JPH111921A - 地盤の液状化防止装置 - Google Patents

地盤の液状化防止装置

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JPH111921A
JPH111921A JP15464797A JP15464797A JPH111921A JP H111921 A JPH111921 A JP H111921A JP 15464797 A JP15464797 A JP 15464797A JP 15464797 A JP15464797 A JP 15464797A JP H111921 A JPH111921 A JP H111921A
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JP
Japan
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casing
locking
sheet pile
ground
drain member
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Withdrawn
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JP15464797A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Onda
邦彦 恩田
Shigeru Nakagawa
茂 中川
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 矢板に排水機能を付加することにより施工時
間を短縮でき、その上安価で施工が容易な地盤の液状化
防止装置を得ること。 【解決手段】 地盤に打設される矢板1と、上部開口部
に中心方向に突設された係止部34を有し、矢板1に取
付けられるほぼ筒状の端面保護部材3と、筒状に形成さ
れ先端部が端面保護部材3に着脱可能に連結されるケー
シング2と、矢板1に係止する係止部材42a,42b
を有しケーシング2に接合される当て板4と、吸水性又
は透水性を有しケーシング2内に挿入されるドレーン部
材5と、外周に端面保護部材3の係止部34に係止しう
る係止手段62を有し、ドレーン部材5の下端部に結合
されてドレーン部材5の下部と共に端面保護部材3内に
収容されるエンドキャップ6とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震時に砂質地盤
に発生する液状化を防止し、各種構造物の液状化被害を
防止することのできる地盤の液状化防止装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】砂質地盤の液状化防止対策としては種々
提案されているが、その一例として特公平6−1199
0号公報(以下従来技術1という)に記載された発明が
ある。この発明は、振動を利用してケーシングを砂質地
盤にその砂質地盤を締固めつつ打込む工程と、地盤の所
定圧力に対する耐圧性を有し周壁に透水用の孔を開設し
たパイプに透水性フィルタを被せてなるドレーンパイプ
をケーシングに挿入する工程と、ケーシングを砂質地盤
から引抜いて砂質地盤にドレーンパイプを残留させる工
程とを有し、砂質地盤中の過剰間隙水圧をドレーンパイ
プを用いて低下させるようにした砂質地盤の液状化防止
工法に関するものである。
【0003】また、特開平2−225712号公報(以
下従来技術2という)に開示された発明は、矢板本体の
長手方向に沿った所定区間に、多数の開口部とこの開口
部からの地盤の浸入を防止するためのフィルタを備えた
排水用部材を1条又は複数条、少なくとも矢板本体の片
面に設けたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1の発明は、
ドレーンパイプと矢板を別々に施工しなければならない
ので、施工時間に制約がある場合は対応が困難であり、
施工性に問題がある。また、従来技術2の発明は、あら
かじめ排水用部材を取付けた鋼矢板を打設するようにし
ているため施工時間の短縮を図ることができるが、施工
時間の短縮による効果以上に排水用部材の加工及び鋼矢
板への取付けにコストがかかり、経済性の面で問題があ
る。
【0005】本発明は、上記の課題を解決すべくなされ
たもので、矢板に排水機能を付加することにより施工時
間を短縮でき、その上安価で施工が容易な地盤の液状化
防止装置を得ることを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る地盤の液状化防止装置は、地盤に打
設される矢板と、上部開口部に中心部方向に突設された
係止部を有し、前記矢板に取付けられるほぼ筒状の端面
