JPH11193975A - 冷凍・冷蔵サイクル装置および差圧調整弁 - Google Patents

冷凍・冷蔵サイクル装置および差圧調整弁

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JPH11193975A
JPH11193975A JP10006804A JP680498A JPH11193975A JP H11193975 A JPH11193975 A JP H11193975A JP 10006804 A JP10006804 A JP 10006804A JP 680498 A JP680498 A JP 680498A JP H11193975 A JPH11193975 A JP H11193975A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 難しい機器、弁の特性の選定や制御特性の確
立を必要とすることなく、広域に亙って蒸発器における
冷媒流量を最適値に保つことができ、インバータ制御に
より圧縮機回転数や蒸発器ファン回転数が可変で、熱負
荷が変動する冷凍・冷蔵サイクルにも対応できること。 【解決手段】 圧縮機51、凝縮器53、キャピラリチ
ューブ57、蒸発器59を順に有する冷凍・冷蔵サイク
ル装置において、キャピラリチューブ57の入口側ある
いは出口側に、開弁方向に作用する弁上流側圧力と閉弁
方向に作用する対向ばねのばね荷重との平衡関係により
開弁量を設定される差圧調整弁61を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷凍・冷蔵サイ
クル装置および差圧調整弁に関し、特に、冷媒流量を制
御する冷凍・冷蔵サイクル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫や空気調和装置等の冷凍・冷蔵サ
イクル装置は、凝縮器よりの高温高圧の液冷媒を蒸発し
易い状態に減圧し、蒸発器における冷媒の最適流量を確
保するために、凝縮器と蒸発器との間に、キャピラリチ
ューブ、固定絞り手段(固定オリフィス)、可変絞り手
段(デューティ比制御の電磁弁、手動式膨張弁、温度膨
張弁、電動式リニア膨張弁等)等による膨張器を有して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】キャピラリチューブ、
固定絞り手段による膨張器では、一定条件下ではサイク
ルバランスを取り、蒸発器における冷媒流量を最適値に
保つことができるが、流量調整可能幅が殆どないため、
インバータ制御により圧縮機回転数や蒸発器ファン回転
数が可変で、熱負荷が変動する冷凍・冷蔵サイクルに対
応することができない。
【0004】デューティ比制御の電磁弁、温度膨張弁、
電動式リニア膨張弁等では、蒸発器に流れる冷媒流量を
可変設定でき、熱負荷が変動する冷凍・冷蔵サイクルに
も対応することができるが、対応するサイクル能力に合
致した比例域をもつ機器や弁の特性を選定し、制御特性
を確立する必要があり、簡単にシステムに組み込むこと
が難しい。
【0005】この発明は、上述の如き問題点を解消する
ためになされたものであり、難しい機器、弁の特性の選
定や制御特性の確立を必要とすることなく、広域に亙っ
て蒸発器における冷媒流量を最適値に保つことができ、
インバータ制御により圧縮機回転数や蒸発器ファン回転
数が可変で、熱負荷が変動する冷凍・冷蔵サイクルに対
応することができる冷凍・冷蔵サイクル装置、およびそ
のような冷凍・冷蔵サイクル装置にて使用されて好適な
差圧調整弁を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明による冷凍・冷蔵サイクル
装置は、圧縮機、凝縮器、膨張器、蒸発器を順に有する
冷凍・冷蔵サイクル装置において、前記膨張器の入口側
あるいは出口側に、開弁方向に作用する弁上流側圧力と
閉弁方向に作用する対向ばねのばね荷重との平衡関係に
より開弁量を設定される差圧調整弁を有しているもので
ある。
【0007】請求項2に記載の発明による冷凍・冷蔵サ
イクル装置は、前記差圧調整弁が電動式の可変差圧調整
弁により構成されているものである。
【0008】請求項3に記載の発明による冷凍・冷蔵サ
イクル装置は、前記差圧調整弁が手動式の可変差圧調整
弁により構成されているものである。
【0009】請求項4に記載の発明による冷凍・冷蔵サ
イクル装置は、前記膨張器がキャピラリチューブあるい
は固定絞り手段により構成されているものである。
【0010】又、上述の目的を達成するために、請求項
5に記載の発明による差圧調整弁は、弁体に開弁方向に
作用する弁上流側圧力と閉弁方向に作用する対向ばねの
ばね荷重との平衡関係により開弁量を設定される差圧調
整弁において、弁ハウジングに対して弁リフト方向に移
動可能に設けられ、前記弁体との間に対向ばねを配置さ
れる可動ばねリテーナと、外部から与えられる回転方向
