JPH11193784A - 送液装置 - Google Patents

送液装置

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JPH11193784A
JPH11193784A JP36817897A JP36817897A JPH11193784A JP H11193784 A JPH11193784 A JP H11193784A JP 36817897 A JP36817897 A JP 36817897A JP 36817897 A JP36817897 A JP 36817897A JP H11193784 A JPH11193784 A JP H11193784A
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JP
Japan
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water
chamber
mobile phase
liquid
pump
Prior art date
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Pending
Application number
JP36817897A
Other languages
English (en)
Inventor
Yousuke Iwata
庸助 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送液ポンプのシールの寿命を延ばし、かつ安
定させる。 【解決手段】 移動相用室26に移動相を注入して、仕
切膜22を水用室24側に突出させておき、送液ポンプ
18により水を水用室24に注入する。水用室24内の
水は加圧され、仕切膜22は移動相用室26方向に移動
する。移動相用室26の移動相は加圧されて分析流路か
ら排出される。送液ポンプのプランジャ及びシールが接
する液体は水なので、塩の結晶により損傷することを防
ぎ、シールの寿命を延ばし、かつ安定させることができ
る。また、仕切付きリザーバがダンパの役目を果たすの
で分析カラムに送られる移動相の脈動が小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体クロマトグラフ
やフローインジェクション分析装置などの分析機器で用
いられる送液ポンプを含む送液装置に関し、特にプラン
ジャが往復動をすることにより送液を行なうプランジャ
往復動型送液ポンプを含む送液装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プランジャポンプは、図1に示されるよ
うに、ポンプヘッド2にプランジャシール4を介してプ
ランジャ6が摺動可能に設けられ、プランジャ6はカム
8の回転により矢印で示されるように往復移動する。ポ
ンプヘッド2のポンプ室10には入口と出口を備え、入
口には逆止弁12、出口には逆止弁14が設けられて、
液は入口から出口方向の一方向にのみ流れるようになっ
ている。プランジャ6の往復移動によりポンプ室10の
容積が変化し、それにともなって液が入口から入り出口
から出ていく。
【0003】液体クロマトグラフの送液ポンプとしてプ
ランジャポンプを用いる場合、プランジャポンプの上流
に移動相リザーバ、下流に分析カラムを設ける。分析に
おいては、移動相は水や有機溶媒、緩衝液など多岐にわ
たっているが、例えば0.1Mリン酸二水素ナトリウム
/メタノール=30/70水溶液や、3M硫酸アンモニ
ウムといった、乾燥すると塩の結晶を析出させる溶液が
用いられる場合がある。このような塩を含んだ移動相を
送液する場合、ポンプヘッドの外側に出るプランジャ6
の表面やプランジャシール4のシール面に塩の結晶が析
出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】プランジャシール4の
材質はグラファイトを含んだポリテトラフルオロエチレ
ンや分子量の大きいポリエチレン等の樹脂であり、プラ
ンジャ6の材質はサファイアが多く用いられているた
め、プランジャシール4は析出した塩の結晶により傷が
つきやすい。そのためプランジャ6の表面やプランジャ
シール4のシール面に塩の結晶が析出すると、プランジ
ャシール4を傷つけ、早期に液漏れが起こる。また、プ
ランジャ並びにシールの材質、及び移動相の組合せによ
りシールの寿命が大きく左右する。そこで、本発明はシ
ールの寿命を延ばし、かつ寿命を安定させることを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は送液ポンプには
水のみを流し、送液ポンプから送液される水の圧力によ
って移動相を送液することにより、シールの寿命を延ば
