JPH11194299A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JPH11194299A
JPH11194299A JP9368961A JP36896197A JPH11194299A JP H11194299 A JPH11194299 A JP H11194299A JP 9368961 A JP9368961 A JP 9368961A JP 36896197 A JP36896197 A JP 36896197A JP H11194299 A JPH11194299 A JP H11194299A
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JP
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image
parallax
display device
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JP9368961A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Ozaka
勉 尾坂
Toshiyuki Sudo
敏行 須藤
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MR SYSTEM KENKYUSHO KK
MR System Kenkyusho KK
Original Assignee
MR SYSTEM KENKYUSHO KK
MR System Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超多眼方式を利用して立体画像を良好に観察
することができるようにした頭部装着型又は眼鏡式の表
示装置を得ること。 【解決手段】 複数の視差画像を表示する表示手段と、
該表示手段に表示した視差画像のうちから複数の視差画
像を各々観察者の右眼と左眼に各々導光する頭部又は顔
面に装着可能な画像分離手段とを用いて該表示手段に表
示した視差画像を観察していること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示装置に関し、例
えば表示手段(モニター)に表示した視差画像を観察用
眼鏡を用いて観察者が観察して立体像を観察する際に好
適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より立体表示手段の表示部分に液晶
やCRTやプロジェクタといった2次元表示の技術を用
いて表示する表示装置(立体ディスプレイ)には、眼鏡
を用いて左右の視差画像をそれぞれ分離して立体視する
ものや左右の視差画像をストライプ画像合成してレンチ
キュラやパララックス・バリヤを通して立体像を観察す
るものなどがある。
【0003】また、このような立体ディスプレイはコン
ピュータと共に用いられることが多い。コンピュータシ
ステムにおいて、グラフィカルユーザインターフェース
を実装したシステムがあり、2次元表示と立体表示の切
り替え混在表示を行うことが可能なシステムが提案され
ている。
【0004】次に、これら従来例を順に説明する。
【0005】まず従来の眼鏡方式の立体ディスプレイを
説明する。従来の、立体ディスプレイの方式として、右
眼用と左眼用の視差画像に対して偏光状態を異ならせ、
偏光眼鏡を用いて左右の視差画像を分離して観察するも
のがある。その偏光状態を異ならせるためにディスプレ
イ側に液晶部材を設け、ディスプレイの表示画像のフィ
ールド信号に同期させて偏光状態を切り替え、偏光眼鏡
をかけた観察者は時分割で片目づつ左右の視差画像を分
離して観察して立体視を可能にする方式が実用化されて
いる。
【0006】さらに、眼鏡側に液晶シャッタを設け、モ
ニタの表示画像に同期させることで、左右眼の視差画像
を時分割で生成して観察者に立体視させる等のいくつか
の方式も提案・実用化されている。
【0007】また、眼鏡本体に画像表示が可能な表示手
段を有した小型の液晶表示装置を装備し、その表示手段
で表示した画像を所定の光学系を通して観察者の眼に導
いて画像観察を行った表示装置(HMDと呼ぶ。)も実
用化されている。このHMDで観察者の左右の眼に所定
の視差をもった視差画像を観察することにより立体画像
の観察も可能となる。
【0008】次に従来の眼鏡無しの立体ディスプレイを
説明する。立体表示を行う方式としては、上記で説明し
た眼鏡方式の立体ディスプレイと液晶表示装置などの2
次元表示装置と偏向光学系を有する直視型立体ディスプ
レイがある。後者の直視型立体ディスプレイでは、パラ
ラックス・バリヤをもちいた立体画像表示方式(以下、
パララックス・バリヤ方式と呼ぶ)が広く知られてい
る。
【0009】パララックス・バリヤ方式については、S.
H.Kalplan,"Theory of Parallax Barriers", J .SMPTE,
V ol .59,No .7,pp.11-21(1952)に開示されており、複
数視点からの複数の視差画像から左右の視差画像が少な
くとも交互に配列されたストライプ画像を、このストラ
イプ画像から所定の距離だけ離れた位置に設けられた所
定の開口部を有するスリット(パララックス・バリヤと
呼ばれる)を介して、それぞれの眼でそれぞれの眼に対
応した視差画像を観察することにより立体視を行うこと
ができる。
【0010】また、2次元画像と立体画像をひとつの表
示装置で表示することを目的に、パララックス・バリヤ
を透過型液晶表示装置などにより電子的に発生させバリ
ヤやストライプ画像の形状や位置などを電子的に可変制
御するようにした立体表示装置が、例えば特開平3−1