の動力を前記弁リフト方向の動力に変換して前記可動ば
ねリテーナに伝達する動力伝達機構と、前記動力伝達機
構に回転方向の動力を与える電動機とを有し、前記電動
機による前記回転方向の動力から前記動力伝達機構によ
り変換された前記弁リフト方向の動力により前記可動ば
ねリテーナが弁リフト方向に移動し、対向ばねのばね荷
重を可変設定するものである。
【0011】請求項6に記載の発明による差圧調整弁
は、前記動力伝達機構は、円環状のカム面を有し前記可
動ばねリテーナおよび前記電動機のうちいずれか一方に
接続される端面カムと、前記端面カムのカム面と対接配
置され前記可動ばねリテーナおよび前記電動機のうちい
ずれか他方に接続されるカムフォロア部材とにより構成
されているものである。
【0012】請求項7に記載の発明による差圧調整弁
は、前記端面カムのカム面は端面カムの中心軸線周りに
連続して延在する螺旋状傾斜面をなしているものであ
る。
【0013】請求項8に記載の発明による差圧調整弁
は、前記端面カムのカム面は端面カムの中心軸線周りに
延在する螺旋状傾斜面をなし、途中に平面部あるいは凹
状面部を有しているものである。
【0014】請求項9に記載の発明による差圧調整弁
は、前記端面カムおよび前記カムフォロア部材のうち前
記可動ばねリテーナに接続される一方には、前記対向ば
ねのばね荷重より高いばね荷重の強制弁閉用ばねが接続
され、前記端面カムに対する前記カムフォロア部材の相
対的な回転角の終端角度箇所において、前記強制弁閉用
ばねのばね力が前記弁体に作用するように構成されてい
るものである。
【0015】請求項1に記載の発明による冷凍・冷蔵サ
イクル装置によれば、差圧調整弁が発生する差圧分だけ
膨張器の入口側あるいは出口側における冷媒圧力が低下
あるいは上昇し、キャピラリチューブ、固定絞り手段に
よる膨張弁でも、それの比例域を操作可能になり、また
差圧調整弁の上流側あるいは下流側の冷媒比容積を変化
させることになってキャピラリチューブ、固定絞り手段
による膨張弁でも冷媒流量を可変設定することができ
る。
【0016】請求項2に記載の発明による冷凍・冷蔵サ
イクル装置によれば、差圧調整弁が電動式の可変差圧調
整弁により構成され、差圧調整弁の設定圧を電動式に変
更することができる。
【0017】請求項3に記載の発明による冷凍・冷蔵サ
イクル装置によれば、差圧調整弁が手動式の可変差圧調
整弁により構成され、手動で差圧調整弁の設定圧に任意
に変更することができ、例えば、差圧調整弁の製造工場
において、出荷時に所望の設定圧に調整することによ
り、製造段階で設定圧毎に異なる複数種類の商品を製造
しておくことなく、使用対象の各冷凍・冷蔵サイクル装
置に応じた差圧調整弁を最終的に提供することができ
る。
【0018】請求項4に記載の発明による冷凍・冷蔵サ
イクル装置によれば、前膨張器がキャピラリチューブあ
るいは固定絞り手段により構成され、差圧調整弁が発生
する差圧分だけ膨張器の入口側あるいは出口側凝縮器出
口の冷媒圧力が低下あるいは上昇し、キャピラリチュー
ブ、固定絞り手段による膨張弁において、それの比例域
を操作可能になり、また膨張弁の上流側あるいは下流側
の冷媒比容積を変化させることになってキャピラリチュ
ーブ、固定絞り手段による膨張弁でも冷媒流量を可変設
定することができる。
【0019】請求項5に記載の発明による差圧調整弁に
よれば、電動機の回転が動力伝達機構によって弁リフト
方向の移動に変化され、これによって可動ばねリテーナ
が弁リフト方向に移動し、対向ばねのばね荷重が端面カ
ムのカム形状に応じて可変設定される。
【0020】請求項6に記載の発明による差圧調整弁に
よれば、電動機の回転方向の動力から弁リフト方向の動
力への変換が、端面カムと、この端面カムの円環状のカ
ム面に対接するカムフォロア部材とのうち、どちらか片
方を電動機により回転させることで行われ、これによ
り、電動機の回転方向動に伴い可動ばねリテーナが弁リ
フト方向に移動し、対向ばねのばね荷重が可変設定され
る。
【0021】請求項7に記載の発明による差圧調整弁に
よれば、端面カムのカム面が端面カムの中心軸線周りに
連続して延在する螺旋状傾斜面をなしていることによ
り、端面カムに対するカムフォロア部材の相対的な回転
角の変化に対して、対向ばねのばね荷重(差圧特性)が
連続して変化する。
【0022】請求項8に記載の発明による差圧調整弁に
よれば、端面カムのカム面が端面カムの中心軸線周りに
延在する螺旋状傾斜面をなし、途中に平面部あるいは凹
状面部を有していることにより、カム面の平面部あるい
は凹状面部にカムフォロア部材が対接する状態におい
て、端面カムに対するカムフォロア部材の相対的な回転
角のずれ、微動に対して対向ばねのばね荷重が安定設定
され、端面カムに対するカムフォロア部材の相対的な回
転角に対して、対向ばねのばね荷重(差圧特性)が段階
的に設定される。
【0023】請求項9に記載の発明による差圧調整弁に
