JPH11185187A - 崩落型災害警報装置 - Google Patents

崩落型災害警報装置

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JPH11185187A
JPH11185187A JP36498697A JP36498697A JPH11185187A JP H11185187 A JPH11185187 A JP H11185187A JP 36498697 A JP36498697 A JP 36498697A JP 36498697 A JP36498697 A JP 36498697A JP H11185187 A JPH11185187 A JP H11185187A
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JP
Japan
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case
collapse
type disaster
rolling
switch means
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JP36498697A
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Hiroshi Kusumi
弘 久住
Souhei Ogawa
惣兵 小川
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SAN RIBURON KK
Original Assignee
SAN RIBURON KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 崩落型の災害を検出・警報し得る崩落型災害
警報装置であって、災害発生までの待機状態におけるエ
ネルギ消費が実際上なく低コストで長期間に待機状態に
保ち得るのみでなく崩落型災害の発生を確実に検出・報
知し得るものを提供すること。 【解決手段】 崩落型災害警報装置1が、崩落型災害が
発生した際転動されるように転動可能な外形を備えた液
密なケース2と、このケース2の転動に応答して作動さ
れるべくケース2内に配設された転動検出器9と、ケー
ス2内に配置され転動検出器9の作動に応答して作動さ
れる崩落型災害報知信号発生器7とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、災害警報装置に関
し、より詳しくは、土砂崩れや山崩れのような崩落型の
災害を警報する崩落型災害警報装置に関する。
【0002】この明細書において、「崩落型」災害と
は、土砂、岩、崖、雪などの自然物又はトンネルのよう
な人工構築物の少なくとも一部が崩れ落ちるタイプの災
害をいい、崩落型災害には、土砂崩れや山崩れの外、土
石流や崖崩れやトンネルの崩落や雪崩れなどが含まれ
る。
【0003】この明細書において、「警報」とは、災害
が発生した旨を報知する受信可能な信号、又は該信号を
発生することをいい、信号としては、いわゆる無線信号
のような電波信号でもそれ以外の形態の信号でもよい。
【0004】
【従来の技術】崖崩れや地すべり等を検出する場合、最
も一般的には、崖崩れ等の虞のある場所にワイヤ状の物
を張架しておいて崖崩れなどに伴って生じるワイヤ状物
の切断などの状態変化を検出するようにしたタイプのも
のが用いられている。このタイプの検出手段としては、
ピアノ線に微少電流を流しておいて崖崩れなどに伴う電
流断を検出するようにしたもの(特許第2,589,8
35号でその従来技術として説明されているもの)、光
ファイバの一端から光パルス信号を入力するようにして
おき該光ファイバの曲がりや切断に伴う信号の伝播特性
の変化を検出するようにしたもの(特公平3−9247
号公報)、鉄道線路に沿って敷設した防護ネットの異な
る場所に取付けた感度の異なる二つのケーブルを用いて
落石・土砂崩れ・人為的接触を判別するようにしたもの
(特開平8−43148号公報)等が知られている。
【0005】しかしながら、これらのものは、ワイヤ状
物の状態変化を検出し得るようにするために該ワイヤ状
物に常時信号を流し、該信号を常時検出するようにして
おく必要があるから、コストがかかり、災害発生の危険
性がそれほど高くないところなど広範な場所には適用し
難い。また、ワイヤ状物がその支持体と一緒に土砂等よ
って流された場合には検出を行ない難い虞がある。
【0006】また、内部に近接スイッチを設けた軟弾性
筒体を地中に挿入し筒体の変形を近接スイッチの“オ
ン、オフ”により検出して土砂崩れを予知するようにし
たもの(実開平3−6515号公報、特開平63−15
1819号公報)や、袋体に落石が衝突した際に生ずる
袋体の内圧変化を利用して落石や土砂崩れなどの発生を
予知するもの(特公昭51−26722号公報)などの
ように、筒体や袋体のような筐体が受ける押圧力の変化
又はこれによる筐体の変形を検出するようにしたタイプ
のものも知られている。
