JPH11186593A - 半導体発光装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体発光装置及びその製造方法

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JPH11186593A
JPH11186593A JP35656497A JP35656497A JPH11186593A JP H11186593 A JPH11186593 A JP H11186593A JP 35656497 A JP35656497 A JP 35656497A JP 35656497 A JP35656497 A JP 35656497A JP H11186593 A JPH11186593 A JP H11186593A
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light emitting
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普 岩田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光表示装置の発光効率、発光輝度を高くす
るとともに、作成を容易にして歩留まりを高くする。 【解決手段】 基板11上に、クラッド層12と活性層
13からなる、厚さが100μm以下、大きさが1mm
以下である半導体薄片14を膜状に積層し、発光膜15
を形成した。クラッド層12の禁制帯幅は活性層13の
禁制帯幅より大きい。活性層13の禁制帯幅よりもエネ
ルギーの大きい波長の光や、真空中で電子線を当てる
と、活性層13で電子と正孔ができ、再結合して発光す
る。クラッド層12の禁制帯幅が活性層13の禁制帯幅
より大きいため、電子と正孔は活性層13に閉じ込めら
れ、発光効率が高く、劣化しにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体発光装置と
その製造方法に関わり、特に、大画面の画像の表示等に
好適な半導体発光装置とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体発光装置では、発光効率を
高くするために、微粒子を活性層とする構造が用いられ
ていた。例えば、特開平4−112584号公報には、
半導体微粒子をn型半導体とp型半導体で挟んだ構造が
示されている。また、特開平7−58358号公報およ
び特開平7−58361号公報に示されるように、微粒
子からなる量子箱を電極と絶縁膜で挟んで発光させてい
た。また、コストを下げるために、特開昭61−110
470号公報に示されるように、選択エッチングにより
基板を分離する方法が用いられていた。
【0003】しかし、上述した従来の技術では、微粒子
を活性層に用いているため、ほんのわずかの大きさの違
いで波長がずれてしまい、広い領域に渡って均一な発光
特性が得られないという問題点を有していた。また、微
粒子が球状であるため、微粒子表面への保護膜の形成が
難しく、キャリアを閉じ込めるのに必要な品質の高いヘ
テロ界面が得づらいという問題点を有していた。また、
選択エッチングにより基板を分離する方法は、広い面積
に渡ってクラックが入らないよう支持しなければなら
ず、大面積の発光装置に適用できないという問題点を有
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を改良し、特に、キャリアの閉じ込
めを効果的に行い、発光効率が高く、再現性に優れ、耐
久性が高く、大面積化が可能な新規な半導体発光装置及
びその製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には、以下に記載されたような技
術構成を採用するものである。即ち、本発明に係わる半
導体発光装置の第1態様は、層状のクラッド層とこのク
ラッド層に挟まれた活性層とからなる半導体薄片を膜状
に単層又は多層積層した発光膜を形成すると共に、前記
クラッド層の禁制帯幅が前記活性層の禁制帯幅以上であ
ることを特徴とするものであり、又、第2態様は、前記
活性層は超格子構造、量子井戸構造、量子細線構造、量
子箱構造のいづれかの構造であることを特徴とするもの
であり、又、第3態様は、前記活性層は第1の半導体層
と第2の半導体層とからなるタイプ2の超格子構造であ
ることを特徴とするものであり、又、第4態様は、前記
第1の半導体層と第2の半導体層との間に第3の半導体
層が設けられていることを特徴とするものであり、又、
第5態様は、前記活性層は発光波長の異なる複数の活性
層で構成したことを特徴とするものである。
【0006】又、第6態様は、前記発光波長の異なる複
数の活性層の間にクラッド層が設けられたことを特徴と
するものであり、又、第7態様は、前記活性層の側面が
この活性層よりも禁制帯幅の大なる保護膜で覆われてい
ることを特徴とするものであり、又、第8態様は、前記
半導体薄片に、窒化、リン化、砒素化、酸化、セレン
化、テルル化のいずれかの処理を施し、前記活性層の側
面に保護膜を形成したことを特徴とするものであり、
又、第9態様は、前記クラッド層の一方がn型であり、
他方がp型であり、且つ、前記半導体薄片には、p−n
接合が形成されていることを特徴とするものである。
【0007】又、第10態様は、前記クラッド層の材料
が活性層を挟んで異なっていることを特徴とするもので
あり、又、第11態様は、前記半導体薄片は、一方のク
ラッド層にp型領域が形成された第1の半導体薄片と、
前記半導体薄片の一方のクラッド層にn型領域が形成さ
れた第2の半導体薄片とを含み、且つ、前記第1の半導
体薄片と第2の半導体薄片とでp−n接合が形成されて
いることを特徴とするものであり、又、第12態様は、
前記半導体薄片がp型半導体層とn型半導体層とに挟ま
れていることを特徴とするものであり、又、第13態様
は、前記半導体薄片のクラッド層が第1の伝導型であ
り、前記活性層が前記クラッド層と異なる第2の伝導型
であることを特徴とするものである。
【0008】又、第14態様は、前記半導体薄片に電子
線や光を照射して発光させることを特徴とするものであ
り、又、第15態様は、前記活性層が超格子からなり、
前記活性層に電圧を印加し、前記半導体薄片に電子線や
光を照射して発光させることを特徴とするものであり、
又、第16態様は、前記半導体薄片を第1の透明電極と
第2の透明電極との間に配設し、前記第1の透明電極と
第2の透明電極との間に印加する電圧を可変することで
発光時間を可変させることを特徴とするものであり、
又、第17態様は、前記半導体薄片に絶縁層を介して電
圧を印加することにより発光させることを特徴とするも
のであり、又、第18態様は、前記半導体薄片を電極間
に配設し、前記半導体薄片の活性層に電流を注入するこ
とで発光させることを特徴とするものである。
【0009】又、第19態様は、前記半導体薄片の活性
層又はクラッド層が、GaP、GaAs、InP、In
Asのいずれかに格子整合する2−6族化合物半導体混
晶からなるものであることを特徴とするものであり、
又、第20態様は、前記半導体薄片の活性層又はクラッ
ド層が、GaAsに格子整合する3−5族化合物半導体
混晶からなるものであることを特徴とするものであり、
又、第21態様は、前記半導体薄片の活性層又はクラッ
ド層が、AlGaInP混晶又はAlGaInN混晶又
は2−6混晶等の結晶又はアモルファスであることを特
徴とするものであり、又、第22態様は、前記半導体薄
片は厚みが3nm乃至100μm、長さが3nm乃至1
mmの大きさであることを特徴とするものである。
【0010】又、本発明に係る半導体発光装置の製造方
法の第1態様は、結晶成長用の基板上に第1の半導体材
料からなる半導体分離層と、この半導体分離層上に前記
第1の半導体材料と異なる半導体材料からなる第1のク
ラッド層と活性層と第2のクラッド層からなる半導体薄