保護部材と、筒状に形成され先端部が前記端面保護部材
に着脱可能に連結されるケーシングと、前記矢板に係止
する係止部材を有し前記ケーシングに接合される当て板
と、吸水性または透水性を有し前記ケーシング内に挿入
される筒状のドレーン部材と、外周に前記端面保護部材
の係止部に係止しうる係止手段を有し、前記ドレーン部
材の下端部に結合されて該ドレーン部材の下部と共に前
記端面保護部材内に収容されるエンドキャップとを備え
たものである。
【0007】(2)上記(1)のエンドキャップを、ド
レーン部材の下端部に結合される有底筒状の本体と、下
部が該本体と一体に形成され上部が拡径されたほぼ漏斗
状の係止手段とによって構成した。 (3)上記(2)の係止手段を、複数の係止片によって
形成した。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施形態1 図1は本発明の実施形態1を示すもので、(a)は正面
図、(b)はそのA−A断面図、図2は図1の分解斜視
図である。また、図3は図1(a)のB−B拡大断面
図、C−C拡大断面図及びD−D拡大断面図である。図
において、1は鋼矢板、2は鋼管21からなり鋼矢板1
より短いケーシング、3は鋼矢板1のウェブの内面下部
に固定され、ケーシング2の下部が連結される端面保護
部材、4は鋼矢板1のウェブの幅と同じかこれより狭い
幅で長さも短い当て板、5は例えばポリエチレン製の穴
あき耐圧管からなるドレーン部材である。6はドレーン
部材5の下端部を補強するエンドキャップ、7はゴムの
如き弾性材からなり、端面保護部材3に嵌合する例えば
Oリングのような止水リングである。以下上記各部材に
ついてそれぞれ詳細に説明する。
【0009】鋼矢板1は、図1〜図3では断面ほぼコ字
状の鋼矢板1を用いた場合を示したが、例えば、図4に
示すH形鋼11、図5(a)に示す矢板付きH形鋼1
2、(b)図に示すような鋼管13、(c)図に示すよ
うな矢板付き鋼管14などを用いてもよく、さらには、
コンクリート杭、既製の鉄筋コンクリート杭、プレスト
レスコンクリート杭、鋼管コンクリート杭など(以下こ
れらを一括してコンリート杭という)であってもよい。
以下本明細書においては、上述の各種矢板、鋼管、コン
クリート杭などを総称して矢板という。
【0010】端面保護部材3は、図6、図7に示すよう
に、外径がケーシング2の内径とほぼ等しく、その外面
がケーシング2の内側に嵌入しうる大きさで、かつ、そ
の内径はドレーン部材5の外径よりやや大きく、ドレー
ン部材5がその内側に嵌入しうる大きさの円筒状の本体
部31を有し、この本体部31の下部は斜めに切除され
てその開口部が楕円形の板で閉塞され、尖鋭部32が形
成されている。なお、この尖鋭部32を省略し、下端部
を平坦に形成してもよい。33は保持ベルトで、本体部
31の上下方向のほぼ中間部に溶接により取付けられて
いる。この保持ベルト33はケーシング2の装着時にス
トッパの役割を果すと共に、溶接により矢板1のウェブ
に接合される。34は本体部31の上部開口部の内周縁
に突設された複数個の係止部である。
【0011】当て板4は鋼材からなる板状のもので、上
部には引上げ時にワイヤなどを挿通する目通し穴41が
設けられており、また、上部の両側縁部にはほぼ逆U字
状の係止部材42a,42bの一方の脚部が溶接により
取付けられている。そして、当て板4の下部はケーシン
グ2の上部に溶接により一体に接合されている。この場
合、図3(a)に示すように、当て板4との接合をより
確実にするため、ケーシング2の両側にブラケット43
a,43bを溶接してこれを当て板4に溶接するように
してもよい。
【0012】係止部材42a,42bは前述のように当
て板4に取付けられて矢板1に係止し、ケーシング2を
矢板1とほぼ平行に保持するためのものであるが、例え
ば、係止部材42a,42bを当て板4の前面に取付け
て矢板1の上端部に係止するようにしてもよく、あるい
は、当て板4の背面にほぼ逆J字状の係止部材42a,
42bを取付け、これを矢板1の上端部に係止させるな
ど、その形状、取付け位置は適宜変更することができ
る。
【0013】ドレーン部材5は、例えば、ポリエチレン
の如き合成樹脂製の耐圧管の周壁に多数の網目や穴51
を有する吸水性又は透水性を有する筒状のもので、必要
に応じて、穴51から土砂の浸入を防止するために、例
えば、吸水性又は透水性及び耐食性を有する合成繊維
製、合成樹脂製、ステンレス製などのフィルタで被覆し
てもよい。このドレーン部材5は合成樹脂製に限定する
ものではなく、ステンレスの如き耐食性を有する金属管
で構成してもよい。
【0014】エンドキャップ6は、図8、図9に示すよ
うに、例えば、ポリエチレンなどの合成樹脂からなり、
内径がドレーン部材5の外径とほぼ等しい有底円筒状の
本体61と、この本体61の外周に設けられ、下部が本