【0007】しかしながら、このタイプのものでも、筐
体自体が土砂や落石と共に流された場合には、土砂崩れ
などを検出し得ない虞がある。
【0008】その他に、土砂崩れ等の危険性がある場所
に設置された無線送信器が中央監視局からの順次呼び出
しを受信した際に自己の識別符号を無線送信するように
すると共にこの送信による識別符号を3局の方探局が同
時に受信してその送信波の到来方位を測定するようにし
て、方探局からの識別符号及び受信方位の交点から、中
央監視局が識別符号を受信した無線送信器の位置を特定
し、この特定した無線送信器の位置を予め記憶している
識別符号と比較して位置変動を監視するようにしたシス
テム(特開平9−97391号公報)、テレビジョンカ
メラのような画像処理装置等を用いて崖崩れを画像の形
で光学的に検出するようにしたもの(特開平3−211
700号公報等)、崩落の動きをドップラセンサなどで
反射波の振動数変化として検出するようにしたもの(特
開昭56−24696号公報、特開平280905号公
報等)、及び崩落の虞のある山や岩の部分の内部変化を
超音波信号として又は超音波の伝播特性の変化として検
出するようにしたもの(実開昭60−79183号公
報、特開平9−251005号公報、特開平9−274
023号公報等)も知られている。
【0009】しかしながら、これらの技術でも、常時信
号を出すと共に該信号を常時検出するようにしておく必
要があるから、コストがかかり、災害発生の虞が極めて
高い限られた場所にしか実際上適用し難い。
【0010】一方、転動体を石油ストーブ等に設けてお
いて、地震のゆれ等による石油ストーブ等の転倒等に伴
う転動体の転動を検出して石油ストーブ等の火を消すよ
うにすること自体は知られている(実公昭5−2180
5号公報等)。
【0011】しかしながら、これらは、傾斜又は転動を
避けるべき物品自体又は該物品に隣接して転動体を設け
ておいて転動体に隣接した機能要素の作動状態を変える
ものであり、崩落型災害の発生現場にこれを適用するこ
とを考慮したものでない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記諸点に
鑑みなされたものであって、その目的とするところは、
崩落型の災害を検出・警報し得る崩落型災害警報装置で
あって、災害発生までの待機状態におけるエネルギ消費
が実際上なく低コストで長期間確実に待機状態に保ち得
るのみでなく崩落型災害の発生を確実に検出・報知し得
るものを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、崩落型災害が発生した際転動されるように転動可
能な外形を備えた液密なケースと、該ケースの転動に応
答して作動されるべくケース内に配設された転動検出手
段と、ケース内に配置され該転動検出手段の作動に応答
して作動される崩落型災害報知信号発生手段とを有する
崩落型災害警報装置によって達成される。
【0014】この明細書において、ケースについて、
「転動可能な外形」とは、ケースの外形が、例えば立方
体のように外表面に大きな平面をもち重心が平面の中央
付近を通るような実際上極めて転動し難い形ではなく
て、典型的には球形や回転楕円体のような転動可能な形
であることをいうが、崩落型災害に伴って土砂などと共
に落ちる際実際上転動可能である限り、回転対称軸があ
るような形でなくてもよく、ケースないし装置を硬い岩
部などに据付けるような場合における載置安定性または
スイッチ手段の作動し易さを高めるように上下が反転し
た状態を採る確率を高めるべく底部又は頂部などのいず
れかに平面部を形成しておいてもよい。なお、ケースが
球以外の形状である場合、長径(対向部分の間の長さが
最も大きいところ)は水平方向であっても鉛直方向であ
っても、斜めであってもよい。
【0015】なお、崩落型災害の発生時にケースが斜面
に沿って落ちる際、転動しないで滑り落ちてしまうのを
回避ないし抑制すべく、場合によっては、ケース表面に
凹凸を形成しておいてもよい。この凹凸は、ケースの外
表面に多数の凹部を設けることによって形成してもよい
が、好ましくは、多数の突起をケースの外表面に設ける
ことにより形成される。
【0016】ケースが斜面に沿って落ちる際該ケース自
体が必ず転動し得ることにより、崩落型災害に伴うケー
スの転動がエネルギ源となって転動検出手段を作動させ
得るのみでなく、ケースが落下する際土砂などによって
崩落型災害の発生後早期にケースが破損されるのを極力
回避するのに役立つ。
【0017】転動検出手段は、ケースの姿勢変化又は回
転(自転)を検出し得るものであれば、質量体を利用し
ないタイプのものでもよいけれども、本発明の崩落型災
害警報装置では、装置の低コスト化・コンパクト化等の
観点から好ましくは、前記ケースが室を内部に備え、前
記転動検出手段が、前記室内で移動可能に該室内に配置
された質量体と、前記室内における質量体の移動に応答
して作動されるべく移動感知部が該室内に位置するよう
にケース内に配置された機械的スイッチ手段とを有し、
前記崩落型災害報知信号発生手段がケース内に配置され
