JPH111925A - グラウンドアンカーの引張材の製造方法及びそれに使用する装置 - Google Patents

グラウンドアンカーの引張材の製造方法及びそれに使用する装置

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JPH111925A
JPH111925A JP16817397A JP16817397A JPH111925A JP H111925 A JPH111925 A JP H111925A JP 16817397 A JP16817397 A JP 16817397A JP 16817397 A JP16817397 A JP 16817397A JP H111925 A JPH111925 A JP H111925A
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Yasuhiro Yamada
泰弘 山田
Kunimitsu Yamada
邦光 山田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 PC鋼材の自由長部をオイルの充満したアン
ボンドシースの中に挿入し、剥出しの定着長部にはオイ
ルを一切付着させない。 【解決手段】 ふたつに分割可能な装置本体1のPC鋼
材挿通孔2に、一方側からPC鋼材14を挿入し、他方
側にはアンボンドシース13を嵌合する。PC鋼材挿通
孔2の中間にあるオイル室3に加圧したオイルを送り、
アンボンドシース13内にオイルが充満した状態でPC
鋼材14をシース13の中に挿入する。所定長さ挿入し
た後、本体1をふたつ2a・2bに解体し、ジャッキ機
構11により引張材を装置から離脱させ、取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は地中に埋設するグ
ラウンドアンカーの引張材にかかるものであり、特にア
ンボンドシースの中に通した自由長部と剥出しのままの
定着長部とを有する引張材の製造方法及びその製造に使
用する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設して定着し、地上の構造物な
どを固定するグラウンドアンカーにおいて、緊張力を実
際に受け持つのは、PC鋼線やPC鋼より線からなる引
張材である。この引張材は、緊張力が作用したとき自由
に伸びを許容する自由長部と、削孔の中に注入したグラ
ウト材と付着させる定着長部から成っている。自由長部
は削孔の中に注入したグラウト材と付着させないようア
ンボンドのシースの中に収納し、定着長部はそのグラウ
ト材と付着させるために鋼線を剥出しにしておくもので
ある。
【0003】このような自由長部と定着長部から成る引
張材を製造する方法として、出願人は特願平8−181
539号にかかる発明を提案している。同発明は、アン
ボンドシースを装置の一方側から挿入しておき、内部の
中間に形成したオイル室に加圧した防錆オイルを送って
そのオイルをアンボンドシース内に予め充満させ、装置
の他方から挿入した鋼線をアンボンドシースの中に送り
込んで鋼線の一部にアンボンドシースを装着するもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような方法で課題
となるのは、鋼線の自由長部外周にのみ防錆オイルを付
着させたいのに、定着長部の外周にまでオイルが付着し
てしまうことである。つまり、アンボンドシースは鋼線
の外周に被せるため鋼線よりも径が大きい。装置の一方
側からアンボンドシースを挿入する孔は径が大きく、他
方側から鋼線を挿入する孔はそれよりも径が小さい。装
置からシースを装着した引張材を引き抜く場合、アンボ
ンドシースを装着した側へ引き抜かねばならない。する
と、定着長部である剥出しのままの鋼線は、装置の中間
にあるオイル室を通って引き抜かれることになる。引き
抜く際、オイル室からオイルを抜いているとは言え、若
干のオイルが鋼線、つまり定着長部の表面に付着してし
まうことがある。
【0005】この定着長部表面に付着したオイルは、鋼
線の表面と削孔の中に注入したグラウト材との付着を阻
害し、鋼線がグラウト材と良好に付着するのを妨げるも
のである。つまりは、定着部分の付着切れとなって、設