体61と一体に形成され上部が拡径されたほぼ漏斗状に
形成されて係止手段を形成する係止外筒62とからな
り、係止外筒62の上端部は本体61の上端部より若干
下方に位置している。なお、本体61と係止外筒62の
上端部は同じ高さにしてもよい。
【0015】このエンドキャップ6は、図10、図11
に示すように、本体61をドレーン部材5に嵌入して接
着剤により一体に結合される。なお、図示してないが、
本体61の内壁にドレーン部材5の網目や穴51に係止
する突起を設ければ、ドレーン部材5との結合がより確
実になる。また、ドレーン部材5に結合した際に、両者
の間にピンを打込み、あるいは両者をボルトで結合して
もよい。
【0016】次に、上記のような実施形態1に係る液状
化防止装置の組立て手順の一例について説明する。 (1)図11に示すように、端面保護部材3の本体部3
1に1個又は複数個の止水リング7を嵌合し、保持ベル
ト33上に位置させる。この場合、遮水性を高めるた
め、その外径がケーシング2の内径より大きい止水リン
グを用いることが望ましい。そして、端面保持部材3を
矢板1のウェブの下方に当接し、保持ベルト33を矢板
1に溶接して両者を一体に接合する(図1参照)。ま
た、ケーシング2を当て板4に溶接して接合する。
【0017】(2)また、図10に示すように、ドレー
ン部材5の下端部にエンドキャップ6の本体61を嵌入
し、接着剤等により一体に結合してドレーン部材5の下
部開口部を閉塞すると共に、ドレーン部材5の下端部を
補強する。
【0018】(3)次に、図11に示すように、エンド
キャップ6が装着されたドレーン部材5の下端部を、端
面保護部材3の本体部31内に収容する。このとき、エ
ンドキャップ6の係止外筒62は、端面保護部材3の係
止部34によって中心方向に押されて弾性変形し、係止
部34を過ぎると再び元の状態に戻り、その先端部が係
止部34に当接する。そして、エンドキャップ6が本体
31の尖鋭部32の内壁に当接して停止する。このよう
にして、エンドキャップ6はその上下が端面保護部材3
の本体部31によって拘束される。以上の作業はあらか
じめ工場で行うことができる。
【0019】(4)この状態で、図12に示すように、
当て板4に接合されたケーシング2を矢板1に沿って前
進させ、ケーシング2内にドレーン部材5を挿入する。
ケーシング2をさらに前進させると、その下端部が端面
保護部材3に嵌合し、止水リング7を介して保持ベルト
33に当接し、前進を停止する。同時に、当て板4に設
けた係止部材42a,42bが矢板1の上端部に係止す
る。このときの状態を図1に示す。これにより、液状化
防止装置の組立を完了する。
【0020】以上、本実施形態の組立手順の一例につい
て説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、
例えば、ドレーン部材5を当て板4に接合されたケーシ
ング2内に挿入してケーシング2と共に矢板1に沿って
前進させ、ある位置でケーシング2を停止させてドレー
ン部材5のみを前進させてドレーン部材5を端面保護部
材3に結合したのち、ケーシング2を前進させてその先
端部を断面保護部材3に嵌合して保持ベルト33に当接
させると共に、当て部材4の係止部材42a,42bを
矢板1に係止させるなど、適宜変更することができる。
【0021】次に、上記のように構成した本実施形態の
液状化防止装置を、砂質地盤に建込む工法について説明
する。図13(a)に示すように、矢板1及びケーシン
グ2が接合された当て板4をバイブローハンマー8で保
持し、所定深さまで地盤9に打設する。このとき、端面
保護部材3に尖鋭部32を設ければ、打設時の貫入抵抗
を大幅に減少することができる。また、ケーシング2と
端面保護部材3との間には止水リング7が介装されてい
るので、例えば、被圧された地下水が存在する地盤にお
いても、ケーシング2内に水や土砂などが浸入するおそ
れがなく、確実に施工することができる。
【0022】打設が終ったときは、図13(b)に示す
ように、当て板4に設けた目通し穴41にワイヤーなど
を通して、矢板1、端面保護部材3及びドレーン部材5
を地盤9中に残置した状態で当て板4とケーシング2を
引き抜く。これにより、液状化防止装置は、図13
(c)に示すように、地盤9中に埋設される。なお、6
7はドレーン部材5の上部開口部を閉塞するキャップで
ある。
【0023】ケーシング2の引抜きにあたっては、ドレ
ーン部材5がケーシング2と共上りするおそれがある。
本発明は、このような問題を解決するために、エンドキ
ャップ6に係止外筒62を設けたので、若し、ドレーン
部材5がケーシング2と共上りをはじめると、図14に
示すように、エンドキャップ6の係止外筒62の先端部
が端面保護部材3の係止部34に係止されてドレーン部
材5はそれ以上上昇できないため、ケーシング2のみが
引抜かれ、ドレーン部材5はその位置に確実に残置され