し、かつ寿命を安定させるものである。本発明の送液装
置は、プランジャ往復動型送液ポンプを含む送液装置に
おいて、送液ポンプの吸入口上流に設けられて、水を蓄
える水リザーバと、水に耐性をもつ材料からなるプラン
ジャ及びシールを備えたプランジャ往復動型送液ポンプ
と、送液ポンプの排出口下流に、送液ポンプから水が注
入される水用室と移動相を収容し移動相出力をもつ移動
相用室とを備え、水用室と移動相用室とが両室の境界の
面積よりも大きい面積をもつ耐溶媒性で可撓性をもつ仕
切膜により仕切られた仕切付きリザーバと、を備えてい
る。
【0006】移動相用室に移動相を注入して、仕切膜を
水用室側に突出させておく。送液ポンプにより水を水用
室に注入することにより水用室内の水を加圧し、仕切膜
を移動相用室方向に移動させて移動相用室から移動相を
排出し、下流に設けた分析カラムに移動相を送る。その
結果、送液ポンプによる送液媒体は水のみなので、送液
媒体(水)、プランジャ及びシールの組合せが一定にな
り、かつ送液媒体の塩の結晶によりプランジャ及びシー
ルが損傷することを防ぐことができる。
【0007】
【実施例】図2は一実施例の概略図を表わしたものであ
る。水が蓄えられた水リザーバ16が配置されており、
水リザーバ16には送液ポンプ18の吸入口が接続され
ている。送液ポンプ18には例えばサファイア製プラン
ジャ及びポリエチレン製シールが用いられている。送液
ポンプ18の排出口は水注入流路19を介して仕切付き
リザーバ20に接続されている。仕切付きリザーバ20
の室は、例えばテトラフロロエチレンとパーフロロメチ
ルビニルエーテルの共重合体であるカルレッツ(テュポ
ン社の商標)からなる仕切膜22により水用室24と移
動相用室26に分けられている。仕切膜22の面積は、
水用室24と移動相用室26の境界の面積より大きい。
仕切膜22の材料としては耐溶媒性をもち、できるだけ
やわらかいものが好ましい。
【0008】水用室24には送液ポンプ18からの水注
入流路19が接続されている。また、空気及び水を排出
するための水排出流路28が設けられており、そこには
バルブ28aが備えられている。移動相用室24には移
動相を注入するための移動相注入流路30が設けられて
おり、そこにはバルブ30aが備えられている。また、
空気を排出するための空気抜き流路32が設けられてお
り、そこにはバルブ32aが備えられている。さらに、
移動相を分析カラムに導くための分析流路34が設けら
れている。
【0009】図3は同実施例に用いる仕切付きリザーバ
の一具体例を表す断面図である。円筒形状のリザーバ本
体36に円筒形状の凹部が形成され、水用室24を形成
している。水用室24を形成する凹部の底面にその凹部
の直径より小さい径を持つ円筒形状の凹部が形成されて
おり、移動相用室26を形成している。水用室24を形
成する凹部の底面上には仕切膜22が配置されている。
仕切膜22は、水用室24を形成する凹部の底面に形成
された円形の固定用溝38上に仕切膜22を介してOリ
ング40を配置し、Oリング40を凹部底面にワッシャ
42により押えつけることにより固定されている。水用
室24を形成する凹部の上面には蓋部材44が配置され
ており、リザーバ本体36に固定されている。
【0010】図2及び図3を用いて同実施例の動作を説
明する。バルブ28a,30a,32aを開き、移動相
注入流路30から移動相用室26に移動相を注入する。
移動相用室26内の空気は空気抜き流路32から排出さ
れる。移動相が注入されるにつれて仕切膜22が水用室
24方向に移動する。仕切膜22が水用室24側に移動
しきって移動相用室26に移動相が満たされた時点で、
バルブ30a,32aを閉じる。
【0011】ポンプ18を作動して水リザーバ16に蓄
えられた水をポンプ18により吸入し、送液ポンプ18
内に導く。吸入された水はプランジャの往復運動により
加圧され、排出口から水注入流路19を介して仕切付き
リザーバ20の水用室24に導かれる。このとき、バル
ブ28aは開かれ、バルブ30a,32aは閉じられて
いるので、水用室24内の空気は水排出用流路28から
排出され、仕切膜22が移動相用室26側に移動するこ
となく水用室24に水が注入される。水用室24に水が
満たされた時点でバルブ28aを閉じる。なお、分析流
路34にはカラムが接続されているため、流路抵抗が大
きく、バルブ32a又は28aが開いている場合には、
移動相は分析流路34には流出しない。
【0012】移動相の送液を開始するときは、バルブ2
8a,30a,32aをすべて閉じた状態で、ポンプ1
8を作動させる。ポンプ18によって水が水用室24に
送られることにより、水用室24内の水が加圧され、そ
の水の圧力により仕切膜22が押され、水用室24側か
ら移動相用室26方向へと徐々に移動する。仕切膜22
に加圧された移動相用室26内の移動相は、分析流路3