19889号公報、特開平5−122733号公報に開
示されている。
【0011】直視型立体ディスプレイでパララックス・
バリヤ方式以外は、右眼と左眼の両眼視差を用いて立体
画像を表示する手段として、レンチキュラ方式が広く知
られている。レンチキュラ方式はディスプレイの前面に
かまぼこ状のレンズを多数ならべたレンチキュラを設
け、空間的に左右の眼に入る視差画像を分離して、ユー
ザ(観察者)に立体像を観察させるものである。
【0012】次にコンピュータ・システムの説明をす
る。ここでは、コンピュータを操作したりデータを入力
するために、キーボード、タブレット、マウス、トラッ
クボール等の入力装置が用いられている。ウインドウ、
アイコン、プルダウンメニュー等の視覚的に認識し易い
オブジェクトを前述の入力手段、特に、モニタを観なが
ら座標情報や軌跡の情報をコンピュータに入力できるタ
ブレットやマウスはグラフィカル・ユーザ・インターフ
ェース(以下、GUIと呼ぶ)とともに用いられること
が多く、コンピュータの操作性を向上させ、直感的な操
作を行うことができる。
【0013】図21はGUIをオペレーティングシステ
ムに用いた代表的なコンピュータ・システムの階層図で
ある。図中、500はユーザが利用するアプリケーショ
ン・ソフト・ウエア(以下、単にアプリケーションと呼
ぶ)、501はユーザが実際にコンピュータと対話的か
つ視覚的に操作すための環境であるビジュアル・シェル
である。アプリケーションは、GUI部品API50
2、GUI部品ライブラリー/サーバー503、ディス
プレイ506上の描画行うための描画API504、描
画ライブラリー/サーバー505、その他の周辺機50
9を使用するためのその他のAPI507、その他のラ
イブラリー/サーバ508、各々のデバイスを制御する
ためのデバイスドライバ510等を利用することによ
り、GUI環境のビジュアル・シェルを構築したり、外
部の周辺機器を制御して、成り立つものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】2枚または複数の視差
画像を右眼と左眼にそれぞれ導光して観察させる両眼視
差を用いた立体ディスプレイは眼の焦点と輻輳が合致し
ないことから、生理的な違和感・不快感が生じて長時間
の観察に向かないことが指摘されている。
【0015】また、観察者に自然な立体像を提供するた
めに超多眼方式の直視型ディスプレイが提案されている
が、このディスプレイは以下の様な問題点がある。
【0016】・観察者の見る位置の自由度をある程度確
保し、観察者の瞳に複数の画像を表示するには非常に多
くの視差画像が必要となり、データの再生または記録に
大容量の記憶容量が必要であり、表示装置も複雑化する
傾向にあった。
【0017】・観察者が超多眼方式で観察するには所定
の距離以下で観察しなければならず、所定の距離を超え
ると右眼用と左眼用の2枚の視差画像を用いる従来方式
と同様になって、従来の生理的違和感・不快感の生じる
表示方法となる。
【0018】また、超多眼方式を利用した立体表示装置
とコンピュータを接続したシステムで2次元画像と立体
画像を切り替え・混在するシステムに於いては、ユーザ
インターフェース手段がなく、使い勝手の悪いものであ
った。
【0019】本発明は、表示手段に表示した超多眼の視
差画像を表示する表示手段や、該表示手段に表示した超
多眼の視差画像を選択的に観察者の眼球に導光する画像
分離手段等の構成を適切に構成することにより、自然で
立体感のある立体画像を良好な状態で観察することがで
きる表示装置の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の表示装置は、(1
-1) 複数の視差画像を表示する表示手段と、該表示手段
に表示した視差画像のうちから複数の視差画像を各々観
察者の右眼と左眼に各々導光する頭部又は顔面に装着可
能な画像分離手段とを用いて該表示手段に表示した視差
画像を観察していることを特徴としている。
【0021】特に、 (1-1-1) 前記画像分離手段は開口部の位置が変位可能な
観察手段を有し、前記表示手段に表示した視差画像を該
開口部を介して観察者の右眼又は左眼に導光しており、
前記表示手段に表示する視差画像の変化に対応させて該
観察手段の開口部の位置を変化させて複数の視差画像を
各々観察者の右眼又は左眼に各々導光していること。
【0022】(1-1-2) 前記表示手段に表示する複数の視
差画像の表示と前記観察手段の開口部の位置の変位とは
同期的に切り替えて制御しており、該切り替えは観察者
の残像時間内で行っていること。
【0023】(1-1-3) 前記表示手段と前記画像分離手段
との相対的な位置関係を検知する位置検知手段を有し、
該位置検知手段からの信号に基づいて該表示手段に表示
する視差画像及び前記観察手段の開口部の位置を制御し
ていること。
【0024】(1-1-4) 前記表示手段は、1つの表示部に
複数の視差画像を時系列的に表示していること。
【0025】(1-1-5) 前記表示手段は複数の表示部に各
々複数の視差画像を表示していること。
【0026】(1-1-6) 前記表示手段は2次元画像の表示
機能を有し、該表示手段が2次元画像を表示していると
きは前記観察手段の観察視野が全て透過となるように制
御していること。
【0027】(1-1-7) 前記表示手段は表示する画像情報
の種類によって輝度を調整していること。
【0028】(1-1-8) 前記表示手段は残像時間内に該表
示手段の一部に視差画像を表示し、その他の領域に2次
元画像を表示していること。
【0029】(1-1-9) 前記表示装置は、前記表示手段の
表示面上にオブジェクトの3次元表示が可能か否かの判
断手段を有し、該判断手段の判断に基づいて該表示手段
