JP6129024B2 - 支持台 - Google Patents

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Description

本発明は、支持台、それを用いた海底ケーブル布設システム、海底ケーブル布設方法および布設船に関する。
布設船に積載された海底ケーブルを、布設船から繰り出して海底に布設する際、海底ケーブルを防護する防護管を装着して布設するという要求が高まっている。
例えば特許文献1では、海底ケーブルに金属からなるフック付きの防護管を取り付け、フックに吊りワイヤをかけ通したうえで、船上のブレーキ装置で繰り出し速度を調整しつつ徐々に船外に繰り出していく。
特許第5078400号公報
しかしながら、例えば特許文献1による手法では、繰り出し途中の海底ケーブルが周方向に回転するなどして、取り付けた吊りワイヤがその下敷きとなってしまう可能性がある。海底ケーブルを洋上へと繰り出す際、装着された防護管が周囲の部材に激しく衝突してしまう可能性もある。これらにより、防護管が損傷してしまう恐れがある。
また、例えば特許文献1による手法では、所定長さの防護管を数珠つなぎに海底ケーブルに取り付ける際、その都度、海底ケーブルの繰り出しを一旦停止しなければならない。このため、海底ケーブルの布設時の作業効率が著しく低下してしまう。
本発明の目的は、防護管の損傷を抑制しつつ、海底ケーブルの布設時の作業効率を向上させることが可能な支持台、それを用いた海底ケーブル布設システム、海底ケーブル布設方法および布設船を提供することである。
本発明の第1の態様によれば、
布設船に積載された海底ケーブルを前記布設船から繰り出して海底に布設する海底ケーブル布設システムにおいて、
前記海底ケーブルの積載位置から、前記布設船の突端部にある洋上への前記海底ケーブルの繰り出し位置へと、前記海底ケーブルを搬送する搬送路上で用いられ、
前記搬送路上で前記海底ケーブルの外周に装着される防護管の下側に当接した状態で前記防護管を支持する支持部を備え、
前記海底ケーブルが洋上に繰り出される際に前記防護管に加わる衝撃を緩和する
支持台が提供される。
本発明の第2の態様によれば、
前記防護管の長手方向に対して所定間隔を隔てて前記支持部が複数固定された座板を備える
第1の態様に記載の支持台が提供される。
本発明の第3の態様によれば、
前記防護管は、短手方向の断面が半円形の上側半割管および下側半割管を組み合わせてなり、
前記支持台は、前記下側半割管に当接した状態で前記防護管を支持するよう構成され、
前記支持部の前記防護管との当接面は、前記防護管の軸方向からみて円弧状である
第1または第2の態様に記載の支持台が提供される。
本発明の第4の態様によれば、
前記防護管は、短手方向の断面が半円形の上側半割管および下側半割管を組み合わせてなり、
前記支持台は、前記下側半割管に当接した状態で前記防護管を支持するよう構成され、
前記支持部の前記防護管との当接面は、前記防護管の軸方向からみて半円形状である
第1〜第3の態様のいずれかに記載の支持台が提供される。
本発明の第5の態様によれば、
主に木材、樹脂、金属、強化プラスチック材、またはこれらの複合材からなる
第1〜第4の態様のいずれかに記載の支持台が提供される。
本発明の第6の態様によれば、
布設船に積載された海底ケーブルを前記布設船から繰り出して海底に布設する海底ケーブル布設システムであって、
前記海底ケーブルの積載位置から、前記布設船の突端部にある洋上への前記海底ケーブルの繰り出し位置へと、前記海底ケーブルを搬送する搬送路と、
前記搬送路上で前記海底ケーブルの外周に装着される防護管を、前記搬送路上で支持する支持台と、を備え、
前記支持台は、
前記防護管の下側に当接した状態で前記防護管を支持しつつ、前記海底ケーブルと共に洋上に送り出される
海底ケーブル布設システムが提供される。
本発明の第7の態様によれば、
上側半割管および下側半割管を前記海底ケーブルの上下方向から前記海底ケーブルに被せることで、前記防護管を前記海底ケーブルの外周に装着する装着区域と、
前記上側半割管および前記下側半割管を互いに接合する接合区域と、
前記上側半割管に吊りワイヤを装着するワイヤ装着区域と、を前記搬送路上に備え、
前記装着区域は、
前記下側半割管を前記海底ケーブルの下側に装着する下側装着区域と、
前記上側半割管を前記海底ケーブルの上側に装着する上側装着区域と、を更に備え、
前記搬送路における前記下側装着区域には、
前記支持台により支持された前記下側半割管を前記下側装着区域へと搬送する下側半割管搬送路が接続され、
前記搬送路における前記上側装着区域には、
前記上側半割管を前記上側装着区域へと搬送する上側半割管搬送路が接続されている
第6の態様に記載の海底ケーブル布設システムが提供される。
本発明の第8の態様によれば、
前記上側装着区域は前記下側装着区域よりも前記搬送路の下流側に位置し、
前記上側半割管搬送路は前記下側半割管搬送路よりも前記搬送路の下流側に接続される第7の態様に記載の海底ケーブル布設システムが提供される。
本発明の第9の態様によれば、
前記搬送路における前記下側装着区域には、
前記支持台により支持された前記下側半割管を、前記海底ケーブルの搬送路における走行位置まで上昇させるエアリフトが設けられている
第7または第8の態様に記載の海底ケーブル布設システムが提供される。
本発明の第10の態様によれば、
前記下側半割管搬送路と前記下側半割管が貯蔵される貯蔵区域とを結ぶよう、前記下側半割管搬送路に接続され、前記下側半割管を前記下側半割管搬送路へと搬送する下側半割管副搬送路と、