前記機械的スイッチ手段の作動に応答して作動されるよ
うに構成される。
【0018】質量体についていえば、該質量体がケース
の転動に応じてケース内の室中で移動可能であれば、い
かなる形状でもよい。質量体の移動は、前記室内の案内
部材又は案内部に沿った摺動であっても、室の内壁に沿
った転動であってもよいが、長期間放置される可能性が
あることから、質量体は、室の内壁に沿って転動し得る
ように、ほぼ球状であることが好ましい。ここで、質量
体が「ほぼ球状」であるとは、ケースの転動に伴い該室
の上下方向の向きが変わった際、該室の内壁に沿って質
量体が実際上任意の方向に転動し得るような形状である
ことをいい、質量体の形は、厳密には球形でなくてもよ
く、ある程度いびつな球形であっても、回転楕円体のよ
うな形であっても、より広く楕円体の形であっても、よ
りいびつな形、例えば卵型であってもよい。
【0019】この明細書において、「質量体が内部で移
動可能な室」とは、ケースの転動に伴い該室の上下方向
の向きが変わった際、該室の内壁に沿って質量体がスイ
ッチ手段の作動状態を変えるように移動可能な室をい
う。この室は、ケースの転動に伴い質量体がスイッチ手
段の作動状態を確実に変え得る限りいかなる形状でもよ
く、例えば質量体の最大横断面とほぼ同様な横断面形状
の筒状(柱状)の室でも、ほぼ球状の室でもよい。な
お、「ほぼ球状の室」とは、ケースの転動に伴い該室の
上下方向の向きが変わった際、該室の内壁に沿って例え
ばほぼ球状の質量体が実際上任意の方向に転動し得るよ
うな室をいい、室の形は、厳密には球形でなくてもよ
く、ある程度いびつな球形であっても、回転楕円体のよ
うな形であっても、より広く楕円体の形であっても、よ
りいびつな形、例えば卵型であってもよい。室が球以外
の形状である場合、長径(対向部分の間の長さが最も大
きいところ)は水平方向であっても鉛直方向であって
も、斜めであってもよい。
【0020】また、この明細書において、「ケースが内
部に室を備える」とは、ケースの内部に質量体が移動し
得る所定の大きさ及び形状の壁で規定された空間がある
ことをいい、実際上ケース自体の壁のみによって該室が
形成されていても、ケースの内壁と他の部材とが協働し
て質量体の移動を許容する室の壁を形成するようになっ
ていてもよい。ケースの壁には、ケースの外表面を規定
している壁のみでなくケース内の空間を少なくとも部分
的に画成している壁も含まれる。他の部材には、ケース
内に収納される電池のような電源や送信器の筐体や機械
的スイッチ手段の筐体なども含まれる。例えば、該他の
部材が機械的スイッチ手段の移動感知部である場合、転
動感知部とケースの壁とが協働して室を形成する。例え
ば室がほぼ球状であり、質量体がほぼ球状である場合、
機械的スイッチ手段の移動感知部としての転動感知部
は、球面の一部に近い形状を備えた(質量体の)受け面
を有する。なお、このような協働して形成される球状室
の壁は、ある大きさの質量体が移動するに際して所定形
状の面を与え得る限り、連続的である代わりに、凹部が
あったり断続的であってもよい。
【0021】この明細書において、「機械的スイッチ手
段」は、移動感知部に質量体が載っていて移動感知部が
質量体の重量を受けている状態と移動感知部に質量体が
載っておらず移動感知部が質量体の重量を受けていない
状態との差異に応じて機械的に作動されるスイッチを有
するものをいい、このスイッチとしては、例えば、マイ
クロスイッチや近接スイッチと呼ばれるタイプのスイッ
チが含まれる。崩落型災害警報装置の待機状態における
エネルギ消費を小さく抑え得る限り、移動感知部に質量
体が載った状態において、スイッチの接点が開いていて
も閉じていてもよい。
【0022】なお、スイッチ手段は、移動感知部が質量
体の重量を受けていない状態から質量体の重量を受ける
状態への変化を感知して作動されるタイプのものでも、
転動感知部が質量体の重量を受けている状態から質量体
の重量を受けない状態への変化を感知して作動されるタ
イプのものでもよい。具体的構造しては、地震等の振動
感知(または検知若しくは検出)のために転動体のよう
な転動可能な質量体または慣性体を用いるタイプの感知
部として従来知られている構造でよい。
【0023】また、スイッチ手段は、一旦作動された
ら、移動感知部に対する質量体の作用がなくなった後で
も作動状態に保持されるような一種のリレー回路手段を
備えるのが好ましい。なお、リレー回路手段としては、
電気的リレー回路であっても、弾性体の弾性力とトグル
機構のような機械的機構とを組合せてなるものでもよ
い。但し、場合によっては、このようなリレー回路手段
を設けないで質量体の移動に応じてスイッチ手段がオン
オフされるようなものてもよい。
【0024】「崩落型災害報知信号発生手段」は、好ま
しくは、無線信号の送信器からなるが、場合によっては
他の形態の信号を発生するものであってもよい。無線送
信器を用いる場合、可撓性ワイヤの形態の送信用のアン
テナが、ケースの外部に延びているのが好ましい。
【0025】本発明の崩落型災害警報装置は、予め、崩
落型災害の虞がある山肌や岩肌に穴を掘って該穴内に配
