JPH11187994A - 電気掃除機用吸込具及びそれを用いた電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塵埃を掻き上げる機能とアジテータを吸引風
により回転させる機能とをアジテータに持たせることに
より、吸込具の幅に対しアジテータをほぼ同等の幅に形
成できるものであり、吸込幅の広い高効率で、小型軽量
な電気掃除機用吸込具を提供する。 【解決手段】 アジテータ１０の凸状帯８には、従来よ
りの塵埃をかき出す効果に合わせて，従来別構成となっ
ていたエアータービン的な役割も一体にて構成し、吸込
具の全幅に近い最大の集塵幅を形成する。さらに吸引風
１１の進行方向とアジテータ１０の回転により凸状帯８
が発生させる風３４，３８の流れ方向が略同一となるた
め、集塵室４内部の風の流れ方向が統一化され塵埃が吸
引口５に導かれ易い。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機用吸込具
及び前記吸込具を用いた電気掃除機に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、アジテータを強制的に回転させ、
じゅうたん等の掃除を有効に行う電気掃除機用吸込具が
主流となってきている。

【０００３】従来の電気掃除機用吸込具の構成を図３０
及び図３１に基づいて説明する。図のように、吸込具本
体２内には回転軸７を有するエアータービン８を回転自
在に配し、回転軸７の両端部にはエアータービン５４を
配している。また、吸込具本体５２の下面にはアジテー
タ５８と対向する部分（エアータービン５４を除く）に
下方開口部Ｃを設け、この下方開口部Ｃから被掃除面の
塵埃を吸引風と共に吸込具本体５２内に吸引する。な
お、吸引風は吸込具本体５２の後方に設けた吸込パイプ
Ａを電気掃除機本体の吸込口側に接続し、電気掃除機本
体の電動送風機を駆動することにより発生する。また、
吸引力が吸込具本体５２に加わると、エアータービン５
４の上方に対向して設られた空気流入口Ｂを介して外気
が吸込具本体２内に導入され、矢印５１に示す気流が発
生し、この気流５１によりエアータービン５４が回転
し、エアータービン５４と共に取り付けられたアジテー
タ５８が軸受け５９を支点として回転する。このよう
に、吸引力によりアジテータ５８を回転させ、アジテー
タ５８の回転により被掃除面の塵埃を掻き出し、吸引風
と共に下方開口部Ｃから塵埃を吸引していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このように従来の電気
掃除機用吸込具では、エアータービン５４とアジテータ
５８を別部材とし、吸込具本体５２内に装着していたた
め、吸込具自体の外形が大きくなり家具と壁と間の狭い
箇所の掃除が行い難く、また部品点数も多くなり、組立
性が良くなかった。

【０００５】また、エアータービン５４をアジテータ５
８の両端部にそれぞれ別部材にて構成していたので、掃
除に寄与するアジテータ５８の幅５３以外にエアーター
ビン５４の幅が必要となり、吸込具の幅に対し実際に塵
埃を集塵出来る幅はかなり小さくなっていた。

【０００６】本発明は、上記課題を解決するもので、吸
込具の幅に対しアジテータによる掃除可能範囲を拡大す
ると共に、吸込具の小型化を図り組立性を向上させるこ
とを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、集塵室内に回転自在に配されるアジテータ
の塵埃掻き上げ部周面に吸引風を受ける複数の凸状帯を
設け、前記凸状帯が吸引風を受けることによりアジテー
タを回転させるので、別部材のエアータービンをアジテ
ータの両端に取り付ける必要もなく、吸込具の幅を大き
くすることなく、吸込具の幅方向における掃除可能範囲
を拡大することができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１記載の発明は、
下方に開口部を設けた集塵室と、前記集塵室内に回転自
在に配されるアジテータと、前記下方開口部を介して集
塵室内に流入した塵埃を含んだ空気を吸引する吸引口を
有し、前記アジテータの塵埃掻き上げ部の周面に吸引風
を受ける複数の凸状帯を設け、前記凸状帯が吸引風を受
けることによりアジテータを回転させるもので、この構
成によれば、被掃除面の塵埃を掻き上げるアジテータの
周面にアジテータを吸引風により回転させる凸状帯を配
しているので、別部材のエアータービンをアジテータの
両端に取り付ける必要もなく、吸込具の幅を大きくする
ことなく、吸込具の幅方向における掃除可能範囲を拡大
することができる。

【０００９】本発明の請求項２記載の発明は、請求項１
の凸状帯が、アジテータの回転軸を中心に放射状に配し
たので、下方開口部からの吸引風を凸状帯が受けやすく
なり、アジテータの回転力を高めることができる。

【００１０】本発明の請求項３記載の発明は、請求項１
又は２の凸状帯が、アジテータの略全幅方向にわたり配
してあるので、下方開口からの吸引風をアジテータの全
幅方向で凸状帯が受けることとなり、アジテータの回転
力を高めることができる。

【００１１】本発明の請求項４記載の発明は、請求項１
乃至３のいずれか１項の凸状帯が、集塵室の下方開口部
から突出するように配し、その先端側が被掃除面と接触
するようしたので、凸状帯が吸引風を受けてアジテータ
を回転させると共に、その先端部が被掃除面と接触、衝
突し、被掃除面の塵埃を掻き上げることができる。

【００１２】本発明の請求項５記載の発明は、請求項１
乃至４のいずれか１項の凸状帯は、アジテータの長手方
向の中心付近を頂点に略への字状に形成し、回転時には
前記略への字状の頂点部が回転方向に対し先に進行する
ように構成されているものである。

【００１３】本発明の請求項６記載の発明は、請求項５
の凸状帯は、アジテータの長手方向の中心付近の一部
を、前記アジテータの回転軸に対し平行な直線形状に形
成したものである。

【００１４】本発明の請求項７記載の発明は、求項１乃
至４のいずれか１項の凸状帯を、アジテータの回転軸に
対し平行な直線形状に形成したものである。

【００１５】本発明の請求項８記載の発明は、請求項１
乃至４のいずれか１項の凸状帯を、アジテータの回転軸
に対し螺旋状に配したものである。

【００１６】本発明の請求項９記載の発明は、請求項１
乃至８のいずれか１項のアジテータの端部の凸状帯を、
部分的に吸引風の流入に対し抵抗となるように形成した
ものである。

【００１７】本発明の請求項１０記載の発明は、請求項
１乃至８のいずれか１項のアジテータの吸引口付近の凸
状帯を、部分的に吸引風の流入の抵抗となるように形成
したものである。

【００１８】本発明の請求項１１記載の発明は、請求項
１乃至１０のいずれか１項の凸状帯に吸引風による流入
の抵抗となる部分を設け、この部分は内部を吸引風の抵
抗にて変形する事のない硬質な材料で構成し、表面を軟
質な材料で構成したものである。

【００１９】本発明の請求項１２記載の発明は、請求項
１乃至８、１１のいずれか１項のアジテータの端部に、
凸状帯とは別に、回転軸に対して放射状で、吸引風の流
入の抵抗となる羽根部を設けたものである。

【００２０】本発明の請求項１３記載の発明は、請求項
１乃至８、１１のいずれか１項のアジテータの吸引口付
近に、凸状帯とは別に、回転軸に対し放射状で、吸引風
の流入の抵抗となる羽根部を設けたものである。

【００２１】本発明の請求項１４記載の発明は、請求項
１乃至８、１１のいずれか１項のアジテータの外周の全
幅方向に、凸状帯とは別に、回転軸に対し放射状で、吸
引風の流入の抵抗となる羽根部を設けたものである。

【００２２】本発明の請求項１５記載の発明は、請求項
１乃至１４のいずれか１項の凸状帯の一部に切り込み又
は切り欠きを設けたものである。

【００２３】本発明の請求項１６記載の発明は、請求項
１乃至１５のいずれか１項の吸引口付近の凸状帯の外形
を部分的に径大化したものである。

【００２４】本発明の請求項１７記載の発明は、請求項
１乃至１５のいずれか１項の吸引口付近のアジテータの
外形を部分的に径小化したものである。

【００２５】本発明の請求項１８記載の発明は、請求項
１乃至１７のいずれか１項の凸状帯を、アジテータの回
転軸に対して放射線状で、かつ回転方向に傾斜させて設
けたものである。