片層とを交互に結晶成長させる第1の工程と、選択エッ
チングにより前記半導体分離層を除去する第2の工程
と、前記半導体薄片層を半導体薄片にする第3の工程
と、発光体を形成するための基板上に前記半導体薄片を
膜状に形成し固着する第4の工程とからなるものであ
り、又、第2態様は、前記第4の工程に続いて、前記半
導体薄片に不純物を拡散してp−n接合を形成する第5
の工程を含むことを特徴とするものであり、又、第3態
様は、前記結晶成長用の基板表面が部分的に非半導体膜
で覆われ、前記基板の露出した部分に前記半導体分離
層、前記半導体薄片層を交互に結晶成長させることを特
徴とするものであり、又、第4態様は、前記半導体薄片
は、一方のクラッド層にp型領域が形成された第1の半
導体薄片と、前記半導体薄片の一方のクラッド層にn型
領域が形成された第2の半導体薄片とを含むことを特徴
とするものであり、又、第5態様は、前記半導体薄片が
p型半導体層とn型半導体層とに挟まれていることを特
徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係わる半導体発光装置
は、層状のクラッド層とこのクラッド層に挟まれた活性
層とからなる半導体薄片を膜状に単層又は多層積層した
発光膜を形成すると共に、前記クラッド層の禁制帯幅が
前記活性層の禁制帯幅以上であることを特徴とするもの
であり、又、前記活性層は超格子構造、量子井戸構造、
量子細線構造、量子箱構造のいづれかの構造であること
を特徴とするものであり、又、前記活性層の側面がこの
活性層よりも禁制帯幅の大なる保護膜で覆われているこ
とを特徴とするものであるから、キャリアの閉じ込めを
効果的に行い、発光効率が高く、再現性に優れ、耐久性
が高い。
【0012】
【実施例】以下に、本発明に係わる半導体発光装置とそ
の製造方法の具体例を図面を参照しながら詳細に説明す
る。 (具体例1)図1、2は、本発明に係わる半導体発光装
置の具体例の構造を示す図であって、図1は、第1の具
体例の半導体発光装置の概略図、図2は半導体薄片の断
面図である。
【0013】図1、2には、層状のクラッド層12とこ
のクラッド層12に挟まれた活性層13とからなる半導
体薄片14を膜状に単層又は多層積層した発光膜15を
形成すると共に、前記クラッド層の禁制帯幅が前記活性
層の禁制帯幅以上である半導体発光装置が示されてい
る。この具体例を更に詳細に説明すると、ガラスからな
る基板11上に、層状のクラッド層12とこれに挟まれ
た活性層13からなる、例えば、厚さが100μm以
下、大きさが1mm活性層である半導体薄片14を膜状
に積層し、発光膜15を形成した。クラッド層12の禁
制帯幅は活性層13の禁制帯幅より大きい。クラッド層
12および活性層13は真空蒸着法、化学気相成長(C
VD)法、有機金属気相成長(MOVPE)法や分子線
結晶成長(MBE)法などにより結晶成長できる。これ
を薄片化して基板に塗布することにより発光膜15を形
成できる。クラッド層12および活性層13は、AlG
aInP混晶やAlGaInN混晶や2−6混晶などの
結晶やアモルファスを用いて形成できる。
【0014】活性層13の禁制帯幅よりもエネルギーの
大きい波長の光や、真空中で電子線を当てると、活性層
13で電子と正孔ができ、再結合して発光する。クラッ
ド層12の禁制帯幅が活性層13の禁制帯幅より大きい
ため、電子と正孔は活性層13に閉じ込められ、発光効
率が高い。クラッド層12と活性層13が層状であるた
め、クラッド層12と活性層13のヘテロ界面は、結晶
性の良いものを容易に作成できる。発光波長は活性層1
3の禁制帯幅で決まるため、活性層13の材料を選定す
ることにより、赤、青、緑などの所望の波長を得ること
ができる。また、活性層13の大部分がクラッド層12
によって覆われているため、雰囲気ガスとの反応が起こ
りにくく、劣化しにくい。発光膜15は、厚さが100
μm以下、大きさが1mm以下という形状の小さい半導
体薄片14を積層しているため、面積の広い基板11上
に容易に均一に作成できる。
【0015】この半導体発光装置は、発光強度の非常に
高い蛍光体として機能するため、電子線や光に対する蛍
光板や、蛍光ランプ、蛍光表示管、ブラウン管ディスプ
レイ(CRT)、プラズマディスプレイパネル(PD
P)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(EL
D)、発光ダイオード(LED)を始めとする蛍光を用
いた発光素子、表示装置に広く用いることができる。
【0016】半導体薄片14中の活性層13は単層とは
限らず、図2に示すように複数層であってもよい。活性
層13を電子および正孔の拡散長に比べ薄い層に分ける
ことにより、電子および正孔の密度が高くなり、発光効
率が高くなる。また、活性層13全体の層厚が増加する
ため電子線や光に対する吸収係数が増加し、発光強度が
強くなる。
【0017】この具体例では、発光膜が半導体薄片のみ
から構成されていたが、これに限らず、半導体薄片間の
すき間を埋めるための半導体粉末や、固定するための有
機物などを混ぜても良い。この具体例では、半導体薄片
が平板状の形状であったがこれに限らず、円盤状や楕円
体状の形状であってもよい。
【0018】(具体例2)図3(a)は本発明の第2の
具体例を示す半導体薄片の概略図、図3(b)はバンド
ラインナップ図である。半導体薄片14は、層状のクラ
ッド層31と活性層32とからなり、活性層32は量子
井戸層32aと量子障壁層32bを交互に重ねた多重量
子井戸構造からなる。クラッド層31の禁制帯幅は量子
井戸層32aの禁制帯幅より大きい。量子井戸層32a
の厚さはキャリアのドブロイ波長程度(10nm程度)
と非常に薄い。クラッド層31および量子井戸層32a
と量子障壁層32bはMOVPE法やMBE法などによ
り結晶成長できる。これを薄片化して半導体薄片14を
形成できる。
【0019】量子井戸層32aの禁制帯幅よりもエネル
ギーの大きい波長の光や、真空中で電子線を当てると、
量子井戸層32aで電子と正孔ができ、再結合して発光
する。バンドラインナップは、図3(b)のようになっ
ており、量子井戸層32aで価電子帯端33が高く伝導
帯端34が低い。量子効果により、量子井戸層32aで
の電子と正孔の状態密度は2次元となるため、再結合確
率が大きくなり、高い発光効率が得られる。クラッド層
31は、活性層32内に電子と正孔を閉じ込めるととも
に、活性層32を保護する効果がある。クラッド層3
1、量子井戸層32a、量子障壁層32bが層状である
ため、各ヘテロ界面は、結晶性の良いものを容易に作成
できる。発光波長は活性層32の量子構造を選定するこ
とにより、赤、青、緑などの所望の波長を得ることがで
きる。この半導体薄片14を膜状に積層して発光膜を作
成することにより、蛍光膜としてCRTやPDPなどに
広く用いることができる。
【0020】この具体例では、活性層に多重量子井戸構
造を用いたが、これに限らず、単一量子井戸構造や、超
格子構造、量子細線構造、量子井戸箱構造を用いても良
い。 (具体例3)図4(a)は本発明の第3の具体例を示す
半導体薄片の概略図、図4(b)はバンドラインナップ
図である。半導体薄片14は、クラッド層41、第1半
導体層42aと第2半導体層42bを交互に重ねた超格
子からなる活性層42からなる。第1半導体層42aと
第2半導体層42bはいずれもキャリアのドブロイ波長
程度(10nm程度)の厚さであり、非常に薄い。クラ
ッド層41および第1半導体層42aと第2半導体層4
2bはMOVPE法やMBE法などにより結晶成長でき
る。これを薄片化して半導体薄片14を形成できる。
【0021】バンドラインナップは図4(b)に示すよ
うになっており、価電子帯端33と伝導帯端34のいず
れもが第1半導体層42aで低く第2半導体層42bで
高い、いわゆるタイプ2の超格子を形成している。電子
線や光の照射によって発生した電子と正孔は活性層42
