JPH11187018A - ネットワークにおけるメッセージ配信管理システムおよび方法並びにメッセージ配信管理用の情報を記録した情報記録媒体 - Google Patents

ネットワークにおけるメッセージ配信管理システムおよび方法並びにメッセージ配信管理用の情報を記録した情報記録媒体

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JPH11187018A
JPH11187018A JP36443997A JP36443997A JPH11187018A JP H11187018 A JPH11187018 A JP H11187018A JP 36443997 A JP36443997 A JP 36443997A JP 36443997 A JP36443997 A JP 36443997A JP H11187018 A JPH11187018 A JP H11187018A
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彰 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汎用性の高いメッセージ配信管理システムお
よび方法並びにメッセージ配信管理用の情報を記録した
情報記録媒体を提供すること。 【解決手段】 通信路に接続された複数の処理装置1
6、18間にメッセージ配信管理手段4を設け、処理装
置16、18間でやりとりされるメッセージ30〜34
のデータ構造およびメッセージ30〜34の取り扱いを
標準化し、メッセージ30〜34の種別を通知型、要求
応答型、確認許可型という3つに限定したメッセージ配
信管理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークにお
けるメッセージ配信管理システムおよび方法並びにメッ
セージ配信管理用の情報を記録した情報記録媒体に関す
る。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】通信技
術の発展により、ネットワークの大規模化、分散処理化
が進んでいる。これらのネットワークでは、各処理装置
間で様々なメッセージがやりとりされるため、効率的か
つ汎用的なメッセージ配信管理を行うことが重要であ
る。
【0003】しかし、メッセージ配信管理を行う場合、
各処理装置は通信相手の所在や状況を意識した通信を行
っている。例えば、DB(データベース)管理システム
をバージョンアップする際、DBサーバを停止する必要
が生じる場合がある。通信元の処理装置は、通信先のD
Bサーバが停止しているか、どこにあるのか自ら判断し
て通信する必要がある。このような状況では、効率的な
メッセージ配信管理を行うことは困難である。
【0004】また、バージョンアップ等が行われた場
合、メッセージの構造がバージョンアップしたものとし
ないものとで異なる場合がある。このような場合、一部
の処理装置ではバージョンアップが行われ、他の処理装
置では行われていないと各処理装置間でメッセージの構
造を意識する必要があり、各バージョンに対応したアプ
リケーションを作成する必要がある。このような状況で
は、汎用的なメッセージ配信管理を行うことは困難であ
る。特に、24時間稼働する必要があるネットワークシ
ステムにおいては、常にネットワークシステム全体を稼
働し続けるための汎用性が必要とされる。
【0005】本発明の目的は、効率的かつ汎用的なメッ
セージ配信管理システムを実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、通信路に接続されたメッセ
ージ配信管理手段を介して、複数の処理装置間で通知型
メッセージ、要求応答型メッセージおよび確認許可型メ
ッセージの送受信を行うネットワークにおけるメッセー
ジ配信管理システムであって、前記メッセージ配信管理
手段は、前記各メッセージの配信管理を行うための通知
管理データ、要求応答管理データおよび確認許可管理デ
ータを含む管理データが記憶される管理データ記憶手段
と、受信メッセージに基づき、前記管理データの作成を
行う管理データ制御手段と、前記管理データに基づき、
受信メッセージを所定の処理装置へ向け配信する配信制
御手段と、を含んで構成され、前記通知型メッセージ
は、状態変化の通知を示す通知メッセージと、この通知
メッセージの受信希望を示す通知希望メッセージの少な
くとも2種類のメッセージから構成され、前記通知メッ
セージの受信を希望する処理装置は、前記通知希望メッ
セージを前記メッセージ配信管理手段へ向け送信する手
段と、前記通知メッセージを前記メッセージ配信管理手
段から受信する手段と、を含んで構成され、前記状態変
化の通知を行う処理装置は、状態変化時にその旨を、通
知メッセージとして前記メッセージ配信管理手段へ向け
送信する手段を含んで構成され、前記管理データ制御手
段は、前記通知希望メッセージを受信した場合に、通知
希望元の処理装置へ向け前記状態変化の通知を行うため
の前記通知管理データを作成し、前記配信制御手段は、
前記通知メッセージを受信した場合に、前記通知管理デ
ータに基づき前記通知希望処理装置へ向け前記通知メッ
セージを配信するように構成され、前記要求応答型メッ
セージは、情報の問い合わせを示す要求メッセージと、
この要求メッセージに対する応答希望を示す応答希望メ
ッセージと、前記要求メッセージに対する応答を示す応
答メッセージの少なくとも3種類のメッセージから構成
され、前記応答を希望する処理装置は、前記応答希望メ
ッセージを前記メッセージ配信管理手段へ向け送信する
手段と、前記要求メッセージを前記メッセージ配信管理
手段から受信し、要求に対応した応答内容を含む応答メ
ッセージを作成して前記メッセージ配信管理手段へ向け
送信する手段と、を含んで構成され、前記要求メッセー
ジ送信元の処理装置は、前記要求メッセージを前記メッ
セージ配信管理手段へ向け送信する手段と、要求に対応
した前記応答メッセージを前記メッセージ配信管理手段
から受信する手段と、を含んで構成され、前記管理デー
タ制御手段は、前記応答希望メッセージを受信した場合
に、前記応答希望メッセージ送信元の処理装置へ向け前
記要求メッセージの配信を行い、前記要求メッセージを
受信した場合に、前記要求メッセージ送信元の処理装置
へ向け前記応答メッセージの配信を行うための前記要求
応答管理データを作成し、前記配信制御手段は、前記要
求メッセージを受信した場合に、前記要求応答管理デー
タに基づき前記応答希望メッセージ送信元の処理装置へ
向け前記要求メッセージを配信し、前記応答希望メッセ
ージ送信元の処理装置から前記応答メッセージを受信し
た場合に、前記要求応答管理データに基づき前記要求メ
ッセージ送信元の処理装置へ向け前記応答メッセージを
配信するように構成され、前記確認許可型メッセージ
は、イベントの実行に対する許可を得るための確認を示
す確認メッセージと、この確認メッセージに対する許可
付与の希望を示す許可希望メッセージと、前記確認メッ
セージに対する許可、不許可を示す許可メッセージの少
なくとも3種類のメッセージから構成され、前記許可付
与を希望する処理装置は、前記許可希望メッセージを前
記メッセージ配信管理手段へ向け送信する手段と、前記
確認メッセージを前記メッセージ配信管理手段から受信
し、前記許可メッセージを前記メッセージ配信管理手段
へ向け送信する手段と、を含んで構成され、前記確認を
行う処理装置は、前記確認メッセージを前記メッセージ
配信管理手段へ向け送信する手段と、確認に対応した前
記許可メッセージを前記メッセージ配信管理手段から受
信する手段と、を含んで構成され、前記管理データ制御
手段は、前記確認メッセージを受信した場合に、前記許
可希望メッセージ送信元の処理装置へ向け前記確認メッ
セージの配信を行い、前記許可メッセージを受信した場
合に、前記確認メッセージ送信元の処理装置へ向け前記
許可メッセージの配信を行うための前記確認許可管理デ
ータを作成し、前記配信制御手段は、前記確認メッセー
ジを受信した場合に、前記確認許可管理データに基づき
前記許可希望メッセージ送信元の処理装置へ向け前記確
認メッセージを配信し、前記許可希望メッセージ送信元
の処理装置から前記許可メッセージを受信した場合に、
前記確認許可管理データに基づき前記確認メッセージ送
信元の処理装置へ向け前記許可メッセージを配信するよ
うに構成されていることを特徴とする。
【0007】本発明によれば、メッセージの型を通知、
要求応答、確認許可という3つに単純化かつ共通化し、
これらのメッセージを用いて複数の処理装置間で情報の
やりとりを行えるようメッセージを配信管理することに
より、ネットワークでの複雑な処理も容易に行うことが
できる。
【0008】また、メッセージを共通化しているため、
各処理装置やメッセージ配信管理手段でデータの扱い方
を共通化でき、各処理装置で個別に対応させる処理を低
減し、各処理装置の増減による影響を受けにくいメッセ
ージ配信管理システムを実現できる。
【0009】したがって、本発明を、特に分散処理ネッ
トワークにおいて用いることが好ましい。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1に
おいて、前記各メッセージは、その通信の目的を示す目
的データを有するメッセージパターンデータを含んで構
成され、前記目的データは、少なくとも前記通知、前記
通知希望、前記要求、前記応答希望、前記応答、前記確
認、前記許可希望、前記許可のいずれかの目的を示すデ
ータであり、前記管理データ制御手段は、受信メッセー
ジに含まれる前記メッセージパターンデータを、前記処
理装置の所在データと関連づけることにより、前記受信
メッセージを配信管理するための配信管理データを作成
し、この配信管理データを前記管理データとして、前記
管理データ記憶手段に記憶するように構成され、前記配
信制御手段は、前記受信メッセージに含まれる前記メッ
セージパターンデータと、前記管理データとに基づき、
前記受信メッセージの配信制御を行うことを特徴とす
る。
【0011】本発明によれば、メッセージパターンデー
タに含まれる目的データから通信の目的が判断でき、通
知、要求といった各メッセージ毎に管理データを作成す
ることができ、メッセージ毎の処理が行いやすい。
【0012】また、メッセージパターンデータを、処理
装置の所在データと関連づけて管理データを作成してい
る。これにより、どのメッセージパターンのときにはど
この処理装置に送るかを各処理装置は意識することなく
情報のやりとりが行える。すなわち、通信相手の所在
は、メッセージ配信管理手段により管理されているた
め、通信相手の増減を意識することなく通信が行えるメ
ッセージ配信管理システムを実現できる。
【0013】また、請求項3記載の発明は、請求項2に
おいて、前記管理データは、前記処理装置の前記所在デ
ータおよび識別データとを有する装置データと、前記処
理装置からの受信メッセージの配信管理を行うためのメ
ッセージデータと、を含んで構成され、前記管理データ
制御手段は、前記処理装置が前記通信路との接続を開始
した場合に、この処理装置に対する前記識別データを作
成し、この識別データと、対応する所在データとを前記
装置データとして前記管理データ記憶手段に記憶すると
ともに、前記受信メッセージに含まれる前記メッセージ
パターンデータを有する前記メッセージデータを、前記
装置データと関連づけることにより、前記メッセージパ
ターンデータに基づき、前記受信メッセージを配信管理
するための前記配信管理データを作成し、この配信管理
データを前記管理データとして、前記管理データ記憶手
段に記憶するように構成され、前記配信制御手段は、前
記受信メッセージに含まれる前記メッセージパターンデ
ータと、前記管理データとに基づき、前記受信メッセー
ジの配信制御を行うことを特徴とする。
【0014】本発明によれば、通信相手がネットワーク
に参加した場合でも、この通信相手の情報は、メッセー
ジ配信管理手段に管理されている情報に追加されている
ため、通信元の処理装置は、通信相手の増加を意識する
ことなく通信が行えるメッセージ配信管理システムを実
現できる。
【0015】また、請求項4記載の発明は、請求項3に
おいて、前記管理データ制御手段は、前記処理装置が前
記通信路との接続を終了した場合に、前記接続時に作成
した前記装置データおよび前記装置データと関連づけら
れた前記メッセージデータを削除することを特徴とす
る。
【0016】本発明によれば、通信相手がネットワーク
からいなくなった場合でも、この通信相手の情報は、メ
ッセージ配信管理手段に管理されている情報から削除さ
れているため、通信元の処理装置は、通信相手の減少を
意識することなく通信が行えるメッセージ配信管理シス
テムを実現できる。
【0017】また、請求項5記載の発明は、請求項2〜
4のいずれかにおいて、前記通知型メッセージは、前記
目的データとして、前記通知または前記通知希望のいず
れかのデータを含んで構成され、前記通知管理データ
は、前記通知希望メッセージが配信管理される通知希望
装置データを含んで構成され、前記管理データ制御手段
は、前記通知希望メッセージを受信した場合、前記通知
希望装置データを作成して前記管理データ記憶手段に記
憶するように構成され、前記配信制御手段は、前記通知
メッセージを受信した場合、前記通知メッセージに含ま
れる前記メッセージパターンデータと、前記管理データ
記憶手段に記憶された前記通知希望装置データとに基づ
き、前記通知希望処理装置へ向け前記通知メッセージを
配信することを特徴とする。
【0018】本発明によれば、通知型メッセージをやり
とりする場合、通知希望メッセージと通知メッセージと
が対応するものかどうかを、メッセージパターンデータ
同士の比較により判断できるため、効率的に通知処理が
行える。特に、不特定多数の通信相手に対してほぼ同時
に通知する処理に対して効果的である。
【0019】また、請求項6記載の発明は、請求項2〜
5のいずれかにおいて、前記要求応答型メッセージは、
前記目的データとして、前記要求、前記応答または前記
応答希望のいずれかのデータを含んで構成され、前記要
求応答管理データは、前記応答希望メッセージが配信管
理される応答希望装置データを含んで構成され、前記管
理データ制御手段は、前記応答希望メッセージを受信し
た場合、前記応答希望装置データを作成して前記管理デ
ータ記憶手段に記憶するように構成され、前記配信制御
手段は、前記応答希望メッセージを受信した場合、この
応答希望メッセージが前記応答希望装置データに記憶さ
れていないメッセージパターンデータを有するメッセー
ジならば、前記応答希望メッセージ送信元の処理装置へ
向け、応答権の付与を示す応答権付与メッセージを配信
し、前記要求メッセージを受信した場合、前記要求メッ
セージに含まれるメッセージパターンデータと、前記管
理データ記憶手段に記憶された前記応答希望装置データ
とに基づき、前記応答権付与メッセージ配信先の応答希
望処理装置へ向け、前記要求メッセージ送信元の処理装
置の前記識別データを前記要求メッセージに含ませた要
求メッセージを配信し、前記応答権付与メッセージ配信
先の応答希望処理装置は、前記要求メッセージを受信し
た場合、この要求メッセージに対する応答メッセージ
に、前記要求メッセージに含まれる前記識別データを含
ませて前記配信制御手段へ向け送信し、前記配信制御手
段は、前記要求メッセージ配信先の処理装置から前記要
求メッセージに対する前記応答メッセージを受信した場
合、この応答メッセージ中の識別データに基づき、前記
要求メッセージ送信元の処理装置へ向け前記応答メッセ
ージを配信することを特徴とする。
【0020】本発明によれば、要求応答型メッセージを
やりとりする場合、応答希望メッセージと要求メッセー
ジとが対応するものかどうかを、メッセージパターンデ
ータ同士の比較により判断できるため、効率的に要求応
答処理が行える。
【0021】また、応答権の付与により応答する処理装
置を、一つに限定することができるため、同時に複数の
応答を受信しなくて済み、通信量を抑えるとともに確実
な要求応答処理が行える。また、一つに限定可能である
ため、要求応答型メッセージを排他制御に用いることも
できる。
【0022】さらに、要求メッセージ送信元の識別デー
タをメッセージに含ませることにより、応答メッセージ
をどこに配送すべきか意識しなくて済む。
【0023】また、請求項7記載の発明は、請求項6に
おいて、前記応答データは、前記要求メッセージに対す
る回答の継続を示す応答継続データ、この回答の終了を
示す応答終了データのいずれかのデータを含んで構成さ
れ、前記配信制御手段は、前記要求メッセージ配信先の
処理装置から、前記応答メッセージを受信した場合、所
定の条件に基づき、前記応答メッセージを分割し、この
分割したメッセージに前記応答継続データを含ませて応
答継続メッセージとして作成し、前記応答メッセージ中
の識別データに基づき、前記要求メッセージ送信元の処
理装置へ向け前記応答継続メッセージを配信し、前記分
割した最終の応答メッセージに、前記応答終了データを
含ませて応答終了メッセージとして作成し、前記応答メ
ッセージに含まれる前記識別データに基づき、前記要求
メッセージ送信元の処理装置へ向け前記応答終了メッセ
ージを配信することを特徴とする。
【0024】ここで、「所定の条件に基づき、前記応答
メッセージを分割」とは、応答メッセージが、所定長以
上の場合、例えば応答メッセージ配信先の処理装置が処
理困難な長さ以上の場合、所定の単位で前記応答メッセ
ージを分割することを意味する。
【0025】また、「所定の単位」としては、応答メッ
セージ配信先の処理装置が処理可能な最大長、データ部
中の組データ単位または連想配列単位等が考えられる
が、連想配列単位が好ましい。
【0026】本発明によれば、応答内容が多く、メッセ
ージが長くなり、メッセージを分割せざるを得ない場合
も、応答継続、応答終了というデータを用いることによ
り、長い応答内容を含むメッセージも配送することがで
きる。
【0027】さらに、連想配列単位等の論理的な一単位
で分割することにより、データの格納および取り出しが
容易となる。
【0028】また、請求項8記載の発明は、請求項2〜
7のいずれかにおいて、前記確認許可型メッセージは、
前記目的データとして、前記確認、前記許可または前記
許可希望のいずれかのデータを含んで構成され、前記確
認許可管理データは、前記許可希望メッセージを配信管
理する許可希望装置データを含んで構成され、前記管理
データ制御手段は、前記許可希望メッセージを受信した
場合、前記許可希望装置データを作成して前記管理デー
タ記憶手段に記憶するように構成され、前記配信制御手
段は、前記確認メッセージを受信した場合、この確認メ
ッセージに含まれる前記メッセージパターンデータと、
前記管理データ記憶手段に記憶された前記許可希望装置
データとに基づき、前記確認メッセージ送信元の確認処
理装置の前記識別データを前記確認メッセージに含ま
せ、前記許可希望処理装置へ向けこの確認メッセージを
配信し、前記確認メッセージの配信先の処理装置から前
記確認メッセージに対する前記確認処理装置の識別デー
タを有する許可メッセージを受信した場合、この許可メ
ッセージ中の識別データに基づき、前記確認メッセージ
送信元の処理装置へ向け前記許可メッセージを配信する
ことを特徴とするメッセージ配信管理システム。
【0029】本発明によれば、確認許可型メッセージを
やりとりする場合、許可希望メッセージと確認メッセー
ジとが対応するものかどうかを、メッセージパターンデ
ータ同士の比較により判断できるため、効率的に確認許
可処理が行える。
【0030】さらに、確認メッセージ送信元の識別デー
タをメッセージに含ませることにより、許可メッセージ
をどこに配送すべきか意識しなくて済む。
【0031】また、請求項9記載の発明は、請求項8に
おいて、前記確認許可型メッセージは、前記目的データ
として、前記確認、前記許可、前記許可希望または前記
確認に対する回答の終了を示す許可終了のいずれかのデ
ータを含んで構成され、前記許可希望メッセージを送信
する許可希望処理装置は複数存在し、前記配信制御手段
は、前記確認メッセージを受信した場合、この確認メッ
セージに含まれる前記メッセージパターンデータと、前
記管理データ記憶手段に記憶された前記許可希望装置デ
ータとに基づき、前記確認メッセージ送信元の確認処理
装置の前記識別データを前記確認メッセージに含ませ、
複数の許可希望処理装置へ向けこの確認メッセージを配
信し、前記複数の許可希望処理装置は、前記確認メッセ
ージを受信した場合、この確認メッセージに含まれる前
記識別データを送信する許可メッセージに含ませ、この
許可メッセージを前記メッセージ配信管理手段へ向け送
信し、前記配信制御手段は、前記確認メッセージ配信先
の複数の処理装置から前記確認メッセージに対する前記
許可メッセージを受信した場合、この許可メッセージ中
の識別データに基づき、前記確認メッセージ送信元の処
理装置へ向け前記許可メッセージを配信し、受信した許
可メッセージが最終のものである場合、この許可メッセ
ージ中の識別データに基づき、前記確認メッセージ送信
元の処理装置へ向け、前記許可メッセージを配信すると
ともに、前記目的データに前記許可終了を含ませた許可
終了メッセージを配信することを特徴とする。
【0032】本発明によれば、複数の処理装置から許可
をもらう必要がある場合も、許可終了データを用いるこ
とにより、確認メッセージを送信した処理装置は、有効
な全許可処理装置から許可が返送されたことを判断でき
る。
【0033】また、請求項10記載の発明は、請求項2
〜9のいずれかにおいて、前記メッセージパターンデー
タは、前記目的データに基づき選択された前記管理デー
タにおいて、所定のメッセージを受信する処理装置のグ
ループを示すグループデータを含んで構成され、前記管
理データ制御手段は、前記目的データおよび前記グルー
プデータが指定されたメッセージを受信した場合、この
受信メッセージに含まれる前記目的データに基づき前記
管理データを選択し、前記受信メッセージに含まれる前
記グループデータに基づき、前記受信メッセージに基づ
き作成した配信管理データを、前記管理データ記憶手段
中の前記選択した管理データ中に分類して記憶し、前記
配信制御手段は、前記目的データおよび前記グループデ
ータが指定されたメッセージを受信した場合、この受信
メッセージの前記メッセージパターンデータと、前記メ
ッセージパターンデータと対応する前記管理データ中の
前記配信管理データとに基づき、前記受信メッセージの
配信制御を行うことを特徴とする。
【0034】本発明によれば、目的データにより当該メ
ッセージの目的を区別し、グループデータにより送受信
対象を区別することができる。これにより、送受信対象
を限定したメッセージ配信処理が行える。
【0035】また、請求項11記載の発明は、請求項2
〜10のいずれかにおいて、前記各メッセージは、前記
メッセージパターンデータを有する固定長のヘッダ部
と、前記メッセージパターンデータに応じた詳細データ
を有する可変長のデータ部と、を含んで構成され、前記