【００２６】本発明の請求項１９記載の発明は、請求項
１乃至１７のいずれか１項の凸状帯を、アジテータの回
転軸に対して放射線状で、かつ回転方向に膨らみを持つ
よう湾曲させて設けたものである。

【００２７】本発明の請求項２０記載の発明は、請求項
１乃至１７のいずれか１項の凸状帯を、アジテータの回
転軸に対して放射線状で、かつ回転方向と逆方向に傾斜
させて設けたものである。

【００２８】本発明の請求項２１記載の発明は、請求項
１乃至２０のいずれか１項の吸込具内の集塵室に外気が
流入する部分の隙間を吸込具最下面と被掃除面との隙間
より大きく設定したものである。

【００２９】本発明の請求項２２記載の発明は、請求項
１乃至２１のいずれか１項の凸状帯の外形と吸引口の間
にパイプ状の通路の断面積と同等以上の外気と通じる開
口を有するように設定したものである。

【００３０】本発明の請求項２３記載の発明は、請求項
１乃至２２のいずれか１項の凸状帯を、被掃除面上に吸
込具があるとき、外気が集塵室に流入する複数の位置
と、吸引口との間を結ぶ直線に対しどの位置においても
直角に近い角度に設定したものである。

【００３１】本発明の請求項２４記載の発明は、請求項
１乃至２３のいずれか１項の凸状帯の外形と集塵室の内
壁との間が０．５〜２．８ミリメートルの隙間となるよ
う設定したものである。

【００３２】本発明の請求項２５記載の発明は、電動送
風機を内蔵し、請求項１乃至２４のいずれか１項に記載
の電気掃除機用吸込具と連通するように接続される吸込
口を備えた電気掃除機である。

【００３３】

【実施例】（実施例１）以下、本発明の第１実施例につ
いて図１〜図４を用いて説明する。

【００３４】電気掃除機用吸込具の本体は、図１、２に
示すように、上部枠体１と下部枠体２にて構成されてお
り、内部に集塵室４を有し前記集塵室４の被掃除面方
向、すなわち下部枠体２の下面には下方開口部３が設け
られている。吸込具本体の後部には電気掃除機本体の吸
込口側に接続されるパイプ５３を有し、前記パイプ５３
内方先端側には前記集塵室４と連通する通路６が配さ
れ、この通路６の先端側に集塵室４及び下方開口部３に
連通する吸引口５を有している。そして、電気掃除機本
体内の電動送風機を駆動すると、吸引力がパイプ５３、
通路６、吸引口５へと作用し、下方開口部３を介して塵
埃を含む外気を吸引する。

【００３５】また前記集塵室４内にはアジテータ１０が
回転自在に配されており、そのアジテータ１０の配置位
置は下方開口部３と対向するようにしている。アジテー
タ１０は、図２、４に示すように、円柱形状のホルダー
７と、ホルダー７の円中心に設けた回転軸９と、ホルダ
ー７の外周面に配した複数の帯状に形成された凸状帯８
から構成されている。複数の凸状帯８はホルダー７の回
転軸９に対し放射状に配されており、また、個々の凸状
帯８はホルダー７の幅方向、すなわち、回転軸９に沿っ
た方向に配され、しかも、ホルダー７の幅方向、すなわ
ち回転軸９方向の全幅にわたり突設している。

【００３６】また、電気掃除機本体内の電動送風機を駆
動すると吸引力が発生し、吸込具の下方開口部から３か
ら吸い込まれる吸引風は図１の矢印１１に示すように流
れる。アジテータ１０の凸状帯８はこの吸引風１１を受
けることによりホルダー７の回転軸９を中心に回転する
とともに、同時に前記凸状帯８の先端部３７が被掃除面
と接触、衝突し、被掃除面上の塵埃をかき上げる機能を
有している。

【００３７】また、凸状帯８は図３に示すように、アジ
テータ１０の外周の長手方向、すなわち回転軸９方向の
中心付近を頂点１２とし、略への字状に形成され、しか
も、アジテータ１０の回転時には前記への字状の頂点１
２が一番遅れて進行するよう、前記ホルダー７の外周の
長手方向の中央付近を境に対称形状の螺旋状に構成され
ている。

【００３８】上記構成における動作を説明する。吸込具
を被掃除面上に置くと吸込具の下方開口部３はその両側
を除き被掃除面で覆われてしまい、吸引口５からの吸引
力を受けて外気を導入する箇所はその吸込具の両側から
となり、図１の矢印１１に示す吸引風の流れが発生す
る。すなわち、吸引口５は集塵室４の後方で、かつ長手
方向に対し略中央付近に設けられているので、吸込具の
両側から導入された吸引風１１は吸込具の長手方向に沿
って流れ、中央付近の吸引口５から吸い込まれることと
なる。吸入風１１が集塵室４内部に流入し、吸引口５に
流れ込む際の流入方向に対し凸状帯８は前記流入風１１
の流入角度と異なる角度にて設定されているため、凸状
帯８は吸引風１１の圧力により力を受け、アジテータ１
０はホルダー７の回転軸９を中心に回転する。以上の動
作が連続的に発生することにより、アジテータ１０は連
続回転を行う。

【００３９】また、前記アジテータ１０の回転時（図１
の矢印Ｄ方向）に、アジテータ１０の先端３７は被掃除
面に接していることで連続的に被掃除面と衝突し、被掃
除面上の塵埃をかき出すものである。よって、アジテー
タ１０の凸状帯８には、従来よりの塵埃をかき出す効果
に合わせて，従来別構成となっていたエアータービンと
しての役割も持たすことができるのであり、さらに吸引
風１１の進行方向はアジテータ１０の回転軸９方向に沿
って流れるが、アジテータ１０の回転により凸状帯８は
風を発生させる。その凸状帯８により発生する風の方向
が矢印３４、３８の方向となるので、吸引風１１の流れ
と凸状帯８による風の流れが略同一方向となり、効率よ
く掻き上げた塵埃を吸引口５に送り込むことができる。

【００４０】なお、本実施例では、凸状帯８にエアータ
ービンとしての機能と塵埃掻き上げとしての両機能を持
たせたが、凸状帯８は少なくともエアータービンとして
の機能を有しておれば良く、例えば、植毛されたアジテ
ータの塵埃掻き上げ部周面に凸状帯８を複数列配して吸
引風によりアジテータが回転するように構成しても良
く、また、植毛以外に帯状のブレードを有するアジテー
タであっても同様である。さらに、凸状帯８はアジテー
タ１０の全幅方向にわたって設けることで回転力を高め
られて好ましいが、大きな回転力を必要としない場合、
短い凸状帯でも大きな回転力を得られる場合などには、
一列の凸状帯をアジテータ１０の全幅方向にわたり設け
る必要はなく、アジテータ１０の幅方向、すなわち回転
軸方向に部分的に凸状帯を設けても良い。

【００４１】また、凸状帯８が吸引風により回転力を発
生させるためには、吸引風の圧力を受けるように吸引風
の流れ方向と凸状帯の配置方向とを適宜決定していく必
要がある。

【００４２】（実施例２）本発明の第２の実施例を、図
２及び図５を用いて説明する。なお、上記実施例と同一
構成部品には同一符号を付し、その説明を省略する。

【００４３】凸状帯８はホルダー７の外周の長手方向の
中央付近の頂点１２より、略への字状に形成して、回転
時（矢印Ｅ方向）には前記への字状の頂点１２が一番先
に進行するよう前記ホルダー７の外周の長手方向の中央
付近を境に対称形状の螺旋状に構成されている。また、
吸込具の前面から吸引風１１が流れ込むようにしてい
る。具体的には、吸込具を被掃除面に置いたときに、下
面開口部３の前面を除き、下面開口部３が被掃除面に覆
われるようにしている。

【００４４】上記構成における動作を説明すると、吸込
具の前部より吸入風１１が集塵室４内部に流入し、吸引
口５に流れ込む際の流入方向に対し凸状帯８は前記吸引
風１１の流入角度と異なる角度にて設定されているた
め、吸引風１１の圧力により回転力が発生し、アジテー
タ１０は回転軸９を中心に回転する。以上の動作が連続
的に発生しアジテータ１０は連続回転を行う。