前記上側半割管搬送路と前記上側半割管が貯蔵される貯蔵区域とを結ぶよう、前記上側半割管搬送路に接続され、前記上側半割管を前記上側半割管搬送路へと搬送する上側半割管副搬送路と、を更に備える
第7〜第9の態様のいずれかに記載の海底ケーブル布設システムが提供される。
本発明の第11の態様によれば、
前記下側半割管副搬送路は、前記下側半割管搬送路に垂直方向の下側から接続され、
前記上側半割管副搬送路は、前記上側半割管搬送路に垂直方向の下側から接続される
第7〜第10の態様のいずれかに記載の海底ケーブル布設システムが提供される。
本発明の第12の態様によれば、
前記搬送路における前記下側半割管搬送路の接続箇所より下流側は、前記海底ケーブルの繰り出し位置に向かって下降していくよう緩やかに傾斜している
第7〜第11の態様のいずれかに記載の海底ケーブル布設システムが提供される。
本発明の第13の態様によれば、
前記海底ケーブルの平均走行速度を0.5m/分以上2.0m/分以下として、前記海底ケーブルを連続的に走行させる
第6〜第12の態様のいずれかに記載の海底ケーブル布設システムが提供される。
本発明の第14の態様によれば、
布設船に積載された海底ケーブルを前記布設船から繰り出して海底に布設する海底ケーブル布設方法であって、
前記海底ケーブルの積載位置から、前記布設船の突端部にある洋上への前記海底ケーブルの繰り出し位置へと、前記海底ケーブルを搬送する工程を有し、
前記海底ケーブルを搬送する工程は、
前記搬送路上で前記海底ケーブルの外周に装着される防護管を、前記搬送路上で支持台により支持する工程と、
前記支持台により前記防護管の下側に当接した状態で前記防護管を支持しつつ、前記支持台を前記海底ケーブルと共に洋上に送り出す工程と、を更に有する
海底ケーブル布設方法が提供される。
本発明の第15の態様によれば、
積載された海底ケーブルを繰り出して海底に布設する布設船であって、
前記海底ケーブルの積載位置から、前記布設船の突端部にある洋上への前記海底ケーブルの繰り出し位置へと、前記海底ケーブルを搬送する搬送路と、
前記搬送路上で前記海底ケーブルの外周に装着される防護管を、前記搬送路上で支持する支持台と、を備える海底ケーブル布設システムが搭載され、
前記支持台は、
前記防護管の下側に当接した状態で前記防護管を支持しつつ、前記海底ケーブルと共に
洋上に送り出される
布設船が提供される。
本発明によれば、防護管の損傷を抑制しつつ、海底ケーブルの布設時の作業効率を向上させることが可能な支持台、それを用いた海底ケーブル布設システム、海底ケーブル布設方法および布設船が提供される。
本発明の一実施形態に係る支持台の構造を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る防護管の構造を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る海底ケーブル布設システムの構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る海底ケーブル布設システムが備える装着区域における動作を説明する模式図である。 本発明の一実施形態に係る布設船の模式図である。
<本発明の一実施形態>
(1)防護管および支持台の構造
本発明の一実施形態に係る防護管及びそれを支持する支持台について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る支持台12の構造を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る防護管11の構造を示す模式図である。
(防護管)
本実施形態に係る防護管11は、少なくとも主要部分が鋳鉄等の金属から構成され、短手方向の断面が半円形の半割管を2つ組み合わせてなる。後述する海底ケーブル布設システムでは、2つの半割管を上下方向からそれぞれ海底ケーブルに装着することとしている。2つの半割管は例えば共に同一形状を有するが、ここでは、上側から海底ケーブルに装着される半割管を上側半割管11tとする。下側から海底ケーブルに装着される半割管を下側半割管11uとする。
図2に示されているように、半割管11t,11uは胴体部11cを備える。胴体部11cは、軸方向の断面が円形であるような所定長さの筒が、軸方向に分割された形状を有する。胴体部11cの周方向の両端には、フリンジ(鍔)11fが設けられている。フリンジ11fには、ボルト孔11nが、軸方向に沿って所定間隔で複数設けられている。係るボルト孔11nは、半割管11t,11u同士を接合するボルトを通す孔として機能するほか、複数のボルト孔11nの少なくとも1つ、例えば半割管11t,11uの胴体部11cの中央部に設けられたボルト孔11nは、吊りワイヤや連結ワイヤを通す通し孔として機能する。
半割管11t,11uは、胴体部11cの一端に、中空の半球を2分割した形状の接続部(ジョイント)11sを備える。後述するように、半割管11t,11u同士が接合されることで、それぞれの接続部11sが合わさって中空の半球が形成される。半割管11t,11uは、胴体部11cの他端に、接続部11sの相似形で、かつ、接続部11sよりも大きな接続部11bを備える。接続部11bは、接続部11sをその中空部に嵌め込むことができる程度の大きさである。
半割管11t,11uの半球状の接続部11bに2つめの半割管11t,11uの接続部11sを嵌め込むことで、2つの半割管11t,11uを連結することができる。2つ