よれば、端面カムに対してカムフォロア部材が相対的な
回転角の終端角度箇所に位置すると、端面カムおよびカ
ムフォロア部材のうち、可動ばねリテーナに接続される
一方に接続されている強制弁閉用ばねの強いばね力が弁
体に作用し、弁体が強制弁閉する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。
【0025】図1はこの発明による冷凍・冷蔵サイクル
装置の一つの実施の形態を示している。冷凍・冷蔵サイ
クル装置は、基本的構成として、圧縮機51、凝縮器5
3、レシーバ・ドライヤ55、膨張器であるキャピラリ
チューブ(減圧膨張管)57、蒸発器59を順に有して
おり、これらは冷媒配管62により循環接続されてい
る。
【0026】キャピラリチューブ57の入口側には差圧
調整弁61が接続されている。差圧調整弁61は、開弁
方向に作用する弁上流側圧力、すなわち、凝縮器出口圧
力Pcと閉弁方向に作用する内蔵の対向ばねのばね荷重
との平衡関係により開弁量を設定されるものであり、対
向ばねのばね荷重(設定圧)を可変設定できる可変差圧
調整弁として、電動式のものと、手動式のものがある。
【0027】冷凍・冷蔵回路で必要な凝縮器出口圧力P
cと蒸発器入口圧力Peとの差圧ΔPのうちの部分的な
差圧ΔPxをキャピラリチューブ57により生じさせ、
残りの差圧ΔPcを差圧調整弁61によって調整設定す
る。これによりΔP=ΔPx+ΔPcが成立する。な
お、図1において、符号Pc´は差圧調整弁61の出口
側の冷媒圧力であり、Pc´=Pc−ΔPcである。
【0028】これにより、差圧調整弁61が発生する差
圧ΔP分だけキャピラリチューブ57の入口側の冷媒圧
力が低下し、キャピラリチューブ57による膨張弁で
も、それの比例域を操作可能になり、またキャピラリチ
ューブ57の上流側の冷媒比容積を変化させることにな
ってキャピラリチューブ57による膨張弁でも冷媒流量
を可変設定することができるようになる。
【0029】通常、キャピラリチューブ57はシステム
定格に丁度、適合したもの(100%適合)が選定され
るが、上述のような差圧調整弁61の組み込み下では、
定格以上の能力をもつキャピラリチューブ57を使用
し、差圧調整弁61による差圧調整により、零〜キャピ
ラリチューブ57の最大能力までの広域を制御域とする
ことができる。併せて、冷媒流れ音の低減、温度膨張弁
や電動式リニア膨張弁の不要化による低コスト化、高信
頼性化を実現することが可能になる。
【0030】なお、差圧調整弁61の設定可能差圧範囲
は蒸発器負荷量やサイクルバランスにより、キャピラリ
チューブ57との組合せ状態により決められる。
【0031】図2はこの発明による冷凍・冷蔵サイクル
装置の他の実施の形態を示している。この実施の形態で
は、キャピラリチューブ57の出口側には差圧調整弁6
1が接続されている。差圧調整弁61は、開弁方向に作
用する弁上流側圧力、すなわち、キャピラリチューブ5
7の出口側の圧力Pe´と閉弁方向に作用する内蔵の対
向ばねのばね荷重との平衡関係により開弁量を設定され
るものであり、この場合も、対向ばねのばね荷重(設定
圧)を可変設定できる可変差圧調整弁として、電動式の
ものと、手動式のものがある。
【0032】冷凍・冷蔵回路で必要な凝縮器出口圧力P
cと蒸発器入口圧力Peとの差圧ΔPのうちの部分的な
差圧ΔPxをキャピラリチューブ57により生じさせ、
残りの差圧ΔPeを差圧調整弁61によって調整設定す
る。これによりΔP=ΔPx+ΔPeが成立する。な
お、図2においては、Pe´=Pc−ΔPxである。
【0033】これにより、差圧調整弁61が発生する差
圧ΔP分だけキャピラリチューブ57の出力側の冷媒圧
力が上昇し、キャピラリチューブ57による膨張弁で
も、それの比例域を操作可能になり、またキャピラリチ
ューブ57の下流側の冷媒比容積を変化させることにな
ってキャピラリチューブ57による膨張弁でも冷媒流量
を可変設定することができるようになる。
【0034】この場合も、差圧調整弁61の組み込みに
より定格以上の能力をもつキャピラリチューブ57を使
用し、差圧調整弁61による差圧調整により、0〜キャ
ピラリチューブ57の最大能力までの広域を制御域とす
ることができる。併せて、冷媒流れ音の低減、温度膨張
弁や電動式リニア膨張弁の不要化による低コスト化、高
信頼性化を実現することが可能になる。
【0035】図3(a)はフロン冷媒使用において差圧
調整弁61が図1に示されているようにキャピラリチュ
ーブ57の入口側に接続された場合のモリエル線図であ
り、図3(b)は同じく差圧調整弁61が図2に示され
ているようにキャピラリチューブ57の出口側に接続さ
れた場合のモリエル線図である。
【0036】差圧調整弁61は、キャピラリチューブ5
7の冷媒流量を調整するために、差圧ΔPcを与えるも
のであり、直接、冷媒流量を制御する方式に較べて正
確、且つ信頼性の高いシステムが得られるようになる。