【００４５】また、前記アジテータ１０の回転時に、ア
ジテータ１０先端３７は被掃除面に接していることで連
続的に被掃除面と衝突し、被掃除面上の塵埃をかき出す
ものである。よって、アジテータ１０の凸状帯８に塵埃
をかき出す効果と、従来別構成となっていたエアーター
ビンの役割も持たせるものであり、さらに吸込具の略全
幅に渡って前方より流入する吸引風１１は、凸状帯８に
沿って、矢印３８で示される方向、すなわち吸引口５に
向かって整流されるため、塵埃が吸引風１１とともに吸
引口５に導かれやすくなり、効率良い掃除ができるもの
である。

【００４６】（実施例３）本発明の第３の実施例を、図
６を用いて説明する。なお、上記実施例と同一構成部品
には同一符号を付し、その説明を省略する。

【００４７】前記実施例１の凸状帯８の略への時状の頂
点１２を、部分的にホルダー７の回転軸９に対し平行と
なる直線部１３としたものである。また、吸引風１１の
流入方向を吸込具の前部及び両側としている。

【００４８】上記構成における動作を説明すると、吸込
具の両端より吸引風１１が集塵室４内部に流入し、吸引
口５に流れ込む際の流入方向に対し凸状帯８は、前記流
引風１１の流入角度と異なる角度にて設定されているた
め、吸引風１１の圧力により力を受け、アジテータ１０
は回転軸９を中心に回転する。以上の動作が連続的に発
生しアジテータ１０は連続回転を行う。また、凸状帯８
の回転により矢印３３、３５の風の流れが発生するが、
この流れ方向は吸込口５側に向いており、両側からの吸
引風１１と共に流れる塵埃を吸込口５側に効率よく送り
込むことができる。

【００４９】また吸込具の前部より吸引風１１が集塵室
４内部に流入し、吸引口５に流れ込む際の流入方向に対
し凸状帯８は前記吸引風１１の流入角度と異なり、つま
り、前部からの吸引風１１は凸状帯８の直線部１３ほぼ
直角に交差するので、前部からの吸引風１１の圧力を効
率よく回転力に変換することができ、アジテータ１０は
回転軸９を中心に回転する。以上、吸引風１１の両端よ
りの流入による回転力に加え、吸引風１１の前部よりの
流入による回転力が連続的に発生し、アジテータ１０の
回転力は向上し、強い連続回転を行うものである。

【００５０】また、前記アジテータ１０の回転時に、ア
ジテータ１０先端３７は被掃除面に接していることで連
続的に被掃除面と衝突し、被掃除面上の塵埃をかき出す
ものである。よって、アジテータ１０の凸状帯８に従来
よりの塵埃をかき出す効果も向上できると共に、従来別
構成となっていたエアータービンの役割も持たすことが
できるものであり、さらに吸引風１１の進行方向と凸状
帯８の回転動作による風の流れ方向が略同一となるた
め、集塵室４内部の風の流れ方向が統一化され、塵埃が
吸引口５に導かれ易いものである。

【００５１】（実施例４）本発明の第４の実施例を、図
７を用いて説明する。なお、上記実施例と同一構成部品
には同一符号を付し、その説明を省略する。

【００５２】凸状帯８はホルダー７の外周に回転軸９に
対し平行で、かつホルダー７の全幅に設けたものであ
る。また、吸引風１１は前部からのみ流入するようにし
ている。

【００５３】上記構成にて動作を説明すると、吸込具の
前部より吸引風１１が集塵室４内部に流入し、吸引口５
に流れ込む際の流入方向に対し、凸状帯８は前記吸引風
１１の流入角度と異なり、つまりほぼ直角に交差する角
度にて設定されているため、吸引風１１の圧力が凸状帯
８の全幅に対し作用し、その時、凸状帯８と被掃除面が
吸引側４０と流入側４１をタイトしているタイト部３９
ができることにより、例えば吸着の強い被掃除面などに
おいてはアジテータ１０が回転しないと吸引側４０の吸
引圧はどんどん上がり回転力Ｂ３８も向上するものであ
る。

【００５４】よって、アジテータ１０の凸状帯８に従来
よりの塵埃をかき出す効果も向上できると共に、従来別
構成となっていたエアータービンの役割も持たせること
ができるものであり、さらにアジテータ１０の回転に対
し負荷の大きい被掃除面においてもアジテータ１０はし
っかり回転できるものである。

【００５５】（実施例５）本発明の第５の実施例を、図
８を用いて説明する。なお、上記実施例と同一構成部品
には同一符号を付し、その説明を省略する。

【００５６】凸状帯８をホルダー７の外周に回転軸９に
対し全幅に螺旋状の形状に形成したものである。また、
吸引風１１は吸込具の前部及び両側から流入できるよう
にしたものである。

【００５７】上記構成にて動作を説明すると、吸込具の
両端より吸引風１１が集塵室４内部に流入するが、凸状
帯８は、前記吸引風１１の流入角度と異なる角度にて設
定されているため、吸引風１１の圧力を受け、アジテー
タ１０は回転軸９を中心に回転する。以上の動作が連続
的にアジテータ１０の全幅に発生しアジテータ１０は連
続回転を行う。

【００５８】また、吸込具の前部より吸引風１１が集塵
室４内部に流入するが、凸状帯８は、前記流引風１１の
流入角度と異なる角度にて設定されているため、吸引風
１１の圧力を受けることとなる。このように、吸引風１
１の両端よりの流入による回転力に加え、吸引風１１の
前部よりの流入による回転力が連続的に発生し、アジテ
ータ１０の回転力は向上し、アジテータ１０は強い連続
回転を行うものである。

【００５９】また、前記アジテータ１０の回転時に、ア
ジテータ１０先端３７は被掃除面に接していることで連
続的に被掃除面と衝突し、被掃除面上の塵埃をかき出す
ものである。よって、アジテータ１０の凸状帯８に塵埃
をかき出す効果と、従来別構成となっていたエアーター
ビンの役割とを持たせることができ、また、吸込具の両
側ならびに前部より流入する吸引風１１が凸状帯８に連
続的に作用することにより、アジテータ１０の回転がス
ムーズになり、また回転トルクも向上するものである。
また、凸状帯８をへの字状にしたものと比べ、凸状帯８
そのものが撓みやすいので、じゅうたんなどの掃除のと
きは、操作が軽くなる効果もある。

【００６０】（実施例６）本発明の第６の実施例を、図
９及び図１０を用いて説明する。

【００６１】アジテータ１０のホルダー７端部の凸状帯
８を部分的に肉厚を増す又は部分的に硬度を増す等によ
り吸引風１１の流入に対し変形し難く、抵抗となるよう
に形成した羽根部（エアータービン部）１７を設け、連
続した凸状帯８を部分的（羽根部１７）にエアータービ
ンとして機能させている。さらに、吸込具は前部で、か
つ羽根部１７と対向する位置のみに流入口Ａ２８を設
け、吸込具を被掃除面に置いた状態では流入口Ａ２８の
みが外気と集塵室４内とを連通するものである。

【００６２】上記構成にて動作を説明すると、吸込具の
前部の両側に位置する流入口Ａ２８より吸引風１１が集
塵室４内部に流入し、吸引口５に流れ込む際凸状帯８の
羽根部１７に対し圧力が加わる。するとアジテータ１０
が回転し、凸状帯８の先端３７は被掃除面に衝突し被掃
除面に付着している塵埃をかき上げる。羽根部１７も凸
状帯８の一部であるので同様にその先端３７は被掃除面
に接触し塵埃を掻き上げる。したがって、羽根部１７
は、被掃除面に対して傷等を与えないようゴム等の柔軟
性のある材質が好ましく、しかしアジテータ１０を回転
させるためには吸引風１１の圧力をしっかり受けるよう
肉厚を増す、又は部分的に硬度を増すことによりアジテ
ータ１０の回転性と集塵時の被掃除面の障害を無くすこ
とができるものである。

【００６３】なお、本実施例では吸込具の前部両側のみ
に流入口Ａ２８を設け、羽根部１７に流れ込む流速を速
め、羽根部１７で受ける吸引風１１の力を強くしている
が、吸込具の前部全体から吸引風を吸い込みようにすれ
ば、その羽根部１７以外も吸引風１１の圧力を受けて回
転に寄与させることができる。

