JPH11187527A - ケーブルの半割防護管装着装置 - Google Patents
ケーブルの半割防護管装着装置Info
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- JPH11187527A JPH11187527A JP35289997A JP35289997A JPH11187527A JP H11187527 A JPH11187527 A JP H11187527A JP 35289997 A JP35289997 A JP 35289997A JP 35289997 A JP35289997 A JP 35289997A JP H11187527 A JPH11187527 A JP H11187527A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 布設船1上でケーブル2に半割防護管10を
効率良く装着して海底ケーブルの布設経費を削減するこ
とができるケーブルの半割防護管装着装置を提供する。 【解決手段】 無限軌道輪3によって送り出されたケー
ブル2を海中に投入する船尾シュータ4と、これら無限
軌道輪3と船尾シュータ4との間に配置されたフリーロ
ーラ5を上下動させる昇降リフタ6と、この上方に吊り
下げられたバインド工具9とを備える。
効率良く装着して海底ケーブルの布設経費を削減するこ
とができるケーブルの半割防護管装着装置を提供する。 【解決手段】 無限軌道輪3によって送り出されたケー
ブル2を海中に投入する船尾シュータ4と、これら無限
軌道輪3と船尾シュータ4との間に配置されたフリーロ
ーラ5を上下動させる昇降リフタ6と、この上方に吊り
下げられたバインド工具9とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海底ケーブル等に
半割防護管を装着するケーブルの半割防護管装着装置に
関する。
半割防護管を装着するケーブルの半割防護管装着装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】海底ケーブルは、通常海底に埋設して布
設するが、水深が深い場合や岩盤等があって埋設機が使
えない場合には、海中に布設することになる。しかし、
海底ケーブルをそのまま海中に布設すると、漁船のアン
カー等による外的損傷及び鎧装鉄線に起こる潮流電食
(電界腐食)を受けるおそれがある。
設するが、水深が深い場合や岩盤等があって埋設機が使
えない場合には、海中に布設することになる。しかし、
海底ケーブルをそのまま海中に布設すると、漁船のアン
カー等による外的損傷及び鎧装鉄線に起こる潮流電食
(電界腐食)を受けるおそれがある。
【0003】そこで、従来は、海底ケーブルを海底に埋
設しない場合に、ケーブルに金属製の半割防護管を装着
して布設していた。半割防護管は、ケーブルよりも一回
り大きい所定長さの筒を軸方向に沿って半分に割った形
状のものであり、これらの半割防護管でケーブルを挟み
込んで覆いボルトで締結することにより装着するように
なっている。
設しない場合に、ケーブルに金属製の半割防護管を装着
して布設していた。半割防護管は、ケーブルよりも一回
り大きい所定長さの筒を軸方向に沿って半分に割った形
状のものであり、これらの半割防護管でケーブルを挟み
込んで覆いボルトで締結することにより装着するように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来は、ダ
イバーが水中でケーブルに半割防護管を装着する作業を
行っていたので、作業効率が悪く、特に水深の深い場所
に海底ケーブルを布設する場合には、ダイバーの作業時
間が制限されるため、作業効率の低下が著しく、布設経
費が高くなりすぎるという問題が生じていた。また、水
深が深すぎる場合や潮流が速い箇所ではダイバ−による
作業自体が不可能であるという問題があった。
イバーが水中でケーブルに半割防護管を装着する作業を
行っていたので、作業効率が悪く、特に水深の深い場所
に海底ケーブルを布設する場合には、ダイバーの作業時
間が制限されるため、作業効率の低下が著しく、布設経
費が高くなりすぎるという問題が生じていた。また、水
深が深すぎる場合や潮流が速い箇所ではダイバ−による
作業自体が不可能であるという問題があった。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、船上等でケーブルに半割防護管を装着するこ
とにより作業効率を高めて経費を削減することができる
ケーブルの半割防護管装着装置を提供することを目的と
している。
のであり、船上等でケーブルに半割防護管を装着するこ
