JPH11184905A - 半導体集積回路の設計方法 - Google Patents

半導体集積回路の設計方法

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JPH11184905A
JPH11184905A JP9353084A JP35308497A JPH11184905A JP H11184905 A JPH11184905 A JP H11184905A JP 9353084 A JP9353084 A JP 9353084A JP 35308497 A JP35308497 A JP 35308497A JP H11184905 A JPH11184905 A JP H11184905A
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parameter
value
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screen
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JP9353084A
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Inventor
Toshiaki Takahashi
利明 高橋
Hitoshi Sugihara
仁 杉原
Satoru Takahashi
覚 高橋
Kazuhiko Kawai
和彦 河合
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 EDAツールを使用して設計したLSIのシ
ミュレーションにおいては、単純入力ミス等により実チ
ップの試作による評価では考えられないようなミスが発
生し、LSIの開発期間の短縮が充分に達成できないこ
とがある。 【解決手段】 EDAツールを用いた半導体集積回路の
設計において、回路を構成する素子等のパラメータの値
を入力する表形式のウィンドウを画面上に開く前に既に
入力されているパラメータ値を保存しておき、新たに入
力されたパラメータの値が設計ルールに違反していない
か判定し、違反する場合にはその旨のメッセージを画面
上に出力するとともに入力された新たなパラメータ値を
破棄して保存しておいた元のパラメータ値に戻すように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
設計技術さらにはEDA(エレクトロニック・デザイン
・オートメーション)ツールによるLSI(大規模半導
体集積回路)の設計に適用して有効な技術に関し、例え
ば入力ミスによる設計の無駄を回避するのに利用して有
効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の設計分野では、
EDAツールと呼ばれるコンピュータ(特にワークステ
ーション)のソフトウェアによる回路設計が一般化され
ている。EDAツールを使用することにより回路シミュ
レーションをコンピュータ上で実行し、実チップ作成前
に回路の不備を発見することができるため、LSIの開
発期間の大幅な短縮が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一方に
おいて、設計したLSIの評価をコンピュータ上での回
路シミュレーションで行なう方法にあっては、単純入力
ミスにより実チップの試作による評価では考えられない
ようなミスが発生し、LSIの開発期間の短縮が充分に
達成できないことがあることが明らかになった。
【0004】例えば、入力ミスや設計者の勘違い、ある
いは設計ルールを熟知していないこと等により、単位を
間違えて設計ルールに違反した値にパラメータ値を設定
したり、計算式によってパラメータ値を求める際に計算
ミスをしたような場合、シミュレーションを実行するま
でそのミスが分からないことが多い。しかも、そのよう
なミスがあってもシミュレーション結果が「OK」とな
ることがあり、その場合にはレイアウト設計を行なうま
でそのミスを発見できないこととなる。さらに、寄生素
子の値を計算ミスした場合にはレイアウト設計後の実負
荷シミュレーションを実行するまでミスを発見すること
ができないという不具合がある。
【0005】この発明の目的は、EDAツールを用いた
半導体集積回路の設計において、入力ミスや計算ミスに
よる設計ルール違反を設計の初期の段階で検出して設計
者に知らせることで、LSIの開発期間の短縮を図るこ
とにある。
【0006】この発明の他の目的は、EDAツールを用
