JPH11188146A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JPH11188146A
JPH11188146A JP36088697A JP36088697A JPH11188146A JP H11188146 A JPH11188146 A JP H11188146A JP 36088697 A JP36088697 A JP 36088697A JP 36088697 A JP36088697 A JP 36088697A JP H11188146 A JPH11188146 A JP H11188146A
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高明 市原
Osamu Nagasaka
修 長坂
Atsushi Honda
温 本田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の遊技球が一時に受け入れられた場合で
あっても当該遊技球を所定の解放位置から所望する方向
に確実に解放し得る誘導機構を有する誘導路を備えたパ
チンコ機を提供すること。 【解決手段】 上記課題を解決する本発明のパチンコ機
は、遊技盤面上に射出された遊技球Bを受け入れ、該受
け入れた遊技球Bを該受け入れた位置とは異なる解放位
置まで誘導し、該誘導された遊技球Bを該解放位置から
解放する誘導路16a,16bを備えており、その誘導
路16a,16bには、前記受け入れた遊技球Bを前記
解放位置に至る前に一時的に停留させる停留部18a,
18bと、該停留部18a,18bから遊技球Bを一球
ずつ前記解放位置に向けて送出する送出機構とが設けら
れており、ここで複数の遊技球Bが該誘導路16a,1
6b上に受け入れられた際にも前記解放位置から解放さ
れる遊技球Bは一球ずつであることが実現されることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ機に関し、
詳しくは、遊技盤面上に射出された遊技球を受け入れ
て、当該受け入れた位置とは異なる解放位置から当該遊
技球を解放するためにパチンコ機に設けられた誘導路に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パチンコ機におけるパチンコ遊技
の高度化・多様化に伴い、遊技盤面に配置される遊技装
置も大型化してきている。特に、一例として図8に示す
ように、センター役物100といわれる遊技盤面のほぼ
中央に配置される遊技装置は、比較的大型の液晶ディス
プレイ102を搭載すると共に、その周囲は遊技内容に
マッチしたデザインが施された装飾部材104等によっ
て高度に装飾化されてきており、大型化の傾向が著し
い。他方、パチンコ遊技の高度化により、種々の特定入
賞口(例えば所定の特別遊技状況を開始させる始動口)
を遊技盤面上に設ける必要も生じている。この種の入賞
口は、通常、センター役物100の下方に相当する遊技
領域に配置される場合が多い。然るに、上述のようにセ
ンター役物100が大型化した結果、パチンコ機の発射
装置より遊技盤面上に射出されたパチンコ球(以下「遊
技球B」という。)を当該センター役物100を迂回さ
せつつ上記領域にある入賞口に入賞させることは困難で
ある。このため、上記遊技領域に配置した入賞口に遊技
球Bをある頻度で入賞させるためには当該遊技盤に何ら
かの強制的な誘導手段を設ける必要がある。
【0003】ところで、上記目的のための誘導手段の一
つとして、いわゆるワープ機構等に備えられる誘導路が
ある。すなわち、一般のワープ機構は、遊技盤面上のあ
る地点を流下する遊技球Bを専用の誘導路を介して遊技
盤面上の他の地点に強制的に誘導するための機構であ
る。すなわち、一例として図8に示すように、従来のワ
ープ機構では、遊技盤面上に射出された遊技球Bを導入
する導入口110,118と、当該導入口110,11
8から受け入れられた遊技球Bを当該導入口110,1
18から異なる所定の解放位置まで誘導するための誘導
路112,116と、当該導入口110,118から解
放位置まで誘導された遊技球Bを遊技盤面上に再び解放
する放出口114とから構成されている。すなわち、図
8に示すように、ランダムに導入口110,118に入
り込んだ遊技球Bは上記誘導路116を転動し、上記放
出口114から再び遊技盤面上に解放される。このよう
な誘導路112,116を備えるワープ機構を設けるこ
とにより、大型のセンター役物100を備えた遊技盤で
あっても、当該センター役物100の形状に阻まれるこ
となく、当該センター役物100の下方に配置した特定
入賞口に向けて遊技球Bを高頻度で送り出すことがある
程度は可能となった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のワープ機構に備えられた誘導路にあって
は、一時に多くの遊技球Bが導入口110,118に入
った場合、誘導路116の途上および放出口114にお
いて遊技球B同士が接触(衝突)し、その反動で当該遊
技球Bが所望する方向に流下せず、結果、センター役物
100下方に配置される特定入賞口(始動口等)には入
賞し難くなる。このことは、特に、上記図8に示すよう
な複数の導入口110,118と誘導路112,116
を有し、当該誘導路112,116が放出口114に至
る前に合流するタイプ(即ち放出口114は一つ)のも
ので起こりやすい。ところで、このような不具合は、当