めの半割管11t,11uの接続部11bに3つめの半割管11t,11uの接続部11sを嵌め込むことで、3つの半割管11t,11uを連結することができる。これらの作業を繰り返すことで、複数の半割管11t,11uを数珠つなぎに連ねることができる。このように連なった半割管11t,11uの中空部に海底ケーブルを挿通させて、半割管11t,11同士をボルト締めすれば、海底ケーブルに防護管11が装着された状態となる。
以上のように、半割管11t,11uの接続部11s,11bを嵌め合わせることで、防護管11の装着された海底ケーブルを接続部11s,11bのところで湾曲させることができ、布設時などにおける海底ケーブルの取扱いに便利である。
(支持台)
図1に示される支持台12は、例えば後述する海底ケーブル布設システムにおいて、上記の防護管11を支持するよう構成される。図1に示されているように、支持台12は、防護管11を支持する支持部12mと、係る支持部12mを屹立した状態に固定する座板12bおよび側板12sと、を備える。
支持部12mは、防護管11の下側に当接した状態で防護管11を支持する。より具体的には、支持部12mは、防護管11の下側半割管11uとの当接面となる切り欠き部12rを有する板状の部材からなる。係る板材は、例えば中央部に間隙を有する。つまり、支持部12mは、防護管11の短手方向で互いに向かい合う1組の板材から構成される。支持部12mは、切り欠き部12rの設けられた板材に添えて補強用の板状の部材等を更に備えていてもよい。
切り欠き部12rは、防護管11の軸方向からみて例えば円弧状となっている。係る円弧の直径は、下側半割管11uの外径が有する円弧の直径よりも大きく、半円形の下側半割管11uと切り欠き部12rとが当接可能に構成されている。また、係る円弧の深さとしては、下側半割管11uの外径の長さの3分の1程度、より好ましくは2分の1程度が当接可能な深さとすることが好ましい。すなわち、切り欠き部12rは、防護管11の軸方向からみて例えば半円形状とすることができる。
上記の支持部12mは、防護管11の長手方向に対して所定間隔を隔てて複数設けられている。より具体的には、支持部12mは、支持台12が備える平坦な座板12bに、防護管11の長手方向に対して所定間隔を隔てて複数、例えば2組、座板12bから屹立するように固定されている。また、防護管11の短手方向の座板12b両端には、台形状の板材から構成される側板12sが2組、つまり4枚、屹立して設けられ、座板12bに固定された支持部12mを更に固定している。
また、支持台12は、後述するように、洋上からの支持台12の回収作業が容易となるよう、回収用ワイヤや回収用ロープの通し孔(不図示)を備えていてもよい。
以上のように構成される支持台12は、主要部分、つまり、少なくとも支持部12m、座板12b、側板12sが、軽量で且つ衝撃を吸収し易い材料からなる。係る材料は、例えば木材、樹脂、アルミニウム及びステンレス等の金属、強化プラスチック(FRP)材や、これら複数の部材を組み合わせた複合材等である。
(2)海底ケーブル布設システム
防護管11を支持する上述の支持台12は、例えば所定長さの防護管11を数珠つなぎに海底ケーブルに取りつけながら、海底ケーブルを布設する海底ケーブル布設システム等において用いることができる。
以下に、上述の支持台12が好適に適用されるシステムの一例として、本実施形態に係る布設船に搭載された海底ケーブル布設システムについて、図3、図5を用いて説明する。図3は、本実施形態に係る海底ケーブル布設システム20の構成を示す模式図である。図5は、本実施形態に係る布設船100の模式図である。
図5に示されているように、海底ケーブル布設システム20においては、布設船100に積載された海底ケーブル10を布設船100から繰り出して海底に布設する。布設船100上の略中央の位置には、ケーブルコイル101が設置されている。ケーブルコイル101の上方には、やぐら102が設けられている。やぐら102からはケーブルガイド103が延びている。布設船100上の側部中央から後方に亘って、作業区域104が設けられている。作業区域104は、例えば垂直方向に複数階層設けられ、例えば最下層の階を各種の資材を貯蔵する貯蔵区域とし、それより上層階を各種の作業を行う作業場とすることができる。作業区域104の後方端、つまり、布設船100の船尾には、シュータ105が設けられている。
海底ケーブル10は、ケーブルコイル101に巻き付けられた状態で積載されており、ここが海底ケーブル10の積載位置となる。ケーブルコイル101から引き出され、やぐら102に架け渡された海底ケーブル10は、ケーブルガイド103により作業区域104の、例えば上層階に導かれる。海底ケーブル10は、作業区域104にて防護管11の取り付け作業等を施されつつ繰り延べられ、布設船100の突端部、つまり、船尾に位置するシュータ105から洋上へと繰り出される。このシュータ105が、海底ケーブル10の洋上への繰り出し位置となる。
このように、海底ケーブル布設システム20は、海底ケーブル10の積載位置であるケーブルコイル101から、洋上への海底ケーブル10の繰り出し位置であるシュータ105へと、海底ケーブル10を搬送する搬送路S1(図3に一部を図示)を備える。搬送路S1は、例えばケーブル繰り出しローラ等を備えている。ケーブル繰り出しローラは、海底ケーブル10が走行する(図3においては矢印の方向)のに伴って回転する。また、搬送路S1の幅(海底ケーブル10の走行方向に直交する方向の搬送路S1の長さ)は、支持台12の幅(支持台12により支持された防護管11の長手方向に対して直交する方向の長さ)より、若干大きい程度とする。具体的には、搬送路S1の幅が、支持台12の幅よりも、例えば10mm以上50mm以下の範囲内で大きくなるようにする。