とにより作業効率を高めて経費を削減することができる
ケーブルの半割防護管装着装置を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のケーブルの半
割防護管装着装置は、ケーブルを順次送り出すケーブル
送出装置と、このケーブル送出装置から送り出されるケ
ーブルを順次支持して通過させるケーブル搬送路と、こ
のケーブル搬送路の経路中に配置され、ケーブルを長手
方向の多点で支持して通過させる支持体と、この支持体
を上下動させる昇降リフタと、この支持体の上方に吊り
下げられ、ケーブルに装着された半割防護管にバンドを
締結するバインド工具と、を備えたことを特徴とする。
割防護管装着装置は、ケーブルを順次送り出すケーブル
送出装置と、このケーブル送出装置から送り出されるケ
ーブルを順次支持して通過させるケーブル搬送路と、こ
のケーブル搬送路の経路中に配置され、ケーブルを長手
方向の多点で支持して通過させる支持体と、この支持体
を上下動させる昇降リフタと、この支持体の上方に吊り
下げられ、ケーブルに装着された半割防護管にバンドを
締結するバインド工具と、を備えたことを特徴とする。
【0007】請求項1によれば、ケーブル送出装置から
送り出されるケーブルをケーブル搬送路が順次支持する
ので、昇降リフタによってフリーローラを下降させる
と、このフリーローラ上のケーブルが宙に浮いた状態と
なり、半割防護管を上下から挟み込んで装着することが
できるようになる。また、この半割防護管は、フリーロ
ーラの上方に吊り下げられたバインド工具によって容易
にバンドを締結することができるようになる。従って、
本発明の半割防護管装着装置を用いれば、ケーブルを布
設する際に、順次半割防護管を効率良く装着することが
できる。
送り出されるケーブルをケーブル搬送路が順次支持する
ので、昇降リフタによってフリーローラを下降させる
と、このフリーローラ上のケーブルが宙に浮いた状態と
なり、半割防護管を上下から挟み込んで装着することが
できるようになる。また、この半割防護管は、フリーロ
ーラの上方に吊り下げられたバインド工具によって容易
にバンドを締結することができるようになる。従って、
本発明の半割防護管装着装置を用いれば、ケーブルを布
設する際に、順次半割防護管を効率良く装着することが
できる。
【0008】請求項2のケーブルの半割防護管装着装置
は、前記ケーブルが船上から海底に布設される海底ケー
ブルであることを特徴とする。
は、前記ケーブルが船上から海底に布設される海底ケー
ブルであることを特徴とする。
【0009】請求項2によれば、船上で半割防護管を装
着しながら海底ケーブルを布設することができるように
なるので、ダイバーによる海中での作業を不要にするこ
とができるようになる。
着しながら海底ケーブルを布設することができるように
なるので、ダイバーによる海中での作業を不要にするこ
とができるようになる。
【0010】請求項3のケーブルの半割防護管装着装置
は、前記半割防護管が、可撓性を有する合成樹脂製のも
のであることを特徴とする。
は、前記半割防護管が、可撓性を有する合成樹脂製のも
のであることを特徴とする。
【0011】請求項3によれば、可撓性を有する合成樹
脂製の半割防護管を用いるので、この半割防護管を装着
したケーブルを、例えば湾曲したシュータ等を通して布
設することができるようになる。
脂製の半割防護管を用いるので、この半割防護管を装着
したケーブルを、例えば湾曲したシュータ等を通して布
設することができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
図面を参照して説明する。
【0013】図1〜図8は本発明の一実施形態を示すも
のであって、図1は布設船に艤装された半割防護管装着
装置の構成を示す側面図、図2は半割防護管装着装置に
おける昇降リフタの下降時の動作を示す部分側面図、図
3はケーブルに装着する半割防護管の斜視図、図4は半
割防護管をケーブルに装着する際の動作を示す縦断面正
面図、図5は半割防護管装着装置における半割防護管の
嵌め込み時の動作を示す部分側面図、図6はチタンバン
ドを半割防護管に締結する際の動作を示す縦断面正面
図、図7は半割防護管を装着したケーブルの斜視図、図
8は半割防護管装着装置における半割防護管の装着後の
動作を示す部分側面図である。
のであって、図1は布設船に艤装された半割防護管装着
装置の構成を示す側面図、図2は半割防護管装着装置に
おける昇降リフタの下降時の動作を示す部分側面図、図
3はケーブルに装着する半割防護管の斜視図、図4は半
割防護管をケーブルに装着する際の動作を示す縦断面正