該特定入賞口への入賞率の低下を引き起こし、延いては
遊技者の当該パチンコ遊技に対する感興を削ぐこととな
るため好ましいことではない。
【0005】本発明はこのような一般的なワープ機構等
に備えられる従来の誘導路における問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、複数の遊技
球が一時に受け入れられた場合であっても、当該遊技球
を所定の解放位置から所望する方向に確実に解放し得る
誘導機構の構築およびそのような誘導機構を有する誘導
路を備えたパチンコ機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、遊技盤面上に射出された遊技球を受け入
れ、当該受け入れた遊技球を当該受け入れた位置とは異
なる解放位置まで誘導し、当該誘導された遊技球を当該
解放位置から解放する誘導路を備えたパチンコ機であっ
て、その誘導路には、上記受け入れた遊技球を上記解放
位置に至る前に一時的に停留させる停留部と、当該停留
部から遊技球を一球ずつ上記解放位置に向けて送出する
送出機構とが設けられており、複数の遊技球が当該誘導
路上に受け入れられた際にも上記解放位置から解放され
る遊技球は一球ずつであることが実現されるパチンコ機
(以下「本発明の第一のパチンコ機」という。)を提供
する。なお、本明細書において「パチンコ機」は、いわ
ゆるパチンコ遊技を行なうための弾球遊技機の総称であ
り、特定の遊技によって限定されることを意図したもの
ではない。従って、一般的なパチンコ遊技(典型的に
は、鋼球を遊技盤上の所定の入賞口に入れて所定の賞品
球を獲得する遊技)の他、一定数の鋼球(遊技球)を遊
技盤面上に射出して所定の当たり状態の成立を目的とす
る所謂アレンジボール遊技等を行なう弾球遊技機も、本
明細書における「パチンコ機」に包含される。
【0007】本発明の第一のパチンコ機に装備される本
発明の誘導路では、遊技盤面から該誘導路に受け入れら
れた遊技球はその誘導される過程において上記停留部で
一旦停留させられ、そこから上記送出機構によって所定
の解放位置に向けて一球ずつ送り出される。このため、
遊技球が二球以上まとまって当該停留部から解放位置に
向かうことがない。従って、本発明の第一のパチンコ機
によれば、遊技盤面上に射出された遊技球が一時に数多
く上記誘導路に受け入れられた場合であっても、上記停
留部および送出機構によって遊技球を一球ずつ所定の解
放位置から解放することができる。このため、当該誘導
路上の解放位置から解放される際に遊技球同士が接触
(衝突)するのを防止し、一球ずつ所望する方向(典型
的には遊技盤面上の特定入賞口方向)に確実に解放する
ことができる。
【0008】また、本発明は、上述の本発明の第一のパ
チンコ機において、上記誘導路には、当該誘導路上に遊
技球を受け入れるための入口が二つ若しくはそれ以上備
えられており、当該複数の入口の個々に対応させた状態
で上記停留部が別個に設けられており、ここで上記送出
機構は、当該別個に設けられた停留部の各々から時差を
設けて交互に遊技球を一球ずつ上記解放位置に向けて送
出し得るように構成されているパチンコ機(以下「本発
明の第二のパチンコ機」という。)を提供する。
【0009】本発明の第二のパチンコ機に装備される本
発明の誘導路では、上記入口が複数備えられているとと
もに、当該複数の入口の各々に対応させて停留部が別個
に設けてある。これにより、当該複数の入口から一時に
多数の遊技球が受け入れられた場合にも、各入口に対応
して入口毎に設けられた停留部において一時的に停留さ
せることができる。さらに、本態様の誘導路において
は、上記送出機構によって各停留部から交互に遊技球を
一球ずつ所定の解放位置に向かって送り出すことができ
る。このため、複数の入口から遊技球が同時に誘導路上
に受け入れられた場合であっても、当該誘導路内(典型
的には解放位置近傍)において当該遊技球同士が遭遇し
てぶつかりあうことがない。従って、本発明の第二のパ
チンコ機によれば、遊技盤面上に射出された遊技球が複
数設けられた上記入口から同時に誘導路上に受け入れら
れた場合であっても、各入口に対応して入口毎に設けら
れた複数の停留部および送出機構によって当該遊技球同
士が遭遇することはなく、各停留部から相互に一球ずつ
の遊技球を所定の解放位置から解放することができる。
このため、本発明の第一のパチンコ機と同様、上記解放
位置から解放される際に遊技球同士が接触するのを防止
し、誘導路上から一球ずつ所望する方向(典型的には遊
技盤面上の所定の入賞口の方向)に確実に解放すること
ができる。
【0010】また、特に好ましい本発明のパチンコ機
は、上記本発明の第一または第二のパチンコ機におい
て、上記誘導路は遊技盤面のほぼ中央に配置される役物
に形成されており、その役物の下方には所定の入賞口が
設けられており、ここで上記解放位置は、上記誘導路上
を誘導されてきた遊技球を当該入賞口に向けて解放し得
るようにして当該役物の下部に配置されていることを特
徴とする(以下「本発明の第三のパチンコ機」とい
う。)。本発明の第三のパチンコ機においては、その遊
技盤面に上記誘導路を形成したセンター役物を配置する
と共に当該センター役物の下方(典型的には当該センタ
ー役物に形成された誘導路における解放位置の真下方
向)には所定の入賞口を配置している。これにより、本
発明の第三のパチンコ機では、当該センター役物の形状
に阻まれることなく、上記誘導路を誘導されてきた遊技
球を一球ずつ確実に上記所定の入賞口に向けて解き放つ