と前記画像分離手段を制御手段で制御していること。
【0030】(1-1-10) 前記観察手段の開口部はスリッ
ト又はピンホールであること。
【0031】(1-1-11) 前記観察手段の開口部がスリッ
トの場合は、スリット幅を瞳孔径よりも小さくなるよう
に、またピンホールの場合では、開口部の大きさを瞳孔
径よりも小さくなるように調整していること。
【0032】(1-1-12) 前記観察者の開口部は複数のピ
ンホールより成り、該複数のピンホールの位置の変化と
前記表示手段に表示する複数の視差画像とを同期的に制
御し、かつ残像時間内で切り替え制御していること。等
を特徴としている。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を各図を用いて
説明するが、説明上用いる図面に付された符号の同じ番
号のものは、同一の機能を果たすものとして説明する。
また、第2の実施形態以降の説明は実施形態1の差異に
ついて説明し、実施形態1と同様な部分についての説明
は割愛する。
【0034】本発明は左右の眼に各々1枚の視差画像を
観察させる両眼立体視特有の違和感・不快感を解消する
ために超多眼方式(後で詳述する)を眼鏡方式の表示装
置に適用している。本実施形態の表示装置は、超多眼の
視差画像を表示する表示手段としての表示部と、超多眼
の画像を観察者へ選択的に観察させる画像分離手段(眼
鏡部)と全体を制御するコントローラとを有している。
尚、説明の簡単のため、単眼視差の画像数をそれぞれ2
方向として説明している。
【0035】本発明の基礎となる超多眼方式の考え方
は、梶木(通信・放送機構)らによって、「3次元画像
コンファレンス’97」において「超多眼領域の立体表
示における単眼視差の効果」(論文集P166−P17
1)として述べられている。この論文中では単眼の瞳内
に複数の視差画像が入射する領域を超多眼領域と呼んで
いる。また、一つの眼に複数の視差画像があることを単
眼視差と呼ぶ。超多眼領域では単眼内に生じる視差、即
ち単眼視差の効果により、人に自然な立体像を提供でき
る可能性を提示している。
【0036】次に本発明の各実施形態を順を追って説明
する。図1は本発明の実施形態1の要部ブロック図であ
る。
【0037】本実施形態の単眼視差は立体観察眼鏡10
0に設けられたスリット発生手段104を制御すること
で達成されるが、このスリット発生手段に関しては後述
する。図中、100は本実施形態の最も特徴的構成であ
る画像分離手段としての立体観察眼鏡、200は単眼視
差画像を高速に切り替え表示する表示手段としてのモニ
タである。300は単眼視差の画像切り替えや立体観察
眼鏡100のスリットを制御し、観察者に単眼視差画像
および両眼視差画像を観察させる制御を行うコントロー
ラ(制御手段)であり、映像ソースとのインターフェー
ス機能も備えている。
【0038】コントローラ300はモニタの駆動回路3
01、立体観察眼鏡100のスリットを発生させる眼鏡
駆動回路302、モニタ200に表示する視差画像と立
体観察眼鏡のスリット発生の同期をとるための同期回路
303等を有している。
【0039】図2は本発明に係る画像分離手段(立体観
察眼鏡)100の要部斜視図である。図2において10
1(101L,101R)は観察者が開口部(スリッ
ト)を通して観察できる観察手段としての観察枠、10
2(102L,102R)と103(103L,103
R)(斜線部)は観察枠101の中で光が遮断されてい
る遮光部、104(104L,104R)は光が透過可
能なスリットであり、Tsはスリット104の幅を表し
ている。
【0040】105は立体観察眼鏡100の筐体で電気
回路等も納められている。このスリット104はコント
ローラ300の眼鏡駆動回路302によって観察枠10
1中に変位可能となるように所定位置に発生させること
ができる。このスリット104は液晶(LCD)などの
光変調素子によって図2でも分かるように鉛直方向にス
リット104の長手方向が構成され、光の遮断或いは透
過の制御を行うことができる。
【0041】尚、観察枠101の開口部としてスリット
104を示しているが、ピンホール等の光が透過する開
口部でも良い。
【0042】次に本実施形態の立体観察眼鏡100の光
変調素子に液晶を用いた形態について説明する。
【0043】図3は図1の立体観察眼鏡100の一部分
の観察手段の構成の説明図である。同図では液晶の遮光
と透過の原理を説明している。図中、110と111は
偏光板、112と113はガラス基板、114と115
は透明電極、116は液晶材料である。
【0044】液晶材料116中の液晶分子は透明電極1
14と115に電圧を印可することにより、液晶分子の
偏波方向を回転させて遮光と透過を制御する。この表示
モードとしてTNモード(TN:twisted nema tic)やST
Nモード(STN:super twistednematic)などが広く知られ
実用化されている。また、TNやSTNでは、遮光と透
過の移行時間が長くなる傾向にあるので、高速化を図る
ために強誘電液晶(FLC)が用いられても良い。電圧
を印可すると透明になるものと逆に遮光となるものがあ
るが、いずれの方式に於いても電圧印可の有無で光の透
過と遮光が制御可能である。
【0045】図4は透明電極114(114a,114
b)でガラス基板112にパターニングされている電極
のパターン図である。図中の114(114aと114
b)と115(115aと115b)はスリット104
を発生するための透明電極パターンである。それぞれの
対向するパターン、例えば、パターン114bと115
bの間に眼鏡駆動回路302より電圧を印可して、この
パターンの間にある液晶分子の偏光方向を変えて、透過
または遮光の制御を行うことで立体観察眼鏡100のス