また、冷凍・冷蔵回路での循環流量制御域が拡大され、
圧縮機51の回転数制御(インバータ制御)を行うシス
テムへの対応が可能となる。
【0037】また、システム運転をサーモ・サイクル方
式で発停させた場合、圧縮機51の停止と連動して、差
圧調整弁61を強制弁閉させることにより、高温、高圧
の冷媒が蒸発器59に流入することが回避され、熱負荷
とならないようにすることにより、停止時間が延長され
て運転率が低下し、省エネルギ化が図られるようにな
る。
【0038】なお、差圧調整弁61の設定可能差圧範囲
をシステムの許容圧力以内とすることにより、差圧調整
弁自体を膨張器とすることも可能であり、そのようにす
れば、凝縮圧力と蒸発圧力との差圧、即ち、システム上
で必要とされる冷媒流量を任意の流量に調整することが
できるようになる。
【0039】この発明による冷凍・冷蔵サイクル装置
は、膨張器として、キャピラリチューブ57や固定絞り
手段(手動式の可変絞り手段や手動式膨張弁のように、
システム状態に応じて自動的に絞り度を変化しない半固
定式のものも含む)が使用されているものにおいて、特
に有効である。なお、固定絞り手段はキャピラリチュー
ブ57に代えて冷凍・冷蔵サイクル装置に同等に組み込
まれるものであり、これの構造等は自明であるので、そ
れの詳しい説明は省略する。
【0040】図4は、上述のような冷凍・冷蔵サイクル
装置に組み込まれて好適な電動式の差圧調整弁(可変差
圧調整弁)の一つの実施の形態を示している。差圧調整
弁は、弁ハウジング1に、入口ポート(弁上流側ポー
ト)3と、弁室5と、出口ポート(弁下流側ポート)7
と有している。
【0041】弁室5には球状の弁体9が図4にて上下方
向(弁リフト方向)に移動可能に設けられている。弁体
9は弁ハウジング1に形成されている弁座部11との離
間量(弁リフト量)により開弁量(開口面積)、換言す
れば、差圧を定量的に可変設定する。
【0042】なお、弁体9には弁ステム13が取り付け
られ、弁ステム13の先端側は、後述するステッピング
モータ33のロータ35と一体のカムフォロア部材37
の中心孔45に弁リフト方向に摺動可能に挿入され、こ
れらより弁ステム13が弁リフト方向の移動を案内され
ている。
【0043】弁室5には、弁体9と当接配置された弁体
側ばねリテーナ15と、弁体側ばねリテーナ15と対向
配置されて弁リフト方向に移動可能な円筒状の可動ばね
リテーナ17と、弁体側ばねリテーナ15と可動ばねリ
テーナ17との間に配置された対向ばね(差圧調整ば
ね)19と、可動ばねリテーナ17と接続され、止めピ
ン21により回り止めされて弁リフト方向に移動可能な
端面カム23とが順に設けられており、端面カム23と
可動ばねリテーナ17の弁リフト方向位置により対向ば
ね19のばね荷重が設定される。
【0044】この差圧調整弁は、弁体9に開弁方向に作
用する弁上流側圧力(入口ポート圧力)と閉弁方向に作
用する対向ばね19のばね荷重との平衡関係により開弁
量(弁リフト量)を設定される。
【0045】端面カム23は上面に円環状のカム面25
を有している。カム面25は、図5において符号Aによ
り展開して示されているように、端面カム23の中心軸
線周りに連続して延在する螺旋状傾斜面をなしており、
あるいは図6において符号Bにより展開して示されてい
るように、端面カム23の中心軸線周りに延在する螺旋
状傾斜面をなし、途中に等間隔に複数個の平面部bを有
する形状、あるいは図7において符号Cにより展開して
示されているように、端面カム23の中心軸線周りに延
在する螺旋状傾斜面をなし、途中に等間隔に複数個の凹
状面部cを有する形状とすることもできる。
【0046】円筒状の可動ばねリテーナ17内には内部
ばねリテーナ27が弁リフト方向に移動可能に設けられ
ている。内部ばねリテーナ27と可動ばねリテーナ17
の上端部(端面カム23の下面と等価)との間には、対
向ばね19の弾発力、即ち、ばね荷重より高いばね荷重
の強制弁閉用ばね29が配置され、強制弁閉用ばね29
は内部ばねリテーナ27を介して可動ばねリテーナ17
を下方(弁体側)に付勢している。
【0047】内部ばねリテーナ27は、後述するカムフ
ォロア部材37が最終回転位置以外の回転位置に位置し
ている間では可動ばねリテーナ17の下端部に当接して
内部ばねリテーナ27内で強制弁閉用ばね29を無効に
し、カムフォロア部材37が最終回転位置に位置するこ
とにより弁体側ばねリテーナ15のスリーブ部15aと
当接して持ち上げられ、強制弁閉用ばね29のばね力を
弁体9に強制弁閉力として付与する。
【0048】弁ハウジング1の上部にはカバー部材31
が固定されている。カバー部材31内には、ステッピン
グモータ33のロータ35とロータ35に内挿されたカ
ムフォロア部材37がロータ軸39に案内されて回転可
能に設けられており、カバー部材31の外周にはステッ
ピングモータ33のステータコイル41が固定されてい