図3に示されているように、海底ケーブル布設システム20は、防護管11を海底ケーブル10の外周に装着する装着区域21gを搬送路S1上に備える。より具体的には、装着区域21gは、下側半割管11uを海底ケーブル10の下側に装着する下側装着区域21uを備える。下側装着区域21uには、海底ケーブル10の走行位置へと下側半割管11uを上昇させるエアリフト21aが設けられている。また、装着区域21gは、上側半割管21tを海底ケーブル10の上側に装着する上側装着区域21tを備える。上側装着区域21tは、例えば下側装着区域21uよりも搬送路S1の下流側に位置する。
搬送路S1における下側装着区域21uには、支持台12により支持された下側半割管11uを下側装着区域21uへと(図中、矢印の方向)自立的に搬送する下側半割管搬送路S2が接続されている。下側半割管搬送路S2には、支持台12により支持されていない下側半割管11uを下側半割管搬送路S2上へと自立的に搬送する下側半割管副搬送路S2sが接続されている。例えば、作業区域104の最下層の階には、下側半割管11uや上側半割管11tを貯蔵する貯蔵区域104sが設けられている。下側半割管副搬送路S2sは、下側半割管搬送路S2と貯蔵区域104sとを結ぶよう、例えば下側半割管搬送路S2に垂直方向の下側から接続される。
搬送路S1における上側装着区域21tには、上側半割管11tを上側装着区域21tへと(図中、矢印の方向)自立的に搬送する上側半割管搬送路S3が接続されている。つまり、上側半割管搬送路S3は、例えば下側装着区域21uに接続される下側半割管搬送路S2よりも搬送路S1の下流側に接続されている。また、上側半割管搬送路S3は、例えば搬送路S1を挟んで下側半割管搬送路S2とは反対の方向から搬送路S1に接続されている。上側半割管搬送路S3には、上側半割管11tを上側半割管搬送路S3上へと自立的に搬送する上側半割管副搬送路S3sが接続されている。上側半割管副搬送路S3sは、上側半割管搬送路S3と貯蔵区域104sとを結ぶよう、例えば上側半割管搬送路S2に垂直方向の下側から接続される。
上記のそれぞれの搬送路S1,S2,S2s,S3,S3sのうち、搬送路S1以外の各搬送路S2,S2s,S3,S3sは、例えば図示しない動力源を持ち、上述のように、各部材の搬送動作を自立的に行う。搬送路S1は、上述のように、海底ケーブル20が走行するのに合わせてケーブル繰り出しローラが回転するよう構成され、例えば自力搬送を可能とするような独自の動力源を持たない。
また、上記のそれぞれの搬送路S1,S2,S3は、搬送する部材により高さを異ならせてもよい。つまり、支持台12が最下層に配置された状態で下側半割管11uを搬送する下側半割管搬送路S2は最も低くする。半割管11u,11tの間に挿入される海底ケーブル10を搬送する搬送路S1はそれより高く、海底ケーブル10を上側から覆う上側半割管11tを搬送する上側半割管搬送路S3は最も高くする。
また、それぞれ高さの異なる搬送路S1,S2,S3に傾斜を付けてもよい。具体的には、搬送路S1において、少なくとも下側半割管搬送路21uの接続箇所より下流側を、上述の海底ケーブル10の繰り出し位置、つまり、シュータ105に向かって下降していくよう緩やかに傾斜させる。このとき、搬送路S1全体を傾斜させてもよい。搬送路S1の水平方向からの傾斜角度は、例えば1%以上2%以下程度とすることができる。また、搬送路S2,S3は、これらが接続される搬送路S1の方向へ向かって下降していくよう緩やかに傾斜していてもよい。
また、海底ケーブル布設システム20は、搬送路S1における装着区域21gの更に下流側に、上側半割管11tおよび下側半割管11uを互いに接合する接合区域と、上側半割管11tに吊りワイヤを装着するワイヤ装着区域と、を備える(いずれも不図示)。
(3)海底ケーブル布設方法
上記のように構成される海底ケーブル布設システム20により、主に布設船100上で実施される、本実施形態に係る海底ケーブルの布設方法について、図3〜図5を用いて説明する。図4は、本実施形態に係る海底ケーブル布設システム20が備える装着区域21gにおける動作を説明する模式図である。
図3に示されているように、搬送路S1上では、海底ケーブル10が所定の方向(図3の矢印方向)へと走行している。海底ケーブル10は、例えば図示しない動力源によって駆動力を与えられることで搬送路S1上を走行する。
一方、下側半割管副搬送路S2sにより搬送されてきた下側半割管11uをホイスト(吊り下げ機械、不図示)等で吊り上げた状態で、下側半割管搬送路S2上の支持台12へと載せていく。下側半割管搬送路S2では、中空となっている内側を上に向けた状態で、下側半割管11uを搬送路S1上の下側装着区域21uへと搬送する。また、上側半割管副搬送路S3sにより搬送されてきた上側半割管11tをホイスト(不図示)等で吊り上
げた状態で、上側半割管搬送路S3上へと載せていく。上側半割管搬送路S3では、中空となっている内側を下に向けた状態で、上側半割管11tを搬送路S1上の上側装着区域21tへと搬送する。各搬送路においては、それぞれの半割管11u,11tの接続部11b,11sのうち、接続部11bが搬送路S1の下流側を向くように配置されることが好ましい。
下側装着区域21uでは、搬送路S1を走行する海底ケーブル10の下方向から、海底ケーブル10に下側半割管11uを装着する。上側装着区域21tでは、搬送路S1を走行する海底ケーブル10の上方向から、海底ケーブル10に上側半割管11tを装着する。