いた半導体集積回路の設計における設計者の負担を軽減
するとともに計算ミスの発生を防止することにある。
【0007】この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面
から明らかになるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。
【0009】すなわち、EDAツールを用いた半導体集
積回路の設計において、回路を構成する素子等のパラメ
ータの値を入力する表形式のウィンドウを画面上に開く
前に既に入力されているパラメータ値を保存しておき、
新たに入力されたパラメータの値が設計ルールに違反し
ていないか判定し、違反する場合にはその旨のメッセー
ジを画面上に出力するとともに入力された新たなパラメ
ータ値を破棄して保存しておいた元のパラメータ値に戻
すようにするというものである。
【0010】これによって、EDAツールを用いた半導
体集積回路の設計において、入力ミスや計算ミスによる
設計ルール違反を設計の初期の段階で検出して設計者に
知らせることで、LSIの開発期間の短縮を図ることが
できる。
【0011】また、上記パラメータ入力用ウィンドウに
関連して計算式や関係式を用意しておいて、入力された
パラメータから所定の計算によって求められるパラメー
タ、入力されたパラメータと入力済みの他のパラメータ
とから求められるパラメータ、この求められたパラメー
タに付随して求められるパラメータ、入力パラメータの
変更によって更新が必要となるパラメータ等の値を、用
意された計算式や関数を用いて自動的に求めるようにす
る。
【0012】これによって、EDAツールを用いた半導
体集積回路の設計における設計者の負担を軽減するとと
もに計算ミスの発生を防止することができる。
【0013】さらに、上記のようにして求められた値に
ついても必要に応じて設計ルールに違反していないか判
定を行ない、違反する場合にはその旨のメッセージを画
面上に出力するとともに求められたパラメータ値を無効
とし、保存しておいた元のパラメータ値に戻して更新を
行なわないようにする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。
【0015】図1は回路を構成する素子の1つとしての
容量のシンボルマークを、また図2はこの容量素子のレ
イアウト後の等価回路を示す。図2において、1は設計
容量、2および3は寄生抵抗、4は寄生容量で、回路設
計後のシミュレーションにおける容量素子は、図2の等
価回路が使用される。
【0016】図3はEDAツールを用いて容量素子のパ
ラメータを設定する際にCRT画面上に表示される表形
式のパラメータ入力用ウィンドウで、本実施例では、
“EditCell Parameter”フォームと称する。このフォー
ム名はフォームの第1行目に記述される。フォーム名の
すぐ下には、3つの指示ボタン“OK”,“Cance
l”,“Apply”が配置され、その下にセル名“C
ell Name”の欄が設けられ、ここには容量を意
味する“capacitor”が記述されている。セル
名の欄の下には、2つの操作ボタン“Add”と“Ed
it”が配置され、さらにその下には、容量素子のパラ
メータ名5〜13と入力欄が配置されている。容量素子
のパラメータとしては、容量値を与える“c”、寄生容
量4の接続先を与える“gnd_node”、レイアウ
トタイプを与える“gtype”、長さ“l”、幅
“w”、寄生抵抗2,3の抵抗値を与える“Rplus”,
“Rminus”、寄生容量4の容量値を与える“Csu
b”、当該等価回路のネットリスト(素子の接続先を記
述した表)を作成するためのマクロファイル名を指定す
る“macro”がある。
【0017】レイアウトタイプ“gtype”は、容量
のレイアウト形状を指定するパラメータであり、“sq
uare”は正方形であることを意味し、“lfix”は
長さlが固定の長方形であること、“wfix”は幅wが
固定の長方形であることを意味しており、それぞれの記
号の前の◇印をクリックすることで、レイアウトタイプ
を指定することができる。
【0018】図4は、図3に示されている素子編集フォ
ーム中の“Edit”ボタン14をクリックすると表示
されるパラメータの属性を設定するためのパラメータ編
集フォームで、この実施例では“Edit Parameter Attri
bute”と称する。このフォーム名はフォームの第1行目
に記述される。フォーム名のすぐ下には、3つの指示ボ
タン“OK”,“Cancel”,“Apply”が配
置され、その下にパラメータ名“c”とその入力欄、容