設され、好ましくは外界の影響を最小限にするように、
更に、土砂等がその上に被せられ埋められる。
【0026】本発明の崩落型災害警報装置は、崩落型災
害の虞があるところに埋設されて長期間放置され、崩落
型災害が生じて初めて各構成要素が作動されるもの、換
言すれば、崩落型災害が生じない限り作動されることが
ないものであるから、非作動状態が長期間続くことに起
因して錆などの腐食や弾性疲労等による感度低下や劣化
が生じるのを最低限に抑え得るように、特にその構成要
素の材料を選択しておく必要が有る。また、ケースは、
外部の水分などがケース内に入るのを避けるべく液密に
構成される。なお、ケースは転動の際ある程度の大きさ
の衝撃によっては破壊され難いように、機械的強度の高
い材料で形成されるのが好ましい。
【0027】
【作用及び効果】本発明の崩落型災害警報装置では、ケ
ースが転動可能な外形を備えているから、崩落型災害が
生じると、該装置が埋設部(又は単に配設部)のまわり
の岩や土砂と共に下方に落ちる際、ケースが転動する。
また、本発明の崩落型災害警報装置では、ケースの転動
に応答して作動される転動検出手段がケース内に配設さ
れているので、ケースの転動に伴い転動検出手段が作動
され、該転動検出手段の作動に応答して作動される信号
発生手段がケース内に配置されているから、ケースの転
動に伴う質量体の転動によって信号発生手段から崩落型
災害が生じた旨を報知する信号が送信され得る。特に、
本発明の崩落型災害警報装置では、ケースが崩落型災害
によって転動可能に構成されていると共にケースの転動
に応答して作動される転動検出手段がケース内に配設さ
れているので、崩落型災害の発生の虞のあるところに装
置を一旦埋め込んでしまえば、崩落型災害に伴うケース
の転動がエネルギ源となって転動検出手段が作動される
から、崩落型災害報知信号発生手段からの災害発生報知
信号の受信システムないし体制を除いて災害検出システ
ムないし体制を常時待機状態におく必要がなく、コスト
を最低限に抑え得る。しかも、災害発生までの待機状態
におけるエネルギ消費が実際上ないので、崩落型災害の
発生時における崩落型災害報知信号発生手段の電源とし
て電池などを用いるようにしても電池などが(それ自身
の特性としての劣化・漏れ等を除いて)消耗することが
ないから、長期間確実に待機状態に放置することが可能
となり、この観点でもコストを最低限に抑え得る。従っ
て、崩落型災害発生の虞がそれほど高くなくても該災害
の発生する虞がある個所に多数個配設(埋設)し得るか
ら、結果的に、極めて高確度に崩落型災害を検出し得、
該災害に対して迅速に対処し得ることになる。
【0028】転動検出手段として質量体とスイッチ手段
を用いるタイプの本発明の崩落型災害警報装置では、崩
落型災害が生じて該装置が埋設部(又は単に配設部)の
岩や土砂と共に下方に落ちていく際、ケースが転動する
と、ケース内に形成された室内に移動可能に配置された
質量体が該室内で移動する。更に、前記室内における球
状質量体の移動に応答して作動されるべく転動感知部が
該室内に位置する機械的スイッチ手段が設けられている
から、装置が長期間放置されていてもケースの転動に伴
う質量体の移動によって機械的スイッチ手段の安定な作
動が確実に行われ得るのみでなく、そのコストも最低限
に押え得る。
【0029】また、転動検出手段として質量体とスイッ
チ手段を用いるタイプの本発明の崩落型災害警報装置
は、質量体、機械的スイッチ手段、及び崩落型災害報知
信号発生手段を該装置のケース内に備えているから、崩
落型災害の発生の虞のあるところに装置を一旦埋め込ん
でしまえば、信号の受信体制を備えているだけで、該装
置に対して能動的な操作を行なうことなくして崩落型災
害の発生を検出・警報し得る。
【0030】加えて、転動検出手段として質量体とスイ
ッチ手段を用いるタイプの本発明の崩落型災害警報装置
では転動可能ケース内に収納された質量体、機械的スイ
ッチ手段及び信号発生手段によって、崩落型災害の検出
・報知を行ない得るので、装置を低コストで且つコンパ
クトに形成し得、崩落型災害発生の虞がそれほど高くな
くても該災害の発生する虞がある個所に配設(埋設)し
得るから、結果的に、極めて高確度に崩落型災害を検出
し得、該災害に対して迅速に対処し得る。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明による好ましい一実
施の形態を図1から4に基づいて説明する。
【0032】図1及び2に縦断面及び横断面を示した崩
落型災害警報装置1は、ほぼ円盤状のケース2と、実質
的に球状の室3と、球状の質量体4と、質量体4の移動
感知部5を備えたスイッチ手段6と、崩落型災害報知信
号発生手段7とを有する。なお、8は電池のような電源
である。また、転動検出手段9は、室3と質量体4とス
イッチ手段6からなる。
【0033】ほぼ円盤状のケース2は、平坦な底部11
を備えた下側のケース部12と、下側ケース部12の円
形上縁部13に対して下縁部14で液密に嵌合された上
側のケース部15とからなる。下側ケース部12の底部