データ部は、データ名とそのデータ名に対応するデータ
とからなる組データを含んで構成され、前記処理装置お
よび前記メッセージ配信管理手段は、前記データ名を指
定することにより、そのデータ名に対応するデータを取
得できるように構成されていることを特徴とする。
【0036】本発明によれば、ヘッダ部を固定長とし、
ヘッダ部に各メッセージ共通で必要なデータを含ませる
ことにより、各メッセージ共通で必要なデータを取得し
やすくし、データ部を可変長とすることにより詳細なデ
ータであってもメッセージに含ませることができる。こ
れにより、メッセージ処理効率を上げるとともに柔軟な
データ表現が可能なメッセージを実現できる。
【0037】また、メッセージから詳細なデータを取り
出す場合、データ名を指定することにより対応するデー
タを取得できる。例えば、配列構造でデータ表現した場
合、当該配列の要素を取り出すには、要素番号を指定す
るため、どういう順番でデータが格納されているか意識
する必要があるが、本発明によれば、データの格納順序
を意識することなくデータを取得できる。
【0038】したがって、バージョンアップ等でメッセ
ージに格納されるデータ要素が異なっている場合でも、
メッセージにより適切に情報をやりとりすることができ
る。
【0039】なお、データ名のデータ型としては、文字
列型、数型、日付型等の各種のデータ型を適用できる。
【0040】また、請求項12記載の発明は、請求項1
1において、前記組データは、連想配列形式で構成さ
れ、前記処理装置および前記メッセージ配信管理手段
は、前記連想配列形式のデータから必要な組データを取
り出して前記データ名を指定することにより、そのデー
タ名に対応するデータを取得できるように構成されてい
ることを特徴とする。
【0041】本発明によれば、連想配列形式のデータか
ら必要な組データを取り出すことができ、単独の組デー
タで表現されたデータ構造と同様にデータを格納および
取得することができる。
【0042】すなわち、複雑なデータをメッセージに格
納する場合でも、連想配列形式で表現することにより、
単独の組データとしてデータを単純化して扱うことがで
き、柔軟性の高いメッセージ配信管理システムを実現で
きる。
【0043】ここで、連想配列とは、UNIXのPer
l等で用いられている通常の連想配列のことである。
【0044】また、請求項13記載の発明は、請求項1
1、12のいずれかにおいて、前記メッセージ配信管理
手段は、メッセージ変換手段を有し、前記ヘッダ部は、
そのメッセージにおいて使用されている文字種別を示す
文字種別データを含んで構成され、前記メッセージ変換
手段は、前記文字種別データに基づきそのメッセージに
おいて使用されている文字を変換できるように構成され
ていることを特徴とする。
【0045】例えば、通信元の処理装置では文字種別と
してEUC(Extended UNIX Code)
を用いてメッセージを作成して送信した場合、通信先の
処理装置では文字種別としてSJIS(ShiftJI
S)しか認識しない場合、通信先でメッセージの文字種
別を判断して変換しなければならないが、本発明によれ
ば、メッセージ配信管理手段内のメッセージ変換手段が
メッセージ中の文字種別データから文字種別を判断して
変換するため、通信元や通信先の処理装置はメッセージ
の文字種別を意識せずに通信できる。これにより、汎用
的なメッセージ配信管理システムを実現できる。
【0046】また、請求項14記載の発明は、請求項1
0〜13のいずれかにおいて、前記メッセージパターン
データは、前記目的データに基づき選択された前記管理
データにおいて、前記グループデータに基づき選択され
た所定の処理装置から当該メッセージの処理を行う処理
装置が選択されるための処理内容を示すカテゴリデータ
を含んで構成され、前記管理データ制御手段は、前記目
的データ、前記グループデータおよび前記カテゴリデー
タが指定されたメッセージを受信した場合、この受信メ
ッセージに含まれる前記目的データに基づき前記管理デ
ータを選択し、前記受信メッセージに含まれる前記グル
ープデータおよび前記カテゴリデータに基づき、前記受
信メッセージに基づき作成した配信管理データを、前記
管理データ記憶手段中の前記選択した管理データ中に分
類して記憶し、前記配信制御手段は、前記目的データ、
前記グループデータおよび前記カテゴリデータが指定さ
れたメッセージを受信した場合、この受信メッセージの
前記メッセージパターンデータと、前記メッセージパタ
ーンデータと対応する前記管理データ中の前記配信管理
データとに基づき、前記受信メッセージの配信制御を行
うことを特徴とする。本発明によれば、処理内容によっ
てメッセージを配信すべき処理装置を選択することがで
きる。これにより、通信元は、そのメッセージによる処
理に適した処理装置を意識することなく、処理を行うこ
とができる。したがって、本発明を、分散処理ネットワ
ークのような各処理装置が種々の処理を分担して行うよ
うなネットワークにおいて用いることが好ましい。
【0047】また、請求項15記載の発明は、請求項1
4において、前記グループデータまたは前記カテゴリデ
ータの少なくとも一方は、前記グループデータにおける
グループまたは前記カテゴリデータにおける前記処理内
容が段階的に分類された複数の分類データを含んで構成
され、前記配信制御手段は、前記複数の分類データが指
定されたメッセージを受信した場合、この受信メッセー
ジのメッセージパターンデータと、前記管理データと、
前記複数の分類データとに基づきメッセージ共有グルー
プを段階的に絞り込み、前記受信メッセージの配信制御
を行うことを特徴とする。
【0048】本発明によれば、上述したように、グルー
プデータまたはカテゴリデータによって選択された処理
装置をさらに細かいレベルで区別することができる。し
たがって、本発明を、特に処理装置が多数存在する大規
模ネットワークにおいて用いることが好ましい。
【0049】また、請求項16記載の発明は、請求項1
5において、前記分類データには、当該分類に属する全
処理装置を示す全指定データを指定可能であり、前記配
信制御手段は、前記分類に全指定データが指定されたメ
ッセージを受信した場合、この受信メッセージのメッセ
ージパターンデータと、前記管理データと、前記全指定
データが指定された分類データとに基づき、前記受信メ
ッセージの配信管理を行うことを特徴とする。
【0050】本発明によれば、処理装置を細かくレベル
分けした場合でも、全指定データにより細かくレベル分
けしない場合と同様のメッセージ配信管理が可能とな
る。例えばカテゴリデータにおいて、上位の分類として
あるデータベースを指定し下位の分類を全指定とした場
合、あるデータベースを検索するメッセージや、あるデ
ータベースを更新するメッセージも、同一の処理装置に
配信することができる。すなわち、カテゴリデータをレ
ベル分けせずに、カテゴリデータに、あるデータベース
とだけ指定した場合と同様の処理が行える。したがっ
て、本発明を、特に処理装置が多数存在する大規模ネッ
トワークにおいて用いることが好ましい。
【0051】また、請求項17記載の発明は、請求項1
4〜16のいずれかにおいて、前記通知型、前記要求応
答型、前記確認許可型メッセージのうち少なくとも1つ
のメッセージは、前記目的データとして、所定の処理装
置が前記通信路との接続を開始した場合にその通知が行
われるための開始通知希望データを含んで構成され、前
記管理データのうち少なくとも1つの管理データは、前
記開始通知希望データが指定された開始通知希望メッセ
ージが配信管理される開始通知希望装置データを含んで
構成され、前記管理データ制御手段は、前記開始通知希
望メッセージを受信した場合、前記開始通知希望装置デ
ータを作成して前記管理データ記憶手段に記憶し、前記
配信制御手段は、前記カテゴリデータに前記通信路との
接続の開始を通知する接続開始データが指定されたメッ
セージを、前記所定の処理装置から受信した場合、この
受信メッセージに含まれるメッセージパターンデータ
と、前記開始通知希望装置データとに基づき、前記開始
通知希望メッセージを送信した処理装置へ向け、前記接
続開始データが指定されたメッセージを配信することを
特徴とする。
【0052】本発明によれば、通信元の処理装置が、メ
ッセージ送信対象となるべき処理装置が存在するかどう
か確認した上でメッセージを送信することが可能とな
る。
【0053】また、請求項18記載の発明は、請求項2
〜16のいずれかにおいて、前記要求メッセージを送信
する処理装置は、この要求メッセージに対応する応答が
可能な応答装置が前記通信路との接続を開始し、この応
答装置から前記応答希望メッセージを前記メッセージ配
信管理手段が受信した場合にその通知が行われるための
応答通知希望メッセージを送信するよう構成され、前記
要求応答管理データは、前記応答通知希望メッセージが
配信管理される応答装置待ちデータを含んで構成され、
前記管理データ制御手段は、前記応答通知希望メッセー
ジを受信した場合、このメッセージに基づき応答装置待
ちデータを作成して前記管理データ記憶手段に記憶し、
前記配信制御手段は、前記応答希望メッセージを前記応
答装置から受信した場合、この受信メッセージのメッセ
ージパターンデータと、前記応答装置待ちデータとに基
づき、前記応答通知希望メッセージを送信した処理装置
へ向け、前記応答装置の出現を通知する応答装置出現メ
ッセージを配信することを特徴とする。
【0054】本発明によれば、通信元の処理装置が、メ
ッセージ送信対象となるべき処理装置が存在するかどう
か確認した上でメッセージの送信を開始することが可能
となる。
【0055】また、請求項19記載の発明は、請求項1
4〜18のいずれかにおいて、前記通知型、前記要求応
答型、前記確認許可型メッセージのうち少なくとも1つ
のメッセージは、前記目的データとして、所定の処理装
置が前記通信路との接続を終了した場合にその通知が行
われるための終了通知希望データを含んで構成され、前
記管理データのうち少なくとも1つの管理データは、前
記終了通知希望データが指定された終了通知希望メッセ
ージが配信管理される終了通知希望装置データを含んで
構成され、前記管理データ制御手段は、前記終了通知希
望メッセージを受信した場合、前記終了通知希望装置デ
ータを作成して前記管理データ記憶手段に記憶し、前記
配信制御手段は、前記所定の処理装置が前記通信路との
接続を終了した場合、前記終了通知希望装置データに基
づき、前記終了通知希望メッセージを送信した処理装置
へ向け接続終了を示すメッセージを配信することを特徴
とする。
【0056】本発明によれば、通信元の処理装置が、メ
ッセージ送信対象となるべき処理装置が存在するかどう
か確認した上でメッセージを送信することが可能とな
る。なお、所定の処理装置が通信路との接続を終了した
かどうかの判断は、所定の処理装置からカテゴリデータ
に終了通知を示すデータが指定されたメッセージを受信
することで判断してもよいし、所定の処理装置の通信ポ
ートを常に監視しておき、当該通信ポートの接続が切れ
たことで判断してもよい。
【0057】また、請求項20記載の発明は、請求項1
4〜18のいずれかにおいて、前記要求応答型メッセー
ジは、前記目的データとして、前記応答権を有する処理
装置が前記通信路との接続を終了した場合にその通知が
行われるための終了通知希望データを含んで構成され、
前記要求応答管理データは、前記終了通知希望データが
指定された終了通知希望メッセージが配信管理される終
了通知希望装置データを含んで構成され、前記管理デー
タ制御手段は、前記終了通知希望メッセージを受信した
場合、前記終了通知希望装置データを作成して前記管理
データ記憶手段に記憶し、前記配信制御手段は、前記応
答権を有する処理装置が前記通信路との接続を終了した
場合、応答権付与待ちの処理装置がないならば、前記終
了通知希望装置データに基づき、前記終了通知希望メッ
セージを送信した処理装置へ向け接続終了を示すメッセ
ージを配信することを特徴とする。
【0058】本発明によれば、要求元の処理装置が、接
続終了を示すメッセージを受信することにより、当該要
求を行うことが可能かどうか判断できる。
【0059】また、請求項21記載の発明は、請求項1
〜20のいずれかにおいて、前記メッセージ配信管理手
段は、時間測定手段を有し、前記処理装置からメッセー
ジ受信後、前記時間測定手段により測定された測定時間
に基づき、当該メッセージに対して行われる処理をタイ
ムアウト処理することを特徴とする。
【0060】ここで、測定時間とは、例えば、メッセー
ジ受信時や、当該メッセージに対してメッセージを配信
した時点を測定開始時点とし、当該メッセージに対して
メッセージを配信した処理装置から回答メッセージを受
信した時点や、当該メッセージに対応したメッセージを
配信する時点を測定終了時点として測定した時間のこと
である。
【0061】また、当該メッセージに対して行う処理と
は、例えば、上記当該メッセージに対してメッセージを
配信した処理装置から回答メッセージを受信する処理
や、上記当該メッセージに対応したメッセージを配信す
る処理のことである。
【0062】また、タイムアウト処理とは、前記測定時
間が所定の時間を超えていることを判断し、上記当該メ
ッセージに対して行われる処理をそれ以上待つことを止
めることである。
【0063】本発明によれば、待ち時間が少なくなり、
メッセージ配信処理を短時間に行うことができる。ま
た、メッセージを送信したが、それに対する回答メッセ
ージがいつまで経っても戻ってこないといった事態を回
避することができ、効率的なメッセージ配信管理システ
ムを実現できる。
【0064】また、請求項22記載の発明は、請求項1
〜21のいずれかにおいて、前記管理データは、前記各
処理装置から送られたメッセージの配信状態が、各処理
装置毎に管理される状態管理データを含んで構成され、
前記管理データ制御手段は、前記処理装置からメッセー
ジを受信した場合、前記受信メッセージを送信した処理
装置用の前記状態管理データを作成して前記管理データ
記憶手段に記憶し、前記処理装置から前記処理装置また
は他の処理装置のメッセージ配信状態の問い合わせがあ
った場合、問い合わせがあった処理装置用の前記状態管
理データを取得するよう構成され、前記配信制御手段
は、前記問い合わせがあった場合、前記問い合わせ元の
処理装置へ向け、前記取得した状態管理データの情報を
含ませたメッセージを配信することを特徴とする。
【0065】本発明によれば、各処理装置が、自己のメ
ッセージ配信状態や、他の処理装置のメッセージ配信状
態を確認することができる。これにより、メッセージ配
信状態のモニタリングを実現できる。
【0066】また、請求項23記載の発明は、請求項1
〜22のいずれかにおいて、前記通知管理データは、前
記通知希望メッセージの配信状態が、各処理装置毎に管
理される通知希望状態データを含んで構成され、前記管
理データ制御手段は、前記通知希望メッセージを受信し
た場合、前記通知希望状態データを作成して前記管理デ
ータ記憶手段に記憶し、前記処理装置から前記処理装置
または他の処理装置の通知希望メッセージ配信状態の問
い合わせがあった場合、問い合わせがあった処理装置用
の前記通知希望状態データを取得するよう構成され、前
記配信制御手段は、前記通知希望メッセージ配信状態の
問い合わせがあった場合、この問い合わせメッセージの
前記メッセージパターンデータと、前記通知希望状態デ
ータとに基づき、前記問い合わせ元の処理装置へ向け、
前記取得した通知希望状態データの情報を含ませたメッ
セージを配信することを特徴とするメッセージ配信管理
システム。
【0067】本発明によれば、各処理装置が、自己の通
知型メッセージ配信状態や、他の処理装置の通知型メッ
セージ配信状態を確認することができる。これにより、
通知型メッセージ配信状態のモニタリングを実現でき
る。
【0068】また、請求項24記載の発明は、請求項1
〜23のいずれかにおいて、前記要求応答管理データ
は、前記要求メッセージの配信状態が、各処理装置毎に
管理される要求状態データと、前記応答希望メッセージ
の配信状態が、各処理装置毎に管理される応答希望状態
データと、を含んで構成され、前記管理データ制御手段
は、前記応答希望メッセージを受信した場合、前記応答
希望状態データを作成して前記管理データ記憶手段に記
憶し、前記要求メッセージを受信した場合、前記要求状
態データを作成して前記管理データ記憶手段に記憶し、
前記処理装置から前記処理装置または他の処理装置の応
答希望メッセージ配信状態の問い合わせがあった場合、
問い合わせがあった処理装置用の前記応答希望状態デー
タを取得し、前記処理装置から前記処理装置または他の
処理装置の要求メッセージ配信状態の問い合わせがあっ
た場合、問い合わせがあった処理装置用の前記要求状態
データを取得するよう構成され、前記配信制御手段は、
前記応答希望メッセージ配信状態の問い合わせがあった
場合、この問い合わせメッセージの前記メッセージパタ
ーンデータと、前記応答希望状態データとに基づき、前
記問い合わせ元の処理装置へ向け、前記取得した応答希
望状態データの情報を含ませたメッセージを配信し、前
記要求メッセージ配信状態の問い合わせがあった場合、
この問い合わせメッセージの前記メッセージパターンデ
ータと、前記要求状態データとに基づき、前記問い合わ
せ元の処理装置へ向け、前記取得した要求状態データの
情報を含ませたメッセージを配信することを特徴とす
る。
【0069】本発明によれば、各処理装置が、自己の要
求応答型メッセージ配信状態や、他の処理装置の要求応
答型メッセージ配信状態を確認することができる。これ
により、要求応答型メッセージ配信状態のモニタリング
を実現できる。
【0070】また、請求項25記載の発明は、請求項1
〜24のいずれかにおいて、前記確認許可管理データ
は、前記確認メッセージの配信状態が管理される確認状
態データと、前記許可希望メッセージの配信状態が管理
される許可希望状態データと、を含んで構成され、前記
管理データ制御手段は、前記許可希望メッセージを受信
した場合、前記許可希望状態データを作成して前記管理
データ記憶手段に記憶し、前記確認メッセージを受信し
た場合、前記確認状態データを作成して前記管理データ
記憶手段に記憶し、前記処理装置から前記処理装置また
は他の処理装置の許可希望メッセージ配信管理状態の問
い合わせがあった場合、問い合わせがあった処理装置用
の前記許可希望状態データを取得し、前記処理装置から
前記処理装置または他の処理装置の確認メッセージ配信
管理状態の問い合わせがあった場合、問い合わせがあっ
た処理装置用の前記確認状態データを取得するよう構成
され、前記配信制御手段は、前記許可希望メッセージ配
信管理状態の問い合わせがあった場合、この問い合わせ
メッセージの前記メッセージパターンデータと、前記許
可希望状態データとに基づき、前記問い合わせ元の処理
装置へ向け、前記取得した許可希望状態データの情報を
含ませたメッセージを配信し、前記確認メッセージ配信
管理状態の問い合わせがあった場合、この問い合わせメ
ッセージの前記メッセージパターンデータと、前記確認
状態データとに基づき、前記問い合わせ元の処理装置へ
向け、前記取得した確認状態データの情報を含ませたメ
ッセージを配信することを特徴とする。
【0071】本発明によれば、各処理装置が、自己の確
認許可型メッセージ配信状態や、他の処理装置の確認許
可型メッセージ配信状態を確認することができる。これ
により、確認許可型メッセージ配信状態のモニタリング
を実現できる。
【0072】また、請求項26記載のメッセージ配信管
理方法は、メッセージの配信管理を行うための通知管理
データ、要求応答管理データおよび確認許可管理データ
が記憶される管理データ記憶手段を含み、通信路に接続
されたメッセージ配信管理手段を介して複数の処理装置
間において、状態変化の通知を示す通知メッセージおよ
びこの通知メッセージの受信希望を示す通知希望メッセ
ージを含む通知型メッセージと、情報の問い合わせを示
す要求メッセージ、この要求メッセージに対する応答希
望を示す応答希望メッセージおよび前記要求メッセージ
に対する応答を示す応答メッセージを含む要求応答型メ
ッセージと、イベントの実行に対する許可を得るための
確認を示す確認メッセージ、この確認メッセージに対す
る許可付与の希望を示す許可希望メッセージおよび前記
確認メッセージに対する許可、不許可を示す許可メッセ
ージを含む確認許可型メッセージの送受信を行うネット
ワークにおけるメッセージ配信管理方法であって、状態
変化の通知を行う通知工程と、情報の問い合わせと回答
を行う要求応答工程と、イベントの実行に対する確認と
許可を行う確認許可工程と、を含み、前記通知工程は、
前記複数の処理装置から送信される状態変化の通知を希
望する通知希望メッセージを受信する通知希望受信工程
と、前記通知希望メッセージを管理データ記憶手段に記
憶する通知希望記憶工程と、前記複数の処理装置から送
信される前記通知メッセージを受信する通知受信工程
と、前記通知メッセージを前記管理データ記憶手段に記
憶する通知記憶工程と、前記配信制御手段により、前記
管理データ記憶手段に記憶された通知メッセージと、前
記管理データ記憶手段に記憶された通知希望メッセージ
とを比較する通知比較工程と、前記通知メッセージと、
前記通知希望メッセージとが対応するものである場合、
前記通知希望メッセージを送信した処理装置へ向け前記
通知メッセージを配信する通知メッセージ配信工程と、
を含み、前記要求応答工程は、前記複数の処理装置から
送信される情報の問い合わせの応答を希望する応答希望
メッセージを受信する応答希望受信工程と、前記応答希
望メッセージを送信した処理装置に対して所定の条件で
応答権を付与する応答権付与工程と、前記応答希望メッ
セージを前記管理データ記憶手段に記憶する応答希望記
憶工程と、前記複数の処理装置から送信される情報の問
い合わせの応答を要求する要求メッセージを受信する要
求受信工程と、前記要求メッセージを前記管理データ記
憶手段に記憶する要求記憶工程と、前記配信制御手段に
より、前記管理データ記憶手段に記憶された要求メッセ
ージパターンデータと、前記管理データ記憶手段に記憶
された応答希望メッセージパターンデータとを比較する
要求応答比較工程と、前記要求メッセージパターンデー
タと、前記応答希望メッセージパターンデータとが対応
するものである場合、前記応答希望メッセージを送信
し、前記応答権を付与された処理装置へ向け前記要求メ
ッセージを配信する要求メッセージ配信工程と、前記要
求メッセージを配信した処理装置から応答メッセージを
受信し、前記要求メッセージを送信した処理装置へ向け
配信する応答メッセージ配信工程と、を含み、前記確認
許可工程は、前記処理装置から送信される前記許可希望
メッセージを受信する許可希望受信工程と、この許可希
望メッセージを前記管理データ記憶手段に記憶する許可
希望記憶工程と、前記処理装置から送信される確認メッ
セージを受信する確認受信工程と、この確認メッセージ
を前記管理データ記憶手段に記憶する確認記憶工程と、
前記配信制御手段により、前記管理データ記憶手段に記
