、よりスムースで
精度の良いブレ補正を可能にすることができる。
【0136】請求項3記載の発明によれば、ブレ補正手
段は、ブレ補正駆動の終了時点で、待機時間を持つこと
なく、直ちに、いわば連続的に次の目標位置に向けての
ブレ補正が開始されるので、一周期内において待機時間
をほぼなくすことができ、その結果、ブレ補正の追従を
さらにスムースとし、かつ高精度のブレ補正を可能にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のブロック図である。
【図2】振れ検出部がカバーする振れ検出エリアの一例
を示す図である。
【図3】振れ量検出部の構成を説明するためのブロック
図である。
【図4】鏡胴内に収納された縦振れ補正レンズ等の斜視
図である。
【図5】データ選択部による振れ量データ選択抽出の説
明図である。
【図6】予測パラメータ算出部による予測パラメータ算
出の説明図である。
【図7】(a)、(b)は、第2予測振れ量算出部の予
測振れ量に応じて駆動する補正レンズ部の動きの様子を
示す図である。
【図8】サーボ回路の一部を構成する駆動制御回路の一
例を示すブロック図である。
【図9】駆動特性の変化の一要因となるモータトルクの
温度特性図である。
【図10】横位置検出部の構成図である。
【図11】横位置検出部のブロック図である。
【図12】マイクロコンピュータユニットに対する制御
フローチャートである。
【図13】「振れ補正シーケンス」のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図14】「タイマ割込」の処理のフローチャートであ
る。
【図15】「予測演算」のサブルーチンのフローチャー
トである。
【図16】「振れ量の選択抽出」のサブルーチンのフロ
ーチャートである。
【図17】従来の振れ補正動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
1 カメラ 2 撮影部 3 補正レンズ部 4 振れ検出部 5 振れ補正量設定部 6 駆動部(駆動手段) 7 位置検出部 8 露出制御部 9 レリーズ監視部 10 測距モジュール 11 フォーカス部 12 振れ表示部 21 撮影レンズ 22 フィルム 23 シャッタ 31 横振れ補正レンズ 32 縦振れ補正レンズ 41 検出用レンズ 42 振れセンサ 43 振れセンサ制御部 44 信号処理部 51 振れ量検出部(振れ量検出手段) 52 係数変換部 53 目標位置設定部 54 補正ゲイン設定部 55 温度センサ 56 メモリ 57 位置データ入力部 58 タイマ 61 駆動制御回路 62 横アクチュエータ 63 縦アクチュエータ 71 横位置検出部 72 縦位置検出部 511 振れ量算出部 512 データ選択部 513 予測振れ量算出部 513a 予測パラメータ算出部 513b 第1予測振れ量算出部 513c 予測傾き算出部(予測振れ量算出手段,第1
の算出手段) 513d 第2予測振れ量算出部(予測振れ量算出手
段,第2の算出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレを所定の周期毎に検出するブレ検出
    手段と、ブレを補正するブレ補正手段と、前記検出ブレ
    量から、次周期内の複数の時点における予測ブレ量を算
    出する予測ブレ量算出手段と、前記各時点における予測
    ブレ量を目標駆動位置として前記ブレ補正手段に設定
    し、前記各予測ブレ量に対応する時点で前記目標駆動位
    置への駆動を行う駆動制御手段とを備えたことを特徴と
    するブレ補正カメラ。
  2. 【請求項2】 ブレを所定の周期毎に検出するブレ検出
    手段と、ブレを補正するブレ補正手段と、前記検出ブレ
    量から、次周期内の第1、第2の時点(第1の時点<第
    2の時点)における第1、第2の予測ブレ量を算出する
    予測ブレ量算出手段と、前記第1、第2の時点及び前記
    第1、第2の予測ブレ量からブレ予測傾きを算出する予
    測傾き算出手段と、前記第1の予測ブレ量、算出された
    ブレ予測傾き及び前記第1の時点と第2の時点との間の
    少なくとも一つの補間時点(<第2の時点)を用いて該
    補間時点における補間予測ブレ量を算出する補間予測ブ
    レ量算出手段と、前記第1、第2の予測ブレ量並びに前
    記少なくとも一つの補間予測ブレ量を目標駆動位置とし
    て前記ブレ補正手段に設定し、前記各予測ブレ量及び前
    記少なくとも一つの補間予測ブレ量に対応する第1、第
    2の時点及び前記少なくとも一つの補間時点で前記目標
    駆動位置への駆動を行う駆動制御手段とを備えたことを
    特徴とするブレ補正カメラ。
  3. 【請求項3】 ブレを所定の周期毎に検出するブレ検出
    手段と、ブレを補正するブレ補正手段と、前記検出ブレ
    量から、次周期内の第1、第2の時点(第1の時点<第
    2の時点)における第1、第2の予測ブレ量を算出する
    予測ブレ量算出手段と、前記第1、第2の時点及び前記
    第1、第2の予測ブレ量からブレ予測傾きを算出する予
    測傾き算出手段と、前記第1の予測ブレ量、算出された
    ブレ予測傾き及び前記第1の時点と第2の時点との間の
    少なくとも一つの補間時点(<第2の時点)を用いて該
    補間時点における補間予測ブレ量を算出する補間予測ブ
    レ量算出手段と、前記第1、第2の予測ブレ量並びに前
    記少なくとも一つの補間予測ブレ量を目標駆動位置とし
    て前記ブレ補正手段に設定し、前記各予測ブレ量及び前
    記少なくとも一つの補間予測ブレ量に対応する第1、第
    2の時点及び前記少なくとも一つの補間時点で前記目標
    駆動位置への駆動を行う駆動制御手段とを備え、隣接す
    るブレ補正時点間の間隔は、前記ブレ補正手段の駆動遅
    れ時間にほぼ等しく設定されていることを特徴とするブ
    レ補正カメラ。
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