【００６４】（実施例７）本発明の第７の実施例を、図
１０及び図１１を用いて説明する。

【００６５】アジテータ１０のホルダー７の吸引口５付
近の凸状帯８を部分的に肉厚を増す、又は部分的に硬度
を増す等により吸引風１１の流入に対し変形し難く、抵
抗となるように形成した羽根部（エアータービン部）１
７を設け、連続した凸状帯８を部分的（羽根部１７）に
エアータービンとして機能させている。さらに、吸込具
は前部で、かつ羽根部１７と対向する位置のみに流入口
Ｃ３０を設け、吸込具を被掃除面に置いた状態では流入
口Ｃ３０のみが外気と集塵室４内とを連通するものであ
る。

【００６６】上記構成にて動作を説明すると、吸込具の
吸引口５付近の流入口Ｃ３０より吸引風１１が集塵室４
内部に流入し、吸引口５に流れ込む際凸状帯８に対し圧
力が加わる。するとアジテータ１０が回転し、凸状帯８
の先端３７は被掃除面に衝突し被掃除面に付着している
塵埃をかき上げる。羽根部１７も凸状帯８の一部である
ので同様にその先端３７は被掃除面に接触し塵埃を掻き
上げる。したがって、羽根部１７は、被掃除面に対して
傷等を与えないようゴム等の柔軟性のある材質が好まし
く、しかしアジテータ１０を回転させるためには吸引風
１１の圧力をしっかり受けるよう肉厚を増す、又は部分
的に硬度を増すことによりアジテータ１０の回転性と集
塵時の被掃除面の障害を無くすことができるものであ
る。

【００６７】また、吸引口５付近の凸状帯８に剛性の強
い羽根部１７を設けているので、吸引により凸状帯８が
じゅうたん等により変形させられることで吸引口５がじ
ゅうたん等に塞がれることも防止できるものである。

【００６８】なお、本実施例では吸込具の前部両側のみ
に流入口Ｃ３０を設け、羽根部１７に流れ込む流速を速
め、羽根部１７で受ける吸引風１１の力を強くしている
が、吸込具の前部全体から吸引風を吸い込みようにすれ
ば、その羽根部１７以外も吸引風１１の圧力を受けて回
転に寄与させることができる。

【００６９】（実施例８）本発明の第８の実施例を、図
１２を用いて説明する。

【００７０】アジテータ１０の凸状帯８の一部、すなわ
ち、羽根部１７を２材質成形等にて一体成形している。
すなわち、内部を吸引風１１の抵抗にて変形する事のな
い硬質な材料の硬質部１５とし、表面を軟質な材料の軟
質部１６として一体成形する製造方法を採用している。

【００７１】上記構成における動作は前記実施例６及び
７と同一であるが、表面がが軟質部１６であり、被掃除
面と接触する先端３７にいたっては硬質部１５がないた
め、被掃除面に対し容易に変形し、被掃除面を傷付ける
ことがなく、また被掃除面の凹凸も先端３７により簡単
に吸収することができる。

【００７２】なお、本実施例では羽根部１７のみに硬質
部１５と軟質部１６との２材質構成を採用したが、凸状
帯８の全幅にわたり上記２材質構成を採用してもよい。
この場合には、吸引風１１を吸込具前部の全体から流入
するように構成することが好ましい。

【００７３】（実施例９）本発明の第９の実施例を、図
１３及び１４を用いて説明する。

【００７４】アジテータ１０の端部に凸状帯８と同一中
心の放射状に形成した、エアータービン的効果を有する
羽根部１７を設けたものである。この羽根部１７は上述
したとおり、肉厚を増す、又は部分的に硬度を増す、さ
らに第８の実施例で示した２材質構成にすることにより
作成されるものである。また、羽根部１７の高さは凸状
帯８の高さより低く設定し、羽根部１７の先端が被掃除
面に接触しないようにしている。また、図示していない
が、第６の実施例で示すように、吸込具を被掃除面に置
いたときには羽根部１７と対向する部分のみから吸引風
が流入しておくようにしておくことが好ましい。

【００７５】上記構成における動作を説明すると、第６
の実施例のように、吸込具の両端の流入口Ａ２８より吸
引風１１が集塵室４内部に流入し、吸引口５に流れ込む
際、凸状帯８以外に、羽根部１７に対し圧力が加わる。
また、羽根部１７はアジテータ１０を回転させるために
吸引風１１の圧力をしっかり受けるよう、肉厚を増す又
は部分的に硬度を増す等してあるので、吸引風を受ける
羽根部１７はアジテータ１０を回転させる。アジテータ
１０が回転すると凸状帯８も回転し、その先端３７が被
掃除面に衝突し、被掃除面に付着している塵埃のみをか
き上げる。なお、凸状帯８は被掃除面に対し傷及び害を
与えないよう、ゴム等の柔軟性のある材質にて構成され
ている。

【００７６】よって、凸状帯８をゴムなどで構成するこ
とにより被掃除面に障害を与えること無く、さらにアジ
テータ１０の全幅に配することにより集塵性を確保し、
変形しやすいゴムなどの凸状帯８に加え剛性の高い羽根
部１７を設けることにより、アジテータ１０の回転性能
を確保することができる。

【００７７】（実施例１０）本発明の第１０の実施例
を、図１４及び１５を用いて説明する。

【００７８】本実施例は上記第７の実施例に示すよう
に、アジテータ１０の吸引口５付近に羽根部１７を設け
たものであり、この羽根部１７は凸状帯８と同一中心の
放射状に形成した、エアータービン的効果を有するもの
である。この羽根部１７は上述したとおり、肉厚を増
す、又は部分的に硬度を増す、さらに第８の実施例で示
した２材質構成にすることにより作成されるものであ
る。また、羽根部１７の高さは凸状帯８の高さより低く
設定し、羽根部１７の先端が被掃除面に接触しないよう
にしている。また、図示していないが、第７の実施例で
示すように、吸込具を被掃除面に置いたときには羽根部
１７と対向する部分のみから吸引風が流入しておくよう
にしておくことが好ましい。

【００７９】上記構成にて動作を説明すると、第７の実
施例のように、吸込具の吸引口５付近の流入口Ｃ３０よ
り吸引風１１が集塵室４内部に流入し、吸引口５に流れ
込む際、凸状帯８に対し圧力が加わる。また、羽根部１
７はアジテータ１０を回転させるために吸引風１１の圧
力をしっかり受けるよう、肉厚を増す又は部分的に硬度
を増す等してあるので、羽根部１７も吸引風を受けアジ
テータ１０を回転させる。アジテータ１０が回転すると
凸状帯８も回転し、その先端３７が被掃除面に衝突し、
被掃除面に付着している塵埃のみをかき上げる。なお、
凸状帯８は被掃除面に対し傷及び害を与えないよう、ゴ
ム等の柔軟性のある材質にて構成されている。

【００８０】よって、凸状帯８をゴムなどで構成するこ
とにより被掃除面に障害を与えること無く、さらにアジ
テータ１０の全幅に配することにより集塵性を確保し、
変形しやすいゴムなどの凸状帯８に加え剛性の高い羽根
部１７を設けることにより、アジテータ１０の回転性能
を確保することができる。また、剛性の高い羽根部１７
により、吸引により凸状帯８がじゅうたん等により変形
させられても吸引口５がじゅうたん等に塞がれることを
防止できる。

【００８１】（実施例１１）本発明の第１１の実施例
を、図１４及び図１６を用いて説明する。

【００８２】アジテータ１０の全幅に凸状帯８と同一中
心の放射状の羽根部１７を設けたものであり、この羽根
部１７はエアータービン的効果を有するものである。こ
の羽根部１７は上述したとおり、肉厚を増す、又は部分
的に硬度を増す、さらに第８の実施例で示した２材質構
成にすることにより作成されるものである。また、羽根
部１７の高さは凸状帯８の高さより低く設定し、羽根部
１７の先端が被掃除面に接触しないようにしている。