る。
【0024】ところで、ケーシング2内は中空状態であ
り、このため、ケーシング2を引抜く瞬間に、周辺地盤
の地下水や土砂がドレーン部材5に廻り込んでその網目
や穴51を閉塞する懸念がある。このような場合は、図
15(b)に示すように、矢板2を地盤9に打設したの
ち、ケーシング2内にホース81を差し込んで注水す
る。これにより、地盤9内の地下水とケーシング2内の
水が平衡状態を保つため、ドレーン部材5の網目や穴5
1の閉塞現象が回避される。
【0025】実施形態2 図16は本発明の要部をなすエンドキャップ6の実施形
態2の斜視図である。本実施形態は係止手段を構成する
エンドキャップ6の係止外筒62に複数のスリット(切
除部)63を設けて複数に分割し、係止片64を形成し
たもので、図17に示すように、本体61にドレーン部
材50を嵌入するようにしたものである。なお、スリッ
ト63を設ける代りに、当初から本体61の下部外周に
複数の係止片64を設けてもよい。本実施形態の作用効
果は実施形態1の場合と同様である。
【0026】実施形態3 図18はエンドキャップ6の実施形態3の斜視図であ
る。本実施形態においては、本体61の外径をドレーン
部材5の内径とほぼ等しく形成して係止片64との間に
すき間を設け、図19に示すように、本体61と係止片
64との間にドレーン部材5を嵌入するようにしたもの
である。この場合、本体61の外壁に突起を設け、これ
をドレーン部材5の穴51に係合させるようにしてもよ
い。本実施形態の作用効果も実施形態1の場合とほぼ同
様である。なお、実施形態1及び2においても、本体6
1と係止外筒62又は係止片64との間にドレーン部材
5を嵌入するようにしてもよい。
【0027】上記の各実施態様においては、円筒状のケ
ーシング2を用いた場合を示したが、断面四角形の角形
鋼管を用いてもよい。なお、この場合は、端面保護部材
3、エンドキャップ6などをケーシング2の形状に対応
した形状にすることが必要である。
【0028】上記のように構成した本発明においては、
矢板1に近接してドレーン部材5を設け、両者を同時に
地盤中に打設するようにしたので、施工が容易で工期を
短縮することができる。また、矢板1の打設に際して、
矢板1、ケーシング2及び端面保護部材3により周囲の
地盤の土止め、締切り、締固めが並行して行われるの
で、地盤の液状化に対する強度を高めることができる。
【0029】さらに、ドレーン部材5に地下水を流入さ
せて地盤中に発生する過剰間隙水圧を消散させると共
に、これに近接して強度の大きい矢板1を設けたので、
各種構造物の液状化被害を防止することができる。ま
た、ドレーン部材の先端部に係止手段を有するエンドキ
ャップを装着するようにしたので、先端部が破損するお
それがなく、施工に際してはドレーン部材が共上りする
こともない。
【0030】上記の各実施形態では、矢板1のウェブの
内面側に当て板4が接合されたケーシング2及び端面保
護部材3を設けて、ケーシング2内にドレーン部材5を
挿入した場合を示したが、これら各部材は矢板1のウェ
ブの外面側に設けてもよく、あるいはウェブの内面側と
外面側の両方に設けてもよい。さらに、図4及び図5に
破線で示すように、矢板1の種類、形状に応じて、適宜
の場所に適宜数のドレーン部材5を設けることができ
る。
【0031】
【発明の効果】
(1)本発明に係る地盤の液状化防止装置は、地盤に打
設される矢板と、上部開口部に中心部方向に突設された
係止部を有し矢板に取付けられるほぼ筒状の端面保護部
材と、筒状に形成され先端部が端面保護部材に着脱可能
に連結されるケーシングと、矢板に係止する係止部材を
有しケーシングに接合される当て板と、吸水性または透
水性を有しケーシング内に挿入されるドレーン部材と、
外周に端面保護部材の係止部に係止しうる係止手段を有
し、ドレーン部材の下端部に結合されてドレーン部材の
下部と共に端面保護部材内に収容されるエンドキャップ
とを備えたので、安価で施工が容易であり、工期を短縮
することができる。
【0032】また、矢板の打設に際して、矢板、ケーシ
ング及び端面保護部材により、周囲の地盤の土止め、締
切り、締固めが並行して行われるので、地盤の耐液状化
性を向上させることができる。さらに、ドレーン部材に
地下水を流入させて地盤中に発生する過剰間隙水圧を消
散させると共に、これに近接して矢板を設けたので、各
種構造物の液状化被害を防止することができる。
【0033】また、矢板に対してケーシングを着脱自在
としたので、ケーシングを矢板に沿って確実に取付ける
ことができ、また、矢板の打設後においてケーシングを
容易に引抜くことができる。さらに、端面保護部材に係
止部を設けると共に、ドレーン部材の端部に結合するエ
ンドキャップにこの係止部に係止しうる係止手段を設け
たので、ケーシングの引抜きに際してドレーン部材が共
