JP3731311B2 - カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体に対するカメラ本体の振れを補正しながら露出を行うカメラに関するものである。
【0002】
【従来技術】
近年、複数のCCD(電荷結合素子)等の光電変換素子が二次元状に配列されたエリアセンサ等を用いて、特に手振れに起因する被写体像の振れ量を検出し、この振れ量を打ち消すように補正する機能を有するカメラが提案されている。また、ビデオカメラや電子スチルカメラ等においては、同様の機能を有するものが市販されている。
【0003】
このような手振れ補正機能を有するカメラでは、振れ量を検出するための振れ検出エリア内から基準画像に対応する画像を参照画像として抽出し、基準画像位置に対する参照画像位置の変化量を求め、振れ量を得るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような一定の処理で振れ量を求めていたのでは、様々な撮影シーンに対応した適切な振れ補正の実行を図ることができない。例えば、撮影画面の中央部とその周辺部は、振れ補正に対する重要度が種々の撮影条件等で異なってくる場合が多々ある。ある撮影条件では、中央部が周辺部よりも振れ補正に適している場合があり、逆に周辺部が中央部よりも振れ補正に適している場合もあり得る。このような場合に、一定の振れ検出エリアから同一の振れ検出アルゴリズムで振れを検出していたのでは、適切な振れ補正の実行を図ることができなくなる。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、撮影条件に応じて、様々な撮影シーンに対応する適切な振れ検出を行う振れ補正機能付きカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明は、被写体に対するカメラ本体の振れを補正しながら露出を行うカメラにおいて、カメラの撮影条件に応じてフラッシュ光を発光するか否かを決定する露出決定手段と、撮影の主被写体までの距離に相当する測距情報を得る測距手段とを備え、前記測距情報が所定より近いことを示すこと及び前記露出決定手段の決定結果がフラッシュ光を発光することを示すことに応じて、周辺域の振れ検出エリアで被写体画像の変化に基づく振れ検出を行う振れ検出手段を備えたものである。
【0008】
これらの構成では、例えば使用するフラッシュから導出されるフラッシュ光が届く距離と、測距情報から得られる被写体までの距離とを比較することで、測距情報を得る元になった被写体がフラッシュ光によって適正露出になっているか否かの判断が可能になり、周辺の被写体に対して振れ補正を実行してよいか否かの判断材料を利用した撮影が可能になる。
【0010】
また、上記課題を解決するための本発明は、被写体に対するカメラ本体の振れを補正しながら露出を行うカメラにおいて、カメラの撮影条件に応じてフラッシュ光を発光するか否かを決定する露出決定手段と、前記露出決定手段の決定結果がフラッシュ光を発光しないことを示すことに応じて、よりコントラストの高い振れ検出エリアで被写体画像の変化に基づく振れ検出を行う振れ検出手段とを備えたものである。
【0011】
これらの構成では、カメラの撮影条件に応じて、フラッシュ発光非発光が決定され、それに応じた振れ検出エリアで振れ検出が行われるので、様々な撮影シーンに対応する適切な振れ補正が実行されるようになる。
【0013】
また、上記課題を解決するための本発明は、被写体に対するカメラ本体の振れを補正しながら露出を行うカメラにおいて、カメラの撮影条件に応じてフラッシュ光を発光するか否かを決定する露出決定手段と、撮影の主被写体までの距離に相当する測距情報を得る測距手段とを備え、前記測距情報が所定より遠いことを示すこと及び前記露出決定手段の決定結果がフラッシュ光を発光することを示すことに応じて、よりコントラストの高い振れ検出エリアで被写体画像の変化に基づく振れ検出を行う振れ検出手段を備えたものである。
【0014】
これらの構成では、カメラの撮影条件に応じて、フラッシュ発光非発光が決定されるとともに、発光非発光と測距情報から得られる被写体までの距離とに応じたそれに応じた振れ検出エリアで振れ検出が行われるので、様々な撮影シーンに対応する適切な振れ補正が実行されるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態を示すカメラのブロック図である。本カメラ1は、撮影部2、補正レンズ部3、振れ検出部4、振れ補正量設定部5、駆動部6、位置検出部7、露出制御部8、モード判定部9及び測距モジュール10により構成されている。
【0016】
撮影部2は、光軸Lを有する撮影レンズ21、及び装填されたフィルム22を光軸L上の結像位置に給送する図略の機構部を備え、被写体像を撮影するものである。
【0017】
補正レンズ部3は、撮影レンズ21の前方に配置された横振れ補正レンズ31及び縦振れ補正レンズ32で構成され、被写体像振れをプリズム方式で補正するものである。横振れ補正レンズ31及び縦振れ補正レンズ32は、それぞれ、光軸Lに平行な光軸を有し、光軸Lと直交する面上を互いに直交する横及び縦方向に移動可能に支持されている。
【0018】
振れ検出部4は、検出用レンズ41、振れセンサ42、振れセンサ制御部43及び信号処理部44により構成されており、被写体に対するカメラ1本体の相対的な振れにより生じる被写体像振れを検出するための画像データを得るものである。検出用レンズ41は、撮影レンズ21の光軸Lと平行な光軸を有し、被写体像を後方の振れセンサ42上に結像させるものである。振れセンサ42は、複数のCCD(電荷結合素子)等の光電変換素子が二次元状に配列されたエリアセンサであり、検出用レンズ41により結像された被写体像を受光し、受光量に応じた電気信号を得るものである。被写体像の画像信号は、各光電変換素子で受光されて得られた電気信号である画素信号の平面的な集合として得られる。振れセンサ制御部43は、振れセンサ42に対して所定の電荷蓄積時間(積分時間)で繰り返し受光動作を行わせ、各受光動作で得られた画像信号を信号処理部44に送出させるものである。信号処理部44は、振れセンサ42からの各画素信号に対し、所定の信号処理(信号増幅及びオフセット調整等の処理)を施して、画素データにA/D変換するものである。
【0019】