に閉じ込められるが、電子は第1半導体層42aに溜
り、正孔は第2半導体層42bに溜る。電子と正孔が空
間的に分離されているため、発光再結合はゆっくり進
み、発光時間(残光)が長くなる。残光の長さは、超格
子の構造を変えて、電子と正孔の波動関数の重なる度合
いを変えることにより制御できる。
【0022】図5(a)は、残光の長さを制御するのに
適した超格子を用いた半導体薄片の概略図、図5
(b)、図5(c)はバンドラインナップ図である。第
1半導体層42aと第2半導体層42bとの間に第3半
導体層51が挿入されている。図5(b)に示すよう
に、第3半導体層51の価電子帯端33が低く伝導帯端
34が高い場合には、電子と正孔が空間的に離れ、波動
関数の重なりが小さくなり、残光は長くなる。また、図
5(c)に示すように、第3半導体層51の価電子帯端
33が高く伝導帯端34が低い場合には、電子と正孔が
空間的に近づき、波導関数の重なりが大きくなって、残
光が短くなる。
【0023】このようにタイプ2超格子を用いて残光を
長くした半導体薄片14を膜状に積層して発光膜を形成
してCRTやPDPなどに用いることにより、目に疲労
を与えない表示装置が得られる。また、残光を非常に長
くしたものは夜間標識や夜光時計などに用いることがで
きる。この実施形態では、活性層に材料の異なる半導体
を積層したタイプ2の超格子を用いたが、これに限ら
ず、p層とn層を積層したnipi超格子を用いても良
い。nipi超格子では、電子がn型半導体層に蓄積さ
れ、正孔がp型半導体層に蓄積されるため、電子と正孔
が空間的に分離され、同様の効果が得られる。
【0024】(具体例4)図6(a)、図6(b)は本
発明の第4の具体例を示す半導体薄片の概略図である。
半導体薄片14は、層状のクラッド層61と、赤色で発
光する第1活性層62a、緑色で発光する第2活性層6
2b、青色で発光する第3活性層62cから構成される
活性層62とからなる。第1活性層62a、第2活性層
62b、第3活性層62cの発光波長を制御するために
は、禁制帯幅の異なる材料を用いるか、添加する不純物
を変えればよい。図6(a)の構造では、第1活性層6
2aと第2活性層62bと第3活性層62cが隣接して
いる。第1活性層62aの禁制帯幅が一番狭いため、第
1活性層62aでの発光が起こりやすい。第1活性層6
2a、第2活性層62b、第3活性層62cの層厚を制
御することにより、白色などの任意の発光が得られる。
また、図6(b)の構造では、第1活性層62a、第2
活性層62b、第3活性層62cがクラッド層61によ
って分離されている。この構造では、活性層62間の干
渉が少なく、各層からの発光強度の調整が容易であり、
白色を始めとする任意の発光が容易に得られる。
【0025】この半導体薄片14を膜状に積層して発光
膜を作成することにより、蛍光膜としてCRT、PD
P、ELD、蛍光表示管などに広く用いることができ
る。この具体例では、バルク特性の活性層を用いたが、
これに限らず、量子井戸構造や、超格子構造、量子細線
構造、量子井戸箱構造などの量子効果を用いた構造でも
よい。また、タイプ2超格子を用いてもよい。
【0026】(具体例5)図7は本発明の第5の具体例
を示す半導体薄片の断面図である。半導体薄片14は、
層状のクラッド層71、活性層72を有し、活性層72
の側面が保護膜73で覆われている。保護膜73は、半
導体薄片14に保護膜材料を吹き付けたり、クラッド層
71を成長する時に同時に結晶成長させることなどによ
り形成できる。
【0027】半導体薄片14を積層して発光膜を形成し
た場合、活性層72の側面が禁制帯幅の大きい保護膜7
3で覆われているため、発光効率が高く、素子寿命が長
くなる。その結果、輝度の高いCRTや、寿命の長いP
DPが得られる。この具体例では、バルク特性の活性層
を用いたが、これに限らず、量子井戸構造や、超格子構
造、量子細線構造、量子井戸箱構造などの量子効果を用
いた構造でもよい。また、タイプ2超格子を用いてもよ
い。
【0028】(具体例6)図8は本発明の第6の具体例
を示す半導体薄片の断面図である。半導体薄片14は、
層状のクラッド層81、活性層82からなり、3−5族
化合物半導体から構成される。半導体薄片14の表面を
窒化させ、クラッド層81表面に窒化層83、活性層8
2側面に保護膜84を有する。窒化層83と保護膜84
は、半導体薄片14を窒素雰囲気中で加熱することによ
り形成できる。
【0029】活性層82の側面がむき出しの場合、表面
再結合により電子と正孔が非発光再結合してしまう場合
がある。特に3−5族化合物半導体では、結晶表面の酸
化物が非発光再結合センターとなることが知られてい
る。これを回避する方法としては、表面を禁制帯幅の大
きな材料で覆ったり、非発光再結合センターとならない
材料で保護すれば良い。3−5族化合物半導体から構成
される活性層82を窒化すると、保護膜84の禁制帯幅
が大きくなるとともに、表面の酸素が減少するため、表
面再結合が減少し、発光効率が高くなり、寿命も長くな
る。この半導体薄片14を膜状に積層して発光膜を作成
することにより、発光効率の高いCRTやELD、PD
Pなどが得られる。
【0030】この具体例では、活性層に3−5族化合物
半導体を用い、保護膜に窒化物を用いたが、これに限ら
ず、3−5族化合物半導体表面にリン化物やヒ素化物を
形成してもよい。また、2−6族化合物半導体表面に酸
化物、硫化物、セレン化物、テルル化物を形成しても良
い。窒素、リン、ヒ素、酸素、硫黄、セレン、テルルの
各元素は蒸気圧が高いため、これらの雰囲気中に半導体
薄片を置くだけで、容易に活性層側面にこれらの化合物
を形成できる。
【0031】(具体例7)図9は本発明の第7の具体例
を示す半導体発光装置の概略図である。ガラスからなる
基板90上に、透明電極91、発光膜95、絶縁体膜9
6、金属電極97が積層されている。発光膜95は、厚
さが100μm以下、大きさが1mm以下である半導体
薄片94を膜状に積層したものである。半導体薄片94
は、層状のp型クラッド層92aとn型クラッド層92
bと、これに挟まれた活性層93とからなる。半導体薄
片94の積層方向を一定にしない場合には、半導体薄片
94の約50%がp型クラッド層92aが上側となり、
残りの50%がn型クラッド層92bが上側となる。p
型クラッド層92aとn型クラッド層92bおよび活性
層93はMOVPE法やMBE法により結晶成長でき
る。
【0032】透明電極91と金属電極97に直流または
交流の電圧を印加することにより活性層93で発光す
る。p型クラッド層92aとn型クラッド層92bを有
しているため、印加した電界に対し順方向のp−n接合
となる半導体薄片94で、p型クラッド層92aからn
型クラッド層92bに向かって電流が流れ、輝度の高い
発光が得られる。p型クラッド層92aとn型クラッド
層92bが伝導性を有するため、低い印加電圧で発光す
る。光は透明電極91と基板90を透過して外部に取り
出される。透明電極91と金属電極97を交差するスト
ライプ状にすることにより平面型のディスプレイが得ら
れる。絶縁体膜96および金属電極97により光を反射
させることにより、発光強度を強くすることもできる。
【0033】この具体例では、絶縁体膜を用いたが、絶
縁体膜を用いなくても良い。また、半導体薄片の積層方
向を制御しなかったが、全ての半導体薄片の積層方向を
揃え、p−n接合の方向を同じにしても良い。又、この
具体例では、単層の活性層を用いたが、これに限らず、
超格子構造、量子井戸、量子細線、量子箱などの構造を
用いても良い。
【0034】又、この具体例では、半導体薄片端面に何
も処置を施さなかったが、窒化、リン化、ヒ素化、酸
化、硫化、セレン化、テルル化のいずれかの処理を施し
て保護膜を形成してもよい。また、発光膜が半導体薄片
のみから構成されていたが、これに限らず、半導体薄片
間のすき間を埋めるための半導体粉末や、固定するため
の有機物などを混ぜても良い。