4から排出され分析カラムに導かれる。このとき、ポン
プ18から送られる水の脈動はある程度吸収され、分析
カラムに送られる移動相の脈動は小さくなる。仕切膜2
2が移動相用室26側に移動しきると、それ以上は送液
できない。
【0013】さらに送液を繰り返す場合は、バルブ28
a,30aを開き、バルブ32aを閉じて、移動相用室
26に移動相注入流路30から移動相を注入する。仕切
膜22は水用室24方向に移動し、水用室24の水は水
排出流路28から排出される。仕切膜22が水用室22
側に突出しきった時点でバルブ28a,30aを閉じ
る。再度ポンプ18を作動させると、水が水用室24に
送られることにより水用室24内の水が加圧され、その
圧力は仕切膜22を介して移動相用室26に伝達し、移
動相用室26内の移動相が分析流路34から排出され
る。この実施例では、送液ポンプのプランジャとしてサ
ファイア製プランジャ、シールとしてポリエチレン製シ
ールを用いたが、水に耐性を持つものであれば特に限定
されるものではない。
【0014】
【発明の効果】本発明の送液装置は、送液ポンプの吸入
口上流に設けられて、水を蓄える水リザーバと、水に耐
性をもつ材料からなるプランジャ及びシールを備えたプ
ランジャ往復動型送液ポンプと、送液ポンプの排出口下
流に、送液ポンプから水が注入される水用室と移動相を
収容し移動相出力をもつ移動相用室とを備え、水用室と
移動相用室とが両室の境界の面積よりも大きい面積をも
つ耐溶媒性で可撓性をもつ仕切膜により仕切られた仕切
付きリザーバと、を備え、移動相用室に移動相を注入し
て、仕切膜を水用室側に突出させておき、送液ポンプに
より水を水用室に注入することにより水用室内の水を加
圧し、仕切膜を移動相用室方向に移動させて移動相用室
から移動相を排出し、下流に設けた分析カラムに移動相
を送る。送液ポンプによる送液媒体は水のみなので、送
液媒体、プランジャ及びシールを一定にすることがで
き、かつ送液媒体の塩の結晶により損傷することを防ぐ
ことができ、シールの寿命が延ばし、かつ安定させるこ
とができる。また、仕切付きリザーバがダンパの役目を
果たすので分析カラムに送られる移動相の脈動を小さく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のプランジャポンプのヘッド部分を示す概
略断面図である。
【図2】一実施例を示す概略図である。
【図3】同実施例に用いる仕切付きリザーバの一例を表
すの断面図である。
【符号の説明】
16 水リザーバ 18 送液ポンプ 19 水注入流路 20 仕切付きリザーバ 22 仕切膜 24 水用室 26 移動相用室 28 水排出流路 30 移動相注入流路 32 空気抜き流路 34 分析流路 28a,30a,32a バルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プランジャ往復動型送液ポンプを含む送
    液装置において、 送液ポンプの吸入口上流に設けられて、水を蓄える水リ
    ザーバと、 水に耐性をもつ材料からなるプランジャ及びシールを備
    えたプランジャ往復動型送液ポンプと、 前記送液ポンプの排出口下流に、前記送液ポンプから水
    が注入される水用室と移動相を収容し移動相出力をもつ
    移動相用室とを備え、前記水用室と前記移動相用室とが
    両室の境界の面積よりも大きい面積をもつ耐溶媒性で可
    撓性をもつ仕切膜により仕切られた仕切付きリザーバ
    と、を備えたことを特徴とする送液装置。
JP36817897A 1997-12-26 1997-12-26 送液装置 Pending JPH11193784A (ja)

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JP36817897A JPH11193784A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 送液装置

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JP (1) JPH11193784A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005334803A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Toppan Printing Co Ltd 塗工装置
GB2451135A (en) * 2007-07-20 2009-01-21 Equine Healthcare Ltd Analyser and pump

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