【００８３】上記構成にて動作を説明すると、少なくと
も吸込具の前部または吸込具の両側のいずれかから吸引
風が集塵室内部に流入すると、凸状帯８に対し圧力が加
わる。また、羽根部１７はアジテータ１０を回転させる
ために吸引風１１の圧力をしっかり受けるよう、肉厚を
増す又は部分的に硬度を増す等してあるので、羽根部１
７も吸引風を受けアジテータ１０を回転させる。アジテ
ータ１０が回転すると凸状帯８も回転し、その先端３７
が被掃除面に衝突し、被掃除面に付着している塵埃のみ
をかき上げる。なお、凸状帯８は被掃除面に対し傷及び
害を与えないよう、ゴム等の柔軟性のある材質にて構成
されている。

【００８４】よって、アジテータ１０はアジテータ１０
全幅に構成された羽根部１７による回転力にて回転させ
られるので集塵性能は高まり、また凸状帯８はゴムなど
で構成されているので、被掃除面の障害がない。また、
吸引により凸状帯８がじゅうたん等により変形させられ
ることで吸引口５がじゅうたん等に塞がれることも防止
でき、さらに被掃除面の段差等により吸引風１１が一部
に集中した時においても、アジテータ１０の全幅に羽根
部１７を構成することで必ず吸引風１１は前記羽根部１
７に圧力を与え、アジテータ１０の回転は確保できる。

【００８５】（実施例１２）本発明の第１２の実施例
を、図１７を用いて説明する。

【００８６】アジテータ１０のホルダー７の外周に複数
列凸状帯８を配し、この凸状帯８の一部に切り欠きを設
けたものである。例えば，凸状帯８はホルダー７の外周
の長手方向中心付近を頂点１２に略への字状に形成し、
回転時には前記への字状の頂点１２が一番遅れて進行す
るよう前記ホルダー７の外周の長手方向中央付近を境に
対称形状の螺旋状に構成されている。

【００８７】図１７のように凸状帯Ａ４６には切り欠き
Ａ４３を及び切り欠きＣ４８を、また隣接する凸状帯Ｂ
４７には切り欠きＢ４４を、さらに凸状帯Ｂ４７の凸状
帯Ａ４６と逆側には、凸状帯Ａ４６と同様の切り欠き位
置を有する凸状帯Ｃ４９を設け、それぞれの切り欠きが
千鳥のように連続して位置して、アジテータ１０外周面
に構成されている。

【００８８】上記構成にて動作を説明すると、吸込具の
前部より吸引風１１が集塵室４内部に流入し、まず凸状
帯Ａ４６に衝突する。この時凸状帯Ａ４６は吸引口５に
流れ込む際の流入方向に対し前記流引風１１の流入角度
と異なる角度にて設定されているため回転力Ａ３３の方
向に吸引風１１の圧力が作用する。その後、吸引風１１
は凸状帯Ａ４６に構成された切り欠きＡ４３より吸引口
５側に流入し、凸状帯Ｂ４７に衝突する。この時、凸状
帯Ｂ４７は吸引口５に流れ込む際の流入方向に対し前記
吸引風１１の流入角度と異なる角度にて設定されている
ため、回転力Ｂ３３の方向に吸引風１１の圧力が作用
し、その後、切り欠きＢ４４より吸引口５側に流入し、
吸引風１１は凸状帯Ｃ４５に衝突し前記と同様の動作に
てアジテータ１０はアジテータ１０の回転軸を中心に回
転する。以上の動作が連続的に発生しアジテータ１０は
連続回転を行う。

【００８９】また、前記アジテータ１０の回転時に、ア
ジテータ１０先端は被掃除面に接していることで連続的
に被掃除面と衝突し、被掃除面上の塵埃をかき出すもの
である。

【００９０】よって、アジテータ１０の凸状帯８により
塵埃をかき出す効果と、従来別構成となっていたエアー
タービン的な役割も持たせることができ、さらに吸引風
は複数の凸状帯８に設けた切り欠きによりスムーズに吸
引口側に流れ込み、吸引風に含まれる塵埃を確実に吸引
口５側に送り込むことができる。また、吸着の強い被掃
除面等でもアジテータ１０の切り欠きより吸引風１１が
流れるため吸込具の吸着により吸込具の操作性を損なう
ことがない。

【００９１】（実施例１３）本発明の第１３の実施例
を、図２及び図１８を用いて説明する。

【００９２】吸引口５付近の凸状帯８の外形を部分的に
径大化した径大部１９を設けることにより集塵室内壁３
２と前記凸状帯８の外形との隙間Ａ２４を小さく設定し
たものである。

【００９３】上記構成にて動作を説明すると、アジテー
タ１０の動作原理としてはすでに他の実施例にて説明し
ているものと同様である。

【００９４】本実施例は前記隙間Ａ２４を小さくするこ
とにより吸引風１１の中で凸状帯８にアジテータ１０回
転に必要な作用３３を与えることなく前記隙間Ａ２４部
よりリークする吸引風１１を少なくすることでアジテー
タ１０の回転力を向上させる。

【００９５】そして、吸引口５より離れた凸状帯８の外
形と集塵室内壁３２との間には塵埃の噛み込み難い隙間
Ｂ２５を設定することにより、アジテータ１０の回転力
を確保しつつ塵埃の噛み込みによるアジテータ１０回転
の障害も無くせるものである。

【００９６】（実施例１４）本発明の第１４の実施例
を、図１９を用いて説明する。

【００９７】吸引口５付近のホルダー７の外形を部分的
に径小化した径小部２０を設けることにより、凸状帯８
の長さＡ４９を大きく設定したものである。

【００９８】上記構成にて動作を説明すると、アジテー
タ１０の動作原理としてはすでに他の実施例にて説明し
ているものと同様である。

【００９９】本実施例は前記凸状帯８の長さＡ４９を長
くすることにより、例えば薄いじゅうたん等の吸着の強
い掃除面において吸着は集塵室４の吸引口５付近に近い
ほど強くなるため、吸着によりじゅうたんが凸状帯８に
圧接したときなど吸引口５付近の凸状帯８がより多くた
わむよう長さＡ４９を設定し、じゅうたんの吸着圧によ
るアジテータ１０の回転障害を防止している。

【０１００】また、前記吸着の強い被掃除面においても
アジテータ１０回転の障害も無くせることにより集塵性
も確保できるものである。

【０１０１】（実施例１５）本発明の第１５の実施例
を、図２０を用いて説明する。

【０１０２】凸状帯８はホルダー７より、放射線状でさ
らに回転方向（矢印３８方向）に傾斜させて設けてい
る。

【０１０３】上記構成にて動作を説明すると、吸引風１
１が集塵室４内部に流入し、吸引口５に流れ込む際、凸
状帯８に対し圧力が加わる。しかし凸状帯８はホルダー
７より放射線状でさらに回転方向に傾斜させて設けてあ
り、吸引風１１の流入ににより発生する圧力により、前
記ホルダー７外周と被掃除面との間で突っかかるように
凸状帯８の先端３７が床面に圧接することにより被掃除
面上の塵埃をかき出す力を向上させ集塵性の向上を行え
るものである。

【０１０４】また、吸着の強い被掃除面などにおいては
アジテータ１０が回転しないと吸引側４０の吸引圧はど
んどん上がり回転力Ｂ３３も向上するものである。よっ
て、塵埃をかき出す効果も向上できると共に、さらにア
ジテータ１０の回転に対し負荷の大きい被掃除面におい
てもアジテータ１０はしっかり回転できるものである。

【０１０５】（実施例１６）本発明の第１６の実施例
を、図２１を用いて説明する。

【０１０６】凸状帯８はホルダー７より放射線状でさら
に回転方向（矢印３８方向）に膨らみを持つよう湾曲さ
せた湾曲部２３を設けている。

【０１０７】上記構成にて動作を説明すると、吸引風１
１が集塵室４内部に流入し、吸引口５に流れ込む際凸状
帯８に対し圧力が加わる。しかし凸状帯８は回転方向に
膨らみを持つよう湾曲部２３を設けており、吸引風１１
の流入ににより発生する圧力により前記湾曲部２３に圧
力が集中し、アジテータ１０はしっかり回転できるもの
である。