憶された確認メッセージと、前記管理データ記憶手段に
記憶された許可希望メッセージとを比較する確認許可比
較工程と、前記確認メッセージと、前記許可希望メッセ
ージとが対応するものである場合、前記許可希望メッセ
ージを送信した処理装置へ向け前記確認メッセージを配
信する確認メッセージ配信工程と、前記確認メッセージ
を配信した処理装置から前記許可メッセージを受信する
工程と、前記確認メッセージを送信した処理装置へ向け
前記受信した許可メッセージを配信する許可メッセージ
配信工程と、を含むことを特徴とする。
【0073】本発明によれば、メッセージの型を通知、
要求応答、確認許可という3つに単純化かつ共通化し、
これらのメッセージを用いて複数の処理装置間で情報の
やりとりを行えるようメッセージを配信管理することに
より、ネットワークでの複雑な処理も容易に行うことが
できる。
【0074】また、メッセージを共通化しているため、
各処理装置やメッセージ配信管理手段でデータの扱い方
を共通化でき、各処理装置で個別に対応させる処理を低
減し、各処理装置の増減による影響を受けにくいメッセ
ージ配信管理方法を実現できる。
【0075】したがって、本発明を、特に分散処理ネッ
トワークにおいて用いることが好ましい。なお、応答権
付与工程における所定の条件としては、未記憶のメッセ
ージパターンデータを有する応答希望メッセージを送信
した処理装置に応答権を付与してもよいし、優先度に応
じて応答権を付与してもよい。また、応答権付与の方法
としては、要求応答管理データで応答権を付与した処理
装置を管理すればよく、これに加えてメッセージ配信管
理手段により応答権付与メッセージを当該応答希望メッ
セージを送信した処理装置へ向け配信してもよい。
【0076】また、請求項27記載の情報記録媒体は、
複数の処理装置が存在するネットワーク上において、状
態変化の通知を示す通知メッセージおよびこの通知メッ
セージの受信希望を示す通知希望メッセージを含む通知
型メッセージと、情報の問い合わせを示す要求メッセー
ジ、この要求メッセージに対する応答希望を示す応答希
望メッセージおよび前記要求メッセージに対する応答を
示す応答メッセージを含む要求応答型メッセージと、イ
ベントの実行に対する許可を得るための確認を示す確認
メッセージ、この確認メッセージに対する許可付与の希
望を示す許可希望メッセージおよび前記確認メッセージ
に対する許可、不許可を示す許可メッセージを含む確認
許可型メッセージの送受信を行うメッセージ配信管理手
段として、前記ネットワークに接続されたコンピュータ
を機能させるための情報が記録された情報記録媒体であ
って、状態変化の通知を行うための通知管理情報と、情
報の問い合わせと回答を行うための要求応答管理情報
と、イベントの実行に対する確認と許可を行うための確
認許可管理情報と、受信メッセージに基づき、前記各管
理情報の作成を行う管理情報制御情報と、前記各管理情
報に基づき、前記受信メッセージを所定の処理装置へ向
け配信するための配信制御情報と、を含み、前記通知管
理情報は、前記処理装置から前記通知希望メッセージを
受信し、管理データ記憶手段に記憶させるための情報
と、前記処理装置から前記通知メッセージを受信し、前
記記憶した通知希望メッセージと照合し、前記通知メッ
セージが前記通知希望メッセージと対応するものである
場合、前記通知希望メッセージを送信した処理装置へ向
け前記通知メッセージを配信するための情報と、を含
み、前記要求応答管理情報は、前記処理装置から前記応
答希望メッセージを受信し、前記管理データ記憶手段に
記憶するための情報と、前記処理装置から前記要求メッ
セージを受信し、前記管理データ記憶手段に記憶し、前
記記憶した応答希望メッセージと照合し、前記要求メッ
セージが前記応答希望メッセージと対応するものである
場合、前記応答希望メッセージを送信した処理装置へ向
け前記要求メッセージを配信するための情報と、前記要
求メッセージを配信した処理装置から前記応答メッセー
ジを受信し、前記要求メッセージを送信した処理装置へ
向け配信するための情報と、を含み、前記確認許可管理
情報は、前記処理装置から前記許可希望メッセージを受
信し、前記管理データ記憶手段に記憶するための情報
と、前記処理装置から前記確認メッセージを受信し、前
記管理データ記憶手段に記憶し、前記記憶した許可希望
メッセージと照合し、前記確認メッセージが前記許可希
望メッセージと対応するものである場合、前記許可希望
メッセージを送信した処理装置へ向け前記確認メッセー
ジを配信するための情報と、前記確認メッセージを配信
した処理装置から前記許可メッセージを受信し、前記確
認メッセージを送信した処理装置へ向け配信するための
情報と、を含むことを特徴とする。
【0077】本発明によれば、メッセージの型を通知、
要求応答、確認許可という3つに単純化かつ共通化し、
これらのメッセージを用いて複数の処理装置間で情報の
やりとりを行えるようメッセージを配信管理することに
より、ネットワークでの複雑な処理も容易に行うことが
できる。また、メッセージを共通化しているため、各処
理装置やメッセージ配信管理手段でデータの扱い方を共
通化でき、各処理装置で個別に対応させる処理を低減
し、各処理装置の増減による影響を受けにくいメッセー
ジ配信管理可能な情報記録媒体を実現できる。
【0078】したがって、本発明を、特に分散処理ネッ
トワークにおいて用いることが好ましい。
【0079】
【発明の実施の形態】本発明は、各種のネットワークシ
ステムに適用することが可能であるが、種々のメッセー
ジや処理装置が存在する大規模ネットワークシステムや
分散処理ネットワークシステムに適用すれば、特に効果
的である。
【0080】以下、本発明を分散処理ネットワークに適
用した実施例について、図面を用いながら説明する。
【0081】図1は、分散処理ネットワークシステムの
一例を示す。この分散処理ネットワークシステムは、メ
ッセージ配信管理手段であるメッセージ配信管理サーバ
310と、メッセージ送受信を行う複数の処理装置32
0〜334と、これら各処理装置が接続された通信路3
00とを含んで構成されている。
【0082】このような種々の処理装置が存在し、各処
理装置がメッセージをやりとりして処理を分散して行っ
ている状況において、効率的かつ汎用的な分散処理ネッ
トワークシステムを実現するためには、各処理装置間で
やりとりされるメッセージのデータ構造、取り扱い方
法、種別を標準化し、これらを適切に扱えるメッセージ
配信管理システムを実現することが効果的である。以
下、メッセージのデータ構造の標準化、メッセージの取
り扱い方法の標準化、メッセージの種別の標準化につい
て説明する。
【0083】(メッセージのデータ構造の標準化)図2
は、メッセージのデータ構造の概略図である。メッセー
ジのデータ構造の標準化として、固定長のヘッダ部10
0と可変長のデータ部200とから構成されるメッセー
ジを規定した。必須の情報は、固定長のヘッダ部100
に入力し、メッセージの詳細な内容については可変長の
データ部200に入力することにより、データの取り扱
いが容易となる。
【0084】前記必須の情報として、メッセージの種別
を示すメッセージパターンデータ102を規定した。
【0085】メッセージパターンデータ102は、少な
くとも通信の目的を示す目的データ140を含んで構成
される。目的データ140を用いることにより、通信の
目的を判断でき、メッセージの取り扱いが容易となる。
【0086】メッセージの目的データ140に加えて、
通信対象グループを示すグループデータ150、さらに
はメッセージの意味内容を示すカテゴリデータ160を
含んで構成すれば、さらにメッセージの種別を細かく区
分した、複雑なメッセージ配信も行える。
【0087】グループデータ150とは、具体的には、
ある地域、ある工場、ある職場等の一定の通信対象とな
るグループを示すデータのことである。また、カテゴリ
データ160とは、具体的には、製品の加工、残高照
会、データベース(以下「DB」という。)の検索等の
メッセージによる処理の内容を示すデータのことであ
る。
【0088】すなわち、グループデータ150を用いる
ことにより、送受信対象を区別することができ、送受信
対象を限定したメッセージ配信が行える。また、カテゴ
リデータ160を用いることにより、処理内容に応じた
処理装置を選択でき、これにより通信元の処理装置は、
そのメッセージによる処理に適した処理装置を意識する
ことなく通信が行える。
【0089】図3は、ヘッダ部100の概略図を示す。
図3に示すように、これらグループデータ150、カテ
ゴリデータ160を、多段階に分類するための分類デー
タ152を設けることにより、さらに詳細に区分したメ
ッセージ配信も可能となる。したがって、分類データ1
52を大規模なネットワークシステムに用いれば、特に
効果的である。
【0090】また、分類データ152等には当該分類に
属する処理装置を全て指定することが可能な全指定デー
タを指定することができる。ネットワークが大規模であ
れば、分類も多段階となり、1つの分類に属する処理装
置も増大するが、例えばグループデータ150におい
て、上位分類152−1、2だけ指定し、下位分類15
2−3に全指定データを指定することにより、1回の通
信で下位分類152−3に属する処理装置を全て指定す
ることができ、効率的なメッセージ配信処理が行える。
なお、全指定データとは、具体的には、ALL等の文字
列や、*等の記号等が適用できる。
【0091】また、カテゴリデータ160において、例
えば、上位の分類152−4として従業員DBを指定
し、下位の分類152−5に全指定データを指定した場
合、従業員DBを検索するメッセージや、更新するメッ
セージも同一の処理装置に配信することができる。した
がって、カテゴリデータ160の上位分類152−4に
従業員DBとだけ指定した場合と同様のメッセージ配信
処理が行える。すなわち、通信相手を意識せずに処理内
容に適した処理装置を選択することができるメッセージ
配信処理が行える。
【0092】以上説明してきたヘッダ部100に格納さ
れるデータに応じてデータ部200には当該メッセージ
の詳細な情報が格納される。本実施の形態では、メッセ
ージを取り扱いやすくするため、図2に示すように、デ
ータ名202とそのデータ名202に対応するデータ2
04とからなる組データを、連想配列形式で格納してい
る。組データとすることにより、バージョンアップによ
らない汎用的なメッセージ配信管理システムを実現でき
る。
【0093】図4は、データ部200の一例を示す。例
えば、作業者名のデータを取り出す場合、配列構造では
要素番号を指定するため、どういう順番でデータが格納
されているか意識する必要があるが、本実施の形態によ
れば、作業者名と指定すれば鈴木というデータが取り出
せるため、データの格納順序を意識することなくデータ
を取り扱える。
【0094】また、連想配列形式とすることにより、単
独の組データで表現されたデータ構造と同様にデータを
取り扱うことができる。すなわち、複雑なデータをメッ
セージに格納する場合でも、連想配列形式で表現するこ
とにより単独の組データとしてデータを単純化して扱う
ことができ、汎用性の高いメッセージ配信管理システム
を実現することができる。
【0095】なお、ここで連想配列とは、インデクスの
値を配列の要素に対応づけたものであり、UNIXのP
erl等で用いられる連想配列と同様のものである。例
えば、C++等の配列は整数を配列の要素に対応づけた
ものであるが、連想配列では上記インデクスの値とし
て、整数型以外に、実数型、日付型、文字列型等の各種
のデータ型を適用できる。
【0096】(メッセージの取り扱い方法の標準化)上
述したように、メッセージのデータ構造を規定すること
により、メッセージの取り扱い方法も標準化できる。こ
こでメッセージ処理の流れについて概説する。メッセー
ジ処理は、概略的には、配信用に記憶し、次に記憶した
メッセージと受信したメッセージを比較し、受信したメ
ッセージを配信するという流れとなる。図5は、概略的
なメッセージ処理の流れを示すフローチャートである。
ネットワークの構成は図6に示すものとする。例えば、
通信元の処理装置8ではメッセージ20を作成し、メッ
セージ配信管理手段4へ向け送信する(ステップ2)。
【0097】メッセージ配信管理手段4は、メッセージ
の配信管理を行うための管理データを記憶する管理デー
タ記憶手段52と、受信メッセージに基づき、管理デー
タの作成を行う管理データ制御手段54と、管理データ
に基づき、受信メッセージを所定の処理装置へ向け配信
する配信制御手段56とを含んで構成されている。
【0098】メッセージ配信管理手段4では、メッセー
ジ20を受信(ステップ4)後、管理データ制御手段5
4により、受信メッセージ20に含まれるヘッダ部10
0中のメッセージパターンデータ102からメッセージ
20の種別を判断し(ステップ6)、適切な配信管理デ
ータ60を作成して(ステップ8)管理データ記憶手段
52に記憶する(ステップ10)。
【0099】メッセージ配信管理手段4は、処理装置1
0からメッセージ22を受信し、配信管理データ60と
比較することにより、受信メッセージ22を配信すべき
かどうか判断する。
【0100】受信メッセージを配信すべきと判断した場
合(ステップ12)、配信制御手段56により、受信メ
ッセージを所定の処理装置8(8−1、8−2)へ向け
配信する(ステップ14)。
【0101】所定の処理装置8では、配信されたメッセ
ージ中のメッセージパターンデータ102に基づき、当
該メッセージ22の種別を判断し、当該メッセージ中の
データ部200から必要な組データを取り出し、必要な
処理を行う(ステップ16)。回答が必要かどうか判断
し(ステップ18)、回答が必要な場合は、回答メッセ
ージを作成してメッセージ配信管理手段4へ向け送信す
る(ステップ20)。
【0102】以上のように、メッセージパターンデータ
102という少量の情報からメッセージの種別を効率的
に判断でき、メッセージのデータ構造も規定されている
ため、データの取り扱いは容易かつ汎用的である。
【0103】また、以上、説明してきたように、メッセ
ージのデータ構造を規定し、データの取り扱い方を標準
化することにより、バージョンアップが行われてデータ
構造が異なるメッセージがやりとりされるようになった
場合でも、各処理装置間でメッセージの構造を意識する
必要はなく、汎用的なメッセージ配信管理を行うことが
できる。
【0104】(メッセージの種別の標準化)本実施の形
態では、さらにメッセージ種別も標準化している。効率
的かつ汎用的なメッセージ配信を行うため、通知型、要
求応答型、確認許可型という3つのメッセージを規定し
た。通知型とは、通知希望のあった処理装置に対して状
態変化の通知を行う一連の処理であり、要求応答型と
は、処理装置間で情報の問い合わせと問い合わせに対す
る応答を行う一連の処理であり、確認許可型とは、イベ
ントの実行に対する確認とそれに対する許可を行う一連
の処理である。なお、通知、要求等のメッセージの違い
はメッセージに含まれる目的データ140により判断す
ることができる。
【0105】以下、これら3つのメッセージ配信処理に
共通する全体の構成および処理を説明した後、個別の事
項について説明する。
【0106】(3つのメッセージに共通する全体の構成
および処理)上述したように、ネットワークに接続して
いる各処理装置間でやりとりされる3つのメッセージ
は、メッセージ配信管理手段4において配信管理され
る。
【0107】配信管理されるために用いられる管理デー
タは、ネットワークに接続している処理装置の所在デー
タと識別データとを有する装置データと、処理装置から
の受信メッセージが配信管理されるためのメッセージデ
ータとを含んで構成される。
【0108】管理データ制御手段54は、処理装置が通
信路300との接続を開始した場合に、この処理装置に
対する識別データを作成し、この識別データと、対応す
る所在データとを装置データとして管理データ記憶手段
52に記憶する。
【0109】これによれば、通信相手がネットワークに
参加した場合でも、この通信相手の情報は、メッセージ
配信管理手段4に管理されている情報に追加されている
ため、通信元の処理装置は、通信相手の増加を意識する
ことなく通信が行えるメッセージ配信管理システムを実
現できる。
【0110】また、管理データ制御手段4は、受信メッ
セージに含まれるメッセージパターンデータ102を有
するメッセージデータを、装置データと関連づけること
により、メッセージパターンデータ102に基づき、受
信メッセージを配信管理するための配信管理データ60
を作成し、この配信管理データ60を管理データとして
管理データ記憶手段52に記憶するよう構成されてい
る。
【0111】ここで、所在データとしては、処理装置の
アドレスや、ポート番号等が用いられる。メッセージパ
ターンデータ102が処理装置の所在データと関連づけ
られることにより、どのメッセージパターンのときには
どこの処理装置に送るかを各処理装置は意識することな
く情報のやりとりが行える。したがって、汎用的なメッ
セージ配信管理システムを実現できる。
【0112】また、識別データとしては、重複のない連
続番号が用いられる。所在データで処理装置を管理した
場合、処理装置の増減等で同じアドレスが複数の処理装
置に割り当てられることもあり、適切な配信が行えない
場合も生じうるが、本実施の形態では、識別データで管
理することにより、通信相手を一意に識別することがで
き、相手の増減によらない汎用的なメッセージ配信管理
システムを実現できる。
【0113】また、配信制御手段56は、受信メッセー
ジに含まれるメッセージパターンデータ102と、管理
データとに基づき、受信メッセージの配信制御を行う。
メッセージパターンデータ102という少ない情報に基
づき配信制御できるため、効率的なメッセージ配信管理
システムを実現できる。
【0114】また、管理データ制御手段54は、処理装
置8−1が通信路300との接続を終了した場合に、接
続時に作成した装置データおよび装置データと関連づけ
られたメッセージデータを削除する。
【0115】これによれば、通信相手がネットワークか
らいなくなった場合でも、この通信相手の情報は、メッ
セージ配信管理手段4に管理されている情報から削除さ
れているため、通信元の処理装置10は、通信相手の減
少を意識することなく通信が行えるメッセージ配信管理
システムを実現できる。
【0116】(通知型メッセージ)通知型メッセージと
しては、状態の変化を通知する通知メッセージと、通知
を希望する通知希望メッセージとがある。目的データ1
40として、それぞれ通知データまたは通知希望データ
が指定されることにより、当該メッセージの通信目的を
判断できる。
【0117】ここで、状態の変化としては、例えば、製
品をラインに投入した、Aさんの口座からBさんの口座
へ振り込みがあった等が該当する。
【0118】また、通知型では不特定の通知希望者に通
知するものであり、通知者は通知メッセージがどこに配
信されたか、どのように処理されたか意識しなくてよ
い。特に、不特定多数の相手にほぼ同時にメッセージを
送信する場合に効果的である。
【0119】図6は、通知型におけるネットワークシス
テムの概略を示し、図7は、通知型メッセージ処理の一
例を示すフローチャートである。また、図8は、配信管
理データ60の概略図を示す。
【0120】通知型メッセージをやりとりする場合、ま
ず、通知を希望する処理装置8(8−1、8−2)から
通知希望メッセージ20(20−1、20−2)がメッ
セージ送受信手段40(40−1、40−2)によりメ
ッセージ配信管理手段4に送信され、メッセージ配信管
理手段4は、この通知希望メッセージ20を受信する
(ステップ32)。
【0121】メッセージ配信管理手段4は、通知を希望
する処理装置8へ向け、通知希望メッセージ20のメッ
セージパターンデータ102と対応する通知メッセージ
22を配信するため、通知希望装置リスト62を作成す
る。
【0122】通知希望装置リスト62としては、図9に
示すような形式を採用できる。通知希望装置リスト62
の場合、目的データ140は通知希望であり、グループ
データ150、カテゴリデータ160の違いに応じて分
類して作成する。例えば、グループデータ150がグル
ープAでカテゴリデータ160がカテゴリAである場
合、当該メッセージを送信した装置Cの装置情報を、既
に同じメッセージパターンデータ102を有するメッセ
ージを送信した装置Aの装置情報の後ろに作成する。な
お、図中の矢印はポインタであり、メッセージ情報と装
置情報とが関連づけられていることを示す。
【0123】すなわち、メッセージ配信管理手段4は、
受信した通知希望メッセージ20に基づき、通知希望メ
ッセージ20を送信した処理装置8の装置データを、通
知希望メッセージ20のメッセージパターンデータ10
2毎に分類して通知希望装置リスト62を作成する(ス
テップ34)。作成した通知希望装置リスト62を配信
管理データ60の一部として管理データ記憶手段52に
記憶して管理する(ステップ36)。
【0124】以上のようにして通知メッセージ配信用の
情報が管理され、通知メッセージ22を受信して配信す
る準備が整った状態となる。
【0125】通知メッセージ22は、処理装置10から
メッセージ配信管理手段4に送信される。メッセージ配
信管理手段4は、通知メッセージ22を受信した場合
(ステップ38)、配信制御手段56を用い、通知メッ
セージ22に含まれるメッセージパターンデータ102
と、管理データ記憶手段52中の通知希望装置リスト6
2に記憶されたメッセージパターンデータ102の一部
とが対応するものか判断する(ステップ40)。
【0126】具体的には、通知メッセージ22のグルー
プデータ150がグループAで、カテゴリデータ160
がカテゴリAである場合、図9に示すように、同じグル
ープデータ150、カテゴリデータ160を有する通知
希望メッセージ20を送信した装置Aと装置Cが対応す
るものとなる。
【0127】対応するものがあれば、対応する通知希望
メッセージ20を送信した通知希望処理装置へ向け通知
メッセージ22を配信する(ステップ42)。なお、対
応するものがない場合は何も処理を行わない。
【0128】本実施の形態によれば、通知型メッセージ
をやりとりする場合、通知希望メッセージ20と通知メ
ッセージ22とが対応するものかどうかを、メッセージ
パターンデータ102同士の比較により判断できるた
め、効率的に通知処理が行える。特に、多数の処理装置
に同時に通知する必要があるような大規模ネットワーク
システムに適用すれば効果的である。
【0129】(要求応答型メッセージ)要求応答型メッ
セージとしては、情報の問い合わせを行う要求メッセー
ジ、要求メッセージに対する応答を希望する応答希望メ
ッセージ、要求メッセージに対する応答を行う応答メッ
セージとがある。目的データ140として、要求、応答
または応答希望のいずれかのデータが指定されることに
より、当該メッセージの通信目的を判断できる。
【0130】ここで、情報の問い合わせとは、具体的に