図2は、振れ検出部4がカバーする振れ検出エリアの一例を示す図で、(a)はカメラ1が横向き姿勢にある場合の振れ検出エリアの様子を示し、(b)は縦向き姿勢の場合の振れ検出エリアの様子を示している。本実施形態では、振れ検出部4は、図2(a)に示されるように、撮影画面に対して、中央に位置する振れ検出エリアA1と、周辺のエリアとして例えば左側に位置する振れ検出エリアA2とをカバーするように構成されている。即ち、振れセンサ42は、検出用レンズ41によって結像される被写体像のうち、振れ検出エリアA1内に対応する被写体像をカバーするだけの受光素子が形成された受光面と、振れ検出エリアA2内に対応する被写体像をカバーするだけの受光素子が形成された別の受光面とを有している。
【0020】
なお、振れ検出部4は、撮影画面の全てをカバーする振れセンサ42を用いてもよい。この場合、画像処理の段階で、検出エリアA1,A2に相当するエリアの信号を抽出するようにしてもよい。
【0021】
図1に示される振れ補正量設定部5は、振れ量検出部51、係数変換部52、目標位置設定部53、補正ゲイン設定部54、温度センサ55、メモリ56、位置データ入力部57、基準・補正位置設定部58及び姿勢判断部59により構成され、駆動部6に対して駆動信号を生成するための設定データをセットするものである。温度センサ55は、カメラ1の環境温度を検出するものである。メモリ56は、振れ量検出部51で用いられる画像データや振れ量等のデータを一時記憶するRAMや、係数変換部52で用いられる変換係数等を記憶するEEPROMにより構成される。また、メモリ56(EEPROM)には、横向き及び縦向きのカメラ姿勢に応じた差データが登録データとして予め測定され記憶されている。なお、メモリ56に記憶される登録データは、横向き及び縦向き姿勢のいずれか一方でもよい。横向き及び縦向きのいずれかの姿勢を判断する場合、横向きでなければ縦向き姿勢であることが判別可能だからである。
【0022】
図3は、振れ量検出部51のブロック図である。振れ量検出部51は、振れ量算出部511、データ選択部512及び予測振れ量算出部513によって構成され、信号処理部44からの画像データを用いて振れ量を求め、この振れ量を利用して予測振れ量を更に求めるものである。
【0023】
振れ量算出部511は、画像データダンプ部511a、検出エリア選択部511b及び画像比較演算部511cによって構成されている。画像データダンプ部511aは、信号処理部44からの画像データをメモリ56(RAM)にダンプするものである。メモリ56には、振れ検出エリアA1,A2の各々の画像データが記憶される。
【0024】
検出エリア選択部511bは、振れ検出エリアA1,A2のいずれか一方を選択するものであり、画像比較演算部511cは、選択されたエリア内の画像データを利用して振れ量を導出するものである。
【0025】
ここで、振れ検出エリアの選択方法について、「フラッシュ発光禁止モード」とこれ以外のモードとに分けて説明する。但し、本実施形態では、図1に示すモード判定部9が、「フラッシュ発光禁止モード」、「夜景モード」、「スローシンクロモード」及び「フラッシュオートモード」のいずれかのモードに切り替えるスイッチSMDを監視して、いずれのモードが選択されたかを判定するようになっている。
(1)「フラッシュ発光禁止モード」時の振れ検出エリアの選択方法
「フラッシュ発光禁止モード」の場合には、検出エリア選択部511bは、後述の姿勢判断部59からの横向き姿勢か縦向き姿勢のいずれであるかを示すカメラ姿勢情報に応じて、振れ検出エリアA1,A2のうちからどちらか一方を選択する。
【0026】
即ち、カメラ姿勢情報が縦向き姿勢を示す場合には、検出エリア選択部511bは、メモリ56から振れ検出エリアA1内の画像データを優先して読み出し、この画像データのコントラスト値CA1を所定値Caと比較し、CA1がCaよりも高ければ振れ検出エリアA1を選択し、そうでなければ振れ検出エリアA2を選択する。縦向き姿勢の場合には、図2(b)に示されるように、振れ検出エリアA2は、主被写体と関係のない空や地面等の存在する可能性が高い一方、振れ検出エリアA1は、主被写体の存在する可能性が高いからである。
【0027】
これに対して、横向き姿勢の場合には、検出エリア選択部511bは、メモリ56から振れ検出エリアA1,A2内の画像データを読み出し、両エリア内の画像のコントラスト値CA1,CA2を比較し、コントラスト値が高い方のエリアを選択する。横向き姿勢の場合、主被写体は、振れ検出エリアA1,A2のいずれのエリアにも同じように存在する可能性があるからである。
(2)「フラッシュ発光禁止モード」時以外の振れ検出エリアの選択方法
「夜景モード」、「スローシンクロモード」及び「フラッシュオートモード」のいずれかのモードの場合には、検出エリア選択部511bは、露出制御部8からのフラッシュの使用・未使用を表すフラグFF と測距モジュール10からの測距データとに応じて、振れ検出エリアA1,A2のどちらか一方を選択する。
【0028】
即ち、フラグFF がフラッシュ使用を示す場合(FF =1)で、且つ測距データにより示される被写体距離がフラッシュ光が届く距離D以下である場合には、検出エリア選択部511bは、メモリ56から振れ検出エリアA2内の画像データを優先して読み出し、この画像データのコントラスト値CA2を所定値Cbと比較する。この比較の結果、CA2がCbよりも高ければ振れ検出エリアA2が選択され、そうでなければ振れ検出エリアA1が選択される。これは、フラッシュ使用時において、主被写体が振れ検出エリアA1に位置すればフラッシュ光で適正露出になり、主被写体に対するカメラ1本体の相対的な振れの影響が無視できる程度のものとなる一方、夜景等の被写体が振れ検出エリアA2に位置している場合にはフラッシュ光で適正露出にならず、長い(後述のTLMD 以上の)シャッタ開時間で撮影される結果、カメラ1本体の振れが問題となるからである。但し、本実施形態では、距離Dは、フラッシュのガイド番号(GNo)の値を開放絞り値で除算して得たものをいう。
【0029】
一方、フラグFF がフラッシュ未使用を示す場合(FF =0)や、被写体距離が距離Dよりも長い場合には、検出エリア選択部511bは、メモリ56から振れ検出エリアA1,A2内の画像データを読み出し、両エリア内の画像のコントラスト値CA1,CA2を比較し、コントラスト値が高い方のエリアを選択する。この場合、主被写体が振れ検出エリアA1に位置していると考えることができないので、被写体距離が距離Dよりも長くても、主被写体が適正露出でないと推定することができない。このため、コントラスト値が高い方のエリアで振れ補正が実行されるようになっている。なお、この場合、「フラッシュ発光禁止モード」の場合と同様に処理するようにしてもよい。
【0030】
なお、上記各コントラスト値は、コントラスト値の最大値でもよく平均値でもよい。
【0031】