る。カムフォロア部材37は、カム面25と対向し、底
部に形成された突起部43によってカム面25と対接し
ている。
【0049】つぎに上述の構成による差圧調整弁の動作
を説明する。
【0050】ステッピングモータ33によってロータ3
5が分割回転駆動されることにより、カムフォロア部材
37が同等に分割回転し、カム面25に対するカムフォ
ロア部材37の突起部43の回転位置が変化する。
【0051】たとえば、カムフォロア部材37が右回転
して突起部43が螺旋状傾斜面によるカム面25の傾斜
上位側に移動すると、その傾斜の垂直分だけ端面カム2
3ならびに可動ばねリテーナ17が弁体9側に降下し、
その降下分だけ対向ばね19のばね荷重が増加する。
【0052】これに対し、カムフォロア部材37が左回
転して突起部43が螺旋状傾斜面によるカム面25の傾
斜下位側に移動すると、その傾斜の垂直分だけ端面カム
23ならびに可動ばねリテーナ17が弁体9側に上昇
し、その上昇分だけ対向ばね19のばね荷重が低減す
る。
【0053】従って、ステッピングモータ33の回転駆
動を螺旋ねじにより回転軸方向の動きに変えて可動ばね
リテーナ17に伝える構成とした場合の、ステッピング
モータ33の駆動量と可動ばねリテーナ17の変位量
(対向ばね19のばね荷重設定値)との関係を1対1と
すると、螺旋状傾斜面の勾配度の設定により、ステッピ
ングモータ33の駆動量と可動ばねリテーナ17の変位
量とが、1対n(但し、n>1)の関係になり、ステッ
ピングモータ33の回転量をさほど大きくしなくても、
対向ばね19のばね荷重を広い範囲で変化させて設定す
ることができ、開弁特性の可変設定のパターン(差圧特
性)はカム形状により高い自由度をもって設定すること
ができる。
【0054】カム面25が、図5において符号Aにより
展開して示されているように、端面カム23の中心軸線
周りに連続して延在する螺旋状傾斜面である場合には、
差圧特性は、ステッピングモータ33の駆動量、換言す
れば、端面カム23とカムフォロア部材37による端面
カム機構の回転角に対して比例連続的に変化する。
【0055】カム面25が、図6において符号Bにより
展開して示されているように、端面カム23の中心軸線
周りに延在する螺旋状傾斜面をなし、途中に等間隔に複
数個の平面部bを有する形状であれば、差圧特性は、ス
テッピングモータ33の駆動量、換言すれば、端面カム
23とカムフォロア部材37による端面カム機構の回転
角に対して段階的に変化する。カムフォロア部材37が
平面部bに位置している間は、多少、カムフォロア部材
37が回転しても、対向ばね19のばね荷重が変動する
ことがない。これにより、ステッピングモータ33の無
通電時のカムフォロア部材37の回転角のずれ、微動に
対して対向ばね19のばね荷重が安定設定され、またス
テッピングモータ33のディテントトルクを無視でき
る。
【0056】カム面25が、図7において符号Cにより
展開して示されているように、端面カム23の中心軸線
周りに延在する螺旋状傾斜面をなし、途中に等間隔に複
数個の凹状面部cを有する形状であれば、差圧特性は、
ステッピングモータ33の駆動量、換言すれば、端面カ
ム23とカムフォロア部材37による端面カム機構の回
転角に対して段階的に変化し、カムフォロア部材37が
凹状面部cに位置している間は、振動、流れ等の外力が
加わっても、カムフォロア部材37は凹状面部cの底部
に戻り、対向ばね19のばね荷重が変動することがな
い。
【0057】これにより、ステッピングモータ33の無
通電時のカムフォロア部材37の回転角のずれ、微動に
対して対向ばね19のばね荷重が安定設定され、またス
テッピングモータ33のディテントトルクを無視でき
る。
【0058】カムフォロア部材37が最終回転位置(カ
ム面25の最上位位置)に位置すると、端面カム23、
可動ばねリテーナ17が最降下位置に位置し、内部ばね
リテーナ27が弁体側ばねリテーナ15のスリーブ部1
5aと当接して持ち上げられ、強制弁閉用ばね29のば
ね力が弁体9に強制弁閉力として作用する。これにより
弁体9が弁座部11に強く押し付けられ、強制弁閉状態
になる。
【0059】なお、上述の実施の形態では、端面カム2
3を可動ばねリテーナ17側に設けて弁リフト方向にの
み変位可能とし、カムフォロア部材37をステッピング
モータ33のロータ35側に設けてカムフォロア部材3
7を回転駆動するようにしたが、これとは反対に、端面
カム23をステッピングモータ33のロータ35側に設
けて端面カム23をステッピングモータ33により回転
駆動し、カムフォロア部材37を可動ばねリテーナ17
側に設けて弁リフト方向に変位可能としてもよい。
【0060】差圧調整弁61は、入口ポート3に与えら
れる圧力Paと出口ポート7に与えられる圧力Pbとの
差圧Pa−Pbに対して弁体9に与える閉弁力{=ΔP
c・(πD2 /4)}を、対向ばね19のばね力により
与える。ここで、Dは弁座口径である。