は、製品加工条件の問い合わせや、残高の問い合わせ等
が該当する。
【0131】図10は、要求応答型におけるネットワー
クシステムの概略を示し、図11は、要求応答型メッセ
ージ処理の一例を示すフローチャートである。
【0132】要求応答型メッセージをやりとりする場
合、まず、応答を希望する応答希望処理装置12(12
−1、12−2)から応答希望メッセージ24(24−
1、24−2)がメッセージ送受信手段42(42−
1、42−2)によりメッセージ配信管理手段4に送信
される。
【0133】メッセージ配信管理手段4は、この応答希
望メッセージ24を受信する(ステップ52)。メッセ
ージ配信管理手段4は、受信した応答希望メッセージ2
4に基づき、応答希望メッセージ24を送信した処理装
置8の装置データを、応答希望メッセージ24のメッセ
ージパターンデータ102毎に分類して配信管理するた
めの応答希望装置リスト66を作成する(ステップ5
4)。
【0134】応答希望装置リスト66としては、通知型
で説明したように図9に示すような形式を採用できる。
【0135】次に、作成した応答希望装置リスト66
を、配信管理データ60の一部として管理データ記憶手
段52に記憶して管理する(ステップ56)。
【0136】この場合のように、応答希望処理装置が複
数ある場合、メッセージ配信管理手段4は、最初に登録
された応答希望処理装置に応答権を付与する。図9の例
では最初に登録された装置A、装置B、装置C、装置C
にそれぞれの応答希望に対して応答権が付与される。図
10の例では、応答希望処理装置12−1に応答権を付
与するメッセージを作成して配信する(ステップ5
8)。
【0137】これによれば、応答権の付与により応答す
る処理装置を、一つに限定することができるため、同時
に複数の応答を受信しなくて済み、通信量を抑えるとと
もに確実な要求応答処理が行える。この際、メッセージ
パターン102毎に最初に応答希望装置リスト66に登
録された応答希望処理装置に応答権を付与することが好
ましい。これにより、大規模なネットワークへの適用も
容易となる。
【0138】なお、応答権の付与は処理の優先度に応じ
て変更するよう構成してもよく、全ての応答希望処理装
置に対して応答権を付与してもよい。
【0139】一方、応答権付与中のメッセージパターン
データ102と同一のメッセージパターンデータ102
を有するメッセージを受信した場合、すなわち、例えば
図9に示す装置Aの次に装置CからグループAおよびカ
テゴリAが指定された応答希望メッセージを受信した場
合、応答希望装置リスト66に当該装置情報およびメッ
セージ情報を作成し、当該メッセージを送信した処理装
置Cへ向け応答許可待ちを示すメッセージを配信する。
【0140】もちろん、すべての応答希望処理装置であ
る装置Aおよび装置Cに要求メッセージ28を配信する
構成とすることも可能である。
【0141】以上のようにして要求メッセージ配信用の
情報が管理され、要求メッセージ28を受信して配信す
る準備が整った状態となる。
【0142】要求メッセージ28は、要求処理装置14
からメッセージ送受信手段44によりメッセージ配信管
理手段4に送信される。メッセージ配信管理手段4は、
この要求メッセージ28を受信する(ステップ60)。
【0143】要求処理装置14からメッセージ送受信手
段44により要求メッセージ28がメッセージ配信管理
手段4に送信され、メッセージ配信管理手段4は、この
確認メッセージ28を受信する(ステップ60)。メッ
セージ配信管理手段4は、受信した要求メッセージ28
に基づき、要求メッセージ28を送信した処理装置14
の装置データを、要求メッセージ28のメッセージパタ
ーンデータ102毎に分類して配信管理するための要求
装置リスト64を作成する(ステップ62)。
【0144】要求装置リスト64には、応答希望装置リ
スト62と異なり、図12に示すように、メッセージパ
ターンデータ102だけでなく、メッセージに含まれる
その他のデータ、好ましくは要求メッセージ28全体を
記憶することが好ましい。要求メッセージ28全体を記
憶することにより、要求メッセージ28を再送する必要
が生じたときも再送することができる。また、要求メッ
セージ28を送信した処理装置の所在を確認する場合に
用いることもできる。
【0145】次に、作成した要求装置リスト64を配信
管理データ60の一部として管理データ記憶手段52に
記憶して管理する(ステップ64)。
【0146】次に、管理データ制御手段54は、応答希
望装置リスト66を用い、受信した要求メッセージ28
のメッセージパターンデータ102と対応する応答希望
メッセージ24のメッセージパターンデータ102とが
対応するかどうか判断する(ステップ66)。この場合
の判断手法は上述した通知型のものと同様である。
【0147】対応するメッセージパターンデータ102
があった場合、伝送制御手段56は、応答希望装置リス
ト66に基づき、対応する応答希望メッセージ送信元で
あって、応答権を有する応答希望処理装置12−1へ向
け要求処理装置14の識別データを含ませた要求メッセ
ージ28を配信する(ステップ68)。
【0148】応答権付与メッセージ配信先の応答希望処
理装置12−1は、メッセージ送受信手段42−1によ
り要求メッセージ28を受信した場合、この要求メッセ
ージ28に対する応答メッセージ26に、要求メッセー
ジ28に含まれる識別データを含ませて配信制御手段4
へ向け送信する。
【0149】次に、配信制御手段56は、要求メッセー
ジ28配信先の処理装置から要求メッセージ28に対す
る応答メッセージ26を受信し(ステップ70)、要求
処理装置14へ向け応答メッセージ26を配信する(ス
テップ72)。
【0150】本実施の形態によれば、要求応答型メッセ
ージをやりとりする場合、応答希望メッセージ24と要
求メッセージ28とが対応するものかどうかを、メッセ
ージパターンデータ同士の比較により判断できるため、
効率的に要求応答処理が行える。
【0151】また、要求メッセージ送信元の識別データ
をメッセージに含ませることにより、応答メッセージ2
6をどこに配送すべきか意識しなくて済むため、汎用的
なメッセージ配信管理システムを実現できる。
【0152】すなわち、応答メッセージ26中には要求
処理装置の識別データが含まれており、識別データは要
求処理装置のポート番号と対応づけられていることによ
り、応答メッセージ26を参照することによりどこに応
答メッセージ26を配信するか判断できる。
【0153】また、応答データを、前記要求メッセージ
に対する回答の継続を示す応答継続データ、この回答の
終了を示す応答終了データのいずれかのデータを含めて
構成してもよい。
【0154】これによれば、応答内容が多く、メッセー
ジが長くなり、メッセージを分割せざるを得ない場合
も、応答継続、応答終了というデータを用いることによ
り、長い応答内容を含むメッセージも配送することがで
きる。
【0155】図13は、この場合の具体的な処理の流れ
を示すフローチャートである。配信制御手段56は、応
答希望処理装置12−1から応答メッセージ26を受信
した場合(ステップ80)、応答メッセージ26の長さ
を判断し(ステップ82)、所定の長さを超えている場
合は応答メッセージ26を分割する(ステップ84)。
【0156】なお、所定の長さとしては、応答メッセー
ジ配信先の処理装置が処理困難な長さ、伝送効率が低下
するような長さ等が考えられる。
【0157】分割した最終の応答メッセージ26でない
場合(ステップ86)、この分割したメッセージに応答
継続データを含ませて応答継続メッセージ26−1とし
て作成する(ステップ88)。次に、応答メッセージ2
6中の識別データに基づき、要求処理装置14へ向け応
答継続メッセージ26−1を配信する(ステップ9
0)。
【0158】分割した最終の応答メッセージ26である
場合(ステップ86)、この分割したメッセージに応答
終了データを含ませて応答終了メッセージ26−2とし
て作成する(ステップ92)。次に、応答メッセージに
含まれる識別データに基づき、要求処理装置14へ向け
応答終了メッセージ26−2を配信する(ステップ9
4)。
【0159】なお、上記の応答メッセージ26の分割等
の処理を応答希望処理装置12が行うように構成するこ
とも可能である。これによれば、分割等の複雑な処理を
行わなくて済み、要求応答型では要求メッセージ28、
応答メッセージ26、応答継続メッセージ26−1、応
答終了メッセージ26−2という4つのメッセージを配
信するだけなので、メッセージ配信制御手段4をより汎
用的なものとすることができる。
【0160】また、メッセージを分割する単位として
は、データ部200中の組データ単位や、メッセージを
やりとりできる最大長の単位、伝送に適した長さの単位
等でも可能であるが、データ部200中の連想配列の一
単位毎とすることが好ましい。
【0161】例えば、図41に示すデータ部200の例
では、作業名、作業者名および仕上数の一単位毎に分割
する。ヘッダ部100に分割した一単位のデータを連結
して応答継続メッセージ26−1等を作成すればよい。
これによれば、各処理装置でのデータの取り扱いを容易
とし、データの格納および取り出し等に関して効率を向
上させることができる。
【0162】なお、上記の実施例では、要求メッセージ
28に識別データを含ませて配信する構成としている
が、受信した要求メッセージ28をそのまま配信し、要
求装置リスト64に記憶された識別データに基づき要求
処理装置14の所在を判断するよう構成してもよい。
【0163】(確認許可型メッセージ)確認許可型メッ
セージとしては、イベントの実行に対する許可を求める
確認メッセージ、確認メッセージに対する許可を希望す
る許可希望メッセージ、確認メッセージに対する許可を
行う許可メッセージとがある。目的データ140とし
て、確認、許可または許可希望のいずれかのデータが指
定されることにより、当該メッセージの通信目的を判断
できる。
【0164】ここで、イベントの実行としては、具体的
には、製品のラインへの投入、残高照会のためにDBを
参照する等がある。すなわち、製品をラインに投入して
よいか確認し、投入してよい場合は許可がされる。
【0165】図14は、確認許可型におけるネットワー
クシステムの概略を示し、図15は、確認許可型メッセ
ージ処理の一例を示すフローチャートである。
【0166】確認許可型メッセージをやりとりする場
合、まず、許可を行うことを希望する許可希望処理装置
16(16−1、16−2)から許可希望メッセージ3
0(30−1、30−2)がメッセージ送受信手段46
(46−1、46−2)によりメッセージ配信管理手段
4に送信される。
【0167】メッセージ配信管理手段4は、この許可希
望メッセージ30を受信する(ステップ102)。メッ
セージ配信管理手段4は、受信した許可希望メッセージ
30に基づき、許可希望メッセージ30を送信した処理
装置16の装置データを、許可希望メッセージ30のメ
ッセージパターンデータ102毎に分類して許可希望装
置リスト70を作成する(ステップ104)。
【0168】許可希望装置リスト70は、上述した通知
希望装置リスト62と同様の形式である。次に、メッセ
ージ配信管理手段4は、作成した許可希望装置リスト7
0を配信管理データ60の一部として管理データ記憶手
段52に記憶して管理する(ステップ106)。
【0169】以上のようにして確認メッセージ34を配
信管理するための準備が整えられる。
【0170】確認メッセージ34は、確認処理装置18
からメッセージ送受信手段48によりメッセージ配信管
理手段4に送信される。メッセージ配信管理手段4は、
この確認メッセージ34を受信する(ステップ11
0)。
【0171】メッセージ配信管理手段4は、受信した確
認メッセージ34に基づき、確認メッセージ34を送信
した処理装置18の装置データを、確認メッセージ34
のメッセージパターンデータ102毎に分類して配信管
理するための確認装置リスト68を作成する(ステップ
112)。
【0172】確認装置リスト68の形式は上述した要求
装置リスト64と同様のものである。確認装置リスト6
8は、確認メッセージ34を再送する場合や、確認メッ
セージ34の送信元を管理するために用いられる。
【0173】次に、メッセージ配信管理手段4は、作成
した確認装置リスト68を配信管理データ60として管
理データ記憶手段52に記憶して管理する(ステップ1
14)。
【0174】次に、管理データ制御手段54は、許可希
望装置リスト70を用い、記憶した確認メッセージ34
のメッセージパターンデータ102と許可希望メッセー
ジ30のメッセージパターンデータ102とが対応する
かどうか判断する(ステップ116)。判断手法は上述
した通知型のものと同様である。
【0175】対応するメッセージパターンデータ102
があった場合、配信制御手段56は、対応する許可希望
メッセージ30を送信した全ての処理装置16−1、1
6−2へ向け確認処理装置18の識別データを含ませた
確認メッセージ34を配信する(ステップ118)。
【0176】複数の許可希望処理装置16は、メッセー
ジ送受信手段46により確認メッセージ34を受信した
場合、この確認メッセージ34に含まれる識別データを
送信する許可メッセージ32(32−1、32−2)に
含ませ、この許可メッセージ32をメッセージ配信管理
手段4へ向け送信する。
【0177】配信制御手段56は、確認メッセージ配信
先の複数の許可希望処理装置16から確認メッセージ3
4に対する許可メッセージ32を受信した場合(ステッ
プ120)、この許可メッセージ32中の識別データに
基づき、確認処理装置18へ向け許可メッセージ32を
配信する(ステップ122)。
【0178】受信した許可メッセージ32が最終のもの
である場合(ステップ124)、この許可メッセージ中
の識別データに基づき、確認処理装置18へ向け、許可
メッセージ32を配信するとともに、目的データ140
に許可終了を含ませた許可終了メッセージ36を配信す
る(ステップ126)。
【0179】これによれば、確認許可型メッセージをや
りとりする場合、許可希望メッセージ30と確認メッセ
ージ34とが対応するものかどうかを、メッセージパタ
ーンデータ同士の比較により判断できるため、効率的に
確認許可処理を行える。
【0180】また、確認メッセージ送信元の識別データ
をメッセージに含ませることにより、許可メッセージ3
2をどこに配信すべきか意識しなくて済むため、汎用的
なメッセージ配信管理システムを実現できる。
【0181】さらに、許可終了メッセージ36を用いる
ことにより、複数の許可希望処理装置から許可をもらう
必要がある場合も、確認処理装置は、有効な全許可処理
装置から許可が返送されたことを判断できる。
【0182】なお、上記の実施例では、確認メッセージ
34に識別データを含ませて配信する構成としている
が、受信した確認メッセージ34をそのまま配信し、確
認装置リスト68に記憶された識別データに基づき確認
処理装置18の所在を判断するよう構成してもよい。
【0183】(モニタリング)また、自処理装置と他の
処理装置のメッセージ配信状態を確認できれば汎用性が
増し、必要な処理を行ってくれる通信相手がいるかどう
か確認した上で、処理を依頼すると効率的である。
【0184】メッセージ配信状態の確認等のモニタリン
グ等を行えるようにするには、状態管理データを設けれ
ばよい。具体的な実現手段は以下のようになる。
【0185】管理データとして、各処理装置から送られ
たメッセージの配信状態を、各処理装置毎に管理する状
態管理データを含んで構成する。図16は、状態管理デ
ータ80を含んで構成したメッセージ配信制御手段4の
機能ブロック図の一例を示す。
【0186】図16に示すように、メッセージを受信し
た処理装置分の状態管理データ80−1〜80−3が管
理データ記憶手段52に記憶され、各状態管理データ8
0−1〜80−3は、配信管理データ60中の状態管理
データ管理リスト78から辿れるようにポイントづけさ
れている。
【0187】図17は、メッセージ配信管理手段4を用
いたモニタリング処理の流れを示すフローチャートであ
る。メッセージ配信管理手段4は、処理装置からメッセ
ージを受信した場合(ステップ152)、管理データ制
御手段54を用いて、受信メッセージを送信した処理装
置用の状態管理データ80を作成して管理データ記憶手
段52に記憶する(ステップ154)。
【0188】処理装置から該処理装置または他の処理装
置のメッセージ配信状態の問い合わせがあった場合(ス
テップ156)、管理データ制御手段54を用いて、配
信管理データ60中の状態管理データ管理リスト78か
ら問い合わせがあった処理装置用の状態管理データ80
のアドレスを取得し、当該状態管理データ80に記憶さ
れているメッセージ配信情報を取得する(ステップ15
8)。
【0189】次に、配信制御手段56を用いて、問い合
わせ元の処理装置へ向け、取得した状態管理データ80
の情報を含ませたメッセージを配信する(ステップ16
0)。
【0190】ここで、状態管理データ80の情報を含ま
せたメッセージとは、例えば、他の処理装置のメッセー
ジ配信状態の問い合わせの場合、他の処理装置が要求メ
ッセージ28を送信してその応答を待っているといった
状態を示すメッセージのことである。
【0191】これによれば、各処理装置が、自己のメッ
セージ配信状態や、他の処理装置のメッセージ配信状態
を確認することができる。これにより、メッセージ配信
状態のモニタリングを実現できる。
【0192】このモニタリングを通知型、要求応答型、
確認許可型メッセージに対して実現する場合は以下のよ
うになる。なお、処理の流れは図17に示すものとほぼ
同様であるため、図面については省略する。
【0193】通知型の場合は以下のようになる。図18
は、状態管理データ80の具体例を示す。通知型におけ
る状態管理データ80には、通知希望メッセージ20の
配信状態がメッセージパターンデータ102毎に管理さ
れるための通知希望パターンリスト82が含まれてい
る。
【0194】通知希望パターンリスト82は、図19に
示すように、メッセージパターンデータ102毎にグル
ープデータ150、カテゴリデータ160を含むメッセ
ージ情報を含んで構成されており、どのような通知希望
メッセージ20を送信しているか確認するためのもので
ある。
【0195】通知型では、メッセージ配信管理手段4を
用いて以下の処理を行う。通知希望メッセージ20を受
信した場合、管理データ制御手段54を用いて、通知希
望パターンリスト82を作成して管理データ記憶手段5
2に記憶する。
【0196】次に、処理装置から該処理装置または他の
処理装置のメッセージ配信状態の問い合わせがあった場
合、管理データ制御手段54を用いて、問い合わせがあ
った処理装置用の通知希望パターンリスト82を取得す
る。
【0197】次に、配信制御手段56を用いて、問い合
わせ元の処理装置へ向け、取得した通知希望パターンデ
ータの情報を含ませたメッセージを配信する。
【0198】これによれば、各処理装置が、自己の通知
型メッセージ配信状態や、他の処理装置の通知型メッセ
ージ配信状態を確認することができる。これにより、通
知型メッセージ配信状態のモニタリングを実現できる。
【0199】要求応答型の場合は以下のようになる。要
求応答型における状態管理データ80には、要求メッセ
ージ28の配信状態がメッセージパターンデータ102
毎に管理されるための要求メッセージリスト84と、応
答希望メッセージ24の配信状態がメッセージパターン
データ102毎に管理される応答希望パターンリスト8
6とが含まれている。
【0200】要求メッセージリスト84は、図20に示
すように、メッセージパターンデータ102毎に要求メ
ッセージ全体を含んで構成されており、どのような要求
メッセージ28を送信しているか確認するためのもので
ある。
【0201】応答希望パターンリスト86は、図19に
示すように、メッセージパターンデータ102毎にグル
ープデータ150、カテゴリデータ160を含むメッセ
ージ情報を含んで構成されており、どのような応答希望
メッセージ24を送信しているか確認するためのもので
ある。
【0202】メッセージ配信管理手段4は以下の処理を
行う。応答希望メッセージ24を受信した場合、管理デ
ータ制御手段54を用いて、応答希望パターンリスト8
6を作成して管理データ記憶手段52に記憶する。
【0203】要求メッセージ28を受信した場合、要求
メッセージリスト84を作成して管理データ記憶手段5
2に記憶する。なお、ここで要求メッセージリスト84
には、図20に示すように、要求メッセージ28そのも
のを記憶することが好ましい。これによれば、応答が終
わらないうちに応答権を他の処理装置に渡す必要が生じ
た場合、要求メッセージ28を当該他の処理装置に効率
的に配信することができる。
【0204】処理装置から該処理装置または他の処理装
置の応答希望メッセージ配信状態の問い合わせがあった
場合、管理データ制御手段54を用いて、問い合わせが
あった処理装置用の応答希望パターンリスト86を取得
する。次に、配信制御手段56を用いて、この問い合わ
せメッセージのメッセージパターンデータ102と、応
答希望パターンリスト86とに基づき、問い合わせ元の
処理装置へ向け、取得した応答希望パターンリスト86
の情報を含ませたメッセージを配信する。
【0205】処理装置から該処理装置または他の処理装
置の要求メッセージ配信状態の問い合わせがあった場
合、管理データ制御手段54を用いて、問い合わせがあ
った処理装置用の前記要求状態データを取得する。次
に、配信制御手段56を用いて、この問い合わせメッセ
ージのメッセージパターンデータ102と、要求メッセ
ージリスト84とに基づき、問い合わせ元の処理装置へ
向け、取得した要求メッセージリスト84の情報を含ま
せたメッセージを配信する。
【0206】これによれば、各処理装置が、自己の要求
応答型メッセージ配信状態や、他の処理装置の要求応答
型メッセージ配信状態を確認することができる。これに
より、要求応答型メッセージ配信状態のモニタリングを
実現できる。
【0207】確認許可型の場合は以下のようになる。確
認許可型における状態管理データ80は、確認メッセー
ジ34の配信状態がメッセージパターンデータ102毎
に毎に管理される確認メッセージリスト88と、許可希
望メッセージ30の配信状態がメッセージパターンデー
タ102毎に管理される許可希望パターンリスト90と
を含んで構成されている。
【0208】確認メッセージリスト88は、図20に示
すように、メッセージパターンデータ102毎に確認メ
ッセージ34全体を含んで構成されており、どのような
確認メッセージ34を送信しているか確認するためのも
のである。
【0209】許可希望パターンリスト90は、図19に
示すように、メッセージパターンデータ102毎にグル
ープデータ150、カテゴリデータ160を含むメッセ
ージ情報を含んで構成されており、どのような許可希望
メッセージ30を送信しているか確認するためのもので
ある。
【0210】メッセージ配信管理手段4は以下の処理を