【０１０８】（実施例１７）本発明の第１７の実施例
を、図２２を用いて説明する。

【０１０９】本実施例では、凸状帯８を、ホルダー７の
回転軸９を通る放射線に対し、ホルダー７の回転方向側
に傾斜させて設けたものである。

【０１１０】上記構成により、吸引風１１が集塵室４内
部に流入し、アジテータ１０を回転させながら、吸引口
５に流れこむが、その際、凸状帯８が回転方向側に傾斜
しているので、その先端３７が被掃除面につっかかるよ
うに当接する。よって、塵埃の掻き出し効果が向上し、
集塵性も向上し、さらに吸引風１１の流入により発生す
る圧力により、吸着の強い被掃除面などにおいてはアジ
テータ１０が回転しないと吸引側４０の吸引圧はどんど
ん上がり、凸状帯８が回転方向にたおれ掃除面と凸状帯
８の先端の抵抗がなくなり、負荷の大きい被掃除面にお
いてもアジテータ１０はしっかり回転できるものであ
る。

【０１１１】（実施例１８）本発明の第１８の実施例を
図２３、２４を用いて説明する。なお、上記実施例と同
一部分については、同一符号を付してその説明を省略す
る。

【０１１２】本実施例では、吸込具の前部の長手方向
に、外気と集塵室４を連通する凹部２５を複数配すると
ともに、図２４に示すように吸込み具を被掃除面に置い
たときに、被掃除面と各凹部２５間との間に若干の隙間
Ａ２４を設定したものである。

【０１１３】上記構成により、特に絨毯掃除の時、各凹
部２５間では、被掃除面との隙間が凹部２５における隙
間より小さいので、その部分では、絨毯の毛が寝かさ
れ、それにより凸状帯８に加わる負荷が軽減される。

【０１１４】一方、各凹部２５からは、外気が集塵室４
内に噴射状に流入し凸状帯８に当たるので、アジテータ
１０に強い回転力が加わるようになり、吸込具が絨毯に
吸着してアジテータ１０が回転しなくなるような又は、
大きく回転数が落ちることを防止することができるもの
である。

【０１１５】（実施例１９）本発明の第１９の実施例
を、図２５及び図２６を用いて説明する。

【０１１６】吸込具下面側に、凸状帯８の外形と吸引口
５の間にパイプ状の通路６の断面積Ａ２６と同等以上の
外気と通じる開口Ａ６０を有するように設定している。

【０１１７】上記構成にて動作を説明すると、電気掃除
機本体によて発生させられる吸引風は前記パイプ状の通
路６を介し集塵室４内の空気を吸引する。この状態が吸
込具が空中に位置するときには前記のように凸状帯８の
外形と吸引口５の間にパイプ状の通路６の断面積Ａ２６
と同等以上の外気と通じる開口Ａ６０を有するように設
定していることにより、吸引風は前記開口Ａ６０より流
入するため凸状帯８に衝突してから流入する吸引風はほ
とんどなくなる。

【０１１８】よって、アジテータ１０は回転せず、アジ
テータ１０の回転により発生する回転音の発生もなく、
また吸引風が凸状帯８により遮られることにより発生す
る風切り音の発生も防ぐことができるものであり、吸引
による騒音を低減できるものである。

【０１１９】（実施例２０）本発明の第２０の実施例
を、図２７を用いて説明する。

【０１２０】凸状帯８は被掃除面上に吸込具があると
き、外気が集塵室４に流入する複数の流入口Ａ２８、流
入口Ｂ２９、流入口Ｃ３０と、吸引口５との間を結ぶ直
線に対しどの位置においても直角に近い角度に設定して
いる。

【０１２１】上記構成にて動作を説明すると、アジテー
タ１０の動作原理としてはすでに他の実施例にて説明し
ているものと同様である。

【０１２２】本実施例は前記流入口Ａ２８、流入口Ｂ２
９、流入口Ｃ３０と、吸引口５との間を結ぶ直線に対し
どの位置においても直角に近い角度に設定していること
により、凸状帯８に働く吸引風１１の圧力を効率よくア
ジテータ１０の回転力にできるものである。

【０１２３】（実施例２１）本発明の第２１の実施例
を、図２８を用いて説明する。

【０１２４】凸状帯８の外形と集塵室４の内壁との間が
０．５〜２．８ミリメートルの隙間３１となるよう設定
したものである。

【０１２５】上記構成にて動作を説明すると、前記隙間
３１が０．５ミリメートル以下になるとアジテータ１０
の回転により凸状帯８の組立誤差や凸状帯８の温度等に
よる膨張などにより集塵室内壁３２と圧接してしまい、
アジテータ１０が回転しなくなる。また、前記隙間３１
が２．８ミリメートルを超えると、近年吸込具の幅が２
６０ミリメートル付近のものが多く、前記の吸込具にお
ける集塵室４の幅は約２５０ミリメートルとなり、アジ
テータ１０と集塵室内壁３２の間に３ミリメートルの隙
間が存在すると断面積Ｂ２７は２５０×２．８＝７００
平方ミリメートルとなる。

【０１２６】そして、前記通路６としては一般的にφ３
０ミリメートル程度であり断面積Ａ２６は１５×１５×
π＝７０６．５となり、前記隙間３１の断面積Ｂ２７と
ほぼ等しくなることにより通路６よりの吸引風１１はす
べて隙間３１を通過でき、凸状帯８に加える回転力はほ
とんどなくなりアジテータ１０が回転しない。

【０１２７】よって前記０．５〜２．８ミリメートルの
間にて隙間３１の断面積Ｂ２７に設定を行う事によりア
ジテータ１０の回転を確実にできる。

【０１２８】（実施例２２）本発明の第２２の実施例
を、図２９を用いて説明する。

【０１２９】内部に塵埃を集塵する塵埃室６６と電動送
風機６５とを備えた電気掃除機本体６４の吸込口にホー
ス６７の一端を接続し、そのホース６７の他端側に延長
管６８を接続し、さらに延長管６８の先端側に電気掃除
機用吸込具Ｆを接続している。この電気掃除機用吸込具
Ｆは上記第１乃至第２１の実施例に示されるものであ
り、電動送風機６５から吸引力をホース６７，延長管６
８を介して吸込具Ｆに作用させ、吸込具Ｆ内のアジテー
タ１０を回転させるとともに塵埃を吸引するための吸引
風を発生させる。

【０１３０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項１
記載の発明によれば、被掃除面の塵埃を掻き上げるアジ
テータの周面にアジテータを吸引風により回転させる凸
状帯を配しているので、別部材のエアータービンをアジ
テータの両端に取り付ける必要もなく、吸込具の幅を大
きくすることなく、吸込具の幅方向における掃除可能範
囲を拡大することができる。

【０１３１】本発明の請求項２記載の発明によれば、凸
状帯がアジテータの回転軸を中心に放射状に配している
ので、吸引風を凸状帯が受けやすくなり、アジテータの
回転力を高めることができる。

【０１３２】本発明の請求項３記載の発明によれば、凸
状帯がアジテータの略全幅方向にわたり配してあるの
で、吸引風をアジテータの全幅方向で凸状帯が受けるこ
ととなり、アジテータの回転力を高めることができる。

【０１３３】本発明の請求項４記載の発明によれば、凸
状帯が集塵室の下方開口部から突出するように配し、そ
の先端側が被掃除面と接触するようしたので、凸状帯が
吸引風を受けてアジテータを回転させると共に、その先
端部が被掃除面と接触、衝突し、被掃除面の塵埃を掻き
上げることができる。

【０１３４】本発明の請求項５記載の発明によれば、ア
ジテータの凸状帯に従来よりの塵埃をかき出す効果に合
わせて、従来別構成となっていたエアータービンの役割
も持たせることができ、さらに、凸状帯を、アジテータ
の長手方向の中心付近を頂点に略への字状に形成し、回
転時には前記略への字状の頂点部が回転方向に対し先に
進行するように構成しているので、吸引風の方向を凸状
帯により吸引口に向かって変化させることができ、吸引
風とともに塵埃が吸引口に導かれ易く集塵性能を向上さ
せることができる。

【０１３５】本発明の請求項６記載の発明によれば、ア
ジテータの凸状帯に従来よりの塵埃をかき出す効果と、
従来別構成となっていたエアータービンの役割も持たす
ことができ、さらに、アジテータの長手方向の中心付近
の一部を直線形状に形成した凸状帯としているので、吸
引風が凸状帯の直線形状部とほぼ直角に交差するので、
前部からの吸引風の圧力を効率よく回転力に変換するこ
とができ、アジテータの回転力が向上し、強い連続回転
を行うことができる。