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパチンコ機(上記
本発明の第一、第二、第三のパチンコ機を包含する。以
下同じ。)の好適な一実施形態について図面に基づいて
説明する。なお、図1は、本実施形態に係る本発明のパ
チンコ機に装備される遊技盤を示す正面図であり、後述
する本発明の誘導路を有するワープ機構を備えている。
なお、本発明のパチンコ機においては、上記本発明の誘
導路を有するワープ機構を備えた遊技盤以外の部分(金
枠形状、遊技球発射装置、賞球払い出し装置、等)は、
従来のパチンコ機におけるものと同様であればよく、な
んら本発明を特徴付けるものではないため、これらにつ
いての詳細な説明および図示は省略する。
【0012】まず、本実施形態に係るパチンコ機に用い
られる遊技盤の全体構成について説明する。本実施形態
に係るパチンコ機の遊技盤1は、いわゆる第1種パチン
コ遊技を行うために構築されたものである。図1に示す
ように、この遊技盤1は従来のパチンコ機におけるもの
と同様、平板状のパネル部材2と当該パネル部材2上に
装着された種々の遊技装置類とから構成されている。こ
のパネル部材2の表面には、パチンコ機の発射装置(図
示せず)から射出された遊技球を遊技盤1上部に誘導す
るための誘導レール3が円形渦巻き状に装着されてい
る。そして、この誘導レール3によって包囲された内側
の領域が本遊技盤1における遊技領域4である。
【0013】この遊技領域4のほぼ中央には、パチンコ
遊技において特別図柄等を表示するための液晶ディスプ
レイ11を中心に備えた大型の中央遊技装置10(以下
「センター役物10」という。)が組み込まれている。
図2に示すように、このセンター役物10の表面下部に
は基台15cが装着されており、当該基台15cには液
晶ディスプレイ11を包囲するようにしてトロピカル調
にデザインされた種々のカバー部材14a,14b,1
5a,15bが取り付けられている。而して、このセン
ター役物10には、本発明を特徴付ける誘導路を組み込
んで構築されたワープ機構が備えられている。このワー
プ機構ならびに誘導路の構成および作動態様の詳細は後
述する。一方、図1に示すように、センター役物10の
周囲には遊技領域4に射出された遊技球の落下速度や方
向を変幻自在に調節するための多数の釘(図示せず)や
風車5と共に、いわゆる普通入賞口を形成する入賞装置
6が複数配置されている。また、センター役物10の中
央下方には、第1種パチンコ遊技における特定入賞口と
して第1種始動口7aを形成する特別入賞装置7が配置
されている。また、遊技領域4の下部には、いわゆる大
当たり状態時に開放する大入賞口8aが設けられた大型
の変動入賞装置(アタッカー)8が配置されている。な
お、本遊技盤1の遊技領域4の下端部中央には、いずれ
の入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのア
ウト口9が設けられている。
【0014】次に、上記構成の遊技盤1を備えたパチン
コ機において行われる第1種パチンコ遊技を簡単に説明
する。本遊技盤1の遊技領域4に射出された遊技球が上
記始動口7aに入賞した場合、上記センター役物10の
液晶ディスプレイ11に表示される特別図柄が変動す
る。このとき、液晶ディスプレイ11に所定の特定図柄
(当たり図柄)が表示された場合には、上記変動入賞装
置8における大入賞口8aが、所定の時間(典型的には
30秒間若しくは10個の遊技球が入賞するまでの間)
開放する。そして、当該大入賞口8aより入賞した遊技
球が上記変動入賞装置8の内部に設けられた特別入賞区
域(いわゆるVゾーン)を通過した場合には、大入賞口
8aの開放が反復される。但し、一度に反復できる回数
には上限が設けてある(典型的には最大16回の反復継
続)。
【0015】次に、本実施形態に係る本発明の誘導路を
組み込んだワープ機構を備えたセンター役物10の構成
について説明する。図2に示すように、液晶ディスプレ
イ11の左右両側には、本発明の誘導路に係る上記入口
に相当する導入口12a,12bが形成されている。ま
た、液晶ディスプレイ11の前方下部であってカバー部
材14a,14b,15a,15bの背面側には、左右
一対の棚板状の誘導路16a,16bが、上記導入口1
2a,12bに対応して各々設けられている。この一対
の誘導路16a、16bは、遊技球Bが一列で流れるよ
うに形成されていると共に当該誘導路16a、16b上
を遊技球Bがセンター役物10の中心側に向かって転動
するように傾斜をもたせてある(図2参照)。一方、液
晶ディスプレイ11の前方真下中央部には、上記棚板状
誘導路16a,16b上を誘導されてきた遊技球Bをセ
ンター役物10のほぼ中央から下方に解放するための段
状誘導路である遊技球放出ステップ20が設けられてい
る(図7参照)。この遊技球放出ステップ20は複数の
ステップ(階段)から構成されており、その最下段部分
には本実施形態に係る上記解放位置に相当する放出口2
2が形成されている。
【0016】本実施形態に係るセンター役物10を上述
のように構成することによって、図2において遊技球B
の流路を矢印で示したように、発射装置(図示せず)か
ら遊技盤1上に射出された遊技球Bは、センター役物1
0に設けられた導入口12a,12bに入った場合には
当該導入口12a,12bからセンター役物10裏面側
に設けられた図示しない緩衝流路を経て上記誘導路16
a,16b上に誘導される。そして、傾斜が設けられた