11は、ケース2の載置安定性を高めるべく平坦(平面
状)になっているけれども、ケース2の転動を容易かつ
確実にするためには、平坦部分は少ない方が好ましく、
ケース2が載置されるべき穴をケース2を安定に支持し
得る形・大きさに形成する場合には、底部11を平坦に
する代わりに、ケース2の上端部16、すなわち上側ケ
ース部15の中央部分と同様な外向きに凸の湾曲形状に
形成してもよい。ケース2の下側ケース12の上縁部1
3と上側ケース部15の下縁部14との液密な嵌合ない
し係合を確保するためには、該両縁部13,14間に図
示しないOリングシールを設けても、嵌合部分を溶接な
どによってシールしてもよい。なお、上側及び下側ケー
ス部15,12が、特に、上下縁部14,13が、該上
下縁部14,13間の嵌合・係合のみで確実にシールを
実現し得るような材料からなる場合には、両縁部14,
13を単に嵌合させればよい。また、両縁部13,14
間の嵌合部分は、ケース2の転動を妨げたりケース2が
転動の途中で異物に引っかかって移動しなくなってしま
う虞を最小限に抑えるべく、段差部ができるだけ少ない
ように、場合によっては適切に面取りされた状態に形成
される。
【0034】ケース2は、崩落型災害が発生した場合に
転動してスイッチ手段6が作動され崩落型災害報知信号
発生手段7としての無線送信器から崩落型災害が発生し
た旨を報知する信号が発信されるまで土砂や岩などで破
壊されることがないように、機械的強度の高い材料で出
来るだけ壊れ難い形状に形成される。ケース2の材料と
しては、エンジニアリング・プラスチックのようなプラ
スチック材料でも、耐衝撃性の高いセラミック材料で
も、(崩落型災害報知信号発生手段として無線送信器を
用いる場合にその動作を妨げず質量体4との間に腐食や
錆などが発生しない限り)場合によっては、金属材料で
もよく、また、ケース2の各部毎に別々の材料でもよ
い。
【0035】ケース2内には、更に、質量体4の収容室
3及びスイッチ手段6の形成・配設領域17を電池8の
収容領域19及び送信器7の収容領域18から画成する
平板状の壁部20,21が形成されている。なお、収容
領域17,18,19は壁部20,21によって完全に
分離されていても、その代わりに各要素6,7,8が機
械的・電気的に相互に干渉し合わない程度に区画されて
いてもよい。22は、送信器7や電池8を配設する台座
壁部である。台座壁部22はケース2の下側ケース部1
2に固定されており、画成壁部20,21は台座壁部2
2に固定されている。この固定は接着剤などによって行
なっても、壁部20,21,22を下側ケース部12と
一体的に成形ないし鋳造することによって実現してもよ
い。また、場合によっては、対向面部に相補的形状の凹
凸を形成しておいて該凹凸部を嵌めあわせることによっ
て行なっても、所望の固定具を用いて固定するようにし
てもよい。更に、壁部20,21は図1及び2に示した
例では平板状であるけれども、ケース2内を画成するこ
とによって電池8及び送信器7の配設・固定を容易かつ
確実に行ない得るようにし得る限り、その形状は他の任
意の形でもよい。例えば、図2において、質量体3の収
容室3の外周に僅かに間隔をおいて同心円状に壁部を形
成して該壁部とケース2の周壁(外壁)との間の(図2
のような)横断面が環状ないしリングの室を形成しその
室を所望ならば二つ以上に画成して電池8の収容領域及
び送信器19の収容領域を形成してもよい。
【0036】室3の形成領域17内で台座壁部22上に
は、ほぼ半球状の室形成下側壁部23が形成されてい
る。この例では、下側壁部23は半球よりもわずかに大
きく下側壁部23の上縁24は該壁部23がほぼ半分を
形成している球の中心Aよりもわずかに上方に位置して
いる。この室形成下側壁部23は、ほぼ半球状である代
わりに、図1において想像線25で示したようにそれ自
体がほぼ完全な球状に形成されていてもよく、また、想
像線25で示した延在部がなくても途中で終わっていて
もよい。更に、下側壁部23の上縁部24又は想像線2
5で示した延在部の延在端は同一水平面内に位置する代
わりに周方向に見て異なる高さ位置まで延びていてもよ
い。台座壁部22の相補的形状の凹部26に載置され接
着剤などにより固定されている。なお、下側壁部23
は、台座壁部22と一体的に形成されていてもよい。
【0037】27は機械的スイッチ手段6の本体部28
から下方に延在した移動感知部5の質量体受部であり、
質量体受部27は、下側壁部23と協働して球状室3を
形成するほぼ半球状の室形成上側壁部になっている。室
形成上側壁部27の下縁29は下側壁部23の上縁24
に対してわずかな間隙Bを介して下側壁部23の内側に
遊嵌されている。なお、上側壁部27が下側壁部23の
外側に遊嵌されるように構成されていても、上側及び下
側壁部27,23の間に水平方向の重なり合いがなくて
もよいけれども、受部27の安定性の観点では図示のよ
うに内側に遊嵌されている方が好ましい。なお、上側壁
部27の下縁29と下側壁部23との間に間隙Bに起因
して生じる段差30は球状の質量体4の転動を妨げる虞
がないように、質量体4の球の大きさと比較して十分に