行う。許可希望メッセージ30を受信した場合、管理デ
ータ制御手段54を用いて、許可希望パターンリスト9
0を作成して管理データ記憶手段52に記憶する。
【0211】確認メッセージ34を受信した場合、確認
メッセージリスト88を作成して管理データ記憶手段5
2に記憶する。
【0212】処理装置から該処理装置または他の処理装
置の許可希望メッセージ配信管理状態の問い合わせがあ
った場合、管理データ制御手段54を用いて、問い合わ
せがあった処理装置用の許可希望パターンリスト90を
取得する。次に、配信制御手段56を用いて、この問い
合わせメッセージのメッセージパターンデータ102
と、許可希望パターンリスト90とに基づき、問い合わ
せ元の処理装置へ向け、取得した許可希望パターンリス
ト90の情報を含ませたメッセージを配信する。
【0213】また、処理装置から該処理装置または他の
処理装置の確認メッセージ配信管理状態の問い合わせが
あった場合、管理データ制御手段54を用いて、問い合
わせがあった処理装置用の確認メッセージリスト88を
取得する。次に、配信制御手段56を用いて、この問い
合わせメッセージのメッセージパターンデータ102
と、確認メッセージリスト88とに基づき、問い合わせ
元の処理装置へ向け、取得した確認メッセージリスト8
8の情報を含ませたメッセージを配信する。
【0214】これによれば、各処理装置が、自己の確認
許可型メッセージ配信状態や、他の処理装置の確認許可
型メッセージ配信状態を確認することができる。これに
より、確認許可型メッセージ配信状態のモニタリングを
実現できる。
【0215】以上説明してきたように、通信路に接続し
ている全処理装置に対する全メッセージの配信状態をモ
ニタリングすることができ、汎用的かつ効率的なメッセ
ージ配信制御システムを実現できる。
【0216】次に、効率性を高めるため、必要な処理を
行ってくれる通信相手がいるかどうか確認するために
は、メッセージ配信管理手段4が各処理装置の通信路3
00との接続状況を把握していれば、各処理装置は他の
処理装置の存在を意識することなく、汎用的かつ効率的
な通信処理が行える。この機能を実現するためには以下
のような構成および処理とすればよい。
【0217】通知型、要求応答型、確認許可型メッセー
ジのうち少なくとも1つのメッセージについて、目的デ
ータ140として、所定の処理装置が通信路300との
接続を開始した場合にその通知が行われるための開始通
知希望データを含んで構成する。また、図8に示すよう
に、管理データのうち少なくとも1つの配信管理データ
60を、開始通知希望データが指定された開始通知希望
メッセージが配信管理される開始通知希望装置リスト7
2を含んで構成する。メッセージ配信管理手段4での処
理は以下のようになる。
【0218】図21は、メッセージ配信管理手段4での
開始通知希望メッセージ配信管理処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【0219】メッセージ配信管理手段4は、開始通知希
望メッセージを受信した場合(ステップ172)、管理
データ制御手段54を用いて、図8に示すように、開始
通知希望装置リスト72を作成して配信管理データ60
の一部として管理データ記憶手段52に記憶する(ステ
ップ174)。
【0220】開始通知希望装置リスト72とは、メッセ
ージ配信管理手段4が開始通知希望メッセージに含まれ
るメッセージパターンデータ102と対応する通知メッ
セージを受信した場合に、通知が行われるためのメッセ
ージであり、開始通知希望メッセージに含まれるに含ま
れるメッセージパターンデータ102毎に分類して管理
され、図9に示すようなデータ構造である。
【0221】メッセージ配信管理手段4は、カテゴリデ
ータ160に通信路300との接続の開始を通知する接
続開始データが指定されたメッセージを、所定の処理装
置から受信した場合(ステップ176)、配信制御手段
56を用いて、この受信メッセージに含まれるメッセー
ジパターンデータ102に対応するメッセージパターン
データ102を有するメッセージを送信した処理装置の
装置情報を、開始通知希望装置リスト72から上述した
ような方法で取得する(ステップ178)。この取得し
た装置情報に基づき、開始通知希望メッセージを送信し
た処理装置へ向け、開始データが指定されたメッセージ
を配信する(ステップ180)。
【0222】これによれば、通信元の処理装置が、メッ
セージ送信対象となるべき処理装置が存在するかどうか
確認した上でメッセージを送信することが可能となる。
【0223】例えば、本実施の形態を、通知型に適用す
れば通知希望を行っている処理装置の存在を確認でき、
確認許可型に適用すれば許可希望を行っている処理装置
の存在を確認できた上で通信できるため、効率的であ
る。
【0224】特に、本実施の形態を、要求応答型メッセ
ージ配信制御に用いれば効果的である。これによれば、
要求メッセージ送信元の処理装置が、応答を行ってくれ
る処理装置が存在するかどうか確認した上で要求メッセ
ージ28の送信を開始することが可能となる。したがっ
て、応答が必須である処理を行う場合等において、確実
に応答を受けることができるようになる。また、同様に
要求に対応する応答を行ってくれる処理装置の出現を待
つという考え方もある。
【0225】この場合のメッセージ配信管理手段4の構
成および処理は以下のようになる。
【0226】図8に示すように、配信管理データ60の
一部として、要求に対する応答を行う処理装置が通信路
300との接続を開始したかどうか判断するための応答
待ち要求メッセージが配信管理される応答装置待ちリス
ト76を含んで構成する。
【0227】応答装置待ちリスト76とは、メッセージ
配信管理手段4が応答待ち要求メッセージに含まれるメ
ッセージパターンデータ102と対応するメッセージを
受信した場合に、応答が行われるためのメッセージであ
り、応答待ち要求メッセージに含まれるに含まれるメッ
セージパターンデータ102毎に分類して管理され、図
9に示すようなデータ構造である。
【0228】メッセージ配信制御手段4は、要求処理装
置14から送信された応答待ち要求メッセージを受信し
た場合、管理データ制御手段54を用いて、応答待ち要
求メッセージのメッセージパターンデータ102毎に分
類して応答装置待ちリスト76を作成して管理データ記
憶手段52に記憶する。
【0229】図22は、この場合のメッセージ配信処理
の流れを示すフローチャートである。メッセージ配信制
御手段4は、応答希望処理装置から応答希望メッセージ
24を受信した場合(ステップ392)、当該メッセー
ジ中のメッセージパターンデータ102が応答希望装置
リスト66にないものであって(ステップ394)、応
答装置待ちリスト76に登録されたメッセージパターン
データ102と対応するものであるかどうか確認する
(ステップ396)。
【0230】対応するものである場合、配信制御手段5
6を用いて、要求装置リスト64に登録されている応答
待ち要求メッセージを送信した要求処理装置14へ向け
応答希望処理装置の登場を示すメッセージを配信し(ス
テップ398)、当該要求を応答装置待ちリスト76か
ら削除する(ステップ400)。
【0231】これによっても、応答が必須である処理を
行う場合等において、確実に応答を受けることができる
ようになる。
【0232】また、逆に所定の処理装置が通信路300
との接続を終了したことも確認できれば、さらに汎用性
および効率性が高まる。
【0233】この機能を実現するため、メッセージ配信
管理制御手段4の構成および処理は以下のようになる。
【0234】通知型、要求応答型、確認許可型メッセー
ジのうち少なくとも1つのメッセージを、目的データ1
40として、所定の処理装置が通信路300との接続を
終了した場合にその通知が行われるための終了通知希望
データを含んで構成し、管理データのうち少なくとも1
つの管理データを、終了通知希望データが指定された終
了通知希望メッセージが配信管理される終了通知希望装
置リスト74を含んで構成する。
【0235】終了通知希望装置リスト74とは、メッセ
ージ配信管理手段4が終了通知希望メッセージに含まれ
るメッセージパターンデータ102と対応する通知メッ
セージ22を受信した場合に、通知が行われるためのメ
ッセージであり、終了通知希望メッセージに含まれるに
含まれるメッセージパターンデータ102毎に分類して
管理され、図9に示すようなデータ構造である。
【0236】メッセージ配信管理手段4は、以下の処理
を行う。終了通知希望メッセージを受信した場合、管理
データ制御手段54を用いて、終了通知希望装置リスト
74を作成して管理データ記憶手段52に記憶する。
【0237】カテゴリデータ160に通信路300との
接続の終了を通知する接続終了データが指定されたメッ
セージを、前記所定の処理装置から受信した場合、配信
制御手段56を用いて、この受信メッセージに含まれる
メッセージパターンデータ102と、終了通知希望装置
リスト74とに基づき、終了通知希望メッセージを送信
した処理装置へ向け、接続終了データが指定されたメッ
セージを配信する。
【0238】これによれば、通信元の処理装置が、メッ
セージ送信対象となるべき処理装置が存在するかどうか
確認した上でメッセージを送信することが可能となる。
なお、所定の処理装置が通信路との接続を終了したかど
うかの判断は、メッセージ配信管理手段4が、所定の処
理装置の通信ポートを常に監視しておき、当該通信ポー
トの接続が切れたことで判断してもよい。この場合、上
述した装置データの所在データとして通信ポートを用い
ればよい。
【0239】また、図18に示すように、モニタリング
を行えるよう、終了通知希望リスト92を設けて終了通
知希望メッセージをメッセージパターンデータ102毎
に管理することにより、終了通知希望メッセージの配信
状態をモニタリングすることもできる。
【0240】また、本実施の形態を、通知型に適用すれ
ば通知希望を行っている処理装置の存在を確認でき、確
認許可型に適用すれば許可希望を行っている処理装置の
存在を確認できた上で通信できるため、効率的である。
【0241】特に、本実施の形態を、要求応答型メッセ
ージ配信制御に用いれば効果的である。これによれば、
要求メッセージ送信元の処理装置が、応答を行ってくれ
る処理装置が存在するかどうか確認した上で要求メッセ
ージ28の送信を開始することが可能となる。
【0242】また、要求メッセージ28には要求メッセ
ージ送信元の識別データが含まれている。このため、応
答を行う処理装置が、要求メッセージ受信後、当該要求
メッセージ送信元の識別データを含ませた終了通知希望
メッセージをメッセージ配信管理手段4へ向け送信して
おくことにより、応答メッセージ26を送信する前に終
了通知希望元である要求メッセージ送信元の処理装置が
接続を終了した場合でもメッセージ配信管理手段4から
通知を受けることにより、当該処理装置が終了したこと
を判断できる。終了したと判断した処理装置は、現在実
行中の処理を中断または中止することができる。
【0243】したがって、応答が必須である処理を行う
場合等において、確実に応答を受けることができるよう
になる。また、同様に要求に対応する応答を行ってくれ
る処理装置を予め登録しておくという考え方もある。こ
の場合のメッセージ配信管理手段の構成および処理は上
述した応答装置待ちリスト76とほぼ同様の方法で実現
できる。
【0244】これによれば、要求処理装置14が、メッ
セージ配信管理手段4から配信された終了通知を示すメ
ッセージを受信することにより、当該要求を行うことが
できなくなったことを判断できる。
【0245】(タイムアウト処理)また、メッセージを
受信して配信する必要がある場合、タイムアウト処理が
できれば待ち時間が少なくなり、効率性が向上する。
【0246】図23は、メッセージ配信管理手段4に時
間測定手段58を設けた一例を示す機能ブロック図であ
る。図23に示すように、タイムアウト処理機能を実現
するため、メッセージ配信管理手段4に時間測定手段5
8を設け、処理装置からメッセージ受信後、時間測定手
段58により測定した測定時間に基づき、当該メッセー
ジに対して行われる処理をタイムアウト処理する。
【0247】ここで、測定時間とは、例えば、メッセー
ジ受信時や、当該メッセージに対してメッセージを配信
した時点を測定開始時点とし、当該メッセージに対して
メッセージを配信した処理装置から回答メッセージを受
信した時点や、当該メッセージに対応したメッセージを
配信する時点を測定終了時点として測定した時間のこと
である。
【0248】また、当該メッセージに対して行う処理と
は、例えば、上記当該メッセージに対してメッセージを
配信した処理装置から回答メッセージを受信する処理
や、上記当該メッセージに対応したメッセージを配信す
る処理のことである。また、タイムアウト処理とは、測
定時間が所定の時間を超えていることを判断し、上記当
該メッセージに対して行われる処理をそれ以上待つこと
を止めることである。
【0249】これによれば、待ち時間が少なくなり、メ
ッセージ配信処理を短時間に行うことができる。また、
メッセージを送信したが、それに対する回答メッセージ
がいつまで経っても戻ってこないといった事態を回避す
ることができ、効率的なメッセージ配信管理システムを
実現できる。
【0250】特に、タイムアウト処理を要求応答型で用
いる場合、要求メッセージ配信時点から配信先の処理装
置から前記応答メッセージのいずれかの受信時点までの
時間を時間測定手段58により測定し、この測定時間が
所定時間を超えている場合、この測定時間に基づき、応
答メッセージ26に対して行われる処理をタイムアウト
処理する。
【0251】これによれば、要求メッセージ28を送信
したが、それに対する応答メッセージ26がいつまで経
っても戻ってこない場合、応答権を別の処理装置に付与
し、再度その処理装置に要求メッセージ28を配信して
応答を得ることができ、効率的なメッセージ配信管理シ
ステムを実現できる。
【0252】また、タイムアウト処理を確認許可型で用
いる場合、確認メッセージ配信時点から配信先の処理装
置から許可メッセージ32のいずれかの受信時点までの
時間を時間測定手段58により測定し、この測定時間が
所定時間を超えている場合、この測定時間に基づき、許
可メッセージ32に対して行われる処理をタイムアウト
処理する。
【0253】これによれば、待ち時間が少なくなり、メ
ッセージ配信処理を短時間に行うことができる。すなわ
ち、確認メッセージ34を送信したが、それに対する許
可メッセージ32がいつまで経っても戻ってこない場
合、許可と判断して許可終了メッセージ36を配信する
ことにより、効率的なメッセージ配信管理システムを実
現できる。
【0254】なお、上記のタイムアウト処理を、各処理
装置が行うよう構成してもよい。各処理装置に時間測定
手段を設けることにより、要求、応答、確認、許可等の
メッセージをタイムアウト処理することにより、効率的
なメッセージ配信管理システムを実現できる。
【0255】(3つのメッセージを用いた具体例)以上
説明してきた通知型、要求応答型、確認許可型という3
つのメッセージを実際のネットワークシステムに適用し
た具体例について説明する。
【0256】(生産現場への適用)図1は、多種多様な
製品を製造している生産現場のネットワーク構成の一例
を示す。図1に示す生産現場のネットワーク構成は、作
業者端末324と、メッセージ配信管理手段であるメッ
セージサーバ310と、ロット管理DB350と接続さ
れたロット管理サーバ330〜334と、その他複数の
サーバ320、322、326、328と、これらの各
装置が接続される通信路であるイーサネットケーブル3
00とを含んで構成されている。
【0257】また、図24〜図34は、製品製造の際の
メッセージ配信管理の処理の流れを示すフローチャート
である。ここで、製品の管理単位をロットといい、ロッ
トには個々を識別するためのロット番号が付けられてい
る。あるロットを作業工程に投入する際の一連の流れを
以下に示す。
【0258】図24は、メッセージ配信管理のメイン処
理を示すフローチャートである。ロットを受け取った作
業者は、製品に付いているロット番号を端末324から
入力する。このイベントにより、そのロットを当該作業
工程に投入してよいか確認メッセージ34がメッセージ
サーバ310に送信される。
【0259】メッセージサーバ310は、図24に示す
ように、受信データはあるか常に監視している(ステッ
プ202)。確認メッセージ34を受信した場合、受信
データがある場合となり、応答メッセージ26かどうか
確認し(ステップ204)、応答メッセージ26ではな
いため、許可メッセージ32かどうか確認する(ステッ
プ206)。許可メッセージ32でもないため、図25
に示すメッセージ処理を行う(ステップ212)。
【0260】図25はメッセージ処理の流れを示すフロ
ーチャートである。ここで、通常メッセージとは、通
知、要求、応答(応答継続、応答終了含む)、確認、許
可のいずれかを示すメッセージである。また、管理メッ
セージとは、通知希望、応答希望、許可希望のいずれか
の登録または削除を示すメッセージである。特殊メッセ
ージについては後述する。
【0261】メッセージ処理では、まず、通常メッセー
ジかどうか確認する(ステップ220)。確認メッセー
ジ34は通常メッセージであるため、図22に示す通常
メッセージ処理を行う(ステップ226)。
【0262】図26は通常メッセージ処理の流れを示す
フローチャートである。通常メッセージ処理では、通知
か?(ステップ240)、要求か?(ステップ24
2)、応答または応答継続か?(ステップ244)、確
認か?(ステップ246)の順にメッセージの種別が判
断される。確認メッセージ34であるため、確認元を識
別データとして確認メッセージ中のヘッダ部100に書
き込む(ステップ264)。書き込み後、図19に示す
確認処理を行う(ステップ266)。
【0263】図27は確認メッセージ処理の流れを示す
フローチャートである。確認メッセージ処理では、確認
メッセージ34のメッセージパターンデータ102と対
応するメッセージパターンデータ102を有する許可希
望メッセージ30を登録した許可希望処理装置16のデ
ータを取得する(ステップ300)。
【0264】なお、許可希望処理装置16のデータは、
許可希望装置リスト70に登録されているものである。
メッセージサーバ310は、図1で一点鎖線で示す許可
希望グループ420に該当するサーバ330〜334か
ら許可希望メッセージ30を受信し、その情報をサーバ
310のメモリに記憶して管理している。
【0265】ここで、許可希望メッセージ30受信時の
メッセージ配信管理処理の流れについて説明する。許可
希望メッセージ30は、許可希望の登録として扱い、管
理メッセージの一種である。したがって、図25に示す
管理メッセージに該当するかどうか確認し(ステップ2
22)、該当するため管理メッセージ処理(ステップ2
28)を行う。
【0266】図28は管理メッセージ処理(ステップ2
28)の流れを示すフローチャートである。管理メッセ
ージ処理では、通知希望登録か?(ステップ340)、
通知希望削除か?(ステップ342)、応答希望登録か
?(ステップ344)、応答希望削除か?(ステップ3
46)、許可希望登録か?(ステップ348)の順に判
断を行い、許可希望登録に該当するため、許可希望パタ
ーン登録処理(ステップ358)を行う。
【0267】図29は、許可希望パターン登録処理(ス
テップ358)の流れを示すフローチャートである。許
可希望パターン登録処理では、受信した許可希望メッセ
ージ30のメッセージパターンデータ102が、配信管
理中の許可希望装置リスト70に存在するかどうか確認
し(ステップ380)、存在しない場合、受信したメッ
セージパターンデータ102を、許可希望装置リスト7
0に追加する(ステップ381)とともに、許可希望パ
ターンリスト90にも追加する(ステップ382)。
【0268】なお、図28に示す許可希望パターン削除
処理(ステップ360)では、許可希望パターン登録処
理と逆に許可希望装置リスト70および許可希望パター
ンリスト90から当該許可希望メッセージ30のメッセ
ージパターンデータ102を削除する。
【0269】また、許可希望パターン削除メッセージ
は、目的データ150に許可希望削除と指定されている
ことで判断できる。
【0270】許可希望メッセージ受信時のメッセージ配
信管理の流れは以上の通りであり、再び図27に示す許
可希望処理装置16のデータ取得(ステップ300)以
降の処理について説明する。
【0271】図27に示すように、このようにして取得
した許可装置のメッセージパターンデータ102と受信
した確認メッセージ34のメッセージパターンデータ1
02とが対応するものであるかどうか判断し(ステップ
302)、対応する許可希望処理装置があると判断した
場合、全許可希望装置である許可希望サーバ330〜3
34へ向け、確認メッセージ34を配信する(ステップ
306)。そして、確認装置である端末324と確認メ
ッセージ34を配信した許可希望装置であるサーバ33
0〜334の装置情報を確認装置リスト68に追加する
(ステップ308)。
【0272】確認メッセージ34を配信された許可希望
グループ420であるロット管理サーバ330〜334
は、プログラムにより、そのロットを投入してよいかロ
ット管理DB350を検索し、投入できると判断した場
合はメッセージサーバ310へ向け許可を示す許可メッ
セージ32を送信する。
【0273】メッセージサーバ310は、図26に示す
ように、許可メッセージ32を受信した場合は許可処理
(ステップ270)を行う。
【0274】図30は、許可処理(ステップ270)の
流れを示すフローチャートである。メッセージサーバ3
10は、許可メッセージ受信毎に、受信した許可メッセ
ージ32を確認メッセージ送信元の端末324へ向け配
信する(ステップ320)。
【0275】次に、確認装置リスト68から許可メッセ
ージ送信元の処理装置の装置情報を削除する(ステップ
322)。この段階で、確認装置リスト68の装置情報
により、受信した許可メッセージ32が最終のものかど
うか判断できる(ステップ324)。
【0276】最終の許可メッセージ32である場合、許
可終了メッセージ36を端末324へ向け配信する(ス
テップ326)。
【0277】なお、こういった生産現場では、製品の品
質管理も重要である。通常は一つでも許可メッセージ3
2が不許可なら不許可とみなすが、確認処理装置18で
ある端末324が所定の割合の不許可を示す許可メッセ
ージ32を受信した場合、不許可と判断するよう構成し
てもよい。これにより、効率的に製品の品質管理が行え
る。
【0278】端末324では、許可終了メッセージ36
を受信することにより、ロットを投入してよいかどうか
を判断できる。許可を示すものであれば、そのロットを
投入する。
【0279】ロットを投入すると、ロットの投入という
状態の変化があったことを示す通知メッセージ22がメ
ッセージサーバ310に送信され、図1の点線部で示す
通知希望グループ400であるサーバ320、322へ