当該誘導路16a,16bに沿って中心方向へ転動し、
その縁部から上記遊技球放出ステップ20の最上段に落
下する。そして、後述する遊技球放出ステップ20の球
送り機構に基づいて当該遊技球放出ステップ20の最上
段から最下段へと順次転動・落下した遊技球Bは、当該
遊技球放出ステップ20最下段の前端中央部に形成され
た放出口22より遊技盤1面上に再び解放(放出)され
る。以上のように、本実施形態に係る誘導路16a,1
6bを組み込んで構築されたワープ機構では、センター
役物10の外形に阻まれることなく、遊技球Bをセンタ
ー役物10の下方に配置された特定入賞口(始動口)7
aの直上に数多くの遊技球Bを誘導することができる。
【0017】以下、本実施形態に係るワープ機構(すな
わち誘導路16a,16b)に設けられた停留部と送出
機構について詳細に説明する。なお、図3および図4は
本発明の停留部および送出機構を説明するためのセンタ
ー役物10の部分平面図および部分正面図である。図3
に示すように、両誘導路16a,16bの途中には、本
実施形態に係る停留部18a,18bが形成されてい
る。図示されているように、本停留部18a,18b
は、1個の遊技球Bの一部(底部)が填り込んで当該遊
技球Bをその位置で留まらせ得るサイズの貫通孔から構
成されている。このような停留部18a,18bを設け
た結果、本実施形態に係るパチンコ機においては、上記
導入口12a,12bから誘導路16a,16bに誘導
された遊技球Bは当該停留部18a,18bに填り込み
(図3の左側停留部18a参照)、後述する送出機構に
よって当該停留部18a,18bから送り出されるとき
まで当該停留部18a,18bに停留し続けることとな
る。なお、当該停留部18a,18bに1個の遊技球B
が填り込んでいる場合には、誘導路16a,16b上を
後続する遊技球Bは、当該停留部18a,18bに填り
込んだ遊技球Bが障害物となり、それより先へは進むこ
とができず、結果、当該遊技球Bを先頭として誘導路1
6a,16b上に一列に停留することとなる。従って、
本実施形態に係るパチンコ機においては、一時に多くの
遊技球が導入口12a,12bに入ってしまった場合で
あっても、それら遊技球がそのままストレートに上記放
出口22から同時放出されることはない。
【0018】次に、上記停留部18a,18bから遊技
球Bを一球ずつ放出口22に向けて送出するための送出
機構について説明する。図3に示すように、本実施形態
に係る送出機構は、センター役物10の裏面(即ち遊技
盤1の裏面側)に備えられたモーター30と、当該モー
ター30の駆動軸31に回転可能な状態で装着された第
一歯車32と、当該第一歯車32に常時噛み合うように
して回転可能に配置された二つの同形状・同歯数の第二
歯車34a,34bと、当該二つの第二歯車34a,3
4bに各々連結する左右対称形状の可動部材38,39
とから構成されている。而して、これら二つの第二歯車
34a,34bの上面には、中心軸37からやや離れた
位置(左右同部位)にポール状の連結突起35a,35
bがそれぞれ形成されている。なお、当該二つの第二歯
車34a,34bを第一歯車32と噛み合わせて配置す
る際には、図3に示すように、上記連結突起35a,3
5bの位置が常に180度ずれるようにして配置してお
く。
【0019】図3に示すように、上記可動部材38,3
9は折れ曲がった形状の細長いプレート部材を主要構成
材とし、その一方の端部には上記連結突起35a,35
bの直径よりやや幅広の長穴38a,39aが形成され
ている。また、図4に示すように、可動部材38、39
の他方の端部は上方に延伸されており、その頂端部分に
は上記停留部18a,18b(即ち貫通孔)に停留する
遊技球Bを迫り出させるための作用部38c,39cが
形成されている。この作用部38c,39cの詳細は後
述する。また、当該延伸された部分における側壁面から
はガイド片38b,39bが形成されており、これらガ
イド片38b,39bは各々センター役物10本体に設
けられた図示しないガイド溝にスライド移動可能な状態
で係合されている(図3および図4参照)。これによ
り、可動部材38,39をその位置で支持することがで
きる。
【0020】而して、図3に示すように、上記可動部材
38,39の長穴38a,39aに、上記連結突起35
a,35bを差し込むことにより、当該可動部材38,
39と第二歯車34a,34bとが係合されている。こ
のことによって、モーター30の駆動力は第一歯車32
および第二歯車34a,34bを介して上記可動部材3
8,39に伝達される。すなわち、第二歯車34a,3
4bの回転に応じて上記長穴38a,39a内で上記連
結突起35a,35bがスライド移動する結果、当該可
動部材38,39は、第二歯車34a,34bの一回転
周期をセンター役物10の前後方向への一往復周期に変
換しつつ当該連結突起35a,35bと中心軸37との
距離を振幅としてセンター役物10前後方向に往復運動
する(図3参照)。
【0021】なお、これら可動部材38,39は、上記
第二歯車34a,34bと係合された際、上記作用部3
8c,39cが停留部18a,18b(即ち貫通孔)の
上方にやや突出し得るように予め形成・配置されてい
る。すなわち、図3乃至図5に示すように、第二歯車3
4a,34bの回転に応じて可動部材38,39がセン
ター役物10の前方に前進してきたときには、当該可動
部材38,39の頂端部に形成された上記作用部38
c,39cは前板に相当するカバー部材15a,15b