面図、図5は半割防護管装着装置における半割防護管の
嵌め込み時の動作を示す部分側面図、図6はチタンバン
ドを半割防護管に締結する際の動作を示す縦断面正面
図、図7は半割防護管を装着したケーブルの斜視図、図
8は半割防護管装着装置における半割防護管の装着後の
動作を示す部分側面図である。
【0014】本実施形態は、海底ケーブルの布設船に艤
装される半割防護管装着装置について説明する。海底ケ
ーブルの布設船1は、図1に示すように、長尺なケーブ
ル2を無限軌道輪3によって順次船尾側に送り出し、船
尾シュータ4を通して海中に投入することにより布設を
行うようになっている。ケーブル2は、例えば小島に電
力を供給したり通信(メタル通信、光通信)回線等を接
続するための海底ケーブルである。このケーブル2は、
布設船1の図示しない船首側に予め長尺なものが巻回し
て載置され、ここから一旦上方に引き上げた後にスロー
プに沿って下降させて無限軌道輪3によって順に引き出
される。無限軌道輪3は、循環移動する軌道輪に挟んで
ケーブル2を船尾側に順次送り出すものであり、この送
り出しに制動を加えるブレーキの役割も果たす。船尾シ
ュータ4は、ほぼ円弧状に配置された多数のローラによ
って水平方向に送り出されたケーブル2を徐々に下方に
導き海中に投入するものである。
装される半割防護管装着装置について説明する。海底ケ
ーブルの布設船1は、図1に示すように、長尺なケーブ
ル2を無限軌道輪3によって順次船尾側に送り出し、船
尾シュータ4を通して海中に投入することにより布設を
行うようになっている。ケーブル2は、例えば小島に電
力を供給したり通信(メタル通信、光通信)回線等を接
続するための海底ケーブルである。このケーブル2は、
布設船1の図示しない船首側に予め長尺なものが巻回し
て載置され、ここから一旦上方に引き上げた後にスロー
プに沿って下降させて無限軌道輪3によって順に引き出
される。無限軌道輪3は、循環移動する軌道輪に挟んで
ケーブル2を船尾側に順次送り出すものであり、この送
り出しに制動を加えるブレーキの役割も果たす。船尾シ
ュータ4は、ほぼ円弧状に配置された多数のローラによ
って水平方向に送り出されたケーブル2を徐々に下方に
導き海中に投入するものである。
【0015】上記無限軌道輪3から船尾シュータ4に至
る搬送路の間には、ケ−ブル2の長手方向多点支持体と
しての2台のフリーローラ5が並べて配置されている。
フリーローラ5は、多数のローラを平行に配置すること
により、無限軌道輪3から送り出されたケーブル2を順
次支持して通過させ、船尾シュータ4に導くものであ
る。これらのフリーローラ5は、それぞれ昇降リフタ6
上に載置固定されている。昇降リフタ6は、図示しない
モータの回転駆動によってフリーローラ5を上下動させ
ることができる搬送部材である。なお、フリ−ロ−ラの
代わりに駆動機構や制動機構付ロ−ラを用いても良く、
また、ロ−ラに替えて低摩擦の多点支持物を用いてもよ
い。
る搬送路の間には、ケ−ブル2の長手方向多点支持体と
しての2台のフリーローラ5が並べて配置されている。
フリーローラ5は、多数のローラを平行に配置すること
により、無限軌道輪3から送り出されたケーブル2を順
次支持して通過させ、船尾シュータ4に導くものであ
る。これらのフリーローラ5は、それぞれ昇降リフタ6
上に載置固定されている。昇降リフタ6は、図示しない
モータの回転駆動によってフリーローラ5を上下動させ
ることができる搬送部材である。なお、フリ−ロ−ラの
代わりに駆動機構や制動機構付ロ−ラを用いても良く、
また、ロ−ラに替えて低摩擦の多点支持物を用いてもよ
い。
【0016】上記フリーローラ5の上方には、フレーム
7が設置されている。フレーム7の天井部には、複数個
のスプリングバランサ8が取り付けられ、これら各スプ
リングバランサ8から引き出したワイヤ8aの下端にバ
インド工具9が吊り下げられている。バインド工具9
は、チタンバンド11をエアーモータによって締め付け
る工具である。また、スプリングバランサ8は、このバ
インド工具9をゼンマイばねによって上方に引き上げる
装置であり、ワイヤ8aの引き出し長さにかかわりな
く、バインド工具9を一定の力で上方に引き上げるよう
になっている。
7が設置されている。フレーム7の天井部には、複数個
のスプリングバランサ8が取り付けられ、これら各スプ
リングバランサ8から引き出したワイヤ8aの下端にバ
インド工具9が吊り下げられている。バインド工具9
は、チタンバンド11をエアーモータによって締め付け
る工具である。また、スプリングバランサ8は、このバ
インド工具9をゼンマイばねによって上方に引き上げる
装置であり、ワイヤ8aの引き出し長さにかかわりな