【０１３６】本発明の請求項７記載の発明によれば、ア
ジテータの凸状帯に従来よりの塵埃をかき出す効果と、
従来別構成となっていたエアータービンの役割も持たす
ことができ、さらに、凸状帯をアジテータの回転軸に対
し平行で、かつ全幅に設けているので、アジテータの回
転に対し負荷の大きい被掃除面においてもアジテータは
しっかり回転できるものであり、多種多様な被掃除面を
しっかり掃除できる。

【０１３７】本発明の請求項８記載の発明によれば、ア
ジテータの凸状帯に従来よりの塵埃をかき出す効果と、
従来別構成となっていたエアータービンの役割も持たす
ことができ、さらに、凸状帯をアジテータの回転軸に対
し螺旋状に形成したので、への字状に形成した凸状帯よ
り操作性を高めることができる。

【０１３８】本発明の請求項９記載の発明によれば、ア
ジテータの端部の凸状帯を、部分的に吸引風の流入に対
し抵抗となるように形成したので、その部分で吸引風の
圧力をしっかり受けることができ、アジテータの回転性
能を高めることができる。

【０１３９】本発明の請求項１０記載の発明によれば、
アジテータの吸引口付近の凸状帯を、部分的に吸引風の
流入の抵抗となるように形成したので、その部分で吸引
風の圧力をしっかり受けることができ、アジテータの回
転性能を高めることができ、さらに、吸引により凸状帯
がじゅうたん等により変形させられても、吸引口がじゅ
うたん等に塞がれることを防止でき、アジテータの回転
を確実におこなえ、集塵性を良好とする。

【０１４０】本発明の請求項１１記載の発明によれば、
凸状帯に吸引風による流入の抵抗となる部分を設け、こ
の部分は内部を吸引風の抵抗にて変形する事のない硬質
な材料で構成し、表面を軟質な材料で構成したので、被
掃除面に対し容易に変形し、アジテータの回転をスムー
ズにすることができるとともに、被掃除面を傷付けるこ
とも防止できる。

【０１４１】本発明の請求項１２記載の発明によれば、
アジテータの端部に、凸状帯とは別に、回転軸に対して
放射状で、吸引風の流入の抵抗となる羽根部を設けたて
いるため、アジテータは羽根部による回転力にて確実に
回転でき、集塵性能の向上とアジテータ回転性能を高め
ることができる。

【０１４２】本発明の請求項１３記載の発明によれば、
アジテータの吸引口付近に、凸状帯とは別に、回転軸に
対し放射状で、吸引風の流入の抵抗となる羽根部を設け
ているため、アジテータは羽根部による回転力にて確実
に回転でき、集塵性能の向上とアジテータ回転性能を高
めることができる。羽根部をアジテータの吸引口付近に
設けているので、吸引により凸状帯が変形しても、吸引
口がじゅうたん等に塞がれることを防止でき、アジテー
タの回転を確実におこなえ、集塵性を良好とする。

【０１４３】本発明の請求項１４記載の発明によれば、
アジテータ全幅に構成された羽根部によりアジテータを
回転させるので、集塵性能の向上とアジテータの回転性
能の両立ができるものであり、また、吸引により凸状帯
が変形しても吸引口がじゅうたん等に塞がれることも防
止できるものであり、さらに被掃除面の段差等により吸
引風が一部に集中した時においてもアジテータの全幅に
羽根部を構成することで、必ず吸引風は前記羽根部に圧
力を与え、アジテータの回転は確保できる。

【０１４４】本発明の請求項１５記載の発明によれば、
凸状帯の一部に切り込み又は切り欠きを設けたので、吸
引された塵埃などをスムーズに吸引口側に流し込むこと
ができ、吸引風に含まれる塵埃を確実に吸引口側に送り
込むことができる。また、吸着の強い被掃除面等でも切
り欠きより吸引風が流れるため、吸込具の吸着により吸
込具の操作性を損なうことがない。

【０１４５】本発明の請求項１６記載の発明によれば、
吸引口付近の凸状帯の外形を部分的に径大化したので、
吸引口より離れた凸状帯の外形と集塵室内壁との間には
塵埃の噛み込み難いような隙間を設定することができ、
アジテータの回転力を確保しつつ塵埃の噛み込みによる
アジテータの回転の障害も無くせるものであり、信頼性
の高い電気掃除機用吸込具を提供でき。

【０１４６】本発明の請求項１７記載の発明によれば、
吸引口付近のアジテータの外形を部分的に径小化したの
で、吸引口付近の凸状帯がより多くたわむように設定で
き、じゅうたん等の被掃除面が吸引口付近の凸状帯を強
く押したとしても、アジテータの回転障害を防止しで
き、吸着の強い被掃除面においてもアジテータの回転の
障害を無くせることにより、多様な被掃除面における集
塵性能を確保できる。

【０１４７】本発明の請求項１８記載の発明によれば、
凸状帯を、アジテータの回転軸に対して放射線状で、か
つ回転方向に傾斜させて設けたので、塵埃をかき出す効
果を向上できると共に、アジテータの回転に対し負荷の
大きい被掃除面においてもアジテータはしっかり回転で
き、集塵性を良好とすることができる。

【０１４８】本発明の請求項１９記載の発明によれば、
凸状帯を、アジテータの回転軸に対して放射線状で、か
つ回転方向に膨らみを持つよう湾曲させて設けたので、
吸引風の流入ににより発生する圧力により湾曲部に圧力
が集中し、アジテータはしっかり回転できるものであ
り、アジテータの回転性能を向上させることができる。

【０１４９】本発明の請求項２０記載の発明によれば、
凸状帯を、アジテータの回転軸に対して放射線状で、か
つ回転方向と逆方向に傾斜させて設けたので、集塵性能
の向上を行えるとともに、吸引風の流入ににより発生す
る圧力により、吸着の強い被掃除面などにおいてアジテ
ータはしっかり回転できるものであり、多種多様な被掃
除面に対応した電気掃除機用吸込具を提供できるもので
ある。

【０１５０】本発明の請求項２１記載の発明によれば、
外気が吸込具内の集塵室に流入する部分の隙間を、吸込
具最下面と掃除面との隙間より大きく設定していること
で、例えば薄いじゅうたん等の吸着の強い被掃除面にお
いて、吸着によりじゅうたんが凸状帯に圧接しなく、さ
らにアジテータの回転力を発生させるためにじゅうたん
等が入り込まないように溝状の隙間部を設け、じゅうた
んの吸着圧によるアジテータの回転障害を防止でき多種
多様な被掃除面に対応した電気掃除機用吸込具を提供で
きるものである。

【０１５１】本発明の請求項２２記載の発明によれば、
凸状帯の外形と吸引口の間にパイプ状の通路の断面積と
同等以上の外気と通じる開口を有するように設定してい
るので、吸込具が空中に位置するときには、アジテータ
は回転せず、アジテータ回転により発生する回転音の発
生もなく、また吸込風が凸状帯により遮られることによ
り発生する風切り音の発生も防ぐことができるものであ
り、吸引による騒音を低減できる。

【０１５２】本発明の請求項２３記載の発明によれば、
凸状帯と流入風の衝突角度を、流入口と吸引口との間を
結ぶ直線に対しどの位置においても直角に近い角度に設
定しているので、凸状帯に働く流入風の圧力が一番効率
よくアジテータの回転力にできるものであり、高トルク
な回転ができるアジテータを搭載した電気掃除機用吸込
具を提供できるものである。

【０１５３】本発明の請求項２４記載の発明によれば、
アジテータを効率よく回転動作させるための隙間を設定
できることにより、アジテータを確実に回転させる寸法
を設定したものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示す電気掃除機用吸込
具の底面図