量値“defValue”名とその入力欄、第1のアト
リビュート“editable”とその入力欄、第2の
アトリビュート“function”とその入力欄が設
けられている。
【0019】上記第1のアトリビュート“editab
le”は、当該パラメータを編集可能とするかどうかを
設定するための属性編集部で、その入力欄には条件式等
が記述される。この欄に例えば“false”と入力さ
れると当該パラメータは常時編集不可とされる。また、
他のパラメータの値によって切り換えたい場合にはその
条件式を記述すれば良い。第2のアトリビュート“fu
nction”はパラメータ値を変えたときに実行すべ
き関数を入力する欄である。この関数入力欄には、実行
する条件もしくは計算式等を直接記述しても良いし、他
に用意した計算式を呼び出すための関数等を記述するよ
うにしても良い。
【0020】図6〜図8は、回路図を作成するためのス
ケマティックエディッタと呼ばれるツールを用いて画面
上に図1のシンボルを配置した後に容量のパラメータ値
を変更するために用いられるフォームであり、この実施
例では“Edit Instance Properties”フォームと称す
る。図3に示されている“Edit Cell Parameter”フォ
ームは、回路に配置される前の容量等の素子のパラメー
タ設定に用いられるのに対し、図6〜図8の“Edit Ins
tance Properties”フォームは回路図に配置された後の
部品としての容量等の素子のパラメータを変更するのに
使用される。
【0021】図6〜図8に示されている“Edit Instanc
e Properties”フォームは、図3に示されている“Edit
Cell Parameter”フォームとほぼ同一であり、セル名
“Cell Name”の欄と、“Add”ボタンおよ
び“Edit”ボタンがない点のみ異なっている。ま
た、“Edit Instance Properties”フォームでは、パラ
メータの変更が制限されており、網掛け表示されている
パラメータは変更不能であることを意味している。これ
らのパラメータは他のパラメータによって一義的に決ま
るため、図4のアトリビュート“editable”での記述に
より変更不能に設定されるためである。
【0022】図6のフォームではレイアウトタイプが
“square”すなわち正方形に指定されているた
め、変更できるのは容量値“c”と寄生容量の接続先
“gnd_node”とレイアウトタイプ“gtyp
e”のみである。このフォームで例えば容量値“c”が
変更されると、長さlや幅w(=l)等は所定の計算式
で自動的に変更される。
【0023】図7のフォームではレイアウトタイプが
“lfix”すなわち長さ固定に指定されているため、変
更できるのは容量値“c”と寄生容量の接続先“gnd
_node”とレイアウトタイプ“gtype”および
幅wでのみである。このフォームで例えば幅“w”が変
更されると容量値“c”等が、また容量値“c”が変更
されると、幅w等が所定の計算式で自動的に変更され
る。
【0024】図8のフォームではレイアウトタイプが
“wfix”すなわち長さ固定に指定されているため、変
更できるのは容量値“c”と寄生容量の接続先“gnd
_node”とレイアウトタイプ“gtype”および
長さlでのみである。このフォームで例えば長さ“l”
が変更されると容量値“c”等が、また容量値“c”が
変更されると、長さl等が所定の計算式で自動的に変更
される。
【0025】なお、図6〜図8のフォームにおいてパラ
メータ値が変更された場合の設計ルール違反の検出およ
び他のパラメータ値の演算処理は、図9および図10や
図11,図12のフローチャート等に従って行なわれ
る。
【0026】次に、本発明に係る設計方法における設計
ルール違反検出およびパラメータ演算処理の具体的な手
順の一例について説明する。図9および図10には、容
量素子のパラメータのうち容量値cの変更時の処理手順
を示されている。なお、図9および図10において、l
_loは容量パターンの長さlの下限値、l_upは容
量パターンの長さlの上限値、w_loは容量パターン
の幅wの下限値、l_upは容量パターンの幅wの上限
値、lowerは容量値cの下限値、upperは容量
値cの上限値である。
【0027】パラメータ容量値“c”(図3の符号5)
の入力欄に新たな値が入力されると図9のフローが開始
される。先ず、入力された容量値cが下限値lower
以上で上限値upper以下か否か判定され(ステップ
S1)、下限値lower以下または上限値upper
以上のときは図5に示すようなエラーメッセージ・フォ