【0035】(具体例8)図10(a)は本発明の第8
の具体例を示す半導体薄片の概略図、図10(b)はバ
ンドラインナップ図である。半導体薄片14は、層状の
n型クラッド層101a、活性層102、p型クラッド
層101bからなり、n型クラッド層101aおよびp
型クラッド層101bの禁制帯幅は活性層102よりも
大きい。n型クラッド層101aは、n型ドーピングが
容易な半導体材料からなり、p型クラッド層101bは
p型ドーピングが容易な半導体材料からなる。一般に禁
制帯幅の大きな半導体材料では、n型かp型のいずれか
一方の伝導性が得やすい。例えば、ZnSeではn型が
容易であり、ZnTeではp型が容易である。このよう
な特性は、価電子帯端33および伝導帯端34の位置に
起因していると考えられている。図10(b)に示すよ
うに、n型クラッド層101aに伝導帯端34が低い半
導体を用い、p型クラッド層101bに価電子帯端33
が高い半導体を用いることにより、n型およびp型のい
ずれのドーピングも容易に実施でき、抵抗の低いp−n
接合が得られる。この半導体薄片14を膜状に積層して
発光膜を作成し、電流を注入することにより、発光効率
の高いELDなどが得られる。
【0036】この具体例では、単層の活性層を用いた
が、これに限らず、超格子構造、量子井戸、量子細線、
量子箱などの構造を用いても良い。 (具体例9)図11は、本発明の第7の具体例を示す半
導体発光装置の概略図である。図11には、半導体薄片
114の一方のクラッド層にp型領域112aが形成さ
れた第1の半導体薄片と、半導体薄片114の一方のク
ラッド層にn型領域112bが形成された第2の半導体
薄片とを含む半導体発光装置が示されている。
【0037】この具体例を更に詳細に説明すると、ガラ
スからなる基板110上に、透明電極111、発光膜1
15、金属電極116が積層されている。発光膜115
は、半導体薄片114を膜状に積層したものであり、透
明電極111に接する領域がp型層115a、金属電極
116に接する領域がn型層115bとなっており、p
−n接合を有している。半導体薄片114は、層状のク
ラッド層112と活性層113とからなる。透明電極1
11に接する領域のクラッド層112はp型にドーピン
グされており、p型領域112aとなっている。金属電
極116に接する領域のクラッド層112はn型にドー
ピングされており、n型領域112bとなっている。個
々のp型領域112aを合わせたものがp型層115a
となり、個々のn型領域112bを合わせたものがn型
層115bとなっている。
【0038】p型層115aは、透明電極111上にp
型不純物を層状に形成したのち、半導体薄片114を積
層し、半導体薄片114のクラッド層112にp型不純
物を拡散させる、などの方法により形成できる。また、
n型層115bは、半導体薄片114を層状に積層した
のち、n型不純物を拡散させる、などの方法で形成でき
る。
【0039】透明電極111に正、金属電極116に負
の電圧を印加することにより活性層113で発光する。
光は透明電極111と基板110を透過して外部に取り
出される。p型層115aとn型層115bとからなる
p−n接合を有しており、活性層113にはp型層11
5aから正孔が注入されn型層115bから電子が注入
される。p−n接合の立ち上がり電圧は数Vであるた
め、低い電圧で発光が得られる。また、p−n接合が正
孔と電子を活性層113に閉じ込める効果があるため、
発光効率も高い。透明電極111と金属電極116を交
差するストライプ状にすることにより、LED的な動作
電圧の低い平面型のディスプレイが得られる。また、活
性層113の発光波長を赤、緑、青の3色とすることに
より、カラーのでディスプレイが得られる。
【0040】この具体例では、単層の活性層を用いた
が、これに限らず、超格子、量子井戸、量子細線、量子
箱などの構造を用いても良い。この具体例では、半導体
薄片端面に何も処置を施さなかったが、窒化、リン化、
ヒ素化、酸化、硫化、セレン化、テルル化のいずれかの
処理を施して保護膜を形成してもよい。また、発光膜が
半導体薄片のみから構成されていたが、これに限らず、
半導体薄片間のすき間を埋めるための半導体粉末や、固
定するための有機物などを混ぜても良い。
【0041】(具体例10)図12は本発明の第10の
具体例を示す半導体発光装置の概略図である。ガラスか
らなる基板120上に、透明電極121、n型半導体層
122、発光膜126、p型半導体層127、金属電極
128が積層されている。発光膜126は、半導体薄片
125を膜状に積層したもので、層状のn型半導体層1
22とp型半導体層127で挟まれている。半導体薄片
125は、クラッド層123に活性層124が挟まれた
構造であり、活性層124がn型半導体層122とp型
半導体層127の間に位置している。n型半導体層12
2とp型半導体層127は、気相成長法などにより不純
物を添加したアモルファス半導体層などを製膜すること
により形成できる。
【0042】透明電極121に負、金属電極128に正
の電圧を印加することにより活性層124で発光し、n
型半導体層122、透明電極121、基板120を透過
して外部に取り出される。n型半導体層122とp型半
導体層127が層状であるため、動作電圧の均一性が高
くなり、広い面積に渡り、安定な発光特性が得られる。
透明電極121と金属電極128を交差するストライプ
状にすることにより、LED的な動作電圧の低い平面型
のディスプレイが得られる。また、活性層124の発光
波長を赤、緑、青の3色とすることにより、カラーのデ
ィスプレイが得られる。
【0043】この具体例では、単層の活性層を用いた
が、これに限らず、超格子、量子井戸、量子細線、量子
箱などの構造を用いても良い。この具体例では、半導体
薄片端面に何も処置を施さなかったが、窒化、リン化、
ヒ素化、酸化、硫化、セレン化、テルル化のいずれかの
処理を施して保護膜を形成してもよい。また、発光膜が
半導体薄片のみから構成されていたが、これに限らず、
半導体薄片間のすき間を埋めるための半導体粉末や、固
定するための有機物などを混ぜても良い。
【0044】(具体例11)図13は、本発明の第11
の具体例を示す半導体発光装置の概略図である。図13
には、前記半導体薄片134のクラッド層132が第1
の伝導型n型(p型)であり、前記活性層133が前記
クラッド型と異なる伝導型p型(n型)であることを特
徴とする半導体発光装置が示されている。
【0045】この具体例を更に詳細に説明すると、ガラ
スからなる基板130上に、透明電極131、発光膜1
35、金属電極136が積層されている。発光膜135
は、半導体薄片134を膜状に積層したものであり、半
導体薄片134は、n型のクラッド層132にp型の活
性層133が挟まれた構造である。
【0046】透明電極131と金属電極136に直流ま
たは交流の電圧を印加することにより発光膜135で発
光する。クラッド層132と活性層133との界面でp
−n−p接合が形成されており、外部から電圧を印加す
ると、集中的にp−n−p接合にかかり、電子と正孔が
生成される。クラッド層132および活性層133がド
ーピングされているため、従来のELデバイスに比べ発
光に必要な電圧が低くなり、消費電力が少なくなる。活
性層133の発光波長を制御することにより白色などを
始めとする任意の発光色が得られ、ELDや白色光源な
どに用いることができる。
【0047】この具体例では、クラッド層をn型と活性
層をp型としたが、クラッド層をp型と活性層をn型と
しても良い。この具体例では、単層の活性層を用いた
が、これに限らず、超格子、量子井戸、量子細線、量子
箱などの構造を用いても良い。この具体例では、半導体
薄片端面に何も処置を施さなかったが、窒化、リン化、
ヒ素化、酸化、硫化、セレン化、テルル化のいずれかの
処理を施して保護膜を形成してもよい。また、発光膜が
半導体薄片のみから構成されていたが、これに限らず、