の裏面に設けられた図示しない収納部に収納される(図
3における左側の可動部材38および図5(a)参
照)。一方、第二歯車34a,34bの回転に応じて可
動部材38,39がセンター役物10の後方に後退した
ときには、上記作用部38c,39c先端は上記収納部
から停留部18a,18bの真下に移動するとともにそ
の先端は停留部18a,18bの上方にやや突出するこ
ととなる(図3における右側の可動部材39および図5
(b)参照)。ここで、図5に示すように、本実施形態
に係る作用部38c,39cの上面には、停留部18
a,18bに停留中の遊技球B(以下「停留球B」とい
う。)を迫り上げ得るように傾斜を持たせた凸部が形成
されている。これにより、停留部18a,18bに停留
球Bがある場合(即ち停留部18a,18bを構成する
貫通孔に遊技球Bの底部が填り込んでいる場合;図5
(a)参照)には、当該停留球Bは可動部材38,39
の後退と共に突出してくる作用部38c,39cに接触
することによって停留部18a,18bから迫り上げら
れ、結果、誘導路16a,16b上に再び送り出される
こととなる(図4および図5(b)参照)。なお、図3
および図4に示すように、本実施形態においては、停留
部18a,18bの中央よりやや外方に作用部38c,
39cが突出するようにして予め可動部材38,39を
配置している。このため、作用部38c,39cが停留
球Bを迫り上げる際には当該停留球Bの底の中心よりや
や外側を押し上げることとなる(図4)。このため、迫
り上げた停留球Bを確実に誘導路16a,16bの内側
方向へ送り出すことができる(図4)。
【0022】ところで、上述のとおり、第二歯車34
a,34bは、上記連結突起35a,35bの位置が常
に180度ずれるようにして第一歯車32に噛み合わさ
れている(図3)。このため、本実施形態に係る上記左
右一対の可動部材38,39は、第二歯車34a,34
bの回転と連動しつつ相互に反対方向に動くように組み
付けられている。従って、本実施形態においては、上記
二つの作用部38c,39cは、第二歯車34a,34
bの回転周期に対応して交互に停留部18a,18bへ
の突出および上記収納部への後退を繰り返すこととな
り、二つ同時に各々の停留部18a,18bに突出する
ことがない。すなわち、本実施形態に係るワープ機構で
は、たとえ左右両側の停留部18a,18bのいずれに
も停留球Bが停留している状況下でも、これら二つの停
留球Bが同時に停留部18a,18bから送出されるこ
とはなく、時差を設けて一球ずつ別個に誘導路16a,
16bの下流側(即ち放出口22の方向)に送出され
る。従って、本実施形態に係るパチンコ機によれば、多
くの遊技球Bがほぼ同時に上記二つの導入口12a,1
2bに入った場合であっても上述の送出機構によって誘
導路16a,16bの各々で遊技球Bを整列・配球し
得、結果、遊技球Bを交互に一球ずつ送出することがで
きる。このため、本実施形態に係るパチンコ機によれ
ば、遊技盤1面上に射出された遊技球Bが上記二つの導
入口12a,12bから同時に誘導路16a,16b上
に受け入れられた場合であっても、当該遊技球B同士が
ワープ機構内においてかち合うことがない。
【0023】次に、本実施形態に係るセンター役物10
に備えられた上記遊技球放出ステップ20について説明
する。本遊技球放出ステップ20は、階段状に形成され
た役物内段状誘導路であって上述の停留部18a,18
bから送出されてきた遊技球Bを放出口22に向けて順
次転動・落下させるためのものである。図3および図7
(a)に示すように、本遊技球放出ステップ20は、セ
ンター役物10の表面に設けられた第二ステップ24お
よび第四ステップ23と当該第二ステップ24を上下か
ら挟み込むようにして前後方向にスライド移動可能に設
けられた可動ステップ部材25とから構成されている。
図7(a)に示すように、この可動ステップ部材25
は、遊技球Bを載置し得る二つのステップ部25a,2
5bが一体に連結されて形成された台状の部材であり、
その上段部25a(以下「第一ステップ部25a」とい
う。)と下段部25b(以下「第三ステップ部25b」
という。)とは、これらに挟まれて配置される上記第二
ステップ24にも遊技球Bが載置され得るように上下方
向および前後方向に間隙を確保しつつ形成されている。
なお、上記可動ステップ部材25の第一ステップ部25
aおよび第三ステップ部25bならびに第二ステップ2
4の先端上縁部は、遊技球Bが不用意に落下しないよう
に若干迫り上げられている(図7参照)。また、図3に
示すように、第一ステップ部25aの両端には、ポール
状の突起部25cが上方に向けて突設されている。而し
て、この突起部25cの先端の高さは、誘導路16a,
16bを転動・流下してくる遊技球Bが当該誘導路16
a,16bの縁から第一ステップ部25aに落下するの
を遮断し得る程度に高く形成されている(図6(a)参
照)。
【0024】一方、本遊技球放出ステップ20の最下段
部に相当する上記第四ステップ23はほぼフラットな平
板から構成されているが、その表面は前端部中央に向け
て緩やかな傾斜が設けられている。そして、第四ステッ
プ23の前端部中央には円弧状の窪みが形成されてお
り、上記放出口22を構成している。このように第四ス
テップ23の表面を形成したため、当該第四ステップ2
3に落下してきた遊技球Bは、上記傾斜によって前端部
中央に転動し、当該部位に設けられている円弧状に窪ん
だ放出口22より遊技盤1面上に放出される。上述のと
おり、この放出口22の直下には、本遊技盤1における