ームが画面上に表示される。このフォームは“clos
e”ボタンをクリックすると閉じるようにされており、
フォームが閉じてから容量値cが元の値に戻される(ス
テップS2,S3)。
【0028】入力された容量値cが下限値lower以
上で上限値upper以下のときは、次のステップS4
でレイアウトパターンのタイプ“gtype”が判断さ
れる。そして、タイプが長さ固定(lfix)のときはス
テップS5へ移行してw=c*le/lなる計算式を用
いて、lを固定にして幅wを求め、求めた幅wが下限値
w_lo以上で上限値w_up以下か否か判定される
(ステップS6)。そして、下限値w_lo以下または
上限値w_up以上のときはステップS7でエラーメッ
セージが作成されてからステップS14へ移行する。な
お、leは当該容量素子の単位面積当たりの容量値の逆
数で一定の値である。
【0029】また、レイアウトタイプが正方形(squ
are)のときはステップS8へ移行して、leをかけ
て平方根をとる計算を行なって、幅wおよび長さlをそ
れぞれ求め、求めた長さlが下限値l_lo以上で上限
値l_up以下か否か判定される(ステップS9)。そ
して、下限値l_lo以下または上限値l_up以上の
ときはステップS10でエラーメッセージが作成されて
からステップS14へ移行する。上記判定は幅wについ
て行なうようにしても良い。
【0030】さらに、レイアウトタイプが幅固定(wfi
x)のときはステップS10へ移行してl=c*le/
wなる計算式を用いて、wを固定にして長さlを求め、
求めた長さlが下限値l_lo以上で上限値l_up以
下か否か判定される(ステップS11)。そして、求め
たlが下限値l_lo以下または上限値l_up以上の
ときはステップS13でエラーメッセージが作成されて
からステップS14へ移行する。
【0031】ステップS14では、エラーメッセージが
あるか否か判定され、ないときは上記ステップS5,S
8,S11で計算されたw,lの値を保存し(ステップ
S15)、エラーメッセージがあるときはそのメッセー
ジを表示してから容量値cを元の値に戻す(ステップS
16)。それから図10のステップS18へ移行する。
ステップS18では寄生抵抗Rplusを計算し、得られた
値を保存する(ステップS19)。同様にして、寄生抵
抗Rminusの値を計算して得られた値を保存する(ステ
ップS20,S21)。その後、所定の計算式に従って
寄生容量Csubの値を求め、得られた値を保存する
(ステップS22,S23)。
【0032】図11には、容量素子のパラメータのうち
長さlの変更時の処理手順を示されている。なお、図1
1において、l_loは容量パターンの長さlの下限
値、l_upは容量パターンの長さlの上限値、w_l
oは容量パターンの幅wの下限値、l_upは容量パタ
ーンの幅wの上限値である。
【0033】パラメータの長さ“1”(図3の符号8)
の入力欄に新たな値が入力されると図11のフローが開
始される。先ず、入力された長さlが下限値l_lo以
上で上限値l_up以下か否か判定され(ステップS3
1)、下限値l_lo以下または上限値l_up以上の
ときは図5と同様なフォームのエラーメッセージ・フォ
ーム(図示省略)が画面上に表示される(ステップS3
2)。そして、このフォームが閉じてから長さlが元の
値に戻される(ステップS33)。
【0034】入力された長さ“l”が下限値l_lo以
上で上限値l_up以下のときは、次のステップS34
で容量値“c”を読み込んでステップS35へ移行し、
w=c*le/lなる計算式を用いて入力された長さl
から幅wを求める。そして、求めた幅wが下限値w_l
o以上で上限値w_up以下か否か判定し(ステップS
36)、下限値w_lo以下または上限値w_up以上
のときはステップS37でエラーメッセージ・フォーム
が表示されてから長さlが元の値に戻される(ステップ
S38)。
【0035】また、求めた幅wが下限値w_lo以上で
上限値w_up以下のときはステップS39へ移行して
求めたwを保存する。それから、ステップS40へ移行
して。寄生抵抗Rplusを計算し、得られた値を保存する
(ステップS41)。同様にして、寄生抵抗Rminusの
値を計算して得られた値を保存する(ステップS42,
43)。その後、所定の計算式に従って寄生容量Csu
bの値を求め、得られた値を保存する(ステップS4
4,S45)。
【0036】図12には、容量素子のパラメータのうち
幅wの変更時の処理手順を示されている。
【0037】パラメータの幅“w”(図3の符号9)の
入力欄に新たな値が入力されると図12のフローが開始