半導体薄片間のすき間を埋めるための半導体粉末や、固
定するための有機物などを混ぜても良い。
【0048】(具体例12)図14は本発明の第12の
具体例を示す半導体発光装置の概略図である。ガラスか
らなる基板140上に、透明電極141、発光膜144
を有し、真空の空間を介し、冷陰極145、ゲート14
6、絶縁体147、陰極148、基板149を有する。
発光膜144は、半導体薄片142と半導体粒子143
の混合物を膜状に積層したものであり、半導体薄片14
2は層状の活性層142aとクラッド層142bから構
成されている。冷陰極145は直径1μm程度の金属の
円錐である。陰極148とゲート146間に電子引き出
し用の電圧を印加し、透明電極141と陰極148間に
加速用の電界を印加することにより、電子銃を構成する
冷陰極145より電子が引き出され発光膜144に到達
する。この電子線により発光膜144中の半導体薄片1
42で電子と正孔が生成され、活性層142aで再結合
し発光する。光は透明電極141と基板140を透過し
て外部に取り出される。活性層142a材料の禁制帯幅
を変えることにより、赤、青、緑、白など任意の波長の
発光が得られる。また、赤、青、緑に発光する半導体薄
片142をマトリックス状に分布させ、特定の冷陰極1
45から電子を引き出すことにより2次元のカラー画面
が得られる。半導体粒子143は発光膜144の機械的
強度を上げるとともに、半導体薄片142の電子による
劣化を防止する。活性層142aがクラッド層142b
に挟まれているため、輝度の高いディスプレイが得られ
る。また、電子線照射による劣化が起こりにくく、装置
の寿命が長い。
【0049】この具体例では、電界放射型冷陰極からの
電子を発光膜に照射して発光させていたが、これに限ら
ず、熱電子を照射して発光させたり、プラズマ放電で生
成された紫外線を照射して発光させた、発光ダイオード
や半導体レーザから発生した光などを照射して発光膜を
発光させても良い。プラズマ放電、発光ダイオード、半
導体レーザなどの励起源を2次元マトリックス状に並べ
ることにより、輝度が非常に高く、厚さの薄いディスプ
レイが得られる。
【0050】この具体例では、単層の活性層を用いた
が、これに限らず、超格子、量子井戸、量子細線、量子
箱などの構造を用いても良い。この具体例では、半導体
薄片端面に何も処置を施さなかったが、窒化、リン化、
ヒ素化、酸化、硫化、セレン化、テルル化のいずれかの
処理を施して保護膜を形成してもよい。また、発光膜が
半導体薄片と半導体粒子から構成されていたが、これに
限らず、半導体薄片や半導体粒子を固定するための有機
物などを混ぜても良い。
【0051】(具体例13)図15(a)は本発明の第
13の具体例を示す半導体発光装置の概略図、図15
(b)は半導体薄片の概略図、図15(c)はバンドプ
ロファイルである。ガラスからなる基板150上に、第
1透明電極151、発光膜155、第2透明電極15
6、発光ダイオード(LED)157、電極158を有
する。LED157で発光膜155を励起し、発光膜1
55に印加する電圧により、発光膜155の発光時間の
制御が可能な装置である。発光膜155は、半導体薄片
154を膜状に積層したものであり、半導体薄片154
は層状のクラッド層152と活性層153から構成され
ている。活性層153は、図15(b)に示すように、
第1半導体層153aと第2半導体層153bとを交互
に積層した超格子からなる。第2透明電極156と電極
158間で通電すると、LED157で発光する。LE
D157の発光波長を活性層153の発光波長より短く
しておくことにより、LED157からの発光は発光膜
155で吸収され、発光膜155から蛍光が得られる。
発光膜155からの蛍光は第1透明電極151、基板1
50を透過して、外部に取り出される。第1透明電極1
51と第2透明電極156との間に電圧を印加した場合
の半導体薄片154のバンドプロファイルを図15
(c)に示す。第1半導体層153aと第2半導体層1
53bがタイプ2の超格子である場合を例に説明する。
印加電圧がゼロの時、電子は第1半導体層153aに、
正孔は第2半導体層153bに存在し、発光時間は非常
に長くなる。電圧を印加すると、電子と正孔は、それぞ
れ第1半導体層153aと第2半導体層153bの片側
に寄っていき、波動関数の重なりが大きくなり、その結
果、発光時間が短くなる。すなわち、第1透明電極15
1と第2透明電極156との間の電圧を変えることによ
り、発光膜155の発光時間を変えることができる。図
15のvpはその可変電源である。また、第1透明電極
151と電極158とを第2透明電極156と垂直な方
向のストライプ構造にすることにより、2次元ディスプ
レイの特定の領域のみの発光時間を任意に設定すること
ができる。このような特性は、計測用のディスプレイな
どに有用である。
【0052】この具体例では、活性層153にタイプ2
の超格子を用いたが、これに限らず、タイプ1の超格子
でもよい。タイプ1の超格子の場合は電圧を印加するほ
ど発光時間が長くなっていく。この具体例では、発光ダ
イオードからの光を発光膜に照射して発光させていた
が、これに限らず、電子を照射して発光させたり、プラ
ズマ放電で生成された紫外線を照射して発光させたり、
半導体レーザから発生した光などを照射して発光膜を発
光させても良い。
【0053】この具体例では、半導体薄片端面に何も処
置を施さなかったが、窒化、リン化、ヒ素化、酸化、硫
化、セレン化、テルル化のいずれかの処理を施して保護
膜を形成してもよい。また、発光膜が半導体薄片から構
成されていたが、これに限らず、半導体薄片を固定する
ための有機物などを混ぜても良い。 (具体例14)図16は本発明の第14の具体例を示す
半導体発光装置の概略図である。ガラスからなる基板1
60上に、ストライプ状の透明電極161、第1絶縁層
162、発光膜167、第2絶縁体層168、ストライ
プ状の背面電極169が積層されている。発光膜167
は、半導体薄片163と半導体粒子166を混合したも
のを膜状の積層したものである。半導体薄片163は、
クラッド層164と活性層165とからなる。透明電極
161と背面電極169のストライプの方向は角度90
度で交差している。
【0054】透明電極161のいずれかのストライプと
背面電極169のいずれかのストライプとの間に直流ま
たは交流の電圧を印加すると、透明電極161と背面電
極169のストライプの交差した部分の発光膜167で
発光する。光は透明電極161と基板160を透過して
外部に取り出される。透明電極161と背面電極169
のストライプを選択することにより2次元の画像が得ら
れる。
【0055】第1絶縁層162と第2絶縁体層168と
があるために、透明電極161と背面電極169近傍で
の絶縁破壊が起こりにくくなる。また、活性層165が
クラッド層164で挟まれているため、発光効率が高
く、劣化が遅い。半導体粒子166は発光膜167の機
械的強度を上げるとともに、半導体薄片163の劣化を
防止する。活性層165の材料を変えるだけで、発光波
長を容易に変えることができるため、赤、青、緑などの
カラー画像が容易に得られる。
【0056】この具体例では、2層の絶縁体層を用いた
が、1層だけでもよい。また、活性層に単層の半導体を
用いたが、これに限らず、超格子、量子井戸、量子細
線、量子箱などの構造を用いても良い。この具体例で
は、半導体薄片端面に何も処置を施さなかったが、窒
化、リン化、ヒ素化、酸化、硫化、セレン化、テルル化
のいずれかの処理を施して保護膜を形成してもよい。ま
た、発光膜が半導体薄片と半導体粒子から構成されてい
たが、これに限らず、半導体薄片や半導体粒子を固定す
るための有機物などを混ぜても良い。
【0057】(具体例15)図17は本発明の第15の
具体例を示す半導体発光装置の概略図である。ガラスか
らなる基板170上に、ストライプ状の透明電極17
1、発光膜172、ストライプ状の背面電極177が積
層されている。発光膜172は、半導体薄片173をバ