向け配信される。この際、端末324ではどのような相
手に通知するかは意識する必要がない。
【0280】すなわち、通知型には限られないが、動的
にサーバが増減する場合でも汎用的に対応できる。
【0281】例えば、ロット投入確認に対するチェック
を工程管理サーバのみで許可を行っている状況で、在庫
も同時にチェックできるよう在庫管理サーバでも許可を
行うように許可サーバを増加させる場合でも、確認を行
う者は許可サーバの増加を意識せずに確認を行うことが
できる。
【0282】メッセージサーバ310は、図26に示す
ように、通知メッセージ22を受信した場合、通知元を
識別情報に書き込み(ステップ258)、後処理(ステ
ップ268)を行う。
【0283】図31は、後処理(ステップ268)の流
れを示すフローチャートである。メッセージサーバ31
0は、通知メッセージ22を受信した場合、配信管理し
ている全処理装置に対して以下の確認を行う(ステップ
280)。
【0284】応答処理装置12に該当するか?(ステッ
プ282)、通知希望処理装置18に該当するか?(ス
テップ284)を確認し、確認している処理装置が通知
希望処理装置18である場合、通知処理(ステップ28
8)を行う。
【0285】なお、通知希望処理装置18かどうかの確
認は、通知希望装置リスト62に登録されているかどう
かで確認する。メッセージサーバ310は、図1で点線
で示す通知希望グループ400に該当するサーバ32
0、322から通知希望メッセージ20を受信し、その
情報をメッセージサーバ310のメモリに記憶して管理
している。
【0286】ここで、通知希望メッセージ受信時のメッ
セージ配信管理処理の流れについて説明する。通知希望
メッセージ20は、通知希望の登録として扱い、管理メ
ッセージの一種である。したがって、図25に示す管理
メッセージに該当するかどうか確認し(ステップ22
2)、該当するため管理メッセージ処理(ステップ22
8)を行う。
【0287】通知希望メッセージの登録および削除は、
上述した図29に示す許可希望パターン登録処理(ステ
ップ358)およびその削除とほぼ同様であり、許可希
望装置リスト70、許可希望パターンリスト90が通知
希望装置リスト62、通知希望パターンリスト82に代
わるだけである。
【0288】なお、通知希望パターン削除メッセージ
は、目的データ150に通知希望削除と指定されている
ことで判断できる。
【0289】このようにしてメッセージサーバ310に
管理されている通知希望処理装置18を判断できるよう
にし、図31に示すように、通知希望処理装置18に該
当する場合(ステップ284)、通知処理(ステップ2
88)を行う。通知処理(ステップ288)とは、具体
的には、受信した通知メッセージ22に対応する通知希
望メッセージ20を送信したサーバ320、322へ向
け通知メッセージ22を配信することである。
【0290】通知メッセージ22を配信されたサーバ3
20、322では、当該通知メッセージ中の情報に基づ
き、ロット管理情報を更新する。
【0291】現在の技術進歩が著しい状況では製品仕様
の変更も頻繁に行われる。このような場合、製品加工プ
ログラムのバージョンアップを行う必要があるが、一部
のサーバだけバージョンアップを行うと新旧両バージョ
ンが併存し、製品加工が適切に行えない場合もある。ま
た、関連する全てのサーバを止めてバージョンアップし
たのでは、その間は生産ラインが止まり、効率的ではな
い。
【0292】そこで、このような場合は要求応答型メッ
セージを用いれば効率的に作業が行える。端末324か
らは製品加工条件の取得を要求する要求メッセージ28
をメッセージサーバ310へ向け送信する。メッセージ
サーバ310では、図1に示す破線で囲まれた応答希望
グループ410のうち、応答権が付与された応答希望サ
ーバ334へ向け要求メッセージ28を配信する。
【0293】メッセージサーバ310は、応答希望サー
バ334から応答メッセージ26を受信後、応答メッセ
ージ26を端末324へ向け配信する。
【0294】要求応答型メッセージの具体的な配信管理
は以下のようになる。図26に示すように、メッセージ
サーバ310は、要求メッセージ28を受信したことを
判断すると(ステップ242)、要求メッセージ送信元
の識別情報を要求メッセージ28に書き込むとともに、
応答者を取得する(ステップ260)。
【0295】ここで、応答者を取得する(ステップ26
0)処理とは、具体的には応答希望装置リスト66を検
索し、受信した要求メッセージ28のメッセージパター
ンデータ102に対応するメッセージパターンデータ1
02を有する応答希望メッセージ24を送信した応答権
付与済みのサーバ334の装置情報を取得することであ
る。
【0296】次に、上述した後処理(ステップ268)
を行う。図31に示すように、応答権付与済みの応答装
置であるかどうかは、応答者取得処理(ステップ26
0)で取得した情報により判断できる。応答装置である
と判断した場合、要求処理(ステップ286)を行う。
【0297】ここで、応答希望メッセージ24の配信管
理について説明する。応答希望メッセージ24は、応答
希望登録であって管理メッセージに該当する。図28に
示すように、メッセージサーバ310は、応答希望登録
と判断した場合(ステップ344)、応答希望パターン
登録処理(ステップ354)を行う。
【0298】図32は応答希望パターン登録処理(ステ
ップ354)の流れを示すフローチャートである。メッ
セージサーバ310は、応答希望装置リスト66および
応答希望パターンリスト86に応答希望メッセージ24
のメッセージパターンデータ102を追加する(ステッ
プ390)。
【0299】次に、当該応答希望メッセージ24のメッ
セージパターンデータ102が、応答希望装置リスト6
6に未登録のものである場合(ステップ392)、応答
許可を示す応答権付与メッセージをサーバ334へ向け
配信する(ステップ394)。
【0300】次に、当該応答希望メッセージ24のメッ
セージパターンデータ102が、上述した応答装置待ち
リスト76に登録されたメッセージパターンデータ10
2と対応するものであるかどうか確認する(ステップ3
96)。
【0301】対応するものである場合、要求装置リスト
64に登録されている応答待ち要求メッセージを送信し
た要求処理装置14へ向け応答希望処理装置の登場を示
すメッセージを配信し(ステップ398)、当該要求を
応答装置待ちリスト76から削除する(ステップ40
0)。
【0302】一方、サーバ334の次に同一のメッセー
ジパターンデータ102を有する応答希望メッセージ2
4を送信したサーバ326、332に対しては応答許可
待ちメッセージを配信する(ステップ402)。
【0303】以上説明した応答希望パターン登録処理と
は逆に、図28に示すように、応答希望パターン削除メ
ッセージを受信した場合(ステップ346)、応答希望
パターン削除処理(ステップ356)を行う。
【0304】図33は応答希望パターン削除処理(ステ
ップ356)の流れを示すフローチャートである。メッ
セージサーバ310は、応答希望装置リスト66および
応答希望パターンリスト86に応答希望メッセージ24
のメッセージパターンデータ102を削除する(ステッ
プ410)。
【0305】次に、当該応答希望メッセージ送信元のサ
ーバ334が応答権を保持していたかどうか応答希望装
置リスト66に基づき確認し(ステップ412)、応答
権を保持していた場合、次の応答希望処理装置12が存
在するかどうか確認し(ステップ414)、存在する場
合、応答許可待ちメッセージを配信済みで次に登録され
たサーバ326へ向け応答許可を示す応答権付与メッセ
ージを配信する(ステップ416)。
【0306】一方、次の応答希望装置が存在しない場
合、当該要求メッセージ28に応答する処理装置が存在
しない状態となったため、当該要求メッセージ28に対
応するメッセージパターンデータ102が終了通知希望
装置リスト74に登録されている終了通知希望サーバが
ある場合(ステップ418)、このサーバへ向け終了通
知メッセージを配信する(ステップ420)。
【0307】次に、当該要求メッセージ送信元のサーバ
の装置情報およびメッセージ情報を終了通知希望装置リ
スト74から削除する(ステップ422)。
【0308】応答希望メッセージ24の配信管理および
応答権の付与についての説明は以上の通りである。
【0309】ここで再び、上述した後処理(ステップ2
68)以降の処理について説明する。図31に示すよう
に、応答権付与済みの応答装置であるかどうかは、応答
者取得処理(ステップ260)で取得した情報により判
断できる。応答装置であると判断した場合、要求処理
(ステップ286)を行う。
【0310】要求処理(ステップ286)とは、具体的
には、要求装置リスト64に端末324の装置情報を追
加するとともに、受信した要求メッセージ28を要求メ
ッセージリスト84に追加し、応答権付与済みのサーバ
334へ向け要求メッセージ28を配信することであ
る。
【0311】応答権付与済みのサーバ334では、要求
メッセージ28を受信後、要求メッセージ28から製品
加工条件の取得であることを判断し、ロット管理DB3
50を検索し、要求メッセージ28に含まれるロット番
号に対応する製品加工条件等を取り出す。
【0312】次に、要求メッセージ28を、その識別デ
ータは残したまま、取得した製品加工条件等を含ませて
応答メッセージ26に作り変える。
【0313】次に、作成した応答メッセージ26をメッ
セージサーバ310へ向け送信する。
【0314】図26に示すように、メッセージサーバ3
10は、応答メッセージ受信後(ステップ244)、応
答メッセージ26に含まれる識別情報から応答メッセー
ジ送信先が端末324であることを確認する(ステップ
262)。
【0315】次に、後処理(ステップ268)として、
図31に示すように、応答メッセージ26を端末324
へ向け配信する応答処理を行う(ステップ290)。な
お、応答継続メッセージ26−1や応答終了メッセージ
26−2である場合も同様である。
【0316】応答メッセージ26を受信した端末324
は、当該メッセージに含まれる製品加工条件等の情報を
取得し、製品加工を行うことが可能となる。
【0317】また、特殊メッセージとは、上述した応答
装置待ちや終了通知等を行うために使用されるメッセー
ジのことであり、図34は、これら特殊メッセージを扱
う際の処理の流れを示すフローチャートである。
【0318】まず、図25に示すように、メッセージサ
ーバ310は、受信メッセージが特殊メッセージである
場合(ステップ224)、図34に示す特殊メッセージ
処理(ステップ230)を行う。
【0319】特殊メッセージ処理(ステップ230)で
は、応答可能時に通知を希望する応答装置待ち要求メッ
セージか判断し(ステップ452)、応答装置待ち要求
メッセージである場合、応答装置待ちリスト76に受信
メッセージに含まれるメッセージパターンデータ102
を登録する(ステップ458)。
【0320】また、応答装置待ち要求メッセージでない
場合、応答不能時に通知を希望する終了通知希望メッセ
ージか判断し(ステップ454)。終了通知希望メッセ
ージである場合、終了通知希望装置リスト74に受信メ
ッセージに含まれるメッセージパターンデータ102を
登録する(ステップ460)。
【0321】以上のように、通知型、要求応答型、確認
許可型という3種類のメッセージを配信管理することに
より、多種多様な製品を製造している生産現場のネット
ワークに適用した場合も、効率的かつ汎用的なメッセー
ジ配信管理を行うことができる。
【0322】(電子商取引への適用例)以上の生産現場
での例は、一地点で有線の通信路を介しての分散処理シ
ステムの例であるが、次に、通信衛星を用いるので通信
路が無線であり、遠隔地を結んで分散処理を行う例とし
て電子商取引への適用例を以下に示す。
【0323】図35は、電子商取引で用いられるネット
ワークシステムの一例を示す概略図である。また、図3
6、37は、このシステムでのメッセージ配信管理の流
れを示すフローチャートである。なお、全体のメッセー
ジ配信管理の流れは生産現場の例で示したものと同様で
あるので省略し、電子商取引に特有のメッセージ配信管
理の流れについて示している。
【0324】例えば、図35に示す衛星通信による電子
商取引ネットワークシステムは、金融機関500と、金
融機関502と、商店504と、携帯型端末506と、
通信衛星508とから構成されている。
【0325】金融機関500は、メッセージ配信管理サ
ーバ520、利用者DB管理サーバ530とを有し、金
融機関502では利用者DBのバックアップDB管理サ
ーバ540を有している。
【0326】利用者が残高照会する場合は以下の流れと
なる。図36は残高照会のメッセージ配信管理の流れを
示すフローチャートである。まず、利用者が携帯型端末
506から残高照会というイベントを発生させることに
より、残高照会可能かどうか確認するため、確認メッセ
ージ34がメッセージ配信管理サーバ520へ向け通信
衛星508を介して送信される。
【0327】メッセージ配信管理サーバ520は、確認
メッセージ34を受信した場合(ステップ502)、残
高照会可能かどうか確認するため、利用者DB550を
有する金融機関500および金融機関502に対して利
用者DB550およびバックアップDB560を更新中
でないか確認メッセージ34を配信する(ステップ50
4)。
【0328】メッセージ配信管理サーバ520は、金融
機関500および金融機関502から許可メッセージ3
2を受信し、配信した時点で(ステップ506、50
8)、許可終了メッセージ36を携帯型端末506へ向
け配信する(ステップ510)。
【0329】携帯型端末506は、許可終了メッセージ
36が配信されることにより、利用者DB550を参照
可能であることを判断できる。
【0330】次に、携帯型端末506により、残高照会
の要求メッセージ28が通信衛星508を介してメッセ
ージ配信管理サーバ520へ向け送信される。
【0331】メッセージ配信管理サーバ520は、要求
メッセージ28を受信した場合(ステップ520)、残
高照会の応答権を有する金融機関500の利用者DB管
理サーバ530へ向け要求メッセージ28を配信する
(ステップ522)。
【0332】利用者DB管理サーバ530は、利用者D
B550を用いて利用者の残高データを取得し、この残
高データを含ませた応答メッセージ26を作成してメッ
セージ配信管理サーバ520へ向け送信する。
【0333】メッセージ配信管理サーバ520は、応答
メッセージ受信後(ステップ524)、受信した応答メ
ッセージ26を携帯型端末506へ向け配信する(ステ
ップ526)。
【0334】携帯型端末506は、応答メッセージ26
を受信し、このメッセージに含まれる残高データから残
高が確認できる。
【0335】また、利用者が商品を購入する場合は以下
の流れとなる。図37は商品購入時のメッセージ配信管
理の流れを示すフローチャートである。まず、利用者が
携帯型端末506から商品購入というイベントを発生さ
せることにより、商品購入可能かどうか確認するため、
残高の照会を行う確認メッセージ34がメッセージ配信
管理サーバ520へ向け通信衛星508を介して送信さ
れた後、商品購入という要求メッセージ28が配信され
る。
【0336】残高の照会を行う確認メッセージ34の流
れ(ステップ550)は上述したものと同様なので省略
する。携帯型端末506のプログラムは、許可終了メッ
セージ36が配信されることにより、利用者DB550
を参照可能であり、商品を購入できる条件を満たしてい
ることを判断できる。
【0337】次に、商品購入のため、携帯型端末506
から要求メッセージ28が通信衛星508を介してメッ
セージ配信管理サーバ520へ向け送信される。
【0338】メッセージ配信管理サーバ520は、この
要求メッセージ受信後(ステップ558)、応答権を有
する利用者DB管理サーバ530へ向け要求メッセージ
28を配信する(ステップ560)。
【0339】利用者DB管理サーバ530は、端末50
6の利用者の管理情報に対して商品金額分を減額して利
用者DB550を更新し、商店504の管理情報に対し
て商品金額分を増額するよう商店の情報が格納された利
用者DB550を更新する。利用者DB管理サーバ53
0は、利用者DB550を更新後、バックアップDB5
60を更新する要求メッセージ28をメッセージ配信管
理サーバ520へ向け送信する。
【0340】メッセージ配信管理サーバ520は、バッ
クアップDB560を更新する要求メッセージ受信後
(ステップ564)、バックアップDB560を更新す
る要求メッセージ28に対する応答権を有するバックア
ップDB管理サーバ540へ向け、要求メッセージ28
を配信する(ステップ566)。
【0341】バックアップDB管理サーバ540は、利
用者DB管理サーバ530と同様の更新を行った後、応
答メッセージ26をメッセージ配信管理サーバ520へ
向け送信する。
【0342】メッセージ配信管理サーバ520は、この
応答メッセージ受信後(ステップ568)、受信した応
答メッセージ26を利用者DB管理サーバ530へ向け
配信する(ステップ570)。
【0343】利用者DB管理サーバ530は、応答メッ
セージ26を受信して、更新を正常に行えたことを判断
した後、携帯型端末506の識別情報を含む応答メッセ
ージ26を、メッセージ配信管理サーバ520へ向け送
信する。
【0344】メッセージ配信管理サーバ520は、利用
者DB管理サーバ530から応答メッセージ26を受信
した場合(ステップ578)、メッセージ中に含まれる
識別情報に基づき携帯型端末506へ向け応答メッセー
ジ26を配信する(ステップ580)。
【0345】利用者は、応答メッセージ26を受信する
ことにより、携帯型端末506の画面表示等を通じて商
品購入処理が正常に行われたことを確認できる。
【0346】また、メッセージ配信管理サーバ520
は、商店504へ向け、利用者から商品の申し込みと入
金があった旨の通知メッセージ22を配信する(ステッ
プ590)。
【0347】商店504は、通知メッセージ22を受信
することにより、入金があったことを確認し、利用者に
指定された届け先に商品を配送する。
【0348】以上のように、本システムによる処理対象
は、部品のような有体物であっても電子マネーのような
無体物であってもよい。また、通信路は、ケーブル等の
有線であってもよいし、通信衛星を用いた通信路等の無
線の通信路であってもよい。
【0349】また、メッセージを送受信する処理装置
は、コンピュータのようにほぼ固定されたものでもよい
し、携帯型端末のように移動可能なものであってもよ
い。さらに、メッセージ配信管理手段や処理装置は、工
場のように比較的狭い場所に小規模かつ集中的に配置さ
れるものであっても、携帯型端末と金融機関のように広
域に大規模かつ分散的に配置されるものであってもよ
い。
【0350】また、以上の2例で示したように、要求応
答メッセージを排他制御に用いることもできる。すなわ
ち、応答権を一つに限定することにより、ある要求に対
して応答処理を行うことを、一つの処理装置に限定でき
る。また、電子商取引の例で示したように、特に分散処
理で必要とされる複数DBの同時更新処理も実現でき
る。
【0351】(変形例) (メッセージヘッダ部の変形例)以上説明してきた実施
例では、メッセージヘッダ部100にメッセージパター
ンデータ102があり、このメッセージパターンデータ
102を用いてメッセージの種別を判断できるものであ
ったが、ヘッダ部100にその他のデータ領域を設けて
実現することも可能である。
【0352】図38は、ヘッダ部100にメッセージの
文字種別を示す文字種別データ130、メッセージのモ
ードを示すモードデータ190を設けた一例を示す。
【0353】例えば、文字種別データ130がない場
合、通信元の処理装置では文字種別としてEUC(Ex
tended UNIX Code)を用いてメッセー
ジを作成して送信した場合、通信先の処理装置では文字
種別としてSJIS(ShiftJIS)しか認識しな
い場合、通信先でメッセージの文字種別を判断して変換
しなければならない。
【0354】文字種別データ130を用いて、メッセー
ジ配信管理手段4で文字変換を行うことにより、EUC
やSJISといった文字コードの別だけでなく、日本語
や英語といったメッセージの言語を、通信先の処理装置
で意識せずに取り扱うことができるようになる。
【0355】具体的な実現手段は以下のようになる。図
39は、メッセージ変換を行う際のメッセージ配信管理
システム4の機能ブロック図の一例である。図39に示
すように、メッセージ配信管理手段4に、メッセージ変
換手段50を設け、メッセージのヘッダ部100に、そ
のメッセージにおいて使用されている文字種別を示す文
字種別データ130を含んで構成する。
【0356】メッセージ配信管理手段4がメッセージを
受信した場合、メッセージ変換手段50を用いて、受信
したメッセージに含まれる文字種別データ130に基づ
きそのメッセージにおいて使用されている文字を変換す
る。
【0357】これによれば、メッセージ配信管理手段内
のメッセージ変換手段50がメッセージ中の文字種別デ
ータ130から文字種別を判断して変換するため、通信
元や通信先の処理装置はメッセージの文字種別を意識せ
ずに通信できる。これにより、汎用的なメッセージ配信
管理システムを実現できる。
【0358】また、上述した実施例では、メッセージパ
ターンデータ102が、目的データ140、グループデ
ータ150、カテゴリデータ160を含んで構成される
例について示したが、さらにメッセージパターンデータ
102にモードデータ190も含めてメッセージの種別
を判断するようにしてもよい。
【0359】モードデータ190には管理、通常、特殊
といったメッセージの大きな区分を指定することも可能
であるし、通常メッセージ以外のメッセージの区別に用
いてもよい。例えば、応答許可待ち、応答権付与、通知
希望登録、通知希望削除、応答希望登録、応答希望削
除、許可希望登録、許可希望削除等の指定を可能にする
よう構成してもよい。
【0360】さらに、図38に示すように、ヘッダ部1
00に、メッセージ長データ110、バージョン番号1
20、メッセージ識別番号170、メッセージ送信元識
別番号180を設ければ、さらに汎用性が高まる。
【0361】なお、上述したメッセージ長の判断をメッ
セージ長データ110を用いて行い、処理装置の識別デ
ータとしてメッセージ送信元識別番号180を用いて行
ってもよい。
【0362】また、メッセージ識別番号170およびメ
ッセージ送信元識別番号180はそれぞれ重複のない番
号を用いることが好ましい。重複がないため、メッセー
ジを一意に識別することができるようになる。
【0363】(情報記録媒体)以上説明してきたメッセ
ージ配信管理手段4が行う処理を情報記録媒体に記録し
て構成してもよい。情報記録媒体としては、一般に用い
られている磁気やレーザー光を用いた記憶媒体を適用で
きる。
【0364】図40は、本実施の形態によるメッセージ