画像比較演算部511cは、検出エリア選択部511bにより選択された振れ検出エリア内の画像データを利用して、振れ量を求めるものである。即ち、メモリ56に記憶されている最新の画像データについて、基準画像に対応する画像を参照画像として抽出し、基準画像位置に対する参照画像位置の変化量から画素数単位の振れ量が求められる。振れ量は、横及び縦方向の各々について求められ、メモリ56に一時記憶される。
【0032】
図4は、鏡胴内に収納された縦振れ補正レンズ32等の斜視図である。本実施形態では、縦振れ補正レンズ32は、鏡胴24内に収納され、支点Oで回動可能に支持されたフレーム321に取り付けられている。フレーム321の外周部における支点Oの反対側には、ギヤ部322が形成されている。このギヤ部322と噛合するギヤ631を有するモータ632が駆動することで、縦振れ補正レンズ32は略縦方向に移動する。図4から理解されるように、縦振れ補正レンズ32は、鏡胴24の内径に当たる可動範囲R内において、略縦方向に移動可能である。横方向についても同様である。
【0033】
ここで、図4により画像比較演算部511cが用いる基準画像について説明する。基準画像は、補正レンズ部3の各レンズが所定の基準位置、例えば各レンズが互いに逆向きに等距離移動可能な中央位置(図4ではRa=Rbとなる位置)にセットされた際に、振れ検出部4から取り込まれた画像データに含まれる画像のことである。このように、中央位置を基準にすることで、一方の可動範囲が他方よりも短い場合に生じやすくなるレンズが終端に当たりやすくなるという問題が回避される。
【0034】
図5は、データ選択部512による振れ量データ選択抽出の説明図である。データ選択部512は、所定の基準時間(速度演算時間Tv及び加速度演算時間Tα)を用いて、最新の振れ量を含む4個の振れ量をメモリ56から選択抽出するものである。即ち、最新時点t1(以下taとする。)における振れ量Eaが選択抽出され、時点taに対してTv(所要の信頼性を有する振れ速度を求めるのに必要な時間幅)よりも長く且つ最短となる時点t3(以下tbとする。)が検索され、この時点tbにおける振れ量Ebが選択抽出される。また、時点taに対してTα(所要の信頼性を有する振れ加速度を求めるのに必要な時間幅)よりも長く且つ最短となる時点t5(以下tcとする。)が検索され、この時点Tcにおける振れ量Ecが選択抽出される。更に、時点tcに対して前述のTvよりも長く且つ最短となる時点t7(以下tdとする。)が検索され、この時点tdにおける振れ量Edが選択抽出される。これら4個の振れ量Ea,Eb,Ec,Ed及び時点ta,tb,tc,tdは、横及び縦方向の各々について選択抽出されるとともに、対応してメモリ56に記憶される。
【0035】
但し、時点t1,t2,…の順に時刻が古くなっている。また各時点は、積分時間の中間時点を表している。更に、各時点における上向きの矢印は、検出された振れ量を表しているもので、これらの振れ量はメモリ56に記憶されているものである。
【0036】
なお、データ選択部512は、上記選択方法に限らず、所定の基準時間に最も近い離間時間となる時点における振れ量を選択するものでもよく、或いは所定の基準時間よりも短く且つ最長となる離間時間となる時点における振れ量を選択するようにしてもよい。
【0037】
図3に示される予測振れ量算出部513は、横及び縦方向の各々について、データ選択部512で選択抽出された4個の振れ量を用いて予測振れ量を算出するものである。即ち、最新の振れ量Eaと過去の1つの振れ量Ebから(数1)により振れ速度V1が求められ、残りの古い方の2つの振れ量Ec,Edから(数2)により振れ速度V2が求められる。そして、振れの速度V1,V2から(数3)により振れ加速度αが求められる。
【0038】
【数1】
V1=(Ea−Eb)/(ta−tb)
【0039】
【数2】
V2=(Ec−Ed)/(tc−td)
【0040】
【数3】
α=(V1−V2)/(ta−tc)
次いで、手振れによる振れはほぼ等加速度運動に従って推移していくとの仮定に基づいて、最新の振れ量Ea、振れ速度V1及び振れ加速度αから、(数4)により予測振れ量EP が算出される。
【0041】
【数4】
Figure 0003731311
【0042】
但し、定数k(0<k<1)は、実際の手振れに近づけるための補正係数であり、また、T=(1/2)×T1+T2+T3+T4+Tdである。ここに、時間T1は振れセンサ42の積分時間、時間T2は振れセンサ42の画像情報がメモリ56にダンプされるまでに要する転送時間、時間T3は振れ量算出の演算時間、時間T4は予測振れ量算出の予測演算時間である。また、時間Tdは、振れ量検出部51が予測振れ量を送出した時点から補正レンズ部3による駆動が完了するまでに要する時間である。
【0043】
図1に示される係数変換部52は、横及び縦方向の予測振れ量を、メモリ56に記憶されている変換係数を用いて、補正レンズ部3に対する横及び縦方向の目標角度位置(駆動量)に変換するものである。また、係数変換部52は、温度センサ55で検出された環境温度に応じて補正係数を算出し、この補正係数で横及び縦方向の目標角度位置を補正する。この補正係数は、環境温度変化に伴って生じる検出用レンズ41の焦点距離や補正レンズ部3による光の屈折率(パワー)の変動分を補正するためのものである。
【0044】
目標位置設定部53は、温度補正された横及び縦方向の目標角度位置を目標位置情報(駆動終了位置)に変換するものである。これら横及び縦方向の目標位置情報は、それぞれ設定データSDPH,SDPVとして駆動部6にセットされる。
【0045】
補正ゲイン設定部54は、温度センサ55で検出された環境温度に応じて、横及び縦方向のゲイン補正量を求め、それぞれを設定データSDGH,SDGVとして駆動部6に出力するものである。横及び縦方向のゲイン補正量は、それぞれ横及び縦方向の基本ゲインを補正するものである。設定データSDGH,SDGV及び基本ゲインの詳細については後述する。
【0046】
位置データ入力部57は、位置検出部7の各出力信号をA/D変換し、得られた各出力データから、横振れ補正レンズ31及び縦振れ補正レンズ32の各位置をモニターするものである。この位置データをモニターすることで、補正レンズ部3用の駆動メカの異常状態やカメラ姿勢等が検出可能となる。
【0047】
駆動部6は、駆動制御回路61、横アクチュエータ62及び縦アクチュエータ63により構成されている。駆動制御回路61は、目標位置設定部53及び補正ゲイン設定部54からの設定データSDPH,SDPV,SDGH,SDGVに応じて、横及び縦方向の駆動信号を生成するものである。横アクチュエータ62及び縦アクチュエータ63は、コアレスモータ等(図4のモータ632及びギヤ631参照)で構成され、それぞれ駆動制御回路61で生成された横及び縦方向の駆動信号に応じて、横振れ補正レンズ31及び縦振れ補正レンズ32を駆動するものである。