インダー176に混ぜて膜状に塗布したものである。半
導体薄片173は、クラッド層174に活性層175が
挟まれた構造である。透明電極171と背面電極177
のストライプの方向は角度90度で交差している。
【0058】透明電極171のいずれかのストライプと
背面電極177のいずれかのストライプとの間に直流ま
たは交流の電圧を印加すると、透明電極171と背面電
極177のストライプの交差した部分の発光膜172で
発光する。光は透明電極171と基板170を透過して
外部に取り出される。透明電極171と背面電極177
のストライプを選択することにより2次元の画像が得ら
れる。
【0059】絶縁層を有しない構造であるため、動作電
圧が低くなる。活性層175がクラッド層174で挟ま
れているため、絶縁破壊が起こりにくくなる。クラッド
層174がp型またはn型の伝導性を有すると、クラッ
ド層174にかかる電圧が低くなるため、さらに絶縁破
壊が起こりにくくなる。バインダー176は発光膜17
2の機械的強度を上げるとともに、半導体薄片173の
劣化を防止する。
【0060】この具体例では、単層の活性層を用いた
が、これに限らず、超格子、量子井戸、量子細線、量子
箱などの構造を用いても良い。活性層の発光波長を赤、
青、緑とすることによりフルカラーの表示が得られる。
また、白色光源も得られる。この具体例では、半導体薄
片端面に何も処置を施さなかったが、窒化、リン化、ヒ
素化、酸化、硫化、セレン化、テルル化のいずれかの処
理を施して保護膜を形成してもよい。
【0061】(具体例16)図1を用いて本発明の第1
6の具体例を説明する。半導体薄片14を構成するクラ
ッド層12および活性層13に、GaPに格子整合する
BeMgSSe混晶やBeMgZnS混晶やBeZnS
Se混晶やBeZnSeTe混晶などを用いることによ
り紫外線の発光が得られる。活性層13にAgやAu、
Cu、Mn、Sn、Tb、Cl、Al、Ga、In、
N、P、As、Sbなどの単数または複数の不純物を添
加することにより、青色や緑色の発光が得られる。
【0062】クラッド層12および活性層13に、Ga
Asに格子整合するMgZnSSe混晶やBeMgZn
Se混晶やZnCdSSe混晶やBeZnCdSe混晶
などを用いることにより、青から紫外域の発光が得られ
る。活性層13にAgやAu、Cu、Mn、Sn、T
b、Cl、Al、Ga、In、N、P、As、Sbなど
の単数または複数の不純物を添加することにより、青色
や緑色の発光が得られる。
【0063】クラッド層12および活性層13に、In
Pに格子整合するMgZnCdSe混晶やMgZnSe
Te混晶やZnCdSSe混晶などを用いることによ
り、赤から紫外域に渡る発光が得られる。活性層13に
AgやAu、Cu、Mn、Sn、Tb、Cl、Al、G
a、In、N、P、As、Sbなどの単数または複数の
不純物を添加することによっても、発光波長を制御する
ことができる。
【0064】クラッド層12および活性層13に、In
Asに格子整合するMgZnSeTe混晶やMgZnS
eTe混晶やZnMnSeTe混晶などを用いることに
より、赤から青色の発光が得られる。活性層13にAg
やAu、Cu、Sn、Tb、Cl、Al、Ga、In、
N、P、As、Sbなどの単数または複数の不純物を添
加することによっても、発光波長を制御することができ
る。
【0065】上述の構造では、基板に格子整合している
ため、結晶欠陥が非常に少なく、発光効率の非常に高い
発光装置が得られる。この具体例では、単層の活性層を
用いたが、これに限らず、超格子、量子井戸、量子細
線、量子箱などの構造を用いても良い。この具体例で
は、半導体薄片端面に何も処置を施さなかったが、酸
化、硫化、セレン化、テルル化のいずれかの処理を施し
て保護膜を形成してもよい。
【0066】(具体例17)図1を用いて本発明の第1
7の具体例を説明する。半導体薄片14を構成するクラ
ッド層12および活性層13に、GaAsに格子整合す
るAlGaInP混晶やAlInAsP混晶やGaIn
AsP混晶などを用いることにより赤から黄色の発光が
得られる。活性層13にBe、Mg、Zn、Cd、O、
S、Se、Te、C、Si、Geなどの単数または複数
の不純物を添加することにより、赤から黄色の発光が得
られる。
【0067】上述の構造では、基板に格子整合している
ため、結晶欠陥が非常に少なく、発光効率の非常に高い
発光装置が得られる。この具体例では、単層の活性層を
用いたが、これに限らず、超格子、量子井戸、量子細
線、量子箱などの構造を用いても良い。この具体例で
は、半導体薄片端面に何も処置を施さなかったが、窒
化、リン化、ヒ素化のいずれかの処理を施して保護膜を
形成してもよい。
【0068】(具体例18)図1を用いて本発明の第1
8の具体例を説明する。半導体薄片14を構成するクラ
ッド層12にAlGaInN混晶を用い、活性層13に
GaInN混晶を用いることにより赤から紫外の発光が
得られる。活性層13にMgやBe、Zn、Cd、O、
S、Se、Teなどの単数または複数の不純物を添加す
ることによっても、発光波長を制御することができる。
この材料系では、クラッド層12と活性層13が格子整
合していなくても、発光効率の高い結晶が得られる。
【0069】この具体例では、単層の活性層を用いた
が、これに限らず、超格子、量子井戸、量子細線、量子
箱などの構造を用いても良い。この具体例では、半導体
薄片端面に何も処置を施さなかったが、窒化処理を施し
て保護膜を形成してもよい。 (具体例19)図18は本発明の第19の具体例を示す
工程図である。まず、図18(a)に示すように、基板
180上に、半導体分離層181、クラッド層182、
活性層183を結晶成長する。基板180にはエピタキ
シャル成長が可能な材料を用い、結晶成長はMOVPE
法やMBE法などにより実施できる。次に、図18
(b)に示すように、半導体分離層181を選択的にエ
ッチングする溶液(または気体)に浸し、半導体分離層
181を除去し、クラッド層182と活性層183から
なる半導体膜184を基板180より分離する。基板1
80全面に渡って半導体分離層181が容易に除去され
るためには、半導体分離層181が非常にエッチングさ
れやすい材料でなければならない。このような材料とし
ては腐食性の強いAlAs、AlP、AlSb、AlN
などのAl化合物や、MgS、MgSe、MgTeなど
のMg化合物、CaS、CaSe、CaTeなどのCa
化合物などがある。これらの材料は反応性が高いため、
エッチングは強酸や過酸化水素、ハロゲンガスなどによ
り容易に行える。クラッド層182と活性層183に
は、3族元素のうちのAl組成比が80%以下の混晶材
料や、2族元素のうちのMg、Caの組成比が80%以
下の混晶材料を用いればよい。基板180から分離され
た半導体膜184は、機械的に軽く押すだけで割れてし
まい、図18(c)のような大きさが1mm以下である
半導体薄片185になる。半導体膜184を粉砕する程
度により半導体薄片185の大きさは1ミクロンから1
mm程度の間で制御できる。次に、図18(d)に示す
ように、半導体薄片185を有機溶剤などの溶媒186
に混ぜたのち、ガラスなどの非半導体基板187上に塗
布する。溶媒186を気化させて発光膜188を形成す
る。この工程を用いて、蛍光板、CRT、PDP、EL
D蛍光ランプ、蛍光表示管、LEDを始めとする蛍光を
用いた発光素子、表示装置が製作できる。
【0070】クラッド層182と活性層183を基板1
80上に結晶成長するため、結晶欠陥が少なく、発光効
率の高い表示装置が得られる。また、膜厚の組成の制御
が容易であり、再現性に優れている。結晶成長後、半導
体分離層181により分離するため、1回の結晶成長に
より多量の半導体薄片185を製作できる。基板180
上は、再度使用が可能であり、製作費用が低くなる。大
きさが1mm以下である半導体薄片185に粉砕するた