く、バインド工具9を一定の力で上方に引き上げるよう
になっている。
【0017】上記構成の半割防護管装着装置は、図2に
示すように、まず昇降リフタ6によってフリーローラ5
を下降させる。すると、無限軌道輪3から送り出された
ケーブル2が船尾シュータ4のローラに支持されて、フ
リーローラ5の上方で宙に浮いた状態となる。そこで、
作業者が、このケーブル2に上下から半割防護管10を
挟み込んで被せる。なお、ケ−ブルを多条一括布設する
ときは、そのケ−ブル束の外側から半割防護管10をを
被せるようにする。
示すように、まず昇降リフタ6によってフリーローラ5
を下降させる。すると、無限軌道輪3から送り出された
ケーブル2が船尾シュータ4のローラに支持されて、フ
リーローラ5の上方で宙に浮いた状態となる。そこで、
作業者が、このケーブル2に上下から半割防護管10を
挟み込んで被せる。なお、ケ−ブルを多条一括布設する
ときは、そのケ−ブル束の外側から半割防護管10をを
被せるようにする。
【0018】半割防護管10は、図3に示すように、ケ
ーブル2の外径よりも一回り大きい所定長さの筒を軸方
向に沿って半分に割った形状であり、可撓性を有するポ
リウレタン等の合成樹脂からなる。これらの各半割防護
管10は、一方の端部に外径を少し細くした内側嵌込部
10aが設けられると共に、他方の端部に内径を少し太
く外側嵌込部10bが設けられ、ケーブル2の上下で長
手方向に隣接する半割防護管10のこれら内側嵌込部1
0aと外側嵌込部10bとをそれぞれ重ね合わせるよう
にする。また、上下の半割防護管10は、長手方向に連
結される繋ぎ目が互い違いに千鳥状となるように重ね合
わせる。しかも、各半割防護管10は、図3及び図4に
示すように、筒を半分に割った際の切断面に相当する一
方の面に複数の突起10cが形成されると共に、他方の
面に複数の穴10dが形成され、これらの半割防護管1
0の各突起10cをそれぞれ上下に向かい合う半割防護
管10の各穴10dに嵌め込むことによりケーブル2に
被せる。なお、これら内側嵌込部10a,外側嵌込部1
0b,突起10c及び穴10dは、半割防護管10をケ
ーブル2に被せる際の位置決めや重ね合わせの確実のた
めに設けられたものであり、本発明は、必ずしもこれら
の構成に限定されるものではない。
ーブル2の外径よりも一回り大きい所定長さの筒を軸方
向に沿って半分に割った形状であり、可撓性を有するポ
リウレタン等の合成樹脂からなる。これらの各半割防護
管10は、一方の端部に外径を少し細くした内側嵌込部
10aが設けられると共に、他方の端部に内径を少し太
く外側嵌込部10bが設けられ、ケーブル2の上下で長
手方向に隣接する半割防護管10のこれら内側嵌込部1
0aと外側嵌込部10bとをそれぞれ重ね合わせるよう
にする。また、上下の半割防護管10は、長手方向に連
結される繋ぎ目が互い違いに千鳥状となるように重ね合
わせる。しかも、各半割防護管10は、図3及び図4に
示すように、筒を半分に割った際の切断面に相当する一
方の面に複数の突起10cが形成されると共に、他方の
面に複数の穴10dが形成され、これらの半割防護管1
0の各突起10cをそれぞれ上下に向かい合う半割防護
管10の各穴10dに嵌め込むことによりケーブル2に
被せる。なお、これら内側嵌込部10a,外側嵌込部1
0b,突起10c及び穴10dは、半割防護管10をケ
ーブル2に被せる際の位置決めや重ね合わせの確実のた
めに設けられたものであり、本発明は、必ずしもこれら
の構成に限定されるものではない。
【0019】上記半割防護管10をケーブル2に被せる
際には、図5に示すように、昇降リフタ6によってフリ
ーローラ5を上昇させ、下方の半割防護管10を支える
ようにする。そして、作業者がバインド工具9を用いて
これらの半割防護管10をチタンバンド11で締結す
る。この締結作業は、図6に示すように、まずケーブル
2を覆う半割防護管10の周囲にチタンバンド11を回
し、両端をシール11aに通して輪にする。チタンバン
ド11は、予め適宜長さに切断し一端側にシール11a
を通しておいたものを用いることができる。次に、バイ
ンド工具9にこのチタンバンド11をセットして、エア
ーモータをスタートさせることにより締め付ける。バイ
ンド工具9は、作業者が手で持って引き下げることによ
り、スプリングバランサ8からワイヤ8aを引き出して
任意の位置で作業できるようになっている。また、バイ
ンド工具9は、5kg程度の重量を有するが、この重量
はスプリングバランサ8によってほとんどが打ち消され
るので、作業者の負担になるようなおそれはない。チタ
ンバンド11がバインド工具9によって締結されると、
図7に示すように、上下の半割防護管10が互いに締め