小さいことが好ましい。
【0038】このように、上側及び下側壁部27,23
が協働して球状質量体4が転動する室3の壁(周壁)を
形成する。なお、図1及び2(並びに後の図)では、見
易さのために、壁部23,27がケース2を構成するケ
ース部12,15の壁と同程度の厚さで示されているけ
れども、機械的強度がそれ程要求されず感度を高めるべ
く質量が小さいことが望まれるから、通常はより薄くて
もよい。
【0039】なお、室3の形状、即ち上側及び下側壁部
27,23の内周面の形状は、球形である代わりに、い
びつな球状、回転楕円体、楕円体、卵型など他の形状で
もよく、更には、ほぼ上下方向に延びた円筒状のような
筒状であってもよい。形状が球からずれている場合、そ
の短径が質量体4の径よりも十分に大きい限りその長径
が上下方向に向いているのが好ましいが、場合によって
は、短径が上下方向に向いていてもよい。但し、筒状で
ある場合には、質量体4が筒状の室形成壁部に対して上
下方向に摺動可能であるように、質量体4の径が筒状の
室形成壁部の最小径にほぼ一致するのが好ましい。ま
た、震度の余り大きくない地震の単なる縦ゆれ等によっ
ては質量体4がその重量相当の力で上側壁部27の上端
に衝突することがないように、室3は質量体4の上方に
ある程度の高さの空間を有することが好ましい。
【0040】また、室3の短径が質量体4の径よりも十
分に大きい限り、質量体4も厳密な球形である代わりに
楕円体のように若干いびつな形であってもよい。室3が
筒状(柱状)である場合、質量体4は、室3の長手方向
(上下方向)に沿って摺動可能であるように、室3の横
断面形状とほぼ一致する横断面形状を備えていてもよ
い。
【0041】スイッチ手段6の本体部28は、図3の模
式的回路図に符号31で示したスイッチ装置と、該スイ
ッチ装置31によって作動されるリレー装置32とから
なり、スイッチ手段6の質量体移動感知部5は、中空半
球状の質量体受部27の外周面の中央部に該スイッチ手
段6のスイッチ装置31の操作片部33に連結された連
結突起部34を有している。図1では、見易さのため
に、突起部34が長く描かれているけれども、機械的な
安定性のためには、スイッチ動作が妨げられない限り、
突起部34は短いことが好ましい。
【0042】スイッチ装置32としては、操作片部33
のC方向移動によって作動され得るように構成されてい
る限り、押ボタン形式のスイッチであっても、トグル形
式のスイッチであっても、ロッカー形式(揺動させる形
式)のスイッチであってもその他任意の形式のスイッチ
でもよい。押しボタン形式のスイッチの場合操作片部3
3の押圧方向がスイッチの押しボタンの突出方向と一致
しているけれども、他の形式のスイッチの場合、スイッ
チの操作部の延在方向はC方向からずれていることにな
る。また、回路のオン・オフのスイッチング動作をし得
る限り、既成のスイッチ装置の代わりに同効の動作をす
る電気機械的な機構を設けてもよい。
【0043】この例では、質量体4の重量を移動感知部
5の質量体受部27に受けていないときには接点35が
開状態にあるスイッチ31が、質量体4の重量を移動感
知部5の質量体受部27に受けると操作部33がC方向
に移動されて接点35が閉じられ、リレー装置32が作
動されるように構成されている。
【0044】スイッチ手段6のリレー装置32は、例え
ば、図3に示したように、スイッチ31と直列なリレー
本体部36と、リレー本体部36の作動により閉じられ
る一対の常開接点部37,38と、一体的に動作する接
点部37,38のうちの一方の接点部37と直列な電磁
石機構39であって該一方の接点部37と協働して該接
点部37を自己保持型接点として機能させるものとを備
えており、一旦スイッチ31が作動されると接点37と
一体的に動作する接点38を介して崩落型災害報知信号
発生手段としての無線送信器7に電池8の電圧をかける
ように構成されている。39はスイッチ手段6に設けら
れた常閉接点からなるリセットスイッチ、40は電池8
とスイッチ手段6とを接続するリード線、41はスイッ
チ手段6と送信器7とを接続するリード線である。リセ
ットスイッチ39は例えば、スイッチ手段6のところで
ケース2の頂部16の穴を介してアクセス可能に配置さ
れ、且つ可撓性保護膜(図示せず)で液密に覆われる。
【0045】なお、リレー装置32は、操作部33が一
旦C方向移動された後は電池8から送信器7に継続的に
給電し得るように構成されている限り、その構成は図3
に示したものとは異なっていてもよい。また、スイッチ
手段6は、質量体4の下側壁部23から上側壁部すなわ
ち質量体受部27への移動に応答して送信器7に給電し
得るように構成されている限り、その構造は図示のもの
とは異なっていてもよい。また、コスト的な条件が満た
されるならば、無線信号の受信器と該受信器によって作
動され得るスイッチをスイッチ35と並列に設けて、長
期間の放置後、崩落型災害警報装置1が適正に作動され
得るかどうかをチェックし得るようにしておいてもよ
い。
【0046】42は崩落型災害報知信号発生手段として