【0048】
図6は、サーボ回路の一部を構成する駆動制御回路61の一例を示すブロック図である。まず、駆動制御回路61にセットされる設定データSDGH,SDGVについて説明する。カメラ1は、その環境温度が変化すると、振れ補正の駆動系に関する種々の特性が変化する。例えば、環境温度の変化に伴って、モータ(図4のモータ632参照)の各トルク定数、補正レンズ部3及び駆動部6における駆動系(可動メカ)のバックラッシュ、及びその駆動系のギヤ(図4のギヤ部322及びギヤ631参照)の硬さなどが変化する。
【0049】
図7は、この変化の一要因となるモータトルクの温度特性図である。図7から理解されるように、環境温度が基準温度(例えば25℃)から外れると、モータトルクは基準温度での値とは異なる値を示す。この結果、振れ補正に関する駆動特性が変化してしまうこととなる。このように、横及び縦方向の基本ゲイン(基準温度における駆動ゲイン)による駆動特性は、温度センサ55で得た環境温度が基準温度から外れると、変動するようになる。
【0050】
そこで、補正ゲイン設定部54は、温度センサ55で得た環境温度に応じて、横及び縦方向の各基本ゲインによる駆動特性の変動を補正するゲイン補正量を生成する。本実施形態では、環境温度が基準温度から外れることにより生じるモータトルク、バックラッシュ及びギヤの硬さ等の各変動を個別に補正するゲイン補正量を求めるための関数(環境温度を引数とする。)が、横及び縦方向の各々について予め求められている。そして、横及び縦方向の各々について、各補正関数に温度センサ55で検出された環境温度が入力され、得られた各値の合計値がゲイン補正量として求められる。これら横及び縦方向のゲイン補正量は、それぞれ設定データSDGH,SDGVとして、駆動制御回路61にセットされる。
【0051】
次に、駆動制御回路61について説明する。図1では、説明の便宜上、設定データSDGH,SDGVは、2本の信号線で伝送されるように図示しているが、実際には、図略の2本のデータ線(SCK,SD)及び3本の制御線(CS,DA/GAIN,X/Y)によりシリアル伝送されてセットされる。同様に、設定データDPH,SDPVも交互に駆動制御回路61に送出される。
【0052】
このため、駆動制御回路61は、バッファ及びサンプルホールド回路等を備えている。即ち、図6において、バッファ601,602は、それぞれ目標位置設定部53から交互にセットされる設定データSDPH,SDPVを記憶するメモリである。
【0053】
DAC603は、D/A変換器であり、バッファ601にセットされた設定データSDPHを目標位置電圧VPHに変換する。また、DAC603は、バッファ602にセットされた設定データSDPVを目標位置電圧VPVに変換する。
【0054】
S/H604,605はサンプルホールド回路である。S/H604は、DAC603で変換された目標位置電圧VPHをサンプリングし、次のサンプリングまでその値をホールドする。同様に、S/H605は、DAC603で変換された目標位置電圧VPVをサンプリングし、次のサンプリングまでその値をホールドする。
【0055】
加算回路606は、目標位置電圧VPHと横位置検出部71の出力電圧VH との差電圧を求めるものである。加算回路607は、目標位置電圧VPVと縦位置検出部72の出力電圧VV との差電圧を求めるものである。加算回路606,607は、横位置検出部71及び縦位置検出部72から出力される負電圧である出力電圧VH,VVと目標位置電圧VPH,VPVとを加算することにより差電圧を求めている。
【0056】
V/V608は、入力電圧を、基準温度に対して予め設定された比率で、横方向の比例ゲインとしての電圧に増幅するものであり、V/V609は、入力電圧を、基準温度に対して予め設定された比率で、縦方向の比例ゲインとしての電圧に増幅するものである。ここで、横方向の比例ゲインとは、横振れ補正レンズ31の目標位置と横位置検出部71により検出された横振れ補正レンズ31の位置との差に比例するゲインのことである。また、縦方向の比例ゲインとは、縦振れ補正レンズ32の目標位置と縦位置検出部72により検出された縦振れ補正レンズ32の位置との差に比例するゲインのことである。
【0057】
微分回路610は、基準温度に対して予め設定された時定数による微分を、加算回路606で求められた差電圧に施して、横方向の微分ゲインとしての電圧を得るものである。この得られた電圧は、横方向の速度差(目標の駆動速度と現在の駆動速度との差)に相当する。同様に、微分回路611は、基準温度に対して予め設定された時定数による微分を、加算回路607で求められた差電圧に施して、縦方向の微分ゲインとしての電圧を得るものである。この得られた電圧は、縦方向の速度差(目標の駆動速度と現在の駆動速度との差)に相当する。
【0058】
このように、V/V608,609及び微分回路610,611によって、横及び縦方向の各々について、基準温度に対する基本ゲインとしての比例及び微分ゲインの設定が行われる。
【0059】
バッファ612は、補正ゲイン設定部54からの設定データSDGHを記憶するメモリである。この設定データSDGHとは、横方向の基本ゲイン(比例及び微分ゲイン)を補正するゲイン補正量(比例及び微分ゲイン補正量)である。バッファ613は、補正ゲイン設定部54からの設定データSDGVを記憶するメモリである。この設定データSDGVとは、縦方向の基本ゲイン(比例及び微分ゲイン)を補正するゲイン補正量(比例及び微分ゲイン補正量)である。
【0060】
HPゲイン補正回路614は、V/V608で得られた横方向の比例ゲインに対して、バッファ612からの横方向の比例ゲイン補正量に相当するアナログ電圧を加えて、温度補正後における横方向の比例ゲインを出力するものである。また、VPゲイン補正回路615は、V/V609で得られた縦方向の比例ゲインに対して、バッファ613からの縦方向の比例ゲイン補正量に相当するアナログ電圧を加えて、温度補正後における縦方向の比例ゲインを出力するものである。
【0061】
HDゲイン補正回路616は、微分回路610で得られた横方向の微分ゲインに対して、バッファ612からの横方向の微分ゲイン補正量に相当するアナログ電圧を加えて、温度補正後における横方向の微分ゲインを出力するものである。また、VDゲイン補正回路617は、微分回路611で得られた縦方向の微分ゲインに対して、バッファ613からの縦方向の微分ゲイン補正量に相当するアナログ電圧を加えて、温度補正後における縦方向の微分ゲインを出力するものである。
【0062】
このように、HPゲイン補正回路614、VPゲイン補正回路615、HDゲイン補正回路616及びVDゲイン補正回路617によって、基本ゲインとしての比例及び微分ゲインが温度補正される。