より具体的には、図4に示されているように、下側装着区域21uでは、下側装着区域21uに設けられたエアリフト21aを用いて海底ケーブル10に下側半割管11uを装着する。つまり、エアリフト21aにより、下側半割管11uを支持台12ごと、海底ケーブル10の搬送路S1における走行位置まで上昇させる。そして、海底ケーブル10を下側半割管11uの中空部に嵌め込む。支持台12により支持された下側半割管11uが、海底ケーブル10に装着されることで、下側半割管11uは支持台12ごと海底ケーブル10に追従する形で、搬送路S1上を移動していく。このとき、搬送路S1に設けられたケーブル繰り出しローラも、支持台12の動きに追従するように回転する。下側半割管11uが装着された海底ケーブル10が走行方向に向かって所定距離進んだら、次の下側半割管11uを同様に海底ケーブル10に装着する。このとき、新たに装着された下側半割管11uの接続部11bの中空部に、搬送路S1下流側に移動済みの下側半割管11uの接続部11sを嵌め込むようにすることが好ましい。これらの作業を繰り返すことで、複数の下側半割管11uを数珠つなぎに連結することができる。
下側半割管11uが装着された海底ケーブル10は、上側装着区域21tへと走行していき、上側半割管11tが装着される。つまり、それぞれの半割管11u,11tの中空部に海底ケーブル10が挿通されるよう、上側半割管11tを下側半割管11uに重ね合わせるように被せる。上側半割管11tが装着された海底ケーブル10が走行方向に向かって所定距離進んだら、次の上側半割管11tを同様に海底ケーブル10に装着する。このとき、新たに装着された上側半割管11tの接続部11bで、搬送路S1下流側に移動済みの上側半割管11tの接続部11sを覆うようにすることが好ましい。これらの作業を繰り返すことで、複数の上側半割管11tを数珠つなぎに連結することができる。
図3、図4に示される搬送路S1の更に下流側に位置する図示しない接合区域では、上側半割管11tおよび下側半割管11uを互いに接合する。すなわち、上記のように連なった半割管11u,11tのそれぞれのボルト孔11nにボルトを通してナットで締め付ける。これにより、海底ケーブル10の外周に防護管11が装着されたこととなる。また、搬送路S2の接合区域よりも更に下流側に位置する図示しないワイヤ装着区域では、防護管11のボルト孔11nに連結ワイヤを通し、さらに、防護管11を吊り下げる吊りワイヤをこれらの連結ワイヤに繋ぐ。連結ワイヤの取り付けは、防護管11の全て、或いは1つ〜2つ置きに行われる。このとき、それぞれの防護管11の胴体部11c中央のボルト孔11nに連結ワイヤを取り付けることで、連結ワイヤを均等間隔に取り付けることができる。よって、これらを繋ぐ吊りワイヤにより防護管11の重量バランスをとることができ、連結ワイヤ等の破断を抑制することができる。また、このとき、例えば安全率が3倍以上6倍以下であって、例えば4倍程度となる吊りワイヤを用いることが好ましい。具体的には、例えば高炭素鋼製の外径32mmの吊りワイヤ(φ32mm IWRC6 WS41)等を用いることができる。
その後、防護管11が装着された海底ケーブル10は、吊りワイヤで吊り下げられなが
ら、布設船100船尾のシュータ105から洋上へと繰り出される。例えば水深100mでは、防護管11の重量は約10t相当ともなる。吊りワイヤで吊り下げた状態とすることで、海底ケーブル10に加わる防護管11の荷重を軽減することができ、海底ケーブル10の損傷等を抑制することができる。防護管11を支持する支持台12は、防護管11の下側に当接した状態で防護管11を支持しつつ、海底ケーブル10と共に洋上に送り出される。
以上により、海底ケーブル10が海底に布設される。洋上に送り出された支持台12は回収され、海底ケーブル布設システム20で複数回に亘って使用される。このとき、予め支持台12に取り付けておいた回収用ワイヤもしくは回収用ロープにより、支持台12を手繰り寄せて回収してもよい。
なお、上述の下側半割管11uの支持台12への載置、下側半割管11uの下側半割管搬送路S2から搬送路S1への載せ替え、上側半割管11tの上側半割管搬送路S3から搬送路S1への載せ替え、上側半割管11tおよび下側半割管11uの接合、上側半割管11tへの吊りワイヤの装着等は、(機械化により)自動で、或いは人手を介して行われる。このとき、海底ケーブル布設システム20において、搬送路S1を走行する海底ケーブル10の平均的な走行速度を、例えば0.5m/分以上2.0m/分以下、より好ましくは0.5m/分以上1.0m/分以下とすることができる。海底ケーブル10の上記平均走行速度を、搬送路S1の搬送速度ということもできる。その他の搬送路S2,S2s,S3,S3s等の搬送速度は、海底ケーブル10や搬送路S1の上記速度に合わせて設定することができ、例えば上記速度と同一の搬送速度とすることができる。また、それぞれの搬送路S1,S2,S2s,S3,S3s等を連続的に稼働させ、海底ケーブル布設システム20内の海底ケーブル10を連続的に走行させることが好ましい。
(4)本実施形態に係る効果 本実施形態によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
(支持台に係る効果)
(a)本実施形態では、支持台12は、海底ケーブル10を搬送する搬送路S1上で用いられる。このように支持台12を用いることで、海底ケーブル10への防護管11の装着や、海底ケーブル10の布設が容易となり、これらの作業効率を向上させることができる。