される。先ず、入力された幅wが下限値w_lo以上で
上限値w_up以下か否か判定され(ステップS5
1)、下限値w_lo以下または上限値w_up以上の
ときは図5と同様なフォームのエラーメッセージ・フォ
ーム(図示省略)が画面上に表示される(ステップS5
2)。そして、このフォームが閉じてから幅wが元の値
に戻される(ステップS53)。
【0038】入力された長さ“w”が下限値w_lo以
上で上限値w_up以下のときは、次のステップS54
で容量値“c”を読み込んでステップS55へ移行し、
l=c*le/wなる計算式を用いて入力された幅wか
ら長さlを求める。そして、求めた長さlが下限値l_
lo以上で上限値l_up以下か否か判定し(ステップ
S56)、下限値w_lo以下または上限値w_up以
上のときはステップS57でエラーメッセージ・フォー
ムが表示されてから幅wが元の値に戻される(ステップ
S58)。
【0039】また、求めた長さlが下限値l_lo以上
で上限値l_up以下のときはステップS59へ移行し
て求めたwを保存する。それから、ステップS60へ移
行して、寄生抵抗Rplusを計算し、得られた値を保存す
る(ステップS61)。同様にして、寄生抵抗Rminus
の値を計算して得られた値を保存する(ステップS6
2,63)。その後、所定の計算式に従って寄生容量C
subの値を求め、得られた値を保存する(ステップS
64,S65)。
【0040】図13は回路を構成する素子の1つとして
の抵抗素子のシンボルマークを、また図14はこの抵抗
素子のレイアウト後の等価回路を示す。図14におい
て、21は設計抵抗、22および23は寄生容量で、回
路設計後のシミュレーションにおける抵抗素子は、図1
4の等価回路が使用される。
【0041】図15はEDAツールを用いて抵抗素子の
パラメータを設定する際にCRT画面上に表示される
“Edit Cell Parameter”フォームで、図3の容量素子
のパラメータを設定する際にCRT画面上に表示される
“Edit Cell Parameter”フォームとほぼ同様のフォー
ムである。異なる点は、セル名“Cell Name”
の欄に抵抗を意味する“resistor”が記述され
ている点と、パラメータの欄に容量値を与える“c”の
代わりに抵抗値を与える“r”が設けられている点と、
レイアウトタイプを与える“gtype”が設けられて
いない点と、幅“w”が選択方式にされている点と、シ
ミュレーション時に寄生容量を付加するのかどうかの選
択を行なうボタン“par”が設けられている点であ
る。
【0042】図16および図17は、回路図を作成する
ためのスケマティックエディッタを用いて画面上に図1
3のシンボルを配置した後に容量のパラメータ値を変更
するために用いられる“Edit Instance Properties”フ
ォームである。
【0043】図16,図17に示されている“Edit Ins
tance Properties”フォームは、図15に示されている
“Edit Cell Parameter”フォームとほぼ同一であり、
セル名“Cell Name”の欄と、“Add”ボタ
ンおよび“Edit”ボタンがない点のみ異なってい
る。また、“Edit Instance Properties”フォームで
は、パラメータの変更が制限されており、網掛け表示さ
れているパラメータは変更不能であることを意味してい
る。これらのパラメータは他のパラメータによって一義
的に決まるためである。図16のフォームで変更できる
のは抵抗値“r”とレイアウト幅“w”と寄生容量の接
続先“gnd_node”と“par”ボタンのオン、
オフのみである。このフォームで例えば抵抗値“r”が
変更されると、長さlは所定の計算式で自動的に変更さ
れる。
【0044】図17は図16の“par”ボタンをクリ
ックして寄生容量をオフに変更した場合のフォームを示
す。この場合、図16のフォームから寄生容量Csub
の欄と寄生容量の接続先gnd_nodeの欄が除去さ
れたものと同一になる。
【0045】図18は回路を構成する素子の1つとして
のnpnトランジスタのシンボルマークを示す。トラン
ジスタのレイアウト後の等価回路は、この実施例ではシ
ンボルマークと同じとしている。
【0046】図19はEDAツールを用いてnpnトラ
ンジスタのパラメータを設定する際にCRT画面上に表
示される“Edit Cell Parameter”フォームで、抵抗素
子のパラメータを設定する際にCRT画面上に表示され
る図15の“Edit Cell Parameter”フォームとほぼ同
様のフォームである。異なる点は、セル名“CellN