【0063】
LPF618は、HPゲイン補正回路614及びHDゲイン補正回路616の各出力電圧に含まれる高周波ノイズを除去するローパスフィルタである。LPF619は、VPゲイン補正回路615及びVDゲイン補正回路617の各出力電圧に含まれる高周波ノイズを除去するローパスフィルタである。
【0064】
ドライバー620は、LPF618、619の出力電圧に対応した駆動電力を、それぞれ横アクチュエータ62及び縦アクチュエータ63に供給するモータ駆動用のICである。
【0065】
図1に示される位置検出部7は、横位置検出部71及び縦位置検出部72により構成されている。横位置検出部71及び縦位置検出部72は、それぞれ横振れ補正レンズ31及び縦振れ補正レンズ32の現在位置を検出するものである。
【0066】
図8は、横位置検出部71の構成図である。横位置検出部71は、発光ダイオード(LED)711、スリット712及びPSD713を有している。LED711は、横振れ補正レンズ31のフレーム311におけるギヤ部の形成位置に取り付けられている(図4のLED721参照)。スリット712は、LED711の発光部から射出される光の指向性を鋭くするためのものである。PSD713は、鏡胴24の内壁側におけるLED711に対向する位置に取り付けられ、LED711からの射出光束の受光位置(重心位置)に応じた値の光電変換電流I1,I2を出力するものである。光電変換電流I1,I2の差が測定されることで、横振れ補正レンズ31の位置が検出されるようになっている。縦位置検出部72も、同様にして縦振れ補正レンズ32の位置を検出するように構成されている。
【0067】
図9は、横位置検出部71のブロック図である。横位置検出部71は、LED711及びPSD713に加えて、I/V変換回路714,715、加算回路716、電流制御回路717、減算回路718及びLPF719等によって構成されている。I/V変換回路714,715は、それぞれPSD713の出力電流I1,I2を電圧V1,V2に変換するものである。加算回路716は、I/V変換回路714,715の出力電圧V1,V2の加算電圧V3を求めるものである。電流制御回路717は、加算回路716の出力電圧V3、即ちLED711の発光量を一定に保持するようにトランジスタTr1のベース電流を増減するものである。減算回路718は、I/V変換回路714,715の出力電圧V1,V2の差電圧V4を求めるものである。LPF719は、減算回路718の出力電圧V4に含まれる高周波成分をカットするものである。
【0068】
次に、横位置検出部71による検出動作について説明する。PSD713から送出された電流I1,I2は、それぞれI/V変換回路714,715で電圧V1,V2に変換される。
【0069】
次いで、電圧V1,V2は加算回路716で加算される。電流制御回路717は、この加算により得られた電圧V3が常に一定となる電流を、トランジスタTr1のベースに供給する。LED711は、このベース電流に応じた光量で発光する。
【0070】
他方、電圧V1,V2は、減算回路718で減算される。この減算により得られた電圧V4は、横振れ補正レンズ31の位置を示す値になっている。例えば、PSD713の中心から右側に長さx離れた位置に受光位置(重心位置)がある場合、長さx,電流I1,I2及びPSD713の受光エリア長Lは、(数5)の関係を満たす。
【0071】
【数5】
Figure 0003731311
【0072】
同様に、長さx,電圧V1,V2及び受光エリア長Lは(数6)の関係を満たす。
【0073】
【数6】
Figure 0003731311
【0074】
これより、V2+V1の値、即ち電圧V3の値が常に一定となるように制御すれば(数7)の関係が得られ、V2−V1の値、即ち電圧V4の値が長さxを示すものとなり、電圧V4をモニターすれば横振れ補正レンズ31の位置を検出することが可能となる。
【0075】
【数7】
Figure 0003731311
【0076】
図1に示される露出制御部8は、測光部81、露出決定部82、フラッシュ発光部83及びフラッシュ制御部84により構成されている。測光部81は、Cds(硫化カドミウム)等の光電変換素子で被写体からの光を受光して、被写体の明るさ(被写体輝度)を検出するものである。
【0077】
図10は、露出決定部82のブロック図である。露出決定部82は、露出時間決定部821、像振れ発生判定部822及びフラッシュ使用・未使用決定部8223により構成されている。露出時間決定部821は、測光部81で検出された被写体輝度に応じて、適正露出時間(tss)を決定するものである。
【0078】
像振れ発生判定部822は、モード判定部9の判定結果が「フラッシュオートモード」の場合に、露出時間決定部821で決定された適正露出時間が手振れ限界時間(TLMD )以上であるか否かを判定するものである。手振れ限界時間は、手振れによる被写体像振れが目立たない程度の時間であり、例えば、撮影レンズ21の焦点距離をf[mm]とすれば、1/(1.4×f)[秒]程度の時間になる。なお、適正露出時間が手振れ限界時間以上になれば、被写体像振れが目立つ(発生する)ようになる。
【0079】
フラッシュ使用・未使用決定部823は、モード判定部9や像振れ発生判定部822の判定結果に応じて、フラッシュを使用するか否かを決定し、フラッシュ使用の場合にはフラグFF に"1"をセットし、そうでなければ"0"をセットして送出するものである。即ち、「フラッシュオートモード」であって適正露出時間が手振れ限界時間以上である場合と、「スローシンクロモード」の場合に、フラッシュ使用の決定がなされ、これ以外はフラッシュ未使用の決定がなされるようになっている。
【0080】
図1に示されるフラッシュ発光部83は、Xe(クセノン)管等の白色光源であるフラッシュとこのフラッシュに充電電力を供給する充電用コンデンサ等により構成(図示省略)される。フラッシュ制御部84は、充電用コンデンサからフラッシュへの充電電力の供給を開始させ、被写体で反射して戻ってくるフラッシュの光量を監視し、監視中の光量が適正露光に達した時点で充電電力の供給を停止させる制御を行うものである。また、フラッシュ制御部84は、露出決定部82でセットされたフラグFF を振れ量検出部51に渡す。
【0081】
測距モジュール10は、赤外のLED(IRED)と、被写体で反射して戻ってくるLEDの光を受光する一次元PSD等により構成され、PSDの受光位置に応じて被写体までの距離に相当する測距情報を得るものである。
【0082】