リット104の発生を制御する。この透明電極パターン
104,105間の絶縁部が透過するため、この漏れ光
を隠す目的でパターン間にブラックストライプを設けて
もよい。この透明電極のパターン幅とスリット幅は一致
することになる。
【0046】次に図5を用いて本実施形態における単眼
視差の説明をする。図5(A),(B)はスリットの移
動による網膜像の移動を説明した本実施形態の原理図で
ある。図5は観察状態の上方からみた平面図であり、左
眼のみを図示してある。図中に於いて150Lは観察者
の左の眼球、140Lと141Lは観察者に所定以外の
画像を見せないための遮光部、142Lと143Lは眼
鏡駆動回路302によって光を遮断したり透過して所定
の視差画像を選択的に観察させるためのスリットであ
る。観察者(150L)とスリット142L,143L
の位置関係は、望ましくは、眼球150Lの直前にスリ
ット142L,143Lが配置される。
【0047】同様に右眼に関しても図面は割愛するが、
右の眼球150Rと遮光部140Rと141Rとスリッ
ト142Rと143Rは存在する。図5(A)の状態に
おいてスリット142Lは遮光状態で、スリット143
Lは透過状態である。
【0048】逆に図5(B)の状態においてスリット1
42Lは透過状態で、スリット143Lは遮光状態であ
る。観察者の瞳孔の径をDp、スリット幅をTsとすれ
ば、Dp>Tsの関係が成り立つ場合、図5(A)から
図5(B)の状態に移ることで観察者の眼150Lの網
膜上に結像位置が移動し、即ち単眼視差が生じることが
わかる。望ましくは、Dp>2・Tsの方がより単眼視
差としては有効である。
【0049】次に本実施形態における視差画像表示の説
明する。図6(A)は観察者が両眼で観察しているとき
の説明図である。図中の150Lは観察者の左眼、15
0Rは観察者の右眼、100Lは立体観察眼鏡の左側の
スリット発生部(観察手段)、100Rは右側のスリッ
ト発生部(観察手段)、180は観察者に奥行き感のあ
る立体として知覚される立体像である。観察者のそれぞ
れの眼には単眼視差として超多眼領域の画像が提供され
る。
【0050】図6(B)は眼とスリットと視差画像を示
す図で、左眼150Lに於いて、単眼視差内で僅かに右
側から見た画像をP1、僅かに左側から見た画像をP2
とする。また、右眼150Rに於いて、単眼視差内で僅
かに右側から見た画像をP3、僅かに左側見た画像をP
4とする。画像がP1の時には、スリット143Lは透
過し他のスリットは遮光する。画像がP2の時には、ス
リット142Lは透過し他のスリットは遮光する。画像
がP3の時には、スリット143Rは透過し他のスリッ
トは遮光する。画像がP4の時には、スリット142R
は透過し他のスリットは遮光する。このようにスリット
142,143の遮光・透過と視差画像の切り替えを残
像が生じる時間内で高速に制御することで、観察者に自
然な立体画像を提供している。
【0051】また、表示手段200に通常の2次元画像
を観察する場合はスリット142,143を全て透過に
制御すればよい。スリットを制御して立体画像を観察す
る場合とスリットを全て透過にして2次元画像を観察す
る場合では観察者の眼に到達する光量が異なるので、こ
のときはモニタの輝度を調整して明るさがほぼ一定にな
るように調整するのが良い。
【0052】以上、単眼視差が2方向の構成について述
べてきたが、観察者の個体差や眼鏡の掛ける位置の許容
差を広げるために単眼視差の画像を2つより多く取る装
置構成にしてもよい。
【0053】図7は本発明の実施形態2の要部ブロック
図である。実施形態2は立体観察眼鏡100とモニタ2
00との相対位置を位置検知手段321で検知し、その
相対位置に応じて視差画像或いはスリットの位置を制御
することで、観察者の位置に応じて最適化された超多眼
域を実現できるようにしたことが実施形態1と異なって
おり、その他の構成は同じである。
【0054】実施形態1では観察者がモニタ200のほ
ぼ正面から観察することを想定しており、モニタ200
正面から多少外れるとスリット104と眼球とモニタの
相対関係が変わって見にくい立体像となる場合がある。
【0055】次に本実施形態と実施形態1との差異につ
いて述べる。図中、位置検知手段321はモニタ200
と立体観察眼鏡100の相対位置を検知する。位置検知
手段321としては眼鏡に超音波発信器とモニタに受信
器を設けた構成等が適用できる。本実施形態ではいかな
る位置検知手段を用いても良い。320はコントローラ
で実施形態1に対してスリット位置の補正手段を備えて
いる。304はスリット位置を補正するための位置補正
回路である。また、本実施形態ではスリットが多数形成
され比較的広い範囲で任意の位置にスリット構成できる
場合に適用できる。
【0056】図8は観察者(眼球)の位置によってスリ
ット発生位置を変えたときの説明図である。図8(A)
は実施形態1を適用した場合で、光軸が横にずれること
がわかる。図8(B)は位置検知手段(不図示)を用い
て実施形態1に対して所定量スリット発生位置をシフト
したものである。この図のように光軸を眼球の中心近く
に移動でき、この近傍で単眼視差画像を発生してやれ
ば、結果として観察しやすい像が観察者に提供できる。
【0057】図9は本発明の実施形態3の要部ブロック
図である。上記の実施形態1,2では通常の2次元モニ
タテレビ1つに対して視差画像枚数に応じて高速に視差
画像を表示切り替えていた。従来よりシャッタ眼鏡を用
いて画像のフリッカーを軽減するためにCRTモニタを
倍速駆動する方式が提案されている。
【0058】しかしながら、CRTを高速駆動するモニ
タではその偏向コイルの時定数や駆動パワーの関係によ
ってその高速化も限界がある。本実施形態では複数のモ