ame”の欄にnpnトランジスタを意味する“np
n”が記述されている点と、パラメータの欄が異なって
いる点である。npnトランジスタのパラメータの欄に
は、エミッタの高さを与える“EH”とその選択欄と、
エミッタ係数を与える“EF”およびその入力欄と、エ
ミッタ幅を与える“EW”およびその入力欄と、シミュ
レーションモデル名を与える“model”とその入力
欄と、エミッタ面積を与える“EA”とその入力欄とが
設けられている。
【0047】図20は、回路図を作成するためのスケマ
ティックエディッタを用いて画面上に図18のシンボル
を配置した後にトランジスタのパラメータ値を変更する
ために用いられる“Edit Instance Properties”フォー
ムである。
【0048】図20に示されている“Edit Instance Pr
operties”フォームは、図19に示されている“Edit C
ell Parameter”フォームとほぼ同一であり、セル名
“Cell Name”の欄と、“Add”ボタンおよ
び“Edit”ボタンがない点のみ異なっている。ま
た、“Edit Instance Properties”フォームでは、パラ
メータの変更が制限されており、網掛け表示されている
パラメータは変更不能であることを意味している。これ
らのパラメータは他のパラメータによって一義的に決ま
るためである。図20のフォームで変更できるのはエミ
ッタ高さ“EH”とエミッタ係数“EF”のみである。
このフォームで、エミッタの高さ“EH”またはエミッ
タ係数“EF”が変更されると、エミッタ幅“EW”お
よびシミュレーションモデル名“model”、エミッ
タ面積“EA”は自動的に変更される。ここでエミッタ
係数“EF”とは、エミッタ面積を何倍にするかを指定
するパラメータである。
【0049】なお、図15〜図17や図19、図20の
フォームにおいてパラメータ値が変更された場合の設計
ルール違反の検出および他のパラメータ値の演算処理
は、図9および図10や図11,図12のフローチャー
トと同様な手順に従って行なわれる。また、図示しない
が、開発するLSIが整流素子やMOSFETなどを含
む場合にはそれらの素子に応じた編集フォームをそれぞ
れ用意しておけば良い。
【0050】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば図
3〜図8等に示されているフォームは一例であってパラ
メータを示す記号と入力欄を有するものであればどのよ
うなフォームであっても良い。
【0051】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0052】すなわち、EDAツールを用いた半導体集
積回路の設計において、入力ミスや計算ミスによる設計
ルール違反を設計の初期の段階で検出して設計者に知ら
せることで、LSIの開発期間の短縮を図ることができ
るとともに、あるパラメータが入力されたときに他のパ
ラメータを自動的に計算する計算式を与えることで設計
者の負担の軽減するとともに計算ミスの発生を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回路を構成する素子の1つとしての容量素子の
シンボルマークを示す図。
【図2】容量素子のレイアウト後の等価回路を示す図。
【図3】EDAツールを用いて容量素子のパラメータを
設定する際にCRT画面上に表示されるパラメータ入力
用ウィンドウの一例としての“Edit Cell Parameter”
フォームを示す図。
【図4】パラメータの属性を設定するためのパラメータ
編集フォームの一例としての“Edit Parameter Attribu
te”フォームを示す図。
【図5】エラーメッセージを表示するフォームの一例を
示す図。
【図6】容量素子を配置した後に容量のパラメータ値を
変更するために用いられるフォームの一例としての“Ed
it Instance Properties”フォームを示す図。
【図7】容量素子を配置した後に容量のパラメータ値を
変更するために用いられるフォームの一例としての“Ed
it Instance Properties”フォームを示す図。
【図8】容量素子を配置した後に容量のパラメータ値を
変更するために用いられるフォームの一例としての“Ed
it Instance Properties”フォームを示す図。
【図9】容量素子のパラメータのうち容量値の変更時の
設計ルール違反検出およびパラメータ演算処理の具体的
手順の前半を示すフローチャート。
【図10】容量素子のパラメータのうち容量値の変更時
の設計ルール違反検出およびパラメータ演算処理の具体