【図２】同吸込具の中央断面図

【図３】同吸込具のアジテータを示す図

【図４】同吸込具のアジテータの断面図

【図５】本発明の第２の実施例を示す電気掃除機用吸込
具の底面図

【図６】本発明の第３の実施例を示す電気掃除機用吸込
具の底面図

【図７】本発明の第４の実施例を示す電気掃除機用吸込
具の底面図

【図８】本発明の第５の実施例を示す電気掃除機用吸込
具の底面図

【図９】本発明の第６の実施例を示す電気掃除機用吸込
具の底面図

【図１０】同吸込具のアジテータの断面図

【図１１】本発明の第７の実施例を示す電気掃除機用吸
込具の底面図

【図１２】本発明の第８の実施例を示すアジテータの断
面図

【図１３】本発明の第９の実施例のアジテータを示す図

【図１４】本発明の第９〜１１の実施例のアジテータの
断面図

【図１５】本発明の第１０の実施例のアジテータを示す
図

【図１６】本発明の第１１の実施例のアジテータを示す
図

【図１７】本発明の第１２の実施例を示す電気掃除機用
吸込具の底面図

【図１８】本発明の第１３の実施例を示す電気掃除機用
吸込具の底面図

【図１９】本発明の第１４の実施例を示す電気掃除機用
吸込具の底面図

【図２０】本発明の第１５の実施例を示す電気掃除機用
吸込具の中央断面図

【図２１】本発明の第１６の実施例を示す電気掃除機用
吸込具の中央断面図

【図２２】本発明の第１７の実施例を示す電気掃除機用
吸込具の中央断面図

【図２３】本発明の第１８の実施例を示す電気掃除機用
吸込具の底面図

【図２４】同吸込具の正面図

【図２５】本発明の第１９の実施例を示す電気掃除機用
吸込具の中央断面図

【図２６】同吸込具の底面図

【図２７】本発明の第２０の実施例を示す電気掃除機用
吸込具の底面図

【図２８】本発明の第２１の実施例を示す電気掃除機用
吸込具の中央断面図

【図２９】電気掃除機の全体図

【図３０】従来の電気掃除機用吸込具の底面図

【図３１】同吸込具の断面図

【符号の説明】

３ 下方開口部 ４ 集塵室 ５ 吸引口 １０ アジテータ １２ 頂点 １３ 直線部 １５ 硬質部 １６ 軟質部 １７ 羽根部 １９ 径大部 ２０ 径小部 ２３ 湾曲部 ２４ 隙間Ａ ２５ 隙間Ｂ ２６ 断面積Ａ ２７ 断面積Ｂ ３２ 集塵室内壁 ４３ 切り欠きＡ ４４ 切り欠きＢ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 克孝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 北村 秀典 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 周防 和馬 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 副島 雅邦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 今井 哲雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 林 精造 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (25)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 下方に開口部を設けた集塵室と、前記集
   塵室内に回転自在に配されるアジテータと、前記下方開
   口部を介して集塵室内に流入した塵埃を含んだ空気を吸
   引する吸引口を有し、前記アジテータの塵埃掻き上げ部
   を構成する周面に吸引風を受ける複数の凸状帯を設け、
   前記凸状帯が吸引風を受けることによりアジテータを回
   転させる電気掃除機用吸込具。
2. 【請求項２】 凸状帯はアジテータの回転軸を中心に放
   射状に配した請求項１記載の電気掃除機用吸込具。
3. 【請求項３】 凸状帯はアジテータの略全幅方向にわた
   り配した請求項１又は２記載の電気掃除機用吸込具。
4. 【請求項４】 凸状帯は集塵室の下方開口部から突出す
   るように配し、その先端側が被掃除面と接触するようし
   た請求項１乃至３のいずれか１項に記載の電気掃除機用
   吸込具。
5. 【請求項５】 凸状帯は、アジテータの長手方向の中心
   付近を頂点に略への字状に形成し、回転時には前記略へ
   の字状の頂点部が回転方向に対し先に進行するように構
   成した請求項１乃至４のいずれか１項に記載の電気掃除
   機用吸込具。
6. 【請求項６】 凸状帯は、アジテータの長手方向の中心
   付近の一部を、前記アジテータの回転軸に対し平行な直
   線形状に形成した請求項５記載の電気掃除機用吸込具。
7. 【請求項７】 凸状帯は、アジテータの回転軸に対し平
   行な直線形状に形成した請求項１乃至４のいずれか１項
   に記載の電気掃除機用吸込具。
8. 【請求項８】 凸状帯は、アジテータの回転軸に対し螺
   旋状の形状に形成した請求項１乃至４のいずれか１項に
   記載の電気掃除機用吸込具。
9. 【請求項９】 アジテータの端部の凸状帯を部分的に吸
   引風の流入に対し抵抗となるように形成した請求項１乃
   至４のいずれか１項に記載の電気掃除機用吸込具。
10. 【請求項１０】 アジテータの吸引口付近の凸状帯を部
    分的に吸引風の流入の抵抗となるように形成した請求項
    １乃至４のいずれか１項に記載の電気掃除機用吸込具。
11. 【請求項１１】 凸状帯の吸引風による流入の抵抗とな
    る部分は、内部が吸引風の抵抗にて変形する事のない硬
    質な材料で構成され、表面が軟質な材料で構成されたた
    請求項１乃至１０のいずれか１項に記載の電気掃除機用
    吸込具。
12. 【請求項１２】 アジテータの端部に、凸状帯とは別
    に、回転軸に対して放射状で、吸引風の流入の抵抗とな
    る羽根部を設けた請求項１乃至８、１１のいずれか１項
    に記載の電気掃除機用吸込具。
13. 【請求項１３】 アジテータの吸引口付近に、凸状帯と
    は別に、回転軸に対し放射状で、吸引風の流入の抵抗と
    なる羽根部を設けた請求項１乃至８、１１のいずれか１
    項に記載の電気掃除機用吸込具。
14. 【請求項１４】 アジテータの外周の全幅方向に、凸状
    帯とは別に、回転軸に対し放射状で、吸引風の流入の抵
    抗となる羽根部を設けた請求項１乃至８、１１のいずれ
    か１項に記載の電気掃除機用吸込具。
15. 【請求項１５】 凸状帯の一部に切り込み又は切り欠き
    を設けた請求項１乃至１４のいずれか１項に記載の電気
    掃除機用吸込具。
16. 【請求項１６】 吸引口付近の凸状帯の外形を部分的に
    径大化した請求項１乃至１４のいずれか１項に記載の電
    気掃除機用吸込具。
17. 【請求項１７】 吸引口付近のアジテータの外形を部分
    的に径小化した請求項１乃至１４のいずれか１項に記載
    の電気掃除機用吸込具。
18. 【請求項１８】 凸状帯はアジテータの回転軸に対して
    放射線状に配され、かつ回転方向に対し傾斜させて設け
    た請求項１乃至１７のいずれか１項に記載の電気掃除機
    用吸込具。
19. 【請求項１９】 凸状帯はアジテータの回転軸に対して
    放射線状に配され、かつ回転方向に膨らみを持つよう湾
    曲させて設けた請求項１乃至１７のいずれか１項に記載
    の電気掃除機用吸込具。
20. 【請求項２０】 凸状帯はアジテータの回転軸に対して
    放射線状に配され、かつ回転方向と逆方向に傾斜させて
    設けた請求項１乃至１７のいずれか１項に記載の電気掃
    除機用吸込具。
21. 【請求項２１】 外気が吸込具内の集塵室に流入する部
    分の隙間を吸込具最下面と被掃除面との隙間より大きく
    設定した請求項１乃至２０のいずれか１項に記載の電気
    掃除機用吸込具。
22. 【請求項２２】 凸状帯の外形と吸引口の間にパイプ状
    の通路の断面積と同等以上の外気と通じる開口を有する
    ように設定した請求項１乃至２１のいずれか１項に記載
    の電気掃除機用吸込具。
23. 【請求項２３】 凸状帯は被掃除面上に吸込具があると
    き、外気が集塵室に流入する複数の位置と、吸引口との
    間を結ぶ直線に対しどの位置においても直角に近い角度
    に設定した請求項１乃至２２のいずれか１項に記載の電
    気掃除機用吸込具。
24. 【請求項２４】 凸状帯の外形と集塵室の内壁との間が
    ０．５〜２．８ミリメートルの隙間となるよう設定した
    請求項１乃至２３のいずれか１項に記載の電気掃除機用
    吸込具。
25. 【請求項２５】 電動送風機を内蔵し、請求項１乃至２
    ４のいずれか１項に記載の電気掃除機用吸込具と連通す
    るように接続される吸込口を備えた電気掃除機。