ニタ(表示手段)を使用して、モニタの高速駆動を半分
以下の速度で行っている。
【0059】次に図9を用いて本実施形態の装置構成を
説明する。図9において110は本実施形態で使用され
る立体観察眼鏡であり、詳しくは後述する。
【0060】240はモニタ部で、直交した2台の表示
装置241,242を有している。241と242は例
えばCRT方式の表示装置でそれぞれ右眼用と左眼用の
視差画像を表示する。243と244は偏光板であり、
この二つの偏光方向は互いに直交するように構成され
る。245は偏光板を通して得られたそれぞれの画像を
合成するためのハーフミラーである。
【0061】340は装置を制御するためのコントロー
ラである。341と342は表示装置241と242を
それぞれ駆動するためのモニタ駆動回路、343は実施
形態1と同様の眼鏡駆動回路、344は2台の表示装置
241,242と立体観察眼鏡110のタイミング調整
を行う同期回路である。
【0062】次に視差画像と立体観察眼鏡110の偏光
方向を説明する。実施形態1との差異は偏光板242,
243の偏光方向が規定される点にある。図10はモニ
タ側と眼鏡側の偏光状態の説明図である。この時、表示
装置241には左眼用の画像を表示し、表示装置242
には右眼用の画像を表示するものとして説明する。11
1Lと113Lと111Rと113Rは偏光板、112
Lと113Rは液晶とガラス基板と透明電極から成って
印可電圧の有無で偏光方向を制御できる光変調素子であ
る。偏光板の偏光方向の状態は偏光板243と244が
直交しており、偏光板243と偏光板111Lが同一方
向、偏光板244と偏光板111Rも同一方向で構成さ
れる。必然的に偏光板111Rと偏光板111Lの偏光
方向は直交することになる。
【0063】このような構成をとることによって、表示
装置241の視差画像は観察者の左眼150Lのみに導
かれ、逆に表示装置の242の視差画像は観察者の右眼
150Rのみに導かれ、結果としては表示装置の各駆動
周波数は実施形態1に比べて半分になる。
【0064】尚、偏光板113Lと偏光板113Rによ
って所定の偏光方向以外の視差画像を分離できれば、偏
光板111Lと111Rは省略しても良い。
【0065】図11の250は上記で説明したモニタ部
240の替わりにプロジェクタを用いた場合の説明図で
ある。図11において251と252はプロジェクタで
スクリーン255に視差画像を投影する。253と25
4は偏光板で図10の偏光板243と偏光板244と同
様の機能を果たすものである。プロジェクタを用いるこ
とでハーフミラーが不要となり、比較的大画面の立体表
示が可能となる。また、図11で2台のプロジェクタの
構成をとっているが、例えば4台用いて、2つの偏光方
向即ち観察者の眼に2台のプロジェクタを割り当てるこ
とも可能である。
【0066】図12は本発明の実施形態4の要部ブロッ
ク図である。実施形態4では上記の実施形態1〜3で説
明した表示手段にコンピュータを接続したものである。
次に本実施形態のコンピュータシステムを利用した構成
について述べる。尚、説明の都合上、立体表示装置は実
施形態1を用いるが、他の実施形態の表示装置を用いて
も同様である。
【0067】上述では、表示画面全面で常に立体画像を
表示する場合を説明したが、立体観察眼鏡100やモニ
タ200の描画内容を変えることにより、画像表示面の
所定領域にだけ立体画像を表示し、その他の部分は通常
の2次元画像を表示することが可能である。また、一部
所定領域のみを立体表示するのでは無く、画面全体にわ
たり2次元表示と立体表示を切り替えることも同様の手
段を用いれば可能である。
【0068】次に本実施形態によるコンピュータシステ
ムを説明する。図12の本実施形態では画像表示に際し
て画面の一部或いは全部で2次元画像と立体画像を切り
替えて表示したり,或いはその表示画面に幾つかのウイ
ンドウを設け,該ウインドウで限られる領域毎に2次元
画画像と立体画像を混在表示する。図中、1は立体表示
装置で、その表示面に2次元画像(2次元画像情報)或
いは3次元画像(3次元画像情報)或いは両者を混在表
示する。300はコントローラで実施形態1の機能に加
えコンピュータからの映像信号の受信や眼鏡への制御信
号などのインターフェース機能を有する。
【0069】6は本実施形態の立体ディスプレイの描画
全体を制御するディスプレイドライバで、以下の要素
7、9、10を有している。7は2次元画像及び3次元
画像描画部であり、立体ディスプレイ上に実際に描画さ
れるデータ即ち従来から取り扱われてきた2次元画像や
視差のある立体画像を描画制御する。9は描画制御部で
あり、前述した2次元画像および立体画像描画部7とコ
ントローラ300へ信号を生成割り振る。10はオブジ
ェクト解析部(判断手段)であり、描画用のデータの種
類を判別・解析する。11はホストコンピュータ(制御
手段)であり、2次元画像と立体画像の取り扱いが可能
である。
【0070】ホストコンピュータ11は、描画用のデー
タがアップデートされる毎にディバスドライバへの信号
を更新する。なお、このデバイスドライバは電子回路で
ホストコンピュータ11の外部或いはスロットルに実装
されてもよく、ホストコンピュータ11の一つのソフト
ウエア或いはソフトウエアと電子回路が混在する構成と
して実装されてもよい。即ち、ホストコンピュータ11
はCPU11aと、添付のフローチャートを参照して説
明する処理手順を実現する制御プログラムを格納したメ
モリ11bを備え、ディスプレイドライバ6が実現する
機能をホストコンピュータ11のCPUが実現するよう
にしてもよい。ここで、メモリ11bは、ROMやRA
M、あるいは磁気ディスクドライバを含む。従って、以
下に説明する処理手順をCPU11aによって実現する