上りすることなく、地盤中に確実に残置させることがで
きる。
【0034】(2)また、上記(1)のエンドキャップ
を、ドレーン部材の下端部に結合される有底筒状の本体
と、下部がこの本体と一体に形成され上部が拡径された
ほぼ漏斗状の係止手段とによって構成し、 (3)あるいは、上記(2)の係止手段を、複数の係止
片によって構成したので、構造が簡単でドレーン部材の
先端部の破損を防止すると共に、ケーシングの引抜きに
際してドレーン部材を確実に地盤中に残置させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の正面図及びそのA−A断
面図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】図1のB−B、C−C、D−D断面図である。
【図4】図1の矢板の他の例を示す模式図である。
【図5】図1の矢板の他の例を示す模式図である。
【図6】図1の端面保護部材の斜視図である。
【図7】図6の縦断面図である。
【図8】図1のエンドキャップの斜視図である。
【図9】図8の縦断面図である。
【図10】ドレーン部材とエンドキャップの結合状態を
示す斜視図である。
【図11】ドレーン部材を端面保護部材内に収容した状
態を示す縦断面図である。
【図12】実施形態1の組立順序を示す説明図である。
【図13】本発明の施工例の説明図である。
【図14】図13(b)におけるエンドキャップの作用
説明図である。
【図15】本発明の他の施工例の説明図である。
【図16】本発明の実施形態2のエンドキャップの斜視
図である。
【図17】図16のエンドキャップにドレーン部材を結
合した状態を示す縦断面図である。
【図18】本発明の実施形態3のエンドキャップの斜視
図である。
【図19】図18のエンドキャップにドレーン部材を結
合した状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 矢板 2 ケーシング 3 端面保護部材 31 本体部 34 係止部 4 当て板 5 ドレーン部材 6 エンドキャップ 61 本体 62 係止外筒 63 スリット 64 係止片 7 止水リング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に打設される矢板と、 上部開口部に中心部方向に突設された係止部を有し、前
    記矢板に取付けられるほぼ筒状の端面保護部材と、 筒状に形成され、先端部が前記端面保護部材に着脱可能
    に連結されるケーシングと、 前記矢板に係止する係止部材を有し、前記ケーシングに
    接合される当て板と、 吸水性または透水性を有し、前記ケーシング内に挿入さ
    れる筒状のドレーン部材と、 外周に前記端面保護部材の係止部に係止しうる係止手段
    を有し、前記ドレーン部材の下端部に結合されて該ドレ
    ーン部材の下部と共に前記端面保護部材内に収容される
    エンドキャップとを備えたことを特徴とする地盤の液状
    化防止装置。
  2. 【請求項2】 エンドキャップを、ドレーン部材の下端
    部に結合される有底筒状の本体と、下部が該本体と一体
    に形成され上部が拡径されたほぼ漏斗状の係止手段とに
    よって構成したことを特徴とする請求項1記載の地盤の
    液状化防止装置。
  3. 【請求項3】 係止手段を、複数の係止片によって形成
    したことを特徴とする請求項2記載の地盤の液状化防止
    装置。
JP15464797A 1997-06-12 1997-06-12 地盤の液状化防止装置 Withdrawn JPH111921A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6574092B2 (en) 2000-10-16 2003-06-03 Nisshinbo Industries, Inc. Carbonaceous material, polarizable electrode for electrical double-layer capacitor, and electrical double-layer capacitor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6574092B2 (en) 2000-10-16 2003-06-03 Nisshinbo Industries, Inc. Carbonaceous material, polarizable electrode for electrical double-layer capacitor, and electrical double-layer capacitor

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