め、大面積や曲面などの非半導体基板187への塗布が
可能となり、大型ディスプレイなどの表示装置が容易に
得られる。
【0071】このように、発光膜を構成する半導体薄片
は、結晶成長用の基板上に第1の半導体材料からなる半
導体分離層と、この半導体分離層上に前記第1の半導体
材料と異なる半導体材料からなる第1のクラッド層と活
性層と第2のクラッド層からなる半導体薄片層とを交互
に結晶成長させる第1の工程と、選択エッチングにより
前記半導体分離層を除去する第2の工程と、前記半導体
薄片層を半導体薄片にする第3の工程と、発光体を形成
するための基板上に前記半導体薄片を膜状に形成し固着
する第4の工程とからなる工程により、形成される。
【0072】(具体例20)図19は本発明の第20の
具体例を示す工程図である。まず、図19(a)に示す
ように、基板190上に、誘電体や金属からなる非半導
体膜191を形成する。非半導体膜191には丸い窓が
開いている。次に、図19(b)に示すように、非半導
体膜191の無い基板190表面上に、半導体分離層1
92、クラッド層193、活性層194を選択成長す
る。基板190にはエピタキシャル成長が可能な材料を
用い、選択結晶成長はMOVPE法やMBE法などによ
り実施できる。エッチングにより半導体分離層192を
除去すると、図19(c)に示すように、円柱状の半導
体薄片195が得られる。半導体薄片195の形状は非
半導体膜191の窓の形で決まるため、形状のそろった
半導体薄片195を容易に作成できる。これをガラス上
などに積層して発光膜を形成し、大型ディスプレイなど
の表示装置を製作する。半導体薄片195の形状がそろ
っているために、発光特性のばらつきが非常に小さくな
る。
【0073】この具体例では、非半導体膜の窓の形を円
として円柱状の半導体薄片を製造したが、これに限ら
ず、非半導体膜の窓の形を四角形やストライプ状の形状
としてもよい。 (具体例21)図20は本発明の第21の具体例を示す
工程図である。まず、図20(a)に示すように、ガラ
スなどからなる基板200上に、透明電極201を形成
した後、拡散させるためのn型不純物202を蒸着など
で積層する。次に、図20(b)に示すように、p型半
導体からなる半導体薄片205をn型不純物202上に
積層して発光膜206を形成する。半導体薄片205
は、クラッド層203と活性層204を積層したもの
で、ここではいずれもp型半導体からなる。さらに金属
電極207を積層する。次に、加熱しn型不純物202
を発光膜206に拡散させる。n型不純物202には拡
散の制御がしやすい材料を用いれば良く、例えば、発光
膜206が2−6族半導体の場合にはInやGa、Al
などを用いればよい。n型不純物202を拡散させた結
果、図20(c)に示すように、クラッド層203の一
部にn型の拡散層203aが形成される。半導体薄片2
05がp型であるため、拡散層203aとの界面にp−
n接合が形成される。透明電極201と金属電極207
との間に電圧を印加することにより、活性層204から
発光が得られる。拡散によりp−n接合を形成するため
大面積でのプロセスが可能であり、大型ディスプレイな
どへ容易に適用できる。p−n接合を用いているため低
電圧な直流での駆動が可能である。
【0074】この具体例では、n型不純物を積層した後
に発光膜を積層したが、これに限らず、発光膜を積層し
た後にn型不純物を積層してもよい。また、発光膜をp
型半導体としn型不純物を拡散させてp−n接合を形成
したが、これに限らず、発光膜をn型半導体としp型不
純物を拡散させてp−n接合を形成してもよい。また、
発光膜をアンドープとしp型不純物とn型不純物とを拡
散させてp−n接合を形成してもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の発光装置
は、結晶性の高い活性層とクラッド層を用いているた
め、輝度が高い。また、半導体薄片を膜状に成形してい
るため、広い面積に渡り均一な発光の表示装置が容易に
得られる。また、導電性の半導体を用いているため、動
作電圧の低い発光表示装置が得られる。
【0076】また、本発明の製造方法は、半導体分離層
と、クラッド層及び活性層とを交互に結晶成長し、半導
体薄片に分離し膜状に成形するため、大量生産が容易で
あり、コストが低くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体発光装置の概略図である。
【図2】半導体薄片の概略図である。
【図3】半導体薄片の概略図とバンドラインナップ図で
ある。
【図4】半導体薄片の概略図とバンドラインナップ図で
ある。
【図5】半導体薄片の概略図とバンドラインナップ図で
ある。
【図6】半導体薄片の概略図とバンドラインナップ図で
ある。
【図7】半導体薄片の断面図である。
【図8】半導体薄片の断面図である。
【図9】半導体発光装置の概略図である。
【図10】半導体薄片の概略図とバンドラインナップ図
である。
【図11】半導体発光装置の概略図である。
【図12】半導体発光装置の概略図である。
【図13】半導体発光装置の概略図である。
【図14】半導体発光装置の概略図である。
【図15】半導体発光装置と半導体薄片の概略図とバン
ドプロファイルである。
【図16】半導体発光装置の概略図である。
【図17】半導体発光装置の概略図である。
【図18】工程図である。
【図19】工程図である。
【図20】工程図である。
【符号の説明】
11 基板上 12 クラッド層 13 活性層 14 半導体薄片 15 発光膜 31 クラッド層 32a 量子井戸層 32b 量子障壁層 32 活性層 33 価電子帯端 34 伝導帯端 41 クラッド層 42 活性層 42a 第1半導体層 42b 第2半導体層 51 第3半導体層 61 クラッド層 62 活性層 62a 第1活性層 62b 第2活性層 62c 第3活性層 71 クラッド層 72 活性層 73 保護膜 81 クラッド層 82 活性層 83 窒化層 84 保護膜 90 基板 91 透明電極 92a p型クラッド層 92b n型クラッド層 93 活性層 94 半導体薄片 95 発光膜 96 絶縁体膜 97 金属電極 101a n型クラッド層 101b p型クラッド層 102 活性層 110 基板 111 透明電極 112 クラッド層 112a p型領域 112b n型領域 113 活性層 114 半導体薄片 115 発光膜 115a p型層 115b n型層 116 金属電極 120 基板 121 透明電極 122 n型半導体層 123 クラッド層 124 活性層 125 半導体薄片 126 発光膜 127 p型半導体層 128 金属電極 130 基板 131 透明電極 132 クラッド層 133 活性層 134 半導体薄片 135 発光膜 136 金属電極 140 基板 141 透明電極 142a 活性層 142b クラッド層 142 半導体薄片 143 半導体粒子 144 発光膜 145 冷陰極 146 ゲート 147 絶縁体 148 陰極 149 基板 150 基板 151 第1透明電極 152 クラッド層 153 活性層 153a 第1半導体層 153b 第2半導体層 154 半導体薄片 155 発光膜 156 第2透明電極 157 発光ダイオード(LED) 158 電極 160 基板 161 透明電極 162 第1絶縁層 163 半導体薄片 164 クラッド層 165 活性層 166 半導体粒子 167 発光膜 168 第2絶縁体層 169 背面電極 170 基板 171 透明電極 172 発光膜 173 半導体薄片 174 クラッド層 175 活性層 176 バインダー 177 背面電極 180 基板 181 半導体分離層 182 クラッド層 183 活性層 184 半導体膜 185 半導体薄片 186 溶媒 187 非半導体基板 188 発光膜 190 基板上 191 非半導体膜 192 半導体分離層 193 クラッド層 194 活性層 195 半導体薄片 200 基板 201 透明電極 202 n型不純物 203 クラッド層 203a 拡散層 204 活性層 205 半導体薄片 206 発光膜 207 金属電極