ための制御プログラムをフロッピーディスク等の記憶媒
体から提供して、RAMに格納するようにしてもよい。
【0071】次に本実施形態の操作環境すなわちGUI
を説明する。図13は本実施形態で動作しているGUI
の表示例を示す図である。ここでは、ホストコンピュー
タ11に接続された立体表示装置の画面の表示状態が表
されている。30は画面の最も外側の外枠、31は画面
のタイトルバー、32はプルダウンメニューで使用され
るメニューバー、33は画像を表示するためのウインド
ウ、34aと34bと34cと35dはディスクファイ
ルや入力デバイスを仮想的に使用者に表示するためのオ
ブジェクトであるアイコンである。35はオブジェクト
を選択したり平面座標を入力するためのマウス(不図
示)によって移動可能なポインタである。
【0072】36は前述のオブジェクトの背景である。
このように、アイコン34a〜334d、ウインドウ3
3、メニュー32などを用いるインターフェースでは、
ファイルの移動、コピー、削除、周辺機器との入出力を
行うためや、ディスプレイ上でその様な作業を行うため
の場所をデスクトップのウインドウ上に空ける目的で、
ファイルシステム上のディレクトリや、アプリケーショ
ンに関連づけられたアイコン、ウインドウ、メニューな
どのオブジェクトを移動したりすることがある。
【0073】また、図14は本実施形態で動作し、複数
のウインドウを表示しているGUIの例である。30
a、30b,30cはユーザによって開かれ画像表示を
しているウインドウで、ウィンドウの重なりに応じて、
他のオブジェクトを隠すことも生じる。このオブジェク
トの重なり合いは、ウインドウがアクティブ或いは、イ
ベントが作用された時間が新しい方を優先させるように
表示する。
【0074】次にアプリケーションの動作、特にイベン
ト処理の概略を説明する。図15は前述したGUI環境
で動作するアプリケーションの処理の流れ示すフローチ
ャートである。本例に示される処理はイベント駆動型と
も呼ばれるものである。
【0075】ステップs40では初期化が行われる。初
期化の処理ではアプリケーションを実際に動作させるた
めにコンピュータシステム内のメモリ確保或いは使用す
るレジスタの内容を保護或いは必要なウインドウやアイ
コン等のオブジェクトの生成が行われる。ステップs4
1は、ユーザがコンピュータに対して働きかけるイベン
トを拾得する処理である。ここで言うイベントとはマウ
スの移動、マウスボタンの押圧・解除、各種キーを押圧
・解除、ディスクを挿入等である。ステップs42では
前述のステップs41で取得したイベントに対応する処
理を実行する。例えば、マウスを使用してプルダウンメ
ニューよりファイルを開く処理を実行する。ステップs
43では動いているアプリケーションを終了するべくユ
ーザがコンピュータに働きかけたことによって発行され
たイベント(終了イベント)か否かを判断する。
【0076】もし終了イベントで無ければ、新たなイベ
ントを取得すべくステップs41に処理を戻す。また、
終了イベントと判断された場合はステップS44へ進
み、確保していたメモリーを解放したりファイルを閉じ
るなどの所定の処理を実行して当該アプリケーションを
終了する。
【0077】次に本実施形態で使用する3次元画像ファ
イルの構造について説明する。本実施形態で使用される
オブジェクトで立体画像が表示可能なウインドウに描画
される画像ファイルのデータ構造を例にとって説明す
る。図16は本実施形態で3次元画像データの構造を表
す説明図である。50は本実施形態の3次元画像ファイ
ルを示す。51は当該画像ファイルの属性を表すファイ
ルヘッダ、52は立体表示を行うための3次元画像デー
タ、53は2次元表示をするための2次元画像データで
ある。従来のファイルのヘッダには、ファイル名、ファ
イル作成日、ファイルの容量、画像のフォーマット、画
像の圧縮手段等が記載されアプリケーションはこのヘッ
ダを解析して画像のデータを読み込んでコンピュータに
描画させていた。本実施形態の場合では、上述の他に、
3次元画像表示の可否、3次元画像の視点画像の数、3
次元画像の視差量などの3次元画像特有のデータも表記
される。
【0078】なお、本実施形態では3次元画像ファイル
50の3次元画像データとして所定の視差を有する視差
画像を複数枚格納するが、3次元データの形態としては
上述した形態に限らない。例えば、コンピュータグラフ
ィックスによって得られた3次元のボリュームデータを
表示する際に視差画像として生成しても良い。
【0079】また、3次元画像データを有する画像のフ
ァイルを明確にするためにファイル名に拡張子を設けて
も良い。また、このファイルヘッダにウインドウの枠に
関するデータを添付してもよく、更に2次元表示と異な
る3次元表示用を示すウインドウ枠にしてもよい。
【0080】次に2次元表示と3次元表示の混在表示の
説明する。画面上の一部の部分を立体表示しているとき
のモニタ200に表示される画像について説明を加え
る。図17でウインドウ33は立体表示され、立体観察
眼鏡100は実施形態1と同様の制御がなされる。モニ
タに表示される画像は立体表示領域では実施形態1と同
様に立体観察眼鏡と同期して視差画像が表示される。2
次元表示部では常に同じ画像が表示されるだけで右眼と
左眼で視差のある画像を見ることがなく通常の2次元画
像が観察される。
【0081】また、画面全体を2次元表示するときには
立体観察眼鏡のスリットは全て透過状態に制御され、通
常のように観察できる。
【0082】立体観察眼鏡のスリットをすべて透過にし
ている時と、立体観察眼鏡のスリットを働かせている時
では観察者の眼に到達する光の量が異なる。スリットを
働かせている時にはスリット数に反比例して画面が暗く