の無線送信器7の送信アンテナであり、送信アンテナ4
2は、可撓性のワイヤーからなり、ケース2の外部に延
在している。なお、図2に符号42aで示したように、
アンテナをケース2の内部のみで延在させてもよいが、
長時間の埋設放置によって電池8がある程度劣化した後
でも出来るだけ強い信号を発生し得るように所望のアン
テナ長さを実現すべくアンテナをケース2の外部に延ば
す方が好ましい。但し、崩落型災害の発生の極めて早い
段階でケース2外のアンテナ42が切れてしまう虞も有
るので、外のアンテナ42に加えて内のアンテナ42a
をも有するようにしてもよい。
【0047】崩落型災害報知信号発生手段としては、い
わゆる無線信号の代わりに周波数帯域の異なる電波信号
を発するものでもよく、でき得れば、特別な受信手段を
持たなくても日常当該周波数信号を受信しているような
ものが崩落型災害発生の警報信号として受信され得るよ
うにすることが好ましい。なお、所望ならば、電波以外
の形態の信号を単独でまたは併せて発生するようにして
もよい。
【0048】電池としては、少なくとも数年単位の長時
間放置されても電源として実際上使用可能な程度にしか
劣化しないようなものが好ましい。
【0049】次に、以上の如く構成された本発明による
好ましい一実施の形態の崩落型災害警報装置1の使用の
仕方及び動作について図1から4に基づいて説明する。
【0050】図4に示したように、崖崩れや土砂崩れの
虞のある山50の斜面51に崩落型災害警報装置1が入
る程度の小さな穴52を掘り該穴52の夫々に崩落型災
害警報装置1を図1に示した向きに配置し、その後土砂
等53を穴52に戻して崩落型災害警報装置1を埋設し
ておく。
【0051】所望ならば、埋設直前に崩落型災害警報装
置1の上下を反転させて崩落型災害警報装置1の作動テ
ストを行ない、テスト後リセットスイッチ39で初期状
態に戻すようにしてもよい。
【0052】崩落型災害警報装置1では、待機状態にお
いて回路系に電流が流れないので、崩落型災害が生じな
い限り、崩落型災害警報装置1の電池8はそれ自身の劣
化以外によっては劣化・消耗されない。
【0053】崩落型災害が、山50の斜面51のうち斜
面部分54で発生すると、該斜面部分54の土砂や岩な
どがE方向に崩落する。このとき、該斜面部分54に埋
設されていた崩落型災害警報装置1、即ち図4の崩落型
災害警報装置1aもまわりの土砂等と共に転動しながら
E方向に落下する。崩落型災害警報装置1(1a)の転
動、即ち該装置1のケース2の転動に伴いケース2の部
位16が部位11よりも下に位置するような姿勢を採る
とケース2内の室3内の球状質量体4は図1に示したよ
うに下側壁部23の中央に位置する初期位置から室3内
で転動して受部27にC方向の荷重を及ぼす。その結
果、連結部34及び操作部33を介してスイッチ手段6
のスイッチ31がONになりリレー装置32のリレー接
点38が閉じられ、以後リレー接点38は閉状態に保持
される。従って、無線送信器7に電池8から給電が行わ
れ、送信器7のアンテナ42から崩落型災害が発生した
旨の無線信号Fが崩落型災害発生警報として発せられ
る。この崩落型災害発生信号Fは、隣接地域にある適当
な受信アンテナ55で受信され、崩落型災害の発生が該
災害の発生直後に把握され得る。
【0054】崩落型災害警報装置のケースは、図1及び
2に示したように外表面が滑らかである代わりに、図5
に示した崩落型災害警報装置61のケース62のよう
に、外表面63に多数の突起64を備えて全体として凹
凸を有するようになっていてもよい。この場合、外表面
63の凹凸が、崩落型災害警報装置61の落下の際該装
置61が転動することなく滑落するのを妨げるから、崩
落型災害警報装置のケースの転動に伴う装置の作動をよ
り確実に行なわせ得る。なお、図5に示した崩落型災害
警報装置61では、更に、装置61のケース62内の上
部に電池の一部又はスイッチ手段の一部などの構成部品
65を配設して装置61のケース62が上下に反転し易
くしている点を除いて図1及び2に示した同様に構成さ
れ同様に動作する。なお、崩落型災害警報装置61で
は、構成部品65を該装置61の上部室66に配置する
ようにしたことに伴い、該装置61の組立を容易にすべ
く、ケース62を二つのケース部分ではなくて三つのケ
ース部分62a,62b,62cから構成している。
【0055】更に、スイッチ(機械的スイッチ手段)3
1の移動感知部5が質量体4の初期位置から離れたとこ
ろに位置し質量体4が初期位置から移動感知部5まで移
動した際スイッチ(機械的スイッチ手段)31が作動さ
れる代わりに、図6に示したように、スイッチ(機械的
スイッチ手段)31の移動感知部75が質量体4の初期
位置に位置し、質量体4が初期位置にある際スイッチ
(機械的スイッチ手段)31の移動感知部75に作用を
及ぼし、質量体4が初期位置から移動してスイッチ(機
械的スイッチ手段)31の移動感知部75から離れた
際、スイッチ(機械的スイッチ手段)31が作動される
ように構成されていてもよい。なお、図6に示した崩落
型災害警報装置71では、更に、質量体4の移動感知部
75に凹部72が形成され、質量体4がその初期位置に