【0061】なお、上述の実施の形態では、動力伝達機
構を端面カム23とカムフォロア部材37とで構成した
が、例えば、スクリューシャフトとこのスクリューシャ
フトに螺合し回転方向動を規制されるスライダとにより
動力伝達機構を構成してもよい。
【0062】図8は、上述のような冷凍・冷蔵サイクル
装置に組み込まれて好適な手動式の差圧調整弁の一つの
実施の形態を示している。なお、図8において、図4に
示されているもの同等あるいは同一の構成要件には、図
4に付けた符号と同一の符号を付けてその説明を省略す
る。
【0063】この差圧調整弁は、弁ハウジング1に形成
されたねじ孔1aにアジャストロッド47のねじ部47
aが螺合しており、ねじ込み量調整によりアジャストロ
ッド47が軸線方向に進退移動する。
【0064】対向ばね19は、アジャストロッド47と
弁体側ばねリテーナ15との間に設けられ、アジャスト
ロッド47の軸線方向に進退移動により、ばね荷重を可
変設定される。
【0065】アジャストロッド47にはボルト50によ
って手動の差圧設定ハンドル49が取り付けられてお
り、差圧設定ハンドル49によってアジャストロッド4
7を手により回すことができるようになっている。
【0066】なお、アジャストロッド47には弁室5の
気密性を保つために、Oリング48が取り付けられてい
る。
【0067】この差圧調整弁では、差圧設定ハンドル4
9によってアジャストロッド47を手により回すること
により、アジャストロッド47の軸線方向に進退移動さ
せて対向ばね19のばね荷重を可変設定し、このばね荷
重の設定により差圧が設定されるので、例えば、差圧調
整弁の製造工場において、出荷時に所望の設定圧に調整
することにより、製造段階で設定圧毎に異なる複数種類
の商品を製造しておくことなく、使用対象の各冷凍・冷
蔵サイクル装置に応じた差圧調整弁を最終的に提供する
ことができる。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1に記載の発明による冷凍・冷蔵サイクル装置は、圧縮
機、凝縮器、膨張器、蒸発器を順に有する冷凍・冷蔵サ
イクル装置において、前記膨張器の入口側あるいは出口
側に、開弁方向に作用する弁上流側圧力と閉弁方向に作
用する対向ばねのばね荷重との平衡関係により開弁量を
設定される差圧調整弁を有しているものとした。
【0069】このため、差圧調整弁が発生する差圧分だ
け膨張器の入口側あるいは出口側における冷媒圧力が低
下あるいは上昇し、キャピラリチューブ、固定絞り手段
による膨張弁でも、それの比例域を操作可能になり、ま
た差圧調整弁の上流側あるいは下流側の冷媒比容積を変
化させることになってキャピラリチューブ、固定絞り手
段による膨張弁でも冷媒流量を可変設定することがで
き、難しい機器、弁の特性の選定や制御特性の確立を必
要とすることなく、広域に亙って蒸発器における冷媒流
量を最適値に保つことができ、インバータ制御により圧
縮機回転数や蒸発器ファン回転数が可変で、熱負荷が変
動する冷凍・冷蔵サイクルにも対応することができる。
【0070】請求項2に記載の発明による冷凍・冷蔵サ
イクル装置によれば、前記差圧調整弁が電動式の可変差
圧調整弁により構成されているものとした。
【0071】これにより、差圧調整弁が電動式の可変差
圧調整弁により構成され、差圧調整弁の設定圧を電動式
に変更することができ、自動制御技術によって熱負荷が
変動する冷凍・冷蔵サイクルでも冷媒流量を常に最適値
に保つことが可能になる。
【0072】請求項3に記載の発明による冷凍・冷蔵サ
イクル装置によれば、前記差圧調整弁が手動式の可変差
圧調整弁により構成されているものとした。
【0073】これにより、差圧調整弁が手動式の可変差
圧調整弁により構成され、特別な制御系を必要とするこ
となく手動で差圧調整弁の設定圧に任意に、しかも簡便
に変更することができ、例えば、差圧調整弁の製造工場
において、出荷時に所望の設定圧に調整することによ
り、製造段階で設定圧毎に異なる複数種類の商品を製造
しておくことなく、使用対象の各冷凍・冷蔵サイクル装
置に応じた差圧調整弁を最終的に提供することができ
る。
【0074】請求項4に記載の発明による冷凍・冷蔵サ
イクル装置によれば、前記膨張器がキャピラリチューブ
あるいは固定絞り手段により構成されているものとし
た。
【0075】このため、前膨張器がキャピラリチューブ
あるいは固定絞り手段により構成され、差圧調整弁が発
生する差圧分だけ膨張器の入口側あるいは出口側凝縮器
出口の冷媒圧力が低下あるいは上昇し、キャピラリチュ
ーブ、固定絞り手段による膨張弁において、それの比例
域を操作可能になり、また膨張弁の上流側あるいは下流
側の冷媒比容積を変化させることになってキャピラリチ
ューブ、固定絞り手段による膨張弁でも冷媒流量を可変
設定することができ、難しい機器、弁の特性の選定や制
御特性の確立を必要とすることなく、広域に亙って蒸発
器における冷媒流量を最適値に保つことができ、インバ