観察される。この差を吸収するためにモニタテレビの輝
度をそれぞれ切り替えて調整する。
【0083】次に3次元ウインドへ切り替える際の動作
を説明及び3次元画像ファイルの取り扱いの説明をす
る。図17は本実施形態のGUI環境において部分的に
3次元表示への切り替えが実行された状態を示す図であ
る。
【0084】ここで、図13と図17のオブジェクトで
あるウインドウ33は上述で図16を用いて説明した3
次元画像ファイルである。図13の状態では、ポインタ
35はアイコン34aを指し示し、このときのアイコン
34aはアイコンの色または輝度が変わり、アクティブ
な状態を示している。即ち、処理のカレントがこのアイ
コンに移っていることを示している。この時、マウスで
ドラッグしてアイコン34aを他の場所に移動したり、
ダブルクリックをしてアイコン34aに対応付けられた
ファイルを開くこともできる。
【0085】次にユーザが図13の状態から3次元画像
ファイルであるウインドウ33へマウスを用いてポイン
タ35を移動し、ウインドウ33を選択したとする。す
ると、図17に示すようにウインドウ33にカレントが
移り、ウインドアクティブの状態になる。ここで、ウイ
ンドウ33は3次元画像ファイルに対応しているので、
ウインドウ33内に3次元画像が描画される(紙面の制
約から、実際の立体表現は無理なので、これより以後は
3次元画像表示の場合は斜視図で代用し、説明す
る。)。
【0086】この場合の処理を、図18を用いて説明す
る。図18は本実施形態における画像表示処理の手順を
説明するフローチャートである。
【0087】ステップs61ではマウスの移動及びマウ
スボタンの押圧の有無等を検出して、マウスイベントを
取得する。続くステップs62では、ステップs61で
取得されたマウスイベントの内容を解析する。ステップ
s63では、ステップs62によるイベント解析の結
果、当該マウスイベントがウインドウの描画に関係する
イベントかどうかを判断する。ここで、ウインドウの描
画に関係するイベントとは、例えば、アクティブな状態
があるウインドウに移るような場合である。ここで、ウ
インドウの描画に関係する物であると判定されれば、ス
テップ64へ進む。ステップ64では当該ウィンドウが
3次元画像を有するかどうかファイルヘッダ51の情報
により判断する。
【0088】ステップ64で3次元画像ファイルである
と判断されると、ステップ65へ進む。ステップ65で
は、ディスプレイドライバ6を制御し、3次元表示を行
う。即ち、描画制御部9が3次元画像データ52より得
られる3次元画像データに基づいてコントローラ300
により立体表示部1を制御し、所定の表示を行う。一
方、ステップs64で当該ウインドウの画像ファイルが
3次元画像データを有していないと判定されるとステッ
プs66へ進みスリットを全て透過にして2次元画像を
表示する。
【0089】また、ステップ63に於いて、発生したマ
ウスイベントがウインドウの描画に関するものでなけれ
ば、ステップs67へ進み、3次元表示しているウイン
ドウに関して、その3次元画像の2次元データを用いて
2次元表示をおこなう。
【0090】なお、ステップs65、s66において、
非カレント状態へ移行したウインドウが3次元表示を行
っていた場合、そのウインドウの表示を2次元に切り替
えるようにしても良い。
【0091】以上説明した処理によれば、選択したオブ
ジェクトが3次元データを持つか否かを判断し、3次元
データを持つようであれば自動的に3次元表示へ切り替
えて表示することが可能となり、3次元表示と2次元表
示の混在表示が可能な装置における操作性が向上する。
【0092】図19は本発明の実施形態5の要部概略図
である。本実施形態では人間の立体知覚が主に水平方向
の視差によることから、水平方向の視差のみに着目して
いる。しかしながら、より自然な立体像としては垂直方
向の視差も必要であり、本実施形態では上述の実施形態
に対して垂直方向の視差も生成した構成である。
【0093】図19は本実施形態の特徴である眼鏡の構
成を示している。図中の171Lと171Rは遮光部、
172Lと172Rは透過部である。実施形態1との差
異は透過部がスリット形状ではなく、ピンホール形状と
なっている点である。また、このピンホールは前述の実
施形態と同様に液晶構造として構成されてもよい。
【0094】図20はピンホールの構成を説明する図で
ある。横m行、縦n列のマトリックス構造となってお
り、それぞれの格子すなわちピンホールはアドレスを指
定することで独立に透過と遮光の制御が可能である。図
中では、2行2列目のピンホールが透過状態で他は遮光
となっている。
【0095】ピンホールの1行1列からm行n列まで、
順次、透過遮光の制御をして開口を移動させると同時
に、この開口に対応した視差画像を発生することで水平
方向のみならず垂直視差を発生することができ、より自
然な立体像を得ることができる。また、このピンホール
の大きさは観察者の瞳孔径よりも小さく設けられる。ピ
ンホールと視差画像の制御は実施形態1と同様に同期的
に行われて、これら一連の動作は観察者の残像時間内で
繰り返される。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、表示手段
に表示した超多眼の視差画像を表示する表示手段や、該
表示手段に表示した超多眼の視差画像を選択的に観察者
の眼球に導光する画像分離手段等の構成を適切に構成す
ることにより、自然で立体感のある立体画像を良好な状
態で観察することができる表示装置を達成することがで
きる。
【0097】特に本発明によれば、観察用眼鏡(画像分
離手段)にスリット発生手段と画像発生及び切り替え手
段を備えることより観察者に自然な立体感のある立体画