(b)本実施形態では、支持台12は、防護管11の下側に当接した状態で防護管11を支持する支持部12mを備える。これにより、例えば防護管11を装着した海底ケーブル10の搬送時、防護管11に取り付けられた吊りワイヤが防護管11の下側に巻き込まれ難く、防護管11が損傷するのを抑制することができる。
搬送路上で海底ケーブルを走行させる場合、例えば海底ケーブルが周方向に回転するなどして、吊りワイヤ等が海底ケーブルの下敷きになってしまうことがある。これにより、海底ケーブルに防護管が装着されている場合には、防護管を傷つけてしまう恐れがある。
また、1組100kg程度の重量のある防護管が装着されていることで、例えばシュータ通過時に海底ケーブルを吊り下げた際、吊りワイヤ等に高張力がかかってしまう。シュータを通過中の海底ケーブルの重量もこれに加わる。このとき、海底ケーブルが繰り出された海中の水深によって、海底ケーブルによりもたらされる荷重は約1t〜9tの幅で変化する。吊りワイヤ等に1t以上の荷重がかかると、いっそう吊りワイヤ等が海底ケーブルの下側に巻き込まれてしまい易くなる。
また、吊りワイヤが海底ケーブルの下側に巻き込まれると、シュータ内で下方へと垂れ下がった海底ケーブルの曲率半径よりも、下敷きとなった吊りワイヤの曲率半径の方が小さくなってしまう。下敷きとなった吊りワイヤと海底ケーブル上側の正位置にある他の吊りワイヤとの曲率半径も異なってしまう。よって、防護管の荷重バランスが崩れやすくなって、所定の連結ワイヤのみに荷重が集中して破断してしまうこともある。
しかしながら、本実施形態では、支持台12の備える支持部12mが、防護管11の下側に当接して支持するので、吊りワイヤ等が防護管11の下敷きとなってしまい難く、防護管11の損傷や吊りワイヤ等の破断を抑制することができる。
(c)本実施形態では、支持部12mは、防護管11の長手方向に対して所定間隔を隔てて複数設けられている。これにより、軸方向の複数箇所で防護管11が支持されることとなり、防護管11を安定的に支持することができる。また、防護管11の荷重をより均等に連結ワイヤや吊りワイヤに分散することができる。
(d)本実施形態では、支持部12mは座板12bに固定されている。これにより、いっそう安定的に防護管11を支持することができる。また、座板12bにより、支持台12を搬送路S1上等に安定して載置することができ、支持台12自体の安定性も向上させることができる。更には、支持台12が搬送路S1上を移動する際、平板状に構成される座板12bにより搬送路S1が備えるケーブル繰り出しローラと支持台12との摩擦を低減することができる。よって、支持台12やこれに支持される下側半割管11u、また、下側半割管11uが装着された海底ケーブル10等を、いっそう円滑に搬送することができる。よって、支持台12やこれに支持される下側半割管11u等とケーブル繰り出しローラとの干渉により、海底ケーブル100の連続的、かつ、円滑な動きが阻害されてしまうことを抑制することができる。
(e)本実施形態では、支持部12mの防護管11との当接面となる切り欠き部12rは、防護管11の軸方向からみて円弧状、より好ましくは半円形状である。このとき、切り欠き部12rの円弧の深さとしては、下側半割管11uの外径の長さの3分の1程度、より好ましくは2分の1程度が当接する程度の深さとなっている。このように、下側半割管11uが当接する長さを長くすることで、より安定的に下側半割管11uを支持することができる。また、吊りワイヤ等の巻き込みを抑えて、防護管11の損傷をよりいっそう抑制することができる。
(f)本実施形態では、支持部12mが防護管11の短手方向に互いに向かい合う1組の板材から構成され、係る板材間に間隙を有する。これにより、防護管11を支持する際などに板材にかかる応力を逃がすことができる。よって、支持部12mや支持台12の強度が増し、重量のある防護管11をより安定的に支持することができる。
(g)本実施形態では、支持台12は回収用ワイヤや回収用ロープの通し孔を備える。これにより、予め支持台12に取り付けた回収用ワイヤを使って手繰り寄せることで、洋上に送り出した支持台12を容易に回収することができる。
(h)本実施形態では、支持台12は主に木材、樹脂、金属、FRP材等からなる。このように、支持台12が、軽量で且つ衝撃を吸収し易い材料からなることで、例えば海底ケーブル10が洋上に繰り出される際に防護管11に加わる衝撃を緩和することができる。
防護管が装着された海底ケーブルは、シュータ通過時に、下方へと弧を描きながら洋上に繰り出される。このとき、硬い金属製の防護管は、下方へと湾曲するシュータの形状に直ちには追従せず、一旦はシュータの湾曲した底面から突き出した状態となる。そして、
防護管の重心の移動に伴って、防護管は、シュータ底面側へと傾き、シュータ底面のケーブル繰り出しローラ等に激しく衝突する場合がある。これにより、ローラや防護管が損傷してしまう恐れがある。
しかしながら、本実施形態では、衝撃を吸収し易い材料からなる支持台12を介在させているので、ローラと防護管11との衝突による衝撃を和らげ、ローラや防護管11の損傷を抑制することができる。
(i)本実施形態では、支持台12を木材等の軽量の材料から構成したので、海底ケーブル10と共に洋上に送り出された支持台12の回収が容易である。つまり、洋上に送り出された支持台12は、海上に浮くので容易に回収することができ、繰り返し使用することが可能である。これにより、回収作業の効率化を図ることができると共に、海底ケーブル10の布設に掛る費用を低減することができる。