計通りの付着効果を発揮できないことになってしまう。
【0006】この発明は以上のような課題を解決するた
めになされたもので、防錆オイルが定着長部に付着しな
いように、アンボンドシースを自由長部に装着すること
が可能なグラウンドアンカーの引張材の製造方法及びそ
れに使用する装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるグラウ
ンドアンカーの引張材の製造方法及びそれに使用する装
置は、ふたつに分割可能な装置を用い、アンボンドシー
スに鋼線の一部を装着後、装置を開いて引張材をそのま
ま装置から上や横へ離脱させるようにして、上記の目的
を達成するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明にかかるグラウンドアン
カーの引張材の製造方法は、ふたつに分割可能な引張材
の製造装置を使用する。その製造装置の本体はふたつに
分割可能であって、そのふたつの合わせ面に、一端から
他端まで連続してPC鋼材挿通孔溝が各々形成されてお
り、本体を合わせることで、断面円形の鋼材を通す孔が
形成される。このPC鋼材挿通溝の長手方向中間部にオ
イル溝が各々形成され、オイル溝にはいずれかから防錆
オイルを供給可能である。このオイル溝もふたつの本体
を合わせることでオイル室という空間になる。PC鋼材
挿通溝のうち一方側端は、アンボンドシースを嵌め入れ
ることが可能なように若干径が大きくなっている。この
PC鋼材を通す孔の延長線上には、PC鋼材を押し上げ
可能なジャッキ機構が配されている。ジャッキ機構は、
油圧のシリンダでもよい。
【0009】このような製造装置を使用して実施する製
造方法は、まずふたつに分割された本体を合わせ、合わ
さったPC鋼材挿通溝によって出来たPC鋼材を挿通す
る孔にPC鋼材を挿入し、先端を本体中間のオイル室ま
で至らせる。PC鋼材としてはPC鋼線やPC鋼より線
がある。また本体の他方側からPC鋼材挿通孔にアンボ
ンドシースを挿入する。この状態で加圧したオイルをオ
イル室に送る。オイルはオイル室に充満した後、中空の
アンボンドシースの方へ流れ込み、その中に充満して反
対側端から流れ落ちる。このオイルの流れ落ちを確認し
た後、PC鋼材を更に押し進めてアンボンドシースの中
に挿入する。所定の長さPC鋼材をシースの中に挿入し
た後、本体を開く。ジャッキ機構によってPC鋼材を押
し上げて、装置から離脱させる。
【0010】PC鋼材のうち、アンボンドシースに挿入
した部分は自由長部となり、アンボンドシースに挿入し
ていない剥出しのままの部分は定着長部となる。このよ
うにして製造された引張材を、装置の本体をふたつに解
体して取り出すため、定着長部がオイル室を通ることが
なく、オイルが定着長部の表面に全く付着しない。
【0011】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づきこの発明を詳
細に説明する。図1において、1は装置本体であって、
分割体1aと1bのふたつに分割可能で、この分割体1
aと分割体1bがヒンジ機構によって連結され、分割体
1aが上方へ開くようになっている。分割体1aと分割
体1bはほぼ対称に形成され、合わせ面に一端から他端
にかけてPC鋼材挿通溝2a・2bが各々形成されてい
る。PC鋼材挿通溝2a・2bの長手方向中間にはオイ
ル溝3a・3bが形成され、その手前には、送り凹部4
a・4bが形成されている。オイル溝3aか3bのいず
れかには、オイル供給路5が開口して、防錆オイルを供
給可能となっている。送り凹部4a内には押えローラー
6が配され、送り凹部4b内にはモーター8によって回
転する送りローラー7が配されている。
【0012】PC鋼材挿通溝2a・2bの一方側端で、
オイル溝3a・3bに隣接する部分はアンボンドシース
が嵌合可能なように若干径が大きいアンボンドシース嵌
合溝9a・9bが形成されており、上下からクランパ1
0によってアンボンドシースを掴むようになっている。
この本体1の近接して、PC鋼材挿通溝2bの延長線上
にジャッキ機構であるシリンダ11が配してある。シリ
ンダ11の上にはローラー12が設けられている。
【0013】以上のような装置を使用して引張材を製造
する手順を説明する。分割体1a・1bを合わせて閉