なお、測距モジュール10は、このアクティブ方式のものに限らず、被写体からの光を受光する一対のラインセンサ等により構成される外光パッシブモジュールでもよい。外光パッシブモジュールでは、一対のラインセンサで被写体像が受光され、両ラインセンサ間での被写体像のズレ量から被写体までの距離に相当する測距データが求められるようになっている。また、一対のラインセンサは、正確な測距情報を得るべく、撮影画面内に複数、例えばH形状を有して配設され、カメラ姿勢に応じていずれかの測距エリアを優先して用いるかが使い分けられてより正確な測距を行うようにしたものでもよい。
【0083】
図11は、基準・補正位置設定部58のブロック図である。基準・補正位置設定部58は、基準位置設定部581、差演算部582及び補正位置設定部583により構成されている。
【0084】
基準位置設定部581は、目標位置設定部53に対し、補正レンズ部3の各レンズを中央位置に移動させるための横及び縦方向の基準位置データを、設定データSDPH,SDPVとして駆動部6にセットさせるものである。
【0085】
差演算部582は、横及び縦方向の基準位置データに応じて移動した後の補正レンズ部3の各レンズの位置データを位置データ入力部57から取り込み、取り込んだ両位置と横及び縦方向の基準位置との差を算出するものである。得られた差データは、補正位置設定部583及び姿勢判断部59に送出される。
【0086】
図12は、差演算部582が算出する差の発生を説明するための縦振れ補正レンズ32の正面図で、(a)は撮影レンズが上/下方向に向けられている場合を示し、(b)はカメラが横向き姿勢の場合を示し、(c)は縦向き姿勢の場合を示している。
【0087】
例えば、縦方向の基準位置(例えば中央位置)データに応じてギヤ631を回動させて停止状態となったモータ632(図4を参照)のサーボ力が、縦振れ補正レンズ32及びフレーム321の重力の影響を受けなければ、縦振れ補正レンズ32は、図12(a)に示されるように、中央位置に正確に停止する。
【0088】
ここで、横向き姿勢の場合には、停止状態となったモータ632のサーボ力が縦振れ補正レンズ32及びフレーム321の下向きの重力に負けて、縦振れ補正レンズ32は、中央位置まで上昇することができず、図12(b)に示されるように、そのわずか下側の位置で平衡して停止する。
【0089】
これに対して、縦向き姿勢の場合には、停止状態となったモータ632のサーボ力が、図12(c)に示されるように重力の影響を(全く乃至はほとんど)受けないので、縦振れ補正レンズ32は、中央位置に(略)正確に停止する。
【0090】
そこで、横向き姿勢の差データを予め求めてメモリ56に記憶しておく。同様に、横振れ補正レンズ31について、縦向き姿勢の差データを予め求めてメモリ56に記憶しておく。
【0091】
図13は、差データとともにメモリ56に予め記憶されるカメラ1の姿勢情報を説明するための、一例となる横向き姿勢での補正レンズ部3の停止位置を示す図である。−Hmax から+Hmax は、横振れ補正レンズ31の可動範囲を示し、−Vmax から+Vmax は、縦振れ補正レンズ32の可動範囲を示している。
【0092】
横向き姿勢の場合、横及び縦方向の基準位置データがセットされると、横振れ補正レンズ31は基準位置(H=0)で停止し、縦振れ補正レンズ32は基準位置から下方にずれた位置(V=−5)で停止する。この時の「横向き姿勢」を示すカメラ姿勢情報が差データ(0,−5)とともにメモリ56に記憶される。同様に、カメラ1本体の右側が上になる「縦向き姿勢」を示すカメラ姿勢情報は、差データ(−5,0)とともにメモリ56に記憶され、右側が下になる「縦向き姿勢」を示すカメラ姿勢情報は、差データ(5,0)とともにメモリ56に記憶される。
【0093】
なお、上記の横向き姿勢及び縦向き姿勢に限らず、図14に示されるように、斜め向き姿勢もカメラ姿勢の検出対象に含めるようにしてもよい。この場合、カメラ1本体の右側を45度上側に傾けた「斜め向き姿勢」を示すカメラ姿勢情報は、差データ(−3,−3)とともにメモリ56に記憶され、左側を45度上側に傾けた「斜め向き姿勢」を示すカメラ姿勢情報は、差データ(3,−3)とともにメモリ56に記憶される。
【0094】
また、2次元を動作範囲とするレンズを使用すれば、1つのレンズで差データを2次元的に測定することが可能になる。
【0095】
更に、上記カメラ姿勢の判断に限らず、差データが安定しない場合、カメラ1の姿勢が安定していないと判断するようにしてもよい。つまり、両データをベクトル的に扱えば全ての姿勢検出(判断)が可能になる。
【0096】
図11に示される補正位置設定部583は、差演算部582からの差データを保持し、目標位置設定部53の変換で得られた横及び縦方向の目標位置に対し、それぞれ差データの横及び縦方向の値を加えて(加算することで目標位置が補正されるように差データが求められていることによる。但し、減算することで目標位置が補正されるように差データが求められている場合には減算となる。)、横及び縦方向の目標位置を補正するものである。これにより、補正レンズ部3の各レンズは、対応する目標位置に正確に移動するようになる。これら補正された横及び縦方向の目標位置は、目標位置設定部53に渡され、それぞれ設定データSDPH,SDPVとして駆動部6にセットされる。なお、補正位置設定部583は、差データを保持するためのメモリを有するものでもよく、或いはメモリ56のRAMを使用するものでもよい。
【0097】
図1に示される姿勢判断部59は、差演算部582からの差データとメモリ56の登録データとを照合して、カメラ1の姿勢を検出(判断)するものである。例えば、差データが(0,−5)の場合、照合の結果、カメラ1は横向き姿勢であると判断される。カメラ姿勢が判別できることで、振れ検出エリアの選定や、更にはオートフォーカスにおける測距エリアの選定が容易となり、より正確且つ高速な制御が可能になる。
【0098】
なお、振れセンサ制御部43、信号処理部44、振れ量検出部51、係数変換部52、目標位置設定部53、補正ゲイン設定部54、位置データ入力部57、基準位置設定部58、姿勢判断部59、露出決定部82、フラッシュ制御部84及びモード判定部9等は、以下の処理が記述されたプログラムを実行するMPU(マイクロプロセッサユニット)によって構成される。また、上記各部は、1個或いは複数個のMPUで構成されたものでもよい。
【0099】
次に、カメラ1の動作について説明する。
【0100】
まず、姿勢判断部59によりカメラ姿勢が判断される際の動作について説明する。カメラ姿勢を判断する場合、目標位置設定部53によって、基準位置設定部581からの横及び縦方向の基準位置データが設定データSDPH,SDPVとして駆動部6にセットされる。これと並行して、温度センサ55で検出された環境温度に応じて求められた横及び縦方向のゲイン補正量が設定データSDGH,SDGVとして駆動部6にセットされる。次いで、設定データSDPH,SDPV,SDGH,SDGVに応じて、横及び縦方向の駆動信号が生成され、これら駆動信号に応じて駆動レンズ部3が駆動される。