特定入賞口(第1種始動口)7aが設けられている。従
って、本ワープ機構においてセンター役物10内を放出
口22まで誘導されてきた遊技球Bは当該放出口22か
ら特定入賞口(第1種始動口)7aへ向けて一球ずつ確
実に解き放たれる。
【0025】次に、本遊技球放出ステップ20における
球送り機構について説明する。図3および図7(a)に
示すように、センター役物10表面下部中央にスライド
移動可能に設置された上記可動ステップ部材25の背面
側には上記可動部材38,39と同様の長穴42aを有
する伝動部材42が連結されている。一方、センター役
物10背面側に設けられた上記第一歯車32には、可動
ステップ部材25をセンター役物10前後方向に移動さ
せるための第三歯車40が噛み合わされている。この第
三歯車40の上面には、上記連結突起35a,35bと
同様の連結突起41が形成されている。而して、上記可
動部材38,39と同様、この連結突起41と上記伝動
部材42の長穴42aとを係合することによって、モー
ター30の駆動力を第一歯車32および第三歯車40を
介して伝動部材42に伝達することができる。そして、
当該伝動部材42によって、第三歯車40の一回転周期
をセンター役物10前後方向への一往復周期に変換しつ
つ上記可動ステップ部材25を往復移動させることがで
きる。
【0026】すなわち、本実施形態に係る可動ステップ
部材25は、上記第三歯車40の回転に対応しつつ、突
起部25cが遊技球Bの進路とぶつかる誘導路16a、
16b前方のほぼ中央にくる位置(図3および図6
(a)に示す位置)と、当該突起部25cが遊技球Bの
進路から外れた誘導路16a、16bよりも前寄り(即
ちカバー部材15a,15b寄り)にくる位置(図6
(b)に示す位置)との間を往復する。そして、この往
復運動によって、第一ステップ部25a上の遊技球Bを
第四ステップ23までステップ毎に順次落下させていく
ことができる。以下、このことを具体的に説明する。
【0027】図6(a)に示すように、上記送出機構に
よって停留部18a,18bから送出された遊技球B
は、誘導路16a,16b上を転動・流下していき、当
該誘導路16a,16b縁部において上記突起部25c
に阻まれてそこで一旦停留する。そして、可動ステップ
部材25の前方への移動に伴って上記突起部25cが前
方に移動して遊技球Bの進路が開放されるに至ったと
き、当該遊技球Bは誘導路16a,16b上から第一ス
テップ部25aに落下する。以下、図7を参照しつつ説
明する。
【0028】上記のようにして遊技球Bが落下した状態
が図7(a)に相当する。この後、可動ステップ部材2
5は、第三歯車40の回転に応じて伝動部材42を介し
て再び後退を始める(図7(b)参照)。それと共に第
一ステップ部25aも後退して遊技球Bを載置し得る空
間を当該第一ステップ部25a上に確保するのが困難に
なり、結果、当該遊技球Bはセンター役物10壁面に押
された恰好で第一ステップ部25aから第二ステップ2
4に落下する(図7(c)〜(e)参照)。この後、可
動ステップ部材25は、第三歯車40の回転に応じて伝
動部材42を介して再び前進を始める(図7(f)参
照)。それと共に第一ステップ部25aも前進して第二
ステップ24上に遊技球Bを載置し得る空間を確保する
のが困難になり、結果、当該遊技球Bは第一ステップ部
25aの前面部に押された恰好で第二ステップ24から
第三ステップ部25bに落下する(図7(g)〜(h)
参照)。なお、可動ステップ部材25の前進は即ち上記
突起部25cが前方に移動することであり、この時点で
さらに別の遊技球Bが誘導路16a,16bの縁部に存
在する場合には、上述のように当該別の遊技球Bは誘導
路16a,16bの縁部から第一ステップ部25aに落
下し得る(図7(a))。
【0029】次いで、可動ステップ部材25は、第三歯
車40の回転に応じて伝動部材42を介して再び後退を
始める(図7(b)参照)。それと共に第三ステップ部
25bも後退して遊技球Bを載置し得る空間を第三ステ
ップ部25b上に確保するのが困難になり、結果、当該
遊技球Bは第二ステップ24の前面部に押された恰好で
第三ステップ部25bから第四ステップ23に落下する
(図7(c)〜(d)参照)。而して、第四ステップ2
3上に落下した遊技球Bは、上述の傾斜によって第四ス
テップ23上を転動し、その中央前方に設けられた上記
放出口22より遊技盤1面上に放出される(図7
(d))。以上の過程がパチンコ遊技中に繰り返される
ことによって、上記誘導路16a,16b上の遊技球B
は、順次、段階的に遊技球放出ステップ20を経て放出
口22から始動口7aに向けて放出される。このよう
に、本遊技球放出ステップ20における球送り機構は、
遊技球Bを段階的かつ強制的に落下せしめるように構築
されているので、遊技球Bがいつまでも遊技球放出ステ
ップ20の同じ場所(ステップ)に滞留することがな
い。このため、遊技球放出ステップ20上で遊技球Bが
相互に接触(衝突)することがなく、当該接触によって
遊技球Bの流下方向が個々に異なってしまうことを防ぐ
ことができる。また、本実施形態にかかるセンター役物
10では、このような球送り機構を備えた遊技球放出ス
テップ20をセンター役物の前面に視認可能に設けてい
るため(図2参照)、遊技者は遊技球放出ステップ20
を段階的に落下していく遊技球Bを目視しつつ遊技を行
うことができる。このため、遊技者は、これら段階的に
落下する遊技球Bが放出口22下方にある始動口7aに