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 層状のクラッド層とこのクラッド層に挟
    まれた活性層とからなる半導体薄片を膜状に単層又は多
    層積層した発光膜が形成されており、且つ、前記クラッ
    ド層の禁制帯幅が前記活性層の禁制帯幅以上であること
    を特徴とする半導体発光装置。
  2. 【請求項2】 前記活性層は超格子構造、量子井戸構
    造、量子細線構造、量子箱構造のいづれかの構造である
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体発光装置。
  3. 【請求項3】 前記活性層は第1の半導体層と第2の半
    導体層とからなるタイプ2の超格子構造であることを特
    徴とする請求項1に記載の半導体発光装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の半導体層と第2の半導体層と
    の間に第3の半導体層が設けられていることを特徴とす
    る請求項3記載の半導体発光装置。
  5. 【請求項5】 前記活性層は発光波長の異なる複数の活
    性層で構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいづ
    れかに記載の半導体発光装置。
  6. 【請求項6】 前記発光波長の異なる複数の活性層の間
    にクラッド層が設けられたことを特徴とする請求項5に
    記載の半導体発光装置。
  7. 【請求項7】 前記活性層の側面がこの活性層よりも禁
    制帯幅の大なる保護膜で覆われていることを特徴とする
    請求項1乃至6のいづれかに記載の半導体発光装置。
  8. 【請求項8】 前記半導体薄片に、窒化、リン化、砒素
    化、酸化、セレン化、テルル化のいずれかの処理を施
    し、前記活性層の側面に保護膜を形成したことを特徴と
    する請求項1乃至6のいづれかに記載の半導体発光装
    置。
  9. 【請求項9】 前記クラッド層の一方がn型であり、他
    方がp型でり、且つ、p−n接合が形成されていること
    を特徴とする請求項1乃至8のいづれかに記載の半導体
    発光装置。
  10. 【請求項10】 前記クラッド層の材料が活性層を挟ん
    で異なっていることを特徴とする請求項9に記載の半導
    体発光装置。
  11. 【請求項11】 前記半導体薄片は、一方のクラッド層
    にp型領域が形成された第1の半導体薄片と、前記半導
    体薄片の一方のクラッド層にn型領域が形成された第2
    の半導体薄片とを含み、且つ、前記p型領域とn型領域
    とでp−n接合が形成されていることを特徴とする請求
    項1乃至10のいづれかに記載の半導体発光装置。
  12. 【請求項12】 前記半導体薄片がp型半導体層とn型
    半導体層とに挟まれていることを特徴とする請求項1乃
    至11のいづれかに記載の半導体発光装置。
  13. 【請求項13】 前記半導体薄片のクラッド層が第1の
    伝導型であり、前記活性層が前記クラッド層と異なる第
    2の伝導型であることを特徴とする請求項1乃至8のい
    づれかに記載の半導体発光装置。
  14. 【請求項14】 前記半導体薄片に電子線や光を照射し
    て発光させることを特徴とする請求項1乃至13のいづ
    れかに記載の半導体発光装置。
  15. 【請求項15】 前記活性層が超格子からなり、前記活
    性層に電圧を印加し、前記半導体薄片に電子線や光を照
    射して発光させることを特徴とする請求項13に記載の
    半導体発光装置。
  16. 【請求項16】 前記半導体薄片を第1の透明電極と第
    2の透明電極との間に配設し、前記第1の透明電極と第
    2の透明電極との間に印加する電圧を可変することで発
    光時間を可変させることを特徴とする請求項1乃至15
    のいづれかに記載の半導体発光装置。
  17. 【請求項17】 前記半導体薄片に絶縁層を介して電圧
    を印加することにより発光させることを特徴とする請求
    項1乃至14のいづれかに記載の半導体発光装置。
  18. 【請求項18】 前記半導体薄片を電極間に配設し、前
    記半導体薄片の活性層に電流を注入することで発光させ
    ることを特徴とする請求項9乃至13のいづれかに記載
    の半導体発光装置。
  19. 【請求項19】 前記半導体薄片の活性層又はクラッド
    層が、GaP、GaAs、InP、InAsのいずれか
    に格子整合する2−6族化合物半導体混晶からなるもの
    であることを特徴とする請求項1乃至18のいづれかに
    記載の半導体発光装置。
  20. 【請求項20】 前記半導体薄片の活性層又はクラッド
    層が、GaAsに格子整合する3−5族化合物半導体混
    晶からなるものであることを特徴とする請求項1乃至1
    8のいづれかに記載の半導体発光装置。
  21. 【請求項21】 前記半導体薄片の活性層又はクラッド
    層が、AlGaInP混晶又はAlGaInN混晶又は
    2−6混晶等の結晶又はアモルファスであることを特徴
    とする請求項1乃至18のいづれかに記載の半導体発光
    装置。
  22. 【請求項22】 前記半導体薄片は厚みが3nm乃至1
    00nm、長さが3nm乃至1mmの大きさであること
    を特徴とする請求項1乃至21のいづれかに記載の半導
    体発光装置。
  23. 【請求項23】 結晶成長用の基板上に第1の半導体材
    料からなる半導体分離層と、この半導体分離層上に前記
    第1の半導体材料と異なる半導体材料からなる第1のク
    ラッド層と活性層と第2のクラッド層からなる半導体薄
    片層とを交互に結晶成長させる第1の工程と、 選択エッチングにより前記半導体分離層を除去する第2
    の工程と、 前記半導体薄片層を半導体薄片にする第3の工程と、 発光体を形成するための基板上に前記半導体薄片を膜状
    に形成し固着する第4の工程とからなることを特徴とす
    る半導体発光装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記第4の工程に続いて、前記半導体
    薄片に不純物を拡散してp−n接合を形成する第5の工
    程を含むことを特徴とする請求項23記載の半導体発光
    装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記結晶成長用の基板表面が部分的に
    非半導体膜で覆われ、前記基板の露出した部分に前記半
    導体分離層、前記半導体薄片層を交互に結晶成長させる
    ことを特徴とする請求項23又は24記載の半導体発光
    装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記半導体薄片は、一方のクラッド層
    にp型領域が形成された第1の半導体薄片と、前記半導
    体薄片の一方のクラッド層にn型領域が形成された第2
    の半導体薄片とを含むことを特徴とする請求項23乃至
    25のいづれかに記載の半導体発光装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記半導体薄片がp型半導体層とn型
    半導体層とに挟まれていることを特徴とする請求項23
    乃至26のいづれかに記載の半導体発光装置の製造方
    法。
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