【0101】
この駆動後の駆動レンズ部3の各レンズ位置は、位置検出部7で検出され、位置データとして位置データ入力部57に取り込まれる。横及び縦方向の位置データは、それぞれ横及び縦方向の基準位置データと比較され、差データが算出される。
【0102】
この差データとメモリ56に記憶されている登録データとを照合することで、カメラ姿勢が判断される。例えば、カメラ姿勢情報を読み出す元になった差データが(H,V)=(0,5)である場合、「横向き姿勢」を示すカメラ姿勢情報が読み出される。
【0103】
図15は、「フラッシュ発光禁止モード」時における「振れ検出エリア選択」のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンがコールされると、カメラ姿勢が横向き姿勢であるか否かの判断が行われる(#5)。
【0104】
横向き姿勢であれば(#5でYES)、振れ検出エリアA1,A2内の画像データがメモリ56から読み出されて、両画像データからコントラスト値CA1,CA2が得られる(#10,15)。次いで、CA1がCA2以上であるか否かの判定が行われ(#20)、CA1がCA2以上であれば振れ検出エリアA1が選択され(#25)、そうでなければ振れ検出エリアA2が選択される(#30)。この後、リターンする。
【0105】
横向き姿勢でなければ(#5でNO)、振れ検出エリアA1内の画像データがメモリ56から読み出され、画像データからコントラスト値CA1が得られる(#35)。次いで、CA1がCa以上であるか否かの判定が行われ(#40)、CA1がCa以上であれば振れ検出エリアA1が選択され(#45)、そうでなければ振れ検出エリアA2が選択される(#50)。この後、リターンする。
【0106】
なお、ステップ#5で、横向き姿勢でなければ縦向き姿勢であるとしたが、カメラ姿勢情報は、横向き姿勢か縦向き姿勢のいずれかを示すので、カメラ姿勢が縦向き姿勢であるか否かを判断するステップを、ステップ#5のNOの後に更に設けるようにしてもよい。
【0107】
図16は、「目標位置補正」のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンがコールされると、目標位置設定部53の変換で得られた縦方向の目標位置に差データの縦方向の値を加算し、縦方向の目標位置が補正される(#55)。この補正された目標位置は、目標位置設定部53に渡され、設定データSDPVとして駆動部6にセットされる。
【0108】
次いで、目標位置設定部53の変換で得られた横方向の目標位置に差データの横方向の値を加算し、横方向の目標位置が補正される(#60)。この補正された目標位置は、目標位置設定部53に渡され、設定データSDPHとして駆動部6にセットされる。この後、リターンする。
【0109】
これにより、補正された横及び縦方向の目標位置に応じた横及び縦方向の駆動信号が生成され、横振れ補正レンズ31及び縦振れ補正レンズ32は、対応する駆動信号に応じて、目標位置に正確に移動するようになる。
【0110】
図17は、「露出決定」のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンがコールされると、測光部81で検出された被写体輝度に応じて適正露出時間tssが決定される(#65)。
【0111】
次いで、選択されたモードが「夜景モード」であるか否かの判定が行われ(#70)、「夜景モード」であれば(#70でYES)、フラグFF が"0"にセットされ(#75)、リターンする。
【0112】
「夜景モード」でなければ(#70でNO)、「スローシンクロモード」であるか否かの判定が行われ(#80)、「スローシンクロモード」であれば(#80でYES)、フラグFF が"1"にセットされ(#85)、リターンする。
【0113】
「スローシンクロモード」でなければ(#80でNO)、「フラッシュオートモード」であって、且つ適正露出時間tssが手振れ限界時間TLMD 以上であるか否かの判定が行われる(#90)。ステップ#90でYESであればフラグFF が"1"にセットされ(#95)、そうでなければ"0"にセットされる(#100)。この後、リターンする。
【0114】
図18は、「フラッシュ発光禁止モード」時以外における「振れ検出エリア選択」のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンがコールされると、露出決定部82からのフラグFF が"1"であるか否かの判定が行われる(#105)。フラグFF が"1"でなければ(#105でNO)、振れ検出エリアA1,A2内の画像データがメモリ56から読み出されて、両画像データからコントラスト値CA1,CA2が得られる(#110,115)。次いで、CA1がCA2以上であるか否かの判定が行われ(#120)、CA1がCA2以上であれば振れ検出エリアA1が選択され(#125)、そうでなければ振れ検出エリアA2が選択される(#130)。この後、リターンする。
【0115】
フラグFF が"1"であれば(#105でYES)、被写体距離が距離D以下であるか否かの判定が行われ(#135)、被写体距離が距離D以下でなければ(#135でNO)、ステップ#110に進む。
【0116】
即ち、フラッシュを発光しない、又は発光しても届かない場合は、コントラストの高いエリアを選択して振れ補正が行われる。
【0117】
被写体距離が距離D以下であれば(#135でYES)、振れ検出エリアA2内の画像データがメモリ56から読み出され、画像データからコントラスト値CA2が得られる(#140)。次いで、CA2が所定値Cb以上であるか否かの判定が行われ(#145)、CA2がCb以上であれば振れ検出エリアA2が選択され(#150)、そうでなければ振れ検出エリアA1が選択される(#155)。この後、リターンする。
【0118】
即ち、フラッシュを発光するシーンで、主被写体にフラッシュが届く場合は、フラッシュの瞬間光で主被写体が適正露光となるため、フラッシュの届かない背景に対して振れ補正を行い、主被写体及び背景ともに適正露光となる制御が行われる。
【0119】
このように、フラッシュの使用・未使用や測距情報などのカメラの撮影条件に応じた振れ検出アルゴリズムが採用されることで、様々な撮影シーンに対応する適切な振れ検出が行われるようになる。
【0120】