やがて入賞するとの期待感を持ちつつパチンコ遊技を行
うことができる結果、当該パチンコ遊技に対する感興を
削がれることがない。
【0030】ところで、本実施形態においては、第三歯
車40の歯数は上記第二歯車34a,34bの2分の1
に設定してある。このため、第一歯車32の回転に応じ
て第二歯車34a,34bが一回転する場合には当該第
三歯車40は二回転することとなる。このことによっ
て、第二歯車34a,34bに係合される上記可動部材
38,39がセンター役物10の前後方向に一往復する
間に、第三歯車40に係合される伝動部材42および可
動ステップ部材25はセンター役物10の前後方向に二
往復する。従って、本実施形態においては、左右の誘導
路16a,16bに各々設けられた停留部18a,18
bに上記作用部38c,39cが時期を異ならせて一度
ずつ露出する間(即ち第二歯車34a,34bが一回転
する間)に、上記可動ステップ部材25の突起部25c
に阻まれていた遊技球Bの進路(誘導路16a,16b
縁部の前方)は二度開放されることとなる。すなわち、
左右の誘導路16a,16bに各々設けられた停留部1
8a,18bのうちの一方の停留部18aから停留球B
が送出されたときから、続いて他方の停留部18bから
停留球Bが送出されたときまでの間に必ず誘導路16
a,16b縁部前方から突起部25cが退き、遊技球B
の第一ステップ部25aへの進路が一旦開放されること
となる。従って、本実施形態においては、上記送出機構
によって二つの停留部18a,18bから時差を設けて
交互に一球ずつの停留球Bしか送出されないことに加
え、左右の誘導路16a,16bの両方向から二球以上
の停留球Bが一斉に第一ステップ部25aに落下するこ
とを確実に防止し得る。
【0031】以上のとおり、本発明の誘導路を組み入れ
て構築されたワープ機構を備えた本実施形態に係るパチ
ンコ機では、上記複数の導入口12a,12bのそれぞ
れから一時に複数の遊技球Bが誘導路16a,16b上
に受け入れられた場合であっても、各導入口12a,1
2bに対応して誘導路16a,16b上に別個に設けら
れた停留部18a,18bの各々から時差を設けて交互
に一球ずつの遊技球Bを放出口22へ向けて送出するこ
とができる。従って、個々の導入口12a,12bから
導入された遊技球Bが放出口22付近でかち合うことが
ない。このため、放出口22から放出される遊技球Bの
流下方向が遊技球B相互の接触(衝突)に因って不意に
変わることを防止することができる。そして、本実施形
態に係るパチンコ機の遊技盤1においては、本発明の誘
導路を組み入れて構築されたワープ機構がセンター役物
10にまとめて備えられていると共にその直下に所定の
入賞口(ここでは始動口)7aが配置されている(図
1)。ここで、上述のとおり、本実施形態に係る放出口
22の底面は円弧状に窪みをもたせて形成されており、
常に同じ位置から同じ方向に一球ずつの遊技球Bを放出
することができる。従って、本実施形態に係るパチンコ
機では、当該放出口22から一球ずつの遊技球Bを同じ
位置から所定の入賞口(始動口)7aに向けて確実に解
き放つことができる。
【0032】以上、本発明のパチンコ機に装備される本
発明の誘導路をワープ機構に組み込んだ形態で説明した
が本発明を上記実施形態に限定することを意図したもの
ではない。例えば、上記実施形態においては停留部18
a,18bとして遊技球Bが一個填り込む程度の貫通孔
が誘導路に設けられているがこの形態に限定されるもの
ではない。上述のような遊技球Bを停留部から一球ずつ
送出し得る送出機構を備える限り、例えば、複数の遊技
球Bが縦列をなして填り得る縦長の溝状停留部であって
もよい。また、上記実施形態においては、左右一対(二
つ)の導入口12a,12bとそれらに別個に対応する
二つの誘導路16a,16bおよび停留部18a,18
bを設けた例を示したがこれに限らず三つまたはそれ以
上の導入口およびそれらに対応して三つまたはそれ以上
の停留部を設けたものであってもよい。また、上述の実
施形態に係るパチンコ機では、上記解放位置に相当する
放出口22の手前に上記遊技球放出ステップ20を設け
ているが、本発明を実施するうえで、このような可動性
の段状誘導路は必須のものではない。例えば、このよう
な可動性の遊技球放出ステップ20に代えて傾斜を設け
た単なる板状の誘導路であってもよい。あるいは、この
ような遊技球放出ステップ20を設けることなく、上記
棚板状誘導路16a,16bの末端(即ち上述の実施形
態においては上記突起部25cに隣接する誘導路16
a,16b縁部)を解放位置として当該位置から直接遊
技盤面上に遊技球を解放する構成のものでもよい。
【0033】あるいは、上記実施形態においては本発明
の誘導路はワープ機構に組み入れられることによって一
つのセンター役物に集約して備えられているが、この形
態に限定されるものではない。例えば、遊技盤に装備さ
れる他の遊技装置に設けてもよいし、あるいは、ワープ
機構に組み入れることなく本発明の誘導路を独立した一
つの遊技装置として遊技盤面上に直接設けてもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、複数の遊技球が一時に
受け入れられた場合であっても、当該遊技球を所定の解
放位置から所望する方向に整然と解放し得る誘導路を備
えたパチンコ機を提供することができる。
【0035】すなわち、本発明の第一のパチンコ機に装
備される誘導路では、当該誘導路に受け入れられた遊技
球がその誘導過程において上記停留部で一旦停留させら