付けられてケーブル2に確実に装着される。
際には、図5に示すように、昇降リフタ6によってフリ
ーローラ5を上昇させ、下方の半割防護管10を支える
ようにする。そして、作業者がバインド工具9を用いて
これらの半割防護管10をチタンバンド11で締結す
る。この締結作業は、図6に示すように、まずケーブル
2を覆う半割防護管10の周囲にチタンバンド11を回
し、両端をシール11aに通して輪にする。チタンバン
ド11は、予め適宜長さに切断し一端側にシール11a
を通しておいたものを用いることができる。次に、バイ
ンド工具9にこのチタンバンド11をセットして、エア
ーモータをスタートさせることにより締め付ける。バイ
ンド工具9は、作業者が手で持って引き下げることによ
り、スプリングバランサ8からワイヤ8aを引き出して
任意の位置で作業できるようになっている。また、バイ
ンド工具9は、5kg程度の重量を有するが、この重量
はスプリングバランサ8によってほとんどが打ち消され
るので、作業者の負担になるようなおそれはない。チタ
ンバンド11がバインド工具9によって締結されると、
図7に示すように、上下の半割防護管10が互いに締め
付けられてケーブル2に確実に装着される。
【0020】このようにしてケーブル2に半割防護管1
0が装着されると、図8に示すように、無限軌道輪3に
よる送り出しを行うことにより、まだ半割防護管10を
装着していないケーブル2をフリーローラ5の上方に移
動させる。そして、再び上記動作を繰り返すことによ
り、船尾シュータ4から海中に投入されるケーブル2に
順次半割防護管10を装着する。また、これらの半割防
護管10は、可撓性を有する合成樹脂製であり、ケーブ
ル2と共に船尾シュータ4の円弧状に配置されたローラ
に沿って湾曲するので、布設作業を円滑に行うことがで
きる。
0が装着されると、図8に示すように、無限軌道輪3に
よる送り出しを行うことにより、まだ半割防護管10を
装着していないケーブル2をフリーローラ5の上方に移
動させる。そして、再び上記動作を繰り返すことによ
り、船尾シュータ4から海中に投入されるケーブル2に
順次半割防護管10を装着する。また、これらの半割防
護管10は、可撓性を有する合成樹脂製であり、ケーブ
ル2と共に船尾シュータ4の円弧状に配置されたローラ
に沿って湾曲するので、布設作業を円滑に行うことがで
きる。
【0021】以上説明したように、本実施形態の半割防
護管装着装置によれば、昇降リフタ6によってフリーロ
ーラ5を下降させることにより、ケーブル2を無限軌道
輪3と船尾シュータ4のローラとの間で宙に浮いた状態
にすることができるので、半割防護管10の装着作業を
効率良く行うことができるようになる。また、チタンバ
ンド11は、作業者がバインド工具9を手で持って締結
することになるが、このバインド工具9は、フレーム7
にスプリングバランサ8を介して吊り下げられるので、
重量が作業者の負担になるようなこともなくなる。
護管装着装置によれば、昇降リフタ6によってフリーロ
ーラ5を下降させることにより、ケーブル2を無限軌道
輪3と船尾シュータ4のローラとの間で宙に浮いた状態
にすることができるので、半割防護管10の装着作業を
効率良く行うことができるようになる。また、チタンバ
ンド11は、作業者がバインド工具9を手で持って締結
することになるが、このバインド工具9は、フレーム7
にスプリングバランサ8を介して吊り下げられるので、
重量が作業者の負担になるようなこともなくなる。
【0022】なお、上記実施形態では、無限軌道輪3が
ケーブル2を間歇的に送り出し、停止している間に半割
防護管10の装着を行う場合について説明したが、この
半割防護管10の装着を行いながら連続的に送り出すよ
うにすることも可能である。また、上記実施形態では、
ケーブル搬送路を無限軌道輪3と船尾シュータ4とで構
成する場合について説明したが、この無限軌道輪3から
送り出されるケーブル2を順次支持して通過させる任意
の搬送路を用いることができる。さらに、上記実施形態
では、ケーブル2を送り出すために無限軌道輪3を用い
たが、本発明は、これに限らず任意のケーブル送出装置
を用いることができる。
ケーブル2を間歇的に送り出し、停止している間に半割
防護管10の装着を行う場合について説明したが、この
半割防護管10の装着を行いながら連続的に送り出すよ
うにすることも可能である。また、上記実施形態では、
ケーブル搬送路を無限軌道輪3と船尾シュータ4とで構
成する場合について説明したが、この無限軌道輪3から
送り出されるケーブル2を順次支持して通過させる任意
の搬送路を用いることができる。さらに、上記実施形態
では、ケーブル2を送り出すために無限軌道輪3を用い