的手順の後半を示すフローチャート。
【図11】容量素子のパラメータのうち長さの変更時の
設計ルール違反検出およびパラメータ演算処理の具体的
手順を示すフローチャート。
【図12】容量素子のパラメータのうち幅の変更時の設
計ルール違反検出およびパラメータ演算処理の具体的手
順を示すフローチャート。
【図13】回路を構成する素子の1つとしての抵抗素子
のシンボルマークを示す図。
【図14】抵抗素子のレイアウト後の等価回路を示す
図。
【図15】EDAツールを用いて抵抗素子のパラメータ
を設定する際にCRT画面上に表示されるパラメータ入
力用ウィンドウの一例としての“Edit Cell Paramete
r”フォームを示す図。
【図16】抵抗素子を配置した後に抵抗のパラメータ値
を変更するために用いられるフォームの一例としての
“Edit Instance Properties”フォームを示す図。
【図17】抵抗素子を配置した後に抵抗のパラメータ値
を変更するために用いられるフォームの一例としての
“Edit Instance Properties”フォームを示す図。
【図18】回路を構成する素子の1つとしてのnpnト
ランジスタのシンボルマークを示す図。
【図19】EDAツールを用いてnpnトランジスタの
パラメータを設定する際にCRT画面上に表示されるパ
ラメータ入力用ウィンドウの一例としての“Edit Cell
Parameter”フォームを示す図。
【図20】npnトランジスタを配置した後にトランジ
スタのパラメータ値を変更するために用いられるフォー
ムの一例としての“Edit Instance Properties”フォー
ムを示す図。
【符号の説明】
1 設計容量 2,3 寄生抵抗 4 寄生容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 和彦 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータを用いて表示装置の画面上
    に表形式のウィンドウを表示して回路を構成する素子の
    パラメータの値を入力しながら半導体集積回路を設計す
    る設計方法において、パラメータの値を入力する上記ウ
    ィンドウを画面上に表示する前に既に入力されているパ
    ラメータ値を保存しておき、新たに入力されたパラメー
    タの値が設計ルールに違反していないか判定し、違反す
    る場合にはその旨のメッセージを画面上に出力するとと
    もに入力された新たなパラメータ値を無効とし保存して
    おいた元のパラメータ値を有効とするようにしたことを
    特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  2. 【請求項2】 上記パラメータの入力用ウィンドウに関
    連して計算式を用意しておいて、入力されたパラメータ
    から所定の計算によって求められるパラメータ、入力さ
    れたパラメータと入力済みの他のパラメータとから求め
    られるパラメータ、この求められたパラメータに付随し
    て求められるパラメータ、入力パラメータの変更によっ
    て更新が必要となるパラメータの値を、用意された上記
    計算式を用いて求めるようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載の半導体集積回路の設計方法。
  3. 【請求項3】 上記求められた値について設計ルールに
    違反していないか判定を行ない、違反する場合にはその
    旨のメッセージを画面上に出力するとともに求められた
    パラメータ値を無効とし、保存しておいた元のパラメー
    タ値を有効とするようにしたことを特徴とする請求項2
    に記載の半導体集積回路の設計方法。
JP9353084A 1997-12-22 1997-12-22 半導体集積回路の設計方法 Pending JPH11184905A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013024697A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Hioki Ee Corp 等価回路解析装置及び等価回路解析方法
CN105005343A (zh) * 2014-04-23 2015-10-28 英飞凌科技奥地利有限公司 用于数字电压调节器控制器的基于规则的寄存器检查

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