配信管理をコンピュータ3に行わせるための情報記録媒
体600の使用例を示す概略図である。
【0365】情報記録媒体600に記憶されている通知
管理情報610、要求応答管理情報620、確認許可管
理情報630の少なくとも一つをコンピュータ3に読み
込ませることにより、上述した通知型、要求応答型、確
認許可型の各処理をコンピュータ3に行わせることがで
きる。
【0366】すなわち、コンピュータ3において、CP
U55が管理データ制御手段54、配信制御手段56、
メッセージ変換手段50および時間測定手段58として
機能し、メモリ51が配信管理データ60および状態管
理データ80が記憶される管理データ記憶手段52とし
て機能することにより、コンピュータ3を上述したメッ
セージ配信管理手段4として機能させることができるよ
うになる。
【0367】また、情報記録媒体600を用いないでコ
ンピュータ3を上述したメッセージ配信管理手段4とし
て機能させる場合、例えば、メッセージ変換手段50、
管理データ制御手段54、配信制御手段56としてCP
Uを用い、管理データ記憶手段52としてメモリを用
い、時間測定手段58としてシステムタイマを用いれば
よい。
【0368】なお、本発明は上述した実施例に限られる
ものではない。例えば、管理データ記憶手段52に記憶
するものはメッセージそのものであっても、メッセージ
パターンデータ102だけであっても、メッセージパタ
ーンデータ102にその他の装置情報やメッセージ情報
を付加したものであってもよい。
【0369】また、本発明は、分散処理ネットワークだ
けでなく、クライアントサーバ型、集中処理型等の各種
のネットワークに適用することが可能である。
【0370】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例に係る分散処理ネッ
トワークシステムの一例を示す図である。
【図2】メッセージのデータ構造の概略図である。
【図3】ヘッダ部の概略図である。
【図4】データ部の概略図である。
【図5】概略的なメッセージ処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図6】通知型ネットワークシステムの一例を示す概略
図である。
【図7】通知型メッセージ処理の一例を示すフローチャ
ートである。
【図8】配信管理データの概略図である。
【図9】通知希望装置リスト等のデータ構造の一例を示
す概略図である。
【図10】要求応答型ネットワークシステムの一例を示
す概略図である。
【図11】要求応答型メッセージ処理の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図12】要求装置リスト等のデータ構造の一例を示す
概略図である。
【図13】応答継続および応答終了処理の一例を示すフ
ローチャートである。
【図14】確認許可型ネットワークシステムの一例を示
す概略図である。
【図15】確認許可型メッセージ処理の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図16】状態管理データを含んで構成したメッセージ
配信制御手段の一例を示す機能ブロック図である。
【図17】メッセージ配信管理手段を用いたモニタリン
グ処理の一例を示すフローチャートである。
【図18】状態管理データの概略図である。
【図19】通知希望パターンリスト等のデータ構造の一
例を示す概略図である。
【図20】要求メッセージリスト等のデータ構造の一例
を示す概略図である。
【図21】開始通知希望メッセージ配信管理処理の一例
を示すフローチャートである。
【図22】応答装置待ちデータを用いた処理の一例を示
すフローチャートである。
【図23】メッセージ配信管理手段に時間測定手段を設
けた一例を示す機能ブロック図である。
【図24】メッセージ配信管理のメイン処理の流れを示
すフローチャートである。
【図25】メッセージ処理の流れを示すフローチャート
である。
【図26】通常メッセージ処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図27】確認メッセージ処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図28】管理メッセージ処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図29】許可希望パターン登録処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図30】許可処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図31】後処理の流れを示すフローチャートである。
【図32】応答希望パターン登録処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図33】応答希望パターン削除処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図34】特殊メッセージを扱う際の処理の流れを示す
フローチャートである。
【図35】電子商取引で用いられるネットワークシステ
ムの一例を示す概略図である。
【図36】残高照会のメッセージ配信管理の流れを示す
フローチャートである。
【図37】商品購入時のメッセージ配信管理の流れを示
すフローチャートである。
【図38】ヘッダ部にメッセージの文字種別を示す文字
種別データ、メッセージのモードを示すモードデータ等
を設けた一例を示す概略図である。
【図39】メッセージ変換を行う際のメッセージ配信管
理システムの一例を示す機能ブロック図である。
【図40】本実施の形態によるメッセージ配信管理をコ
ンピュータに行わせるための情報記録媒体の使用例を示
す概略図である。
【図41】データ部の概略図の他の一例である。
【符号の説明】
4 メッセージ配信管理手段 8 通知希望処理装置 10 通知処理装置 12 応答希望処理装置 14 要求処理装置 16 許可希望処理装置 18 確認処理装置 52 管理データ記憶手段 54 管理データ制御手段 56 配信制御手段 100 ヘッダ部 102 メッセージパターンデータ 200 データ部 300 通信路 310 メッセージ配信管理サーバ 600 情報記録媒体

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信路に接続されたメッセージ配信管理
    手段を介して、複数の処理装置間で通知型メッセージ、
    要求応答型メッセージおよび確認許可型メッセージの送
    受信を行うネットワークにおけるメッセージ配信管理シ
    ステムであって、 前記メッセージ配信管理手段は、 前記各メッセージの配信管理を行うための通知管理デー
    タ、要求応答管理データおよび確認許可管理データを含
    む管理データが記憶される管理データ記憶手段と、 受信メッセージに基づき、前記管理データの作成を行う
    管理データ制御手段と、 前記管理データに基づき、受信メッセージを所定の処理
    装置へ向け配信する配信制御手段と、 を含んで構成され、 前記通知型メッセージは、 状態変化の通知を示す通知メッセージと、 この通知メッセージの受信希望を示す通知希望メッセー
    ジの少なくとも2種類のメッセージから構成され、 前記通知メッセージの受信を希望する処理装置は、 前記通知希望メッセージを前記メッセージ配信管理手段
    へ向け送信する手段と、 前記通知メッセージを前記メッセージ配信管理手段から
    受信する手段と、 を含んで構成され、 前記状態変化の通知を行う処理装置は、 状態変化時にその旨を、通知メッセージとして前記メッ
    セージ配信管理手段へ向け送信する手段を含んで構成さ
    れ、 前記管理データ制御手段は、 前記通知希望メッセージを受信した場合に、通知希望元
    の処理装置へ向け前記状態変化の通知を行うための前記
    通知管理データを作成し、 前記配信制御手段は、 前記通知メッセージを受信した場合に、前記通知管理デ
    ータに基づき前記通知希望処理装置へ向け前記通知メッ
    セージを配信するように構成され、 前記要求応答型メッセージは、 情報の問い合わせを示す要求メッセージと、 この要求メッセージに対する応答希望を示す応答希望メ
    ッセージと、 前記要求メッセージに対する応答を示す応答メッセージ
    の少なくとも3種類のメッセージから構成され、 前記応答を希望する処理装置は、 前記応答希望メッセージを前記メッセージ配信管理手段
    へ向け送信する手段と、 前記要求メッセージを前記メッセージ配信管理手段から
    受信し、要求に対応した応答内容を含む応答メッセージ
    を作成して前記メッセージ配信管理手段へ向け送信する
    手段と、 を含んで構成され、 前記要求メッセージ送信元の処理装置は、 前記要求メッセージを前記メッセージ配信管理手段へ向
    け送信する手段と、 要求に対応した前記応答メッセージを前記メッセージ配
    信管理手段から受信する手段と、 を含んで構成され、 前記管理データ制御手段は、 前記応答希望メッセージを受信した場合に、前記応答希
    望メッセージ送信元の処理装置へ向け前記要求メッセー
    ジの配信を行い、前記要求メッセージを受信した場合
    に、前記要求メッセージ送信元の処理装置へ向け前記応
    答メッセージの配信を行うための前記要求応答管理デー
    タを作成し、 前記配信制御手段は、 前記要求メッセージを受信した場合に、前記要求応答管
    理データに基づき前記応答希望メッセージ送信元の処理
    装置へ向け前記要求メッセージを配信し、前記応答希望
    メッセージ送信元の処理装置から前記応答メッセージを
    受信した場合に、前記要求応答管理データに基づき前記
    要求メッセージ送信元の処理装置へ向け前記応答メッセ
    ージを配信するように構成され、 前記確認許可型メッセージは、 イベントの実行に対する許可を得るための確認を示す確
    認メッセージと、 この確認メッセージに対する許可付与の希望を示す許可
    希望メッセージと、 前記確認メッセージに対する許可、不許可を示す許可メ
    ッセージの少なくとも3種類のメッセージから構成さ
    れ、 前記許可付与を希望する処理装置は、 前記許可希望メッセージを前記メッセージ配信管理手段
    へ向け送信する手段と、 前記確認メッセージを前記メッセージ配信管理手段から
    受信し、前記許可メッセージを前記メッセージ配信管理
    手段へ向け送信する手段と、 を含んで構成され、 前記確認を行う処理装置は、 前記確認メッセージを前記メッセージ配信管理手段へ向
    け送信する手段と、 確認に対応した前記許可メッセージを前記メッセージ配
    信管理手段から受信する手段と、 を含んで構成され、 前記管理データ制御手段は、 前記確認メッセージを受信した場合に、前記許可希望メ
    ッセージ送信元の処理装置へ向け前記確認メッセージの
    配信を行い、前記許可メッセージを受信した場合に、前
    記確認メッセージ送信元の処理装置へ向け前記許可メッ
    セージの配信を行うための前記確認許可管理データを作
    成し、 前記配信制御手段は、 前記確認メッセージを受信した場合に、前記確認許可管
    理データに基づき前記許可希望メッセージ送信元の処理
    装置へ向け前記確認メッセージを配信し、前記許可希望
    メッセージ送信元の処理装置から前記許可メッセージを
    受信した場合に、前記確認許可管理データに基づき前記
    確認メッセージ送信元の処理装置へ向け前記許可メッセ
    ージを配信するように構成されていることを特徴とする
    メッセージ配信管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記各メッセージは、 その通信の目的を示す目的データを有するメッセージパ
    ターンデータを含んで構成され、 前記目的データは、 少なくとも前記通知、前記通知希望、前記要求、前記応
    答希望、前記応答、前記確認、前記許可希望、前記許可
    のいずれかの目的を示すデータであり、 前記管理データ制御手段は、 受信メッセージに含まれる前記メッセージパターンデー
    タを、前記処理装置の所在データと関連づけることによ
    り、前記受信メッセージを配信管理するための配信管理
    データを作成し、この配信管理データを前記管理データ
    として、前記管理データ記憶手段に記憶するように構成
    され、 前記配信制御手段は、 前記受信メッセージに含まれる前記メッセージパターン
    データと、前記管理データとに基づき、前記受信メッセ
    ージの配信制御を行うことを特徴とするメッセージ配信
    管理システム。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記管理データは、 前記処理装置の前記所在データおよび識別データとを有
    する装置データと、 前記処理装置からの受信メッセージの配信管理を行うた
    めのメッセージデータと、 を含んで構成され、 前記管理データ制御手段は、 前記処理装置が前記通信路との接続を開始した場合に、
    この処理装置に対する前記識別データを作成し、この識
    別データと、対応する所在データとを前記装置データと
    して前記管理データ記憶手段に記憶するとともに、前記
    受信メッセージに含まれる前記メッセージパターンデー
    タを有する前記メッセージデータを、前記装置データと
    関連づけることにより、前記メッセージパターンデータ
    に基づき、前記受信メッセージを配信管理するための前
    記配信管理データを作成し、この配信管理データを前記
    管理データとして、前記管理データ記憶手段に記憶する
    ように構成され、 前記配信制御手段は、 前記受信メッセージに含まれる前記メッセージパターン
    データと、前記管理データとに基づき、前記受信メッセ
    ージの配信制御を行うことを特徴とするメッセージ配信
    管理システム。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記管理データ制御手段は、 前記処理装置が前記通信路との接続を終了した場合に、
    前記接続時に作成した前記装置データおよび前記装置デ
    ータと関連づけられた前記メッセージデータを削除する
    ことを特徴とするメッセージ配信管理システム。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかにおいて、 前記通知型メッセージは、 前記目的データとして、前記通知または前記通知希望の
    いずれかのデータを含んで構成され、 前記通知管理データは、 前記通知希望メッセージが配信管理される通知希望装置
    データを含んで構成され、 前記管理データ制御手段は、 前記通知希望メッセージを受信した場合、前記通知希望
    装置データを作成して前記管理データ記憶手段に記憶す
    るように構成され、 前記配信制御手段は、 前記通知メッセージを受信した場合、前記通知メッセー
    ジに含まれる前記メッセージパターンデータと、前記管
    理データ記憶手段に記憶された前記通知希望装置データ
    とに基づき、前記通知希望処理装置へ向け前記通知メッ
    セージを配信することを特徴とするメッセージ配信管理
    システム。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれかにおいて、 前記要求応答型メッセージは、 前記目的データとして、前記要求、前記応答または前記
    応答希望のいずれかのデータを含んで構成され、 前記要求応答管理データは、 前記応答希望メッセージが配信管理される応答希望装置
    データを含んで構成され、 前記管理データ制御手段は、 前記応答希望メッセージを受信した場合、前記応答希望
    装置データを作成して前記管理データ記憶手段に記憶す
    るように構成され、 前記配信制御手段は、 前記応答希望メッセージを受信した場合、この応答希望
    メッセージが前記応答希望装置データに記憶されていな
    いメッセージパターンデータを有するメッセージなら
    ば、前記応答希望メッセージ送信元の処理装置へ向け、
    応答権の付与を示す応答権付与メッセージを配信し、 前記要求メッセージを受信した場合、前記要求メッセー
    ジに含まれるメッセージパターンデータと、前記管理デ
    ータ記憶手段に記憶された前記応答希望装置データとに
    基づき、前記応答権付与メッセージ配信先の応答希望処
    理装置へ向け、前記要求メッセージ送信元の処理装置の
    前記識別データを前記要求メッセージに含ませた要求メ
    ッセージを配信し、 前記応答権付与メッセージ配信先の応答希望処理装置
    は、 前記要求メッセージを受信した場合、この要求メッセー
    ジに対する応答メッセージに、前記要求メッセージに含
    まれる前記識別データを含ませて前記配信制御手段へ向
    け送信し、 前記配信制御手段は、 前記要求メッセージ配信先の処理装置から前記要求メッ
    セージに対する前記応答メッセージを受信した場合、こ
    の応答メッセージ中の識別データに基づき、前記要求メ
    ッセージ送信元の処理装置へ向け前記応答メッセージを
    配信することを特徴とするメッセージ配信管理システ
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記応答データは、前記要求メッセージに対する回答の
    継続を示す応答継続データ、この回答の終了を示す応答
    終了データのいずれかのデータを含んで構成され、 前記配信制御手段は、 前記要求メッセージ配信先の処理装置から、前記応答メ
    ッセージを受信した場合、所定の条件に基づき、前記応
    答メッセージを分割し、 この分割したメッセージに前記応答継続データを含ませ
    て応答継続メッセージとして作成し、前記応答メッセー
    ジ中の識別データに基づき、前記要求メッセージ送信元
    の処理装置へ向け前記応答継続メッセージを配信し、 前記分割した最終の応答メッセージに、前記応答終了デ
    ータを含ませて応答終了メッセージとして作成し、前記
    応答メッセージに含まれる前記識別データに基づき、前
    記要求メッセージ送信元の処理装置へ向け前記応答終了
    メッセージを配信することを特徴とするメッセージ配信
    管理システム。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7のいずれかにおいて、 前記確認許可型メッセージは、 前記目的データとして、前記確認、前記許可または前記
    許可希望のいずれかのデータを含んで構成され、 前記確認許可管理データは、 前記許可希望メッセージを配信管理する許可希望装置デ
    ータを含んで構成され、 前記管理データ制御手段は、 前記許可希望メッセージを受信した場合、前記許可希望
    装置データを作成して前記管理データ記憶手段に記憶す
    るように構成され、 前記配信制御手段は、 前記確認メッセージを受信した場合、この確認メッセー
    ジに含まれる前記メッセージパターンデータと、前記管
    理データ記憶手段に記憶された前記許可希望装置データ
    とに基づき、前記確認メッセージ送信元の確認処理装置
    の前記識別データを前記確認メッセージに含ませ、前記
    許可希望処理装置へ向けこの確認メッセージを配信し、 前記確認メッセージの配信先の処理装置から前記確認メ
    ッセージに対する前記確認処理装置の識別データを有す
    る許可メッセージを受信した場合、この許可メッセージ
    中の識別データに基づき、前記確認メッセージ送信元の
    処理装置へ向け前記許可メッセージを配信することを特
    徴とするメッセージ配信管理システム。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記確認許可型メッセージは、 前記目的データとして、前記確認、前記許可、前記許可
    希望または前記確認に対する回答の終了を示す許可終了
    のいずれかのデータを含んで構成され、 前記許可希望メッセージを送信する許可希望処理装置は
    複数存在し、 前記配信制御手段は、 前記確認メッセージを受信した場合、この確認メッセー
    ジに含まれる前記メッセージパターンデータと、前記管
    理データ記憶手段に記憶された前記許可希望装置データ
    とに基づき、前記確認メッセージ送信元の確認処理装置
    の前記識別データを前記確認メッセージに含ませ、複数
    の許可希望処理装置へ向けこの確認メッセージを配信
    し、 前記複数の許可希望処理装置は、 前記確認メッセージを受信した場合、この確認メッセー
    ジに含まれる前記識別データを送信する許可メッセージ
    に含ませ、この許可メッセージを前記メッセージ配信管
    理手段へ向け送信し、 前記配信制御手段は、 前記確認メッセージ配信先の複数の処理装置から前記確
    認メッセージに対する前記許可メッセージを受信した場
    合、この許可メッセージ中の識別データに基づき、前記
    確認メッセージ送信元の処理装置へ向け前記許可メッセ
    ージを配信し、 受信した許可メッセージが最終のものである場合、この
    許可メッセージ中の識別データに基づき、前記確認メッ
    セージ送信元の処理装置へ向け、前記許可メッセージを
    配信するとともに、前記目的データに前記許可終了を含
    ませた許可終了メッセージを配信することを特徴とする
    メッセージ配信管理システム。
  10. 【請求項10】 請求項2〜9のいずれかにおいて、 前記メッセージパターンデータは、 前記目的データに基づき選択された前記管理データにお
    いて、所定のメッセージを受信する処理装置のグループ
    を示すグループデータを含んで構成され、 前記管理データ制御手段は、 前記目的データおよび前記グループデータが指定された
    メッセージを受信した場合、この受信メッセージに含ま
    れる前記目的データに基づき前記管理データを選択し、
    前記受信メッセージに含まれる前記グループデータに基
    づき、前記受信メッセージに基づき作成した配信管理デ
    ータを、前記管理データ記憶手段中の前記選択した管理
    データ中に分類して記憶し、 前記配信制御手段は、 前記目的データおよび前記グループデータが指定された
    メッセージを受信した場合、この受信メッセージの前記
    メッセージパターンデータと、前記メッセージパターン
    データと対応する前記管理データ中の前記配信管理デー
    タとに基づき、前記受信メッセージの配信制御を行うこ