ある際凹部72の上端周縁部72aで支持されるように
構成され、移動感知部75が球のごく一部になっていて
もう一方の室形成壁部分73が球の大半を形成している
点を除いて図1から3に示した崩落型災害警報装置1と
同様に構成されており、その動作は、他の点では、実質
上同様である。この装置71では、質量体4が移動感知
部75から転動して室形成壁部分73に移動する移動の
しやすさは凹部72の径を変えることによって調整され
得る。なお、所望ならば、移動感知部75を図6の想像
線75aで示す部分まで延在させておいてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい一実施の形態の崩落型災
害警報装置の縦断面説明図(図2のI−I線断面説明
図)。
【図2】図1の装置のII−II線断面説明図。
【図3】図1の装置の回路構成説明図。
【図4】崩落型災害としての山崩れの危険場所に図1の
装置を配置・埋設する例を示した説明図。
【図5】図1の装置の変形例についての図1と同様な断
面説明図。
【図6】図1の装置の別の変形例についての図1と同様
な断面説明図。
【符号の説明】
1,61,71 崩落型災害警報装置 2,62 ケース 3 室 4 質量体 5,75 移動感知部 6 機械的スイッチ手段 7 崩落型災害報知信号発生手段(送信器) 8 電源(電池) 9 転動検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G08G 1/00 G08G 1/00 J H01H 35/02 H01H 35/02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 崩落型災害が発生した際転動されるよう
    に転動可能な外形を備えた液密なケースと、該ケースの
    転動に応答して作動されるべくケース内に配設された転
    動検出手段と、ケース内に配置され該転動検出手段の作
    動に応答して作動される崩落型災害報知信号発生手段と
    を有する崩落型災害警報装置。
  2. 【請求項2】 前記ケースが室を内部に備えており、前
    記転動検出手段が、ケースの転動に応じて該室内で移動
    可能に該室内に配置された質量体と、前記室内における
    質量体の移動に応答して作動されるべく移動感知部が該
    室内に位置するようにケース内に配置された機械的スイ
    ッチ手段とを有し、前記崩落型災害報知信号発生手段が
    ケース内に配置され前記機械的スイッチ手段の作動に応
    答して作動されるように構成されている請求項1に記載
    の崩落型災害警報装置。
  3. 【請求項3】 質量体がほぼ球状であって前記室内で転
    動するように構成されている請求項2に記載の崩落型災
    害警報装置。
  4. 【請求項4】 前記室がほぼ球状であり、質量体がほぼ
    球状であって前記球状の室内で転動するように構成され
    ている請求項2に記載の崩落型災害警報装置。
  5. 【請求項5】 機械的スイッチ手段の移動感知部が質量
    体の初期位置から離れたところに位置しており、質量体
    が初期位置から移動感知部まで移動した際、機械的スイ
    ッチ手段が作動されるように構成されている請求項2か
    ら4までのいずれか一つの項に記載の崩落型災害警報装
    置。
  6. 【請求項6】 機械的スイッチ手段の移動感知部が質量
    体の初期位置に位置し、質量体が初期位置にある際機械
    的スイッチ手段の移動感知部に作用を及ぼしており、質
    量体が初期位置から移動して機械的スイッチ手段の移動
    感知部から離れた際、機械的スイッチ手段が作動される
    ように構成されている請求項2から4までのいずれか一
    つの項に記載の崩落型災害警報装置。
  7. 【請求項7】 ケースの壁と機械的スイッチ手段の移動
    感知部とが協働して前記室の内壁を形成している請求項
    2から6までのいずれか一つの項に記載の崩落型災害警
    報装置。
  8. 【請求項8】 ケースの外表面に該ケースが滑り落ちる
    のを抑制する凹凸が形成されている請求項1から7まで
    のいずれか一つの項に記載の崩落型災害警報装置。
  9. 【請求項9】 前記崩落型災害報知信号発生手段が無線
    送信器からなり、該無線送信器がケース内に位置する送
    信器本体からケースの外部へ延びた可撓性ワイヤからな
    る送信アンテナを有する請求項1から8までのいずれか
    一つの項に記載の崩落型災害警報装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11352247A (ja) * 1998-06-09 1999-12-24 Railway Technical Res Inst 自然災害発生検知装置、雪崩発生検知装置、自然災害発生検知方法、雪崩発生検知方法
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