たが、本発明は、これに限らず任意のケーブル送出装置
を用いることができる。
【0023】さらに、上記実施形態では、可撓性を有す
る合成樹脂製の半割防護管10を用いる場合について説
明したが、円弧状の船尾シュータ4等を使用する必要の
ない場合には、金属製等の半割防護管10を用いること
も可能である。また、上記実施形態では、チタンバンド
11を用いる場合について説明したが、半割防護管10
を締結するための耐食性の高い材質によるバンドであれ
ば、このようなチタンバンド11には限定されない。さ
らに、上記実施形態で説明した昇降リフタ6も、モータ
の回転駆動によるものには限定されず、バインド工具9
もエアーモータによって駆動するものには限定されな
い。
る合成樹脂製の半割防護管10を用いる場合について説
明したが、円弧状の船尾シュータ4等を使用する必要の
ない場合には、金属製等の半割防護管10を用いること
も可能である。また、上記実施形態では、チタンバンド
11を用いる場合について説明したが、半割防護管10
を締結するための耐食性の高い材質によるバンドであれ
ば、このようなチタンバンド11には限定されない。さ
らに、上記実施形態で説明した昇降リフタ6も、モータ
の回転駆動によるものには限定されず、バインド工具9
もエアーモータによって駆動するものには限定されな
い。
【0024】さらに、上記実施形態では、海底ケーブル
を布設する布設船1に艤装された半割防護管装着装置に
ついて説明したが、本発明は、これに限らず、任意のケ
ーブルに半割防護管を装着する半割防護管装着装置に実
施することができる。
を布設する布設船1に艤装された半割防護管装着装置に
ついて説明したが、本発明は、これに限らず、任意のケ
ーブルに半割防護管を装着する半割防護管装着装置に実
施することができる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のケーブルの半割防護管装着装置によれば、ケーブルに
半割防護管を効率良く装着することができるようになる
ので、例えば船上で半割防護管を装着しながら海底ケー
ブルを布設すること等も可能となり、経費を大幅に削減
することができるようになる。
のケーブルの半割防護管装着装置によれば、ケーブルに
半割防護管を効率良く装着することができるようになる
ので、例えば船上で半割防護管を装着しながら海底ケー
ブルを布設すること等も可能となり、経費を大幅に削減
することができるようになる。
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、布設
船に艤装された半割防護管装着装置の構成を示す側面図
である。
船に艤装された半割防護管装着装置の構成を示す側面図
である。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであって、半割
防護管装着装置における昇降リフタの下降時の動作を示
す部分側面図である。
防護管装着装置における昇降リフタの下降時の動作を示
す部分側面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すものであって、ケー
ブルに装着する半割防護管の斜視図である。
ブルに装着する半割防護管の斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態を示すものであって、半割
防護管をケーブルに装着する際の動作を示す縦断面正面
図である。
防護管をケーブルに装着する際の動作を示す縦断面正面
図である。
【図5】本発明の一実施形態を示すものであって、半割
防護管装着装置における半割防護管の嵌め込み時の動作
を示す部分側面図である。
防護管装着装置における半割防護管の嵌め込み時の動作
を示す部分側面図である。
【図6】本発明の一実施形態を示すものであって、チタ
ンバンドを半割防護管に締結する際の動作を示す縦断面
正面図である。
ンバンドを半割防護管に締結する際の動作を示す縦断面
正面図である。
【図7】本発明の一実施形態を示すものであって、半割
防護管を装着したケーブルの斜視図である。
防護管を装着したケーブルの斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態を示すものであって、半割
防護管装着装置における半割防護管の装着後の動作を示
す部分側面図である。
防護管装着装置における半割防護管の装着後の動作を示
す部分側面図である。