(j)本実施形態では、支持台12を木材等から構成したので、例えば吊りワイヤ等の食い込みを、自身が変形することにより吸収することができる。
(海底ケーブル布設システム及び布設方法に係る効果)
上記の支持台12を用いた海底ケーブル布設システム20及び布設方法によれば、上記の効果に加え、更に以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
(k)本実施形態では、海底ケーブル布設システム20および布設方法において上記の支持台12を用いる。これにより、海底ケーブル10への防護管11の装着や、海底ケーブル10の布設が容易となり、作業効率を向上させることができる。
(l)本実施形態では、海底ケーブル布設システム20は、搬送路S1,S2,S2s,S3,S3s等を組み合わせてなる。このようなライン構成をとることで、海底ケーブル10の布設を連続作業で行うことができる。
これまで、海底に布設される海底ケーブルを防護するためには、例えば海底に沈めた海底ケーブルの上から砂利や石を積もらせて海底ケーブルを埋める場合があった。このような布設方法は、特に水深が30m以上の海域において行われる。しかしながら、この方式では、材料費用が高く、特に水深が深い場合には特殊作業船等が必要となり、いっそうコスト高となっていた。
また例えば、海底ケーブルを海底に沈めた後、ダイバーが海中に潜って防護管を取り付ける場合があった。しかしながら、水深30m程度までの浅い海域でしか実施が困難であり、これ以上の水深では特別装備等にコストがかかってしまう。また、ダイバーの安全管理に負担がかかっていた。海洋の状態によっては、実施が延期となり計画に遅延が生じてしまうこともあった。
また例えば、特許文献1のように、布設船等の船上にて防護管を取り付けた後、海底ケーブルを布設する方法も考えられる。しかしながら、特許文献1では、防護管1つ1つの装着の際に、その都度、海底ケーブルの走行を一旦停止しなければならない。これにより、海底ケーブルの布設作業の効率が著しく低下してしまう。
本実施形態では、海底ケーブル布設システム20により、布設船100上にて防護管11の取り付けが可能となる。また、上記のように各ラインを組み合わせることで、海底ケーブル10の布設を連続的に行うことができる。よって、作業効率が顕著に向上し、海底ケーブル10の布設に要する期間を短縮することが可能である。
(m)本実施形態では、搬送路S1における上側半割管搬送路S3の接続位置は、下側半割管搬送路S2よりも下流側である。このように、それぞれの搬送路S3,S2の接続位置をずらすことで、防護管11の装着に要する各作業のタイミングをずらすことができる。よって、連続的な作業が可能となり、また、作業が一時に集中してしまうことによる待ち時間等のタイムラグを極力省くことが可能となる。
(n)本実施形態では、海底ケーブル布設システム20および布設方法において、支持台12に支持された下側半割管11uを搬送路S1へと供給する。つまり、海底ケーブル布設システム20および布設方法では、作業速度を律速しがちな下側半割管11uの支持台12への載置作業を、下側半割管搬送路S2上で行う。これにより、支持台12に支持された下側半割管11uを、搬送路S1へと安定的に供給することができる。よって、海底ケーブル10の布設時の作業効率を向上させることができる。
(o)本実施形態では、海底ケーブル布設システム20および布設方法において、下側半割管搬送路S2および上側半割管搬送路S3により、半割管11t,11uを自立的に搬送し、搬送路S1へと供給する。よって、搬送路S1上における状況に応じて、下側半割管搬送路S2および上側半割管搬送路S3の搬送速度を調整することができる。つまり、搬送路S1上での半割管11t,11uと海底ケーブル10の装着作業の進行状況や、海底ケーブル10の走行具合等をみながら、半割管11t,11uの供給速度を調整することができる。よって、搬送路S1上における海底ケーブル10の連続的な走行を維持し易い。
(p)本実施形態では、下側半割管搬送路S2と貯蔵区域104sとを結ぶ下側半割管副搬送路S2sを備える。また、上側半割管搬送路S3と貯蔵区域104sとを結ぶ上側半割管副搬送路S3sを備える。これにより、重量があって場所をとる半割管11t,11uを、例えば離れた場所に貯蔵しておき、必要に応じて、海底ケーブル布設システム20へと供給することができる。特に、半割管11t,11uの貯蔵場所を例えば作業区域104における最下層の階である貯蔵区域104sとすることで、布設船100上において、より安定的、かつ、安全に、半割管11t,11uを貯蔵することができ、必要に応じて、海底ケーブル布設システム20へと供給することができる。
(q)本実施形態では、海底ケーブル布設システム20および布設方法において、エアリフト21aにより下側半割管11uの海底ケーブル10への装着を行う。これにより、下側半割管11uを支持台12ごと持ち上げることができ、俊敏な装着動作や連続作業が可能となる。
(r)本実施形態では、搬送路S1等が緩やかに傾斜している。これにより、搬送路S1上での支持台12の移動がより円滑となる。このとき、特に、水平方向からの傾斜角度を1%以上2%以下程度としているので、海底ケーブル10に対してより円滑に支持台12等を追従させることができる。よって、連続作業がより容易となり、作業効率をより向上させることができる。
(s)本実施形態では、搬送路S1の幅を支持台12の幅より若干大きい程度としている。これにより、支持台12が幅方向で所定範囲内に収まり易くなり、海底ケーブル10と支持台12とのズレを抑制することができる。