れるとともにそこから上記送出機構によって所定の解放
位置に向けて一球ずつ整然と送り出されるため、遊技球
が二球以上まとまって当該停留部から解放位置に向かう
ことがない。従って、本発明の第一のパチンコ機によれ
ば、遊技盤面上に射出された遊技球が一時に数多く上記
誘導路に受け入れられた場合であっても遊技球同士の接
触を防止しつつ上記解放位置から遊技球を一球ずつ所望
する方向(典型的には遊技盤面上の特定入賞口方向)に
確実に解き放つことができる。
【0036】さらに、本発明の第二のパチンコ機に装備
される誘導路では、複数備えられた遊技球入口の各々に
対応させて停留部が別個に設けてあり、上記送出機構に
よって各停留部から交互に遊技球を一球ずつ所定の解放
位置に向かって送り出すことができる。従って、本発明
の第二のパチンコ機によれば、遊技盤面上に射出された
遊技球が複数設けられた上記入口から同時に誘導路に受
け入れられた場合であっても、上記本発明の第一のパチ
ンコ機と同様、遊技球同士の接触を防止しつつ上記解放
位置から遊技球を一球ずつ所望する方向に確実に解き放
つことができる。
【0037】また、本発明の第三のパチンコ機では、上
記誘導路が、遊技盤面に配置されるセンター役物に典型
的にはワープ機構の一構成物として装備される一方で当
該センター役物の下方に所定の入賞口(典型的には始動
口)を配置している。従って、本発明の第三のパチンコ
機によれば、当該センター役物の形状に阻まれることな
く、センター役物内に形成された誘導路を誘導されてき
た遊技球を当該センター役物の下部に配置した解放位置
から一球ずつ確実に当該入賞口に向けて解放することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係る本発明のパチンコ機に装備さ
れる遊技盤の正面図である。
【図2】一実施形態に係る本発明のセンター役物の外観
を示す正面図である。
【図3】一実施形態に係る本発明の誘導路を説明するた
めのセンター役物の主要部平面図である。
【図4】一実施形態に係る本発明の誘導路を説明するた
めのセンター役物の部分正面図である。
【図5】一実施形態に係る本発明の誘導路における送出
機構を説明する図である。
【図6】一実施形態に係る本発明のセンター役物におけ
る遊技球の流下状況を説明する図である。
【図7】一実施形態に係る本発明のセンター役物におけ
る遊技球の流下状況を説明する図である。
【図8】従来の誘導路を有するワープ機構を備えたセン
ター役物を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 10,100 センター役物 12a,12b,110,118 導入口 16a,16b,112,116 誘導路 18a,18b 停留部 20 遊技球放出ステップ 22,114 放出口 25 可動ステップ部材 32 第一歯車 34a,34b 第二歯車 38,39 可動部材 38c,39c 作用部 40 第三歯車 42 伝動部材 B 球

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤面上に射出された遊技球を受け入
    れ、該受け入れた遊技球を該受け入れた位置とは異なる
    解放位置まで誘導し、該誘導された遊技球を該解放位置
    から解放する誘導路を備えたパチンコ機であって、 その誘導路には、前記受け入れた遊技球を前記解放位置
    に至る前に一時的に停留させる停留部と、該停留部から
    遊技球を一球ずつ前記解放位置に向けて送出する送出機
    構とが設けられており、 複数の遊技球が該誘導路上に受け入れられた際にも前記
    解放位置から解放される遊技球は一球ずつであることが
    実現されるパチンコ機。
  2. 【請求項2】 前記誘導路には、該誘導路上に遊技球を
    受け入れるための入口が二つ若しくはそれ以上備えられ
    ており、該複数の入口の個々に対応させた状態で前記停
    留部が別個に設けられており、 ここで前記送出機構は、該別個に設けられた停留部の各
    々から時差を設けて交互に遊技球を一球ずつ前記解放位
    置に向けて送出し得るように構成されている請求項1に
    記載のパチンコ機。
  3. 【請求項3】 前記誘導路は遊技盤面のほぼ中央に配置
    される役物に形成されており、その役物の下方には所定
    の入賞口が設けられており、 ここで前記解放位置は、前記誘導路上を誘導されてきた
    遊技球を該入賞口に向けて解放し得るようにして該役物
    の下部に配置されている請求項1または2に記載のパチ
    ンコ機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006212235A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Samii Kk 弾球遊技機
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JP2009178183A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2012010909A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Sansei R&D:Kk 遊技機

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