2 ケーブル 3 無限軌道輪 4 船尾シュータ 5 フリーローラ 6 昇降リフタ 8 スプリングバランサ 9 バインド工具 10 半割防護管 11 チタンバンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本越 伸行 大阪市西淀川区千舟3丁目1番7号 三菱 電線工業株式会社関西流通センタ−内 (72)発明者 潮崎 宣博 兵庫県尼崎市東向島西之町8番地 三菱電 線工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 ケーブルを順次送り出すケーブル送出装
置と、このケーブル送出装置から送り出されるケーブル
を順次支持して通過させるケーブル搬送路と、このケー
ブル搬送路の経路中に配置され、ケーブルを長手方向の
多点で支持して通過させる支持体と、この支持体を上下
動させる昇降リフタと、 この支持体の上方に吊り下げられ、ケーブルに装着され
た半割防護管にバンドを締結するバインド工具とを備え
たことを特徴とするケーブルの半割防護管装着装置。 - 【請求項2】 前記ケーブルが船上から海底に布設され
る海底ケーブルであることを特徴とする請求項1に記載
のケーブルの半割防護管装着装置。 - 【請求項3】 前記半割防護管が、可撓性を有する合成
樹脂製のものであることを特徴とする請求項1又は請求
項2に記載のケーブルの半割防護管装着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35289997A JPH11187527A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | ケーブルの半割防護管装着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35289997A JPH11187527A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | ケーブルの半割防護管装着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11187527A true JPH11187527A (ja) | 1999-07-09 |
Family
ID=18427220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35289997A Withdrawn JPH11187527A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | ケーブルの半割防護管装着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11187527A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010106658A (ja) * | 2009-12-18 | 2010-05-13 | Kajima Corp | 籠体の建込み装置および籠体の建込み方法 |
JP2017099171A (ja) * | 2015-11-25 | 2017-06-01 | 住友電気工業株式会社 | 入水角測定治具、及び水中ケーブルの布設方法 |
CN114430154A (zh) * | 2022-02-17 | 2022-05-03 | 北京大敖海洋科技有限公司 | 一种深海线缆抗弯抱夹装置及调节方法 |
-
1997
- 1997-12-22 JP JP35289997A patent/JPH11187527A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010106658A (ja) * | 2009-12-18 | 2010-05-13 | Kajima Corp | 籠体の建込み装置および籠体の建込み方法 |
JP2017099171A (ja) * | 2015-11-25 | 2017-06-01 | 住友電気工業株式会社 | 入水角測定治具、及び水中ケーブルの布設方法 |
CN114430154A (zh) * | 2022-02-17 | 2022-05-03 | 北京大敖海洋科技有限公司 | 一种深海线缆抗弯抱夹装置及调节方法 |
CN114430154B (zh) * | 2022-02-17 | 2023-10-31 | 北京大敖海洋科技有限公司 | 一种深海线缆抗弯抱夹装置及调节方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040831 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060926 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20061013 |