なお、本実施形態では、横及び縦方向の補正位置データは、横及び縦方向の基準位置データ値に差データの各値を加えて算出されるようになっているが、必ずしもこれに限らず、各差データ毎に予め算出されて、その差データで特定されるカメラ姿勢とともにメモリ等に記憶されるようにしてもよい。これにより、メモリ等から、差データに対応するカメラ姿勢とともに記憶されている横及び縦方向の補正位置データを読み出すことで、横及び縦方向の基準位置データの補正が可能になる。
【0121】
また、カメラ姿勢は、中央位置に移動させるための横及び縦方向の基準位置データの設定に応じて検出されるようにしているが、必ずしもこれに限らず、通常の振れ補正時の目標位置に応じて検出されるようにしてもよい。
【0122】
更に、カメラ姿勢は、補正レンズ部3を利用して検出されるようになっているが、必ずしもこれに限らず、目標位置に応じて一の面上を移動可能にされた可動部材を利用して検出されるようにしてもよい。
【0123】
【発明の効果】
請求項1,2記載の発明によれば、例えば使用するフラッシュから導出されるフラッシュ光が届く距離と、測距情報から得られる被写体までの距離とを比較することで、測距情報を得る元になった被写体がフラッシュ光によって適正露出になっているか否かの判断が可能になり、周辺の被写体に対して振れ補正を実行してよいか否かの判断材料を利用した撮影が可能になる。
【0124】
請求項3,4記載の発明によれば、カメラの撮影条件に応じて、フラッシュ発光非発光が決定され、それに応じたアルゴリズム又は振れ検出エリアで振れ検出が行われるので、様々な撮影シーンに対応する適切な振れ補正が実行されるようになる。
【0125】
請求項5,6記載の発明によれば、カメラの撮影条件に応じて、露出状態、例えば手振れが発生する限界時間を考慮した露出時間が決定されるとともに、その露光状態と測距情報から得られる被写体までの距離とに応じたアルゴリズム又は振れ検出エリアで振れ検出が行われるので、様々な撮影シーンに対応する適切な振れ補正が実行されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すカメラのブロック図である。
【図2】 (a)は、カメラが横向き姿勢にある場合の振れ検出エリアの様子を示し、(b)は、縦向き姿勢の場合の振れ検出エリアの様子を示す図である。
【図3】 振れ量検出部のブロック図である。
【図4】 鏡胴内に収納された縦振れ補正レンズ等の斜視図である。
【図5】 データ選択部による振れ量データ選択抽出の説明図である。
【図6】 サーボ回路の一部を構成する駆動制御回路の一例を示すブロック図である。
【図7】 駆動特性の変化の一要因となるモータトルクの温度特性図である。
【図8】 横位置検出部の構成図である。
【図9】 横位置検出部のブロック図である。
【図10】 露出決定部のブロック図である。
【図11】 基準・補正位置設定部のブロック図である。
【図12】 差演算部が算出する差の発生を説明するための縦振れ補正レンズの正面図で、(a)は撮影レンズが上/下方向に向けられている場合を示し、(b)はカメラが横向き姿勢の場合を示し、(c)は縦向き姿勢の場合を示している。
【図13】 横向き姿勢での補正レンズ部の停止位置例を示す図である。
【図14】 斜め向き姿勢での補正レンズ部の停止位置例を示す図である。
【図15】 「フラッシュ発光禁止モード」時における「振れ検出エリア選択」のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図16】 「目標位置補正」のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図17】 「露出決定」のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図18】 「フラッシュ発光禁止モード」時以外における「振れ検出エリア選択」のサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 カメラ
2 撮影部
3 補正レンズ部
4 振れ検出部(振れ検出手段)
5 振れ補正量設定部
6 駆動部
7 位置検出部
8 露出制御部(露出決定手段)
9 モード判定部
10 測距モジュール(測距手段)
21 撮影レンズ
31 横振れ補正レンズ
32 縦振れ補正レンズ
41 検出用レンズ
42 振れセンサ
43 振れセンサ制御部
44 信号処理部
51 振れ量検出部(振れ検出手段)
52 係数変換部
53 目標位置設定部
54 補正ゲイン設定部
55 温度センサ
56 メモリ
57 位置データ入力部
58 位置・補正位置設定部
59 姿勢判断部
61 駆動制御回路
62 横アクチュエータ
63 縦アクチュエータ
71 横位置検出部
72 縦位置検出部
81 測光部
82 露出決定部
83 フラッシュ発光部
84 フラッシュ制御部
511a 画像データダンプ部
511b 検出エリア選択部(検出エリア選定手段)
511c 画像比較演算部

Claims (3)

  1. 被写体に対するカメラ本体の振れを補正しながら露出を行うカメラにおいて、
    カメラの撮影条件に応じてフラッシュ光を発光するか否かを決定する露出決定手段と、
    撮影の主被写体までの距離に相当する測距情報を得る測距手段とを備え、
    前記測距情報が所定より近いことを示すこと及び前記露出決定手段の決定結果がフラッシュ光を発光することを示すことに応じて、周辺域の振れ検出エリアで被写体画像の変化に基づく振れ検出を行う振れ検出手段を備えたことを特徴とする振れ補正機能つきカメラ。
  2. 被写体に対するカメラ本体の振れを補正しながら露出を行うカメラにおいて、
    カメラの撮影条件に応じてフラッシュ光を発光するか否かを決定する露出決定手段と、
    前記露出決定手段の決定結果がフラッシュ光を発光しないことを示すことに応じて、よりコントラストの高い振れ検出エリアで被写体画像の変化に基づく振れ検出を行う振れ検出手段とを備えたことを特徴とする振れ補正機能つきカメラ。
  3. 被写体に対するカメラ本体の振れを補正しながら露出を行うカメラにおいて、
    カメラの撮影条件に応じてフラッシュ光を発光するか否かを決定する露出決定手段と、
    撮影の主被写体までの距離に相当する測距情報を得る測距手段とを備え、
    前記測距情報が所定より遠いことを示すこと及び前記露出決定手段の決定結果がフラッシュ光を発光することを示すことに応じて、よりコントラストの高い振れ検出エリアで被写体画像の変化に基づく振れ検出を行う振れ検出手段を備えたことを特徴とする振れ補正機能つきカメラ。
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