じ、アンボンドシース13をアンボンドシース嵌合溝9
a・9bによって形成されたアンボンドシース嵌合部9
に挿入し、クランパ10によってアンボンドシースを掴
む。アンボンドシース13の先端はオイル室3内にまで
至らせる。装置の反対側端から、PC鋼材挿通溝2a・
2bからなるPC鋼材挿通孔2に加熱したPC鋼より線
14を挿入して、先端をオイル溝3a・3bからなるオ
イル室3まで至らせる。ポイプを駆動して加圧した防錆
オイル15をオイル室3へ送り、オイル室3に充満した
オイル15はアンボンドシース13内に流れて、やがて
他方側端から溢れる。このオイル15が流れ出てきたの
を確認して、送りローラー7を駆動してPC鋼より線1
4を押し進めてアンボンドシース13内に挿入する。ア
ンボンドシース13内には既にオイル15が充満してお
り、加熱したPC鋼より線14がオイル15に触れても
固まることなく、オイル15がシース13内で空隙が生
じずに鋼より線14を包み込む。
【0014】PC鋼より線14を所定長さアンボンドシ
ース13の中に挿入し終わった後、分割体1aを上方に
上げて本体1を開き、シリンダ11を伸ばして鋼より線
14を押し上げ、装置のPC鋼材挿通溝2bから離脱さ
せる。この状態で引張材を取り出せば、オイル15が剥
出しの定着長部に付着することがない。
【0015】
【発明の効果】この発明は以上のような構成を有し、以
下の効果を得ることが出来る。 装置本体をふたつに分割可能であり、引張材の定着長
部をオイル室を通過させないで取り出すことが可能で、
定着長部表面にオイルを付着させることがない。従って
このような引張材を使用したグラウンドアンカーでは、
定着長部とグラウト材との付着が良好に行なわれる。 オイルが充満したアンボンドシースの中へPC鋼材を
挿入するため、PC鋼材はシースの中で空隙なくオイル
に包まれることになる。 ふたつに分割可能であるため、引張材を横へ取り出す
ことが可能で、それだけ狭い空間でも製造作業が可能と
なる。 ジャッキ機構を設けたため、引張材を容易・確実に装
置から離脱させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる引張材の製造装置の斜視図で
ある。
【図2】引張材を製造している状態の断面図である。
【図3】引張材を装置から取り出す状態の断面図であ
る。
【符号】
1 本体 1a・1b 分割体 2 PC鋼材挿通孔 2a・2b PC鋼材挿通溝 3 オイル室 3a・3b オイル溝 4a・4b 送り凹部 5 オイル供給路 6 押えローラー 7 送りローラー 8 モーター 9 アンボンドシース嵌合孔 9a・9b アンボンドシース嵌合溝 10 クランパ 11 シリンダ 12 ローラー 13 アンボンドシース 14 PC鋼より線 15 防錆オイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ふたつに分割可能な本体を合わせて形成
    した装置内にPC鋼材を挿入し、このPC鋼材を加圧し
    たオイルを供給したオイル室内を通過させ、このオイル
    室と連通してオイル室から流出したオイルが充満したア
    ンボンドシースの中へ前記PC鋼材を送り込んで所定長
    さ挿入した後に、本体を分割してオイル室からPC鋼材
    を離脱させることを特徴とするグラウンドアンカーの引
    張材の製造方法。
  2. 【請求項2】 ふたつに分割可能な本体の合わせ面に、
    一端から他端まで連続するPC鋼材挿通溝が各々形成さ
    れ、そのPC鋼材挿通溝の長手方向中間部にポンプから
    オイルを送ることが可能なオイル溝が形成され、このP
    C鋼材挿通孔の延長線上にPC鋼材を押し上げ可能なジ
    ャッキ機構が配されていることを特徴とするグラウンド
    アンカーの引張材の製造装置。
JP16817397A 1997-06-10 1997-06-10 グラウンドアンカーの引張材の製造方法及びそれに使用する装置 Expired - Fee Related JP2955539B2 (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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