(t)本実施形態では、海底ケーブル布設システム20および布設方法において、少なくとも搬送路S1の平均搬送速度、つまり、海底ケーブル10の平均走行速度を、例えば0.5m/分以上2.0m/分以下、より好ましくは0.5m/分以上1.0m/分以下と
する。これにより、ラインを連続的に稼働させ、海底ケーブル10を連続的に走行させながら、海底ケーブル10の布設に伴う種々の作業を行うに充分な余裕を確保することができる。このとき、ラインを連続的に稼働させるので、従来技術において防護管を装着することなく海底ケーブルを布設する場合と比較しても、著しい作業効率の低下や工期遅れ等も発生し難い。このように、海底ケーブル10を安定的に連続して繰り出すことで、海底ケーブル10布設作業の効率化を図ることができる。
<本発明の他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
上述の実施形態では、支持台12の備える支持部12mの切り欠き部12rの断面が円弧状や半円形状であるとしたが、切り欠き部は矩形状や三角形状に切り欠かれていてもよい。このとき、支持台の備える支持部と、海底ケーブルとが面ではなく点で当接していてもよい。
上述の実施形態では、支持台12の備える支持部12mは、防護管11の軸方向に複数設けられることとしたが、支持部12mはひとつであってもよい。
上述の実施形態では、半割管11t,11uから構成される金属製の防護管11を用いることとしたが、防護管の構成はこれに限られない。なお、軽量で柔軟なポリウレタン等の素材を用いた防護管も存在するが、コスト高となるというデメリットがある。FRPを用いた防護管も存在するが、重量が軽いために設置後の安定性に欠ける。
上述の実施形態では、下側半割管11uや上側半割管11tを貯蔵する貯蔵区域104sは、作業区域104の最下層の階に設けられることとしたが、貯蔵区域の設置場所はこれに限られない。例えば、防護管11の装着等を行う作業場を下層階に設け、貯蔵区域をこれより上層階に設けてもよい。あるいは、両者を同一階に設けてもよい。また、下側半割管11uの貯蔵区域を作業場の上層階に設け、上側半割管11tの貯蔵区域を作業場の下層階に設けるというように、半割管11t,11uの貯蔵区域がそれぞれ異なっていてもよい。
上述の実施形態では、海底ケーブル布設システム20が搭載される船として布設船100を用いることとしたが、これに限られない。係る布設船100は、海底ケーブルの布設を行う専用船の他、海底ケーブルの引き上げや位置測定、その他の作業をも行う作業船のようなものであってもかまわない。また、自力航行が可能な船であっても、曳航船によって曳航されつつ布設等を行う船であってもよい。
上述の実施形態では、布設船100の船尾から海底ケーブル10を繰り出すこととしたが、船尾の他、船首や船体側面等、布設船のいずれかの突端部から海底ケーブルを繰り出すようにしてもよい。
10 海底ケーブル
11 防護管
11b,11s 接続部
11c 胴体部
11f フリンジ
11n ボルト孔
11p 突起
11t 上側半割管
11u 下側半割管
12 支持台
12b 座板
12m 支持部
12s 側板
12r 切り欠き部
20 海底ケーブル布設システム
21a エアリフト
21g 装着区域
21t 上側装着区域
21u 下側装着区域
100 布設船
101 ケーブルコイル
102 やぐら
103 ケーブルガイド
104 作業区域
104s 貯蔵区域
105 シュータ
S1,S2,S2s,S3,S3s 搬送路


Claims (5)

  1. 布設船に積載された海底ケーブルを前記布設船から繰り出して海底に布設する海底ケーブル布設システムにおいて、
    前記海底ケーブルの積載位置から、前記布設船の突端部にある洋上への前記海底ケーブルの繰り出し位置へと、前記海底ケーブルを搬送する搬送路上で用いられ、
    前記搬送路上で前記海底ケーブルの外周に装着される防護管の下側に当接した状態で前防護管を支持する支持部を備え、
    前記海底ケーブルが洋上に繰り出される際に前記防護管に加わる衝撃を緩和する
    ことを特徴とする支持台。
  2. 前記防護管の長手方向に対して所定間隔を隔てて前記支持部が複数固定された座板を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の支持台。
  3. 前記防護管は、短手方向の断面が半円形の上側半割管および下側半割管を組み合わせてなり、
    前記支持台は、前記下側半割管に当接した状態で前記防護管を支持するよう構成され、
    前記支持部の前記防護管との当接面は、前記防護管の軸方向からみて円弧状である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の支持台。
  4. 前記防護管は、短手方向の断面が半円形の上側半割管および下側半割管を組み合わせてなり、
    前記支持台は、前記下側半割管に当接した状態で前記防護管を支持するよう構成され、
    前記支持部の前記防護管との当接面は、前記防護管の軸方向からみて半円形状である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の支持台。
  5. 主に木材、樹脂、金属、強化プラスチック材、またはこれらの複合材からなる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の支持台。
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