像を提供できる。また、コンピュータを接続したシステ
ムにおいては、使い勝手の良いユーザインターフェース
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の要部ブロック図
【図2】図1の画像分離手段の要部斜視図
【図3】図2の観察手段の一部分の説明図
【図4】図2の観察手段の一部分の説明図
【図5】本発明に係る単眼視差の説明図
【図6】本発明に係る立体像発明の説明図
【図7】本発明の実施形態2の要部ブロック図
【図8】本発明の実施形態2のスリットの説明図
【図9】本発明の実施形態3の要部ブロック図
【図10】図9の一部分の説明図
【図11】図9の一部分を変更したときの説明図
【図12】本発明の実施形態4の要部ブロック図
【図13】本発明の実施形態4のGUIの説明図
【図14】本発明の実施形態4の複数のウィンドウのあ
るGUIの例
【図15】本発明の実施形態4のイベント駆動型の説明
【図16】本発明の実施形態4のファイル構造の説明図
【図17】本発明の実施形態4の3次元表示の説明図
【図18】本発明の実施形態4の処理のフローチャート
【図19】本発明の実施形態5の要部ブロック図
【図20】図19の一部分の説明図
【図21】従来のコンピュータシステムを用いた表示装
置のブロック図
【符号の説明】
100 画像分離手段 101 観察手段 102,103 遮光部 104 スリット(開口部) 105 筐体 150 眼球 172 ピンホール 180 立体像 200 表示手段(モニター) 300 制御手段(コントローラ) 321 位置検知手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の視差画像を表示する表示手段と、
    該表示手段に表示した視差画像のうちから複数の視差画
    像を各々観察者の右眼と左眼に各々導光する頭部又は顔
    面に装着可能な画像分離手段とを用いて該表示手段に表
    示した視差画像を観察していることを特徴とする表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記画像分離手段は開口部の位置が変位
    可能な観察手段を有し、前記表示手段に表示した視差画
    像を該開口部を介して観察者の右眼又は左眼に導光して
    おり、前記表示手段に表示する視差画像の変化に対応さ
    せて該観察手段の開口部の位置を変化させて複数の視差
    画像を各々観察者の右眼又は左眼に各々導光しているこ
    とを特徴とする請求項1の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記表示手段に表示する複数の視差画像
    の表示と前記観察手段の開口部の位置の変位とは同期的
    に切り替えて制御しており、該切り替えは観察者の残像
    時間内で行っていることを特徴とする請求項2の表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記表示手段と前記画像分離手段との相
    対的な位置関係を検知する位置検知手段を有し、該位置
    検知手段からの信号に基づいて該表示手段に表示する視
    差画像及び前記観察手段の開口部の位置を制御している
    ことを特徴とする請求項2の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記表示手段は、1つの表示部に複数の
    視差画像を時系列的に表示していることを特徴とする請
    求項1の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記表示手段は複数の表示部に各々複数
    の視差画像を表示していることを特徴とする請求項1の
    表示装置。
  7. 【請求項7】 前記表示手段は2次元画像の表示機能を
    有し、該表示手段が2次元画像を表示しているときは前
    記観察手段の観察視野が全て透過となるように制御して
    いることを特徴とする請求項2の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記表示手段は表示する画像情報の種類
    によって輝度を調整していることを特徴とする請求項8
    の表示装置。
  9. 【請求項9】 前記表示手段は残像時間内に該表示手段
    の一部に視差画像を表示し、その他の領域に2次元画像
    を表示していることを特徴とする請求項1又は2の表示
    装置。
  10. 【請求項10】 前記表示装置は、前記表示手段の表示
    面上にオブジェクトの3次元表示が可能か否かの判断手
    段を有し、該判断手段の判断に基づいて該表示手段と前
    記画像分離手段を制御手段で制御していることを特徴と
    する請求項1又は2の表示装置。
  11. 【請求項11】 前記観察手段の開口部はスリット又は
    ピンホールであることを特徴とする請求項2の表示装
    置。
  12. 【請求項12】 前記観察手段の開口部がスリットの場
    合は、スリット幅を瞳孔径よりも小さくなるように、ま
    たピンホールの場合では、開口部の大きさを瞳孔径より
    も小さくなるように調整していることを特徴とする請求
    項2又は3の表示装置。
  13. 【請求項13】 前記観察者の開口部は複数のピンホー
    ルより成り、該複数のピンホールの位置の変化と前記表
    示手段に表示する複数の視差画像とを同期的に制御し、
    かつ残像時間内で切り替え制御していることを特徴とす
    る請求項2又は11の表示装置。
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