ータ制御により圧縮機回転数や蒸発器ファン回転数が可
変で、熱負荷が変動する冷凍・冷蔵サイクルにも対応す
ることができる。
【0076】請求項5に記載の発明による差圧調整弁に
よれば、弁体に開弁方向に作用する弁上流側圧力と閉弁
方向に作用する対向ばねのばね荷重との平衡関係により
開弁量を設定される差圧調整弁において、弁ハウジング
に対して弁リフト方向に移動可能に設けられ、前記弁体
との間に対向ばねを配置される可動ばねリテーナと、外
部から与えられる回転方向の動力を前記弁リフト方向の
動力に変換して前記可動ばねリテーナに伝達する動力伝
達機構と、前記動力伝達機構に回転方向の動力を与える
電動機とを有し、前記電動機による前記回転方向の動力
から前記動力伝達機構により変換された前記弁リフト方
向の動力により前記可動ばねリテーナが弁リフト方向に
移動し、対向ばねのばね荷重を可変設定するものとし
た。
【0077】このため、電動機の回転が動力伝達機構に
よって弁リフト方向の移動に変化され、これによって可
動ばねリテーナが弁リフト方向に移動し、対向ばねのば
ね荷重が端面カムのカム形状に応じて可変設定されるか
ら、アクチュエータである電動機の駆動精度や制御精度
をさほど高度なものにすることなく、対向ばねのばね荷
重を高精度に設定して微少差圧制御が高精度に行われる
ようにすることができる。
【0078】請求項6に記載の発明による差圧調整弁に
よれば、前記動力伝達機構は、円環状のカム面を有し前
記可動ばねリテーナおよび前記電動機のうちいずれか一
方に接続される端面カムと、前記端面カムのカム面と対
接配置され前記可動ばねリテーナおよび前記電動機のう
ちいずれか他方に接続されるカムフォロア部材とにより
構成されているものとした。
【0079】このため、電動機の回転方向の動力から弁
リフト方向の動力への変換が、端面カムと、この端面カ
ムの円環状のカム面に対接するカムフォロア部材とのう
ちどちらか片方を電動機により回転させることで行わ
れ、これにより、電動機の回転方向動に伴い可動ばねリ
テーナが弁リフト方向に移動し、対向ばねのばね荷重が
可変設定されるから、アクチュエータである電動機の駆
動精度や制御精度をさほど高度なものにすることなく、
対向ばねのばね荷重を高精度に設定して微少差圧制御が
高精度に行われるようにするにあたり、カム形状によっ
て差圧特性を高い自由度をもって設定することができ
る。
【0080】請求項7に記載の発明による差圧調整弁に
よれば、前記端面カムのカム面は端面カムの中心軸線周
りに連続して延在する螺旋状傾斜面をなしているものと
した。
【0081】このため、端面カムのカム面が端面カムの
中心軸線周りに連続して延在する螺旋状傾斜面をなして
いることにより、端面カムに対するカムフォロア部材の
相対的な回転角の変化に対して、対向ばねのばね荷重
(差圧特性)が連続して変化するから、対向ばねのばね
荷重を或る範囲内の任意の値に安定設定し、連続して変
化する差圧特性を得ることができる。
【0082】請求項8に記載の発明による差圧調整弁に
よれば、前記端面カムのカム面は端面カムの中心軸線周
りに延在する螺旋状傾斜面をなし、途中に平面部あるい
は凹状面部を有しているものとした。
【0083】このため、カム面の平面部あるいは凹状面
部にカムフォロア部材が対接する状態において、端面カ
ムに対するカムフォロア部材の相対的な回転角のずれ、
微動に対して対向ばねのばね荷重を安定設定し、端面カ
ムに対するカムフォロア部材の相対的な回転角に対し
て、対向ばねのばね荷重(差圧特性)が段階的に変化す
る差圧特性を得ることができる。
【0084】請求項9に記載の発明による差圧調整弁に
よれば、前記端面カムおよび前記カムフォロア部材のう
ち前記可動ばねリテーナに接続される一方には、前記対
向ばねのばね荷重より高いばね荷重の強制弁閉用ばねが
接続され、前記端面カムに対する前記カムフォロア部材
の相対的な回転角の終端角度箇所において、前記強制弁
閉用ばねのばね力が前記弁体に作用するように構成され
ているものとした。
【0085】このため、端面カムに対してカムフォロア
部材が相対的な回転角の終端角度箇所に位置すると、端
面カムおよびカムフォロア部材のうち、可動ばねリテー
ナに接続される一方に接続されている強制弁閉用ばねの
強いばね力が弁体に作用し、弁体が強制弁閉するから、
弁閉状態が確実に保たれるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による冷凍・冷蔵サイクル装置の一つ
の実施の形態を示す回路図である。
【図2】この発明による冷凍・冷蔵サイクル装置の他の
実施の形態を示す回路図である。
【図3】(a)は差圧調整弁がキャピラリチューブの入
口側に接続された場合のモリエル線図、(b)は差圧調
整弁がキャピラリチューブの出口側に接続された場合の
モリエル線図である。
【図4】この発明による差圧調整弁の一つの実施の形態
を示す縦断面図である。