    とを特徴とするメッセージ配信管理システム。
  11. 【請求項11】 請求項2〜10のいずれかにおいて、 前記各メッセージは、 前記メッセージパターンデータを有する固定長のヘッダ
    部と、 前記メッセージパターンデータに応じた詳細データを有
    する可変長のデータ部と、 を含んで構成され、 前記データ部は、 データ名とそのデータ名に対応するデータとからなる組
    データを含んで構成され、 前記処理装置および前記メッセージ配信管理手段は、 前記データ名を指定することにより、そのデータ名に対
    応するデータを取得できるように構成されていることを
    特徴とするメッセージ配信管理システム。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記組データは、 連想配列形式で構成され、 前記処理装置および前記メッセージ配信管理手段は、 前記連想配列形式のデータから必要な組データを取り出
    して前記データ名を指定することにより、そのデータ名
    に対応するデータを取得できるように構成されているこ
    とを特徴とするメッセージ配信管理システム。
  13. 【請求項13】 請求項11、12のいずれかにおい
    て、 前記メッセージ配信管理手段は、 メッセージ変換手段を有し、 前記ヘッダ部は、 そのメッセージにおいて使用されている文字種別を示す
    文字種別データを含んで構成され、 前記メッセージ変換手段は、 前記文字種別データに基づきそのメッセージにおいて使
    用されている文字を変換できるように構成されているこ
    とを特徴とするメッセージ配信管理システム。
  14. 【請求項14】 請求項10〜13のいずれかにおい
    て、 前記メッセージパターンデータは、 前記目的データに基づき選択された前記管理データにお
    いて、前記グループデータに基づき選択された所定の処
    理装置から当該メッセージの処理を行う処理装置が選択
    されるための処理内容を示すカテゴリデータを含んで構
    成され、 前記管理データ制御手段は、 前記目的データ、前記グループデータおよび前記カテゴ
    リデータが指定されたメッセージを受信した場合、この
    受信メッセージに含まれる前記目的データに基づき前記
    管理データを選択し、前記受信メッセージに含まれる前
    記グループデータおよび前記カテゴリデータに基づき、
    前記受信メッセージに基づき作成した配信管理データ
    を、前記管理データ記憶手段中の前記選択した管理デー
    タ中に分類して記憶し、 前記配信制御手段は、 前記目的データ、前記グループデータおよび前記カテゴ
    リデータが指定されたメッセージを受信した場合、この
    受信メッセージの前記メッセージパターンデータと、前
    記メッセージパターンデータと対応する前記管理データ
    中の前記配信管理データとに基づき、前記受信メッセー
    ジの配信制御を行うことを特徴とするメッセージ配信管
    理システム。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 前記グループデータまたは前記カテゴリデータの少なく
    とも一方は、 前記グループデータにおける前記グループまたは前記カ
    テゴリデータにおける前記処理内容が段階的に分類され
    た複数の分類データを含んで構成され、 前記配信制御手段は、 前記複数の分類データが指定されたメッセージを受信し
    た場合、この受信メッセージの前記メッセージパターン
    データと、前記管理データと、前記複数の分類データと
    に基づきメッセージ共有グループを段階的に絞り込み、
    前記受信メッセージの配信制御を行うことを特徴とする
    メッセージ配信管理システム。
  16. 【請求項16】 請求項15において、 前記分類データには、 当該分類に属する全処理装置を示す全指定データを指定
    可能であり、 前記配信制御手段は、 前記分類に前記全指定データが指定されたメッセージを
    受信した場合、この受信メッセージの前記メッセージパ
    ターンデータと、前記管理データと、前記全指定データ
    が指定された前記分類データとに基づき、前記受信メッ
    セージの配信管理を行うことを特徴とするメッセージ配
    信管理システム。
  17. 【請求項17】 請求項14〜16のいずれかにおい
    て、 前記通知型、前記要求応答型、前記確認許可型メッセー
    ジのうち少なくとも1つのメッセージは、 前記目的データとして、所定の処理装置が前記通信路と
    の接続を開始した場合にその通知が行われるための開始
    通知希望データを含んで構成され、 前記管理データのうち少なくとも1つの管理データは、 前記開始通知希望データが指定された開始通知希望メッ
    セージが配信管理される開始通知希望装置データを含ん
    で構成され、 前記管理データ制御手段は、 前記開始通知希望メッセージを受信した場合、前記開始
    通知希望装置データを作成して前記管理データ記憶手段
    に記憶し、 前記配信制御手段は、 前記カテゴリデータに前記通信路との接続の開始を通知
    する接続開始データが指定されたメッセージを、前記所
    定の処理装置から受信した場合、この受信メッセージに
    含まれる前記メッセージパターンデータと、前記開始通
    知希望装置データとに基づき、前記開始通知希望メッセ
    ージを送信した処理装置へ向け、前記接続開始データが
    指定されたメッセージを配信することを特徴とするメッ
    セージ配信管理システム。
  18. 【請求項18】 請求項2〜16のいずれかにおいて、 前記要求メッセージを送信する処理装置は、 この要求メッセージに対応する応答が可能な応答装置が
    前記通信路との接続を開始し、この応答装置から前記応
    答希望メッセージを前記メッセージ配信管理手段が受信
    した場合にその通知が行われるための応答通知希望メッ
    セージを送信するよう構成され、 前記要求応答管理データは、 前記応答通知希望メッセージが配信管理される応答装置
    待ちデータを含んで構成され、 前記管理データ制御手段は、 前記応答通知希望メッセージを受信した場合、このメッ
    セージに基づき応答装置待ちデータを作成して前記管理
    データ記憶手段に記憶し、 前記配信制御手段は、 前記応答希望メッセージを前記応答装置から受信した場
    合、この受信メッセージの前記メッセージパターンデー
    タと、前記応答装置待ちデータとに基づき、前記応答通
    知希望メッセージを送信した処理装置へ向け、前記応答
    装置の出現を通知する応答装置出現メッセージを配信す
    ることを特徴とするメッセージ配信管理システム。
  19. 【請求項19】 請求項14〜18のいずれかにおい
    て、 前記通知型、前記要求応答型、前記確認許可型メッセー
    ジのうち少なくとも1つのメッセージは、 前記目的データとして、所定の処理装置が前記通信路と
    の接続を終了した場合にその通知が行われるための終了
    通知希望データを含んで構成され、 前記管理データのうち少なくとも1つの管理データは、 前記終了通知希望データが指定された終了通知希望メッ
    セージが配信管理される終了通知希望装置データを含ん
    で構成され、 前記管理データ制御手段は、 前記終了通知希望メッセージを受信した場合、前記終了
    通知希望装置データを作成して前記管理データ記憶手段
    に記憶し、 前記配信制御手段は、 前記所定の処理装置が前記通信路との接続を終了した場
    合、前記終了通知希望装置データに基づき、前記終了通
    知希望メッセージを送信した処理装置へ向け接続終了を
    示すメッセージを配信することを特徴とするメッセージ
    配信管理システム。
  20. 【請求項20】 請求項14〜18のいずれかにおい
    て、 前記要求応答型メッセージは、 前記目的データとして、前記応答権を有する処理装置が
    前記通信路との接続を終了した場合にその通知が行われ
    るための終了通知希望データを含んで構成され、 前記要求応答管理データは、 前記終了通知希望データが指定された終了通知希望メッ
    セージが配信管理される終了通知希望装置データを含ん
    で構成され、 前記管理データ制御手段は、 前記終了通知希望メッセージを受信した場合、前記終了
    通知希望装置データを作成して前記管理データ記憶手段
    に記憶し、 前記配信制御手段は、 前記応答権を有する処理装置が前記通信路との接続を終
    了した場合、 応答権付与待ちの処理装置がないならば、前記終了通知
    希望装置データに基づき、前記終了通知希望メッセージ
    を送信した処理装置へ向け接続終了を示すメッセージを
    配信することを特徴とするメッセージ配信管理システ
    ム。
  21. 【請求項21】 請求項2〜20のいずれかにおいて、 前記メッセージ配信管理手段は、 時間測定手段を有し、 前記処理装置からメッセージ受信後、前記時間測定手段
    により測定された測定時間に基づき、当該メッセージに
    対して行われる処理をタイムアウト処理することを特徴
    とするメッセージ配信管理システム。
  22. 【請求項22】 請求項1〜21のいずれかにおいて、 前記管理データは、 前記各処理装置から送られたメッセージの配信状態が、
    各処理装置毎に管理される状態管理データを含んで構成
    され、 前記管理データ制御手段は、 前記処理装置からメッセージを受信した場合、前記受信
    メッセージを送信した処理装置用の前記状態管理データ
    を作成して前記管理データ記憶手段に記憶し、 前記処理装置から前記処理装置または他の処理装置のメ
    ッセージ配信状態の問い合わせがあった場合、問い合わ
    せがあった処理装置用の前記状態管理データを取得する
    よう構成され、 前記配信制御手段は、 前記問い合わせがあった場合、前記問い合わせ元の処理
    装置へ向け、前記取得した状態管理データの情報を含ま
    せたメッセージを配信することを特徴とするメッセージ
    配信管理システム。
  23. 【請求項23】 請求項1〜22のいずれかにおいて、 前記通知管理データは、 前記通知希望メッセージの配信状態が、各処理装置毎に
    管理される通知希望状態データを含んで構成され、 前記管理データ制御手段は、 前記通知希望メッセージを受信した場合、前記通知希望
    状態データを作成して前記管理データ記憶手段に記憶
    し、 前記処理装置から前記処理装置または他の処理装置の通
    知希望メッセージ配信状態の問い合わせがあった場合、
    問い合わせがあった処理装置用の前記通知希望状態デー
    タを取得するよう構成され、 前記配信制御手段は、 前記通知希望メッセージ配信状態の問い合わせがあった
    場合、この問い合わせメッセージの前記メッセージパタ
    ーンデータと、前記通知希望状態データとに基づき、前
    記問い合わせ元の処理装置へ向け、前記取得した通知希
    望状態データの情報を含ませたメッセージを配信するこ
    とを特徴とするメッセージ配信管理システム。
  24. 【請求項24】 請求項1〜23のいずれかにおいて、 前記要求応答管理データは、 前記要求メッセージの配信状態が、各処理装置毎に管理
    される要求状態データと、 前記応答希望メッセージの配信状態が、各処理装置毎に
    管理される応答希望状態データと、 を含んで構成され、 前記管理データ制御手段は、 前記応答希望メッセージを受信した場合、前記応答希望
    状態データを作成して前記管理データ記憶手段に記憶
    し、 前記要求メッセージを受信した場合、前記要求状態デー
    タを作成して前記管理データ記憶手段に記憶し、 前記処理装置から前記処理装置または他の処理装置の応
    答希望メッセージ配信状態の問い合わせがあった場合、
    問い合わせがあった処理装置用の前記応答希望状態デー
    タを取得し、 前記処理装置から前記処理装置または他の処理装置の要
    求メッセージ配信状態の問い合わせがあった場合、問い
    合わせがあった処理装置用の前記要求状態データを取得
    するよう構成され、 前記配信制御手段は、 前記応答希望メッセージ配信状態の問い合わせがあった
    場合、この問い合わせメッセージの前記メッセージパタ
    ーンデータと、前記応答希望状態データとに基づき、前
    記問い合わせ元の処理装置へ向け、前記取得した応答希
    望状態データの情報を含ませたメッセージを配信し、 前記要求メッセージ配信状態の問い合わせがあった場
    合、この問い合わせメッセージの前記メッセージパター
    ンデータと、前記要求状態データとに基づき、前記問い
    合わせ元の処理装置へ向け、前記取得した要求状態デー
    タの情報を含ませたメッセージを配信することを特徴と
    するメッセージ配信管理システム。
  25. 【請求項25】 請求項1〜24のいずれかにおいて、 前記確認許可管理データは、 前記確認メッセージの配信状態が管理される確認状態デ
    ータと、 前記許可希望メッセージの配信状態が管理される許可希
    望状態データと、 を含んで構成され、 前記管理データ制御手段は、 前記許可希望メッセージを受信した場合、前記許可希望
    状態データを作成して前記管理データ記憶手段に記憶
    し、 前記確認メッセージを受信した場合、前記確認状態デー
    タを作成して前記管理データ記憶手段に記憶し、 前記処理装置から前記処理装置または他の処理装置の許
    可希望メッセージ配信管理状態の問い合わせがあった場
    合、問い合わせがあった処理装置用の前記許可希望状態
    データを取得し、 前記処理装置から前記処理装置または他の処理装置の確
    認メッセージ配信管理状態の問い合わせがあった場合、
    問い合わせがあった処理装置用の前記確認状態データを
    取得するよう構成され、 前記配信制御手段は、 前記許可希望メッセージ配信管理状態の問い合わせがあ
    った場合、この問い合わせメッセージの前記メッセージ
    パターンデータと、前記許可希望状態データとに基づ
    き、前記問い合わせ元の処理装置へ向け、前記取得した
    許可希望状態データの情報を含ませたメッセージを配信
    し、 前記確認メッセージ配信管理状態の問い合わせがあった
    場合、この問い合わせメッセージの前記メッセージパタ
    ーンデータと、前記確認状態データとに基づき、前記問
    い合わせ元の処理装置へ向け、前記取得した確認状態デ
    ータの情報を含ませたメッセージを配信することを特徴
    とするメッセージ配信管理システム。
  26. 【請求項26】 メッセージの配信管理を行うための通
    知管理データ、要求応答管理データおよび確認許可管理
    データが記憶される管理データ記憶手段を含み、通信路
    に接続されたメッセージ配信管理手段を介して複数の処
    理装置間において、 状態変化の通知を示す通知メッセージおよびこの通知メ
    ッセージの受信希望を示す通知希望メッセージを含む通
    知型メッセージと、 情報の問い合わせを示す要求メッセージ、この要求メッ
    セージに対する応答希望を示す応答希望メッセージおよ
    び前記要求メッセージに対する応答を示す応答メッセー
    ジを含む要求応答型メッセージと、 イベントの実行に対する許可を得るための確認を示す確
    認メッセージ、この確認メッセージに対する許可付与の
    希望を示す許可希望メッセージおよび前記確認メッセー
    ジに対する許可、不許可を示す許可メッセージを含む確
    認許可型メッセージの送受信を行うネットワークにおけ
    るメッセージ配信管理方法であって、 状態変化の通知を行う通知工程と、 情報の問い合わせと回答を行う要求応答工程と、 イベントの実行に対する確認と許可を行う確認許可工程
    と、 を含み、 前記通知工程は、 前記複数の処理装置から送信される状態変化の通知を希
    望する通知希望メッセージを受信する通知希望受信工程
    と、 前記通知希望メッセージを管理データ記憶手段に記憶す
    る通知希望記憶工程と、 前記複数の処理装置から送信される前記通知メッセージ
    を受信する通知受信工程と、 前記通知メッセージを前記管理データ記憶手段に記憶す
    る通知記憶工程と、 前記配信制御手段により、前記管理データ記憶手段に記
    憶された通知メッセージと、前記管理データ記憶手段に
    記憶された通知希望メッセージとを比較する通知比較工
    程と、 前記通知メッセージと、前記通知希望メッセージとが対
    応するものである場合、前記通知希望メッセージを送信
    した処理装置へ向け前記通知メッセージを配信する通知
    メッセージ配信工程と、 を含み、 前記要求応答工程は、 前記複数の処理装置から送信される情報の問い合わせの
    応答を希望する応答希望メッセージを受信する応答希望
    受信工程と、 前記応答希望メッセージを送信した処理装置に対して所
    定の条件で応答権を付与する応答権付与工程と、 前記応答希望メッセージを前記管理データ記憶手段に記
    憶する応答希望記憶工程と、 前記複数の処理装置から送信される情報の問い合わせの
    応答を要求する要求メッセージを受信する要求受信工程
    と、 前記要求メッセージを前記管理データ記憶手段に記憶す
    る要求記憶工程と、 前記配信制御手段により、前記管理データ記憶手段に記
    憶された要求メッセージパターンデータと、前記管理デ
    ータ記憶手段に記憶された応答希望メッセージパターン
    データとを比較する要求応答比較工程と、 前記要求メッセージパターンデータと、前記応答希望メ
    ッセージパターンデータとが対応するものである場合、
    前記応答希望メッセージを送信し、前記応答権を付与さ
    れた処理装置へ向け前記要求メッセージを配信する要求
    メッセージ配信工程と、 前記要求メッセージを配信した処理装置から応答メッセ
    ージを受信し、前記要求メッセージを送信した処理装置
    へ向け配信する応答メッセージ配信工程と、 を含み、 前記確認許可工程は、 前記処理装置から送信される前記許可希望メッセージを
    受信する許可希望受信工程と、 この許可希望メッセージを前記管理データ記憶手段に記
    憶する許可希望記憶工程と、 前記処理装置から送信される確認メッセージを受信する
    確認受信工程と、 この確認メッセージを前記管理データ記憶手段に記憶す
    る確認記憶工程と、 前記配信制御手段により、前記管理データ記憶手段に記
    憶された確認メッセージと、前記管理データ記憶手段に
    記憶された許可希望メッセージとを比較する確認許可比
    較工程と、 前記確認メッセージと、前記許可希望メッセージとが対
    応するものである場合、前記許可希望メッセージを送信
    した処理装置へ向け前記確認メッセージを配信する確認
    メッセージ配信工程と、 前記確認メッセージを配信した処理装置から前記許可メ
    ッセージを受信する工程と、 前記確認メッセージを送信した処理装置へ向け前記受信
    した許可メッセージを配信する許可メッセージ配信工程
    と、 を含むことを特徴とするメッセージ配信管理方法。
  27. 【請求項27】 複数の処理装置が存在するネットワー
    ク上において、 状態変化の通知を示す通知メッセージおよびこの通知メ
    ッセージの受信希望を示す通知希望メッセージを含む通
    知型メッセージと、 情報の問い合わせを示す要求メッセージ、この要求メッ
    セージに対する応答希望を示す応答希望メッセージおよ
    び前記要求メッセージに対する応答を示す応答メッセー
    ジを含む要求応答型メッセージと、 イベントの実行に対する許可を得るための確認を示す確
    認メッセージ、この確認メッセージに対する許可付与の
    希望を示す許可希望メッセージおよび前記確認メッセー
    ジに対する許可、不許可を示す許可メッセージを含む確
    認許可型メッセージの送受信を行うメッセージ配信管理
    手段として、前記ネットワークに接続されたコンピュー
    タを機能させるための情報が記録された情報記録媒体で
    あって、 状態変化の通知を行うための通知管理情報と、 情報の問い合わせと回答を行うための要求応答管理情報
    と、 イベントの実行に対する確認と許可を行うための確認許
    可管理情報と、 受信メッセージに基づき、前記各管理情報の作成を行う
    管理情報制御情報と、 前記各管理情報に基づき、前記受信メッセージを所定の
    処理装置へ向け配信するための配信制御情報と、 を含み、 前記通知管理情報は、 前記処理装置から前記通知希望メッセージを受信し、管
    理データ記憶手段に記憶させるための情報と、 前記処理装置から前記通知メッセージを受信し、前記記
    憶した通知希望メッセージと照合し、前記通知メッセー
    ジが前記通知希望メッセージと対応するものである場
    合、前記通知希望メッセージを送信した処理装置へ向け
    前記通知メッセージを配信するための情報と、 を含み、 前記要求応答管理情報は、 前記処理装置から前記応答希望メッセージを受信し、前
    記管理データ記憶手段に記憶するための情報と、 前記処理装置から前記要求メッセージを受信し、前記管
    理データ記憶手段に記憶し、前記記憶した応答希望メッ
    セージと照合し、前記要求メッセージが前記応答希望メ
    ッセージと対応するものである場合、前記応答希望メッ
    セージを送信した処理装置へ向け前記要求メッセージを
    配信するための情報と、 前記要求メッセージを配信した処理装置から前記応答メ
    ッセージを受信し、前記要求メッセージを送信した処理
    装置へ向け配信するための情報と、 を含み、 前記確認許可管理情報は、 前記処理装置から前記許可希望メッセージを受信し、前
    記管理データ記憶手段に記憶するための情報と、 前記処理装置から前記確認メッセージを受信し、前記管
    理データ記憶手段に記憶し、前記記憶した許可希望メッ
    セージと照合し、前記確認メッセージが前記許可希望メ
    ッセージと対応するものである場合、前記許可希望メッ
    セージを送信した処理装置へ向け前記確認メッセージを
    配信するための情報と、 前記確認メッセージを配信した処理装置から前記許可メ
    ッセージを受信し、前記確認メッセージを送信した処理
    装置へ向け配信するための情報と、 を含むことを特徴とする情報記録媒体。
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