【図5】この発明による差圧調整弁における端面カム機
構のカム形状の一例を示す展開図である。
【図6】この発明による差圧調整弁における端面カム機
構のカム形状の他の一例を示す展開図である。
【図7】この発明による差圧調整弁における端面カム機
構のカム形状の他の一例を示す展開図である。
【図8】手動式の差圧調整弁を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 弁ハウジング 3 入口ポート 5 弁室 7 出口ポート 9 弁体 11 弁座部 15 弁体側ばねリテーナ 17 可動ばねリテーナ 19 対向ばね 23 端面カム 25 カム面 27 内部ばねリテーナ 29 強制弁閉用ばね 33 ステッピングモータ 35 ロータ 37 カムフォロア部材 41 ステータコイル 47 アジャストロッド 49 差圧設定ハンドル 51 圧縮機 53 凝縮器 55 レシーバ・ドライヤ 57 キャピラリチューブ 59 蒸発器 61 差圧調整弁

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、膨張器、蒸発器を順に
    有する冷凍・冷蔵サイクル装置において、 前記膨張器の入口側あるいは出口側に、開弁方向に作用
    する弁上流側圧力と閉弁方向に作用する対向ばねのばね
    荷重との平衡関係により開弁量を設定される差圧調整弁
    を有していることを特徴とする冷凍・冷蔵サイクル装
    置。
  2. 【請求項2】 前記差圧調整弁は電動式の可変差圧調整
    弁であることを特徴とする請求項1に記載の冷凍・冷蔵
    サイクル装置。
  3. 【請求項3】 前記差圧調整弁は手動式の可変差圧調整
    弁であることを特徴とする請求項1に記載の冷凍・冷蔵
    サイクル装置。
  4. 【請求項4】 前記膨張器はキャピラリチューブあるい
    は固定絞り手段であることを特徴とする請求項1、2又
    は3記載の冷凍・冷蔵サイクル装置。
  5. 【請求項5】 弁体に開弁方向に作用する弁上流側圧力
    と閉弁方向に作用する対向ばねのばね荷重との平衡関係
    により開弁量を設定される差圧調整弁において、 弁ハウジングに対して弁リフト方向に移動可能に設けら
    れ、前記弁体との間に対向ばねを配置される可動ばねリ
    テーナと、 外部から与えられる回転方向の動力を前記弁リフト方向
    の動力に変換して前記可動ばねリテーナに伝達する動力
    伝達機構と、 前記動力伝達機構に回転方向の動力を与える電動機とを
    有し、 前記電動機による前記回転方向の動力から前記動力伝達
    機構により変換された前記弁リフト方向の動力により前
    記可動ばねリテーナが弁リフト方向に移動し、対向ばね
    のばね荷重を可変設定することを特徴とする差圧調整
    弁。
  6. 【請求項6】 前記動力伝達機構は、円環状のカム面を
    有し前記可動ばねリテーナおよび前記電動機のうちいず
    れか一方に接続される端面カムと、前記端面カムのカム
    面と対接配置され前記可動ばねリテーナおよび前記電動
    機のうちいずれか他方に接続されるカムフォロア部材と
    により構成されていることを特徴とする請求項5記載の
    差圧調整弁。
  7. 【請求項7】 前記端面カムのカム面は端面カムの中心
    軸線周りに連続して延在する螺旋状傾斜面をなしている
    ことを特徴する請求項6記載の差圧調整弁。
  8. 【請求項8】 前記端面カムのカム面は端面カムの中心
    軸線周りに延在する螺旋状傾斜面をなし、途中に平面部
    あるいは凹状面部を有していることを特徴とする請求項
    6に記載の差圧調整弁。
  9. 【請求項9】 前記端面カムおよび前記カムフォロア部
    材のうち前記可動ばねリテーナに接続される一方には、
    前記対向ばねのばね荷重より高いばね荷重の強制弁閉用
    ばねが接続され、前記端面カムに対する前記カムフォロ
    ア部材の相対的な回転角の終端角度箇所において、前記
    強制弁閉用ばねのばね力が前記弁体に作用するように構
    成されていることを特徴とする請求項6、7又は8記載
    の差圧調整弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001153495A (ja) * 1999-12-01 2001-06-08 Tgk Co Ltd 電気制御膨張弁
JP2020041769A (ja) * 2018-09-12 2020-03-19 三菱電機株式会社 冷蔵庫
CN112780814A (zh) * 2019-11-07 2021-05-11 青岛海尔特种电冰柜有限公司 一种可调节的气压平衡阀及使用该气压平衡阀的冷藏装置

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